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課題

薬物の皮膚吸収性及び安定性、並びに粘着特性に優れた、皮膚刺激性の低い外用貼付剤を提供する。

解決手段

薬物を含む粘着剤層支持体に保持されている貼付剤において、粘着剤層にゴム系粘着剤炭酸プロピレンを必須成分として含有させる。

概要

背景

薬剤外用貼付剤として経皮吸収させて投与する方法は、注射剤経口剤の投与と比較して、有効血中濃度持続化による投与回数の減少化、最高血中濃度の低下による副作用の回避、注射や点滴投与時苦痛の除去、在宅治療への可能性、経口投与における初回通過効果の回避、患者コンプライアンスおよびクオリティーオブライフ(QOL)の改善等、様々な問題が解決できる。

しかし、大部分の薬物は皮膚透過が困難な場合が多く、溶解剤吸収促進剤の配合により経皮吸収性を向上させることが必要となってくる。経皮吸収促進剤としては極性の異なる多くの物質発見されているが、溶液状態では効果がある経皮吸収促進剤でも、実用化に向け製剤化(特にパップ剤テープ剤等)した場合、多くの経皮吸収促進剤でその効果が失われたり、製剤から経時的に経皮吸収促進剤が分離したりして、目的とする皮膚透過性や経時安定性が得られない場合がある。

また、現在外用貼付剤としては、水溶性高分子主体としたパップ剤、天然ゴム合成ゴムを主体としたゴム系のテープ剤、アクリル樹脂を主体としたアクリル系のテープ剤等が一般に用いられている。中でもゴム系の粘着剤は、その高い安全性や粘着性、さらには溶剤を使わないホットメルト法発展に伴い環境問題の懸念もなくなったこと等から外用貼付剤の基剤として汎用されるようになっている。しかしながら、ゴム系の粘着剤は経皮吸収促進剤や溶解剤を配合することが難しく、加えてによる刺激粘着力の低下が問題点として残されている。更に、汗による粘着力の低下を補うために粘着力を高く設定すると、剥離時の物理的な刺激が高まり、同一箇所での繰り返しの使用に耐え難くなるという問題も生じている。

また別の問題として、ゴムを主体とした基剤中では薬物が溶解しにくく、結晶析出して粘着力が低下したり、薬物の局在化等が起こり、商品価値を低下させる等の問題点も指摘されている。特開平4−321624号公報には、クロタミトン消炎鎮痛薬の溶解剤として用いた貼付剤が提案されているが、クロタミトンの配合による結晶の溶解には限度があり、製造時には溶解しても、経時的に結晶が析出し、粘着力の低下が起こるという問題がある。また、溶解性を増すためにクロタミトンを増量すると、基剤からのしみ出し等の問題が起こる。

また特開平10−218793号公報には1−メントール溶解補助剤として用い、酢酸エチルなどのエステル系有機溶剤を用いることにより難溶性の薬物が容易に溶解し、乾燥工程でエステル系有機溶剤を揮散させても薬物が溶解状態で安定に保持されることが記載されている。薬物の溶解補助剤として1−メントール、経皮吸収促進剤としてアジピン酸ジイソプロピルオレイルアルコール等を用いることにより薬物の経皮吸収性も改善されることが記載されている。しかしこれらの技術は溶剤を用いる方法であり、環境汚染の原因となりうる。また、一時的に過飽和な状態となることから、長期的に結晶が析出しない保証がなく、経時的な品質劣化が懸念される。更に、溶剤の乾燥工程で1−メントール等の揮発性成分原料等もあり、一定の品質を保つには製造工程管理に多大の労力を必要とする。

概要

薬物の皮膚吸収性及び安定性、並びに粘着特性に優れた、皮膚刺激性の低い外用貼付剤を提供する。

薬物を含む粘着剤層支持体に保持されている貼付剤において、粘着剤層にゴム系粘着剤炭酸プロピレンを必須成分として含有させる。

目的

以上のように、従来知られたゴム系の粘着剤を用いる外用貼付剤では、非溶媒系での製造法上の利点を生かしたまま、薬物の経皮吸収性を増加させ、かつ品質の良い状態を長期間保つことのできるものは開発されていない。本発明の目的はかかる従来技術の問題点を解決することにある。

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
3件

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請求項1

薬物を含む粘着剤層支持体に保持されている外用貼付剤において、粘着剤層がゴム系粘着剤炭酸プロピレンを必須成分として含有することを特徴とする外用貼付剤。

請求項2

粘着剤層が更に相溶化剤として界面活性剤を含有する請求項1記載の外用貼付剤。

請求項3

薬物が鎮痛剤鎮痒剤、収れん剤又は消炎剤である請求項1又は2記載の外用貼付剤。

請求項4

薬物がフルルビプロフェンケトプロフェンフェルビナクインドメタシンジクロフェナクロキソプロフェンピロキシカム及びそれらの塩からなる群より選択される請求項1〜3のいずれか1項記載の外用貼付剤。

請求項5

界面活性剤がポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブロック共重合体である請求項2〜4のいずれか1項記載の外用貼付剤。

技術分野

0001

本発明は外用貼付剤に関するものであり、更に詳しくは、薬物の皮膚吸収性及び安定性、並びに粘着特性に優れた、皮膚刺激性の低い外用貼付剤に関するものである。

背景技術

0002

薬剤を外用貼付剤として経皮吸収させて投与する方法は、注射剤経口剤の投与と比較して、有効血中濃度持続化による投与回数の減少化、最高血中濃度の低下による副作用の回避、注射や点滴投与時苦痛の除去、在宅治療への可能性、経口投与における初回通過効果の回避、患者コンプライアンスおよびクオリティーオブライフ(QOL)の改善等、様々な問題が解決できる。

0003

しかし、大部分の薬物は皮膚透過が困難な場合が多く、溶解剤吸収促進剤の配合により経皮吸収性を向上させることが必要となってくる。経皮吸収促進剤としては極性の異なる多くの物質発見されているが、溶液状態では効果がある経皮吸収促進剤でも、実用化に向け製剤化(特にパップ剤テープ剤等)した場合、多くの経皮吸収促進剤でその効果が失われたり、製剤から経時的に経皮吸収促進剤が分離したりして、目的とする皮膚透過性や経時安定性が得られない場合がある。

0004

また、現在外用貼付剤としては、水溶性高分子主体としたパップ剤、天然ゴム合成ゴムを主体としたゴム系のテープ剤、アクリル樹脂を主体としたアクリル系のテープ剤等が一般に用いられている。中でもゴム系の粘着剤は、その高い安全性や粘着性、さらには溶剤を使わないホットメルト法発展に伴い環境問題の懸念もなくなったこと等から外用貼付剤の基剤として汎用されるようになっている。しかしながら、ゴム系の粘着剤は経皮吸収促進剤や溶解剤を配合することが難しく、加えてによる刺激粘着力の低下が問題点として残されている。更に、汗による粘着力の低下を補うために粘着力を高く設定すると、剥離時の物理的な刺激が高まり、同一箇所での繰り返しの使用に耐え難くなるという問題も生じている。

0005

また別の問題として、ゴムを主体とした基剤中では薬物が溶解しにくく、結晶析出して粘着力が低下したり、薬物の局在化等が起こり、商品価値を低下させる等の問題点も指摘されている。特開平4−321624号公報には、クロタミトン消炎鎮痛薬の溶解剤として用いた貼付剤が提案されているが、クロタミトンの配合による結晶の溶解には限度があり、製造時には溶解しても、経時的に結晶が析出し、粘着力の低下が起こるという問題がある。また、溶解性を増すためにクロタミトンを増量すると、基剤からのしみ出し等の問題が起こる。

0006

また特開平10−218793号公報には1−メントール溶解補助剤として用い、酢酸エチルなどのエステル系有機溶剤を用いることにより難溶性の薬物が容易に溶解し、乾燥工程でエステル系有機溶剤を揮散させても薬物が溶解状態で安定に保持されることが記載されている。薬物の溶解補助剤として1−メントール、経皮吸収促進剤としてアジピン酸ジイソプロピルオレイルアルコール等を用いることにより薬物の経皮吸収性も改善されることが記載されている。しかしこれらの技術は溶剤を用いる方法であり、環境汚染の原因となりうる。また、一時的に過飽和な状態となることから、長期的に結晶が析出しない保証がなく、経時的な品質劣化が懸念される。更に、溶剤の乾燥工程で1−メントール等の揮発性成分原料等もあり、一定の品質を保つには製造工程管理に多大の労力を必要とする。

発明が解決しようとする課題

0007

以上のように、従来知られたゴム系の粘着剤を用いる外用貼付剤では、非溶媒系での製造法上の利点を生かしたまま、薬物の経皮吸収性を増加させ、かつ品質の良い状態を長期間保つことのできるものは開発されていない。本発明の目的はかかる従来技術の問題点を解決することにある。

課題を解決するための手段

0008

本発明者等は上記した従来技術の問題点を解決するため鋭意研究を進め、ゴム系粘着剤に配合が容易でかつ薬物の経皮吸収性を増加させ、かつ品質の良い状態を長期間保つことのできる添加剤として炭酸プロピレンを見出し、本発明に到達した。即ち本発明は、薬物を含む粘着剤層支持体に保持されている外用貼付剤において、粘着剤層がゴム系粘着剤と炭酸プロピレンを必須成分として含有することを特徴とする外用貼付剤にある。本発明の外用貼付剤は、薬効成分の結晶析出状態をコントロールし、経皮吸収性を増加させるだけでなく、粘着力等の品質の長期的な保持も可能にするのである。

0009

本発明において、ゴム系粘着剤としては当該分野で知られた適宜のゴム系粘着剤を用いうる。エラストマー成分の具体例としては、天然ゴム、イソプレンゴムポリイソブチレンスチレンイソプレンスチレンブロック共重合体、スチレン−ブタジエン−スチレンブロック共重合体、スチレン−エチレンブチレン−スチレンブロック共重合体などが挙げられる。これらの中でも、経皮吸収性や粘着性などの観点から、特にスチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体(SIS)が好ましい。SISの市販品としては、SIS5002(日本合成ゴム製)、クレイトンD−1107(シェル製)等がある。特に溶液粘度(25%トルエン溶液)が2000〜100、より好ましくは1000〜500のものが好適に用いられる。溶液粘度が高すぎても、低すぎても粘着力のバランスをとるのが難しく、剥がれやすかったり、剥がすときの痛みが強かったりする。

0010

ゴム系粘着力は、粘着性を高めるために、通常、エラストマー成分以外に粘着付与剤軟化剤を含有する。粘着付与剤としては、ロジン系樹脂テルペン系樹脂石油系樹脂フェノール系樹脂キシレン系樹脂脂環族飽和炭化水素樹脂などが用いられる。SISなどのエラストマー成分100重量部に対して、粘着付与剤は通常20〜200重量部、好ましくは50〜150重量部、より好ましくは70〜120重量部用いられる。これらの配合割合の範囲内において、製剤の安定性、薬物の経皮吸収性、粘着性などが特に良好である。軟化剤としては、流動パラフィン、ポリイソブチレン、ポリブテン液状ポリイソプレン鉱油プロセスオイルラノリンなどが用いられる。

0011

炭酸プロピレンはゴム系粘着剤のエラストマー成分100重量部に対して、通常0.1〜50重量部、特に1〜10重量部用いることが好ましい。炭酸プロピレンの配合量が0.1重量部未満では、薬物の溶解性や粘着性が悪く、また50重量部を越えるとしみ出しの原因となるおそれがある。炭酸プロピレンはそれ単独でも用いうるが、界面活性剤組合せて用いることにより、その効果は一層顕著となる。界面活性剤としては、アニオン界面活性剤カチオン界面活性剤非イオン界面活性剤等特に限定されるものではないが、数平均分子量が1000を超える高分子界面活性剤が好ましく、中でもポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブロック共重合体が特に好ましい。ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブロック共重合体は、数平均分子量が2000以上であることが好ましい。分子量が2000以下では糊残りを生じるおそれがある。更に好ましい分子量は5000〜20000である。

0012

上記のポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブロック共重合体によって代表される界面活性剤の添加量はゴム系粘着剤のエラストマー成分100重量部に対して10〜100重量部が好ましく、より好ましくは30〜70重量部である。10重量部未満では粘着剤が硬くなり、100重量部以上では粘着力が弱くなるおそれがある。

0013

本発明において薬物は通常経皮的に投与可能で、全身作用或いは局所作用が期待される経皮吸収性薬物であればその種類は特に制限されないが、同一部位に繰り返し貼付する必要のある局所作用が期待される外皮用薬が好ましく、特に鎮痛鎮痒収れん消炎剤等が好ましい。局所作用が期待される鎮痛、鎮痒、収れん、消炎剤の具体例としては、フルルビプロフェンケトプロフェンフェルビナクインドメタシンジクロフェナクナトリウムロキソプロフェンナトリウムピロキシカムイブプロフェン、インドメタシンファルネシル等の非ステロイド系消炎鎮痛剤プレドニゾロンデキサメタゾンベタメタゾンヒドロコルチゾンメチルプレドニゾロントリアムシノロンアセトニドフルオシノロンレドナードやそれらの有機酸塩等のステロイド剤ジフェンヒドラミングリチルレチン酸マレイン酸クロルフェニラミン等の抗ヒスタミン剤等がある。

0014

さらに中枢神経系用薬、末梢神経系用薬、循環器官用薬、呼吸器官用薬、消化器官用薬、ホルモン剤等も用いることができる。それらを非限定的に列挙すれば、中枢神経系用薬では、具体的には、アルプラゾラムオキサゾラムクロチアゼパムジアゼパムトフィソパムフルジアゼパムブロマゼパム、ロフラゼブ酸エチル等の催眠鎮静剤抗不安剤エトスクシミドカルバマゼピンクロナゼパムニトラゼパムフェニトインフェノバルビタール等の抗てんかん剤アスピリン、イブプロフェン、インドメタシン、インドメタシンファルネシル、塩酸ブプレノルフィン塩酸トラマドール、ケトプロフェン、ジクロフェナクナトリウム、ピロキシカム、プラノプロフェンメフェナム酸、ロキソプロフェンナトリウム等の消炎鎮痛剤エチゾラム塩酸クロカプラミン塩酸ブロチリン、塩酸ミアンセリン、塩酸モサブラミン、スルピリドゾテピン炭酸リチウムハロペリドールブロムペリドール等の精神神経作用剤アニラセタム塩酸アマンタジン、塩酸チアプリドバクロフェン等のその他の中枢神経系用薬等が、末梢神経系用薬としては、塩酸ジプカンイン塩酸テトラカイン塩酸プロカイン塩酸メピバカインオキセサゼインリドカイン等の局所麻酔剤カルバミン酸クロルフェネシン臭化ベクロニウムダントロレンナトリウム、メシルプリジノール等の骨格筋弛緩剤、塩化アセチルコリン、塩酸オキシフェンサイクリミン塩酸トラゾリン臭化ジスチグミンネオスチグミン等の自立神経剤、アフロクァロン、塩酸エペリゾン塩酸チザニジン塩酸トルペリゾン臭化水素酸スコポラミン臭化ブチルスコポラミン、バクロフェン等の鎮けい剤等が、循環器官用薬としては、アミノフィリン塩酸エチレフリン塩酸エフェドリン塩酸ドパミン、塩酸ドブタミンデノパミンユビデカレノン等の強心剤アテノロール、塩酸アロチノロール塩酸カルテオロール塩酸プロプラノロール酒石酸メトプロロールピンドロールフマル酸ビソプロロール等の不整脈用剤、アゾセミドカンレノ酸カリウムスピロノラクトントリクロルメチアジドフロセミド等の利尿剤アラセプリル、塩酸アモスラロール塩酸ジルチアゼム塩酸テモカプリル、塩酸テラゾシン塩酸ニカルジピン塩酸ブナゾシン塩酸プラゾシン塩酸マニジピン、塩酸ラベタロールカプトプリルシラザプリルニルバジピンマレイン酸エナラプリルメシル酸ドキサゾシンリシノプリル等の血圧降下剤、塩酸ミドドリンメシル酸ジヒドロエルゴタミン等の血管収縮剤、塩酸ジルチアゼム、塩酸ニカルジピン、塩酸ベニジピン硝酸イソソルビドニコランジルニトレンジピンニフェジピン、ニルバジピン等の血管拡張剤エラスターゼクリノフィブラートシンバスタチンプラバスタチンナトリウムプロブコールベザフィブラート等の高脂血症用剤等が、

0015

呼吸器官用薬としては、カルボシステイン塩酸アンブロキソール塩酸ブロムヘキシン臭化水素酸デキストロメトルファンリン酸コデイン等の鎮咳去たん剤、塩酸クレンブテロール塩酸プロカテロール、塩酸マブテロール臭化水素酸フェノテロールツロブテロールテオフィリン硫酸サルブタモール等の気管支拡張剤等が、消化器官用薬としては、アズレンアズレンスルホン酸ナトリウム塩酸セトラキサート、塩酸ラニチジン、塩酸ロキサチジンアセタートシメチジン、スルピリド、テプレノンニザチジンファモチジン等の消化性潰瘍用剤、塩酸グラニセトロンシサプリドドンペリドンマレイン酸トリメブチン等の制吐剤等が、ホルモン剤としては、デキサメタゾン、トリアムシノロンアセトニド、ヒドロコルチゾン、プレドニゾロン、ベタメタゾン等の副腎ホルモン剤、エナント酸テストステロンプロピオン酸テストステロン等の男性ホルモン剤エストラジオールエストリオールエチニルエストラジオールノルエチステロンプロゲステロン等の卵胞ホルモン及び黄体ホルモン剤、ノルゲストレル・エチニルエストラジオール等の混合ホルモン剤等が、その他の代謝性医薬品としては、アルファカルシドールエルカトニンイプリフラボン、アルファカルシドール、サケカルシトニンカルシトリオール等の骨代謝改善剤エパルレスタットインスリングリクラジドグリベンクラミド等の糖尿病用剤、ビタミン剤としては、アルファカルシドール、カルシトリオール、パルミチン酸レチノール等のビタミンA及びD剤、塩酸チアミンコカルボキシラーゼフルスルチアミン等のビタミンB1剤、フラビンアデニンジヌクレオチド酪酸リボフラビン等のビタミンB2剤、塩酸ピリドキシン等のビタミンB6剤、コバマミドメコバラミン等のビタミンB12剤、アスコルビン酸等のビタミンC剤、酢酸トコフェロール等のビタミンE剤、フィトナジオン等のビタミンK剤等が、腫瘍用薬としては、チオテパブスルファン等のアルキル化剤テガフールドキシフルリジンフルオロウラシルメトトレキサートメルカプトプリン等の代謝拮抗剤クエン酸タモキシフェンクレスチンカルボプラチンシスプラチン、ビシバニール等のその他の腫瘍用剤等が、アレルギー用薬としては、塩酸ジフェンヒドラミン塩酸シプロヘプタジン塩酸プロメタジン、マレイン酸クロルフェニラミン等の抗ヒスタミン剤、ブシラミン等の刺激療法剤、イブジラスト塩酸アゼラスチン塩酸エピナスチン、塩酸オザグレルオキサトミドクロモグリク酸ナトリウムテルフェナジントラニストフマル酸エメダスチンフマル酸ケトチフェン等のその他のアレルギー用薬等がある。更に、塩酸モルヒネクエン酸フェンタニル等の麻薬性鎮痛剤等も挙げることができる。

0016

本発明の外用貼付剤には、さらに、必要に応じて経皮吸収促進剤、軟化剤、酸化防止剤老化防止剤充填剤架橋剤等を配合することもできる。さらにメチルパラベンエチルパラベンプロピルパラベンクロロブタノールベンジルアルコール等の保存料の他、着香料等も添加することができる。さらには各種の分散剤湿潤剤pH調整剤安定化剤防腐剤および懸濁剤等を含有させることもできる。

0017

経皮吸収促進剤としては、通常、経皮吸収型製剤に使用されるものであればよく、特に限定されないが、例えば高級アルコール類、高級脂肪酸、高級脂肪酸エステル類尿素類ピロリドン誘導体有機酸有機酸エステル類テルペン類精油炭化水素、ベンジルアルコール、エイゾン(化学名:1−ドデシルアザシクロヘプタン−2−オン)、クロタミトン、シクロデキストリンチオグリコール酸カルシウム等が挙げられる。

0018

高級アルコール類としては、ヘプチルアルコールオクチルアルコールカプリルアルコールノニルアルコールデシルアルコールウンデシルアルコールラウリルアルコールトリデシルアルコールミリスチルアルコールペンタデシルアルコール、セチルアルコールヘキサデシルアルコールヘプタデシルアルコール、ステアリルアルコール、オレイルアルコール、ノナデシルアルコール、エイコシルアルコール、セリルアルコールメリシルアルコールセトステアリルアルコール、ステアリルアルコール等があげられる。これらの内、特にオクチルアルコール、ノニルアルコール、ラウリルアルコール、オレイルアルコール等が好ましい。

0019

高級脂肪酸としては、炭素数6〜32の飽和または不飽和脂肪酸等があげられる。具体例としてはカプロン酸エナント酸カプリル酸ペラルゴン酸カプリン酸、ウンデシル酸、ラウリル酸トリデシル酸、ミリスチン酸、ペンタデシル酸、パルミチン酸、ヘプタデシル酸、ステアリン酸オレイン酸ノナデカン酸、アラキドン酸リノール酸リノレン酸ベヘン酸リグノセリン酸セロチン酸、ヘブタサン酸、モンタン酸メリシン酸、ラクセル酸、エライジン酸ブラシジン酸等があげられる。これらの内、ミリスチン酸、オレイン酸、リノール酸等が好ましい。

0020

高級脂肪酸エステルとしては(A)炭素数10〜32の脂肪酸エステルと炭素数14〜32の脂肪族一価アルコールとのエステル、(B)炭素数10〜22の飽和ないし不飽和脂肪酸とグリセリンとのエステルまたはそれらの水素添加物があげられ、具体的には例えば(A)としてパルミチン酸ミルスチルステアリン酸ステアリルミリスチン酸ミリスチル、リグノセリン酸セリル、セロチン酸ラクセリル、ラクセル酸ラクセリル等の脂肪酸エステル、ラノリン、蜜蝋鯨蝋セラミック等の動物由来天然蝋、カルナウバ蝋カンデリラ蝋の如き植物由来の天然蝋等があげられる。また(B)としてはグリセリルモノラウレートグリセリルモノリスレート、グリセリルモノステアレート、グリセリルモノオレートグリセリルラウレート、グリセリルジミリスチレート、グリセリルジステアレート、グリセリルトリラウレート、グリセリルトリミリスチレート、グリセリルトリステアレート等があげられる。これらの内、グリセリルモノラウレート、グリセリルモノミリスチレート、グリセリルモノオレートが特に好ましい。

0021

尿素類としては、尿素チオ尿素等があげられ、更にピロリドン誘導体としては、2−ピロリドン、1−メチル−2−ピロリドン、5−メチル−2−ピロリドン、1,5−ジメチルピロリドン、1−エチルピロリドン等があげられる。この内、尿素、1−メチル−2−ピロリドン等が好ましい。

0022

有機酸としては、乳酸プロピオン酸ケイ皮酸ニコチン酸フタル酸シュウ酸、フマル酸、マレイン酸コハク酸、酒石酸、クエン酸等が挙げられる。有機酸エステル類としては乳酸エステル類等が挙げられる。この内、特に乳酸、乳酸ミリスチル乳酸セチル乳酸ラウリル等が好ましい。

0023

テルペン類としてはテルピネオールシネオール、メントール、イソメントールメントン、ピペリトンプレゴンイオノンカルボンリモネンカンフルボルネオール等が挙げられる。精油としてはこれらのテルペン類を主成分とするハッカ油テレビン油ユーカリ油オレンジ油等が挙げられる。この内、メントール、リモネン、ハッカ油、ユーカリ油等が好ましい。

0024

炭化水素としては炭素数12〜32の炭化水素等があげられ、具体的には白色ワセリンスクワランスクワレン等が挙げられる。

0025

pH調整剤としては、塩酸、硫酸、臭化水素酸、リン酸等の無機酸、酢酸、コハク酸、フマル酸、リンゴ酸、シュウ酸、乳酸、グルタル酸サリチル酸、クエン酸、酒石酸等の有機酸あるいはこれらの塩、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸、リノール酸等の脂肪酸あるいはこれらの塩、及び水酸化ナトリウム水酸化カルシウム等の無機塩基アンモニアジイソプロパノールアミンジエタノールアミントリエタノールアミントリエチルアミン等の有機塩基が挙げられる。

0027

以下に、実施例及び比較例により本発明をより具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。貼付剤の特性は、以下の方法で評価した。
(1)貼付剤の表面観
支持体に塗工された粘着剤の表面を、デジタルマイクスコープを用いて800倍で観察した。視野(約0.15mm2 )の中に観察された結晶の数を適当な3箇所で計測し、その平均値により表1のように評価した。

0028

0029

(2)粘着持続性の評価
貼付剤を20〜30人の成人部に12時間貼付し、貼付後の経時的な付着面積(%)を、指定した測定時間に各6回、目視により測定してもらった。測定された付着面積(%)の累計を、一人当たりのポイントとし、その平均値を持続的粘着力とし、表2のように評価した(貼付時から剥離時まで少しも剥がれずに付いていれば600ポイント)。

0030

0031

(3)刺激性の評価
貼付剤を20〜30人の成人の肘部に12時間貼付し、剥離30分後の皮膚の状態を観察してもらった。軽い紅斑や紅斑等異常のあった人の割合を刺激発生率として表3のように評価した。

0032

0033

(4)再付着性の評価
貼付剤を5人の成人の肘部に12時間貼付し、剥離後もう一度貼付してもらい、表4のように評価した。

0034

0035

(5)薬物皮膚透過量の測定
貼付剤を直径1cm2 の円に打ち抜き、8週齢雄性ヘアレスラット摘出皮膚角質側表面に貼付し、これを拡散セルに装着した後、皮膚の真皮側に37℃の水を約2.8ml充填する。貼付剤を皮膚に装着してから12時間後に水を0.4ml採取し、水中の薬物濃度高速液体クロマトグラフィーHPLC)で測定することにより、含有薬物の皮膚透過量値(μg/cm2 )を得た。

0036

表5に実施例と比較例を示し、炭酸プロピレンをゴム系の粘着剤に配合した場合の有用性についてまとめた。

0037

実施例1は、スチレンイソプレンスチレンブロック共重合体20重量部、流動パラフィン35重量部、脂環族飽和炭化水素樹脂20重量部、ポリブテン20重量部、BHT0.5重量部、炭酸プロピレン1重量部、フェルビナク3.5部の各成分を混合層内で窒素置換下、120〜150℃に加熱し、溶融混合した。こうして得られた粘着剤組成物シリコン処理が施されたポリエチレンテレフタレートフィルム展延した後、メリヤス等の支持体に10×14cmあたり2gの重量になるように転写させ、目的の貼付剤を得た。

0038

比較例1は、実施例1の炭酸プロピレンの替わりにクロタミトンを用いたものである。結果より、フェルビナクの溶解性が炭酸プロピレンより高いクロタミトン(5倍以上の溶解性を示す)と比較しても表面に析出する結晶の量が少なかった。

0039

実施例2と比較例2は、薬物としてフェルビナクをケトプロフェンに替えた場合であるが、いずれの場合も製造後しばらくの間は結晶が観察されなかったが、比較例2の場合は、1年以上経過したサンプルにおいて目視で確認できる結晶の析出が観察された。

0040

実施例3は、実施例1に1−メントールを加えたものである。比較例3は、実施例3の炭酸プロピレンをアジピン酸ジイソプロピルに替えたものである。経皮吸収性は、炭酸プロピレンの方が高かった。

0041

実施例4は、実施例1のポリブテン(軟化剤)の一部を界面活性剤(ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブロック共重合体)に替えたものである。これにより、表面の結晶はほとんどなくなり、粘着の持続性が高くなり、低刺激性再貼付性等の付加価値も得られた。比較例4は、実施例4の炭酸プロピレンをオレイルアルコールに替えたものである。経皮吸収性のみは実施例4と同様であるが、他の品質(特に粘着の持続性)については劣る結果であった。比較例5は、実施例4の粘着付与剤である脂環族飽和炭化水素樹脂の量を増加し、実施例4と同様の粘着の持続性を得たものであるが、粘着力を増加させたためか、刺激性や再貼付性の面で品質が低下した。

0042

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  • 森永乳業株式会社の「 抗老化用組成物」が 公開されました。( 2021/04/01)

    【課題・解決手段】本発明の課題は、新規な抗老化用組成物を提供することである。当該課題を解決する手段は、ロフェノール化合物及びシクロラノスタン化合物からなる群から選択される1又は複数の化合物を、抗老化用... 詳細

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