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課題・解決手段

リン脂質(例えばMPPA及びDPPS)は、グラム陰性(例えばシュードモナスならびにクレブシエラ)及びグラム陽性(例えばスタフィロコッカスならびにエンテロコッカス)の細菌に対して著しい抗菌効果を示す。リン脂質が抗生物質(例えばアンピシリン、セフタジム又はピペラシリン)と組み合わさると、抗生物質の効果はリン脂質の存在によって増強される。本発明の物質は、感染性疾患に対するために、予防、殺細胞抗菌静菌及び/又は殺菌のように、単独か、又は抗生物質、抗菌剤抗真菌剤抗ウイルス剤又は抗原動物剤と組み合わせて用いられる。

概要

背景

概要

リン脂質(例えばMPPA及びDPPS)は、グラム陰性(例えばシュードモナスならびにクレブシエラ)及びグラム陽性(例えばスタフィロコッカスならびにエンテロコッカス)の細菌に対して著しい抗菌効果を示す。リン脂質が抗生物質(例えばアンピシリン、セフタジム又はピペラシリン)と組み合わさると、抗生物質の効果はリン脂質の存在によって増強される。本発明の物質は、感染性疾患に対するために、予防、殺細胞抗菌静菌及び/又は殺菌のように、単独か、又は抗生物質、抗菌剤抗真菌剤抗ウイルス剤又は抗原動物剤と組み合わせて用いられる。

目的

効果

実績

技術文献被引用数
2件
牽制数
5件

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請求項1

薬剤として用いるための一般式(I):

請求項

ID=000003HE=042 WI=083 LX=0640 LY=0555[式中、Zはリン硫黄オキシ酸残基を示し、R1及びR2は、互いに独立して、水酸基又は少なくとも7個の炭素原子を有する飽和もしくは不飽和の脂肪酸残基を示し、但しR1及びR2の1つのみは水酸基を示し;かつR3は、水素、又はヒドロキシ含有化合物から水酸基を除去して誘導される、帯電していないか、負に帯電しているかもしくは正に帯電している基を示す]を有する物質

請求項2

Zが

請求項

ID=000004HE=034 WI=078 LX=0665 LY=1745である請求項1に記載の本物質。

請求項3

R1及び/又はR2が、12、13、14、15又は16個の炭素原子を有する脂肪酸残基である請求項1又は2に記載の本物質。

請求項4

R2が水酸基を示す前記の請求項いずれかに記載の本物質。

請求項5

R3が水素を示す前記の請求項いずれかに記載の本物質。

請求項6

R3が、水素、又はイノシトールグリセロールエタノールアミン又はセリンのような全体的に負か、もしくは中性に帯電しているヒドロキシ含有化合物から誘導される基を示す前述の請求項のいずれかに記載の本物質。

請求項7

ヒドロキシ含有化合物がセリンである前記の請求項のいずれかに記載の本物質。

請求項8

R3が、コリンのような全体的に正に帯電しているヒドロキシ含有化合物である請求項1〜5のいずれかに記載の本物質。

請求項9

抗菌剤として用いるための前記の請求項のいずれかに記載の本物質。

請求項10

感染性疾患動物治療する薬剤を製造するための請求項6又は7に記載の本物質の使用。

請求項11

感染性疾患がグラム陰性細菌に感染して引き起こされる請求項10に記載の本物質の使用。

請求項12

グラム陽性細菌に感染した動物を治療する薬剤を製造するための請求項1〜8のいずれかに記載の本物質の使用。

請求項13

相乗的な抗菌効果を有する薬剤として用いるために抗菌剤と組み合わせた請求項1〜8のいずれかに記載の本物質。

請求項14

グラム陰性細菌に感染した動物の治療用の相乗的な抗菌効果を有する薬剤を製造するための抗菌剤と組み合わせた請求項6又は7に記載の本物質の使用。

請求項15

グラム陽性細菌に感染した動物の治療用の相乗的な抗菌効果を有する薬剤を製造するための抗菌剤と組み合わせた請求項1〜8のいずれかに記載の本物質の使用。

請求項16

感染が、創傷火傷潰瘍クルリス又はアクネに関連している請求項10〜15のいずれかに記載の使用。

請求項17

本物質がパスタとして製剤化される請求項16に記載の使用。

請求項18

感染が、眼科感染、歯周炎耳炎口腔感染又は咽喉感染に関連している請求項10〜15のいずれかに記載の使用。

請求項19

本物質が液剤として製剤化される請求項18に記載の使用。

請求項20

感染が肺感染に関連している請求項10〜15のいずれかに記載の使用。

請求項21

本物質が気化剤として製剤化される請求項20に記載の使用。

請求項22

動物が哺乳類である請求項10〜21のいずれかに記載の使用。

請求項23

動物がヒトである請求項22に記載の使用。

請求項24

動物が家畜動物である請求項10〜21のいずれかに記載の使用。

請求項25

動物の感染を予防する薬剤を製造するための請求項1〜8又は13のいずれかに記載の本物質の使用。

請求項26

一次感染で引き起こされる疾患を予防するための請求項25に記載の使用。

請求項27

化粧品としての請求項1〜8又は13のいずれかに記載の本物質の使用。

請求項28

殺菌するための請求項1〜8又は13のいずれかに記載の本物質の使用。

請求項29

個体を清潔にするための請求項1〜8又は13のいずれかに記載の本物質の使用。

請求項30

防腐剤としての請求項1〜8又は13のいずれかに記載の本物質の使用。

請求項31

植物を細菌感染から保護するための請求項1〜8又は13のいずれかに記載の本物質の使用。

請求項32

細菌感染に対するための植物での請求項1〜8又は13のいずれかに記載の本物質の使用。

背景技術

0001

最近10年のあいだに、抗生物質マルチ耐性細菌株が劇的に増加していることが報告されている。この増加は、致死に至る不治の細菌感染、特に院内感染に関連した重大な問題の発生を導いている。抗生物質耐性は、ヒト及び獣医用医薬で抗生物質を圧倒的に用いた結果、発生している。さらに、現在もっとも有効な抗菌剤に対するアレルギーの発生が、細菌感染の治療をさらに複雑にしている。

0002

細菌膜を透過しさえすれば、抗生物質の効果は増強されることが一般的に知られている。臨床上、有用な透過剤(permeabilizer)が見出されることを期待して
グラム陰性外膜を抗生物質に透過させる試みが非常な努力でなされている。幾つかのポリカチオンは外膜を透過できることが分かっており、おそらくリポ多糖(LPS)に結合して透過できるものと思われる。ポリカチオン透過剤には、ポリ
ミキシンB、及びデアシポリミキシンBとポリミキシンBノナペプチド[Viljanen,P.H.ら、1991]を含むその誘導体がある [Vaara,M.,及びVaara,T., 1983]。他
のポリカチオン透過剤には、殺菌性/透過性-増強タンパク質プロタミン及びリジンポリマーディフェンシン、セクロピン(cecropin)、マガイニンならびにメリチンを含む種々のポリカチオンペプチドが含まれる。エチレンジアミンテトラアセテート(EDTA)、ニトリトリアセテート及びヘキサメタリン酸ナトリウムのようなキレート剤は、有効な外膜透過剤であることが分かっている。おそらく、キレート剤がLPSからカルシウムマグネシウムイオンを除くことで透過でき
、その結果、外膜から大量のLPSを放出して外膜を不安定化している。
発明の要約

0003

本願に記載する物質は、抗菌剤の効果を著しく高めるのみならず、それ自体で抗菌活性を有するリン脂質である。この物質は、現在のところ耐性に関する問題を引き起こさないものと考えられている。さらに、リン脂質は、宿主、つまり粘膜表面血流中に天然に見出されるので、この物質は毒性でない。それ故、現在、この物質は、アレルギーに対する問題を生じないものと考えられる。リン脂質は種々の医薬的に活性な物質の担体として用いられ、例えば抗生物質の放出を遅くするための賦形剤として、又は例えばでの酸崩壊から活性物質を保護する被覆剤として利用される。抗菌剤又は抗菌活性増強剤としてリン脂質を用いたのは、これが最初である。
詳細な開示

0004

本発明は、とりわけ驚くべき抗菌効果と従来の抗菌剤の抗菌活性についての驚くべき増強効果に関している。

0005

本発明の物質は、一般式(I)
を有する。

0006

一般式(I)において、CとHは通常の意味、つまりそれぞれ炭素原子水素原子
であり、かつ

0007

Zは、リン又は硫黄オキシ酸残基、例えば
又は
を示す。

0008

一般式(I)で、R1とR2は、独立して、水酸基(-OH)、又はアルキル基アルコキシ基、又は少なくとも7個の炭素原子を有する飽和もしくはエチレン不飽和の脂
酸残基を示す。天然にある飽和脂肪酸残基の適当な例は、オクタン酸デカン酸ドデカン酸テトラデカン酸、ヘキサデカン酸オクタデカン酸エイコサン酸ドコサン酸テトラコサン酸及びヘキサコサン酸から誘導される残基である。そして、天然にある不飽和脂肪酸残基の適当な例は、エチレン二重結合に対するシスならびにトランス異性体型を含むヘキサdec-9-エノン酸、オクタdec-9-エノン酸、オクタdec-11-エノン酸、オクタデカ-9,12-ジエノン酸、オクタデ
カ-9,11,13-トリエノン酸、オクタデカ-9,12,15-トリエノン酸、オクタデカ-6,9,12,15-テトラエノン酸及びエイコサ-5,8,11,14-テトラエノン酸から誘導される残基である。また、炭素原子が奇数個の脂肪酸残基又は側鎖のある脂肪酸残基、例えば3,7,11,15-テトラメチルヘキサデカン酸から誘導される残基を含有する式(I)の物質は、抗菌活性を有すると期待される。

0009

好ましい脂肪酸残基は、7個以上、例えば10〜20個、より好ましくは12、13、14、15もしくは16個の炭素原子を有する飽和脂肪酸残基である。R1又はR2の1つ
が水酸基である場合、他方のR1又はR2は水酸基以外の基、例えばアルキル基、アルコキシ基又は上記の型の脂肪酸残基であることが好ましい。R1とR2の一方又は両方がアルキル基もしくはアルコキシ基である場合、対象となる基の炭素鎖分子は、上述の型の1つの脂肪酸残基の炭素鎖分子に適切に対応していてもよい。

0010

一般式(I)において、R3は水素、又はヒドロキシ含有化合物から水酸基を除去
して誘導される、帯電していないか、もしくは負に帯電した基である。適切なヒドロキシ含有化合物は、ある種のアミノ酸、例えばセリンエタノールアミン;及びある種のポリオール、例えばグリセロールならびにイノシトールを含む。基R3での中性又は負の電荷は、グラム陰性細菌に対する一般式(I)の物質の作用に
関して、かつ/又はグラム陰性細菌に対する抗菌剤の活性における一般式(I)の物質の増強効果に関して重要であると考えられる。

0011

本発明の一つの観点において、R3は、ヒドロキシ含有化合物から水酸基を除去して誘導される、帯電していないか、負に帯電しているか、もしくは正に帯電している基を示す。全体に正に帯電している適切なヒドロキシ含有化合物の例は、コリンである。

0012

全体に中性の電荷という用語は、生理学的pHでヒドロキシ含有化合物での正の電荷と負の電荷の数が同じであることと理解される。全体に正の電荷という用語は、正の電荷の数が、生理学的pHでヒドロキシ含有化合物における負の電荷の数より多いことと理解される。全体に負の電荷という用語は、正の電荷の数が生理学的pHでヒドロキシ含有化合物における負の電荷の数より少ないことと理解される。生理学的なpHは、pHが7〜8、例えば7.4であることを意味する。

0013

抗菌剤は、感染疾患に対して用いられるいずれかの剤又は剤の組み合わせと理解される。それは、抗真菌剤抗ウイルス剤抗原動物剤及び抗菌剤を含むが、これらに限定されない。

0014

用語「抗菌剤を用いない本発明の物質」は、少なくとも一つの一般式(I)の物
質であると理解される。2、3、4、5、6、7、8、9もしくは10個のような1以上の
本発明の物質又はそれ以上の異なる物質が存在していてもよい。

0015

用語「抗菌剤を用いる本発明の物質」によれば、少なくとも1つの抗菌剤と組み合わさった少なくとも一つの一般式(I)の物質であると理解される。2、3、4、5、6、7、8、9もしくは10個のような1以上の本発明の物質又はそれ以上の本発明と異なる物質、及び2、3、4、5、6、7、8、9、10個のような1以上の抗菌剤又は
それ以上の別の抗菌剤が、存在していてもよい。上述のいずれの種の組み合わせも、本発明の範囲内に入る。

0016

感染疾患に対するものは、治療、予防、細胞破壊抗菌静菌及び/又は殺菌
の効果であると理解される。

0017

物質の抗菌効果は、物質でのコロニー形成単位(cfu)が、物質を加えないcfuの30%未満、例えば20%、15%、10%もしくは5%であるように、接種物成長
培養培地への物質の添加で阻害されることと理解される。cfuが接種物の70%未
満、例えば60%、50%、40%、30%、20%、10%、5%、2%、1%、0.1%又は0.01%になるように、物質の添加で接種物を破壊することが好ましい。

0018

抗菌剤の増強効果は、本発明の物質なしでの抗菌剤の最小阻止濃度(MIC)が、
本発明の物質の添加に対して少なくとも10倍低下することと理解される。低下は、少なくとも50倍、例えば100倍、500倍又は1000倍でさえあることが好ましい。これは、抗菌剤と物質との相乗効果とも呼ばれる。

0019

グラム陽性及びグラム陰性細菌は、グラム染色によって区別される。グラム陽性細菌は、脱色剤(アルコール又はアセトン)で処理すると一次染色(クリスタル
バイオレット)を保持するが、グラム陰性細菌は一次染色を消失する。染色の違
いは、グラム陰性細菌とグラム陽性細菌の細胞壁の構造上の相違を反映している。グラム陽性の細胞壁は、比較的厚みのあるペプチドグリカン層とテイコ酸からなるが、グラム陰性の細胞壁は比較的薄いペプチドグリカン層と、リン脂質、リポ多糖、リポタンパク質ならびにタンパク質を含む脂質二重層からなる外膜からなっている。

0020

本発明の一つの観点において、この物質は、抗菌剤の効果を増強する。本発明の第二の観点において、物質はそれ自体で、つまり抗菌剤なしに抗菌活性を有する。

0021

本発明に関連性のある物質の幾つか、例えばMPPA(モノパルミトイル-ホスファチジン酸)及びDPPS(ジパルミトイルホスファチジルセリン)は、天然に存在する
。リン脂質は、C3原子上(ホスホグリセリド)のヒドロキシル基置換したリン酸基と、C1又はC2又はC1ならびにC2炭素原子上のヒドロキシル基に置換した脂肪酸を有するグリセロール骨格からなる。幾つかの頭部基又はヒドロキシ含有化合物(例えばセリン、コリン、イノシトール、エタノールアミン)のいずれかが、リン酸分子エステル化することができる。リン脂質は、炭素窒素及びリン酸塩の源として細菌によって分解される [Krivan,H.C.ら、1992]。リン脂質は、原核細胞膜と真核細胞膜の両方に天然に存在する。現在、リゾリン脂質(脂肪酸を1つ
のみ含有するリン脂質)の産生は、侵入している細菌を弱化するか又は殺す自然
の方法の1つでありうることが本願の発明者らによって考えられている。例えば
サルモネラティフィムリウム(Salmonella typhimurium)とヘンレ-407上皮細胞との接触は、ヘンレ-407細胞ホスホリパーゼA2を活性化することが知られている[Paceら、1993]。ホスホリパーゼA2は、サルモネラ・ティフィムリウムの感染として損傷したヘンレ-407細胞膜からリゾリン脂質を発生することができた。次いで、リゾリン脂質はグラム陰性細菌細胞からカルシウムとマグネシウムをキレートすることができ、それにより、後述の実施例で認められるように、グラム陰性細菌細胞を弱化するか又は直接グラム陽性細胞を殺す。

0022

本発明は、上記の毒性が低いか、又は非毒性の物質による抗菌効果及び従来の抗菌剤の増強効果の両方に関している。さらに、本発明の物質は、脂質に対するアレルギー反応が全く記載されていないので、免疫原性ではないと考えられる。本発明の物質を用いることによって、抗生物質耐性の細菌株の出現が回避されるか、又は減じられるであろう。つまり、本発明の適用は多い。実施例に記載される知見に基づけば、単独又は抗菌剤と共に薬剤としての一般式(I)の物質の使用
示唆される。本発明の物質は、抗菌剤とともに又は抗菌剤なしで医薬製剤に含まれ、薬剤に用いられるであろう。

0023

本発明の一つの観点は、感染性疾患、特に真菌酵母ウイルス原生動物ならびに細菌感染のような微生物により引き起こされる感染に対する、上述するような物質単独の抗菌効果、又は抗菌剤との相乗効果に関している。

0024

本発明の物質は、スピロヘータによって引き起こされる感染を有する動物治療用薬剤の製造に抗菌剤とともに又は抗菌剤なしで用いることができる。スピロヘータは、ボレリア(Borrelia)、レプトスピラ(Leptospira)又はトレポネーマ(Treponema)であってもよい。

0025

本発明の物質は、原生動物によって引き起こされる感染を有する動物の治療用薬剤の製造に抗菌剤とともに又は抗菌剤なしで用いることができる。原生動物は、エントアメーバヒストリチカ(Entamoeba histolytica)、ニューモチスチス・カリニ(Pneumocystic carinii)、ギアディア・インテスチナリス(Giardia intestinalis)、膣トリコモナス(Trichomonas vaginalis)、リーシュマニア(Leishmania)、トリパノゾーマ(Trypanosoma)、イソスポラ・ゴンジ(Isospora gondii)又はプラスモディウム(Plasmodium)であってもよい。

0026

この実施例において、リン脂質の作用を示すモデル微生物として緑膿菌(Pseudomonas aeruginosa)を用いた。 緑膿菌は、多くの抗生物質に本質的に耐性であ
る。この耐性の一部は、種々の抗生物質に対する緑膿菌外膜の比較的低い透過性に寄与している。耐性の別の部分は、最近発見された多くの薬剤の流出システムの2つによって生じたものと考えられる。加えて、幾つかの場合に、特異的に抗生物質を不活化する酵素、例えば緑膿菌の誘因性β-ラクタマーゼが抗生物質耐
性にする。それ故、物質は、抗菌剤とともに又は抗菌剤の非存在下で、グラム陰性細菌によって引き起こされる感染を有する動物の治療用薬剤の製造に用いることができる。グラム陰性細菌は、以下のものであってもよい:球菌(cocci)、例
えばナイセリア(Neisseria)(例えばエヌ・メニンティディス(N. meningitis)
、エヌ・ゴノレエ(N. gonorrhoeae)、及びアシネトバクター(Acinetobacter)又
は棹菌、例えばバクテロイデス(Bacteroides)(例えばビー・フラジリス(B.fragilis)、ボルデテラ(Bordetella)(例えばビー・ペルツッシス(B. pertussis)、ビ
ー・パラペルツッシス(B. parapertussis)、ブルセラ(Brucella)(例えばビー・
メリテンシス(B. melitentis)、ビー・アボルタス・バング(B. abortus Bang)、ビー・スイス(B. suis)、カンピロバクター(Campylobacter)(例えばシー・ジェ
ジュニ(C. jejuni)、シー・コリ(C. coli)、シー・フィタス(C. fetus)、シトロバクター(Citrobacter)、エンテロバクター(Enterobacter)、エシェリキア(Escherichia)(例えばイー・コリ(E. coli)、ヘモフィルス(Haemophilus)(例えばエイチ・インフルエンザ(H. influenzae)、エイチ・パラ-インフルエンザ(H.para-influenzae)、クレブシェラ(Klebsiella)(例えばケー・ニューモニエ(K. pneumoniae)、レジオネラ(Legionella)(例えばエルニューモフィラ(L. pneumophila)、パスツレラ(Pasteurella)(例えばピー・イエルシニア(P. yersinia)、ピー・ム
トシダ(P. multocida)、プロテウス(Proteus)(例えばピー・ミラビリス(P. mirabilis)、ピー・ブルガリス(P. vulgaris)、シュードモナス(Pseudomonas)(例
えば緑膿菌、ピー・シュードマレイ(P. pseudomallei)、ピー・マレイ(P. mallei)、サルモネラ(Salmonella)(例えばエスエンテリティディス(S. enteritidis)、エス・インファンチチス(S. infantits)、エス・ダブリン(S. Dublin)、エス・ティフィ(S. typhi)、エス・パラティフィ(S. paratyphi)、エス・シュトミュレリ(S. schottmulleri)、エス・コレレスイス(S. choleraesuis)、エス・ティ
フィムリウム(S. typhimurium)、又は その2.500個の他の血清タイプのいずれか)、セラチア(Serratia)(例えばエス・マルセッセンス(S. marscences)、エス・
リクファエンス(S.liquifaciens)、シゲラ(Shigella)(例えばエス・ソンネイ(S. sonnei)、エス・フレクスネリ(S. flexneri)、エス・ディセンテリエ(S. dysenteriae) 、エス・ボイディイ(S. boydii)、ビブリオ(Vibrio) (例えばブイ
コレレ(V. cholerae)、ブイ・エルトル(V. el tor)、及び エルシニア(Yersinia)(例えばワイ・エンテロコロチカ(Y. enterocolitica)、ワイ・シュードツベル
クローシス(Y. pseudotuberculosis)、ワイ・ペスティス(Y. pestis)。

0027

好ましい例において、本物質は、緑膿菌、サルモネラ・エンテリティディス及びクレブシェラ・ニューモニエのようなエンテロバクター(Enterobacteriaceae)に感染した動物の治療用薬剤の製造に抗菌剤とともに又は抗菌剤の非存在下で用いられる。

0028

実施例1(表3及び4)に見られるように、β-ラクタマーゼを産生する、つま
り多くの抗生物質に耐性の株でさえ、DPPSの存在下では殺される。クレブシェラの場合、医薬の脅威はβ-ラクタマーゼを産生する、つまり抗生物質に耐性の株
によって引き起こされる。したがって、他の細菌株(上記参照)は、本発明の物質の存在下でも死滅するものと考えられる。

0029

本物質は、グラム陽性細菌によって引き起こされる感染を有する動物の治療用薬剤の製造に抗菌剤とともに又はその非存在下で用いることができる。グラム陽性細菌は、球菌、例えばストレプトコッカス(Streptococcus) (例えばエス・ニ
ューモニエ(S. pneumoniae)、エス・ビリダンス(S. viridans)、エス・フェーカリース(S. faecalis)、エス・ピオゲネス(S. pyogenes))、スタフィロコッカス(Staphylococcus) (例えばエス・アウレウス(S. aureus)、エス・エピデルミディス(S. epidermidis)、エス・サプロフィティカス(S. saprophyticus))、及び棹
菌、例えばアクチノマイセス(Actinomyces)(例えばエイ・イスラエリイ(A. israelli))、バシラス(Bacillus)(例えばビー・セレウス(B. cereus)、ビー・サチリス(B. subtilis)、ビー・アンスラシス(B. anthracis ))、クロストリジウム(Clostridium)(例えばシー・ボツリナム(C. botulinum)、シー・テタニ(C. tetani)、シー・パーフリンジェンス(C. perfringens)、シー・ディフィシレ(C. difficile))、コリネバクテリウム(Corynebacterium)(例えばシー・ジフセリエ(C. diphtheriae))、リステリア(Listeria)及びプロビデンシア(Providencia)であって
もよい。好ましい例では、本物質は、スタフィロコッカス及びエンテロコッカス(Enterococcus)、例えばスタフィロコッカス・アウレウスによって引き起こされる感染を有する動物の治療用薬剤の製造に抗菌剤とともに又はその非存在下で用いられる。

0030

本物質は、マイコプラズマクラミジアトラコマチス(Chlamydia trachomatis)、クラミジア・シッタシ(Chlamydia psittaci)及びリケッチアによって引き
起こされる感染を有する動物の治療用薬剤を製造するために抗菌剤とともに又はその非存在下で用いることができる。

0031

実施例には、本発明の物質が緑膿菌に対するアンピシリン活性を増強することによる機序の科学的な立証が開示されている。MPPAはマグネシウムとカルシウムの双方に結合し、それにより4〜5倍の濃度でカルシウムとマグネシウムを減じる(表21及び22)。MPPA上清にカルシウムを加えることでアンピシリン活性の増強が完全に逆になったが、マグネシウムの添加では示されず、カルシウムの結合が最も重要であることが示された(表19及び20)。さらに、増強がカルシウムのMPPA結合によることを支持するものとして、L-ブロス中のカルシウム濃度が増す場合でさえ、高濃度のMPPAは緑膿菌PAO1に対するアンピシリン活性を増すとの知見がある(表19)。

0032

この理論に拘束されず、MPPAは外膜のリポ多糖(LPS)からカルシウムとマグ
シウムを取ってLPSの放出を引き起こし、それによって膜を不安定にし、例えば
抗菌剤に対して膜を透過させるものと推測される。

0033

本物質と組み合わせて用いるのに現在好ましい抗菌剤は、細胞壁の合成を阻害することで抗菌作用を有する抗菌剤、例えばβ-ラクタム類及びバンコマイシン
、好ましくはペニシリン類、例えばアムジノシリン(amdinocillin)、アンピシリン、アモキシリン、アズロシリン(azlocillin)、バカンピシリンベンザチン ピニシリン(benzathine pinicillin) G、カルベニシリンクロキサシリン、サ
イクラシリン(cyclacillin)、ジクロキサシリンメチシリンメズロシリン
ナフシリンオキサシリンペニシリンGペニシリンVピペラシリン及びチカルシリン;セファロスポリン類、例えば第一世代薬剤セファドロキシルセファゾリンセファレキシンセファロチンセファピリン及びセフラジン第二世代薬剤セファクロルセファマンドール、セフォニシド(cefonicid)、セフォル
アニド(ceforanide)、セホキシチン及びセフロキシム、又は第三世代セファロスポリン、セホペラゾン、セホタキシム、セホテタン、セフタジム(ceftazidime)、セフチゾキシムセフトリアキソン及びモクサラクタム;カルバペネム類、
例えばイミペネム;又はモノバクタム類、例えばアズスレオナム(aztreonam)であってもよい。

0034

テトラサイクリン耐性は、テトラサイクリンの細菌への透過性の低下によって多くの細菌で引き起こされる。膜は本発明の物質の存在で透過性になるので、テトラサイクリンの効果は、薬剤への透過性の変化で引き起こされるテトラサイクリンに対する透過性の増強によって増強されることが期待される。

0035

タンパク質合成を阻害することで作用する他の抗菌薬剤、例えばクロラムフェニコール;他のテトラサイクリン、好ましくはデメクロサイクリンドキシサイクリンメタサイクリンミノサイクリン及びオキシテトラサイクリン;アミノ
グリコシド、例えばアミカシンゲンタマイシンカナマイシンネオマイシンネチルマイシンパロモマイシンスペクチノマイシンストレプトマイシン及びトブラマイシン;ポリミキシン、例えばコリスチン、コリスチメテート及びポリミキシンB及びエリスロマイシン及びリンコマイシンも、本発明の物質の存
在下で活性を増強されることが期待される。

0036

核酸合成の阻害によって作用する抗菌剤、特にスルホンアミド類、例えばスルファシチン(sulfacytine)、スルファジアジンスルフィソキサゾールスル
メトキサゾール、スルファメチゾール及びスルファピリジン(sulfapyridine)
トリメトプリムキノロン(quinolones)、ノボビオシンピリメタミン(pyrimethamine)及びリファンピンは、本発明の物質の存在下で活性を増すことが期待
される。

0037

表15、17及び18は、MPPAとMPPC(モノパルミトイルホスファチジルコリン)が
ともにグラム陽性細菌に活性であることを示しているが、 表7はMPPAは緑膿菌PAO1に活性であるが、MPPCは非活性であることを示している。グラム陰性細菌での物質の作用がカルシウムとマグネシウムの結合にあるならば、MPPCはこれらのカチオンを結合できないために作用しないと考えられる。しかし、MPPCはグラム陽性細菌では作用し、カチオンを結合しない。それ故、グラム陽性細菌でのMPPAの活性機序はMPPCと同様であるので、グラム陰性細菌に対する活性と非常に異なっており、グラム陽性細菌でのMPPA活性はカルシウムとマグネシウムの結合以外の何かによっている。正確な機序は未知であるが、 脂質が挿入され組み込まれる
ことによって膜に結合し、それにより膜を不安定にすることが知られている。これから、LPSが赤血球を破壊していることが示唆された。

0038

真菌感染に特に好ましい抗菌剤は、アムホテリシンBフルシトシン及びケト
コナゾール(ketoconazole)を含む。ウイルス感染に特に好ましい抗菌剤は、アシクロビルアマンタジンアジドチミジン(azidothymidine)、リバビリン(ribavirin)及びビダラビンである。

0039

本発明の一つの具体例において、本発明の物質と抗菌剤からなるか、又は抗菌剤のない組成物は、パスタとして製造される。これは、当業者に周知である最終的なパスタ製剤用の種々の物質の添加を要する(例えば、"Remington's Pharmaceutical Sciences"及び"Encyclopedia of Pharmaceutical Technology"参照)。パスタは、創傷火傷潰瘍クリス(curis)、アクネ淋病(尿道炎子宮頚内膜炎及び直腸炎含む)、炭疽病破傷風ガス壊疽しょう紅熱、丹毒毛瘡( sycosis barbae)、毛包炎伝染性膿痂疹又は水疱性伝染性膿痂疹のような疾患に対するための抗菌組成物局所投与に適しているであろう。

0040

本発明の別の具体例において、本発明の物質と抗菌剤からなるか、又は抗菌剤のない組成物は、液剤として製造される。これは、当業者に周知である最終的な液体製剤用の種々の物質の添加を要する(例えば、"Remington's Pharmaceutical Sciences"及び"Encyclopedia of Pharmaceutical Technology"参照)。液剤は、眼科感染(眼窩小胞炎結膜炎)、歯周炎耳炎(中耳炎、シヌイティス(sinuitis))、口腔感染、咽喉感染又は炭疽のような疾患に対するために感染領域に注射するか、又は感染領域に塗布するのに適しているであろう。

0041

本発明のさらに別の具体例では、本発明の物質と抗菌剤からなるか、又は抗菌剤のない組成物は、気化剤として製造される。これは、当業者に周知である最終的な気化製剤用の種々の物質の添加を要する(例えば、"Remington's Pharmaceutical Sciences"及び"Encyclopedia of Pharmaceutical Technology"参照)。気化剤は、肺感染(例えば肺炎及び嚢胞性線維症)、ジフテリア百日咳(フーピング(whopping))、喉頭蓋炎鼻咽頭炎気管支炎及び扁桃炎のような疾患に対す
るための例えば又は口腔を介した抗菌剤組成物吸入に適している。

0042

本発明の一つの具体例で、本発明の物質と抗菌剤からなるか、又は抗菌剤のない組成物は、液剤又は固形剤として製造される。これは、当業者に周知である最終的な液剤又は可溶性製剤用の種々の物質の添加を要する(例えば"Remington's Pharmaceutical Sciences"及び"Encyclopedia of Pharmaceutical Technology"
参照)。液剤又は固形剤は、胃炎発疹チフス胃腸炎、炭疽、ボツリヌス中毒
偽膜性大腸炎赤痢腸炎腹膜炎膿瘍、百日咳、コレラペスト膀胱炎、肺炎、髄膜炎及びクローン疾患のような疾患に対する抗菌組成物の経口投与に適している。

0043

多くの疾患が、いずれかの細菌での一次感染で生じるが、一時感染部位からの感染剤の二次的な広がりによって引き起こされる。したがって、本発明の物質と抗菌剤、又は抗菌剤のない組成物の使用は、疾患の予防、つまり上記疾患いずれかのような疾患の予防用薬剤の製造に有用である。

0044

本発明の好ましい例において、抗菌剤の存在下又は非存在下の本発明の物質は、いずれかの動物、好ましくはペットのような哺乳類、例えばネコイヌ又はモルモット;又は動物園の動物の感染に反撃するか、又は予防する。さらに好ましい例では、動物は産業の一部で、家畜動物、例えば畜牛ウマブタミンクヤギもしくはヒツジ、又は鶏、ダチョウ七面鳥、アヒルもしくはカモのようなであることが好ましい。もっとも好ましい例では、哺乳類はヒトである。

0045

本発明のさらに別の具体例では、抗菌剤の存在下又は非存在下での本発明の物質は、経口、非経口静脈内、局所内又は直腸内に通常の医薬組成物中の活性成分として投与される。

0046

本発明の一つの重要な観点は、本発明の物質と抗菌剤からなるか、又は抗菌剤のない医薬組成物である。ヒトが使用できるように認可を得るためには、幾つかの工程を行わなければならない。

0047

最初の工程は、抗菌剤の存在下又は非存在下での本発明の物質の動物モデルでの試験である。一例として、抗菌剤の存在下又は非存在下での本発明の物質は、Cash らが1979年に記載している嚢胞性線維症のラットモデルで試験される。緑
菌株17107と19676 は慢性炎症を誘導できるので、それらをラットモデル
で用いる。MPPAはインビトロで株17107 と19676に作用するので、モデルでも有
効であるものと推測される。広く用いられているのは皮膚火傷モデルで(Kernodle及びKaiser, 1994)、これによりグラム陰性細菌とグラム陽性細菌の感染に対する効果が試験できる。感染性疾患の他の動物モデルは、当業者に知られているであろう。これらの各モデルでは、実施例1に記載する構造-活性関連実験が必要
であると考えられる。局所代謝、拡散生物バランスとの干渉浸透及び溶解度は、インビトロからインビボのデータへの移行に影響する少数因子であるにすぎない。

0048

第二の工程は、抗菌剤の存在下又は非存在下での本発明の物質の毒性の探求である。これらの研究は、医薬評価機関によって必要とされるモデルで行う。本発明の物質の毒性は、低いものと予測される。

0049

第三の工程は、抗菌剤の存在下又は非存在下での本発明の物質の製剤化である。これは、製剤化の一つの観点では、抗菌剤の存在下又は非存在下の本発明の物質からなる医薬的な化粧組成物又はスキンケア組成物として、局所投与用製剤として製剤化される。局所投与に適した本発明の医薬的な化粧組成物及びスキンケア組成物は、クリーム軟膏ローションリニメント剤ジェル溶剤懸濁剤、パスタ、打錠剤、スプレーシャンプー石鹸ヘアコンディショナー又はパウダーであってもよい。

0050

局所投与は、感染を示す身体の一部又はその付近、例えば皮膚表面のような身体の外部に投与してもよい。適用は、組成物を単に塗ってもよく、又は吸蔵ドレッシングを用いるような感染部位と組成物とを接触させるのに適したいずれかのデバイス、例えば本発明の組成物を備えた吸蔵プラスターがある。組成物は、パッドギブスストリップガーゼスポンジ材、綿ウール片等に含浸させるか、又はそれらに分散されていてもよい。任意に、注射形態の組成物を創傷又はその近くに用いることができる。

0051

本発明の局所組成物は、製剤の全重量ベース抗菌物質の存在下又は非存在下で0.001〜80重量%の活性物質、例えば0.001〜40%w/w、例えば0.1〜20%、0.5
〜10%又は2〜5%の活性物質を含んでいてもよい。1以上の活性物質が、組成物
に組み込まれていてもよい。組成物は、感染の型、重篤度及び局在性によって一日あたり1〜10回、例えば1、2、3又は4回便利に用いられる。

0052

局所適用には、製剤は、局所用通常用いられる医薬賦形剤とともに通常の製薬の実際にしたがって製剤化される。いずれかの特定の組成物の製造に用いられる賦形剤の性質は、その組成物の投与を意図した方法によるであろう。水以外の賦形剤が組成物に用いることができ、かつ皮膚緩和薬溶媒湿潤剤増粘剤及び粉末剤のような固体又は液体が含まれる。これらの各タイプの賦形剤の例には、以下のものを単独で又は1以上の賦形剤の混合物として用いることができる:
皮膚緩和薬、例えばステアリルアルコールグリセリルモノシノレート、グリセリルモノステアレートプロパン-1,2-ジオールブタン-1,3-ジオール、セチルアルコールイソプロピルイソステアレートステアリン酸イソブチルパルミテート、イソセチルステアレート、オレイルアルコール、イソプロピルラウレートヘキシルラウレート、デシルオレエート、オクタデカン-2-オール、イソ
セチルアルコール、セチルパルミテート、ジメチルポリシロキサン、ジ-n-ブチ
セバケートイソプロピルミリステートイソプロピルパルミテート、イソプロピルステアレート、ブチルステアレートポリエチレングリコールトリエチレングリコールラノリンひまし油アセチル化ラノリンアルコール石油鉱油ブチルミリステートイソステアリン酸パルミチン酸、イソプロピルリノレート、ラウリルラクテートミリスチルラクテート、デシルオレエート、ミリスチルミリステート;
溶媒、例えば水、塩化メチレンイソプロパノール、ひまし油、エチレングリコールモノエチルエーテルジエチレングリコールモノブチルエーテルジエチレングリコールモノエチルエーテルジメチルスルホキシドテトラヒドロフラン植物油及び動物油、グリセロール、エタノールプロパノールプロピレングリセロール、及び他のグリコール又はアルコール、硬化油
湿潤剤又は増湿剤、例えばグリセリンソルビトール2-ピロリドン-5-カルボ
キシレートナトリウム可溶性コラーゲンジブチルフタレートゼラチン;
粉末剤、例えばチョークタルクカオリンスターチ及びそれらの誘導体、ガムコロイド酸化シリコンポリアクリレートナトリウム化学的に修飾したマグネシウムアルミニウムシリケート水和アルミニウムシリケートカルボキシビニルポリマーカルボキシメチルセルロースナトリウム、エチレングリコールモノステアレート;
ゲル化剤又は膨潤剤、例えばペクチン、ゼラチン及びその誘導体、セルロース誘導体、例えばメチルセルロースカルボキシメチルセルロース又は酸化セルロースセルロースガムグアーガムアラビアゴムカラヤゴムトラガントガムベントナイト寒天アルギネートカルボマー、ゼラチン、残骸(bladderwrack)、セラニア(ceratonia)、デキストラン及びその誘導体、ガッティガム
ヘクトライト(hectorite)、イスパギュラ(ispaghula)滓、キサンタンガム
ポリマー、例えばポリ酢酸又はポリグリコール酸ポリマー又はそのコポリマーパラフィンポリエチレン酸化ポリエチレン、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコールポリビニルピロリドン
界面活性剤、例えば非イオン性界面活性剤、例えばグリコール及びグリセロールエステルマクロゴールエーテル及びエステル、糖エーテル及びエステル、例えばソルビタンエステルイオン性界面活性剤、例えばアミン石鹸金属石鹸硫酸化脂肪アルコールアルキルエーテルスルフェート硫酸化油、及び両性電解質性界面活性剤及びレシチン
緩衝剤、例えばナトリウム、カリウムアルミニウム、マグネシウム又はカルシウムの塩(例えば塩化物炭酸塩、二炭酸塩、クエン酸塩グルコネート、ラク
テート、アセテートグルセプテート又はタルトレート)。

0053

局所適用には、組成物のpHは、原則として3〜9のような非常に広い範囲内にあってもよい。本発明の好ましい例において、pHは生理学的なpHに近く、例えば約4〜8のpHであることが好ましい。上述の従来の緩衝剤は、所望のpHを得るのに用いることができる。

0054

また、本発明の製剤は、他の添加剤、例えば安定化剤保存剤溶解剤着色剤、キレート剤、ゲル形成剤、軟膏ベース、pH調節剤抗酸化剤香料及び皮膚保護剤等を含んでいてもよい。組成物がシャンプーや石鹸の形態である場合、組成物は、発泡剤漂白剤及び/又はコンディショナーをさらに含んでいてもよい

0055

一般的な保存剤は、パラベンホルムアルデヒド、カトン(Kathon)CGブロニドクス(Bronidox)、ブロノポール、p-クロロ-m-クレゾール、クロロヘキシ
ン、塩化ベンザルコニウム等を含む。

0056

通常の成分は、本発明の組成物がシャンプー又は石鹸の形態のときに用いることができ、一般的な石鹸ならびにシャンプーのベースには、ベタインラウリル硫酸ナトリウムノニルフェノールイミダゾールスルホンスクシネート脱脂剤、湿潤剤ならびにコンディショナーのような成分を含む。

0057

組成物は、通常の製薬の実際にしたがって製剤化でき、半固体製剤ゲル、パスタ、混合物、液体製剤:溶液剤、懸濁剤、飲薬、懸濁剤であってもよい。示しているように、本発明の医薬組成物は、本発明の物質又はそのような化合物の組み合わせを含んでいてもよい。適当な官能誘導体の例は、医薬的に受容な塩、特に皮膚環境での使用に適した塩を含む。例えば、特に皮膚環境で医薬的に受容なアニオンを生じる医薬的に受容な塩が含まれる。例えば、リン酸塩、硫酸塩、硝酸塩ヨウ化物臭化物、塩化物、ホウ酸塩ならびにアセテート、ベンゾエート、ステアレートなどを含むカルボン酸から誘導されるアニオンが含まれる。アミノ官能基の他の誘導体は、アミドイミド、ユレアカーバメート等を含む。例えば、医薬的に受容なカチオン、例えばリチウム、ナトリウム、カリウム、マグネシウム、カルシウム、亜鉛、アルミニウム、第二鉄第一鉄アンモニウム及び低級(C1-6)アルキルアンモニウム塩との塩が含まれる。エステルは、低級アルキルエステルを含む。

0058

当業者には理解されるように、経口、非経口、静脈内、局所、膣内又は直腸の製剤は、局所投与について上記したガイドライン及び従来の製薬の実際にしたがって行われるであろう(例えば、"Remington's Pharmaceutical Sciences" 及び"Encyclopedia of Pharmaceutical Technology"参照)。

0059

第四工程は、GMP下の抗菌剤の存在下又は非存在下で本発明の物質を製造し、
臨床試験に付すことである。これらの方法は、医薬評価機関によって十分に記載されており、当業者に公知である。

0060

本発明の物質の抗菌効果は、多様な個人用ケア日常家庭用製剤に、例えば保存剤又は殺菌剤として標準的な方法にしたがって組み込むことができる。その知見の一つの具体例は、油っぽい皮膚(アクネ)の予防と治療のような化粧品での使用である。その知見の他の具体例は、表面、日常品、工業品又はコンタクトレンズを殺菌するような殺菌での使用である。他の可能性のある適用は、競技者の足の薬物療法咽喉炎、悪呼吸(bad breath)又は小さい発疹のある乾燥肌や個体を清潔にする他の領域用ハンドローションを含む。さらなる応用は、歯科用品歯科インプラント又は義歯の殺菌を含む。可能性のある製剤には、シャンプー、ローション、キャンディ、軟膏、歯磨き粉又は発泡スプレー及び上述の製剤を含む。

0061

本発明の好ましい具体例では、抗菌剤存在下又はそれなしでの本発明の物質は、食品感染を避けるために食品を保存及び/又は殺菌するために食品産業で用い
られる。

0062

記載の物質の抗菌効果の知見による他の重要な具体例は、植物での微生物感染に対するための、抗菌剤の存在下又は非存在下での物質の使用である。植物の病原は、微生物が宿主植物を傷つける寄生関係を示す。農作物病気は直接的で、損害を長期的に持続させる。何百万エーカーもの農作物を破壊する植物の病気の勃発は、特に発展途上国で深刻な飢餓を起こす。記載の物質を含む、抗菌剤の存在下又は非存在下の組成物に好ましい植物病原は以下のものであるが、これらに限定されない:好ましくはタバコ、豆、えんどう豆、大豆ライラックバナナカーネーション玉ねぎオリーブグラジオラス、米、果物(例えば梨、り
んご、)、くるみアブラナ柑橘類、さとうきび、とうもろこし、じゃがい
も、クレセンテマム(chrysenthemum)アルファルファトマトキイチゴ又はニ
レでの感染に対する、シュードモナス(例えばエス・タバシ(S. tabaci)、エス・アングラタ(S. angulata)、エス・ファセオリコラ(S. phaseolicola)、エス・ピシ(S. pisi)、エス・グリシネア(S. glycinea)、エス・シリンガエ(S. syringae)、エス・ソラナセラム(S. solanacearum)、エス・カリョフィリ(S. caryophylli)、エス・セパシア(S. cepacia)、エス・マルギナリス(S. marginalis)、エス
サバストノイ(S. savastonoi)、エス・マルギナータ(S. marginata))、 ザン
トモナス(Xanthomonas)(例えばエックス・ファゼオリ(X. phaseoli)、エックス
オリゼ(X. oryzae)、エックス・プルニ(X. pruni)、エックス・ジュグランジ
ス(X. juglandis)、 エックス・カンペスチリス(X. campestris)、エックス・バスキュラタム(X. vascularum))、エルウィニア(Erwinia)(例えばイー・アミロボーラ(E. amylovora)、イー・トラシェフィラ(E. tracheiphila)、イー・ステワ
ルティ(E. stewartii)、イー・カロトボーラ(E. carotovora))、コリネバクテ
リウム(例えばシー・インシジオスム(C. insidiosum)、シー・ミシガネーゼ(C. michiganese)、シー・ファシアンス(C. facians))、ストレプトマイセス(Streptomyces)(例えばエス・スカビエス(S. scabies)、エス・イポモアエ(S. ipomoeae))、アグロバクテリウム(Agrobacterium)(例えばエイ・ツメファシエンス(A. tumefaciens)、エイ・ルビ(A. rubi)、エイ・リゾジェネス(A. rhizogenes))、マ
コプラズマ又はスピロプラズマ(Sprioplasma)。組成物は、当業者に公知の方
法にしたがって製剤化され、散布される。
参照文
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Zhou, X.ら、1997. Appl. Environ. Microbiol. 63:1389-1395.

0063

この発明は、例示のためにのみここに示すもので、その範囲を限定するものではない詳細な実施例を参照することによって、さらに例証されるであろう。
実施例
材料と方法
細 菌

0064

緑膿菌PAO1 (Zhou, X.ら、1997)と3,5-ジクロロベンゾエートを分解(Chatterjee, D.K., 及びChakrabarty, A.M., 1982)する緑膿菌株AC869は、国立健康環境
効果研究所(the National Health and Environmental Effects Research Laboratory, USEPA, Research Triangle Park,ノースカロライナ州)のS.E.George博士から入手した。嚢胞線維症患者から単離した粘性菌の非粘性復帰変異体である緑膿菌9086-1 NMRと、慢性感染嚢胞線維症患者の痰から単離された緑膿菌の幾つかの粘性抗生物質耐性株は、G. Pier博士(Channing Laboratory,ハーバー
ドメディカルスクール、マサチューセッツボストン)から入手した。PAO1株で
ある緑膿菌H103 (Hancock, R.E.W.及びCarey, A.M., 1979)ならびにH103由来
ンパク質F欠失株であるH636 (Woodruff, W. A.,及びHancock, R.E.W., 1988)は
、R.E.W. Hancock博士(ブリティッシュコロンビア大学微生物学部、カナダ、ブ
ティッシュコロンビア、バンクーバー)から入手した。緑膿菌株 17 AM、47 AL、77AM、82 AM、82 AM-NMR、PA0579及び20 ALは、G. Pier博士(Channing Laboratory, ハーバードメディカルスクール、マサチューセッツ州ボストン)から入手
した。緑膿菌株PAO579、17107及び19676は、Niels Hoiby博士(デンマーク嚢胞線維センター(Danish Cystic Fibrosis Center)臨床微生物部、デンマーク、コペ
ンハーゲン、コペンハーゲン大学、リショピタレット(Rigshospitalet))から入
手した。緑膿菌82AM-NMRは、株82AMの天然の非粘性復帰変異体である。

0065

スタフィロコッカス・アウレウス:MRSA#1、 MRSA#2、MRSA#3、MRSA#988、MRSA#6052は、全てスタフィロコッカス研究所(スタテンズセーラムインスティ
テュート、デンマーク、2300 コペンハーゲン、アルティレリベイ5)から入手し
た。

0066

エンテロコッカス・フェシウム(Enterococcus faecium)VRE BM 4147 van A、イー・フェカーリス(E. faecalis) VRE V583 van B、イー・ガリナルム(E. gallinarum) VRE BM 4174 van C-1 (Dutka-Malen, S. ら、1995年に記載) は、Dutka-Malenから入手した。

0067

クレブシエラ・ニューモニエ(Klebsiella pneumoniae)の臨床単離物は、微生
物部(スタテンズセーラムインスティテュート、デンマーク、2300 コペンハーゲン、アルティレリベイ5)から入手した。

0068

全ての細菌株は、さらに使用するまで-80(Cで貯蔵した。
研究培地と抗生物質

0069

リア-ブロス(L-ブロス)は、1Lの蒸留したH2Oに10gトリプトン(Difco
,ミシガン州デトロイト)、5g NaCl、5g酵母エキス(Difco, ミシガン州
デトロイト)、1ml 1N NaOH を用いて調製した。L-寒天は、12% (w/v)のバ
クト-寒天(Bacto-agar) (DIFCO, ミズーリ州デトロイト)を含むL-ブロス
を用いて調製した。L-ブロス中37℃で菌株を成長させ、L-寒天にプレート
した。

0070

アンピシリン、ピペラシリン及びメシチリンは、シグマ(ミズーリ州セントル
イス)から購入した。セフタチジム(グラクソ-ウェルカム、英国)は、病院薬局から入手した。

0071

リン脂質は、全てアバンティポラー-リピッド(Avanti Polar-Lipids)社(アラ
バマ州アラバスター)から購入した。
方 法

0072

試験されたリン脂質とリン脂質中の個々の成分は、それぞれ1mg/mlのDPPS中の濃度で試験した。リン脂質は、室温で超音波水浴で5分L-ブロスに超音波処理
して調製し、次いで循環水浴中4時間37℃でインキュベートした。その時、あら
ゆる未溶解の物質を12,000xgで 10分4℃で遠心分離し、上清を溶解化合物源として用いた。

0073

次に、上清に細菌を接種し、ルリア-寒天にプレートする前に18時間37℃で通
気しながら培養液を培養した。プレートを37℃で24時間培養し、計測した。
MPPA濃度の測定

0074

懸濁液中のMPPA量を測定するために、MPPA上清(30 (L)とMPPAを加えていないL-ブロス(30 (L)を0.45 mlの8.9 N H2SO4 のアリコートに溶かし、210℃で25分加熱した。サンプルを5分冷やした後、H2O2 (6滴)を各サンプルに加え、次いでサ
ンプルを210℃で30分加熱した。 この加水分解処理で放出された無機リンは、Chenらが1956年に記載しているようにして測定した。対照実験では、既知量のMPPA中に本質的に100%の無機リンが、この方法で検出された。L-ブロス中の無機
ンの濃度は、各MPPA上清中の無機リンの全濃度から除いて、MPPA無機リン濃度とした。全てのサンプルは、三回行った。あらゆる上清中のMPPA濃度は、上清中のMPPA無機リンの濃度と、MPPAの無機リンの重量%に基づいて算出した。

0075

リン脂質のリンについて、570(g/ml、1mg/ml及び2 mg/ml濃度でのMPPA懸濁液
からつくった上清をアッセイした。各上清中のMPPA濃度は、表1に示す。全ての濃度について、約40〜50%量を懸濁液に残した。
cfuの測定

0076

コロニー形成単位(cfu)は、段階希釈し、プレートして測定した。プレートは37℃で18時間培養し、手で計測した。
L-ブロス中のカルシウムとマグネシウムの測定

0077

カルシウム濃度は、BeckmanSYNCHRON EL-ISE電解質システムを用いて測定した。この電極は、カルシウム、ナトリウム、カリウム及び塩化物の濃度を同時に測定する。マグネシウム濃度は、Beckman SYNCHRON-CX-7自動分析器を用いて測定した。データを表21と22に示す。
実施例 1:グラム陰性細菌に対するリン脂質の効果
緑膿菌PAO1に対するDPPSの効果

0078

L-ブロス中の緑膿菌PAO1に対するアンピシリンのMICは2 mg/mlである。DPPS
の懸濁液(1mg/ml)を先に記載したように調製し、緑膿菌 PAO1 (5 x 104 cfu/ml)を接種した。200μg/ml のアンピシリンを含むL-ブロス中の第2のDPPS懸濁液も、同様に緑膿菌 PAO1を接種した。対照として、アンピシリンもDPPSも含まないL-ブロス及びアンピシリン(200μg/ml)を含むL-ブロスに緑膿菌 PAO1を接種した
。表2に示したとおり、緑膿菌PAO1 はL-ブロス、懸濁液中DPPS 含有L-ブロス及びアンピシリン含有L-ブロスで、約1010 cfu/mlのレベルまで成長した。対照的
に、懸濁液中DPPSとアンピシリンの両方を含む L-ブロスでは、緑膿菌 PAO1 は
育たなかった(表2)。従って、懸濁液中のDPPSは、緑膿菌 PAO1に対するアンピ
リン活性エンハンサーであると考えられる。
クレブシエラ・ニューモニエに対するDPPSの効果

0079

ケイ・ニューモニエに対するアンピシリンの抗生物質活性におけるDPPSの効果は、異なるMIC(3μg/mlから128μg/mlまでの範囲のアンピシリン)を用いて11個
のクレブシエラ菌株(全て臨床単離株)について試験した。クレブシエラの成長は、菌株のMICに応じてアンピシリン濃度(0〜1,024 μg/mlの範囲)の段階希釈を加えながら、DPPS (1 mg/ml)存在及び不在下のL-ブロス中でCFUによりモニター
た。対照として、アンピシリンとDPPSを含まない L-ブロスを使用した。全ての11菌株について、抗生物質活性の増強が確認された。最低MIC (3002)及び最高MIC (3024)での菌株での代表的結果を表3及び4に示す。表3に示されるように
、相対的にアンピシリン感受性なケイ・ニューモニエ菌株は、DPPSが培地に加えられるとさらに感受性になる。表4は、アンピシリンに相対的に耐性な菌株では、効果はより強いことを示している。
アンピシリンエンハンサーの最適構造の決定

0080

アンピシリン(200mg/ml)の緑膿菌PAO1に対する活性増強能力について、DPPS
の様々な成分を試験した。各上清は、1μg/mlでのDPPS中の重量に基づいて作製
した。試験化合物はC3セリン欠乏ジパルミトイルホスファチジン酸(DPPA, 0.88 mg/ml)、パルミチン酸(PA, 0.68 mg/ml)、ジパルミトイルグリセロール(DPG, 0.75mg/ml)、グリセロール(0.12mg/ ml)、グリセロール-3-ホスフェート(G3P, 0.49mg/ml)、グリセロホスホリルセリン(GPS, 0.32mg/ml)及びホスホリルセリン(PS, 0.2mg/ml)であった。表5に示すように、DPPAのみが、先に使用したDPPSに匹敵する増強活性を有していた。DPGでは増強活性が見られなかったため、ホスフ
ェートの重要性が確認された。さらに、GPSが増強活性を有していなかったため
、脂肪酸の重要性が明らかにされた。この考察を支持するものとして、微弱ではあるが増強活性を有していた化合物はパルミチン酸のみであった(表5)。

0081

幾つかの他のリン脂質から作製した上清も、増強活性について試験した。試験したリン脂質は、グリセロール骨格のC1に1個のミリスチン酸(C14)を含有する
モノミリストイルホスファチジン酸(MMPA, 0.53 mg/ml)、グリセロール骨格のC1に1個のパルミチン酸(C16)を含有するモノパルミトイルホスファチジン酸 (MPPA, 0.57mg/ml)、グリセロール骨格のC1に1個のラウリル酸(C12)、C2に1個のラ
ウリル酸を含有するジラウロイルホスファチジン酸(DLPA, 0.74mg/ml)及びグリ
セロール骨格のC1に1個のカプロン酸(C6)、C2に1個のカプロン酸を含有するジカプロイルホスファチジン酸(DCPA, 0.51mg/mlであった。MPPA及びMMPAの増強活性は、同等の増強活性を有するDPPS及びDLPAより高いDPPAの増強活性より高かった。L-ブロス中に完全に溶解するDCPAは、増強活性を持たなかった(表 6)。したがって、DPPSからセリンを除去してDPPAを形成することにより、リン脂質の増強活性は100倍増加し、さらにDPPAのグリセロール分子のC2原子から1個のパルミチン酸を除去してMPPAを形成することにより、増強活性はさらに100倍増加した。MPPA中の脂肪酸の鎖の長さをC16骨格からC14骨格に減少させてMMPAを形成すること
は、アンピシリン活性を増強する能力に目に見えた効果を与えなかった(表6)。しかしながら、脂肪酸鎖の長さをDPPA中のC16からDLPA中のC12に減少させることにより、アンピシリン増強活性が100倍減少した。さらにC6まで減少させてDCPA
を形成することにより、全ての増強活性が失われた(表6)。総合的に、これらの結果は、セリンが生体外でのアンピシリン増強活性に必ずしも必要でないこと、リゾリン脂質、つまり2以上の活性エンハンサーや原種(parent)のリン脂質より
もむしろ脂肪酸を1個のみ有するリン脂質、及びリン脂質は、アンピシリン活性
を増強するためには6個より多い炭素原子の骨格を有する脂肪酸を有していなければならないことを示唆している。

0082

DPPS及びDPPAは、ともに正味で負の電荷を有する。正味の負の電荷がアンピシリン増強活性に重要かどうかを明らかにするため、ジパルミトイルホスファチジルコリン(DPPC)及びモノパルミトイルホスファチジルコリン(MPPC)を用いてつくった上清を緑膿菌PAO1に対するアンピシリン増強活性について試験した。MPPC
及びDPPCのいずれも、目立ったアンピシリン増強活性を有していなかった(表 7)。これにより、DPPS及びMPPA両方の正味の負の電荷は重要であることが示唆された。
DPPS及びMPPA効果に対する接種物の効果の測定

0083

アンピシリン200μg/ml存在下でプレインキュベートしたDPPS上清に102、103
、104、105又は106cfu/mlの緑膿菌PAO1のいずれかを接種し、先に記載したように処理した。プレインキュベートしたDPPS上清は105cfu/mlの接種物まではアン
ピシリン活性を増強させるのに効果的であったが、106cfu/mlの接種物はアンピ
シリン存在下で緩慢に成長した(表 8)。

0084

アンピシリン200μg/mlの存在下で、L-ブロス中570μg/mlのMPPAを用いて作製し、プレインキュベートした上清に、5.3x103、5.3x104、5.3x 105、5.3x106又
は5.3x107cfu/mlの緑膿菌PAO1のいずれかを接種し、先に記載したように処理した。プレインキュベートしたMPPA上清は、5.3x106cfu/mlの接種物に対してアン
ピシリン活性を増強させるのに効果的であった(表 9)。

0085

これは、培地中のあるものに関して細菌とリン脂質とに競合があるため、存在する細菌が多いほど、より多くのリン脂質が必要であることを示している。表1
に示すように、加えられるリン脂質が多いほど懸濁液中に残存するため、これは問題ではない。実施例3に見られるように、細菌とリン脂質は、L-ブロス中のカ
ルシウム及びマグネシウムをめぐって競合している。
MPPA存在下でのアンピシリンのMIC及びMBCの測定

0086

この研究において最小阻止濃度(MIC)とは、未処理の培養物に対して一桁以上
の大きさで成長を減少させる、例えばアンピシリンのような抗菌剤の最低濃度として定義され、最小殺菌濃度(MBC)とは接種時よりもcfu/mlの桁を小さくする、
例えばアンピシリンのような抗菌剤の最低濃度として定義される。L-ブロス中570μg/mlのMPPAを用いて作製され、10、20、40、60、80、100及び200μg/mlの濃
度でアンピシリンを含有するプレインキュベート上清に緑膿菌PAO1 (3.5x103cfu/ml)を接種し、MIC及びMBCを測定するために試験した。接種物を殺すことによって評価したMBCは40μg/mlのアンピシリンであり(表 10)、顕著な成長阻害によって測定されたMICは20μg/mlであった(表 10)。従って、MPPAにより、アンピシリンのMICが2 mg/mlから20μg/mlに100倍低下し、アンピシリンのMBCが4mg/mlから40μg/mlに100倍低下した。
他の緑膿菌株に対するMPPAの効果

0087

タンパク質Fは緑膿菌の主要なポーリンであると考えられ、β-ラクタム抗生物質はタンパク質Fを介して侵入することが示唆されている (Woodruff, W. A.及びHancock, R.E.W., 1988)。タンパク質F欠失変異体は、β-ラクタム抗生物質に対して野生型原種より多くとも3倍高いMICを有する。タンパク質F欠失変異体であ
る緑膿菌 H636及びその原種である緑膿菌 H103 (Hancock, R.E.W.及び Carey, A.M., 1979)を、アンピシリン活性のMPPAの増強について試験した。表1に示すよ
うに、H636は原種のH103よりもアンピシリン(200μg/ml)耐性であった。しかし
、MPPA存在下では、アンピシリンは全てのH636接種物を殺した(表 11)。従って、MPPAはタンパク質Fを必要とせずにアンピシリン活性を増強すると思われる。

0088

MPPAの効果は、炭化水素を分解する環境単離株AC869でも見られる。慢性的
嚢胞性線維症患者の痰から先ごろ単離された4個の粘性抗生物質耐性(アンピシリン、カルベニシリン、ピペラシリン、シプロフロキサシン等)の緑膿菌株(17AM、47AL、77AM、82AM)を、MPPA増強アンピシリン感受性について試験した。驚くべ
きことに、MPPA上清(570μg/ml)は4個全ての菌株の成長を阻害した(表 11)。こ
れら菌株の一つの非粘性復帰変異株(82 AM NMR)についても試験した。MPPAは、82 AM NMRの成長をも阻害した(表 11)。MPPAは、これらの菌株でアンピシリン活
性を増強しなかった(表 11)。これは、アンピシリンが非成長細菌には不活性で
あるため驚くべきことではない。

0089

嚢胞性線維症菌株であるPA0579と嚢胞性線維症菌株の非粘性復帰変異株である9086-1 NMRをMPPA存在下で成長させ、対照の菌株 PA01と同様にMPPA及びアンピ
シリン存在下で殺した(表 11)。
ピペラシリン及びセフタチジムのMPPA増強

0090

MPPAがMPPA存在下で緩慢に成長する嚢胞性線維症菌株においてアンピシリンの効果を増強しなかったため、MPPAのピペラシリン活性に対する増強効果(表 12)
を試験した。MPPAは試験した全ての菌株に対してピペラシリン活性を増強した(
表 12)。さらに2個の嚢胞性線維症菌株にMPPAとセフタチジムを用いたところ、
本質的に同じ結果が認められた(表 13)。菌株17107及び19676は、セフタチジム
耐性である。MPPAは、これら菌株に対するセフタチジム活性も増強した(表 13)

成長に対するMPPAの効果

0091

緑膿菌株17AM(表11)、47AL(表11)、77AM(表11)、82AM(表11)、82 AM-NMR(表11)及び17107(表13)の全ての成長を、抗生物質を含有しないMPPA存在下で阻害し
た。これにより、MPPAが特定のグラム陰性細菌に対してのみ静菌効果を有している可能性のあることが示される。

0092

この結果の根拠は、現在不明である。しかし、嚢胞性線維症患者から単離した緑膿菌株の大部分はリポ多糖類(LPS)上にO側鎖をほとんど持たないことが知られている。MPPAはカルシウムとマグネシウムをめぐって緑膿菌と競合しているため(下記実施例 3を参照)、またLPSは2価のカチオンによって緑膿菌外膜中で安定化されるため、グラム陰性細菌のLPSがO側鎖を欠く場合には、カルシウム及びマグネシウムの競合においてMPPAがより有効である可能性がある。
実施例2:グラム陽性細菌に対するリン脂質の効果
抗生物質を用いたエス・アウレウスに対するMPPA効果

0093

多くの抗生物質耐性グラム陽性細菌が現在多くの院内感染の原因となっているため、感染患者から単離した3個のメチシリン耐性スタフィロコッカス・アウレ
ウス菌株に対するメチシリン増強活性についてMPPAを試験した。驚くべきことに、MPPAはそれ自体で3個の菌株全てを殺した(表14)。
成長に対するMPPAの効果

0094

表15のデータは、MPPA自体が抗菌物質としても作用することを示している。エス・アウレウスが7.0x109まで、エンテロコッカスが4.0x108まで成長したことから分かるように、培地は細菌に対して良好な成長ポテンシャルをもたらすが、メタシリン耐性スタフィロコッカス及びバンコマイシン耐性エンテロコッカスの両方を脂質で殺す。
成長に対するDPG及びDPPAの効果

0095

DPGやDPPAのような他の脂質は、使用した濃度ではグラム陽性細菌の成長に効
果がなかった(表 16)。グラム陽性細菌に対する抗菌活性には、より多い用量が
用いられるべきであるか、又は脂肪酸鎖が1つのみ必要であることが推測される。
成長に対するDPPC及びMPPCの効果

0096

メチシリン耐性エス・アウレウス及びバンコマイシン耐性エンテロコッカス・ガリナルムに対する抗菌活性について、DPPC及びMPPCを試験した。両方の場合ともDPPCは抗菌活性を有しなかったが、MPPCは両方の微生物を殺した(表17 及び18)。ここで興味深いのは、MPPA及びMPPCの両方がグラム陽性細菌に効果的である
のに対し、グラム陰性細菌にはMPPAのみが活性であることである。下記に示すように、MPPAはカルシウムとマグネシウムを結合することによってグラム陰性細菌に作用するようである。MPPCは負に帯電していないため、これらのカチオンを結合するとは考えられない。しかしながら、MPPCはグラム陽性細菌を殺す。従って、リン脂質はグラム陰性細菌とグラム陽性細菌に異なる機序で作用すると思われる。
実施例3:グラム陰性細菌における機序の証明
カルシウムとマグネシウムのキレート化

0097

リン脂質はカルシウムとマグネシウムに親和性を有することが知られており(Gennis, R. B. 1989)、両者は膜の安定化に重要なものと考えられている。MPPAがカルシウムを結合するのかどうか、そしてそれによってPAO1をアンピシリン感受性に変えるのかどうかを調べるため、幾つかの異なる実験を行った。まず、塩化カルシウム(最終濃度200μM及び400μM)をMPPA (570μg/ml)プレインキュベート上清に加えた。MPPAは、カルシウム濃度が200μMまで増加したときは緑膿菌PAO1に対するアンピシリン活性を依然として増強したが、カルシウム濃度が400μM
まで増加したときはMPPAによるアンピシリン活性の増強はなくなった(表19)。次に、MPPAを2 mg/mlの濃度まで加えて37℃で4時間インキュベートし、未溶解のMPPAを全て遠心分離除去し、次いで400μMのカルシウムを加えた。カルシウムを加えると肉眼で見える白色沈殿物が形成され、カルシウムリン脂質錯体が形成されたことが示唆された。これらの条件下、緑膿菌に対するアンピシリン活性は依然として増強された(表19)。

0098

マグネシウムの添加は、MPPAによるアンピシリン活性の増強をカルシウムと同程度まで反転しなかった(表20)。つまり、緑膿菌はMPPA、アンピシリン、さらにマグネシウム200μMの存在下でも殺され、MPPA、アンピシリン、さらにマグネシウム400μMの存在下では成長しなかった(表20)。

0099

表20のデータは、MPPAがカルシウムとマグネシウムの両方を結合し、それによって緑膿菌外膜を不安定にすることを示唆している(Hancock, R. E W. 1997, Nikaido, H. 1996及びVaara, M. 1992参照)。この見解を支持するものとして、カ
ルシウムとマグネシウムの濃度がMPPA上清中で測定された場合には、MPPAが上
清中のMPPA濃度に応じてカルシウム濃度を4〜5倍(表21)減少させ、マグネシウム濃度を10〜20倍(表 22)に減少させることが分かった。
実施例4:マウス角膜感染に対するMPPAの効果

0100

Preston らが1995年に記載したモデルを用いて、マウスに角膜感染を行った。つまり、CD-1の雄マウス(Charles River Breeding研究所(マサチューセッツ州ウィルミントン)から購入)に、6.7 mgの塩酸ケタミンと1.3 mgのキシラジンを含む0.2 mlを腹腔内注射した。マウスを麻酔にかけた後、27ゲージの針を用いて各マウスの角膜上皮及び表在ストロマに長さ1mmの引っかき傷を3個作った。マウスを感染させるために、L-ブロス中37℃で一晩成長させ、新鮮なL-ブロスで洗浄して細胞外生成物を除いた緑膿菌PAO1の培養物を用いた。各マウスには、傷つけた
目に5x107cfuの緑膿菌 PAO1(5μLの培養物、1x1010cfu/ml)を直ちに接種した。30分後、一群のマウスの傷つけた目を5μLの滅菌L-ブロスで洗浄し、第2群のマウスの傷つけた目を5μLのMPPA(570μg/ml上清)含有滅菌ブロスで洗浄し、第3群のマウスの傷つけた目を5μLのアンピシリン(500μg/ml)含有滅菌L-ブロスで洗浄
し、かつ第4群のマウスの傷つけた目を5μLのMPPA (570μg/ml 上清)及びアンピシリン(500μg/ml)含有滅菌L-ブロスで洗浄した。洗浄工程は5時間の間隔をおいて2回繰り返し、一日で連続して合計3回の洗浄を4日間繰り返し、その時にマウ
スを傷つけて角膜混濁に感染させた。表23に示すように、MPPA及びアンピシリンでの洗浄は化合物のみ、又は化合物と滅菌L-ブロスでの洗浄よりも目の感染がほとんどなかった。

0101

マウスは、接種から4日後に傷つけて感染させた。眼が通常の眼と比較して白
濁している場合に、マウスは感染したものとみなした。

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