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技術 学習支援システム、学習支援方法、記録媒体及びサーバ

出願人 三洋電機株式会社
発明者 池松峰男
出願日 2000年9月22日 (20年3ヶ月経過) 出願番号 2000-289517
公開日 2002年4月5日 (18年8ヶ月経過) 公開番号 2002-099205
状態 未査定
技術分野 電気的に作動する教習具 意識の状態を変化させる装置 特定用途計算機 医療・福祉事務
主要キーワード かん高い 劣等感 支配性 きまり 学習言語 外向性 調査ステップ 催眠状態
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重要な関連分野

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図面 (7)

課題

学習者自己暗示を促すことで、集中力を向上させ、学習の効率を上げ、学習者の性格に応じて学習法を設定することで、学習の意欲を向上させ、学習を継続させることができる学習支援システム学習支援方法及び記録媒体を提供する。

解決手段

学習者に自己暗示をかける。また、学習者に心理テストを行うことで社会的外向性度合を判断し、その度合に基づき学習法を設定する。さらにまた、現在行われている学習に対する学習者の感覚調査し、学習者の学習意欲を調査し、それらの調査結果のうち、少なくとも1つの調査結果に基づき、現在行われている学習法を変更する。

概要

背景

一般的に、学習法においては、学習の効率を上げ、学習を持続させることが重要である。また、特に外国語学習においては、文法重視した訳読法(グラマティカルアプローチ)またはそれに代替するような方法しかない現在、これまでにない高効率な学習法が熱望されている。さらに、外国語学習においては、安寿康「遺伝する知的能力教育環境」(日経サイエンス8月号、1996)や「遺伝要因教授学習過程に及ぼす諸効果」(教育心理学研究、44巻)で示されているように、人行動遺伝学における研究により、学習者性格、所謂社会的外向性と個々人に適した学習法には相関があることが分かっている。

概要

学習者に自己暗示を促すことで、集中力を向上させ、学習の効率を上げ、学習者の性格に応じて学習法を設定することで、学習の意欲を向上させ、学習を継続させることができる学習支援システム学習支援方法及び記録媒体を提供する。

学習者に自己暗示をかける。また、学習者に心理テストを行うことで社会的外向性の度合を判断し、その度合に基づき学習法を設定する。さらにまた、現在行われている学習に対する学習者の感覚調査し、学習者の学習意欲を調査し、それらの調査結果のうち、少なくとも1つの調査結果に基づき、現在行われている学習法を変更する。

目的

本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、集中力を向上させるために学習者に自己暗示を促し、さらに学習の意欲を向上させるために学習者の性格に応じて学習法を変えていくことで、学習の効率を上げ、学習を継続させることが可能な学習支援システム、学習支援方法及び記録媒体を提供することを目的としている。

効果

実績

技術文献被引用数
2件
牽制数
0件

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請求項1

コンピュータを用いて学習を支援する学習支援システムにおいて、学習者学習効率を高める自己暗示をかける自己暗示手段を備えたことを特徴とする学習支援システム。

請求項2

請求項1に記載の学習支援システムにおいて、前記自己暗示手段は、学習者を催眠状態にする催眠手段と、前記催眠状態となった学習者を覚醒させる解催眠手段とを備えたことを特徴とする学習支援システム。

請求項3

請求項2に記載の学習支援システムにおいて、前記催眠手段は、学習者にリラクゼーション体操を行うよう指示する第1指示手段を備えたことを特徴とする学習支援システム。

請求項4

請求項3に記載の学習支援システムにおいて、前記第1指示手段は、ディスプレイにリラクゼーション体操の映像を表示することを特徴とする学習支援システム。

請求項5

請求項2乃至請求項4のいずれかに記載の学習支援システムにおいて、前記催眠手段は、ディスプレイの中央に点を表示し、学習者に凝視閉眼を促す第2指示手段を備えたことを特徴とする学習支援システム。

請求項6

請求項2乃至請求項5のいずれかに記載の学習支援システムにおいて、前記自己暗示手段は、前記催眠手段により学習者が催眠状態になったか否かを判断する催眠判断手段と、前記催眠判断手段の判断結果に基づいて所定の処理を行う処理手段とを備えたことを特徴とする学習支援システム。

請求項7

請求項6に記載の学習支援システムにおいて、前記処理手段は、学習者がリラックスするように暗示をかけるリラクゼーション暗示手段を備えたことを特徴とする学習支援システム。

請求項8

請求項6又は請求項7に記載の学習支援システムにおいて、前記処理手段は、学習者が自身の能力自信をもつよう暗示をかける有能感暗示手段を備えたことを特徴とする学習支援システム。

請求項9

請求項6乃至請求項8のいずれかに記載の学習支援システムにおいて、前記催眠判断手段が、学習者が催眠状態にあると判断した場合には、前記処理手段による処理を行い、前記催眠判断手段が、学習者が催眠状態にないと判断した場合には、再度、前記催眠手段による処理を行うことを特徴とする学習支援システム。

請求項10

請求項6乃至請求項9のいずれかに記載の学習支援システムにおいて、前記催眠判断手段は、ビデオカメラで学習者を観察し、観察結果に基づいて学習者が催眠状態になったか否かを判断することを特徴とする学習支援システム。

請求項11

請求項6乃至請求項10のいずれかに記載の学習支援システムにおいて、前記催眠判断手段は、学習者の指先温度センサを取り付け、指先の温度に基づいて学習者が催眠状態になったか否かを判断することを特徴とする学習支援システム。

請求項12

請求項6乃至請求項11のいずれかに記載の学習支援システムにおいて、前記催眠判断手段は、学習者の心拍数を検出する心拍数検出手段を備え、前記心拍数検出手段により検出された心拍数に基づいて学習者が催眠状態になったか否かを判断することを特徴とする学習支援システム。

請求項13

請求項6乃至請求項12のいずれかに記載の学習支援システムにおいて、前記催眠判断手段は、学習者の血圧を検出する血圧検出手段を備え、前記血圧検出手段により検出された血圧に基づいて学習者が催眠状態になったか否かを判断することを特徴とする学習支援システム。

請求項14

コンピュータを用いて学習を支援する学習支援システムにおいて、学習者に心理テストを行うテスト手段と、前記テスト手段の結果に基づき、社会的外向性度合を判断する外向性判断手段と、前記外向性判断手段の結果に基づき、学習法を設定する学習法設定手段とを備えたことを特徴とする学習支援システム。

請求項15

請求項14に記載の学習支援システムにおいて、前記学習法設定手段は、外国語学習における文法及び翻訳主体とするグラマティカルアプローチ会話を主体とするコミュカティブアプローチの学習比率を設定することを特徴とする学習支援システム。

請求項16

コンピュータを用いて学習を支援する学習支援システムにおいて、現在行われている学習に対する学習者の感覚を調べる対学習感調査手段と、前記対学習感調査手段の調査結果に基づき、現在行われている学習法を変更する学習法変更手段とを備えたことを特徴とする学習支援システム。

請求項17

コンピュータを用いて学習を支援する学習支援システムにおいて、学習者の学習意欲を調べる学習意欲調査手段と、前記学習意欲調査手段の調査結果に基づき、現在行われている学習法を変更する学習法変更手段とを備えたことを特徴とする学習支援システム。

請求項18

請求項16又は請求項17に記載の学習支援システムにおいて、前記学習法変更手段は、外国語学習における文法及び翻訳を主体とするグラマティカルアプローチと会話を主体とするコミュニカティブアプローチの学習比率を変更することを特徴とする学習支援システム。

請求項19

コンピュータを用いて学習を支援する学習支援システムにおいて、学習者に自己暗示をかける自己暗示手段と、学習者に心理テストを行うテスト手段と、前記テスト手段の結果に基づき、社会的外向性の度合を判断する外向性判断手段と、前記外向性判断手段の結果に基づき、学習法を設定する学習法設定手段と、現在行われている学習に対する学習者の感覚を調べる対学習感調査手段と、学習者の学習意欲を調べる学習意欲調査手段と、前記対学習感調査手段もしくは前記学習意欲調査手段の少なくとも1つの調査結果に基づき、現在行われている学習法を変更する学習法変更手段とを備えたことを特徴とする学習支援システム。

請求項20

コンピュータを用いて学習を支援する学習支援方法において、学習者が自己暗示をかけるために、学習者を催眠状態にする催眠ステップと、学習者が催眠状態になったか否かを判断する催眠判断ステップと、前記判断の結果に基づいて自己暗示のための所定の処理を行う処理ステップと、前記催眠状態となった学習者を覚醒させる解催眠ステップとを備えたことを特徴とする学習支援方法。

請求項21

請求項20に記載の学習支援方法において、前記処理ステップは、前記催眠判断ステップで学習者が催眠状態にあると判断した場合に、学習者がリラックスするように暗示をかけるリラクゼーション暗示ステップを含むことを特徴とする学習支援方法。

請求項22

請求項20又は請求項21に記載の学習支援方法において、前記処理ステップは、前記催眠判断ステップで学習者が催眠状態にあると判断した場合に、学習者が自身の能力に自信をもつよう暗示をかける有能感暗示ステップを含むことを特徴とする学習支援方法。

請求項23

請求項20乃至請求項22のいずれかに記載の学習支援方法において、前記処理ステップは、前記催眠判断ステップで学習者が催眠状態にないと判断した場合に、再度、学習者を催眠状態にする催眠ステップを含むことを特徴とする学習支援方法。

請求項24

コンピュータを用いて学習を支援する学習支援方法において、学習の初回に、学習者に心理テストを行うテストステップと、前記テストの結果に基づき、社会的外向性の度合を判断する外向性判断ステップと、前記外向性判断の結果に基づき、学習法を設定する学習法設定ステップとを備えたことを特徴とする学習支援方法。

請求項25

請求項24に記載の学習支援方法において、前記学習法設定ステップは、外国語学習における文法及び翻訳を主体とするグラマティカルアプローチと会話を主体とするコミュニカティブアプローチの学習比率を設定することを特徴とする学習支援方法。

請求項26

コンピュータを用いて学習を支援する学習支援方法において、学習のN回目からN+M回目まで、現在行われている学習に対する学習者の感覚を調べる対学習感調査ステップと、前記対学習感調査の調査結果に基づき、現在行われている学習法が学習者に適しているか否かを判断する学習法判断ステップと、前記学習法判断の結果、適していないと判断した場合は、学習者の学習意欲を調べる学習意欲調査ステップと、前記学習意欲調査の調査結果に基づき、現在行われている学習法を変更する学習法変更ステップとを備えたことを特徴とする学習支援方法。

請求項27

コンピュータを用いて学習を支援する学習支援方法において、所定の学習回数以降は、学習者の学習意欲を調べる学習意欲調査ステップと、前記学習意欲調査の調査結果で意欲がないと判断された場合、現在行われている学習法を変更する学習法変更ステップとを備え、前記学習意欲調査の調査結果で意欲があると判断された場合、現在行われている学習法を変更しないことを特徴とする学習支援方法。

請求項28

請求項26又は請求項27に記載の学習支援方法において、前記学習法変更ステップは、外国語学習における文法及び翻訳を主体とするグラマティカルアプローチと会話を主体とするコミュニカティブアプローチの学習比率を変更することを特徴とする学習支援方法。

請求項29

請求項20乃至請求項28のいずれかに記載の学習支援方法をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体

請求項30

電気通信回線とコンピュータを用いて学習支援を行う学習支援システムにおいて、学習者用コンピュータと、前記学習者用コンピュータに電気通信回線を介して接続され、前記学習者用コンピュータに請求項20乃至請求項28のいずれかに記載の学習支援方法を実行させるためのサーバとを備えたことを特徴とする学習支援システム。

請求項31

請求項30に記載の学習支援システムにおいて、前記学習者用コンピュータはネットワークを介して複数設けられ、これら学習者用コンピュータを使用する各学習者の学習に関する情報交換が直接ネットワークを介して、又は前記サーバを介して行われることを特徴とする学習支援システム。

請求項32

電気通信回線とコンピュータを用いて学習支援を行う学習支援システムにおいて使用されるサーバであって、学習者用コンピュータに電気通信回線を介して接続され、前記学習者用コンピュータに請求項20乃至請求項28のいずれかに記載の学習方法を実行させることを特徴とするサーバ。

技術分野

0001

本発明は、コンピュータを用いて、効果的かつ学習者性格に合った学習法を提供する学習支援システム学習支援方法及び記録媒体に関するものである。

背景技術

0002

一般的に、学習法においては、学習の効率を上げ、学習を持続させることが重要である。また、特に外国語学習においては、文法重視した訳読法(グラマティカルアプローチ)またはそれに代替するような方法しかない現在、これまでにない高効率な学習法が熱望されている。さらに、外国語学習においては、安寿康「遺伝する知的能力教育環境」(日経サイエンス8月号、1996)や「遺伝要因教授学習過程に及ぼす諸効果」(教育心理学研究、44巻)で示されているように、人行動遺伝学における研究により、学習者の性格、所謂社会的外向性と個々人に適した学習法には相関があることが分かっている。

発明が解決しようとする課題

0003

しかしながら、現在の学習法の多くは、学習者の性質(性格)とは無関係に提供されており、特に学習者の性質を考慮して学習法を任意に変えられるようなシステムは無い。従って学習を持続することができず、途中で投げ出すということが後を断たなかった。また、学習の効率を上げるような効果的な学習法も特に存在しないため、学習者は極めて効率の悪い学習を強いられている。

0004

本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、集中力を向上させるために学習者に自己暗示を促し、さらに学習の意欲を向上させるために学習者の性格に応じて学習法を変えていくことで、学習の効率を上げ、学習を継続させることが可能な学習支援システム、学習支援方法及び記録媒体を提供することを目的としている。

課題を解決するための手段

0005

上述した課題を解決するため、本発明は、コンピュータを用いて学習を支援する学習支援システムにおいて、学習者に学習効率を高める自己暗示をかける自己暗示手段を備えたことを特徴とする。

0006

このような構成により、学習者は集中力を高めることができ、学習の効率が高まる。

0007

また、本発明に係る学習支援システムにおいて、前記自己暗示手段は、学習者を催眠状態にする催眠手段と、前記催眠状態となった学習者を覚醒させる解催眠手段とを備えたことを特徴とする。

0008

このような構成により、学習者は自己暗示をかけるに適した催眠状態となるとともに、催眠状態を覚醒させることで学習するに適した精神状態へスムーズに移行することが可能となる。

0009

また、本発明に係る学習支援システムにおいて、前記催眠手段は、学習者にリラクゼーション体操を行うよう指示する第1指示手段を備えたことを特徴とする。

0010

このような構成により、学習者はリラックスした状態となり、自己暗示にかかりやすくなる。

0011

また、本発明に係る学習支援システムにおいて、前記第1指示手段は、ディスプレイにリラクゼーション体操の映像を表示することを特徴とする。

0012

このような構成により、学習者は、リラクゼーション体操を視覚的に把握することで、容易にリラクゼーション体操を行うことができ、充分にリラックスすることが可能となる。

0013

また、本発明に係る学習支援システムにおいて、前記催眠手段は、ディスプレイの中央に点を表示し、学習者に凝視閉眼を促す第2指示手段を備えたことを特徴とする。

0014

このような構成により、学習者は容易に催眠状態となり、自己暗示にかかりやすくなる。

0015

また、本発明に係る学習支援システムにおいて、前記自己暗示手段は、前記催眠手段により学習者が催眠状態になったか否かを判断する催眠判断手段と、前記催眠判断手段の判断結果に基づいて所定の処理を行う処理手段とを備えたことを特徴とする。

0016

このような構成により、催眠状態になったか否かを判断することができ、判断の結果に基づいて、自己暗示に必要な処理を行うことが可能となる。

0017

また、本発明に係る学習支援システムにおいて、前記処理手段は、学習者がリラックスするように暗示をかけるリラクゼーション暗示手段を備えたことを特徴とする。

0018

このような構成により、学習者をよりリラックスさせることができ、自己暗示に効果的であるとともに、学習者の集中力を高める。

0019

また、本発明に係る学習支援システムにおいて、前記処理手段は、学習者が自身の能力自信をもつよう暗示をかける有能感暗示手段を備えたことを特徴とする。

0020

このような構成により、学習者は自身の能力に自信をもつことができるようになり、学習するに効果的な精神状態に移行することができる。

0021

また、本発明に係る学習支援システムにおいて、前記催眠判断手段が、学習者が催眠状態にあると判断した場合には、前記処理手段による処理を行い、前記催眠判断手段が、学習者が催眠状態にないと判断した場合には、再度、前記催眠手段による処理を行うことを特徴とする。

0022

このような構成により、学習者が催眠状態に移行していなかった場合に、催眠状態となるように再度催眠処理を繰り返すことができ、充分に自己暗示をかけることが可能となる。

0023

また、本発明に係る学習支援システムにおいて、前記催眠判断手段は、ビデオカメラで学習者を観察し、観察結果に基づいて学習者が催眠状態になったか否かを判断することを特徴とする。

0024

このようにビデオカメラで観察することにより、学習者が催眠状態となったか否かを正確に判断することが可能となり、判断ミスを防ぐことができる。

0025

また、本発明に係る学習支援システムにおいて、前記催眠判断手段は、学習者の指先取付けられた温度センサを備え、該温度センサから得られる指先の温度に基づいて学習者が催眠状態になったか否かを判断することを特徴とする。

0026

このように指先の温度を計測することより、学習者が催眠状態となったか否かを正確に判断することが可能となり、判断ミスを防ぐことができる。

0027

また、本発明に係る学習支援システムにおいて、前記催眠判断手段は、学習者の心拍数を検出する心拍数検出手段を備え、前記心拍数検出手段により検出された心拍数に基づいて学習者が催眠状態になったか否かを判断することを特徴とする。

0028

このように心拍数を検出することにより、学習者が催眠状態となったか否かを正確に判断することが可能となり、判断ミスを防ぐことができる。

0029

また、本発明に係る学習支援システムにおいて、前記催眠判断手段は、学習者の血圧を検出する血圧検出手段を備え、前記血圧検出手段により検出された血圧に基づいて学習者が催眠状態になったか否かを判断することを特徴とする。

0030

このように血圧を検出することにより、学習者が催眠状態となったか否かを正確に判断することが可能となり、判断ミスを防ぐことができる。

0031

さらに、本発明は、コンピュータを用いて学習を支援する学習支援システムにおいて、学習者に心理テストを行うテスト手段と、前記テスト手段の結果に基づき、社会的外向性の度合を判断する外向性判断手段と、前記外向性判断手段の結果に基づき、学習法を設定する学習法設定手段とを備えたことを特徴とする。

0032

このような構成により、学習者の性格に合わせて学習の方法を設定することができるため、学習者の興味を持続させ、学習を継続させることが容易となる。

0033

また、本発明に係る学習支援システムにおいて、前記学習法設定手段は、外国語学習における文法及び翻訳主体とするグラマティカルアプローチと会話を主体とするコミュカティブアプローチの学習比率を設定することを特徴とする。

0034

このような構成により、外国語学習におけるグラマティカルアプローチとコミュニカティブアプローチの学習比率を学習者の性格に合わせることができ、個々の学習者に適した、効果的な学習法を実現させることが可能となる。

0035

さらに、本発明は、コンピュータを用いて学習を支援する学習支援システムにおいて、現在行われている学習に対する学習者の感覚を調べる対学習感調査手段と、前記対学習感調査手段の調査結果に基づき、現在行われている学習法を変更する学習法変更手段とを備えたことを特徴とする。

0036

このような構成により、学習に対する学習者の感覚に基づいて、学習法を変更することができ、常に学習者にとって最適な学習法を実現することが可能となる。

0037

なお、本発明の実施の形態において、学習者の感覚とは、学習対象に対する意欲、学習の理解度、有能感、及び学習に対する情緒的意欲を意味する。

0038

さらに、本発明は、コンピュータを用いて学習を支援する学習支援システムにおいて、学習者の学習意欲を調べる学習意欲調査手段と、前記学習意欲調査手段の調査結果に基づき、現在行われている学習法を変更する学習法変更手段とを備えたことを特徴とする。

0039

このような構成により、学習者が意欲をもって学習しているかを調査でき、調査結果に基づいて、学習法を変更することで、常に学習者が意欲を持って学習できるような学習法を実現することが可能となり、ひいては学習者が学習を持続することができる。

0040

また、本発明に係る学習支援システムにおいて、前記学習法変更手段は、外国語学習における文法及び翻訳を主体とするグラマティカルアプローチと会話を主体とするコミュニカティブアプローチの学習比率を変更することを特徴とする。

0041

このように外国語学習において、グラマティカルアプローチとコミュニカティブアプローチの学習比率を変更することにより、常に学習法を学習者の性格に合うようにすることができ、学習者がより興味をもって学習に取り組むことが可能となり、ひいては学習を持続させることができる。

0042

さらに、本発明は、コンピュータを用いて学習を支援する学習支援システムにおいて、学習者に自己暗示をかける自己暗示手段と、学習者に心理テストを行うテスト手段と、前記テスト手段の結果に基づき、社会的外向性の度合を判断する外向性判断手段と、前記外向性判断手段の結果に基づき、学習法を設定する学習法設定手段と、現在行われている学習に対する学習者の感覚を調べる対学習感調査手段と、学習者の学習意欲を調べる学習意欲調査手段と、前記対学習感調査手段もしくは前記学習意欲調査手段の少なくとも1つの調査結果に基づき、現在行われている学習法を変更する学習法変更手段と備えたことを特徴とする。

0043

このような構成により、学習者は、自己暗示をかけて集中力を向上させることができ、さらに、学習者の性格に基づいて学習法を設定し、また、意欲を調査することで、学習法を見直すことができるため、より学習者の興味をひく学習法を実現することができ、さらには、学習効率を高め、学習を持続させることができる。

0044

さらに、本発明は、コンピュータを用いて学習を支援する学習支援方法において、学習者が自己暗示をかけるために、学習者を催眠状態にする催眠ステップと、学習者が催眠状態になったか否かを判断する催眠判断ステップと、前記判断の結果に基づいて自己暗示のための所定の処理を行う処理ステップと、前記催眠状態となった学習者を覚醒させる解催眠ステップとを備えたことを特徴とする。

0045

このような方法により、学習の際に、催眠状態となった後に自己暗示をかけ、最終的に催眠状態を覚醒させることで学習するに適した精神状態へスムーズに移行することができ、集中力を高められるとともに、学習効率が向上する。

0046

また、本発明に係る学習支援方法において、前記処理ステップは、前記催眠判断ステップで学習者が催眠状態にあると判断した場合に、学習者がリラックスするように暗示をかけるリラクゼーション暗示ステップを含むことを特徴とする。

0047

このような方法により、学習者をよりリラックスさせることができ、自己暗示に効果的であるとともに、集中力を高めることになる。

0048

また、本発明に係る学習支援方法において、前記処理ステップは、前記催眠判断ステップで学習者が催眠状態にあると判断した場合に、学習者が自身の能力に自信をもつよう暗示をかける有能感暗示ステップを含むことを特徴とする。

0049

このような方法により、学習者は自身の能力に自信をもつことができるようになり、学習するに効果的な精神状態に移行することができる。

0050

また、本発明に係る学習支援方法において、前記処理ステップは、前記催眠判断ステップで学習者が催眠状態にないと判断した場合に、再度、学習者を催眠状態にする催眠ステップを含むことを特徴とする。

0051

このような方法により、学習者が催眠状態に移行していなかった場合に、催眠状態となるように再度催眠処理を繰り返すことができ、充分に自己暗示をかけることが可能となる。

0052

さらに、本発明は、コンピュータを用いて学習を支援する学習支援方法において、学習者に心理テストを行うテストステップと、前記テストの結果に基づき、社会的外向性の度合を判断する外向性判断ステップと、前記外向性判断の結果に基づき、学習法を設定する学習法設定ステップと備えたことを特徴とする。

0053

このような方法により、学習者の性格に合わせて学習の方法を設定することができるため、学習者の興味を持続させ、学習が継続するような学習法で学習することができる。

0054

また、本発明に係る学習支援方法において、前記学習法設定ステップは、外国語学習における文法及び翻訳を主体とするグラマティカルアプローチと会話を主体とするコミュニカティブアプローチの学習比率を設定することを特徴とする。

0055

このような方法により、外国語学習におけるグラマティカルアプローチとコミュニカティブアプローチの比率を学習者の性格に合わせることができ、各々の学習者に適した、効果の大きな学習法を実現させることが可能となる。

0056

さらに、本発明は、コンピュータを用いて学習を支援する学習支援方法において、学習のN回目からN+M回目まで、現在行われている学習に対する学習者の感覚を調べる対学習感調査ステップと、前記対学習感調査の調査結果に基づき、現在行われている学習法が学習者に適しているか否かを判断する学習法判断ステップと、前記学習法判断の結果、適していないと判断した場合は、学習者の学習意欲を調べる学習意欲調査ステップと、前記学習意欲調査の調査結果に基づき、現在行われている学習法を変更する学習法変更ステップとを備えることを特徴とする。

0057

このような方法により、学習初回以降でも学習法が学習者に適しているか否かを判断でき、判断の結果に基づいて、効果的に学習するに必要な処理を行うことが可能となる。さらに、学習者の意欲を調査することで、学習法を見直すことができるため、より学習者の興味をひく学習法にすることができ、さらには、学習を持続させることが可能となる。

0058

さらに、本発明は、コンピュータを用いて学習を支援する学習支援方法において、所定の学習回数以降は、学習者の学習意欲を調べる学習意欲調査ステップと、前記学習意欲調査の調査結果で意欲がないと判断された場合、現在行われている学習法を変更する学習法変更ステップとを備え、前記学習意欲調査の調査結果で意欲があると判断された場合、現在行われている学習法を変更しないことを特徴とする。

0059

このような方法により、学習者が意欲をもって学習しているかを調査し、調査結果に基づいて、学習法を変更することで、常に学習者が意欲を持って学習できるような学習法を実現することが可能となり、さらには学習を持続させることができる。

0060

また、本発明に係る学習支援方法において、前記学習法変更ステップは、外国語学習における文法及び翻訳を主体とするグラマティカルアプローチと会話を主体とするコミュニカティブアプローチの学習比率を変更することを特徴とする。

0061

このように外国語学習において、グラマティカルアプローチとコミュニカティブアプローチの学習比率を変更することにより、常に学習法を学習者の性格に合うようにすることができ、学習者がより興味をもって学習に取り組むことが可能となり、学習を持続させることができる。

0062

さらに、本発明は、本発明に係る学習支援方法をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体を提供するものである。

0063

このような記録媒体により、効率的で持続が容易な学習法で学習することが可能となる。

0064

さらに、本発明は、電気通信回線とコンピュータを用いて学習支援を行う学習支援システムにおいて、学習者用コンピュータと、前記学習者用コンピュータに電気通信回線を介して接続され、前記学習者用コンピュータに本発明に係る学習支援方法を実行させるためのサーバとを備えたことを特徴とする。

0065

このような構成により、効率的かつ持続可能な学習法を実現させるに必要なデータをサーバから学習者用コンピュータに伝送することができる。

0066

また、本発明に係る学習支援システムにおいて、前記学習者用コンピュータはネットワークを介して複数設けられ、これら学習者用コンピュータを使用する各学習者の学習に関する情報交換が直接ネットワークを介して、又は前記サーバを介して行われることを特徴とする。

0067

このような構成により、システムを使用する学習者同士がネットワークを介して通信し、学習に関する情報を交換することで、さらに効果的な学習を実施することができる。

0068

さらに、本発明は、電気通信回線とコンピュータを用いて学習支援を行う学習支援システムにおいて使用されるサーバであって、学習者用コンピュータに電気通信回線を介して接続され、前記学習者用コンピュータに学習方法を実行させることを特徴とするサーバを提供するものである。

0069

このようなサーバにより、効率的かつ持続可能な学習法を実現させるに必要なデータをサーバから学習者用コンピュータに送信することができる。

発明を実施するための最良の形態

0070

以下、図1から図6を用いて、本発明の一実施の形態を詳細に説明する。なお、本実施の形態は、外国語学習における学習支援システムの一例であり、外国語学習を支援するための各種データ及びプログラムを蓄積するサーバからインターネットを介して学習者用コンピュータへ伝送し、学習者に最適かつ効率的な学習法を提供するシステムとなっている。

0071

図1は、本実施の形態における学習支援システムを実現するためのハードウェア及びソフトウェア構成の概略を示した図である。学習支援システムに用いられるサーバ1は、CPU2を備え、学習支援に必要なプログラム群3及び各種データベースを制御する。プログラム群3には、自己暗示をかけるための自己暗示ルーチン4、心理テストを実施し、学習法を決定するための心理テストルーチン5、学習者の学習に対する感覚を調査するための対学習言語感調査ルーチン6、学習者の学習意欲を調査するための学習意欲調査ルーチン7が含まれる。

0072

また、各種データベースには、自己暗示やリラクゼーションのデータを記憶した自己暗示/リラクゼーション指導方法データベース8、心理テストのためのデータを記憶した心理テスト/判断データベース9、文法を主体とするグラマティカルアプローチ学習法、所謂訳読法を実現するためのデータを記憶した訳読指導法データベース10、会話を主体とするコミュニカティブアプローチ学習法を実現するためのデータを記憶したコミュニカティブ指導法データベース11、学習や意欲に関するアンケートを行い、判断するための対学習言語感・意欲アンケート/判断データベース12があり、上述したプログラム群3を実行するために使用される。なお、各種データベースは、サーバ1の外部にあって、ネットワークを介して提供されるものであってもよく、図示するような形態に限るものではない。

0073

また、学習者13が使用する学習者用コンピュータ14は、CPU15を備え、ディスプレイ16、キーボード17を制御している。さらに、CPU15はサーバ1からの学習に必要なデータをインターネット18を介して受信する。さらにまた、学習者を観察するためのビデオカメラ19が学習者用コンピュータ14に接続され、その観察データはインターネット18を介してサーバ1に伝送される。

0074

さらに、学習者用コンピュータ14、20、21は、インターネット18を介して接続され、相互に情報交換できるようになっている。

0075

次に、図2から図6フローチャートを用いて、本システムの動作を詳細に説明する。図2は、学習支援システム全体の処理フローを示している。まず、サーバ1側で学習回数(N)をカウントするために、Nの初期値を0とする(S101)。学習が開始されると(S102)、Nに1を加算する(S103)。以降は、学習毎にNに1を加算していく。

0076

学習回数(N)が1の場合(S104、1)、CPU2は学習が初回であると判断し、学習初回の処理を実行する。まず、学習者13が自己暗示をかけるよう指導する自己暗示ルーチン4を自己暗示/リラクゼーション指導方法データベース8のデータを使用しつつ実行する(S105)。自己暗示ルーチン4の詳細な処理フローを図3に示す。

0077

自己暗示ルーチン4が開始されると、音声により学習者13に対してリラクゼーション体操をするよう指示があり、同時にディスプレイ16に人がリラクゼーション体操をしているところの映像が表示される(S130)。なお、音声により、例えば以下のように指示する。

0078

椅子に深く腰掛けます。背もたれからは背中を離します。
つま先肩幅くらいに開いて、床にぺったりとつくようにします。
両手はダランと下に垂らします。
4 その姿勢で、両肩を力一杯上に上げ、すとんと下ろします。これを3回行いましょう
5 首をゆっくり回します。右に3回、左に3回行いましょう。この時、口をぽかーんとあけるくらい力を抜きます。

0079

次に、凝視閉眼法による類催眠の処理に入る(S131)。凝視閉眼法とは、一点を見つめることにより目を閉じていき、催眠状態に入る方法である。音声により学習者13に対して凝視閉眼法を実行をするよう指示があり、同時にディスプレイ16に丸い点が表示される。丸い点は、目立つ色、例えば赤が望ましい。また、点の大きさは適当だが、直径が数cmが望ましい。なお、音声により、例えば以下のように指示する。

0080

1椅子に深く腰掛けて、背もたれからは背中を離します。
ディスプレーの中央に丸い点が出てきます。この点をじっと見つめて、目を離さないようにします。
3 じっーと見つめていると、目が閉じてしまいますよ。
4 この点の形が変わったり、色が変わったり、にじんで見えたり、かすんで見えたりしてもかまいません。あるがままに、見つめていましょう。(ゆっくりいう。)
まぶたがおもーいー。(数秒の間隔)まぶたがおもーいー。 (数秒の間隔)目が閉じてしまいそーだー。(数秒の間隔)目がパチパチしてきた。
6 ほーら、目が閉じてしまった。

0081

この学習者13が催眠状態に入ったか否かは、ビデオカメラ19で学習者13を観察することによって判断される。ビデオカメラ19で撮影された学習者13の映像は、インターネットを介してサーバ1に送信され、サーバ1が画像処理の技術を援用して学習者の瞼が閉じたことを確認する。閉じていない場合には、“目を閉じましょう”と音声により学習者に告げ、さらにビデオカメラ19で瞼が閉じたことを確認する。

0082

しかしながら、ここで学習者13が瞼を閉じなかった場合、催眠状態に入っていないと判断し(S132、no)、再度リラクゼーション体操(S133)、凝視閉眼法による類催眠の処理(S131)を行う。本処理は、学習者が催眠状態に入ったと判断されるまで、繰り返し行われる。

0083

なお、学習者13のモニタリングは、ビデオカメラによる観察でなくとも、指先の温度を測定する方法でもよい。リラックスした状態では、血流末梢まで流れるようになり、皮膚温が上昇することから、学習者13の指先にセンサを取り付け、リラクゼーション前の温度との差を測定し、その差が飽和(それ以上、上昇しない状態)したところで催眠状態に入ったと判断する。

0084

また、心拍数を測定する方法でもよい。リラックスすると、心拍数が低下することから、学習者13に心拍数を測定するための機器を取り付け、上述と同様、低下量が飽和したところで、催眠状態に入ったと判断する。

0085

さらにまた、血圧を測定する方法でもよい。リラックスすると、末梢血管拡張に伴い、血圧が低下することから、学習者13に血圧を測定するための機器を取り付け、これを用いて催眠状態に入ったか否かを判断する。

0086

ビデオカメラによる観察において、学習者13が瞼を閉じた場合、催眠状態に入ったと判断し(S132、yes)、リラクゼーション暗示の処理が実行される(S134)。リラクゼーション暗示とは、学習者13がリラックスするように暗示をかける処理である。本処理では、例えば以下のように音声が出力される。

0087

「今あなたは砂浜にいます。海はおだやかで、水面は太陽の光がキラキラ照り返しています。時折、海どりのかん高い声が聞こえてきました。ちょっと海に入ってみましょう。早の海はちょっと冷たいけれど、とても気持ちがいいです。遠くに大きなが浮かんでいます。さあ、思いっきり深呼吸して、香りを味わってみましょう。」「とってもいい気持ちだー。」「ゆったりとした気持ちだー。」

0088

次に、有能感暗示の処理が実行される(S135)。有能感暗示とは、学習者が自身の能力に自信をもつよう暗示をかける処理である。本処理では、例えば以下のように音声が出力される。

0089

1 私は、〜語がうまく話せるー。(ゆっくりと)(5秒間隔で3回くり返し)
2 うまく話せるー。(5秒間隔で3回くり返し)
3 話せるー。(5秒間隔で3回くり返し)
4 るー。 (5秒間隔で3回くり返し)

0090

次に、解催眠の処理が実行される(S136)。解催眠とは、催眠状態に入っている学習者13を覚醒させる処理である。本処理では、例えば以下のように音声が出力される。

0091

1両手を前に突き出して、こぶしをぎゅっと握ってパッと離します。これを3回行います。
2 次ぎに、前に突き出した両手を、こんどはのところまで引いて、一気に前に突き出します。これを3回行います。
3 ゆっくり目をあけます。

0092

以上のように自己暗示の処理を実行することにより、学習者13はリラックスした状態となり、かつ自信を持って学習に望むことが可能となる。よって、学習の効率も高まる。自己暗示は、毎回学習の際に、最初に実行される。

0093

自己暗示ルーチン(S105)が実行された後、心理テストルーチン5(S106)の段階に入る。心理テストルーチン5は、心理テスト/判断データベース9のデータを使用しつつ実行する。心理テストルーチン5の詳細な処理フローを図4に示す。

0094

まず、学習者13に対して心理テストを行うが、本発明においては、Yatabe・Guilford Personality Inventory(Y・G性格テスト)を利用する(S140)。実施の要領は、ディスプレイに質問項目を表示するようにしてもよいし、音声によって質問するような形式でもよい。学習者13はキーボード17から回答を入力し、サーバ1は回答を集計分析して、学習者13の社会的外向性の点において、性格を段階的に分類する。

0095

なお、Y・Gテストは、12項目抑うつ性、活動性、気分の変化、のんきさ、劣等感思考的外向性、神経質支配性主観性、社会的外向性、非協調性攻撃性)の“大”、“小”を測定する心理テストであるため、多種の質問が混在している。本実施の形態では“社会的外向”の項目だけを対象としているが、上述の事情により、そこだけに関連する質問を抜き出すことは困難であるため、Y・G性格テストをそのまま実施して、“社会的外向”の項目のみに注目して評価を行うことにする。

0096

本テストでは、それぞれの項目の“大/小”が0〜100%で表されるので、これを以下のようにして6段階分けすることにする。
0−5% : 第1段階
6−30 : 第2段階
31−50 : 第3段階
51−69 : 第4段階
70−94 : 第5段階
95−100: 第6段階
第1段階から第6段階まで、社会的外向性の度合が段階的に大きくなる。

0097

サーバ1は、テスト結果から上記段階に分類し(S141)、各段階に対応して、文法及び翻訳を主体とする訳読法、所謂グラマティカルアプローチ(以下、GA)と会話を主体とするコミュニカティブアプローチ(以下、CA)の学習比率を決定する(S142)。具体的には、学習時間の比率を決定する処理であり、図示されるように、第1段階の学習者の場合には、社会的外向性が特に低いため、GAとCAの学習比率を5:0とし、社会的外向性の高い第6段階の学習者の場合には、GAとCAの学習比率を0:5となるようにし、段階を追って、CAの比率を高め、GAの比率を低めるようにしていく。サーバ1は、こうして決定した学習時間をディスプレイ16に表示し、学習者13に提示する。

0098

学習法の決定後、決定された学習法に則って、訳読指導法データベース10及びコミュニカティブ指導法データベース11からそれぞれ比率を調整して学習プログラムが組み立てられ、学習法が設定されて、外国語学習が開始さる。外国語学習は、学習者13が学習を終了するまで続けられる(S107、S108、S109)。

0099

次回学習時には、学習回数(N)に1が加算され、2となるため、(S104、1<N<10)、CPU2は学習が2回目から9回目の場合の処理を実行する。まず、自己暗示ルーチン4を実行する(S110)。S110の処理は、S105の処理と同様である。

0100

次に、対学習言語感調査ルーチン6を、対学習言語感・意欲アンケート/判断データベース12のデータを使用しつつ実行する。対学習言語感調査ルーチン6の詳細な処理フローを図5に示す。

0101

本処理は、学習者13に対して、簡単なテストを行い、学習言語に対する意欲、学習言語の理解度、有能感及び学習に対する情緒的意欲を調査するものである。本処理により、現行の学習法が学習者に適しているかどうか判断する。

0102

CPU2は、ディスプレイに質問項目を表示叉は音声出力し、学習者13はキーボード17から回答を入力する。なお、学習言語に対する意欲に関する質問項目として、例えば、以下のように出力される。
1 〜語は好きですか。
2 〜語でコミュニケーションをとりたいですか。
3 〜語を身につけたいですか。
4 〜語の勉強をしたいですか。
5 〜語を話す国に行きたいですか。

0103

また、学習言語の理解度、有能感に関する質問項目として、例えば、以下のように出力される。
1 〜語は分かりますか。
2 〜語が少しでも聞き取れますか。
3 〜語が少しでも読めますか。
4 〜語が分かると嬉しいですか。
5 システムの話すことが分かるようになってきましたか。

0104

また、学習に対する情緒的意欲に関する質問項目として、例えば、以下のように出力される。
1 〜語学習はおもしろいですか。
2 〜語にのめり込みそうですか。
3 〜語はすてきですか。
4 〜語が話せるとかっこいいですか。
5 〜語を書くのは面白いですか。

0105

学習者13は、各質問項目に対してyesあるいはnoを入力し、CPU2は、それら回答を集計していく。集計するにあたり、yesの場合には+1を、noの場合には、0を加算し、最終的な集計値で判断される。

0106

図5において、まず、初期値として調査値Mに0を代入する(S150)。次に、学習言語に対する意欲に関する質問を行い(S151)、各々の質問項目に対してyesあるいはnoを学習者13が入力する。yesの場合には、Mに1を加算し(S152)、noの場合には0を加算する(S153)。

0107

学習言語の理解度、有能感、学習に対する情緒的意欲に関しても、同様に質問を行い(S154、S157)、各々の質問項目に対してyesあるいはnoを学習者13が入力する。yesの場合には、Mに1を加算し(S155、S158)、noの場合には0を加算する(S156、S159)。調査値Mの集計方法は、1あるいは0を乗算することにより算出してもよく、このような方法に限定するものではない。

0108

図2において、上述のように集計された調査値Mに関し、本実施の形態においては、6を越えていた場合には(S112、no)、現在設定され行われている学習法が学習者13に適していると判断し、現在設定されている学習法を継続する(S114、S115、S116)。調査値Mが6以下であれば(S112、yes)、現在設定されている学習法が学習者13に適していないと判断し、次に学習意欲調査ルーチン7(S113)を実行する。学習意欲調査ルーチン7は、対学習言語感・意欲アンケート/判断データベース12のデータを使用しつつ実行する。学習意欲調査ルーチン7の詳細な処理フローを図6に示す。

0109

まず、意欲調査に入る前に、現行の学習法が、GA主体であるか、CA主体であるかを学習者13に対しディスプレイ16にて示す。CPU2は、現在設定されているGA/CAの時間割合の段階が3以下であるか否かに基づき、表示内容切り替える。GA/CAの時間割合の段階が3以下の場合には(S160、yes)、現在の学習が文法中心であることを学習者13に通知する(S161)。GA/CAの時間割合の段階が3を越えている場合には(S160、no)、現在の学習がコミュニケーション中心であることを学習者13に通知する(S162)。

0110

次に、学習者13に対し、学習法は今のままでよいか質問する(S163)。学習者13の回答がyesであれば(S163、yes)、学習法を変更せず、そのままの状態を継続する。学習者13の回答がnoであれば(S163、no)、学習法を変更するために、意欲調査を行う。

0111

CPU2は、ディスプレイに意欲調査のための質問項目を表示叉は音声出力し、学習者13はキーボード17から回答を入力する。なお、意欲調査においては、GA指向の質問及びCA指向の質問の両方を実施する。GA指向の質問項目として、例えば、以下のように出力される。
1 話ができるようになるより、本が読めるようになりたい。
2 〜語の規則を覚えたい。
きまりを覚えると〜語ができるようになりそうだ。
4 〜語ではやく文章がかけるようになりたい。
5会話をきいて問題に答えるより、画面上の問題を解いている方が自分にあっている。

0112

また、CA指向の質問項目として、例えば、以下のように出力される。
1 人とコミュニケーションをとりたい。
2 〜語は人と話すためにある。
3 〜語で話すニュース番組を理解したい。
4 本が読めるようになるより、会話できるようになりたい。
5 自分の考えを、〜語で説明したい。

0113

学習者13は、各質問項目に対してyesあるいはnoを入力し、CPU2は、それら回答を集計していく。集計するにあたり、GA指向の質問の場合にはyesで−1を、noの場合には、+1を加算し、CA指向の質問の場合にはyesで+1を、noの場合には、−1を加算し、最終的な集計値で判断される。

0114

図6において、まず、初期値として調査値Zに0を代入する(S164)。次に、GA指向の質問をディスプレイに表示し(S165)、各々の質問項目に対してyesあるいはnoを学習者13が入力する。yesの場合には、Zに−1を加算し(S166)、noの場合には+1を加算する(S167)。

0115

次に、CA指向の質問に関しても、同様に質問を行い(S168)、各々の質問項目に対してyesあるいはnoを学習者13が入力する。各々の質問項目に対してyesの場合には、Zに+1を加算し(S169)、noの場合には−1を加算する(S170)。なお、調査値Zの集計方法は、1あるいは0を乗算することにより算出してもよく、このような方法に限定するものではない。

0116

集計された調査値Zの値が、0であれば(S171、no)、意欲の度合に変化が無いとして、現在設定されている学習法を変更しない。Zが0未満であれば(S172、yes)、学習者13はGA指向が強いと判断され、0を越えていれば(S172、no)、学習者13はCA指向が強いと判断される。

0117

ここで、S172がyesの場合、現在設定されている学習法において、GA/CAの時間割合の段階が3以下であれば(S173、yes)、既にGA主体の学習法が設定されているため、学習法を変更しない。GA/CAの時間割合の段階が4以上であれば(S173、no)、現在設定されている学習法におけるGAの割合を1段階増やすよう学習法を設定し直す(S174)。

0118

また、S172がnoの場合、現在設定されている学習法において、GA/CAの時間割合の段階が4以上であれば(S175、yes)、既にCA主体の学習法が設定されているため、学習法を変更しない。GA/CAの時間割合の段階が3以下であれば(S175、no)、現在設定されている学習法におけるCAの割合を1段階増やすよう学習法を設定し直す(S176)。

0119

学習法変更の決定後、変更された学習法に則って、訳読指導法データベース10及びコミュニカティブ指導法データベース11からそれぞれ比率を調整して学習プログラムが組み立てられ、学習法が設定されて、変更された学習プログラムにて外国語学習が開始さる。外国語学習は、学習者13が学習を終了するまで続けられる(S114、S115、S116)。以上説明した処理は、学習2回めから9回めまで毎回実行され、学習法の微調整が行われる。

0120

学習回数が10回めとなった場合、(S104、N≧10)、CPU2は学習が10回目以降の場合の処理を実行する。本実施の形態では、学習回数10回ごとに強制的に意欲調査を行い、常に学習法が学習者に適した学習法となるよう学習法を微調整する。まず、自己暗示ルーチン4を実行する(S117)。S117の処理は、S105の処理と同様である。自己暗示の後はすぐに外国語学習が開始され、学習者13が学習を終了するまで続けられる(S118、S119)。

0121

外国語学習が終了した後、CPU2は意欲調査を行うべきか否かを判断する。Nが10の場合には(S120、yes)、学習回数が10回目であるとして、意欲調査ルーチン7(S121)を立ち上げ、実行する。S121の処理は、S113の処理と同様である。

0122

また、Nが10ではなく(S120、no)、さらにNが19であった場合には(S122、yes)、次回の学習において意欲調査ルーチン7が実行されるよう、Nから10を減算しておく(S123)。Nが19でなかった場合には(S122、no)、何の処理もせず終了する(S124)。

0123

以上の処理により学習回数が10回毎に意欲調査が実行されるが、上述のような処理に限らず、10回毎に意欲調査を行うよう設定することももちろん可能である。また本実施の形態では、10回毎に意欲調査が実行されるようにしたが、1か月毎に実行されるようにしてもよく、その頻度も限定するものではない。

0124

さらにまた、図1に示されるように、複数の学習者用コンピュータがインターネットを介して接続され相互に学習に関する情報交換を行ってもよく、それにより学習効果は高まり、学習者の意欲も向上する。

0125

以上、本発明の一実施の形態を説明したが、本発明はインターネットで配信される以外にもインターネットを介さず、単体の装置でも実現可能であるし、本発明の趣旨を逸脱しない範囲においてその実施形態を問わないであるのはもちろんである。

発明の効果

0126

以上説明したように、本発明は、学習に際して自己暗示をかけるようにしたため、集中力が向上し、学習するに効果的な精神状態にすることができ、学習の効率が上がる。さらに学習者の性格に応じて学習法を設定するようにしたため、学習者の学習に対する意欲が向上し、学習に対する興味も持続し、その結果途中で投げ出すことなく、学習が継続するという効果を奏する。また、常に学習法を見直し学習者に合うよう改善するようにしたことにより、より学習者の性格にフィットした学習法に変更することができ、また学習者の変化にも対応した学習法に変更することができるため、学習効率が向上し、学習意欲増進につながる。

図面の簡単な説明

0127

図1本発明の一実施の形態に係る学習支援システムを実現するためのハードウェア及びソフトウェア構成の概略を示した図である。
図2同システムにおける全体の処理手順を詳細に示したフローチャートである。
図3同システムにおける自己暗示ルーチンの処理手順を詳細に示したフローチャートである。
図4同システムにおける心理テストルーチンの処理手順を詳細に示したフローチャートである。
図5同システムにおける対学習言語感調査ルーチンの処理手順を詳細に示したフローチャートである。
図6同システムにおける学習意欲調査ルーチンの処理手順を詳細に示したフローチャートである。

--

0128

1サーバ
2 CPU
3プログラム群
4自己暗示ルーチンプログラム
5心理テストルーチンプログラム
6 対学習言語感調査ルーチンプログラム
7学習意欲調査ルーチンプログラム
14学習者用コンピュータ
16ディスプレイ
17キーボード
18インターネット
19 ビデオカメラ

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