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図面 (2)

課題

塩素を含むフロン系炭化水素塩素系炭化水素が有する洗浄性や低毒性等の優れた性質を損なうことなく、オゾン層破壊心配がなく、且つ温室効果の小さい新規共沸組成物または共沸様組成物を提供する。

解決手段

下記式(1)

CF3CF2CF2OCH3 (1)

で表される1,1,2,2,3,3,3−ヘプタフルオロ−1−メトキシプロパン1−プロパノールからなる共沸または共沸様組成物。

概要

背景

従来より、電子部品精密機械部品樹脂加工部品等の洗浄用溶剤としては、ハロゲン化炭化水素が最もよく知られており、塩素原子または塩素原子とフッ素原子置換した炭化水素群としての特徴を有している。これらのハロゲン化炭化水素は、毒性が少なく、ハロゲン置換数が多いと不燃性を示し、また化学的及び熱的に安定であって、しかもプラスチックゴムなどの表面を侵食することなくワックス油脂類を溶解するという適度な溶解性を有することから各種の産業分野に広く使用されている。例えばこれらのハロゲン化炭化水素としては、トリクロロエチレンテトラクロロエチレン、1,1,1−トリクロロエタン等の塩素系炭化水素や1,1,2−トリクロロ−1,2,2−トリフルオロエタンフロン113)等のフロン系炭化水素が知られており、特に後者のフロン系炭化水素は、毒性が少なく不燃性で化学的及び熱的に安定であることから、広範囲な分野で使用されている。しかし、かかる塩素を含むフロン系炭化水素や1,1,1−トリクロロエタンは塩素原子を有する為、成層圏オゾン層破壊するという重大な欠点が指摘され、その生産と使用を停止することが国際的に決められている。またトリクロロエチレン及びテトラクロロエチレンは、地下水汚染問題がクロ−ズアップされ、その後の環境汚染状況調査結果と慢性毒性等が認められるとの有害性の調査結果に基づき、平成元年より第2種特定化学物質に政令指定された。このような状況下、かかる塩素を含むフロン系炭化水素や塩素系炭化水素に代わる物質の開発が活発に行われている。現在、塩素原子を含まないフッ素系化合物代替物質として広く知られている。しかし、このような化合物は塩素原子を含まないためにワックスや油脂類の溶解力が乏しい。この問題を解決するためには、代替物質化合物にアルコール類などの汎用溶剤を混合して溶解力の向上を図るが、このような混合物洗浄剤として加熱下で用いる場合、蒸気組成液体組成が異なるために濃度の管理が必要になることが知られている。混合組成の中で共沸組成物、は蒸気組成と液体組成が同一、共沸様組成物はそれらがほぼ同一であるために濃度管理不要な有用な組成であることが知られている(特開平8−268944号公報)。しかし、混合物において、共沸組成は必ずしも存在するとは限らず、その有無は推測不能である。

概要

塩素を含むフロン系炭化水素や塩素系炭化水素が有する洗浄性や低毒性等の優れた性質を損なうことなく、オゾン層破壊心配がなく、且つ温室効果の小さい新規な共沸組成物または共沸様組成物を提供する。

下記式(1)

CF3CF2CF2OCH3 (1)

で表される1,1,2,2,3,3,3−ヘプタフルオロ−1−メトキシプロパン1−プロパノールからなる共沸または共沸様組成物。

目的

本発明は、以上の状況を鑑みてなされたものであり、塩素を含むフロン系炭化水素や塩素系炭化水素が有する洗浄性や低毒性等の優れた性質を損なうことなく、オゾン層破壊の心配がなく、且つ温室効果の小さい新規な共沸組成物または共沸様組成物を提供することをその課題とする。

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

1,1,2,2,3,3,3−ヘプタフルオロ−1−メトキシプロパン1−プロパノールからなることを特徴とする共沸組成物または共沸様組成物

技術分野

0001

本発明は、共沸組成物または共沸様組成物に関するものであり、より詳しくは、フラックス洗浄脱脂洗浄水切り乾燥溶剤等として用いられる共沸組成物または共沸様組成物に関する。

背景技術

0002

従来より、電子部品精密機械部品樹脂加工部品等の洗浄用溶剤としては、ハロゲン化炭化水素が最もよく知られており、塩素原子または塩素原子とフッ素原子置換した炭化水素群としての特徴を有している。これらのハロゲン化炭化水素は、毒性が少なく、ハロゲン置換数が多いと不燃性を示し、また化学的及び熱的に安定であって、しかもプラスチックゴムなどの表面を侵食することなくワックス油脂類を溶解するという適度な溶解性を有することから各種の産業分野に広く使用されている。例えばこれらのハロゲン化炭化水素としては、トリクロロエチレンテトラクロロエチレン、1,1,1−トリクロロエタン等の塩素系炭化水素や1,1,2−トリクロロ−1,2,2−トリフルオロエタンフロン113)等のフロン系炭化水素が知られており、特に後者のフロン系炭化水素は、毒性が少なく不燃性で化学的及び熱的に安定であることから、広範囲な分野で使用されている。しかし、かかる塩素を含むフロン系炭化水素や1,1,1−トリクロロエタンは塩素原子を有する為、成層圏オゾン層破壊するという重大な欠点が指摘され、その生産と使用を停止することが国際的に決められている。またトリクロロエチレン及びテトラクロロエチレンは、地下水汚染問題がクロ−ズアップされ、その後の環境汚染状況調査結果と慢性毒性等が認められるとの有害性の調査結果に基づき、平成元年より第2種特定化学物質に政令指定された。このような状況下、かかる塩素を含むフロン系炭化水素や塩素系炭化水素に代わる物質の開発が活発に行われている。現在、塩素原子を含まないフッ素系化合物代替物質として広く知られている。しかし、このような化合物は塩素原子を含まないためにワックスや油脂類の溶解力が乏しい。この問題を解決するためには、代替物質化合物にアルコール類などの汎用溶剤を混合して溶解力の向上を図るが、このような混合物洗浄剤として加熱下で用いる場合、蒸気組成液体組成が異なるために濃度の管理が必要になることが知られている。混合組成の中で共沸組成物、は蒸気組成と液体組成が同一、共沸様組成物はそれらがほぼ同一であるために濃度管理不要な有用な組成であることが知られている(特開平8−268944号公報)。しかし、混合物において、共沸組成は必ずしも存在するとは限らず、その有無は推測不能である。

発明が解決しようとする課題

0003

本発明は、以上の状況を鑑みてなされたものであり、塩素を含むフロン系炭化水素や塩素系炭化水素が有する洗浄性や低毒性等の優れた性質を損なうことなく、オゾン層破壊心配がなく、且つ温室効果の小さい新規な共沸組成物または共沸様組成物を提供することをその課題とする。

課題を解決するための手段

0004

本発明者らは、前記の課題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、本発明を完成するに至った。即ち、本発明によれば、下記式(1)
CF3CF2CF2OCH3 (1)
で表される1,1,2,2,3,3,3−ヘプタフルオロ−1−メトキシプロパン1−プロパノールからなる共沸または共沸様組成物が提供される。

発明を実施するための最良の形態

0005

本発明の組成物は、具体的には以下のような組成物である。なお、共沸組成物とは、その蒸気組成と液体組成が同一であり、蒸発凝縮を繰り返した後の組成物の組成変化がないものを意味する。また、共沸様組成物とは、その蒸気組成と液体組成がほぼ同一であり、蒸発、凝縮を繰り返した後の組成物の組成変化が無視できる程度にしか変化しないものを意味する。1,1,2,2,3,3,3−ヘプタフルオロ−1−メトキシプロパン95.0〜99.9重量%及び1−プロパノール0.1〜5.0重量%からなる共沸様組成物、好ましくは1,1,2,2,3,3,3−ヘプタフルオロ−1−メトキシプロパン99.8重量%及び1−プロパノール0.2重量%からなる共沸組成物である。この共沸組成物の沸点は、大気圧(760mmHg)で34.14℃である。本発明で用いる1,1,2,2,3,3,3−ヘプタフルオロ−1−メトキシプロパンは既知物質であり、例えばスプレードライフッ化カリウム存在下、ペンタフルオロプロピオニルフルオリドp−トルエンスルホン酸メチルとの反応により容易に合成される。

0006

本発明による組成物は、過酷な条件での使用に際しては更に各種の安定剤を添加してもよい。安定剤としては、蒸留操作により同伴留出されるもの或いは共沸様混合物を形成するものが望ましい。このような安定剤の具体例としては、ニトロメタンニトロエタン等の脂肪族ニトロ化合物ニトロベンゼンニトロスチレン等の芳香族ニトロ化合物ジメトキシメタン、1,2−ジメトキシエタン、1,4−ジオキサン、1,3,5−トリオキサン等のエ−テル類、グリシド−ル、メチルグリシジルエ−テル、アリグリシジルエ−テル、フェニルグリシジルエ−テル、1,2−ブチレンオキシドシクロヘキセンオキシドエピクロルヒドリン等のエポキシド類ヘキセンヘプテンペンタジエンシクロペンテンシクロヘキセン等の不飽和炭化水素類アリルアルコ−ル、1−ブテン−3−オ−ル等のオレフィンアルコル類、3−メチル−1−ブチン−3−オ−ル、3−メチル−1−ペンチン−3−オ−ル等のアセチレン系アルコ−ル類、アクリル酸メチルアクリル酸エチルアクリル酸ブチルメタクリル酸ビニル等のアクリル酸エステル類が挙げられる。また更に相乗的安定化効果を得る為に、フェノ−ル類、アミン類ベンゾトリアゾ−ル類を併用してもよい。これらの安定剤は、単独で使用してもよく或いは2種以上組み合わせて使用してもよい。安定剤の使用量は、安定剤の種類等により異なるが、共沸様の性質に支障のない程度とする。その使用量は、通常本発明組成物の0.01〜10重量%程度であり、0.1〜5重量%程度とすることがより好ましい。

0007

また、本発明組成物には、洗浄力、界面作用等をより一層改善する為に、必要に応じて各種の界面活性剤を添加することができる。界面活性剤としては、ソルビタンモノオレエ−ト、ソルビタントリオレエ−ト等のソルビタン脂肪酸エステル類ポリオキシエチレンソルビットテトラオレエ−ト等のポリオキシエチレンソルビット脂肪酸エステル類、ポリオキシエチレンモノラウレ−ト等のポリエチレングリコル脂肪酸エステル類、ポリオキシエチレンラウリルエ−テル等のポリオキシエチレンアルキルエ−テル類、ポリオキシエチレンノニルフェニルエ−テル等のポリオキシエチレンアルキルフェニルエ−テル類、ポリオキシエチレンオレイン酸アミド等のポリオキシエチレンアルキルアミン脂肪酸アミド類等のノニオン系界面活性剤が挙げられ、単独で使用してもよく或いは2種以上組み合わせて使用してもよい。相乗的に洗浄力及び界面作用を改善する目的で、これらのノニオン系界面活性剤に更にカチオン系界面活性剤またはアニオン系界面活性剤を併用してもよい。界面活性剤の使用量は、その種類等により異なるが、共沸様の性質に支障のない程度で、通常本発明組成物の0.1〜20重量%程度であり、0.3〜5重量%程度とすることがより好ましい。

0008

本発明の組成物は、公知の洗浄及び乾燥用途に広く使用できるが、特にフラックス洗浄剤洗浄溶剤脱脂洗浄剤、水切り乾燥剤として使用でき、従来のフロン113や1,1,1−トリクロロエタンの代替物として極めて有用なものである。その具体的な用途としては、フラックス、グリ−ス、油、ワックス、インキ等の除去剤、電子部品(プリント基板液晶表示器磁気記録部品、半導体材料等)、電機部品、精密機械部品、樹脂加工部品、光学レンズ衣料品等の洗浄剤や水切り乾燥剤等を挙げることができる。その洗浄方法としては、浸漬、スプレ−、沸騰洗浄超音波洗浄蒸気洗浄等或いはこれらの組み合わせ等の従来から用いられている方法が採用できる。

0009

本発明の組成物は、従来のフロンと同様に塗料用溶剤抽出剤熱媒体及び発泡剤等の各種用途にも使用できる。

0010

以下に実施例を示し、本発明の特徴とするところを一層明確にする。勿論、本発明は、これらの実施例によって限定されるものではない。

0011

実施例1
気液平衡測定装置を用いて1,1,2,2,3,3,3−ヘプタフルオロ−1−メトキシプロパンと1−プロパノールとの混合物の気液平衡(760mmHg)及び共沸点を測定した。1,1,2,2,3,3,3−ヘプタフルオロ−1−メトキシプロパンと1−プロパノールとの一定組成混合試料試料容器部に入れ、加熱した。そして気相凝縮液滴下速度が適正になるように加熱を調整して、安定した沸騰を40分間以上保った。圧力及び沸点が安定していることを確かめた後、それらを測定した。また液相及び気相凝縮液をサンプリングし、ガスクロマトグラフィーによりサンプリング液組成分析を行った。その測定結果を第1表、図1及び図2に示す。この結果から、1,1,2,2,3,3,3−ヘプタフルオロ−1−メトキシプロパン95.0〜99.9重量%及び1−プロパノール0.1〜5.0重量%の範囲にある本発明の組成物は、共沸様組成物である。ここで1,1,2,2,3,3,3−ヘプタフルオロ−1−メトキシプロパン99.8重量%及び1−プロパノール0.2重量%からなる組成物は共沸組成物であり、その沸点は大気圧(760mmHg)で34.14℃である。

0012

発明の効果

0013

本発明によれば、オゾン層破壊の心配がなく、且つ温室効果の小さい共沸または共沸様組成物が提供される。本発明の組成物は、洗浄用溶剤、水切り乾燥用溶剤、発泡剤等として有利に用いられる。

図面の簡単な説明

0014

図11,1,2,2,3,3,3−ヘプタフルオロ−1−メトキシプロパンと1−プロパノールとの混合物についての気液平衡曲線(x,y−t)を示す。
図21,1,2,2,3,3,3−ヘプタフルオロ−1−メトキシプロパンと1−プロパノールとの混合物の気液平衡曲線(x−y)を示す。

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