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技術 単軌条用薬液散布装置

出願人 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構株式会社共立株式会社ニッカリ米山工業株式会社モノレール工業株式会社光永産業株式会社
発明者 長木司小川幹雄久保田太郎田中健治藤原惠池田彰美米山徹朗藤井初郎大塚豊史
出願日 2000年10月13日 (21年4ヶ月経過) 出願番号 2000-313696
公開日 2002年4月23日 (19年10ヶ月経過) 公開番号 2002-119188
状態 特許登録済
技術分野 捕獲、駆除 特殊噴霧装置
主要キーワード リミットスィッチ 機械的切り 接触棒 自動停止機構 横移動部 荷物台車 傾斜上方 作業説明
関連する未来課題
重要な関連分野

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図面 (15)

課題

急傾斜果樹園に横方向に延びるようにS字状に立設された横方向単軌条架設されて薬液散布作業を行う単軌条用薬液散布装置の改良。

解決手段

.急傾斜果樹園に立設されたS字状の横方向単軌条7に駆動車10及び薬液散布装置14を架設し、該薬液散布装置の噴頭31を、機体の進行方向左右にその傾斜角度回動調整できる構造とし、薬液散布装置14が横方向単軌条7を走行する際、その走行移動に関連して噴頭31を回動させ、急傾斜地山側Y、あるいは谷側Tへの薬液散布が適切な角度で行われるようにした。.噴頭31の薬液散布角度を山側Y、あるいは谷側Tへ調整する機構として、薬液散布装置14が横方向単軌条7を通る軌条位置に噴頭31の角度を自動的に制御する制御装置を設けた。.噴頭31の薬液散布角度を自動制御する制御装置を、機械的に制御する機械的制御手段、あるいは電子的に制御する電子的制御手段とした。

概要

背景

従来、山地のような急傾斜地果樹(例えば柑)を栽培している果樹園に対して、傾斜方向に対して縦方向に延びるようにして単軌条を立設し、この単軌条に牽引車牽引されて移動する運搬台車を設け、この運搬台車上に荷物積載して運搬するようにした単軌条運搬装置が知られている。

上記のような単軌条運搬装置においては、単軌条の始端位置急傾斜果樹園との間を、運搬台車に資材収穫果実などの荷物を積載して上下方向に運搬することができることで、それまでの人力での運搬作業による重労働や危険な作業が解消され、また、運搬作業が大幅に能率化されている。しかし、果樹園内における作業の機械化はあまり進んでおらず、例えば、横方向の運搬作業や果樹の病害虫防除作業を目的とした薬剤散布肥料散布などの管理作業に多くの労力を要している。

概要

急傾斜果樹園に横方向に延びるようにS字状に立設された横方向単軌条に架設されて薬液散布作業を行う単軌条用薬液散布装置の改良。

.急傾斜果樹園に立設されたS字状の横方向単軌条7に駆動車10及び薬液散布装置14を架設し、該薬液散布装置の噴頭31を、機体の進行方向左右にその傾斜角度回動調整できる構造とし、薬液散布装置14が横方向単軌条7を走行する際、その走行移動に関連して噴頭31を回動させ、急傾斜地の山側Y、あるいは谷側Tへの薬液散布が適切な角度で行われるようにした。.噴頭31の薬液散布角度を山側Y、あるいは谷側Tへ調整する機構として、薬液散布装置14が横方向単軌条7を通る軌条位置に噴頭31の角度を自動的に制御する制御装置を設けた。.噴頭31の薬液散布角度を自動制御する制御装置を、機械的に制御する機械的制御手段、あるいは電子的に制御する電子的制御手段とした。

目的

上述のように、急傾斜果樹園内においては、縦方向の単軌条運搬装置までの横方向の運搬作業や管理作業等は人力に頼らざるを得ず、重労働であるばかりでなく危険な作業であり、これらを解消するために、果樹園内作業を機械化する必要があった。本発明はこのような事情に基いてなされたもので、急傾斜果樹園において、縦方向の運搬作業は従来設けられている縦方向の単軌条運搬装置により行い、この縦方向の単軌条と回行部を接近させて果樹園内をS字状に往復して延びる横方向単軌条を立設し、この横方向単軌条に薬液散布装置を備えた子機を架設し、該子機を横方向単軌条に沿って移動させて薬液散布作業を自動的に行えるようにすることを目的とする。

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

急傾斜地に対して縦方向に延びるように立設された縦方向単軌条に、牽引車に連結されて移動する運搬台車荷物積載して運搬する親機架設し、該縦方向単軌条から横方向に延びるように立設されたS字状の横方向単軌条に駆動車及び薬液散布装置からなる子機を架設して薬液散布作業を行うようにし、前記薬液散布装置の噴頭を、機体の進行方向左右にその傾斜角度回動調整できる構造とし、薬液散布装置が横方向単軌条を走行する際、その走行移動に関連して噴頭を回動させ、急傾斜地の山側、あるいは谷側への薬液散布が適切な角度で行われるようにしたことを特徴とする単軌条用薬液散布装置。

請求項2

前記噴頭の薬液散布角度を山側、あるいは谷側へ調整する機構として、薬液散布装置が横方向単軌条を通る軌条位置に噴頭の角度を自動的に制御する制御装置を設けたことを特徴とする請求項1記載の単軌条用薬液散布装置。

請求項3

前記噴頭の薬液散布角度を自動制御する制御装置を、機械的に制御する機械的制御手段、あるいは電子的に制御する電子的制御手段としたことを特徴とする請求項1又は2記載の単軌条用薬液散布装置。

技術分野

噴頭薬液散布角度を自動制御する制御装置を、機械的に制御する機械的制御手段、あるいは電子的に制御する電子的制御手段としたので、薬液散布装置が横方向単軌条の回行部を通過するときに噴頭の傾斜方向及び傾斜角度が自動的に切り換えられ、無人薬液散布作業が可能となる。

背景技術

0001

本発明は、傾斜地果樹園に対して縦方向に延びるように立設された縦方向単軌条に、牽引車に連結されて移動する運搬台車荷物積載して運搬する親機架設し、該縦方向単軌条から横方向に延びるように立設された横方向単軌条に駆動車及び薬液散布装置からなる子機を架設して、薬液散布作業を行うようにした単軌条用薬液散布装置に関する。

0002

従来、山地のような急傾斜地果樹(例えば柑)を栽培している果樹園に対して、傾斜方向に対して縦方向に延びるようにして単軌条を立設し、この単軌条に牽引車に牽引されて移動する運搬台車を設け、この運搬台車上に荷物を積載して運搬するようにした単軌条運搬装置が知られている。

発明が解決しようとする課題

0003

上記のような単軌条運搬装置においては、単軌条の始端位置急傾斜果樹園との間を、運搬台車に資材収穫果実などの荷物を積載して上下方向に運搬することができることで、それまでの人力での運搬作業による重労働や危険な作業が解消され、また、運搬作業が大幅に能率化されている。しかし、果樹園内における作業の機械化はあまり進んでおらず、例えば、横方向の運搬作業や果樹の病害虫防除作業を目的とした薬剤散布肥料散布などの管理作業に多くの労力を要している。

課題を解決するための手段

0004

上述のように、急傾斜果樹園内においては、縦方向の単軌条運搬装置までの横方向の運搬作業や管理作業等は人力に頼らざるを得ず、重労働であるばかりでなく危険な作業であり、これらを解消するために、果樹園内作業を機械化する必要があった。本発明はこのような事情に基いてなされたもので、急傾斜果樹園において、縦方向の運搬作業は従来設けられている縦方向の単軌条運搬装置により行い、この縦方向の単軌条と回行部を接近させて果樹園内をS字状に往復して延びる横方向単軌条を立設し、この横方向単軌条に薬液散布装置を備えた子機を架設し、該子機を横方向単軌条に沿って移動させて薬液散布作業を自動的に行えるようにすることを目的とする。

0005

上記の目的を達成するために本発明は、以下の構成を特徴としている。
A.急傾斜地に対して縦方向に延びるように立設された縦方向単軌条に、牽引車に連結されて移動する運搬台車に荷物を積載して運搬する親機を架設し、該縦方向単軌条から横方向に延びるように立設されたS字状の横方向単軌条に駆動車及び薬液散布装置からなる子機を架設して薬液散布作業を行うようにし、前記薬液散布装置の噴頭を、機体の進行方向左右にその傾斜角度が回動調整できる構造とし、薬液散布装置が横方向単軌条を走行する際、その走行移動に関連して噴頭を回動させ、急傾斜地の山側、あるいは谷側への薬液散布が適切な角度で行われるようにした。

0006

B.前記噴頭の薬液散布角度を山側、あるいは谷側へ調整する機構として、薬液散布装置が横方向単軌条を通る軌条位置に噴頭の角度を自動的に制御する制御装置を設けた。
C.前記噴頭の薬液散布角度を自動制御する制御装置を、機械的に制御する機械的制御手段、あるいは電子的に制御する電子的制御手段とした。

0007

上記の構成により本発明の単軌条用薬液散布装置は、以下の作用を行う。
.薬液散布装置の噴頭を、機体の進行方向左右にその傾斜角度が回動調整できる構造とし、薬液散布装置が横方向単軌条を走行する際、その走行移動に関連して噴頭を回動させ、急傾斜地の山側、あるいは谷側への薬液散布が適切な角度で行われるようにすることで、上下方向に傾斜がある果樹園において、横方向単軌条に沿って薬液散布装置を走行させるだけで、山側及び谷側の果樹に対して、薬液を自動的に、かつ適切な角度でムラなく散布し、精度の良い薬液散布作業が行える。また、薬液の散布ロスも防止される。

発明を実施するための最良の形態

0008

.噴頭の薬液散布角度を山側、あるいは谷側へ調整する機構として、薬液散布装置が横方向単軌条を通る軌条位置に噴頭の角度を自動的に制御する制御装置を設けることで、薬液散布装置が横方向単軌条の回行部を通過するときに噴頭の傾斜角度が自動的に切り換えられ、無人薬液散布作業が可能となる。
.噴頭の薬液散布角度を自動制御する制御装置を、機械的に制御する機械的制御手段、あるいは電子的に制御する電子的制御手段とすることで、薬液散布装置が横方向単軌条の回行部を通過するときに噴頭の傾斜角度を自動的に切り換えて精度の高い無人薬液散布作業が可能となる。

0009

以下、本発明の実施の形態を、添付の図面を参照して具体的に説明する。図1及び図2において、符号1は急傾斜地に設けられた果樹園Aに向けて、縦方向に延びるようにして支柱2を介してほぼ所定高さに立設され、長さ方向に沿ってラック1aを有する本線ラインの単軌条(モノレール)で、この単軌条1に架設され、エンジンにより駆動走行する牽引車3に連結されて移動する乗用台車4及び荷物台車5を有し、荷物台車5上に荷物を積載して縦方向に運搬するようにした従来周知の単軌条運搬装置(親機)6を構成している。果樹園A内には、図3にも示すように、縦方向の単軌条1に沿う所定範囲に渡って横方向にS字状に往復して延び、その等高線方向に沿う横移動部分の端部で傾斜上方あるいは下方に向け回行する支線ラインである横方向単軌条7を、支柱7aにより果樹(蜜柑)B列に沿って立設している。横方向単軌条7は、その回行部7cを単軌条1と可及的に接近させており、この位置で搬送物中継できるようにしてあり、また、分岐線7bを設けている。

0010

牽引車3は、単軌条1の所定位置あるいは終端部自動停止する周知の自動停止機構、降するとき常に一定の速度を保つための降坂ブレーキ、駐停車させるための駐停車ブレーキ緊急ブレーキ等を具備している。乗用台車4は、急傾斜地でも楽な姿勢乗車できるスィングシートからなる座席、降坂ブレーキ、非常用駐停車ブレーキ等を具備している。荷物台車5は、果樹園Aで使用される肥料管理用資材を運搬し、果樹園Aで収穫した果樹等を積載して単軌条1の所定位置まで運搬(降坂)して降ろしたり、他の運搬車に積み換えたりする。この実施例では、肥料や管理用資材等を積載して果樹園Aまで運搬するほか、防除用薬液を600L収容する薬液タンクを積載して運搬し、図4に示す薬液散布作業を行う運搬・作業装置8に対して横方向単軌条7の回行部7cにおいて薬液を補給するのにも用いられる。

0011

横方向単軌条7に架設される運搬・作業装置8は、エンジン9により駆動走行する駆動車10と、この駆動車10に連結されて移動する台車11及び12と、この台車11,12上に積載されて薬液を150L収容する薬液タンク13及び薬液散布装置14とから構成されている。前記台車11及び12は、薬液タンク13及び薬液散布装置14を積載して防除作業に用いるほか、例えば、肥料や管理用資材、収穫した蜜柑を収容するコンテナを多数個積載して運搬する運搬作業にも用いることができる。また、駆動車10に連結される運搬台車を別途用意してもよい。

0012

駆動車10は、図5ないし図7に示すように、車体15に搭載されたエンジン9から動力を受けて変速する変速機16を設け、この変速機16の下側の車体15に、前後一対の上側駆動輪17を横方向単軌条7の上面と対応させて軸支している。上側駆動輪17,17の前後両側の車体15に一端を枢支し、下方に向け逆ハ字状に延びる揺動支持アーム19,19の他端に、前後一対の下側駆動輪18を横方向単軌条7の下面と対応させ、かつ上側駆動輪17と対向させて軸支している。上側駆動輪17及び下側駆動輪18はゴム輪からなり、横方向単軌条7を上下から挟んで転接している。上側駆動輪17及び下側駆動輪18の回転軸にはそれぞれスプロケット17a,18aが固設され、変速機16の出力軸20に固設したスプロケット20aから1本のチェーン21により回転駆動するように巻回され、上側駆動輪17及び下側駆動輪18を回転駆動して機体を走行させるようにしている。

0013

前記変速機16には、機体の中立位置と前・後進とを切り換える前後進切り換えレバー16aが設けられている。揺動支持アーム19,19の先端部間には、下側駆動輪18,18間を弾持する弾持機構22が設けられ、横方向単軌条7に対する下側駆動輪18,18の転接圧を調整するようにしている。変速機16に近接して動力接断・ブレーキ装置23が設けられ、この動力接断・ブレーキ装置23に操作レバー兼自動停止レバー23aが設けられている。前記横方向単軌条7の上面及び下面には、上側駆動輪17及び下側駆動輪18の転接摩擦を増大させるためのローレット24加工が施されている。図5ないし図7において符号25はバッテリ、26は駆動車10に台車11を連結するためのヒッチである。27は横方向単軌条7の支柱7aから側方に突出していて、駆動車10が走行しているときに操作レバー兼自動停止レバー23aと当接すると、該レバー23aを回動させて動力接断・ブレーキ装置23により上側駆動輪17及び下側駆動輪18への動力を断つと共に、ブレーキをかけて機体の走行を自動停止させるための自動停止用突起である。この突起27は作用位置と非作用位置とに移動可能である。なお、ローレット24は回行部7cのみに形成してもよく、また、他の摩擦材に代えてもよいものである。

0014

薬液散布装置14は、図8及び図9に示すように、台車12上にエンジン28を搭載し、このエンジン28に続いて減速装置29,軸流ファン30,噴頭31を順に配設した有気噴霧式のものである。噴頭31は、背面視で扇形状をなしていて、わずかに後傾姿勢となっており、回転部31aを中心に機体進行方向左右に300度の角度範囲往復回動調節可能に支持されている。噴頭31には、回転部31aを回転駆動する環状のスプロケット32が設けられ、このスプロケット32に、軸流ファン30の風胴30aの頂部に設置された噴頭回動用モータ33の出力軸に取付けられたスプロケット33aとの間においてチェーン34が巻回され、噴頭回動用モータ33の回転により噴頭31の左右傾斜角度回動調節するようにしている。この噴頭31の回動調節は、噴頭回動用モータ33を機械的に制御し、あるいは電子的に制御して自動制御される。また、噴頭31には、多数のノズル31bが設けられ、これらノズル31bに薬液タンク13に収容された薬液が供給されて、軸流ファン30からの風力により有気噴霧されて果樹Bに向け散布される(図14参照)。

0015

薬液タンク13を積載した台車11の下部位置には、図10ないし図13に示すように、横方向単軌条7の側面に向けて接触棒35a,36aを有するリミットスイッチからなる第1のセンサ35と第2のセンサ36が、その高さを上下にわずかにずらせ、かつ左右の間隔を調節可能に設けられている。横方向単軌条7の回行部7cの側面には、第1の検知板37と第2の検知板38が、軌条の長さ方向に所定の間隔を開けて、かつその間隔を調節可能に設置されている。そして、運搬・作業装置8の往行程で第1のセンサ35の接触棒35aが第1の検知板37と接すると噴頭回動用モータ33のスイッチがオンし、スプロケット33a−チェーン34−スプロケット32を介して噴頭31を回転部31aを中心に左右の一方に回動させる。第2のセンサ36の接触棒36aが第2の検知板38と接すると、噴頭回動用モータ33のスイッチがオフとなって噴頭31の回動が停止する。運搬・作業装置8の復行程においては、第2のセンサ36の接触棒36aが第2の検知板38と接すると噴頭回動用モータ33のスイッチがオンし、噴頭31を往行程とは逆方向に回動させる。第1のセンサ35の接触棒35aが第1の検知板37と接すると、噴頭回動用モータ33のスイッチはオフとなって噴頭31の回動が停止する。

0016

従って、薬液散布装置14の噴頭31は、機体の進行方向左右にその傾斜角度が回動調整できる構造であり、運搬・作業装置8が横方向単軌条7の回行部7cを走行する際、回行部7cの通過に関連して噴頭31を自動的に回動させることにより、図14に示すように、急傾斜地の山側Y、あるいは谷側Tへの薬液散布角度の調節が可能で、果樹に対して適切な角度で薬液散布が行われる。また、必要に応じて山側Yから谷側Tへ、あるいは谷側Tから山側Yへ薬液散布方向の切り換えも可能である。噴頭31は、その薬液散布方向を山側Y、あるいは谷側Tにして、運搬・作業装置8が横方向単軌条7の直進走行部を走行して散布作業を行ってから回行部7cを通る際に、第1のセンサ35と第2のセンサ36及び第1の検知板37と第2の検知板38の接触作用により、それまでの散布角度が変更される。この第1のセンサ35と第2のセンサ36及び第1の検知板37と第2の検知板38による機械的切り換え制御手段に代えて、電子制御(例えば光電センサ)により切り換える電子的切り換え手段にしてもよい。

0017

噴頭角度自動制御の具体的な目的を、往行程(登り)を例にして説明する。散布作業開始地点(実施例ではS字状軌条7の最下端部)において、傾斜谷側Tに向けて散布するように噴頭31の向きを所定の角度に設定する。噴頭角度制御用の第1のセンサ35及び第2のセンサ36は、上下方向に若干位置をずらせて設置してあり、検知板37,38の軌条7側面への設置位置を上下にずらすことによって、どちらのセンサに接触させるかを選択可能となっている。センサ35,36が検知板37,38に接触することによって噴頭角調節用モータ33が回転するが、例えば先に第1のセンサ35が第1の検知板37に接触した場合は時計回り(または反時計回り)に回転し、次に第2のセンサ36が第2の検知板38に接触して回転が停止する。先に第2のセンサ36が第2の検知板38に接触した場合はその逆の動作となる。

0018

作業を開始すると、谷側Tに向けて散布を行いながら、横方向(ほぼ等高線方向)に走行を続け、やがて最初の回行部7cにさしかかる。回行部7cを通過して逆向き横方向への走行になると必然的に山側Yに向けた散布となるが、谷側T散布のために噴頭角度が水平に対してやや下向きに設定されているので、山側Y散布に適した水平に対してやや上向きに変更する必要が生じる。検知板37,38が主として回行部7cに設置され、噴頭角度の自動調節を行うのはこのためである。

0019

等高線方向に走行しながら、傾斜山側Yまたは谷側Tに向けて散布を行う場合においても、傾斜角度や果樹Bの大きさ、配置などによって散布の向きを調節する必要が生じる場合がある。この場合には、回行部7c以外にも検知板を設置して適正化を図ることができる。往行程を終了して復行程を開始する場合は、噴頭角を復行程の初期状態(往行程終了時とは逆向き)に設定する。往行程走行時と復行程走行時とでは、第1のセンサ35と第2のセンサ36が検知板37,38に接触する順番が全く逆になるため、往行程で散布していない側への散布方向が適正に制御される。以上のことから、薬液散布装置14は果樹Bに対して薬液を適切な角度でムラなく、かつ精度良く散布することが可能となり、その結果、薬液の散布ロスを防止することができる。

0020

また本発明では、急傾斜地の果樹園Aに対し、S字状の横方向単軌条7を敷設した支線ラインと、傾斜縦方向に単軌条1を敷設した本線ラインとを設け、横方向単軌条7の回行部7cにおいて支線ラインと本線ラインとを可及的に接近配置し、支線ラインで等高線方向の搬送を行い、支線ラインの回行部7cで本線ラインとの中継を行う搬送方式を構成している。運搬・作業装置8が支線ラインを走行する行程で傾斜山側Y、あるいは傾斜谷側Tに向けて薬液散布を行い、支線ラインの回行部7cにおいて本線ラインを走行する荷物台車5に積載された薬液タンクから、支線ラインの薬液タンク13に対し薬液を補給する方式がとられている。なお、上記本線ラインに架設される単軌条運搬装置(親機)5、及び支線ラインに架設される運搬・作業装置8(子機)の制御は有人、無人(自動)、リモコンのいずれで行うようにしてもよい。

0021

次に、上記のような構成の単軌条運搬・作業装置の動作について説明する。急傾斜地にある果樹園Aに対して傾斜縦方向の運搬作業を行うときは、本線ラインの単軌条1に架設された単軌条運搬装置(親機)6の荷物台車5上に荷物を積載し、作業者は乗用台車4に乗って、あるいは自動(無人)により果樹園Aの目的場所まで搬送し、荷物を果樹園Aまで運び上げる。また、果樹園Aで収穫された果実を積載して傾斜下方に運び降ろす。果樹園A内においては、支線ラインであるS字状の横方向単軌条7に架設された運搬・作業装置8(子機)が走行移動して運搬作業や薬液散布作業等を行う。この際、単軌条1と可及的に接近している回行部7c部分において積み荷の受け継ぎや薬液の補給が行われる。

0022

運搬・作業装置8によって果樹(蜜柑)B列に対して薬液散布作業を行うときは、駆動車10により運搬・作業装置8を横方向単軌条7に沿って一方に走行させながら、薬液散布装置14の噴頭31により薬液タンク13に収容された薬液を果樹Bに向けて散布する。その際に噴頭31は、傾斜山側Y、あるいは傾斜谷側Tの一方の果樹Bに向けて傾斜させた状態で薬液散布を行う。そして、運搬・作業装置8が横方向単軌条7の直進走行部から回行部7cを通るとき、第1のセンサ35が第1の検知板37と接して噴頭回動用モータ33のスイッチをオンにし、噴頭31を回転部31aを中心に回動させる。第2のセンサ36が第2の検知板38と接すると、噴頭回動用モータ33のスイッチがオフとなって噴頭31の回動が停止する。そのとき、運搬・作業装置8は回行部7cに沿って旋回しており、噴頭31は、予め設定された角度で対向する傾斜山側Y、あるいは傾斜谷側Tの果樹Bに対して適切な薬液散布を行う。噴頭31の傾斜角度の調整は、必要があれば横方向単軌条7の直進走行部においても行われる。

0023

運搬・作業装置8が横方向単軌条7の終端に達したならば、運搬・作業装置8をそれまでとは逆方向に走行させて薬液散布作業が行われる。この復行程では、往行程とは逆の傾斜谷側T、あるいは傾斜山側Yに散布が行われる。運搬・作業装置8が横方向単軌条7の直進走行部から回行部7cを通るとき、まず、第2のセンサ36が第2の検知板38と接して噴頭回動用モータ33のスイッチがオンとなり、噴頭31を回動させる。次に、第1のセンサ35が第1の検知板37と接すると噴頭回動用モータ33のスイッチはオフとなって噴頭31の回動が停止する。従って、運搬・作業装置8が横方向単軌条7を往復することにより、果樹B列に対して傾斜山側Yと傾斜谷側Tの両側から薬液散布が行われ、散布ムラのない防除作業が行われる。このような薬液散布作業中に、薬液タンク13内の薬液がなくなるか少なくなったときには、本線ラインと接近した横方向単軌条7の回行部7cにおいて、本線ラインを走行する荷物台車5に積載された薬液タンクから、薬液タンク13に対し薬液を補給する。

0024

運搬・作業装置8(子機)の台車11及び12には、薬液タンク13及び薬液散布装置14を積載して防除作業に用いているが、台車11及び12から薬液タンク13及び薬液散布装置14を取り外して、台車11及び12に、収穫した蜜柑を収容するコンテナを多数個積載して運搬する運搬作業にも用いることもできる。また、駆動車10から台車11及び12を取り外して別に用意した運搬台車を連結し、運搬作業に用いることができる。これらの運搬物を本線ラインの単軌条運搬装置(親機)6の荷物台車5に積み換えるには、本線ラインと接近した横方向単軌条7の回行部7cにおいて中継される。運搬・作業装置8が移動しながら運搬作業や薬液散布作業等を行うとき、横方向単軌条7の上面及び下面にはローレット24加工が施されているので、運搬・作業装置8が等高線方向に走行するときはもとより、特に傾斜している回行部7cを走行するときにも、上側駆動輪17及び下側駆動輪18の横方向単軌条7に対する転接摩擦が大きくなっており、上側駆動輪17及び下側駆動輪18がスリップを起こすようなことはない。

0025

なお、本発明の単軌条運搬・作業装置は、急傾斜地の果樹園に限らず、平坦地の農用地、その他の運搬・作業手段にも適用できるものである。

0026

以上説明したように本発明による単軌条運搬・作業装置によれば、以下の効果を奏することができる。
.急傾斜地に対して縦方向に延びるように立設された縦方向単軌条に、牽引車に連結されて移動する運搬台車に荷物を積載して運搬する親機を架設し、該縦方向単軌条から横方向に延びるように立設されたS字状の横方向単軌条に駆動車及び薬液散布装置からなる子機を架設して薬液散布作業を行うようにし、前記薬液散布装置の噴頭を、機体の進行方向左右にその傾斜角度が回動調整できる構造とし、薬液散布装置が横方向単軌条を走行する際、その走行移動に関連して噴頭を回動させ、急傾斜地の山側、あるいは谷側への薬液散布が適切な角度で行われるようにしたので、上下方向に傾斜がある果樹園において、横方向単軌条に沿って薬液散布装置を走行させるだけで、山側及び谷側の果樹に対して、薬液を自動的に、かつ適切な角度でムラなく散布し、精度の良い薬液散布作業を実施することができる。また、薬液の散布ロスも防止することができる。

図面の簡単な説明

0027

.噴頭の薬液散布角度を山側、あるいは谷側へ調整する機構として、薬液散布装置が横方向単軌条を通る軌条位置に噴頭の角度を自動的に制御する制御装置を設けたので、薬液散布装置が横方向単軌条の回行部を通過するときに噴頭の傾斜角度を自動的に切り換えて、精度の高い無人薬液散布作業を実施することができる。

--

0028

図1傾斜縦方向単軌条及び運搬装置(親機)の側面図である。
図2傾斜縦方向の単軌条及び横方向(S字状)単軌条を敷設した状態の急傾斜果樹園の平面図である。
図3縦方向の単軌条及び横方向(S字状)単軌条を敷設した状態の急傾斜果樹園の部分概念図である。
図4横方向単軌条に架設された運搬・作業装置(子機)の側面図である。
図5横方向単軌条に架設された駆動車の側面図である。
図6同平面図である。
図7同後面図である。
図8横方向単軌条に架設された薬液散布装置の側面図である。
図9同背面図である。
図10薬液タンク台車に設けたセンサ部分の平面図である。
図11同側面図である。
図12同センサ部分の側面図である。
図13同背面図である。
図14横方向単軌条に架設された運搬・作業装置(子機)の作業説明図である。

0029

1傾斜地縦方向の単軌条(本線ライン) 1a ラック
2支柱
3牽引車
4乗用台車
5荷物台車
6 単軌条運搬装置(親機)
7 S字状をした横方向単軌条(支線ライン) 7a 支柱 7b分岐線
7c 回行部
8運搬・作業装置(子機)
9,28エンジン
10駆動車
11,12台車
13薬液タンク
14薬液散布装置(有気噴霧式)
15 車体
16変速機16a前後進切り換えレバー
17 上側駆動輪17aスプロケット
18 下側駆動輪 18a スプロケット
19揺動支持アーム
20 変速機の出力軸20a スプロケット
21 1本のチェーン
22 弾持機構
23動力接断・ブレーキ装置23a操作レバー兼自動停止レバー
24ローレット(摩擦材)
25バッテリ
26ヒッチ
27 自動停止用突起
29減速装置
30軸流ファン
31噴頭31a 回転部 31bノズル
32 スプロケット
33 噴頭回動用モータ33a スプロケット
34 噴頭回動用チェーン
35 第1のセンサ(リミットスィッチ
35a 第1の接触棒
36 第2のセンサ(リミットスィッチ)
36a 第2の接触棒
37 第1の検知板
38 第2の検知板
A果樹園(山成園)
B果樹(蜜柑)
Y山側果樹への噴霧
T谷側果樹への噴霧

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