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技術 感染性医療廃棄物の処理方法及び処理装置

出願人 株式会社ヘルツ
発明者 鷲尾方一若林誠
出願日 2000年8月3日 (20年4ヶ月経過) 出願番号 2000-235176
公開日 2002年2月12日 (18年10ヶ月経過) 公開番号 2002-045418
状態 未査定
技術分野 消毒殺菌装置 看護設備、治療台 固体廃棄物の処理
主要キーワード ハンガーコンベア 発射面 電子線照射設備 分別基準 バイパス機構 縦断面形 透析器具 試験器具
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2002年2月12日)のものです。
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課題

感染性医療廃棄物を簡単に殺菌処理し、一般廃棄物として取り扱うことができるように処理することができる感染性医療廃棄物の処理方法及び処理装置を提供すること。

解決手段

電子線を遮蔽する遮蔽壁で囲まれた電子線照射領域11、搬入路12、搬出路13、電子線照射領域11に設置された電子線照射装置10、搬入路12及び搬出路13を通って被照射物体搬入搬出する搬送機構15を具備し、被照射物体として電子線を照射するのに適した形状寸法照射用容器に収容するか又は該形状寸法に梱包した感染性医療廃棄物17を搬送機構15により電子線照射領域11に搬入し、該感染性医療廃棄物17に電子線照射装置10から電子線を照射して殺菌処理し、搬送機構15で搬出する。

概要

背景

上記のような医療施設から排出されるB型肝炎C型肝炎HIVエイズ結核等の各種の細菌で汚染されている可能性がある医療廃棄物は、1989年までは、一般廃棄物として処理されていた。しかしながら、使用済み注射針などによる院内感染や、処理業者感染事故が多発し、危険性が認識されはじめ、1989年に厚生省が「医療廃棄物処理ガイドライン」を作成し、産業廃棄物として扱われるようになった。

その後、1992年7月に「改正廃棄物処理法」が施行され、注射針メスガーゼなど、人が感染したり、感染する恐れのあるものについては「特別管理廃棄物」である感染性医療廃棄物に指定されている。具体的には次のようなものが感染性医療廃棄物に指定されている。血液、血清血漿及び体液、並びに血漿製剤手術等に伴って発生する病理廃棄物臓器組織)、血液等が付着した鋭利なもの(注射器、メス、試験管シャーレ等)、病原微生物に関連した試験検査等に用いられたもの(試験器具培地実験動物死体、試験管、シャーレ等)、その他血液等が付着したもの(脱脂綿、ガーゼ、包帯、手術手袋等)、透析器具

上記感染性医療廃棄物は、改正廃棄物処理法に基づいた適正な処理が義務づけられ、医療機関管理責任者をおき、処理計画や管理規定を作成し、感染性医療廃棄物の分別・排出から処理までの状況を把握しなければならなくなっている。また、あわせて、感染性医療廃棄物を処理する際には、特別管理産業廃棄物管理票マニフェスト)を用いて、適正に処理が行われているかをチェックし、処理に関する事項を記録し、その記録を保存しなければならなくなっている。

しかしながら、現状は上記改正廃棄物処理法施行前と殆ど変わらず、感染性医療廃棄物の不法投棄が後を絶っていない。その理由の一つに、上記マニフェストの管理、追跡をする機関がなく、正確な処理の様子を把握、管理できないことがある。また、処理を許可された外部の処理業者に委託して処理するに場合、その処理価格が高価になるという問題もある。

上記状況において、医療廃棄物処理を全て外部に委託するのではなく、医療機関が自ら処理するのが最も適正かつ理想的方法だと言われるようになった。そこで医療機関が各自施設内に焼却炉を設置し、医療廃棄物の殆どを焼却処理するという手間のかからない施設内焼却処理が現在の主流となってきている。しかしながら、この焼却処理方法ダイオキシン発生等の環境対策が問題となる。

概要

感染性医療廃棄物を簡単に殺菌処理し、一般廃棄物として取り扱うことができるように処理することができる感染性医療廃棄物の処理方法及び処理装置を提供すること。

電子線を遮蔽する遮蔽壁で囲まれた電子線照射領域11、搬入路12、搬出路13、電子線照射領域11に設置された電子線照射装置10、搬入路12及び搬出路13を通って被照射物体搬入搬出する搬送機構15を具備し、被照射物体として電子線を照射するのに適した形状寸法照射用容器に収容するか又は該形状寸法に梱包した感染性医療廃棄物17を搬送機構15により電子線照射領域11に搬入し、該感染性医療廃棄物17に電子線照射装置10から電子線を照射して殺菌処理し、搬送機構15で搬出する。

目的

本発明は上述の点に鑑みてなされたもので、上記のように特別管理産業廃棄物管理票(マニフェスト)を用いて、適正に処理が行われているかをチェックし、処理に関する事項を記録し、その記録を保存しなければならない、感染性医療廃棄物を簡単に殺菌処理し、一般廃棄物として取り扱うことができるように処理することができる感染性医療廃棄物の処理方法及び処理装置を提供することを目的とする。

効果

実績

技術文献被引用数
1件
牽制数
0件

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請求項1

医療施設で使用した感染性医療廃棄物一般廃棄物として取り扱うことができるように高エネルギー線照射して殺菌処理することを特徴とする感染性医療廃棄物の処理方法

請求項2

請求項1に記載の感染性医療廃棄物の処理方法において、感染性医療廃棄物を一般廃棄物の分別基準にしたがって分別し、該分別した感染性医療廃棄物を高エネルギー線照射に適した形状寸法照射用容器に収容するか又は該形状寸法に梱包し、該照射用容器に収容した感染性医療廃棄物又は梱包した感染性医療廃棄物に前記高エネルギー線を照射して殺菌処理することを特徴とする感染性医療廃棄物の処理方法。

請求項3

請求項1又は2記載の感染性医療廃棄物の処理方法において、前記高エネルギー線が電子線であることを特徴とする感染性医療廃棄物の処理方法。

請求項4

高エネルギー線を遮蔽する遮蔽壁で囲まれた高エネルギー線照射領域、該高エネルギー線照射領域に被照射物体搬入する搬入路、該高エネルギー線照射領域から被照射物体を搬出する搬出路、前記高エネルギー線照射領域に設置された高エネルギー線照射装置、前記搬入路及び搬出路を通って被照射物体を搬入搬出する搬送機構具備し、前記被照射物体として高エネルギー線を照射するのに適した形状寸法の照射用容器に収容するか又は該形状寸法に梱包した感染性医療廃棄物を前記搬送機構で前記高エネルギー線照射領域に搬入し、該感染性医療廃棄物に前記高エネルギー線照射装置から高エネルギー線を照射して殺菌処理し、前記搬送機構で搬出することを特徴とする感染性医療廃棄物処理装置

請求項5

請求項4に記載の感染性医療廃棄物処理装置において、前記搬入路及び搬出路は迷路状にジグザクに配置されると共に、該搬入路及び搬出路のそれぞれ両側に遮蔽壁を配置し、該遮蔽壁で前記高エネルギー線照射領域を囲む遮蔽壁を構成することを特徴とする感染性医療廃棄物処理装置。

請求項6

請求項4又は5に記載の感染性医療廃棄物処理装置において、前記高エネルギー線照射装置は電子線照射装置であることを特徴とする感染性医療廃棄物処理装置。

技術分野

0001

本発明は病院診療所、衛生検査所等の医療施設から排出される種々の細菌で汚染されている可能性のある廃棄物、即ち感染廃棄物を一般廃棄物として取り扱えるように殺菌処理する感染性医療廃棄物処理方法及び処理装置に関するものである。

背景技術

0002

上記のような医療施設から排出されるB型肝炎C型肝炎HIVエイズ結核等の各種の細菌で汚染されている可能性がある医療廃棄物は、1989年までは、一般廃棄物として処理されていた。しかしながら、使用済み注射針などによる院内感染や、処理業者感染事故が多発し、危険性が認識されはじめ、1989年に厚生省が「医療廃棄物処理ガイドライン」を作成し、産業廃棄物として扱われるようになった。

0003

その後、1992年7月に「改正廃棄物処理法」が施行され、注射針メスガーゼなど、人が感染したり、感染する恐れのあるものについては「特別管理廃棄物」である感染性医療廃棄物に指定されている。具体的には次のようなものが感染性医療廃棄物に指定されている。血液、血清血漿及び体液、並びに血漿製剤手術等に伴って発生する病理廃棄物臓器組織)、血液等が付着した鋭利なもの(注射器、メス、試験管シャーレ等)、病原微生物に関連した試験検査等に用いられたもの(試験器具培地実験動物死体、試験管、シャーレ等)、その他血液等が付着したもの(脱脂綿、ガーゼ、包帯、手術手袋等)、透析器具

0004

上記感染性医療廃棄物は、改正廃棄物処理法に基づいた適正な処理が義務づけられ、医療機関管理責任者をおき、処理計画や管理規定を作成し、感染性医療廃棄物の分別・排出から処理までの状況を把握しなければならなくなっている。また、あわせて、感染性医療廃棄物を処理する際には、特別管理産業廃棄物管理票マニフェスト)を用いて、適正に処理が行われているかをチェックし、処理に関する事項を記録し、その記録を保存しなければならなくなっている。

0005

しかしながら、現状は上記改正廃棄物処理法施行前と殆ど変わらず、感染性医療廃棄物の不法投棄が後を絶っていない。その理由の一つに、上記マニフェストの管理、追跡をする機関がなく、正確な処理の様子を把握、管理できないことがある。また、処理を許可された外部の処理業者に委託して処理するに場合、その処理価格が高価になるという問題もある。

0006

上記状況において、医療廃棄物処理を全て外部に委託するのではなく、医療機関が自ら処理するのが最も適正かつ理想的方法だと言われるようになった。そこで医療機関が各自施設内に焼却炉を設置し、医療廃棄物の殆どを焼却処理するという手間のかからない施設内焼却処理が現在の主流となってきている。しかしながら、この焼却処理方法ダイオキシン発生等の環境対策が問題となる。

発明が解決しようとする課題

0007

本発明は上述の点に鑑みてなされたもので、上記のように特別管理産業廃棄物管理票(マニフェスト)を用いて、適正に処理が行われているかをチェックし、処理に関する事項を記録し、その記録を保存しなければならない、感染性医療廃棄物を簡単に殺菌処理し、一般廃棄物として取り扱うことができるように処理することができる感染性医療廃棄物の処理方法及び処理装置を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

0008

上記課題を解決するため請求項1に記載の発明は、医療施設で使用した感染性医療廃棄物を一般廃棄物として取り扱うことができるように高エネルギー線照射して殺菌処理することを特徴とする感染性医療廃棄物の処理方法にある。

0009

上記のように、感染性医療廃棄物に高エネルギー線を照射して殺菌処理し、一般廃棄物として取り扱うことができるように処理するので、該殺菌処理した後の感染性医療廃棄物を、例えば地方自治体が有するダイオキシン対策等の完備する公共の焼却施設廃棄物処理施設で一般の廃棄物と一緒に処理できるから、安全で、処理コストが安価で、且つ処理業者が感染するという事故もなくなる。

0010

請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の感染性医療廃棄物の処理方法において、感染性医療廃棄物を一般廃棄物の分別基準にしたがって分別し、該分別した感染性医療廃棄物を高エネルギー線照射に適した形状寸法照射用容器に収容するか又は該形状寸法に梱包し、該照射用容器に収容した感染性医療廃棄物又は梱包した感染性医療廃棄物に前記高エネルギー線を照射して殺菌処理することを特徴とする。

0011

上記のように、感染性医療廃棄物を一般廃棄物の分別基準、例えば可燃物不燃物等に分別し、高エネルギー線を照射するのに適した形状寸法の照射用容器に収容するか又は該形状寸法に梱包した後、高エネルギー線を照射するので、高エネルギー線の照射殺菌処理が容易になると共に、分別した廃棄物に応じた適切な線量の高エネルギー線の照射により、効率の良い照射殺菌処理が可能になる。更に、照射殺菌処理した感染性医療廃棄物をそのまま一般廃棄物の分別基準で分別した一般廃棄物と一緒に排出することができる。

0012

請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の感染性医療廃棄物の処理方法において、高エネルギー線が電子線であることを特徴とする。

0013

上記のように、高エネルギー線に電子線を用いることにより、小型の既存の電子線照射装置具備する電子線照射設備で処理することができるから、個々の病院等の医療施設で感染性医療廃棄物を一般廃棄物として取り扱うことができるように殺菌処理することができる。

0014

請求項4に記載の発明は、高エネルギー線を遮蔽する遮蔽壁で囲まれた高エネルギー線照射領域、該高エネルギー線照射領域に被照射物体搬入する搬入路、該高エネルギー線照射領域から被照射物体を搬出する搬出路、高エネルギー線照射領域に設置された高エネルギー線照射装置、搬入路及び搬出路を通って被照射物体を搬入搬出する搬送機構を具備し、被照射物体として高エネルギー線を照射するのに適した形状寸法の照射用容器に収容するか又は該形状寸法に梱包した感染性医療廃棄物を搬送機構で高エネルギー線照射領域に搬入し、該感染性医療廃棄物に高エネルギー線照射装置から高エネルギー線を照射して殺菌処理し、搬送機構で搬出することを特徴とする感染性医療廃棄物処理装置にある。

0015

感染性医療廃棄物処理装置を上記のような構成とすることにより、高エネルギー線を照射するのに適した形状寸法の照射用容器に収容するか又は該形状寸法に梱包した感染性医療廃棄物を搬送機構で搬入路から搬入し、高エネルギー線照射領域を通過し、搬出路を経て搬出することにより、梱包された感染性医療廃棄物は高エネルギー線照射領域で自動的に高エネルギー線の照射殺菌処理を受けるから、極めて効率よく感染性医療廃棄物の照射殺菌処理ができる。

0016

請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の感染性医療廃棄物処理装置において、搬入路及び搬出路は迷路状にジグザクに配置すると共に、該搬入路及び搬出路のそれぞれ両側に遮蔽壁を配置し、該遮蔽壁で高エネルギー線照射領域を囲む遮蔽壁を構成することを特徴とする。

0017

上記のように、搬入路及び搬出路のそれぞれ両側に遮蔽壁を配置し、該遮蔽壁で高エネルギー線照射領域を囲む遮蔽壁を構成するので、遮蔽壁で搬入路及び搬出路が塞がれることなく、梱包した感染性医療廃棄物を連続的に搬送しながら、効率のよい高エネルギー線の照射殺菌処理が可能となる。

0018

請求項6に記載の発明は、請求項4又は5に記載の感染性医療廃棄物処理装置において、高エネルギー線照射装置は電子線照射装置であることを特徴とする。

0019

上記のように高エネルギー線照射装置に電子線照射装置を用いることにより、既存の小型の電子線照射装置を用いて、各医療施設に設置することが容易な小規模構成の感染性医療廃棄物処理装置を提供できる。

発明を実施するための最良の形態

0020

以下、本発明の実施の形態例を図面に基づいて説明する。図1は本発明に係る感染性医療廃棄物の処理装置の平面構成を示す図である。本処理装置は高エネルギー線照射装置として電子線照射装置を用いたものである。10は電子線照射装置(加速器)で電子線照射領域11に配置されている。12は電子線照射領域11に電子線照射を行う感染性医療廃棄物を搬入するための搬入路であり、13は電子線照射領域11から電子線照射済みの感染性医療廃棄物を搬出する搬出路である。

0021

上記搬入路12及び搬出路13のそれぞれの両側には電子線を遮蔽するコンクリート鉄板等の比重の比較的大きな材料で構成された遮蔽壁14が配置され、該複数の遮蔽壁14で電子線照射領域11から外部に放射されるX線を遮蔽する遮蔽壁を構成している。搬入路12及び搬出路13には被照射物体である照射用容器に収容するか又は梱包した感染性医療廃棄物を搬送するローラコンベア等からなる搬送機構15が配置されている。

0022

上記搬送機構15は電子線照射領域11でバイパス機構16を具備する。図2は電子線照射領域11を示す図であり、搬送機構15で電子線照射領域11に搬入されてきた照射用容器に収容するか又は梱包した感染性医療廃棄物17は電子線照射装置10の電子線発射面10aに対向しながら通過する間に電子線Eの照射を受けて殺菌される。このとき感染性医療廃棄物17は17−1に示すように表面aを電子線照射装置10の電子線発射面10aに対向させて通過する。該電子線発射面10aを通過した後、感染性医療廃棄物17は17−2に示すような姿勢でバイパス機構16を通過し、再び電子線照射装置10の電子線発射面に対向して通過する間に電子線Eの照射を受けて殺菌されるが、このとき感染性医療廃棄物17は17−3に示すように裏面bを電子線発射面10aに対向させて通過する。

0023

即ち、電子線照射領域11での搬送機構15はバイパス機構16を具備することにより、感染性医療廃棄物17を電子線照射装置10の電子線発射面に対して反転させる反転機構を構成することになる。これにより、感染性医療廃棄物17は表面a及び裏面bの両面から電子線Eを照射されることになる。従って感染性医療廃棄物を収容する照射用容器又は感染性医療廃棄物の梱包の形状寸法は、感染性医療廃棄物の材質等を考慮して、電子線Eが内部まで透過し充分殺菌できるように設定する。

0024

上記構成の感染性医療廃棄物の処理装置において、感染性医療廃棄物を照射用容器に収容し殺菌処理する場合について説明する。図3は照射用容器の概略構成を示す図で、照射用容器20は横断面及び縦断面形状が矩形状で、その構成材料の材質、縦寸法L1、横寸法L2、厚さ寸法L3は電子線が内部に浸透し、収容されている感染性医療廃棄物が完全に殺菌できるように設定する。上記〜に示すような種類の感染性医療廃棄物を一般廃棄物(都市ゴミ)の分別基準に基づいて分別し、照射用容器20に収容する。

0025

照射用容器20の構成材料の材質、縦寸法L1、横寸法L2、厚さ寸法L3は収容される感染性医療廃棄物の種類によって異なる構成としてもよい。例えば不燃物でガラスや金属等の比重の大きい廃棄物は電子線が透過しにくいから厚さ寸法L3は小さくし、内部まで電子線が透過できるようにし、ガーゼ、包帯等の比重の小さいものは電子線が良く透過するから、厚さ寸法L3を厚くする。また、ガラス容器等で嵩ばるものは、破砕機で細かく破砕して嵩密度が均一になるように収容する。照射用容器20内を感染性医療廃棄物22で満たした後は、蓋21を被せて、入口を塞ぐ。

0026

上記のように、感染性医療廃棄物を収容した照射用容器を図1に示す平面構成の処理装置の搬入路12の入口12aから搬送機構15上に電子線照射殺菌処理を行う感染性医療廃棄物17として載置する。これにより感染性医療廃棄物17は搬送機構15を矢印に示すように進み、電子線照射領域11に搬入される。電子線照射領域11に搬入された感染性医療廃棄物17は図2に示すように、その表面aに電子線Eの照射を受ける。続いて、バイパス機構16を通って再び搬送機構15で搬送されながら、裏面bに電子線Eの照射を受ける。表面a及び裏面bに電子線Eの照射を受け殺菌処理された感染性医療廃棄物17は搬出路13を搬送機構15で搬送され、出口13aから搬出される。この出口13aから搬出された感染性医療廃棄物17は、電子線照射により殺菌処理されているから、一般廃棄物(都市ゴミ)と同じように取り扱ってよい。

0027

上記例では、分別した感染性医療廃棄物を照射用容器20に収容し、電子線照射殺菌を行う例を示したが、分別した感染性医療廃棄物を、ポリエチレンポリプロピレン等のフィルムを用い電子線照射に適した形状寸法に梱包し、上記と同様に電子線照射により殺菌処理してもよい。そして搬出路13の出口13aから搬出された感染性医療廃棄物は梱包されたまま一般廃棄物(都市ゴミ)として取り扱うことができるので、例えば「電子線照射殺菌処理済み」のシールを貼り付け、一般廃棄物(都市ゴミ)として排出することもできる。

0028

なお、上記処理装置の例では搬送機構15及びバイパス機構16にローラコンベアを用いる例を示したが、ローラコンベアに限定されるものではなく、例えば搬送機構15及びバイパス機構16にハンガーコンベアを用い、照射用容器又は梱包された廃棄物を該ハンガーコンベアに吊り下げて搬送し、電子線照射領域11で表面及び裏面の両面に電子線を照射し、殺菌処理するように構成してもよい。

0029

また、上記処理装置の例では、電子線照射装置(加速器)10を横向きに配置し、照射用容器に収容又は梱包された感染性医療廃棄物17に側面から電子線を照射する構成としたが、電子線照射領域11の上部に電子線照射装置(加速器)10を配置し、搬送機構15で搬送されてきた感染性医療廃棄物17の表面aに上方から電子線を照射し、バイパス機構16で感染性医療廃棄物17を反転させ、再び搬送機構15で搬送される感染性医療廃棄物17の裏面bに電子線を照射するように構成してもよい。

0030

なお、上記例では高エネルギー線照射装置として、電子線照射装置を用いた例を示したが、これに限定されるものではなく、殺菌作用を有する高エネルギー線でを発するものであれよく、例えばX線や各種放射線等の照射装置でもよい。

発明の効果

0031

以上、説明したように各請求項に記載の発明によれば下記のような優れた効果が得られる。

0032

請求項1に記載の発明によれば、感染性医療廃棄物に高エネルギー線を照射して殺菌処理し、一般廃棄物として取り扱うことができるように処理するので、該殺菌処理した後の感染性医療廃棄物を、例えば地方自治体が有するダイオキシン対策等の完備する公共の焼却施設や廃棄物処理施設で一般の廃棄物と一緒に処理できるから、安全で、処理コストが安価で、且つ処理業者が感染するという事故もなくなる。

0033

請求項2に記載の発明によれば、感染性医療廃棄物を一般廃棄物の分別基準、例えば可燃物、不燃物等に分別し、高エネルギー線を照射するのに適した形状寸法の照射用容器に収容するか又は該形状寸法に梱包した後、高エネルギー線を照射するので、高エネルギー線の照射殺菌処理が容易になると共に、分別した廃棄物に応じた適切な線量の高エネルギー線の照射により、効率の良い照射殺菌処理が可能になる。更に、照射殺菌処理した感染性医療廃棄物をそのまま一般廃棄物の分別基準で分別した一般廃棄物と一緒に排出することができる。

0034

請求項3に記載の発明によれば、高エネルギー線に電子線を用いることにより、小型の既存の電子線照射装置を具備する電子線照射設備で処理することができるから、個々の病院等の医療施設で感染性医療廃棄物を一般廃棄物として取り扱うことができるように殺菌処理することができる。

0035

請求項4に記載の発明によれば、感染性医療廃棄物処理装置を上記のような構成とすることにより、高エネルギー線を照射するのに適した形状寸法の照射用容器に収容するか又は該形状寸法に梱包した感染性医療廃棄物を搬送機構で搬入路から搬入し、高エネルギー線照射領域を通過し、搬出路を経て搬出することにより、梱包された感染性医療廃棄物は高エネルギー線照射領域で自動的に高エネルギー線の照射殺菌処理を受けるから、極めて効率よく感染性医療廃棄物の照射殺菌処理ができる。

0036

請求項5に記載の発明によれば、搬入路及び搬出路のそれぞれ両側に遮蔽壁を配置し、該遮蔽壁で高エネルギー線照射領域を囲む遮蔽壁を構成するので、遮蔽壁で搬入路及び搬出路が塞がれることなく、梱包した感染性医療廃棄物を連続的に搬送しながら、効率のよい高エネルギー線の照射殺菌処理が可能となる。

0037

請求項6に記載の発明によれば、高エネルギー線照射装置に電子線照射装置を用いることにより、既存の小型の電子線照射装置を用いて、各医療施設に設置することが容易な小規模構成の感染性医療廃棄物処理装置を提供できる。

図面の簡単な説明

0038

図1本発明に係る感染性医療廃棄物の処理装置の平面構成を示す図である。
図2本発明に係る感染性医療廃棄物の処理装置の電子線照射領域部分を示す図である。
図3照射用容器の構成例を示す図である。

--

0039

10電子線照射装置
11電子線照射領域
12搬入路
13搬出路
14遮蔽壁
15搬送機構
16バイパス機構
17感染性医療廃棄物
20照射用容器
21 蓋
22 感染性医療廃棄物

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