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技術 コネクタ

出願人 エフシーアイジャパン株式会社
発明者 大貫繁
出願日 2000年11月2日 (20年8ヶ月経過) 出願番号 2000-336675
公開日 2002年5月17日 (19年1ヶ月経過) 公開番号 2002-141143
状態 特許登録済
技術分野 雄雌嵌合接続装置細部
主要キーワード 外部構造物 段付貫通孔 長方形孔 係合プレート 辺側側壁 直方体ブロック 治具挿入孔 溝幅寸法
関連する未来課題
重要な関連分野

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図面 (14)

課題

操作レバーによって相互に嵌合される多数対のプラグコンタクトソケットコンタクトとを、安定して挿入可能なコネクタを提供する。

解決手段

一方のケーシングの一対の対向する側面に、嵌合方向に直交する方向に間隔をあけて、少なくとも2本ずつ突出する係合突起を設け、他方のケーシング6の一対の対向する側壁14a,14bに、嵌合方向に直交する方向に沿って移動可能な一対の係合プレート9と、該係合プレート9を直線移動させるために揺動可能に取り付けられた操作レバー10と、係合突起を挿入させる案内溝28,29とを設け、係合プレート9の各々に、嵌合方向に対して傾斜した傾斜部分33b,34bを有し、係合突起を挿入させる相互に平行な2以上の係合溝33,34を設けるとともに、ケーシング6の側壁14a,14bに、前記係合プレート9を嵌合方向に直交する方向に沿って摺動可能に収容する一対の摺動溝27を設ける。

概要

背景

従来のこの種のコネクタとしては、例えば、図11に示される構造のものがある。このコネクタ60は、例えば、多数のプラグコンタクト61(図12参照)を収容するプラグ側コネクタ62と、これらのプラグコンタクト61にそれぞれ接続する多数のソケットコンタクト63を配列状態に収容したソケット側コネクタ64とを具備している。

多数のプラグコンタクト61をソケットコンタクト63に同時に挿入するには、大きな挿入力が必要とされるので、コネクタ60には、一般に、印加する挿入力を増幅させることが可能な操作レバー65が設けられる。この操作レバー65は、前記プラグ側コネクタ62の両側面の中央近傍に配される軸心66周り揺動可能に取り付けられる。操作レバー65の先端には、前記プラグ側コネクタ62の両側に、一端に開口し、他端に向かって前記軸心66に漸次近接する円弧状の係合溝67がそれぞれ形成されている。一方、前記ソケット側コネクタ64には、その両側面の中央近傍に1本ずつ突出し、前記係合溝67内にそれぞれ挿入される係合突起68が設けられている。

これらプラグ側コネクタ62とソケット側コネクタ64とを嵌合させる際には、これらコネクタ62,64内のプラグコンタクト61とソケットコンタクト63とが整列されるように位置合わせして、前記係合突起68を前記操作レバー65の係合溝67に係合させ、該操作レバー65を揺動させる。これにより、係合溝67に沿って係合突起68をプラグ側コネクタ62の方向に引き寄せ、両コネクタ62,64を嵌合させることができる。

また、プラグ側コネクタ62は、厚さ方向の中央線に沿って分割される第1のケーシング部と第2のケーシング部とを具備している(図示略)。両ケーシング部は、配線された多数のプラグコンタクト61を収容するプラグボディを間に挟んだ状態で相互に組み付けられることにより、該プラグボディを収容する箱状のプラグ側ケーシングを構成するようになっている。そして、その後に、両ケーシング部に跨るようにして、コ字状の操作レバー65をプラグ側ケーシングの両側面に取り付けるようになっている。

前記ソケット側コネクタ64に収容されるソケットコンタクト63は、例えば、図12に示されるように、その外面に、半径方向に突出する鍔部63aと、半径方向に出没可能な弾性突起63bとを有している。そして、これらのソケットコンタクト63は、ソケット側コネクタ64に形成された段付貫通孔69に後方から挿入されて、該段付貫通孔69の段部69aの前方において前記弾性突起63bを突出させることにより、前記段部69aを、弾性突起63bと鍔部63aとの間に挟んでソケット側コネクタ64に固定されるように構成されている。

一方、ソケット側コネクタの段付貫通孔69は、該貫通孔69に挿入されたソケットコンタクト63の取り外しを可能とするために、段部69aの前方において半径方向に突出している弾性突起63bを収縮させる治具(図示略)を挿入可能な環状空間70をソケットコンタクト63との間に形成し得る程度の口径を有している。

概要

操作レバーによって相互に嵌合される多数対のプラグコンタクトとソケットコンタクトとを、安定して挿入可能なコネクタを提供する。

一方のケーシングの一対の対向する側面に、嵌合方向に直交する方向に間隔をあけて、少なくとも2本ずつ突出する係合突起を設け、他方のケーシング6の一対の対向する側壁14a,14bに、嵌合方向に直交する方向に沿って移動可能な一対の係合プレート9と、該係合プレート9を直線移動させるために揺動可能に取り付けられた操作レバー10と、係合突起を挿入させる案内溝28,29とを設け、係合プレート9の各々に、嵌合方向に対して傾斜した傾斜部分33b,34bを有し、係合突起を挿入させる相互に平行な2以上の係合溝33,34を設けるとともに、ケーシング6の側壁14a,14bに、前記係合プレート9を嵌合方向に直交する方向に沿って摺動可能に収容する一対の摺動溝27を設ける。

目的

この発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであって、操作レバーによって相互に嵌合される多数対のプラグコンタクトとソケットコンタクトとを、それぞれ相互に一列に配した状態で、安定して挿入することができるコネクタを提供することをも目的としている。

効果

実績

技術文献被引用数
2件
牽制数
3件

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請求項1

相互に嵌合する一対のケーシングの内部に、相互に電気的に接続される多数のプラグコンタクトまたはソケットコンタクトがそれぞれ配列されてなるコネクタであって、一方のケーシングの一対の対向する側面に、該ケーシングの嵌合方向に直交する方向に間隔をあけて、少なくとも2本ずつ突出する係合突起が設けられ、他方のケーシングの一対の対向する壁面に、前記係合突起を挿入させる相互に平行な2以上の係合溝であって、前記嵌合方向に対して傾斜した部分を有する係合溝が設けられた係合プレートが取り付けられ、該係合プレートを前記嵌合方向に直交する方向に同時に直線移動させる操作レバーが揺動可能に取り付けられ、前記嵌合方向に沿って形成され前記係合突起を挿入させる案内溝が設けられたコネクタにおいて、前記他方のケーシングの壁面に、前記一対の係合プレートを、前記嵌合方向に直交する方向に沿って摺動可能に取り付ける一対の摺動溝が設けられていることを特徴とするコネクタ。

請求項2

前記係合突起に、前記係合溝に対して転動するローラが設けられていることを特徴とする請求項1記載のコネクタ。

請求項3

前記他方のケーシングが、該ケーシングの一対の側壁と他の一の側壁とを一体的に構成してなり、一方向に開口部を有する断面コ字状の第1のケーシング部と、該第1のケーシング部に、前記開口部を閉鎖するように取り付けられる第2のケーシング部とから構成され、前記操作レバーが前記第1のケーシング部に取り付けられていることを特徴とする請求項1または請求項2記載のコネクタ。

請求項4

前記摺動溝が、前記開口部に開口していることを特徴とする請求項3記載のコネクタ。

請求項5

前記第2のケーシング部が、該第2のケーシング部を前記第1のケーシング部の開口部に前記嵌合方向に形成された溝に沿ってスライドさせることにより、前記第1のケーシング部に組み付けられ、これら第1および第2のケーシング部の相対移動係止する固定手段を具備することを特徴とする請求項3記載のコネクタ。

請求項6

前記固定手段が、前記第1および第2のケーシング部に、前記スライド方向に対して傾斜する方向に沿ってそれぞれ形成され、両ケーシング部が組み付けられたときに整列させられる貫通孔と、該貫通孔に挿入されるボルトと、該ボルトに螺合されるナットとから構成されていることを特徴とする請求項5記載のコネクタ。

技術分野

0001

この発明は、コネクタに関し、特に、多数のプラグコンタクトソケットコンタクトとの接続を操作レバーの揺動により行う方式のコネクタに関するものである。

背景技術

0002

従来のこの種のコネクタとしては、例えば、図11に示される構造のものがある。このコネクタ60は、例えば、多数のプラグコンタクト61(図12参照)を収容するプラグ側コネクタ62と、これらのプラグコンタクト61にそれぞれ接続する多数のソケットコンタクト63を配列状態に収容したソケット側コネクタ64とを具備している。

0003

多数のプラグコンタクト61をソケットコンタクト63に同時に挿入するには、大きな挿入力が必要とされるので、コネクタ60には、一般に、印加する挿入力を増幅させることが可能な操作レバー65が設けられる。この操作レバー65は、前記プラグ側コネクタ62の両側面の中央近傍に配される軸心66周りに揺動可能に取り付けられる。操作レバー65の先端には、前記プラグ側コネクタ62の両側に、一端に開口し、他端に向かって前記軸心66に漸次近接する円弧状の係合溝67がそれぞれ形成されている。一方、前記ソケット側コネクタ64には、その両側面の中央近傍に1本ずつ突出し、前記係合溝67内にそれぞれ挿入される係合突起68が設けられている。

0004

これらプラグ側コネクタ62とソケット側コネクタ64とを嵌合させる際には、これらコネクタ62,64内のプラグコンタクト61とソケットコンタクト63とが整列されるように位置合わせして、前記係合突起68を前記操作レバー65の係合溝67に係合させ、該操作レバー65を揺動させる。これにより、係合溝67に沿って係合突起68をプラグ側コネクタ62の方向に引き寄せ、両コネクタ62,64を嵌合させることができる。

0005

また、プラグ側コネクタ62は、厚さ方向の中央線に沿って分割される第1のケーシング部と第2のケーシング部とを具備している(図示略)。両ケーシング部は、配線された多数のプラグコンタクト61を収容するプラグボディを間に挟んだ状態で相互に組み付けられることにより、該プラグボディを収容する箱状のプラグ側ケーシングを構成するようになっている。そして、その後に、両ケーシング部に跨るようにして、コ字状の操作レバー65をプラグ側ケーシングの両側面に取り付けるようになっている。

0006

前記ソケット側コネクタ64に収容されるソケットコンタクト63は、例えば、図12に示されるように、その外面に、半径方向に突出する鍔部63aと、半径方向に出没可能な弾性突起63bとを有している。そして、これらのソケットコンタクト63は、ソケット側コネクタ64に形成された段付貫通孔69に後方から挿入されて、該段付貫通孔69の段部69aの前方において前記弾性突起63bを突出させることにより、前記段部69aを、弾性突起63bと鍔部63aとの間に挟んでソケット側コネクタ64に固定されるように構成されている。

0007

一方、ソケット側コネクタの段付貫通孔69は、該貫通孔69に挿入されたソケットコンタクト63の取り外しを可能とするために、段部69aの前方において半径方向に突出している弾性突起63bを収縮させる治具(図示略)を挿入可能な環状空間70をソケットコンタクト63との間に形成し得る程度の口径を有している。

発明が解決しようとする課題

0008

このように構成された従来のコネクタ60は、以下に示される欠点を有している。まず第1に、図12に示されるように、ソケットコンタクト63に対してプラグコンタクト61が傾斜した状態で挿入される可能性があるという欠点がある。すなわち、図13に示されるように、プラグ側ケーシングに取り付けられた操作レバー65の係合溝67には、ソケット側ケーシングの両側面の中央近傍に設けられた係合突起68が、それぞれ1つずつ係合するので、プラグコンタクト61とソケットコンタクト63とが接触を開始する時点においては、操作レバー65の係合溝67に係合突起68が係合された状態であっても、ソケット側コネクタ64がプラグ側コネクタ62に対して前記係合突起68を中心として揺動可能である。

0009

そして、ソケット側コネクタ64がプラグ側コネクタ62に対して適正に位置決めされない場合には、図12に示されるように、プラグコンタクト61の先端が、ソケットコンタクト63から外れて、環状空間70に配されることも発生する。しかも、操作レバー65によって挿入力が増大させられているので、図12に示されているように、プラグコンタクト61がソケットコンタクト63に対して傾斜している状態であっても、その状態のまま、無理矢理、両コンタクト61,63の挿入が開始される場合には、コンタクト61,63が破損する虞がある。

0010

また、プラグコンタクト61がソケットコンタクト63に対して傾斜して挿入される場合には、操作レバー65の係合溝67とこれに係合する係合突起68との間には、過大な摩擦力が発生するため、係合溝67と係合突起68との接触部が摩耗してしまうという不都合がある。

0011

さらに、プラグ側ケーシングが、その幅方向の中央から2つ割にされた第1および第2のケーシング部から構成されているので、組立作業および分解作業において、その都度、操作レバー65を取り付けおよび取り外ししなければならず、作業が繁雑で工数がかかるという不都合がある。

0012

この発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであって、操作レバーによって相互に嵌合される多数対のプラグコンタクトとソケットコンタクトとを、それぞれ相互に一列に配した状態で、安定して挿入することができるコネクタを提供することをも目的としている。

課題を解決するための手段

0013

上記目的を達成するために、本発明は、相互に嵌合する一対のケーシングの内部に、相互に電気的に接続される多数のプラグコンタクトまたはソケットコンタクトがそれぞれ配列されてなるコネクタであって、一方のケーシングの一対の対向する側面に、該ケーシングの嵌合方向に直交する方向に間隔をあけて、少なくとも2本ずつ突出する係合突起が設けられ、他方のケーシングの一対の対向する壁面に、前記係合突起を挿入させる相互に平行な2以上の係合溝であって、前記嵌合方向に対して傾斜した部分を有する係合溝が設けられた係合プレートが取り付けられ、該係合プレートを前記嵌合方向に直交する方向に同時に直線移動させる操作レバーが揺動可能に取り付けられ、前記嵌合方向に沿って形成され前記係合突起を挿入させる案内溝が設けられたコネクタにおいて、前記他方のケーシングの壁面に、前記一対の係合プレートを、前記嵌合方向に直交する方向に沿って摺動可能に取り付ける一対の摺動溝が設けられているコネクタを提案している。

0014

上記コネクタにおいては、前記係合突起に、前記係合溝に対して転動するローラを設けることとすれば効果的である。また、前記他方のケーシングが、該ケーシングの一対の側壁と他の一の側壁とを一体的に構成してなり、一方向に開口部を有する断面コ字状の第1のケーシング部と、該第1のケーシング部に、前記開口部を閉鎖するように取り付けられる第2のケーシング部とから構成され、前記操作レバーが前記第1のケーシング部に取り付けられていることとすれば分解組立作業を容易にすることができる。

0015

この場合に、前記摺動溝を、前記開口部に開口させることとしてもよい。また、前記第2のケーシング部が、該第2のケーシング部を前記第1のケーシング部の開口部に前記嵌合方向に形成された溝に沿ってスライドさせることにより、前記第1のケーシング部に組み付けられ、これら第1および第2のケーシング部の相対移動係止する固定手段を具備することとしてもよい。

0016

さらに、前記固定手段が、前記第1および第2のケーシング部に、前記スライド方向に対して傾斜する方向に沿ってそれぞれ形成され、両ケーシング部が組み付けられたときに整列させられる貫通孔と、該貫通孔に挿入されるボルトと、該ボルトに螺合されるナットとから構成されていることとしてもよい。

0017

この発明に係るコネクタによれば、一方のケーシングの両側面に設けられた係合突起が、他方のケーシングの両側面に設けられた案内溝および係合プレートの係合溝内に挿入される。この状態で操作レバーを揺動させることにより、係合プレートが嵌合方向に直交する方向に移動させられる。すなわち、操作レバーの揺動運動が係合プレートの直線運動に変換される。

0018

係合プレートは、前記一方のケーシングに設けられた摺動溝内に挿入されているので、該摺動溝に沿って嵌合方向に直交する方向に安定して直線移動させられる。係合突起は、案内溝内に挿入されているが、同時に、係合溝にも挿入されており、係合溝は嵌合方向に対して傾斜する部分を有するので、係合プレートが嵌合方向に直交する方向に直線移動させられると、該係合溝と案内溝との交差位置が嵌合方向に沿って移動する。したがって、両溝内に挿入されている係合突起は、両溝の交差位置に常に配されるように、案内溝に沿って嵌合方向に変位させられる。すなわち、係合プレートの、嵌合方向に直交する方向の直線運動が、嵌合方向に沿う方向の直線運動に変換される。

0019

この場合において、係合突起は、他方のケーシングの両側面に、嵌合方向に直交する方向に間隔をあけて少なくとも2本ずつ突出形成され、かつ、係合プレートの係合溝が相互に平行に形成されているので、全ての係合突起が同時に同じ量だけ嵌合方向に沿って移動させられることになる。したがって、ケーシングどうしが相対的に揺動することなく、全てのプラグコンタクトとソケットコンタクトとを一列に保持した状態で、相互に嵌合させることが可能となる。

0020

また、係合突起に、係合溝に対して転動するローラを設けることとすれば、操作レバーによって係合溝と係合突起との間に大きな接触圧力が発生した場合であっても、ローラを係合溝に対して転動させることによって、係合溝と係合突起との間に過大な摩擦力が生ずることを回避することが可能となる。

0021

また、前記他方のケーシングを、その一対の側壁と他の一の側壁とを一体的に構成した断面コ字状の第1のケーシング部と、該第1のケーシング部の開口部を閉鎖するように取り付けられる第2のケーシング部とから構成し、第1のケーシング部に操作レバーを取り付ける構造とすることにより、該ケーシングの組立、分解に際して、第1のケーシング部に対して第2のケーシング部の取り付け、取り外しを行うだけで済み、組立、分解の都度に操作レバーを取り外す煩雑な作業をなくすことが可能となる。

0022

さらに、摺動溝を、開口部に開口させることとすれば、該開口部から摺動溝内に係合プレートを挿入した後に、開口部に第2のケーシング部を取り付けるだけで、係合プレートをケーシングに摺動可能に配置することができる。したがって、摺動可能とするための長孔取り付け金具が不要であり、コストを低減し、かつ、コネクタの寸法を縮小することが可能となる。

0023

また、第2のケーシング部を第1のケーシング部の開口部に嵌合方向の溝に沿ってスライドさせて組み付け、これら第1および第2のケーシング部の相対移動を固定手段によって係止する構成とすれば、上記ケーシングを最小限の部品点数で達成することが可能となる。この場合において、第1および第2のケーシング部に、スライド方向に対して傾斜する方向に沿う貫通孔をそれぞれ形成し、該貫通孔に挿入されるボルトと、該ボルトに螺合されるナットとから固定手段を構成すれば、不注意によってナットの締結を忘れた場合、または、ナットが緩んで落下した場合においても、ボルトが貫通孔に挿入されている限り、スライド方向に対して傾斜する貫通孔とボルトとの干渉によって、第1のケーシング部から第2のケーシング部が外れることを防止することができる。

発明を実施するための最良の形態

0024

以下、本発明に係るコネクタの一実施形態について、図1図10を参照して説明する。本実施形態に係るコネクタ1は、図1に示されるように、複数のプラグコンタクト2を収容するプラグ側コネクタ3と、前記プラグコンタクト2に嵌合する複数のソケットコンタクト4(図9参照)を収容するソケット側コネクタ5とから構成されている。なお、この明細書において、コンタクト2,4どうしを接続するためのコネクタ3,5の相対移動方向図1中、矢印Aの方向)を「嵌合方向」と言うことにする。

0025

前記プラグ側コネクタ3は、図2に示されるように、プラグ側ケーシング6と、該プラグ側ケーシング6内に収容され、複数のプラグコンタクト2を配列状態に支持するプラグボディ8と、プラグ側ケーシング6に直線移動可能に取り付けられる2枚の係合プレート9(簡単のため1枚のみ図示)と、前記プラグ側ケーシング6に揺動可能に取り付けられる操作レバー10とを具備している。

0026

一方、ソケット側コネクタ3は、図3に示されるように、ソケット側ケーシング11と、該ソケット側ケーシング11内に収容され、複数のソケットコンタクト4を配列状態に支持するソケットボディ12とを具備している。図3中、符号13は、後述するシールド接続用のグランドコンタクトであり、簡単のため、ソケットボディ12の一側に配されるもののみを示している。また、符号7は、ガイドプレートである。

0027

前記プラグ側ケーシング6は、長方形横断面を有する箱状の部材であって、幅方向に対向する一対の長辺側側壁14a,14bと、他の一の短辺側側壁14cとを一体的に成形してなる断面コ字状の第1のケーシング部14と、該第1のケーシング部14に、その開口部14dを閉鎖することにより箱状のプラグ側ケーシング6を構成するように取り付けられる平板状の第2のケーシング部15とから構成されている。これら第1および第2のケーシング部14,15は、電気絶縁性の材料を、例えば、射出成形することにより製造される。また、後述するソケット側コネクタ5と電気的に導通させることによりシールド効果を図るべく、これらケーシング部14,15の内面には導電性材料によるメッキ処理、例えば、ニッケルメッキが施されている。

0028

前記第1のケーシング部14の前記開口部14dには、嵌合方向に沿って配される2本のレール16が設けられ、第1のケーシング部14の幅方向の外側には、前記レール16に沿って2本の直線状の溝17が設けられている。一方、第2のケーシング部15には、前記レール16および溝17にぴったりと嵌る断面形状の溝18が形成されている。これにより、第2のケーシング部15は、その溝18に前記レール16を嵌合させるように、コネクタ1の嵌合方向に沿ってのみ相対移動可能に、第1のケーシング部14に取り付けられる。

0029

また、これら第1のケーシング部14および第2のケーシング部15には、両者が完全に組み合わせられた状態で、相互に整列させられる貫通孔19,20がそれぞれ設けられている。これら貫通孔19,20は、図4および図5に示されるように、前記嵌合方向、すなわち、前記第1のケーシング部14に対する第2のケーシング部15のスライド方向に対して傾斜して設けられている。そして、これら貫通孔19,20が整列した状態で、該貫通孔19,20に挿通されるボルト21と、該ボルト21に螺合させられるナット(図示略)とによって2つのケーシング部14,15の固定手段22が構成されている。

0030

第1のケーシング部14に第2のケーシング部15が取り付けられて、両ケーシング部14,15が前記固定手段22により固定されると、図1に示されるように、両者間にケーブル(図示略)の挿通孔23が画定されるようになっている。また、図中、符号24は、前記挿通孔23を通してプラグ側ケーシング6の内外に挿通させられるケーブルを、プラグ側ケーシング6に固定するためのケーブル固定部である。

0031

また、第1のケーシング部14には、図2に示されるように、前記長辺側側壁14a,14bの内面に、嵌合方向に直交する方向に沿って、嵌合方向に一定の間隔をあけた一対の突条25,26がそれぞれ形成されている。各側壁14a,14bの内面に形成された2本の突条25,26の対向する側面には、該突条に沿って直線溝25a,26aが形成され、これら直線溝25a,26aにより後述する係合プレート9を挿入するための一定の溝幅寸法を有する摺動溝27が構成されている。これら摺動溝27は、第1のケーシング部14内側の開口において溝幅一段狭くする縁部25b,26bによって、係合プレート9を摺動溝27内に保持することができるようになっている。また、この摺動溝27は、前記第1のケーシング部14の開口部14dにその一端を開口しており、そこから、係合プレート9を挿入することができるようになっている。

0032

また、前記各長辺側側壁14aの内面の一対の突条25,26のうちの一方の突条26は、他の長辺側側壁14bの内面の対向する突条26とともに、後述するプラグボディ8の第1のケーシング部14内への挿入を案内し、かつ、該プラグボディ8を該第1のケーシング部14内に固定状態に保持するガイドレールを構成している。

0033

第1のケーシング部14の長辺側の両側壁14a,14bには、嵌合端から長手方向に沿って配される直線状の案内溝28,29が、嵌合方向に直交する方向に一定間隔をあけて2カ所ずつ設けられている。該案内溝28,29は、前記突条25および前記摺動溝27を溝幅方向に横切るように、該摺動溝27の溝幅方向の途中位置まで切り欠き形成されている。また、符号30で示されているのは、後述するプラグボディ8を収容状態に係止するための係止孔である。

0034

さらに、第1のケーシング部14の長辺側の両側壁14a,14bには、該ケーシング部14のほぼ中央位置に、後述する操作レバー10を取り付けるための取付孔31がそれぞれ設けられ、また、前記2つの案内溝28,29の間には、前記取付孔31を中心とする円弧孔32が、前記摺動溝27内まで貫通形成されている。

0035

前記操作レバー10は、2枚の板状のアーム10a,10bの一端を一体的に連結してなる略コ字状の部材であり、各アーム10a,10bの内側に、前記第1のケーシング部14に設けられた取付孔31に嵌合するボス状の揺動軸10cと、前記円弧孔32に挿入されるボス状の駆動突起10dとが、それぞれ対向して設けられている。

0036

前記係合プレート9は、図2に示すように、長方形の平板であり、2本の係合溝33,34と1つの長孔35とが、それぞれ貫通形成されている。前記係合溝33,34は、該係合プレート9の幅方向の一側から幅方向に沿って延びる直線状の導入部分33a,34aと、該導入部分33a,34aの先端から該導入部分33a,33bに対して傾斜した方向に延びる傾斜部分33b,34bとをそれぞれ具備している。2つの係合溝33,34の導入部分33a,34aどうしおよび傾斜部分33b,34bどうしは、それぞれ平行に形成されている。また、前記長孔35は、前記2つの係合溝33,34の導入部分33a,34aのほぼ中央位置に、該導入部分33a,34aと平行に嵌合方向に沿って形成された直線状の孔である。

0037

前記プラグコンタクト2は、例えば、二股分岐コンタクトであって、図5に示されるように1本のケーブルC1に圧着される圧着部2aと、2本のプラグ部2bと、該プラグ部2bと圧着部2aとの間に配される係止部2cとを具備している。前記プラグ部2bは、それぞれ丸棒状に形成されている。前記係止部2cは、プラグ部2bと圧着部2aとを接続する平板状の部分であって、その中央に、弾性変形によって該係止部2cの平面に対して出没させられる弾性片2dを具備している。

0038

前記プラグボディ8は、電気絶縁性材料からなるブロックであって、前記プラグコンタクト2を挿入する複数の貫通孔36を具備している。貫通孔36の内部には、図6に示されるように、その途中位置に突起36aが形成されており、該突起36aを前記プラグコンタクト2の弾性片2dと圧着部2aとの間に挟むことによって、プラグコンタクト2を軸方向に固定することができるようになっている。

0039

すなわち、プラグコンタクト2をそのプラグ部2b側からプラグボディ8の貫通孔36に挿入すると、弾性片2dが弾性変形させられた状態で貫通孔36内の突起36aを通過させられる。弾性片2dは、突起36aを乗り越えた時点で弾性変形を復元させることによって該弾性片2dの先端と圧着部2aとの間に突起36aを挟み、プラグコンタクト2が軸方向に移動しないように固定する。

0040

また、プラグボディ8には、図7に示されているように、各プラグコンタクト2毎に該プラグ部2bを支持するプラグ孔36bが形成されているとともに、各プラグ孔36bの間には、治具(図示略)を挿入することによって前記弾性片2dを弾性変形させて突起36aとの係合状態解除するための治具挿入孔36cが設けられている。

0041

さらに、プラグボディ8の長辺側の両側面には、図2に示されているように、前記第1のケーシング部14に設けられたガイドレール26に係合する係合溝8aが長手方向に沿って設けられている。また、符号8bで示されているのは、プラグボディ8を前記第1のケーシング部14のガイドレール26に沿って挿入したときに、その挿入終端において前記第1のケーシング部14に設けられた係止孔30に引っかかって、プラグボディ8を第1のケーシング部14内に収容状態に保持するための係止突起である。

0042

また、プラグボディ8の前記両側面には、前記第1のケーシング部14内に収容された状態で、該第1のケーシング部14の各案内溝28,29に一致させられる溝38,39が形成されている。

0043

一方、前記ソケット側ケーシング11は、略四角筒状の部材であって、外部構造物に取り付けるためのフランジ40を具備するとともに、その幅方向の両側面に、前記プラグ側ケーシング6の案内溝28,29に挿入される係合突起41をそれぞれ具備している。該係合突起41は、嵌合方向に直交する方向に前記プラグ側ケーシング6の案内溝28,29と同じ間隔をあけて2本ずつ突出形成されている。また、これら係合突起41は、ソケット側ケーシング11の中心線に対して中心振り分けではなく、一方向にずれた位置に配置されている。

0044

これらの係合突起41は、前記係合プレート9を挿入した前記プラグ側ケーシング6の側壁14a,14bを貫通可能な高さ寸法を有し、その端部には、前記案内溝28,29の溝幅より大きな径寸法の鍔部42を具備している。また、これらの係合突起41は、略円筒状に形成され、その周囲には、図8に示されるように、円筒状のローラ43が、回転可能に嵌め込まれている。

0045

また、ソケット側ケーシング11の長辺側側壁11a,11bには、嵌合方向に沿って配される複数の長方形孔44が設けられている。これら長方形孔44には、それぞれ、グランドコンタクト13が挿入配置されるようになっている。また、符号45は、内側に向かって突出させられて、ソケットボディ12に係合し、該ソケットボディ12を収容状態に係止するための係止片である。

0046

前記ソケットボディ12は、電気的絶縁材料を成形してなる直方体ブロック状の部材であって、前記ソケットコンタクト4をそれぞれ嵌合させる複数の貫通孔46を具備している。貫通孔46は、図9に示されるように、その深さ方向の途中位置に、一定の長さにわたって内径寸法が一段小さく形成された小径部46aを有している。

0047

ソケットボディ12の長辺側の両側面には前記ソケット側ケーシング11の係止片45を案内する案内溝47と、前記グランドコンタクト13を収容する複数の収容溝48とが、嵌合方向に沿って設けられている。前記案内溝47には、その長手方向の途中位置に突出状態に配置され、該ソケットボディ12がソケット側ケーシング11に完全に収容された状態で、前記係止片45を係合させて、該ソケットボディ12をソケット側ケーシング11内に収容状態に保持するための係止突起49が設けられている。また、収容溝48の長手方向の途中位置には、前記グランドコンタクト13の弾性変形を許容するための凹部48aが設けられている。

0048

前記ソケットコンタクト4は、ケーブルC2への圧着部4aと、プラグコンタクト2のプラグ部2bを挿入可能なソケット部4bと、該ソケット部4bと圧着部4aとの間に配され、半径方向に出没可能な弾性突起4cと、該弾性突起4cに対して長手方向に間隔をあけて配される鍔状のフランジ部4dとを具備している。弾性突起4cは、半径方向内方に収縮した状態で前記貫通孔46の小径部46aを通過できる程度の寸法を有し、半径方向外方に突出した状態で、前記小径部46aを前記フランジ部4dとの間に挟んで、ソケットコンタクト4を貫通孔46内に固定することができるようになっている。

0049

また、ソケット側ケーシング11に収容されたソケットボディ12の前面には、図3に示すように、ガイドプレート7が着脱可能に取り付けられる。このガイドプレート7は、図9に示されるように、前記ソケットコンタクト4のソケット部4bの口径よりも若干大きく、かつ、ソケット部4bの外径よりも若干小さい口径を有する挿入孔7aと、該挿入孔7aに向かって漸次縮径するテーパ部7bとを具備している。

0050

このガイドプレート7がソケットボディ12の前面に取り付けられると、前記ソケット部4bとソケットボディ12の貫通孔46との間に形成されている環状空間46bおよびソケット部4bの先端面が覆われる。これにより、プラグ部2bが挿入されるときには、プラグ部2bはテーパ部7bによって挿入孔7a内へ案内されるとともに、プラグ部2bの先端がソケット部4bの先端面に引っかかることなくソケット部4b内に案内されるようになっている。

0051

また、ソケットコンタクト4をソケットボディ12から取り外すときには、前記ガイドプレート7をソケット側ケーシング11から取り外すことにより、ソケットコンタクト4の周囲の環状空間46bを露出させ、該環状空間46bに治具(図示略)を挿入することができることになる。

0052

このように構成されるコネクタ1の組み立て方法について、以下に説明する。まず、口出ししたケーブルC1の先端に圧着した複数のプラグコンタクト2を、図6に示されるように、プラグボディ8の各貫通孔36に挿入しておく。プラグコンタクト2の弾性片2dの弾性変形を貫通孔36内部の突起36aを通過させて復元させ、該弾性片2dと圧着部2aとの間に突起36aを挟むことにより、プラグコンタクト2をプラグボディ8に固定する。また、プラグボディ8には、案内ピン50および極性キー51を取り付けておく。

0053

また、口出ししたケーブルC2の先端に圧着した複数のソケットコンタクト4を、図9に示されるように、ソケットボディ12の各貫通孔46に挿入しておく。ソケットコンタクト4の弾性突起4cの弾性変形を、貫通孔46内部の小径部46aを通過させて復元させ、該弾性突起4cとフランジ部4dとの間に小径部46aを挟むことにより、ソケットコンタクト4をソケットボディ12に固定する。

0054

また、ソケットボディ12側面の収容溝48内にそれぞれグランドコンタクト13を収容状態に配置し、その状態で、ソケットボディ12をソケット側ケーシング11に挿入する。ソケット側ケーシング11の係止片45がソケットボディ12の係止突起49と係合することにより、ソケットボディ12がソケット側ケーシング11内に収容状態に保持される。また、収容溝48内に配置されているグランドコンタクト13は、ソケット側ケーシング11とソケットボディ12との間に挟まれて、ソケット側ケーシング11と電気的に導通状態に配され、かつ、図1に示されるように、長方形孔44から出没可能に配置される。これにより、ソケット側コネクタ5の組立が完了する。

0055

次に、プラグ側コネクタ3の第1のケーシング部14内面に設けられた摺動溝27に、ケーシング部14の開口部14dから、2枚の係合プレート9を挿入する。そして、第1のケーシング部14の取付孔31および円弧孔32に、それぞれ揺動軸10cと駆動突起10dとを挿入するようにして、操作レバー10を取り付ける。駆動突起10dは、円弧孔32を貫通した上で、前記係合プレート9に設けられた長孔35に挿入される。

0056

これにより、図10(a),(b)に示されるように、操作レバー10を第1のケーシング部14に対して揺動軸10c回りに揺動させると、駆動突起10dが円弧孔32に沿って移動し、該駆動突起10dが長孔35の側面を押して係合プレート9を摺動溝27に沿って摺動させるようになる。すなわち、操作レバー10の円弧運動が、駆動突起10dと長孔35との協働によって、係合プレート10の直線運動に変換されることになる。

0057

このようにして構成された第1のケーシング部14内に、図2に示されるように、上記のようにしてプラグコンタクト2を取り付けたプラグボディ8を挿入する。このとき、本実施形態の第1のケーシング部14は、一対の長辺側側壁14a,14bと他の側壁14cとを一体に形成してなる断面コ字状の部材から構成されているので、配線された状態のプラグボディ8をそのまま挿入することができる。

0058

挿入の際には、プラグボディ8に設けられた係合溝8aを第1のケーシング部14のガイドレール26に係合させることにより、プラグボディ8をガイドレール26に沿って移動させ、係止突起8bが第1のケーシング部14側壁14a,14bに設けた係止孔30に係止されるまで挿入する。この状態で、プラグボディ8の溝38,39は第1のケーシング部14の案内溝28,29に一致し、プラグボディ8は第1のケーシング部14の内部に収容状態に固定される。

0059

次に、第1のケーシング部14の開口部14dを第2のケーシング部15によって閉鎖する。開口部14dは、該開口部14dに配置されたレール16に第2のケーシング部15の溝18を嵌合させ、第2のケーシング部15をレール16に沿って嵌合方向に移動させることにより閉鎖される。プラグコンタクト2に圧着されたケーブルC1は、第1および第2のケーシング部14,15間に画定される挿通孔23を通して引き出され、ケーブル固定部24において固定される。

0060

そして、第2のケーシング部15を第1のケーシング部14に対して嵌合方向に突き当たるまで移動させると、これらケーシング部14,15に設けられた貫通孔19,20が整列させられる。この貫通孔にボルト21を挿入し、ナットを螺合させて締結することにより、プラグ側コネクタ3の組立が完了する。

0061

このように、本実施形態のコネクタ1では、第1のケーシング部14を断面コ字状に形成しているので、ケーブルC1を配線したプラグボディ8の組み付けおよび取り外しを当該開口部14dから行うことができる。特に、プラグボディ8の取り外しに際して、プラグ側ケーシングを、その幅方向の中央位置で分割する従来の場合のように、プラグ側ケーシングから操作レバーを取り外す必要がなく、作業を簡易に行うことができるという効果がある。

0062

また、本実施形態のコネクタ1では、第1のケーシング部14の開口部14dに、係合プレート9を挿入するための摺動溝27およびプラグボディ8を挿入するためのガイドレール26の一端を配置しているので、これら、係合プレート9およびプラグボディ8の組立は、それらを摺動溝27およびガイドレール26に沿って挿入するだけで済み、組み付け作業、分解作業を簡易に行うことができるという利点がある。

0063

さらに、第1のケーシング部14に対して第2のケーシング部15を嵌合方向にスライドさせて取り付け、ボルト21とナットを締結することにより両ケーシング部14,15を固定するが、本実施形態に係るコネクタ1では、ボルト21を挿通させる貫通孔19,20が当該スライド方向に傾斜した方向に沿って設けられているので、仮に、ボルト21に締結されていたナットが紛失した場合であっても、貫通孔19,20とボルト21とが干渉することによって、第2のケーシング15のスライド方向への移動が禁止され、両ケーシング部14,15が外れてしまうことを防止することができるという効果もある。

0064

次に、上記のようにして組み立てられたプラグ側コネクタ3とソケット側コネクタ5とを接続する場合について、以下に説明する。まず、プラグ側コネクタ3に組み付けられている操作レバー10を、図10(a)の位置に配置する。この状態で、プラグ側コネクタ3内の係合プレート9は、その係合溝33,34の導入部33a,34aを、プラグ側ケーシング6に形成された案内溝28,29に一致させた状態に配置される。

0065

この状態で、ソケット側コネクタ5に設けられた、片側2本、合計4本の係合突起41を、前記プラグ側コネクタ3の案内溝28,29にそれぞれ挿入するように、両コネクタ3,5を配置する。本実施形態のコネクタ1では、ソケット側コネクタ5の前面にガイドプレート7が配置されているので、プラグ側コネクタ3の各プラグコンタクト2のプラグ部2b先端は、ガイドプレート7のテーパ部7bに案内されて挿入孔7aに入る。挿入孔7aの口径は、ソケットコンタクト4の外形よりも小さく形成されているので、挿入孔7aに挿入されたプラグ部2bは、ソケットコンタクト4の周囲に形成されている環状空間46bおよびソケット部4bの先端に引っかかることなく、ソケット部4bの内部に案内されることになる。

0066

そして、両コネクタ3,5が一致させられると、前記係合突起41は、前記案内溝28,29に一致している係合溝33,34の導入部33a,34a内に配置される。本実施形態に係るコネクタ1では、前記係合突起41が、それぞれ、ソケット側コネクタ5の中心から異なる距離に配置されているので、両コネクタ3,5の逆挿入を確実に防止することができる。

0067

次いで、前記操作レバー10を、図10(b)に示す位置まで揺動軸10c回りに揺動させる。これにより、操作レバー10の先端に設けた駆動突起10dが、プラグ側ケーシング6の円弧孔32に沿って移動させられることによって、係合プレート9を嵌合方向に直交する方向に移動させる。これにより、係合プレート9の係合溝33,34の導入部33a,34aに配置されていた係合突起41は、該係合溝33,34の傾斜部分33b,34b内を移動させられることにより、プラグ側ケーシング6に形成された案内溝28,29に沿って、嵌合方向に移動させられることになる。

0068

すなわち、この実施形態に係るコネクタ1によれば、係合プレート9に設けられた相互に平行な係合溝33,34によって、片側2本の係合突起41が同時に嵌合方向に移動させられることになるので、ソケット側コネクタ5がその姿勢を嵌合方向に対して垂直に保ったまま嵌合作業が行われる。これにより、従来のコネクタのように、プラグコンタクト2がソケットコンタクト4に対して斜めに配置されたまま嵌合作業が進行することを確実に防止することができ、コンタクトの健全性を維持することができる。

0069

また、係合突起41には、ローラ43が設けられているので、該ローラ43を係合溝33,34内で転動させることにより、該係合突起41がスムーズに移動させられるとともに、操作レバー10により印加された大きな挿入力によっても、係合突起41および係合プレート9の係合溝33,34を摩耗から保護することができる。

0070

さらに、本実施形態に係るコネクタ1では、プラグコンタクト2として二股分岐コンタクトを採用しているので、ソケット側コネクタ5において、配線の2重化を図ることができる。すなわち、安全性または新旧設備入れ替えのために配線が2重化された機器への接続を、本実施形態に係るコネクタ1のみで実施することができ、2重化のための他の設備を必要としないので、部品点数の削減、作業工数の低減、および省スペース化を図ることができるという効果がある。

0071

また、二股分岐コンタクトを採用することにより、2本のプラグ部2b間に該プラグコンタクト2をプラグボディ8に固定するための係止部2cを設けることが可能となり、プラグ部2b間に配される治具挿入孔36cを利用して、プラグコンタクト2の取り外しを容易に行うことができる。

0072

そして、このようにして、プラグ側コネクタ3に対してソケット側コネクタ5が完全に嵌合されると、ソケット側コネクタ5の側面に出没可能に配置されているグランドコンタクト13が弾性変形させられ、その反発力によって、プラグ側ケーシング14の内面に圧接させられる。プラグ側ケーシング14の内面には、導電性材料がメッキ処理されているので、グランドコンタクト13はプラグ側ケーシング14と電気的に導通させられる。したがって、プラグ側コネクタ3およびソケット側コネクタ5を同一のアース電位接地することが可能となり、シールド効果を高めることができるという利点もある。

0073

なお、本実施形態に係るコネクタでは、係合突起をソケット側コネクタ5の両側面に2個ずつ設けているが、これに限定されるものではなく、3個以上設けてもよい。また、プラグ側ケーシングを射出成形により構成することとしたが、これに代えて、鋳造等、任意の方法で製造することにしてもよい。さらに、プラグ側コネクタ3とソケット側コネクタ5は、プラグとソケットを入れ替えたものとしてもよい。

発明の効果

0074

以上説明したように、本発明に係るコネクタによれば、一方のケーシングの両側面に嵌合方向に直交する方向に間隔をあけて設けられた、少なくとも2本ずつ突出する係合突起を、操作レバーと連動する係合プレートの係合溝に係合させて、該係合溝の傾斜部分によって同時に嵌合方向に移動させるので、ソケットコンタクトとプラグコンタクトとが、整列しないまま嵌合作業が開始されることを確実に防止することができる。その結果、操作レバーによって大きな挿入力が印加されても、ソケットコンタクトおよびプラグコンタクトが挿入力によって破損する不都合を防止することができる。

0075

また、係合突起にローラを設けることにより、該係合突起と係合溝との間の摩擦緩和され、操作レバーによって大きな挿入力を印加した場合にも、該係合突起および係合溝の摩耗を防止することができる。

0076

さらに、一方のケーシングを、一方向に開口部を有する断面コ字状の第1のケーシング部と、開口部を閉鎖する第2のケーシング部とから構成し、操作レバーを第1のケーシング部に取り付けることにより、操作レバーを第1のケーシング部から取り外すことなく、第2のケーシング部のみを取り外して、ケーブルの着脱を行うことができ、組立・分解作業を容易に行うことができるという効果がある。

0077

また、摺動溝を開口部に開口させることにより、前記係合プレートを開口部から摺動溝に挿入することが可能となり、簡易に組み立てることができるという利点がある。さらに、第2のケーシング部を第1のケーシング部の開口部に嵌合方向の溝に沿ってスライドさせて組み付け、これら第1および第2のケーシング部の相対移動を固定手段によって係止することにより、ケーシングを最小限の部品点数で達成することができる。

0078

また、第1および第2のケーシング部に、スライド方向に対して傾斜する方向に沿う貫通孔をそれぞれ形成し、該貫通孔に挿入されるボルトと、該ボルトに螺合されるナットとから固定手段を構成すれば、不注意によってナットの締結を忘れた場合、または、ナットが緩んで落下した場合においても、ボルトが貫通孔に挿入されている限り、スライド方向に対して傾斜する貫通孔とボルトとの干渉によって、第1のケーシング部から第2のケーシング部が外れることを防止することができるという効果を奏する。

図面の簡単な説明

0079

図1本発明の一実施形態に係るコネクタを示す斜視図である。
図2図1のコネクタのプラグ側コネクタを示す分解斜視図である。
図3図1のコネクタのソケット側コネクタを示す分解斜視図である。
図4図2のプラグ側コネクタの固定手段の作用を説明するための一部を破断した正面図であり、(a)は分解図、(b)は組立図を示している。
図5図1のコネクタのプラグコンタクトを示す正面図である。
図6図5のプラグコンタクトをプラグボディに挿入した状態を示す側面図である。
図7図5のプラグコンタクトを取り付けるプラグボディのプラグ孔および治具挿入孔を示す平面図である。
図8図3のソケット側コネクタに設けた係合突起を示す縦断面図である。
図9図1のコネクタのソケットコンタクトを、ソケットボディに挿入した状態で示す正面図である。
図10図1のコネクタの係合プレートの動作を説明するための概略図である。
図11従来のコネクタを示す概略図である。
図12図11のコネクタのソケットコンタクトを、ソケットボディに挿入した状態で示す正面図である。
図13図11のコネクタの嵌合時における動作を説明するための概略図である。

--

0080

1コネクタ
2プラグコンタクト
4ソケットコンタクト
6プラグ側ケーシング(ケーシング)
9係合プレート
10操作レバー
11ソケット側ケーシング(ケーシング)
14 第1のケーシング部
14a,14b,14c側壁
14d 開口部
15 第2のケーシング部
17 溝
19,20貫通孔
21ボルト
22 固定手段
27摺動溝
28,29案内溝
33,34係合溝
33b,34b 傾斜部分
41係合突起
43 ローラ

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