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技術 家畜用飼料およびその製造方法

出願人 明治飼糧株式会社
発明者 早川実升田直矢友尻司
出願日 2000年12月14日 (20年11ヶ月経過) 出願番号 2000-380118
公開日 2002年6月25日 (19年4ヶ月経過) 公開番号 2002-176932
状態 特許登録済
技術分野 飼料(2)(一般)
主要キーワード 粘性液体中 植物性繊維質 引揚げ 食料自給率 微小片 粉化防止 成形固化 ペレット温度
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2002年6月25日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (3)

課題

生醤油粕を原料として、商品価値の高い配合飼料を得る。

解決手段

生醤油粕をペレット状に固めて芯部2を形成し、搬送・給飼等、当該配合飼料の取扱いの際に必要な、流動性を高める。芯部2を粘性液体層3で覆うことにより、醤油粕特有臭気を封じ込め、家畜にとっての嗜好性を高める。粘性液体層3を粉末飼料層4で覆うことにより、粘性液体層3の粘性による、家畜用飼料1の粒同士の粘着や、他の部分への付着を防止し、搬送・給飼等、当該配合飼料の取扱いの際に必要な流動性を確保する。粉末飼料層4に嗜好性の高いものを用いることで、家畜用飼料1の嗜好性を、更に高めることができる。

概要

背景

我国の代表的な調味料である醤油の製造工程において、熟成もろみ絞り粕である生醤油粕が、大量に発生する。かかる生醤油粕は、大豆を主成分とするものであり、残存する栄養成分の点から見れば、二次的な利用価値は十分にある。しかしながら、生醤油粕は、特有臭気を放ち、また、相当量の塩分を含んでいるという欠点も持ち合わせており、実際の需要現時点でほとんど無く、その多くは、焼却処理の後若しくは焼却処理されることもなく、埋立処分されることが多い。

ところで、上記焼却処理に際して、生醤油粕に含まれる塩分は、焼却炉劣化を早める原因となる。また、CO2の削減が強く求められている今日では、廃棄物処理のために生醤油粕を燃焼させることは、環境問題に対する配慮に欠けることにもなる。加えて、埋立後に周囲に与える塩害も環境上好ましいものではない。

そこで、生醤油粕を単に廃棄処分にするのではなく、生醤油粕の残存栄養分を有効利用するために、生醤油粕の含有水分蒸発させることによって、特有の臭気を抑え込み、かかる後に家畜用の飼料として用いる例もある。

概要

生醤油粕を原料として、商品価値の高い配合飼料を得る。

生醤油粕をペレット状に固めて芯部2を形成し、搬送・給飼等、当該配合飼料の取扱いの際に必要な、流動性を高める。芯部2を粘性液体層3で覆うことにより、醤油粕特有の臭気を封じ込め、家畜にとっての嗜好性を高める。粘性液体層3を粉末飼料層4で覆うことにより、粘性液体層3の粘性による、家畜用飼料1の粒同士の粘着や、他の部分への付着を防止し、搬送・給飼等、当該配合飼料の取扱いの際に必要な流動性を確保する。粉末飼料層4に嗜好性の高いものを用いることで、家畜用飼料1の嗜好性を、更に高めることができる。

目的

以上のような理由から、現状では、生醤油粕を家畜用の飼料として用いるメリットは少なく、十分にその有効活用を図るまでには至っていない。本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、従来、産業廃棄物として大部分が処理されている生醤油粕を、商品価値の高い配合飼料として有効利用することを可能とし、畜産コストの低減、我国の環境対策の促進、食料自給率の向上を図ることにある。

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
1件

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請求項1

生醤油粕をペレット状に固めた芯部と、該芯部を覆う粘性液体層と、該粘性液体層を覆う粉末飼料層と、を有することを特徴とする家畜用飼料

請求項2

破砕された生醤油粕にバインダー混入してペレット状に固めた芯部と、該芯部を覆う嗜好性の高い粘性液体からなる層と、該粘性液体層を覆う嗜好性の高い粉末飼料からなる層と、を有することを特徴とする家畜用飼料。

請求項3

生醤油をペレット状に固めた芯部を形成し、該芯部の表面を粘性液体で覆い、該粘性液体に粉末飼料層を付着させる、各工程を含むことを特徴とする家畜用飼料の製造方法。

請求項4

生醤油粕を所定の大きさに破砕し、破砕された生醤油粕にバインダーを混合し、該生醤油粕を固めてペレットに成形し、該ペレットを乾燥させ、乾燥したペレットの表面を粘性液体で覆い、該粘性液体に粉末飼料を付着させる、各工程を含むことを特徴とする家畜用飼料の製造方法。

技術分野

0001

本発明は、産業廃棄物としてその大部分が処理されている、生醤油粕を、有効利用するための技術に関するものである。

背景技術

0002

我国の代表的な調味料である醤油の製造工程において、熟成もろみ絞り粕である生醤油粕が、大量に発生する。かかる生醤油粕は、大豆を主成分とするものであり、残存する栄養成分の点から見れば、二次的な利用価値は十分にある。しかしながら、生醤油粕は、特有臭気を放ち、また、相当量の塩分を含んでいるという欠点も持ち合わせており、実際の需要現時点でほとんど無く、その多くは、焼却処理の後若しくは焼却処理されることもなく、埋立処分されることが多い。

0003

ところで、上記焼却処理に際して、生醤油粕に含まれる塩分は、焼却炉劣化を早める原因となる。また、CO2の削減が強く求められている今日では、廃棄物処理のために生醤油粕を燃焼させることは、環境問題に対する配慮に欠けることにもなる。加えて、埋立後に周囲に与える塩害も環境上好ましいものではない。

0004

そこで、生醤油粕を単に廃棄処分にするのではなく、生醤油粕の残存栄養分を有効利用するために、生醤油粕の含有水分蒸発させることによって、特有の臭気を抑え込み、かかる後に家畜用の飼料として用いる例もある。

発明が解決しようとする課題

0005

さて、醤油の生産工程で発生する生醤油粕の水分含有量は一般的に30%程度であるが、飼料として使用可能な程度まで臭気を抑え込むためには、通常の飼料の乾燥度(13〜15%)を下回る状態(8%以下)となるまで乾燥させる必要がある。このため、結局は化石燃料を大量に使用することとなり、燃料コストの増大、CO2の排出量の増大を避けることができない。また、乾燥させた生醤油は高い吸湿性を持つので、管理方法の如何によってはすぐに湿気を帯びて、再び臭気を発生させるものとなってしまう。よって、乾燥した生醤油粕は、必要以上に水分含有量が少なく、家畜にとって嗜好性の極めて低いものとなり、家畜の効率的な生育を望む畜産家にとっても、魅力的な飼料とはいえない。

0006

以上のような理由から、現状では、生醤油粕を家畜用の飼料として用いるメリットは少なく、十分にその有効活用を図るまでには至っていない。本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、従来、産業廃棄物として大部分が処理されている生醤油粕を、商品価値の高い配合飼料として有効利用することを可能とし、畜産コストの低減、我国の環境対策の促進、食料自給率の向上を図ることにある。

課題を解決するための手段

0007

上記課題を解決するための本発明の請求項1に係る家畜用飼料は、生醤油粕をペレット状に固めた芯部と、該芯部を覆う粘性液体層と、該粘性液体層を覆う粉末飼料層と、を有することを特徴とする。

0008

本発明によれば、生醤油粕をペレット状に固めることにより、搬送・給飼等、当該配合飼料の取扱いの際に必要な、流動性を高める。また、該芯部を粘性液体層で覆うことにより、該粘性液体層で生醤油粕特有の臭気を封じ込め、家畜にとっての嗜好性を高める。さらに、該粘性液体層を粉末飼料層で覆うことにより、前記粘性液体層の粘性による、当該家畜用飼料の粒同士の粘着や、他の部分への付着を防止し、取扱い性を確保する。なお、本説明において「流動性が高い」とは、乾燥処理した醤油粕は軽く、浮遊性があり、微量でも発臭するので、搬送工程で醤油粕が付着、残留することを防ぐ必要があることに鑑みて、かかる醤油粕の付着、残留が少ないことを意味する。

0009

また、本発明の請求項2に係る家畜用飼料は、破砕された生醤油粕にバインダー混入してペレット状に固めた芯部と、該芯部を覆う嗜好性の高い粘性液体からなる層と、該粘性液体層を覆う嗜好性の高い粉末飼料からなる層と、を有することを特徴とする。

0010

本発明においては、前記芯部を成形するに際し、通常は板状塊の状態で取り扱われる生醤油粕を必要な大きさへと粉砕し、ペレット状にする際の、成形性を高める。また、粉砕された生醤油粕にバインダーを混入して、固化を容易とする。そして、ペレット状に固めることにより、搬送・給飼等、当該配合飼料の取扱いの際に必要な、流動性を高める。また、該芯部を、嗜好性の高い粘性液体層で覆うことにより、該粘性液体層で生醤油粕特有の臭気を封じ込め、家畜の嗜好性を高める。さらに、該粘性液体層を家畜の嗜好性の高い粉末飼料層で覆うことにより、前記粘性液体層の粘性による、ペレット同士や他の部分への付着を防止し、取扱い性を確保する。

0011

なお、本説明において「嗜好性の高い」とは、家畜の好む味・匂い等を有していること、短時間で多くの量を食べることができること(家畜にとっての食べ易さ)等を意味する。

0012

また、本発明の請求項3に係る家畜用飼料の製造方法は、生醤油をペレット状に固めた芯部を形成し、該芯部の表面を粘性液体で覆い、該粘性液体に粉末飼料層を付着させる、各工程を含むことを特徴とする。

0013

本発明においては、生醤油粕をペレット状に固めて、搬送・給飼等、当該配合飼料の取扱いの際に必要な流動性を高めた状態で、該芯部を粘性液体層で覆うことにより、該粘性液体層で生醤油粕特有の臭気を封じ込め、家畜の嗜好性を高める。しかしながら、該粘性液体層の粘性は、該ペレットの取扱い性を低下させることになる。そこで、前記粘性液体層を粉末飼料層で覆うことにより、前記粘性液体層の粘性による、ペレット同士や他の部分への付着を防止し、取扱い性を確保する。

0014

また、本発明の請求項4に係る家畜用飼料の製造方法は、生醤油粕を所定の大きさに破砕し、破砕された生醤油粕にバインダーを混合し、該生醤油粕を固めてペレットに成形し、該ペレットを乾燥させ、乾燥したペレットの表面を粘性液体で覆い、該粘性液体に粉末飼料を付着させる、各工程を含むものである。

0015

本発明においては、通常は板状塊の状態で取り扱われる生醤油粕を、必要な大きさへと粉砕することで、ペレットにする際の成形性を高める。続いて、粉砕された生醤油粕にバインダーを混入して、固化を容易とする。そして、ペレット状に固めることにより、搬送・給飼等、当該配合飼料の取扱いの際に必要な流動性を持たせる。また、該ペレットを乾燥させた後、家畜の嗜好性の高い粘性液体層で覆うことにより、該粘性液体層で生醤油粕特有の臭気を封じ込め、家畜の嗜好性を高める。しかしながら、該粘性液体層の粘性は、該ペレットの取扱い性を低下させることになる。そこで、該粘性液体層を家畜の嗜好性の高い粉末飼料層で覆うことにより、前記粘性液体層の粘性による、ペレット同士や他の部分への付着を防止し、取扱い性を確保すると共に、家畜の嗜好性を高める。

発明を実施するための最良の形態

0016

以下、本発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。

0017

図1は、本発明の実施の形態に係る家畜用飼料1の構造的特徴を、一部断面で示した立体図である。この家畜用飼料1は、生醤油粕をペレット状に固めた芯部2と、芯部2の表面を覆う粘性液体層3と、粘性液体層3を覆う粉末飼料層4とで構成されている。なお、芯部2に対する粘性液体層3及び粉末飼料層4の厚さの比率は、説明の便宜を考慮して、実際よりも大きくなるように図示されている。また、図示の例では、家畜用飼料1は円柱形をなしているが、この形状に限定されるものではなく、球形、まゆ形、ドーナツ形直方体円筒形等、様々な形状とすることができる。

0018

芯部2は、通常は板状塊の状態で取り扱われる生醤油粕を、必要な大きさへと粉砕し、これにバインダーを混入して、ペレット状に成形固化したものである。ここで用いられるバインダーは、例えば、澱粉質豊富に含むものを用いる。その具体例としては、とうもろこし、小麦、末粉、ライ麦大麦、米、コーンスターチのいずれか一種類、若しくは、これらのうち複数種類を混合したものが挙げられる。また、バインダーの別例として、植物性繊維質を豊富に含むものが用いられる。その具体例としては、ふすまコーングルテンフィードの一方若しくは双方混合したもの等が挙げられる。

0019

粘性液体層3は、家畜にとって嗜好性の高いものを用いることが好ましく、具体例としては、廃糖蜜液またはその副産物コーンスチープリカー、油脂等が挙げられる。また、粉末飼料層4も、家畜の嗜好性の高いものを用いることが好ましく、具体例として、牧草粉や嗜好性の良好な配合飼料原料粉末を用いる。

0020

なお、芯部2は生醤油粕を主原料とするので、残存する栄養成分及び塩分は、家畜に与えるに適したものであるが、更に栄養成分を向上させる必要がある場合には、例えば、大豆油粕なたね油粕、あまに油粕等、蛋白質を豊富に含む材料を、生醤油粕と同様に粉砕して、生醤油粕中に混入した後に、ペレット状に成形固化する。

0021

ここで、図2を参照しながら、生醤油粕を主原料として、家畜用飼料1を製造する手順を説明する。図2は、家畜用飼料の製造プラント10の要部構成を、ブロック化して示したものである。以下に、製造工程の説明と合わせて製造プラント10の各構成部分の説明も行う。

0022

まず、醤油の生産工程で発生する生醤油粕は、一般的に板状の塊として取り扱われているので、これを、粉砕機11で必要な大きさへと粉砕する。ここでは、後に生醤油粕をペレット状に成形することを考慮して、成形性を高めることが可能な大きさへと粉砕することが好ましい。本発明の実施の形態では、5mm径以下となるように粉砕する。なお、この時点での生醤油粕の水分含有量は、30%程度である。

0023

粉砕機11で粉砕した生醤油粕を、醤油粕タンク12へと投入する。また、バインダーはバインダータンク13へと投入する。本発明の実施の形態では、バインダーとして、小麦粉ライ麦粉、ふすま、とうもろこし粉、米粉等、澱粉質の材料を、一種類、若しくは複数種類混合して、さらに、大豆油粕、コーングルテンフィード等の蛋白質の材料を適宜混合したものを用いる。かかるバインダーは1mm径以下に粉砕されており、含有水分量は10〜15%である。

0024

次に、醤油粕タンク12の生醤油粕と、バインダータンク13のバインダーを、所定の比率で混合する。混合比率は、生醤油粕を50〜90%に対し、バインダーを50〜10%とし、バインダーの種類や、製造時の気温湿度等を考慮して、適宜選択する。本発明の実施の形態では、生醤油粕80%、バインダー20%の混合比率として、材料コストと、成形後の品質とのバランスを取っている。

0025

次に、バインダーを混合した生醤油粕(以下、単に「生醤油粕」ともいう。)を、造粒機14でペレット状に成形し、固める。造粒機14は、いわゆる射出成形機に類似する構造を有し、バインダーを混合した生醤油粕を高圧高温下に置いて後、ノズルから常温大気圧雰囲気へと射出することにより、バインダーを混合した生醤油粕を発砲、固化させるものである。ペレットの発砲度は、射出前後の圧力差を変えること等によって、自由に調節することができる。また、造粒機14には、ボイラ15から水蒸気16を供給して、生醤油粕へと添加することにより、ペレット中の澱粉成分アルファー化糊化)させ、バインダーとしての機能を促進させる。この時点で所定の品質を満たさないペレットは、回収容器17へと分別される。

0026

なお、本発明の実施の形態では、造粒機14内での生醤油粕の温度、圧力は98℃、30〜40kg/cm2程度であり、供給される水蒸気の圧力は1.5kg/cm2である。また、造粒機14のノズル口径は、4〜6mm径とし、射出直後のペレット温度は90〜95℃とすることが望ましい。ペレット温度を当該範囲とすることにより、ペレットの硬度耐久性を高め、また、ペレット形状(長さ、表面の粗さ等)の管理を高精度に行うことを可能とし、合わせて高い殺菌効果を得ることができる。

0027

選別によって良品と判断されたペレットは、乾燥機ドラム式)18で所定の水分含有量となるまで乾燥させる。本発明の実施の形態では、当該乾燥工程において、ペレットの水分量が15%以下になるまで乾燥させる。ペレットの水分量を15%以下とすることにより、配合飼料中での粉化防止と、他の配合飼料等と混合して使用する場合の当該他の配合飼料への水分の移行防止、臭いの減少という利点がある。

0028

ところで、ボイラ15の水蒸気は、粘性液体タンク19にも供給され、粘性液体の粘度管理をしている。本発明の実施の形態では、粘性液体として、家畜の嗜好性の高い廃糖蜜液またはその副産物を用いるが、これに代えて、融点40℃以上の油脂、コーンスチープリカー等を用いることも可能である。粘性液体は、粘性液体タンク19から攪拌槽20へと送られ、加温、攪拌された後、浸漬槽21へと送られる。これら、攪拌槽20、浸漬槽21については、粘性液体の温度低下を防ぐための加温を行っている。本発明の実施の形態では、粘性液体の温度は、40〜50℃に管理されている。

0029

乾燥機18を通過したペレットは、傾斜面22を落下して、浸漬槽21の粘性液体へと沈降する。傾斜面22は網状をなしており、ペレットが落下する際に生ずる生醤油粕の粉を、傾斜面の網目から落下させて、回収容器23へと回収することができる。また、粘性液体中に沈降したペレットは、コンベヤ24で引揚げ、塗粉機(ドラムコータ)25へと送られる。なお、コンベヤ24も網状をなしており、ペレットから滴下する粘性液体を、浸漬槽21へと戻すことができる。

0030

塗粉機25には、粉末飼料タンク26から粉末飼料が供給され、ペレットの表面を覆う粘性液体を、更に粉末飼料で覆うことができる。本発明の実施の形態では、粉末飼料として、家畜の嗜好性の高い牧草粉や、それ自体の嗜好性が良好な配合飼料原料粉末を用いる。

0031

塗粉機25で粘性液体層の更に外側に粉末飼料層が形成された家畜用飼料1は、冷却機27で保存に適した温度へと冷却された後、貯蔵タンク28へと送られ、貯蔵される。本発明の実施の形態では、以上の手順によって製造される家畜用飼料1の一粒は、直径5mm、長さ10mm、粘性液体層の厚さ0.5mm、粉末飼料層の厚さ0.5mm程度であるが、かかる値は、本飼料を与える家畜の種類等に応じて、自由に変更することも可能である。なお、出荷の際には、貯蔵タンク28からふるい29を介してペレットの余分な粉末飼料を回収し、漏斗30を使用して包装容器31へと詰め込まれる。

0032

上記構成を有する本発明の実施の形態によって得られる作用効果は、以下の通りである。本発明の実施の形態に係る家畜用飼料1は、生醤油粕をペレット状に固めた芯部2と、芯部を覆う粘性液体層3と、粘性液体層を覆う粉末飼料層4と、を有している。そして、家畜用飼料1を成形する際に、通常は板状塊の状態で取り扱われる生醤油粕を、必要な大きさへと粉砕してペレット状の芯部2を成形するので、必要な形状を得るための成形性を高めることができる。

0033

また、粉砕された生醤油粕にバインダーを混入して固化を容易として後、造粒機14を用いて発砲、固化させて、芯部2を形成している。このように、生醤油粕を微小片であるペレット状に固めることにより、搬送・給飼等、当該配合飼料の取扱いの際に、良好な流動性を持たせることができる。

0034

次に、この芯部2を乾燥機18で水分量が15%以下になるまで乾燥させるが、この水分含有量は、生醤油粕の臭気を抑え込むことが可能な乾燥度(8%以下)には至らないものであり、乾燥に要する、燃料コスト、CO2の排出量は、従来のように、生醤油粕を単に乾燥させて家畜用飼料として用いていた場合に比して、少なく抑えることができる。

0035

また、芯部2の水分量は15%以下であることから、芯部2単体では、生醤油粕特有の臭気を抑えることはできないが、芯部2を嗜好性の高い粘性液体層3で覆うことにより臭気を封じ込め、嗜好性を高めることができる。なお、粘性液体層3は、臭気を封じ込めることが可能であれば、高い嗜好性を有しないものであってもよい。

0036

さて、粘性液体層3によって臭気を封じ込めることは可能となったが、その粘性は、配合飼料1の取扱い性を低下させてしまう。そこで、粘性液体層3を粉末飼料層4で覆うことにより、家畜用飼料1の粒同士での粘着や、他の部分(貯蔵タンク28、包装容器31等)への付着を防止し、家畜用配合飼料1の取扱い性を確保することができる。なお、粉末飼料層4は、粘性液体層3を完全に覆い隠すことが可能なものであれば、必ずしも高い嗜好性は要求されないが、本発明の実施の形態のごとく、粉末飼料層4に嗜好性の高いものを用いることで、家畜用飼料1の嗜好性を、更に高めることができる。

0037

よって、本発明の実施の形態によれば、従来は産業廃棄物として大部分が処理されている生醤油粕を、商品価値の高い配合飼料として有効利用することが可能となる。

発明の効果

0038

本発明はこのように構成したので、従来、産業廃棄物として大部分が処理されている生醤油粕を、商品価値の高い配合飼料として有効利用することが可能となる。しかも、その製造工程において必要な化石燃料を少なく押え、CO2の排出量を低減することができる。よって、畜産コストの低減、我国の環境対策の促進、食料自給率の向上を図ることが可能となる。

図面の簡単な説明

0039

図1本発明の実施の形態に係る家畜用飼料の構造的特徴を、一部断面で示した立体図である。
図2本発明の実施の形態に係る家畜用飼料を製造するための、製造プラントの要部構成を示すブロック図である。

--

0040

1家畜用飼料
2 芯部
3粘性液体層
4粉末飼料層
10製造プラント
11粉砕機
12醤油粕タンク
13バインダータンク
14造粒機
16水蒸気
18乾燥機
19 粘性液体タンク
20攪拌槽
21浸漬槽
22 傾斜面
24コンベヤ
25 塗粉機
26 粉末飼料タンク
27冷却機
28 貯蔵タンク

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