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技術 CDMA無線送信装置、CDMA無線送受信システムおよびCDMA無線送信装置の送信電力制御方法ならびにCDMA無線送受信システムにおける無線送信装置の送信電力制御方法

出願人 株式会社NTTドコモ
発明者 小川真資奥村幸彦東明洋
出願日 2000年9月12日 (19年2ヶ月経過) 出願番号 2000-277350
公開日 2002年3月29日 (17年7ヶ月経過) 公開番号 2002-094451
状態 特許登録済
技術分野 増幅器の制御の細部、利得制御 電話機の回路等 移動無線通信システム 電話機の機能
主要キーワード 最大増幅率 指定器 位置測定器 電波伝搬損失 基準特性 近似モデル 無線送受信システム 距離特性
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図面 (6)

課題

送信機受信機との間の伝搬損失や距離に応じて送信機の最大送信電力を変動させる制御を可能とし、ユーザ容量劣化を最小限に抑える。

解決手段

電波伝搬損失測定器209では、受信増幅器211の増幅率受信ベースバンド信号振幅情報および基地局送信電力情報に基いて計算を行い、受信信号の電波伝搬損失を算出することにより送信信号の伝搬損失を推定する。電波伝搬損失情報は、最大増幅量指定回路208へ入力され、最大増幅率が決定される。最大増幅量指定回路208は、決定した最大増幅率を送信増幅器204に対して指定することにより、送信信号の最大送信電力を調整する。

概要

背景

図1は、従来の移動通信システムにおいて使用されている移動無線機の構成の一例を示す図である。移動体通信システムでは、各基地局毎円形状の小無線ゾーンセル)を構成し、移動局は自身が在圏しているセル内の基地局と通信を行う。図1の例に示すように、移動局の送受信機は、受信アンテナ101から無線周波数信号が入力され、受信無線部108に入力される。受信無線部108は、受信増幅器109およびミキサ110を備えており、無線周波数信号は受信無線部108内部で受信増幅器109により増幅され、ミキサ110でベースバンド信号に変換される。このベースバンド信号は受信ベースバンド部111へ入力され、受信データに変換される。

受信データは、ターミナルインタフェース部107へ入力され、電話機テレビ電話等の外部端末解釈可能なユーザデータに変換され外部端末へ出力される。TPCビット解析器112では、ユーザデータに挿入されているTPCビットが解析される。TPCビットは相手局から移動局に対し送信電力を指示する送信電力制御データであり、移動局はこの指示に基づいて送信電力を制御する。TPCビットが“00”であれば、送信増幅器103に+1dB送信電力を増大させるように制御し、TPCビットが“11”であれば、送信増幅器103に−1dB送信電力を減少させるように制御する。

一方、移動局から電波を送信する場合、外部端末から入力されたユーザデータはターミナルインタフェース107で送信データに変換され、ターミナルインタフェース107から送信ベースバンド部106へ送信データが入力される。送信ベースバンド部106では送信データがベースバンド信号へ変換され、送信無線部103へ入力される。送信無線部103は増幅器104とミキサ105とを備えており、ベースバンド信号はミキサ105で無線周波数信号へ変換され、増幅器104ではTPCビット解析器112からの指定値に従って、無線周波数信号の増幅が行われる。そして、送信無線部103から送信アンテナ102へ無線周波数信号が入力され、送信アンテナ102より電波が放出される。

図2は、従来の移動通信システムにおいて使用される基地局の構成の一例を示す図である。移動局のアンテナ102から放出された信号は、基地局の受信アンテナ401に入力され、受信無線部408へ入力される。受信無線部408では、受信した無線周波数信号が増幅器409により増幅され、ミキサ410でベースバンド信号に変換される。ベースバンド信号は受信ベースバンド部411へ入力され、受信データに変換され、変換された受信データがインタフェース407を通じてネットワークに出力される。受信品質測定器416では、受信ベースバンド部411からの情報に基いて受信品質を測定し、受信品質がTPCビット挿入器412へ入力される。

ネットワークからユーザデータが入力されると、インタフェース407で送信データに変換され、TPCビット挿入器412に入力される。TPCビット挿入器412では、受信品質が基準よりも大きい場合はTPCビット“11”が付加され、基準よりも小さい場合はTPCビット“00”がユーザデータに付加される。TPCビットの挿入は0.625ms毎に行われる。TPCビットが挿入されたユーザデータは、送信ベースバンド部406に入力されてベースバンド信号に変換される。ベースバンド信号は送信無線部403へ入力される。送信無線部403では、ミキサ405によりベースバンド信号が無線周波数信号に変換され、増幅器404では無線周波数信号の増幅が行われる。送信無線部403から送信アンテナ402へ無線周波数信号が入力され、送信アンテナ402から電波が放出される。

このようなCDMA無線アクセス方式による通信の場合、同一エリア内に存在する全ての移動機送信チャネルが同じ周波数を使用して通信を行っている。したがって、送信機の送信電力を一定値とすると、電波伝搬環境の違いによって受信品質に差を生じてしまう。

例えば、第1移動局および第2移動局が同一基地局と同時に通信する場合を想定する。そして、第1移動局と基地局の間の電波伝搬損失を60[dB]、第2移動局と基地局の間の電波伝搬損失を90[dB]と仮定する。2つの移動局の送信電力を共に+30[dBm]とした場合、基地局における受信電力は、移動局1については−30[dBm]、移動局2については−60[dBm]となる。移動局2からの受信電力に比べて移動局1からの受信電力は+30[dB]高く、移動局1からの信号が干渉となってしまうため移動局2の信号が受信できなくなってしまう。

そこで、このような信号の干渉による信号受信の困難性を回避し、すべてのユーザの受信品質を同一に保つために、CDMA方式ではクローズドループ高速送信電力制御を行う手法が従来から知られている。高速送信電力制御では、基地局において、受信信号受信信号電力対干渉電力比が測定されて基準値と比較され、その比較結果に基づいて、移動局における送信電力を制御するためのTPCビットパターンが決定される。

この高速送信電力制御では、通信速度に応じて送信電力制御幅、およびその最大値最小値がすべての無線チャネルに対して固定値で決まっている。

概要

送信機と受信機との間の伝搬損失や距離に応じて送信機の最大送信電力を変動させる制御を可能とし、ユーザ容量劣化を最小限に抑える。

電波伝搬損失測定器209では、受信増幅器211の増幅率受信ベースバンド信号振幅情報および基地局送信電力情報に基いて計算を行い、受信信号の電波伝搬損失を算出することにより送信信号の伝搬損失を推定する。電波伝搬損失情報は、最大増幅量指定回路208へ入力され、最大増幅率が決定される。最大増幅量指定回路208は、決定した最大増幅率を送信増幅器204に対して指定することにより、送信信号の最大送信電力を調整する。

目的

本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、送信機と受信機との間の伝搬損失や距離に応じて送信機の最大送信電力を変動させる制御を可能とし、受信機において信号受信が不安定となった場合や、送受信機が異常な動作をした場合等に、ユーザ容量の劣化を最小限に抑えることができるCDMA無線送信装置およびその送信電力制御方法を提供することにある。

また、本発明の他の目的は、ユーザ容量の限界の間際において、その容量を増加させることができるCDMA無線送信装置、CDMA無線送受信システムおよびCDMA無線送信装置の送信電力制御方法ならびにCDMA無線送受信システムにおける無線送信装置の送信電力制御方法を提供することにある。

効果

実績

技術文献被引用数
1件
牽制数
2件

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請求項1

送信信号電力制御を行うCDMA無線送信装置において、受信信号伝搬損失を算出することにより送信信号の伝搬損失を推定する伝搬損失推定手段と、該伝搬損失推定手段によって推定された伝搬損失に基づいて前記送信信号の最大送信電力を調整する調整手段とを備えたことを特徴とするCDMA無線送信装置。

請求項2

前記調整手段は、送信信号を増幅する送信増幅手段に対して最大増幅率を指定することにより前記送信信号の最大送信電力を調整することを特徴とする請求項1に記載のCDMA無線送信装置。

請求項3

前記伝搬損失推定手段は、前記受信信号の発信元から固定の電力で送信される制御信号送信電力に基いて前記伝搬損失を推定することを特徴とする請求項1または2に記載のCDMA無線送信装置。

請求項4

送信信号の電力制御を行うCDMA無線送信装置において、受信信号の発信元から前記無線送信装置までの距離を推定する距離推定手段と、該距離推定手段によって推定された距離に基づき前記送信信号の最大送信電力を調整する調整手段とを備えたことを特徴とするCDMA無線送信装置。

請求項5

前記距離推定手段は、前記発信元の緯度および経度と、前記無線送信装置の緯度および経度とに基づき前記受信信号の発信元から前記無線送信装置までの距離を推定することを特徴とする請求項4に記載のCDMA無線送信装置。

請求項6

前記調整手段は、前記送信信号を増幅する送信増幅手段に対して最大増幅率を指定することにより前記送信信号の最大送信電力を調整することを特徴とする請求項4または5に記載のCDMA無線送信装置。

請求項7

前記調整手段は、前記距離に基いて前記送信信号の伝搬損失を推定し、該伝搬損失に基いて前記最大増幅率を求めることを特徴とする請求項6に記載のCDMA無線送信装置。

請求項8

送信信号の電力制御を行う無線送信装置と、前記無線送信装置において電力制御を行うための第1の制御信号を送信する無線受信装置とを備えたCDMA無線送受信システムにおいて、前記無線送信装置は、受信信号の伝搬損失を算出することにより送信信号の伝搬損失を推定する伝搬損失推定手段と、前記伝搬損失を前記無線受信装置に送信する第1の送信手段とを備え、前記無線受信装置は、前記無線送信装置から受信した前記伝搬損失に基づいて前記無線送信装置において送信する前記送信信号の最大送信電力を決定する決定手段と、該決定手段によって決定された前記最大送信電力の情報を前記無線送信装置に送信する第2の送信手段とを備え、前記無線送信装置は、前記第2の送信手段から受信した前記最大送信電力の情報に基いて、前記送信信号を増幅する送信増幅手段に対して最大増幅量を指定することを特徴とするCDMA無線送受信システム。

請求項9

前記伝搬損失推定手段は、前記無線受信装置から固定の電力で送信される第2の制御信号の送信電力に基いて前記伝搬損失を推定することを特徴とする請求項8に記載のCDMA無線送受信システム。

請求項10

送信信号の電力制御を行う無線送信装置と、前記無線送信装置において電力制御を行うための制御信号を送信する無線受信装置とを備えたCDMA無線送受信システムにおいて、前記無線送信装置は、該無線送信装置から前記無線受信装置までの距離を推定する距離推定手段と、該距離推定手段によって推定された距離を前記無線受信装置に送信する第1の送信手段とを備え、前記無線受信装置は、前記距離を受信する受信手段と、前記距離に基づいて前記無線送信装置において送信する送信信号の最大送信電力を決定する決定手段と、該決定手段によって決定された前記最大送信電力の情報を前記無線送信装置に送信する第2の送信手段とを備え、前記無線送信装置は、前記第2の送信手段から受信した前記最大送信電力の情報に基いて、前記送信信号を増幅する送信増幅手段に対して最大増幅量を指定することを特徴とするCDMA無線送受信システム。

請求項11

前記距離推定手段は、前記無線送信装置の緯度および経度と、前記無線受信装置の緯度および経度とに基づき前記無線送信装置から前記無線受信装置までの距離を推定することを特徴とする請求項10に記載のCDMA無線送受信システム。

請求項12

前記最大送信電力の情報は前記無線送信装置において送信する送信信号の最大送信電力であることを特徴とする請求項10または11に記載のCDMA無線送受信システム。

請求項13

前記調整手段は、前記距離に基いて前記送信信号の伝搬損失を推定し、該伝搬損失に基いて前記最大送信電力を求めることを特徴とする請求項12に記載のCDMA無線送受信システム。

請求項14

送信信号の電力制御を行う無線送信装置と、前記無線送信装置において電力制御を行うための制御信号を送信する無線受信装置とを備えたCDMA無線送受信システムにおいて、前記無線受信装置は、前記無線送信装置から前記無線受信装置までの距離を推定する距離推定手段と、前記距離に基づいて前記無線送信装置において送信する送信信号の最大送信電力を決定する決定手段と、該決定手段によって決定された前記最大送信電力の情報を前記無線送信装置に送信する送信手段とを備え、前記無線送信装置は、前記送信手段から受信した前記最大送信電力の情報に基いて、前記送信信号を増幅する送信増幅手段に対して最大増幅量を指定することを特徴とするCDMA無線送受信システム。

請求項15

前記距離推定手段は、前記無線送信装置の緯度および経度と、前記無線受信装置の緯度および経度とに基づき前記受信信号の前記無線送信装置から前記無線受信装置までの距離を推定することを特徴とする請求項14に記載のCDMA無線送受信システム。

請求項16

前記決定手段は、前記距離に基いて前記受信信号の伝搬損失を推定し、該伝搬損失に基いて前記無線送信装置において送信する送信信号の最大送信電力を求めることを特徴とする請求項14または15に記載のCDMA無線送受信システム。

請求項17

送信信号の電力制御を行うCDMA無線送信装置の送信電力制御方法において、受信信号の伝搬損失を算出することにより送信信号の伝搬損失を推定する伝搬損失推定ステップと、該伝搬損失推定ステップにおいて推定された伝搬損失に基づいて送信信号の最大送信電力を調整する調整ステップとを備えたことを特徴とする送信電力制御方法。

請求項18

送信信号を増幅する送信増幅ステップを備え、前記調整ステップは前記送信増幅ステップにおける最大増幅率を指定することにより送信信号の最大送信電力を調整することを特徴とする請求項17に記載の送信電力制御方法。

請求項19

前記伝搬損失推定ステップは、前記受信信号の発信元から固定の電力で送信される制御信号の送信電力に基いて前記伝搬損失を推定することを特徴とする請求項17または18に記載の送信電力制御方法。

請求項20

送信信号の電力制御を行うCDMA無線送信装置の送信電力制御方法において、受信信号の発信元から前記無線送信装置までの距離を推定する距離推定ステップと、該距離推定ステップにおいて推定された距離に基づき送信信号の最大送信電力を調整する調整ステップとを備えたことを特徴とする送信電力制御方法。

請求項21

前記距離推定ステップは、前記発信元の緯度および経度と、前記無線送信装置の緯度および経度とに基づき前記受信信号の発信元から前記無線送信装置までの距離を推定することを特徴とする請求項20に記載の送信電力制御方法。

請求項22

送信信号を増幅する送信増幅ステップを備え、前記調整ステップは前記送信増幅ステップにおける最大増幅率を指定することにより送信信号の最大送信電力を調整することを特徴とする請求項20または21に記載の送信電力制御方法。

請求項23

前記調整ステップは、前記距離に基いて前記送信信号の伝搬損失を推定し、該伝搬損失に基いて前記最大増幅率を求めることを特徴とする請求項22に記載の送信電力制御方法。

請求項24

無線送信装置から無線受信装置へ送信する送信信号の電力制御を行うCDMA無線送受信システムにおける無線送信装置の送信電力制御方法において、前記無線送信装置の伝搬損失推定手段において送信信号の伝搬損失を推定する伝搬損失推定ステップと、前記伝搬損失を前記無線受信装置に送信する第1の送信ステップと、前記無線受信装置の調整手段において、前記無線送信装置から受信した前記伝搬損失に基づいて前記無線送信装置において送信する前記送信信号の最大送信電力を決定する決定ステップと、該決定ステップにおいて決定された前記最大送信電力の情報を前記無線送信装置に送信する第2の送信ステップと、前記無線送信装置において、前記第2の送信ステップにおいて送信された前記最大送信電力の情報に基いて、前記送信信号を増幅する送信増幅手段に対して最大増幅量を指定する指定ステップとを備えることを特徴とする送信電力方法。

請求項25

前記伝搬損失推定ステップは、前記無線受信装置から固定の電力で送信される第2の制御信号の送信電力に基いて前記伝搬損失を推定することを特徴とする請求項24に記載の送信電力制御方法。

請求項26

無線送信装置から無線受信装置へ送信する送信信号の電力制御を行うCDMA無線送受信システムにおける無線送信装置の送信電力制御方法において、前記無線送信装置の位置推定手段において該無線送信装置から前記無線受信装置までの距離を推定する距離推定ステップと、該距離推定ステップにおいて推定された距離を前記無線受信装置に送信する第1の送信ステップと、前記無線受信装置において前記距離を受信する受信ステップと、該受信ステップにおいて受信した前記距離に基づいて前記無線送信装置において送信する送信信号の最大送信電力を決定する決定ステップと、該決定ステップにおいて決定された前記最大送信電力の情報を前記無線送信装置に送信する第2の送信ステップと、前記無線送信装置において、前記第2の送信ステップにおいて送信された前記最大送信電力の情報に基いて、前記送信信号を増幅する送信増幅手段に対して最大増幅量を指定する指定ステップとを備えることを特徴とする送信電力制御方法。

請求項27

前記距離推定ステップは、前記無線送信装置の緯度および経度と、前記無線受信装置の緯度および経度とに基づき前記無線送信装置から前記無線受信装置までの距離を推定することを特徴とする請求項26に記載の送信電力制御方法。

請求項28

前記最大送信電力の情報は前記無線送信装置において送信する送信信号の最大送信電力であることを特徴とする請求項26または27に記載の送信電力制御方法。

請求項29

前記調整ステップは、前記距離に基いて前記送信信号の伝搬損失を推定し、該伝搬損失に基いて前記最大送信電力を求めることを特徴とする請求項28に記載の送信電力制御方法。

請求項30

無線送信装置から無線受信装置へ送信する送信信号の電力制御を行うCDMA無線送受信システムにおける無線送信装置の送信電力制御方法において、前記無線受信装置の位置推定手段において前記無線送信装置から前記無線受信装置までの距離を推定する距離推定ステップと、前記距離に基づいて前記無線送信装置において送信する送信信号の最大送信電力を決定する決定ステップと、該決定ステップにおいて決定された前記最大送信電力の情報を前記無線送信装置に送信する送信ステップと、前記無線送信装置において、前記送信ステップにおいて送信された前記最大送信電力の情報に基いて、前記送信信号を増幅する送信増幅手段に対して最大増幅量を指定するステップとを備えることを特徴とする送信電力制御方法。

請求項31

前記距離推定ステップは、前記無線送信装置の緯度および経度と、前記無線受信装置の緯度および経度とに基づき前記受信信号の前記無線送信装置から前記無線受信装置までの距離を推定することを特徴とする請求項30に記載の送信電力制御方法。

請求項32

前記決定ステップは、前記距離に基いて前記受信信号の伝搬損失を推定し、該伝搬損失に基いて前記無線送信装置において送信する送信信号の最大送信電力を求めることを特徴とする請求項30または31に記載の送信電力制御方法。

技術分野

0001

本発明は、たとえば移動無線機などのCDMA無線送信装置、CDMA無線送受信システムおよびCDMA無線送信装置の送信電力制御方法ならびにCDMA無線送受信システムにおける無線送信装置の送信電力制御方法に関し、より具体的には、基地局−移動局間伝搬損失に応じて移動局、および/または基地局の送信電力最大値決定可能なCDMA無線送信装置、CDMA無線送受信システムおよびCDMA無線送信装置の送信電力制御方法ならびにCDMA無線送受信システムにおける無線送信装置の送信電力制御方法に関する。

背景技術

0002

図1は、従来の移動通信システムにおいて使用されている移動無線機の構成の一例を示す図である。移動体通信システムでは、各基地局毎円形状の小無線ゾーンセル)を構成し、移動局は自身が在圏しているセル内の基地局と通信を行う。図1の例に示すように、移動局の送受信機は、受信アンテナ101から無線周波数信号が入力され、受信無線部108に入力される。受信無線部108は、受信増幅器109およびミキサ110を備えており、無線周波数信号は受信無線部108内部で受信増幅器109により増幅され、ミキサ110でベースバンド信号に変換される。このベースバンド信号は受信ベースバンド部111へ入力され、受信データに変換される。

0003

受信データは、ターミナルインタフェース部107へ入力され、電話機テレビ電話等の外部端末解釈可能なユーザデータに変換され外部端末へ出力される。TPCビット解析器112では、ユーザデータに挿入されているTPCビットが解析される。TPCビットは相手局から移動局に対し送信電力を指示する送信電力制御データであり、移動局はこの指示に基づいて送信電力を制御する。TPCビットが“00”であれば、送信増幅器103に+1dB送信電力を増大させるように制御し、TPCビットが“11”であれば、送信増幅器103に−1dB送信電力を減少させるように制御する。

0004

一方、移動局から電波を送信する場合、外部端末から入力されたユーザデータはターミナルインタフェース107で送信データに変換され、ターミナルインタフェース107から送信ベースバンド部106へ送信データが入力される。送信ベースバンド部106では送信データがベースバンド信号へ変換され、送信無線部103へ入力される。送信無線部103は増幅器104とミキサ105とを備えており、ベースバンド信号はミキサ105で無線周波数信号へ変換され、増幅器104ではTPCビット解析器112からの指定値に従って、無線周波数信号の増幅が行われる。そして、送信無線部103から送信アンテナ102へ無線周波数信号が入力され、送信アンテナ102より電波が放出される。

0005

図2は、従来の移動通信システムにおいて使用される基地局の構成の一例を示す図である。移動局のアンテナ102から放出された信号は、基地局の受信アンテナ401に入力され、受信無線部408へ入力される。受信無線部408では、受信した無線周波数信号が増幅器409により増幅され、ミキサ410でベースバンド信号に変換される。ベースバンド信号は受信ベースバンド部411へ入力され、受信データに変換され、変換された受信データがインタフェース407を通じてネットワークに出力される。受信品質測定器416では、受信ベースバンド部411からの情報に基いて受信品質を測定し、受信品質がTPCビット挿入器412へ入力される。

0006

ネットワークからユーザデータが入力されると、インタフェース407で送信データに変換され、TPCビット挿入器412に入力される。TPCビット挿入器412では、受信品質が基準よりも大きい場合はTPCビット“11”が付加され、基準よりも小さい場合はTPCビット“00”がユーザデータに付加される。TPCビットの挿入は0.625ms毎に行われる。TPCビットが挿入されたユーザデータは、送信ベースバンド部406に入力されてベースバンド信号に変換される。ベースバンド信号は送信無線部403へ入力される。送信無線部403では、ミキサ405によりベースバンド信号が無線周波数信号に変換され、増幅器404では無線周波数信号の増幅が行われる。送信無線部403から送信アンテナ402へ無線周波数信号が入力され、送信アンテナ402から電波が放出される。

0007

このようなCDMA無線アクセス方式による通信の場合、同一エリア内に存在する全ての移動機送信チャネルが同じ周波数を使用して通信を行っている。したがって、送信機の送信電力を一定値とすると、電波伝搬環境の違いによって受信品質に差を生じてしまう。

0008

例えば、第1移動局および第2移動局が同一基地局と同時に通信する場合を想定する。そして、第1移動局と基地局の間の電波伝搬損失を60[dB]、第2移動局と基地局の間の電波伝搬損失を90[dB]と仮定する。2つの移動局の送信電力を共に+30[dBm]とした場合、基地局における受信電力は、移動局1については−30[dBm]、移動局2については−60[dBm]となる。移動局2からの受信電力に比べて移動局1からの受信電力は+30[dB]高く、移動局1からの信号が干渉となってしまうため移動局2の信号が受信できなくなってしまう。

0009

そこで、このような信号の干渉による信号受信の困難性を回避し、すべてのユーザの受信品質を同一に保つために、CDMA方式ではクローズドループ高速送信電力制御を行う手法が従来から知られている。高速送信電力制御では、基地局において、受信信号受信信号電力対干渉電力比が測定されて基準値と比較され、その比較結果に基づいて、移動局における送信電力を制御するためのTPCビットパターンが決定される。

0010

この高速送信電力制御では、通信速度に応じて送信電力制御幅、およびその最大値、最小値がすべての無線チャネルに対して固定値で決まっている。

発明が解決しようとする課題

0011

しかし、従来の高速送信電力制御における、送信電力の最大値、最小値を固定値とする方式を採用する場合は、次のような不具合がある。すなわち、何らかの要因で信号受信に異常が生じた場合、送受信機自体の動作が不安定になった場合、または基地局が収容できるユーザ容量限界に達した場合に、移動局が下り伝搬損失にかかわらず最大送信電力を送信する可能性がある。結果として、基地局で収容できるユーザの数、すなわちユーザ容量の劣化を引き起こすという問題があった。

0012

本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、送信機と受信機との間の伝搬損失や距離に応じて送信機の最大送信電力を変動させる制御を可能とし、受信機において信号受信が不安定となった場合や、送受信機が異常な動作をした場合等に、ユーザ容量の劣化を最小限に抑えることができるCDMA無線送信装置およびその送信電力制御方法を提供することにある。

0013

また、本発明の他の目的は、ユーザ容量の限界の間際において、その容量を増加させることができるCDMA無線送信装置、CDMA無線送受信システムおよびCDMA無線送信装置の送信電力制御方法ならびにCDMA無線送受信システムにおける無線送信装置の送信電力制御方法を提供することにある。

課題を解決するための手段

0014

本発明は、上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、送信信号電力制御を行うCDMA無線送信装置において、受信信号の伝搬損失を算出することにより送信信号の伝搬損失を推定する伝搬損失推定手段と、該伝搬損失推定手段によって推定された伝搬損失に基づいて前記送信信号の最大送信電力を調整する調整手段とを備えたことを特徴とする。

0015

したがって、CDMA無線送信において、送受信装置間の電波伝搬損失に応じて送信電力の最大値を変動させることができるため、信号受信が不安定な時や、送受信機が異常な動作をした時も、送信機が最大送信電力で送信することが無くなり、ユーザ容量の劣化を最小限に抑えることができる。

0016

また、ユーザ容量の限界直前の場合であっても、送信機が最大送信電力で送信することが無くなるため、容量を増加することができる。

0017

また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のCDMA無線送信装置において、前記調整手段は、送信信号を増幅する送信増幅手段に対して最大増幅率を指定することにより前記送信信号の最大送信電力を調整することを特徴とする。

0018

送信増幅手段では、無線周波数信号について、指定された最大増幅率以下の値への増幅が行われる。

0019

また、請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載のCDMA無線送信装置において、前記伝搬損失推定手段は、前記受信信号の発信元から固定の電力で送信される制御信号の送信電力に基いて前記伝搬損失を推定することを特徴とする。

0020

また、請求項4に記載の発明は、送信信号の電力制御を行うCDMA無線送信装置において、受信信号の発信元から前記無線送信装置までの距離を推定する距離推定手段と、該距離推定手段によって推定された距離に基づき前記送信信号の最大送信電力を調整する調整手段とを備えたことを特徴とする。

0021

このような構成をとることにより、送信側と受信側の距離を推定することができ、各送信機が必要十分な最大送信電力を設定することができる。そして、ユーザ容量の劣化を最小限とすることができ、送信機の送信電力を低くすることができる。

0022

また、請求項5に記載の発明は、請求項4に記載のCDMA無線送信装置において、前記距離推定手段は、前記発信元の緯度および経度と、前記無線送信装置の緯度および経度とに基づき前記受信信号の発信元から前記無線送信装置までの距離を推定することを特徴とする。

0023

また、請求項6に記載の発明は、請求項4または5に記載のCDMA無線送信装置において、前記調整手段は、前記送信信号を増幅する送信増幅手段に対して最大増幅率を指定することにより前記送信信号の最大送信電力を調整することを特徴とする。

0024

また、請求項7に記載の発明は、請求項6に記載のCDMA無線送信装置において、前記調整手段は、前記距離に基いて前記送信信号の伝搬損失を推定し、該伝搬損失に基いて前記最大増幅率を求めることを特徴とする。

0025

したがって、実験値または電波伝搬モデルを用いた計算により移動局と基地局との間の距離と送信信号の最大増幅率との対応関係を記憶しておき、この関係を用いて電波伝搬損失を推定することができる。

0026

また、請求項8に記載の発明は、送信信号の電力制御を行う無線送信装置と、前記無線送信装置において電力制御を行うための第1の制御信号を送信する無線受信装置とを備えたCDMA無線送受信システムにおいて、前記無線送信装置は、受信信号の伝搬損失を算出することにより送信信号の伝搬損失を推定する伝搬損失推定手段と、前記伝搬損失を前記無線受信装置に送信する第1の送信手段とを備え、前記無線受信装置は、前記無線送信装置から受信した前記伝搬損失に基づいて前記無線送信装置において送信する前記送信信号の最大送信電力を決定する決定手段と、該決定手段によって決定された前記最大送信電力の情報を前記無線送信装置に送信する第2の送信手段とを備え、前記無線送信装置は、前記第2の送信手段から受信した前記最大送信電力の情報に基いて、前記送信信号を増幅する送信増幅手段に対して最大増幅量を指定することを特徴とする。

0027

また、請求項9に記載の発明は、請求項8に記載のCDMA無線送受信システムにおいて、前記伝搬損失推定手段は、前記無線受信装置から固定の電力で送信される第2の制御信号の送信電力に基いて前記伝搬損失を推定することを特徴とする。

0028

また、請求項10に記載の発明は、送信信号の電力制御を行う無線送信装置と、前記無線送信装置において電力制御を行うための制御信号を送信する無線受信装置とを備えたCDMA無線送受信システムにおいて、前記無線送信装置は、該無線送信装置から前記無線受信装置までの距離を推定する距離推定手段と、該距離推定手段によって推定された距離を前記無線受信装置に送信する第1の送信手段とを備え、前記無線受信装置は、前記距離を受信する受信手段と、前記距離に基づいて前記無線送信装置において送信する送信信号の最大送信電力を決定する決定手段と、該決定手段によって決定された前記最大送信電力の情報を前記無線送信装置に送信する第2の送信手段とを備え、前記無線送信装置は、前記第2の送信手段から受信した前記最大送信電力の情報に基いて、前記送信信号を増幅する送信増幅手段に対して最大増幅量を指定することを特徴とする。

0029

また、請求項11に記載の発明は、請求項10に記載のCDMA無線送受信システムにおいて、前記距離推定手段は、前記無線送信装置の緯度および経度と、前記無線受信装置の緯度および経度とに基づき前記無線送信装置から前記無線受信装置までの距離を推定することを特徴とする。

0030

また、請求項12に記載の発明は、請求項10または11に記載のCDMA無線送受信システムにおいて、前記最大送信電力の情報は前記無線送信装置において送信する送信信号の最大送信電力であることを特徴とする。

0031

また、請求項13に記載の発明は、請求項12に記載のCDMA無線送受信システムにおいて、前記調整手段は、前記距離に基いて前記送信信号の伝搬損失を推定し、該伝搬損失に基いて前記最大送信電力を求めることを特徴とする。

0032

また、請求項14に記載の発明は、送信信号の電力制御を行う無線送信装置と、前記無線送信装置において電力制御を行うための制御信号を送信する無線受信装置とを備えたCDMA無線送受信システムにおいて、前記無線受信装置は、前記無線送信装置から前記無線受信装置までの距離を推定する距離推定手段と、前記距離に基づいて前記無線送信装置において送信する送信信号の最大送信電力を決定する決定手段と、該決定手段によって決定された前記最大送信電力の情報を前記無線送信装置に送信する送信手段とを備え、前記無線送信装置は、前記送信手段から受信した前記最大送信電力の情報に基いて、前記送信信号を増幅する送信増幅手段に対して最大増幅量を指定することを特徴とする。

0033

また、請求項15に記載の発明は、請求項14に記載のCDMA無線送受信システムにおいて、前記距離推定手段は、前記無線送信装置の緯度および経度と、前記無線受信装置の緯度および経度とに基づき前記受信信号の前記無線送信装置から前記無線受信装置までの距離を推定することを特徴とする。

0034

また、請求項16に記載の発明は、請求項14または15に記載のCDMA無線送受信システムにおいて、前記決定手段は、前記距離に基いて前記受信信号の伝搬損失を推定し、該伝搬損失に基いて前記無線送信装置において送信する送信信号の最大送信電力を求めることを特徴とする。

0035

また、請求項17に記載の発明は、送信信号の電力制御を行うCDMA無線送信装置の送信電力制御方法において、受信信号の伝搬損失を算出することにより送信信号の伝搬損失を推定する伝搬損失推定ステップと、該伝搬損失推定ステップにおいて推定された伝搬損失に基づいて送信信号の最大送信電力を調整する調整ステップとを備えたことを特徴とする。

0036

また、請求項18に記載の発明は、請求項17に記載の送信電力制御方法において、送信信号を増幅する送信増幅ステップを備え、前記調整ステップは前記送信増幅ステップにおける最大増幅率を指定することにより送信信号の最大送信電力を調整することを特徴とする。

0037

また、請求項19に記載の発明は、請求項17または18に記載の送信電力制御方法において、前記伝搬損失推定ステップは、前記受信信号の発信元から固定の電力で送信される制御信号の送信電力に基いて前記伝搬損失を推定することを特徴とする。

0038

また、請求項20に記載の発明は、送信信号の電力制御を行うCDMA無線送信装置の送信電力制御方法において、受信信号の発信元から前記無線送信装置までの距離を推定する距離推定ステップと、該距離推定ステップにおいて推定された距離に基づき送信信号の最大送信電力を調整する調整ステップとを備えたことを特徴とする。

0039

また、請求項21に記載の発明は、請求項20に記載の送信電力制御方法において、前記距離推定ステップは、前記発信元の緯度および経度と、前記無線送信装置の緯度および経度とに基づき前記受信信号の発信元から前記無線送信装置までの距離を推定することを特徴とする。また、請求項22に記載の発明は、請求項20または21に記載の送信電力制御方法において、送信信号を増幅する送信増幅ステップを備え、前記調整ステップは前記送信増幅ステップにおける最大増幅率を指定することにより送信信号の最大送信電力を調整することを特徴とする。また、請求項23に記載の発明は、請求項22に記載の送信電力制御方法において、前記調整ステップは、前記距離に基いて前記送信信号の伝搬損失を推定し、該伝搬損失に基いて前記最大増幅率を求めることを特徴とする。

0040

また、請求項24に記載の発明は、無線送信装置から無線受信装置へ送信する送信信号の電力制御を行うCDMA無線送受信システムにおける無線送信装置の送信電力制御方法において、前記無線送信装置の伝搬損失推定手段において送信信号の伝搬損失を推定する伝搬損失推定ステップと、前記伝搬損失を前記無線受信装置に送信する第1の送信ステップと、前記無線受信装置の調整手段において、前記無線送信装置から受信した前記伝搬損失に基づいて前記無線送信装置において送信する前記送信信号の最大送信電力を決定する決定ステップと、該決定ステップにおいて決定された前記最大送信電力の情報を前記無線送信装置に送信する第2の送信ステップと、前記無線送信装置において、前記第2の送信ステップにおいて送信された前記最大送信電力の情報に基いて、前記送信信号を増幅する送信増幅手段に対して最大増幅量を指定する指定ステップとを備えることを特徴とする。

0041

また、請求項25に記載の発明は、請求項24に記載の送信電力制御方法において、前記伝搬損失推定ステップは、前記無線受信装置から固定の電力で送信される第2の制御信号の送信電力に基いて前記伝搬損失を推定することを特徴とする。

0042

また、請求項26に記載の発明は、無線送信装置から無線受信装置へ送信する送信信号の電力制御を行うCDMA無線送受信システムにおける無線送信装置の送信電力制御方法において、前記無線送信装置の位置推定手段において該無線送信装置から前記無線受信装置までの距離を推定する距離推定ステップと、該距離推定ステップにおいて推定された距離を前記無線受信装置に送信する第1の送信ステップと、前記無線受信装置において前記距離を受信する受信ステップと、該受信ステップにおいて受信した前記距離に基づいて前記無線送信装置において送信する送信信号の最大送信電力を決定する決定ステップと、該決定ステップにおいて決定された前記最大送信電力の情報を前記無線送信装置に送信する第2の送信ステップと、前記無線送信装置において、前記第2の送信ステップにおいて送信された前記最大送信電力の情報に基いて、前記送信信号を増幅する送信増幅手段に対して最大増幅量を指定する指定ステップとを備えることを特徴とする。

0043

また、請求項27に記載の発明は、請求項26に記載の送信電力制御方法において、前記距離推定ステップは、前記無線送信装置の緯度および経度と、前記無線受信装置の緯度および経度とに基づき前記無線送信装置から前記無線受信装置までの距離を推定することを特徴とする。

0044

また、請求項28に記載の発明は、請求項26または27に記載の送信電力制御方法において、前記最大送信電力の情報は前記無線送信装置において送信する送信信号の最大送信電力であることを特徴とする。

0045

また、請求項29に記載の発明は、請求項28に記載の送信電力制御方法において、前記調整ステップは、前記距離に基いて前記送信信号の伝搬損失を推定し、該伝搬損失に基いて前記最大送信電力を求めることを特徴とする。

0046

また、請求項30に記載の発明は、無線送信装置から無線受信装置へ送信する送信信号の電力制御を行うCDMA無線送受信システムにおける無線送信装置の送信電力制御方法において、前記無線受信装置の位置推定手段において前記無線送信装置から前記無線受信装置までの距離を推定する距離推定ステップと、前記距離に基づいて前記無線送信装置において送信する送信信号の最大送信電力を決定する決定ステップと、該決定ステップにおいて決定された前記最大送信電力の情報を前記無線送信装置に送信する送信ステップと、前記無線送信装置において、前記送信ステップにおいて送信された前記最大送信電力の情報に基いて、前記送信信号を増幅する送信増幅手段に対して最大増幅量を指定するステップとを備えることを特徴とする。

0047

また、請求項31に記載の発明は、請求項30に記載の送信電力制御方法において、前記距離推定ステップは、前記無線送信装置の緯度および経度と、前記無線受信装置の緯度および経度とに基づき前記受信信号の前記無線送信装置から前記無線受信装置までの距離を推定することを特徴とする。

0048

さらに、請求項32に記載の発明は、請求項30または31に記載の送信電力制御方法において、前記決定ステップは、前記距離に基いて前記受信信号の伝搬損失を推定し、該伝搬損失に基いて前記無線送信装置において送信する送信信号の最大送信電力を求めることを特徴とする。

0049

以上のような構成をとることにより、W−CDMA無線送信装置において、基地局と移動局の距離に応じて最大送信電力を適時変化させることができるので、ユーザ容量の劣化を最小限に抑えることができる。

発明を実施するための最良の形態

0050

(第1実施形態)図4は、本発明の一実施形態に係る、直接拡散法のCDMA方式を採用した無線送信装置としての移動局の構成の一例を示す図である。受信アンテナ202から入力された無線周波数信号、すなわち受信信号は、受信無線部210に入力される。受信無線部210では、受信増幅器211において受信信号が増幅され、ミキサ212によりベースバンド信号に変換される。受信増幅器211における増幅率は、電波伝搬損失測定器209に入力される。ベースバンド信号は、受信ベースバンド部213に入力され、ユーザデータに変換される。ユーザデータは、ターミナルインタフェース207を通じて外部端末に出力される。

0051

また、受信ベースバンド部213では、受信ベースバンド信号振幅が計算され、振幅情報が電波伝搬損失測定器209に入力される。電波伝搬損失測定器209では、受信増幅器211の増幅率、受信ベースバンド信号の振幅情報および基地局送信電力情報に基いて計算を行い、受信信号の電波伝搬損失を算出し、送信信号の伝搬損失を推定する。ここで、基地局送信電力情報とは、基地局から移動局へ送信される制御信号の送信電力をいう。制御信号は固定の電力で送信されているので、基地局送信電力情制御報を制御信号に含めておくことにより、移動局は制御信号を受信して電波伝搬損失を求めることができる。受信増幅器211の増幅率を
ARx[dB]
とし、受信ベースバンド信号における振幅を電力値換算した値を
RBB[dBm]
とし、制御信号の基地局送信電力を
BTS[dBm]
とした場合、電波伝搬損失LProp[dB]は、
LProp=TBTS−RBB−ARx (1)
と表すことができる。基地局から送信される制御信号の送信電力情報は常に制御信号に挿入されているため、移動局は、必要なときはいつでもLPropを計算することができる。

0052

電波伝搬損失情報は、最大増幅量指定回路208へ入力され、最大送信電力が決定される。最大増幅量指定回路208は、最大増幅量を送信増幅器204に対して指定することにより、送信信号の最大送信電力を調整する。送信増幅器204に対して指定する最大送信電力TMax、電波伝搬損失LProp、および最大増幅率ATx_Maxは、以下の式
ATx_Max=TMax−TBB (2)
TMax=RBTS_Req+LProp+α (3)
によって関係付けられている。ここで、
TBB[dBm]
は移動局における送信ベースバンド出力の振幅を電力に換算した値を、
RBTS_Req[dBm]
は、基地局が受信信号を正しく復調するために必要な受信信号電力を、αは電波の瞬時的な変動に追従するための補正量を、それぞれ示している。
RBTS_Req[dBm]
は、常に制御信号に挿入されているため、移動局は必要なときはいつでも最大増幅量指定回路208において
TMaxおよびATx_Max[dB]
を計算することができる。

0053

移動機の最大送信電力の適正値は、基地局との距離や周囲の環境の変化に応じて変動する可能性がある。しかし、距離や環境の変化に伴う伝搬損失の変動は比較的長い時間がかかるため、移動機は定期的にATx_Maxを更新すればよい。

0054

なお、この式では、移動局における送信増幅器の増幅率を連続的に変更することができる。また、図3の例に示すように、電波伝搬損失と最大増幅率との対応付けを移動局に予め記憶させておき、当該対応付けにしたがって、増幅率を段階的に変更することとしてもよい。

0055

外部端末からユーザデータが入力されると、ターミナルインタフェース207で送信データに変換されて送信ベースバンド部206に入力され、ベースバンド信号に変換される。送信ベースバンド信号は、送信無線部203に入力される。送信無線部203では、ベースバンド信号がミキサ205により無線周波数信号に変更され、送信増幅器204に入力される。送信増幅器204では、最大増幅率以下の値への増幅が行われる。無線周波数信号は、送信アンテナ201より電波が放出される。

0056

このような構成をとることにより、CDMA方式の移動局において、電波伝搬損失の量に応じて最大送信電力を適時変化させることができるので、ユーザ容量の劣化を最小限に抑えることができる。

0057

(第2実施形態)本実施形態では、移動局において位置情報に基き基地局と移動局の距離を計算し、最大送信電力を調整する。位置情報とは、移動局または基地局の緯度および経度を示す情報をいう。

0058

図5は、本実施形態に係るCDMA方式の無線送信装置としての移動局の構成の一例を示す図である。

0059

本実施形態においては、受信機は位置測定部313を装備し、移動局と基地局の位置情報より、基地局と移動局の距離を推定する。基地局と移動局の距離D[m]が地球の半径に比べて十分小さい場合、かつ、地球が球体であると仮定すると、
D=Rδ (4)
cosδ= sinθBTSsin θMS+ cosθBTScos θMScos Δφ
と表すことができる。ここで、
θBTS,θMS
はそれぞれ基地局と移動局の緯度を、Δφは、基地局と移動局のそれぞれの緯度の差を、δ[rad ]は、地球の中心から見た基地局と移動局の角度を、Rは地球を球と仮定した場合の地球の半径をそれぞれ示している。

0060

移動局の位置情報は、GPS(Global Positioning System;世界的位置決定システム)情報により算出することができる。この場合、複数の衛星から送信されるGPS情報到来時間の時間差を使用して位置情報を算出する。また、同様の手法を使用して、複数の基地局から送信される信号の到来時間の時間差から位置情報を算出することもできる。また、基地局側で算出した移動局の位置情報を移動局に報告する構成としてもよい。この場合、基地局は、移動局から複数の基地局に送信される信号の到来時間の時間差から移動局の位置情報を算出する。一方、基地局の位置情報は、基地局から送信される下りの制御信号に基地局の位置情報を含めることにより移動局に提供される。移動局は、取得した移動局および基地局の位置情報に基いて、位置測定器313により基地局−移動局間の距離を推定する。

0061

このように推定した距離に基いて、最大増幅量指定回路308は最大送信電力を決定し、送信増幅器の最大増幅率を指定することにより、送信電力の調整を行う。

0062

移動局−基地局間の距離と、送信増幅器304による最大増幅率との対応関係は、実験により測定して求めても良いし、代表的な電波伝搬モデルによる電波伝搬損失により前例と同様に計算しても良い。電波伝搬損失により計算する場合、電波伝搬近似モデルとして、奥モデルを適用(無線通信の電波伝搬 進士昌明著)できる。このモデルは、場所的変動の要因となる地形地物について、伝搬路上の地形の起伏が約20m以上で起伏のうねりが緩やかな地形上にある市街地での距離特性を基準とし、その地形、地物に対しては基準特性からの補正で表す方法をとる。この場合、電波伝搬損失L[dB]を、
L= 69.55+26.16 logf −13.82logh1−a(h2)+(44.9−6.55logh1)logd (5)
a(h2)=(1.1logf−0.7)h2−(1.56logf −0.8)
と表すことができる。ただし、f[MHz]は周波数(150〜2200MHz)、h1[m]は基地局アンテナ高(30〜200m)、h2[m]は移動局アンテナ高(1〜10m)、d[km]は伝搬距離(1〜20km)をそれぞれ示す。

0063

以上、本発明の好適な実施形態を説明したが、本発明はこの実施形態のみに限定されることなく他の種々の態様でも実施することができることは言うまでもない。たとえば、移動局側には電波伝搬損失測定器を、基地局側に最大送信電力を決定する回路を設け、移動局において受信信号の伝搬損失を算出することにより送信信号の伝搬損失を推定し、基地局に報告する構成としても良い。この場合、基地局は、伝搬損失の情報に基いて移動局が送信する送信信号の最大送信電力を決定し、送信信号の最大送信電力の情報を基地局から移動局へ送信する。移動局の最大増幅量指定回路は、受信した最大送信電力に基いて送信増幅器に最大増幅量を指定する。

0064

また、移動局の位置測定器によって測定された基地局−移動局間の距離を基地局に報告する構成としても良い。この場合、基地局に最大送信電力を決定する回路を設け、報告を受けた距離の情報に基いて、移動局が送信する送信信号の最大送信電力を調整する。そして、送信信号の最大送信電力の情報を、基地局から移動局へ報告する。

0065

また、基地局側に位置測定器を設け、基地局−移動局間の距離を計算して、この情報を制御信号に含めて移動局に報告する構成としてもよい。この場合もまた、基地局で調整した移動局の最大送信電力の情報を送信することができる。

0066

さらに、上述した実施形態では移動局の最大送信電力を制限したが、同様の発明を基地局にも適用し、基地局送信波の最大送信電力を制限する構成でも良い。

発明の効果

0067

以上説明したように、本発明によれば、送信信号の電力制御を行うCDMA無線送信装置において、受信信号の伝搬損失を算出することにより送信信号の伝搬損失を推定する伝搬損失推定手段と、伝搬損失推定手段によって推定された伝搬損失に基づいて送信信号の最大送信電力を調整する調整手段とを備えたので、各送信機が必要十分な最大送信電力を設定することができる。そして、ユーザ容量の劣化を最小限とすることができ、送信機の送信電力を低くすることができる。

0068

また、送信信号の電力制御を行うCDMA無線送信装置において、受信信号の発信元から無線送信装置までの距離を推定する距離推定手段と、距離推定手段によって推定された距離に基づき送信信号の最大送信電力を調整する調整手段とを備えたので、各送信機が必要十分な最大送信電力を設定することができる。そして、ユーザ容量の劣化を最小限とすることができ、送信機の送信電力を低くすることができる。

図面の簡単な説明

0069

図1従来の移動通信システムにおいて使用されている移動無線機の構成の一例を示す図である。
図2従来の移動通信システムにおいて使用される基地局の構成の一例を示す図である。
図3電波伝搬損失と最大増幅率との対応付けの例を示す図である。
図4本発明の一実施形態に係るCDMA方式の移動局の構成を示す図である。
図5本発明の一実施形態に係るCDMA方式の移動局の構成を示す図である。

--

0070

101受信アンテナ
102送信アンテナ
103 送信無線部
104送信増幅器
105ミキサ
106 送信ベースバンド部
107ターミナルインタフェース
108 受信無線部
109受信増幅器
110 ミキサ
111受信ベースバンド部
112TPCビット解析器
114局部発信器
115 局部発信器
201 送信アンテナ
202 受信アンテナ
203 送信無線部
204 送信増幅器
205 ミキサ
206 送信ベースバンド部
207 ターミナルインタフェース
208最大送信電力指定器
209伝搬損失測定器
210 受信無線部
211 受信増幅器
212 ミキサ
213 受信ベースバンド部
214 TPCビット解析器
215 局部発信器
217 局部発信器
301 送信アンテナ
302 受信アンテナ
303 送信無線部
304 送信増幅器
305 ミキサ
306 送信ベースバンド部
307 ターミナルインタフェース
308 最大送信電力指定器
309 受信無線部
310 受信増幅器
311 ミキサ
312 受信ベースバンド部
313位置測定器
314 TPCビット解析器
315 局部発信器
317 局部発信器
401 受信アンテナ
402 送信アンテナ
403 送信無線部
404 送信増幅器
405 ミキサ
406 送信ベースバンド部
407 インタフェース
408 受信無線部
409 受信増幅器
410 ミキサ
411 受信ベースバンド部
412 TPCビット挿入器
414 局部発信器
415 局部発信器
416受信品質測定器

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