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技術 自動焦点調節カメラ

出願人 株式会社ニコン
発明者 日下洋介内山重之渡邉利巳
出願日 1991年6月27日 (29年5ヶ月経過) 出願番号 2001-155515
公開日 2002年1月23日 (18年11ヶ月経過) 公開番号 2002-023047
状態 特許登録済
技術分野 焦点調節 自動焦点調節 自動焦点調節
主要キーワード 縦横十字 時間中点 自動切り替えモード 右側短辺 タイマー割り込みプログラム 優先状態 オーバラップ制御 巻上げ装置
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2002年1月23日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (20)

課題

主要被写体を的確に捕捉する。

解決手段

複数のデフォーカス量の中で絶対値最小のデフォーカス量を選択する第1の選択手段と、複数のデフォーカス量の中で最至近を示すデフォーカス量を選択する第2の選択手段と、第1の選択手段または第2の選択手段を切り換え切換手段と、切換手段により切り換えられた第1の選択手段または第2の選択手段のデフォーカス量に基づき撮影レンズ自動焦点調節する自動焦点調節手段と、切換手段により切り換えられた第1の選択手段または第2の選択手段のデフォーカス量の絶対値と所定値との比較結果に基づいて、切換手段による第1の選択手段と第2の選択手段の切り換えを制御する。

概要

背景

撮影画面の中央と中央以外の場所との複数の焦点検出領域における撮影レンズデフォーカス量を検出し、得られた複数のデフォーカス量から最至近,現状優先,平均などのアルゴリズムに従って最適デフォーカス量を決定し、最新および過去複数回の最適デフォーカス量に基づいてレンズ駆動量演算および撮影レンズの駆動を行なう自動焦点調節カメラが知られている。

概要

主要被写体を的確に捕捉する。

複数のデフォーカス量の中で絶対値最小のデフォーカス量を選択する第1の選択手段と、複数のデフォーカス量の中で最至近を示すデフォーカス量を選択する第2の選択手段と、第1の選択手段または第2の選択手段を切り換え切換手段と、切換手段により切り換えられた第1の選択手段または第2の選択手段のデフォーカス量に基づき撮影レンズを自動焦点調節する自動焦点調節手段と、切換手段により切り換えられた第1の選択手段または第2の選択手段のデフォーカス量の絶対値と所定値との比較結果に基づいて、切換手段による第1の選択手段と第2の選択手段の切り換えを制御する。

目的

本発明の目的は主要被写体を的確に捕捉することにある。

効果

実績

技術文献被引用数
1件
牽制数
1件

この技術が所属する分野

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請求項1

撮影レンズと、撮影画面内に設定された複数の焦点検出領域においてデフォーカス量を検出する焦点検出手段と、前記複数のデフォーカス量の中で絶対値最小のデフォーカス量を選択する第1の選択手段と、前記複数のデフォーカス量の中で最至近を示すデフォーカス量を選択する第2の選択手段と、前記第1の選択手段または前記第2の選択手段を切り換え切換手段と、前記切換手段により切り換えられた前記第1の選択手段または前記第2の選択手段のデフォーカス量に基づき前記撮影レンズを自動焦点調節する自動焦点調節手段と、前記切換手段により切り換えられた前記第1の選択手段または前記第2の選択手段のデフォーカス量の絶対値と所定値との比較結果に基づいて、前記切換手段による前記第1の選択手段と前記第2の選択手段の切り換えを制御する制御手段とを備えることを特徴とする自動焦点調節カメラ

技術分野

0001

本発明は自動焦点調節装置を備えたカメラに関する。

背景技術

0002

撮影画面の中央と中央以外の場所との複数の焦点検出領域における撮影レンズデフォーカス量を検出し、得られた複数のデフォーカス量から最至近,現状優先,平均などのアルゴリズムに従って最適デフォーカス量を決定し、最新および過去複数回の最適デフォーカス量に基づいてレンズ駆動量演算および撮影レンズの駆動を行なう自動焦点調節カメラが知られている。

発明が解決しようとする課題

0003

しかしながら、上述した従来の自動焦点調節カメラでは、複数の焦点検出領域で得られた複数のデフォーカス量の中から被写体に応じた最適なデフォーカス量を選択することができず、主要被写体を的確に捕捉することができないという問題がある。

0004

本発明の目的は主要被写体を的確に捕捉することにある。

課題を解決するための手段

0005

本発明は、撮影レンズと、撮影画面内に設定された複数の焦点検出領域においてデフォーカス量を検出する焦点検出手段と、複数のデフォーカス量の中で絶対値最小のデフォーカス量を選択する第1の選択手段と、複数のデフォーカス量の中で最至近を示すデフォーカス量を選択する第2の選択手段と、第1の選択手段または第2の選択手段を切り換え切換手段と、切換手段により切り換えられた第1の選択手段または第2の選択手段のデフォーカス量に基づき撮影レンズを自動焦点調節する自動焦点調節手段と、切換手段により切り換えられた第1の選択手段または第2の選択手段のデフォーカス量の絶対値と所定値との比較結果に基づいて、切換手段による第1の選択手段と第2の選択手段の切り換えを制御する制御手段とを備える。

発明を実施するための最良の形態

0006

図1は、一実施例の構成を示すブロック図である。AFCPU1は、自動焦点調節の演算処理およびレンズ制御を行うマイクロコンピュータメインCPU2は、露出制御フィルム巻き上げ,シャッターチャージなどのシーケンス制御を行うマイクロコンピュータである。撮影レンズ3は、光軸方向の移動により焦点調節可能なレンズである。距離設定器11は、撮影者希望する被写体距離を設定する設定器であり、設定された距離情報はAFCPU1へ送られる。倍率設定器12は、撮影者が希望する撮影倍率を設定する設定器であり、設定された倍率情報はAFCPU1へ送られる。AFセンサ13は、焦点検出光学系光電変換素子とから構成され、撮影レンズ3を通過してくる光束によって、画面上の複数の領域において形成された被写体像光強度分布に対応する被写体像信号を発生する。AFCPU1は、この被写体像信号に周知の演算処理を行なって、画面上の複数の領域において形成された被写体像面の予定焦点面(フィルム面)に対するデフォーカス量を検出する。

0007

AFセンサ13の構成例を図2に示す。AFセンサ13は、視野マスク40,フィールドレンズ41および2対の再結像レンズ42A,42B、43A,43Bからなる焦点検出光学系44と、2対の受光部45A,45B、46A,46BからなるCCDなどの光電変換素子47とから構成されている。上記の構成において、撮影レンズ3の射出瞳33に含まれる光軸34に対して対称な2対の領域35A,35B、36A,36Bを通る光束は、図3に示す焦点検出領域に対応した開口を有する視野マスク40付近で一次像を形成する。視野マスク40の開口部に形成された一次像の一部は、さらにフィールドレンズ41および2対の再結像レンズ42A,42B、43A,43Bにより光電変換素子47の2対の受光部45A,45B、46A,46B上に2対の二次像として形成される。

0008

周知のように、光電変換素子47上で対になった二次像の受光部の並び方向の相対的位置関係を、光電変換素子47が発生する被写体像信号を用いて検出することにより、撮影レンズ3のデフォーカス量を検出できる。また、この位置関係図6のごとく撮影画面上に設定された複数の焦点検出領域ごとに検出することによって、焦点検出領域ごとにデフォーカス量を検出することができる。

0009

図3は、画面中央に縦横十字形に設定された複数の焦点検出領域を示し、画面長辺方向に領域F1〜F5、短辺方向に領域F6〜F8の計8領域が設定され、それぞれの領域においてデフォーカス量が検出される。また図4は、画面中央の焦点検出領域に画面左右の焦点検出領域を加えた別例を示す。画面左側短辺方向に領域F9〜F11、画面右側短辺方向に領域F12〜F14が設定される。

0010

ふたたび図1に戻って説明を続ける。動き検出装置14は、周知の加速度センサーなどにより構成され、レンズまたはボディ動きまたはブレを検出する。動き検出装置14の出力はAFCPU1へ送られ、レンズまたはボディの動き(位置変動)が判定される。モータ15は、AFCPU1からの駆動制御信号を受け、不図示のギア系を介して撮影レンズ3のフォーカシングレンズを光軸方向に移動させる。AFCPU1は、デフォーカス量に応じてモータ15の駆動方向および駆動量を制御し、撮影レンズ3を合焦させる。距離検出装置31は、撮影レンズ3のフォーカシングレンズの絶対位置をエンコードする装置であって、エンコードされた信号はAFCPU1へ送られ、フォーカシングレンズが現状位置で設定されている被写体距離を検出する。また焦点距離検出装置32は、撮影レンズ3のズームレンズの絶対位置をエンコードする装置であって、エンコードされた信号はAFCPU1へ送られ、ズームレンズが現状位置で設定されている焦点距離を検出する。

0011

レリーズタン20は、半押しにより自動焦点調節動作を起動させ、全押しにより露出動作撮影動作)を起動させるための操作部材であり、解放状態から半押し状態を経て全押し状態に移る。レリーズボタン20が半押しされると半押し信号がAFCPU1へ送られ、全押しされると全押し信号がメインCPU2へ送られる。AFCPU1は、A信号を発生してメインCPU2に露出動作の起動を要求したり、連写時の駒速を設定する。駒速設定器21は、外部から連写時の駒速および巻き上げモードを設定する設定器であり、設定された駒速および巻き上げモード情報はメインCPU2へ送られる。メインCPU2は、シャッターボタン20の全押し信号またはAFCPU1からのA信号に応答して、不図示の測光装置から得られる輝度情報露出制御モード情報に応じて、絞り機構部33、シャッター機構部22を制御する。また露出時に、巻き上げ装置23,シャッタチャージ機構部24,ミラー機構部25を制御する。さらに、これらのシーケンスタイミング情報M信号でAFCPU1へ送る。

0012

次に、本実施例で用いる諸量を以下のように定義する。図4は、移動被写体理想像面の動きX1と、自動焦点調節動作を行って撮影レンズ3を駆動した時の像面の動きX2とを示す図である。この図を参照して諸量の定義を説明する。
(1)サフィックスnは、焦点検出動作回数を表す。n=1,2,3・・・。
(2)焦点検出動作において複数の焦点検出領域で検出された複数のデフォーカス量をda,db,・・・,dzとする。ただし、後ピン状態のときのデフォーカス量の符号を+とする。複数のデフォーカス量da,db,・・・,dzは、AFセンサ13の同じ蓄積時間の出力に基づいて得られたものとする。焦点検出不能でデフォーカス量が検出できない場合があり、その時は、da=@,db=@,・・・,dz=@と表す。
(3)電荷蓄積期間中点時刻をtn−1,tn,tn+1,・・・とする。

0013

(4)複数のデフォーカス量da,db,・・・,dzの中から最終的に選択されたデフォーカス量を、n回目の焦点検出の結果の選択デフォーカス量dnとする。デフォーカス量dnは、時刻tnより遅れた時刻tenに演算が終了して求められることになる。
(5)複数のデフォーカス量da,db,・・・,dzの中で、最至近を示すデフォーカス量を最至近デフォーカス量rnとする。
rn=MAX(da,db,・・・,dz) ・・・(1)
ただし、焦点検出不能時はrn=@と表す。上記最至近デフォーカス量rnの算出において、複数のデフォーカス量da,db,・・・,dzの中で、焦点検出領域が画面中央付近にある焦点検出領域(例えば、図3の領域F2〜F4,F6〜F8、図4の領域F1〜F8)のデフォーカス量に制限した場合の至近デフォーカス量をr’nとする。また、複数のデフォーカス量da,db,・・・,dzは、AFセンサ13の同じ蓄積時間の出力に基づいて得られたものと仮定しているが、それぞれのデフォーカス量が異なる蓄積時間の出力に基づいて得られる場合は、後述するようにそれぞれの蓄積時間に応じて異なるオーバラップ補正量を算出してオーバラップ補正を行い、オーバラップ補正後の複数のデフォーカス量のうち最至近を示すデフォーカス量を選択すればよい。

0014

(6)複数のデフォーカス量da,db,・・・,dzの中で、所定値K4以上、K5以下のデフォーカス量で最至近を示すデフォーカス量を至近デフォーカス量snとする。
sn=MAX(ba,bb,・・・,bz) ・・・(2)
ただし、ba,bb,・・・,bzは、K4<(da,db,・・・,dz)<K5の条件を満足するものとする。例えば、K4<da<K5ならba=da、これ以外の場合はbaなしとする。焦点検出不能時または条件を満足するba,bb,・・・,bzがない場合は、sn=@と表す。上記の至近デフォーカス量snの算出において、複数のデフォーカス量da,db,・・・,dzの中で、焦点検出領域が画面中央付近にある焦点検出領域(例えば、図3の領域F2〜F4,F6〜F8、図4の領域F1〜F8)のデフォーカス量に制限した場合の至近デフォーカス量をs’nとする。所定値K4、K5の制限を設けた理由は、大幅に至近にある邪魔者に影響されないで、背景から浮き出てくる被写体のみを検出するためであり、例えばK4=−4mm、K5=4mm程度にしておく。またK4,K5をレンズ焦点距離,倍率,輝度,今回の焦点検出時間(レリーズの有無)を加味して調整してもよい。至近デフォーカス量snは、後述の現状優先状態で背景から部分的に浮き出てくる被写体を追尾判定するために使用される。

0015

(7)オーバラップ補正量Dcは、蓄積時間中の平均レンズ位置Lanとデフォーカス量算出時刻tenでのレンズ位置Lenとの差Lc=Len−Lanを像面移動量換算した量である。
Dc=C*Lc ただし、Cは換算係数。 ・・・(3)
また、レンズ移動量と像面移動量の関係は、レンズ位置,被写体位置によらずほぼ線形になると仮定する。さらに、複数のデフォーカス量da,db,・・・,dzはAFセンサ13の同じ蓄積時間の出力に基づいて得られたものと仮定しているが、それぞれのデフォーカス量が異なる蓄積時間の出力に基づいて得られる場合は、それぞれの蓄積時間に応じて異なるオーバラップ補正量が算出されることになる。
(8)複数のデフォーカス量da,db,・・・,dzをオーバラップ補正したデフォーカス量の中で絶対値最小を示すデフォーカス量を、現状優先デフォーカス量pnとする。例えば、|db−Dc|=MIN(|da−Dc|,|db−Dc|,・・・,|dz−Dc|)の場合は、pn=dbとする。焦点検出不能時は、pn=@と表す。上記現状優先デフォーカス量pnの算出において、複数のデフォーカス量da,db,・・・,dzの中で、焦点検出領域が画面中央付近にある焦点検出領域(例えば、図3の領域F2〜F4,F6〜F8、図4の領域F1〜F8)のデフォーカス量に制限した場合の現状優先デフォーカス量をp’nとする。

0016

(9)補正デフォーカス量D(n−1)nは、時刻t(n−1)とtnの間に駆動されたレンズ移動量L(n−1)nを像面移動量に換算した量である。
D(n−1)n=C*L(n−1)n ・・・(5)
n=1の場合、D(n−1)n=0とする。
(10)像面速度V(n−1)nは、時刻t(n−1)とtnの間に像面が移動する速度である。2つのデフォーカス量d(nー1),dnが確定した場合、像面速度V(nー1)nを次のようにして求める。
V(nー1)n=(dn+D(n−1)n−d(n−1))
/(tn−t(n−1)) ・・・(6)
ただし、2つのデフォーカス量d(nー1),dn=@の場合、およびn−1の場合は、V(nー1)n=@と表す。上記では、連続する2つのデフォーカス量から像面速度を算出しているが、検出時間間隔が短いと算出結果が誤差を含み信頼性がなくなるので、1つおきとか2つおきにし、時間間隔を長くしてもよい。

0017

(11)今回の像面速度Va,Vb,・・・,Vzは、今回検出された複数のデフォーカス量da,db,・・・,dzに対して求められる像面速度である。
Va=(da+D(n−1)n−d(n−1))
/(tn−t(nー1)) ・・・(7)
Vb=(db+D(n−1)n−d(n−1))
/(tn−t(nー1)) ・・・(8)
・・・
Vz=(dz+D(n−1)n−d(n−1))
/(tn−t(nー1)) ・・・(9)
ただし、デフォーカス量d(nー1)またはda,db,・・・,dz=@場合およびn=1の場合は、Va,Vb,・・・,Vz=@と表す。
(12)今回の予想像面速度Vf(nー1)nは、前回の像面速度V(n−2)(nー1)からの連続性を考慮して定められる像面速度である。
Vf(nー1)n=α*V(n−2)(nー1)+β ・・・(10)
ただし、V(n−2)(nー1)=@の場合は、Vf(nー1)n=@とする。係数α,βは、像面移動方向,レンズ焦点距離,倍率,像面加速度,輝度,今回の焦点検出時間(レリーズの有無),前回と今回の焦点検出時間間隔の比(レリ−ズの有無)を加味して調整する。

0018

(13)複数のデフォーカス量da,db,・・・,dzから像面速度の連続性を最適にするデフォーカス量を、追尾デフォーカス量fnとする。すなわち、今回の像面速度Va,Vb,・・・,Vzの中で、予想像面速度Vf(nー1)nとの差を最小とさせるデフォーカス量を今回の追尾デフォーカス量fnする。例えば、
|Vf(n−1)n−Vb|=MIN(|Vf(n−1)n−Va|,
|Vf(n−1)n−Vb|,・・・,
|Vf(n−1)n−Vz|)・・・(11)
の場合、fn=dbとなる。ただしVf(n−2)(nー1)=@の場合、またはVa,Vb,・・・,Vz=@の場合は、fn=@とする。また、追尾の安定性を向上させるために焦点検出領域の連続性を導入してもよい。例えば、上記判定にはVa,Vb,・・・,Vzの中で、前回採用された焦点検出領域の像面速度を優先するとか、前回採用された焦点検出領域近傍の領域の像面速度に制限する。

0019

(14)至近像面速度Vs(n−1)nは、時刻t(n−1)とtnの間に至近像面が移動する速度である。2つの至近デフォーカス量s(nー1),snが確定した場合、至近像面速度Vs(nー1)nを次のようにして求める。
Vs(nー1)n=(sn+D(n−1)n−s(n−1))
/(tn−t(nー1)) ・・・(12)
ただし、2つのデフォーカス量s(nー1)またはsn=@であった場合およびn=1の場合は、Vs(nー1)n=@と表す。至近像面速度Vs(nー1)nは、現状優先状態で背景から部分的に浮き出てくる被写体を追尾判定するために使用される。

0020

上述した諸量の定義を用いて、動作を説明する。実施例の装置では5つの動作状態があり、図6図7に示すように各動作状態遷移する。なおこれらの動作は、AFCPU1で制御される。
非動作状態]この状態では、焦点検出動作が行われない。従って、デフォーカス量は検出されない。レリーズボタン20が半押しされてからの応答性を高めるため、レンズ駆動と表示を禁止して焦点検出を行い、最至近状態と同じ動作をしてもよい。
[最至近状態]AFセンサ13を蓄積動作させ、センサ出力から得た複数のデフォーカス量da,db,・・・,dzの中で、今回の選択デフォーカス量dnとして今回の最至近デフォーカス量rnを選択する。この動作を焦点検出1とする。
dn=rn

0021

[現状優先状態]AFセンサ13を蓄積動作させ、センサ出力から得た複数のデフォーカス量da,db,・・・,dzの中で、今回の選択デフォーカス量dnとして、複数のデフォーカス量da,db,・・・,dzをオーバラップ補正したデフォーカス量の中で絶対値最小となるデフォーカス量pnを選択する。この動作を焦点検出2とする。
dn=pn
追尾状態]AFセンサ13を蓄積動作させ、センサ出力から得た複数のデフォーカス量da,db,・・・,dzの中で、像面速度の連続性を最適にするデフォーカス量fnを選択する。この動作を焦点検出3とする。
dn=fn
[合焦フォーカスロック状態]AFセンサ13を蓄積動作させ、センサ出力から得た複数のデフォーカス量da,db,・・・,dzの中で、今回の選択デフォーカス量dnとして、複数のデフォーカス量da,db,・・・,dzをオーバラップ補正したデフォーカス量の中で絶対値最小となるデフォーカス量pnを選択する。この動作を焦点検出2とする。
dn=pn
また、合焦フォーカスロック状態ではレンズ駆動が禁止され、表示が合焦表示でロックされる。従って、オーバラップ補正量は0になる。また、後述の自動切り替えモード以外では、合焦フォーカスロック状態と非動作状態は実質的に同一となる。自動切り替えモードでは合焦フォーカスロック状態から追尾状態に移る場合がある。

0022

上記状態でのAFセンサ13の蓄積動作は、メインCPU2からのM信号に応じてミラーダウンしている状態でのみ行われる。

0023

各動作状態の遷移の判定条件として、以下のものがある。なお以下では、YESは判定の結果が肯定された場合を示し、NOは判定の結果が否定された場合を示す。
[合焦判定1]
YES:最新の最至近デフォーカス量rnの絶対値が所定値K1より小さい。
|rn|<K1
NO :最新の最至近デフォーカス量rnの絶対値が所定値K1以上である。
|rn|≧K1
[合焦判定2]
YES:最新の現状優先デフォーカス量pnの絶対値が所定値K2より小さい。
|pn|<K2
NO :最新の現状優先デフォーカス量pnの絶対値が所定値K2以上である。
|pn|≧K2
また、合焦判定2の時間的な安定性を向上させるため、過去の現状優先デフォーカス量と重み付け平均をとることも考えられる。この場合、今回の時間平均デフォーカス量pn’は次のようになる。
pn’=(w0*pn+w1*p(n−1)+・・+wm*p(n−m))
/ws ・・・(13)
ws=w0+w1+・・+wm ・・・(14)
ただし、平均をとるために使用されるデフォーカス量の範囲は、合焦判定2が連続している、すなわちレンズが停止していた場合のデフォーカス量とする。このようにして求めた時間平均デフォーカス量に対して合焦判定2を行うことになる。

0024

[合焦判定3]
YES:最新の現状優先デフォーカス量pnの絶対値が所定値K3より小さい。
|pn|<K3
NO :最新の現状優先デフォーカス量pnの絶対値が所定値K3以上である。
|pn|≧K3
なお上記係数は、K1<K2<K3とする。またK1,K2,K3をレンズ焦点距離,倍率,輝度,今回の焦点検出時間(レリーズの有無)などを加味して調整してもよい。
[合焦判定4]
YES:合焦判定3でYESが過去N回連続して発生した。
NO :上記以外

0025

追尾判定とは、被写体が静止しているか移動しているかの判定を行うことを表し、移動している場合には、被写体を追尾するようなレンズ駆動制御を起動する。
[追尾判定1]
YES:d(n−2),d(n−1),dn≠@
且つ、|d(n−2)|,|d(n−1)|,|dn|<dk
且つ、V(n−2)(n−1),V(n−1)n≠@
且つ、|V(n−2)(n−1)|>Vk
且つ、|V(n−1)n|>Vk
且つ、0<Kmin<V(n−2)(n−1)/V(n−1)n<Kmax
なおの条件は、像面が大幅に離れている場合、算出された像面速度の信頼性が低いので追尾判定を避けるためのものである。またの条件で、2つの像面速度の比の代りに差を用いてもよい。さらに、所定値dk,Vk,Kmin,Kmaxは、像面移動方向,レンズ焦点距離,倍率,像面加速度,輝度,今回の焦点検出時間(レリーズの有無),前回と今回の焦点検出時間間隔の比(レリ−ズの有無)を加味して調整する。
NO :上記以外

0026

[追尾判定2]
YES:s(n−2),s(n−1),sn≠@
且つ、|s(n−2)|,|s(n−1)|,|sn|<dk
且つ、Vs(n−2)(n−1),Vs(n−1)n≠@
且つ、Vs(n−2)(n−1)>Vk
且つ、Vs(n−1)n>Vk
且つ、0<Kmin<Vs(n−2)(n−1)/Vs(n−1)n<Kmax
なおの条件は、像面が大幅に離れている場合、算出された像面速度の信頼性が低いので追尾判定を避けるためのものである。またの条件は、被写体が近づく時だけに追尾判定を限定するためのものである。さらに、の条件で、2つの像面速度の比の代りに差を用いてもよい。所定値dk,Vk,Kmin,Kmaxは、像面移動方向,レンズ焦点距離,倍率,像面加速度,輝度,今回の焦点検出時間(レリーズの有無),前回と今回の焦点検出時間間隔の比(レリ−ズの有無)を加味して調整する。
NO :上記以外

0027

[追尾判定3]上記追尾判定1における選択デフォーカス量dnの代りに、最至近状態では中央優先の最至近デフォーカス量r’n、現状優先状態では中央優先の現状優先デフォーカス量p’nを用い、このデフォーカス量とこのデフォーカス量から算出された像面速度に基づいて追尾判定1と同様な判定を行う。なお、上記判定でNOの場合に追尾判定1を行うようにしてもよい。このようにすれば、焦点検出領域のうち画面中央部の焦点検出領域において優先的に被写体の静止移動の判定を行うことができる。
[追尾判定4]上記追尾判定2における最至近デフォーカス量snの代りに中央優先の最至近デフォーカス量s’nを用い、このデフォーカス量とこのデフォーカス量から算出された像面速度に基づいて追尾判定2と同様な判定を行う。なお、上記判定でNOの場合に追尾判定2を行うようにしてもよい。このようにすれば、焦点検出領域のうち画面中央部の焦点検出領域において優先的に被写体の静止移動の判定を行うことができる。

0028

次に、レンズ駆動制御について説明する。
[レンズ駆動1]最至近状態,現状優先状態におけるレンズ駆動制御であり、レンズ移動量Lxを制御する。
Lx=Ln−Lc ・・・(15)
ここで、レンズ移動量Lnは、今回選択されたデフォーカス量dnをレンズ移動量に換算した量である。
Ln=dn/C ・・・(16)
[レンズ駆動2]追尾状態におけるレンズ駆動制御(速度制御型)であり、理想像面の動きと実際の像面の動きが一致するまではレンズ移動量を制御し(全速)、像面の動きが一致した後は移動速度を制御して理想像面の動きに追随する。レンズ移動量Lxは、
Lx=Ln−Lc+V(n−1)n*t/C ・・・(17)
ここで、tは、蓄積時間中点を起点とした経過時間である。目標に追いついた後も一定時間ごとにかかるタイマー割り込みで目標となるレンズ移動量が更新されることになる。あるいは、リアルタイムに速度制御してもよい。

0029

上述したレンズ駆動2の別例を説明する。
[レンズ駆動2A]追尾状態におけるレンズ駆動制御(オーバラップ制御型)であり、今回の蓄積時間の中点の時刻から所定時間Tx後に(デフォーカス量の算出までにすでに時間が経過している)、像面が一致するようにレンズ移動量Lnを定める。レンズ移動量Lxは、
Lx=Ln−Lc+V(n−1)n*Tx/C ・・・(18)
また上記レンズ駆動2において、撮影レンズ3側にレンズ駆動手段が内蔵されている場合は、今回のデフォーカス量dn,像面速度V(n−1)nの情報をボディ側から撮影レンズ3側へ送出し、撮影レンズ3側でこれらの情報に従って上述したレンズ駆動2の制御を行うことができる。このようにすれば、ボディ側で多種の交換レンズに対して一律に制御しなくてもよく、レンズごとに最適化したレンズ駆動制御を行うことができる。特にマイクロレンズなどの特殊レンズに対しては効果がある。

0030

図6は、コンティニュアスモード(合焦後のフォーカスロックなし)における状態遷移図である。各状態間の遷移を説明する。
A:シャッターレリーズ半押し信号OFFで、最至近,現状優先,追尾状態から非動作状態に移る。また、電源ON時初期状態は非動作状態である。
B:シャッターレリーズ半押し信号ONで、非動作状態から最至近状態に移る。
C:追尾判定1がNOでかつ合焦判定1がNOの場合、レンズ駆動1(通常駆動)を行うとともに、最至近状態を維持する。
D:追尾判定1がNOでかつ合焦判定1がYESの場合、撮影レンズ3を駆動せずに最至近状態から現状優先状態に移る。
E:追尾判定1がYESの場合、レンズ駆動2(追尾駆動)を行って最至近状態から追尾状態に移る。
F:追尾判定1がNO,且つ追尾判定2がNO,且つ合焦判定2がYESの場合,撮影レンズ3を駆動せずに現状優先状態を維持する。
G:追尾判定1がNO,且つ追尾判定2がNO,且つ合焦判定2がNO,且つ合焦判定3がYESの場合、レンズ駆動1(通常駆動)を行って現状優先状態を維持する。

0031

H:追尾判定1がNO,且つ追尾判定2がNO,且つ合焦判定2がNO,且つ合焦判定3がNOの場合、まず今回の選択デフォーカス量をdn=pnからdn=rnに変更し、レンズ駆動1(通常駆動)を行って現状優先状態から最至近状態に移る。
I:追尾判定1がYESまたは追尾判定2がYESの場合、追尾判定2がYESの時は追尾状態への遷移で支障を生じないように、今回の選択デフォーカス量dn=pnをdn=snに、像面速度V(n−1)n=Vp(n−1)nをV(n−1)n=Vs(n−1)nに書き換える。そして、レンズ駆動2(追尾駆動)を行って、現状優先状態から追尾状態に移る。
J:追尾判定1がYESの場合、レンズ駆動2(追尾駆動)を行って追尾状態を維持する。
K:追尾判定1がNOの場合、今回の選択デフォーカス量dn=pnからdn=rnに変更する。そして、レンズ駆動1(通常駆動)を行って追尾状態から最至近状態に移る。

0032

図8図9は、コンティニュアスモードにおける自動焦点調節制御プログラム例を示すフローチャートである。これらのフローチャートにより、コンティニュアスモードにおける動作を説明する。
[非動作状態]ステップS100において、電源がONされるとステップS101へ進む(非動作状態)。ステップS101で、半押し信号ONでステップS102へ進む(最至近状態へ移行)。
[最至近状態]ステップS102で、焦点検出1を行い、続くステップS103で、追尾判定1を行い、肯定されるとステップS120へ進み(追尾状態へ移行)、否定されるとステップS104へ進む。ステップS104では、合焦判定1を行い、肯定されるとステップS110へ進み(現状優先状態へ移行)、否定されるとステップS105へ進む。ステップS105で、レンズ駆動1を行った後、ステップS102へ戻る。

0033

[現状優先状態]ステップS110において、焦点検出2を行い、続くステップS111で、追尾判定1を行う。判定の結果、肯定されるとステップS120へ進み(追尾状態へ移行)、否定されるとステップS112へ進む。ステップS112では、追尾判定2を行い、肯定されるとステップS120へ進む(追尾状態へ移行)。なお、選択デフォーカス量dn=sn,像面速度V(n−1)n=Vs(n−1)nとする。また、ステップS112が否定された時は、ステップS113へ進んで合焦判定2を行い、肯定されるとステップS110へ戻り、否定されるとステップS114へ進む。ステップS114で、合焦判定3を行い、肯定されるとステップS115へ進み、否定されるとステップS105へ進む(最至近状態へ移行)。なお、選択デフォーカス量dn=rnとする。ステップS115で、レンズ駆動1を行った後、ステップS110へ戻る。

0034

[追尾状態]ステップS120において、レンズ駆動2を行い、続くステップS121で、焦点検出3を行う。ステップS122で、追尾判定1を行い、肯定されるとステップS120へ戻り、否定されるとステップS105へ進む(最至近状態へ移行)。選択デフォーカス量dn=rnとする。このように、現状優先状態において、追尾判定2により背景から焦点検出領域の一部分が浮き出て近づいてくる場合でも確実に被写体の静止移動判定が可能である。

0035

図10図11は、コンティニュアスモードの他の制御プログラム例を示すフローチャートである。図8図9に示すコンティニュアスモードとは、最至近状態,現状優先状態における追尾判定だけが異なり、同様な処理を行なうステップに対しては同ステップ番号を付して相違点を中心に説明する。ステップS103で、追尾判定3を行い、肯定されるとステップS120へ進む(追尾状態へ移行)。なお、選択デフォーカス量dn=r’n,像面速度V(n−1)n=Vr’(n−1)nとする。また、ステップS103が否定されるとステップS104へ進む。ステップS111では、追尾判定3を行い、肯定されるとステップS120へ進む(追尾状態へ移行)。選択デフォーカス量dn=p’n,像面速度V(n−1)n=Vp’(n−1)nとする。また、ステップS111が否定されるとステップS112へ進む。ステップS112で、追尾判定4を行い、肯定されるとステップS120へ進む(追尾状態へ移行)。選択デフォーカス量dn=s’n,像面速度V(n−1)n=Vs’(n−1)nとする。また、ステップS112が否定されるとステップS113へ進む。

0036

上述したコンティニュアスモードをこのように変更することによって、追尾状態への移行は、常に画面中央付近の焦点検出領域のデフォーカス量だけに基づき、または、これらのデフォーカス量を優先して行われることになる。すなわち、画面中央付近のスポット的な領域で静止移動判定を行うので、移動被写体を捕捉することが容易になる。なお、追尾状態に移行した後も、ステップS122の追尾判定1において焦点検出領域を画面中央付近に制限することによって、追尾判定を画面中央付近のみで行うようにしてもよい。

0037

図7は、シングルモード(合焦後のフォーカスロックあり)における状態遷移図である。各状態間の遷移を説明する。
A:半押し信号OFFで最至近,現状優先,追尾状態,合焦フォーカスロック状態から非動作状態へ移る。なお、電源ON時の初期状態は非動作状態である。
B:半押し信号ONにより非動作状態から最至近状態に移る。
C:追尾判定1がNOでかつ合焦判定1がNOの場合、レンズ駆動1(通常駆動)を行って最至近状態を維持する。
D:追尾判定1がNOでかつ合焦判定1がYESの場合、レンズ駆動を行なわず、最至近状態から現状優先状態に移る。
E:追尾判定1がYESの場合、レンズ駆動2(追尾駆動)を行って最至近状態から追尾状態に移る。
F:追尾判定1がNO,且つ追尾判定2がNO,且つ合焦判定2がYESの場合、撮影レンズ3を駆動せずに現状優先状態を維持する。
G:追尾判定1がNO,且つ追尾判定2がNO,且つ合焦判定2がNO,且つ合焦判定3がYESの場合、レンズ駆動1(通常駆動)を行って現状優先状態を維持する。

0038

H:追尾判定1がNO,且つ追尾判定2がNO,且つ合焦判定2がNO,且つ合焦判定3がNOの場合、まず今回の選択デフォーカス量をdn=pnからdn=rnに変更する。そして、レンズ駆動1(通常駆動)を行って現状優先状態から最至近状態に移る。
I:追尾判定1がYESまたは追尾判定2がYESの場合、追尾判定2がYESの時は追尾状態への遷移で支障を生じないように、今回の選択デフォーカス量dn=pnをdn=snに、像面速度V(n−1)n=Vp(n−1)nをV(n−1)n=Vs(n−1)nに書き換える。そして、レンズ駆動2(追尾駆動)を行って現状優先状態から追尾状態に移る。
J:追尾判定1がYESの場合、レンズ駆動2(追尾駆動)を行って追尾状態を維持する。
K:追尾判定1がNOの場合、今回の選択デフォーカス量dn=pnからdn=rnに変更する。そして、レンズ駆動1(通常駆動)を行って追尾状態から最至近状態に移る。
N:追尾判定2がNOでかつ合焦判定4がYESの場合、撮影レンズ3を駆動せず、現状優先状態から合焦フォーカスロック状態に移る。
P:追尾判定1がYESまたは追尾判定2がYESの場合、追尾状態への遷移で支障を生じないように、今回の選択デフォーカス量dn=pnをdn=snに、像面速度V(n−1)n=Vp(n−1)nをV(n−1)n=Vs(n−1)nに書き換える。そして、レンズ駆動2(追尾駆動)を行って合焦フォーカスロック状態から追尾状態へ移る。
Q:追尾判定1がNOでかつ追尾判定2がNOの場合、撮影レンズ3を駆動せず、合焦フォーカスロック状態を維持する。

0039

図12図13は、シングルモードにおける焦点調節制御プログラム例を示すフローチャートである。なおこの動作では、図8図9に示すコンティニュアスモード時の動作に、現状優先状態における合焦判定および合焦フォーカスロック状態が追加される。図8図9と同様の処理を行なうステップに対しては同ステップ番号を付して相違点を中心に説明する。
[現状優先状態]ステップS113で、合焦判定2を行い、肯定されるとステップS116へ進み、否定されるとステップS114へ進む。ステップS116で、合焦判定4を行い、肯定されるとステップS130へ進み(合焦フォーカスロック状態へ移行)、否定されるとステップS110へ戻る。
[合焦フォーカスロック状態]ステップS130において、焦点検出2を行い、続くステップS131で、追尾判定1を行う。肯定されるとステップS120へ進み(追尾状態へ移行)、否定されるとステップS132へ進む。ステップS132では、追尾判定2を行い、肯定されるとステップS120へ進む(追尾状態へ移行)。なお、選択デフォーカス量dn=sn,像面速度V(n−1)n=Vs(n−1)nとする。また、ステップS132が否定されるとステップS130へ戻る。

0040

このように、現状優先状態で合焦判定4により、合焦が何回か継続したことをもって、合焦フォーカスロック状態に移行しレンズ駆動を禁止するので、静止被写体を撮る場合、フォーカスロック動作を必要としない。また、合焦フォーカスロック状態においても、被写体の静止移動を検出しているので、静止していた被写体が移動した場合でも確実に検出でき、レンズ駆動禁止を解除してレンズ駆動を再開することができる。

0041

図14図15は、シングルモードの他の制御プログラム例を示すフローチャートである。図12図13に示すシングルモードと合焦フォーカスロック状態における動作だけが異なり、同様な処理を行なうステップに対しては同ステップ番号を付して相違点を中心に説明する。
[現状優先状態]ステップS116で、合焦判定4を行い、肯定されるとステップS133へ進み(合焦フォーカスロック状態へ移行)、否定されるとステップSS110へ戻る。
[合焦フォーカスロック状態]ステップS133で、動き検出を行う。この動き検出は、動き検出装置14からの出力信号に基づきAFCPU1が行う。判定の結果、撮影レンズ3またはボディが動いている(ブレあり)時は、追尾判定を行なわずステップS133へ戻る。そうでなければステップS130へ進んで、追尾判定を行う。ステップS132で、追尾判定2を行い、肯定されるとステップS120へ進む(追尾状態へ移行)。選択デフォーカス量dn=sn,像面速度V(n−1)n=Vs(n−1)nとする。また、ステップS132が否定された時はステップS133へ戻る。

0042

このように、合焦フォーカスロック状態では、撮影レンズ3またはボディの動き検出の結果、動いている場合は追尾判定を禁止し、動いていない場合は追尾判定を行なうようにしているので、カメラをパンニングした時に被写体との距離関係が変化し、誤って被写体が移動していると判定して追尾動作を行うことがなくなるとともに、カメラが静止している場合には確実に被写体の静止移動の判定を行うことができる。なお、最至近状態,現状優先状態,追尾状態においても、追尾判定,合焦判定の前に動き検出を行い、撮影レンズまたはボディが動いている場合は追尾判定または合焦判定を禁止し、動いていない場合だけ追尾判定または合焦判定を許可するようにしてもよい。このようにすればカメラをパンニングした時に被写体との距離関係が変化し、誤って被写体が移動していると判定して追尾動作を行ったり、不要な被写体に対して合焦判定することがなくなるとともに、カメラが静止している場合には確実に被写体の静止移動の判定や合焦判定を行うことができる。

0043

図16図17は、コンティニュアスモードにおける他の制御プログラム例を示すフローチャートである。なおこのコンティニュアスモードでは、図8図9に示すコンティニュアスモードに、最至近状態,追尾状態における駒速設定の動作が追加されるところだけが異なり、同様な処理を行なうステップに対しては同ステップ番号を付して相違点を中心に説明する。
[非動作状態]ステップS101において、半押し信号ONでステップS106へ進む(最至近状態へ移行)。
[最至近状態]ステップS106で、駒速設定1を行い、ステップS102へ進む。駒速設定1では、連続撮影時の静止被写体に対する駒速を設定し、設定された駒速がA信号によりAFCPU1からメインCPU2に送られる。メインCPU2は、送られた駒速に基づいて、駒速設定器21で連続撮影モードが指定されていた場合に全押し信号が入った時の駒速を制御する。ステップS105で、レンズ駆動1を行い、ステップS106へ戻る。また、ステップS103,S111,S112,S122の各状態における追尾判定が肯定された時は、ステップS123へ進む。
[追尾状態]ステップS123で、駒速設定2を行い、ステップS120へ進む。駒速設定2では、連続撮影時の移動被写体に対する駒速(駒速設定1の駒速より高速)を設定し、設定された駒速がA信号によりAFCPU1からメインCPU2に送られる。メインCPU2は、送られた駒速に基づいて、駒速設定器21で連続撮影モードが指定されていた場合に全押し信号が入った時の駒速を制御する。

0044

このように、被写体の静止移動の判定の結果、移動している時は自動的に高速の駒速に切り替えるようにしたので、撮影者が手動でいちいち駒速を切り替える必要がなく操作性がよくなる。なお、静止被写体に対する駒速は、駒速設定器21で設定されている駒速としてもよい。また、駒速設定1、2で設定される駒速を予め外部から設定しておくようにしてもよい。

0045

図18は、図16図17に示す制御プログラムの変形例を示すフローチャートである。図16図17とは追尾状態における駒速設定動作が異なり、同図のステップS123の代りにステップS200,S201が追加される。ステップS103,S111,S112,S122の各状態における追尾判定が肯定された場合は、ステップS200へ進む。
[追尾状態]ステップS200で、距離検出装置31によって距離検出を行い、撮影レンズ3の現状位置に対応した被写体距離Xの情報を取り込む。続くステップS201で、駒速設定3を行う。駒速設定3では、連続撮影時の移動被写体に対する駒速Yを被写体距離Xに基づき設定し、設定された駒速がA信号によりAFCPU1からメインCPU2に送られる。メインCPU2は、送られた駒速に基づいて、駒速設定器21で連続撮影モードが指定されていた場合に全押し信号が入った時の駒速を制御する。被写体距離Xと駒速Yの関係は、被写体距離が近い場合は遠い場合より高速となるように設定する。
例1;X>XkならY=Y1、X≦XkならY=Y2
ただし、Xkは所定距離、Y1,Y2は所定駒速、Y1<Y2である。
例2;Y=Kx/X
ここで、Kxは所定値である。

0046

このように、被写体が移動している場合、被写体距離に応じて自動的に駒速を切り替えるようにしたので、撮影者が手動でいちいち駒速を切り替える必要がなく操作性が向上する。なお、上記例1,例2において所定距離Xk,駒速Y1、Y2,所定値Kxを予め外部から設定できるようにしてもよい。

0047

図19は、図16図17に示す制御プログラムの変形例を示すフローチャートである。図16図17のステップS123の代りに、下記ステップS200,S202,S203,S204が追加される。ステップS103,S111,S112,S122の各状態における追尾判定が肯定された時は、ステップS200へ進む。
[追尾状態]ステップS200で、距離検出を行い、距離検出装置31から撮影レンズ3の現状位置に対応する被写体距離Xの情報を取り込む。続くステップS202で、焦点距離検出を行い、焦点距離検出装置32から撮影レンズ3の現状の焦点距離Zの情報を取り込む。ステップS203で、被写体距離X,焦点距離Zに基づいて、撮影レンズ3の現状の倍率Wを算出する。
W=Z/X ・・・(19)
ステップS204で、駒速設定4を行う。駒速設定4では、連続撮影時の移動被写体に対する駒速Yを撮影倍率Wに基づき設定し、設定された駒速がA信号によりAFCPU1からメインCPU2に送られる。メインCPU2は、送られた駒速に基づいて、駒速設定器21で連続撮影モードが指定されていた場合に全押し信号が入った時の駒速を制御する。撮影倍率Wと駒速Yとの関係は、倍率が高い場合は低い場合より高速となるように設定する。
例1;W>WkならY=Y3、W≦WkならY=Y4
ただし、Wkは所定倍率、Y3,Y4は所定駒速、Y4<Y3である。
例2;Y=Kw/W
ここで、Kwは、所定値である。

0048

このように、被写体が移動している場合は自動的に撮影倍率に応じて駒速を切り替えるようにしたので、撮影者が手動でいちいち駒速を切り替える必要がなく操作性が向上する。なお、上記例1,2において所定距離Wk、駒速Y3,Y4、所定値Kwを予め外部から設定できるようにしてもよい。

0049

図20図21は、コンティニュアスモードの他の制御プログラム例を示すフローチャートである。図8図9に示すコンティニュアスモードと追尾状態における動作だけが異なり、同様な処理を行なうステップに対しては同ステップ番号を付して相違点を中心に説明する。ステップS103,S111,S112,S122の各状態における追尾判定が肯定された時は、ステップS200へ進む。
[追尾状態]ステップS200で、距離検出を行い、距離検出装置31から撮影レンズ3の現状位置に対応する被写体距離Xの情報を取り込む。続くS202で、焦点距離検出を行い、焦点距離検出装置32から撮影レンズ3の現状の焦点距離Zの情報を取り込む。ステップS205で、速度検出を行う。まず、被写体距離X,焦点距離Zに基づいて撮影レンズ3の現状の倍率Wを算出する。
W=Z/X ・・・(20)
次に、最新の追尾判定で移動と判定された時の像面速度V(n−1)nを用いて被写体速度Sを算出する。
S=V(n−1)n/W2 ・・・(21)
ステップS206で、時間予測1を行う。後述する距離設定で設定された距離Xm,現状被写体距離X,被写体速度Sから、現時点から距離Xmに達する時間T1を予測する。
T1=(X−Xm)/S ・・・(22)
なお、露出起動から実際に露出が始まるまでのタイムラグTrを考慮して時間T1を決めてもよい。
T1=(X−Xm)/S−Tr ・・・(23)
ステップS207で、時間予測1で予測された時間T1をタイマーにセットしてスタートさせる。

0050

図22は、距離設定の割り込み動作を示すフローチャートである。ステップS300で、割り込み1を起動する。割り込み1は、距離設定器11の設定操作により発生する。続くステップS301で、距離設定を行い、距離設定器11で設定された距離Xmを読み込む。ステップS302で、割り込み1からリターンする。

0051

図23は、タイマーの割り込み動作を示すフローチャートである。ステップS400で、割り込み2を起動する。割り込み2は、タイマーにセットされた時間の計時終了時に発生する。続くステップS401で、露出制御を起動する。露出制御起動では、露出制御起動要求の情報がA信号によりAFCPU1からメインCPU2に送られる。メインCPU2は、送られてきた露出制御起動要求の情報に基づいて露出制御を開始する。ステップS402で、割り込み2からリターンする。

0052

このように、被写体が移動している場合、予め設定した距離に被写体が到達した時点で露光を行なうようにしたので、撮影者がに頼って手動でレリーズする必要がなく、所望の距離で移動被写体を正確に撮影できる。

0053

図24図25は、図20図22に示す制御プログラムの変形例を示すフローチャートである。なお、図20図22とは追尾状態の動作および倍率設定動作だけが異なり、異なる部分だけを説明する。図24は、追尾状態の動作である。時間予測1の代りに時間予測2を行う。図21のステップS205で、速度検出を行う。まず、被写体距離X,焦点距離Zに基づいて撮影レンズ3の現状の倍率Wを算出する。
W=Z/X ・・・(24)
次に、最新の追尾判定で移動と判定された時の像面速度V(n−1)nを用いて被写体速度Sを算出する。
S=V(n−1)n/W2 ・・・(25)
ステップS208で、時間予測2を行う。後述する倍率設定で設定された倍率Wmと、現状の焦点距離Zとに基づいて倍率Wmとなる時の被写体距離Xwを求める。
Xw=Z/Wm ・・・(26)
そして、被写体距離Xw,現状被写体距離X,被写体速度Sより、現時点から距離Xmに達する時間T1を予測する。
T1=(X−Xw)/S ・・・(27)
なお、露出起動から実際に露出が始まるまでのタイムラグTrを考慮して時間T1を決めてもよい。
T1=(X−Xw)/S−Tr ・・・(28)
ステップS207で、時間予測2で予測された時間T2をタイマーにセットしてスタートする。

0054

図25は、倍率設定の割り込み動作を示すフローチャートである。ステップS500で、割り込み3を起動する。割り込み3は、倍率設定器12の設定操作により発生する。ステップS501で、倍率設定を行い、倍率設定器12によって設定された倍率Wmを読み込む。ステップS502で、割り込み3からリターンする。このように、被写体が移動している場合、予め設定した倍率に被写体が到達した時点で露光を行なうようにしたので、撮影者が勘に頼ってレリーズする必要がなく、正確に撮影でき操作性が向上する。なお、図20図21図24の実施例においてタイムラグTrを予め外部から設定できるようにしてもよい。また、一旦露出制御が起動された後は連続撮影を行うようにしてもよい。

0055

以上の実施の形態の構成において、AFセンサ13およびAFCPU1が焦点検出手段を、AFCPU1が第1の選択手段、第2の選択手段、切換手段および制御手段を、AFCPU1およびモーター15が自動焦点調節手段をそれぞれ構成する。

発明の効果

0056

以上説明したように本発明によれば、複数の焦点検出領域で得られた複数のデフォーカス量の中から被写体に応じた最適なデフォーカス量を選択することができ、主要被写体を的確に捕捉することができる。また、レンズ駆動制御が適宜、最適な制御方法切り換わり、安定した且つ応答性のよいレンズ駆動制御が可能である。

図面の簡単な説明

0057

図1一実施例の構成を示すブロック図。
図2AFセンサの構成例を示す図。
図3撮影画面内の焦点検出領域の設定例を示す図。
図4撮影画面内の焦点検出領域の他の設定例を示す図。
図5移動被写体の理想像面の動きと、その移動被写体に対して撮影レンズを追尾駆動した時の撮影レンズの結像面の動きとを示す図。
図6コンティニュアスモードにおける動作状態の遷移を示す図。
図7シングルモードにおける動作状態の遷移を示す図。
図8コンティニュアスモードにおける焦点調節制御プログラム例を示すフローチャート。
図9コンティニュアスモードにおける焦点調節制御プログラム例を示すフローチャート。
図10コンティニュアスモードにおける他の焦点調節制御プログラム例を示すフローチャート。
図11コンティニュアスモードにおける他の焦点調節制御プログラム例を示すフローチャート。
図12シングルモードにおける焦点調節制御プログラム例を示すフローチャート。
図13シングルモードにおける焦点調節制御プログラム例を示すフローチャート。
図14シングルモードにおける他の焦点調節制御プログラム例を示すフローチャート。
図15シングルモードにおける他の焦点調節制御プログラム例を示すフローチャート。
図16コンティニュアスモードにおける他の焦点調節制御プログラム例を示すフローチャート。
図17コンティニュアスモードにおける他の焦点調節制御プログラム例を示すフローチャート。
図18コンティニュアスモードにおける他の焦点調節制御プログラム例を示すフローチャート。
図19コンティニュアスモードにおける他の焦点調節制御プログラム例を示すフローチャート。
図20コンティニュアスモードにおける他の焦点調節制御プログラム例を示すフローチャート。
図21コンティニュアスモードにおける他の焦点調節制御プログラム例を示すフローチャート。
図22距離設定割り込みプログラムを示すフローチャート。
図23タイマー割り込みプログラムを示すフローチャート。
図24コンティニュアスモードにおける他の焦点調節制御プログラム例を示すフローチャート。
図25コンティニュアスモードにおける他の焦点調節制御プログラム例を示すフローチャート。

--

0058

1AFCPU
2メインCPU
3撮影レンズ
11距離設定器
12倍率設定器
13AFセンサ
14動き検出装置
15モータ
20レリーズボタン
21駒速設定器
22シャッター機構部
23巻上げ装置
24シャッターチャージ機構
25ミラー機構部
31距離検出装置
32焦点距離検出装置
33絞り機構部

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