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技術 折り装置において刷り紙の隅折れを発見する装置

出願人 有限会社内田製本加工
発明者 内田龍利
出願日 2000年11月24日 (21年2ヶ月経過) 出願番号 2000-357069
公開日 2002年6月4日 (19年8ヶ月経過) 公開番号 2002-160852
状態 特許登録済
技術分野 シート,ウェブの制御 薄板状材料の折畳み、特殊排送装置、その他
主要キーワード 位置調節部材 吸引タイミング 中央センサ 八つ折り 空気吸引経路 検知速度 斜視部分図 発見装置
関連する未来課題
重要な関連分野

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図面 (7)

課題

折り機による折り段階で刷り紙の隅折れを発見すること。

解決手段

折り機の刷り紙移送部52後部の第1の折り開始部近傍にフォトセンサSN1乃至SN4を配置する。このセンサにより刷り紙Pの移動状態の確認と、刷り紙Pの四隅に発生する隅折れを発見する。刷り紙Pの隅折れが発見されたときは給紙ロータ50の吸引経路の弁Vを閉として給紙ロータ50による刷り紙Pの供給を一時中断すると共に警報手段3を作動させて隅折れ発生を知らせる。この間も折り機自体は運転されており、従って最終の折り工程を出た折り丁或いはその前の折り丁に隅折れが発生していることになる。隅折れのある折り丁を排除したならばリセット部2を作動させて弁Vを開として給紙ロータ50による刷り紙Pの供給を再開する。

概要

背景

製本工程の一つとして、複数のページ表裏印刷した枚葉紙(以下「刷り紙」とする)を所定の回数折ることにより連続したページの冊子である折り丁を形成する折り工程がある。

上記折り工程を図6及び本発明の実施例を示す図1を用いて説明すると、刷り紙の折り作業は、刷り紙を先ず二つ折りし、この二つ折りを更に折ることにより四つ折り八つ折り、16折り、とういうように順次折作業を進めることによって刷り紙に予め印刷してあるページが連続する折り丁を形成する。この折り工程は図に示すように大型の折り機により自動的に行われている。

即ち、例えば1万枚程度の多数の刷り紙Pが重ねられて配置されている。この刷り紙Pのうち最上部の刷り紙は給紙ロータ50により取り出され、この給紙ロータ50の回転によってベルトコンベヤ51等の移送手段からなる移送部を矢印方向に移動する。ここで、給紙ロータ50の円周面には多数の吸気孔が形成されており、この吸気孔から空気Aを吸引することにより最上部の刷り紙Pを吸引しながら自己の回転によりこの刷り紙Pを移送部52に送り出す。

移送部52を移動する刷り紙Pはガイドローラ53及び紙折りローラ54の回転によりその先端部がガイド部55に進入し、かつその先端が予め設定されたストッパ59に当たると、刷り紙P(符号P1で示す)はガイドローラ53と紙折りローラ54により繰り出される刷り紙後部の移動により撓み、この撓み部が紙折りローラ54及び56の回転により折り曲げられ、かつこの折り曲げ部を先頭にして前記紙折りローラ56とガイドローラ57の回転により次の四つ折り工程へと移動する。この第1段の二つ折り工程は、給紙ロータ50による刷り紙Pの吸引から二つ折り完成までに要する時間は1秒程度であり、かなり高速で折りが行われる。

弁(電磁弁等)Vを制御装置1により断続的に開閉することにより給紙ロータ50は断続的に刷り紙Pを吸引し移送部52に給紙する。符号P2は前記刷り紙P1に後続する刷り紙であり、この給紙ロータ50の吸引タイミングを調節することにより、刷り紙Pの供給速度を調整することができるようになっている。

概要

折り機による折り段階で刷り紙の隅折れを発見すること。

折り機の刷り紙移送部52後部の第1の折り開始部近傍にフォトセンサSN1乃至SN4を配置する。このセンサにより刷り紙Pの移動状態の確認と、刷り紙Pの四隅に発生する隅折れを発見する。刷り紙Pの隅折れが発見されたときは給紙ロータ50の吸引経路の弁Vを閉として給紙ロータ50による刷り紙Pの供給を一時中断すると共に警報手段3を作動させて隅折れ発生を知らせる。この間も折り機自体は運転されており、従って最終の折り工程を出た折り丁或いはその前の折り丁に隅折れが発生していることになる。隅折れのある折り丁を排除したならばリセット部2を作動させて弁Vを開として給紙ロータ50による刷り紙Pの供給を再開する。

目的

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
3件

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請求項1

多数の刷り紙給紙ロータ等の給紙手段により順次折り工程に移送しかつこの刷り紙を所定の回数折る折り装置に設けられる装置であって、刷り紙の移送方向に直交する刷り紙幅方向両端近傍において刷り紙の有無を検知する隅折れ検知センサがそれぞれ設けられ、これら隅折れ検知センサの信号は制御部に入力され、制御部は、各隅折れ検知センサが、隅折れ有りと予め定められた状態でON、OFF動作したときは給紙手段を停止し、折り工程に対する刷り紙の供給を停止するよう構成したことを特徴とする、折り装置において刷り紙の隅折れを発見する装置。

請求項2

前記隅折れ検知センサに加え、これら各隅折れ検知センサの配置位置のほぼ中央部で、かつ刷り紙移動方向に対して、これら隅折れ検知センサの設置位置よりも前方の位置に、刷り紙の有無を検知する前部中央センサが設けられ、この前部中央センサが刷り紙を検知したときの両隅折れ検知センサによる刷り紙の検知動作の有無により、刷り紙移動方向における刷り紙前方2か所の隅折れを発見するよう構成したことを特徴とする請求項1記載の折り装置において刷り紙の隅折れを発見する装置。

請求項3

前記隅折れ検知センサに加え、これら各隅折れ検知センサの配置位置のほぼ中央部において、刷り紙移動方向に対して、これら隅折れ検知センサの設置位置よりも後方の位置に、刷り紙の有無を検知する後部中央センサが設けられ、後部中央センサが刷り紙有りの動作を継続しているときに、前記隅折れ検知センサの少なくとも一方が刷り紙無しの動作をしたときは隅折れ有りとすることを特徴とする請求項1記載の折り装置において刷り紙の隅折れを発見する装置。

請求項4

各センサは刷り紙を検知した時にON動作をするものとし、前部中央センサがONとなった時点において、両隅折れ検知センサのうち少なくとも一方がOFF状態であるときは隅折れ有りとすることを特徴とする請求項2記載の折り装置において刷り紙の隅折れを発見する装置。

請求項5

各センサは刷り紙を検知した時にON動作をするものとし、後部中央センサがON状態を継続しているときに、両隅折れ検知センサの少なくとも一方がOFFとなった時点で隅折れ有りとすることを特徴とする請求項3記載の折り装置において刷り紙の隅折れを発見する装置。

請求項6

前記刷り紙を移送部に供給する手段は、空気の吸引により刷り紙を吸引する給紙ロータであり、給紙ロータに対する吸引空気経路には弁が設けられ、前記制御装置はこの弁の開閉により刷り紙の供給を制御するよう構成したことを特徴とする請求項1乃至5の何れかに記載の折り装置において刷り紙の隅折れを発見する装置。

請求項7

制御装置には警報手段が接続され、隅折れの発見及び刷り紙の供給停止に対応して警報を発するよう構成したことを特徴とする請求項1乃至6の何れかに記載の折り装置において刷り紙の隅折れを発見する装置。

請求項8

制御装置にはリッセット手段が設けられ、隅折れがある折り丁を排除した後、当該リッセット手段により給紙手段を作動させ、作動中の折り機に対して刷り紙の供給を再開するよう構成したことを特徴とする請求項1乃至7の何れかに記載の折り装置において刷り紙の隅折れを発見する装置。

請求項9

隅折れ検知センサは折り機の刷り紙位置調節部材にそれぞれ配置され、刷り紙の大きさに対応してこれら刷り紙位置調節部材を調節することにより、各隅折れ検知センサ自体は設定変更することなく常時適正な位置で刷り紙の有無を検知するよう構成したことを特徴とする請求項1乃至8の何れかに記載の記載の折り装置において刷り紙の隅折れを発見する装置。

請求項10

前方中央センサ後方中央センサ及び各隅折れ検知センサは何れもフォトセンサであることを特徴とする請求項1乃至9の何れかに記載の折り装置において刷り紙の隅折れを発見する装置。

技術分野

0001

本発明は製本工程の一つである折り工程において、折りを行う枚葉紙四隅の折れ込みを発見する装置に関する。

背景技術

0002

製本工程の一つとして、複数のページ表裏印刷した枚葉紙(以下「刷り紙」とする)を所定の回数折ることにより連続したページの冊子である折り丁を形成する折り工程がある。

0003

上記折り工程を図6及び本発明の実施例を示す図1を用いて説明すると、刷り紙の折り作業は、刷り紙を先ず二つ折りし、この二つ折りを更に折ることにより四つ折り八つ折り、16折り、とういうように順次折作業を進めることによって刷り紙に予め印刷してあるページが連続する折り丁を形成する。この折り工程は図に示すように大型の折り機により自動的に行われている。

0004

即ち、例えば1万枚程度の多数の刷り紙Pが重ねられて配置されている。この刷り紙Pのうち最上部の刷り紙は給紙ロータ50により取り出され、この給紙ロータ50の回転によってベルトコンベヤ51等の移送手段からなる移送部を矢印方向に移動する。ここで、給紙ロータ50の円周面には多数の吸気孔が形成されており、この吸気孔から空気Aを吸引することにより最上部の刷り紙Pを吸引しながら自己の回転によりこの刷り紙Pを移送部52に送り出す。

0005

移送部52を移動する刷り紙Pはガイドローラ53及び紙折りローラ54の回転によりその先端部がガイド部55に進入し、かつその先端が予め設定されたストッパ59に当たると、刷り紙P(符号P1で示す)はガイドローラ53と紙折りローラ54により繰り出される刷り紙後部の移動により撓み、この撓み部が紙折りローラ54及び56の回転により折り曲げられ、かつこの折り曲げ部を先頭にして前記紙折りローラ56とガイドローラ57の回転により次の四つ折り工程へと移動する。この第1段の二つ折り工程は、給紙ロータ50による刷り紙Pの吸引から二つ折り完成までに要する時間は1秒程度であり、かなり高速で折りが行われる。

0006

弁(電磁弁等)Vを制御装置1により断続的に開閉することにより給紙ロータ50は断続的に刷り紙Pを吸引し移送部52に給紙する。符号P2は前記刷り紙P1に後続する刷り紙であり、この給紙ロータ50の吸引タイミングを調節することにより、刷り紙Pの供給速度を調整することができるようになっている。

発明が解決しようとする課題

0007

以上の折り工程において、折りが終了した折り丁に折れ込みが発見されることがある。この折れ込みは平面が長方形或いは正方形の刷り紙の四隅のうちの一部が内側に折れ込んでいる状態で折り工程が進行することによって発生する。なお、このように四隅の一部が刷り紙の内側に折れ込むことを以下「隅折れ」と称する。

0008

この隅折れは連続して発生することは殆どなく、例えば数千枚或いは一万数千枚の折り丁に一枚といった具合ランダムに発生するため、折り段階で隅折れを発見することは事実上不可能に近い。即ち、現実には各折り丁を揃えて一冊の本の形に綴じた後に各折り丁の各辺を断裁する断裁工程で初めて発見されることが殆どである。このように製本の最終工程に近い段階で初めて発見されるため、隅折れを有するものはこの隅折れ部分を引き出して切断し、かつ切断面を紙やすり成形する等、多くの手間がかかることになる。

0009

例えば折り丁1万枚に一冊の割合で隅折れが発生すると仮定し、かつ折り丁50枚で一冊の本に製本される本を5万冊製本したとすると、折り丁の数は本5万冊に折り丁50枚を乗じた250万枚となる。この状態で前記割合で隅折れが発生すると仮定した場合、全折り丁数250万枚の1万分の1である250枚に隅折れが発生することになる。隅折れがランダムに発生するこを考えると、隅折れを有する本もこの250冊に近い数字となる。従って先ず5万冊の本から上記隅折れを有する約250冊の本を発見し、かつ発見した隅折れの補修を個々に手作業で行わねばならず、これらの作業には大変な労力が必要となる。

0010

しかし従来は、隅折れがある程度発生することはやむを得ないものとして、各行程に於ける隅折れの発見には別段配慮はなされておらず、専ら発生した隅折れの修復に意を注いでいたのが実情である。

0011

発明者等は、上記の点に鑑み先ず折り行程における隅折れの発生原因について種々検討した結果、折りが完了した折り丁の各ページとの関係から、その殆どが二つ折り前の刷り紙の四隅のうち移動方向前方の二つの隅のうちの何れかであることが判明した。但し、後述するように刷り紙には後方の二つの隅の隅折れも少なからず発生しているが、この後方の隅折れは、折り工程では発生せず、後述の理由によりほぼ全てが折り工程以前の刷り紙の断裁工程及びこの刷り紙の印刷工程において発生していることが判る。

0012

即ち、折り工程における隅折れは、既に印刷されている面が折れ込むため、隅折れ部分を展開すると、印刷面が現れる。これに対して印刷工程等で生じた隅折れは隅折れした部分に印刷されるため、隅折れ部分を展開すると、印刷面のうちこの隅折れ部分に対応する部分が印刷されていない。これにより隅折れがどの段階で発生したがほぼ判る。

0013

次に、折り工程において発生する隅折れは、前述の如くその殆どが二つ折り前の刷り紙の四隅のうち移動方向前方の二つの隅のうちの何れかであるが、発明者等はその原因として静電気、湿度等のいわば自然条件の他に、給紙ロータ50による刷り紙の吸引の際に、平積みされた多数の刷り紙Pの離れを良くするために平積みの刷り紙Pの前方上段部分の両側(図中符号イで示す部分)に対して噴射される空気による風入れに起因する刷り紙の撓み等、各種の原因が複合的に作用し、かつ刷り紙Pがこの給紙ロータ50によって移送部52に先端部が入る段階で発生するものと推測した。この推測に基づいて後述の本願発明のように刷り紙Pが折り工程に入る前にその隅部の折れの有無を検知するシステムを構成したところ、隅折れを有する折り丁の殆ど全てを発見したことからも、隅折れ発生位置の推測が正しかったことが本発明の効果から判明した。

課題を解決するための手段

0014

本発明は、上述したように発明者等が得た知見に基づいて構成した隅折れ検出装置であって、少なくとも折り段階に発生する隅折れの発見を行い、かつ印刷段階等、折り工程以前に発生した隅折れも発見可能とした隅折れ発見装置であることを特徴とする。

0015

即ち本発明の第1の構成は、移動中の刷り紙Pの四隅のうち、少なくとも刷り紙移動方向における前方の二つの隅を監視するための複数のフォトセンサ(以下単に「センサ」とする)を、二つ折り工程前の刷り紙移動面に対して配置し、移動中の刷り紙の各隅に対するそれぞれのセンサによる刷り紙検知の作動順序より隅折れの有無を検知し、かつ隅折れ発見の場合には給紙ロータの空気吸引経路遮断して折り機に対する後続の刷り紙の供給を一時遮断するよう構成した刷り紙の隅折れ発見装置である。

0016

また本発明の第2の構成は、少なくとも前記複数のンサを利用して刷り紙移動方向における刷り紙後方の二つの隅を監視するよう構成した装置である。

0017

更に、隅折れの検出精度を高めるため、隅折れを直接検知するセンサに加えて当該隅折れ検知センサの配置位置の前方には刷り紙の有無を検知する前部中央センサが、また当該隅折れ検知センサの配置位置の後方にも刷り紙の有無を検知する後方中央センサが設けられることによりセンサの検知精度を高めるよう構成した刷り紙の隅折れ発見装置である。

発明を実施するための最良の形態

0018

折り機の移送部を二つ折り部に向かって進行している刷り紙に対して、センサはその刷り紙の幅方向において、そのほぼ両端に位置するよう配置され、刷り紙の隅折れを検知している。この場合、隅折れを直接検知するセンサに加えて、両センサの略中央に位置しかつ、前記隅折れを直接検知するセンサに対して刷り紙の実際の位置を検知するセンサを設けて隅折れ発見動作の誤作動を防止するセンサとして用いる。

0019

刷り紙前方の隅折れを検知する場合には、前記中央のセンサが刷り紙を検知した時点を隅折れ検知のタイミングとし、両隅折れセンサによる刷り紙検知の動作の有無によって隅折れの有無を検知する。

0020

刷り紙後方の隅折れを検知する場合には、両隅折れセンサの内少なくとも一方が、刷り紙検知状態から非検知状態に変化した時に、後方の中央センサが刷り紙を検知しいてるときは隅折れ有りとする。

0021

上記の方法により刷り紙の何れかの部分に隅折れが発見されたならば、この発見と同時に電磁弁を閉とする等の手段により、折り機の移送部に刷り紙を供給する給紙ロータの空気吸引経路を遮断する。これにより給紙ロータによる刷り紙の供給が中断される。一方隅折れの有る刷り紙は折り工程を最終工程まで進行する。しかし、後続の刷り紙の供給は中断されているため、最終的折り工程に至る折り丁は隅折れを有する折り丁、或いは給紙ロータの空気吸引経路を遮断した時点で既に移送部に進入していた後続の正常な刷り紙の折り丁のみであるため、折りの最終工程から出てきた折り丁をチェックするだけで隅折れのある折り丁を簡単に排除することができる。また隅折れのある折り丁を排除したならば、給紙ロータの空気吸引経路を開として折り作業を再開する。

0022

以下本発明の実施例を図面を参考に具体的に説明する。図2は本発明の第1の実施例を示す。符号SN1、SN2、SN3及びSN4は何れも折り機の移送部52(図1参照)を移動する刷り紙Pを検出するフォトセンサを示し、このうちSN2、SN3は刷り紙Pの隅折れを直接検知するセンサ(以下「隅折れ検知センサ」とする)である。またSN1はこの隅折れ検知センサSN2及びSN3の配置部の前方に配置され、刷り紙Pの有無を検知するセンサ(以下「前方中央センサ」とする)であり、同様にSN4はこの隅折れ検知センサSN2及びSN3の配置部の後方に配置され、刷り紙Pの有無を検知するセンサ(以下「後方中央センサ」とする)である

0023

なお、上記各センサSN1乃至SN4は、刷り紙Pを検出した時にON動作、刷り紙Pを検出しないときにOFF動作をするセンサである場合を例に以下説明する。また各センサの検知速度は少なくとも500分の1秒、好適には1000分の1秒程度の性能を有するものがよい。更に、各センサSN1乃至SN4は図1に示すように、刷り紙P(P1)が第1の折り工程である二つ折り工程に至る前の位置において後述する位置関係で配置されている。なお、図1において符号1は制御装置、2はリセット部、符号3は警報手段である。

0024

図2は刷り紙Pの移動方向(矢印で示す)において前方の二つの隅の隅折れを発見する構成を示し、この前方の隅折れを発見する場合には後方中央センサSN4はは基本的には使用しない。隅折れ検知センサSN2及びSN3は刷り紙Pの幅方向において、刷り紙Pの両側縁部に近い位置にそれぞれ配置される。一方前方中央センサSN1は各隅折れ検知センサSN2及びSN3が配置された位置(破線Lで示す)に対して、刷り紙進行方向において距離D1だけ前方に配置される。この状態で各センサSN1、SN2、SN3は刷り紙Pの検知を行う。

0025

ここで、折り機の移動部52における刷り紙Pの移動速度はかなり早く、通常2000mm/秒程度で移動している。即ち、1000分の1秒で刷り紙Pは約2mm移動することになる。この刷り紙Pの移動速度を前提として、前記距離D1を設定する。この距離D1を例えば4mmに設定し、かつ刷り紙Pの移動速度を前述のとおりとすると、移動する刷り紙Pの先端を前方中央センサSN1が検知してONとなった時点で、各隅折れ検知センサSN2及びSN3に対しては1000分の2秒前に刷り紙が位置しているはずである。このようにして前方中央センサSN1により刷り紙Pの実際の位置を検知し(刷り紙Pの中央部に折れが発生することは皆無に近いため)、各隅折れ検知センサSN2及びSN3が完全に刷り紙Pを検知できる状態を設定する。

0026

以上の状態で刷り紙Pの前方2か所の隅折れの有無の検知状態を、図3に示すフロー図も併用して説明する。折り作業においては図1に示す給紙ロータ50の空気吸引系統の弁(電磁弁)Vを制御装置1が間欠的に開閉(Sa1)することにより昇降テーブル58上の刷り紙Pのうち、最上部の刷り紙Pを順次吸引(Sa2)し、かつ吸引した刷り紙Pは移送部52を前記速度で移動する(Sa3)。移動する刷り紙Pはその先端部が前方中央センサSN1に検知された時点(Sa4)を、隅折れ有無の検知タイミングとする。

0027

この前方中央センサSN1がONの時点、即ち刷り紙P先端を検知した時点ではこの前方中央センサSN1よりも後方に位置する各隅折れ検知センサSN2及びSN3は当然ONとなっいなければならない。従ってこの中央センサSN1がONとなった検知タイミングにおいて検知センサSN2及びSN3の作動状態を検知し(Sa5)、隅折れ検知センサSN2及びSN3の少なくとも一方がONとなっていない場合には弁Vを閉として吸引を中止し(Sa7、Sa8)後続の刷り紙Pの供給を停止する。なお図示の場合は作業順序を明瞭に示すため、フロー図として時系列的に表示しているが、各センサのON、OFF信号を弁Vの開閉回路に組み込むことにより、ステップSa4からSa6まではほぼ同時(例えば1/0000秒から2/1000秒程度)に進行し、隅折れ発見とほぼ同時に刷り紙Pの供給が停止される。一方ステップSa5において両隅折れ検知センサSN2、SN3がONであるときは折り作業を続行する。

0028

なおステップSa5において、隅折れ有りの時は制御装置1は前述のとおり前記弁Vを閉とするが、これに加えて弁V閉と同時に警報手段3により警報音発声或いは警告灯の点滅等、作業者に対して隅折れの発生を知らせる。図2の例では刷り紙Pの前方右側の隅が隅折れ(符号Pp1で示す)しており、このため前記時点において、隅折れ検知センサSN2はONとなっているものの、隅折れ検知センサSN3は依然としてOFF状態を維持していることになる。

0029

このような隅折れ発生の状態においても、折り機自体はそのまま作動しており、刷り紙Pの供給だけが中断されることになる。このため隅折れが発生した刷り紙Pのみ、場合によってはこの隅折れの発生している刷り紙に加えて、隅折れ発見の前に移動部52に供給された後続の刷り紙は最終の折り工程まで進行する。即ち、刷り紙Pの供給が中断された最後の刷り紙或いはその1枚前の刷り紙による折り丁に対して隅折れが発生していることになるので、この折り段階で隅折れを容易かつ確実に発見することができる。

0030

なお、隅折れの発見は隅折れの状態にもよるが、折れ込みの幅W(図2参照)が10mm以下であっても高い確率で隅折れを発見できることが確認できている。また、本発明装置による試験によって製本後には隅折れは殆ど発見されないことから、隅折れは印刷工程で発生したものも含め、殆ど全てが第1の折りに入る前までに発生していることも確認できた。

0031

以上本実施例では前方中央センサSN1のON動作を隅折れ検知のタイミングとする構成であるが、この前方中央センサSN1を無くし、各隅折れ検知センサSN2及びSN3のONとなった時間の同時性を判断することにより隅折れを発見する構成も理論的には可能である。この場合、各隅折れ検知センサSN2およびSN3の作動の微妙な差等の影響が検知精度に影響すること、及び検知タイミングの設定等に配慮をする必要がある。従って、本実施例のように前方中央センサSN1ONの時点においてセンサSN2及びSN3のON、OFF状態を検知することにより隅折れを発見する方法が本願出願時点ではも最も確実な方法である。但し、センサの反応速度のより一層の高速化、センサ信号の処理速度のより一層の高速化が達成できれば前方中央センサSN1を用いない方法も実用可能である。

0032

図4は刷り紙Pの移動方向において後方の二つの隅の隅折れを発見する構成を示す。なお、前述のように刷り紙Pの後端の二つの隅の隅折れは折り工程ではほぼ100パーセント発生せず、印刷段階等、折り工程以前に既に刷り紙Pに発生していることが、刷り紙の印刷状態等により確認されている。

0033

この隅折れの発見には後方中央センサSN4と、隅折れ検知センサSN2及びSN3が用いられる。後方中央センサSN4は図2に示すように、破線L1で示す各隅折れ検知センサSN1及びSN3が配置された位置に対して、刷り紙Pの進行方向において距離D2だけ後方に配置される。なおこの距離D2は前記前方中央センサSN1と破線L1との距離D1と同じ値に設定してもよい。

0034

以上の状態で刷り紙Pの後方2か所の隅折れの有無の検知状態を、図5に示すフロー図も併用して説明する。刷り紙Pの隅折れの発見は一枚の刷り紙Pの進行に従って、前述のように刷り紙進行方向に対して先端両隅の隅折れの有無が検知され、続いてこの刷り紙Pの後端側2か所の隅折れが検知されることになる。即ち、図3に示すフローと共通して、給紙ロータ50の空気吸引系統の弁(電磁弁)Vを制御装置1が間欠的に開閉(Sb1)することにより昇降テーブル58上の刷り紙Pのうち、最上部の刷り紙Pを吸引(Sb2)し、かつ吸引した刷り紙Pは移送部52を前記速度で移動する(Sb3)。

0035

刷り紙Pの移動と共に後方中央センサSN4は刷り紙Pを検知しOFFからONに変化し、刷り紙Pの移動中ON状態を継続する(Sb4)。なおこの時点で両隅折れ検知センサSN2及びSN3も刷り紙Pを検知してONになっている。次に、後方中央センサSN4がON状態で隅折れ検知センサSN2及びSN3のうち少なくとも一方がONからOFFになったときは(Sb5)、直ちに弁Vを閉(Sa7)とし、刷り紙前方の隅折れ検知の場合と同様後続の刷り紙Pの吸引を停止する(Sb8)。

0036

即ち後方中央センサSN4は刷り紙Pの実際の位置を検知することが可能であるから、後方中央センサSN4がONであることは、刷り紙Pがこの後方中央センサSN4の検知位置にまだ存在していることを意味する。この時点で隅折れ検知センサSN2及びSN3のうち少なくとも一方がONからOFFになることは、刷り紙Pが実際には各センサSN2、SN3、SN4によって検知される位置にありながら、検知されないこと、即ち隅折れがあることを意味する。

0037

因みに図4の場合にはこのステップSb5において隅折れ検知センサSN2がONからOFFになることにより刷り紙Pの供給が停止される。以後は前述の場合と同様最終工程から排出された折り丁の隅折れを確認する。一方隅折れ検知センサSN2及びSN3がON状態のときに後方中央センサSN4がOFFとなる状態(Sb6)であれば隅折れは発生していないことになるので、折り作業が続行される。

0038

なおこの刷り紙後端の隅折れ検知の場合も、後方中央センサSN4を無くし、各隅折れ検知センサSN2及びSN3のOFFとなった時間の同時性を判断する方法により隅折れを発見する構成も理論的には可能である。

0039

また、各センサSN1乃至SN4の取り付けに当たっては特別の部材を移送部に差し渡し、この特別の部材に個々のセンサを取り付ける方法の他、折り機に既設の部材に取り付けるようにしてもよい。例えば図6において、折り機には刷り紙移送部52の左側には定規と称する位置決め部材が配置されており(図示せず)、進行方向に対して刷り紙Pの左側縁がこの定規に当接して進行するよう構成されいている。定規を刷り紙の大きさに合わせて移送部52の幅方向に移動させることにより、刷り紙の大きさに係わらず刷り紙が常に折り機中央を移動するように構成されている。

0040

一方刷り紙Pの右側面を規制するための押さえ部材が設けられ、この定規の調節に対応して抑え部材位置調節がされる。即ちこの定規及び押さえ部材にそれぞれ隅折れ検知センサSN2及びSN3を設けておけば、刷り紙Pの大きさが変更されても、定規及び押さえ部材の新たな設定に対応してして自動的に隅折れ検知センサSN2及びSN3の位置設定が行われることになる。また前方中央センサSN1及び後方中央センサSN4は常時二つ折り部に差し渡してあるバー等の中央部固定的に取り付けておけば、刷り紙Pはその大きさに係わらず上記調整により移送部52の中央を常時移動するのでこれら前方中央センサSN1、後方中央センサSN4の位置の再設定は不要である。

発明の効果

0041

以上本発明を具体的に説明したように、従来は殆ど不可能であった折り工程に於ける隅折れの発見が可能となり、然もその発見率も極めて高いため、製本工程の最終段階で発見される隅折れによる本の修理、或いは廃棄等の労力或いは無駄を殆ど全て排除することが可能となる。

0042

また、隅折れの発見と共に折り機に対する後続の刷り紙の供給を一時中断する構成であるため、隅折れのある折り丁は最終段階の折り工程から排出された最後の折り丁或いはこの折り丁の前の折り丁と判るので、隅折れのある折り丁を捜し出す手間が全くかからない。

0043

さらにまた隅折れが発見されたときでも折り機自体は運転を継続しており、隅折れのある折り丁の排除ができたら直ちに刷り紙の供給を行い折り作業を開始できるため、折り作業の中断は極めて短時間であり、折り作業全体に殆ど影響を与えることなく隅折れの発見排除が可能である。

図面の簡単な説明

0044

図1本発明に係る装置を設けた折り機の概略図である。
図2刷り紙の前方の隅折れを発見するための各センサの位置状態を示す図である。
図3刷り紙の前方の隅折れを発見するための行程を示すフロー図である。
図4刷り紙の後方の隅折れを発見するための各センサの位置状態を示す図である。
図5刷り紙の後方の隅折れを発見するための行程を示すフロー図である。
図6本発明装置の取付対象である折り機の斜視部分図である。

--

0045

1制御装置
2リセット部
3 警報手段
50給紙ロータ
52移送部
P(P1、P2)刷り紙
Pp1 隅折れ
SN1前方中央センサ
SN2 隅折れ検知センサ
SN3 隅折れ検知センサ
SN4後方中央センサ

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