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技術 潤滑剤供給装置

出願人 日本精工株式会社
発明者 水村美典
出願日 2000年9月5日 (18年2ヶ月経過) 出願番号 2000-268057
公開日 2002年3月22日 (16年8ヶ月経過) 公開番号 2002-081443
状態 拒絶査定
技術分野 伝動装置 潤滑 直線運動をする物品用の軸受
主要キーワード 間隔部材 横断面形 流動性パラフィン サイドシール板 摺動台 食品機械用 食品機械 ボルト通し孔
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重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2002年3月22日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (4)

課題

人体に影響を与えず安全性を十分に確保することで食品機械用として採用することができる潤滑剤供給装置を提供する。

解決手段

転動体6を介して軌道軸4に係合するスライド部材8に装着されており、潤滑剤を含浸し、スライド部材と軌道軸の相対的な移動に伴って軌道軸に潤滑剤を塗布する潤滑剤塗布部材を備えた潤滑剤供給装置である。この装置は、潤滑剤として食品機械用潤滑剤を使用している。また、食品機械用潤滑剤を含浸して軌道軸に塗布する潤滑剤塗布部材30を、羊毛製のフェルト材、又は金属製のフェルト材で形成した。

概要

背景

特開平10−141371号公報には、潤滑剤供給装置を備えた直動装置が記載されている。この直動装置は、軌道軸と、この軌道軸に嵌合すると共にその長手方向に沿って移動可能な移動部材と、この移動部材に対してその移動方向の前後に装着され、軌道軸に摺接して軌道軸と移動部材との隙間を密封するシール装置とを有する装置であり、シール装置は、移動部材に固定される固定基板と、この固定基板が軌道軸と対向する部位を除いて固定基板の周縁に立設された連結部材と、固定基板に対向すると共に連結部材に接合され、軌道軸との対向部位のみが開放された収容室を上記固定基板との間に形成する可動基板と、この可動基板に固定されると共に上記軌道軸と摺接するシール部と、収容室内に配設されて軌道軸に対して潤滑剤を塗布する潤滑剤供給装置とを備えている。

そして、前記潤滑剤供給装置としては、潤滑剤をしみ込ませたフェルト材が使用されており、移動部材を軌道軸に取り付けた際に、フェルト材が軌道軸の面に接触し、フェルト材にしみ込ませた潤滑剤が毛管現象により供給されるようになっている。

概要

人体に影響を与えず安全性を十分に確保することで食品機械用として採用することができる潤滑剤供給装置を提供する。

転動体6を介して軌道軸4に係合するスライド部材8に装着されており、潤滑剤を含浸し、スライド部材と軌道軸の相対的な移動に伴って軌道軸に潤滑剤を塗布する潤滑剤塗布部材を備えた潤滑剤供給装置である。この装置は、潤滑剤として食品機械用潤滑剤を使用している。また、食品機械用潤滑剤を含浸して軌道軸に塗布する潤滑剤塗布部材30を、羊毛製のフェルト材、又は金属製のフェルト材で形成した。

目的

本発明はこのような事情に鑑みなされたものであって、その目的とするところは、人体に影響を与えず安全性を十分に確保することで食品機械用として採用することができる潤滑剤供給装置を提供することにある。

効果

実績

技術文献被引用数
1件
牽制数
1件

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請求項1

転動体を介して軌道軸係合するスライド部材に装着されており、潤滑剤を含浸し、前記スライド部材と前記軌道軸の相対的な移動に伴って前記軌道軸に前記潤滑剤を塗布する潤滑剤塗布部材を備えた潤滑剤供給装置において、前記潤滑剤として食品機械用潤滑剤を使用し、当該食品機械用潤滑剤を含浸して前記軌道軸に塗布する前記潤滑剤塗布部材を、羊毛製のフェルト材で形成したことを特徴とする潤滑剤供給装置。

請求項2

転動体を介して軌道軸に係合するスライド部材に装着されており、潤滑剤を含浸し、前記スライド部材と前記軌道軸の相対的な移動に伴って前記軌道軸に前記潤滑剤を塗布する潤滑剤塗布部材を備えた潤滑剤供給装置において、前記潤滑剤として食品機械用潤滑剤を使用するとともに、当該食品機械用潤滑剤を含浸して前記軌道軸に塗布する前記潤滑剤塗布部材を、金属製のフェルト材で形成したことを特徴とする潤滑剤供給装置。

技術分野

0001

本発明は、産業機器テーブル移動機構などに使用される直動装置ボールねじリニアガイド等)において軌道軸の表面に潤滑剤を塗布する潤滑剤供給装置に関する。

背景技術

0002

特開平10−141371号公報には、潤滑剤供給装置を備えた直動装置が記載されている。この直動装置は、軌道軸と、この軌道軸に嵌合すると共にその長手方向に沿って移動可能な移動部材と、この移動部材に対してその移動方向の前後に装着され、軌道軸に摺接して軌道軸と移動部材との隙間を密封するシール装置とを有する装置であり、シール装置は、移動部材に固定される固定基板と、この固定基板が軌道軸と対向する部位を除いて固定基板の周縁に立設された連結部材と、固定基板に対向すると共に連結部材に接合され、軌道軸との対向部位のみが開放された収容室を上記固定基板との間に形成する可動基板と、この可動基板に固定されると共に上記軌道軸と摺接するシール部と、収容室内に配設されて軌道軸に対して潤滑剤を塗布する潤滑剤供給装置とを備えている。

0003

そして、前記潤滑剤供給装置としては、潤滑剤をしみ込ませたフェルト材が使用されており、移動部材を軌道軸に取り付けた際に、フェルト材が軌道軸の面に接触し、フェルト材にしみ込ませた潤滑剤が毛管現象により供給されるようになっている。

発明が解決しようとする課題

0004

ところで、潤滑剤供給装置の潤滑剤をしみ込ませるフェルト材として、一般に、樹脂製のフェルト材が知られている。しかし、樹脂製のフェルト材は、ゲル化点以下の温度であっても高温になると樹脂成分が溶出するため、潤滑剤にその樹脂成分が混入するおそれがある。そのため、樹脂製のフェルト材を組み込んだ潤滑剤供給装置を備えた直動装置は、食品機械用としては不適格となる場合がある。

0005

本発明はこのような事情に鑑みなされたものであって、その目的とするところは、人体に影響を与えず安全性を十分に確保することで食品機械用として採用することができる潤滑剤供給装置を提供することにある。

課題を解決するための手段

0006

上記目的を達成するために、請求項1記載の発明は、転動体を介して軌道軸に係合するスライド部材に装着されており、潤滑剤を含浸し、前記スライド部材と前記軌道軸の相対的な移動に伴って前記軌道軸に前記潤滑剤を塗布する潤滑剤塗布部材を備えた潤滑剤供給装置において、前記潤滑剤として食品機械用潤滑剤を使用し、当該食品機械用潤滑剤を含浸して前記軌道軸に塗布する前記潤滑剤塗布部材を、化学物質の含まれない羊毛製のフェルト材で形成した。

0007

また、請求項2記載の発明は、転動体を介して軌道軸に係合するスライド部材に装着されており、潤滑剤を含浸し、前記スライド部材と前記軌道軸の相対的な移動に伴って前記軌道軸に前記潤滑剤を塗布する潤滑剤塗布部材を備えた潤滑剤供給装置において、前記潤滑剤として食品機械用潤滑剤を使用するとともに、当該食品機械用潤滑剤を含浸して前記軌道軸に塗布する前記潤滑剤塗布部材を、金属製のフェルト材で形成した。

0008

ここで、食品機械用潤滑剤としては、流動パラフィンポリαオレフィン油植物油動物油から選択された一つまたは複数の潤滑油が用いられる。

発明を実施するための最良の形態

0009

以下に、本発明に係る直動装置について図面を参照して説明する。図1は、直動装置の第1実施形態を示す分解斜視図であり、本実施形態の装置は、軸方向に長く延びる案内レール1と、その上に移動可能に跨架され且つ横断面形状がほぼコ字状をしたスライダ2とを備えている。案内レール1の両側面にはそれぞれ軸方向に延びる二条のボール転動溝3が形成されている。スライダ2のスライダ本体2Aには、その両部の内側面に、前記ボール転動溝3に対向する図示されないボール転動溝がそれぞれ形成されている。そして、これらの向き合った両ボール転動溝の間には転動体としての多数のボール転動自在に装填され、そのボールの転動を介して、スライダ2が案内レール1上を軸方向に移動するようになっている。

0010

スライダ本体2Aの袖部の肉厚内には図示されない軸方向に貫通するボール戻り通路が形成されるとともに、スライダ本体2Aの前後両端に取りつけた断面形状ほぼコ字状のエンドキャップ2Bに、上記ボール戻り通路とボール転動溝3とを連通させるU字形湾曲路が形成されてエンドレスボール循環路が構成されている。

0011

案内レール1とスライダ2との間を転動するボールは、スライダ2の進行に伴いボール転動溝内を進行してスライダ本体2Aの一端部に移動し、そこで湾曲路に導かれてUターンしてボール戻り通路を経てスライダ本体2Aの他端部に移動し、そこで他方の湾曲路に導かれて今度は逆Uターンし、ボール転動溝内に戻る循環を繰り返す。

0012

なお、図1中のgはスライダ2の内部のボール転動箇所等に潤滑剤を供給するためのグリスニップルである。ところで、上記の案内レール1と、その上に跨架されて相対移動するスライダ2との間に介在する隙間にゴミほこり切粉等の異物入り込みボール転動溝面等に付着すると、ボールの円滑な転動が妨げられる。そこで、スライダ2の移動方向の前後両端の隙間からの異物の侵入を防ぐためのシール装置として、サイドシール板10aが、上記エンドキャップ2Bの外端面に取付けられる。

0013

先ず、サイドシール板10aをリニアガイドのスライダのエンドキャップ2B端面に当てる。このサイドシール板10aの座ぐり通し孔15にリング状のカラー25を嵌め込んで座ぐりを埋める。また、グリースニップル通し孔16にはリング状のカラー26を嵌め込んで座ぐりを埋める。次に、薄鋼板を用いて形成した内部にコ字形の空間21を有する間隔部材20を前記サイドシール板10aの表面に当てて重ね、案内レール1をそのスライダ2に挿入してサイドシール板10aの中央凹部12から外へ突き出す

0014

その後、もう一枚のサイドシール板10bを前記間隔部材20の表面20aに当て、そのサイドシール板10bの座ぐり付通し孔15に取付けボルトB1を通し、間隔部材20のボルト孔22、図2に示すフェルト部材30のボルト通し孔32、他方のサイドシール板10aの通し孔15の各孔を通過させた後に、スライド本体2Aの端面に設けられている図外のねじ孔に螺合して締めつける。これにより、サイドシール板10aと間隔部材20とフェルト部材30とサイドシール板10bとが一体的に重ねられてスライダ2の端面に固定される。

0015

最後に、外側のサイドシール板10bのグリースニップル通し孔16にコネクターボルトB2を通し、間隔部材20のコネクターねじの通し孔23,他方のサイドシール板10aの通し孔16の各孔を通過させた後に、エンドキャップ2B端面に設けられているねじ孔に螺合し、そのコネクターボルトB2の雌ねじ26にグリースニップルgを螺着する。

0016

かくして、サイドシール板10a,10bのシールリップLが、案内レール1の側面とそのボール転動溝3の溝面及び保持器逃げ溝3aの溝面と案内レール上面とにそれぞれ当接して案内レール1とスライダ2の対向面のすき間の前後の開口をシールし、スライダ2の前後からの塵埃の侵入を阻止する。そして、この場合、二枚のサイドシール板10a,10bの間に間隔部材20の中に、図2に示すような形状を有する潤滑剤塗布部材である羊毛製のフェルト部材30を複数枚重ねて配設している。このフェルト部材30はほぼコ字形で、中央凹部31は案内レール1の外面を囲んで密接する形状・寸法とされると共に、サイドシール取付けボルトB1の通し孔32およびコネクターボルトB2の通し孔33を設けてある。

0017

そして、間隔部材20に給油孔24を設けてそのフェルト部材30に潤滑剤を含ませるようにしてある。このため、フェルト部材30に含まれた潤滑剤が徐々に滲み出て案内レール1の摺接面に自動的に供給される。これにより、案内レール1のボール転動溝3の溝面の潤滑効果や案内レール外面の防錆効果も得られて長期間にわたって滑らかな作動が得られる。

0018

ここで、本実施形態の潤滑剤は、人体に対して影響の小さい流動パラフィンを用いている。そして、フェルト部材30は、羊毛フェルト材又は金属製フェルト材で形成されており、高温度の環境下で使用しても、人体に害を及ぼす物質が羊毛フェルト材又は金属製フェルト材から何等溶出することがない。したがって、食品機械用として使用しても、人体に影響を与えず安全性を十分に確保した直動装置を提供することができる。

0019

これに反して、潤滑剤塗布部材として樹脂製のフェルトを使用した場合、その樹脂として人体に接触しても無害であるポリオレフィン樹脂を使用しても、使用温度が高くなると樹脂成分が溶出するおそれがあり、この溶出した樹脂成分が人体に害を及ぼす場合がある。また、食品機械に使用される潤滑剤の安全性の基準として、例えばFDA(米国食品医薬品局)の規格があり、樹脂成分が溶出するような食品機械用潤滑部材は、この規格に適合しないものとなる。このFDAの規格では、偶発的に食品と接触する可能性のある潤滑剤として使用できる潤滑剤に関する規格がある。その規格は、色と紫外線吸光度についての規格である。色については、「ASTMD156(JIS K2580)」の方法で測定したセーボルト色度が20以上であることが規定されている。

0020

紫外線吸光度については、各波長範囲における光路長1cm当たりの吸光度が、それぞれ次に示す所定値以下であることが規定されている。波長が280〜289nmの範囲では吸光度が4.0以下、波長が290〜299nmの範囲では吸光度が3.3以下、波長が300〜329nmの範囲では吸光度が2.3以下、波長が330〜350nmの範囲では吸光度が0.8以下であることが規定されている。

0021

そこで、樹脂製フェルトの樹脂をFDAが定める基準に適合したポリオレフィンポリエチレン)とした場合であってもこの規定を満足するか実験を行った。資料としてポリオレフィン樹脂(ポリエチレン)30重量%と流動パラフィン70重量%とからなる食品機械用潤滑部材を用いて、その温度を20℃、50℃、80℃に変化させて、紫外線吸光度を測定した。その結果を図3グラフで示す。なお、この測定器は吸光度の測定範囲が5.0以下である。

0022

図3のグラフから分かるように、温度が20℃と50℃の場合は、全ての波長範囲で吸光度がFDAの規格内となっているが、温度が80℃の場合には、ほとんどの波長範囲で吸光度がFDAの規格外となっている。したがって、ポリオレフィン樹脂からなるフェルトを、略70℃以下で使用する分には、食品機械用として安全に使用できることがわかる。

0023

しかしながら、食品機械に使用される直動装置は全て70℃以下の環境下で使用されるとは限らず、樹脂製フェルトを潤滑剤塗布部として用いた潤滑剤供給装置では70℃以上の環境下で食品安全上問題となる場合がある。この場合、フェルトの素材として羊毛フェルト材、金属製フェルト材を使用した場合には、70℃以上の環境下でも人体にとって有害な成分が溶出することは無く、食品機械用の潤滑材供給装置として安心して使用できる。

0024

なお、食品用潤滑剤としては、例えば、流動性パラフィン、ポリαオレフィン油、植物油、動物油から選択された一つまたは複数の潤滑油を用いることができる。

発明の効果

0025

以上説明したように、請求項1又は請求項2記載の潤滑剤供給装置によると、食品機械用潤滑剤を含浸した羊毛製のフェルト材、又は金属製のフェルト材からなる潤滑剤塗布部材で、スライド部材と軌道軸の相対的な移動に伴って軌道軸に食品機械用潤滑剤を塗布するようにしたので、高温度で使用しても、人体に害を及ぼす物質が羊毛製のフェルト材又は金属製のフェルト材から何等溶出することがなく、食品機械用として使用しても、人体に影響を与えず安全性を十分に確保することができる。

図面の簡単な説明

0026

図1本発明に係る一実施形態の装置の分解斜視図である。
図2本発明に係る一実施形態の潤滑剤塗布部材である。
図3食品機械用潤滑剤の紫外線吸光度と波長の関係を示す図表である。

--

0027

軌道レール(軌道軸)
6ボール(転動体)
摺動台(スライド部材)
10潤滑剤供給部材(潤滑剤供給装置)
30フェルト部材(潤滑剤塗布部材)

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