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技術 遊技機

出願人 株式会社三共
発明者 鵜川詔八
出願日 2000年6月19日 (20年5ヶ月経過) 出願番号 2000-183413
公開日 2002年1月8日 (18年10ヶ月経過) 公開番号 2002-000876
状態 未査定
技術分野 弾球遊技機(パチンコ等)
主要キーワード ロック解除情報 信号入力状態 Y信号 ID番号情報 不揮発性RAM グループ処理 ID要求信号 電力監視
関連する未来課題
重要な関連分野

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図面 (20)

課題

工場からパチンコ店に出荷されるまでの間の、マイクロコンピュータが他のマイクロコンピュータに交換されるような不正を発覚し得るとともに、マイクロコンピュータから制御データが読出されるような不正が防止された遊技機を提供する。

解決手段

マイクロコンピュータをロック状態で工場から出荷して遊技場へ搬送して、遊技場においてカードIDによりロック解除することにより、マイクロコンピュータが交換される不正を発覚し得るようにするとともに、マイクロコンピュータのロック解除を行なった後で、ユーザープログラム書込可能とすることで、マイクロコンピュータからの制御データが読み出されるような不正の防止を図る。

概要

背景

この種の遊技機として従来から一般的に知られているものに、たとえば、パチンコ遊技機コイン遊技機またはスロットマシン等のように、遊技制御基板に搭載されたマイクロコンピュータにより遊技の進行が制御され、また、払出制御基板に搭載されたマイクロコンピュータにより遊技媒体払出が制御される遊技機がある。

概要

工場からパチンコ店に出荷されるまでの間の、マイクロコンピュータが他のマイクロコンピュータに交換されるような不正を発覚し得るとともに、マイクロコンピュータから制御データが読出されるような不正が防止された遊技機を提供する。

マイクロコンピュータをロック状態で工場から出荷して遊技場へ搬送して、遊技場においてカードIDによりロック解除することにより、マイクロコンピュータが交換される不正を発覚し得るようにするとともに、マイクロコンピュータのロック解除を行なった後で、ユーザープログラム書込可能とすることで、マイクロコンピュータからの制御データが読み出されるような不正の防止を図る。

目的

この発明は上述の問題に鑑みてなされたものであって、工場からパチンコ店に出荷されるまでの間の、マイクロコンピュータが他のマイクロコンピュータに交換されるような不正を発覚し得るとともに、マイクロコンピュータから制御データが読出されるような不正が防止された遊技機を提供することである。

効果

実績

技術文献被引用数
1件
牽制数
2件

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請求項1

遊技機に設けられた電気部品と、該電気部品の制御が可能であるとともに、前記電気部品の制御が不能なロック状態から前記電気部品の制御が可能なロック解除状態に切換が可能なマイクロコンピュータとを備え、該マイクロコンピュータは、前記ロック状態から前記ロック解除状態への切換に関する制御を行なうロック解除手段を含み、該ロック解除手段は、少なくとも前記ロック状態から前記ロック解除状態への切換に関するロック解除情報が記録されている記録媒体から該ロック解除情報の読取りが可能な記録媒体処理装置通信可能であり、該記録媒体処理装置からの前記ロック解除情報を受信したことを条件として、前記マイクロコンピュータを前記ロック状態から前記ロック解除状態に切換えることが可能である、遊技機。

請求項2

前記マイクロコンピュータは、前記ロック状態か前記ロック解除状態かの判定を行なうためのロック判定手段を含んでいる、請求項1に記載の遊技機。

請求項3

前記ロック判定手段は、前記ロック状態か前記ロック解除状態かを識別可能ロック判定フラグの状態に応じて前記判定を行なう、請求項2に記載の遊技機。

請求項4

前記マイクロコンピュータは、制御プログラムに従って前記電気部品の制御を行なうことが可能であり、前記ロック状態においては、前記制御プログラムに従った前記電気部品の制御が不能となる、請求項1〜請求項3のいずれかに記載の遊技機。

請求項5

前記マイクロコンピュータは、前記制御プログラムを記憶可能な記憶手段を含み、前記ロック状態においては、前記記憶手段に記憶された前記制御プログラムの外部への読出しが不能である、請求項1〜請求項4のいずれかに記載の遊技機。

請求項6

前記マイクロコンピュータは、前記制御プログラムを受信したことを条件として、前記記憶手段の記憶を前記受信した制御プログラムに更新可能である、請求項1〜請求項5のいずれかに記載の遊技機。

請求項7

前記記憶手段に記憶される前記制御プログラムの更新が可能な回数が、所定の回数以内に制限された、請求項1〜請求項6のいずれかに記載の遊技機。

請求項8

前記マイクロコンピュータは、遊技の進行を制御するためのものである、請求項1〜請求項7のいずれかに記載の遊技機。

請求項9

前記マイクロコンピュータは、遊技の進行にともなう遊技媒体払出条件成立に基づく遊技媒体の払出を制御するためのものである、請求項1〜請求項8のいずれかに記載の遊技機。

請求項10

前記記録媒体処理装置は、遊技者貸出される貸出遊技媒体の貸出のために用いられる、請求項1〜請求項9のいずれかに記載の遊技機。

技術分野

0001

本発明は、パチンコ遊技機コイン遊技機あるいはスロットマシンなどで代表される遊技機に関する。詳しくは、遊技の進行を制御する遊技制御手段および遊技媒体払出を制御する払出制御手段を備えた遊技機に関する。

背景技術

0002

この種の遊技機として従来から一般的に知られているものに、たとえば、パチンコ遊技機、コイン遊技機またはスロットマシン等のように、遊技制御基板に搭載されたマイクロコンピュータにより遊技の進行が制御され、また、払出制御基板に搭載されたマイクロコンピュータにより遊技媒体の払出が制御される遊技機がある。

発明が解決しようとする課題

0003

上記のような遊技機は、マイクロコンピュータに記憶された制御プログラムに従って遊技が進行され、または、遊技媒体の払出が行なわれるが、工場からパチンコ店に出荷されるまでの間に、マイクロコンピュータが他のマイクロコンピュータに交換されるような不正やマイクロコンピュータから制御データが読出されるような不正が行なわれることがある。マイクロコンピュータが他のマイクロコンピュータに交換された場合においては、遊技媒体が不正に払出されるような設定がされることがあり、また、マイクロコンピュータから制御データが読出された場合においては、読出された制御データを基にして不正な制御データが記憶された不正マイクロコンピュータが製造されることがある。

0004

この発明は上述の問題に鑑みてなされたものであって、工場からパチンコ店に出荷されるまでの間の、マイクロコンピュータが他のマイクロコンピュータに交換されるような不正を発覚し得るとともに、マイクロコンピュータから制御データが読出されるような不正が防止された遊技機を提供することである。

課題を解決するための手段

0005

請求項1に記載の本発明は、遊技機に設けられた電気部品と、該電気部品の制御が可能であるとともに、前記電気部品の制御が不能なロック状態から前記電気部品の制御が可能なロック解除状態に切換が可能なマイクロコンピュータとを備え、該マイクロコンピュータが、前記ロック状態から前記ロック解除状態への切換に関する制御を行なうロック解除手段を含み、該ロック解除手段が、少なくとも前記ロック状態から前記ロック解除状態への切換に関するロック解除情報が記録されている記録媒体から該ロック解除情報の読取りが可能な記録媒体処理装置通信可能であり、該記録媒体処理装置からの前記ロック解除情報を受信したことを条件として、前記マイクロコンピュータを前記ロック状態から前記ロック解除状態に切換えることが可能である。

0006

請求項2に記載の本発明は、請求項1に記載の発明の構成に加えて、前記マイクロコンピュータが、前記ロック状態か前記ロック解除状態かの判定を行なうためのロック判定手段を含んでいる。

0007

請求項3に記載の本発明は、請求項2に記載の発明の構成に加えて、前記ロック判定手段が、前記ロック状態か前記ロック解除状態かを識別可能ロック判定フラグの状態に応じて前記判定を行なう。

0008

請求項4に記載の本発明は、請求項1〜請求項3のいずれかに記載の発明の構成に加えて、前記マイクロコンピュータが、制御プログラムに従って前記電気部品の制御を行なうことが可能であり、前記ロック状態においては、前記制御プログラムに従った前記電気部品の制御が不能となる。

0009

請求項5に記載の本発明は、請求項1〜請求項4のいずれかに記載の発明の構成に加えて、前記マイクロコンピュータが、前記制御プログラムを記憶可能な記憶手段を含み、前記ロック状態においては、前記記憶手段に記憶された前記制御プログラムの外部への読出しが不能である。

0010

請求項6に記載の本発明は、請求項1〜請求項5のいずれかに記載の発明の構成に加えて、前記マイクロコンピュータが、前記制御プログラムを受信したことを条件として、前記記憶手段の記憶を前記受信した制御プログラムに更新可能である。

0011

請求項7に記載の本発明は、請求項1〜請求項6のいずれかに記載の発明の構成に加えて、前記記憶手段に記憶される前記制御プログラムの更新が可能な回数が、所定の回数以内に制限されている。

0012

請求項8に記載の本発明は、請求項1〜請求項7のいずれかに記載の発明の構成に加えて、前記マイクロコンピュータが、遊技の進行を制御するためのものである。

0013

請求項9に記載の本発明は、請求項1〜請求項8のいずれかに記載の発明の構成に加えて、前記マイクロコンピュータが、遊技の進行にともなう遊技媒体払出条件成立に基づく遊技媒体の払出を制御するためのものである。

0014

請求項10に記載の本発明は、請求項1〜請求項9のいずれかに記載の発明の構成に加えて、前記記録媒体処理装置が、遊技者貸出される貸出遊技媒体の貸出のために用いられる。

0015

請求項1に記載の本発明によれば、以下の作用がある。マイクロコンピュータの働きにより、遊技機に設けられた電気部品の制御が可能であるとともに、前記電気部品の制御が不能なロック状態から前記電気部品の制御が可能なロック解除状態に切換えられる。該マイクロコンピュータに含まれ、前記ロック状態から前記ロック解除状態への切換に関する制御を行なうロック解除手段の働きにより、少なくとも前記ロック状態から前記ロック解除状態への切換に関するロック解除情報が記録されている記録媒体から該ロック解除情報の読取りが可能な記録媒体処理装置と通信されて、該記録媒体処理装置からの前記ロック解除情報を受信したことを条件として、前記マイクロコンピュータが前記ロック状態から前記ロック解除状態に切換えられる。

0016

請求項2に記載の本発明によれば、請求項1に記載の発明の作用に加えて、前記マイクロコンピュータに含まれるロック判定手段の働きにより、前記ロック状態か前記ロック解除状態かの判定が行なわれる。

0017

請求項3に記載の本発明によれば、請求項2に記載の発明の作用に加えて、前記ロック状態か前記ロック解除状態かを識別可能なロック判定フラグの状態によって前記判定が行なわれる。

0018

請求項4に記載の本発明によれば、請求項1〜請求項3のいずれかに記載の発明の作用に加えて、前記マイクロコンピュータの働きにより、制御プログラムに従って前記電気部品の制御が行なわれ、前記ロック状態においては、前記制御プログラムに従った前記電気部品の制御が不能にされる。

0019

請求項5に記載の本発明によれば、請求項1〜請求項4のいずれかに記載の発明の作用に加えて、前記マイクロコンピュータは、前記制御プログラムを記憶可能な記憶手段を含み、前記ロック状態においては、前記記憶手段に記憶された前記制御プログラムの外部への読出しが不能である。

0020

請求項6に記載の本発明によれば、請求項1〜請求項5のいずれかに記載の発明の作用に加えて、前記マイクロコンピュータの働きにより、前記制御プログラムが受信されたことを条件として、前記記憶手段の記憶が前記受信した制御プログラムに更新される。

0021

請求項7に記載の本発明によれば、請求項1〜請求項6のいずれかに記載の発明の作用に加えて、前記記憶手段に記憶される前記制御プログラムの更新が可能な回数が、所定の回数以内に制限される。

0022

請求項8に記載の本発明によれば、請求項1〜請求項7のいずれかに記載の発明の作用に加えて、前記マイクロコンピュータによって、遊技の進行が制御される。

0023

請求項9に記載の本発明によれば、請求項1〜請求項8のいずれかに記載の発明の作用に加えて、前記マイクロコンピュータによって、遊技の進行にともなう遊技媒体払出条件の成立に基づく遊技媒体の払出が制御される。

0024

請求項10に記載の本発明によれば、請求項1〜請求項9のいずれかに記載の発明の作用に加えて、前記記録媒体処理装置を用いて、遊技者に貸出される貸出遊技媒体の貸出が行われる。

発明を実施するための最良の形態

0025

以下に、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下の実施の形態においては、遊技機の一例としてパチンコ遊技機を示すが、本発明はこれに限らず、たとえばコイン遊技機やスロットマシンなどであってもよく、遊技制御基板に搭載されたマイクロコンピュータにより遊技の進行が制御され、また、払出制御基板に搭載されたマイクロコンピュータにより遊技媒体の払出が制御される遊技機であれば、すべての遊技機に適用することが可能である。

0026

まず、遊技機の一例であるパチンコ遊技機の全体構成について説明する。図1はパチンコ遊技機1を正面から見た正面図、図2はパチンコ遊技機1の内部構造を示す全体背面図である。なお、以下の実施の形態では、パチンコ遊技機を例に説明を行なうが、本発明による遊技機はパチンコ遊技機に限られず、コイン遊技機等であってもよい。また、画像式の遊技機やスロット機にも適用することができる。

0027

図1に示すように、パチンコ遊技機1は、額縁状に形成されたガラス扉枠2を有する。ガラス扉枠2の下部表面には打球供給皿3がある。打球供給皿3の下部には、打球供給皿3から溢れ貯留玉を貯留する余剰玉受皿4と打球を発射する打球操作ハンドル操作ノブ)5が設けられている。ガラス扉枠2の後方には、遊技盤6が着脱可能に取付けられている。また、遊技盤6の前面には遊技領域7が設けられている。

0028

遊技領域7の中央付近には、特別図柄表示部9と普通図柄表示部10とを含む可変表示装置8が設けられている。また、可変表示装置8には、それぞれ4個のLEDからなる特別図柄用記憶表示器18と普通図柄用記憶表示器41とが設けられている。この特別図柄用記憶表示器18のLEDの点灯している数により、特別図柄を始動させるための始動口14への入賞数が上限を4として記憶されていることが表示される。また、普通図柄用記憶表示器41のLEDの点灯している数により、普通図柄を始動させるための通過ゲート11への遊技球通過数が上限を4として記憶されていることが表示される。

0029

なお、始動入賞口14を通過した遊技球の通路には、入賞した遊技球を検出する始動口スイッチ17が設けられており、始動口スイッチ17により遊技球を検出した場合には、遊技制御基板31へ信号が送られて、特別図柄用記憶表示器18を点灯させるための制御が行なわれる。また、通過ゲート11を通過した遊技球の通路には、通過した遊技球を検出するゲートスイッチ12が設けられており、ゲートスイッチ12が遊技球を検出した場合には、遊技制御基板31に信号が送られて、普通図柄用記憶表示器41を点灯させるための制御が行なわれる。

0030

可変表示装置の下方位置には、可変入賞球装置15(電動チューリップ役物)を兼用する始動入賞口14と特定遊技状態大当り状態)において、ソレノイド等を駆動することで開放動作を行なう大入賞口20とが、順に配列されている。始動入賞口に入った入賞球は、始動口スイッチ17によって検出され、遊技盤の背面に導かれる。また、大入賞口への入賞球はVカウントスイッチ22もしくはカウントスイッチ23に検出され、遊技板の背面に導かれる。

0031

遊技盤6には、複数の入賞口19,24が設けられ、遊技球の入賞口19,24への入賞は入賞口スイッチ19a,24aによって検出される。遊技領域7の左右周辺には、遊技中に点灯表示される装飾ランプ25が設けられ、下部には、入賞しなかった打球を吸収するアウト口26がある。また、遊技領域7の外側の左右上部には、効果音を発する2つのスピーカ27が設けられている。遊技領域7の外周には、遊技効果ランプ28a,28b,28cが設けられている。

0032

そして、この例では、遊技効果ランプの近傍に、景品玉払出時に点灯する賞球ランプ51と補給玉が切れたときに点灯する球切れランプ52とが設けられている。さらに、図1には、パチンコ遊技機1に隣接して設置され、プリペイドカードが挿入されることによって玉貸を可能にするカードユニット50も示されている。

0033

カードユニット50には、使用可能状態であるか否かを示す使用可表示ランプ151、カード内に記憶された残額情報端数(100円未満の数)が残存する場合にその端数を打球供給皿3の近傍に設けられている度数表示LEDに生じさせるための端数表示スイッチ152、カードユニット50がいずれの側のパチンコ遊技機1に対応しているのかを示す連結台方向表示器153、カードユニット50内にカードが投入されていることを示すカード投入表示ランプ154、記録媒体としてのカードが挿入されるカード挿入口155、および、カード挿入口155の裏面に設けられているカードリーダライタ機構点検する場合にカードユニット50を開放するためのカードユニット錠156が設けられている。

0034

打球発射装置から発射された打球は、打球レールを通って遊技領域7に入り、その後、遊技領域7を下りてくる。打球が通過ゲート11を通ってゲートスイッチ12で検出されると、普通図柄表示部10の表示装置が連続的に変化する状態になる。また、打球が始動入賞口14に入り始動入賞口スイッチ17で検出されると、図柄の変動を開始できる状態であれば、特別図柄表示部9内の図柄回転を始める。図柄の変動を開始できる状態でなければ、始動入賞記憶を1増やす。

0035

特別図柄表示部9内の映像の回転は、一定時間が経過したときに停止する。停止時の画像の組合せが大当り図柄の組合せであると、大当り遊技状態移行する。すなわち、大入賞口20が、一定時間経過するまで、または、所定個数(たとえば10個)の打球が入賞するまで開放する。そして、大入賞口20の開放中に打球が特定入賞領域に入賞しVカウントスイッチ22で検出されると、継続権が発生し大入賞口20の開放が再度行なわれる。継続権の発生は、所定回数(たとえば15ラウンド許容される。

0036

停止時の特別図柄表示部9内の画像の組合せが確率変動を伴う大当り図柄の組合せである場合には、次に大当りとなる確率が高くなる。すなわち高確率状態という遊技者にとってさらに有利な状態となる。また、普通図柄表示部10における停止図柄が所定の図柄(当り図柄)である場合に、可変入賞球装置15が所定時間だけ開状態になる。さらに、高確率状態では、普通図柄表示部10における停止図柄が当り図柄になる確率が高められるとともに、可変入賞球装置15の開放時間と開放回数が増加する。

0037

次に、パチンコ遊技機1の裏面の構造について図2を参照して説明する。可変表示装置8の背面では、図2に示すように、機構盤36の上部に遊技機タンク38が設けられ、パチンコ遊技機1が遊技機設置島に設置された状態でその上方から遊技球が遊技球タンク38に供給される。遊技球供給タンク38内の遊技球は、誘導樋39を通って球払出装置97に至る。

0038

機構盤36には、特別図柄表示部9および普通図柄表示部10を制御する表示制御基板80と表示装置とから構成される表示制御ユニット20、基板ケース32に覆われた遊技制御用マイクロコンピュータ等が搭載された遊技制御基板(主基板)31、遊技効果ランプ28a,28b,28c、賞球ランプ51および球切れランプ52に信号を送るためのランプ制御基板35、音声に関係する制御を行なう音声制御基板70、景品球などの払出制御を行なう払出制御用マイクロコンピュータが搭載された払出制御基板37、および遊技機に設けられた各電機部品電気部品制御基板電源を供給する電源基板910等が設置されている。さらに、機構盤36の下部には、モータ回転力を利用して打球を遊技領域7に発射する打球発射装置34が設置されている。また、パチンコ遊技機1の下部のカードユニット50側には、パチンコ遊技機1とカードユニット50とを通信可能に接続するためのコネクタ100が設けられている。さらに、このコネクタ100に一端が接続されたハーネス55の他端がカードユニット50に設けられたコネクタ500に接続されている。

0039

また、誘導樋39を通った遊技球は、球切れ検出器187を通過して供給樋186a,186bを経て球払出装置97に至る。球払出装置97から払出された遊技球は、連絡口を通ってパチンコ遊技機1の前面に設けられている打球供給皿3に供給される。連絡口の側方には、パチンコ遊技機1の前面に設けられている余剰玉受皿4に連通する余剰玉通路が形成されている。入賞に基づく景品玉が多数払出されて打球供給皿3が満杯になり、ついには遊技球が連絡口に到達した後さらに遊技球が払出されると、遊技球が、余剰玉通路を経て余剰玉受皿4に導かれる。さらに遊技球が払出されると、感知レバーが満タンスイッチを押圧して満タンスイッチがオンする。この状態では、球払出装置97内のステッピングモータの回転が停止して球払出装置97の動作が停止するとともに、必要に応じて打球発射装置34の駆動も停止する。なお、この実施の形態では、電気的駆動源の駆動によって遊技球を払出す球払出装置として、ステッピングモータの回転によって遊技球が払出される球払出装置97を例示するが、その他の駆動源によって遊技球を送出す構造の球払出装置を用いてもよいし、電気的駆動源の駆動によってストッパを外し遊技球の自重によって払出がなされる構造の球払出装置を用いてもよい。

0040

また、賞球払出制御を行なうために、入賞口スイッチ19a,24a、始動口スイッチ17およびVカウントスイッチ22からの信号が、主基板31に送られる。主基板31のCPU56は、始動口スイッチ17がオンすると6個の賞球払出に対応した入賞が発生したことを知る。また、カウントスイッチ23がオンすると15個の賞球払出に対応した入賞が発生したことを知る。そして、入賞口スイッチがオンすると10個の賞球払出に対応した入賞が発生したことを知る。なお、この実施の形態では、たとえば、入賞口24に入賞した遊技球は、入賞口24からの入賞球流路に設けられている入賞口スイッチ24aで検出され、入賞口19に入賞した遊技球は、入賞口19からの入賞球流路に設けられている入賞口スイッチ19aで検出される。

0041

図3は、主基板31における回路構成の一例を示すブロック図である。なお、図3には、払出制御基板37、ランプ制御基板35、音声制御基板70、発射制御基板91および表示制御基板80が示されている。主基板31には、プログラムに従ってパチンコ遊技機1を制御する基本回路53と、ゲートスイッチ12、始動口スイッチ17、Vカウントスイッチ22、カウントスイッチ23および入賞口スイッチ19a,24aからの信号を基本回路に与えるスイッチ回路58と、該入賞球装置15を開閉するソレノイド16および大入賞口20を開閉するソレノイド21を基本回路53からの指令に従って駆動するソレノイド回路59とが搭載されている。

0042

また、主基板31は、基本回路53から与えられるデータに従って、大当りの発生を示す大当り情報、特別図柄表示部9の画像表示開始に利用された始動入賞球個数を示す有効始動情報確率変動が生じたことを示す確変情報とをホール管理コンピュータ等のホストコンピュータに対して出力する情報出力回路64を含んでいる。

0043

基本回路53は、ゲーム制御用のプログラム等を記憶するROM54、ワークメモリとして使用される記憶手段の一例であるRAM55、制御用プログラムに従って制御動作を行なうCPU56およびI/Oポート部57を含む。この実施の形態ではROM54,RAM55はCPU56に搭載されている。すなわち、CPU56は、1チップマイクロコンピュータである。なお、1チップマイクロコンピュータは、少なくともRAM55が内蔵されていればよく、ROM54およびI/Oポート部57は外付けであっても内蔵されていてもよい。また、I/Oポート部57は、マイクロコンピュータにおける情報入出力可能な端子である。

0044

さらに、主基板31には、電源投入時に基本回路53をリセットするためのシステムリセット回路65と、基本回路53から与えられるアドレス信号デコードしてI/Oポート部57のうちいずれかのI/Oポート部を選択するための信号を出力するアドレスデコード回路67とが設けられている。なお、球払出装置97から主基板31に入力されるスイッチ情報もあるが、図3においてはそれらは省略されている。

0045

遊技球を打球して発射する打球発射装置は発射制御基板91上の回路によって制御される駆動モータ94で駆動される。そして、駆動モータ94の駆動力は、操作ノブ5の操作量に従って調整される。すなわち、発射制御基板91上の回路によって、操作ノブ5の操作量に応じた速度で打球が発射されるように制御される。

0046

なお、この実施の形態では、ランプ制御基板35に搭載されているランプ制御手段が、遊技盤に設けられている始動記憶表示器18、ゲート通過記憶表示器41および装飾ランプ25の表示制御を行なうとともに、枠側に設けられている遊技効果ランプ・LED28a,28b,28c、賞球ランプ51および球切れランプ52の表示制御を行なう。ここで、ランプ制御手段は発光体制御手段の一例である。また、特別図柄を可変表示する特別図柄表示部9および普通図柄を可変表示する普通図柄表示部10の表示制御は、表示制御基板80に搭載されている図柄制御手段によって行なわれる。

0047

図4は、払出制御基板37および球払出装置97の構成要素などの払出に関連する構成要素を示すブロック図である。図4に示すように、満タンスイッチ48からの検出信号は、中継基板71を介して主基板31にI/Oポート57に入力される。満タンスイッチ48は、余剰玉受皿4の満タンを検出するスイッチである。

0048

球切れ検出スイッチ167および球切れスイッチ187からの検出信号は、中継基板72および中継基板71を介して主基板31のI/Oポート57に入力される。球切れ検出スイッチ167は遊技球タンク38内の補給玉の不足を検出するスイッチであり、球切れスイッチ187は、遊技球通路内の遊技球の有無を検出するスイッチである。

0049

主基板31のCPU56は、球切れスイッチ187からの検出信号が球切れ状態を示しているか、または、満タンスイッチ48からの検出信号が満タン状態を示していると、玉貸し禁止を指示する払出制御コマンドを送出する。玉貸し禁止を指示する払出制御コマンドを受信すると、払出制御基板37の払出制御用マイクロコンピュータ370は、玉貸処理を停止する。

0050

さらに、賞球カウントスイッチ301Aおよび玉貸カウントスイッチ301Bからの検出信号も、中継基板72および中継基板71を介して、主基板31のI/Oポート57に入力される。また、賞球カウントスイッチ301Aおよび賞球カウントスイッチ301Bは、球払出装置97の払出機構部分に設けられ、実際に払出された払出玉を検出する。

0051

入賞があると、払出制御基板37には、主基板31の出力ポート(ポートG,H)577,578から賞球個数を示す払出制御コマンドが入力される。出力ポート577は8ビットのデータを出力し、出力ポート578は1ビットのストローブ信号(INT信号)を出力する。賞球個数を示す払出制御コマンドは、入力バッファ回路373を介してI/Oポート372aに入力される。払出制御用マイクロコンピュータ370は、I/Oポート372aを介して払出制御コマンドを入力し、払出制御コマンドに応じて球払出装置97を駆動して払出を行なう。

0052

なお、この実施の形態では、払出制御用マイクロコンピュータ370は、1チップマイクロコンピュータであり、少なくともRAMが内蔵されている。

0053

払出制御用マイクロコンピュータ370は、出力ポート372gを介して、貸玉数を示す玉貸個数信号をターミナル基板160に出力し、ブザー駆動信号をブザー基板75入出力する。ブザー基板75にはブザーが搭載されている。さらに、出力ポート372eを介してエラー表示用LED374にエラー信号を出力する。

0054

さらに、払出制御基板37の入力ポート372bには、中継基板72を介して、賞球カウントスイッチ301Aからの検出信号が入力される。払出制御基板37からの払出モータ289への駆動信号は、出力ポート372cおよび中継基板72を介して球払出装置97の払出機構部分における払出モータ289に伝えられる。

0055

カードユニット50には、カードユニット制御用マイクロコンピュータが搭載されている。また、カードユニット50には、端数表示装置152、連結台方向表示器153、カード投入表示ランプ154およびカード挿入口155が設けられている(図1参照)。残高表示基板74には、打球供給皿3の近傍に設けられている度数表示LED、玉貸スイッチおよび返却スイッチが接続される。

0056

残高表示基板74からカードユニット50には、遊技者の操作に応じて、玉貸スイッチ信号および返却スイッチ信号が払出制御基板37を介して与えられる。また、カードユニット50から残高表示基板74には、プリペイドカードの残高を示すカード残高表示信号および玉貸可能表示信号が払出制御基板37を介して与えられる。カードユニット50と払出制御基板37との間では、接続信号(VL信号)、ユニット操作信号(PRDY信号)、玉貸要求信号(BRQ信号)、玉貸完了信号(EXS信号)およびパチンコ機動作信号(BRDY信号)がI/Oポート372fを介してやり取りされる。

0057

パチンコ遊技機1の電源が投入されると、払出制御基板37の払出制御用マイクロコンピュータ370は、カードユニット50にPRDY信号を出力する。また、カードユニット制御用マイクロコンピュータは、VL信号を出力する。払出制御用マイクロコンピュータは、VL信号の入力状態により接続状態未接続状態を判定する。カードユニット50においてカードが受付けられ、玉貸スイッチが操作され玉貸スイッチ信号が入力されると、カードユニット制御用マイクロコンピュータは、払出制御基板37にBRDY信号を出力する。この時点から所定の遅延時間が経過すると、カードユニット制御マイクロコンピュータは、払出制御基板37にBRQ信号を出力する。そして、払出制御基板37の払出制御用マイクロコンピュータ370は、カードユニット50に対するEXS信号を立上げ、カードユニット50からのBRQ信号の立下がりを検出すると、払出モータ289を駆動し、所定個数の貸玉を遊技者に払出す。このとき、振分用ソレノイド310を駆動している。すなわち、玉振分部材311を玉貸側に向ける。そして、払出が完了したら、払出制御用マイクロコンピュータ370は、カードユニット50に対するEXS信号を立下げる。その後、カードユニット50からのBRDY信号がオン状態でなければ、賞球払出制御を実行する。

0058

また、上記払出制御基板37の払出制御用マイクロコンピュータ370には、カードユニット50から、払出制御用マイクロコンピュータ370のロック状態を解除するためのロック解除信号およびロック解除信号の有効期間を指定するINT信号(ストローブ信号)が同期して入力される。さらに、払出制御用マイクロコンピュータ370からは、ロック解除信号が既に払出制御用マイクロコンピュータ370に入力されたことをカードユニット50に示すためのCHK信号およびCHK信号の有効期間を指定するINT信号が同期して出力される。

0059

このパチンコ遊技機1とカードユニット50との間のロック解除信号およびCHK信号の送受信により、使用を不能するロック状態で工場から遊技場に搬送されてきたパチンコ遊技機1の使用を可能とするためのロック解除処理図25図30参照)が行なわれる。

0060

以上のように、カードユニット50からの信号はすべて払出制御基板37に入力される構成になっている。したがって、玉貸制御に関して、カードユニット50から主基板31に信号が入力されることはなく、主基板31の基本回路53にカードユニット50の側から不正に信号が入力される余地はない。なお、主基板31および払出制御基板37には、ソレノイドおよびモータやランプを駆動するためのドライバ回路が搭載されているが、図4では、それらの回路は省略されている。

0061

なお、この実施の形態ではカードユニット50が設けられている場合を例にするが、コイン投入に応じてその金額に応じた遊技球を貸出す場合にも本発明を適用できる。また、この実施の形態では遊技球を貸出す場合を例にしているが、得点加算されるものであっても本発明を適用できる。

0062

この実施の形態では、主基板31および払出制御基板37におけるRAMは、バックアップ電源バックアップされている。すなわち、遊技球に対する電力供給が停止しても、所定期間はRAMの内容が保存される。そして、各CPUは、電源電圧の低下を検出すると、所定の処理を行なった後に電源復旧待ちの状態になる。また、電源投入時に、各CPUは、RAMにデータが保存されている場合には、保存データに基づいて電源断前の状態を復元する。

0063

次に、遊技機の動作について説明する。図5は、主基板31におけるCPU56が実行するメイン処理を示すフローチャートである。遊技機に対する電源が投入されると、メイン処理において、CPU56は、まず、必要な初期設定を行なう(ステップS1)。

0064

そして、電源断時にバックアップが行なわれた否かの確認を行なう(ステップS2)。不測の電源断が生じた場合には、バックアップRAM領域のデータを保護するための処理が行なわれている。そのような保護処理が行なわれていた場合をバックアップありとする。バックアップなしという確認結果であれば、初期処理を実行する(ステップS2,S3)。なお、本例では、バックアップRAM領域にバックアップデータがあるか否かは、電源断時にバックアップRAM領域に設定されるバックアップフラグの状態によって確認する。本例では、バックアップフラグ領域に「55H」が設定されていればバックアップあり(オン状態)を意味し、「55H」以外の値が設定されていればバックアップなし(オフ状態)を意味する。

0065

バックアップRAM領域にバックアップデータがある場合には、この実施の形態では、CPU56は、バックアップRAM領域のデータチェック(この例ではパリティチェック)を行なう(ステップS4)。不測の電源断が生じた後に復旧した場合には、バックアップRAM領域のデータが保存されていたはずであるから、チェック結果は正常になる。チェック結果が正常でない場合は、内部状態を電源断時の状態に戻すことができないので、停電復旧時でない電源投入時に実行される初期化処理を実行する(ステップS5,S3)。

0066

チェック結果が正常であれば、CPU56は、内部状態を電源断時の状態に戻すための遊技状態復旧処理を行なう(ステップS6)。したがって本例では、バックアップフラグの値が「55H」に設定されており、かつ、チェック結果が正常である場合に、ステップS6の遊技状態復旧処理に移行する。そして、バックアップRAM領域に保存されていたPC(プログラムカウンタ)の指すアドレス復帰する(ステップS7)。

0067

通常の初期化処理の実行(ステップS2,S3)を終えると、CPU56により実行されるメイン処理はタイマ割込フラグの監視(ステップS9)の確認が行なわれるループ処理に移行する。なお、ループ内では、表示用乱数更新処理(ステップS8)も実行される。

0068

なお、この実施の形態では、ステップS2でバックアップデータの有無を確認した後、バックアップデータが存在する場合にステップS4でバックアップ領域のチェックを行なうようにしていたが、逆に、バックアップ領域のチェック結果が正常であったことを確認した後、バックアップデータの有無の確認を行なうようにしてもよい。また、バックアップデータの有無の確認、または、バックアップ領域のチェックのいずれか一方の確認を行なうことで、停電復旧処理を実行するか否かを判定する構成としてもよい。

0069

通常の初期化処理では、図6に示すように、RAMのクリア処理が行なわれる(ステップS3a)。次いで、作業領域初期設定テーブルアドレス値に基づいて、所定の作業領域(たとえば、普通図柄判定用乱数カウンタ、普通図柄判定用バッファ、特別図柄左中右図柄バッファ払出コマンド格納ポインタなど)に初期値を設定する初期値設定処理(ステップS3b)が行なわれる。そして、2ms毎に定期的にタイマ割込がかかるようにCPU56に設けられているタイマレジスタの初期設定(タイムアウトが2msであることと、繰返しタイマが動作する設定)が行なわれる(ステップS3c)。すなわち、ステップS3cで、タイマ割込を能動化する処理と、タイマ割込インターバルを設定する処理とが実行される。そして、初期設定処理(ステップS1)において割込禁止(図8参照)とされているため、初期化処理を終える前に割込が許可される(ステップS3d)。

0070

したがって、この実施の形態では、CPU56の内部タイマが繰返しタイマ割込を発生するように設定される。この実施の形態では、繰返し周期は2msに設定される。そして、図7に示すように、タイマ割込が発生すると、CPU56は、タイマ割込フラグを設定する(ステップS12)。

0071

CPU56は、ステップS9において、タイマ割込フラグがセットされたことを検出すると、タイマ割込フラグをリセットするとともに(ステップS10)、遊技制御処理を実行する(ステップS11)。以上の制御によって、この実施の形態では、遊技制御処理は2ms毎に起動されることになる。なお、この実施の形態ではタイマ割込処理はフラグセットのみがなされ、遊技制御処理はメイン処理において実行されるが、タイマ割込処理での遊技制御処理を実行してもよい。

0072

上述したように、バックアップデータの有無により電源断時の状態に復旧するか否かの判定を行なうようにしたことで、停電後の電源復旧時などにおいて電源投入されたときに、バックアップデータ記憶領域の内容に応じて電源断時の状態に復旧させるか否かの判定を行なうことができる。したがって、バックアップデータに基づく制御を実現することができるとともに、不必要な復旧処理の実行を防止することができる。

0073

また、バックアップデータの状態により電源断時の状態に復旧するか否かの判定を行なうようにしたことで、停電後の電源復旧時などにおいて電源投入されたときに、バックアップデータ記憶領域の内容の状態に応じて電源断時の状態に復旧されるか否かの判定を行なうことができる。したがって、正常なバックアップデータに基づく制御を実現することができるとともに、異常が発生しているバックアップデータに基づく復旧処理の実行を防止することができる。

0074

図8は、ステップS1の初期設定処理を示すフローチャートである。初期設定処理において、CPU56は、まず、割込禁止に設定する(ステップS1a)。割込禁止に設定すると、CPU56は、割込モードを割込モード2に設定し(ステップS1b)、スタックポインタにスタックポインタ指定アドレスを設定する(ステップS1c)。そして、CPU56は、内蔵デバイスレジスタ初期化(ステップS1d)、前述の割込モード2に設定することにより使用が可能となるCTC(カウンタ/タイマ)およびPIO(パラレル入出力ポート)の初期化(ステップS1e)を行なった後、電源断時にRAMの内容を保護するためにRAMへのアクセスを不能としているため、RAMをアクセス可能状態に設定する(ステップS1f)。

0075

なお、初期設定処理において設定され得るINT信号の入力により割込が許可されるマスカブル割込の割込モードには、以下の3種類のモードがある。

0076

割込モード0:リセット時に設定されるモードであって、1バイトのCAL命令であるRST命令により割込元から指定されたアドレス(00(H)〜38(H))が、割込処理プログラムスタートアドレスを示すモードである。

0077

割込みモード1:割込処理プログラムのスタートアドレス(38(H))が予め定められているモードである。

0078

割込みモード2:CPU56の特定レジスタの値(1バイト)と内蔵デバイスが出力する割込ベクター(1バイト:最大ビット0)から構成されるアドレスが、割込番地を示すものである。すなわち割込番地は、上位アドレスが特定レジスタの値とされ、下位アドレスが割込ベクターとされた2バイトで示されるアドレスである。

0079

図9は、ステップS11の遊技制御処理を示すフローチャートである。遊技制御処理において、CPU56は、まず、スイッチ回路58を介して、ゲートセンサ12、始動口センサ17、カウントセンサ23および入賞口スイッチ19a,24aの状態を入力し、各入賞口や入賞装置に対する入賞があったか否かを判定する(スイッチ処理:ステップS21)。

0080

続いて、パチンコ遊技機1の内部に備えられている自己診断機能によって異常診断処理が行なわれ、その結果に応じて必要ならば警報が発せられる(エラー処理:ステップS22)。

0081

次に、遊技制御に用いられる大当り判定用乱数等の各判定用乱数を示す各カウンタを更新する処理を行なう(ステップS23)。CPU56は、さらに、停止図柄の種類を決定する乱数等の表示用乱数を更新する処理を行なう(ステップS24)。

0082

さらにCPU56は、特別図柄プロセス処理を行なう(ステップS25)。特別図柄プロセス制御では、遊技状態に応じてパチンコ遊技機1を所定の順序で制御するための特別図柄プロセスフラグに従って該当する処理が選び出されて実行される。そして、特別図柄プロセスフラグの値は、遊技状態に応じて各処理中に更新される。また、普通図柄プロセス処理を行なう(ステップS26)。普通図柄プロセス処理では、普通図柄表示部10を所定の順序で制御するための普通図柄プロセスフラグに従って該当する処理が選び出されて実行される。そして、普通図柄プロセスフラグの値は、遊技状態に応じて各処理中に更新される。

0083

また、CPU56は、表示制御基板80に送り出される特別図柄制御コマンドや普通図柄信号コマンドをRAM55の所定の領域に設定する処理を行なった後に、特別図柄制御コマンドや普通図柄制御コマンドを出力する処理を行なう(特別図柄コマンド制御処理:ステップS27,普通図柄コマンド制御処理:ステップS28)。

0084

次いで、CPU56は、各種出力データの格納領域の内容を各出力ポートに出力する処理を行なう(データ出力処理:ステップS29)。なお、CPU56は、たとえばホール管理用コンピュータに出力される大当り情報、始動情報、確率変動情報などの出力データを格納領域に設定する出力データ設定処理などの他の処理も行なう。

0085

また、CPU56は、所定の条件が成立したときにソレノイド回路59に駆動指令を行なう(ステップS30)。ソレノイド回路59は、駆動指令に応じてソレノイド16,21を駆動し、可変入賞球装置19または大入賞口20を開状態または閉状態とする。また、CPU56は、たとえば入賞口24等の各入賞口の検出に基づく賞球数の設定などを行なう(ステップS31)。すなわち、所定の条件が成立すると払出制御基板37に払出制御コマンドを出力する。払出制御基板37に搭載されている払出制御用CPU371は、払出制御コマンドに応じて球払出装置97を駆動する。

0086

以上のように、メイン処理には遊技制御処理に移行すべきか否かを判定する処理が含まれ、CPU56の内部タイマが定期的に発生するタイマ割込に基づくタイマ割込処理で、遊技制御処理に移行すべきか否かを判定するためのフラグがセットされるので、遊技制御処理のすべてが確実に実行される。つまり、遊技制御処理のすべてが実行されるまでは、次回の遊技制御処理に移行すべきか否かの判定が行なわれないので、遊技制御処理中のすべての各処理が実行を完了することは保証されている。

0087

従来の一般的な遊技制御処理は、定期的に発生する外部割込によって、強制的に最初の状態に戻されていた。図9に示された例に則して説明すると、たとえば、ステップS31の処理中であっても、強制的にステップS21の処理に戻されていた。つまり、遊技制御処理中のすべての各処理が実行を完了する前に、次回の遊技制御処理が開始されてしまう可能性があった。

0088

なお、ここでは、主基板31のCPU56が実行する遊技制御処理は、CPU56の内部タイマの定期的に発生するタイマ割込に基づくタイマ割込処理でセットされるフラグに応じて実行されたが、定期的に(たとえば2ms毎)信号を発生するハードウェア回路を設け、その回路からの信号をCPU56の外部割込端子に導入し、割込信号によって遊技制御処理に移行すべきか否かを判定するためのフラグをセットするようにしてもよい。

0089

そのように構成した場合にも、遊技制御処理のすべてが実行されるまでは、フラグの判定が行なわれないので、遊技制御処理の中のすべての各処理が実行を完了することが保証される。

0090

図10は、払出制御用CPU371のメイン処理を示すフローチャートである。メイン処理では、払出制御用CPU371は、まず、必要な初期設定を行なう(ステップS701)。

0091

図11は、ステップS701の初期設定処理を示すフローチャートである。初期設定処理において、払出制御用CPU371は、まず、割込禁止に設定する(ステップS701a)。次に、払出制御用CPU371は、割込モードを割込モード2に設定し(ステップS701b)、スタックポインタにスタックポインタ指定アドレスを設定する(ステップS701c)。また、払出制御用CPU371は、内蔵デバイスレジスタの初期化(ステップS701d)、CTC(カウンタ/タイマ)およびPIO(パラレル入出力ポート)の初期化(ステップS701e)を行なった後、RAMをアクセス可能状態に設定する(ステップS701f)。

0092

この実施の形態では、タイマ/カウンタ割込としてCH2,CH3のカウントアップに基づく割込を使用する。CH2のカウントアップに基づく割込は、上述したタイマカウンタレジスタCLK/TRG2の値が「0」になったときに発生する割込である。したがって、ステップS701eにおいて、タイマカウンタレジスタCLK/TRG2に初期値「1」が設定される。また、CH3のカウントアップに基づく割込は、CPUの内部クロックカウントダウンしてレジスタ値が「0」になったら発生する割込であり、後述する2msタイマ割込として用いられる。具体的には、CH3のレジスタ値はシステムクロックの1/256周期で減算される。ステップS701eにおいて、CH3のレジスタには、初期値として2msに相当する値が設定される。なお、CH2に関する割込番地は0074Hであり、CH3に関する割込番地は0076Hである。

0093

そして、払出制御用CPU371は、払出制御用のバックアップRAM領域にバックアップデータが存在しているか否かの確認を行なう(ステップS702)。すなわち、たとえば、バックアップRAM領域に形成されている後述する総合個数記憶または貸玉個数記憶(図14参照)を確認して、未払出の賞球個数および貸玉個数に関するバックアップデータがないかどうかを確認する。不測の電源断が生じた場合には、多くの場合何らかのデータがバックアップRAM領域に保存されており、バックアップRAM領域のデータは保存されていたはずであるから、後に復旧した場合の確認結果の多くはバックアップデータありとなる。バックアップなしという確認結果であれば、前回電源オフ時に未払出の遊技球がなかったことになり、内部状態を電源断時の状態に戻す必要がないので、停電復旧時でない電源投入時に実行される初期化処理を実行する(ステップS702,S703)。なお、本例では、バックアップRAM領域にバックアップデータが存在しているか否かは、電源断時にバックアップRAM領域に設定されるバックアップフラグによって確認する。

0094

バックアップRAM領域にバックアップデータが存在している場合には、この実施の形態では、払出制御用CPU371は、バックアップRAM領域のデータチェック(この例ではパリティチェック)を行なう(ステップS704)。不測の電源断が生じた後に復旧した場合には、バックアップRAM領域のデータは保存されていたはずであるから、チェック結果は正常になる。チェック結果が正常でない場合には、内部状態を電源断時の状態に戻すことができないので、停電復旧時でない電源投入時に実行される初期化処理を実行する(ステップS705,S703)。

0095

チェック結果が正常であれば、払出制御用CPU371は、内部状態を電源断時の状態に戻すための払出状態復旧処理を行なう(ステップS706)。そして、バックアップRAM領域に保存されていたPC(プログラムカウンタ)の指すアドレスに復帰する(ステップS707)。

0096

通常の初期化処理の実行(ステップS703)を得ると、払出制御用CPU371により実行されるメイン処理は、タイマ割込フラグの開始(ステップS708)の確認が行なわれるグループ処理に移行する。

0097

なお、この実施の形態では、ステップS702でバックアップデータの有無を確認した後、バックアップデータが存在する場合にステップS704でバックアップ領域のチェックを行なうようにしていたが、逆に、バックアップ領域のチェック結果が正常であったことを確認した後、バックアップデータの有無の確認を行なうようにしてもよい。また、バックアップデータの有無の確認、または、バックアップ領域のチェックのいずれかの一方の確認を行なうことで、停電復旧処理を実行するか否かを判断するようにしてもよい。

0098

また、たとえば停電復旧処理を実行するか否かを判断する場合のパリティチェック(ステップS704)の際などに、すなわち、遊技状態を復旧するか否かを判断する際に、保存されていたRAMデータにおける払出遊技球数データ等によって、遊技機が払出待機状態(払出途中でない状態)であることが確認されたら、払出状態復旧処理を行なわずに初期化処理を実行するようにしてもよい。

0099

通常の初期化処理では、図12に示すように、レジスタおよびRAMのクリア処理(ステップS901)が行なわれる(ステップS902)。そして、初期設定処理(ステップS701a)において割込禁止とされているので、初期化処理を終える前に割込が許可される(ステップS903)。

0100

この実施の形態では、払出制御用CPU371の内部タイマ(CH3)が繰返しタイマ割込を発生するように設定される。また、繰返し周期は2msに設定される。そして、図13に示すように、タイマ割込が発生すると、払出制御用CPU371は、タイマ割込フラグをセットする(ステップS711)。なお、2msタイマ割込処理において、必要ならば、CH3のレジスタに対して初期値再設定が行なわれる。

0101

払出制御用CPU371は、ステップS708において、タイマ割込フラグがセットされことを検出すると、タイマ割込フラグをリセットするとともに(ステップS709)、払出制御処理を実行する(ステップS710)。以上の制御によって、この実施の形態では、払出制御処理は2ms毎に起動されることになる。なお、この実施の形態では、タイマ割込処理ではフラグセットのみがなされ、払出制御処理ではメイン処理において実行されるが、タイマ割込処理で払出制御処理を実行してもよい。

0102

払出制御用CPU371は、電源投入時に、バックアップRAM領域のデータを確認するだけで、通常の初期設定処理を行なうのか払出中の状態を復元するのかを決定できる。すなわち、簡単な判断によって、未払出の遊技球について払出処理再開を行なうことができる。

0103

また、本例では、払出制御用CPU371も、主基板31のCPU56と同様に、パリティチェックによって記憶内容保存の確実化を図っている。

0104

以上説明したように、バックアップデータの有無により電源断時の払出状態に復旧するか否かの判断を行なうようにしたことで、停電後の電源復旧時などにおいて電源投入されたときに、バックアップデータ記憶領域の内容に応じて電源断時の状態に復旧させるか否かの判断を行なうことができる。したがってバックアップデータに基づく制御を実現することができるとともに、不必要な復旧処理の実行を防止することができる。

0105

また、上述したように、バックアップデータの状態により電源断時の払出状態に復旧するか否かの判断を行なうようにしたことで、停電後の電源復旧時などにおいて電源投入されたときに、バックアップデータ記憶領域の内容の状態に応じて電源断時の状態に復旧させるか否かの判断を行なうことができる。したがって正常なバックアップデータに基づく制御を実現することができるとともに、異常が発生したバックアップデータに基づく復旧処理の実行を防止することができる。

0106

図14は、払出制御用CPU371が内蔵するRAMの使用例を示す説明図である。この例では、バックアップRAM領域に総合個数記憶(たとえば2バイト)および貸玉個数記憶が形成されている。総合個数記憶は、主基板31の側から指示された払出個数挿通を記憶するものである。貸玉個数記憶は、未払出の玉貸個数を記憶するものである。

0107

図15は、割込処理による払出制御コマンド受信処理を示すフローチャートである。主基板31からの払出制御用のINT信号は払出制御用CPU371のCLK/TRG2端子に入力される。よって、主基板31からのINT信号がオン状態になると、払出制御用CPU371に割込がかかり、図15に示す払出制御コマンドの受信処理が開始される。この実施の形態では、受信した払出制御コマンドを格納するための12バイトの確定コマンドバッファ領域が設けられている。そして、受信した払出制御コマンドの格納位置を示すためにコマンド受信個数カウンタが用いられる。なお、払出コマンドは、2バイト構成であるから、実質的には6個の払出制御コマンドの確定コマンドバッファ領域に格納可能である。

0108

払出制御コマンドの受信処理において、払出制御用CPU371が、まず、払出制御コマンドデータの入力に割当てられている入力ポート372aからデータを読込む(ステップS851)。そして、2バイト構成の払出制御コマンドのうちの1バイト目であるか否かを確認する(ステップS852)。1バイト目であるか否かは、受信したコマンドの先頭ビットが「1」であるか否かで判断できる。先頭ビットが「1」であるのは、2バイト構成の払出制御コマンドのうちMODEバイト(1バイト目)のはずである(図17参照)。先頭ビットが「1」であれば、有効な1バイト目を保持し主として、受信したコマンドを確定コマンドバッファ領域におけるコマンド受信個数カウンタが示す確定コマンドバッファに格納する(ステップS853)。

0109

払出制御コマンドのうち1バイト目でなければ、1バイト目を既に受信したか否かを確認する(ステップS854)。既に受信したか否かは、受信バッファ(ステップS853における確定コマンドバッファ)に有効なデータが設定されているか否かで確認できる。

0110

次に、2バイト目を既に受信している場合には、受信した1バイトのうちの先頭ビットが「0」であるか否かを確認する。そして、先頭ビットが「0」であれば、有効な2バイト目を受信したとして、受信したコマンドを、確定コマンドバッファ領域におけるコマンド受信個数カウンタ+1が示す確定コマンドバッファに格納する(ステップS855)。先頭ビットが「0」であるのは、2バイト構成の払出制御コマンドのうちEXTバイト(2バイト目)のはずである(図17参照)。なお、ステップS854の判定において、受信した1バイトのうちの先頭ビットが「0」でなければ、処理を終了する。

0111

ステップS855において、2バイト目のコマンドデータを格納すると、コマンド受信個数カウンタに2を加算する(ステップS856)。そして、コマンド受信カウンタが12以上であるか否かを確認し(ステップS857)、12以上であればコマンド受信個数カウンタをクリアする(ステップS858)。

0112

図16は、ステップS710の払出制御処理を示すフローチャートである。払出制御処理において払出制御用CPU371は、まず、中継基板72を介して入力ポート372bに入力される賞球カウントスイッチ301A、玉貸カウントスイッチ301Bがオンしたか否かを判定する(スイッチ:ステップS751)。

0113

次に、払出制御用CPU371は、センサ(たとえば、払出モータ289の間点数を検出するモータ位置センサ)からの信号入力状態を確認してセンサの状態判定などを行なう(入力判定処理:ステップS752)。払出制御用CPU371は、さらに、受信した払出制御コマンドを解析し、解析結果に応じた処理を実行する(コマンド解析実行処理:ステップS753)。

0114

次いで、払出制御用CPU371は、主基板31より受信した払出停止指示コマンドに応じて払出停止状態に設定し、あるいは受信した払出開始指示コマンドに応じて払出停止状態の解除を行なう(ステップS754)。また、プリペイドカードユニット制御処理を行なう(ステップS755)。

0115

また、払出制御用CPU371は、玉貸要求に応じて貸玉を払出す制御を行なう(ステップS756)。さらに、払出制御用CPU371は、総合個数記憶に格納された個数の賞球を払出す賞球制御処理を行なう(ステップS757)。そして、払出制御用CPU371は、出力ポート372cおよび中継基板72を介して球払出装置97の払出機構部分における払出モータ289に向けて駆動信号を出力し、ステップS756の玉貸制御処理またはステップS757の賞球制御処理で設定された回転数分払出モータ289を介して払出モータ制御処理を行なう(ステップS758)。

0116

なお、この実施の形態では、払出モータ289としてステッピングモータが用いられ、払出モータ289を制御するために1−2層励磁方式が用いられる。したがって、具体的には、払出モータ制御処理において、8種類の励磁パターンデータが繰返し払出モータ289に出力される。また、この実施の形態では、各励磁パターンデータが4msずつ出力される。

0117

次いで、エラー検出処理が行なわれ、その結果に応じてエラー表示LED374に所定の表示を行なうな(エラー:ステップS759)。検出されるエラーとして、たとえば、次の8種類がある。

0118

賞球経路エラー:賞球払出動作終了したとき、または、払出モータ289が1回転したときに賞球カウントスイッチ301Aが1個も遊技球の通過を検出しなかったとき。エラー表示LED374に「0」が表示される。

0119

玉貸経路エラー:玉貸の払出動作終了後において、または、払出モータ289が1回転したときに玉貸カウントスイッチ301Bが1個も遊技球の通過を検出しなかったとき。エラー表示LED374に「1」が表示される。

0120

賞球カウントスイッチ玉詰まりエラー:賞球カウントスイッチ301Aが0.5秒以上オンを検出したとき。エラー表示LED374に「2」が表示される。

0121

玉貸カウントスイッチ玉詰まりエラー:玉貸カウントスイッチ301Bが0.5秒以上オンを検出したとき。エラー表示LED374に「3」が表示される。

0122

払出モータ玉噛みエラー:払出モータ289が正常に回転しないとき。具体的には、払出モータ位置センサのオンが所定期間以上継続したり、オフが所定期間以上継続した場合。エラー表示LED374に「4」が表示される。なお、払出モータ玉噛みエラーが生じた場合には、払出制御用CPU371は、50msの基準励磁層の出力を行なった後、1−2層励磁の励磁パターンデータのうちの4種類の励磁パターンデータを8ms毎に出力することによる払出モータ289の逆回転と正回転とを繰返す。

0123

プリペイドカードユニット未接続エラー:VL信号のオフが検出されたとき。エラー表示LED374に「5」が表示される。

0124

プリペイドカードユニット通信エラー:規定のタイミング以外でプリペイドカードユニット50から信号を出力されたことを検出したとき。エラー表示LED374に「6」が表示される。

0125

払出停止状態:主基板31から払出停止を示す払出制御コマンドを受信したとき。エラー表示LED374に「7」が表示される。なお、主基板31から払出開始を示す払出制御コマンドを受信したときには、その時点から2002ms後に、払出停止状態から払出開始状態に復旧する。

0126

外部接続端子(図示せず)から出力する情報信号を制御する処理を行なう(出力処理:ステップS760)。なお、情報信号は、貸玉の払出1単位(たとえば25個)毎に所定時間オンとなり、続いて所定時間オフを出力する信号である。

0127

図17は、ステップS751のスイッチ処理の一例を示すフローチャートである。スイッチ処理において、払出制御用CPU371は、賞球カウントスイッチ301Aがオンした状態を示しているか否かを確認する(ステップS751a)。オン状態を示していれば、払出制御用CPU371は、賞球カウントスイッチオンカウンタを+1する(ステップS751b)。賞球カウントスイッチオンカウンタは、賞球カウントスイッチ301Aのオンの状態を検出した回数を計数するためのカウンタである。

0128

そして、賞球カウントスイッチオンカウンタの値をチェックし(ステップS751c)、その値が2になっていれば、1個賞球の払出が行なわれたと判断する。1個の賞球の払出が行なわれた判断した場合には、払出制御用CPU371は、賞球未払出カウンタ(総合個数記憶に格納されている賞球数を)を−1する(ステップS751d)。

0129

ステップS751aにおいて賞球カウントスイッチ301Aがオン状態でないことが確認されると、払出制御用CPU371は、賞球カウントスイッチオンカウンタをクリアする(ステップS751e)。そして、この実施の形態では、玉貸カウントスイッチ301Bがオン状態を示しているか否かを確認する(ステップS751f)。オン状態を示していれば、払出制御用CPU371は、玉貸カウントスイッチオンカウンタを+1する(ステップS751g)。玉貸カウントスイッチオンカウンタは、玉貸カウントスイッチ301Bのオン状態を検出した回数を計数するためのカウンタである。

0130

そして、玉貸カウントスイッチオンカウンタの値をチェックし(ステップS751h)、その値が2になっていれば、1個の玉貸の払出が行なわれたと判断する。1個の玉貸の払出が行なわれたと判断した場合には、払出制御用CPU371は、貸玉未払出個数カウンタ(貸玉個数記憶に格納されている貸玉数)を−1する(ステップS751i)。

0131

ステップS751fにおいて玉貸カウントスイッチ301Bがオン状態でないことが確認されると、払出制御用CPU371は、玉貸カウントスイッチオンカウンタをクリアする(ステップS751j)。

0132

図18は、ステップS753のコマンド解析実行処理の一例を示すフローチャートである。コマンド解析実行処理において、払出制御用CPU371は、確定コマンドバッファ領域中に受信コマンドがあるか否かの確認を行なう(ステップS753a)。受信コマンドがあれば、受信した払出制御コマンドが払出個数指示コマンドであるか否かの確認を行なう(ステップS753b)。なお、確定コマンドバッファ領域中に複数の受信コマンドがある場合には、受信した払出制御コマンドが払出個数指示コマンドであるか否かの確認は、最も前に受信された受信コマンドについて行なわれる。

0133

受信した払出制御コマンドが払出個数指示コマンドであれば、払出個数指示コマンドで受信された個数を総合個数記憶に加算する(ステップS753c)。すなわち、払出制御用CPU371は、主基板31のCPU56から送り出された払出個数指示コマンドに含まれる賞球数をバックアップRAM領域(総合個数記憶)に記録する。

0134

なお、払出制御用CPU371は、必要ならば、コマンド受信個数カウンタの減算や確定コマンドバッファ領域における受信コマンドシフト処理を行なう。

0135

図19は、ステップS754の払出停止状態設定処理の一例を示すフローチャートである。払出停止状態設定処理において、払出制御用CPU371は、確定コマンドバッファ領域中に受信コマンドがあるか否かの確認を行なう(ステップS754a)。確定コマンドバッファ領域中に受信コマンドがあれば、受信した払出制御コマンドが払出停止指示コマンドであるか否かの確認を行なう(ステップS754b)。払出停止指示コマンドであれば、払出制御用CPU371は、払出停止状態に設定する(ステップS754c)。

0136

ステップS754bで受信コマンドが払出停止指示コマンドでないことを確認すると、受信した払出制御コマンドが払出開始指示コマンドであるか否かの確認を行なう(ステップS754d)。払出開始指示コマンドであれば、払出停止状態を解除する(ステップS754e)。

0137

図20は、ステップS755のプリペイドカードユニット制御処理の一例を示すフローチャートである。プリペイドカードユニット制御処理において、払出制御用CPU371は、カードユニット制御用マイクロコンピュータにより入力されるVL信号を検知したか否かを確認する(ステップS755a)。VL信号を検知していなければ、VL信号非検知カウンタを+1する(ステップS755b)。また、払出制御用CPU371は、VL信号非検知カウンタの値が本例では125であるか否かを確認する(ステップS755c)。VL信号非検知カウンタの値が125であれば、払出制御用CPU371は、発射制御基板91への発射制御信号出力を停止して、駆動モータ94を停止させる(ステップS755d)。

0138

以上の処理によって、125回(2ms×125=250ms)継続してVL信号のオフが検出されたら、玉発射禁止状態に設定される。

0139

ステップS755aにおいてVL信号を検知していれば、払出制御用CPU371は、VL信号非検知カウンタをクリアする(ステップS755e)。そして、払出制御用CPU371は、発射制御信号出力を停止していれば(ステップS755f)、発射制御基板91への発射制御信号出力を開始して駆動モータ94を動作可能状態にする(ステップS755g)。

0140

図21および図22は、ステップ756の玉貸制御処理の一例を示すフローチャートである。なお、この例では、連続的な払出数最大値を貸玉の1単位(本例では25個)としているが、他の数であってもよい。

0141

玉貸制御処理において、払出制御用CPU371は、貸玉払出中であるか否かの確認を行ない(ステップS511)、貸玉払出中であれば図22に示す玉貸中の処理に移行する。なお、この確認は、後述する玉貸処理中フラグの状態により判断される。貸玉払出中でなければ、賞球の払出中であるか否かの確認をする(ステップS512)。この確認は、後述する賞球処理中フラグの状態により判断される。

0142

貸玉払出中でも賞球払出中でもなければ、払出制御用CPU371は、カードユニット50から玉貸要求があったか否かを確認し(ステップS513)、要求があれば、玉貸処理中フラグをオンするとともに(ステップS514)、25(玉貸1単位数:ここでは100円分)をバックアップRAM領域の貸玉個数記憶に設定する(ステップS515)。そして、払出制御用CPU371は、EXS信号をオンする(ステップS516)。そして、球払出装置97の下方の玉振分部材を玉貸側に設定するために振分用ソレノイドを駆動する(ステップS517)。また、払出モータをオンして(ステップS518)、図22に示す玉貸処理に移行する。

0143

なお、払出モータがオンするのは、厳密には、カードユニット50が受付を認識したことを示すためにBRQ信号をOFFとしてからである。なお、玉貸処理中フラグがバッファRAM領域に設定される。

0144

図22は、払出制御用CPU371による払出制御処理における玉貸中の処理を示すフローチャートである。玉貸処理では、払出モータがオンしていなければオンする。なお、この実施の形態では、ステップS751のスイッチ処理で、玉貸カウントスイッチ301Bの検出出力による遊技球の払出がなされたか否かの確認を行なうため、玉貸制御処理では、貸玉個数記憶の減算などは行なわれない。玉貸制御処理において、払出制御用CPU371は、貸玉通過待ち時間中であるか否かの確認を行なう(ステップS519)。貸玉通過待ち時間中でなければ、貸玉の払出を行ない(ステップS520)、払出モータ289の駆動を終了すべきか(1単位の払出動作が終了したか)否かの確認を行なう(ステップS521)。具体的には、所定個数の払出に対応した回転が完了したか否かを確認する。所定個数の払出に対応した回転は、払出モータ位置センサの出力によって監視される。所定個数の払出に対応した回転が完了した場合には、払出制御用CPU371は、払出モータ289の駆動を停止し(ステップS522)、貸玉通過待ち時間の設定を行なう(ステップS523)。

0145

なお、ステップS520の玉貸処理では、払出モータ位置センサのオンとオフとがタイマ監視されるが、所定時間以上のオン状態またはオフ状態が継続したら、払出制御用CPU371は、払出モータ289玉噛みエラーが生じたと判断する。

0146

ステップS519で貸玉通過待ち時間中であれば、払出制御用CPU371は、貸玉通過待ち時間が終了したか否かの確認を行なう(ステップS524)。貸玉通過待ち時間は、最後の払出玉が払出モータ289によって払出されてから玉貸カウントスイッチ301Bを通過するまでの時間である。貸玉通過待ち時間の終了を確認すると、1単位の貸玉はすべて払出された状態であるので、カードユニット50に対して次の玉貸要求の受付が可能になったことを示すためにEXS信号をオフにする(ステップS524)。また、振分ソレノイドをオフするとともに(ステップS525)、払出モータ289をオフして(ステップS526)、さらに玉貸処理中フラグをオフする(ステップS527)。なお、貸玉通過待ち時間が経過するまでに最後の払出玉が玉貸カウントスイッチ301Bを通過しなかった場合には、玉貸経路エラーとされる。また、この実施の形態では、賞球も玉貸も同じ払出装置で行なわれる。

0147

なお、玉貸要求の受付をEXS信号をオフした後、所定時間内に再び玉貸要求信号であるBRQ信号がオンしたら、振分ソレノイドおよび払出モータ289をオフせずに玉貸処理を実行するようにしてもよい。すなわち、所定単位(この例では100円単位)毎に玉貸処理が行なわれるのではなく、玉貸処理を連続して実行するように構成することもできる。

0148

貸玉個数記憶の内容は、遊技機の電源が断しても、所定期間電源基板910のバックアップ電源によって保存される。したがって、所定期間中に電源が回復すると、払出制御用CPU371は、貸玉個数記憶の内容に基づいて玉貸処理を継続することができる。

0149

図23および図24は、ステップ757の賞球制御処理の一例を示すフローチャートである。なお、この例では、連続的な払出数の最大値を貸玉の1単位と同数(本例では25個)としているが、他の数であってもよい。

0150

賞球制御処理において、払出制御用CPU371は、貸玉払出中であるか否かの確認を行なう(ステップS531)。なお、この確認は、玉貸処理中フラグの状態により判断される。貸玉払出中でなければ賞球の払出中であるか否かを確認し(ステップS532)、賞球の払出中であれば図24に示す賞球中の処理に移行する。この確認は、後述する賞球処理中フラグの状態により判断される。

0151

貸玉払出中でも賞球払出中でもなければ、払出制御用CPU371は、カードユニット50からの玉貸準備要求があるか否かの確認を行なう(ステップS533)。なお、この確認は、払出制御用CPU371により、カードユニット50から入力されるBRDY信号のオン(要求あり)またはオフ(要求なし)を確認することにより行なわれる。

0152

カードユニット50からの玉貸準備要求がなければ、払出制御用CPU371は、総合個数記憶に格納されている賞球数(未払出の賞球数)が0でないか否かの確認を行なう(ステップS533)。総合個数記憶に格納されている賞球数が0でなければ、賞球制御用CPU371は、賞球処理中フラグをオンし(ステップS535)、総合個数記憶の値が本例では25以上であるか否かの確認を行なう(ステップS536)。なお、賞球処理中フラグが、バックアップRAM領域に設定される。

0153

総合個数記憶に格納されている賞球数が25以上であると、払出制御用CPU371は、25個分の賞球を払出すまで払出モータ289を回転させるよう駆動信号出力するために、25個払出動作の設定を行なう(ステップS537)。一方、総合個数記憶に格納されている賞球数が25以上でなければ、払出制御用CPU371は、総合個数記憶に格納されているすべての遊技球を払出すまで払出モータ289を回転させるよう駆動信号出力するために、全個数払出動作の設定を行なう(ステップS538)。そして、ステップS537またはステップS538での設定に従って払出モータ289をオンする(ステップS539)。なお、振分ソレノイドはオフ状態であるため、球払出装置97の下方の玉振分部材は賞球側に設定されている。そして、図24に示す賞球制御処理における賞球払出中の処理に移行する。

0154

図24は、払出制御用CPU371により払出制御処理における賞球中の処理の一例を示すフローチャートである。賞球制御処理では、払出モータ289がオンしていなければオンする。なお、この実施の形態では、ステップS751のスイッチ処理で、賞球カウントスイッチ301Aの検出出力による遊技球の払出がなされたか否かの確認を行なうため、賞球制御処理では総合個数記憶の減算などは行なわれない。賞球中の処理において、払出制御用CPU371は、賞球通過待ち時間中であるか否かの確認を行なう(ステップS540)。賞球通過待ち時間中でなければ、賞球払出を行ない(ステップS541)、払出モータ289の駆動を終了すべきか(本例では25個または25個未満の所定個数の払出動作が終了したか否かの確認を行なう(ステップS542)。具体的には、所定個数の払出に対応した回転が完了したか否かを確認する。所定個数の払出に対応した回転は、払出モータ位置センサの出力によって監視される。所定個数の払出に対応した回転が完了した場合には、払出制御用CPU371は、払出モータ289の駆動を停止し(ステップS543)、賞球通過待ち時間の設定を行なう(ステップS544)。賞球通過待ち時間は、最後の払出玉が払出モータ289によって払出されてから賞球カウントスイッチ301Aを通過するまでの時間である。

0155

一方、ステップS540を見て賞球通過待ち時間中であれば、払出制御用CPU371は、賞球通過待ち時間が終了したか否かの確認を行なう(ステップS544)。貸玉通過待ち時間の終了を確認すると、ステップS537またはステップS538で設定された賞球がすべて払出された状態であるので、払出モータ289をオフするとともに(ステップS544)、賞球処理中フラグをオンする(ステップS546)。なお、賞球通過待ち時間が経過するまでに最後の払出玉が賞球カウントスイッチ301Aを通過しなかった場合には、賞球経路エラーとされる。

0156

また、この実施の形態では、ステップS511、ステップS531の判断によって玉貸が賞球処理よりも優先されることになるが、賞球処理が玉貸に優先されるようにしてもよい。

0157

総合個数記憶の内容は、遊技機の電源が断しても、所定期間電源基板910のバックアップ電源によって保存される。したがって、所定期間中に電源が回復すると、払出制御用CPU371は、総合個数記憶の内容に基づいて払出処理を継続することができる。

0158

なお、払出制御用CPU371は、主基板31から指示された賞球個数を賞球個数記憶で総数として管理したが、賞球数毎(たとえば、15個、10個、5個)に管理してもよい。たとえば、賞球数毎に対応した個数カウンタを設け、払出個数指定コマンドを受信すると、そのコマンドで指定された個数に対応する個数カウンタを+1する。そして、個数カウンタに対応した賞球払出が行なわれると、その個数カウンタを−1する(この場合、払出制御処理にて減算処理を行なうようにする)。その場合にも、各個数カウンタはバックアップRAM領域に形成される。よって、遊技機の電源が断しても、所定期間中に電源を回復すれば、払出制御用CPU371は、各個数カウンタの内容に基づいて賞球払出処理を継続することができる。

0159

なお、上述した各実施の形態では、電源監視手段は、電源基板910および電気部品制御基板のいずれかに設置されたが、どこに設置されていてもよく、遊技機の構造上の都合に応じて任意位置に設置することができる。

0160

そして、上記の各実施の形態では、記憶手段としてRAMを用いた場合を示したが、記憶手段として、電気的に書換が可能な記憶手段であればRAM以外のものを用いてもよい。

0161

また、上述した各実施の形態では、遊技制御手段以外の他の電気部品制御手段として払出制御手段を示したが、表示制御手段、音声制御手段およびランプ制御手段についても、上述した制御を行なうように構成してもよい。

0162

また、上述実施の形態では、電源監視回路は、電源基板910に設けられたが、電源監視回路は、主基板31や払出制御基板37の電気部品制御基板に設けられていてもよい。なお、電源回路が搭載された電気部品制御基板が構成される場合には、電源基板には、電源監視回路が搭載されない。

0163

上記の各実施の形態のパチンコ遊技機1は、始動入賞に基づいて特別図柄表示部9に可変表示される特別図柄の停止図柄が所定の図柄に組合せとなると所定の遊技価値が遊技者に付与可能になる第1種パチンコ遊技機であったが、始動入賞に基づいて開放する電動役物の所定領域への入賞があると所定遊技価値が遊技者に付与可能になる第2種パチンコ遊技機や、始動入賞に基づいて可変表示される図柄の停止図柄が所定の図柄の組合せになると開放する所定電動役物への入賞があると所定の権利が発生または継続する第3種パチンコ遊技機であっても、本発明を適用できる。

0164

さらに、パチンコ遊技機にとらわれず、スロット遊技機等においても、電源投入による電源断時に電源断直前のデータをバックアップRAM等に保存し、電源復旧時に保存データに基づく制御再開処理を行なうように構成されている場合などには本発明を適用することができる。たとえば、スロット遊技機に適用した場合には、内部フラグ(ビッグ、レギュラー小役などのフラグ)やビッグ中などの状態を復旧させることができる。

0165

上記電力監視手段は、電圧の所定の値以下になったときに信号を送り出すようにしたが、電圧が所定の値以上になったときに信号を出力するようにしてもよい。それにより、IC等の電気回路の損傷を防止できるとともに、消費電力の無駄を防止するようなことも可能となる。

0166

次に、本発明のパチンコ遊技機1の払出制御基板37に設けられた払出制御用マイクロコンピュータ370のロック解除について図25図29を用いて説明する。

0167

図25は、払出制御用マイクロコンピュータ370の内部構成を示すブロック図である。図25に示すように、払出制御用マイクロコンピュータ370には、払出装置97による遊技球の払出を制御するための払出制御用CPU371が設けられている。また、払出制御用マイクロコンピュータ370には、払出制御用CPU371がアクセス可能な以下のようなROM(Read Only Memory)およびRAM(Random Access Memory)が設けられている。すなわち、払出制御用マイクロコンピュータ370には、工場出荷時には書き込まれていないユーザープログラムを書き込むための書込可能ROM374、マイクロコンピュータの基本動作に関わる基本プログラムが書き込まれた固定ROM375、ロック状態か否かを判別するためのロック判定フラグが記憶される不揮発性RAM376およびワークメモリとして利用されるRAM377と、書込可能ROM374にユーザープログラムを書込むための書込回路373とが設けられている。なお、ユーザープログラムは、払出の制御に関わる情報が記憶されたプログラムであり、払出制御用マイクロコンピュータ370のロック状態の解除後に書込可能ROM374に書込むことが可能となる。なお、書込可能ROM374としては、1度書き込んだプログラムおよびデータを新たに書換えることができないワンタイムROMを用いている。

0168

また、本実施の形態では、払出制御用マイクロコンピュータ370を上記のような構成としたが、ユーザープログラムの一部が固定ROM375に記憶され、他の一部が書込可能ROM374に書込まれるような構成としてもよい。さらに、払出制御用マイクロコンピュータ370は、不揮発性RAM376がなく、ロック判定フラグを書き込み可能ROM374に書き込むような構成であってもよい。

0169

上記払出制御用マイクロコンピュータ370には、カードユニット50から、払出制御用マイクロコンピュータ370のロック状態を解除するためのロック解除信号およびロック解除信号の有効期間を指定するINT信号(ストローブ信号)が同期して入力される。また、払出制御用マイクロコンピュータ370からは、ロック解除信号が既に払出制御用マイクロコンピュータ370に入力されたことをカードユニット50に示すためのCHK信号およびCHK信号の有効期間を指定するINT信号が同期して出力される。

0170

図26は、カードユニット50とパチンコ遊技機1との間で行なわれるロック解除時の信号の送信および受信を説明するためのタイミングチャートである。パチンコ遊技機1の払出制御用マイクロコンピュータ370の払出制御用CPU371がカードユニット50からの信号の入力を待っている状態において、図26の(a)に示すように、カード挿入口155にカードが挿入されてカードユニットINT信号がONすると、カードユニットINT信号がONしている期間において、図26の(b)に示すように、カードユニットロック解除信号がカードユニット50からパチンコ遊技機1の払出制御用CPU371に対して、D1〜D7の8つのビット線を通じてID要求信号が出力される。このカードユニットINT信号がONとなっている間においては、図26の(e)に示すように、払出制御用CPU371は信号を受信している状態であり、カードユニットINT信号がOFFして信号受信の状態が終わると、ID信号を出力する前に、払出制御用マイクロコンピュータ370がロック状態であるか否か、および、ID要求信号が入力されたか否かの判定が行なわれる。

0171

次に、払出制御用CPU371が、前述の判定により、ロック状態であり、かつ、ID要求信号が入力されたと判定すれば、図26の(c)に示すように、パチンコ機INT信号がONすると、パチンコ機INT信号がONしている期間において、図26の(d)に示すように、パチンコ遊技機1の払出制御用CPU371からカードユニット50に対して、D1〜D7の8つのビット線を通じてID信号が出力される。このパチンコ機INT信号がONとなっている間においては、図26の(e)に示すように、払出制御用CPU371は信号を送信している状態であり、パチンコ機INT信号がOFFして信号の送信状態が終わると、カードユニット50からのロック解除信号の受信待ち状態となる。

0172

次に、払出制御用CPU371がロック解除信号受信待ちの状態において、図26の(a)に示すように、カードユニットINT信号がONすると、カードユニットINT信号がONしている期間において、図26の(b)に示すように、カードユニット50からパチンコ遊技機1の払出制御用CPU371に対して、D1〜D7の8つのビット線を通じてロック解除信号が出力される。このカードユニットINT信号がONとなっている間においては、図26の(e)に示すように、払出制御用CPU371はロック解除信号を受信している状態であり、カードユニットINT信号がOFFしてロック解除信号を送信している状態が終わると、パチンコ遊技機1の払出制御用マイクロコンピュータ370ではロック解除信号が入力されたか否かの判定が行なわれる。

0173

次に、払出制御用CPU371において、ロック解除信号が入力されたと判定された場合には、図26の(c)に示すように、パチンコ機INT信号がONするが、パチンコ機INT信号がONしている期間においては、図26の(d)に示すように、パチンコ遊技機1の払出制御用マイクロコンピュータ370からカードユニット50に対して、D1〜D7の8つのビット線を通じて、払出制御用マイクロコンピュータ370にロック解除信号が入力されたことを示すCHK信号が出力される。このパチンコ機INT信号がONとなっている間においては、図26の(e)に示すように、払出制御用CPU371はCHK信号を送信している状態であり、パチンコ機INT信号がOFFしてCHK信号の送信状態が終わると、払出制御用マイクロコンピュータ370のロック解除処理が行なわれる状態となる。

0174

図27は、パチンコ遊技機1の起動時処理の例を示すフローチャートである。起動時処理においては、まず、ロック状態かロック解除状態かを識別可能なロック判定フラグの状態に応じて、払出制御用マイクロコンピュータ370がロック状態となっているか否かの判定が行われる(SA1)。このロック判定フラグは、工場から出荷されたときには、すなわち、ロック状態においてはONとなっており、カードユニットからのロック解除信号によってロックが解除された場合にはOFFとなるフラグである。

0175

SA1の判定において、払出制御用マイクロコンピュータ370が既にロック解除状態であれば、ユーザープログラムを起動させて、遊技の進行に伴って遊技球の払出条件が成立した場合の払出制御を可能とするためにSA8に進むが、ロック状態であればSA2に進み、図26を用いて前述したカードユニット50から送信されてくるパチンコ遊技機1を特定するためのID番号のデータを要求するID要求信号が入力されたか否かが判定される。

0176

SA2において、ID要求信号が入力されていなければ、ID要求信号が入力されるまで待機することになるため、ユーザープログラムが起動しないので、遊技の進行に伴って遊技球の払出条件が成立した場合の払出制御ができない。また、SA2において、ID要求信号が入力されれば、SA3に進み、払出制御用マイクロコンピュータ370はメモリに記憶されているID番号を読出して、そのID番号信号をカードユニット50に送信する。これにより、カードユニット50では、このID番号信号を受信したことに基づいて、払出制御マイクロコンピュータ370のロック状態を解除するためのロック解除信号を払出制御用マイクロコンピュータ370に送信する。

0177

その後、パチンコ遊技機1の払出制御用マイクロコンピュータ370では、SA4において、払出制御用マイクロコンピュータ370をロック解除状態にするためのロック解除信号が入力されたか否かが判定される。ロック解除信号が入力されなければ、ロック解除信号が入力されるまで待機することになるため、ユーザープログラムが起動しないので、遊技の進行に伴って遊技球の払出条件が成立した場合の払出制御を行なうことができない。また、SA4において、ロック解除信号が入力されればSA5に進み、ロック解除信号が入力されたことを示すCHK信号をカードユニット50に送信する。

0178

その後、パチンコ遊技機1は、ロック解除信号に基づいて払出制御用マイクロコンピュータ370のロック解除を行なった(SA6)後、カードユニット50から送信されてくるユーザープログラムを図25に示す書込可能ROM374に書込むための時間待ち状態となる(SA7)。ユーザープログラムの書込可能ROM374への書込みが終了すれば、マイクロコンピュータの自己診断機能であるセキュリティチェックを行なった(SA8)後、ユーザーに応じて予め設定されたユーザープログラムを起動させる(SA9)。

0179

なお、上記図27においては、パチンコ遊技機1の起動時処理の最初に、ロック判定手段(SA1)により、ロック状態かロック解除状態かの判定を行なったが、ユーザープログラム起動(SA9)時の最初に、ロック状態かロック解除状態かの判定を行なってもよい。また、払出制御用マイクロコンピュータ370がロック解除された後に、書込可能ROM374にユーザープログラムの書込みがなされるのを待って、払出制御用マイクロコンピュータ370にリセットをかけるような構成であってもよい。

0180

図28は、パチンコ遊技機1の起動時におけるカードユニット50のカードユニット処理の例を示すフローチャートである。カードユニット処理においては、カードがカード挿入口155に挿入されたか否かが判定される(SB1)。カードが挿入されなければ、カードが挿入されるまで待機するが、カードが挿入されれば、カードIDを認証するため、すなわち、カードIDが適正か否かを判定するためにカードIDの読み込みが行われる。次に、SB3において、読み込まれたカードIDが、パチンコ遊技機1の払出制御用マイクロコンピュータ370のロック状態をロック解除状態に切換えるためのロック解除情報が記憶されたカードIDであるか否かが判定される(SB3)。SB3において、挿入されたカードIDがロック解除カードIDであると判定されれば、ロック解除処理を行なうが、ロック解除カードIDでなければ、パチンコ遊技機1の起動時以外に球貸しのために挿入されたプリペイドカードであるため、カードユニット50は通常の玉貸し処理を行なう(SB5)。

0181

図29は、カードユニット50がパチンコ遊技機1の払出制御用マイクロコンピュータ370をロック解除状態にするために行うロック解除処理の例を示すフローチャートである。ロック解除処理においては、カードユニット50は、パチンコ遊技機1のID番号を確認するために、払出制御用マイクロコンピュータ370に対しパチンコ遊技機1のID番号を要求するID要求信号を送信する(SC1)。次に、ID要求信号を受信したパチンコ遊技機1がID要求信号の受信に基づいて送信したID番号情報が、カードユニット50において受信されたか否かが判定される(SC2)。

0182

SC2において、ID番号情報が受信されたと判定されれば、SC4において、所定の時間が経過経過したか否かが判定され、所定時間が経過していなければ、ID番号情報の受信があるまでSC2とSC4とのステップを繰り返すが、所定時間経過してもID番号情報を受信しなければ、SC12に進む。

0183

また、SC2において、パチンコ遊技機1から送信されたきたID番号情報が受信されればSC3に進み、カード入ニット50に挿入されたカードのID番号情報と、カードユニット50がパチンコ遊技機1から受信した受信したID番号情報とが一致しているか否かが判定される。SC3において、カードのID番号情報と、カードユニット50がパチンコ遊技機1から受信したID番号情報とが一致していないと判定されればSC12に進むが、カードのID番号情報と、カードユニット50がパチンコ遊技機1から受信したID番号情報とが一致していると判定されればSC5に進み、カードユニット50は、パチンコ遊技機1の払出制御用マイクロコンピュータ370に対しロック解除信号を送信した後、払出制御用マイクロコンピュータ370がロック解除信号を受信したことに基づいて送信されたCHK信号が受信されたか否かの判定が行われる(SC6)。

0184

SC6において、CHK信号が受信されていないと判定されれば、SC8において、所定の時間が経過経過したか否かが判定され、所定時間が経過していないと判定されれば、CHK信号の受信があるまでSC6とSC8とのステップを繰り返すが、所定時間経過してもCHK信号を受信していないと判定されればSC12に進む。

0185

また、SC6において、カードユニット50において、パチンコ遊技機1から送信されてきたCHK信号が受信されたと判定されれば、カードユニット50はパチンコ遊技機1の払出制御用マイクロコンピュータ370の書込可能ROM374にユーザープログラムを書込む処理を行なう(SC7)。このユーザープログラムが書き込まれることによって払出制御用マイクロコンピュータ370は遊技の進行に応じた入賞により遊技球を払出し可能な状態となる。次に、払出制御用マイクロコンピュータ370のロック状態を解除したことを上位装置、すなわち、ホールの管理コンピュータへ出力して(SC9)、ロック状態を解除したことを報知した(SC10)後、カード挿入口155からカードを排出する(SC11)。

0186

また、SC4またはSC8において、所定時間が経過してもID番号情報またはCHK信号が受信されなかった場合、ロック解除に関して何らかのエラーが発生していると考えられるため、SC12において、ロック解除に関してエラーが発生したことを上位装置、すなわち、ホールの管理コンピュータへ出力して、ロック解除に関するエラーが発生したことを報知した(SC13)後、カード挿入口155からカードを排出する(SC11)。

0187

なお、本実施例においては、払出制御用マイクロコンピュータのロック状態が解除されたことおよびロック解除に関するエラーが発生したことをホールの管理用コンピュータに対して出力することにより報知したが、払出制御用マイクロコンピュータのロック状態が解除されたことおよびロック解除に関するエラーが発生したことを認識可能な方法であれば、カードユニット50のロック解除状態を報知可能な発光体としてのランプを設けて報知してもよいし、また、スピーカなどの音声発生手段により報知してもよい。

0188

上記本実施の形態のパチンコ遊技機においては、図25図29を用いて示したように、ロック解除手段としてロック解除プログラムが記憶された払出制御用CPU371が、ロック状態からロック解除状態への切換に関するロック解除情報としてのカードIDが記録されているカードからカードIDの読取りが可能なカードユニット50と通信可能であり、カードユニット50からのカードIDを受信したことを条件として、払出制御用マイクロコンピュータ370をロック状態からロック解除状態に切換えることが可能である。

0189

そのため、払出制御用マイクロコンピュータ370のロック状態を解除しなければパチンコ遊技機1を使用することができない状態にすることができる。また、IDが記録されているカードを使用してロック状態の解除を行なうため、遊技機を工場からホールに搬送したときに、立会人によってカード等を用いてロック状態を解除するようにすることができる。

0190

また、ロック判定手段としてのSA1のステップにおいては、ロック状態かロック解除状態かを識別可能なロック判定フラグの状態に応じて判定を行なうため、ロック状態かロック解除状態かの判定を容易に行なうことができる。

0191

また、払出制御用マイクロコンピュータ370は、固定ROM375に記憶された基本プログラムおよび書込可能ROM374に記憶されたユーザープログラムに従って玉払出装置97等の電気部品の制御を行なう。したがって、ロック状態においては、ユーザープログラムが入力されていない状態となることにより、ユーザープログラムに従った玉払出装置97等の制御が不能となるので、払出制御用マイクロコンピュータ370をロック状態にしておけばパチンコ遊技機1を使用できない状態にすることができる。

0192

また、ロック状態においては、ユーザープログラムが書込まれていない状態であるため、書込可能ROM374に記憶されたユーザープログラムの外部への読出しが不能であるため、ロック状態にして搬送すれば、搬送中にユーザープログラムが不正に読出されることを防止することができる。なお、ロック状態では、払出制御用マイクロコンピュータ370は、プログラムの読出しを受付けないため、ユーザープログラムを書込可能ROM374に書込んだ状態で搬送する場合においても、ユーザープログラムが読出されて不正に利用されることが防止される。また、ロック状態において、ユーザープログラムの読出要求があれば、書込可能ROM374から間違ったプログラムまたはデータを出力するような設定にしても、読出されたユーザープログラムが不正に利用されることが防止される。

0193

また、払出制御用マイクロコンピュータ370は、ユーザープログラムを受信したことを条件として、書込可能ROM374の記憶を受信したユーザープログラムに更新すること可能になため、払出制御用マイクロコンピュータ370のロック状態を解除してユーザープログラムを更新しなければ当該ユーザープログラムによる動作を実行できないようにすることができる。

0194

また、書込可能ROMに記憶されるユーザープログラムの更新が可能な回数が、所定の回数、たとえば、3回以内に制限されるようにすれば、ユーザープログラムの更新を多数回繰り返すことにより、不正なユーザープログラムに更新しようとするような不正を抑制することができる。

0195

また、払出制御用マイクロコンピュータ370は、入賞検出信号に基づく遊技媒体の払出を制御する賞球玉貸基板37に含まれるため、遊技者の利益に関わる払出制御手段をロック状態からロック解除状態にすることができる。

0196

また、カードIDによるロック解除情報を処理する記録媒体処理装置としてのカードユニット50は、ロック解除の処理が終了した後においては、本来の役割である遊技者に貸出される貸玉の貸出のために用いられるため、玉貸しのための記録媒体処理装置とロック解除のための記録媒体処理装置とを兼用するという合理化を図ることができる。

0197

また、図30に示すように、図3に示す遊技の進行を制御する遊技制御基板31の基本回路53が、上記図25に示す払出制御用マイクロコンピュータ370と同様な構成を有する遊技制御用マイクロコンピュータであり、遊技者の利益に関わる遊技制御手段としての遊技制御用CPU56がロック状態で搬送されて遊技場においてロック解除がなされれば、上記払出制御用マイクロコンピュータ370と同様に、遊技制御用CPU56に対する搬送中の不正を防止することができる。

0198

また、遊技制御基板31の基本回路53が、遊技に機の遊技に関する動作を制御する遊技制御用プログラムであるユーザープログラムが書き込まれたカードがカードユニット50に挿入され、書込回路を介して書込可能ROM54にユーザープログラムが書き込まれて遊技制御手段としての機能を発揮するように構成されていれば、上記払出制御用マイクロコンピュータと同様にプログラムの内容の搬送中における不正な読み出し等を防止することができる。

0199

なお、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなく特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。

0200

(1)払出制御装置97、ソレノイド16,21等により、遊技機に設けられた電気部品が構成されている。払出制御用マイクロコンピュータ370、遊技制御基板31の基本回路53により、該電気部品の制御が可能であるとともに、前記電気部品の制御が不能なロック状態から前記電気部品の制御が可能なロック解除状態に切換が可能なマイクロコンピュータが構成されている。該マイクロコンピュータは、前記ロック状態から前記ロック解除状態への切換に関する制御を行なうロック解除手段(SA4〜SA7)を含んでいる。該ロック解除手段は、少なくとも前記ロック状態から前記ロック解除状態への切換に関するロック解除情報が記録されている記録媒体(カード)から該ロック解除情報(カードID)の読取りが可能な記録媒体処理装置(カードユニット50内部の記録装置)と通信可能であり、該記録媒体処理装置からの前記ロック解除情報(ロック解除信号)を受信したことを条件として(SA4においてYES)、前記マイクロコンピュータを前記ロック状態から前記ロック解除状態に切換えることが可能である(SA6)。

0201

(2) 前記マイクロコンピュータは、前記ロック状態か前記ロック解除状態かの判定を行なうためのロック判定手段(SA1)を含んでいる。

0202

(3) 前記ロック判定手段は、前記ロック状態か前記ロック解除状態かを識別可能なロック判定フラグの状態に応じて前記判定を行なう(SA1)。

0203

(4) 前記マイクロコンピュータは、制御プログラム(固定ROM375に記憶された基本プログラムおよび書込可能ROM374に記憶されたユーザープログラム)に従って前記電気部品の制御を行なうことが可能であり、前記ロック状態においては、前記制御プログラムに従った前記電気部品の制御が不能となる(SA1,SA7)。

0204

(5) 前記マイクロコンピュータは、前記制御プログラムを記憶可能な記憶手段(書込可能ROM374)を含み、前記ロック状態においては、前記記憶手段に記憶された前記制御プログラムの外部への読出しが不能である(SA7、SC7に示すように、ロック解除がなされてはじめて払出制御用マイクロコンピュータ370の書込可能ROM374にユーザープログラムが書込まれる)。

0205

(6) 前記マイクロコンピュータは、前記制御プログラムを受信したことを条件として、前記記憶手段の記憶を前記受信した制御プログラムに更新する(SA7)。

0206

(7) 前記記憶手段に記憶される前記制御プログラムの更新が可能な回数が、所定の回数以内に制限されている。

0207

(8) 前記マイクロコンピュータは、遊技の進行を制御するためのものである(主基板31)。

0208

(9) 前記マイクロコンピュータは、遊技の進行にともなう遊技媒体払出条件の成立(遊技球の入賞口への入賞)に基づく遊技媒体の払出を制御するためのものである(払出制御基板37)。

0209

(10) 前記記録媒体処理装置は、遊技者に貸出される貸出遊技媒体の貸出のために用いられる(球貸しのためのカードユニット50)。

0210

請求項1に関しては、以下の効果がある。ロック解除手段が、少なくともロック状態からロック解除状態への切換に関するロック解除情報が記録されている記録媒体からロック解除情報の読取りが可能な記録媒体処理装置と通信可能であり、記録媒体処理装置からのロック解除情報を受信したことを条件として、マイクロコンピュータをロック状態からロック解除状態に切換えることが可能であるため、ロック解除手段がロックを解除しなければ遊技機を使用することができない状態にすることができるとともに、カード等のロック解除情報が記録されている記録媒体を使用してロック状態の解除を行なうため、遊技機を工場からホールに搬送したときに、立会人によってカード等を用いてロック状態を解除するようにすることができる。

0211

請求項2に関しては、請求項1に関する効果に加えて、マイクロコンピュータは、ロック状態かロック解除状態かの判定を行なうためのロック判定手段を含んでいるため、ロックがかかっていることを判定して、遊技制御を実行しない制御を容易に行なうことができる。

0212

請求項3に関しては、請求項2に関する効果に加えて、ロック判定手段は、ロック状態かロック解除状態かを識別可能なロック判定フラグの状態に応じて判定を行なうため、ロック状態かロック解除状態かの判定を容易に行なうことができる。

0213

請求項4に関しては、請求項1〜請求項3のいずれかに関する効果に加えて、マイクロコンピュータが、制御プログラムに従って電気部品の制御を行なうことが可能であり、ロック状態においては、制御プログラムに従った電気部品の制御が不能となるため、マイクロコンピュータをロック状態にしておけば遊技機を使用できない状態にすることができる。

0214

請求項5に関しては、請求項1〜請求項4のいずれかに関する効果に加えて、ロック状態においては、記憶手段に記憶された制御プログラムの外部への読出しが不能であるため、ロック状態にして搬送すれば、搬送中に制御プログラムが不正に読出されることを防止することができる。

0215

請求項6に関しては、請求項1〜請求項5のいずれかに関する効果に加えて、マイクロコンピュータは、制御プログラムを受信したことを条件として、記憶手段の記憶を受信した制御プログラムに更新することが可能であるため、マイクロコンピュータのロック状態を解除して制御プログラムを更新しなければ当該制御プログラムによる動作を実行できないようにすることができる。

0216

請求項7に関しては、請求項1〜請求項6のいずれかに関する効果に加えて、記憶手段に記憶される制御プログラムの更新が可能な回数が、所定の回数以内に制限されているため、制御プログラムの更新を多数回繰り返すことにより、不正な制御プログラムに更新しようとするような不正を抑制することができる。

0217

請求項8に関しては、請求項1〜請求項7のいずれかに関する効果に加えて、マイクロコンピュータは、遊技の進行を制御するためのものであるため、遊技者の利益に関わる遊技制御手段をロック状態からロック解除状態にすることができる。

0218

請求項9に関しては、請求項1〜請求項8のいずれかに関する効果に加えて、マイクロコンピュータは、遊技の進行にともなう遊技媒体払出条件の成立に基づく遊技媒体の払出を制御するためのものであるため、遊技者の利益に関わる払出制御手段をロック状態からロック解除状態にすることができる。

0219

請求項10に関しては、請求項1〜請求項9のいずれかに関する効果に加えて、記録媒体処理装置は、遊技者に貸出される貸出遊技媒体の貸出のために用いられるため、球貸しを行なうカードユニットのカード読取装置を記録媒体処理装置とすれば、球貸しのための記録媒体処理装置とロック解除のための記録媒体処理装置とを兼用することができる。

図面の簡単な説明

0220

図1パチンコ遊技機を正面から見た正面図である。
図2パチンコ遊技機の内部構造を示す全体背面図である。
図3遊技盤(主基板)の回路構成例を示すブロック図である。
図4払出制御基板の回路構成例を示すブロック図である。
図5主基板におけるCPUが実行するメイン処理の例を示すフローチャートである。
図6初期化処理の例を示すフローチャートである。
図72msタイマ割込処理の例を示すフローチャートである。
図8初期設定処理の例を示すフローチャートである。
図9遊技制御処理の例を示すフローチャートである。
図10払出制御用CPUが実行するメイン処理の例を示すフローチャートである。
図11払出制御用CPUの初期設定処理の一例を示すフローチャートである。
図12払出制御用CPUの初期化処理の一例を示すフローチャートである。
図13払出制御用CPUの初期化処理の一例を示すフローチャートである。
図14払出制御手段におけるRAMの一構成例を示す説明図である。
図15払出制御用CPUのコマンド受信処理の例を示すフローチャートである。
図16払出制御用CPUが実行する払出制御処理の例を示すフローチャートである。
図17スイッチ処理の例を示すフローチャートである。
図18コマンド解析実行処理の例を示すフローチャートである。
図19払出停止状態設定処理の例を示すフローチャートである。
図20プリペイドカードユニット制御処理の例を示すフローチャートである。
図21球貸し制御処理の例を示すフローチャートである。
図22球貸し制御処理の例を示すフローチャートである。
図23賞球制御処理の例を示すフローチャートである。
図24賞球制御処理の例を示すフローチャートである。
図25払出制御用マイクロコンピュータの内部構成を示すブロック図である。
図26カードユニットとパチンコ遊技機との間で行われるロック解除時の信号の送受信の関係を示すタイミングチャートである。
図27パチンコ遊技機の起動時処理の例を示すフローチャートである。
図28カードユニットのカードユニット処理の例を示すフローチャートである。
図29カードユニットのロック解除処理の例を示すフローチャートである。
図30遊技制御基板の基本回路がカードユニットと接続されている場合の構成を示すブロック図である。

--

0221

16,21ソレノイド、31主基板、37払出制御基板、50カードユニット、53基本回路、97払出制御装置、370払出制御用マイクロコンピュータ、374書込可能ROM、375 固定ROM。

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