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技術 大型機器の運搬装置及びそれを用いた搬入据付方法

出願人 新菱冷熱工業株式会社ユニキャリア株式会社
発明者 岸本洋喜荻原聡北島善孝奥村拓也
出願日 2001年1月18日 (20年7ヶ月経過) 出願番号 2001-009685
公開日 2002年7月31日 (19年0ヶ月経過) 公開番号 2002-211404
状態 特許登録済
技術分野 フォークリフトと高所作業車 ハンドカート 特殊荷物運搬車両
主要キーワード 調整角度α 配管モジュール チルローラ 応用実施 設置位置付近 連動ケーブル 被支持物 水平調節
関連する未来課題
重要な関連分野

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図面 (16)

課題

大型機器運搬搬入据付の作業を少ない段取り回数で容易かつ正確に行うための方法と装置を提供する。

解決手段

大型機器を載せる搬送台車と、この搬送台車上に搭載された芯出しジャッキとを備える。搬送台車は、前輪側となる駆動輪後輪側となる従動輪プラットフォーム、及び走行方向変換用のハンドルレバーが設けられ、かつバッテリモータが搭載された電動式台車である。従動輪には前後進輪と横行輪が併設され、一方だけが接地するように切り換え可能であり、ハンドルレバーは駆動輪に連結されて従動輪との協働により180°以上進行方向が変えられ、芯出しジャッキはリモコン操作によりジャッキ部分が上下動させられる。

概要

背景

熱源機械室に設置する配管モジュール冷凍機などの大型機器は、一般的に以下の方法により、運搬据付作業を行う。
(1)運搬方法(図13参照)
大型機器1を台車チルローラー)2の上に載せて、搬入路に沿ってワイヤー3とウインチ4で牽引していく。方向転換を行う場合は、いったん大型機器1をジャッキアップして下部に敷いてある台車2の向きを変える。さらにウインチ4の設置位置を移動させて、引っ張り方向を変える必要がある。

(2)据付方法(図14A〜D参照)
大型機器1を所定の設置位置付近まで運搬した後、床面に設置するために、大型機器1をジャッキ6でジャッキアップして、台車2を抜き取ってからジャッキダウンさせる。その後、バール7でこじ動かして微調整しながら位置決めする。レベル調整は、シム9等を床面と大型機器の間に挿入させるため、再度バールやジャッキで調整する必要がある。このように従来方法は、作業の段取り変えが多く、作業が複雑で工数がかかり、高精度な位置決めは困難である。

(3)搬入・据付方法(図15参照)
図15のような機械室内で、搬入口から所定の接地位置まで大型機器1を運搬する場合、チルローラーと呼ばれている重量物運搬用の台車4台の上に、大型機器1を載せて運搬する。運搬経路は柱、壁及びほかの設備機器障害になってしまうため、4回以上方向転換を行う必要があり、その度にウインチを接地して引っ張り方向を変える必要がある。また方向転換a,cのように、大型機器の向きは変えずに引っ張り方向を90°変えるようなケースでは、大型機器の下にジャッキをセットしてジャッキアップし、台車の向きを90°変える必要がある。このように搬入経路が複雑な場合は、段取り変えが多くなり、作業が複雑で工数がかかる。また運搬用台車としては、他にパレットトラックと呼ばれているものの中で、前後・横移動ができる機能を備えたものも存在するが、手押し式で1台当り積載能力は一般に1500kg以下であるため、本発明が対象とする重量物の搬入・据付には適さない。

特開平9−150741号「重量物運搬用の電動台車」には、リフト装置を備えたフレーム、自在車輪駆動輪駆動ユニット、及び可倒式ハンドルを備えた重量物運搬用の電動台車が開示されている。

概要

大型機器の運搬・搬入・据付の作業を少ない段取り回数で容易かつ正確に行うための方法と装置を提供する。

大型機器を載せる搬送台車と、この搬送台車上に搭載された芯出しジャッキとを備える。搬送台車は、前輪側となる駆動輪、後輪側となる従動輪プラットフォーム、及び走行方向変換用のハンドルレバーが設けられ、かつバッテリモータが搭載された電動式台車である。従動輪には前後進輪と横行輪が併設され、一方だけが接地するように切り換え可能であり、ハンドルレバーは駆動輪に連結されて従動輪との協働により180°以上進行方向が変えられ、芯出しジャッキはリモコン操作によりジャッキ部分が上下動させられる。

目的

本発明の目的は、大型機器の運搬・搬入・据付の作業を少ない段取り回数で容易かつ正確に行うための方法と装置を提供することにある。

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

建築現場等に使用する大型機器を所定の位置まで搬送するための運搬装置であって、大型機器を載せる搬送台車と、この搬送台車上に搭載された芯出しジャッキとを備え、前記搬送台車は、前輪側となる駆動輪後輪側となる従動輪プラットフォーム、及び走行方向変換用のハンドルレバーが設けられ、かつバッテリモータが搭載された電動式台車であり、前記従動輪には前後進輪と横行輪が併設され、一方だけが接地するように切り換え可能になっており、前記ハンドルレバーは駆動輪に連結されて従動輪との協働により180°以上進行方向が変えられるようになっており、前記芯出しジャッキはリモコンの操作によりジャッキ部分を上下動させられるようになっていることを特徴とする大型機器の運搬装置。

請求項2

前記搬送台車が2台連結され、一方のマスター車両と他方のスレーブ車両とがケーブル又は無線により電気的に接続されており、制御装置により両車両の動作が制御されるようになっている請求項1記載の運搬装置。

請求項3

1対の搬送台車を用いて建築現場等に使用する大型機器を所定の位置まで搬入据え付けるための方法であって、各搬送台車上に芯出しジャッキを搭載し、各搬送台車に、前輪側となる駆動輪、後輪側となる従動輪、プラットフォーム、走行方向変換用のハンドルレバー、バッテリ及びモータを用意し、前記従動輪には前後進輪と横行輪を切り換え可能に用意し、大型機器を搬送台車上に載置し、駆動輪に連結されたハンドルレバーを操作して従動輪との共働により180°以上進行方向を変化させながら大型機器を所定の位置まで搬入し、前記芯出しジャッキをリモコン操作しジャッキ部分を上下動させて大型機器を所定の位置に据え付けることを特徴とする大型機器の搬入据付方法

技術分野

0001

本発明は、建物内の熱源機械室に設置する配管モジュール冷凍機などの大型機器設備機器)を運搬搬入据付するための方法と装置に関する。本発明の対象となる大型機器とは、トラック運搬が可能な大きさ(最大で幅2500mm、長さ5000mm、高さ2500mm程度)のフレーム鋼材内に納められた配管設備(配管モジュール)を複数段積みしたものや、冷凍機・ボイラー等の熱源機器類等で、人力での運搬が不可能な重量物(2〜10トン程度)である。

背景技術

0002

熱源機械室に設置する配管モジュールや冷凍機などの大型機器は、一般的に以下の方法により、運搬・据付作業を行う。
(1)運搬方法図13参照)
大型機器1を台車チルローラー)2の上に載せて、搬入路に沿ってワイヤー3とウインチ4で牽引していく。方向転換を行う場合は、いったん大型機器1をジャッキアップして下部に敷いてある台車2の向きを変える。さらにウインチ4の設置位置を移動させて、引っ張り方向を変える必要がある。

0003

(2)据付方法図14A〜D参照)
大型機器1を所定の設置位置付近まで運搬した後、床面に設置するために、大型機器1をジャッキ6でジャッキアップして、台車2を抜き取ってからジャッキダウンさせる。その後、バール7でこじ動かして微調整しながら位置決めする。レベル調整は、シム9等を床面と大型機器の間に挿入させるため、再度バールやジャッキで調整する必要がある。このように従来方法は、作業の段取り変えが多く、作業が複雑で工数がかかり、高精度な位置決めは困難である。

0004

(3)搬入・据付方法(図15参照)
図15のような機械室内で、搬入口から所定の接地位置まで大型機器1を運搬する場合、チルローラーと呼ばれている重量物運搬用の台車4台の上に、大型機器1を載せて運搬する。運搬経路は柱、壁及びほかの設備機器が障害になってしまうため、4回以上方向転換を行う必要があり、その度にウインチを接地して引っ張り方向を変える必要がある。また方向転換a,cのように、大型機器の向きは変えずに引っ張り方向を90°変えるようなケースでは、大型機器の下にジャッキをセットしてジャッキアップし、台車の向きを90°変える必要がある。このように搬入経路が複雑な場合は、段取り変えが多くなり、作業が複雑で工数がかかる。また運搬用台車としては、他にパレットトラックと呼ばれているものの中で、前後・横移動ができる機能を備えたものも存在するが、手押し式で1台当り積載能力は一般に1500kg以下であるため、本発明が対象とする重量物の搬入・据付には適さない。

0005

特開平9−150741号「重量物運搬用の電動台車」には、リフト装置を備えたフレーム、自在車輪駆動輪駆動ユニット、及び可倒式ハンドルを備えた重量物運搬用の電動台車が開示されている。

発明が解決しようとする課題

0006

本発明の目的は、大型機器の運搬・搬入・据付の作業を少ない段取り回数で容易かつ正確に行うための方法と装置を提供することにある。

0007

上記問題点を解決するため、本発明では以下の手法を用いる。2台の運搬装置を使用して搬入・据付作業を行う。各運搬装置電動搬送台車上に芯出しジャッキが設置されており、それで大型機器の両側を支持し、その状態で運搬から据付までの一連の作業を行う。搬送台車は2台を連動させることにより、大型機器を前後方向、横方向及び回転ができる。このため搬入路に沿った運搬が容易にできる。所定の位置付近まで運搬した後は、芯出しジャッキにより、大型機器の水平調整及び位置決めを簡単に行うことができる。かくして、大型機器の運搬から搬入・据付までを、最小の段取り換えで容易かつ正確に行うことができる。

課題を解決するための手段

0008

本発明はその第1の態様において、建築現場等に使用する大型機器を所定の位置まで搬送するための運搬装置であって、大型機器を載せる搬送台車と、この搬送台車上に搭載された芯出しジャッキとを備え、前記搬送台車は、前輪側となる駆動輪、後輪側となる従動輪プラットフォーム、及び走行方向変換用のハンドルレバーが設けられ、かつバッテリモータが搭載された電動式台車であり、前記従動輪には前後進輪と横行輪が併設され、一方だけが接地するように切り換え可能になっており、前記ハンドルレバーは駆動輪に連結されて従動輪との協働により180°以上進行方向が変えられるようになっており、前記芯出しジャッキはリモコンの操作によりジャッキ部分を上下動させられるようになっている大型機器の運搬装置を提供する。

0009

前述したように、本発明の対象となる大型機器とは、トラック運搬が可能な大きさのフレーム鋼材内に納められた配管設備(配管モジュール)を2段積みしたものや、冷凍機・ボイラー等の熱源機器類で、人力での運搬が不可能な重量物である。従って、大型機器の短辺側に2カ所ずつ支持用のブラケットを取り付け、2台の運搬装置の芯出しジャッキ部分でそのブラケットを支持しながら運搬することが好適である。

0010

本発明による運搬装置は搬送台車とその上に搭載された芯出しジャッキにより構成されている。搬送台車は、駆動輪(前輪)、従動輪(後輪)、プラットフォーム、ハンドルレバーで構成されており、バッテリを搭載した電動台車である。後輪には前後進輪と横行輪の両方を併設し、スイッチ操作により、どちらかの車輪が油圧あるいは電動により降下、接地し走行できる機構を設ける。本車両は前輪が方向を換えられる方式で、ハンドルレバーは前輪に固定されており、ハンドルレバーにより180°以上方向が変えられる。後輪は前後進輪が前後進輪切り換えシリンダリンクで繋がっており、横行輪は横行輪切り換えシリンダでアームを押すことで接地し、戻りスプリング力によって戻る。後輪の切り換えは、プラットフォームの高さを一定に保つために、前後進輪、横行輪の両輪を一度接地させて行う。

0011

芯出しジャッキは搬送台車のプラットフォーム上に2台ずつ搭載され、大型機器のサイズに合わせてプラットフォーム上の長手方向に任意の位置でセットできる。芯出しジャッキは油圧あるいは電動により上下動させる。上部のヘッド部分は横滑りできる機構を持つ。横滑りする部分は、滑りを防止するストッパと、ストッパを解除押しボルトにより横滑りさせる機構をもつ。すなわち、芯出しジャッキは、横滑り部分に取り付けられた横移動用押しボルトを押したり回したりすることにより被支持物を容易に横滑りさせることができるので、大型機器を所定の位置まで運搬した後、芯出しジャッキによりレベル調整と位置合わせを高精度(プラスマイナス1mm以内)で簡単に行うことができる。芯出しジャッキは市販されている製品をそのまま利用することができる。

0012

本発明はその好適な態様として、前記搬送台車が2台連結され、一方のマスター車両と他方のスレーブ車両とがケーブル又は無線により電気的に接続されており、制御装置により両車両の動作が制御されるようになっている。2台の運搬装置は連動されており、後輪を前後方向のタイヤにし、前輪も前後方向に向ければ、大型機器は前後方向に移動でき、後輪を横方向にし、前輪も横方向に向ければ、大型機器は横方向に移動できる。また後輪を前後方向にして、前輪を内側に45°ずつ傾ければ、前輪の向きに沿って大型機器がその場で回転する。このとき後輪は横滑りしながら追従する。これにより大型機器を任意の方向へ簡単に運搬することができる。

0013

本発明により得られる有利な効果は以下の通り。
(1)大型機器の運搬が容易にできる
運搬装置は例えば5トンまでの積載能力を持ち、前後移動が可能な電動式台車を2台連動させる。搬送台車は2台の車両(マスター側スレーブ側)を使って大型機器を搬送するため、円滑に作業が行えるように、2台の車両に連動用ケーブルを接続し、スイッチ切り換えを行うことで、一方の車両(マスター側)の操作で走行・停止及び後輪の切り換え(前後進輪・横行輪)の操作が連動する。マスター車両はスイッチの切り換えにより2台の車両どちらにでも設定することができる。走行速度は位置決め作業を容易かつ正確に行うために例えば5段階の上限速度設定が可能である。

0014

運搬時には、前後進および横行が可能な電動台車2台を大型機器の両側で支持した状態で運搬する。方向転換は、ハンドルレバーで前輪の向き、切り換え操作により後輪の向きを決めて、大型機器本体を前後移動・横行及び回転させる。これにより、障害物をよけて、前後・横及び回転移動しながら所定の位置に運搬する。本発明による改善効果として、運搬経路が複雑でも方向転換が容易に行えて、運搬途中の段取り変えがないので作業が短時間でできる。

0015

(2)大型機器の据付作業が容易にできる
2台の搬送台車上にそれぞれ2台ずつ(合計4台)芯出しジャッキを搭載する。芯出しジャッキは、スイッチ操作により、1カ所から4台のジャッキを同時あるいは別々に上下移動を操作できる。横滑りは押しボルトを操作することにより、大型機器が載ったままで容易に横滑りできる。電動台車で大型機器を設置位置付近まで接近させた後、その台車上で従来ある芯出しジャッキを使用し、横移動用押しボルトで水平方向に横滑りさせることにより横方向への移動を行い、上下方向のレベル調整を行う。改善効果として、台車に載せた状態のまま、位置及びレベル調整が簡単かつ高精度(プラスマイナス1.0mm以内)に行うことができる。

0016

本発明はさらに他の態様として、1対の搬送台車を用いて建築現場等に使用する大型機器を所定の位置まで搬入し据え付けるための方法であって、各搬送台車上に芯出しジャッキを搭載し、各搬送台車に、前輪側となる駆動輪、後輪側となる従動輪、プラットフォーム、走行方向変換用のハンドルレバー、バッテリ及びモータを用意し、前記従動輪には前後進輪と横行輪を切り換え可能に用意し、大型機器を搬送台車上に載置し、駆動輪に連結されたハンドルレバーを操作して従動輪との共働により180°以上進行方向を変化させながら大型機器を所定の位置まで搬入し、前記芯出しジャッキをリモコン操作しジャッキ部分を上下動させて大型機器を所定の位置に据え付ける大型機器の搬入据付方法を提供する。この方法により、大型機器の搬入・据付を、最小の段取り換えで容易かつ正確に行うことができる。以下、本発明による好適な実施形態を添付図面を参照しながら説明する。

発明を実施するための最良の形態

0017

図1A〜C及び図2A〜Eは本発明の第1の態様である大型機器の運搬装置10を表しており、大型機器を載せる搬送台車12と、この搬送台車上に搭載された芯出しジャッキ14とを備えている。各搬送台車12は、前輪側となる駆動輪21、後輪側となる従動輪22、プラットフォーム(車体)23、及び走行方向変換用のハンドルレバー24が設けられ、かつバッテリ25とモータ26が搭載された電動式台車である。図1Bに示すように、従動輪22には前後進輪31と横行輪32が併設され、スイッチ36の操作によりどちらかの車輪が油圧あるいは電動により降下して、一方だけが接地するように切り換え可能になっている。ハンドルレバー24は駆動輪21に連結されて従動輪22との協働により、ハンドルレバー24自身も回動して180°以上進行方向が変えられるようになっている。芯出しジャッキ14は、リモコンスイッチ30を包含するリモコンシステム(無線又は有線)を操作することにより、ジャッキ部分を上下動させられるようになっている。

0018

図1Bの例では、従動輪22において、前後進輪31は前後進輪切り換えシリンダ33とリンク51で繋がっており油圧作動により接地し、横行輪32は横行輪切り換えシリンダ34がアーム52を押すことで接地し、戻りはリターンスプリング53(図8参照)のスプリング力によって戻るように構成されている。後輪をスイッチ(図示せず)により前後進と横行に切り換える際は、プラットフォーム23の高さを一定に保つために、前後進輪、横行輪の両輪を一度接地させて行う。図1Bは従動輪22のうちの前後進輪31と横行輪32が共に接地している状態、図2Bは前後進輪31だけが接地している前後進時の状態、図2Cは前後進輪31と横行輪32が共に接地している状態、図2Eは横行輪32だけが接地している横行時の状態をそれぞれ表している。

0019

すなわち、図2A,Bの前後進状態から、図2Cでいったん前後進輪、横行輪の両輪を一度接地させ、図2D,Eの横行状態へと移行させる。図2Dでは進行方向調整角度αを調整しながら、進行方向を90°以上切り換えていく。左右について見れば、180°以上にわたって進行方向を切り換えることができる。

0020

図1図2に示すように、芯出しジャッキ14は各搬送台車12のプラットフォーム23上に2台ずつ搭載され、大型機器のサイズに合わせてプラットフォーム上の長手方向に任意の位置でセットできる。芯出しジャッキ14は油圧あるいは電動により上下動させる。図1Cに示すように、上部のヘッド部分38は、押しボルト40を押すことによって横滑りできる機構を持っている(図7参照)。芯出しジャッキ14は市販されている製品をそのまま利用することができる。

0021

図3A〜Cは本発明による運搬装置10を利用した大型機器1の運搬方法を表しており、前後進および横行が可能な電動台車2台を大型機器1の両側で支持した状態で運搬する。方向転換は、ハンドルレバーで前輪の向き、切り換え操作により後輪の向きを決めて、大型機器本体を前後移動・横行及び回転させる。すなわち、図3Aは前輪21と前後進輪31とが同じ方向に沿って接地し前後方向に移動する状態を表している。図3Bは前輪21がハンドルレバー24の回動によって横向きになり、横行輪32が同じ方向に沿って接地し横方向に移動する状態を表している。図3Cは左右のハンドルレバー24の向きを変え、左右の前輪の向きを45°傾斜させて、タイヤのスリップを利用しながら大型機器1をその場で回転させる状態を表している。かくして、障害物をよけて、前後・横及び回転移動させながら大型機器1を所定の位置に運搬することができる。本発明による改善効果として、運搬経路が複雑でも方向転換が容易に行えて、運搬途中の段取り変えがないので作業が短時間でできることになる。

0022

図4は本発明の他の実施例を表しており、搬送台車42a,42bが2台連結され、一方のマスター車両42aと他方のスレーブ車両42bとがケーブル44又は無線により電気的に接続されており、制御装置36により両車両の動作が制御されるようになっている。図5A,Bは制御装置36のスイッチ類の詳細を表しており、マスタースレーブ切り換えスイッチ51、連動スイッチ52、連動ケーブル接続部53、速度設定スイッチ54が設けられている。

0023

図6A〜Dは2台の搬送台車42a,42bを連動させて大型機器1を運搬する方向を表しており、図6Aは前後方向に移動する状態、図6Bは左右方向に移動する状態、図6Cは前後方向と左右方向を切り換える状態、図6Dは回転させる状態をそれぞれ表している。

0024

図7A〜Dは、搬送台車12上に搭載された芯出しジャッキ14と大型機器1側に固定されたブラケット8との関係を表しており、図7Aの基準状態から大型機器1をジャッキアップした状態が図7Bで、図7Cの基準状態から押しボルト40を押し込んでヘッド部分38をスライドさせ、大型機器1を横方向にスライドさせた状態が図7Dである。横滑りする部分は、滑りを防止するストッパ(図示せず)と、ストッパを解除し押しボルトにより横滑りさせる周知の機構をもつ。芯出しジャッキ14は市販されている製品そのままである。このように、大型機器をジャッキアップすることによって上下の位置を調整し、横滑りさせることによって水平方向の位置を調整することができるから、高い精度で大型機器を所定の位置にセットすることができる。

0025

図8図9は搬送台車12の詳細な構造を表しており、各部の構成は前述した通りである。図10は、機械室内で本発明による運搬装置10の搬送台車12を2台用いて、大型機器1を搬入口から所定の設置位置まで運搬する状態を表している。運搬経路は柱、壁及びほかの設備機器が障害になるが、ウインチを使うことなく3回の方向転換でよく、ウインチを操作する作業者が不要になるという利点がある。搬入経路が複雑になっても、段取り変えの回数はそれほど多くならない。

0026

図11A〜Cは搬入後における据付方法を表しており、図11Aで所定の位置に到達した大型機器1を、図11Bでジャッキアップと横滑りを繰り返しながら上下調節及び水平調節を行って正確に位置決めし、床面上に所定の厚さのシム(スペーサ)56を置く。図11Cでジャッキダウンし、芯出しジャッキ14を搭載した搬送台車12を退避させて大型機器1の設置を完了する。

0027

図12は本発明の応用実施例として配管モジュールの運搬に適用した例を表している。大型設備機器のうち、配管モジュールは複数個モジュールを運搬して、順次位置決めし、配管接続部を連結させていかなければならない。本発明者による先願である特願2000−213719号「建築用配管モジュールの位置決め方法」に記載した配管モジュール60の運搬については、本発明の方法により電動式の搬送台車12で運搬し、連結時は搬送台車12に搭載されている芯出しジャッキ14の横滑りにより、連結金具62にて強制的に位置決めすることができる。これにより、熱源機械室内に設置する配管モジュールの搬入から据付までの一連の作業が2人の作業員で簡単かつ正確に行うことができる。

発明の効果

0028

以上詳細に説明した如く、本発明の運搬装置及び搬入・据付方法によれば、大型機器の運搬・搬入・据付の作業を少ない段取り回数で容易かつ正確に行うための装置と方法が提供され、作業員を減少させることができて作業コストが低下するなど、その技術的効果には極めて顕著なものがある。

図面の簡単な説明

0029

図1本発明による搬送台車の平面図、正面図及び側面図である。
図2本発明による搬送台車の接地状態を表す平面図及び正面図である。
図3本発明による運搬方法を表す斜視図である。
図41対の搬送台車と接続ケーブルを表す正面図である。
図5搬送台車上の制御装置部分を拡大して表す平面図である。
図61対の搬送台車を連動させた運搬方向を表す平面図である。
図7芯出しジャッキの作動を表す側面図である。
図8搬送台車の平面図である。
図9搬送台車の正面図である。
図10本発明による現場内での運搬方法を表す平面図である。
図11芯出しジャッキによる据付方法を表す正面図である。
図12配管モジュールと搬送台車の関係を表す斜視図である。
図13従来の大型機器の運搬方法を表す斜視図である。
図14従来の大型機器の設置方法を表す正面図である。
図15従来の現場内での運搬方法を表す平面図である。

--

0030

1大型機器
10運搬装置
12搬送台車
14 芯出しジャッキ
21駆動輪
22従動輪
23プラットフォーム
24ハンドルレバー
25バッテリ
26モータ
30リモコンスイッチ
31 前後進輪
32横行輪
36制御装置
40押しボルト
42a,42b 搬送台車
44 ケーブル

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