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技術 カンガルー皮を原料とする和楽器用胴皮の製造方法

出願人 東京邦楽器商工業協同組合東京都
発明者 横川市次寳山大喜今井哲夫青木英彦
出願日 2001年5月10日 (19年7ヶ月経過) 出願番号 2001-139886
公開日 2001年12月18日 (19年0ヶ月経過) 公開番号 2001-347085
状態 特許登録済
技術分野 弦楽器 皮(天然の皮、毛皮の処理叉は加工)
主要キーワード 木製ドラム 間歇運転 乾燥皮 動物皮 三味線 基準重量 pH調節 脱毛処理
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2001年12月18日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (2)

課題

カンガルー皮によって皮に替わる三味線等の胴皮を提供する。

解決手段

カンガルー原皮水洗・水漬け後、原皮重量に対し0.3〜2%の酵素含有脱毛助剤を含むアルカリ溶液による脱毛処理を複数回繰り返し、次に3〜10%の灯油と0.3〜2%の界面活性剤による脱脂処理を行ないpH5.5〜6.5とした後に常法によって乾燥する。

概要

背景

三味線は比較的高い音色を必要とする楽器であって胴皮の厚さが薄くて、強く貼ったものほど高い音色がでることから、三味線用胴皮には、薄くて強度が大きい皮又は皮が用いられていた。

概要

カンガルー皮によって犬・猫皮に替わる三味線等の胴皮を提供する。

カンガルー原皮水洗・水漬け後、原皮重量に対し0.3〜2%の酵素含有脱毛助剤を含むアルカリ溶液による脱毛処理を複数回繰り返し、次に3〜10%の灯油と0.3〜2%の界面活性剤による脱脂処理を行ないpH5.5〜6.5とした後に常法によって乾燥する。

目的

しかしながら最近は猫および犬は愛玩動物である等の理由からその原皮の入手が困難になり、他の動物皮から猫および犬と同等の厚さと強度を有した三味線の胴に貼る皮の製造が望まれていた。本発明はカンガルー皮を原料として猫および犬皮と同等の機械的性質を有し、三味線の胴皮として使用可能な皮を提供するものである。

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

カンガルー原皮水洗・水漬けした後、原皮重量に対し0.3〜3重量%の酵素含有脱毛助剤を含む脱毛処理液によって脱毛する工程と、3〜10重量%の灯油と0.3〜2重量%の界面活性剤による脱脂工程と脱毛皮のpHを5.5〜6.5に調整する工程を経て常法によって乾燥することを特徴とする和楽器用胴皮の製造方法。

請求項2

脱脂工程が原皮重量に対し、0.5〜2重量%の酵素含有脱毛助剤と濃度25%の水酸化ナトリウムを0.5〜1重量%添加し、次いで0.3〜2重量%の酵素含有脱毛助剤と1〜3重量%の硫化ナトリウムと5重量%の硫酸ナトリウムを加えて処理した後、1重量%の酵素含有脱毛助剤と25%水酸化ナトリウム1〜3重量%を加えて処理する工程でなる請求項1記載の製造方法。

技術分野

0001

この発明は、三味線その他の和楽器の胴貼り用生皮の製造方法に関する。

背景技術

0002

三味線は比較的高い音色を必要とする楽器であって胴皮の厚さが薄くて、強く貼ったものほど高い音色がでることから、三味線用胴皮には、薄くて強度が大きい皮又は皮が用いられていた。

発明が解決しようとする課題

0003

しかしながら最近は猫および犬は愛玩動物である等の理由からその原皮入手が困難になり、他の動物皮から猫および犬と同等の厚さと強度を有した三味線の胴に貼る皮の製造が望まれていた。本発明はカンガルー皮を原料として猫および犬皮と同等の機械的性質を有し、三味線の胴皮として使用可能な皮を提供するものである。

課題を解決するための手段

0004

本発明は、グレーカンガルー(Macropus fuliginous又はMacropus giganteus)およびレッドカンガルー(Macropus rufus)から剥皮した新鮮皮または塩蔵皮または乾燥皮を原料として、水洗、水漬け脱毛処理脱脂pH調節した後、裸皮張り乾燥して三味線用の胴皮とするものであって、脱毛処理においてできるだけ皮の繊維束解繊させないように脱毛し、更に水洗後、皮の結締組織裏打ち処理により十分に除去すると共に皮に含有する過剰の硫化物を除去し最終的に皮の酸性度をpH5.5〜6.5に調節・乾燥して製品とするものである。脱毛処理においては原皮重量の0.5〜2%の酵素含有脱毛助剤と25%濃度の水酸化ナトリウム0.5〜1重量%を加えて処理し、さらに0.3〜2重量%(以下%表示は重量%)の酵素含有脱毛助剤と1〜3%の硫化ナトリウム、0.5〜1%の水硫化ナトリウム、5%の硫酸ナトリウムを順次加え、更に1%の酵素含有脱毛助剤と25%水酸化ナトリウム溶液1〜3重量%を加えて処理する。これらの薬品量の下限未満であると脱毛が不十分になり、また上限を超えると著しい皮の膨潤および酵素作用による繊維束の解繊が進み強度が低下する。硫化物の除去には裏打ちした皮重量に対し、200%の水と1〜3%の重亜硫酸ナトリウムを加えて処理する。この薬品量の下限未満であると硫化物の除去が不十分であり、上限を超えると製品の強度が低下する。また、脱脂工程では水洗後、原皮重量に対し3〜10%の灯油と0.3〜2%の界面活性剤で処理する。この薬品の添加量が下限値未満であると脱脂が不十分になり易く、上限以上では残存する薬品を除去する水洗に多量の水量を必要とする。なお、外観を向上させるために漂白が必要な場合は、水洗後、3〜5重量%の過酸化水素水で処理する。3%未満では漂白が不十分であり、5%を超えると皮の強度が著しく低下する。なお漂白が不十分な場合にはさらに0.5〜1%の過マンガン酸ナトリウムにより漂白するが強度の低下を招かないよう1時間以内で処理するのが好ましい。その後、脱毛皮の膨潤度が少ないpH範囲に調整することにより脱水を容易にして皮を張り乾燥する。

発明を実施するための最良の形態

0005

カンガルー原皮の重量を測定した(10枚で約20kg)。この重量を脱毛までの基準重量とした。
水洗工程:皮を木製ドラム等の処理容器に入れ、皮重量に対して300%の水と0.5%の界面活性剤を加えて15分間回転した。浴を排出し、流水により10分間水洗した。
水漬け工程:これに300%の水と0.5%の界面活性剤、0.5%の防腐剤および0.6%の炭酸ナトリウムを加えて20分間回転した。1日から3日水漬け状態で放置後、流水により10分間水洗した。
予備裏打ち工程:皮を取り出し裏打ちをして結締組織などを除去した。
脱毛工程:裏打ちした皮を再び木製ドラムに入れ、これに200%の水、0.8%の脱毛用酵素助剤を加えて20分間回転した。これに濃度25%水酸化ナトリウム溶液0.6%を加えて更に、30分間回転、30分間休止間歇運転を2時間30分行った。さらに、0.5%の界面活性剤、0.4%の脱毛用酵素助剤、1%の硫化ナトリウムおよび1%の水硫化ナトリウムを加えて30分間回転、30分間休止し、その後5%の硫酸ナトリウムを加えて20分間回転した。その後、1%の脱毛用酵素助剤と25%濃度の水酸化ナトリウム溶液2%を加えて30分間回転した後、1日間放置して脱毛した。その後、流水により10分間水洗し、皮を取り出した。
裏打ち工程:この皮を裏打ちして十分に結締組織を除去した後、重量を測定した。この重量を以後の基準重量とした。
脱硫化物工程:皮重量の200%の水、3%の重亜硫酸ナトリウムを加えて30分間回転して過剰な硫化物を除去した。
脱脂工程:その後、流水により10分間水洗し、10%の灯油と2%の界面活性剤を加えて30分間回転し、これに300%の水を加えて20分間回転して脱脂した。排浴後、300%の水と0.5%の界面活性剤を加えて10分間回転して灯油を除去した。これに300%の水を加えて10分間水洗した。
漂白工程:排浴後、100%の水と5%の硫酸ナトリウムを加えて10分間回転、さらに5%のりん酸2ナトリウムを加えて10分間回転、これに3%の過酸化水素水を加えて30分間回転して漂白した。排浴後、流水により10分間水洗し、これに200%の水と1%の過マンガン酸カリウムを加えて30分間回転して漂白した。排浴後、流水により5分間水洗し、さらに100%の水と4.5%の重亜硫酸ナトリウムを加えて40分間回転して余分な過マンガン酸カリウムを除去した。流水により10分間水洗した。
pH調整工程:さらに皮の酸性度をpH6.0に調節した後、十分に水洗した。
乾燥工程:皮を取り出して水を切った後、ネットに皮を張って乾燥した。

0006

上記方法によって得られたカンガルー皮の厚さ、引裂強さ、引張強さ、切断時の伸び銀面割れ強さおよび銀面割れ高さを夫々市販の三味線用猫および犬皮とともに測定した結果を表1から表6に示した。機械的性質の試験方法は、厚さ、引裂強さ、引張強さおよび切断時の伸びについてはJIS K 6550試験方法により、銀面割れ強さおよび銀面割れ高さはJIS K 6548革の銀面割れ試験方法により測定した。

0007

カンガルー皮の厚さは猫および犬皮の厚さ範囲を満足している。皮の基本的な強度を示す、引裂強さおよび引張強さは猫および犬皮と同等以上であった。切断時の伸びは大きいほど伸びやすく皮が三味線胴に張りやすいことを示す指標の一つであるが、カンガルー皮は猫および犬皮と同等以上であった。銀面割れ荷重および高さは先端がボール状の棒で皮を下から突き上げる時に銀面と呼ばれる皮表面に亀裂が入る時の荷重と高さであり、数値が大きいほど三味線皮を胴に貼る時に亀裂が生じにくいことを示すものである。カンガルー皮は銀面割れ荷重および高さとも猫および犬皮より大きな値を示している。

0008

0009

0010

0011

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0013

0014

上記測定値が示す通りカンガルー皮を本発明方法によって処理し製造することによって三味線その他の和楽器用として使用されている市販の猫皮および犬皮と同等以上の機械的性質を有する胴皮の提供が可能になる。

図面の簡単な説明

0015

図1本発明実施例方法の工程図。

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