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技術 冷蔵庫

出願人 シャープ株式会社
発明者 藤原啓司神田展昌長谷川覚吉村宏
出願日 2000年9月20日 (20年1ヶ月経過) 出願番号 2000-284473
公開日 2002年3月27日 (18年7ヶ月経過) 公開番号 2002-089981
状態 未査定
技術分野 不可逆サイクルによる圧縮式冷凍機械
主要キーワード 仕切枠 製氷器 隔離室 流量配分 冷却器内 ゲージ圧力 ドレン受け 減圧量
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2002年3月27日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (4)

課題

室内設定温度の異なる複数の貯蔵室を同時に冷却できるとともに、貯蔵物劣化を抑制できる冷蔵庫を提供する。

解決手段

圧縮機20と凝縮器71と第1絞り装置73と第1冷却器25とを直列に接続し、凝縮器71と第1絞り装置73との間に設けた分岐部Bで分岐されて、第1絞り装置73及び第1冷却器25と並列に接続した第2絞り装置74及び第2冷却器21を備えた冷蔵庫において、第1冷却器25に流入する冷媒と第1冷却器25から流出する冷媒との平均温度を、第2冷却器21に流入する冷媒と第2冷却器21から流出する冷媒との平均温度よりも高くした。

概要

背景

室内設定温度の異なる冷蔵室冷凍室とをそれぞれ独立の冷蔵室用冷却器及び冷凍室用冷却器により冷却する従来の冷蔵庫は、例えば特開平10−47827号公報に開示されている。同公報によると、圧縮機に対して冷蔵室用冷却器と冷凍室用冷却器とがそれぞれの減圧手段を介して並列に接続され、冷蔵室用冷却器の冷媒流入側には開閉弁が設けられている。

そして、開閉弁を閉じることにより冷凍室用冷却器のみに冷媒を供給して冷凍室のみを冷却する。また、冷蔵室用冷却器側の減圧手段の減圧量は冷凍室用冷却器側の減圧手段の減圧量よりも小さくなっている。このため、開閉弁を開くことにより冷媒の殆どは冷蔵室用冷却器を通り、冷蔵室を冷却できるようになっている。また、冷凍室よりも室内設定温度の低い冷蔵室を冷却する際には圧縮機の回転数下げ省エネルギー化を図るようになっている。

概要

室内設定温度の異なる複数の貯蔵室を同時に冷却できるとともに、貯蔵物劣化を抑制できる冷蔵庫を提供する。

圧縮機20と凝縮器71と第1絞り装置73と第1冷却器25とを直列に接続し、凝縮器71と第1絞り装置73との間に設けた分岐部Bで分岐されて、第1絞り装置73及び第1冷却器25と並列に接続した第2絞り装置74及び第2冷却器21を備えた冷蔵庫において、第1冷却器25に流入する冷媒と第1冷却器25から流出する冷媒との平均温度を、第2冷却器21に流入する冷媒と第2冷却器21から流出する冷媒との平均温度よりも高くした。

目的

本発明は、室内設定温度の異なる複数の貯蔵室を同時に冷却できるとともに、貯蔵物の劣化を抑制できる冷蔵庫を提供することを目的とする。

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
1件

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請求項1

圧縮機と凝縮器と第1絞り装置と第1冷却器とを直列に接続し、前記凝縮器と第1絞り装置との間に設けた分岐部分岐されて、第1絞り装置及び第1冷却器と並列に接続した第2絞り装置及び第2冷却器を備えた冷蔵庫において、第1冷却器に流入する冷媒と第1冷却器から流出する冷媒との平均温度を、第2冷却器に流入する冷媒と第2冷却器から流出する冷媒との平均温度よりも高くしたことを特徴とする冷蔵庫。

請求項2

第1冷却器から流出する冷媒の温度を第1冷却器に流入する冷媒の温度よりも高くしたことを特徴とする請求項1に記載の冷蔵庫。

請求項3

第1冷却器に流入する冷媒の流量を、第1冷却器内経路上において完全に蒸発する程度に少なくしたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の冷蔵庫。

請求項4

第1冷却器から流出する冷媒を過熱蒸気にしたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の冷蔵庫。

請求項5

第1、第2絞り装置はキャピラリチューブから成り、第1絞り装置の管径を第2絞り装置の管径よりも太くしたことを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載の冷蔵庫。

請求項6

第1、第2絞り装置に分岐する前に第3絞り装置を設けたことを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれかに記載の冷蔵庫。

請求項7

第1、第2冷却器に流入する冷媒を前記切替弁により両方同時に遮断できるようにしたことを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれかに記載の冷蔵庫。

技術分野

0001

本発明は室内設定温度の異なる複数の貯蔵室を複数の冷却器により冷却する冷蔵庫に関する。

背景技術

0002

室内設定温度の異なる冷蔵室冷凍室とをそれぞれ独立の冷蔵室用冷却器及び冷凍室用冷却器により冷却する従来の冷蔵庫は、例えば特開平10−47827号公報に開示されている。同公報によると、圧縮機に対して冷蔵室用冷却器と冷凍室用冷却器とがそれぞれの減圧手段を介して並列に接続され、冷蔵室用冷却器の冷媒流入側には開閉弁が設けられている。

0003

そして、開閉弁を閉じることにより冷凍室用冷却器のみに冷媒を供給して冷凍室のみを冷却する。また、冷蔵室用冷却器側の減圧手段の減圧量は冷凍室用冷却器側の減圧手段の減圧量よりも小さくなっている。このため、開閉弁を開くことにより冷媒の殆どは冷蔵室用冷却器を通り、冷蔵室を冷却できるようになっている。また、冷凍室よりも室内設定温度の低い冷蔵室を冷却する際には圧縮機の回転数下げ省エネルギー化を図るようになっている。

発明が解決しようとする課題

0004

しかしながら、上記の従来の冷蔵庫によると、冷蔵室と冷凍室とを択一的に冷却するため、これらの室内温度が同時に所定の室内設定温度よりも上昇すると、たとえば冷凍室が優先して冷却される。このため、冷蔵室内貯蔵物鮮度が低下する問題がある。

0005

上記問題を防止するため、頻繁に開閉弁の開閉を行って冷凍室の冷却と冷蔵室の冷却とを切り替えると、冷却速度が低下するとともに圧縮機の回転数が頻繁に変化して騒音の原因となる問題があった。

0006

また、冷蔵室用冷却器側の減圧手段の減圧量を冷凍室用冷却器側の減圧手段の減圧量と略等しくして、冷蔵室と冷凍室とを同時に冷却することも可能である。しかしながら、冷蔵室内の冷却のために冷凍室内過冷却される場合や、室内設定温度の高い冷蔵室内に冷凍室と同じ低温冷気が供給される場合や、冷蔵室が過冷却される場合が生じるために、貯蔵物の劣化を促進する問題がある。

0007

本発明は、室内設定温度の異なる複数の貯蔵室を同時に冷却できるとともに、貯蔵物の劣化を抑制できる冷蔵庫を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

0008

上記目的を達成するために本発明は、圧縮機と凝縮器と第1絞り装置と第1冷却器とを直列に接続し、前記凝縮器と第1絞り装置との間に設けた分岐部分岐されて、第1絞り装置及び第1冷却器と並列に接続した第2絞り装置及び第2冷却器を備えた冷蔵庫において、第1冷却器に流入する冷媒と第1冷却器から流出する冷媒との平均温度を、第2冷却器に流入する冷媒と第2冷却器から流出する冷媒との平均温度よりも高くしたことを特徴としている。

0009

この構成によると、第1貯蔵室のみを冷却する場合は、圧縮機により送出される冷媒は切替弁等により分岐部を介して第1絞り装置を通って第1冷却器で減圧されて圧縮機に戻る。第2貯蔵室のみを冷却する場合は、圧縮機により送出される冷媒は分岐部を介して第2絞り装置を通って第2冷却器で減圧されて圧縮機に戻る。第1貯蔵室及び第2貯蔵室を同時に冷却する場合は、圧縮機により送出される冷媒は切替弁等により分岐部を介して分岐し、第1、第2絞り装置を通って第1、第2冷却器で減圧される。その後、合流して圧縮機に戻る。この時、第1冷却器を通過する前後の冷媒の平均温度は、第2冷却器を通過する前後の冷媒の平均温度よりも高くなっている。

0010

また本発明は、上記構成の冷蔵庫において、第1冷却器から流出する冷媒の温度を第1冷却器に流入する冷媒の温度よりも高くしたことを特徴としている。

0011

また本発明は、上記構成の冷蔵庫において、第1冷却器に流入する冷媒の流量を、第1冷却器内経路上において完全に蒸発する程度に少なくしたことを特徴としている。この構成によると、第1冷却器に流入した冷媒は第1冷却器を通過する途中ですべて蒸発する。

0012

また本発明は、上記構成の冷蔵庫において、第1冷却器から流出する冷媒を過熱蒸気にしたことを特徴としている。この構成によると、第1冷却器に流入した冷媒が蒸発して蒸気となり、その蒸気が第1貯蔵室との熱交換により昇温されて過熱蒸気として第1冷却器から流出する。

0013

また本発明は、上記構成の冷蔵庫において、第1、第2絞り装置はキャピラリチューブから成り、第1絞り装置の管径を第2絞り装置の管径よりも太くしたことを特徴としている。この構成によると、第1、第2絞り装置の長さが略等しい場合に、第1絞り装置の抵抗が第2絞り装置の抵抗よりも小さくなり、第1、第2絞り装置に冷媒を同時に流す場合、双方に冷媒を適正量配分することが可能となる。

0014

また本発明は、上記構成の冷蔵庫において、第1、第2絞り装置に分岐する前に第3絞り装置を設けたことを特徴としている。この構成によると、第1、第2絞り装置に同時に冷媒を流した際の絞り装置全体の抵抗と、第1、第2絞り装置の一方に冷媒を流した際の絞り装置全体の抵抗との変化が少なくなるとともに、第1、第2絞り装置に流入する冷媒の圧力が第3絞り装置により下げられる。

0015

また本発明は、上記構成の冷蔵庫において、第1、第2冷却器に流入する冷媒を前記切替弁により両方同時に遮断できるようにしたことを特徴としている。

発明を実施するための最良の形態

0016

以下に本発明の実施形態を図面を参照して説明する。図1図2は一実施形態の冷蔵庫を示す側面断面図及び正面図である。冷蔵庫1は外面を覆う外箱2aの内側に内箱2bが配され、外箱2aと内箱2bとの隙間には発泡ウレタン等の断熱材2cが充填されている。冷蔵庫1の内部は上から冷蔵室11、野菜室12、冷凍室13の順に区分けされている。

0017

野菜室12と冷凍室13とは断熱材から成る仕切枠17及び仕切板19によって仕切られており、冷凍室13は更に断熱材から成る仕切枠18により上部と下部に仕切られている。冷蔵室11と野菜室12とは断熱材から成る仕切枠16及び樹脂成形品から成る仕切板31、32によって仕切られている。

0018

冷蔵室11の下部には仕切板46で仕切られた隔離室である氷温室14が設けられている。冷蔵室11には食品等を載置する複数の45が設けられている。冷蔵室11の前面は回動式の断熱扉3により開閉可能になっている。野菜室12、冷凍室13の上部及び冷凍室13の下部は夫々スライド式の断熱扉4、5、6により前面が開閉可能になっており、収納容器54、55、56を引出せるようになっている。

0019

冷凍室13の後部には圧縮機20が配されており、圧縮機20は冷気通路23、29内に配される冷却器21、25に接続されて冷凍サイクルが構成されている。冷凍サイクルの回路図を図3に示すと、圧縮機20には凝縮器71が連結されており、矢印A1のように冷媒がキャピラリチューブ72(以下、「共通キャピラリチューブ72」という)、キャピラリチューブ73(以下、「冷蔵室用キャピラリチューブ73」という)及び冷却器25を通って圧縮機20に戻る第1の冷凍サイクルが構成されている。

0020

また、矢印A2のように冷媒が共通キャピラリチューブ72、キャピラリチューブ74(以下、「冷凍室用キャピラリチューブ74」という)及び冷却器21を通って圧縮機20に戻る第2の冷凍サイクルが構成されている。77は凝縮器71を冷却する冷却ファンである。

0021

第1の冷凍サイクルと第2の冷凍サイクルとは並列に構成され、切替弁79の切替えによって第1の冷凍サイクルと第2の冷凍サイクルの一方または両方が運転される。従って、冷却器21、25による冷却が行われ、送風機22、26の駆動により冷凍室13及び冷蔵室11に冷気が送出される。

0022

また、切替弁79により、冷蔵室用キャピラリチューブ73及び冷凍室用キャピラリチューブ74への冷媒の流通を同時に遮断できるようになっている。冷蔵室用キャピラリチューブ73または冷凍室用キャピラリチューブ74に冷媒が流通可能であると、圧縮機20が駆動停止された場合に、凝縮器71内の高温高圧の冷媒が低圧側の冷却器21または冷却器25に流入する。

0023

そして、冷却器21または冷却器25内で冷媒が凝縮されるため、冷蔵室11または冷凍室13に凝縮潜熱が放出される。従って、切替弁79により冷媒の流通を同時に遮断して、冷却能力の低下を防止するとともに省エネルギー化を図ることができるようになっている。

0024

冷蔵室11と冷凍室13とのそれぞれに専用の冷却器25、21を設けているので、冷却器25の冷却温度を高く設定して冷却器25、部材42及び冷蔵室11内の結露氷結を抑制することができるようになっている。また、冷蔵室11及び野菜室12の室内温度が所定範囲内にある場合には、圧縮機20及び冷却ファン77の出力を下げて第2の冷凍サイクルを運転することにより、省エネルギー化を図ることができるようになっている。

0025

更に、冷却器21、25を並列に配しているので、冷媒の流通する配管接続を簡素化することができる。即ち、溶接箇所の多くを圧縮機20が配される機械室内に設けることができ生産性メンテナンス性が向上する。尚、75、76は冷蔵室11及び冷凍室13内の温度を検知する温度センサであり、温度センサ75、76の検知によって圧縮機20が駆動されるようになっている。

0026

図1図2において、冷却器21、25の下方には冷却器21、25の除霜を行う除霜ヒータ61、62が設けられている。63、64はドレン受け部材である。冷却器21は冷気通路23内に配されており、冷気通路23の壁面は内箱2bと樹脂成形品から成るエバカバー33とにより形成されている。送風機22は冷気通路23内の冷却器21の上方に配されている。冷気通路23は冷凍室13の背面板33aに設けられた吐出口13a、13c及び戻り口13bによって冷凍室13と連通している。

0027

冷却器25は冷気通路29内に配され、送風機26は冷却器25の上方に配されている。冷気通路29は冷却器25により生成された冷気を冷蔵室11に導く冷気吐出通路27と、冷蔵室11を通って野菜室12から冷気を冷却器25に戻す冷気戻り通路28とから成っている。

0028

冷気戻り通路28の壁面は冷蔵室11及び氷温室14の背壁を形成する部材42と内箱2bにより形成されている。冷気吐出通路27は隔壁27aにより前後に分割され、部材42と隔壁27aとから成る前部27dと、隔壁27aと内箱2bとから成る後部27eとを有している。隔壁27aにより冷却器25と圧力室27bとが隔離され、隔壁27aに送風機26が取り付けられている。部材42はアルミニウムステンレス等の金属板板金加工して形成されている。

0029

冷蔵室11の天井部分には冷気吐出通路27と連通する天井冷気吐出通路57が設けられている。天井冷気吐出通路57の壁面は樹脂成形品から成る上面板43と内箱2bとにより形成されている。部材42及び上面板43には吐出口42a、43aが設けられている。冷蔵室11の天井中央部には透明な照明カバー53で覆われた照明灯51が設けられ、冷蔵室11内を照明するようになっている。

0030

冷気戻り通路28の左方には、製氷器67に給水するために貯水する給水タンク66が配されており、右方には送風機26の吐出側から分岐して氷温室14の背面に冷気を導くダクト60が設けられている。また、野菜室12の背後には、圧縮機20、送風機23、26等を駆動するための電気回路58が断熱材2cを介して設置されている。

0031

上記構成の冷蔵庫1において、温度センサ75により冷蔵室11(第1貯蔵室)内の室内温度が室内設定温度(例えば3℃)よりも上昇すると、圧縮機20が駆動され、切替弁79の切替によって第1の冷凍サイクル(矢印A1)が運転される。圧縮機20により圧縮して送出された高温高圧の冷媒は、凝縮器71により凝縮される。その後、共通キャピラリチューブ72(第3絞り装置)及び冷蔵室用キャピラリチューブ73(第1絞り装置)を通って減圧される。低温低圧となった冷媒は冷却器25(第1冷却器)に流入して更に減圧されることにより蒸発する。

0032

一方、送風機26の駆動により野菜室12内の空気は戻り口12bから冷気戻り通路28に吸引される。そして、冷気通路29を通る空気は、冷却器25内で蒸発した冷媒の蒸発潜熱により熱を奪われて冷却される。これにより、低温の冷気が冷気吐出通路27及び天井冷気吐出通路57内を流通して吐出口42a、43aから冷蔵室11内に吐出される。冷媒の蒸発温度は例えば−15℃になるように圧縮機20の回転数が制御される。そして、冷却器25と熱交換した冷気は部材42に冷熱を奪われるため、冷蔵室11内に吐出される冷気の温度は例えば−5℃になる。

0033

冷蔵室11内に吐出された冷気は棚45の間や棚45の前面を通り連通路12aを介して野菜室12内の前方に流入する。そして、収納容器54の前面から下方を通って野菜室12内を冷却し、戻り口12bから冷気戻り通路28に導かれて冷気が循環する。吐出口42a、43aから冷蔵室11に吐出された冷気は、野菜室12に流入するまでの間に食品等に冷熱を奪われる。これにより、冷蔵室11内は例えば3℃に冷却され、野菜室12内は例えば5℃に冷却される。

0034

また、送風機26から送出される冷気の一部は直ちに分岐して氷温ダクト60を介して吐出口60aから氷温室14に適量吐出される。これにより、氷温室14内の温度を例えば−1℃に維持できるようになっている。氷温室14内に貯蔵される貯蔵物に応じて氷温室14内に吐出される冷気量を可変して室温を調節してもよい。

0035

例えば、冷気量を少量にして室温を0℃付近にするとチルド室となり、冷気量を更に少なくして室温を5℃付近にすると野菜室にもなる。冷気量の可変は、吐出口60aを覆う扉による開閉により行うことができる。

0036

温度センサ75、76により冷蔵室11及び冷凍室13(第2貯蔵室)内の室内温度が室内設定温度(例えば、それぞれ3℃、−18℃)よりも上昇すると、圧縮機20が駆動され、切替弁79の切替によって第1の冷凍サイクル(矢印A1)と第2の冷凍サイクル(矢印A2)とが同時に運転される。

0037

圧縮機20により圧縮して送出された高温高圧の冷媒は、凝縮器71により凝縮され、共通キャピラリチューブ72を通る。その後、冷媒は冷蔵室用キャピラリチューブ73と冷凍室用キャピラリチューブ74(第2絞り装置)とに分岐して減圧及び流量調節される。低温低圧となった冷媒は冷却器25及び冷却器21(第2冷却器)に流入して更に減圧されることにより蒸発する。

0038

送風機26の駆動により冷気通路29を通る空気は、冷却器25内で蒸発した冷媒の蒸発潜熱により熱を奪われて冷却され、冷蔵室11内に吐出される。また、送風機22の駆動により、冷凍室13内の空気は戻り口13bから冷気通路23に吸引される。該空気は冷却器21内で蒸発した冷媒の蒸発潜熱により熱を奪われて冷却され、吐出口13a、13cから冷凍室13に吐出される。

0039

冷凍室13の室内設定温度は−18℃のため、冷媒の蒸発温度は例えば−20℃になるように圧縮機20の回転数が制御される。そして、冷却器21により熱交換した冷気は直ちに冷凍室13内に吐出されるため、吐出冷気の温度は略−20℃になっている。

0040

ここで、冷却器21、25は並列に配されるために双方の出口において連通し、蒸発圧力が同一になっている。このため、冷却器25に流入する冷媒の蒸発温度は、冷却器21と同様に−20℃になっている。しかし、冷却器21の蒸発温度を−20℃にする圧縮機20の回転数の時に、冷却器25の経路上において完全に蒸発する程度に少ない流量が冷却器25を流れるように各キャピラリチューブ72、73、74の形状が最適化されている。

0041

このため、冷媒は冷却器25を流通する途中ですべて蒸発し、それ以降は冷気通路29を通る空気と熱交換して昇温される。従って、冷却器25から冷媒が過熱蒸気として流出し、冷却器25の出口における冷媒温度は例えば−10℃になる。これにより、冷却器25の平均の冷媒温度は約−15℃となるため、上記と同様に、冷蔵室11内に吐出される冷気の温度は例えば−5℃になる。

0042

また、温度センサ76により冷凍室13内の室内温度が設定室内温度(例えば、−18℃)よりも上昇すると、圧縮機20が駆動され、切替弁79の切替によって第2の冷凍サイクル(矢印A2)が運転される。圧縮機20により圧縮して送出された高温高圧の冷媒は、凝縮器71により凝縮される。そして、共通キャピラリチューブ72及び冷凍室用キャピラリチューブ74を通り減圧される。低温低圧となった冷媒は冷却器21に流入して更に減圧されることにより蒸発する。

0043

送風機22の駆動により冷気通路23を通る空気は、冷却器21内で蒸発した冷媒に蒸発潜熱を奪われて冷却され、吐出口13a、13cから冷凍室13に吐出される。冷媒の蒸発温度は例えば−30℃になるように圧縮機20の回転数が制御される。冷却器21により熱交換した冷気は直ちに冷凍室13内に吐出されるため、吐出冷気の温度は略−30℃になっている。

0044

本実施形態によると、冷蔵室11と冷凍室13とに貯蔵物が収納されてそれぞれの室内設定温度が上昇した際であっても、冷蔵室11と冷凍室13とを同時に冷却できる。そして、冷却器25の出口側の蒸発温度を入り口側に対して高くすることにより冷蔵室11に吐出される冷気を昇温して低温による貯蔵物の劣化を抑制することができる。

0045

また、共通キャピラリチューブ72を設けることにより、冷蔵室用キャピラリチューブ73及び冷凍室用キャピラリチューブ74の一方に冷媒を流通させる場合と、両方に冷媒とを通させる場合との流通抵抗の変化を小さくすることができる。また、両方に冷媒を流通させる場合の流量配分は冷蔵室用キャピラリチューブ73及び冷凍室用キャピラリチューブ74の入口側の圧力により大きく変動する。このため、共通キャピラリチューブ72により減圧しておくことにより、冷却器21、25を通る冷媒の流量比を安定化させるとともに、全体の絞り抵抗の適正化が容易となる。

0046

以下に、本発明の実施例を説明する。表1に、共通キャピラリチューブ72、冷蔵室用キャピラリチューブ73及び冷凍室用キャピラリチューブ74の形状を示す。

0047

0048

共通キャピラリチューブ72の管径はφ0.7mmであり、長さは300mmである。冷蔵室用キャピラリチューブ73の管径はφ0.7mmであり、長さは1800mmである。冷凍室用キャピラリチューブ74の管径はφ0.65mmであり、長さは2000mmである。

0049

共通キャピラリチューブ72、冷蔵室用キャピラリチューブ73及び冷凍室用キャピラリチューブ74の各絞り抵抗をそれぞれに流通させたN2ガス流量計測した。その結果、上記のそれぞれの流量は約15L/min、約6.3L/min、約7.5L/minになった。従って、切替弁79の切替により冷蔵室用キャピラリチューブ73及び冷凍室用キャピラリチューブ74に同時に冷媒を流した場合に約45:55の流量比が得られる。尚、流量は、常温下で入り口のゲージ圧力を8.8×105Paとした時のN2ガスの流量から実測した。この絞り装置を用いたときの冷却回路上の各位置の絶対圧力を表2に示す。

0050

0051

まず、冷蔵室用キャピラリチューブ73及び冷凍室用キャピラリチューブ74に同時に冷媒を流通させて第1、第2の冷凍サイクルを行った場合に、A点(共通キャピラリチューブ72の入り口側)の圧力(凝縮圧力)を、9.8×105Paに設定した。この時、凝縮温度は40℃になった。

0052

そして、B点(共通キャピラリチューブ72の出口側)の圧力は、7.84×105Paになった。また、冷却器25、21の入力側であるC1点、C2点の圧力は何れも1.37×105Paになった。これにより、冷蔵室用キャピラリチューブ73及び冷凍室用キャピラリチューブ74によって冷媒を冷却器25と冷却器21に適正量配分した結果、冷却器25の出口側の冷媒温度を昇温することができ、冷却器25の平均の冷媒温度を−15℃、冷却器21の平均の冷媒温度を−20℃にすることができた。

0053

また、切替弁79により冷凍室用キャピラリチューブ74のみに冷媒を流通させて第2の冷凍サイクルを行った場合に、A点の圧力を、9.3×105Paに設定した。この時、凝縮温度は37℃になった。そして、B点の圧力は、7.35×105Paになり、C2点の圧力は0.88×105Paになった。これにより、冷却器21の平均の蒸発温度は−30℃になった。

0054

冷蔵室用キャピラリチューブ73の管径を冷凍室用キャピラリチューブ74の管径よりも太くすることによって、長さを略等しくした場合に、冷蔵室用キャピラリチューブ73の抵抗が冷凍室用キャピラリチューブ74の抵抗よりも小さくなる。このため、冷蔵室用キャピラリチューブ73及び冷凍室用キャピラリチューブ74に冷媒を同時に流すと、冷蔵室用キャピラリチューブ73を流れる冷媒量が多くなり、冷却器25と冷却器21に適正な流量配分が可能となる。これにより、冷却器25に確実に冷媒を送り冷蔵室11と冷凍室13とを同時に冷却することができる。

発明の効果

0055

本発明によると、第1、第2貯蔵室に貯蔵物が同時に収納されてそれぞれの室内設定温度が上昇した際であっても、第1、第2貯蔵室を同時に冷却できる。そして、第1貯蔵室に吐出される冷気を昇温して低温による貯蔵物の劣化を抑制することができる。

0056

また本発明によると、第1冷却器に流入する冷媒の流量を第1冷却器内の経路上において完全に蒸発する程度に少なくしているため、冷媒は第1冷却器を流通する途中ですべて蒸発し、それ以降は第1貯蔵室を循環する冷気と熱交換して昇温される。従って、第1冷却器から冷媒が過熱蒸気として流出し、第1冷却器の出口における冷媒温度が入り口の冷媒温度よりも昇温される。これにより第1冷却器の平均の冷媒温度を第2蒸発器よりも容易に高くすることができる。

0057

また本発明によると、第1絞り装置の管径を第2絞り装置の管径よりも大きくすることにより、第1、第2絞り装置に冷媒を同時に流す場合に、双方に冷媒を適正量配分することが可能となる。

0058

また本発明によると、第3絞り装置を設けることにより、第1、第2絞り装置の一方に冷媒を流通させる場合と、両方に冷媒と流通させる場合との流通抵抗の変化を小さくすることができる。また、両方に冷媒と流通させる場合の流量配分は入口側の圧力により大きく変動する。このため、第3絞り装置により減圧しておくことにより、第1、第2冷却器を通る冷媒の流量比を安定化させるとともに、全体の絞り抵抗の適正化が容易となる。

0059

また本発明によると、切替弁により、第1、第2絞り装置への冷媒の流通を同時に遮断できるようになっているので、圧縮機が駆動停止された場合に、凝縮器内の高温高圧の冷媒が低圧側の第1、第2冷却器に流入することを防止できる。このため、凝縮潜熱が第1、第2冷却器から放出されることによる熱負荷を防止することができる。従って、冷却能力の低下を防止して省エネルギー化を図ることができる。

図面の簡単な説明

0060

図1本発明の実施形態の冷蔵庫を示す側面断面図である。
図2本発明の実施形態の冷蔵庫を示す正面図である。
図3本発明の実施形態の冷蔵庫の冷却サイクルを示す回路図である。

--

0061

1冷蔵庫
2a外箱
2b内箱
3、4、5、6断熱扉
11冷蔵室
12野菜室
13冷凍室
14氷温室
20圧縮機
21、25冷却器
22、26送風機
23、29冷気通路
27冷気吐出通路
28冷気戻り通路
35断熱材
36 断熱材
42 部材
51照明灯
54、55、56収納容器
57天井冷気吐出通路
58電子回路
60氷温ダクト
61、62除霜ヒータ
68 断熱材
71凝縮器
72 共通キャピラリチューブ
73冷蔵室用キャピラリチューブ
74冷凍室用キャピラリチューブ
75、76温度センサ
77冷却用ファン
79 切替弁

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