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技術 画像を幾何学的に計測するための計測処理装置

出願人 富士フイルム株式会社
発明者 永田武史志村一男大久保猛
出願日 2000年10月25日 (20年0ヶ月経過) 出願番号 2000-324887
公開日 2002年5月8日 (18年6ヶ月経過) 公開番号 2002-125958
状態 拒絶査定
技術分野 光学的手段による測長装置 放射線診断機器 画像処理 イメージ分析
主要キーワード 計測器具 クローズアップ表示 赤鉛筆 計測処理装置 画像計測システム 指標線 拡大画像表示領域 等分点
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2002年5月8日)のものです。
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図面 (6)

課題

画像を幾何学的に計測するための計測処理装置において、幾何学情報自動計測を効率よく行なうことができるようにする。

解決手段

画像表示手段190と、画像表示手段190の表示面上に表示された計測対象画像を幾何学的に計測するための計測点を設定する計測点設定手段140と、計測過去画像に基づいて参照画像を生成するとともにこの計測過去画像上に設定した計測点の設定順序と同じ順序を示すように計測対象画像に対して計測点を設定する際の設定順序を示唆する設定順序情報を生成し、この生成した設定順序情報を参照画像とともに画像表示手段190に表示出力させる参照画像出力手段180とを設ける。画像表示手段190に表示された参照画像や設定順序情報を参照しながら、計測対象画像上の適正位置に適正順序で計測点を設定することができ、画像の幾何学情報の自動計測を効率よく行なうことができる。

概要

背景

近年、極めて広い放射線露出域にわたる放射線画像を得るものとしてCR(Computed Radiography)システムが実用化され、医療現場において診断に利用されている。このCRシステムは、X線などの放射線を照射すると、この放射線エネルギの一部が蓄積され、その後、可視光赤外光などの励起光を照射すると蓄積された放射線エネルギに応じて輝尽発光を示す蓄積性蛍光体輝尽性蛍光体)を利用して、人体などの被写体の放射線画像情報が記録された蓄積性蛍光体シートを励起光で走査して輝尽発光光を発生させ、発生した輝尽発光光をフォトマルなどにより光電的に読み取ってデジタル画像信号を得、この画像信号に基づきフィルム写真感光材料)などの記録媒体やCRTなどの表示装置に被写体の放射線画像を可視像として出力させるシステムである(例えば、本願出願人による特開昭55-12429号,同56-11395号,同55-163472 号,同56-104645 号,同55- 116340号など参照)。

ところで医療分野の中でも例えば整形外科などにおいては、放射線画像が出力されたフィルムを単に観察読影するに止まらず、例えば“これでわかる整形外科X線計測;廣島和夫・米延策雄著;金原出版”に記載のように、脊柱の側湾度(Cobb法、Ferguson法)、後湾指数(Kyphotic index)、尺側偏位(ulnar deviation) 、あるいは橈側回旋(radial rotaion)などの幾何学情報計測する目的のためにも用いられており、放射線画像が出力されたフィルム上において実際に計測点赤鉛筆などでマーキングし、定規分度器などの計測器具を用いて、マーキングされた計測点間の距離や計測点を結ぶ2本の直線(交線)のなす角度などを手動で計測し、計測された距離などに基づいて上記側湾度などを計算により求めたり、計測点間の距離の比を求めたり、あるいは任意の多角形領域面積を求めたりするなど、放射線画像の幾何学的な計測(解析)を行なっている。

一方、CRシステムによって得られた放射線画像は、上述したようにデジタルの画像信号により表されるものであるため、CRTモニタなどの画像表示装置の表示面上に放射線画像を表示させて、この表示面上で計測点を設定し、予め計測目的(上記側湾度など)や計測方法(例えば側湾度などの計算方法)を記憶させておくことにより、側湾度などを自動的に算出させることが可能になるなど放射線画像の幾何学的な計測を自動化することができ、医師放射線技師などの計測者の計測に要する負担を大幅に軽減させることができると考えられている。

概要

画像を幾何学的に計測するための計測処理装置において、幾何学情報の自動計測を効率よく行なうことができるようにする。

画像表示手段190と、画像表示手段190の表示面上に表示された計測対象画像を幾何学的に計測するための計測点を設定する計測点設定手段140と、計測過去画像に基づいて参照画像を生成するとともにこの計測過去画像上に設定した計測点の設定順序と同じ順序を示すように計測対象画像に対して計測点を設定する際の設定順序を示唆する設定順序情報を生成し、この生成した設定順序情報を参照画像とともに画像表示手段190に表示出力させる参照画像出力手段180とを設ける。画像表示手段190に表示された参照画像や設定順序情報を参照しながら、計測対象画像上の適正位置に適正順序で計測点を設定することができ、画像の幾何学情報の自動計測を効率よく行なうことができる。

目的

本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、計測目的に応じた設定すべき計測点の位置や設定順序を覚えておかなくとも、表示面上に表示された画像の幾何学情報の計測を効率よく行なうことができる計測処理装置を提供することを目的とするものである。

効果

実績

技術文献被引用数
3件
牽制数
2件

この技術が所属する分野

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請求項1

画像表示手段と、該画像表示手段の表示面上に表示された計測対象画像幾何学的に計測するための計測点を設定する計測点設定手段と、この設定された計測点の位置情報に基づいて前記計測対象画像を幾何学的に計測する幾何学情報計測手段とを備えた画像を幾何学的に計測するための計測処理装置において、前記計測点を設定するべき位置を示唆し得る参照画像を出力する参照画像出力手段を備えたことを特徴とする計測処理装置。

請求項2

前記参照画像出力手段が、前記参照画像を、前記画像表示手段の表示面上において前記計測対象画像の近傍に表示させるものであることを特徴とする請求項1記載の計測処理装置。

請求項3

前記参照画像出力手段が、前記計測対象画像の計測以前に行なった計測で対象とした他の画像に基づいて前記参照画像を生成して出力するものであることを特徴とする請求項1または2記載の計測処理装置。

請求項4

前記参照画像出力手段が、前記計測点を設定する際の設定順序を示唆する情報を出力するものであることを特徴とする請求項1から3いずれか1項記載の計測処理装置。

請求項5

前記参照画像出力手段が、前記計測対象画像の計測以前に行なった計測に際して設定した計測点の設定順序に基づいて該計測対象画像についての前記設定順序を示唆する情報を生成して出力するものであることを特徴とする請求項4記載の計測処理装置。

技術分野

0001

本発明は、画像を幾何学的に計測するための計測処理装置に関し、より詳細には、CRTモニタなどの表示面上の医用画像などに対して設定された計測点位置情報計測目的とに応じて、計測点間の距離や計測点を結ぶ2直線のなす角度などの幾何学情報自動計測する計測処理装置に関するものである。

背景技術

0002

近年、極めて広い放射線露出域にわたる放射線画像を得るものとしてCR(Computed Radiography)システムが実用化され、医療現場において診断に利用されている。このCRシステムは、X線などの放射線を照射すると、この放射線エネルギの一部が蓄積され、その後、可視光赤外光などの励起光を照射すると蓄積された放射線エネルギに応じて輝尽発光を示す蓄積性蛍光体輝尽性蛍光体)を利用して、人体などの被写体の放射線画像情報が記録された蓄積性蛍光体シートを励起光で走査して輝尽発光光を発生させ、発生した輝尽発光光をフォトマルなどにより光電的に読み取ってデジタル画像信号を得、この画像信号に基づきフィルム写真感光材料)などの記録媒体やCRTなどの表示装置に被写体の放射線画像を可視像として出力させるシステムである(例えば、本願出願人による特開昭55-12429号,同56-11395号,同55-163472 号,同56-104645 号,同55- 116340号など参照)。

0003

ところで医療分野の中でも例えば整形外科などにおいては、放射線画像が出力されたフィルムを単に観察読影するに止まらず、例えば“これでわかる整形外科X線計測;廣島和夫・米延策雄著;金原出版”に記載のように、脊柱の側湾度(Cobb法、Ferguson法)、後湾指数(Kyphotic index)、尺側偏位(ulnar deviation) 、あるいは橈側回旋(radial rotaion)などの幾何学情報を計測する目的のためにも用いられており、放射線画像が出力されたフィルム上において実際に計測点を赤鉛筆などでマーキングし、定規分度器などの計測器具を用いて、マーキングされた計測点間の距離や計測点を結ぶ2本の直線(交線)のなす角度などを手動で計測し、計測された距離などに基づいて上記側湾度などを計算により求めたり、計測点間の距離の比を求めたり、あるいは任意の多角形領域面積を求めたりするなど、放射線画像の幾何学的な計測(解析)を行なっている。

0004

一方、CRシステムによって得られた放射線画像は、上述したようにデジタルの画像信号により表されるものであるため、CRTモニタなどの画像表示装置の表示面上に放射線画像を表示させて、この表示面上で計測点を設定し、予め計測目的(上記側湾度など)や計測方法(例えば側湾度などの計算方法)を記憶させておくことにより、側湾度などを自動的に算出させることが可能になるなど放射線画像の幾何学的な計測を自動化することができ、医師放射線技師などの計測者の計測に要する負担を大幅に軽減させることができると考えられている。

発明が解決しようとする課題

0005

しかしながら、幾何学情報の自動計測が可能になるとはいっても、表示面上で計測点を設定する作業は相変わらず人手に頼らざるを得ないのが実状である。

0006

一方、計測目的は、上述のように側湾度、後湾指数、あるいは尺側偏位など多数のものがあり、また計測目的ごとに設定すべき計測点の位置が異なるので、全ての計測目的について、それぞれどのような位置に計測点を設定すべきかということを覚えておくことは事実上不可能である。

0007

また、距離や角度を自動計測するアルゴリズムを記憶させておき側湾度などを自動的に算出させるようにする場合には、予め定められた通りの設定順序で計測点を設定しなければならないが、この設定順序を全ての計測目的それぞれについて覚えておくことも事実上不可能である。

0008

したがって、画像の幾何学情報を計測する際には、計測方法や計測点の設定順序などを記載したマニュアルを見ながら計測点を設定しなければならず、計測効率や診断効率は必ずしもよくないという問題がある。

0009

本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、計測目的に応じた設定すべき計測点の位置や設定順序を覚えておかなくとも、表示面上に表示された画像の幾何学情報の計測を効率よく行なうことができる計測処理装置を提供することを目的とするものである。

課題を解決するための手段

0010

本発明の画像を幾何学的に計測するための計測処理装置は、画像表示手段と、該画像表示手段の表示面上に表示された計測対象画像を幾何学的に計測するための計測点を設定する計測点設定手段と、この設定された計測点の位置情報に基づいて表示面上に表示された計測対象画像を幾何学的に計測する幾何学情報計測手段とを備えた計測処理装置であって、計測点を設定するべき位置を示唆し得る参照画像を出力する参照画像出力手段を備えたことを特徴とするものである。

0011

計測点を設定するべき位置を示唆し得る参照画像は、計測目的に応じた計測点を表示面上に表示された計測対象画像のどのような位置に設定すべきかということが分かり得る画像であればどのような画像であってもよい。例えば計測対象画像とほぼ同様に骨部などを示す実画像であってもよいし、骨部などを図形化した模式図を示す画像などであってもよい。

0012

計測点設定手段としては、マウスなどのポインティングデバイスを用いるのがよい。

0013

なお前記計測点は計測対象画像を幾何学的に計測するための中心点線分などを設定するために画像上に指定するポイントなどを総称したものであり、「計測点を設定する」とは、画像上に「点」を指定することのみを意味するものではない。例えば、直線を表示面上に表示させ、この直線をマウスなどで移動させたり回転させたりして測定すべき角度を決めたり、あるいはマウスを移動させるなどして矩形ROIの幅や円の半径を決めるなどすることも「計測点を設定する」に含むものとする。

0014

幾何学情報計測手段としては、計測目的に応じて計測点間の距離や交線のなす角度などの幾何学情報を自動計測するアルゴリズム(計測プログラム)を記憶しておき、側湾度などを自動的に算出する構成のものであるのがよい。

0015

参照画像出力手段は、参照画像を出力するものである限りどのようなものであってもよく、例えばプリンタなどを用いて参照画像をハードコピー出力させるものや、CRTや液晶などに参照画像をソフトコピー出力させるものであってもよい。

0016

後者の場合、参照画像を表示させるためのCRTや液晶などは計測対象画像が表示出力される画像表示手段と兼用し、この画像表示手段の表示面上で、参照画像を計測対象画像の近傍に同時表示もしくは切替表示させる構成とするのが望ましい。

0017

また、本発明の計測処理装置においては、参照画像出力手段を、計測対象画像の計測以前に行なった計測で対象とした他の計測対象画像に基づいて参照画像を生成して出力するものとすることが望ましい。つまり、過去に同一目的で計測した際の計測対象画像に基づいて参照画像を生成するということである。

0018

また、本発明の計測処理装置においては、参照画像出力手段を、計測点を設定する際の設定順序を示唆する情報をも出力するものとすることが望ましい。

0019

この設定順序を示唆する情報は、可視情報として参照画像とともに表示出力されるものであるのが望ましい。

0020

さらに、本発明の計測処理装置においては、参照画像出力手段を、計測対象画像の計測以前に行なった計測に際して設定した計測点の設定順序に基づいて該計測対象画像についての計測点の設定順序を示唆する情報を生成して出力するものとすることが望ましい。

0021

計測対象画像の計測以前に行なった計測に際して設定した計測点の設定順序に基づいてとは、計測対象画像についての計測点の設定順序を示唆する情報が、計測対象画像の計測以前に行なった計測に際して設定した計測点の設定順序と同じになるようにという意味である。

発明の効果

0022

本発明の計測処理装置によれば、計測点を設定するべき位置を示唆し得る参照画像を出力する参照画像出力手段を設けたので、計測目的に応じて設定すべき計測点の位置を覚えていなくても、出力された参照画像を見ながら計測点を計測対処画像上の適正位置に設定することができ、画像の幾何学情報の計測を効率よく行なうことができる。

0023

加えて、参照画像出力手段を計測点の設定順序を示唆する情報(以下設定順序情報ともいう)をも出力するものとすれば、計測点を適正位置に適正順序で設定することができ、画像の幾何学情報の自動計測を一層効率よく行なうことができる。

0024

また、過去に同一目的で計測した際の計測対象画像に基づいて参照画像を生成したり、あるいはそのときに設定した計測点の設定順序と同じになるように今回の計測対象画像についての計測点の設定順序情報を生成するように構成すれば、診療機関や読影技師ごとに、それぞれ都合のよい参照画像や計測点の設定順序情報を生成して用意しておくこともできる。

発明を実施するための最良の形態

0025

以下、図面を参照して本発明の実施の形態について詳細に説明する。

0026

図1は本発明の計測処理装置の一実施形態である放射線画像計測装置を含む画像計測システムを示すブロック図、図2は放射線画像計測装置の詳細を示すブロック図である。

0027

図1に示すように、この画像計測システムは、入力された放射線画像を計測対象画像としこの計測対象画像を幾何学的に計測するための放射線画像計測装置1と、この放射線画像計測装置1から入力された計測情報と計測済みの放射線画像(以下計測過去画像ともいう)とを関連付けて所定の記憶媒体3に保管する放射線画像保管装置2とからなる。

0028

放射線画像保管装置2は、本願出願人が特願平 11-321463号に提案しているものであって、計測対象である計測点を含む計測済みの放射線画像を表す放射線画像情報P1並びに放射線画像計測装置1において設定(指定)された計測点の位置情報および設定された計測点に基づいて計測された計測結果からなる計測情報Jが入力され、これら入力された計測情報Jと放射線画像情報P1とを関連付けた放射線画像情報P’を生成し、この放射線画像情報P’を所定の記憶媒体3に保管する計測情報保管手段20を備えた構成である。放射線画像情報P’は、例えば計測情報Jを放射線画像情報P1の付帯情報とするものでもよいし、放射線画像情報P1により表された画像に計測位置と対応付けて計測情報Jを埋め込んだものでもよい。

0029

なお、計測情報保管手段20としては、計測情報Jと放射線画像情報P1とを関連づけた放射線画像情報P’を1つの記憶媒体3に保管するものの他、計測情報Jを放射線画像情報P1と関連付けた上で、放射線画像情報P1を第1の記憶媒体に保管する一方、計測情報Jを第1の記憶媒体とは異なる第2の記憶媒体に保管するものとすることもできる。

0030

本実施形態の放射線画像計測装置1は、図1に示すように、画像を表示出力させるためのCRTモニタなどの画像表示手段190と、画像表示手段190の表示面上に表示された計測対象画像を幾何学的に計測するための計測点を該表示面上で設定するための計測点設定手段140と、表示面上で設定された計測点の位置情報や設定順序情報に基づいて前記計測対象画像を幾何学的に自動計測する幾何学情報計測手段(以下計測手段という)150と、計測点を設定するべき位置を示唆し得る参照画像を生成し、生成した参照画像を画像表示手段190の表示面上で計測対象画像の近傍に同時表示もしくは切替表示させる参照画像出力手段180とを備えた構成である。

0031

計測点設定手段140としては、マウスなどのポインティングデバイスを用いた構成とする。

0032

計測手段150は、脊柱の側湾度、後湾指数、尺側偏位、あるいは橈側回旋などの計測すべき幾何学情報の計測目的に応じて、計測点間の距離や交線のなす角度などを自動計測する計測プログラムをROMに記憶しておき、計測目的に応じて側湾度などを自動的に算出する構成のものとする。

0033

参照画像は、計測目的に応じた計測点を表示面上に表示された計測対象画像のどのような位置に設定すべきかということが分かり得る画像であればどのような画像であってもよい。例えば計測対象画像とほぼ同様に骨部などを示す実画像や、骨部などを図形化した模式図などを使用できる。

0034

本実施形態においては、参照画像出力手段180において、計測対象画像の計測以前に行なった計測で対象とした計測過去画像(記憶媒体3に保管された放射線画像情報P’が表す画像)そのものを参照画像として使用することとする。勿論、この計測過去画像に基づいて骨部を図形化した模式図を生成して使用してもよい。

0035

また、参照画像出力手段180は、計測点を設定する際の設定順序を示唆する可視情報である設定順序情報が計測対象画像の計測以前に行なった計測に際して前記計測過去画像上に設定した計測点の設定順序と同じになるように、該設定順序情報を生成して、この生成した設定順序情報を参照画像とともに画像表示手段190に表示出力させる構成とする。

0036

次に放射線画像計測装置1について図2を用いて詳細に説明する。

0037

図2に示す放射線画像計測装置1は、所定の計測の対象とされる計測点を含む人体の脊柱を撮影した原放射線画像P0が計測対象画像として入力され、この原放射線画像P0を縮小処理し、得られた放射線画像の全体画像P1を画像表示手段190の表示面上の左半分の領域に表示させる全体画像出力手段110と、表示された全体画像P1中において全体画像P1の一部分を指し示す第1の十字カーソルC1と、原放射線画像P0が入力されこの原放射線画像P0を拡大処理して得た放射線画像のうち、前記第1の十字カーソルC1で指し示された点(指示点)およびこの指示点近傍の領域からなる部分に対応する部分の画像P2およびP3を画像表示手段190の表示面の右半分の領域にそれぞれ表示させる拡大画像出力手段120と、拡大表示された各部分の画像P2,P3中において、計測点(計測の基準となる点)K1,K2などを設定する第2の十字カーソルC2と、設定された計測点K1,K2などの位置に基づき、予め記憶された所定の計測のアルゴリズムに従って計測結果(例えば計測点K1とK2との間の距離など)を算出する計測手段150と、得られた計測結果を画像表示手段190の表示面上に表示された全体画像P1に重ねて表示させる計測結果出力手段155と、拡大画像出力手段120による拡大率と全体画像出力手段110による縮小率との比(拡大率/縮小率)に応じて、拡大表示された一部分の画像P2およびP3中における第2の十字カーソルC2が、全体画像P1中における第1の十字カーソルC1の移動に連動して移動する指示モードM1と、全体画像P1中における第1の十字カーソルC1が、拡大表示された一部分の画像P2およびP3中における第2の十字カーソルC2の移動に連動して移動する設定モードM2とを切り替えモード切替手段142と、前記各モードにしたがって、各カーソルC1,C2をそれぞれの表示画像内で任意に移動させるインターフェイスであるマウス141と、計測済みの放射線画像である計測過去画像に基づいて参照画像Qを生成するとともに計測対象画像に対して計測点を設定する際の設定順序を示唆する前記計測過去画像上に設定した計測点の設定順序と同じ順序を示す設定順序情報を生成し、この生成した設定順序情報を参照画像Qとともに画像表示手段190に表示出力させる参照画像出力手段180とを備えた構成である。

0038

図示するように、マウス141とモード切替手段142とにより計測点設定手段140が構成されている。

0039

全体画像出力手段110は、計測対象画像として入力された原放射線画像P0に対して縮小処理する縮小処理手段112と、縮小処理して得られた全体画像P1を記憶させる第1メモリ111とを備えた構成である。一方、拡大画像出力手段120は、入力された原放射線画像P0に対して拡大処理する拡大処理手段122と、拡大処理して得られた放射線画像を記憶させる第2メモリ121とを備えた構成である。そして、第1メモリ111と第2メモリ121とは、その一部を図3に示すように、各原点O1,O2を基準として上記比の値(拡大率/縮小率;例えば「4」)に応じて位置関係が予め対応づけられている。すなわち、第1メモリ111上における1画素は第2メモリ121上における4画素分に相当するサイズとなり、画像表示手段190の表示面上の全体画像P1中で第1の十字カーソルC1を1画素移動させると、拡大表示された一部分の画像P2およびP3は4画素分スクロールするようになっている。

0040

次にこの放射線画像計測装置1の作用について説明する。

0041

まず原放射線画像P0が全体画像出力手段110および拡大画像出力手段120にそれぞれ入力される。全体画像出力手段110に入力された原放射線画像P0は、縮小処理手段112により縮小処理されて第1メモリ111に格納され、画像表示手段190の表示面の左半分の領域に、縮小された全体画像P1として表示される。一方、拡大画像出力手段120に入力された原放射線画像P0は、拡大処理手段122により拡大処理されて第2メモリ121に格納される。

0042

記憶媒体3には、今回の計測目的と同じ計測目的で既に行なった計測により得た計測情報がその際に計測対象とした計測過去画像の計測位置と対応づけられて放射線画像情報P’として記憶・保管されている。

0043

参照画像出力手段180は、記憶媒体3から今回の計測目的に対応する計測過去画像に関する放射線画像情報P’を読み出し、この放射線画像情報P’に基づいて今回の計測目的に対応した計測点を示唆し得る参照画像Qを生成する。

0044

また参照画像出力手段180は、前記計測過去画像上に設定した計測点の設定順序と同じになるように、今回の計測目的についての設定順序情報を生成する。

0045

そして、この生成した設定順序情報を参照画像Qとともに画像表示手段190の右上1/4に表示出力させる。

0046

この設定順序情報を画像表示手段190上に可視情報として出力する態様としては、例えば図4に示すように、参照画像上に全ての設定順序をマル付き数字一括表示するようにしてもよい。あるいは、これから設定すべき位置のみを表示色を変えたり矢印で示すなどクローズアップ表示したりしてもい。また、計測点と計測目的に応じて定まる所定の指標線を参照画像上に示してもよい。

0047

次にオペレータが画像表示手段190の表示面上に表示された参照画像および計測順序情報を参照しながらマウス141を操作して、第1の計測点K1(計測点として設定すべき位置)の候補位置を示す第1の十字カーソルC1を全体画像P1上に設定する。

0048

図2に示すように、参照画像と実際の計測の対象となる計測対象画像とは脊椎の曲がり具合が異なるが、例えばCobb法に従って側湾度を計測する場合に、この計測対象画像上のどのような位置にどのような順序で計測点を設定すべきかということは、参照画像上に示された側湾度計測に対応した計測点と計測順序情報とを参照することで分かる。

0049

すなわち、Cobb法による側湾度計測とは、上位の終(最大に傾斜する椎体)の椎体上縁および下位の終椎の椎体下縁に接線を引きそのなす角度を求めるものであるから、図4に示す参照画像と計測順序情報とに基づいて、参照画像上のマル1からマル4までに示す計測点と対応するように計測対象画像上に各対応する計測点を数値順に設定すべきことが分かる。

0050

このとき、モード切替手段142は最初、第2の十字カーソルC2が全体画像P1中における第1の十字カーソルC1の移動に連動して移動する指示モードM1に切り替えられており、拡大画像出力手段120は全体画像P1上で第1の十字カーソルC1が指示している第1の計測点K1の候補に対応する第2メモリ121に格納されている拡大された放射線画像上の点を算出し、この算出された点を中心とした近傍領域を画像表示手段190の表示面上の右下1/4の領域に4倍の大きさに拡大された一部分の画像P2として表示する。また、第2の十字カーソルC2は拡大表示された一部分の画像P2の中心に固定的に表示される。

0051

オペレータは、マウス141を操作して、第1の十字カーソルC1を全体画像P1上で移動させると、拡大画像P2の表示領域内で、第1の十字カーソルC1の動きに連動して拡大画像P2が第1の十字カーソルC1の移動量の4倍の量だけスクロールする。オペレータがマウス41により全体画像P1上における計測点K1近傍を第1の十字カーソルC1で指し示すと、このとき表示面の右下1/4の拡大画像表示領域には、計測点K1を含む拡大画像P2が表示される。ここで、オペレータがマウス141からモード切替手段142に対して、カーソルの連動モードを計測点の設定モードM2に切り替える操作を行ない、これにより、拡大表示画像P2内での第2の十字カーソルC2の固定が解除され、オペレータは、拡大表示画像P2上で計測点K1に第2の十字カーソルC2が重なるようにマウス141を操作して第2の十字カーソルC2を移動させる。このとき第1の十字カーソルC1は、拡大表示画像P2内での第2の十字カーソルC1の動きに連動して全体画像P1上で僅かに移動する。

0052

拡大表示画像P2は、全体画像P1よりも4倍の分解能で表示されているため、オペレータは拡大表示画像P2上で第2の十字カーソルC2を計測点K1に精度よく一致させることができ、一致させた後は、計測点設定確定の指示をマウス141を操作して拡大画像出力手段120に入力する。

0053

拡大画像出力手段120は入力された計測点設定確定の指示により、拡大表示画像P2上における第2の十字カーソルC2の位置を計測手段150に入力するとともに、この拡大表示画像P2の表示を固定する。

0054

続いてオペレータは、他の計測点を設定するために、マウス141を上述同様に操作して、計測目的に必要な全ての計測点を設定し確定させる。この他の計測点の設定に際しては、右下1/4に表示される拡大画像をその計測点に応じたものに切り替える。

0055

なお、オペレータが計測点を設定するためにマウス141を操作している際には、全体画像P1上で第1の十字カーソルC1がそれぞれ指示していた点の近傍に、画像表示手段190の表示面上の右下1/4の領域に表示された計測点に対応した拡大表示画像を表す記号、例えば「P2」、「P3」の文字を表示する。これにより、全体画像P1における概略位置が明示される。

0056

このようにして計測目的として必要な計測点が入力された計測手段150は、入力された拡大表示画像上での各計測点の位置情報に基づいて、予め記憶された計測処理のアルゴリズムにしたがって例えば所定の計測点間の長さなどの幾何学情報を算出し、この算出結果を計測結果出力手段155に入力する。

0057

計測結果出力手段155は、入力された計測結果を画像表示手段190の表示面上に表示させる(図2において、例えば全体画像P1中に表示された「120.5」の数字)。

0058

計測処理が終了した後には、全体画像出力手段110と拡大画像出力手段120とから、画像表示手段190の表示面に表示された全体画像P1および拡大表示画像P2,P3が放射線画像情報Pとして放射線画像保管装置2に入力され、計測手段150から計測点K1,K2の拡大表示画像P2上における位置情報(例えば計測点K1,K2の位置を表すマーク「・」および記号「K1」,「K2」)および計測結果(数値「120.5」)並びに計測点の設定順序を示す情報が計測情報Jとして入力される。

0059

放射線画像保管装置2の計測情報保管手段20は、入力された計測情報Jを放射線画像情報Pに該放射線画像情報Pの計測位置と対応づけて放射線画像情報P’を生成し、計測情報Jを含む放射線画像情報P’を記憶媒体3に保管する。

0060

この計測済みの放射線画像情報P’は、さらなる次の計測処理に際して、参照画像や計測順序情報の生成に利用され得る。

0061

このように、本実施形態の放射線画像計測装置1によれば、計測点K1などの位置関係の把握を容易にする放射線画像の全体画像P1と計測点K1などの設定を精度よく行なうことができる拡大表示画像P2などとを画像表示手段190の同一表示面上に表示するとともに、全体画像P1中において計測点K1などの概略位置を指示するためのカーソルC1で指し示された領域を拡大表示画像P2などとすることで、計測点K1などの位置関係を正確に把握しつつ、計測点K1などを精度よく設定することができるため、このように設定された計測点K1などに基づいて正確な計測を行なうことができる。

0062

加えて、計測目的に応じた参照画像や設定順序情報を画像表示手段190の同一表示面上に計測対象画像とともに表示するようにしているので、計測目的に応じて設定すべき計測点の位置や設定順序を覚えていなくても、画像表示手段190に表示された参照画像や設定順序情報を参照しながら、計測対象画像上の適正位置に適正順序で計測点を設定することができ、画像の幾何学情報の自動計測を効率よく行なうことができる。

0063

また、過去に同一目的で計測した際の計測対象画像に基づいて参照画像を生成したり、あるいはそのときに設定した計測点の設定順序と同じになるように今回の計測対象画像についての計測点の設定順序情報を生成するようにしているから、各診療機関ごとに都合のよい参照画像や計測点の設定順序情報を生成することができる。

0064

以上本発明の計測処理装置の好ましい実施形態について説明したが、本発明は必ずしも上述した実施形態に限定されるものではない。

0065

例えば、上述の説明は、参照画像や計測順序情報を計測対象画像とともに同一表示媒体上にソフトコピーとして出力するものとしていたが、これに限らず、例えばプリンタなどを用いて参照画像や計測順序情報をハードコピー出力してもよい。

0066

また、計測順序情報を可視情報として出力するものとしていたが、可視情報に限らず音声情報であってもよい。例えば、参照画像上の計測点をポイントすると、設定順序を示唆する情報としての音声メッセージが出力される構成とすることもできる。このときの音声メッセージを出力する手段は参照画像を出力する表示手段と一体でなくてもよい。

0067

また、骨部画像上に計測点を示した画像を参照画像としたり、さらには設定順序を計測点に対応付けて示していたが、計測方法を示すことにより、結果として、設定すべき計測点の位置や設定順序を示唆するようにしてもよい。例えば、Cobb法による側湾度計測を行なう場合であれば、「上位の終椎の椎体上縁および下位の終椎の椎体下縁に接線を引きそのなす角度を求める」というメッセージを文字情報あるいは音声情報として出力するようにすればよい。

0068

また、今回の計測目的に対応する計測過去画像に関する放射線画像情報を読み出し、この放射線画像情報に基づいて今回の計測目的に対応した計測点を示唆し得る参照画像を生成したり、この計測過去画像上に設定した計測点の設定順序と同じになるように今回の計測目的についての設定順序情報を生成するようにしていたが、例えば計測方法を記載した教科書などに基づいて参照画像や設定順序情報を生成して保管しておいてもよい。

0069

また、計測点を所定の順序に従って所定の位置に設定した後には、予め記憶された計測処理のアルゴリズムにしたがって幾何学情報を自動的に算出するようにしていたが、例えば計測点を任意の順序で設定した後に計測すべき情報(例えば2点間の距離や交線のなす角度)を指定してから計測をスタートさせる構成のものであってもよい。

0070

また、計測対象画像として放射線画像を例に説明したが、計測対象画像は、幾何学情報を計測することを目的とするものである限りどのようなものであってもよい。

0071

また、表示面上に表示された計測対象画像に計測点を設定する際には、例えば点(計測点)と点、線(指標線)と線、または点と線との各位置関係を維持したまま、点や線の表示位置(設定位置)を修正できるようにする機能を持たせるのが望ましい。

0072

例えば、図5(A)に示すように、第1の指標線aを基準線として計測点Aとの間での垂線bを第2の指標線として用いる際には、計測点Aを図中左右に移動した際には垂線bも計測点Aに連動して描かれるようにするとよい。また、図5(B)に示すように、2点A,B間の垂直2等分線bを指標線とする場合において、一方の点Bを2点間距離を維持して図のように移動させたときには、垂直2等分線bも計測点Bに連動して描かれるようにするとよい。その他、角の2等分線や等分点などに関しても同様である。

図面の簡単な説明

0073

図1本発明の計測処理装置の一実施形態である放射線画像計測装置を含む画像計測システムを示すブロック図
図2放射線画像計測装置の詳細を示すブロック図
図3第1メモリと第2メモリとの位置の対応関係を示す図
図4参照画像および設定順序情報の出力態様の一例を示す図
図5計測点や指標線の設定位置を修正する際の表示形態の一例を説明する図

--

0074

1放射線画像計測装置
2 放射線画像保管装置
3記憶媒体
20計測情報保管手段
110 全体画像出力手段
111 第1メモリ
112縮小処理手段
120拡大画像出力手段
121 第2メモリ
122拡大処理手段
140計測点設定手段
141マウス
142モード切替手段
150幾何学情報計測手段
155 計測結果出力手段
180参照画像出力手段
190画像表示手段
P1 全体画像
P2,P3 拡大画像
Q 参照画像

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