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技術 通信ネットワークシステム及び通信ネットワークノード装置

出願人 日本電気株式会社
発明者 前野義晴
出願日 2000年9月13日 (20年2ヶ月経過) 出願番号 2000-277410
公開日 2002年3月29日 (18年8ヶ月経過) 公開番号 2002-094537
状態 特許登録済
技術分野 小規模ネットワーク1:ループ方式
主要キーワード 予備リング 反対回り 基本動作モード 障害発生地点 向リング 障害位置 分岐機 分離モード
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図面 (12)

課題

リング状の網上において、挿入、透過、分離の動作モードのみのノードでは、1対多通信および多対1通信を行う回線に対する経路設定障害発生時の迂回経路の設定が実現できない。これを解決する。

解決手段

ノード1〜8において、挿入、透過、分離、分岐挿入、分離透過の5つの基本動作モードに加えて、時分割でこれ等基本動作モードを時間毎に逐次切替える時分割切替動作モードを行う機能を設ける。1対多通信を行う回線では、分岐挿入と分離透過との基本動作モードを使用し、1つのノード1から複数のノード3,5,7に信号を分配するための回線を設定する。多対1通信を行う回線では、挿入、透過を切替える時分割切替動作モードと、分離するリングを切替える時分割切替え動作モードとによって、1対1通信を行うノードの組を時間的に切替えて多対1通信を実現する。

概要

背景

通信網は、光ファイバを用いて多数の通信ネットワークノード装置(以下、単にノードと称す)をリング状に相互接続した基幹網と、各ノードにおいて基幹網と接続された地域網とから構成されている。ノード間の基幹網上では、多数の波長回線が光ファイバ上に波長多重されて伝送される波長多重(WDM)方式が使用される。ノードは、地域網からの回線または地域網からの回線を終端中継する装置からの出力回線を基幹網の特定の波長回線へ挿入し、基幹網の特定の波長回線を地域網への回線または基幹網からの回線を終端/中継する装置の入力回線へ分離する挿入/分離装置として機能している。

基幹網の波長回線の一部はノードにおいて挿入、分離されることなく、ノードを透過する。ある地域網から他の地域網へ接続される回線は、あるノードで基幹網に挿入され、複数のノードを透過した後、他のノードで基幹網から分離される。このように、ノード毎に、ノードの3つの動作モードすなわち挿入、透過、分離を適宜設定することによって、基幹網上での回線の接続経路を設定し、任意の地域網間の信号転送を実現する。

図10はかかる通信ネットワークシステムの概略を示すブロック図である。図10において、ノード1〜8がリング11〜14からなる基幹網により相互接続されている。リング11は右回現用リングであり、12は左回現用リングであり、13は右回予備リングであり、14は左回予備リングである。

この図10の例では、ノード1が挿入モード、ノード5が分離モード、ノード2〜4が透過モードにそれぞれ設定されることにより、ノード1からノード2〜4を介してノード5への信号転送を実現するようになっている。

ノード間をリング状に相互接続する光ファイバには、図10に示したように、右回現用リング1本、左回現用リング1本、右回予備リング1本、左回予備リング1本の合計4本を組として使用する4ファイバ双方向リング方式が適用される。任意の2ノード間の回線の経路設定には、右回現用リングまたは左回現用リングが使用される。

ノード間での光ファイバの断線透過ノード故障などの障害が発生した場合には、右回現用リングに対しては左回予備リング、左回現用リングに対しては右回予備リングを用いて、障害が発生した個所迂回した経路が設定される。回線を分離するノードにおいて信号断または異常が検出されると、制御メッセージによって速やかに、回線を挿入するノードに障害の発生が通知される。回線の挿入、分離を行う両端のノードが、それぞれ現用リングから予備リングへ切替を行うことによって、迂回経路が設定され、高速障害回復が実現される。

図11には、図10に示した8つのノード1〜8が配置された4ファイバ双方向リング上での、ノード1からノード5への回線の経路設定およびノード4とノード5との間での障害が検出された時の動作と(図11(A))、障害を検出した後の迂回経路の設定の例が示されている(図11(B))。この場合には、右回現用リング11に対して、左回予備リング14が迂回経路として使用されている。このような、通信ネットワークノードの構成および障害回復方式の一例は、特開平11−163911号公報に詳述されている。

概要

リング状の網上において、挿入、透過、分離の動作モードのみのノードでは、1対多通信および多対1通信を行う回線に対する経路設定と障害発生時の迂回経路の設定が実現できない。これを解決する。

ノード1〜8において、挿入、透過、分離、分岐挿入、分離透過の5つの基本動作モードに加えて、時分割でこれ等基本動作モードを時間毎に逐次切替える時分割切替動作モードを行う機能を設ける。1対多通信を行う回線では、分岐挿入と分離透過との基本動作モードを使用し、1つのノード1から複数のノード3,5,7に信号を分配するための回線を設定する。多対1通信を行う回線では、挿入、透過を切替える時分割切替動作モードと、分離するリングを切替える時分割切替え動作モードとによって、1対1通信を行うノードの組を時間的に切替えて多対1通信を実現する。

目的

本発明の目的は、複数の光ファイバまたは複数の波長回線を使用することなく、1対多通信および多対1通信を行う回線を実現することが可能な通信ネットワークシステム及び通信ネットワークノード装置を提供することである。

本発明の他の目的は、1対多通信および多対1通信を行う回線に対して、障害発生時に速やかに迂回経路を設定して障害回復を可能とした通信ネットワークシステム及び通信ネットワークノード装置を提供することである。

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

右回リングおよび左回リングを含むリング伝送路と、前記リング状伝送路により相互接続され、回線の前記リング伝送路への挿入および前記回線の前記リング伝送路からの分離を実行する複数の通信ネットワークノードとを含む通信ネットワークシステムであって、前記通信ネットワークノードは、前記回線を前記右回または左回リングへ挿入する挿入動作モードと、前記回線を前記右回リングと左回リングとの双方へ分岐して挿入する分岐挿入動作モードと、前記回線を前記リング伝送路から分離する分離動作モードと、挿入、分離動作を行わず、前記回線を透過して他の通信ネットワークノードへ転送する透過動作モードと、回線を前記リング伝送路から分離しかつ透過して他の通信ネットワークノードへ転送する分離透過動作モードとを制御する制御手段を備えたことを特徴とする通信ネットワークシステム。

請求項2

前記挿入動作モードに設定された通信ネットワークノードから、分離動作モードに設定された通信ネットワークノードへ至る前記リング伝送路における経路上の、1つ以上の通信ネットワークノードが前記分離透過動作モードに設定され、他の通信ネットワークノードが前記透過動作モードに設定されることによって、1対多通信を行う回線を提供するようにしたことを特徴とする請求項1記載の通信ネットワークシステム。

請求項3

現用経路上に障害が発生した場合に、障害発生地点より挿入動作モードに設定された通信ネットワークノード側に分離透過動作モードに設定された通信ネットワークノードがない場合には、挿入動作モードに設定された通信ネットワークノードにおいて現用経路が設定されたリングとは反対回りのリングに回線を挿入し、前記反対回りのリング上に迂回経路を設定し、障害発生地点より挿入動作モードに設定された通信ネットワークノード側に分離透過動作モードに設定された通信ネットワークノードがある場合には、挿入動作モードに設定された通信ネットワークノードを分岐挿入動作モードに変更し、現用経路が設定されたリングとは反対回りのリングにも回線を挿入し、前記反対回りのリング上に迂回経路を設定して、障害回復をなすことを特徴とする請求項2記載の通信ネットワークシステム。

請求項4

障害発生による信号の異常を検出し、前記分離動作モードに設定された通信ネットワークノードが、前記挿入動作モードに設定された通信ネットワークノードに前記リング上を障害を迂回して伝送される制御メッセージによって異常を通知することによって、前記障害回復の手順が起動されることを特徴とする請求項3記載の通信ネットワークシステム。

請求項5

前記分岐挿入動作モードに設定された通信ネットワークノードから、前記分離動作モードに設定された2つの通信ネットワークノードへ至る前記右回リングと左回リング上それぞれに設定された現用予備の2つの枝経路上の、0または1つ以上の通信ネットワークノードが前記分離透過動作モードに設定され、他の通信ネットワークノードが前記透過動作モードに設定されることによって、1対多通信を行う回線を提供するようにしたことを特徴とする請求項1記載の通信ネットワークシステム。

請求項6

現用経路上に障害が発生した場合に、障害の発生していない一方の現用枝経路上で前記分離動作モードに設定された通信ネットワークノードを前記分離透過動作モードへ変更し、前記現用枝経路を延長して、障害の発生した他方の現用枝経路上の障害発生地点よりも前記分離動作モードに設定された通信ネットワークノード側の通信ネットワークノードに対する迂回経路を設定して、障害回復をなすことを特徴とする請求項5記載の通信ネットワークシステム。

請求項7

障害発生による信号の異常を検出した、障害が発生した一方の現用枝経路上の前記分離動作モードに設定された通信ネットワークノードが、障害が発生していない他の現用枝経路上の前記分離動作モードに設定された通信ネットワークノードに、リング上を障害を迂回して伝送される制御メッセージによって異常を通知することによって、前記障害回復の手順が起動されることを特徴とする請求項6記載の通信ネットワークシステム。

請求項8

前記通信ネットワークノードの前記制御手段は、前記挿入動作モード、前記分離動作モード、前記透過モードの3つの動作モードを時間ごとに切替える時分割切替動作モードに制御するよう構成されており、前記挿入動作モードに設定された通信ネットワークノードから、前記分離動作モードに設定された通信ネットワークノードへ至る経路上の1つ以上の通信ネットワークノードが前記時分割切替動作モードに設定されて、前記挿入動作モードと前記透過動作モードとを時間ごとに切替え、他の通信ネットワークノードが前記透過動作モードに設定されることによって、時分割多重多対1通信を行う回線を提供するようにしたことを特徴とする請求項1記載の通信ネットワークシステム。

請求項9

前記リング伝送路の現用経路上に障害が発生した場合に、障害発生地点より前記分離動作モードに設定された通信ネットワークノード側に時分割切替動作モードに設定された通信ネットワークノードがない場合には、前記分離動作モードに設定された通信ネットワークノードにおいて前記現用経路が設定されたリングとは反対回りのリングから回線を分離し、前記反対回りのリング上に迂回経路を設定し、障害発生地点より前記分離動作モードに設定された通信ネットワークノード側に前記時分割切替動作モードに設定された通信ネットワークノードがある場合には、前記分離動作モードに設定された通信ネットワークノードを前記時分割切替動作モードに変更し、前記右回リングからの回線の分離動作モードと左回リングからの回線の分離動作モードとを時間ごとに切替え、前記現用経路が設定されたリングとは反対回りのリング上に迂回経路を設定して、障害回復をなすことを特徴とする請求項8記載の通信ネットワークシステム。

請求項10

前記通信ネットワークノードの前記制御手段は、前記挿入動作モード、前記分離動作モード、前記透過モードの3つの動作モードを時間ごとに切替える時分割切替動作モードに制御するよう構成されており、前記挿入動作モードに設定された2つの通信ネットワークノードから、前記時分割切替動作モードに設定され、前記右回リングからの回線の分離動作モードと前記左回リングからの回線の分離動作モードとを時間ごとに切替える通信ネットワークノードへ至る、右回リングと左回リング上の現用および予備の2つの枝経路上の0または1つ以上の通信ネットワークノードが前記時分割切替動作モードに設定されて、挿入動作モードと透過動作モードとを時間ごとに切替え、他の通信ネットワークノードが前記透過動作モードに設定されることによって、時分割多重で多対1通信を行う回線を提供するようにしたことを特徴とする請求項1記載の通信ネットワークシステム。

請求項11

前記現用経路上に障害が発生した場合に、障害の発生していない一方の現用枝経路上で前記挿入動作モードに設定された通信ネットワークノードを前記時分割切替動作モードへ変更して、挿入動作モードと透過動作モードとを時間ごとに切替え、前記現用枝経路を延長して、障害の発生した他方の現用枝経路上の障害発生地点よりも前記挿入動作モードに設定された通信ネットワークノード側の通信ネットワークノードに対する迂回経路を設定して、障害回復をなすようにしたことを特徴とする請求項10記載の通信ネットワークシステム。

請求項12

前記通信ネットワークノードの前記制御手段は、前記挿入動作モード、前記分岐挿入動作モード、前記分離動作モード、前記透過動作モード、前記分離透過動作モードの5つの動作モードを時間毎に切替える時分割切替動作モードを制御するよう構成されていることを特徴とする請求項1記載の通信ネットワークシステム。

請求項13

前記挿入動作モードに設定された通信ネットワークノードから、分離動作モードに設定された通信ネットワークノードへ至る前記リング伝送路における経路上の、1つ以上の通信ネットワークノードが前記分離透過動作モードに設定され、他の通信ネットワークノードが前記透過動作モードに設定されることによって、下り回線である1対多通信を行う回線を提供し、前記挿入動作モードに設定された通信ネットワークノードから、前記分離動作モードに設定された通信ネットワークノードへ至る経路上の1つ以上の通信ネットワークノードが前記時分割切替動作モードに設定されて、前記挿入動作モードと前記透過動作モードとを時間ごとに切替え、他の通信ネットワークノードが前記透過動作モードに設定されることによって、時分割多重で上り回線である多対1通信を行う回線を提供し、双方向通信をなすようにしたことを特徴とする請求項12記載の通信ネットワークシステム。

請求項14

前記挿入動作モードに設定された通信ネットワークノードから、分離動作モードに設定された通信ネットワークノードへ至る前記リング伝送路における経路上の、1つ以上の通信ネットワークノードが前記分離透過動作モードに設定され、他の通信ネットワークノードが前記透過動作モードに設定されることによって、下り回線である1対多通信を行う回線を提供し、前記挿入動作モードに設定された2つの通信ネットワークノードから、前記時分割切替動作モードに設定され、前記右回リングからの回線の分離動作モードと前記左回リングからの回線の分離動作モードとを時間ごとに切替える通信ネットワークノードへ至る、右回リングと左回リング上の現用および予備の2つの枝経路上の0または1つ以上の通信ネットワークノードが前記時分割切替動作モードに設定されて、挿入動作モードと透過動作モードとを時間ごとに切替え、他の通信ネットワークノードが前記透過動作モードに設定されることによって、時分割多重で上り回線である多対1通信を行う回線を提供し、双方向通信をなすようにしたことを特徴とする請求項12記載の通信ネットワークシステム。

請求項15

前記分岐挿入動作モードに設定された通信ネットワークノードから、前記分離動作モードに設定された2つの通信ネットワークノードへ至る前記右回リングと左回リング上それぞれに設定された現用予備の2つの枝経路上の、0または1つ以上の通信ネットワークノードが前記分離透過動作モードに設定され、他の通信ネットワークノードが前記透過動作モードに設定されることによって、下り回線である1対多通信を行う回線を提供し、前記挿入動作モードに設定された通信ネットワークノードから、前記分離動作モードに設定された通信ネットワークノードへ至る経路上の1つ以上の通信ネットワークノードが前記時分割切替動作モードに設定されて、前記挿入動作モードと前記透過動作モードとを時間ごとに切替え、他の通信ネットワークノードが前記透過動作モードに設定されることによって、時分割多重で上り回線である多対1通信を行う回線を提供し、双方向通信をなすようにしたことを特徴とする請求項12記載の通信ネットワークシステム。

請求項16

前記分岐挿入動作モードに設定された通信ネットワークノードから、前記分離動作モードに設定された2つの通信ネットワークノードへ至る前記右回リングと左回リング上それぞれに設定された現用予備の2つの枝経路上の、0または1つ以上の通信ネットワークノードが前記分離透過動作モードに設定され、他の通信ネットワークノードが前記透過動作モードに設定されることによって、下り回線である1対多通信を行う回線を提供し、前記挿入動作モードに設定された2つの通信ネットワークノードから、前記時分割切替動作モードに設定され、前記右回リングからの回線の分離動作モードと前記左回リングからの回線の分離動作モードとを時間ごとに切替える通信ネットワークノードへ至る、右回リングと左回リング上の現用および予備の2つの枝経路上の0または1つ以上の通信ネットワークノードが前記時分割切替動作モードに設定されて、挿入動作モードと透過動作モードとを時間ごとに切替え、他の通信ネットワークノードが前記透過動作モードに設定されることによって、時分割多重で上り回線である多対1通信を行う回線を提供するようにしたことを特徴とする請求項12記載の通信ネットワークシステム。

請求項17

前記リング伝送路は、現用右回リング、現用左回リング、予備右回リング、予備左回リングからなり、現用経路に障害が発生した場合に、前記予備右回リングと前記予備左回リング上に、下り回線に対する前記迂回経路、上り回線に対する迂回経路とを設定するようにしたことを特徴とする請求項13〜16いずれか記載の通信ネットワークシステム。

請求項18

前記上り回線における時分割切替動作モードに設定された通信ネットワークノードの動作モードの時間ごとの切替を指示する制御メッセージと、障害発生時に前記上り回線における通信ネットワークノードの動作モードの変更を指示する制御メッセージとを、前記下り回線において挿入動作モードに設定された通信ネットワークノードから下り回線中を利用して伝送することを特徴とする請求項13〜17いずれか記載の通信ネットワークシステム。

請求項19

右回リングおよび左回リングを含むリング伝送路と、前記リング状伝送路により相互接続され、回線の前記リング伝送路への挿入および前記回線の前記リング伝送路からの分離を実行する複数の通信ネットワークノードとを含む通信ネットワークシステムにおける通信ネットワークノードであって、前記回線を前記右回または左回リングへ挿入する挿入動作モードと、前記回線を前記右回リングと左回リングとの双方へ分岐して挿入する分岐挿入動作モードと、前記回線を前記リング伝送路から分離する分離動作モードと、挿入、分離動作を行わず、前記回線を透過して他の通信ネットワークノードへ転送する透過動作モードと、回線を前記リング伝送路から分離しかつ透過して他の通信ネットワークノードへ転送する分離透過動作モードとを制御する制御手段を備えたことを特徴とする通信ネットワークノード。

請求項20

前記リング伝送路と挿入回線、分離回線との接続を設定するマトリックス型光スイッチと、前記マトリックス型光スイッチの入力端子、前記マトリックス型光スイッチのひとつの入力端子を複数の出力端子に接続する分岐器を、更に含むことを特徴とする請求項19記載の通信ネットワークノード。

請求項21

前記制御手段は、前記挿入動作モード、前記分岐挿入動作モード、前記分離動作モード、前記透過動作モード、前記分離透過動作モードの5つの動作モードを時間毎に切替える時分割切替動作モードを制御するよう構成されていることを特徴とする請求項19または20記載の通信ネットワークノード。

技術分野

0001

本発明は、通信ネットワークシステム及び通信ネットワークノード装置に関し、特に、リング状の伝送路によって複数の通信ネットワークノード装置が互いに接続された通信ネットワークシステム及びそれに使用するノード装置に関するものである。

背景技術

0002

通信網は、光ファイバを用いて多数の通信ネットワークノード装置(以下、単にノードと称す)をリング状に相互接続した基幹網と、各ノードにおいて基幹網と接続された地域網とから構成されている。ノード間の基幹網上では、多数の波長回線が光ファイバ上に波長多重されて伝送される波長多重(WDM)方式が使用される。ノードは、地域網からの回線または地域網からの回線を終端中継する装置からの出力回線を基幹網の特定の波長回線へ挿入し、基幹網の特定の波長回線を地域網への回線または基幹網からの回線を終端/中継する装置の入力回線へ分離する挿入/分離装置として機能している。

0003

基幹網の波長回線の一部はノードにおいて挿入、分離されることなく、ノードを透過する。ある地域網から他の地域網へ接続される回線は、あるノードで基幹網に挿入され、複数のノードを透過した後、他のノードで基幹網から分離される。このように、ノード毎に、ノードの3つの動作モードすなわち挿入、透過、分離を適宜設定することによって、基幹網上での回線の接続経路を設定し、任意の地域網間の信号転送を実現する。

0004

図10はかかる通信ネットワークシステムの概略を示すブロック図である。図10において、ノード1〜8がリング11〜14からなる基幹網により相互接続されている。リング11は右回現用リングであり、12は左回現用リングであり、13は右回予備リングであり、14は左回予備リングである。

0005

この図10の例では、ノード1が挿入モード、ノード5が分離モード、ノード2〜4が透過モードにそれぞれ設定されることにより、ノード1からノード2〜4を介してノード5への信号転送を実現するようになっている。

0006

ノード間をリング状に相互接続する光ファイバには、図10に示したように、右回現用リング1本、左回現用リング1本、右回予備リング1本、左回予備リング1本の合計4本を組として使用する4ファイバ双方向リング方式が適用される。任意の2ノード間の回線の経路設定には、右回現用リングまたは左回現用リングが使用される。

0007

ノード間での光ファイバの断線透過ノード故障などの障害が発生した場合には、右回現用リングに対しては左回予備リング、左回現用リングに対しては右回予備リングを用いて、障害が発生した個所迂回した経路が設定される。回線を分離するノードにおいて信号断または異常が検出されると、制御メッセージによって速やかに、回線を挿入するノードに障害の発生が通知される。回線の挿入、分離を行う両端のノードが、それぞれ現用リングから予備リングへ切替を行うことによって、迂回経路が設定され、高速障害回復が実現される。

0008

図11には、図10に示した8つのノード1〜8が配置された4ファイバ双方向リング上での、ノード1からノード5への回線の経路設定およびノード4とノード5との間での障害が検出された時の動作と(図11(A))、障害を検出した後の迂回経路の設定の例が示されている(図11(B))。この場合には、右回現用リング11に対して、左回予備リング14が迂回経路として使用されている。このような、通信ネットワークノードの構成および障害回復方式の一例は、特開平11−163911号公報に詳述されている。

発明が解決しようとする課題

0009

しかしながら、上述した従来のシステムでは、次のような問題がある。第1の問題点は、ノードの3つの動作モードすなわち挿入、透過、分離のみでは、1対1通信を行う回線に対する経路設定しか実現できず、1対多通信および多対1通信を行う回線に対する経路設定に対しては、複数の光ファイバまたは複数の波長回線を使用する必要があり効率が悪いということである。その理由は、ノードに上記に述べた3つの動作モードしかないためである。

0010

第2の問題点は、従来の障害回復方式では、1対多通信および多対1通信を行う回線に対する迂回経路の設定ができないということである。その理由は、1対多通信および多対1通信では回線に関与するノードが多数あるため、上記で述べたような回線の挿入、分離を行う経路の両端の2つのノードでの予備リングへの切替だけでは、迂回経路が設定できないためである。

0011

本発明の目的は、複数の光ファイバまたは複数の波長回線を使用することなく、1対多通信および多対1通信を行う回線を実現することが可能な通信ネットワークシステム及び通信ネットワークノード装置を提供することである。

0012

本発明の他の目的は、1対多通信および多対1通信を行う回線に対して、障害発生時に速やかに迂回経路を設定して障害回復を可能とした通信ネットワークシステム及び通信ネットワークノード装置を提供することである。

課題を解決するための手段

0013

本発明によれば、右回リングおよび左回リングを含むリング伝送路と、前記リング状伝送路により相互接続され、回線の前記リング伝送路への挿入および前記回線の前記リング伝送路からの分離を実行する複数の通信ネットワークノードとを含む通信ネットワークシステムであって、前記通信ネットワークノードは、前記回線を前記右回または左回リングへ挿入する挿入動作モードと、前記回線を前記右回リングと左回リングとの双方へ分岐して挿入する分岐挿入動作モードと、前記回線を前記リング伝送路から分離する分離動作モードと、挿入、分離動作を行わず、前記回線を透過して他の通信ネットワークノードへ転送する透過動作モードと、回線を前記リング伝送路から分離しかつ透過して他の通信ネットワークノードへ転送する分離透過動作モードとを制御する制御手段を備えたことを特徴とする通信ネットワークシステムが得られる。

0014

そして、前記挿入動作モードに設定された通信ネットワークノードから、分離動作モードに設定された通信ネットワークノードへ至る前記リング伝送路における経路上の、1つ以上の通信ネットワークノードが前記分離透過動作モードに設定され、他の通信ネットワークノードが前記透過動作モードに設定されることによって、1対多通信を行う回線を提供するようにしたことを特徴とする。

0015

また、前記リング伝送路の現用経路上に障害が発生した場合に、障害発生地点より挿入動作モードに設定された通信ネットワークノード側に分離透過動作モードに設定された通信ネットワークノードがない場合には、挿入動作モードに設定された通信ネットワークノードにおいて現用経路が設定されたリングとは反対回りのリングに回線を挿入し、前記反対回りのリング上に迂回経路を設定し、障害発生地点より挿入動作モードに設定された通信ネットワークノード側に分離透過動作モードに設定された通信ネットワークノードがある場合には、挿入動作モードに設定された通信ネットワークノードを分岐挿入動作モードに変更し、現用経路が設定されたリングとは反対回りのリングにも回線を挿入し、前記反対回りのリング上に迂回経路を設定して、障害回復をなすことを特徴とする。

0016

更に、障害発生による信号の異常を検出し、前記分離動作モードに設定された通信ネットワークノードが、前記挿入動作モードに設定された通信ネットワークノードに前記リング上を障害を迂回して伝送される制御メッセージによって異常を通知することによって、前記障害回復の手順が起動されることを特徴とする。

0017

更にはまた、前記分岐挿入動作モードに設定された通信ネットワークノードから、前記分離動作モードに設定された2つの通信ネットワークノードへ至る前記右回リングと左回リング上それぞれに設定された現用予備の2つの枝経路上の、0または1つ以上の通信ネットワークノードが前記分離透過動作モードに設定され、他の通信ネットワークノードが前記透過動作モードに設定されることによって、1対多通信を行う回線を提供するようにしたことを特徴とする。

0018

また、現用経路上に障害が発生した場合に、障害の発生していない一方の現用枝経路上で前記分離動作モードに設定された通信ネットワークノードを前記分離透過動作モードへ変更し、前記現用枝経路を延長して、障害の発生した他方の現用枝経路上の障害発生地点よりも前記分離動作モードに設定された通信ネットワークノード側の通信ネットワークノードに対する迂回経路を設定して、障害回復をなすことを特徴とする。

0019

更に、障害発生による信号の異常を検出した、障害が発生した一方の現用枝経路上の前記分離動作モードに設定された通信ネットワークノードが、障害が発生していない他の現用枝経路上の前記分離動作モードに設定された通信ネットワークノードに、リング上を障害を迂回して伝送される制御メッセージによって異常を通知することによって、前記障害回復の手順が起動されることを特徴とする。

0020

また、前記通信ネットワークノードの前記制御手段は、前記挿入動作モード、前記分離動作モード、前記透過モードの3つの動作モードを時間ごとに切替える時分割切替動作モードに制御するよう構成されており、前記挿入動作モードに設定された通信ネットワークノードから、前記分離動作モードに設定された通信ネットワークノードへ至る経路上の1つ以上の通信ネットワークノードが前記時分割切替動作モードに設定されて、前記挿入動作モードと前記透過動作モードとを時間ごとに切替え、他の通信ネットワークノードが前記透過動作モードに設定されることによって、時分割多重で多対1通信を行う回線を提供するようにしたことを特徴とする。

0021

また、前記リング伝送路の現用経路上に障害が発生した場合に、障害発生地点より前記分離動作モードに設定された通信ネットワークノード側に時分割切替動作モードに設定された通信ネットワークノードがない場合には、前記分離動作モードに設定された通信ネットワークノードにおいて前記現用経路が設定されたリングとは反対回りのリングから回線を分離し、前記反対回りのリング上に迂回経路を設定し、障害発生地点より前記分離動作モードに設定された通信ネットワークノード側に前記時分割切替動作モードに設定された通信ネットワークノードがある場合には、前記分離動作モードに設定された通信ネットワークノードを前記時分割切替動作モードに変更し、前記右回リングからの回線の分離動作モードと左回リングからの回線の分離動作モードとを時間ごとに切替え、前記現用経路が設定されたリングとは反対回りのリング上に迂回経路を設定して、障害回復をなすことを特徴とする。

0022

更に、前記通信ネットワークノードの前記制御手段は、前記挿入動作モード、前記分離動作モード、前記透過モードの3つの動作モードを時間ごとに切替える時分割切替動作モードに制御するよう構成されており、前記挿入動作モードに設定された2つの通信ネットワークノードから、前記時分割切替動作モードに設定され、前記右回リングからの回線の分離動作モードと前記左回リングからの回線の分離動作モードとを時間ごとに切替える通信ネットワークノードへ至る、右回リングと左回リング上の現用および予備の2つの枝経路上の0または1つ以上の通信ネットワークノードが前記時分割切替動作モードに設定されて、挿入動作モードと透過動作モードとを時間ごとに切替え、他の通信ネットワークノードが前記透過動作モードに設定されることによって、時分割多重で多対1通信を行う回線を提供するようにしたことを特徴とする。

0023

また、前記現用経路上に障害が発生した場合に、障害の発生していない一方の現用枝経路上で前記挿入動作モードに設定された通信ネットワークノードを前記時分割切替動作モードへ変更して、挿入動作モードと透過動作モードとを時間ごとに切替え、前記現用枝経路を延長して、障害の発生した他方の現用枝経路上の障害発生地点よりも前記挿入動作モードに設定された通信ネットワークノード側の通信ネットワークノードに対する迂回経路を設定して、障害回復をなすようにしたことを特徴とする。

0024

更にはまた、前記通信ネットワークノードの前記制御手段は、前記挿入動作モード、前記分岐挿入動作モード、前記分離動作モード、前記透過動作モード、前記分離透過動作モードの5つの動作モードを時間毎に切替える時分割切替動作モードを制御するよう構成されていることを特徴とする。

0025

また、前記挿入動作モードに設定された通信ネットワークノードから、分離動作モードに設定された通信ネットワークノードへ至る前記リング伝送路における経路上の、1つ以上の通信ネットワークノードが前記分離透過動作モードに設定され、他の通信ネットワークノードが前記透過動作モードに設定されることによって、下り回線である1対多通信を行う回線を提供し、前記挿入動作モードに設定された通信ネットワークノードから、前記分離動作モードに設定された通信ネットワークノードへ至る経路上の1つ以上の通信ネットワークノードが前記時分割切替動作モードに設定されて、前記挿入動作モードと前記透過動作モードとを時間ごとに切替え、他の通信ネットワークノードが前記透過動作モードに設定されることによって、時分割多重で上り回線である多対1通信を行う回線を提供し、双方向通信をなすようにしたことを特徴とする。

0026

また、前記挿入動作モードに設定された通信ネットワークノードから、分離動作モードに設定された通信ネットワークノードへ至る前記リング伝送路における経路上の、1つ以上の通信ネットワークノードが前記分離透過動作モードに設定され、他の通信ネットワークノードが前記透過動作モードに設定されることによって、下り回線である1対多通信を行う回線を提供し、前記挿入動作モードに設定された2つの通信ネットワークノードから、前記時分割切替動作モードに設定され、前記右回リングからの回線の分離動作モードと前記左回リングからの回線の分離動作モードとを時間ごとに切替える通信ネットワークノードへ至る、右回リングと左回リング上の現用および予備の2つの枝経路上の0または1つ以上の通信ネットワークノードが前記時分割切替動作モードに設定されて、挿入動作モードと透過動作モードとを時間ごとに切替え、他の通信ネットワークノードが前記透過動作モードに設定されることによって、時分割多重で上り回線である多対1通信を行う回線を提供し、双方向通信をなすようにしたことを特徴とする。

0027

更に、前記分岐挿入動作モードに設定された通信ネットワークノードから、前記分離動作モードに設定された2つの通信ネットワークノードへ至る前記右回リングと左回リング上それぞれに設定された現用予備の2つの枝経路上の、0または1つ以上の通信ネットワークノードが前記分離透過動作モードに設定され、他の通信ネットワークノードが前記透過動作モードに設定されることによって、下り回線である1対多通信を行う回線を提供し、前記挿入動作モードに設定された通信ネットワークノードから、前記分離動作モードに設定された通信ネットワークノードへ至る経路上の1つ以上の通信ネットワークノードが前記時分割切替動作モードに設定されて、前記挿入動作モードと前記透過動作モードとを時間ごとに切替え、他の通信ネットワークノードが前記透過動作モードに設定されることによって、時分割多重で上り回線である多対1通信を行う回線を提供し、双方向通信をなすようにしたことを特徴とする。

0028

また、前記分岐挿入動作モードに設定された通信ネットワークノードから、前記分離動作モードに設定された2つの通信ネットワークノードへ至る前記右回リングと左回リング上それぞれに設定された現用予備の2つの枝経路上の、0または1つ以上の通信ネットワークノードが前記分離透過動作モードに設定され、他の通信ネットワークノードが前記透過動作モードに設定されることによって、下り回線である1対多通信を行う回線を提供し、前記挿入動作モードに設定された2つの通信ネットワークノードから、前記時分割切替動作モードに設定され、前記右回リングからの回線の分離動作モードと前記左回リングからの回線の分離動作モードとを時間ごとに切替える通信ネットワークノードへ至る、右回リングと左回リング上の現用および予備の2つの枝経路上の0または1つ以上の通信ネットワークノードが前記時分割切替動作モードに設定されて、挿入動作モードと透過動作モードとを時間ごとに切替え、他の通信ネットワークノードが前記透過動作モードに設定されることによって、時分割多重で上り回線である多対1通信を行う回線を提供するようにしたことを特徴とする。

0029

また、前記リング伝送路は、現用右回リング、現用左回リング、予備右回リング、予備左回リングからなり、現用経路に障害が発生した場合に、前記予備右回リングと前記予備左回リング上に、下り回線に対する前記迂回経路、上り回線に対する迂回経路とを設定するようにしたことを特徴とする。

0030

そして、前記上り回線における時分割切替動作モードに設定された通信ネットワークノードの動作モードの時間ごとの切替を指示する制御メッセージと、障害発生時に前記上り回線における通信ネットワークノードの動作モードの変更を指示する制御メッセージとを、前記下り回線において挿入動作モードに設定された通信ネットワークノードから下り回線中を利用して伝送することを特徴とする。

0031

本発明によれば、右回リングおよび左回リングを含むリング伝送路と、前記リング状伝送路により相互接続され、回線の前記リング伝送路への挿入および前記回線の前記リング伝送路からの分離を実行する複数の通信ネットワークノードとを含む通信ネットワークシステムにおける通信ネットワークノードであって、前記回線を前記右回または左回リングへ挿入する挿入動作モードと、前記回線を前記右回リングと左回リングとの双方へ分岐して挿入する分岐挿入動作モードと、前記回線を前記リング伝送路から分離する分離動作モードと、挿入、分離動作を行わず、前記回線を透過して他の通信ネットワークノードへ転送する透過動作モードと、回線を前記リング伝送路から分離しかつ透過して他の通信ネットワークノードへ転送する分離透過動作モードとを制御する制御手段を備えたことを特徴とする通信ネットワークノードが得られる。

0032

更に、前記リング伝送路と挿入回線、分離回線との接続を設定するマトリックス型光スイッチと、前記マトリックス型光スイッチの入力端子、前記マトリックス型光スイッチのひとつの入力端子を複数の出力端子に接続する分岐器を含むことを特徴とし、また前記制御手段は、前記挿入動作モード、前記分岐挿入動作モード、前記分離動作モード、前記透過動作モード、前記分離透過動作モードの5つの動作モードを時間毎に切替える時分割切替動作モードを制御するよう構成されていることを特徴とする。

0033

本発明の作用を述べる。通信ネットワークノードにおいて、挿入、透過、分離、分岐挿入、分離透過の5つの基本動作モードに加えて、時分割でこれ等基本動作モードを時間毎に逐次切替える時分割切替動作モードを行う機能を設ける。1対多通信を行う回線、すなわち下り回線に対しては、分岐挿入と分離透過との基本動作モードを使用し、1つのノードから複数のノードに信号を分配するための回線を設定する。また、多対1通信を行う回線、すなわち上り回線に対しては、挿入、透過を切替える時分割切替動作モード(挿入/透過)と、分離するリングを切替える時分割切替え動作モード(分離/分離)とによって、1対1通信を行うノードの組を時間的に切替えて多対1通信を実現する。下り回線を利用した制御メッセージの転送により、上り回線に必要な基本動作モードの時分割切替えを指示するようにしている。

発明を実施するための最良の形態

0034

次に、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。図1を参照すると、本発明の第一の実施形態の概略システム構成が示されており、図10,11と同等部分は同一符号にて示している。本例では、8つのノード1〜8が配置された4ファイバ双方向リング網において、1対多通信および多対1通信を行う場合の各ノードの動作モードの設定の例が示されている。図1(A)には、ノード1からノード3,5,7への1対3通信の下り回線の様子が、また図1(B)には、ノード3,5,7からノード1への3対1通信の上り回線が示されている。

0035

下り回線は右回現用リング11上に設定されており、ノード1は挿入動作モードとなっており、回線を右回現用リング11に挿入している。ノード3,5は分離透過動作モードとなっており、回線を右回現用リング11から分離すると同時に、隣接ノード4,6へも回線を透過させている。下り回線の経路端ノードにあたるノード7は分離動作モードとなっており、回線を右回現用リング11から分離している。ノード2,4,6は透過動作モードに設定されている。

0036

上り回線は左回現用リング12上に設定されており、ノード1は分離動作モードとなっており、回線を左回現用リング12から分離している。ノード3,5は時分割切替動作モード(挿入/透過)となっており、回線の左回現用リング12への挿入と、隣接ノード4,6からの回線の透過との切替とを、一定時間ごとに繰返している。ノード7は挿入動作モードとなっており、回線を左回現用リング12に挿入している。ノード2,4,6は透過動作モードに設定されている。

0037

ノード1は図1(A)に示した下り回線を利用して、上り回線の時分割切替動作の切替指示の制御メッセージを発信する。この制御メッセージはノード3,5,7へ転送されるが、時分割切替動作モードに設定されているノード3,5のみが指示に従って回線の挿入と透過との切替を行う。ノード1とノード3との1対1通信、ノード1とノード5との1対1通信、ノード1とノード7との1対1通信が一定時間ごとに切替ることによって、時分割多重された3対1上り回線が実現される。

0038

図2を参照すると、ノードの構成の例が示されている。リング網を構成する4本の光ファイバ中に波長多重された波長回線λ1〜λnは、波長分波器21〜24で波長回線単位分波され、波長回線ごとの8×8マトリックス型光スイッチ29に入力される。この8×8マトリックス型光スイッチ29は入力端子I1〜I8と出力端子O1〜O8とを有しており、制御回路30からの制御によりスイッチ制御がなされるものとする。

0039

このスイッチ29から出力された波長回線は、波長合波器25〜28で合波され、リング網を構成する4本の光ファイバへ出力される。8×8マトリックス型光スイッチ29には、リングに挿入される2本の挿入回線a1,a2と、リングから分離される2本の分離回線b1,b2と、回線を2つに分けるための1×2分岐器31が接続されている。

0040

さらに、2本の分離回線b1,b2から制御メッセージを分離する制御メッセージ分離回路33、2本の挿入回線a1,a2へ制御メッセージを挿入する制御メッセージ挿入回路32、制御メッセージの処理および8×8マトリックス型光スイッチ29の動作モードの変更と、時分割切替えの指示とを行う制御回路30とが設けられている。

0041

この図2では、図1の状態におけるノード1の8×8マトリックス型光スイッチ29の設定状態が示されている。入力端子I5へ接続された挿入回線a1から、出力端子O1を介して右回現用リングへ下り回線が挿入され、また、入力端子I2へ接続された左回現用リングから出力端子O5へ接続された分離回線b1へ上り回線が分離される場合を示している。

0042

図3を参照すると、図1の状態におけるノード3の×8マトリックス型光スイッチ29の設定が示されている。入力端子I1へ入力される右回現用リングのノード1からの下り回線は、1×2分岐器31を使用して、出力端子O5に接続された分離回線b1と、出力端子O1に接続されたノード5,7への下り回線へと分離透過されている。入力端子I2に接続された左回現用リングのノード5、7からの上り回線と、入力端子I5に接続された挿入回線a1とが、出力端子O2に接続されたノード1への上り回線へ、一定時間ごとに切替えられて出力される。この上り回線の時分割切替動作は、下り回線中をノード1から分離回線b1へと転送されてくる制御メッセージを処理し、8×8マトリックス型光スイッチ29に切替指示を行うことによって行われるようになっている。

0043

次に、図4図7を参照すると、図1にて説明した1対3下り回線および3対1上り回線に対して、障害が発生した場合の迂回経路の設定手順が示されている。なお、これ等図においては、×印で障害を示すものとする。

0044

先ず、図4を参照すると、ノード4とノード5との間で光ファイバの断線が発生した場合の信号断による障害検出が示されている。下り回線の障害は、図4(A)に示すように、ノード5,7によって検出される。経路端のノード7は、信号断の検出を通知する制御メッセージをノード1へ転送する。ノード8はこの制御メッセージを透過するか、または、分離した後再び挿入してノード1へ中継転送する。ノード1はノード7からの制御メッセージによって下り回線の障害を通知される。さらに、図4(B)に示すように、ノード1は上り回線上のノード5,7からの信号断によって上り回線の障害をも検出する。

0045

図5を参照すると、信号断の検出によって再設定された障害回復後の迂回経路が示されている。下り回線においては、図5(A)に示すように、信号断を検出したノード5,7は動作モードを左回予備リング14から下り回線を分離透過する分離透過動作モードに変更し、信号断を通知されたノード1は動作モードを右回現用リング11上だけでなく左回予備リング14上にも下り回線を設定する分岐挿入動作モードに変更する。

0046

障害発生前に、ノード8が透過動作モードではなく、現用リングに対して回線が挿入、分離されていた場合には、障害検出時に中継転送したノード7からの制御メッセージまたはノード1からの動作モードの変更を指示する第2の制御メッセージによって、予備リングを透過動作モードに設定する。次に、ノード1は、迂回経路の設定によって復旧した下り回線を利用して、上り回線の時分割切替動作の切替指示の制御メッセージを発信する。上り回線の信号断を検出しなかったノード3に対しては従来通り左回現用リング12を使用して、信号断を検出したノード5,7に対しては右回予備リング13を使用して上り回線を設定するよう指示する。

0047

よって、図5(B)に示すように、迂回経路上で新たに経路端ノードとなるノード3,5は挿入動作モードに変更され、ノード7は時分割切替動作モード(挿入/透過)に変更される。ノード1からの制御メッセージによって、ノード7は挿入動作モードと透過動作モードとを切換える。ノード1は時分割切替動作モード(分離/分離)となり、左回現用リングでのノード3との1対1通信、右回予備リングでのノード5との1対1通信、右回予備リングでのノード7との1対1通信を一定時間ごとに切換える。このようにして、上り回線も復旧する。

0048

図6を参照すると、図5に示した迂回経路を設定したノード1における8×8マトリックス型光スイッチ29の設定が示されている。入力端子I2に接続された左回用現用リングと、入力端子I3に接続された右回用予備用リングとの各回線を、出力端子05を介して分離回線b1へ、時分割で切替える。また、入力端子I5に接続された挿入回線a1を分岐回路31で2分岐して、出力端子O1とO4を介して右回用現用リングと左回予備用リングとに分岐挿入する。

0049

図7を参照すると、障害回復後に詳細情報収集によって障害位置を特定した後のノードの動作モードの設定が示されており、(A)は下り回線、(B)は上り回線の場合である。ノード1は復旧した上り回線を使用して下り回線の障害に関する詳細情報を収集する。ノード5により下り回線の信号断が検出され、ノード3では検出されなかったという障害履歴を収集して、障害位置がノード3とノード5との間であると特定し、ノード3,5が下り回線の迂回経路における新たな経路端となっていることを検出する。ノード1は下り回線に制御メッセージを発信して、ノード3,5を分離透過動作モードから分離動作モードへ変更し、迂回経路の設定手順が完了することになる。

0050

図8図9を参照すると、本発明の第二の実施形態としての、本発明の第一の実施形態と同様に、ノード1からノード3,5,7へ1対3通信の下り回線が、ノード3,5,7からノード1へ3対1通信の上り回線が、それぞれ設定される場合の経路設定および障害検出と迂回経路の設定の例が示されている。

0051

図8は障害検出時のノードの動作モード設定状態であり、(A)は下り回線、(B)は上り回線の場合てある。図8(A)に示す下り回線に関して、ノード1は分岐挿入動作モードであり、回線を右回現用リング11と左回現用リング12との双方に挿入している。ノード3,5は右回現用リング11から、ノード7は左回現用リング12から、それぞれ回線を分離している。分岐挿入動作モードが使用されているため、ノード5,7の2つのノードが経路端ノードとなる。

0052

図示のように、ノード4とノード5との間で障害が発生すると、下り回線の信号断を検出した経路端ノード5は、もう1つの経路端ノードであるノード7へ障害を通知する制御メッセージを発信する。信号断の通知を受けたノード7と信号断を検出したノード5との間に、右回予備リング13を使用した迂回経路が設定され、下り回線が復旧する。

0053

図8(B)に示す上り回線に関して、ノード1は時分割切替動作モード(分離/分離)で、右回現用リング11からの回線の分離と左回り現用リング12からの回線の分離とを、一定時間ごとに切換えている。ノード1はノード5からの上り回線の信号断を検出すると、右回予備リング13を使用してノード5との間の上り回線の迂回経路を設定するよう、復旧した下り回線を利用して、上り回線の時分割切替の切替指示の制御メッセージを発信する。ノード7が時分割切替動作モード(挿入/透過)に変更されることによって、上り回線が復旧する。

0054

図9に、障害回復後の迂回経路およびノードの動作モードの設定を示しており、(A)は下り回線、(B)は上り回線のものである。

0055

上述した第一、第二の実施例を通して、下り回線、上り回線に同時に障害が発生した場合を述べたが、上記の迂回経路の設定手順は下り回線のみの障害または上り回線のみの障害にも、同様に適用できるものである。

0056

右回リング1本と左回リング1本の組の一方を現用、他方を予備として使用する2ファイバリング方式において、下り回線または上り回線のいずれか一方のみの回線を設定する場合にも、上記の迂回経路の設定手順を応用することが可能である。

0057

上り回線に対する障害回復の手順は、時分割で切換えられている多対1上り回線だけでなく、符号分割多重(CDM)やビット多重されている多対1上り回線にも応用できる。この場合には、上り回線の時分割切替の切替指示の制御メッセージは不要である。通信に関与するノードは、上記のノード1,3,5,7の4つに限定されるものではない。ノードの分離透過、分岐挿入を実現するために、マトリックス型光スイッチ29と分岐器31とを組合せた構成を述べたが、1つの入力端子を2つ以上の出力端子に接続可能な分岐機能を内蔵した単一のスイッチで代用することができることは勿論である。

0058

また、マトリックス型光スイッチ29の入力端子、出力端子の数は8に限定されるものではないし、更には、ノードの動作モードを切換えるスイッチとして、波長多重された回線に対するマトリックス型光スイッチを述べたが、時間分割多重された回線に対するSONET(Synchronous Optical Network ) DCS(ディジタルクロスコネクトシステム)やセル多重された回線に対するATM(Asynchronous Transfer Mode )スイッチを使用することもできるものである。

0059

制御メッセージの転送には、隣接ノード間に専用の制御回線を設定して行うことも可能であり、また、専用の制御回線によって、各ノードを網全体を管理する網管理装置と接続し、網管理装置を介して制御メッセージの交換を行うことも可能である。

発明の効果

0060

以上説明したように、本発明によれば、以下の如き効果を奏する。第1の効果は、複数の光ファイバまたは複数の波長回線を使用せずに、単一の波長回線のみを使用して、1対多通信および多対1通信を行う回線を実現できることである。その理由は、挿入、透過、分離、分岐挿入、分離透過の5つの基本動作モードと、さらに時分割でこれ基本動作モードを逐次切換える時分割切替動作モードを備える通信ネットワークノードを適用しているためである。

0061

第2の効果は、1対多通信および多対1通信を行う回線に対して、障害発生時に高速で迂回経路を設定できることである。その理由は、信号断の検出および制御メッセージの転送によって、1対多通信および多対1通信に関与し、迂回経路設定のための動作モードの変更を必要とする全てのノードの動作モードを変更し、また、現用リングと予備リングとの双方を併用して使用するためである。

図面の簡単な説明

0062

図14ファイバ双方向リング網における1対多および多対1通信回線の経路と、各ノードの動作モードの設定例を示し、(A)は下り回線、(B)は上り回線の場合の図である。
図2図1の場合におけるノードの構成例とノード1の動作モードの設定例を示す図である。
図3図1の場合におけるノード3の動作モードの設定例を示す図である。
図4障害発生時の信号断の検出と制御メッセージの転送の例を示し、(A)は下り回線、(B)は上り回線の場合の図である。
図5障害回復後の迂回経路とノードの動作モードの設定例を示し、(A)は下り回線、(B)は上り回線の場合の図である。
図6図5の場合におけるノード1の動作モードの設定例を示す図である。
図7障害に関する詳細情報収集後のノードの動作モードの設定例を示し、(A)は下り回線、(B)は上り回線の場合の図である。
図84ファイバ双方向リング網における1対および多対1通信回線の経路とノードの動作モードの第二の設定例を示し、(A)は下り回線、(B)は上り回線の場合の図である。
図9障害回復後の迂回経路とノードの動作モードの第二の設定例を示し、(A)は下り回線、(B)は上り回線の場合の図である。
図10従来の4ファイバ双方向リング網の一構成例を示す図である。
図11図10に示した従来例における経路設定(A)と、障害回復方式の例(B)とを示す図である。

--

0063

1〜8ノード
11 右回現用リング
12 左回現用リング
13 右回予備用リング
14 左回予備用リング
21〜24波長分波器
25〜28波長合波器
29 8×8マトリックス型光スイッチ
30制御回路
31 1×2分岐器
32 制御メッセージ挿入回路
33 制御メッセージ分離回路
a1,a2 挿入回線
b1,b2 分離回線

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