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図面 (20)

課題

携帯性等の観点から表示領域の大きさに制約がある場合であっても、ユーザが快適に小説等を閲読できる電子書籍装置を提供する。

解決手段

LCD表示部6は、電子化された書籍である書籍データを表示する。制御部2は、LCD表示部6が一時に表示し得る最大の文字数分の範囲内において、書籍データを区切りファイル88に規定されている条件に基づいて順次区切り、区切った各区切単位の書籍データをLCD表示部6に順次表示させる。区切りファイル88には、改行句点読点括弧コンマ、若しくはピリオドの少なくとも1つ又は助詞の後で区切る旨が規定されている。

概要

背景

近年、各種情報機器発達に伴い、小説その他の書籍デジタルデータ化したもの(以下、「書籍データ」と記す。)を再生する電子ブックリーダ電子書籍装置)が提供されている。この電子ブックリーダは、LCD(Liquid Crystal Display;液晶ディスプレイ)等を備えており、そのLCD表示部において1ページ分の書籍データが表示される様になっている。

また、書籍データをWEB経由で配信するサーバ(以下、「書籍データ配信サーバ」と記す。)SDからダウンロードした書籍データを携帯電話において再生することも提案されている。この場合は、携帯電話のLCD表示部に、受信した書籍データが表示される。この種の電子ブックリーダや携帯電話は、小型で携帯性に優れているので、ユーザは移動時或いは出先でも小説等を楽しむことができる。

ここで、上記の様な従来の電子ブックリーダ或いは携帯電話における書籍データの表示の具体的態様を図19及び図20に示す。図19において符号191乃至196は夫々LCD表示部に表示される1ページ分の書籍データを示す。ユーザがページの送り操作を適時行うことで、LCD表示領域に表示される書籍データは、ページ191から、ページ192,ページ193…へと遷移する。

また、図20において符号201乃至203は夫々LCD表示部に表示される1ページ分の書籍データを示す。この場合も、ユーザがページの送り操作を適時行うことで、LCD表示領域に表示される書籍データはページ201から、ページ202,ページ203…へと遷移する。

概要

携帯性等の観点から表示領域の大きさに制約がある場合であっても、ユーザが快適に小説等を閲読できる電子書籍装置を提供する。

LCD表示部6は、電子化された書籍である書籍データを表示する。制御部2は、LCD表示部6が一時に表示し得る最大の文字数分の範囲内において、書籍データを区切りファイル88に規定されている条件に基づいて順次区切り、区切った各区切単位の書籍データをLCD表示部6に順次表示させる。区切りファイル88には、改行句点読点括弧コンマ、若しくはピリオドの少なくとも1つ又は助詞の後で区切る旨が規定されている。

目的

そこで本発明の目的は、携帯性等の観点から表示領域の大きさに制約がある場合であっても、ユーザが快適に小説等を閲読できる電子書籍装置および電子書籍表示システムを提供することにある。

効果

実績

技術文献被引用数
2件
牽制数
3件

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請求項1

書籍データを表示する表示手段と、前記表示手段が一時に表示し得る最大の文字数分の範囲内において、前記書籍データを所定の区切条件に基づいて順次区切る区切手段と、前記区切手段によって区切られる各区切単位の書籍データを、前記表示手段に順次表示させる表示制御手段とを備えることを特徴とする電子書籍装置

請求項2

夫々重み付けされた複数の区切条件を記憶する区切条件記憶手段を更に備え、前記区切手段は、前記表示手段が一時に表示し得る最大文字数分の範囲内において、前記区切条件を満たすデータ箇所が複数存在する場合は、前記区切条件の重みに基づいて区切るべきデータ箇所を特定することを特徴とする請求項1記載の電子書籍装置。

請求項3

前記区切条件記憶手段は、前記区切条件に関する例外条件を更に記憶しており、前記区切手段は、前記書籍データに前記例外条件を満たすデータ箇所が存在する場合は、そのデータ箇所における区切条件の重みを変更するか、又はそのデータ箇所では区切らない処理を行う例外処理手段を更に備えることを特徴とする請求項2記載の電子書籍装置。

請求項4

前記区切条件は、改行句点読点括弧コンマ、若しくはピリオドの少なくとも1つ又は助詞の後で区切ることである請求項1乃至3の何れか記載の電子書籍装置。

請求項5

前記表示制御手段は、前記区切手段によって区切られる区切単位の書籍データを前記表示手段に表示させ続ける表示時間を所定の計算式に基づいて算出する算出手段を更に備え、前記表示時間が満了する毎に、前記表示手段が表示する区切単位の書籍データを切り替えることを特徴とする請求項1乃至4の何れか記載の電子書籍装置。

請求項6

前記表示制御手段は、第1の区切単位の書籍データと、当該第1の区切単位の書籍データに続いて表示される第2の区切単位の書籍データとが類似するか否かを判定する判定手段を更に備え、前記判定手段が、前記第1の区切単位の書籍データと前記第2の区切単位の書籍データとが類似すると判定した場合は、前記表示手段の表示内容を、前記第1の区切単位の書籍データから前記第2の区切単位の書籍データへと切り替える際に、当該表示内容が切り替わる旨を知らせる為の表示を前記表示手段に表示させることを特徴とする請求項1乃至5の何れか記載の電子書籍装置。

請求項7

前記表示内容が切り替わる旨を知らせる為の表示が、前記表示手段の表示領域の全体又は一部を空白とする表示である請求項6記載の電子書籍装置。

請求項8

前記区切単位の書籍データを、前記表示手段の表示領域の大きさに基づいて、所定の表示態様となる様に加工する加工手段を更に備えることを特徴とする請求項1乃至7の何れか記載の電子書籍装置。

請求項9

前記加工手段は、前記区切単位の書籍データに含まれる、空白を表す文字データを削除するか、又は前記区切単位の書籍データに空白を表す文字データを挿入することにより、当該区分した文字データを前記表示手段の表示領域の適宜位置に表示させることを特徴とする請求項8記載の電子書籍装置。

請求項10

前記表示制御手段は、前記区切単位の書籍データ内に、改行を表す文字データが含まれる場合は、その旨を知らせる為の表示を前記表示手段に表示させることを特徴とする請求項1乃至9の何れか記載の電子書籍装置。

請求項11

前記表示内容が切り替わる旨を知らせる為の表示が、前記表示手段の表示領域の全体又は一部を空白とする表示である請求項10記載の電子書籍装置。

請求項12

前記表示手段が表示する第1の区切単位の書籍データを、当該第1の区切単位の書籍データに続いて表示される第2の区切単位の書籍データへ進める様に指示する為の第1の指示手段、及び前記表示手段が表示する第2の区切単位の書籍データを、それより前の第1の区切単位の書籍データへ戻す様に指示する為の第2の指示手段の内、少なくとも一方を有する入力手段を更に備え、前記表示制御手段は、前記入力手段からの指示があった場合は、前記表示時間の経過段階の如何に拘らずに、前記表示手段が表示する区切単位の書籍データを当該指示に応じて切り替えることを特徴とする請求項1乃至11の何れか記載の電子書籍装置。

請求項13

前記表示制御手段は、前記表示時間が満了する時と、前記入力手段による指示があった時とが一定の要件を満たす場合には、前記表示時間が満了した旨又は前記入力手段による指示の何れか一方を受け付けないことを特徴とする請求項12記載の電子書籍装置。

請求項14

前記表示制御手段は、前記区切単位の書籍データを小さく表示する第1の表示モードと、該第1の表示モードにおける場合よりも前記区切単位の書籍データを大きく表示する第2の表示モードの少なくとも2段階の内、何れか一方により前記書籍データを表示するものであり、前記入力手段は、前記第1の表示モードと前記第2の表示モードの何れか一方を選択する為の第3の指示手段を更に備えることを特徴とする請求項12又は13記載の電子書籍装置。

請求項15

前記表示手段が設けられるゴーグル状筐体と、この筐体を頭部に装着する為の装着手段とを更に備えることを特徴とする請求項1乃至14の何れか記載の電子書籍装置。

請求項16

インターネットその他の通信手段を介して配信される前記書籍データを受信することにより、当該書籍データを取得する取得手段を更に備えることを特徴とする請求項1乃至15の何れか記載の電子書籍装置。

請求項17

書籍データ配信サーバと電子書籍装置とがインターネットその他の通信手段を介して接続された電子書籍表示システムにおいて、前記書籍データ配信サーバは、書籍データを記憶している書籍データ記憶手段と、この書籍データ記憶手段に記憶されている書籍データを前記電子書籍装置側からの配信要求応答して、当該電子書籍装置側へ配信する配信手段とを備えており、前記電子書籍装置は、前記書籍データ配信サーバの配信手段により配信された書籍データを取得する取得手段と、この取得手段により取得された書籍データを表示する表示手段と、前記表示手段が一時に表示し得る最大の文字数分の範囲内において、前記書籍データを所定の区切条件に基づいて順次区切る区切手段と、前記区切手段によって区切られる各区切単位の書籍データを、前記表示手段に順次表示させる表示制御手段と、を備えることを特徴とする電子書籍表示システム。

請求項18

前記電子書籍装置は、携帯電話携帯型電子機器腕装着型電子機器身体装着型電子機器のいずれかであることを特徴とする請求項17に記載の電子書籍表示システム。

技術分野

0001

本発明は、電子化された書籍データを表示手段に表示する電子書籍装置および電子書籍表示システムに関する。

背景技術

0002

近年、各種情報機器発達に伴い、小説その他の書籍デジタルデータ化したもの(以下、「書籍データ」と記す。)を再生する電子ブックリーダ(電子書籍装置)が提供されている。この電子ブックリーダは、LCD(Liquid Crystal Display;液晶ディスプレイ)等を備えており、そのLCD表示部において1ページ分の書籍データが表示される様になっている。

0003

また、書籍データをWEB経由で配信するサーバ(以下、「書籍データ配信サーバ」と記す。)SDからダウンロードした書籍データを携帯電話において再生することも提案されている。この場合は、携帯電話のLCD表示部に、受信した書籍データが表示される。この種の電子ブックリーダや携帯電話は、小型で携帯性に優れているので、ユーザは移動時或いは出先でも小説等を楽しむことができる。

0004

ここで、上記の様な従来の電子ブックリーダ或いは携帯電話における書籍データの表示の具体的態様図19及び図20に示す。図19において符号191乃至196は夫々LCD表示部に表示される1ページ分の書籍データを示す。ユーザがページの送り操作を適時行うことで、LCD表示領域に表示される書籍データは、ページ191から、ページ192,ページ193…へと遷移する。

0005

また、図20において符号201乃至203は夫々LCD表示部に表示される1ページ分の書籍データを示す。この場合も、ユーザがページの送り操作を適時行うことで、LCD表示領域に表示される書籍データはページ201から、ページ202,ページ203…へと遷移する。

発明が解決しようとする課題

0006

ところで、この種の電子ブックリーダ及び携帯電話は、小型で携帯性に優れる反面、LCD表示部の表示領域の大きさには限界があると共に、視認性の観点から1ページ上には、多くの文字を表示することができない。

0007

しかしながら、従来技術に係る電子ブックリーダ及び携帯電話では、図19及び図20に示す様に、表示領域に物理的に表示可能な最大量の書籍データ(図19の例では、40文字分の書籍データ)を単にそのまま表示していたので、ページの境において文章不自然に区切られてしまうことがあった。

0008

従って、ユーザはページの送り操作を行う過程で、表示される文章を読みにくく感じるだけでなく、途中で小説等の内容を把握しきれなくなることもあった。

0009

そこで本発明の目的は、携帯性等の観点から表示領域の大きさに制約がある場合であっても、ユーザが快適に小説等を閲読できる電子書籍装置および電子書籍表示システムを提供することにある。

課題を解決するための手段

0010

本発明は、上記の目的を達成する為に、次のような特徴を有している。尚、次に示す発明特定事項の説明において、括弧書きにより実施の形態に対応する構成要素を、図面参照符号を付して例示する。

0011

請求項1記載の発明は、書籍データを表示する表示手段(例えば、LCD表示部6)と、前記表示手段が一時に表示し得る最大の文字数分の範囲内において、前記書籍データを所定の区切条件に基づいて順次区切る区切手段(例えば、制御部2)と、前記区切手段によって区切られる各区切単位の書籍データを、前記表示手段に順次表示させる表示制御手段(例えば、制御部2)とを備えることを特徴としている。

0012

ここで、区切条件は、ユーザが書籍データを閲読し易い様な位置で区切る様に設定するとよく、例えば、請求項4記載の発明の様に、改行句点読点、括弧、コンマ、若しくはピリオドの少なくとも1つ又は助詞の後で区切る様に設定するのが好ましい。

0013

請求項1記載の発明によれば、充分な表示領域が確保できる場合のみならず、仮に、携帯性等の観点から表示領域の大きさに制約があり書籍データを閲読するに当たって表示手段の表示内容を頻繁に切り替える必要がある場合であっても、区切手段が、表示手段が一時に表示し得る最大文字数の範囲内において書籍データを所定の区切条件に基づいて順次区切ると共に、表示制御手段が、区切手段によって区切られる各区切単位の書籍データを表示手段に順次表示させるので、表示手段には、所定の区切条件に基づいて区分された書籍データのみが一時に表示される。

0014

即ち、表示手段の表示内容は、所定の区切条件に基づいて区分された書籍データ分毎に順次切り替わるので、表示領域に物理的に表示可能な最大量の書籍データを単にそのまま表示していた従来技術に比して、不自然な位置で文章が区切られるのを回避できる。従って、ユーザは小説その他の書籍を快適に閲読できる。また、表示手段の表示内容は、表示制御手段によって自動的に順次切り替えられるので、ユーザはページの送り操作等の様な煩雑な操作を何ら要することがない。

0015

請求項2記載の発明は、請求項1記載の電子書籍装置において、夫々重み付けされた複数の区切条件を記憶する区切条件記憶手段(例えば、不揮発メモリ部8)を更に備え、前記区切手段は、前記表示手段が一時に表示し得る最大文字数分の範囲内において、前記区切条件を満たすデータ箇所が複数存在する場合は、前記区切条件の重みに基づいて区切るべきデータ箇所を特定することを特徴としている。

0016

請求項2記載の発明において、区切条件記憶手段は、夫々重み付けされた複数の区切条件を記憶する。区切手段は、表示手段が一時に表示し得る最大文字数分の範囲内において、区切条件を満たすデータ箇所が複数存在する場合は、区切条件の重みに基づいて区切るべきデータ箇所を特定する。これにより、ユーザが書籍データを閲読するに当たって区切るのに好ましいデータ箇所の候補を複数挙げておき、その中から最適な箇所を特定することが実現されるので、ユーザに対する快適性を更に向上できる。

0017

請求項3記載の発明は、請求項2記載の電子書籍装置において、前記区切条件記憶手段は、前記区切条件に関する例外条件を更に記憶しており、前記区切手段は、前記書籍データに前記例外条件を満たすデータ箇所が存在する場合は、そのデータ箇所における区切条件の重みを変更するか、又はそのデータ箇所では区切らない処理を行う例外処理手段(例えば、制御部2)を更に備えることを特徴としている。

0018

ここで、例外条件とは、区切条件を満足する場合であっても、読み易さの観点からそのデータ箇所で区切ることが必ずしも好ましいとは云い難い様な場合を考慮して規定する。

0019

請求項3記載の発明において、区切条件記憶手段は、区切条件に関する例外条件を更に記憶する。区切手段が備える例外処理手段は、書籍データに例外条件を満たすデータ箇所が存在する場合は、そのデータ箇所における区切条件の重みを変更するか、又はそのデータ箇所では区切らない処理を行う。これにより、区切るべきデータ箇所を柔軟且つきめ細かに特定することができるので、ユーザに対する快適性を一層向上できる。

0020

請求項5記載の発明は、請求項1乃至4の何れか記載の電子書籍装置において、前記表示制御手段は、前記区切手段によって区切られる区切単位の書籍データを前記表示手段に表示させ続ける表示時間を所定の計算式に基づいて算出する算出手段(例えば、制御部2)を更に備え、前記表示時間が満了する毎に、前記表示手段が表示する区切単位の書籍データを切り替えることを特徴としている。

0021

ここで、所定の計算式は、特に限定されるものではないが、例えば、区切単位の書籍データ内に含まれる全体の文字数漢字の数等をパラメータとして含む式に設定するとよい。

0022

請求項5記載の発明において、算出手段は、区切手段によって区切られる区切単位の書籍データを表示手段に表示させ続ける表示時間を所定の計算式に基づいて算出する。表示制御手段は、表示時間が満了する毎に表示手段が表示する区切単位の書籍データを切り替える。これにより、常に一定の速度で表示手段の表示内容を切り替える場合に比して、ユーザ毎或いは書籍データ毎の最適な表示時間で表示手段の表示内容を自動的に切り替えることが実現できるので、ユーザに対する快適性を一層向上できる。

0023

請求項6記載の発明は、請求項1乃至5の何れか記載の電子書籍装置において、前記表示制御手段は、第1の区切単位の書籍データと、当該第1の区切単位の書籍データに続いて表示される第2の区切単位の書籍データとが類似するか否かを判定する判定手段(例えば、制御部2)を更に備え、前記判定手段が、前記第1の区切単位の書籍データと前記第2の区切単位の書籍データとが類似すると判定した場合は、前記表示手段の表示内容を、前記第1の区切単位の書籍データから前記第2の区切単位の書籍データへと切り替える際に、当該表示内容が切り替わる旨を知らせる為の表示を前記表示手段に表示させることを特徴としている。

0024

ここで、判定手段が第1の区切単位の書籍データと、当該第1の区切単位の書籍データに続いて表示される第2の区切単位の書籍データとが類似するか否かを判定する際の判定基準は、特に限定されるものではないが、例えば、第1の区切単位の書籍データと第2の区切単位の書籍データとにおける文字数又は漢字若しくはひらがなの割合等が類似するか否かを判定する様にするとよい。

0025

ここで、表示内容が切り替わる旨を知らせる為の表示は、請求項7記載の発明の様に、前記表示手段の表示領域の全体又は一部を空白とする表示であることが好ましい。

0026

請求項6記載の発明において、判定手段は、第1の区切単位の書籍データと、当該第1の区切単位の書籍データに続いて表示される第2の区切単位の書籍データとが類似するか否かを判定する。表示制御手段は、判定手段が、第1の区切単位の書籍データと第2の区切単位の書籍データとが類似すると判定した場合は、表示手段の表示内容を、第1の区切単位の書籍データから第2の区切単位の書籍データへと切り替える際に、当該表示内容が切り替わる旨を知らせる為の表示を表示手段に表示させる。

0027

これにより、仮に第1の区切単位の書籍データと第2の区切単位の書籍データとが類似する場合であっても、表示手段には表示内容が切り替わる旨を知らせる為の表示が表示されるので、ユーザはページの遷移を見落とすことがないという効果を奏する。

0028

請求項8記載に発明は、請求項1乃至7の何れか記載の電子書籍装置において、前記区切単位の書籍データを、前記表示手段の表示領域の大きさに基づいて、所定の表示態様となる様に加工する加工手段(例えば、制御部2)を更に備えることを特徴としている。

0029

ここで、所定の表示態様とは、ユーザが書籍データを閲読し易く感じる様な表示態様であれば特に限定されるものではなく、好ましくは、行の先頭に句点等を配置しない表示態様や、一定の単語等を2行にわたって表示しない表示態様等を採用するとよい。

0030

また、加工手段は、請求項9記載の発明の様に、前記区切単位の書籍データに含まれる、空白を表す文字データを削除するか、又は前記区切単位の書籍データに空白を表す文字データを挿入することにより、当該区分した文字データを前記表示手段の表示領域の適宜位置に表示させる様にすることが好ましい。

0031

請求項8記載の発明によれば、加工手段が区切単位の書籍データを、表示手段の表示領域の大きさに基づいて、所定の表示態様となる様に加工するので、表示手段の表示内容は、ユーザにとって一層閲読し易いものとなる。

0032

請求項10記載の発明は、請求項1乃至9の何れか記載の電子書籍装置において、前記表示制御手段は、前記区切単位の書籍データ内に、改行を表す文字データが含まれる場合は、その旨を知らせる為の表示を前記表示手段に表示させることを特徴としている。

0033

ここで、前記表示内容が切り替わる旨を知らせる為の表示は、請求項11記載の発明の様に、前記表示手段の表示領域の全体又は一部を空白とする表示であることが好ましい。

0034

請求項10記載の発明において、表示制御手段は、区切単位の書籍データ内に、改行を表す文字データが含まれる場合は、その旨を知らせる為の表示を表示手段に表示させるので、ユーザは、作者によって意図して挿入された改行を知ることができるから書籍等を深く味わうことができる。従って、ユーザに対する快適性及び興趣性を向上できる。

0035

請求項12記載の発明は、請求項1乃至11の何れか記載の電子書籍装置において、前記表示手段が表示する第1の区切単位の書籍データを、当該第1の区切単位の書籍データに続いて表示される第2の区切単位の書籍データへ進める様に指示する為の第1の指示手段(例えば、次ページキー54)、及び前記表示手段が表示する第2の区切単位の書籍データを、それより前の第1の区切単位の書籍データへ戻す様に指示する為の第2の指示手段(例えば、前ページキー55)の内、少なくとも一方を有する入力手段(例えば、キー入力部5)を更に備え、前記表示制御手段は、前記入力手段からの指示があった場合は、前記表示時間の経過段階の如何に拘らずに、前記表示手段が表示する区切単位の書籍データを当該指示に応じて切り替えることを特徴としている。

0036

請求項12記載の発明において、入力手段は、第1の指示手段及び第2の指示手段の少なくとも一方を有する。ユーザは、第1の指示手段にて、表示手段が表示する第1の区切単位の書籍データを、当該第1の区切単位の書籍データに続いて表示される第2の区切単位の書籍データへ進める様に指示する。また、ユーザは、第2の指示手段にて、表示手段が表示する第2の区切単位の書籍データを、それより前の第1の区切単位の書籍データへ戻す様に指示する。表示制御手段は、入力手段からの指示があった場合は、表示時間の経過段階の如何に拘らずに、表示手段が表示する区切単位の書籍データを当該指示に応じて切り替える。

0037

これにより、ユーザは、表示時間が満了する前に第1の区切単位の書籍データを閲読し終えた場合は、当該第1の区切単位の書籍データを、それに続いて表示される第2の区切単位の書籍データへ強制的に進めることができる。一方、ユーザが第1の区切単位の書籍データを閲読し終える前に、第2の区切単位の書籍データに切替わってしまった場合は、再び第1の区切単位の書籍データに戻して当該第1の区切単位の書籍データを閲読できる。

0038

請求項13記載の発明は、請求項12記載の電子書籍装置において、前記表示制御手段は、前記表示時間が満了する時と、前記入力手段による指示があった時とが一定の要件を満たす場合には、前記表示時間が満了した旨又は前記入力手段による指示の何れか一方を受け付けないことを特徴としている。

0039

請求項13記載の発明によれば、表示制御手段は、表示時間が満了する時と、入力手段による指示があった時とが一定の要件を満たす場合には、表示時間が満了した旨又は入力手段による指示の何れか一方を受け付けないので、仮に、ユーザが、表示時間が満了する時に近時して入力手段による指示を行ったとしても、表示手段が表示する区切単位の書籍データが一度に2単位分遷移してしまうことを回避できるという利便性がある。

0040

請求項14記載の発明は、請求項12又は13記載の電子書籍装置において、前記表示制御手段は、前記区切単位の書籍データを小さく表示する第1の表示モードと、該第1の表示モードにおける場合よりも前記区切単位の書籍データを大きく表示する第2の表示モードの少なくとも2段階の内、何れか一方により前記書籍データを表示するものであり、前記入力手段は、前記第1の表示モードと前記第2の表示モードの何れか一方を選択する為の第3の指示手段(例えば、次ジャンプキー51又は前ジャンプキー52と次ページキー又は前ページキーとの組み合わせ)を更に備えることを特徴としている。

0041

請求項14記載の発明において、表示制御手段は、区切単位の書籍データを小さく表示する第1の表示モードと、該第1の表示モードにおける場合よりも区切単位の書籍データを大きく表示する第2の表示モードの少なくとも2段階の内、何れか一方により書籍データを表示する。ユーザは、第3の指示手段にて、第1の表示モードと第2の表示モードの何れか一方を選択する。

0042

これにより、ユーザは、第2の表示モードを選択している場合において、当該第2の表示モードを第1の表示モードに切り替えた場合は、第2の表示モードにて表示されていた書籍データをより広範囲にわたって一覧できるので、閲読したい箇所を検索する場合等は便利である。

0043

請求項15記載の発明は、請求項1乃至14の何れか記載の電子書籍装置において、前記表示手段が設けられるゴーグル状筐体(例えば、本体部13)と、この筐体を頭部に装着する為の装着手段(例えば、ベルト部14)とを更に備えることを特徴としている。

0044

請求項15記載の発明によれば、表示手段が設けられるゴーグル状の筐体を装着手段によってユーザの頭部に装着するので、ユーザはどのような姿勢でも書籍データを閲読できる。また、書籍データの内容が第3者に閲読されるおそれがないのでユーザのプライバシーを確保できる。更に、この場合、ユーザの眼と表示部とが近接するので、表示手段を小型且つ軽量に実現できるから、携帯性を一層向上できる。

0045

請求項16記載の発明は、請求項1乃至15の何れか記載の電子書籍装置において、インターネットその他の通信手段を介して配信される前記書籍データを受信することにより、当該書籍データを取得する取得手段(例えば、制御部2)を更に備えることを特徴としている。

0046

請求項16記載の発明によれば、取得手段が、インターネットその他の通信手段を介して配信される書籍データを受信することにより当該書籍データを取得するので、書籍データのみを記憶する為の専用の記憶手段を個別に備える必要がなくなる。これにより、当該電子書籍装置を小型かつ軽量に実現できるので携帯性が一層向上するという効果を奏する。

0047

請求項17記載の発明は、書籍データ配信サーバ(例えば、図2の書籍データ配信サーバSD)と電子書籍装置(例えば、図1図2の携帯電話1)とがインターネットその他の通信手段を介して接続された電子書籍表示システムにおいて、前記書籍データ配信サーバは、書籍データを記憶している書籍データ記憶手段(例えば、図2の書籍データ記憶部SD1)と、この書籍データ記憶手段に記憶されている書籍データを前記電子書籍装置側からの配信要求応答して、当該電子書籍装置側へ配信する配信手段(例えば、図2の通信部SD2)とを備えており、前記電子書籍装置は、前記書籍データ配信サーバの配信手段により配信された書籍データを取得する取得手段(例えば、図2無線送受信部3)と、この取得手段により取得された書籍データを表示する表示手段(例えば、LCD表示部6)と、前記表示手段が一時に表示し得る最大の文字数分の範囲内において、前記書籍データを所定の区切条件に基づいて順次区切る区切手段(例えば、制御部2)と、前記区切手段によって区切られる各区切単位の書籍データを、前記表示手段に順次表示させる表示制御手段(例えば、制御部2)と、を備えることを特徴とする。

0048

ここで、前記電子書籍装置は、具体的には請求項18記載の発明の如く、携帯電話、携帯型電子機器腕装着型電子機器身体装着型電子機器のいずれかで実現するのが好ましい。

0049

請求項17記載の発明によれば、書籍データ配信サーバから、インターネットその他の通信手段を介して配信された書籍データを取得するようにしているので、書籍データのみを記憶する為の専用の記憶手段を個別に備える必要がなく、いつでもどこにいても、読みたい書籍データを表示させることができる。これにより、当該電子書籍装置を例えば、携帯電話、携帯型電子機器、腕装着型電子機器、身体装着型電子機器等の様に小型かつ軽量に実現できるので携帯性が一層向上するという効果を奏する。

発明を実施するための最良の形態

0050

<第1の実施の形態>先ず、外観構成を説明する。図1に示す様に、携帯電話1は、筐体20の所定位置に、アンテナ部3a、LCD表示部6、次ジャンプキー51、前ジャンプキー52、スピードアップキー53、次ページキー54、前ページキー55、スピードダウンキー56、スタートストップキー57等を備える。

0051

次に内部構成を説明する。図2に示す様に、携帯電話1は、制御部2、無線送受信部3、ワークメモリ部4、キー入力部5、LCD(Liquid Crystal Display)表示部6、電源部7、及び不揮発メモリ部8によりその主要部が構成される。

0052

尚、図2は、携帯電話1に特有な機能を実現する為の構成要素を特に示すものであり、当該携帯電話1が周知の一般的な携帯電話としての機能を実現する為に必要なマイク部やスピーカ部等の構成要素の図示は省略している。また、以下に述べる構成要素の説明において、当該携帯電話1を実現する為の構成要素の特徴的な機能について説明するが、各々の構成要素は、その構成要素が備えるべき周知の機能を有しているのは勿論である。

0053

制御部2は、システムプログラムを記憶する内部メモリ(図示せず)を備えており、その内部メモリからシステムプログラムを読み出してワークメモリ部4に展開し、展開したシステムプログラムに規定された手順に従って当該携帯電話1の機能を実現すべく各構成要素に制御信号を出力してこれらを統括的に制御する。

0054

また、そのシステムプログラムには、制御部2が図3及び図4に示す処理を行う為のプログラムコードが含まれており、制御部2は、それらのプログラムコードに応じた動作を逐次実行する。

0055

尚、制御部2は無線基地局B等を介して送信されるプログラムコード等に応じた処理を実行することもできる。即ち、制御部2は、無線基地局B等を介して外部供給されるプログラムコード又は該プログラムコードに係るデータに基づいて図3及び図4に示す処理を行うこともできる。

0056

無線送受信部3は、アンテナ3aを備えており、該アンテナ3aを介して図2に図示する書籍データ配信サーバSDへアクセスする一方、その書籍データ配信サーバSDからのレスポンスを受信する。特に、無線送受信部3は、書籍データ配信サーバSDの書籍データ記憶部SD1に記憶されている書籍データが通信部(送受信部)SD2から配信されるので、この書籍データを、所定の通信プロトコルに従って無線基地局Bを介して受信する。

0057

ワークメモリ部4は、制御部2により実行される後述の各種処理において、システムプログラムや、そのシステムプログラムに係るデータ等を一時的に格納する為の記憶手段であり、例えばRAM(Random Access Memory)等がこれに相当する。

0058

キー入力部5は、図1に示す様に、筐体20の所定位置に配置される、次ジャンプキー51、前ジャンプキー52、スピードアップキー53、次ページキー54、前ページキー55、スピードダウンキー56、スタート/ストップキー57、書籍データ配信サーバSDのURL(Uniform Resource Locator)を入力する為の英数字キー、入力されたURL等のデータを確定する為の確定キー、及び複数の書籍データの中から所望の書籍データを選択する為の選択キー等を備えており、これらのキーが押下されるとその押下されたキーに対応する状態変化信号を制御部2へ出力する。

0059

LCD表示部6は、制御部2から出力される制御信号に従って、書籍データを文字(文字データ)として表示出力する。このとき、LCD表示部6は、縦8×横5の40文字、又は縦16×横10の160文字の2段階のポイント(大きさ)の何れか一方で文字データを表示できる。この切替えは制御部2によってなされる。また、LCD表示部6は、所定の言語で記述された書籍データ配信サーバSDのホームページの表示も行う。

0060

電源部7は、当該携帯電話1を構成する各部に電力を供給する為の充電池を備えており、制御部2からの制御信号に従って、電源のオンオフの切替え等を行うと共に、充電池の残量を表すデータを制御部2へ通知する。

0061

不揮発性メモリ部8は、当該携帯電話1の電源がオフにされても記憶内容消去されない記憶手段であり、例えば、PROM(Programmable ROM)、EPROM(Erasable and Programmable ROM)、EEPROM(Electrically Erasableand Programmable ROM)等がこれに相当する。

0062

この不揮発性メモリ部8は、表示速度データ81、書籍データ特定情報82、書籍データ最終アドレス83、書籍データ84、ダウンロード済み書籍データ最終アドレス85、サーバURL(Uniform Resource Locator)86、次表示アドレス87、及び区切りファイル88等を記憶している。

0063

表示速度データ81は、LCD表示部6上に表示されるページを次のページへと制御部2が自動的に進める際の速さを表すデータである。ユーザは、スピードアップキー23又はスピードダウンキー26を押下操作することにより、この表示速度データ81を適宜設定することができる。

0064

書籍データ特定情報82は、複数種の書籍データの各々に対して予め割り当てられた所謂ID(identification)情報である。制御部2は、この書籍データ特定情報82によって、各々の書籍データを識別することができる。また、当該書籍データ特定情報82を書籍データ配信サーバSDへ送信した場合は、書籍データ配信サーバSDにおいて、該書籍データ特定情報82に対応する書籍データが識別される。

0065

書籍データ最終アドレス83は、その書籍データ84の最終アドレス、即ち当該書籍データ84の全体量を表すデータである。書籍データ84は、制御部2によって書籍データ配信サーバSDからダウンロードされるデータである。ダウンロード済み書籍データ最終アドレス85は、現時点においてダウンロードが完了した書籍データ84の量を表すデータである。

0066

サーバURL86は、書籍データ配信サーバSDのURLを表すデータである。次表示アドレス87は、一連の書籍データをページ別に区切って表示する際に、次のページの先頭に表示する文字データを表すアドレスである。この次表示アドレス87を参照することにより、制御部2は、或ページとそれに続くページの境目を認識する。

0067

区切りファイル88には、ページを区切る個所として好適な文字データ(以下、「区切り目安情報」と記す。)等が予め格納されている。

0068

以下、携帯電話1の動作について、図3乃至図10照して説明する。

0069

図3は、書籍データの表示に係る携帯電話1の全体的な動作を示すフローチャートである。先ず、ユーザは、携帯電話1のキー入力部5における英数字キーを押下操作することにより、書籍データ配信サーバSDのURLを入力し、確定キーを押下操作する。制御部2は、確定キーの押下に対応する状態変化信号を検知すると、無線基地局Bその他の中継地点を介して、書籍データ配信サーバSDへアクセスする(ステップS301)。

0070

次いで制御部2は、書籍データ配信サーバSDから、所定の言語で記述されたテキストデータをダウンロードし、ダウンロードしたテキストデータに基づいて、LCD表示部6に書籍データ配信サーバSDのホームページを表示させる。そのホームページには、複数種の書籍データが紹介されている。

0071

ここで、ユーザはLCD表示部6にてホームページを縦覧しつつ、所望の書籍データを検索する(ステップS302)。そして、ユーザは所望の書籍データが見つかると、キー入力部5の選択キーを押下することによりその所望の書籍データを選択する(ステップS303)。これにより、ユーザが選択した書籍データの一部(一定量)が、制御部2によって書籍データ配信サーバSDからダウンロードされ、不揮発メモリ部8に格納される。

0072

ここで、ステップS303においてユーザが選択した書籍データの一部のみをダウンロードすることとしたのは、ダウンロードの待ち時間を短縮し、書籍データをいち早く閲覧する為である。また、この様にしておけば、仮にユーザが書籍データの縦覧を途中で止めた場合であっても、通信料や不揮発メモリ部8の記憶領域等を必要以上に浪費するのを防止できる。

0073

制御部2は、ユーザが選択した書籍データの一部をダウンロードする過程で、その書籍データを識別する為の書籍データ特定情報82と、その書籍データ84の全体の情報量を表す書籍データ最終アドレス83とを更にダウンロードし(ステップS304)、不揮発メモリ部8に格納する。これらのダウンロードが完了すると、制御部2は書籍データ配信サーバSDとのアクセスを一旦断つ(ステップS305)。

0074

次いで、制御部2は、ステップS304においてダウンロードした一定量の書籍データ84の情報量を表すダウンロード済み書籍データ最終アドレス85と、書籍データ配信サーバSDのURLを表すサーバURL86とを不揮発メモリ部8に格納する(ステップS306)。

0075

ここでサーバURL86を不揮発メモリ部8に格納することとしたのは、後述するステップS310において再び書籍データ配信サーバSDにアクセスし、残りの書籍データをダウンロードする為である。

0076

次いで、制御部2は、ステップS304においてダウンロードした書籍データの先頭の文字データを表すアドレスで以って、次表示アドレス87の初期設定を行う(ステップS307)。

0077

次いで、制御部2は後述する自動表示処理を行い、不揮発メモリ8内の書籍データ84から1ページ分の書籍データを区分し、区分した書籍データをLCD表示部6に表示させると共に、その区分した境界を表すアドレスで以って、不揮発メモリ部8内の次表示アドレス87を更新する(ステップS308)。

0078

次いで、制御部2は、現在参照中の次表示アドレスが、ダウンロード済み書籍データ最終アドレス85の近傍に達したか否かを判定する(ステップS309)。現在参照中の次表示アドレスが、ダウンロード済み書籍データ最終アドレス85の近傍に達していない場合は(ステップS309;NO)、制御部2は、再びステップS308の自動表示処理を行う。

0079

この様にして、ステップS308の自動表示処理が行われる毎に、制御部2によって、LCD表示部6に表示されるページが次のページへと遷移されると共に、次表示アドレス87が更新され、当該次表示アドレス87は、ステップS304でダウンロードした書籍データ84の最終アドレスを表すダウンロード済み書籍データ最終アドレス85に向かって漸近する。

0080

一方、制御部2は、現在参照中の次表示アドレス87が、ダウンロード済み書籍データ最終アドレス85の近傍に達したと判定した場合は(ステップS309;YES)、不揮発メモリ部8からサーバURL86を読出し、読出したサーバURL86が表す書籍データ配信サーバSDのアクセスポイントに再びアクセスする(ステップS310)。

0081

次いで、制御部2は不揮発メモリ部8に現在格納されている書籍データ特定情報82と、ダウンロード済み書籍データ最終アドレス85とを書籍データ配信サーバSDへ送信する(ステップS311)。書籍データ特定情報82を送信することにより、書籍データ配信サーバSDに記憶されている複数種の書籍データの内、ステップS303においてユーザが選択した書籍データが識別される。

0082

また、ダウンロード済み書籍データ最終アドレス85を送信することにより、書籍データ配信サーバSDにおいて、ステップS304で制御部2が既にダウンロードした書籍データの残りの書籍データの先頭アドレスが認識される。ここで、制御部2は、残りの書籍データを一定量ダウンロードする(ステップS312)。ダウンロードが完了すると、制御部2は書籍データ配信サーバSDとのアクセスを一旦断つ(ステップS313)。

0083

次いで、制御部2は、ステップS312においてダウンロードした書籍データを、不揮発メモリ部8に既存の書籍データ84へ追加する(ステップS314)。また、制御部2は、不揮発メモリ部8に既存のダウンロード済み書籍データ最終アドレス85を、ステップS312においてダウンロードした書籍データの最終アドレスで以って更新する(ステップS315)。

0084

次いで、制御部2は後述する自動表示処理を行い、不揮発メモリ8内の書籍データ84から1ページ分の書籍データを区分し、区分した書籍データをLCD表示部6に表示させると共に、その区分した境界を表すアドレスで以って、不揮発メモリ部8内の次表示アドレス87を更新する(ステップS316)。

0085

ここで、制御部2は、ステップS309乃至ステップS316における処理を、ステップS308における自動表示処理のバックグラウンド処理として行う。従って、現ステップにおいてもユーザはLCD表示部6において書籍データを閲覧できる。

0086

次いで、制御部2は、書籍データ最終アドレス83とダウンロード済み書籍データ最終アドレス85とを照合し、これらが一致するか否か判定する(ステップS317)。書籍データ最終アドレス83とダウンロード済み書籍データ最終アドレス85とが一致しない場合は(ステップS317;NO)、制御部2は再びステップS308の処理を行う。

0087

一方、制御部2は、書籍データ最終アドレス83とダウンロード済み書籍データ最終アドレス85とが一致する場合は(ステップS317;YES)、書籍データ配信サーバSDから全ての書籍データ84をダウンロードし終えたものとみなし、当該処理を終了する。

0088

図4は、自動表示処理を示すフローチャートである。尚、この自動表示処理は、図3に示す処理の一部であり、当該自動表示処理はステップS307、ステップS309、ステップS315、又はステップS317に続いて行われ、且つ当該自動表示処理が終了した場合は、ステップS309又はステップS317の判定が行われる。

0089

先ず、制御部2は、不揮発メモリ部8に記憶されている次表示アドレス87を読出し、読出した次表示アドレス87が表す不揮発メモリ部8の記憶領域に一行分の空白を表す文字データ(以下、「CRLF」と記す。)が格納されているか否かを判定する(ステップS401)。

0090

次表示アドレス87が表す記憶領域に、CRLFが格納されている場合は(ステップS401;YES)、制御部2はLCD表示部6にブランクを表示する(何も表示しない)(ステップS402)と共に、そのCRLFの次の文字データが格納されている記憶領域を表すアドレスで以って、参照すべき次表示アドレス87を更新する(ステップS403)。

0091

次いで、制御部2は表示速度データ81に基づいて、LCD表示部6にブランクを表示する時間(以下、「ブランク表示時間」と記す。)を設定する(ステップS404)と共に、そのブランク表示時間をカウントし、当該ブランク表示時間が経過したか否かを判定する(ステップS405)。そして、制御部2はブランク表示時間が経過した場合は(ステップS405;YES)、当該処理を終了する。

0092

ここで、ステップS402におけるブランク表示の具体的態様について図5を参照して説明する。図5において、符号Aはダウンロードした書籍データの内容を示し、符号51乃至56は夫々LCD表示部6に表示されるページを示す。当該自動表示処理によれば、LCD表示部6に表示されるページは、ページ51,ページ52,ページ53…の順に自動的に遷移する。

0093

書籍データAを参照すると、”第2の手記”の文字データの前には、CRLFが3つある(3行分の空白がある)ので、ページ53のブランク表示は、3行分の空白に相当する時間表示し続けられる。また、”第2の手記”の文字データの後には、CRLFが2つある(2行分の空白がある)ので、ページ85のブランク表示は、2行分の空白に相当する時間表示し続けられる。

0094

この様に、ブランク表示時間を設けたことにより、ユーザは、作者がCRLF(空白行)を設けることで意図した間或いは余韻を味わうことができる。

0095

一方、制御部2は、ステップS401において、次表示アドレス87が表す記憶領域にCRLFが格納されていない場合は(ステップS401;NO)、先ず、ダウンロードした書籍データ84に対して次に説明する禁則処理及び表示領域適応処理を行う。

0096

ここで、禁則処理及び表示領域適応処理は、ダウンロードした書籍データをユーザにとって読み易いものにすべく、その書籍データをLCD表示部6の表示領域のサイズに応じて加工する処理をいう。

0097

禁則処理は、具体的には、図5のページ51において、”女性にとっ”の直後には”て”を表示できる領域があるにも拘らず、”女性にとっ”の次に空白を表す文字データ(以下、「空白データ」と記す。)を挿入することで、次の行が”、”で始まるのを回避する処理等がこれに相当する。当該処理を行うのは、仮に”女性にとっ”の次に空白データを挿入しないこととすると、次の行の先頭が”、”(読点)になってしまい、ユーザにとって読みにくくなってしまうからである。

0098

表示領域適応処理は、具体的には、書籍データAの”第2の手記”の直前には、一連の空白データが3つあるにも拘らず、ページ84において”第2の手記”の直前には1つの空白データのみを表示することにより、この”第2の手記”なる文字データをLCD表示部6における1行中の適宜位置に表示する様にする処理等がこれに相当する。

0099

当該処理を行うのは、書籍データAの内容をそのまま表示することとすると、ページ84において”第2の手記”の表示位置が下方に寄りすぎてしまい、ユーザにとって読みにくいものとなってしまうおそれがあるからである。

0100

また、仮に書籍データAのおいて、”第2の手記”の直前に空白データが4つあった場合に、書籍データAの内容をそのまま表示することとすると、ページ84において”第2の手記”なる文字データが2行に渡って表示されてしまい、ユーザにとって甚だ読み難いものとなってしまうからである。

0101

次いで、制御部2は、上記の様にして禁則処理及び表示領域適応処理を施した書籍データ84から、LCD表示部6に物理的に表示できる最大量分の文字データを取り出す(ステップS406)。

0102

次いで、制御部2は、取り出した文字データと、区切りファイル88に含まれる区切り目安情報とを逐一照合し、取り出した文字データの内、区切り目安情報と同じ文字データを検出する(ステップS407)。

0103

ここで、区切り目安情報について、図6を参照して説明する。図6は、不揮発メモリ部8に格納されている区切りファイル88の内容を模式的に示す概念図である。図6に示す様に、区切りファイル88は、区切り目安情報61、区切り強度62、例外条件63、及び例外処理64の項目に区分されている。

0104

図6において、1行分のデータは、例えば1レコードの形態で不揮発メモリ部8に格納されており、互いに関連付けられている。区切り目安情報61には、LCD表示部6のページを区切る境となる文字データとして好適なものが、予め候補として挙げられており、“CRLF”,“。」”,“」”,“。”,“?”,“、”,“を”等が格納されている。

0105

区切り強度62とは、各々の区切り情報61をページの境として採用する蓋然性の程度を相対的に表す情報であり、”1”乃至”5”の5つの数値データが格納されている。大きい数値程、その区切り情報61をページの境として採用する蓋然性が高い。

0106

この様に区切り強度62を設定するのは次の様な理由による。即ち、仮に区切り強度62を考慮しないこととすると、単に最も後方にある区切り目安情報でページが区切られてしまうので、LCD表示部6には、例えば図7において符号72で示す様なページが表示される。しかし、このページ72では、不自然な位置(“て、”)でページが区切られており、ユーザが書籍データを読むリズムに多少乱れが生じてしまうおそれがある。

0107

一方、区切り強度62を考慮にいれた場合は、単に最も後方にある区切り目安情報でページを区切るのではなく、後方にある区切り目安情報の内、最も区切り強度の強い区切り目安情報で以ってページを区切る。その結果、LCD表示部6には、例えば図7において符号71で示す様なページが表示される。

0108

このページ71は、“、”よりも区切り強度の強い“。”でページが区切られているので、ユーザがリズムよく書籍データを読むことができる。また、ユーザは、句点“。”による余韻を味わうこともできる。特に、文学作品を味わう場合には、この様な配慮が重要である。

0109

但し、照合する文字データが例外条件63に設定されている内容を満たす場合は、制御部2は例外処理74に設定されている処理を行う。具体的には、区切り目安情報“CRLF”の例外条件は“、CRLF”と設定されているので、仮に照合する文字データが“CRLF”であってもその直前に読点“、”がある場合には、例外処理として“CRLF”の区切り強度を本来の4より弱い3にする。

0110

即ち、作成者が意図した改行(CRLF)があったとしても、その直前に“、”がある場合は、区切りとしては軽く扱う。この例外処理を行うのは次の様な理由による。即ち、例えば図7において符号73はページを区切る前の書籍データを示すが、この書籍データを、例外処理を行わずにページを区切ることとすれば、“片手を挙げ、”の直後のCRLF(改行)でページが区切られてしまう。

0111

これは制御部2が、例外処理を行わない場合、“ありました。”の直後のCRLFと“片手を挙げ、”の直後のCRLFとを制御部2が同じ強さのものとして認識するので、より後方にある“片手を挙げ、”の直後のCRLFをページの区切りとして採用してしまうからである。しかし、この様な位置でページを区切ると、ユーザに違和感を与えてしまう。

0112

一方、例外処理を行う場合は、“ありました。”の直後のCRLFでページが区切られる。制御部2が、“片手を挙げ、”の直後のCRLFよりも、“ありました。”の直後のCRLFの方が区切り強度が強いと認識するからである。この場合は、区切る位置が自然であり、ユーザに違和感を与えることがない。

0113

上記と同様の理由から、CRLFの直前に“」”があり、直後に“と”がある場合には、CRLFの区切り強度を本来の“5”から“4”に下げる。例えば、書籍データ73において、“「諸君」”と“と言い”との間にはCRLF(改行)があるものの、文章の流れとしてはこれらを続けてもユーザに違和感を与えることがないので、そのCRLFの区切り強度を弱くするわけである。

0114

また、区切り目安情報“。」”又は“」”の直後に“と”が続く場合は、それら“。」”又は“」”の区切り強度を本来の“3”から“2”に弱める。これは、“〜」と言いました。”という書籍データがあった場合に、“」”でページが区切られることにより文章の連続性が損なわれない様にする為である。

0115

また、制御部2は、区切り情報“」”を検出した場合であっても、その直前における“「”と当該“」”との間の文字数が少なくて句読点感嘆符もない場合は、区切り情報“」”を区切りの候補にしない。これは、例えば“所詮、自分には、何の縁故も無い下宿に、ひとりで「生活」して行く能力が無かったのです。”という文章(書籍データ)があった場合に“」”でページが区切られることにより文章の連続性が損なわれない様にする為である。

0116

また、区切り情報“。”又は“?”を検出した場合であっても、これらが“「”と“」”に挿まれている場合、即ち、会話文中に“。”又は“?”がある場合(但し、“」”の直前は除く)は、これらの区切り強度を本来の“3”から“2”に弱める。これは、できるだけ会話文を1ページ内に収めることにより、ユーザが書籍データを読み易くする為である。

0117

また、制御部2は区切り情報“、”を検出した場合であっても、“二、三”等の様に直前が数字で直後も数字である場合、或いは“小、中学生”等の様に同類の文字データに挿まれる場合は、それらの表現を“、”で区切ることを回避するべく“、”を区切り情報の候補にしない。

0118

上記の様な区切り情報に基づいて、制御部2は、検出した文字データ(区切り目安情)の内、最も後方(アドレスの値が大きい)且つ、最も区切り強度62が強い文字データ(区切り目安情報)を特定する(ステップS408)。次いで、制御部2は、その特定した文字データの次の文字データが格納されている記憶領域を表すアドレスで以って、参照すべき次表示アドレス87を更新する(ステップS409)。

0119

ここで、制御部2は、ステップS406で取り出した書籍データの最後に空白行があるか否かを判定する(ステップS410)。即ち、制御部2は、ステップS409で更新した次表示アドレス87が表す記憶領域にCRLFが格納されているか否かを判定する。

0120

制御部2は、書籍データの最後にCRLFがあれば(ステップS410;YES)、ステップS409で更新した次表示アドレス87を、そのCRLFの分だけ戻す(ステップS411)。即ち、制御部2は、そのCRLFの1つ前の文字データが格納されている記憶領域を表すアドレスで以って、ステップS409で更新した次表示アドレス87を更に更新する。

0121

この様に、CRLFの分だけ次表示アドレス87を戻すのは、当該処理においては、書籍データを取り出してページを区切る処理を行った結果、LCD表示部6に表示されるページには物理的に空白(余白)が生じることがあるが、その空白と、予め作者又は編集者が意図して挿入した空白行(CRLF)との違いをユーザに対し明確に認識させる為である。

0122

即ち、仮にステップS411における処理を行わないこととすると、ユーザに対し、例えば図5においてページ52の最後に表示されている2行分の空白行が、予め書籍データAに挿入されていたCRLFによるものではないかとの疑義を生ぜしめる。

0123

これに対し、ステップS411における処理の様に、作者が意図して挿入したCRLFをページの最後に表示するのを回避し、そのCRLFを次のページ83においてブランクとして3行分の間(ブランク表示時間)表示する様にすれば、ページ82の最後に表示されている2行分の空白行が、書籍データAに予め含まれるCRLFではなく、“…でした。”の“。”でページを区切った結果、LCD表示部6に物理的に生じた空白行(余白)である旨をユーザに対して容易に知らしめることができるわけである。

0124

かくして、次表示アドレス87が最終的に確定すれば、1ページ分の書籍データが区切られることになる。次いで、制御部2は、区切った書籍データと、現在LCD表示部6に表示されている書籍データとの類似度解析し、これらが類似しているか否かを判定する(ステップS412)。

0125

ここで、制御部2が類似度を解析するアルゴリズムは特に限定されるものではないが、例えば、区切った書籍データの中に、現在LCD表示部6に表示されている文字データと一致する文字データが所定数あれば、これらが類似する旨の判定を行う様にするとよい。

0126

制御部2は、区切った書籍データと、現在LCD表示部6に表示されている書籍データとが、類似していると判定した場合は(ステップS412;YES)、区切った書籍データをLCD表示部6に表示する前に、一定時間のブランク状態(何も表示しない状態)を挿入する(ステップS413)。

0127

ここで、ステップS413における処理の様に、連続するページ同士が互いに類似する場合にLCD表示部6にブランク状態を挿入することとしたのは、連続するページ同士が互いに類似する場合は、ユーザがページの遷移に気付かずに、遷移後のページを見落としてしまうことがあるので、これを回避する為である。

0128

具体的には、図8に示す様な互いに類似するページ81とページ82とが連続して表示される場合を想定すると、先ずユーザはページ81を読み終えると、次のページ82を即座に読み始めるべく、ページ81の文頭(図中、概略“ぼくは”の辺り)に視線を再び移し、ページ82が表示されるのを待機する。

0129

ところが、ページ81の次のページであるページ82も“ぼくは”で始まることや、両者のページにひらがなが多いこと、更には、両者のページに表示される文字数が近似していること等が相まって、ユーザがページ81からページ82の遷移に気付かない場合がある。

0130

そこで、この様な問題を回避するべく、ステップS413における処理の様に、ページ81とページ82との間に一定時間のブランク状態を挿入する。これにより、ページ81がページ82に遷移する過程で表示されるブランク状態がユーザの注意を引くので、ユーザが、ページ81からページ82への遷移を見落とすことがないという効果を奏する。

0131

一方、制御部2は、区切った書籍データと、現在LCD表示部6に表示されている書籍データとが類似しておらず、ブランク表示を挿む必要がないと判定した場合は(ステップS412;NO)、その区切った書籍データをLCD表示部6に表示し続ける時間(表示更新待ち時間)を算出する(ステップS414)。

0132

この表示更新待ち時間(T)の算出方法は、特に限定されないが、例えば、T=Tu×(N+0.5×M)なる式にしたがって算出するとよい。この式においてNは、区切った書籍データに含まれる全部の文字データ(句読点等を表す文字データも含む。)の数を表し、Mは区切った書籍データに含まれる文字データの内、漢字に対応する文字データの数を表し、Tuはユーザがひらがな1文字を読むのに要する概略の時間を表す。

0133

次いで、制御部2は区切った書籍データを、ステップS414で算出した表示更新待ち時間(T)が経過するまでLCD表示部6に表示する(ステップS415)。その過程で制御部2は、表示更新待ち時間をカウントし、表示更新待ち時間が経過したか否かを判定する(ステップS416)。そして、制御部2は、表示更新待ち時間が経過した場合は(ステップS416;YES)、当該処理を終了する。

0134

以下、図3及び図4に示す処理におけるLCD表示部6の表示態様について具体的に説明し、併せてジャンプキー21、前ジャンプキー22、スピードアップキー23、次ページキー24、前ページキー25、スピードダウンキー26、及びスタート/ストップキー27の機能についても説明する。

0135

図9及び図10は、LCD表示部6に表示される書籍データを示す。図9には、ページ91乃至ページ99の9ページ分の書籍データが示されている。これらの書籍データは自動表示処理においてLCD表示部6に表示される書籍データを時系列的に並べたものである。

0136

予め、ユーザはスピードアップキー23又はスピードダウンキー26を押下操作することにより、ページの送り速度を表す表示速度データ81を設定する。スピードアップキー23を押下することによりページの送り速度を早めることができ、スピードダウンキー26を押下することによりページの送り速度を低下させることができる。

0137

さて、制御部2は、一旦自動表示処理を開始すると、表示速度データ81が表す速度でLCD表示部6に表示するページをページ91,ページ92,ページ93…の順で自動的に遷移させる。

0138

尚、制御部2は、ユーザによって表示速度データ81の設定が予めなされなかった場合は、デフォルトで設定された所定の表示速度でページを切替える。また、ユーザは、自動表示処理が行われている最中においても、表示速度データ81の値をスピードアップキー23又はスピードダウンキー26を押下操作することにより調整できる。これにより、ユーザは煩雑なページの送り操作を行うことなく、最適な速度で書籍データを閲覧できる。

0139

但し、制御部2は、次ページキー24の押下を検知した場合は、表示速度データ81の設定に拘らずに、LCD表示部6に表示中のページを次のページに切替える。従って、ユーザは、自動的にページが切替わる前にそのページを読み終えた場合は、次ページキー24を押下操作することにより、ただちに次のページを閲覧できる。

0140

但し、制御部2は、自動表示処理によってページを1ページ分進めた直後に次ページキー24の押下操作による状態変化信号を検知した場合は、その状態変化信号を無視する。具体的には、制御部2は、表示更新待ち時間が経過した直後から時間のカウントを開始し、所定の時間が経過するまでは次ページキー24の押下を受け付けない。

0141

これは、ユーザがページを次に進めるべく次ページキー24を押下したが、ユーザが押下するのとほぼ同時に表示更新待ち時間が経過してページが自動的に進んでしまった場合等は、実質的に2ページ分が一度に遷移してしまうこととなるので、これを回避する為である。

0142

一方、制御部2は、前ページキー25の押下を検知した場合は、表示速度データ81の設定に拘らずに、LCD表示部6に表示中のページを前のページに戻す。従って、ユーザは、ページを読み終える前に、そのページが遷移してしまった場合は、前ページキー25を押下操作することにより前のページを再度閲覧できる。

0143

そして制御部2は、ユーザによる次ページキー24或いは前ページキー25の押下を検知し、上述の様にしてページを遷移させた後は、表示速度データ81が設定されている場合はその表示速度データが表す速度で、表示速度データ81が設定されていない場合はデフォルト速度で、自動表示処理を再開する。

0144

また、制御部2は、ユーザによる次ジャンプキー21の押下を検知した場合は、ページの切替え動作を中断し、現在LCD表示部6に表示しているページから起算して、次の約4又は5ページ分の書籍データを、表示ポイントを小さくしてLCD表示部6上に表示させる。

0145

具体的には、LCD表示部6にページ95が表示されているときに、ユーザが次ジャンプキー21を押下すると、制御部2は、ページ95を図10に示すページ101に遷移させる。このページ101には、図10に示す様に、ページ96乃至ページ99の4ページ分の書籍データが小さなポイントで表示されている。

0146

更に、LCD表示部6にページ101が表示されている場合において、ユーザが再び次ジャンプキー21を押下すると、ページ101はページ102へと遷移する。このページ102には、ページ99から起算して、次の4ページ分の書籍データ(図9には示さず)が小さなポイントで表示されている。

0147

一方、制御部2は、ユーザによる前ジャンプキー22の押下を検知した場合は、ページの切替え動作を中断し、現在LCD表示部6に表示しているページから逆算して、前の約4又は5ページ分程度の書籍データを、表示ポイントを小さくしてLCD表示部6上に表示する。

0148

具体的には、LCD表示部6にページ95が表示されているときに、ユーザが前ジャンプキー22を押下すると、ページ95は、図10に示すページ104に切替わる。このページ104には、図4に示す様に、ページ91乃至ページ95の5ページ分の書籍データが小さなポイントで表示されている。

0149

更に、LCD表示部6にページ104が表示されている場合において、ユーザが再び前ジャンプキー22を押下すると、ページ104はページ103へと遷移する。このページ103には、ページ91から逆算して、前の4ページ分の書籍データ(図9には示さず)が小さなポイントで表示されている。

0150

この様に、次ジャンプキー21又は前ジャンプキー22を押下すると、文字データのポイントが小さくなることにより、LCD表示部6上に多くの文字データが表示されるので、ユーザは次ページキー24又は前ページキー25を用いる場合に比して、より広い範囲の書籍データを一覧できるという利便性がある。

0151

また、前述の様に制御部2は、次ジャンプキー21又は前ジャンプキー22の押下を検知した場合は、ページの送りを中断するので、ユーザは、図10に示す様な小さいフォントで表示されるページにおいて、読みたい個所を見つけた場合は、ページの送りを再開させるべくスタート/ストップキー27を押下する。

0152

制御部2は、スタート/ストップキー27の押下を検知すると、表示する書籍データのポイントを再び大きなポイントに戻すと共に、ページの送りを再開する。具体的には、制御部2は、LCD表示部6にページ104が表示されている場合において、ユーザによるスタート/ストップキー27の押下を検知すると、LCD表示部6に表示中のページ104をページ91に切替える。そして、ページの送りを再開することにより、ページ91をページ92,ページ93,ページ94…へと遷移させる。

0153

また、制御部2は、次ジャンプキー21、前ジャンプキー22、次ページキー24、及び前ページキー25が一定時間押下し続けられていること検知すると、恰もそれらのキーが素早く複数回押下されたのと同等の処理を行う。具体的には、LCD表示部6にページ91が表示されている場合において、ユーザが次ページキー24を一定時間押下し続けると、ページ91がページ92,ページ93…へと高速に遷移する。

0154

ここで、ユーザが次ページキー24の押下を止めると、制御部2は、再び表示速度データ81或いはデフォルトにて設定された表示速度に戻してページの送りを行う。

0155

尚、自動表示処理が行われている最中においてスタート/ストップキー27を押下すると、当該自動表示処理が中断し、ページの送りをユーザが手動で行うこともできる。

0156

この場合は、次ジャンプキー21、前ジャンプキー22、次ページキー24、及び前ページキー25の押下操作によってのみLCD表示部6のページが遷移するので、ユーザは自分の操作で書籍データを読み進めることができる。従って、書籍データをじっくりと味わって読みたい場合等には便利である。また、ここでスタート/ストップキー27を再び押下すると、自動表示処理が再開される。

0157

尚、第1の実施の形態における記述内容は、本発明を適用した携帯電話1の好適な1例にすぎず、本発明はこれに限定されるものではない。

0158

例えば、上記自動表示処理において制御部2がダウンロードした書籍データを区切る処理に起因して、ページ91の様にLCD表示部6上に余白が生じる場合は、図11におけるページ111の様に本来の文字データの部分を枠で囲ってもよいし、或いは、ページ112の様に余白部分を暗色で塗りつぶしてもよい。但し、作者が意図して挿入した空白行(CRLF)をユーザに知らしめる為に、ブランク表示する場合はこの限りでない。

0159

この様にすれば、ユーザは、LCD表示部6上に表示される余白が、空白データとして書籍データに本来的に含まれていたものではないことを視覚的に確認でき、書籍データを一層的確に味わうことができる。

0160

<第2の実施の形態>先ず、外観構成を説明する。図12は、本発明を適用したゴーグル型表示装置外観概略図である。図12に示す様に、ゴーグル型表示装置12は、本体部13と、この本体部13を頭部に装着する為のベルト部14とを備えて構成される。

0161

本体部13は、一対の表示部131,131、ICカード15を出入可能に受け入れるICカード挿入部132、及びリモコン16の赤外線信号を受信する受信部133を、その外郭に備える。

0162

一対の表示部131,131は、当該ゴーグル型表示装置12の装着時には、一方が右目、他方が左眼に位置する様に配置されており、両方の表示部131,131は互いに同期をとって同じ表示を行う。

0163

ICカード15は、読み書き可能な不揮発性メモリとしてのICチップを内蔵して成るカード状の記憶媒体である。

0164

リモコン16は、次ジャンプキー161、前ジャンプキー162、スピードアップキー163、次ページキー164、前ページキー165、スピードダウンキー1666、スタート/ストップキー167、及び送信部168を備えており、これらのキーが押下されるとその押下されたキーに対応する赤外線信号を送信部168から送信する。尚、上記各種キーの機能は、第1の実施の形態における携帯電話1のキー入力部5が備える同一名称の各種キーと概略同様である。

0165

次に内部構成を説明する。図13は、ゴーグル型表示装置12の内部構成を示すブロック図である。図13に示す様に、本体部13は、制御部130、一対の表示部131,131、受信部133、読み書き部134、ワークメモリ部135、及び電源部136を備える。

0166

制御部130は、システムプログラム(図示せず)及び区切りファイル1302を記憶する内部メモリ1301を備えており、その内部メモリ1301からシステムプログラムを読み出してワークメモリ部135に展開し、展開したシステムプログラムに規定された手順に従って、当該ゴーグル型表示装置12の機能を実現すべく、各構成要素に制御信号を出力してこれらを統括的に制御する。

0167

また、そのシステムプログラムには、制御部130が後述する処理を行う為のプログラムコードが含まれており、制御部130は、それらのプログラムコードに応じた動作を逐次実行する。

0168

一対の表示部131,131は夫々、LCD表示部1311と光学処理部1312とを備えている。LCD表示部1311は、制御部130から出力される制御信号に従って、ICカード15のメモリに記憶されている書籍データ152を文字(文字データ)として表示する。

0169

光学処理部1312は、LCD表示部1311によって表示される文字データを拡大するレンズや、そのレンズによる拡大率を調整する為の調整部等(何れも図示せず)を備えて成る。これにより、当該ゴーグル型表示装置12の装着時においてユーザは、文字が恰も眼前の大型のディスプレイに表示されているかの様にみえる。

0170

受信部133は、リモコン16の送信部168から送信される赤外線信号を受信し、受信した赤外線信号に応じた入力信号を制御部130へ出力する。

0171

読み書き部134は、制御部130からの制御信号に従って、ICカード挿入部132(図12参照)に挿入されるICカード15のメモリから書籍データ152等を読取る一方、該メモリに対して書き込みを行う。

0172

ワークメモリ部135は、制御部130により実行される各種処理において、システムプログラムや、そのシステムプログラムに係るデータ等を一時的に格納する為の記憶手段であり、例えばRAM等がこれに相当する。

0173

電源部136は、当該ゴーグル型表示装置12を構成する各部に電力を供給する為の充電池を備えており、制御部130からの制御信号に従って、電源のオン/オフの切替え等を行う。

0174

ICカード15は、表示速度データ151、書籍データ152、及び次表示アドレス153、及び最終アドレス154を記憶している。

0175

表示速度データ151は、表示部131に表示される1ページ分の書籍データを、制御部130が自動的に遷移させる際の速さを表すデータである。ユーザは、リモコン16のスピードアップキー163又はスピードダウンキー166を押下操作することにより、この表示速度データ151を適宜設定することができる。

0176

書籍データ152は、予めICカード15に記憶されるデータである。尚、ICカード15は、記憶容量は非常に大きいので、長編小説更には辞書等に相当する様な大容量の書籍データを記憶させておくこともできる。

0177

次表示アドレス153は、一連の書籍データ152をページ別に区切って表示する場合において次のページの先頭に表示する文字データを表すアドレスである。制御部130は、この次表示アドレス153を参照することにより、次に表示すべきページを認識できる。従って、この次表示アドレス153は所謂しおりとしての機能を有している。

0178

最終アドレス154は、書籍データ152における最後の文字データが格納されている記憶領域を表すアドレス、即ち、書籍データ152の全体の情報量である。

0179

以下、図14を参照して制御部130の内部メモリ1301に記憶されている区切りファイル1302について説明する。図14に示す様に、区切りファイル1302は、区切り目安情報1302a、区切り強度1302b、例外条件1302c、及び例外処理1302dの項目に区分されている。尚、図14において、1行分のデータは、例えば1レコードの形態で内部メモリ1301に記憶されており、互いに関連付けられている。

0180

区切り目安情報1302aには、表示部131に表示されるページを区切る境となる文字データとして好適なものが、予め候補として挙げられており、「CRLF」、「.”」、「?”」、「!”」、「.」、「,”」、「,」等が格納されている。

0181

区切り強度とは、各々の区切り目安情報1302aをページの境として採用する蓋然性の程度を相対的に表す情報であり、”2”乃至”5”の5つの数値データが格納されている。大きい数値程、その区切り目安情報1302aが、ページを区切る境として採用される蓋然性が高い。

0182

制御部2は、書籍データ152と各々の区切り目安情報1302aとを逐一照合し、表示部131の表示領域において物理的に表示可能な量の書籍データ152に含まれる区切り目安情報(文字データ)の内、区切り強度が強く、且つ後方にある区切り目安情報で以ってページを区切る。

0183

但し、制御部130は、照合する文字データが例外条件1302cに設定されている内容を満たす場合は例外処理1302dに設定されている処理を行う。具体的には、仮に制御部130が区切り目安情報「.」を検出した場合であっても、例えば「0.25」の様に「.」の直前及び直後に数字がある場合、例えば「No.7」の様に「.」の直前が「No」で後に数字が続く場合、例えば「U.S.A」や「J.F.Kennedy」の様に「.」の直前及び直後に大文字がある場合、例えば「Mr.」「Dr.」「p.m.」「Apr.」「St.」の様に「.」が略語表記する為に使用される場合には、例外処理が適用され、制御部130は「.」を区切り目安情報として捉えない。

0184

この例外処理を行うのは次の様な理由による。即ち、仮に例外処理を行わずにページを区切ることとすれば、例えば図15に示すページ171の様に「Dr.」という不自然な位置でページが区切られてしまう場合があるからである。これは、原則として「,」よりも「.」の方が区切り強度が強いことによる。

0185

一方、ページを区切るに際して例外処理を行うこととすれば、制御部130が区切り目安情報として「Dr.」の「.」を検出した場合であっても、これが例外条件1302cを満たすので、当該「.」で以ってページを区切ることはない。その結果、図15に示すページ172の様に「Dr.」よりも後方にある「man,」の「,」で以ってページが区切られることになり、表示内容がユーザにとって非常に読み易いものとなる。

0186

更に別の例に基づいて説明すると、仮に例外処理を行わずにページを区切ることとすれば、例えば図15に示すページ173の様に「No.」という不自然な位置でページが区切られてしまう場合がある。

0187

これに対し、ページを区切るに際して例外処理を行うこととすれば、制御部130が区切り目安情報として「No.」の「.」を検出した場合であっても、これが例外条件1302cを満たすので、当該「.」で以ってページを区切ることはない。その結果、図15に示すページ174の様に「No.2704,」の「,」で以ってページが区切られることになり、ユーザにとって非常に読み易いものとなる。

0188

以下、ゴーグル型表示装置12の動作のについて、図16及び図17を参照して説明する。

0189

図16は、書籍データの表示に係るゴーグル型表示装置12の全体的な動作を示すフローチャートである。先ず、ユーザは、所定のICカード15をICカード挿入部132へ挿入する(ステップS1601)。制御部130は、ICカード挿入部132へのICカード15の挿入を検知すると、後述する自動表示処理を開始する。

0190

即ち、制御部130は、ICカード15に記憶されている書籍データ152を読み出して、1ページ分の書籍データを区分し、区分した書籍データを一対の表示部131,131に表示させると共に、その区分した境界を表すアドレスで以って、ICカード15のメモリ内の次表示アドレス153を更新する(ステップS1602)。

0191

次いで、制御部130は、その次表示アドレス153(現在参照中の次表示アドレス)が、最終アドレス154と等しくなったか否かを判定する(ステップS1603)。現在参照中の次表示アドレスが最終アドレス154に達した場合は(ステップS1603;YES)、制御部130は当該処理を終了する。

0192

一方、制御部130は、現在参照中の次表示アドレス153と最終アドレス154とが等しくない場合は(ステップS1603;NO)、ユーザから書籍データ152の閲覧を中止する旨の割り込み信号があるか否かを判定する(ステップS1604)。尚、この割り込み信号は、ユーザがリモコン16のスタート/ストップキー167を押下することにより生成される。

0193

制御部130は、ユーザから書籍データ152の閲覧を中止する旨の割り込み信号が無い場合は(ステップS1604;NO)、再びステップS1602の処理に戻る。一方、ユーザから書籍データ152の閲覧を中止する旨の割り込み信号を検知した場合は(ステップS1604;YES)、制御部130は現在参照中の次表示アドレス153をICカード15に格納し(ステップS1605)、当該処理を終了する。

0194

この様に、ユーザが途中で書籍データの閲覧を中止する場合であっても、制御部130が、ユーザが最後に閲覧したページを表す次表示アドレス153を、所謂しおりとしてICカード15に格納するので、次に書籍データを閲覧するときにユーザは読み始める個所を探すという煩雑な作業を要することがない。

0195

図17は、自動表示処理を示すフローチャートである。尚、この自動表示処理は、図16に示す全体的な処理の一部であり、当該自動表示処理はステップS1601又はステップS1604に続いて行い、且つ当該自動表示処理が終了した場合は、ステップS1604の判定が行われるものとする。

0196

先ず、制御部130は、ICカード15のメモリに記憶されている次表示アドレス153を読出し、読出した次表示アドレス153が表す文字データが、一行分の空白を表す文字データ(CRLF)であるか否かを判定する(ステップS1701)。

0197

次表示アドレス153が表す文字データがCRLFである場合は(ステップS1701;YES)、制御部130は表示部131,131にブランクを表示する(ステップS1702)と共に、そのCRLFの次の文字データが格納されている記憶領域を表すアドレスで以って、参照すべき次表示アドレス153を更新する(ステップS1703)。

0198

次いで、制御部130は表示速度データ151に基づいて表示部131,131にブランクを表示する表示更新待ち時間を設定する(ステップS1704)と共に、その表示更新待ち時間をカウントし、表示更新待ち時間が経過したか否かを判定する(ステップS1705)。そして、制御部130は、表示更新待ち時間が経過した場合は(ステップS1705;YES)、当該処理を終了する。

0199

一方、制御部130は、ステップS1701において、次表示アドレス153が表す文字データがCRLFでない場合は(ステップS1701;NO)、表示部131,131に物理的に表示可能な最大限の書籍データを、ICカード15から取り出し(ステップS1706)、取り出した書籍データに対して、第1の実施の形態で説明した禁則処理及び表示領域適応処理を施す。

0200

次いで、制御部130は、禁則処理及び表示領域適応処理を施した書籍データと、区切りファイル1302に含まれる区切り目安情報1302aとを逐一照合し、禁則処理及び表示領域適応処理を施した書籍データの内、区切り目安情報1302aと同じ文字データを検出する(ステップS1707)。

0201

次いで、制御部130は、検出した文字データ(区切り目安情報1302a)の内、最も後方(アドレスの値が大きい)且つ、最も区切り強度1302bが強い文字データ(区切り目安情報1302a)を特定する(ステップS1708)。次いで、制御部130は、特定した文字データの次の文字データが格納されている記憶領域を表すアドレスで以って、参照すべき次表示アドレス153を更新する(ステップS1709)。

0202

かくして、1ページ分の書籍データが特定される。ここで、制御部130は、特定したページの最後にCRLFがあるか否かを判定する(ステップS1710)。制御部2は、ページの最後にCRLFがあれば(ステップS1710;YES)、ステップS1709で更新した次表示アドレス153を、そのCRLFの分だけ戻す(ステップS1711)。

0203

即ち、制御部130は、そのCRLFの1つ前の文字データが格納されている記憶領域を表すアドレスで以って、ステップS1709で更新した次表示アドレス153を更に更新する。

0204

この様に、CRLFの分だけ次表示アドレス87を戻すのは、当該処理においては、書籍データを取り出してページを区切る処理を行った結果、LCD表示部6に表示されるページには物理的に空白(余白)が生じることがあるが、その空白と、予め作者又は編集者が意図して挿入した空白行(CRLF)との違いをユーザに対し、明確に認識させる為である。

0205

かくして、次表示アドレス153が最終的に確定すれば、1ページ分の書籍データが区切られることになる。ここで、制御部130は、区切った書籍データと表示部131,131に現在表示されている書籍データとの類似度を解析し、これらが類似しているか否かを判定する(ステップS1712)。

0206

制御部130は、区切った書籍データと表示部131,131に表示中の書籍データとが類似していると判定した場合は(ステップS1712;YES)、区切った書籍データを表示部131,131に表示する前に、一定時間のブランク状態を挿入する(ステップS1713)。

0207

ここで、ステップS1713における処理の様に、連続するページ同士が互いに類似する場合に表示部131,131にブランク状態を挿入することとしたのは、連続するページ同士が互いに類似する場合は、ユーザがページの遷移に気付かずに、遷移後のページを見落としてしまうことがあるので、これを回避する為である。

0208

一方、制御部130は、区切った書籍データと表示部131,131に表示中の書籍データとが類似しておらず、ブランク表示を挿むべきでないと判定した場合は(ステップS1712;NO)、表示更新待ち時間を算出する(ステップS1714)。

0209

この表示更新待ち時間(T)の算出方法は、特に限定されないが、例えば、T=Tu×Nなる式にしたがって算出するとよい。この式においてNは、区切った書籍データに含まれる全部の文字データの数を表し、Tuはユーザがアルファベット1文字を読むのに要する概略の時間を表す。

0210

次いで、制御部130は区切った書籍データを、ステップS1714で算出した表示更新待ち時間(T)が経過するまで表示部131,131に表示させる(ステップS1715)。その過程で制御部130は、表示更新待ち時間をカウントし、表示更新待ち時間が経過したか否かを判定する(ステップS1716)。そして、制御部130は、表示更新待ち時間が経過した場合は(ステップS1716;YES)、当該処理を終了する。

0211

上記の様な処理によれば、図20のページ201乃至ページ203に示す様な従来技術による書籍データの表示態様は、図18に示すページ181乃至ページ184の様に改善されることになる。

0212

即ち、図18に示すページ181乃至ページ184では、従来技術の様に不自然な位置でページが区切られることがなく、コンマやピリオド等の区切り目安情報においてページが区切られるので、ユーザにとって非常にみやすいものとなる。

0213

尚、第2の実施の形態における記述内容は、本発明を適用したゴーグル型表示装置12の好適な1例にすぎず、本発明はこれに限定されるものではない。

0214

例えば、一対の表示部131,131は、何れか一方のみを備え、片目だけに配置する様にしてもよい。この様にすれば、ゴーグル型表示装置12を小型且つ軽量に実現できるから携帯性の向上に寄与する。また、ユーザは、書籍データを閲読していない方の眼で周囲の状況を把握できるという利便性がある。また、表示部131に表示される書籍データを閲読するのではなく、眼の網膜に書籍データを直接映す様にしてもよい。また、本発明は、携帯電話、携帯型電子機器、腕装着型電子機器、又は身体装着型電子機器等に適用して特に好適である。

発明の効果

0215

請求項1又は4記載の発明によれば、充分な表示領域が確保できる場合のみならず、仮に、携帯性等の観点から表示領域の大きさに制約があり書籍データを閲読するに当たって表示手段の表示内容を頻繁に切り替える必要がある場合であっても、区切手段が、表示手段が一時に表示し得る最大文字数の範囲内において書籍データを所定の区切条件に基づいて順次区切ると共に、表示制御手段が、区切手段によって区切られる各区切単位の書籍データを表示手段に順次表示させるので、表示手段には、所定の区切条件に基づいて区分された書籍データのみが一時に表示される。

0216

即ち、表示手段の表示内容は、所定の区切条件に基づいて区分された書籍データ分毎に順次切り替わるので、表示領域に物理的に表示可能な最大量の書籍データを単にそのまま表示していた従来技術に比して、不自然な位置で文章が区切られるのを回避できる。従って、ユーザは小説その他の書籍を快適に閲読できる。また、表示手段の表示内容は、表示制御手段によって自動的に順次切り替えられるので、ユーザはページの送り操作等の様な煩雑な操作を何ら要することがない。

0217

請求項2記載の発明によれば、ユーザが書籍データを閲読するに当たって区切るのに好ましいデータ箇所の候補を複数挙げておき、その中から最適な箇所を特定することが実現されるので、ユーザに対する快適性を更に向上できる。

0218

請求項3記載の発明によれば、区切るべきデータ箇所を柔軟且つきめ細かに特定することができるので、ユーザに対する快適性を一層向上できる。

0219

請求項5記載の発明によれば、常に一定の速度で表示手段の表示内容を切り替える場合に比して、ユーザ毎或いは書籍データ毎の最適な表示時間で表示手段の表示内容を自動的に切り替えることが実現できるので、ユーザに対する快適性を一層向上できる。

0220

請求項6又は7記載の発明によれば、仮に第1の区切単位の書籍データと第2の区切単位の書籍データとが類似する場合であっても、表示手段には表示内容が切り替わる旨を知らせる為の表示が表示されるので、ユーザはページの遷移を見落とすことがないという効果を奏する。

0221

請求項8又は9記載の発明によれば、加工手段が区切単位の書籍データを、表示手段の表示領域の大きさに基づいて、所定の表示態様となる様に加工するので、表示手段の表示内容は、ユーザにとって一層閲読し易いものとなる。

0222

請求項10又は11記載の発明によれば、ユーザは、作者によって意図して挿入された改行を知ることができるので、書籍等を深く味わうことができる。従って、ユーザに対する快適性及び興趣性を向上できる。

0223

請求項12記載の発明によれば、ユーザが、表示時間が満了する前に第1の区切単位の書籍データを閲読し終えた場合は、当該第1の区切単位の書籍データを、それに続いて表示される第2の区切単位の書籍データへ強制的に進めることができる一方、第1の区切単位の書籍データを閲読し終える前に、第2の区切単位の書籍データに切替わってしまった場合は、再び第1の区切単位の書籍データに戻して当該第1の区切単位の書籍データを閲読できるという利便性を提供できる。

0224

請求項13記載の発明によれば、仮に、ユーザが、表示時間が満了する時に近時して入力手段による指示を行ったとしても、表示手段が表示する区切単位の書籍データが一度に2単位分遷移してしまうことを回避できるという利便性がある。

0225

請求項14記載の発明によれば、ユーザは、第2の表示モードを選択している場合において、当該第2の表示モードを第1の表示モードに切り替えた場合は、第2の表示モードにて表示されていた書籍データをより広範囲にわたって一覧できるので、閲読したい箇所を検索する場合等は便利である。

0226

請求項15記載の発明によれば、表示手段が設けられるゴーグル状の筐体を装着手段によってユーザの頭部に装着するので、ユーザはどのような姿勢でも書籍データを閲読できる。また、書籍データの内容が第3者に閲読されるおそれがないのでユーザのプライバシーを確保できる。更に、この場合、ユーザの眼と表示部とが近接するので、表示手段を小型且つ軽量に実現できるから、携帯性を一層向上できる。

0227

請求項16記載の発明によれば、取得手段が、インターネットその他の通信手段を介して配信される書籍データを受信することにより当該書籍データを取得するので、書籍データのみを記憶する為の専用の記憶手段を個別に備える必要がなくなる。これにより、当該電子書籍装置を小型かつ軽量に実現できるので携帯性が一層向上するという効果を奏する。

0228

請求項17又は18記載の発明によれば、書籍データ配信サーバから、インターネットその他の通信手段を介して配信された書籍データを取得するようにしているので、書籍データのみを記憶する為の専用の記憶手段を個別に備える必要がなく、いつでもどこにいても、読みたい書籍データを表示させることができる。これにより、当該電子書籍装置を例えば、携帯電話、携帯型電子機器、腕装着型電子機器、身体装着型電子機器等の様に小型かつ軽量に実現できるので携帯性が一層向上するという効果を奏する。

図面の簡単な説明

0229

図1本発明を適用した携帯電話1の外観概略図。
図2携帯電話1の内部構成を示すブロック図。
図3携帯電話1の全体的な処理を示すフローチャート。
図4携帯電話1の自動表示処理を示すフローチャート。
図5携帯電話1による書籍データの表示態様を説明する為の図。
図6区切りファイル88の内容を模式的に示す概念図。
図7携帯電話1による書籍データの更に別の表示態様を説明する為の図。
図8携帯電話1による書籍データの更に別の表示態様を説明する為の図。
図9携帯電話1による書籍データの更に別の表示態様を説明する為の図。
図10携帯電話1による書籍データの更に別の表示態様を説明する為の図。
図11携帯電話1による書籍データの更に別の表示態様を説明する為の図。
図12本発明を適用したゴーグル型表示装置12の外観概略図。
図13ゴーグル型表示装置12の内部構成を示すブロック図。
図14区切りファイル1302の内容を模式的に示す概念図。
図15ゴーグル型表示装置12による書籍データの表示態様を説明する為の図。
図16ゴーグル型表示装置12の全体的な動作を示すフローチャート。
図17ゴーグル型表示装置12の自動表示処理を示すフローチャート。
図18ゴーグル型表示装置12による書籍データの更に別の表示態様を説明する為の図。
図19従来技術における書籍データの表示態様を説明する為の図。
図20従来技術における書籍データの更に別の表示態様を説明する為の図。

--

0230

1携帯電話
2 制御部
3無線送受信部
4ワークメモリ部
5キー入力部
51 次ジャンプキー
52 前ジャンプキー
53スピードアップキー
54 次ページキー
55 前ページキー
56スピードダウンキー
57スタート/ストップキー
6LCD表示部
7電源部
8不揮発メモリ部
81表示速度データ
82書籍データ特定情報
83 書籍データ最終アドレス
84 書籍データ
85ダウンロード済み書籍データ最終アドレス
86サーバURL
87次表示アドレス
88区切りファイル
61区切り目安情報
62区切り強度
63例外条件
64例外処理
12ゴーグル型表示装置
13 本体部
14ベルト部
15ICカード
16リモコン装置
SD 書籍データ配信サーバ
SD1 書籍データ記憶部
SD2通信部

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