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技術 印刷装置

出願人 理想科学工業株式会社
発明者 渡邊博史原義和本江勝郎
出願日 2000年8月10日 (20年3ヶ月経過) 出願番号 2000-243039
公開日 2002年2月19日 (18年9ヶ月経過) 公開番号 2002-052686
状態 特許登録済
技術分野 輪転機 事務叉は他の商業用の複写、転写
主要キーワード ロッドネジ 回転停止機構 対向間距離 円筒ギア 環状枠体 誘導ベルト ドラム回転機構 上方スペース
関連する未来課題
重要な関連分野

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図面 (18)

課題

ドラム枠体に対し各版胴所定回転位置として同時に取出せる。

解決手段

ドラム枠体60と版胴25、26とを有するドラムユニットAを2つ備え、この2つのドラムユニットAを各ドラム枠体60を基準として装置本体8にそれぞれ着脱自在に設け、装着された2つのドラムユニットAの各版胴25、26が、装置本体8より各ドラム回転用連結部70を介して回転力の伝達を受け、各版胴25、26が回転駆動される装置にあって、2つのドラムユニットAのそれぞれに、各版胴25、26がドラム着脱用回転位置に位置することを検出するドラム着脱位置検出手段と、ドラム回転用連結部70の連結を解除する連結解除手段75と、解除されたドラム回転用連結部70の連結を連結する連結手段をそれぞれ設けた。

概要

背景

この種の従来の印刷装置として図14及び図15に示すものがあり、図14は孔版印刷装置の一部平面図、図15はその一部裏面図である。図14及び図15において、装置本体100内には第1版胴101と第2版胴102と紙胴103とが回転自在に配置され、第1版胴101及び第2版胴102は紙胴103の中心角にして約90度離れた紙胴103の外周面の位置にそれぞれ近接されている。

第1版胴101及び第2版胴102の各外周面には版座部101a、102aが設けられ、この版座部101a、102aに孔版原紙クランプするクランプ部101b、102bが設けられている。又、第1版胴101及び第2版胴102の各外周面には版座部101a、102a及びバネ104を利用してスクリーン105が張設されており、このスクリーン105はスクリーン内部の中押しロール(図示せず)に押圧されて外方側膨出される。又、第1版胴101側のスクリーン105には中押しロールを介して第1色のインクが、第2版胴102側のスクリーン105には中押しロールを介して第2色のインクがそれぞれ供給されるよう構成されている。尚、図中の106a、106bは、第1版胴101や第2版胴102の着脱等のためのフロント扉である。

次に、印刷の概略動作を説明する。第1色用の画像データに基づいて製版された孔版原紙の先端を第1版胴101のクランプ部101bにて、第2色用の画像データに基づいて製版された孔版原紙の先端を第2版胴102のクランプ部102bにてそれぞれクランプして各スクリーン105の外周面に装着する。次に、図15にて矢印で示す方向に第1版胴101、第2版胴102及び紙胴103が同期して回転され、この状態で第1版胴101と紙胴103との間に印刷用紙が搬送され、印刷用紙が第1版胴101と紙胴103との間を通過する。

この通過の際に中押しロールがスクリーン105を押圧してスクリーン105が外方側に膨出し印刷用紙に孔版原紙の穿孔を介して第1色のインク画像転移される。第1版胴101と紙胴103との間を通った印刷用紙は、第2版胴102と紙胴103との間に搬送され、印刷用紙が第2版胴102と紙胴103との間を通過する。この通過の際に同様に中押しロールがスクリーン105を押圧して第2色のインク画像が転移される。以上より色印刷がなされるものである。

ところで、上記孔版印刷装置にあっては、印刷の色を自由に可変したり、メンテナンス上の必要性等から第1版胴101及び第2版胴102がそれぞれ装置本体100に対して着脱できるようになっており、以下この構成について説明する。即ち、第1版胴101及び第2版胴102はそれぞれドラムユニット110の一部として構成され、この各ドラムユニット110は装置本体100への装着位置(第1版胴の位置と第2版胴の位置)にかかわらず装着できるようにするために共通の構成を有する。

つまり、装置本体100に装着される前の状態では第1及び第2版胴の区別がなく、第1版胴の位置に装着されると第1版胴101となり、第2版胴の位置に装着されると第2版胴102となる。以下、ドラムユニット110が装置本体100に装着されている状態を説明する場合には、第1版胴101又は第2版胴102と表現し、ドラムユニット110が装置本体100に装着されていない状態を説明する場合には、単に版胴101又は102と表現する。

各ドラムユニット110は、略長方形枠状のドラム枠体111と、このドラム枠体111に回転自在に支持された版胴101又は102と、この版胴101又は102に回転を伝達するドラム側伝達部112とを備えている。ドラム枠体111にはセンターシャフト113が固定され、このセンターシャフト113を回転中心として版胴101又は102が回転されると共に装置本体100への装着時にはセンターシャフト113が装着中心とされる。ドラム側伝達部112の一端側には装置本体100側の出力連結部114に連結可能な入力連結部115が設けられている。ドラムユニット110の入力連結部115と装置本体100の出力連結部114とによってドラム回転連結手段116がそれぞれ構成されている。

このようにドラムユニット110を共通化した場合には、第1版胴側と第2版胴側に装着される2つのドラムユニット110は、各中押しロールが紙胴103を押圧する設置条件等を満たすために、図15に示すように、装置本体100の裏面側又は表面側から見て2つのドラム枠体111がハの字状になる位置に装着される。この装着過程で2つのドラムユニット110の各入力連結部115が装置本体100側の各出力連結部114にそれぞれ連結される。そして、2つのドラムユニット110の第1版胴101及び第2版胴102が装置本体100より各ドラム回転用連結手段116を介して回転力の伝達を受け、2つのドラムユニット110の第1版胴101及び第2版胴102が紙胴103と共に回転される。

ここで、第1版胴101及び第2版胴102は互いの印刷位置が紙胴103に対して一致するべく、第1版胴101、第2版胴102及び紙胴103が同期して回転駆動する必要があるため、第1版胴101及び第2版胴102は各ドラム枠体111に対してはシフトした回転位置で同期して回転駆動される(図15参照)。

一方、各ドラムユニット110を装置本体100より取出す場合には、各ドラム枠体111に対して第1版胴101及び第2版胴102を同じ回転位置で取出す方が保管や再装着時等に有利である。つまり、取出したドラムユニット110はドラム枠体111を利用して載置されるため、ドラム枠体111に対する版胴101又は102の装着位置が不確定であると、版座部101a、102aが下向きに位置する場合に版座部101a、102aとスクリーン105との隙間よりインク漏れのおそれがある。

又、ドラム枠体111に対する版胴101又は102の装着位置が不確定であると、取出したドラムユニット110を再び装置本体100に装着する際にドラムユニット110側の入力連結部115と装置本体100側の出力連結部114との連結条件適合しないおそれが多分にあり装着動作が面倒になる。この点、ドラム枠体111に対して版胴101又は102が同じ回転位置であればインク漏れのない回転位置に設定することによってインク漏れを防止でき、又、入力連結部115の回転位置が同じであれば、再装着する際のドラム回転用連結手段116の連結条件が常に適合し装着動作が容易になる。

概要

各ドラム枠体に対し各版胴を所定回転位置として同時に取出せる。

ドラム枠体60と版胴25、26とを有するドラムユニットAを2つ備え、この2つのドラムユニットAを各ドラム枠体60を基準として装置本体8にそれぞれ着脱自在に設け、装着された2つのドラムユニットAの各版胴25、26が、装置本体8より各ドラム回転用連結部70を介して回転力の伝達を受け、各版胴25、26が回転駆動される装置にあって、2つのドラムユニットAのそれぞれに、各版胴25、26がドラム着脱用回転位置に位置することを検出するドラム着脱位置検出手段と、ドラム回転用連結部70の連結を解除する連結解除手段75と、解除されたドラム回転用連結部70の連結を連結する連結手段をそれぞれ設けた。

目的

そこで、本発明は、前記した課題を解決すべくなされたものであり、ドラム枠体に対する版胴の回転位置を所定位置とした状態で複数の版胴を同時に取出すことができる印刷装置を提供することを目的とする。

効果

実績

技術文献被引用数
1件
牽制数
1件

この技術が所属する分野

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請求項1

ドラム枠体とこのドラム枠体に回転自在に支持された版胴とを有するドラムユニットを複数備え、この複数のドラムユニットを前記ドラム枠体を基準として、装置本体にそれぞれ着脱自在に設け、装着された複数の前記ドラムユニットの前記各版胴が、前記装置本体より各ドラム回転用連結部を介して回転力の伝達を受け、前記各版胴が回転駆動される印刷装置にあって、前記各版胴を各ドラム着脱用回転位置で停止させ、前記ドラムユニットを前記装置本体より着脱可能にするドラム着脱機構を設けたことを特徴とする印刷装置。

請求項2

請求項1記載の印刷装置であって、前記ドラム着脱機構は、前記版胴がドラム着脱用回転位置に位置することを検出するドラム着脱位置検出手段と、前記ドラム回転用連結部の連結を解除する連結解除手段と、解除された前記ドラム回転用連結部の連結を連結する連結手段とをそれぞれ備えたことを特徴とする印刷装置。

請求項3

請求項2記載の印刷装置であって、前記ドラム回転用連結部は、前記装置本体に設けられた出力連結部と前記ドラムユニット側に設けられた入力連結部から構成され、前記連結解除手段または前記連結手段は、前記ドラムユニットにあって、前記ドラム枠体に対して前記版胴を軸方向に移動させることによって連結を解除または連結するものであることを特徴とする印刷装置。

請求項4

請求項1〜請求項3記載の印刷装置であって、ドラム着脱用回転位置は、前記装置本体から取り外した前記ドラムユニットを前記ドラム枠体を利用して載置した状態で、前記版胴の版座部が真上になる回転位置であることを特徴とする印刷装置。

請求項5

請求項1〜請求項4記載の印刷装置であって、前記ドラム着脱機構は、前記ドラムユニットの個数をN(N≧2)とすると、少なくとも(N−1)個の前記ドラムユニットに設けたことを特徴とする印刷装置。

技術分野

0001

本発明は、複数の版胴を有し、多色印刷が可能な印刷装置に関する。

背景技術

0002

この種の従来の印刷装置として図14及び図15に示すものがあり、図14孔版印刷装置の一部平面図、図15はその一部裏面図である。図14及び図15において、装置本体100内には第1版胴101と第2版胴102と紙胴103とが回転自在に配置され、第1版胴101及び第2版胴102は紙胴103の中心角にして約90度離れた紙胴103の外周面の位置にそれぞれ近接されている。

0003

第1版胴101及び第2版胴102の各外周面には版座部101a、102aが設けられ、この版座部101a、102aに孔版原紙クランプするクランプ部101b、102bが設けられている。又、第1版胴101及び第2版胴102の各外周面には版座部101a、102a及びバネ104を利用してスクリーン105が張設されており、このスクリーン105はスクリーン内部の中押しロール(図示せず)に押圧されて外方側膨出される。又、第1版胴101側のスクリーン105には中押しロールを介して第1色のインクが、第2版胴102側のスクリーン105には中押しロールを介して第2色のインクがそれぞれ供給されるよう構成されている。尚、図中の106a、106bは、第1版胴101や第2版胴102の着脱等のためのフロント扉である。

0004

次に、印刷の概略動作を説明する。第1色用の画像データに基づいて製版された孔版原紙の先端を第1版胴101のクランプ部101bにて、第2色用の画像データに基づいて製版された孔版原紙の先端を第2版胴102のクランプ部102bにてそれぞれクランプして各スクリーン105の外周面に装着する。次に、図15にて矢印で示す方向に第1版胴101、第2版胴102及び紙胴103が同期して回転され、この状態で第1版胴101と紙胴103との間に印刷用紙が搬送され、印刷用紙が第1版胴101と紙胴103との間を通過する。

0005

この通過の際に中押しロールがスクリーン105を押圧してスクリーン105が外方側に膨出し印刷用紙に孔版原紙の穿孔を介して第1色のインク画像転移される。第1版胴101と紙胴103との間を通った印刷用紙は、第2版胴102と紙胴103との間に搬送され、印刷用紙が第2版胴102と紙胴103との間を通過する。この通過の際に同様に中押しロールがスクリーン105を押圧して第2色のインク画像が転移される。以上より色印刷がなされるものである。

0006

ところで、上記孔版印刷装置にあっては、印刷の色を自由に可変したり、メンテナンス上の必要性等から第1版胴101及び第2版胴102がそれぞれ装置本体100に対して着脱できるようになっており、以下この構成について説明する。即ち、第1版胴101及び第2版胴102はそれぞれドラムユニット110の一部として構成され、この各ドラムユニット110は装置本体100への装着位置(第1版胴の位置と第2版胴の位置)にかかわらず装着できるようにするために共通の構成を有する。

0007

つまり、装置本体100に装着される前の状態では第1及び第2版胴の区別がなく、第1版胴の位置に装着されると第1版胴101となり、第2版胴の位置に装着されると第2版胴102となる。以下、ドラムユニット110が装置本体100に装着されている状態を説明する場合には、第1版胴101又は第2版胴102と表現し、ドラムユニット110が装置本体100に装着されていない状態を説明する場合には、単に版胴101又は102と表現する。

0008

各ドラムユニット110は、略長方形枠状のドラム枠体111と、このドラム枠体111に回転自在に支持された版胴101又は102と、この版胴101又は102に回転を伝達するドラム側伝達部112とを備えている。ドラム枠体111にはセンターシャフト113が固定され、このセンターシャフト113を回転中心として版胴101又は102が回転されると共に装置本体100への装着時にはセンターシャフト113が装着中心とされる。ドラム側伝達部112の一端側には装置本体100側の出力連結部114に連結可能な入力連結部115が設けられている。ドラムユニット110の入力連結部115と装置本体100の出力連結部114とによってドラム回転連結手段116がそれぞれ構成されている。

0009

このようにドラムユニット110を共通化した場合には、第1版胴側と第2版胴側に装着される2つのドラムユニット110は、各中押しロールが紙胴103を押圧する設置条件等を満たすために、図15に示すように、装置本体100の裏面側又は表面側から見て2つのドラム枠体111がハの字状になる位置に装着される。この装着過程で2つのドラムユニット110の各入力連結部115が装置本体100側の各出力連結部114にそれぞれ連結される。そして、2つのドラムユニット110の第1版胴101及び第2版胴102が装置本体100より各ドラム回転用連結手段116を介して回転力の伝達を受け、2つのドラムユニット110の第1版胴101及び第2版胴102が紙胴103と共に回転される。

0010

ここで、第1版胴101及び第2版胴102は互いの印刷位置が紙胴103に対して一致するべく、第1版胴101、第2版胴102及び紙胴103が同期して回転駆動する必要があるため、第1版胴101及び第2版胴102は各ドラム枠体111に対してはシフトした回転位置で同期して回転駆動される(図15参照)。

0011

一方、各ドラムユニット110を装置本体100より取出す場合には、各ドラム枠体111に対して第1版胴101及び第2版胴102を同じ回転位置で取出す方が保管や再装着時等に有利である。つまり、取出したドラムユニット110はドラム枠体111を利用して載置されるため、ドラム枠体111に対する版胴101又は102の装着位置が不確定であると、版座部101a、102aが下向きに位置する場合に版座部101a、102aとスクリーン105との隙間よりインク漏れのおそれがある。

0012

又、ドラム枠体111に対する版胴101又は102の装着位置が不確定であると、取出したドラムユニット110を再び装置本体100に装着する際にドラムユニット110側の入力連結部115と装置本体100側の出力連結部114との連結条件適合しないおそれが多分にあり装着動作が面倒になる。この点、ドラム枠体111に対して版胴101又は102が同じ回転位置であればインク漏れのない回転位置に設定することによってインク漏れを防止でき、又、入力連結部115の回転位置が同じであれば、再装着する際のドラム回転用連結手段116の連結条件が常に適合し装着動作が容易になる。

発明が解決しようとする課題

0013

以上の理由により、従来では第1版胴101と第2版胴102とを共に取出す場合には、第1版胴101と第2版胴102とを別個に取り出していた。具体的には、第1版胴101、第2版胴102及び紙胴103を回転駆動し、図16に示すように、第2版胴102をドラム枠体111に対して所定の回転位置であるドラム着脱用回転位置で停止させる。そして、フロント扉106bを開けて第2版胴102側のドラムユニット110を取り出し、フロント扉106bを閉めてから第1版胴101及び紙胴103を再び回転駆動し、図17に示すように、第1版胴101をドラム枠体111に対して所定の回転位置であるドラム着脱用回転位置で停止させる。そして、フロント扉106aを開けて第1版胴101側のドラムユニット110を取り出していた。従って、第1版胴101と第2版胴102とを共に取出す作業が非常に面倒であるという問題があった。

0014

そこで、本発明は、前記した課題を解決すべくなされたものであり、ドラム枠体に対する版胴の回転位置を所定位置とした状態で複数の版胴を同時に取出すことができる印刷装置を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

0015

請求項1の発明は、ドラム枠体とこのドラム枠体に回転自在に支持された版胴とを有するドラムユニットを複数備え、この複数のドラムユニットを前記ドラム枠体を基準として、装置本体にそれぞれ着脱自在に設け、装着された複数の前記ドラムユニットの前記各版胴が、前記装置本体より各ドラム回転用連結部を介して回転力の伝達を受け、前記各版胴が回転駆動される印刷装置にあって、前記各版胴を各ドラム着脱用回転位置で停止させ、前記ドラムユニットを前記装置本体より着脱可能にするドラム着脱機構を設けたことを特徴とする。

0016

この印刷装置では、ドラム着脱機構によって複数の版胴がそれぞれドラム着脱用回転位置に停止された後、ドラムユニットが装置本体より着脱自在となる。つまり、装置本体より版胴をドラム枠体に載せた状態で引き出すことができると共に、装置本体にドラム枠体に載せた版胴を収容することができる。

0017

請求項2の発明は、請求項1記載の印刷装置であって、前記ドラム着脱機構は、前記版胴がドラム着脱用回転位置に位置することを検出するドラム着脱位置検出手段と、前記ドラム回転用連結部の連結を解除する連結解除手段と、解除された前記ドラム回転用連結部の連結を連結する連結手段とをそれぞれ備えたことを特徴とする。

0018

この印刷装置では、各ドラム着脱位置検出手段がそれぞれのドラム着脱用回転位置を検出すると、各連結解除手段がドラム回転用連結部の連結を解除し、または、連結手段が解除されたドラム回転用連結部の連結を連結することによって、各版胴をそれぞれのドラム着脱用回転位置に停止させてドラムユニットを装置本体より着脱自在な状態となす。

0019

請求項3の発明は、請求項2記載の印刷装置であって、前記ドラム回転用連結部は、前記装置本体に設けられた出力連結部と前記ドラムユニット側に設けられた入力連結部から構成され、前記連結解除手段または前記連結手段は、前記ドラムユニットにあって、前記ドラム枠体に対して前記版胴を軸方向に移動させることによって連結を解除または連結するものであることを特徴とする。

0020

この印刷装置では、請求項2の発明の作用に加え、ドラム枠体に対して版胴を軸方向に移動させることによって連結を解除または連結するものであるので、装置本体側のドラム回転伝達系の設計変更が不要である。

0021

請求項4の発明は、請求項1〜請求項3記載の印刷装置であって、ドラム着脱用回転位置は、前記装置本体から取り外した前記ドラムユニットを前記ドラム枠体を利用して載置した状態で、前記版胴の版座部が真上になる回転位置であることを特徴とする。

0022

この印刷装置では、請求項1〜請求項3の発明の作用に加え、版座部の周辺にインクが自重によって流れ落ちることがない。

0023

請求項5の発明は、請求項1〜請求項4記載の印刷装置であって、前記ドラム着脱機構は、前記ドラムユニットの個数をN(N≧2)とすると、少なくとも(N−1)個の前記ドラムユニットに設けたことを特徴とする。

0024

この印刷装置では、請求項1〜請求項4の発明の作用に加え、全てのドラムユニットを同時にドラム着脱用回転位置に停止できる。又、1つのドラムユニットについてはドラム着脱機構を設ける必要がない。

発明を実施するための最良の形態

0025

以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。

0026

<孔版印刷装置の構成>図1図13は本発明の一実施形態を示し、図1は孔版印刷装置1の概略構成図、図2は2つのドラムユニットAを引き出した状態の孔版印刷装置1の斜視図、図3は2つのドラムユニットAが共に装着状態である平面図、図4は2つのドラムユニットAが共に装着状態である裏面図、図5は第2版胴側のドラムユニットAが連結解除状態である平面図、図6は第2版胴側のドラムユニットAが連結解除状態である裏面図、図7は第2版胴側のドラムユニットAが連結解除状態で、第1版胴25をドラム着脱用回転位置とした状態の平面図、図8は第2版胴側のドラムユニットAが連結解除状態で、第1版胴25をドラム着脱用回転位置とした状態の裏面図、図9は孔版印刷装置1のドラムユニットAの着脱に係わる概略回路ブロック図、図10図13はそれぞれドラムユニットAの取り外しに係わるフローチャートである。

0027

図1において、孔版印刷装置1は、原稿読取部2と製版部3と印刷部4と給紙部5と排紙部6と2カ所の排版部7とから主に構成されている。

0028

『原稿読取部』原稿読取部2は、装置本体8の上部に設けられ、印刷に供される原稿電気信号として読み取る。この読み取った情報は、第1版胴色インク用と第2版胴色インク用の各画像データとして生成する。又、画像データは所定の指令(拡大、縮小等)に基づいて加工可能である。

0029

『製版部』製版部3は、装置本体8に水平移動自在に設けられた製版ユニット9を有し、この製版ユニット9は製版ユニット移動手段10によって孔版原紙11を第1版胴25に供給する第1原紙供給位置と孔版原紙11を第2版胴26に供給する第2原紙供給位置(図1の位置)との間で移動される。製版ユニット移動手段10は、製版ユニット9側に固定された製版ユニット移動モータ12と、この製版ユニット移動モータ12の回転軸に固定されたウオームギア13と、ウオームギア13に噛み合っているウオームホイール(図示せず)と、このウオームホイールと同軸に固定されたピニオンギア14と、装置本体8側に固定されたラック15とから構成されている。

0030

製版ユニット9は、ロール状に巻き取られた長尺状の孔版原紙11を収容する原紙収容部16と、原紙収容部16に収容された孔版原紙11の先端側を搬送下流にガイドする複数の搬送ロール17と、これら搬送ロール17の下流に配置されたサーマルヘッド18と、このサーマルヘッド18の対向位置に配置され、ライトパルスモータ(図示せず)の駆動力により回転するプラテンロール19と、プラテンロール19及びサーマルヘッド18に対し孔版原紙11の搬送方向の下流に配置され、ライトパルスモータの駆動力により回転する原紙送りロール120と、この原紙送りロール20が圧接するガイド板21と、原紙送りロール120及びガイド板21とプラテンロール19及びサーマルヘッド18との間に配置された原紙カッタ22とを有する。

0031

『印刷部』印刷部4は、第1版胴25、第2版胴26及び紙胴27を有し、第1版胴25と第2版胴26は紙胴27の左右の斜め上方位置にそれぞれ配置されている。詳しくは、第1版胴25及び第2版胴26は紙胴27の中心角にして約90度離れた紙胴27の外周面の位置にそれぞれ近接されている。第1版胴25、第2版胴26及び紙胴27はそれぞれ回転自在に設けられており、図1にて矢印で示すように、各外周面の近接・圧接箇所で同一周速度になるようドラム回転機構(図示せず)によって回転される。ドラム回転機構は、メインモータM(図9に示す)を駆動源として駆動される。又、第1版胴25及び第2版胴26は、共通構成のドラムユニットAの一部として構成され、各ドラムユニットAはそれぞれ装置本体8に対して着脱自在に設けられている。この詳しい構成は、下記に詳述する。

0032

第1版胴25及び第2版胴26は、回転自在に支持された左右の環状枠体65(下記に詳説する)の間が版座部28で連結され、この版座部28は第1版胴25及び第2版胴26の外周面の一部を構成している。版座部28には原紙クランプ部29が設けられており、この原紙クランプ部29で孔版原紙11の先端がクランプされる。又、各版座部28にはスクリーン30の先端側が固定され、このスクリーン30が第1版胴25及び第2版胴26の各外周面に巻き付けられている。各スクリーン30の後端側はバネ31を介して各版座部28に張設されており、スクリーン30はバネ31のバネ力に抗して外方に膨出可能に設けられている。この各スクリーン30は、下記する中押しロール33で押圧されると、インクを通過させるよう構成されている。

0033

第1版胴25及び第2版胴26の各スクリーン30の内部にはインナープレス機構32がそれぞれ収容されている。この各インナープレス機構32は、印刷圧をスクリーン30の内周側から作用させる機能とインク38をスクリーン30に供給する機能とを兼用する中押しロール33を有する。

0034

中押しロール33は、両側のロール支持部材34に回転自在に設けられており、図示しない駆動手段によって第1版胴25や第2版胴26の回転に同期して回転駆動される。このロール支持部材34は支持軸35を中心として回転自在に支持され、ロール支持部材34が図1のa矢印方向に回転移動して中押しロール33がスクリーン30の内周面を押圧する押圧位置と、ロール支持部材34が図1のb矢印方向に回転移動して中押しロール33がスクリーン30の内周面から離間する待機位置との間で変移可能に構成されている。中押しロール33は、印刷時には押圧位置とされ、印刷時以外では待機位置とされる。

0035

又、このロール支持部材34には第1ドクターロール36及び第2ドクターロール37がそれぞれ取付けられている。第1ドクターロール36及び第2ドクターロール37は円柱状を有し、共に中押しロール33の近接位置に配置されている。中押しロール33の外周スペースであって、第1ドクターロール36及び第2ドクターロール37で囲まれる上方スペースにはインク供給部(図示せず)よりインク38が供給され、この位置にインク溜まり39が構成される。第1ドクターロール36と中押しロール33とのギャップ対向間距離)は、中押しロール33に付着するインク膜厚が所定となるよう設定され、第2ドクターロール37と中押しロール33とのギャップは、インク漏れが生じない程度に設定されている。つまり、中押しロール33が回転すると、中押しロール33の外周面には第1ドクターロール36とのギャップによって所定膜厚のインクが連続的に付着され、中押しロール33によってスクリーン30にインクが供給される。

0036

又、紙胴27の外周面の所定箇所には用紙クランプ部40が設けられ、この用紙クランプ部40で印刷用紙41の先端をクランプできる。

0037

『給紙部』給紙部5は、印刷用紙41が積層される給紙台42と、この給紙台42から最上位置の印刷用紙41に圧接する1次給紙ロール43と、この1次給紙ロール43の搬送下流に配置された一対の2次給紙ロール44と、この2次給紙ロール44と紙胴27との間で印刷用紙41の搬送ガイドを行うガイド板45とを有する。1次給紙ロール43の回転によって最上位置の印刷用紙41のみが一対の2次給紙ロール44まで搬送され、この搬送された印刷用紙41は、一対の2次給紙ロール44の回転によって紙胴27の回転に同期して印刷部5に供給される。

0038

『排紙部』排紙部6は、印刷が完了した印刷用紙41の先端をガイドする上方規制ガイド部46と、紙胴27から剥離されない印刷用紙41を剥ぎ取る用紙剥取り爪47と、上方規制ガイド部46でガイドされ、又は、用紙剥取り爪47で剥ぎ取られた印刷用紙41を搬送する一対の排紙ロール48と、この一対の排紙ロール48によって排紙される印刷用紙41を積層状態で載置する排紙台49とを有する。

0039

『排版部』排版部7は、第1版胴25及び第2版胴26に対応してそれぞれ設けられている。各排版部7は、第1版胴25や第2版胴26の外周面に少し離間して配置された一対の排版ロール50、51と、この一対の排版ロール50、51間に掛けられ、原紙クランプ部29より解除された孔版原紙11の先端を導く排版誘導ベルト52と、この排版誘導ベルト52より導かれた孔版原紙11を排版ロール51と共働して第1版胴25や第2版胴26より引き剥がしながら搬送する排版ロール53と、この排版ロール51、53によって搬送されて来る孔版原紙11を収納する排版ボックス54と、排版ボックス54の奥側に孔版原紙11を押圧する圧縮板55とを有する。

0040

『ドラムユニット及びドラムユニットの着脱に関連する構成』次に、ドラムユニットA、及び、ドラムユニットAの着脱に関連する構成について説明する。図2図8に示すように、2つのドラムユニットAは装置本体8への装着位置(第1版胴の位置と第2版胴の位置)にかかわらず装着できるようにするために共通の構成を有する。つまり、装置本体8に装着される前の状態では第1版胴及び第2版胴の区別がなく、第1版胴の位置に何れか一方の版胴が装着されると第1版胴25となり、第2版胴の位置に他方の版胴が装着されると第2版胴26となる。以下、ドラムユニットAが装置本体8に装着されている状態を説明する場合には、第1版胴25又は第2版胴26と表現し、ドラムユニットAが装置本体8に装着されていない状態を説明する場合には、単に版胴25又は26と表現する。

0041

又、2つのドラムユニットAは、装置本体8の2つのドラム孔8aから各ドラムガイドレール部材8bを利用して装置本体8内に挿入可能且つ装置本体外引出し可能(出し入れ自在)になっている。第1版胴側と第2版胴側に装着される2つのドラムユニットAは、各中押しロール33が紙胴27を押圧する設置条件等を満たすために、装置本体8の裏面側又は表面側から見て2つのドラム枠体60がハの字状になる位置に装着される。

0042

ドラムユニットAは、略長方形枠状のドラム枠体60と、このドラム枠体60に回転自在に支持された版胴25又は26と、この版胴25又は26に回転を伝達するドラム側伝達部61とを備えている。ドラム枠体60にはセンターシャフト62が固定され、このセンターシャフト62を回転中心として版胴25又は26が回転されると共に装置本体8への装着時にはセンターシャフト62が装着中心とされる。

0043

版胴25又は26は、ドラム枠体60に対して軸方向にスライド自在に支持された2本の支軸63を有し、この2本の支軸63はセンターシャフト62の両側で、且つ、センターシャフト62に平行に配置されている。2本の支軸63には間隔を置いて左右一対円板64が固定され、この左右一対の円板64の外周に環状枠体65が回転自在に支持されている。この左右の環状枠体65の間が版座部28で連結されており、この版座部28に上述したように原紙クランプ部29が設けられ、版座部28を利用してスクリーン30が張設されている。

0044

ドラム側伝達部61はドラム枠体60に回転自在に支持された軸66と、この軸66の2カ所に固定された2つのギア67と、この各ギア67に噛み合っており、左右の環状枠体65の外周面にそれぞれ形成されたフランジギア部68と、軸66の一端に設けられた入力連結部69とから構成されている。入力連結部69の先端形状は、細長矩形状に形成されており、後述する出力連結部71に形成されたやはり細長い矩形状の凹部に嵌合するようになっている。つまり、連結向きが合致したときにのみ入力連結部69と出力連結部71が連結する。

0045

ドラム回転用連結部70は、ドラムユニットA側のこの入力連結部69と、ドラムユニットAを装置本体8に装着した場合に入力連結部69に対応する位置に設けられた出力連結部71とから構成されている。出力連結部71は、図示しない出力連結部駆動手段によって装置本体8に対し回転自在に取り付けられており、印刷動作時に回転して版胴25、26を回転させる。入力連結部69と出力連結部71とは、ドラムユニットAを版胴25又は26の軸方向に移動することによって連結し、又は、連結解除する。そして、連結状態では、装置本体8側の回転がドラムユニットA側に伝達され、連結解除状態では、装置本体8側の回転がドラムユニットA側に伝達されない。

0046

ドラム回転用回転停止機構72は、第1版胴25及び第2版胴26が各ドラム着脱用回転位置に位置することを検出する2つのドラム着脱位置検出手段73、74(図9に示す)と、2つのドラムユニットAの各ドラム回転用連結部70の連結を解除する2つの連結解除手段75とから構成されている。連結解除手段75は、ドラム回転用連結部70の連結を解除するだけでなく、ドラム回転用連結部70の連結を連結させる連結手段(連結手段は連結解除手段75と同一構成であるため符号は省略する。)としても機能する。ドラム着脱用回転位置は、この実施形態では、装置本体8から取り出したドラムユニットAをドラム枠体60を利用して載置した状態で版胴25又は26の版座部28が真上になる回転位置とされている。

0047

各連結解除手段75は、第1版胴25又は第2版胴26側に固定されたドラム左右モータ76、77と、このドラム左右モータ76、77の回転軸に固定されたギア78と、このギア78に外周ギア部が噛み合い、第1版胴25又は第2版胴26側に回転自在に支持された円筒ギア79と、この円筒ギア79の内周ギア部に噛み合い、センターシャフト62に一体的に設けられたロッドネジ部80とから構成されている。そして、ドラム左右モータ76、77が回転すると、円筒ギア79が回転し、この円筒ギア79の回転がロッドネジ部80に伝達されると、ドラム枠体60に対してスライド自在に支持されている第1版胴25又は第2版胴26が軸方向に移動されることによって連結解除するものである。又、逆回転により連結状態に復帰できる。

0048

尚、図3図8において、81a、81bは装置本体8のフロント側に設けられた各フロント扉であり、この各フロント扉81a、81bを開けることによってドラムユニットAの着脱(出し入れ)が可能である。又、各フロント扉81a、81bの解放状態では、安全のためメインモータMが回転駆動されないようになっている。

0049

<ドラムユニット取外し時の制御系>次に、ドラムユニットAの取り外しに係わる制御系について説明する。図9に示すように、装置本体8には第1版胴25の取り出しボタン82と第2版胴26の取り出しボタン83とが設けられ、この各取り出しボタン82、83の出力は制御部84に出力される。又、第1版胴25及び第2版胴26の各ドラム着脱位置検出手段73、74の検出出力も制御部84に出力されている。制御部84は、各種プログラムが格納されたROM85及びRAM86の書き込みや読み出しを制御し、取り出しボタン82、83が操作されると、例えば図10図13に示すフローを実行する。この制御内容については、下記する作用の箇所で詳しく説明する。

0050

<動作説明>次に、上記孔版印刷装置1の動作を簡単に説明する。原稿読取部2では、印刷の原稿を読取り、これより第1版胴色インク用と第2版胴色インク用の各画像データを生成する。

0051

製版部3では、プラテンロール19と原紙送りロール20の回転により長尺状の孔版原紙11を搬送し、原稿読取部2で読取った画像データに基づきサーマルヘッド18により孔版原紙11に感熱穿孔して第1版胴色インク用と第2版胴色インク用とをそれぞれ孔版形成し、この穿孔された孔版原紙11の後方箇所を原紙カッタ22で切断して所定長さの第1版胴色インク用と第2版胴色インク用の各孔版原紙11を作る。そして、製版ユニット9を第1原紙供給位置に移動させて、第1版胴色インク用の孔版原紙11を第1版胴25側に供給し、製版ユニット9を第2原紙供給位置に移動させて、第2版胴色インク用の孔版原紙11を第2版胴26側に供給する。

0052

印刷部4では、製版部3で製版された第1版胴色インク用の孔版原紙11の先端を第1版胴25の原紙クランプ部29でそれぞれクランプし、このクランプした状態で第1版胴25が回転されて孔版原紙11を第1版胴25のスクリーン30の外周面に巻き付け装着する。又、製版部3で製版された第2版胴色インク用の孔版原紙11の先端を第2版胴26の原紙クランプ部29でそれぞれクランプし、このクランプした状態で該印刷用紙41を第2版胴26が回転されて孔版原紙11を第2版胴26のスクリーン30の外周面に巻き付け装着する。

0053

給紙部5では、下記する第1版胴25、第2版胴26及び紙胴27の回転に同期して印刷用紙41を搬送し、紙胴27の用紙クランプ部40で印刷用紙41の先端をクランプした状態で第1版胴25及び紙胴27の間に搬送する。

0054

一方、印刷部4では、印刷時以外は各中押しロール33を待機位置とし、中押しロール33をスクリーン30より離間する位置に位置させる。印刷時は各中押しロール33を押圧位置とし、第1版胴25及び第2版胴26を紙胴27と共に回転させる。すると、各中押しロール33は、スクリーン30の内周側を押圧しながらスクリーン30の内周面上を回転する。中押しロール33の外周面には連続的にインク38が供給されるため、この回転によってスクリーン30にはインク38が転移される。

0055

又、中押しロール33の押圧によってスクリーン30は外周側に膨出し紙胴27に圧接状態となる。そして、上記したように第1版胴25と紙胴27との間に給紙部5より印刷用紙41が搬送され、この搬送されてきた印刷用紙41が第1版胴25の中押しロール33と紙胴27との間でスクリーン30及び孔版原紙11と共に押圧されながら搬送される。

0056

次の印刷用紙41が第2版胴26と紙胴27との間に搬送され、この搬送されてきた印刷用紙41が第2版胴26の中押しロール33と紙胴27との間でスクリーン30及び孔版原紙11と共に押圧されながら搬送される。この各押圧搬送過程で印刷用紙41に孔版原紙11の孔部分からインク38が転写され、以上より2色の画像が印刷される。印刷用紙41の先端が第2版胴26側の中押しロール33の位置を過ぎその下流まで来ると、用紙クランプ部40が解除される。

0057

排紙部6では、印刷用紙41の先端側を上方規制ガイド部46でガイドし、又は、印刷用紙41の先端側を用紙剥取り爪47で紙胴27より剥ぎ取り、その後、一対の排紙ロール48を介して排紙台49に搬送する。

0058

又、排版部7では、新たな製版を開始するに際して、先の印刷用の孔版原紙11が第1版胴25及び第2版胴26の各スクリーン30の外周面に巻き付け装着されている場合には、製版する前段階で第1版胴25及び第2版胴26の原紙クランプ部29を解除し、解除した孔版原紙11の先端側を第1版胴25及び第2版胴26を回転させながら排版誘導ベルト52で導き、且つ、一対の排版ロール51、53によって搬送して排版ボックス54に収納する。

0059

<ドラムユニットの取出し動作>次に、ドラムユニットAの取出し動作について説明する。図3及び図4に示すように、印刷動作時等では、第1版胴25と第2版胴26同士は、互いに約180度の回転位相差を有し、第1版胴25と第2版胴26との各ドラム枠体60に対する回転位相差(ドラム枠体60に対する第1版胴25の回転位相とドラム枠体60に対する第2版胴26の回転位相との位相差)は、約90度の回転位相差を有して配置されている。

0060

図10及び図11に示すように、第1版胴25及び第2版胴26の取出しボタン82、83が共にオンされると(ステップS1〜S4)、メインモータMが回転駆動され(ステップS5)、上記回転位相差を保持して第1版胴25、第2版胴26及び紙胴26が同期して回転される。第2版胴26のドラム着脱位置検出手段74が第2版胴26のドラム着脱用回転位置を検出すると(ステップS6)、メインモータMが停止される(ステップS7)。そして、第2版胴26のドラム左右モータ77が回転駆動され、図5及び図6に示すように、第2版胴26側の入力連結部69と出力連結部71との連結が解除される(ステップS8)。

0061

次に、再びメインモータMが回転駆動され(ステップS9)、第1版胴25及び紙胴27が同期して回転される。ここで、第2版胴26はドラム回転用連結部70が解除されているため、回転されない。第1版胴25のドラム着脱位置検出手段73が第1版胴25のドラム着脱用回転位置を検出すると(ステップS10)、図7及び図8に示すように、メインモータMが停止される(ステップS11)。そして、第1版胴25のドラム左右モータ76が回転駆動され、図7及び図8に示すように、第1版胴25側の入力連結部69と出力連結部71との連結が解除され(ステップS12)、これで終了する。

0062

以上の動作によって、第1版胴25及び第2版胴26が共にドラム着脱用回転位置となり、本装置運転する操作者はフロント扉81a、81bを開けて2つのドラムユニットAを順に取出せば良い。

0063

また、図10及び図12に示すように、第1版胴25の取出しボタン82のみがオンされると(ステップS1、S2)、メインモータMが回転駆動され(ステップS20)、回転位相差を保持して第1版胴25、第2版胴26及び紙胴27が同期して回転される。第1版胴25のドラム着脱位置検出手段73が第1版胴25のドラム着脱用回転位置を検出すると(ステップS21)、メインモータMが停止される(ステップS22)。そして、第1版胴25のドラム左右モータ76が回転駆動され、第1版胴25側の入力連結部69と出力連結部71との連結が解除され(ステップS23)、これで終了する。

0064

以上の動作によって、第1版胴25がドラム着脱用回転位置となり、操作者はフロント扉81aを開けて第1版胴側のドラムユニットAを取出せば良い。

0065

また、図10及び図13に示すように、第2版胴26の取出しボタン83のみがオンされると(ステップS3、S4)、メインモータMが回転駆動され(ステップS30)、回転位相差を保持して第1版胴25、第2版胴26及び紙胴27が同期して回転される。第2版胴26のドラム着脱位置検出手段74が第2版胴26のドラム着脱用回転位置を検出すると(ステップS31)、メインモータMが停止される(ステップS32)。そして、第2版胴26のドラム左右モータ77が回転駆動され、図5及び図6に示すように、第2版胴26側の入力連結部69と出力連結部71との連結が解除され(ステップS33)、これで終了する。

0066

以上の動作によって、第2版胴26がドラム着脱用回転位置となり、操作者はフロント扉81bを開けて第2版胴側のドラムユニットAを取出せば良い。

0067

一方、ドラムユニットAを装置本体8に装着する場合は、ドラムユニットAを装置本体8に挿入し、入力連結部69と出力連結部71をそれぞれの連結解除手段75と出力連結部駆動手段とによって回転させ、それらの連結結合位置合わせを行い、入力連結部69を出力連結部71に連結せしめ、第1版胴25と第2版胴26との所定の回転位相差の回転位置に調整して完了する。例えば、入力連結部69が出力連結部71と連結することができない状態で版胴25、26をセットした場合でも、ドラム枠体60にセットされた版胴25、26の入力連結部69の向きと出力連結部71の向きを合わせられる。入力連結部69と出力連結部71が連結できない状態は、例えば一方の版胴25をドラム枠体60から取り出し、他方の版胴26だけで印刷した場合に生じる。これは、版胴25を抜いた方の出力連結部71も駆動されるためである。このような場合であっても、入力連結部69と出力連結部71との向きを合致させることができる。

0068

上記したドラムユニットAの取出し動作にあって、2つのドラムユニットAを共に取出す時には、各ドラム枠体60に対する第1版胴25及び第2版胴26の回転位置を共にドラム着脱用回転位置として同時に取出すことができるため、取出し作業が非常に容易である。

0069

この実施形態では、同時に2つのドラムユニットAを取出す場合と、いずれか1つのドラムユニットAを取出す場合とにかかわらず、取出されたドラムユニットAはその全ての連結解除手段75が連結解除位置とされるため、これらドラムユニットAをその後に装置本体8に装着する場合にあって、同じ手順の装着動作で装着が可能となり装着動作が容易となるという利点がある。

0070

この実施形態では、ドラム回転用連結部70は、装置本体8側に設けられた出力連結部71とドラムユニットA側に設けられた入力連結部69とを有し、ドラムユニットAを第1版胴25や第2版胴26の軸方向に移動することによって連結し、又は、連結解除するよう構成され、連結解除手段75は、装置本体8に装着されたドラムユニットAにあって、ドラム枠体60に対して第1版胴25や第2版胴26を軸方向に移動させることによって連結解除する構成であるので、装置本体8側のドラム回転伝達系の設計変更が不要である。

0071

又、ドラムユニットAの装置本体8への挿入・引出し方向と連結解除手段75の連結解除方向とが同じ方向であるため、連結解除手段75の構成を簡単なものにできる。更に、ドラム枠体60に対して第1版胴25や第2版胴26を軸方向に移動させる方向であるため、印刷用紙41や孔版原紙11に対する第1版胴25や第2版胴26の軸方向の調整手段と兼用することもできる。

0072

この実施形態では、ドラム着脱用回転位置は、装置本体8から取り外したドラムユニットAをドラム枠体60を利用して載置した状態で版胴25又は26の版座部28が真上になる回転位置とされているので、版座部28の周辺にインク38が自重によって流れ落ちることがないため、版座部28の周辺からのインク漏れを防止できる。尚、ドラム着脱用回転位置は、装置本体8から取り外したドラムユニットAを載置した状態で版胴25又は26からインクが漏れない回転位置であれば良い。孔版印刷装置1以外の印刷装置の場合にはその装置に適した所定のドラム着脱用回転位置に設定すれば良い。

0073

この実施形態では、ドラム着脱位置検出手段73、74、連結解除手段75及び連結手段を、2つのドラムユニットAにそれぞれ設けたので、全てのドラムユニットAを同時にドラム着脱用回転位置に停止でき、全てのドラムユニットAを同時に取出しできる。

0074

又、全てのドラムユニットAについて連結解除が可能であることから連結解除の順序を自由に設定できるため、ドラム取出し時の制御の自由度が高くなる。つまり、前記実施形態では、先ず第2版胴26をドラム着脱用回転位置とし、その後に第1版胴25をドラム着脱用回転位置とする順序に制御したが、この逆に、先ず第1版胴25をドラム着脱用回転位置とし、その後に第2版胴26をドラム着脱用回転位置とする順序に制御しても良い。

0075

更に、取出されたドラムユニットAの構成が全て同じ、つまり、各ドラムユニットAには連結解除手段75が装備されているため、版胴25又は26の交換の自由度が高くなる。又、ドラム着脱位置検出手段73、74、連結解除手段75及び連結手段は、いずれか1つのドラムユニットAにのみ設けても良い。このように構成しても2つのドラムユニットAを同時にドラム着脱用回転位置に停止できるため、2つのドラムユニットAを同時に取出しできる。つまり、ドラム着脱位置検出手段73、74、連結解除手段75及び連結手段を備えたドラムユニットAの版胴を最初にドラム着脱用回転位置に位置させ、連結解除手段75によって連結を解除し、その後に他方のドラムユニットAの版胴をドラム着脱用回転位置に位置させれば良い。

0076

この実施形態では、孔版印刷装置1が第1版胴25と第2版胴26の2つを有する装置の場合を説明したが、3つ以上の版胴を有する装置にも同様に適用できることはもちろんである。この場合には、全てのドラムユニットAにそれぞれドラム着脱位置検出手段73、74、連結解除手段75及び連結手段を設けても良く、又、ドラムユニットAの個数をN(N≧2)とすると、少なくとも(N−1)個のドラムユニットAに設けても良い。このように構成しても全てのドラムユニットAを同時にドラム着脱用回転位置に停止できるため、全てのドラムユニットAを同時に取出しできる。又、1つのドラムユニットAについてはドラム着脱位置検出手段73、74、連結解除手段75及び連結手段を設ける必要がないため、その分だけ構成の簡略化、コスト安等に寄与する。

0077

尚、ドラムユニットAの個数をN(N≧3)とすると、ドラム着脱位置検出手段73、74、連結解除手段75及び連結手段を設けるドラムユニットAの個数をM(M≧1)以上に設けても良い。このように構成すれば、全てのドラムユニットAを同時にドラム着脱用回転位置に停止できないが、(M+1)のドラムユニットAを同時に取出しできる。

0078

尚、前記実施形態では、2つのドラムユニットAを共に取出す場合には、先ず第2版胴をドラム着脱用回転位置とし、その後に第1版胴25をドラム着脱用回転位置とする順序に制御したが、2つのドラム着脱位置検出手段73、74の内で最初にドラム着脱用回転位置を検出した方の連結解除を優先するよう制御すれば、より迅速な制御が可能となり、好ましい。

0079

この実施形態では、本発明を孔版印刷装置1に適用した場合を説明したが、孔版以外の印刷装置であって、複数の版胴を備え、版胴が回転駆動される印刷装置に同様に適用できるものである。

発明の効果

0080

以上説明したように、請求項1の発明によれば、各版胴を各ドラム着脱用回転位置で停止させ、ドラムユニットを装置本体より着脱可能にするドラム着脱機構を設けたので、このドラム着脱機構によって複数の版胴がそれぞれドラム着脱用回転位置に停止し、ドラム枠体に対する版胴の回転位置を所定位置として同時に複数の版胴を取り出し、または版胴を装置本体に収容することができる。

0081

請求項2の発明によれば、請求項1記載の印刷装置であって、ドラム着脱機構は、版胴がドラム着脱用回転位置に位置することを検出するドラム着脱位置検出手段と、ドラム回転用連結部の連結を解除する連結解除手段と、解除されたドラム回転用連結部の連結を連結する連結手段とからなるので、各ドラム着脱位置検出手段がそれぞれのドラム着脱用回転位置を検出すると、各連結解除手段がドラム回転用連結部の連結を解除し、または連結手段が解除されたドラム回転用連結部の連結を連結することによって、各版胴をそれぞれのドラム着脱用回転位置に停止させて複数の版胴を装置本体から取り出し、または版胴を装置本体に収容することができる。

0082

請求項3の発明によれば、請求項2記載の印刷装置であって、ドラム回転用連結部は、装置本体に設けられた出力連結部とドラムユニット側に設けられた入力連結部とから構成され、連結解除手段または連結手段は、ドラムユニットにあって、ドラム枠体に対して版胴を軸方向に移動させることによって連結を解除または連結するものであるので、請求項2の発明の効果に加え、装置本体側のドラム回転伝達系の設計変更が不要である。

0083

請求項4の発明によれば、請求項1〜請求項3記載の印刷装置であって、ドラム着脱用回転位置は、装置本体から取り外したドラムユニットをドラム枠体を利用して載置した状態で版胴の版座部が真上になる回転位置としたので、請求項1または請求項3の発明の効果に加え、版座部の周辺にインクが自重によって流れ落ちることがないため、版座部の周辺からのインク漏れを防止できる。

0084

請求項5の発明によれば、請求項1〜請求項4記載の印刷装置であって、ドラム着脱機構は、前記ドラムユニットの個数をN(N≧2)とすると、少なくとも(N−1)個の前記ドラムユニットに設けたので、請求項1〜請求項4の発明の効果に加え、全てのドラムユニットを同時にドラム着脱用回転位置に停止でき、全てのドラムユニットを同時に取り出し、または装置本体に収容することができる。又、1つのドラムユニットについてはドラム着脱機構を設ける必要がないため、その分だけ構成の簡略化、コスト安等に寄与する。

図面の簡単な説明

0085

図1本発明の一実施形態を示し、孔版印刷装置の概略構成図である。
図2本発明の一実施形態を示し、2つのドラムユニットを引き出した状態の孔版印刷装置の斜視図である。
図3本発明の一実施形態を示し、2つのドラムユニットが共に装着状態である平面図である。
図4本発明の一実施形態を示し、2つのドラムユニットが共に装着状態である裏面図である。
図5本発明の一実施形態を示し、第2版胴側のドラムユニットが連結解除状態である平面図である。
図6本発明の一実施形態を示し、第2版胴側のドラムユニットが連結解除状態である裏面図である。
図7本発明の一実施形態を示し、第2版胴側のドラムユニットが連結解除状態で、第1版胴をドラム着脱用回転位置とした状態の平面図である。
図8本発明の一実施形態を示し、第2版胴側のドラムユニットが連結解除状態で、第1版胴をドラム着脱用回転位置とした状態の裏面図である。
図9本発明の一実施形態を示し、孔版印刷装置のドラムユニットの着脱に係わる概略回路ブロック図である。
図10本発明の一実施形態を示し、ドラムユニットの取り外しに係わる一部フローチャートである。
図11本発明の一実施形態を示し、ドラムユニットの取り外しに係わる一部フローチャートである。
図12本発明の一実施形態を示し、ドラムユニットの取り外しに係わる一部フローチャートである。
図13本発明の一実施形態を示し、ドラムユニットの取り外しに係わる一部フローチャートである。
図14従来の孔版印刷装置の一部平面図である。
図15従来の孔版印刷装置の一部裏面図である。
図16第2版胴がドラム着脱用回転位置に位置する状態を示す孔版印刷装置の一部裏面図である。
図17第1版胴がドラム着脱用回転位置に位置する状態を示す従来の孔版印刷装置の一部裏面図である。

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0086

1孔版印刷装置
原稿読取り
3製版部
4印刷部
5 給紙部
6 排紙部
7排版部
8 装置本体
25 第1版胴(版胴)
26 第2版胴(版胴)
60ドラム枠体
69入力連結部
70ドラム回転用連結部
71 出力連結部
72ドラム着脱機構
73 第1版胴のドラム着脱位置検出手段
74 第2版胴のドラム着脱位置検出手段
75連結解除手段(連結手段)
A ドラムユニット

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