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技術 無菌充填用ガゼット袋

出願人 株式会社細川洋行
発明者 渡部献司丹羽進久下らい蔵
出願日 2000年10月11日 (20年4ヶ月経過) 出願番号 2000-310302
公開日 2002年4月16日 (18年10ヶ月経過) 公開番号 2002-114231
状態 特許登録済
技術分野
主要キーワード 折り返し部位 口部フランジ 直線帯状 隅部付近 補助シール 密封用フィルム 工業用薬品 外側フィルム
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2002年4月16日)のものです。
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図面 (8)

課題

液体等の充填を容易且つ速く行うことができると共に必要以上に包装袋を大きくする必要のない無菌充填ガゼット袋を提供する。

解決手段

両側面にガゼットが形成された袋本体2に、充填部材3および注出部材4が設けられた無菌充填用ガゼット袋1であって、その袋本体2は、前面部5と後面部6を構成する一対の平面部7と、袋本体2の内側に折り返し部位8が突出する一対の側面部10とを備えており、平面部7はその四方シールされ、平面部7の一の隅部22には充填部材3を設け、平面部7の他の隅部21には斜行シール部16を形成し、平面部7の隅部の中間位置には注出部材4を設けることによって、上記課題を解決する。

概要

背景

充填部材を備える包装袋は、液体製品無菌状態下で充填するのに好ましく使用されている。充填部材を備える包装袋への液体製品の充填は、予め密封状態にした包装袋を電子線やγ線等の殺菌手段で殺菌し、次いで、包装袋に装着されている充填部材から液体製品を無菌充填し、その後、無菌状態を維持したままその包装袋を再度密封することによって行われる。図6と図7は、そうした充填部材を備える平袋タイプの包装袋の一例を示している。

図6は、充填部材63と注出部材64とを備える平袋タイプの包装袋61の一例を示す平面図(a)と、充填部材63の構造(b)を説明する断面図である。この包装袋61は、予め密封状態にされた後に殺菌されて充填装置に供給される。そして、その包装袋61が充填装置に供給されると、充填部材63の袋外側表面に密封状態となるようにヒートシールされた第一メンブレン65が突き破られ、そこから液体が充填される。このとき、充填部材63の袋内側表面には、複数個間欠的にヒートシールされた第二メンブレン66が設けられている。充填された液体は、ヒートシールされていない第二メンブレン66の隙間67を通って、包装袋内に充填される。その後、充填部材63が設けられていない側の構成フィルム68の表面から、加熱部材が押し当てられてその第二メンブレン66の全周が充填部材63の袋内側表面に融着してヒートシールされ、再密封される。このような方法で充填可能な包装袋61は、無菌状態を十分に維持した状態で液体充填できるので、食品関係においては特に好ましく採用されている。

また、図7は、充填部材73と注出部材74とを備える平袋タイプの包装袋71の他の一例を示す平面図(a)と、充填後の充填部を密封した態様を示す平面図(b)である。この包装袋71も、上述の包装袋61と同様に、予め密封状態にされた後に殺菌されて充填装置に供給される。そして、その包装袋71が充填装置に供給されると、充填部材73の袋外側表面に密封状態となるようにヒートシールされたメンブレン75が突き破られ、そこから液体が充填される。このとき、充填部材73の袋内側表面には、図6に示したような第二メンブレン66は設けられていない。液体は、充填部材73を通って包装袋内に充填される。その後、充填部材73が設けられた部分77と、液体が充填された部分78とを隔離するために、相対する構成フィルムをヒートシールしてシール部76を形成し、液体が充填された部分78を再密封する。このような方法で充填可能な包装袋71は、無菌状態を十分に維持した状態で液体充填できるので、食品関係においては特に好ましく採用されている。

概要

液体等の充填を容易且つ速く行うことができると共に必要以上に包装袋を大きくする必要のない無菌充填用ガゼット袋を提供する。

両側面にガゼットが形成された袋本体2に、充填部材3および注出部材4が設けられた無菌充填用ガゼット袋1であって、その袋本体2は、前面部5と後面部6を構成する一対の平面部7と、袋本体2の内側に折り返し部位8が突出する一対の側面部10とを備えており、平面部7はその四方がシールされ、平面部7の一の隅部22には充填部材3を設け、平面部7の他の隅部21には斜行シール部16を形成し、平面部7の隅部の中間位置には注出部材4を設けることによって、上記課題を解決する。

目的

本発明は、上記問題を解決すべくなされたものであって、液体充填を容易且つ速く行うことができると共に必要以上に包装袋を大きくする必要のない無菌充填用ガゼット袋を提供するものである。

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
2件

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請求項1

両側面にガゼットが形成された袋本体に、充填部材および注出部材が設けられた無菌充填ガゼット袋であって、前記袋本体は、前面部と後面部を構成する一対の平面部と、該袋本体の内側に折り返し部位が突出する一対の側面部とを備えており、該平面部はその四方シールされ、該平面部の一の隅部には前記充填部材が設けられ、該平面部の他の隅部には斜行シール部が形成され、該平面部の隅部の中間位置には前記注出部材が設けられていることを特徴とする無菌充填用ガゼット袋。

請求項2

前記充填部材が設けられている一の隅部には、無菌充填された後に形成されることになる斜行シール部の一部が予め形成されていることを特徴とする請求項1に記載の無菌充填用ガゼット袋。

技術分野

0001

本発明は、充填部材を備える無菌充填ガゼット袋に関する。

背景技術

0002

充填部材を備える包装袋は、液体製品無菌状態下で充填するのに好ましく使用されている。充填部材を備える包装袋への液体製品の充填は、予め密封状態にした包装袋を電子線やγ線等の殺菌手段で殺菌し、次いで、包装袋に装着されている充填部材から液体製品を無菌充填し、その後、無菌状態を維持したままその包装袋を再度密封することによって行われる。図6図7は、そうした充填部材を備える平袋タイプの包装袋の一例を示している。

0003

図6は、充填部材63と注出部材64とを備える平袋タイプの包装袋61の一例を示す平面図(a)と、充填部材63の構造(b)を説明する断面図である。この包装袋61は、予め密封状態にされた後に殺菌されて充填装置に供給される。そして、その包装袋61が充填装置に供給されると、充填部材63の袋外側表面に密封状態となるようにヒートシールされた第一メンブレン65が突き破られ、そこから液体が充填される。このとき、充填部材63の袋内側表面には、複数個間欠的にヒートシールされた第二メンブレン66が設けられている。充填された液体は、ヒートシールされていない第二メンブレン66の隙間67を通って、包装袋内に充填される。その後、充填部材63が設けられていない側の構成フィルム68の表面から、加熱部材が押し当てられてその第二メンブレン66の全周が充填部材63の袋内側表面に融着してヒートシールされ、再密封される。このような方法で充填可能な包装袋61は、無菌状態を十分に維持した状態で液体充填できるので、食品関係においては特に好ましく採用されている。

0004

また、図7は、充填部材73と注出部材74とを備える平袋タイプの包装袋71の他の一例を示す平面図(a)と、充填後の充填部を密封した態様を示す平面図(b)である。この包装袋71も、上述の包装袋61と同様に、予め密封状態にされた後に殺菌されて充填装置に供給される。そして、その包装袋71が充填装置に供給されると、充填部材73の袋外側表面に密封状態となるようにヒートシールされたメンブレン75が突き破られ、そこから液体が充填される。このとき、充填部材73の袋内側表面には、図6に示したような第二メンブレン66は設けられていない。液体は、充填部材73を通って包装袋内に充填される。その後、充填部材73が設けられた部分77と、液体が充填された部分78とを隔離するために、相対する構成フィルムをヒートシールしてシール部76を形成し、液体が充填された部分78を再密封する。このような方法で充填可能な包装袋71は、無菌状態を十分に維持した状態で液体充填できるので、食品関係においては特に好ましく採用されている。

発明が解決しようとする課題

0005

しかしながら、図6で説明した包装袋61において、液体充填は、ヒートシールされていない第二メンブレン66の隙間67を通って行われるので、その充填速度が遅くなるという問題がある。しかも、その第二メンブレン66をヒートシールして再密封した場合であっても、その材質によっては液体と接触して好ましくない現象が起こる場合もある。

0006

また、図7で説明した包装袋71においては、充填部材73が設けられた部分77と、液体が充填された部分78とを隔離するシール部76を形成して再密封するので、液体を充填することができる包装袋71の容積が実質的に減少してしまうという問題があり、結果的に包装袋71を大きくしなければならないという問題がある。

0007

本発明は、上記問題を解決すべくなされたものであって、液体充填を容易且つ速く行うことができると共に必要以上に包装袋を大きくする必要のない無菌充填用ガゼット袋を提供するものである。

課題を解決するための手段

0008

請求項1の発明は、両側面にガゼットが形成された袋本体に、充填部材および注出部材が設けられた無菌充填用ガゼット袋であって、前記袋本体は、前面部と後面部を構成する一対の平面部と、該袋本体の内側に折り返し部位が突出する一対の側面部とを備えており、該平面部はその四方がシールされ、該平面部の一の隅部には前記充填部材が設けられ、該平面部の他の隅部には斜行シール部が形成され、該平面部の隅部の中間位置には前記注出部材が設けられていることに特徴を有する。

0009

この発明によれば、平面部の一の隅部には充填部材を設け、平面部の他の隅部には斜行シール部が形成されている。すなわち、充填部材が設けられている一の隅部には斜行シール部が形成されていないので、内容物を充填する際には、充填部材から容易且つ速やかに内容物を充填することができ、内容物を充填した後においては、その隅部に斜行シール部を形成することによって、充填部材が設けられた隅部と内容物が充填された部分とを隔離して容易に再密封することができる。しかも、その充填部材は内容物の充填量に実質的に影響しない隅部に設けられるので、内容物を充填することができるガゼット袋の容積が実質的に減少することもない。

0010

請求項2の発明は、請求項1に記載の無菌充填用ガゼット袋において、前記充填部材が設けられている一の隅部には、無菌充填された後に形成されることになる斜行シール部の一部が予め形成されていることに特徴を有する。

0011

この発明によれば、充填部材が設けられている一の隅部には、無菌充填された後に形成されることになる斜行シール部の一部が予め形成されているので、内容物を充填した後に形成されるその斜行シール部の形成を容易に行うことができる。

発明を実施するための最良の形態

0012

本発明の無菌充填用ガゼット袋について、図面を参照しつつ説明する。なお、図1図3図6図7に表されたハッチングは、シールされた部分を表したものである。

0013

図1は、内容物が充填されていない状態の本発明のガゼット袋1の一例を示す正面図であり、図2は、内容物を充填した後に充填部材3が設けられた隅部22に斜行シール部16を形成して再密封した形態を示すガゼット袋1の平面図であり、図3は、内容物を充填した状態のガゼット袋1の一例を示す斜視図であり、図4は、ガゼット袋1の端面の一例を示す説明図であり、図5は、充填部材3の一例を示す斜視図である。

0014

本発明のガゼット袋1は、図1に示すように、ガゼットが両側面に形成された袋本体2と、その袋本体2に設けられた充填部材3および注出部材4とを備える無菌充填用のガゼット袋である。

0015

このガゼット袋1は、各種の内容物、例えば飲料水コーヒースープワイン、酒、牛乳乳飲料等の飲料、醤油ソース等の風味調味料、カーオイル洗剤工業用薬品等の化学製品などを充填することができるものである。内容物は、固形物入りの液体であってもよいし、粉体等の液体以外の流動体であってもよい。また、ガゼット袋1の容量も自由に変更することができ、例えば5リットル程度の家庭用から20リットル程度またはそれ以上の業務用に至るまで広く適用できる。内容物が充填されたガゼット袋1は、おおむね立方体または直方体の形状をとる(図3を参照。)。

0016

先ず、袋本体2について説明する。

0017

袋本体2は、前面部5と後面部6を構成する一対の平面部7と、その袋本体2の内側に折り返し部位8が突出する一対の側面部10とから構成されている。その平面部7と側面部10は、通常は正方形または長方形合成樹脂フィルムで作製されている。

0018

袋本体2の周縁には、図1に示すように、頂部シール部11、底部シール部12、左右の側部シール部13、14が形成されている。このような各シール部11、…、14は、その平面部7の内側の四方を、向かい合う平面部7及び側面部10の当接部分にシールして形成したものである。各シール部は、通常はヒートシール法で形成される。なお、図4(b)に示すように、袋本体2を形成するためのフィルムを折り曲げ成形することによって、側部シール部の一部を省略することもできる。

0019

袋本体2の平面部7及び/又は側面部10は、接着されない状態で重ね合わされた少なくとも2枚の合成樹脂製フィルムによって形成される緩衝撃型の構造をとっていてもよい。ここで、「重ね合わされた少なくとも2枚の合成樹脂製フィルムによって形成される」とは、複数の合成樹脂フィルムが分離しているかまたは分離可能な状態で重ね合わされた構造をとっていることを言う。

0020

各合成樹脂製フィルムあるいはフィルム中の各層の材料樹脂や厚さ等は、内容物の性質や袋に要求される強度等の諸条件を考慮して適宜決定されるものである。一般的には、外側のフィルムまたは層に関しては、外部環境との関係で要求される強度や耐摩耗性等の性能を重視して決定される。一方、内側のフィルムまたは層に関しては、内部環境との関係で要求される耐水性耐薬品性ガスバリア性あるいはシール性等の性能を重視して決定される。なお、本発明においては、平面部7の四方がヒートシールされ、各隅部21には斜行シール部15が形成され、内容物を充填した後にあっては充填部材3が設けられた隅部22に斜行シール部16が形成されることから、ヒートシールの際の熱に耐えうる構成にすることが必要である。

0021

例えば、上記の袋本体2の平面部7および側面部10においては、単層フィルムとしても、外側フィルム内側フィルムとからなる複合フィルムとしてもよく、特に限定されない。複合フィルムとした場合の具体例としては、外側フィルムの層構成外側層/中間層/内側層]を、15μmの延伸ナイロン(ON)/20μmのポリエチレン(PE)/60μmの線状低密度ポリエチレンLLDPE)とし、内側フィルムを60μmのLLDPE単層フィルムとすることができる。その他の複合フィルムの具体例としては、(1)外側フィルム[外側から内側に向かって、15μmのポリ塩化ビニリデンコートON層(KコートON)/20μmのPE/60μmのLLDPE]と内側フィルム[60μmのLLDPE]、(2)外側フィルム[12μmの金属蒸着ポリエチレンテレフタレート層(VMPET)/15μmのON/20μmのPE/60μmのLLDPE]と内側フィルム[60μmのLLDPE]、(3)外側フィルム[15μmのON/20μmのPE/60μmのLLDPE・ON・LLDPE共押出しフィルム]と内側フィルム[60μmのLLDPE・ON・LLDPE共押出しフィルム]、(4)外側フィルム[15μmのON/20μmのPE/60μmのLLDPE・エチレンビニルアルコール共重合体EVOH)・LLDPE共押出しフィルム]と内側フィルム[60μmのLLDPE・EVAL・LLDPE共押出しフィルム]、(5)外側フィルム[12μmのシリカ蒸着ポリエチレンテレフタレート層/15μmのON/20μmのPE/60μmのLLDPE]と内側フィルム[60μmのLLDPE]、(6)外側フィルム[12μmのアルミナ蒸着ポリエチレンテレフタレート層/15μmのON/20μmのPE/60μmのLLDPE]と内側フィルム[60μmのLLDPE]、等の組み合わせを例示できる。

0022

上記の例示において、ONは強度向上に有効であり、KコートON、VMPET、EVOHはバリア性向上に有効である。また上記の(3)は、特に強度を向上させたい場合に好適である。合成樹脂製フィルム中の少なくとも1層は、アルミニウム箔のような金属箔の層であってもよい。

0023

次に、隅部21、22の形態について説明する。

0024

袋本体2の頂部側及び底部側には、一対の平面部7それぞれに4個所、合計8個所の隅部があるが、本発明においては、そのうちの一の隅部22には充填部材3が設けられ、他の7個所の隅部21には斜行シール部15が形成されている。ここでいう斜行シール部15とは、その隅部21を斜めに切り取るような形態でシールされた直線的なシール部である。なお、充填部材3が設けられている一の隅部には、斜行シール部15は形成されていない。

0025

斜行シール部15が形成された隅部21には、頂部シール部11または底部シール部12と、側部シール部13、14と、斜行シール部15とで囲まれた三角形状のフィン部18が形成されている。このフィン部18の内部空間は、斜行シール部15によって袋本体2の内部空間から完全に遮断されているので、充填された内容物はフィン部18の内部空間には入り込まない。また、そのフィン部18に補助シール部17を形成することもできる。

0026

この斜行シール部15は、頂部シール部11または底部シール部12の任意位置から側部シール部13、14の任意位置まで、対向しあう袋本体2の内面同士を直線的にシールすることによって形成される。こうした斜行シール部15は、内容物を注出する際に、注出部材4の装着部に内容物を誘導する機能を有している。さらに、内容物を充填した後のガゼット袋1の形状を直方体又は立方体に近づけて外箱内にぴったりと納める機能、ガゼット袋1に自立性を付与する機能、及び、ガゼット袋1に負荷される衝撃の応力を分散してガゼット袋1の耐衝撃性を向上させる機能も備えている。

0027

充填時のガゼット袋1がなるべく立方体または直方体に近い形状となるようにする観点から、任意位置Pは、できるだけ頂部シール部11および底部シール部12とガセット折り込み部位8との交点に近いほうが好ましい。このため、任意位置Pは、通常、頂部シール部11および底部シール部12と折り込み部位8との交点から±1cmの範囲内、好適にはその交点上に設けられる。なお、同様の観点から、予め各隅部21に形成した斜行シール部15または内容物の充填後に隅部22に形成した斜行シール部16は、袋本体2の右側と左側、前側と後ろ側および頂部側と底部側のそれぞれの位置関係にある斜行シール部同士ができるだけ対称的であることが好ましい。さらに、同様の観点から、斜行シール部15、16は、フィン部18ができるだけ直角二等辺三角形に近い形状となるように形成するのが好ましい。

0028

なお、内容物を充填した後に斜行シール部16が形成される隅部22、すなわち充填部材3が設けられている隅部22、には、図1に示すように、予め一部分だけシール部19を形成しておくことが好ましい。特に、頂部シール部11側または底部シール部12側から、後に形成する斜行シール部16の一部をなすシール部19を予め形成しておくことによって、内容物を充填した後の加熱部材の取り扱いが容易になり、図2に示すような斜行シール部16の形成を容易に行うことができる。

0029

また、ガゼット袋1には、内容物を充填した後に脚部として機能する自立性補助シール部(図示しない)を任意に形成することもできる。自立性補助シール部は、一対の平面部7(前面部5及び後面部6)のそれぞれに設けられており、平面部7をつまんだ状態で対向しあう平面部7の内面同士を接着するようにして形成された直線帯状のシール部であり、内容物が充填された後のガゼット袋1の胴部と底面部との境目になる高さで水平に延びるように設けられる。

0030

三角形状のフィン部18は、本来的にはガゼット袋1にとって不要な部分である。そのため、図3に示すように、袋本体2の前側と後ろ側の頂部シール部11の隅部同士を接着することが好ましい。こうすることによって、フィン部18が邪魔にならなくなると共に、フィン部18の介在によって外箱の上面や下面に内容物が充填されている部分の袋壁直接接触しなくなる。隅部同士を接着するに際しては、隅部付近をさらに接着してもよい。例えば、袋本体2の前側と後ろ側の対向する頂部シール部11同士または底部シール部12同士を、隅部の接着部分と連続的にまたは不連続的に接着してもよい。そうした接着部は、帯状のシール部であってもよいし、円形楕円形四角形等のポイントシール部(スポットシール部)であってもよい。

0031

次に、充填部材3と注出部材4について説明する。

0032

充填部材3は、斜行シール部15が形成されていない一の隅部22に設けられている。こうした位置に充填部材3が設けられることによって、内容物を充填する際にはその充填部材3から容易且つ速やかに内容物を充填することができ(図1を参照。)、内容物を充填した後においてはその隅部22に斜行シール部16を形成して(図2を参照。)、充填部材3が装着された部分と、内容物が充填された部分とを隔離して容易に再密封することができる。

0033

なお、充填部材3が設けられる隅部22は、ガゼット袋1においては内容物充填量に実質的に影響を及ぼさない部分であるので、内容物を充填することができる容積が実質的に減少することがない。そのため、容量を大きくするためにガゼット袋1を必要以上に大きくする必要がない。

0034

充填部材3は、通常は、ポリエチレンやポリエチレンテレフタレートのようなポリオレフィン系材料から作製した射出成形品である。そして、その形状は特に限定されず従来型の充填部材3を採用することができる。図5は、そうした充填部材3の一例を示す斜視図である。

0035

充填部材3は、一般的には図5に示すように、平面部7を構成する合成樹脂フィルムの内側面に融着する接合フランジ51と、平面部7の外側に突出して密封用フィルム54を融着する口部フランジ52と、胴部53とから主に構成されている。口部フランジ52を封止する手段としては、上述のように、密封用フィルム54を融着する方法を採用してもよいが、キャップをねじ込んだり嵌着させたりするその他の封止方法を任意に採用してもよい。

0036

密封用フィルム54が融着した口部フランジ52を備える上述の充填部材3は、内容物を充填する際に、その密封用フィルム54を突き破って、そこから内容物を充填することができるので、容易且つ速やかにガゼット袋内に内容物を充填できる。

0037

注出部材4は、袋本体2の平面部7における頂部側の隅部の中間位置または底部側の隅部の中間位置に設けられている。特に、図1に示すように、袋本体2の前面部5における頂部側の隅部21、22の中間位置で、予め形成された斜行シール部15と、内容物を充填した後に形成される斜行シール部16との間に設けられていることが好ましい。

0038

注出部材4は、通常は、ポリエチレンのようなプラスチック材料から作製した射出成形品であり、その形状は特に限定されず従来型の注出部材を採用することができる。注出部材4の一例(図示しない。)を説明すれば、袋本体2の前面部5から突出させる口部と、前面部5を構成する合成樹脂製フィルムの内面に接着して支持される接合部(接合フランジのことである。)とを備え、口部の上側にはキャップで閉じるためのネジ山が形成され、口部の下側にはガゼット袋1をレール等で吊り下げ移送したり整列させたりするための支持フランジが上下方向に間隔を置いて設けられたものであってもよい。このとき、上記の支持フランジを利用すれば、ガゼット袋1やその半製品をレール等で吊り上げたり、移送したり、整列させたりすることができ、便利である。

0039

次に、ガゼット袋1の製造方法の一例について説明する。

0040

先ず、予め充填部材3の接合フランジ51と注出部材4の接合フランジとをその内面に接着してなる前面部用フィルム、後面部用フィルム、右側面部用フィルム、及び左側面部用フィルムを、それぞれ原反ロールから繰り出す。なお、側面部用フィルムには予めガセットの折り込み部位8を形成しておく。そして、各フィルムを長尺のまま連続的に側部シール部形成手段に供給して4枚の原反フィルムの側部シール部13、14を相互に接合する。次に、側部シール部形成手段から出てきた長尺フィルムを頂部・底部・斜行シール部形成手段に供給して、長尺フィルムを横断する頂部シール部11と底部シール部12と斜行シール部15とを形成する。なお、注出部材4は、上述の工程中の任意の個所で、接合部と、前面部5の内面とを接着させることによって袋本体2に装着される。充填部材3が設けられた隅部22には、必要に応じて所定長さのシール部19を予め形成しておくことが好ましい。なお、得られたガゼット袋1は、必要に応じて切断されたり、長尺の連結体のまま梱包される。こうして得られたガゼット袋1は、その後、内容物充填装置に供されて内容物が充填される。

0041

以上説明したように、本発明のガゼット袋1は、充填部材3を、斜行シール15が唯一形成されていない隅部22に設けたので、内容物を充填する際においては、充填部材3から容易且つ速やかに内容物を充填することができ、内容物を充填した後においては、斜行シール部16を隅部22に形成して、充填部材3と内容物が充填された部分とを隔離して容易に再密封することができるという利点がある。しかも、その充填部材3は内容物充填量に実質的な影響のない隅部に設けられるので、内容物を充填することができる容積が実質的に減少することがないという利点もある。

発明の効果

0042

以上説明したように、本発明の無菌充填用ガゼット袋によれば、内容物を充填する際には充填部材から容易且つ速やかに内容物を充填することができ、内容物を充填した後においては、その隅部に斜行シール部を形成して、充填部材と内容物が充填された部分とを隔離して容易に再密封することができ、しかも、内容物を充填することができるガゼット袋の容積が実質的に減少することもないという格別の効果がある。

図面の簡単な説明

0043

図1内容物が充填されていない状態の本発明のガゼット袋の一例を示す正面図である。
図2内容物が充填された後に充填部材が設けられた隅部に斜行シール部を形成して再密封した形態を示すガゼット袋の平面図である。
図3内容物を充填した状態のガゼット袋の一例を示す斜視図である。
図4ガゼット袋の端面の一例を示す説明図である。
図5充填部材の一例を示す斜視図である。
図6充填部材と注出部材とを備える従来型の平袋タイプの包装袋の従来例を示す平面図(a)と、充填部材の構造(b)を説明する断面図である。
図7充填部材と注出部材とを備える平袋タイプの包装袋の他の従来例を示す平面図(a)と、充填後の充填部を密封した態様を示す平面図(b)である。

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0044

1ガゼット袋
2 袋本体
3、63、73充填部材
4、64、74注出部材
5 前面部
6 後面部
7平面部
8折り返し部位
10 側面部
11 頂部シール部
12 底部シール部
13、14側部シール部
15、16斜行シール部
17補助シール部
18フィン部
19 シール部
21、22 隅部
51接合フランジ
52口部フランジ
53胴部
54密封用フィルム
61、71包装袋
65、75 第一メンブレン
66 第二メンブレン
67 隙間
68構成フィルム
76 隔離シール部
77 充填部材が設けられた部分
78液体が充填された部分

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