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技術 手術部位の皮膚表面用製剤組成物

出願人 ベクトン・ディキンソン・アンド・カンパニー
発明者 カーン,モハマド・エイホアン,ミン・キュー
出願日 1998年3月31日 (22年7ヶ月経過) 出願番号 1998-542860
公開日 2001年11月20日 (19年0ヶ月経過) 公開番号 2001-523122
状態 特許登録済
技術分野 医療用材料
主要キーワード 軟性膜 抗菌膜 機械的擦過 組成物番号 水性ポリマーエマルジョン 保健医療施設 繁殖場 実施例組成物
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2001年11月20日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (1)

課題・解決手段

抗菌膜形成手術部位用製剤組成物は、揮発性溶媒に可溶な膜形成材料及び抗菌剤を含む。組成物を皮膚表面に塗布すると、皮膚表面に接着する実質的に水不溶性、実質的に不粘着性の柔軟性膜を形成する。該膜は、抗菌剤を放出可能な状態で保持し、皮膚表面における微生物成長を実質的に抑制することができる。該膜は、処置に必要な皮膚表面の準備を整えるために、皮膚表面に常在する微生物を実質的に除去するだけの十分な量の抗菌剤を放出し、且つ、処置中及びその後の創傷治癒中、抗菌剤を放出し続ける。該組成物は繊維から容易に洗い落とすことができ、繊維を塩素漂白剤で処理した場合でも繊維に染みを残さない。さらに、滑らかな連続膜が、別の可塑剤を使用せずとも形成される。

概要

背景

概要

抗菌膜形成手術部位用製剤組成物は、揮発性溶媒に可溶な膜形成材料及び抗菌剤を含む。組成物を皮膚表面に塗布すると、皮膚表面に接着する実質的に水不溶性、実質的に不粘着性の柔軟性膜を形成する。該膜は、抗菌剤を放出可能な状態で保持し、皮膚表面における微生物成長を実質的に抑制することができる。該膜は、処置に必要な皮膚表面の準備を整えるために、皮膚表面に常在する微生物を実質的に除去するだけの十分な量の抗菌剤を放出し、且つ、処置中及びその後の創傷治癒中、抗菌剤を放出し続ける。該組成物は繊維から容易に洗い落とすことができ、繊維を塩素漂白剤で処理した場合でも繊維に染みを残さない。さらに、滑らかな連続膜が、別の可塑剤を使用せずとも形成される。

目的

効果

実績

技術文献被引用数
2件
牽制数
5件

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請求項1

請求項2

グルコン酸クロルヘキシジンが約0.05〜約3%の量存在する、請求項1に記載の組成物

請求項3

前記揮発性溶媒が、イソプロパノールエタノール二塩化エチレンアセトン酢酸エチル、及び1,1,2-トリクロロトリフルオロエタンからなる群から選ばれる、請求項2に記載の組成物。

請求項4

前記膜形成材料が、エチルセルロースメトキシセルロースヒドロキシプロピルセルロースヒドロキシエチルセルロースヒドロキシプロピルメチルセルロースポリビニルピロリドン酢酸ビニル、及び架橋ピロリドンからなる群から選ばれる、請求項3に記載の組成物、5.成分 量(部/100,{wt./wt.})エチルセルロース 約2.5〜約4.5グルコン酸クロルヘキシジン約0.05〜約3エチルアルコール100部にするための十分な量の均質溶液を含む、抗菌膜形成手術部位用製剤組成物。

請求項6

さらに非イオン性界面活性剤を含む、請求項5に記載の組成物。

請求項7

非イオン性界面活性剤が、ポリオキシエチレン−ホリオキシプロピレン縮合物である、請求項6に記載の組成物。

請求項8

ポリオキシエチレン−ポリオキシプロピレン縮合物が組成物の約2〜約2.5%含まれる、請求項7に記載の組成物。

請求項9

揮発性溶媒;該溶媒に可溶の膜形成材料;及びグルコン酸クロルヘキシジンを含む抗菌膜形成手術部位用製剤組成物であって、該組成物が許容可能な膜を形成するための別の可塑剤を含まない、前記組成物。

請求項10

グルコン酸クロルヘキシジンが約0.05〜約3%の量存在する、請求項9に記載の組成物。

請求項11

膜形成材料がエチルセルロースである、請求項10に記載の組成物。

請求項12

エチルセルロースが約3〜約4%の量存在する、請求項11に記載の組成物。

請求項13

揮発性溶媒がエチルアルコールである、請求項12に記載の組成物。

--

0001

発明の属する技術分野
本発明は、手術部位用の製剤組成物に関する、更に詳しくは、本発明は、皮膚
上に放出される抗菌剤を有する膜形成手術部位用製剤組成物に関する。また更に
詳しくは、本発明は、改良された膜形成特性を有し、且つ病院寝具類から容易
洗い落とすことができる、抗菌膜形成手術部位用製剤組成物に関する。

背景技術

0002

通常の皮膚表面には多数の微生物が存在する。皮膚表面が健常である限り、該
微生物は一般的に身体に対して何の問題も起こさず、互いにあるナチュラルバラ
ンスを達成している。皮膚の形成するナチュラルバリアを破る手術処置が施され
る場合、常在するこれらの微生物が創傷から侵入するのを防ぐことが重要である

0003

皮膚の微生物を削減又は除去するための様々なプロトコルが開発されており、
一般的に厳密に実践されている。該プロトコルは、一般的に、イソプロピルアル
コールヨードフォア、又はポリビニルピロリドンヨウ素などの抗菌剤で、皮膚
表面を規定時間徹底的にこすることを含む。その領域に体毛が存在すれば、該領
域はおそらく剃毛されうる。その後、患者滅菌布で覆われ、処置を受ける領域
だけが露出される。処置後、創傷部は、治癒が実質的に完了するまで包帯で覆わ
れ、隔離される。

0004

これらの手順は、一般的に成功を収めており、術後感染の発生も大部分の状況
で低率に維持されている。これらの実践すべての目標は、皮膚に存在する微生物
数を急速に減少させ、次に、手術部位の開放時、及びその後の治癒過程中に微生
物の再成長を防止することである。しかしながら、術前にこすり洗浄したばかり
の部位は、処置中に、血液、各種体液、及びスポンジなどによる機械的擦過と組
み合わせた食塩液洗浄にさらされうる。このような洗浄による影響は、残存する
抗菌剤を除去し、開創に侵入する可能性のある微生物を再成長させうることであ
る。この問題に対処するために、抗菌剤を配合した膜を手術処置が行われる皮膚
領域に塗布するという試みがなされている。

0005

Cardelliらによる米国特許第4,374,126号に、アルコール可溶性カルボキシ
ル化ポリアクリレートから膜を形成ずろための組成物及び方法が示されている。
前記ポリアクリレートは、抗菌剤と、接着促進剤と、アルコール溶媒蒸発する
のでポリマー架橋するための二官能アミドとを含む。形成された膜は、従って
体液に対して抵抗性があり、皮膚に2日間まで残存することができ、初期及び持
続性の抗菌活性を提供する。

0006

Dellによる米国特許第4,542,012号に、広域スペクトル抗菌剤として複合体と
したヨウ素を含む膜形成ポリマーが示されている。該組成物は、揮発性溶媒から
皮膚に塗布され、揮発性溶媒が蒸発するとヨウ素含有ポリマー膜が残る。ヨウ素
が膜から放出され、抗菌活性を提供する。

0007

Brinkによる米国特許第5,173,291号には、皮膚表面に塗布されると膜を形成す
るヨウ素含有水性ポリマーエマルジョンが示されている。この膜は、抗菌剤とし
てヨウ素を放出する。

0008

これらの膜形成組成物において重要なことは、手術処置が行われる皮膚上の領
域が膜に覆われた状態となるように、滑らかな連続膜が形成されることである。
通常、膜に強靭性延性、及び柔軟性を提供し、滑らかな膜が得られることを保
証するために、可塑剤が用いられる。

0009

残念なことに、抗菌剤としてヨウ素を用いる上記の組成物は、完全に満足のい
くものではない。その理由は、ヨウ素には保健医療施設で用いられている一部の
材料に対して腐食性があるため、医学界に抗菌剤としてヨウ素の使用を避けたい
という希望があるからである。さらに、ヨウ素はある条件下で刺激物になりうる
アルコールも、抗菌剤としての有効性限界があること、殺菌剤として持続
効果がないこと、刺激物であること、及び引火性があることのために問題がある
。従って、医学界は、抗菌剤としてクロルヘキシジンを使用する方向へ移行しつ
つある。

0010

この問題に対処する一つの抗菌膜形成手術部位用製剤組成物が、Khanらによる
米国特許第5,547,662号に記載されている、該特許に開示されている組成物は、
抗菌剤にクロルヘキシジンジアセテートを使用し、また、染料を使用することに
より該組成物を塗布した領域が視覚的にわかるようにしてある。染料の使用は、
アルコール又はクロルヘキシジンを抗菌剤として使用すると、膜が塗布されてい
る領域の視覚化が困難であるので、重要である。アルコール及びクロルヘキシ
ンは無色透明であるので認知するのが困難である。ヨウ素は褐色であるので、こ
の問題はない。

0011

Khanらの開示した抗菌膜形成手術部位用製剤組成物は、意図した目的を達成す
るものであるが、まだ改善の余地がある。例えば、クロルヘキシジンは、繊維を
塩素漂白剤を用いて洗濯すると、繊維に染みを生することが知られている。塩素
漂白剤は、病院及びその他の保健医療施設で、寝具類及び術衣、並びに保健医療
施設で使用されるその他の繊維製品の洗浄及び消毒のために通常使用される。

0012

さらに、前述のすべての抗菌膜形成手術部位用製剤組成物について、ひとたび
膜を皮膚に塗布すれば、膜には適切な水分透過率があることが重要である。水分
透過率が低すぎると、患者の皮膚と膜との間に生じた何らかの水分は、膜を透過
することができない。水分を皮膚の上に溜まるがままにすると、水分が抗菌成長
繁殖場の可能性を提供し、形成された膜の層剥離を促進しうる。
発明の要約

0013

そこで、本発明の目的は、滑らかで柔軟性、延性のある、強靭な膜を提供する
抗菌膜形成手術部位用製剤組成物を提供することである。

0014

本発明の別の目的は、抗菌剤としてヨウ素の使用を回避した抗菌膜形成手術部
位用製剤組成物を提供することである。

0015

更に本発明の別の目的は、繊維から容易に洗い落とすことができ、塩素漂白剤
で消毒される繊維を抗菌膜形成手術部位用製剤組成物の染みのない繊維とする抗
菌膜形成手術部位用製剤組成物を提供することである。

0016

更にまた本発明の別の目的は、満足のいく水分透過率を有する抗菌膜形成手術
部位用製剤組成物を提供することである。

0017

本発明の抗菌膜形成手術部位用製剤組成物は、揮発性溶媒、該揮発性溶媒に可
溶な膜形成材料、及び該溶媒に可溶で、膜形成材料中に放出可能な状態で保持さ
れうる抗菌剤を含む。膜形成材料及び抗菌剤は、手術部位として予定された皮膚
の表面領域に塗布するために、揮発性溶媒に溶かす。揮発性溶媒は蒸発するので
、膜形成材料は、皮膚表面に接着する実質的に水不溶性、且つ実質的に不粘着性
の柔軟性膜を形成する。該膜は、抗菌剤を放出することができ、手術処置中及び
その後の創傷治癒中、皮膚表面における微生物の成長を実質的に抑制することが
可能である。

0018

揮発性溶媒は、25〜40℃の範囲でかなりの揮発性を有し、組成物の成分を溶解
することができるイソプロパノールエタノール二塩化エチレンアセトン
酢酸エチル、1,1,2-トリクロロトリフルオロエタンなどのような液体である。
好ましくは、揮発性溶媒はエチルアルコールである。

0019

膜形成材料は、エチルセルロースメトキシセルロースヒドロキシプロピル
セルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロ
ス、ポリビニルピロリドン/酢酸ビニルコポリマー、及び架橋ピロリドンのよう
有機高分子材料である。好ましくは、膜形成材料はエチルセルロースである。

0020

抗菌剤は、皮膚表面の微生物成長を抑制するのに十分な量存在する。抗菌剤は
グルコン酸クロルヘキシジンである。

0021

組成物中には別の成分が含まれていてもよい。例えば、抗菌剤の膜から放出を
補助したり、均一な膜の生成を補助するために、非イオン性界面活性剤を使用
することができる。組成物が皮膚に塗布してある正確な領域を視覚的に示すため
に染料を使用することもできる。また、香料を使用することもできる。
発明の詳細な説明

0022

本発明の抗菌膜形成手術部位用製剤組成物は、揮発性溶媒と、該溶媒に可溶な
水不溶性の膜形成材料と、該溶媒に可溶な抗菌剤とを含む。また、抗菌剤は放出
可能な状態で膜形成材料に保持される。膜形成材料と抗菌剤は、揮発性溶媒と共
に皮膚表面に塗布され、溶媒蒸発後、実質的に水不溶性の、実質的に不粘着性の
柔軟性膜を形成する。該膜は皮膚表面に接着し、抗菌剤を皮膚表面に放出する。
これにより、手術処置中及び創傷治癒中、皮膚表面における微生物の成長が実質
的に排除される。

0023

明細書中で使用している“揮発性溶媒”という用語は、約25〜約40℃の温度
で、かなりの蒸気圧を有する、従って揮発性の溶媒をいう。適切な揮発性溶媒は
アルコール類エステル類塩素化炭化水素類、エステル類、及びクロロフル
オロカーボン類である。揮発性溶媒の実例は、イソプロパノール、エタノール、
酢酸エチル、トリクロロメタン、アセトン、及び1,1,2-トリクロロトリフルオロ
エタンなどである。

0024

抗菌剤にグルコン酸クロルヘキシジンを使用すると、いくつかの驚くべき利点
が達成されることを見出した。グルコン酸クロルヘキシジンは、セルロース材料
に対して親和性を有し、可塑剤として作用する。従って、グルコン酸クロルヘキ
ジンをセルロース材料と使用すると、滑らかな連続膜が形成される。この作用
は、グルコン酸クロルヘキシジン濃度が最低約0.05%から最高約3%の範囲で見
られる。更に、グルコン酸クロルヘキシジンを使用すると、許容しうる膜を形成
させるのに別の可塑剤が必要ない。最後に、グルコン酸クロルヘキシジンの抗菌
効果は、最低約0.1%の濃度で認められる。好ましくは約0.8〜約2%の濃度を用
いる。

0025

前述の事項に一致する適切な膜形成材料は、エチルセルロース、メトキシセル
ロース、ヒドロキシエチルセルロース、ポリビニルピロリドン/酢酸ビニルコポ
リマー、及び架橋ピロリドンなどであるが、これらに限らない。好ましくは、エ
チルセルロースを約3〜約4%の濃度で使用する。

0026

グルコン酸クロルヘキシジンは、膜形成材料に対し親和性を有するため、該材
料と結合する。従って、本発明の膜形成組成物が繊維にこぼれても、グルコン酸
クロルヘキシジンは繊維には吸収されず、その代わりに膜形成材料にとどまる。
このため、繊維の洗濯が容易となる。従って、たとえ洗濯中に塩素漂白剤を用い
ても、染みを作るほど十分な量のグルコン酸クロルヘキシジンが繊維に残らない
。更に、別の可塑剤(通常、水に難溶)を用いないため、グルコン酸クロルヘキ
シジンとエチルセルロースを繊維類に保持して染みを発生させるために利用でき
るようなその他の材料がない。以下に示すように、グルコン酸クロルヘキシジン
濃度が約3%でも、本発明の使用で染みは発生しない。

0027

本発明の抗菌膜形成手術部位用製剤組成物は、非イオン性の界面活性剤、染料

及び香料を含んでいてもよい。好ましくは、ポリオキシエチレンポリオキシ
ピレン縮合物、すなわち非イオン性界面活性剤を、約2〜約2.5%の濃度で用
いる。そのような界面活性剤は、ミシガンワイアドットのBASFWyandotte
Corporation販売のPluronic(登録商標ポリオールである。好ましくは、Pluro
nic L101及びPluronic L31を使用する。更に、好ましくは黄色染料及び緑色染
料を約0.09〜約0.12%の合計濃度で使用する。最後に、好ましくはNeutrogena香
料を約0.08〜約0.12%の濃度で使用する。

0028

以下の実施例は、本発明を説明するために提供されるものであって、本発明を
制限するとみなされるものではない。
実施例I

0029

本発明の抗菌膜形成手術部位用製剤組成物の洗濯可能性を、1%グルコン酸ク
ロルヘキシジンを含有する少量の組成物を一片の繊維に注ぐことにより示した。
次に該繊維を乾燥させ、塩素漂白剤及び洗剤溶液で洗濯した。洗濯した繊維は、
組成物による染みの徴候を示さなかった。これとは別に、一片の繊維を1%グル
コン酸クロルヘキシジンのエタノール溶液で同様に処理した。この繊維を塩素漂
白剤及び洗剤溶液で洗濯した。洗濯した繊維は、色がかった染みを呈した。
実施例II

0030

本発明の抗菌膜形成手術部位用製剤組成物の膜の完全性抗菌効果、及び染み
特性を評価するために、以下の組成物を調製した。
膜の完全性

0031

これらの各種組成物から形成した膜について、滑らかさ、フレーク、及びひび
割れ試験した。組成物No.1を用いて成形した膜は、わずかに粘着性汚れ
りがあったものの、許容可能であった。組成物No.2、3、及び4から形成した膜は
均質で、ひび割れもフレークもなかった。実施例組成物No.5を用いて成形した
膜は、許容可能であった。しかしながら、膜の品質は、膜にひび割れがあったた
め、あまりよくなかった。同様に、組成物No.6、7、及び8を用いて成形した膜の
品質は、クロルヘキシジン濃度を0.01〜0.001%に低下させたため、劣化した。
洗濯染み

0032

組成物No.1及びNo.2を用いて、本発明の抗菌膜形成手術部位用製剤組成物の染
み特性を調べた。少量の組成物No.1を繊維に塗布し、塩素漂白剤と洗剤溶液
中で洗濯したところ、繊維に染みができた。しかしながら、少量の組成物No.2で
試したところ、染みは生じなかった。
抗菌効果

0033

組成物No.3、4、5、及び6について阻止域を試験した。結果は次の通りである

組成物 mm阻止域; mm阻止域;
番号 S.Aureaus P.Aeruginosa

0034

3 15阻止域不明瞭、膜下の成長なし

0035

4 9阻止域不明瞭、膜下の成長なし

0036

5阻止域不明瞭膜下の成長陽性

0037

6阻止域なし 膜下の成長陽性
実施例III

0038

グルコン酸クロルヘキシジンはセルロース材料に対して親和性を有するので、
エチルセルロースと結合し、分子がまとまる。本発明の組成物から膜を成形する
と、膜はまとまり、滑らかに見え、何らのフレークやひび割れもない。溶液中に
グルコン酸クロルヘキシジンが存在しなければ、溶液から生成した膜は均質でな
い。膜は白色のフレークを見せ、膜はひび割れする。以下の実験を実施すること
により、この観察を確認した。
膜の成形

0039

各組成物を25gずつ直径98mmのプラスチックペトリ皿に注ぎ入れた。溶媒を
蒸発させるために、この皿を室温で一晩フード下に置いた。こうして生成させた
膜を検査した。結果は次の通りである。
膜の原料組成物番号 膜の特徴
1 良好な均質膜、ひび割れ、フレーク共に無し
2 不連続、ひび割れ、フレーク状膜
3 不連続、ひび割れ、フレーク状膜
4 不連続、ひび割れ、フレーク状膜
5 乾燥しにくい膜、乾燥領域はひび割れとフレーク
上記の結果から、グルコン酸クロルヘキシジンが膜のバインダとして特異的に作
用し、均質な膜を生成することが明白である。
実施例IV

0040

以下の実験は、グルコン酸クロルヘキシジンをエチルアルコールとエチルセル
ロースと組み合わせて使用するだけで達成された本発明の組成物の驚くべき利点
を示している。
成分 組成物No.1(w/w) 組成物No.2(w/w)
エチルセルロース3.5 3.5
プロピレングリコールメチルエーテルPM 15.0 −
イソプロピルアルコール73.0 −
Pluronic L101 2.0 2.0
Pluronic L31 0.3 0.3
クロルヘキシジンジアセテート1.0 1.0
水 5.0 9.2
D&C Yellow No.10 0.1 0.1
FD&C Green No.3 0.005 0.005
Neutrogena香料0.1 0.1
エタノールSD40 − 83.8
結果

0041

組成物No.1は、25gの組成物をペトリ皿に注ぎ、溶媒を蒸発させると、非常に
均質な膜を提供する。洗濯染み試験で、当該組成物は洗濯中に塩素漂白剤と反応
し、布地に淡褐色の染みを生じる。組成物No.2は、許容できる膜を生成できない
。この膜は非常にフレーク状で、均質でなく、全体にわたってひび割れがあった
。洗濯染み試験では、当該組成物は、洗剤と塩素漂白剤を含んだ洗濯中に特徴的
な褐色の染みを生じなかった。
実施例V

0042

本発明の組成物から形成された膜の水分透過率を、以下の実験で測定した。直
径約2.5"のTyvek(登録商標)1059B紙数枚の粗面側に、本発明の組成物をたっぷり
塗り、皮膚への塗布をシミュレートした。乾燥後、滑らかで均質な膜が形成され
た。膜を塗布しない用紙を対照として用いた。水蒸気の透過率を、Fisher/Payne
浸透率カップ(permeability cup)を用いて測定した。結果は下の表にまとめて
ある。比較のために、市販の数種類静注用透明包帯(I.V.transparent dress
ing)の水蒸気透過率報告する。
これらの結果から、本発明の組成物をTyvek(登録商標)1059B紙に塗布すると、
得られた膜は水分を透過し、実際、市販の数種類の包帯よりも高い水分透過率を
有することがわかる。
実施例VI

0043

異なる膜形成材料を用いて別の実験を実施した。
膜の品質

0044

組成物No.1、2、3、及び4から製造した膜は粘着性があり、乾燥に長時間を要
した。これは、ヒドロキシプロピルセルロース及びヒドロキシプロピルメチルセ
ルロースがいずれも水溶性のためである。組成物No.5から製造した膜は、組成物
No.1、2、3、及び4から形成した膜と比べてかなり速く乾燥した。しかしながら
、組成物No.5から形成した膜は粘着性があった。これも、ポリビニルピロリドン
が水溶性で、元来水分に接触すると粘着性となる性質があるためである。膜の品
質はいずれの例も良好で、ひび割れもフレークも観察されなかった。皮膚に塗布
すると、上記組成物はすべて不粘着性の膜を形成する。
洗濯染み

0045

少量の組成物を含む繊維を、塩素漂白剤を含む洗剤で洗濯したところ、すべて
の組成物ともクロルヘキシジンの特徴的染みを生じなかった。
阻止域の試験手順

0046

Mueller Hinton寒天平板に、標準化肉汁培養(力価=1mlあたり約108カウント

を、飽和綿棒を用いて平板全面にわたり二方向に一様に画線することにより、接
種する。接種材料乾燥後、6mmのサンプルディスク寒天中に埋め込む。この平
板を逆さにし、37℃で一晩インキュベートする。浄化された阻止域を測定し、一
端から他端までの直径(mm)浄化域として報告する。浄化域には6mmのディスク
直径も含まれる。
阻止域
MM阻止域 MM阻止域
組成物番号S.aureus P.aeruginosa
1 19 10
2 22 13
3 20 11
4 20 12
5 25 13
試験結果より、これらの組成物から製造した膜はすべてS.aureus及びP.aerugino
saに対して非常に有効であることがわかる。
実施例VII

0047

以下の組成物は、グルコン酸クロルヘキシジン又はクロルヘキシジンジアセテ
ートのいずれかを含む膜の相違を示すために製造した。界面活性剤は含まない。
成分 組成物No.1(w/w) 組成物No.2(w/w)
エタノールSD40 83.8 83.8
エチルセルロース3.5 3.5
グルコン酸クロルヘキシジン 1.0 −
クロルヘキシジンジアセテート− 1.0
水 11.7 11.7
まず、エチルセルロースをエタノールに溶解し、次いで残りの成分を混合した。
膜の成形は、25gの溶液をペトリ皿に注ぎ、溶媒を一晩蒸発させて行った。
試験結果
膜の品質:

0048

組成物No.1から形成された膜は、フレーク及びひび割れのない連続膜であった

0049

組成物No.2から形成された膜は、フレーク及びひび割れを示した。
洗濯染み:

0050

組成物No.1から形成された膜は、洗剤と塩素漂白剤で処理したところ繊維に染
みを生じなかった。組成物No.2から形成された膜は、洗剤と塩素漂白剤で処理し
たところ繊維に特徴的な褐色の染みを生じた。

0051

2種類の膜の阻止域を、前述の手順に従って試験した。結果は次の通りである

阻止域:
(mm)直径浄化域(mm)直径浄化域
S.aureus E.coli
組成物No.1 22 20
組成物No.2 13 16
以上のことから、抗菌剤としてヨウ素の使用を回避し、塩素漂白剤の存在下でも
染みを残さずに繊維から容易に洗い落とせる、且つ、満足のいく水分透過率を有
する、強靭で、延性、柔軟性のある滑らかな膜を提供する抗菌膜形成手術部位用
製剤組成物が提供されることがわかる。

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