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技術 管内面研掃装置および管の製造方法

出願人 住友金属工業株式会社
発明者 堀坂修
出願日 2000年11月29日 (19年7ヶ月経過) 出願番号 2000-362982
公開日 2002年6月11日 (18年0ヶ月経過) 公開番号 2002-166368
状態 未査定
技術分野 砥粒による吹付け加工の細部
主要キーワード 円錐状体 角度変更装置 内面粗度 負圧吸引方式 研掃能力 案内羽根部 空気吸引装置 旋回流生成
関連する未来課題
重要な関連分野

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図面 (17)

課題

負圧吸引方式の管内面研掃に関し、被研掃管研掃材搬送管側およびレシーバボックス側における研掃効率を向上させ、被研掃管の長手方向全域に亘ってより均一な研掃効率を得ることができる負圧吸引管内面研掃装置および管内面研掃時間を短縮し得る管の製造方法を提供する。

解決手段

被研掃管6の一端より内部空気吸引し、被研掃管6の他端から吸引される空気に研掃材2を供給し、研掃材2を被研掃管6の内部に通過させることにより、被研掃管6の内面を研掃する吸引式管内面研掃装置において、前記吸引される空気を旋回流とする旋回流生成手段12と、研掃材2を前記旋回流の中心部に供給する研掃材供給手段5とを備える管内面研掃装置。

概要

背景

鋼管内面脱スケール等に用いる管内面研掃装置には、高圧吹き込み方式と負圧吸引方式とがある。

高圧吹き込み方式の管内面研掃装置は、研掃材を供給するホッパ、研掃材を加速・搬送する高圧ガス供給部、研掃材を噴射するノズル、それらを繋ぐ配管および、研掃材・スケール等を捕集する集塵装置とを備える。そして、被研掃管内に研掃材を噴射するノズルを挿入し、ノズルから高圧ガスと共に噴射する研掃材を被研掃管内壁衝突させることにより、被研掃管の内面研掃する。

高圧吹き込み方式管内面研掃装置は、研掃材を噴射するノズルを被研掃管の全長/全周に亘って移動させる必要があるため、装置が複雑化し設備費用が嵩む。さらに、加圧圧送方式でノズルまで研掃材を搬送するため、研掃材を供給するホッパを圧力容器とする必要があり、研掃材を搬送する配管(耐摩耗ホ−ス)には高い耐久性が要求されるため、装置が大型化するうえに設備費用が嵩み、また、高圧ガスを供給するため動力費が嵩み。そして、搬送配管が破損した場合に研掃材が大量に飛散するという問題が懸念される。加えて、研掃後には被研掃管の内部の研掃材および剥離したスケール粉等を捕集する作業が必要であり、装置が複雑化・大型化して設備費用が嵩む。

このように、高圧吹き込み方式の管内面研掃装置は、設備費用および運転費用がともに高額となるという問題を有する。これら高圧吹き込み方式の管内面研掃装置の問題を解決するものとして、負圧吸引式の管内面研掃装置が提案されている。

負圧吸引方式の管内面研掃装置は、研掃材を供給するホッパと、供給された研掃材を外部から吸入した空気と共に被研掃配管に導く研掃材搬送管とを被研掃管の一端に備え、研掃材を捕集するレシーバボックスと、被研掃管の内部の空気を吸引する空気吸引装置とを被研掃管の他端に備える。そして、空気吸引装置により被研掃管の内部の空気を吸引すると、研掃材搬送管に供給された研掃材は、外部から吸入された空気により研掃材搬送管内において加速され、次いで被研掃管の内部に導かれ被研掃管の内部を通過し、被研掃管の空気吸引装置側に備えられたレシーバボックスに捕集される。このようにして、研掃材を被研掃管の内部を通過する際に被研掃管内壁に高速で衝突させることにより、被研掃管の内面を研掃する。

負圧吸引方式の管内面研掃装置は、上述した構成であるため、装置を小型化でき、設備費用および運転費用も安価であるという利点がある。しかし、一般に負圧吸引方式の管内面研掃装置は、被研掃管の研掃材搬送管側では被研掃管の長手方向中央部に比して研掃材の速度が低いため研掃効率が低く、被研掃管のレシーバボックス側では研掃材が中心部に集中するため研掃能力が低く、被研掃管の長手方向の全域に亘って高い研掃効率が得られないという問題を有する。

これら負圧吸引方式の管内面研掃装置の問題を解決するものとして、以下の装置が開示されている。特開昭60−263671号公報には、被研掃管の研掃材搬送管側の端部に口径を絞ったノズルをつけて研掃材の流速を上げることにより、被研掃管の研掃材搬送管側の研掃効率を高める負圧吸引式管内面研掃装置が開示されている。

図1は、特開昭60−263671号公報に開示された管内面研掃装置と主要構成を同一とする管内面研掃装置の断面模式図である。同図に示すように、空気吸引装置であるブロア9により被研掃管6の内部の空気を吸引すると、ホッパ1から研掃材搬送管4へ供給された研掃材2が、ホッパ1および空気吸引口3から吸引された空気とともに研掃材搬送管4の内部で加速され、ノズル10を通過することによりさらに流速を上げ、被研掃管6の内部を通過して被研掃管6の内部を研掃する。被研掃管6を通過した研掃材2及び研掃されたスケール等は、ブロア9側に備えられたレシーバボックス7により粗粒が捕集され、バグフィルタ8により微紛が捕集される。

特開平6−270065号公報には、研掃材搬送管の端部から二次空気を吸引し、その二次空気を旋回させる事により、被研掃管のレシーバボックス側の研掃効率を高める負圧吸引式管内面研掃装置が開示されている。

図2は、特開平6−270065号公報に開示された管内面研掃装置と主要構成を同一とする管内面研掃装置の断面模式図である。同図に示すように、空気吸引装置であるブロア9により被研掃管6の内部の空気を吸引すると、空気吸引口3から吸引された空気が旋回流生成手段であるファン11により旋回流となり、ホッパ1から研掃材搬送管4へ供給された研掃材2が、ホッパ1および空気吸引口3から吸引された空気の旋回流とともに研掃材搬送管4の内部で加速され、被研掃管6の内部を通過して被研掃管6の内部を研掃する。被研掃管6を通過した研掃材2及び研掃されたスケール等は、ブロア9側に備えられたレシーバボックス7により粗粒が捕集され、バグフィルタ8により微紛が捕集される。

概要

負圧吸引方式の管内面研掃に関し、被研掃管の研掃材搬送管側およびレシーバボックス側における研掃効率を向上させ、被研掃管の長手方向全域に亘ってより均一な研掃効率を得ることができる負圧吸引式管内面研掃装置および管内面研掃時間を短縮し得る管の製造方法を提供する。

被研掃管6の一端より内部空気を吸引し、被研掃管6の他端から吸引される空気に研掃材2を供給し、研掃材2を被研掃管6の内部に通過させることにより、被研掃管6の内面を研掃する吸引式管内面研掃装置において、前記吸引される空気を旋回流とする旋回流生成手段12と、研掃材2を前記旋回流の中心部に供給する研掃材供給手段5とを備える管内面研掃装置。

目的

本発明は、上述した問題点に鑑み、負圧吸引方式の管内面研掃に関し、被研掃管の研掃材搬送管側およびレシーバボックス側における研掃効率を向上させ、被研掃管の長手方向全域に亘ってより均一な研掃効率を得ることができる負圧吸引式管内面研掃装置および管内面研掃時間を短縮し得る管の製造方法を提供することを目的とする。

効果

実績

技術文献被引用数
2件
牽制数
3件

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請求項1

被研掃管の一端より内部空気吸引し、前記被研掃管の他端から吸引される空気に研掃材を供給し、前記研掃材を前記被研掃管の内部に通過させることにより、前記被研掃管の内面研掃する吸引式管内面研掃装置において、前記吸引される空気を旋回流とする旋回流生成手段と、前記研掃材を前記旋回流の中心部に供給する研掃材供給手段とを備えることを特徴とする管内面研掃装置。

請求項2

前記旋回流生成手段は、前記被研掃管の前記研掃材を供給する側に接続する研掃材搬送管の内部に備えられた案内羽根であり、前記案内羽根の面の法線方向と前記研掃材搬送管の管軸方向とがなす角度を変更する案内羽根角度変更手段を備えることを特徴とする請求項1に記載の管内面研掃装置。

請求項3

前記旋回流生成手段は、前記被研掃管の前記研掃材を供給する側に接続する研掃材搬送管の側面部に設けたガス吸引部に備えられた案内羽根であり、前記研掃材搬送管の管軸に対して垂直な面へ投影した前記案内羽根の面の法線方向と前記研掃材搬送管の半径方向とがなす角度を変更する案内羽根角度変更手段を備えることを特徴とする請求項1に記載の管内面研掃装置。

請求項4

前記旋回流生成手段は、前記被研掃管の前記研掃材を供給する側に接続する研掃材搬送管の側面部に備えられた吸気管であり、前記吸気管は前記研掃材搬送管の周方向配向しており、前記吸気管の管軸方向と前記研掃材搬送管の半径方向とがなす角度若しくは前記吸気管の管軸方向と前記研掃材搬送管の管軸方向とがなす角度を変更する吸気管角度変更手段を備えることを特徴とする請求項1に記載の管内面研掃装置。

請求項5

前記旋回流生成手段は、前記被研掃管の前記研掃材を供給する側に接続する研掃材搬送管の内部に備えられたノズルであり、前記ノズルの口は前記研掃材搬送管の管軸に対する偏心位置にあり、前記ノズルの噴射方向のベクトルは前記研掃材搬送管の管軸に対する垂直方向の成分を有し、前記ノズルから研掃材搬送管の内部へ供給するガスの流量を変更するガス流量変更手段、前記研掃材搬送管の管軸に対する前記ノズルの口の位置の偏心量を変更するノズル偏心量変更手段および前記ノズルの噴射方向と前記研掃材搬送管の管軸方向とがなす角度を変更するノズル角度変更手段のうち少なくとも一つを備えることを特徴とする請求項1に記載の管内面研掃装置。

請求項6

前記研掃材供給手段の研掃材供給口の前方に、供給する研掃材の分散を促進する研掃材分散促進手段を備えることを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載の管内面研掃装置。

請求項7

管の一端より内部空気を吸引し、前記管の他端から吸引される空気に研掃材を供給し、前記研掃材を前記管の内部に通過させることにより、前記管の内面を研掃する工程を含む管の製造方法において、前記吸引される空気を旋回流とし、前記研掃材を前記旋回流の中心部に供給し、前記旋回流により搬送される研掃材により管内面を研掃する工程を含むことを特徴とする管の製造方法。

技術分野

0001

本発明は、工業用パイプ建築用パイプ等の管の内面研掃する負圧吸引管内面研掃装置および負圧吸引式管内面研掃による管の製造方法に関する。

背景技術

0002

鋼管内面脱スケール等に用いる管内面研掃装置には、高圧吹き込み方式と負圧吸引方式とがある。

0003

高圧吹き込み方式の管内面研掃装置は、研掃材を供給するホッパ、研掃材を加速・搬送する高圧ガス供給部、研掃材を噴射するノズル、それらを繋ぐ配管および、研掃材・スケール等を捕集する集塵装置とを備える。そして、被研掃管内に研掃材を噴射するノズルを挿入し、ノズルから高圧ガスと共に噴射する研掃材を被研掃管内壁衝突させることにより、被研掃管の内面を研掃する。

0004

高圧吹き込み方式管内面研掃装置は、研掃材を噴射するノズルを被研掃管の全長/全周に亘って移動させる必要があるため、装置が複雑化し設備費用が嵩む。さらに、加圧圧送方式でノズルまで研掃材を搬送するため、研掃材を供給するホッパを圧力容器とする必要があり、研掃材を搬送する配管(耐摩耗ホ−ス)には高い耐久性が要求されるため、装置が大型化するうえに設備費用が嵩み、また、高圧ガスを供給するため動力費が嵩み。そして、搬送配管が破損した場合に研掃材が大量に飛散するという問題が懸念される。加えて、研掃後には被研掃管の内部の研掃材および剥離したスケール粉等を捕集する作業が必要であり、装置が複雑化・大型化して設備費用が嵩む。

0005

このように、高圧吹き込み方式の管内面研掃装置は、設備費用および運転費用がともに高額となるという問題を有する。これら高圧吹き込み方式の管内面研掃装置の問題を解決するものとして、負圧吸引式の管内面研掃装置が提案されている。

0006

負圧吸引方式の管内面研掃装置は、研掃材を供給するホッパと、供給された研掃材を外部から吸入した空気と共に被研掃配管に導く研掃材搬送管とを被研掃管の一端に備え、研掃材を捕集するレシーバボックスと、被研掃管の内部の空気を吸引する空気吸引装置とを被研掃管の他端に備える。そして、空気吸引装置により被研掃管の内部の空気を吸引すると、研掃材搬送管に供給された研掃材は、外部から吸入された空気により研掃材搬送管内において加速され、次いで被研掃管の内部に導かれ被研掃管の内部を通過し、被研掃管の空気吸引装置側に備えられたレシーバボックスに捕集される。このようにして、研掃材を被研掃管の内部を通過する際に被研掃管内壁に高速で衝突させることにより、被研掃管の内面を研掃する。

0007

負圧吸引方式の管内面研掃装置は、上述した構成であるため、装置を小型化でき、設備費用および運転費用も安価であるという利点がある。しかし、一般に負圧吸引方式の管内面研掃装置は、被研掃管の研掃材搬送管側では被研掃管の長手方向中央部に比して研掃材の速度が低いため研掃効率が低く、被研掃管のレシーバボックス側では研掃材が中心部に集中するため研掃能力が低く、被研掃管の長手方向の全域に亘って高い研掃効率が得られないという問題を有する。

0008

これら負圧吸引方式の管内面研掃装置の問題を解決するものとして、以下の装置が開示されている。特開昭60−263671号公報には、被研掃管の研掃材搬送管側の端部に口径を絞ったノズルをつけて研掃材の流速を上げることにより、被研掃管の研掃材搬送管側の研掃効率を高める負圧吸引式管内面研掃装置が開示されている。

0009

図1は、特開昭60−263671号公報に開示された管内面研掃装置と主要構成を同一とする管内面研掃装置の断面模式図である。同図に示すように、空気吸引装置であるブロア9により被研掃管6の内部の空気を吸引すると、ホッパ1から研掃材搬送管4へ供給された研掃材2が、ホッパ1および空気吸引口3から吸引された空気とともに研掃材搬送管4の内部で加速され、ノズル10を通過することによりさらに流速を上げ、被研掃管6の内部を通過して被研掃管6の内部を研掃する。被研掃管6を通過した研掃材2及び研掃されたスケール等は、ブロア9側に備えられたレシーバボックス7により粗粒が捕集され、バグフィルタ8により微紛が捕集される。

0010

特開平6−270065号公報には、研掃材搬送管の端部から二次空気を吸引し、その二次空気を旋回させる事により、被研掃管のレシーバボックス側の研掃効率を高める負圧吸引式管内面研掃装置が開示されている。

0011

図2は、特開平6−270065号公報に開示された管内面研掃装置と主要構成を同一とする管内面研掃装置の断面模式図である。同図に示すように、空気吸引装置であるブロア9により被研掃管6の内部の空気を吸引すると、空気吸引口3から吸引された空気が旋回流生成手段であるファン11により旋回流となり、ホッパ1から研掃材搬送管4へ供給された研掃材2が、ホッパ1および空気吸引口3から吸引された空気の旋回流とともに研掃材搬送管4の内部で加速され、被研掃管6の内部を通過して被研掃管6の内部を研掃する。被研掃管6を通過した研掃材2及び研掃されたスケール等は、ブロア9側に備えられたレシーバボックス7により粗粒が捕集され、バグフィルタ8により微紛が捕集される。

発明が解決しようとする課題

0012

特開昭60−263671号公報に開示された負圧吸引式管内面研掃装置は、口径を絞ったノズルをつけることにより流速を上げることは可能であるが、ノズル近傍では被研掃管の半径方向への粒子拡散が充分でなく、被研掃管の内面へ研掃材が充分に衝突しないため研掃効率が低い。また、ノズル部分では、研掃材の流速が速く且つ研掃材が集中するため、ノズルの摩耗が激しく、頻繁にノズル交換を行う必要が生じ、このため生産性が低下する。さらに、被研掃管のレシーバボックス側では、研掃材が被研掃管の中心部に集中するため、被研掃管の内面への衝突が少なくなり、研掃効率が低下する。

0013

特開平6−270065号公報に開示された負圧式管内面研掃装置は、研掃材搬送管の端部から吸引した二次吸引空気に旋回流を与えることにより、研掃材の壁面への衝突を促進できるので、被研掃管のレシーバボックス側の研掃効率が向上する。

0014

しかし、旋回流の外側に設けた一の研掃材供給口から研掃材を供給しているために、被研掃管の研掃材搬送管側では研掃材が充分に分散せず螺旋状の線状の軌跡を描く。このため、研掃効率が被研掃管の周方向及び長手方向で不均一になる。さらに、最も上流側に位置する研掃材搬送管では、研掃材が殆ど分散しないため、研掃材搬送管の特定部位に集中的に粒子が衝突し、研掃材搬送管の局所的な摩耗を引き起こす。その結果、研掃材搬送管に穴が開き、当該部位から空気を吸い込むようになると、被研掃管内の旋回流が充分に誘起されなくなり、レシーバボックス側の研掃効率が低下する事態を招くことになる。このような事態を未然に防ぐには研掃材搬送管の交換補修を頻繁に行う必要が生じるので生産性が低下する。

0015

本発明は、上述した問題点に鑑み、負圧吸引方式の管内面研掃に関し、被研掃管の研掃材搬送管側およびレシーバボックス側における研掃効率を向上させ、被研掃管の長手方向全域に亘ってより均一な研掃効率を得ることができる負圧吸引式管内面研掃装置および管内面研掃時間を短縮し得る管の製造方法を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

0016

本発明者は、従来よりも被研掃管の長手方向全域に亘って均一な研掃効率が得られる負圧吸引式管内面研掃装置および管内面研掃時間を短縮し得る管の製造方法について詳細に検討した結果、以下の知見を得た。

0017

(A)研掃材搬送管内部に旋回流生成手段を設けて、これにより誘起される旋回流の中心部に研掃材を供給することにより、供給する研掃材が旋回流により被研掃管の周方向に分散され、被研掃材の研掃材搬送管側の研掃効率を高めてより均一に研掃することができ、研掃材搬送管の局所的な摩耗も抑制することができる。また、従来から知られている旋回流の効果により、被研掃管のレシーバボックス側における研掃材の被研掃管の中心部への集中を抑制して、被研掃管のレシーバボックス側における研掃効率を向上させることができる。

0018

ここで、「旋回流の中心部」とは旋回流による研掃材の分散効果が得られる領域であり、研掃材搬送管の半径をRとした場合には、研掃材搬送管の管軸を中心とした半径0.5Rの円の内部領域のことである。

0019

また、「旋回流生成手段」としては、例えば、案内羽根吸気管、ノズル、ファンを適用することができる。旋回流生成手段として案内羽根を適用する場合には、例えば、研掃材搬送管の内部に案内羽根を配設し、研掃材搬送管の反被研掃管側から吸引され管軸方向に搬送されるガスを案内羽根により旋回させることによって、旋回流を生成させることができる。

0020

また、研掃材搬送管の反被研掃管側の端部を閉塞し、研掃材搬送管の側面部の一部を開放してガス吸引部とし、ガス吸引部に案内羽根を配設し、ガス吸引部から半径方向に吸引されるガスを案内羽根により周方向へ偏心させることによって、旋回流を生成させることができる。

0021

旋回流生成手段として吸気管を適用する場合には、例えば、研掃材搬送管の反被研掃管側の端部を閉塞し、研掃材搬送管の側面部に研掃材搬送管の周方向に配向した吸気管を配設し、研掃材搬送管の外部から吸引されるガスの方向を偏心させることによって、旋回流を生成させることができる。

0022

旋回流生成手段としてノズルを適用する場合には、例えば、研掃材搬送管の内部に研掃材搬送管の周方向に配向したノズルを配設し、ノズルからガスを噴射して研掃材搬送管の反被研掃管側から吸引され管軸方向に搬送されるガスを旋回させることによって、旋回流を生成させることができる。

0023

旋回流生成手段としてファンを適用する場合には、例えば、研掃材搬送管の管軸を中心軸として回動自在なファンを研掃材搬送管内に配設し、前記研掃材搬送管の反被研掃管側から吸引され管軸方向に搬送されるガスをファンにより旋回させることによって旋回流を生成させることができる。

0024

(B)旋回流生成手段として、研掃材搬送管の内部に案内羽根を配設し、案内羽根の面の法線方向と研掃材搬送管の管軸方向とがなす角度を変更する案内羽根角度変更手段を配設することにより、研掃材搬送管の反被研掃管側から吸引され研掃材搬送管内を搬送されるガスに付与する旋回流の強度を容易に(例えば研掃作業中であっても)変更することができる。これにより、研掃材の被研掃管の内面への衝突頻度・速度を変更することができ、例えば、内面に強固なスケール若しくは厚いスケールを有する被研掃管に対しては旋回流を強くし、内面の粗度を小さくする場合には旋回流を弱くするなどして、脱スケールの難易度および管内面粗度の要求等に柔軟に対応することができる。

0025

ここで、「案内羽根の面」とは研掃材搬送管を通過するガスが衝突する案内羽根の面のことである。また、「案内羽根の面の法線方向と研掃材搬送管の管軸方向とがなす角度」とは、当該角度を変更した場合に旋回流の強度を変更し得る角度のことであり、「当該角度を変更する」とは、研掃材搬送管の管軸を含み互いに直交する1組の平面上に案内羽根の面の法線方向を夫々投影した場合に、各平面において法線方向を投影した方向と管軸方向とがなす角度のうち少なくとも一方を変更することである。したがって、案内羽根の面が曲面である場合における「当該角度を変更する」とは、案内羽根の面上の或る位置についての角度変更前後における法線方向が上記の条件を充足することである。

0026

(C)旋回流生成手段として、研掃材搬送管の側面部の一部を開放したガス吸引部に案内羽根を配設し、研掃材搬送管の管軸に対して垂直な面へ投影した案内羽根の面の法線方向と研掃材搬送管の半径方向とがなす角度を変更する案内羽根角度変更手段を配設することにより、ガス吸引部から半径方向に吸引されるガスの偏心量を変更させることができ、被研掃管内部を通過するガスの旋回流の強度を容易に(例えば研掃作業中であっても)変更することができる。これにより、上記(B)項で述べた案内羽根と案内羽根角度変更手段による効果と同様の効果を得ることができる。

0027

ここで、「案内羽根の面」とはガス吸引部を通過するガスが衝突する案内羽根の面のことである。
(D)旋回流生成手段として、研掃材搬送管の側面部に研掃材搬送管の周方向に配向した吸気管を配設し、吸気管の管軸方向と研掃材搬送管の半径方向とがなす角度若しくは吸気管の管軸方向と研掃材搬送管の管軸方向とがなす角度を変更する吸気管角度変更手段を配設することにより、吸気管から吸引されるガスの方向の偏心量若しくは吸気管から吸引されるガスの研掃材搬送管管軸方向に対する速度を変更させることができ、被研掃管内部を通過するガスの旋回流の強度を容易に(例えば研掃作業中であっても)変更することができる。これにより、上記(B)、(C)項で述べた案内羽根と案内羽根角度変更手段による効果と同様の効果を得ることができる。

0028

ここで、「研掃材搬送管の周方向に配向した吸気管」とは、吸気管の管軸方向の成分が、研掃材搬送管の管軸に垂直な断面における円の接線方向の成分を有していることを意味し、前記円の接線方向に配向している場合、すなわち研掃材搬送管の管軸に垂直且つ前記円の半径方向に垂直である場合のみを意味するのではない。

0029

(E)旋回流生成手段として研掃材搬送管の内部にノズルを設け、前記ノズルの口の位置を前記研掃材搬送管の管軸に対する偏心した位置とし、前記ノズルの噴射方向のベクトルが前記研掃材搬送管の管軸に対する垂直方向の成分を有するようになし、前記ノズルから前記研掃材搬送管の内部へ供給するガスの流量を変更するガス流量変更手段、前記研掃材搬送管の管軸に対する前記ノズルの口の位置の偏心量を変更するノズル偏心量変更手段および前記ノズルの噴射方向と前記研掃材搬送管の管軸方向とがなす角度を変更するノズル角度変更手段のうち少なくとも一つを設けることにより、旋回流の強度を容易(例えば研掃作業中であっても)に変更することができる。これにより、上記(B)〜(D)項で述べた案内羽根と案内羽根角度変更手段による効果や吸気管と吸気管角度偏向手段による効果と同様の効果を得ることができる。

0030

ここで、「ノズルの噴射方向と研掃材搬送管の管軸方向とがなす角度」とは、当該角度を変更した場合に旋回流の強度を変更し得る角度のことであり、「当該角度を変更する」とは、研掃材搬送管の管軸を含み互いに直交する1組の平面上にノズルの噴射方向を夫々投影した場合に、各平面においてノズルの噴射方向を投影した方向と管軸方向とがなす角度のうち少なくとも一方を変更することである。

0031

(F)研掃材供給口の前方に研掃材の分散を促進する研掃材分散促進手段を配設することにより、被研掃管の周方向への研掃材の分散が促進され、上記(A)項で述べたよりも大きな効果を得ることができる。

0032

本発明は、上記知見を基に完成させたものであり、その要旨は下記(1)〜(6)項に記載の管内面研掃装置および(7)項に記載の管の製造方法にある。
(1)被研掃管の一端より内部空気を吸引し、前記被研掃管の他端から吸引される空気に研掃材を供給し、前記研掃材を前記被研掃管の内部に通過させることにより、前記被研掃管の内面を研掃する吸引式管内面研掃装置において、前記吸引される空気を旋回流とする旋回流生成手段と、前記研掃材を前記旋回流の中心部に供給する研掃材供給手段とを備えることを特徴とする管内面研掃装置。

0033

(2)前記旋回流生成手段は、前記被研掃管の前記研掃材を供給する側に接続する研掃材搬送管に備えられた案内羽根であり、前記案内羽根の面の法線方向と前記研掃材搬送管の管軸方向とがなす角度を変更する案内羽根角度変更手段を備えることを特徴とする上記(1)項に記載の管内面研掃装置。

0034

(3)前記旋回流生成手段は、前記被研掃管の前記研掃材を供給する側に接続する研掃材搬送管の側面部に設けたガス吸引部に備えられた案内羽根であり、前記研掃材搬送管の管軸に対して垂直な面へ投影した前記案内羽根の面の法線方向と前記研掃材搬送管の半径方向とがなす角度を変更する案内羽根角度変更手段を備えることを特徴とする上記(1)項に記載の管内面研掃装置。

0035

(4)前記旋回流生成手段は、前記被研掃管の前記研掃材を供給する側に接続する研掃材搬送管の側面部に備えられた吸気管であり、前記吸気管は前記研掃材搬送管の周方向に配向しており、前記吸気管の管軸方向と前記研掃材搬送管の半径方向とがなす角度若しくは前記吸気管の管軸方向と前記研掃材搬送管の管軸方向とがなす角度を変更する吸気管角度変更手段を備えることを特徴とする上記(1)項に記載の管内面研掃装置
(5)前記旋回流生成手段は、前記被研掃管の前記研掃材を供給する側に接続する研掃材搬送管の内部に備えられたノズルであり、前記ノズルの口は前記研掃材搬送管の管軸に対する偏心位置にあり、前記ノズルの噴射方向のベクトルは前記研掃材搬送管の管軸に対する垂直方向の成分を有し、前記ノズルから前記研掃材搬送管の内部へ供給するガスの流量を変更するガス流量変更手段、前記研掃材搬送管の管軸に対する前記ノズルの口の位置の偏心量を変更するノズル偏心量変更手段および前記ノズルの噴射方向と前記研掃材搬送管の管軸方向とがなす角度を変更するノズル角度変更手段のうち少なくとも一つを備えることを特徴とする上記(1)項に記載の管内面研掃装置。

0036

(6)前記研掃材供給手段の研掃材供給口の前方に、供給する研掃材の分散を促進する研掃材分散促進手段を備えることを特徴とする上記(1)〜(5)項の何れかに記載の管内面研掃装置。

0037

(7)管の一端より内部空気を吸引し、前記管の他端から吸引される空気に研掃材を供給し、前記研掃材を前記管の内部に通過させることにより、前記管の内面を研掃する工程を含む管の製造方法において、前記吸引される空気を旋回流とし、前記研掃材を前記旋回流の中心部に供給し、前記旋回流により搬送される研掃材により管内面を研掃する工程を含むことを特徴とする管の製造方法。

発明を実施するための最良の形態

0038

以下、本発明の実施の態様について図面を参照して詳細に説明する。図3は、旋回流生成手段として研掃材搬送管の内部に案内羽根を備える本発明の管内面研掃装置の一例についての断面模式図である。

0039

同図に示すように、空気吸引装置であるブロア9により被研掃管6の内部の空気を吸引すると、空気吸引口3から吸引された空気は、研掃材搬送管4の内部に取付けられた旋回流生成手段である案内羽根12により旋回流となる。一方、ホッパ1から供給される研掃材2は、研掃材供給手段である研掃材供給管5により、ホッパ1および空気吸引口3から吸引された空気の旋回流の中心部へ供給される。そして、供給された研掃材2は、前記空気の旋回流により研掃材搬送管4の周方向に分散され、さらに研掃材搬送管4の内部で加速され、被研掃管6の内部を通過して被研掃管6の内部を研掃する。被研掃管6を通過した研掃材2及び研掃されたスケール等は、ブロア9側に備えられたレシーバボックス7により粗粒が捕集され、バグフィルタ8により微紛が捕集される。

0040

上記のように旋回流の中心部に研掃材2を供給することにより、供給する研掃材2が旋回流により被研掃管6の周方向に分散され、被研掃管6の研掃材搬送管4側の研掃効率を高めてより均一に研掃することができ、研掃材搬送管4の局所的な摩耗も抑制することができる。また、旋回流の効果により、被研掃管6のレシーバボックス7側における研掃材2の被研掃管6の中心部への集中を抑制して、被研掃管6のレシーバボックス7側における研掃効率を向上させることができる。

0041

図4は、図3に示す案内羽根部分を示すA−A断面矢視図である。同図に示すように、案内羽根12は研掃材搬送管4の内部に取付けた複数の羽根である。

0042

案内羽根12には、案内羽根12の面の法線と研掃材搬送管4の管軸とがなす角度を変更可能なように、案内羽根角度変更手段である案内羽根角度変更装置を取付けることが好ましい。

0043

案内羽根角度変更装置を案内羽根に取付けて上記角度を変更可能にすることにより、旋回流の強度を容易に(例えば研掃作業中であっても)変更することができ、研掃材の被研掃管の内面への衝突頻度・速度を変更することにより、脱スケールの難易度および管内面粗度の要求等に柔軟に対応することができる。

0044

ここで、案内羽根角度変更装置としては、例えば、研掃材搬送管4の半径方向に配向した複数の回転軸を研掃材搬送管4の内部に取付け、前記回転軸に案内羽根を取付け、前記回転軸をモータ等により駆動する機構を有するものを適用することができる。

0045

図5は、旋回流生成手段として研掃材搬送管の側面部に設けたガス吸引部に案内羽根を備える本発明の管内面研掃装置の一例についての断面模式図である。同図に示すように、空気吸引装置であるブロア9により被研掃管6の内部の空気を吸引すると、研掃材搬送管4の側面部に設けたガス吸引部14から吸引される空気は、研掃材搬送管4のガス吸引部14に取付けられたベースプレート13a、13bにより支持された旋回流生成手段である案内羽根12の間を通過するより旋回流となる。一方、ホッパ1から供給される研掃材2は、研掃材供給手段である研掃材供給管5により、ホッパ1およびガス吸引部14から吸引された空気の旋回流の中心部へ供給される。そして、供給された研掃材2は、前記空気の旋回流により研掃材搬送管4の周方向に分散され、さらに研掃材搬送管4の内部で加速され、被研掃管6の内部を通過して被研掃管6の内部を研掃する。被研掃管6を通過した研掃材2及び研掃されたスケール等は、ブロア9側に備えられたレシーバボックス7により粗粒が捕集され、バグフィルタ8により微紛が捕集される。

0046

上記のように旋回流の中心部に研掃材2を供給することにより、研掃材搬送管4の内部に案内羽根を設けた場合と同様の効果を得ることができる。図6は、図5に示す案内羽根部分を示すB−B断面矢視図である。

0047

同図に示すように、案内羽根12は研掃材搬送管4の側面部に設けたガス吸引部14に取付けた複数の羽根であり、案内羽根12は研掃材搬送管4の外周に取付けた環状のベースプレート13a(図示なし)及び13bにより支持されている。

0048

案内羽根12には、案内羽根12の面の法線と研掃材搬送管4の半径方向とがなす角度を変更可能なように、案内羽根角度変更手段である案内羽根角度変更装置を取付けることが好ましい。

0049

案内羽根角度変更装置を案内羽根に取付けて上記角度を変更可能にすることにより、旋回流の強度を容易に(例えば研掃作業中であっても)変更することができ、研掃材の被研掃管の内面への衝突頻度・速度を変更することにより、脱スケールの難易度および管内面粗度の要求等に柔軟に対応することができる。

0050

ここで、案内羽根角度変更装置としては、例えば、ベースプレート13aと13bとの間に複数の回転軸を軸架し、前記回転軸に案内羽根を取付け、前記回転軸をモータ等により駆動する機構を有するものを適用することができる。

0051

図7は、旋回流生成手段として研掃材搬送管の側面部に吸気管を備える本発明の管内面研掃装置の一例についての断面模式図である。同図に示すように、空気吸引装置であるブロア9により被研掃管6の内部の空気を吸引すると、研掃材搬送管4の側面部に取付けられた旋回流生成手段である吸気管15から吸引される空気は、吸気管15により吸引方向が偏心されて旋回流を形成する。一方、ホッパ1から供給される研掃材2は、研掃材供給手段である研掃材供給管5により、ホッパ1および吸気管15から吸引された空気の旋回流の中心部へ供給される。そして、供給された研掃材2は、前記空気の旋回流により研掃材搬送管4の周方向に分散され、さらに研掃材搬送管4の内部で加速され、被研掃管6の内部を通過して被研掃管6の内部を研掃する。被研掃管6を通過した研掃材2及び研掃されたスケール等は、ブロア9側に備えられたレシーバボックス7により粗粒が捕集され、バグフィルタ8により微紛が捕集される。

0052

上記のように旋回流の中心部に研掃材2を供給することにより、研掃材搬送管4の内部に案内羽根を設けた場合や研掃材搬送管4の側面部にガス吸引部14を設けて案内羽根12を配設した場合と同様の効果を得ることができる。

0053

図8は、図7に示す吸気管部分を示すC−C断面矢視図である。同図に示すように、吸気管15は研掃材搬送管4の側面部に設けた複数の管であり、研掃材搬送管4の周方向に配向している。

0054

吸気管15には、吸気管15の管軸方向と研掃材搬送管4の半径方向とがなす角度若しくは吸気管15の管軸方向と研掃材搬送管4の管軸方向とがなす角度を変更可能なように、吸気管角度変更手段である吸気管角度変更装置を取付けることが好ましい。

0055

吸気管角度変更装置を吸気管に取付けて上記角度を変更可能にすることにより、旋回流の強度を容易に(例えば研掃作業中であっても)変更することができ、研掃材の被研掃管の内面への衝突頻度・速度を変更することにより、脱スケールの難易度および管内面粗度の要求等に柔軟に対応することができる。

0056

ここで、吸気管角度変更装置としては、例えば、研掃材搬送管4に複数の開口部を設け、該開口部に回転軸を軸架し、前記回転軸に吸気管を取付け、前記回転軸をモータ等により駆動する機構を有するものを適用することができる。

0057

図9は、旋回流生成手段としてノズルを備える本発明の管内面研掃装置の一例についての断面模式図である。同図に示すように、空気吸引装置であるブロア9により被研掃管6の内部の空気を吸引すると、空気吸引口3から吸引された空気は、旋回流生成手段であるノズル16からガスを噴射することにより旋回流となる。一方、ホッパ1から供給される研掃材2は、研掃材供給手段である研掃材供給管5により、ホッパ1および空気吸引口3から吸引された空気の旋回流の中心部へ供給される。そして、供給された研掃材2は、前記空気の旋回流により研掃材搬送管4の周方向に分散され、さらに研掃材搬送管4の内部で加速され、被研掃管6の内部を通過して被研掃管6の内部を研掃する。被研掃管6を通過した研掃材2及び研掃されたスケール等は、ブロア9側に備えられたレシーバボックス7により粗粒が捕集され、バグフィルタ8により微紛が捕集される。

0058

上記のように旋回流の中心部に研掃材2を供給することにより、研掃材搬送管4の内部に案内羽根を設けた場合や研掃材搬送管4の側面部にガス吸引部14を設けて案内羽根12を配設した場合と同様の効果を得ることができる。

0059

図10は、図9に示すノズル部分を示すD−D断面矢視図である。同図に示すように、ノズル16の口は研掃材搬送管4の管軸に対する偏心位置にあり、ノズル16の噴射方向のベクトルは研掃材搬送管の管軸に対する垂直方向の成分を有するように研掃材搬送管4の内部に取付けられている。

0060

ノズル16には、ノズル16から研掃材搬送管4の内部へ供給するガスの流量を変更するガス流量変更手段であるガス流量変更装置、研掃材搬送管4の管軸に対するノズル16の口の偏心量を変更するノズル偏心量変更手段であるノズル偏心量変更装置およびノズル16の方向と研掃材搬送管4の管軸方向とがなす角度を変更するノズル角度変更手段であるノズル角度変更装置のうち少なくとも一つを取付けることが好ましい。

0061

上記の何れかの装置をノズルに取付けることにより、旋回流の強度を容易に(例えば研掃作業中であっても)変更することができ、案内羽根に案内羽根角度変更装置を取付けた場合や吸気管に吸気管角度変更装置を取付けた場合と同様の効果を得ることができる。

0062

ガス流量変更装置としては、例えば、ノズルにガスを供給する配管にバルブを配置し、前記バルブの開度を調整する機構を有するものを適用することができる。

0063

ノズル偏心量変更装置としては、例えば、研掃材搬送管の内部に半径方向に伸び架台を取付け、ノズルを固定した駆動機を該架台に設置し、該駆動機を駆動する機構を有するものを適用することができる。

0064

ノズル角度変更装置としては、例えば、ノズルを該ノズルが取付けられている基部に対して回動自在とし、該ノズルに歯車を装着し、該歯車を駆動する機構を有するものを適用することができる。

0065

研掃材供給口の前方には、供給する研掃材の分散を促進する研掃材分散促進手段を設けることが好ましい。研掃材分散手段としては、例えば鋼製円錐状体を用いることができる。

0066

図11は、図5に示す管内面研掃装置において研掃材供給口の前方に研掃材分散手段である鋼製の円錐状体を配置した場合の研掃材供給口近傍の状態を示す断面模式図である。同図において、図5と同一の要素については同一の符号を用いて示す。

0067

同図に示すように、研掃材分散手段として円錐状体17を用いる場合には、円錐状体の頂点が供給口側に位置するようにし、円錐状体の中心軸の方向が研掃材搬送管の管軸方向となるようにして、研掃材供給口の前方に円錐状体を配置するとよい。

0068

本発明は各種の管の内面の研掃に適用することが可能であり、例えば、金属管の内面の脱スケール、鋼管製造工程における鋼管内面の脱スケール、溶接管製造工程における内面のバリ溶接くずの除去、敷設済みの鋼管(水道管ガス管等)の内面の脱スケール等に適用することできる。特に、鋼管の内面の脱スケールに好適である。

0069

本実施態様では、旋回流生成手段として案内羽根を適用した例として、12枚の羽根を備える案内羽根を適用した場合について説明したが、羽根の数はこれに限定されるものではない。

0070

また、本実施態様では、旋回流生成手段として吸気管を適用した例として、吸気管の数を4本としたが、吸気管の数はこれに限定されるものではない。また、本実施態様では研掃材搬送管内の負圧のみにより吸気管から研掃材搬送管の内部へガスを吸引させて旋回流を生成させる例について説明したが、研掃材搬送管の内部へ吸引させるガスを加圧してガス吸引を行わせるようにしてもよい。

0071

また、本実施態様では、旋回流生成手段としてノズルを適用した例として、ノズルの数を4本としたが、ノズルの数はこれに限定されるものではない。また、本実施態様ではノズルから研掃材搬送管の内部へガスを噴射することにより旋回流を生成させる例について説明したが、研掃材搬送管の内部へのガスの噴射を行わず、研掃材搬送管内の負圧によるノズルからのガス吸引によって旋回流を生成させてもよい。

0072

また、本実施態様では、旋回流生成手段として案内羽根、吸気管、ノズルを適用した例について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、旋回流生成手段として例えばファンを適用してもよい。

0073

また、研掃材供給手段である研掃材供給管5は固定されたものでもよいが、研掃材供給管の研掃材供給口を研掃材搬送管の管軸に対して旋回可能なようにして、空気の旋回流の中心部へ研掃材を同心円状に旋回供給してもよい。

0074

また、本実施態様では、ホッパと研掃材供給口を連結する研掃材供給管が、旋回流生成手段である案内羽根やノズルにより誘起された旋回流を阻害しないように配置して、研掃材を旋回流の中心部に供給するようにしたが、例えば、図2に示すホッパに図3及び図5に示す研掃材供給管を取付けて、ファン11により誘起した旋回流の中心部に研掃材を供給するようにしてもよい。被研掃管をより均一に研掃するという観点からは、図3または図5に示すように旋回流を阻害しないように研掃材供給管を配置することが好ましい。

0075

また、本実施態様では、研掃材搬送管の反被研掃管側の端部を閉塞して、研掃材搬送管の側面部の一部を開放してガス吸引部とし、ガス吸引部に案内羽根を配設する場合(図5)や、研掃材搬送管の反被研掃管側の端部を閉塞して、研掃材搬送管の側面部に研掃材搬送管の周方向に配向した吸気管を配設する場合(図7)を例にとって説明したが、これらの場合において、研掃材搬送管の反被研掃管側の端部は必ずしも閉塞する必要はなく、ブロア等の負荷を軽減するためなどの目的で研掃材搬送管の反被研掃管側の端部を開放しても構わない。

0076

被研掃管として、外径:127mm、内径:112mm、長さ:12500mm、材質:13Crステンレスの鋼管を用い、図1図2図5図7に示す管内面研掃装置を用いて管内面の研掃を行い、被研掃管の長手方向の各部位について30μm研掃するのに要する研掃時間を測定した。研掃材としてはアルミナ#12を使用し、毎秒200g供給した。研掃時の圧力条件は、ブロア9により被研掃材のレシーバボックス側の出側の静圧が−25kPaとなるようにした。また、図3に示す管内面研掃装置を用いた場合については、案内羽根の角度を旋回流の強度を増加させる方向に変更した場合と、研掃材供給口の前に鋼製の円錐状体の研掃材分散促進板を配設した場合とについても研掃を行った。

0077

図12は、図1に示す管内面研掃装置を用いて研掃を行った場合における、研掃時間と被研掃管の長手方向の位置の関係を示すグラフである。同図に示すように、図1に示す管内面研掃装置を用いて研掃を行った場合には、ノズル近傍の部分では被研掃管の半径方向への粒子の拡散が充分でなく、被研掃管の内面へ研掃材があまり衝突しないため、被研掃管の研掃材搬送管側の研掃時間は被研掃管の長手方向中央部に比して長かった。また、被研掃管のレシーバボックス側では、研掃材が被研掃管の中心部に集中するため、被研掃管の内面への衝突が少なくなり、研掃時間は被研掃管の長手方向中央部に比して長かった。

0078

図13は、図2に示す管内面研掃装置を用いて研掃を行った場合における、研掃時間と被研掃管の長手方向の位置の関係を示すグラフである。同図に示すように、図2に示す管内面研掃装置を用いて研掃を行った場合には、旋回流により研掃材の壁面への衝突を促進できるので、図1に示す管内面研掃装置を用いて研掃を行った場合よりも被研掃管のレシーバボックス側の研掃時間を短縮できた。しかし、旋回流の外側に設けた一の研掃材供給口から研掃材を供給しているため、被研掃管の研掃材搬送管側では研掃材が充分に分散せず螺旋状の線状の軌跡を描き、被研掃管の研掃材搬送管側における周方向の研掃量は不均一となり、研掃時間は長かった。

0079

図14は、図5に示す管内面研掃装置を用いて研掃を行った場合における、研掃時間と被研掃管の長手方向の位置の関係を示すグラフである。同図において、○は△よりも旋回流の強度を増加させるように案内羽根の角度を変更して研掃を行った場合についてのデータである。

0080

同図において△で示すように、図5に示す管内面研掃装置を用いて研掃を行った場合には、研掃材搬送管内部に設けた案内羽根により生成される旋回流の中心部に研掃材を供給することにより、供給する研掃材が旋回流により被研掃管の周方向により均一に分散され、被研掃材の研掃材搬送管側の研掃効率を高めてより均一に研掃することができるので、図1および図2に示す管内面研掃装置を用いて研掃を行った場合よりも被研掃管の研掃材搬送管側の研掃時間を短縮できた。また、図2に示す管内面研掃装置を用いて研掃を行った場合と同様に、旋回流の効果により、被研掃管のレシーバボックス側における研掃材の被研掃管の中心部への集中を抑制して、被研掃管のレシーバボックス側における研掃時間を短縮できた。さらに、○で示すように、旋回流の強度を増加させるように案内羽根の角度を変更して研掃を行うことにより、被研掃管の長手方向全域に亘って研掃時間を短縮できた。

0081

図15は、図7に示す管内面研掃装置を用いて研掃を行った場合における、研掃時間と被研掃管の長手方向の位置の関係を示すグラフである。同図に示すように、図7に示す管内面研掃装置を用いて研掃を行った場合には、研掃材搬送管内部に設けたノズルから噴射したガスにより生成される旋回流の中心部に研掃材を供給することにより、図5に示す管内面研掃装置を用いて研掃を行った場合と同様に、被研掃管の研掃材搬送管側およびレシーバボックス側の研掃時間を短縮できた。

0082

図16は、図5に示す管内面研掃装置を用いて研掃材供給口の前方に研掃材分散促進板を配設して研掃を行った場合における、研掃時間と被研掃管の長手方向の位置の関係を示すグラフである。

0083

同図に示すように、図5に示す管内面研掃装置を用いて研掃材供給口の前方に分散板を配設して研掃を行った場合には、被研掃管の研掃材搬送管側の研掃材の分散が促進されるので、被研掃管の研掃材搬送管側の研掃時間をさらに短縮できた。

発明の効果

0084

本発明の管内面研掃装置によれば、被研掃管の研掃材搬送管側およびレシーバボックス側における研掃効率を向上させることができるので、被研掃管の長手方向全域に亘ってより均一な研掃効率を得ることができる。また、本発明の管の製造方法によれば、被研掃管の研掃材搬送管側およびレシーバボックス側における研掃効率を向上させることができるので、管内面研掃時間を短縮できる。

図面の簡単な説明

0085

図1特開昭60−263671号公報に開示された管内面研掃装置と主要構成を同一とする管内面研掃装置の断面模式図である。
図2特開平6−270065号公報に開示された管内面研掃装置と主要構成を同一とする管内面研掃装置の断面模式図である。
図3旋回流生成手段として研掃材搬送管の内部に案内羽根を備える本発明の管内面研掃装置の一例についての断面模式図である。
図4図3に示す案内羽根部分を示すA−A断面矢視図である。
図5旋回流生成手段として研掃材搬送管の側面部に設けたガス吸引部に案内羽根を備える本発明の管内面研掃装置の一例についての断面模式図である。
図6図5に示す案内羽根部分を示すB−B断面矢視図である。旋回流生成手段として研掃材搬送管の側面部に吸気管を備える本発明の管内面研掃装置の一例についての断面模式図である。
図7旋回流生成手段として研掃材搬送管の側面部に吸気管を備える本発明の管内面研掃装置の一例についての断面模式図である。
図8図7に示す吸気管部分を示すC−C断面矢視図である。
図9旋回流生成手段としてノズルを備える本発明の管内面研掃装置の一例についての断面模式図である。
図10図9に示すノズル部分を示すD−D断面矢視図である。
図11図5に示す管内面研掃装置において研掃材供給口の前方に研掃材分散手段である鋼製の円錐状体を配置した場合の研掃材供給口近傍の状態を示す断面模式図である。
図12図1に示す管内面研掃装置を用いて研掃を行った場合における、研掃時間と被研掃管の長手方向の位置の関係を示すグラフである。
図13図2に示す管内面研掃装置を用いて研掃を行った場合における、研掃時間と被研掃管の長手方向の位置の関係を示すグラフである。
図14図5に示す管内面研掃装置を用いて研掃を行った場合における、研掃時間と被研掃管の長手方向の位置の関係を示すグラフである。
図15図7に示す管内面研掃装置を用いて研掃を行った場合における、研掃時間と被研掃管の長手方向の位置の関係を示すグラフである。
図16図5に示す管内面研掃装置を用いて研掃材供給口の前方に研掃材分散促進板を配設して研掃を行った場合における、研掃時間と被研掃管の長手方向の位置の関係を示すグラフである。

--

0086

1:ホッパ 2:研掃材3:空気吸引口
4:研掃材搬送管5:研掃材供給管6:被研掃管
7:レシーバボックス8:バグフィルタ9:ブロア
10:ノズル11:ファン12:案内羽根
13a、13b:ベースプレート14:ガス吸引部
15:吸気管16:ノズル 17:円錐状体

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