図面 (/)

この項目の情報は公開日時点(2002年6月26日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (3)

課題

加熱による二次成形を必要とする熱硬化性樹脂の前駆体からなる無端の管状フィルムに関し、膨らみとかいびつな変形等の全くない熱硬化性樹脂の前駆体からなる二次成形品の提供及びその製造方法。

解決手段

周囲に口径0.1〜2mmの多数の微細貫通孔を設けた二次成形用管状金型に、遠心注型により一次成形された熱硬化性樹脂の前駆体からなる円筒状フィルムを外篏して二次成形することで、高品質高性能無端円筒状フィルムを得ることができる。

概要

背景

合成樹脂による円筒状フィルム成形方法には種々あるが、特に無端の円筒状フィルムは遠心成形注型)叉は金属ドラム上にキャストすることによって成形される。そして多くの場合、一挙に成形を完了するのではなく2段階で行われる。つまりまず円筒状のフィルムに成形(一次)しておき、次にアニーリング処理とか、脱溶媒叉は熱硬化のために加熱して、目的とする円筒状フィルムに最終成形二次成形)するというものである。

ところで、前記二次成形においては一次成形での条件(特に加熱)とは、異なることと合成樹脂自身の熱的性質(特に収縮)との関係から、一次成形での形状(幅、直径、厚さ)が維持されない場合が多い。そこで一次成形での形状を可能なかぎりそのまま維持するために、一担成形機から取出してこれを別の円筒状の金型に外篏して、加熱して二次成形を行うという方法がとられることがある。

概要

加熱による二次成形を必要とする熱硬化性樹脂の前駆体からなる無端の管状フィルムに関し、膨らみとかいびつな変形等の全くない熱硬化性樹脂の前駆体からなる二次成形品の提供及びその製造方法。

周囲に口径0.1〜2mmの多数の微細貫通孔を設けた二次成形用管状金型に、遠心注型により一次成形された熱硬化性樹脂の前駆体からなる円筒状フィルムを外篏して二次成形することで、高品質高性能無端円筒状フィルムを得ることができる。

目的

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

この技術が所属する分野

(分野番号表示ON)※整理標準化データをもとに当社作成

ライセンス契約や譲渡などの可能性がある特許掲載中! 開放特許随時追加・更新中 詳しくはこちら

請求項1

遠心注型によって一次成形し、周囲に口径0.1〜2mmの多数の微細貫通孔を設けた管状金型に外篏して二次成形することを特徴とする熱硬化性樹脂の前駆体からなる円筒状フィルム

請求項2

熱硬化性樹脂の前駆体が、ポリイミド系樹脂の前駆体であることを特徴とする請求項1に記載の円筒状フィルム。

請求項3

周囲に設けられた口径0.1〜2mmの多数の微細な貫通孔が、両端部分よりも中央部分に多数穿孔されている管状金型に外嵌して二次成形することを特徴とする請求項1又は2に記載の円筒状フィルム。

請求項4

遠心注型によって一次成形し、周囲に口径0.1〜2mmの多数の微細な貫通孔を設けた管状金型に外篏して二次成形することを特徴とする熱硬化性樹脂の前駆体からなる円筒状フィルムの製造方法。

技術分野

0001

本発明は、予め遠心注型によって一次成形された熱硬化性樹脂の前駆体からなる円筒状フィルムを、改良された管状金型を用いて二次成形して得た最終成形体、及びその製造方法に関する。

背景技術

0002

合成樹脂による円筒状フィルムの成形方法には種々あるが、特に無端の円筒状フィルムは遠心成形注型)叉は金属ドラム上にキャストすることによって成形される。そして多くの場合、一挙に成形を完了するのではなく2段階で行われる。つまりまず円筒状のフィルムに成形(一次)しておき、次にアニーリング処理とか、脱溶媒叉は熱硬化のために加熱して、目的とする円筒状フィルムに最終成形(二次成形)するというものである。

0003

ところで、前記二次成形においては一次成形での条件(特に加熱)とは、異なることと合成樹脂自身の熱的性質(特に収縮)との関係から、一次成形での形状(幅、直径、厚さ)が維持されない場合が多い。そこで一次成形での形状を可能なかぎりそのまま維持するために、一担成形機から取出してこれを別の円筒状の金型に外篏して、加熱して二次成形を行うという方法がとられることがある。

発明が解決しようとする課題

0004

しかしながら、前記別の円筒状金型を用いての二次成形では、次のような問題があって、十分に満足されていないのが現状である。それは、円筒状フィルムの特に中央部分に膨らみが発生しやすく、二次成形を終了した該フィルムの全体形状は、緩やかな膨らみを有する提灯のような形をしているということである。更にまた、いびつに変形する場合もある。特にこの傾向は幅が大きくなればなる程、これらの現象は大きくなる。該フィルムが例えば、電子写真式複写機中間転写ベルトとか、ベルト状感光体基体として利用される場合には、極めて微少の膨らみも許容されるものではないので、完全なる解消が求められている。

0005

本発明は、前記問題を解決すべく鋭意検討した結果、見出されたものでこれは次のような手段によって解決することができる。

課題を解決するための手段

0006

即ち本発明は改良された二次成形用管状金型を用いた円筒状フィルム及びその製造方法に関するもので、この二次成形用管状金型は一次成形された円筒状フィルムを筒状金型に外篏して、二次成形するための管状金型であって、該金型の周囲に多数の微細貫通孔が設けられているものである。以下実施の形態で詳細に説明する。

発明を実施するための最良の形態

0007

まず円筒状フィルムは、熱可塑性熱硬化性の合成樹脂を主たる成分として無端状でフィルム成形されるものであるが、ここで対象とするものは、これらの中で二次成形を必要とするものである。つまり予め一次的に無端状で成形したフィルムを、更に熱処理して高分子化するとか、アニーリングするとか更には含有する溶媒を除去して、最終的には伸縮等のない強固な円筒状フィルムに成形する。つまり二次成形を必要とするものである。

0008

管状金型は可能なかぎり無端状で管を形成していることが、好ましく仮り衝合によって管状に製作されても、その衝合部分の面は他の部分と同一面に研磨しておくことが必要である。二次成形における加熱手段は該金型内熱源と、その円周を包囲する如く加熱源を配設してもよいが、別途設けられている加熱乾燥機を用いて、この中に投入して加熱しても良いので特定はされない。

0009

そして管状金型には、特にその周囲には多数の微細貫通孔を設けることが必要である。この貫通孔を設けることで、従来欠点とされていた管状フィルムの中央部分での膨らみとか、いびつな変形等は全くなく全体が真円でもって、均一に円筒状フィルムに最終(二次)成形される。これは、まず加熱が均一に迅速に両面同時に加熱されることと、特に二次成形での加熱温度によってフィルム中から系外に蒸発飛散する物質がある一次成形体においては、該物質の蒸発が該貫通孔を通って、迅速に除去されることによる。従って管状金型でも貫通孔がないものでは、全く本発明にいう目的は達成されないことになる。勿論管状でない棒状体を使って、それに貫通孔を設けても本発明にいう効果は得られない。

0010

そして設けられる貫通孔の大きさは、微細孔であるがこれは数字的には一般には口径0.1〜2mm、好ましくは0.3〜1.5mm程度の範囲を云う。これはあまりに大径では二次成形体の裏面の孔に相当する部分に、その形跡がつくとか厚さに差がつくし、逆にあまりにも小径では二次成形体にいびつな変形が発生して真円の円筒体にならないという理由による。

0011

また前記貫通孔の数は、あまりにも多くあっても好ましくないので一般には3〜15cm間隔で、ランダム的にまたは格子状、千鳥状に設けられる。尚、口径の異なる孔を適宜混ぜて設けても良い。また口径と間隔との関係は、口径の小さい貫通孔を設ける場合には、間隔はせまくてもよいが大きい場合には逆に広くするように設けるのが良い。これは二次成形後、得られた管状フィルムの管状金型からの抜き取りの容易さからである。

0012

また前記貫通孔は、管状金型の全周囲を対象として均一に設けられても良いが、好ましくは中央部分(ここでは該金型の中心から両サイド方向に70〜80%程度の範囲を云う)に多く穿孔するのがよい。この場合両サイドから中心部分に向かって、徐々に多く分布している傾斜分布であっても良い。

0013

更に本発明による二次成形用管状金型は、対象となる合成樹脂中一次成形が熱硬化性樹脂の前駆体を遠心注型して得た無端の円筒状フィルムに対して好ましく用いられるが、中でも少なくとも繰返し単位中にイミド基を有するポリイミド系樹脂の前駆体(ポリアミド酸)に特に有効である。これは熱硬化性樹脂といっても特にポリイミド系樹脂では、二次成形の際にイミド化反応とそれに伴って副生する水等の縮合物と、微量残存する有機極性溶媒の蒸発があり、そしてそれに伴って成形体の全体が縮少する傾向が強いものであることによる。

0014

尚、前記ポリイミド系樹脂とは少なくとも1個のイミド基が有機基に結合してこれが繰返し単位となって高分子を形成しているものである。従ってこれは一般に云われているポリイミド叉はポリアミドイミドを指している。そしてその前駆体、つまりポリアミド酸は一般にはポリイミドに対しては、テトラカルボン酸二無水物有機ジアミンとの当量を有機極性溶媒(例えばN−メチルピロリドンジメチルアセトアミド等)中で低温で反応して得られ、一方ポリアミドイミドに対しては、トリカルボン酸無水物と有機ジアミンとの当量と前記同様に反応して得ることができる。これら反応化合物に特定されるものはないが、一例としてテトラカルボン酸二無水物ではピロメリット酸二無水物、トリカルボン酸無水物では、トリメリット酸無水物そして有機ジアミンではp−フェニレンジアミン、4,4’−ジアミノジフェニル、4,4’−ジアミノジフェニルメタン等が挙げられる。尚、前記反応の結果該溶媒に不溶解にならない範囲でイミド閉環されても良い。

0015

次に比較例と共に、実施例によって更に詳述する。

0016

(実施例1)図1は、外径195mmφ、幅500mm、厚さ7.0mmのシームレスステンレス管1に、口径0.6mmの孔2を円周方向には50mmピッチ幅方向には100mmピッチで格子状に中央部分に設けた円筒状フィルムの二次成形用管状金型の一例である。

0017

(実施例2)また図2は、外径210mmφ、幅450mm、厚さ10.0mmのシームレスアルミニウム管3に、口径0.8mmの孔4を円周方向と幅方向80mmピッチで千鳥状に中央部分に設けた該二次成形用管状金型の一例である。

0018

(実施例3)そして図3は、外径144mmφ、幅450mm、厚さ7.0mmのシームレスステンレス管5に、口径0.7mmの孔6を中心部分に多く穿孔して、両端部分の方向に向かって、徐々に間隔を大きくした傾斜貫通孔によって構成されている二次成形用管状金型の一例である。

0019

(実施例4)ここでは、図1の管状金型を使用して次の二次成形を行い、その効果を確認した。まず一次成形の対象となる円筒状フィルムは、ポリイミドの前駆体ポリアミド酸を選択し、これを用いて成形した。該ポリアミド酸はピロメリット酸二無水物と4,4’−ジアミノジフェニルメタンとの反応によって得られた、N−メチルピロリドン溶液固形分濃度29重量%)で、これを遠心注型機にて回転しつつ円筒状に流延した後、130℃にまで徐々に加熱し120分後に冷却して、回転ドラムから離脱して一次形成を終了した。得られた円筒状フィルムは、若干のN−メチルピロリドンを含有したポリアミド酸フィルムで厚さは100μmであった。

0020

そして前記ポリアミド酸の円筒状フィルムを、図1に示す管状金型に外篏した。(該金型外面と該フィルムとは、実質的に隔間のない状態で接している)そしてこの全体を熱風乾燥機に投入し、徐々に昇温して350℃に到達したら、その温度で30分放置して、取り出した。これによって完全イミド化と脱溶媒(N−メチルピロリドン)が行われ、二次成形が終了した。得られた無端円筒状フィルムは、極めて強靭で厚さは98.7μmであった。また真円でもって形成されており、いずれの面にも膨らみとか孔に基づく形跡などは、全く見られなかった。また裏表面共に、平滑面を有していた。

0021

(比較例1)まず実施例4における一次成形を同様に行って、厚さ101μmの無端円筒状ポリアミド酸フィルムを得た。次に貫通孔を設けない図1と同仕様のステンレス管を準備し、これに該フィルムを外篏した後、次に熱風乾燥機に投入し実施例4と同様に350℃で30分間加熱して、取り出した。得られた二次成形体は、実施例4と同様に強靭な円筒状ポリイミドフィルムであったが、中央部分に膨らみが発生し、真円は得られなかった。また表面状態は実施例4のそれに比較して荒れ肌平滑性が悪かった。

発明の効果

0022

この本発明は前記から明らかなように、管状金型に多数の貫通孔が設けられたことで、二次成形時の加熱効率均一性と迅速性)が大きく改善される。その結果、二次成形に供せられる円筒状フィルムがここでの加熱成形によって変形して真円を失うようなことはなく、高品質の無端円筒状フィルムを得ることができる。

0023

そして合わせて、特に二次成形時の加熱で蒸発飛散する物質を含む円筒状フィルムにとって、それが原因で表面に荒れができて平滑性をより悪くするようなこともない。

図面の簡単な説明

0024

図1貫通孔が格子状に穿孔されたシームレスステンレス管状金型の斜視図である。
図2貫通孔が千鳥状に穿孔されたシームレスアルミニウム管状金型の斜視図である。
図3貫通孔が中心部分に多く、傾斜して穿孔されているシームレスステンレス管状金型の斜視図である。

--

0025

1シームレスステンレス管
2 口径0.6mmの孔
3 シームレスアルミニウム管
4 口径0.8mmの孔
5 シームレスステンレス管
6 口径0.7mmの孔

ページトップへ

この技術を出願した法人

この技術を発明した人物

ページトップへ

関連する挑戦したい社会課題

関連する公募課題

該当するデータがありません

ページトップへ

技術視点だけで見ていませんか?

この技術の活用可能性がある分野

分野別動向を把握したい方- 事業化視点で見る -

(分野番号表示ON)※整理標準化データをもとに当社作成

ページトップへ

おススメ サービス

おススメ astavisionコンテンツ

新着 最近 公開された関連が強い技術

この 技術と関連性が強い人物

関連性が強い人物一覧

この 技術と関連する社会課題

関連する挑戦したい社会課題一覧

この 技術と関連する公募課題

該当するデータがありません

astavision 新着記事

サイト情報について

本サービスは、国が公開している情報(公開特許公報、特許整理標準化データ等)を元に構成されています。出典元のデータには一部間違いやノイズがあり、情報の正確さについては保証致しかねます。また一時的に、各データの収録範囲や更新周期によって、一部の情報が正しく表示されないことがございます。当サイトの情報を元にした諸問題、不利益等について当方は何ら責任を負いかねることを予めご承知おきのほど宜しくお願い申し上げます。

主たる情報の出典

特許情報…特許整理標準化データ(XML編)、公開特許公報、特許公報、審決公報、Patent Map Guidance System データ