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技術 キャリアフィルム

出願人 三菱樹脂株式会社
発明者 西尾欣彦
出願日 2000年8月30日 (20年2ヶ月経過) 出願番号 2000-260209
公開日 2002年3月5日 (18年8ヶ月経過) 公開番号 2002-067241
状態 特許登録済
技術分野 積層体(2)
主要キーワード 支持層フィルム キャリヤフィルム 塗工ライン 転写用フィルム ヘキサフロロプロピレン共重合体 フィルム総厚み 厚さ計 厚み差
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2002年3月5日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

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課題

厚み精度が良く、汚染のない塗膜を調製することができる塗膜用キャリアフィルムを提供する。

解決手段

延伸されたポリエステルフィルムの少なくとも片面に、フッ素樹脂から成るフィルムを積層されてなる積層フィルムであって、該積層フィルム表面上の任意の位置から10cm長さに亘り、連続厚さ計にて、端子径5mmで、測定された厚みの最大値最小値との差(R)が5μm 以下であることを特徴とするキャリアフィルム。

概要

背景

塗膜キャリアフィルムは、膜を形成するための支持フィルムとして使用される。形成される塗膜の厚みが均一であるためには、キャリヤフィルムの厚みが均一である必要がある。また、該キャリアフィルムは、その上に樹脂などを塗布して塗膜を形成した後、該塗膜より剥離される。従って、キャリヤフィルムには、良好な剥離性も要求される。従来、塗膜キャリア用フィルムとしては、フッ素系樹脂フィルム、または、二軸延伸ポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム上にシリコーン化合物を塗布したフィルムが主として用いられてきた。

フッ素樹脂は一般に高価であるので、フィルムを薄くすることが経済上好ましいが、あまり薄くすると取り扱い性が悪い。ところが、取り扱い性に問題が無い程度に厚いフッ素樹脂フィルムは、厚み精度が悪い。このため、フィルム上に形成される塗膜の肉厚が一定にならないという問題がある。さらに、フッ素系樹脂は、引張り強度等の機械的強度が低く、塗工ラインで引張られると破断してしまう場合がある。また、シリコーン化合物を塗布したPETフィルムは、その上に形成される塗膜がシリコーン化合物により汚染されるという問題があった。

概要

厚み精度が良く、汚染のない塗膜を調製することができる塗膜用キャリアフィルムを提供する。

延伸されたポリエステルフィルムの少なくとも片面に、フッ素樹脂から成るフィルムを積層されてなる積層フィルムであって、該積層フィルム表面上の任意の位置から10cm長さに亘り、連続厚さ計にて、端子径5mmで、測定された厚みの最大値最小値との差(R)が5μm 以下であることを特徴とするキャリアフィルム。

目的

そこで、本発明は、上記諸問題の無い塗膜キャリアフィルムを提供することを目的とする。

効果

実績

技術文献被引用数
2件
牽制数
3件

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請求項1

延伸されたポリエステルフィルムの少なくとも片面に、フッ素樹脂から成るフィルムを積層されてなる積層フィルムであって、該積層フィルム表面上の任意の位置から10cm長さに亘り、連続厚さ計にて、端子径5mmで、測定された厚みの最大値最小値との差(R)が5μm 以下であることを特徴とするキャリアフィルム

請求項2

Rが3μm以下であることを特徴とする請求項1記載のキャリアフィルム。

請求項3

前記延伸されたポリエステルフィルムが、厚み5〜1000μmの延伸されたポリエチレンテレフタレートフィルムであることを特徴とする請求項1または2記載のキャリアフィルム。

請求項4

前記フッ素樹脂からなるフィルムが、厚み2〜10μmのテトラフロロエチレンエチレン共重合体樹脂フィルムであることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項記載のキャリアフィルム。

請求項5

前記フッ素樹脂から成るフィルムが、ドライラミネート法により支持フィルムに積層されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のキャリアフィルム。

請求項6

前記フッ素樹脂から成るフィルムに、ポリエチレンフィルムポリプロピレンフィルム、またはポリエステルフィルムがさらに積層されてなることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のキャリアフィルム。

請求項7

フィルム総厚みが10〜300μmであることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載のキャリアフィルム。

技術分野

0001

本発明はキャリアフィルムに関し、詳細には、厚み精度が高いキャリアフィルムに関する。

背景技術

0002

塗膜キャリアフィルムは、膜を形成するための支持フィルムとして使用される。形成される塗膜の厚みが均一であるためには、キャリヤフィルムの厚みが均一である必要がある。また、該キャリアフィルムは、その上に樹脂などを塗布して塗膜を形成した後、該塗膜より剥離される。従って、キャリヤフィルムには、良好な剥離性も要求される。従来、塗膜キャリア用フィルムとしては、フッ素系樹脂フィルム、または、二軸延伸ポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム上にシリコーン化合物を塗布したフィルムが主として用いられてきた。

0003

フッ素樹脂は一般に高価であるので、フィルムを薄くすることが経済上好ましいが、あまり薄くすると取り扱い性が悪い。ところが、取り扱い性に問題が無い程度に厚いフッ素樹脂フィルムは、厚み精度が悪い。このため、フィルム上に形成される塗膜の肉厚が一定にならないという問題がある。さらに、フッ素系樹脂は、引張り強度等の機械的強度が低く、塗工ラインで引張られると破断してしまう場合がある。また、シリコーン化合物を塗布したPETフィルムは、その上に形成される塗膜がシリコーン化合物により汚染されるという問題があった。

発明が解決しようとする課題

0004

そこで、本発明は、上記諸問題の無い塗膜キャリアフィルムを提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

0005

すなわち、本発明は、延伸されたポリエステルフィルムの少なくとも片面に、フッ素樹脂から成るフィルムを積層されてなる積層フィルムであって、該積層フィルム表面上の任意の位置から10cm長さに亘り、連続厚さ計にて、端子径5mmで、測定された厚みの最大値最小値との差(R)が5μm 以下であることを特徴とするキャリアフィルムである。本発明の好ましい態様は下記のとおりである。Rが3μm以下であることを特徴とする前記キャリアフィルム。前記延伸されたポリエステルフィルムが、厚み5〜1000μmの延伸されたポリエチレンテレフタレートフィルムであることを特徴とする前記キャリアフィルム。前記フッ素樹脂からなるフィルムが、厚み2〜10μmのテトラフロロエチレンエチレン共重合体樹脂フィルムであることを特徴とする前記キャリアフィルム。前記フッ素樹脂から成るフィルムが、ドライラミネート法により支持フィルムに積層されていることを特徴とする前記キャリアフィルム。前記フッ素樹脂から成るフィルムに、ポリエチレンフィルムポリプロピレンフィルム、またはポリエステルフィルムがさらに積層されてなることを特徴とする前記キャリアフィルム。前記フィルム総厚みが10〜300μmであることを特徴とする前記キャリアフィルム。

発明を実施するための最良の形態

0006

本発明のキャリアフィルムは、該フィルム表面上の任意の位置から10cm長さに亘り、連続厚さ計の先端の端子径5mmで、測定された厚みの最大値と最小値との差(R)が5μm 以下であることを特徴とする。そのように、厚み精度が良いフィルム上には、均一な厚みの膜を形成することができる。好ましくは、Rが3μm以下である。

0007

一般に、フッ素系樹脂フィルムにおいて5μm以下のRを達成することは困難である。一方、延伸されたポリエステルフィルムは、通常、Rが1〜2μmであって、厚み精度に優れる。本発明は、厚み精度が良いポリエステルフィルム上に、薄肉のフッ素樹脂フィルムを積層することによって、厚み精度が良く、経済的で、且つ、取り扱い性に優れたキャリアフィルムを達成したものである。

0008

本発明におけるポリエステルフィルムとしては、公知の各種フィルムを用いることができる。例えば、ポリエチレンテレフタレートポリエチレンナフタレートポリエチレンイソフタレート、およびポリブチレンテレフタレートが挙げられる。なかでも、ポリエチレンテレフタレートが、厚み精度、熱的特性機械的特性、価格などの面から好ましい。

0009

また、ポリエステルフィルムの厚さは、5〜300μm、好ましくは25〜100μmである。前記下限値より薄いと、キャリアフィルムの取り扱い性が悪い。一方、前記上限値より厚いと、フィルムの厚み精度が悪くなる結果、目的とする厚み精度が達成できない。また、製造コスト廃棄物が多くなる等の問題がある。

0010

本発明で使用されるフッ素樹脂としては、例えばテトラフロロエチレン(PTFE)、テトラフロロエチレン−パーフロロアルキルビニルエーテル共重合体(PFA)、テトラフロロエチレン−エチレン共重合体(ETFE)、テトラフロロエチレン−ヘキサフロロプロピレン共重合体(FEP)、クロロトリフルオロエチレン(CTFE)、フッ化ビニリデン(VdF)等が挙げられる。好ましくは、ETFEが使用される。フッ素樹脂フィルムの厚みは、好ましくは2〜10μm、より好ましくは3〜5μmである。

0011

本発明のキャリアフィルムは、その総厚みが10〜300μmであることが好ましく、特に60〜300μmの厚みであることが、厚み精度の点から、好ましい。

0012

本発明のキャリアフィルムは、支持層フィルムの片面に、所定のフッ素樹脂フィルムを、例えばドライラミネートすることによって作ることができる。その際使用される接着剤としては、アクリル変性系、イソシアネート系、ポリエチレンイミン系、ポリウレタン系、シランカップリング剤系等の種々のものが挙げられる。なかでも、ポリウレタン系のドライラミネート接着剤が好ましく用いられる。さらに、ドライラミネートの前処理として、支持フィルムおよびフッ素樹脂フィルムの表面をコロナ処理することが好ましい。また、薄肉のフッ素樹脂の製膜の際には、ポリオレフィン樹脂などと共押出しする、または、転写用フィルムに貼り合せて採取し、該薄肉のフッ素樹脂フィルムをポリエステルフィルムにドライラミネートした後に、共押出しされたポリオレフィン樹脂や、転写用フィルムを剥離してもよい。

0013

好ましくは、フッ素樹脂フィルムの上に、すなわち支持フィルムとは反対側の表面に、ポリエチレン等からなる保護フィルム層をさらに設ける。キャリアフィルムを金属板上に置く直前に、該保護フィルムを剥離して使用に供するようにすれば、ゴミの付着を防止でき、キャストフィルムをより厚み精度良く形成することができる。該保護フィルムとしては、フッ素樹脂層粘着するものであれば、任意のフィルムであってよい。例えば、各種ポリエチレン、ポリプロピレンポリエステルポリ塩化ビニルトリアセチルセルロースセロハンポリアミドポリカーボネート芳香族ポリアミドポリイミドポリエーテルイミドポリフェニレンスルフィドポリスルホンポリエーテルスルホン等のフィルムを挙げることができる。なかでも、低価格であることから、高密度ポリエチレンフィルムが好ましい。該保護フィルムの厚みは、10〜50μmが好ましい。保護フィルムは、加熱圧着によってフッ素樹脂層の上に積層することができる。

0014

以下、実施例によって、本発明をより詳細に説明する。

0015

厚み差R(μm)の測定
FILM THCKNESS TESTER(Anritsu社製)にて、先端の端子径5mmで、フィルムの機械方向に長さ10 cm に亘って連続的厚みを測定し、その最大値と最小値との差を、フィルムの機械方向とは直角に1cm おきに10箇所について測定し、さらに、フィルムの機械方向とは直角方向に長さ10cmに亘って、同様に厚みを測定し、平均値を算出して求めた。

0016

キャリアフィルムの調製
ETFEフィルムをドライラミネートによりPETフィルム上に積層し、表1に示すキャリアフィルムを調製した。

0017

(1)各キャリアフィルムのRを測定し、Rが5μm以下のものを○、5μmを超えたものを×とした。
(2)各キャリアフィルム上に、30 μm厚みのポリイミド樹脂の塗膜を形成し、塗布時の取り扱い性、塗膜形成後のキャリアフィルムの離型性、塗膜のR、及び、塗膜表面の汚染の有無を下記基準により評価した。結果を表1にまとめた。
a.取り扱い性
皺ができることなく、取り扱い容易であったものを○、若干皺などができたものを△、皺ができて取り扱い困難であったものを×とした。
b.離型性
キャリアフィルムを手で容易に剥がせるものを○とした。
c.塗膜の厚み差R
塗膜のRを測定し、Rが5μm以下のものを○、5μmを超えたものを×とした。
d.塗膜表面の汚染
塗膜表面を目視により観察し、汚れが確認されたものを×、そうでないものを○にした。

0018

発明の効果

0019

上記のように、本発明のキャリアフィルムは、取り扱い性、離型性に優れ、該キャリアフィルムを用いることによって、厚み精度が良く、汚染の無い塗膜を形成することができる。

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