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技術 脈動搾乳器

出願人 ピジョン株式会社
発明者 大村健次大牛良之
出願日 2000年7月28日 (20年3ヶ月経過) 出願番号 2000-233190
公開日 2002年2月5日 (18年9ヶ月経過) 公開番号 2002-035111
状態 特許登録済
技術分野 体外人工臓器
主要キーワード 脈動動作 動作トルク 連続吸引 合成ゴム材料 授乳者 形成空間 搾乳器 脈動的
関連する未来課題
重要な関連分野

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図面 (14)

課題

脈動における圧力変化を小さくして、使用に無理のない圧力変化を実現できる脈動搾乳器を提供すること。

解決手段

フードの開口を塞いだ状態で真空引き手段により陰圧が形成される陰圧形成空間を備える脈動型搾乳器10であって、この陰圧形成空間と外部空間との間に設けられる小部屋31と、前記外部空間と前記小部屋とを開閉する小部屋開閉手段32及びこの小部屋31と前記陰圧形成空間とを開閉する内部開閉手段とを備えており、前記真空引き手段が連続吸引した状態で、前記陰圧形成空間の陰圧が一定以上の大きさとなると、前記小部屋31内の空気を前記陰圧形成空間に導く構成とした陰圧調整手段25を有する。

概要

背景

従来、この種の脈動搾乳器としては、例えば、本出願人による特公平3−62106号に記載のものが知られている。すなわち、この搾乳器は、乳房を当てる開口を備えたフード往復運動する弁手段を備えた圧力調整手段が設けられている。

そして、フード内真空引きすることで、フード内の陰圧が大きくなると、上記弁体の動作により、フード内が大気開放されるのようになっている。この動作を繰り返し行うことにより、脈動的母乳吸引することができるようにされているとともに、上記弁体の動作トルクを調整することで、脈動の圧力を変化させることができるようにされたものである。

概要

脈動における圧力変化を小さくして、使用に無理のない圧力変化を実現できる脈動搾乳器を提供すること。

フードの開口を塞いだ状態で真空引き手段により陰圧が形成される陰圧形成空間を備える脈動型搾乳器10であって、この陰圧形成空間と外部空間との間に設けられる小部屋31と、前記外部空間と前記小部屋とを開閉する小部屋開閉手段32及びこの小部屋31と前記陰圧形成空間とを開閉する内部開閉手段とを備えており、前記真空引き手段が連続吸引した状態で、前記陰圧形成空間の陰圧が一定以上の大きさとなると、前記小部屋31内の空気を前記陰圧形成空間に導く構成とした陰圧調整手段25を有する。

目的

本発明は、このような問題を解決するためになされたもので、脈動における圧力変化を小さくして、使用に無理のない圧力変化を実現できる脈動搾乳器を提供すること目的としている。

効果

実績

技術文献被引用数
4件
牽制数
5件

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請求項1

フードの開口を塞いだ状態で真空引き手段により陰圧が形成される陰圧形成空間を備える脈動搾乳器であって、この陰圧形成空間と外部空間との間に設けられる小部屋と、前記外部空間と前記小部屋とを開閉する小部屋開閉手段及びこの小部屋と前記陰圧形成空間とを開閉する内部開閉手段とを備えており、前記真空引き手段が連続吸引した状態で、前記陰圧形成空間の陰圧が一定以上の大きさとなると、前記小部屋内の空気を前記陰圧形成空間に導く構成とした陰圧調整手段を有することを特徴とする、脈動搾乳器。

請求項2

前記フードの内部空間が前記陰圧形成空間と連通しており、前記フードに前記陰圧調整手段を設けたことを特徴とする、請求項1に記載の脈動搾乳器。

請求項3

前記弁手段の小部屋開閉手段と内部開閉手段とが択一的に開閉される構成としたことを特徴とする、請求項1または2のいずれかに記載の脈動搾乳器。

請求項4

前記真空引き手段が連続吸引した状態で、前記陰圧形成空間の陰圧が一定以上の大きさとなると、前記内部開閉手段を開いて小部屋内の空気を前記陰圧形成空間に導き、陰圧形成空間の陰圧が小さくなると、小部屋開閉手段を開いて小部屋内に外部の空気を導入することを特徴とする、請求項1ないし3のいずれかに記載の脈動搾乳器。

請求項5

一端が開放されたフード部と、このフード部の他端が接続され、前記フード部の内部空間と連続した空間を有する本体部と、この本体部に設けられ、本体の空間を陰圧形成空間とする真空引き手段と、この本体部もしくは前記フード部に設けられる陰圧調整手段とを有しており、前記陰圧調整手段が、前記陰圧形成空間と外部空間との間に設けられる小部屋と、前記外部空間と前記小部屋とを開閉する小部屋開閉手段と、この小部屋と前記陰圧形成空間とを開閉する内部開閉手段とを備えており、前記真空引き手段が連続吸引した状態で、前記陰圧形成空間の陰圧が一定以上の大きさとなると、前記小部屋内の空気を前記陰圧形成空間に導く構成とされており、かつ前記本体部には、母乳収容容器が接続され、前記本体部と前記母乳の収容容器の間を開閉する陰圧空間の限定手段を備えることを特徴とする、脈動搾乳器。

請求項6

前記小部屋が、フード部の側面から一体に起立される壁部と、この壁部の上端を塞ぐ柔軟な材料で形成した蓋部と、この蓋部の裏面から小部屋内に延びており、先端がフード部の側面を貫通して貫通孔を開閉する拡径部を有するタクト部とを備えることを特徴とする、請求項5に記載の脈動搾乳器。

請求項7

前記小部屋が、フード部の側面から一体に起立される壁部と、この壁部の上端を塞ぐ蓋部と、この蓋部の裏面から小部屋内に延びており、先端がフード部の側面を貫通し、他端が前記蓋部を貫通するタクト部とを有しており、前記内部空間の陰圧の大きさに対応して、前記タクト部が移動することにより、タクト部の前記各端部が前記内部開閉手段と小部屋開閉手段を択一的に開閉することを特徴とする、請求項5に記載の脈動搾乳器。

技術分野

0001

この発明は、母乳搾乳するための搾乳器係り、特に、簡単な構成で脈動動作を行うことができる脈動搾乳器に関するものである。

背景技術

0002

従来、この種の脈動搾乳器としては、例えば、本出願人による特公平3−62106号に記載のものが知られている。すなわち、この搾乳器は、乳房を当てる開口を備えたフード往復運動する弁手段を備えた圧力調整手段が設けられている。

0003

そして、フード内真空引きすることで、フード内の陰圧が大きくなると、上記弁体の動作により、フード内が大気開放されるのようになっている。この動作を繰り返し行うことにより、脈動的に母乳を吸引することができるようにされているとともに、上記弁体の動作トルクを調整することで、脈動の圧力を変化させることができるようにされたものである。

発明が解決しようとする課題

0004

しかしながら、このような従来の脈動搾乳器においては、フード内の空間と外部の空間の直接的に開閉する弁手段を用いていることから、大気開放した時に流入する空気量が一定せず、精密な圧力調整が困難であるという問題がある。すなわち、フード内等の陰圧空間へ流入する空気量は、脈動における負圧の大きさの変化と関係し、脈動時の負圧の変化幅が大きいと、搾乳器を使用する母親の乳房への刺激が大きくなってしまう。

0005

また、従来の搾乳器において、圧力調整手段の弁体の動作トルクを調整する機構を設けることは、圧力調整手段の構造を複雑にし、故障の原因となるとともに、使い慣れない母親等にとっては、自分で自己に適する圧力に調整することは困難があるという欠点があった。

0006

本発明は、このような問題を解決するためになされたもので、脈動における圧力変化を小さくして、使用に無理のない圧力変化を実現できる脈動搾乳器を提供すること目的としている。

課題を解決するための手段

0007

上記目的は、請求項1の発明によれば、フードの開口を塞いだ状態で真空引き手段により陰圧が形成される陰圧形成空間を備える脈動型搾乳器であって、この陰圧形成空間と外部空間との間に設けられる小部屋と、前記外部空間と前記小部屋とを開閉する小部屋開閉手段及びこの小部屋と前記陰圧形成空間とを開閉する内部開閉手段とを備えており、前記真空引き手段が連続吸引した状態で、前記陰圧形成空間の陰圧が一定以上の大きさとなると、前記小部屋内の空気を前記陰圧形成空間に導く構成とした陰圧調整手段を有する、脈動搾乳器により、達成される。

0008

請求項1の構成によれば、陰圧形成空間と外部空間との間に小部屋を設けて、陰圧形成空間内には、この小部屋を介して空気が流れこむようにされている。これにより、脈動動作における圧力変化の際に、陰圧形成空間へ流れ込む空気量を小部屋の大きさにより制限することができる。このため、陰圧が増大した状態から、外部に直接大気開放される場合と比べて、空気が流れ込む量が少なくしかも一定しているので、脈動動作における圧力変化を小さくすることができるとともに、安定させることができる。したがって、従来のように、大きな圧力変化により使用者が痛みを覚えることがなく、また、圧力変化も一定しているので、この点においても、不安定な圧力変化による不意の痛みや不快感を防止することができる。

0009

請求項2の発明は、請求項1の構成において、前記フードの内部空間が前記陰圧形成空間と連通しており、前記フードに前記陰圧調整手段を設けたことを特徴とする。請求項2の構成によれば、陰圧調整手段を例えば、真空引き手段等を内蔵する本体内でなくフード部に設けることから、構成が簡単になり、故障を起こしにくく、さらに、動作不良の際等にもフードを交換することにより修理できる利点がある。

0010

請求項3の発明は、請求項1または2の構成において、前記弁手段の小部屋開閉手段と内部開閉手段とが択一的に開閉される構成としたことを特徴とする。

0011

請求項3の構成によれば、前記陰圧形成空間に、正確に小部屋の容積分だけの空気を送り込むことができるので、圧力変化をより正確に一定に保つことができる。

0012

請求項4の発明は、請求項1ないし3のいずれかの構成において、前記真空引き手段が連続吸引した状態で、前記陰圧形成空間の陰圧が一定以上の大きさとなると、前記内部開閉手段を開いて小部屋内の空気を前記陰圧形成空間に導き、陰圧形成空間の陰圧が小さくなると、小部屋開閉手段を開いて小部屋内に外部の空気を導入することを特徴とする。

0013

請求項4の構成によれば、真空引き手段は、連続動作するだけで、正確な脈動を行うことができる。

0014

また、上記目的は、請求項5の発明によれば、一端が開放されたフード部と、このフード部の他端が接続され、前記フード部の内部空間と連続した空間を有する本体部と、この本体部に設けられ、本体の空間を陰圧形成空間とする真空引き手段と、この本体部もしくは前記フード部に設けられる陰圧調整手段とを有しており、前記陰圧調整手段が、前記陰圧形成空間と外部空間との間に設けられる小部屋と、前記外部空間と前記小部屋とを開閉する小部屋開閉手段と、この小部屋と前記陰圧形成空間とを開閉する内部開閉手段とを備えており、前記真空引き手段が連続吸引した状態で、前記陰圧形成空間の陰圧が一定以上の大きさとなると、前記小部屋内の空気を前記陰圧形成空間に導く構成とされており、かつ前記本体部には、母乳の収容容器が接続され、前記本体部と前記母乳の収容容器の間を開閉する陰圧空間の限定手段を備える、脈動搾乳器により、達成される。

0015

請求項5の構成によれば、脈動動作における圧力変化の際に、フード部の内部空間へ流れ込む空気量を小部屋の大きさにより制限することができる。このため、陰圧が増大した状態から、外部に直接大気開放される場合と比べて、空気が流れ込む量が少なく、しかも一定しているので、脈動動作における圧力変化を小さくすることができるとともに、安定させることができる。しかも、本体部の真空引き手段は、連続動作するだけで、正確な脈動を行うことができる。そして、この脈動動作が開始されるに際して、陰圧空間の限定手段により、陰圧を形成すべき空間が小さく限定されることで、脈動の立ち上がりが速やかに行われる。

0016

請求項6の発明は、請求項5の構成において、前記小部屋が、フード部の側面から一体に起立される壁部と、この壁部の上端を塞ぐ柔軟な材料で形成した蓋部と、この蓋部の裏面から小部屋内に延びており、先端がフード部の側面を貫通して貫通孔を開閉する拡径部を有するタクト部とを備えることを特徴とする。

0017

請求項7の発明は、請求項5の構成において、前記小部屋が、フード部の側面から一体に起立される壁部と、この壁部の上端を塞ぐ蓋部と、この蓋部の裏面から小部屋内に延びており、先端がフード部の側面を貫通し、他端が前記蓋部を貫通するタクト部とを有しており、前記内部空間の陰圧の大きさに対応して、前記タクト部が移動することにより、タクト部の前記各端部が前記内部開閉手段と小部屋開閉手段を択一的に開閉することを特徴とする。

発明を実施するための最良の形態

0018

以下、この発明の好適な実施形態を添付図面を参照しながら、詳細に説明する。尚、以下に述べる実施形態は、本発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるものではない。

0019

図1は、本発明の実施形態による脈動搾乳器の全体構成を示す概略断面図である。図において、脈動搾乳器10(以下、「搾乳器10」と略称する)は、母乳の収容容器として、例えば、哺乳瓶の瓶本体15に取り付けた状態が示されている。すなわち、搾乳器10は、本体部11とフード部12とを有している。フード部12は一端が拡径された広口の開口12aを備えており、斜めに延びる筒状の内部空間S1を備えている。フード部12の他端側は、容器の方向へ向かうように曲げられた通路12bを備えている。

0020

フード部12の下端リング状の蓋体13とされており、この蓋体13の内周に形成されたメネジが、瓶本体15の上端開口の周囲に形成されたオネジ螺合されている。尚、この搾乳器10は、哺乳瓶だけでなく、蓋体13と接続できるあらゆる形態の容器に取り付けることができる。また、瓶本体15の上端開口内側には、短い筒状の部材19が配置されており、この部材は後述する陰圧空間の限定手段を構成している。この筒状の部材19は、その上端のフランジ部19aがフード部12の段部と瓶本体15の上端との間に挟み込まれるようにして着脱自在に取付けられてる。この陰圧空間限定手段19の下端は、開閉蓋18が形成されており、この開閉蓋18を図示の実線のように閉めた状態では、瓶本体15の内部空間S4との間に仕切りとなって内部空間S3を閉じることになる。

0021

フード部12の通路12bに隣接して、垂直な筒状の接合部14が一体に設けられており、内部空間S2が形成された本体11がこの接合部14に取り付けられている。本体11の図において上部の筐体には、図示しないバッテリや、このバッテリにより駆動されるモータ等と、これにより駆動されるダイヤフラム等の電動部が収容されており、内部空間S2を真空引きするための手段11aを構成している。この真空引き手段11aは、連結部22を介して、空気通路となった接続部23に接続されており、上記内部空間S2に連通している。

0022

また、真空引き手段11aの下には、上記内部空間S2に接続された圧力開放タン16が配置されている。圧力開放ボタン16は、頭部16と頭部16の裏側中心部から貫通孔16cを通って内部空間S2に入り込む弁体16aと、弁体16aの先端に形成され、内部空間S2に位置する閉止部16bを有している。

0023

また、圧力開放ボタン16は、頭部16の裏側周縁に沿って複数設けられ、頭部16の裏側周縁と本体側との間に配置された付勢手段17,17を有している。付勢手段17,17は例えば、弾性を有するバネ状の部材で、頭部16が、使用者の手指等により、矢印Aの方向に押し込まれると変形して弁体16aを内部空間S2の方向に移動させて、その閉止部16bが外気と連通した上記貫通孔16cを開放する。これにより、内部空間S2には外部の空気が入り込む。また、手指を離すと、付勢手段17,17はその弾性に基づいて、図示されているように延びるから、弁体16aを内部空間S2から離れる方向に移動させ、図示されているように閉止部16bは貫通孔16cを塞いで、内部空間S2を密閉するようになっている。

0024

かくして、搾乳器10では、フード部12の開口に、例えば母親等が乳房(図示せず)を当てて、本体11の電動部の図示しないスイッチをオンさせることにより、真空引き手段11aが作動して、内部空間S2と、この内部空間S2が連通している内部空間S3と、この内部空間S3が連通しているフード部12の内部空間S1内の空気を吸引して陰圧空間とするようになっている。この陰圧により母親の乳房から絞られた母乳は、フード部12の内部空間S1を通り、通路12bから下に導かれて、筒状の部材19(陰圧空間の限定手段)内に一時貯留される。そして、開閉蓋18を図示の点線のように開くと、母乳は瓶本体15内に落下して貯留されるようになっている。すなわち、陰圧空間の限定手段19は、瓶本体15の内側に図示するように装着される有底筒体でなっており、この底部が開閉蓋18となっている。この底部は、例えば、ある程度弾性を備えた筒体の底部をその周方向に沿って、一部を残して切り離した構成であり、この切り離されていない一部がヒンジとして機能する。これにより、開閉蓋18は構造的には、その剛性に基づいて閉じており、内部空間S3内の陰圧が高まると、開閉蓋18を閉じる力は大きくなる。しかしながら、開閉蓋18が閉じた状態で、搾乳された母乳が筒状の部材19内にある程度貯留されると、その重さにより、開閉蓋18は開かれる。尚、陰圧空間の限定手段の開閉蓋18が開かれていると、真空引き手段11aは、瓶本体15の内部空間S4を含む広い容積の空間を真空引きする必要がある。

0025

ここで、搾乳器10では、フード部12の側面に陰圧調整手段25を備えることにより、上記陰圧が一定周期で変化する脈動をつくり出すことができる。次に、この陰圧調整手段25の構成を説明する。ここで、陰圧調整手段は、フード部12の側面だけでなく、陰圧を形成する空間であるS2,S3のいずれの箇所に対応して設けてもよい。しかしながら、この実施形態では、フード部12が搾乳器10の本体11と取り外しができることや、フード部12が外部に大きく突出して、広い側面を持つので、陰圧調整手段はの取り付けが簡単であること等から、構成が簡単となり、故障の際の修理等も容易となる。

0026

図2及び図3は、陰圧調整手段の第1の実施形態を示しており、図2はその上面図、図3図2のB−B線概略断面図である。図において陰圧調整手段25は、外部空間に突出するように設けられた小部屋31を有している。小部屋31は、比較的小さな容積の部屋であって、外部空間と陰圧形成空間であるフード12の内部空間S1との間に設けられる。小部屋の容積は、搾乳器10の構造によって変わるが、この実施形態では、例えば、小部屋31は、陰圧が形成される空間の20パーセントである程度の容量とされている。

0027

小部屋31を形成する円筒状の壁の上端は、柔軟な屋根状の蓋部36により塞がれている。この蓋部36は、合成ゴム材料等により上方に凸となるようなドーム状の形成でなり、柔軟な性質を備えている。蓋部36には、図2に示されているように、例えば2箇所の十字状の切り込み部32,32が設けられており、図示の状態では、切り込み部32,32は閉じている。この実施形態では、この切り込み部32,32が、外部空間と前記小部屋とを開閉する小部屋開閉手段を構成している。蓋部36の裏面の切り込み部32,32の間のほぼ中心付近には、図3に示されているように、小部屋31の内部空間に向かって、柱状のロッドもしくはタクト部33が一体に延びている。タクト部33の下端は、フード部12の壁37を貫通する貫通孔34を通って内部空間S1と連通している。タクト部33の下端には、第1の拡径部35bが形成されており貫通孔34の内部空間S1側周縁に対して、この第1の拡径部35bが当接することにより、貫通孔34を塞ぐとともに、タクト部33の下端も貫通孔34から外側に抜けないようになっている。

0028

タクト部33の第1の拡径部35bよりも上の位置で、少なくともフード部12の壁37の厚み分よりも離れた箇所には、タクト部33の軸状の側面を切り欠いて形成された縮径部35が設けられている。この縮径部35よりも上方には、第2の拡径部35aが形成されている。この実施形態では、この縮径部35と貫通孔34とで、小部屋と陰圧形成空間とを開閉する内部開閉手段を構成している。

0029

陰圧調整手段の第1の実施形態は以上のように構成されており、図1で説明したように、真空引き手段11aの動作により、フード12の内部空間S1の空気が連続的に吸引されて陰圧とされる。この陰圧が一定以上大きくなると、タクト部33が矢印Bの方向に引かれる。これにより、第1の拡径部35bが下に引かれて、貫通孔34の周縁から離れると同時に、この貫通孔34の位置には、タクト部33の縮径部35が移動してくるので、貫通孔34は開放される。これにより、小部屋31内の空気は、矢印Cに示すように、内部空間S1に導入される。そして、貫通孔34にタクト部33に設けられた第2の拡径部35aが当たり、縮径部35が内部空間S1内に入り込んで、貫通孔34が閉じると、蓋部33の切り込み部32,32との間の領域がタクト部33に引っ張られて点線で示すように変形する。このため、切り込み部32,32は開いて、外部の空気が小部屋31内に侵入する。

0030

この動作により、フード12内の内部空間S1へは、小部屋31の収容していた空気が流れ込むことから、陰圧が小さくなり、タクト部33を下に引く力が弱まるから、蓋部36の弾性に基づいて、図3の実線の状態に戻る。そして、真空引き手段11aが、再び内部空間S1の陰圧を大きくすると、上記の動作を繰り返すことになり、後述するような脈動が生じて、フード部12内の陰圧は周期的に変化し、この周期的変化に基づいて、母乳が吸引される。

0031

図4ないし図7は、陰圧調整手段の第2の実施形態を示しており、図4はその外部空間と前記小部屋とを開閉する小部屋開閉手段を開いた状態の上面図、図5図4のC−C線概略断面図、図6はその外部空間と前記小部屋とを開閉する小部屋開閉手段を閉じた状態の上面図、図7図6のC−C線概略断面図である。これらの図において陰圧調整手段40は、外部空間に突出するように設けられた小部屋41を有している。小部屋41は比較的小さな容積の部屋であって、外部空間と陰圧形成空間であるフード12の内部空間S1との間に設けられる。

0032

小部屋41を形成する円筒状の壁の上端は、柔軟な屋根状の蓋部46により塞がれている。この蓋部46は、合成ゴム材料等により上方に凸となるようなドーム状の形成でなり、柔軟な性質を備えている。蓋部46には、図4に示されているように、やや偏心した位置に湾曲した切り込み部42が設けられており、図4の状態では、切り込み部42は開いており、図6の状態では、切り込み部42は閉じている。

0033

この実施形態では、この切り込み部42が、外部空間と前記小部屋とを開閉する小部屋開閉手段を構成している。蓋部46の裏面の切り込み部42よりも中心によった位置には、図5に示されているように、小部屋41の内部空間に向かって、柱状のロッドもしくはタクト部43が一体に延びている。タクト部43の下端は、フード部12の壁37を貫通する貫通孔34を通って内部空間S1と連通している。タクト部43の下端には、拡径部47が形成されており貫通孔34の内部空間S1側周縁に対して、この拡径部47が当接することにより、貫通孔34を塞ぐとともに、タクト部43の下端も貫通孔34から外側に抜けないようになっている。

0034

タクト部43の拡径部47より上には、少なくともフード部12の壁37の厚み分より離れて、タクト部43の軸状の側面を切り欠いて形成された縮径部45が設けられている。この実施形態では、この縮径部45と貫通孔34とで、小部屋と陰圧形成空間とを開閉する内部開閉手段を構成している。

0035

陰圧調整手段の第2の実施形態は以上のように構成されており、図1で説明したように、真空引き手段11aの動作により、フード12の内部空間S1の空気が連続的に吸引されて陰圧とされる。この陰圧が一定以上大きくなると、図7に示されているように、タクト部43が矢印Fの方向に引かれる。これにより、拡径部47が下に引かれて、貫通孔34の周縁から離れると同時に、この貫通孔34の位置には、タクト部43の縮径部45が移動してくるので、貫通孔34は開放される。これにより、小部屋41内の空気は、矢印Eに示すように、内部空間S1に導入される。これと同時に、蓋部43の切り込み部42のある領域はタクト部43に引っ張られて、図7に示されているように内側に凸となるような変形が生じる。このため、切り込み部42は閉じていて外部部の空気は小部屋41内に侵入しない。

0036

この動作により、フード12内の内部空間S1へは、小部屋41の収容していた空気が流れ込むことから、陰圧が小さくなり、タクト部43を下に引く力が弱まるから、蓋部46の弾性に基づいて、図5の状態に戻る。これにより、切り込み部42は開いて、矢印Dに示されているように、外部の空気が小部屋41内に導入される。そして、真空引き手段11aが、再び内部空間S1の陰圧を大きくすると、上記の動作を繰り返すことになり、後述するような脈動が生じて、フード部12内の陰圧は周期的に変化し、この周期的変化に基づいて、母乳が吸引される。

0037

図8ないし図11は、陰圧調整手段の第3の実施形態を示しており、図8はその上面図、図9ないし図11は、図8のD−D線概略断面図を示しており、この図9ないし図11は動作の各段階を示している。これらの図において陰圧調整手段50は、外部空間に突出するように設けられた小部屋51を有している。小部屋51は比較的小さな容積の部屋であって、外部空間と陰圧形成空間であるフード12の内部空間S1との間に設けられる。

0038

小部屋51を形成する筒状の壁の上端は、蓋部56により塞がれている。この蓋部56は、下面の小部屋51内に突起56bを備えており、他の実施形態のように変形しない。蓋部56の図8に示されているやや端部によった位置に貫通孔56aが形成されおり、この貫通孔56aの真下には、フード部12の壁面(側面)37に貫通孔54が形成されている。

0039

上記各貫通孔56aと54を貫通するように、柱状のロッドもしくはタクト部53が挿通されている。タクト部53は、小部屋51の壁面37aに沿って上下に動されるように設けられている。小部屋51内の空間内において、タクト部53の途中からは水平に一体に延びる掛止片57が設けられており、掛止片57とフード部12の壁面(側面)37の間には、付勢手段として例えばコイルスプリングが挿入されている。また、タクト部53の上部には、上端よりやや下の位置から上記掛止片57の上面までの間に第1の切り欠き部59が形成されており、この第1の切り欠き部59は上段部59aと下段部59bを備えている。この第1の切り欠き部59の上下方向の大きさは、少なくとも蓋部56の厚みより大きくされている。この実施形態では、貫通孔56aと第1の切り欠き部59が、外部空間と前記小部屋とを開閉する小部屋開閉手段を構成している。

0040

上記タクト部53の下部には、下端部よりやや上の位置に第2の切り欠き部55が形成されており、この第2の切り欠き部55は上段部55aと下段部55bを備えている。この第2の切り欠き部55の上下方向の大きさは、少なくともフード部12の側面37の厚みよりも大きく設定されている。さらに、第1に切り欠き部59の上段部59aと第2の切り欠き部55の下段部55bまでの距離は、各貫通孔56aと54の外縁部の間の距離を越えないように設定されている。そして、この実施形態では、貫通孔54とタクト部53の第2の切り欠き部55が、小部屋と陰圧形成空間とを開閉する内部開閉手段を構成している。

0041

陰圧調整手段の第3の実施形態は以上のように構成されており、搾乳器10の使用を開始する時には、フード部12の内部空間S1は大気圧で、陰圧を生じてていない。このため、図9に示すように、タクト部53は上端に位置しており、掛止片57の上面が蓋部56の突起56bと当接されている。タクト部53の第1の切り欠き部59の上段部59aは、貫通孔56aの上端よりも上に位置して、外部空間と小部屋51の内部とは連通しており、外部空間から矢印Gに示すように、小部屋51内に空気が導入される。

0042

次いで、図1で説明したように、真空引き手段11aの動作により、フード12の内部空間S1の空気が連続的に吸引されて陰圧とされる。この陰圧が一定以上大きくなると、図10に示されているように、タクト部53がコイルスプリング58の付勢力に抗して、矢印の方向に次第に引かれる。これにより、タクト部53の第1の切り欠き部59の上段部59aが貫通孔56aの上端を越えて下に位置して貫通孔56aを塞ぐ。同時に、タクト部53の第2の切り欠き部55の下段部55bも、貫通孔54の下端を越えて下降していないので、図10の状態では、貫通孔56aも貫通孔54も塞がれている。

0043

次いで、内部空間S1の陰圧がさらに大きくなると、タクト部53がコイルスプリング58の付勢力に抗して、矢印の方向にさらに引かれる。これにより、タクト部53の第1の切り欠き部59の上段部59aが貫通孔56aの下端を越えて下に位置して貫通孔56aを塞ぐ状態を継続する。一方、タクト部53の第2の切り欠き部55の下段部55bは、貫通孔54の下端を越えて下降する。これにより、図11の状態では、貫通孔56aは塞がれているが、貫通孔54は第2の切り欠き部55により、小部屋51の内部と連通するので、小部屋51内の空気だけが、性格に内部空間S1に導入される。

0044

この動作により、フード12内の内部空間S1へは、小部屋51の収容していた空気だけが流れ込むことから、陰圧が小部屋51の容積の空気分だけ正確に小さくなり、タクト部53を下に引く力が弱まるから、コイルスプリング58の付勢力に抗しきれなくなり、タクト部53は上昇されて図9の状態に戻り、外部の空気が小部屋51内に導入される。そして、真空引き手段11aが、再び内部空間S1の陰圧を大きくすると、上記の動作を繰り返すことになり、後述するような脈動が生じて、フード部12内の陰圧は周期的に変化し、この周期的変化に基づいて、母乳が吸引される。

0045

かくして、この第3の実施形態は、他の実施形態と比べて、図10で説明したように、第1の切り欠き部59と第2の切り欠き部55とが、それぞれ外部空間と内部空間S1とに確実に択一的に開放されるから、上記脈動の振幅がきわめて正確になされることになる。

0046

図12は、本実施形態の搾乳器10の全体の動作の一例を簡単に説明するためのフローチャートと、各ステップにおける陰圧の関係を示している。図において、使用者である授乳者が自己の乳房にフード部12の開口12aを当てる(ST1)。ここで、通常は、図1の陰圧空間の限定手段19の開閉蓋18を実線のように閉じられている。次に、図示しないスイッチをオンして電動部を作動させ(ST2)、真空引き手段の一部であるダイヤフラム(図示せず)を作動させると、真空引き手段11aが陰圧形成空間である内部空間S2、S3、S1の空気を吸引することで、これらの空間を真空引きして陰圧を生じさせる(ST3)。この状態では、陰圧は形成されたばかりであり、弱い(小さい)。

0047

真空引き手段11aの動作が継続して、この陰圧が一定以上大きくなると(ST4,)、ここから、脈動による搾乳動作に入る。上述の各実施形態で説明したように、各陰圧形成手段が動作されて、小部屋と内部空間との間の内部開閉手段が開くと、小部屋の空気が内部空間に入り込むので、陰圧は弱まる(ST5)。ここで、搾乳動作により、搾乳された母乳が内部空間S1からS3に導かれて、筒状の部材である陰圧空間の限定手段19内に一時貯留され、ある程度の量が溜まったら、開閉蓋18が開かれる(ST6,ST7)。これに対して、母乳が一定量溜まらない間は、ST8に進む(ST6,ST8)。すなわち、陰圧空間の限定手段19内で、母乳が一定量に到達しない間は、開閉蓋18を開くことができないので、ST8に進んで、内部開閉手段が閉じられ、陰圧が大きくなる(ST8)。また、ST6で母乳が一定量溜まって、開閉蓋18が開かれると、母乳は直ちに瓶本体15内に落下して貯留され、開閉蓋18は直ぐに閉じられて、ST8に進む。次いで、搾乳作業が終了しない限りは、ST5に戻って、作業者が瓶本体15に貯留された母乳の量や出方を見ながら、搾乳作業が終了しないうちは、上記の動作が繰り返される。また、作業者が瓶本体15に貯留された母乳の量を見ながら、母乳が目的の量だけ貯留されたり、あるいは母乳が出なくなって、搾乳作業が終了したと判断したら(ST9)、ST10に進んで、圧力開放ボタン16の頭部16aを図1の矢印Aの方向に押し込んで、各内部空間S2,S3,S1を大気圧とし(ST10)、図示しない電源スイッチをオフにして、使用を終了する(ST11)。

0048

図13は、本実施形態の搾乳器10と従来の脈動型搾乳器の搾乳動作における脈動の様子を示すグラフである。図示のAは、本実施形態の搾乳器10によるもの、Bは図1の構成中において、限定手段18を設けないか、開閉蓋18aを開いて使用したもの、Cは従来の脈動型搾乳器である。

0049

図示されているように、本実施形態の搾乳器10は、陰圧調整手段を備えているので、使用開始からの陰圧形成において、一定の大きさの陰圧になるまでの立ち上がりのスピードが早く、しかも、従来と比べて、小さな振幅による正確な脈動を実現できる。これにより、使用者の乳房に与える刺激がきわめて少なく、不快感のない使用が可能であるとともに、乳幼児授乳動作における脈動にきわめて近似した搾乳動作を実現することができる。しかも、陰圧調整手段は、このような脈動を行う陰圧を自動的に実現することができ、構成が簡単で、その分故障もすくなく、確実な動作を行うことができる。

0050

本発明は、上述の実施形態に限定されるものではなく、上記しない構成を付加することもできる。また、上記実施形態の各構成は、その一部を省略することができるし、相互に組み合わせてもよい。

発明の効果

0051

以上述べたように、本発明によれば、脈動における圧力変化を小さくして、使用に無理のない圧力変化を実現できる脈動搾乳器を提供することができる。

図面の簡単な説明

0052

図1本発明の実施形態に係る脈動搾乳器の構成を示す概略断面図である。
図2図1の脈動搾乳器の陰圧調整手段の第1の実施形態を示す上面図である。
図3図2のB−B線概略断面図である。
図4図1の脈動搾乳器の陰圧調整手段の第2の実施形態の外部空間と前記小部屋とを開閉する小部屋開閉手段を開いた状態の上面図である。
図5図4のC−C線概略断面図である。
図6図4の陰圧調整手段の外部空間と小部屋とを開閉する小部屋開閉手段を閉じた状態の上面図である。
図7図6のC−C線概略断面図である。
図8図1の脈動搾乳器の陰圧調整手段の第3の実施形態を示す上面図である。
図9図8のD−D線概略断面図であり、外部空間と前記小部屋とを開閉する小部屋開閉手段を開いた状態の上面図である。
図10図8のD−D線概略断面図であり、外部空間と前記小部屋とを開閉する小部屋開閉手段を閉じ、小部屋と陰圧形成空間とを開閉する内部開閉手段も閉じた状態の図である。
図11図8のD−D線概略断面図であり、外部空間と前記小部屋とを開閉する小部屋開閉手段を開いた状態の図である。
図12図1の脈動搾乳器の動作の一例を示すフローチャートである。
図13図1の脈動搾乳器の脈動動作と従来の脈動搾乳の脈動動作を比較したグラフである。

--

0053

10・・・脈動搾乳器、11・・・本体、12・・・本体、13・・・蓋体、15・・・瓶本体、16・・・圧力開放ボタン、18・・・開閉蓋、19・・・(陰圧空間の)限定手段、25・・・陰圧調整手段、31・・・小部屋、32・・・切り込み、35・・・タクト部、36・・・蓋部、40・・・陰圧調整手段、41・・・小部屋、42・・・切り込み、43・・・タクト部、46・・・蓋部、50・・・陰圧調整手段、51・・・小部屋、53・・・タクト部、56・・・蓋部、S1,S2,S3,S4・・・内部空間

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