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技術 植物抽出エキス飲料、およびその製造方法

出願人 千寿食品株式会社
発明者 平松緑杉山龍太郎
出願日 2000年6月7日 (20年0ヶ月経過) 出願番号 2000-171067
公開日 2001年12月18日 (18年6ヶ月経過) 公開番号 2001-346555
状態 特許登録済
技術分野 非アルコール性飲料 食品の着色及び栄養改善
主要キーワード 生育光線 蒸気気流 活動エネルギー ベース液 飲料業界 可食性植物 次亜塩素酸溶液 アガリスク茸
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2001年12月18日)のものです。
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図面 (4)

課題

脳梗塞心筋梗塞糖尿病等の生活習慣病発生原因とされる活性酸素フリーラジカル)を効果的に減少させることができる新規な構造からなる植物抽出エキス飲料、および植物抽出エキス飲料の新規な製造方法を提供する。

解決手段

紅花子葉および/またはと、綿実、向日葵、蕎麦大豆小豆エゴマゴマ種子等の中、何れか一種または複数種可食性植物の子葉および/または茎とからの搾エキスを適量含有させてなるものとした植物抽出エキス飲料である。

概要

背景

人間は、呼吸することにより、酸素体内取り入れ消化吸収した食物酸化し、新陳代謝することによって活動エネルギーを作り出すものであるが、体内に取り入れた酸素の中、約2〜5%が酸素毒ともいわれる非常に酸化力の強い活性酸素フリーラジカル)になり、体内に侵入してくる細菌や病原体等の有毒物質を取り除き、殺菌する大切な役目を果たしている。

最近の研究により、このように人体に必要、不可欠とされる活性酸素は、体内で過剰に発生してしまうと、正常な細胞まで侵食して脂質と結合し、過酸化脂質を発生させる性質をもち、糖尿病高脂血症歯周病高血圧症心疾患等の生活習慣病、癌、胃潰瘍肝炎肺炎慢性気管支炎皮膚炎アレルギー喘息白内障痛風関節炎慢性疲労症候群アルツハイマー型痴呆症等、現代人がかかる病気の約9割に関与していることが明らかになっている。現代社会は、ストレス煙草アルコール大気汚染放射線紫外線農薬食品添加物等、活性酸素を過剰に発生させてしまう原因が蔓延しており、激しいスポーツによって大量の酸素を消費したときにも、同様に活性酸素が過剰に生成されてしまう等、現代人の体内には、必要以上の活性酸素が増加する傾向が強まっており、効果的に活性酸素を消去する栄養成分と、その摂取方法について多方面からの研究が進められている。

こうした活性酸素を消去するのに、ビタミンEビタミンCカロチン類、尿酸グルタチオンおよびSOD抗酸化酵素)等の栄養成分が有効であることが次第に明らかになり、緑茶豊富に含まれるカテキンや、赤ワインアントシアニン等が健康の増進に役立つということも証明されている外、本願出願人の手による各種の実験から、紅花花びら抽出液にも活性酸素を消去し、脂質ラジカルの生成を抑制する高い効果があることが立証されている。

このように高い抗酸化作用を示す紅花は、一年の中、僅か9日間しか花が咲かない一年草である上、地上栽培されていることから、効率的な収穫に自ずと限界があり、リノール酸リノレン酸およびビタミンEを豊富に含むという理由から人気がある紅花油は、広大農地をもつ中国産やアメリカ産のものが主流となってしまっており、伝統的に国内生産され続けている紅花については、その新たな栽培形態や、活性酸素を消去する新たな機能性食品等としての市場への参入が強く求められている。

この発明は、以上のように、紅花の花びらに含まれる栄養成分が、活性酸素を消去する高い機能をもつことが既に証明されているにも拘らず、収穫までに多大な農作業を必要とし、効率的な生産が不可能であるという理由から、これまで長期に渡って染料生薬、健康酒、食品着色料酸化防止剤等への利用に留めざるを得なかったという事情疑問を抱き、生産性が高く、活性酸素の消去能を高めることができる、紅花を利用した新たな食品の提供はできないものかとの判断から、逸速くその開発、研究に着手し、長期に渡る試行錯誤と幾多の試作、実験とを繰り返してきた結果、今回、遂に新規な構成の植物抽出エキス飲料、および新規な植物抽出エキス飲料の製造方法を実現化することに成功したものであり、以下では、この発明を代表する幾つかの実施例と共に、その構成を詳述することとする。

概要

脳梗塞心筋梗塞、糖尿病等の生活習慣病の発生原因とされる活性酸素(フリーラジカル)を効果的に減少させることができる新規な構造からなる植物抽出エキス飲料、および植物抽出エキス飲料の新規な製造方法を提供する。

紅花の子葉および/またはと、綿実、向日葵、蕎麦大豆小豆エゴマゴマ種子等の中、何れか一種または複数種可食性植物の子葉および/または茎とからの搾エキスを適量含有させてなるものとした植物抽出エキス飲料である。

目的

効果

実績

技術文献被引用数
1件
牽制数
4件

この技術が所属する分野

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請求項1

紅花子葉時期から本葉開化直前までに採取した子葉および/またはからの搾エキス適量に対し、綿実、向日葵、蕎麦大豆小豆エゴマゴマ種子等の中、何れか一種または複数種可食性植物の、子葉時期から本葉開化直前までに採取した子葉および/または茎からの搾汁エキス適量混合してなるものとしたことを特徴とする植物抽出エキス飲料。

請求項2

紅花の子葉時期から本葉開化直前までに採取した子葉および/または茎からの搾汁エキスに、ビタミンその他の適宜補充栄養分の適量を添加した強化搾汁エキスを、清水等のベース液に混合し、総トコフェロールビタミンE)が1〜200mg/100g前後、総アスコルビン酸(総ビタミンC)が50〜1000mg/100g前後の栄養成分を含むよう濃度調製してなることを特徴とする植物抽出エキス飲料。

請求項3

紅花の子葉時期から本葉開化直前までに採取した子葉および/または茎からの搾汁エキスと、綿実、向日葵、蕎麦、大豆、小豆、エゴマ、ゴマ種子等の中の、少なくとも一種の可食性植物の子葉時期から本葉開化直前までに採取した子葉および/または茎からの搾汁エキス適量との複合エキスに、ビタミンその他の適宜補充栄養分の適量を添加した強化複合エキスを、清水等のベース液に混合し、総トコフェロール(ビタミンE)が1〜200mg/100g前後、総アスコルビン酸(総ビタミンC)が50〜1000mg/100g前後の栄養成分を含むよう濃度調製してなることを特徴とする植物抽出エキス飲料。

請求項4

搾汁エキスが、子葉時期から本葉開化直前までの適期に採取した紅花の子葉および/または茎から根茎毛根等のカリウムを多く含有する部位を切断、除去したものから搾汁、精製されてなる、請求項1ないし3何れか記載の植物抽出エキス飲料。

請求項5

茶抽出物カテキンターメリックガーリック等のハーブ、またはアガリスク茸濃縮エキスの、何れか、またはそれらを数種類組み合わせた添加エキスが、適量混合されてなるものとした、請求項1ないし4何れか記載の植物抽出エキス飲料。

請求項6

紅花を発育成し、子葉時期から本葉開化直前までの適期に採取した子葉および/または茎を搾汁し、濾過して固形分を除去することによって搾汁エキスを精製した後、該搾汁エキスの液質酸化防止を兼ねた補充栄養分としてビタミンCおよびその他ビタミン類等の栄養分を添加して強化搾汁エキスにした上、該強化搾汁エキスの適量、または当該強化搾汁エキスが主体となるエキスを清水等のベース液に混合し、総トコフェロール(ビタミンE)が1〜200mg/100g前後、総アスコルビン酸(総ビタミンC)が50〜1000mg/100g前後の栄養成分を含むよう濃度調製された飲料を製造することを特徴とする、請求項1ないし5何れか記載の植物抽出エキス飲料の製造方法。

請求項7

紅花を発芽、育成し、子葉時期から本葉開化直前までの適期に採取した子葉および/または茎の搾汁工程が、当該搾汁対象の紅花の子葉および/または茎から根茎、毛根等のカリウムを多く含有する部位を切断、除去する工程を経た上で搾汁する工程によるものとした、請求項6記載の植物抽出エキス飲料の製造方法。

請求項8

紅花の発芽、育成工程と、綿実、向日葵、蕎麦、大豆、小豆、エゴマ、ゴマ種子等の中、何れか一種または複数種の可食性植物の発芽、育成工程とが、夫々電気石または磁力を用いて界面張力の高められた用水だけを用いてなる水耕栽培によって発芽、育成する工程によるものとした、請求項6または7何れか記載の植物抽出エキス飲料の製造方法。

請求項9

紅花を発芽、育成してなる子葉および/または茎と、綿実、向日葵、蕎麦、大豆、小豆、エゴマ、ゴマ種子等の中、何れか一種または複数種の可食性植物を発芽、育成してなる子葉および/または茎との各搾汁工程前の段階に、採取した子葉および/または茎が、牡蛎北寄貝等の貝殻粉砕し、1000゜C前後で焼成してなるCaO微粉末を溶解してなるCa1000ppm以上の水溶液に、5分間程度以上浸漬して一般生菌病原性細菌を殺菌する工程を経てから製造されるようにした、請求項6ないし8何れか記載の植物抽出エキス飲料の製造方法。

請求項10

紅花を発芽、育成してなる子葉および/または茎と、綿実、向日葵、蕎麦、大豆、小豆、エゴマ、ゴマ種子等の中、何れか一種または複数種の可食性植物を発芽、育成してなる子葉および/または茎との各搾汁工程前の段階に、採取した子葉および/または茎を、数秒〜数分間ブランチング湯通し)や蒸気気流中で加熱して植物の酸化を防止する工程を加えてから製造されるようにした、請求項6ないし9何れか記載の植物抽出エキス飲料の製造方法。

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0001

この発明は、植物から抽出したエキスを用いた、健康増進に役立つ飲料に関するものであって、特に、脳梗塞心筋梗塞糖尿病等の生活習慣病発生原因とされる活性酸素フリーラジカル)を効果的に減少させることができる新規な構造からなる植物抽出エキス飲料、およびその新規な製造方法を提供しようとするものである。

背景技術

0002

人間は、呼吸することにより、酸素体内取り入れ消化吸収した食物酸化し、新陳代謝することによって活動エネルギーを作り出すものであるが、体内に取り入れた酸素の中、約2〜5%が酸素毒ともいわれる非常に酸化力の強い活性酸素(フリーラジカル)になり、体内に侵入してくる細菌や病原体等の有毒物質を取り除き、殺菌する大切な役目を果たしている。

0003

最近の研究により、このように人体に必要、不可欠とされる活性酸素は、体内で過剰に発生してしまうと、正常な細胞まで侵食して脂質と結合し、過酸化脂質を発生させる性質をもち、糖尿病、高脂血症歯周病高血圧症心疾患等の生活習慣病、癌、胃潰瘍肝炎肺炎慢性気管支炎皮膚炎アレルギー喘息白内障痛風関節炎慢性疲労症候群アルツハイマー型痴呆症等、現代人がかかる病気の約9割に関与していることが明らかになっている。現代社会は、ストレス煙草アルコール大気汚染放射線紫外線農薬食品添加物等、活性酸素を過剰に発生させてしまう原因が蔓延しており、激しいスポーツによって大量の酸素を消費したときにも、同様に活性酸素が過剰に生成されてしまう等、現代人の体内には、必要以上の活性酸素が増加する傾向が強まっており、効果的に活性酸素を消去する栄養成分と、その摂取方法について多方面からの研究が進められている。

0004

こうした活性酸素を消去するのに、ビタミンEビタミンCカロチン類、尿酸グルタチオンおよびSOD抗酸化酵素)等の栄養成分が有効であることが次第に明らかになり、緑茶豊富に含まれるカテキンや、赤ワインアントシアニン等が健康の増進に役立つということも証明されている外、本願出願人の手による各種の実験から、紅花花びら抽出液にも活性酸素を消去し、脂質ラジカルの生成を抑制する高い効果があることが立証されている。

0005

このように高い抗酸化作用を示す紅花は、一年の中、僅か9日間しか花が咲かない一年草である上、地上栽培されていることから、効率的な収穫に自ずと限界があり、リノール酸リノレン酸およびビタミンEを豊富に含むという理由から人気がある紅花油は、広大農地をもつ中国産やアメリカ産のものが主流となってしまっており、伝統的に国内生産され続けている紅花については、その新たな栽培形態や、活性酸素を消去する新たな機能性食品等としての市場への参入が強く求められている。

0006

この発明は、以上のように、紅花の花びらに含まれる栄養成分が、活性酸素を消去する高い機能をもつことが既に証明されているにも拘らず、収穫までに多大な農作業を必要とし、効率的な生産が不可能であるという理由から、これまで長期に渡って染料生薬、健康酒、食品着色料酸化防止剤等への利用に留めざるを得なかったという事情疑問を抱き、生産性が高く、活性酸素の消去能を高めることができる、紅花を利用した新たな食品の提供はできないものかとの判断から、逸速くその開発、研究に着手し、長期に渡る試行錯誤と幾多の試作、実験とを繰り返してきた結果、今回、遂に新規な構成の植物抽出エキス飲料、および新規な植物抽出エキス飲料の製造方法を実現化することに成功したものであり、以下では、この発明を代表する幾つかの実施例と共に、その構成を詳述することとする。

0007

この発明を代表する実施例からも明確に理解されるように、この発明に包含される植物抽出エキス飲料は、基本的に次のような構成から成り立っている。即ち、紅花の子葉時期から本葉開化直前までに採取した子葉および/またはからの搾エキス適量に対し、綿実、向日葵、蕎麦大豆小豆エゴマゴマ種子等の中、何れか一種または複数種可食性植物の、子葉時期から本葉開化直前までに採取した子葉および/または茎からの搾汁エキス適量混合してなるものとした植物抽出エキス飲料である。

0008

この基本的な構成からなる植物抽出エキス飲料を、より具体的な構成のものとして示すと、紅花の子葉時期から本葉開化直前までに採取した子葉および/または茎からの搾汁エキスに、ビタミンその他の適宜補充栄養分の適量を添加した強化搾汁エキスを、清水等のベース液に混合し、総トコフェロール(ビタミンE)が1〜200mg/100g前後、総アスコルビン酸(総ビタミンC)が50〜1000mg/100g前後の栄養成分を含むよう濃度調製してなる構成とした植物抽出エキス飲料ということができる。

0009

そして、更に具体的には、紅花の子葉時期から本葉開化直前までに採取した子葉および/または茎からの搾汁エキスと、綿実、向日葵、蕎麦、大豆、小豆、エゴマ、ゴマ種子等の中の、少なくとも一種の可食性植物の子葉時期から本葉開化直前までに採取した子葉および/または茎からの搾汁エキス適量との複合エキスに、ビタミンその他の適宜補充栄養分の適量を添加した強化複合エキスを、清水等のベース液に混合し、総トコフェロール(ビタミンE)が1〜200mg/100g前後、総アスコルビン酸(総ビタミンC)が50〜1000mg/100g前後の栄養成分を含むよう濃度調製してなる構成を要旨とする植物抽出エキス飲料となる。

0010

植物抽出エキス飲料は、複数種の可食性植物から搾汁エキスを採る場合に、複数の可食性植物の子葉時期から本葉開化直前までに採取した子葉および/または茎を混合した状態で、同時に搾汁してしまうことが可能である外、複数の可食性植物の子葉および/または茎の夫々を個別に搾汁し、搾汁エキスの適量毎を混合、添加する方法で製造することが可能である。また、搾汁する子葉および/または茎に、蒸溜水鉱泉水等の清水を濾過水または抽出液として適量混合し、水溶性栄養素を充分に抽出できる状態で搾汁した後にエキス分濃度を調整しものとすることが可能であり、また、子葉および/または茎にエタノール抽出液を適量混合して脂溶性の栄養素を充分に抽出できる状態で搾汁エキスを製造した後、エキス分濃度を調整したものとすることができる外、子葉および/または茎にエタノール水溶液を適量混合することにより、水溶性および脂溶性の各種栄養素を、抽出し易い状態で搾汁したエキスを用いたものとすることができる。

0011

ベース液は、搾汁エキスを飲み易い香りや、味に仕上げるよう濃度調節する機能を果たすものであり、搾汁エキスの風味や香り、色等を損ねることがなく、搾汁エキスと混合することによって重要な栄養素を失ってしまうといった不具合が生じない液体を使用すべきであり、蒸留水を用いるのが適当であるが、外にも鉱泉水、浸透圧を適正に調整したアルカリイオン水等、搾汁エキスに含まれない栄養素や効用が得られる天然水化学溶液等を使用することができる。

0012

植物抽出エキス飲料は、総トコフェロール(ビタミンE)が1〜200mg/100g前後、総アスコルビン酸(総ビタミンC)が50〜1000mg/100g前後の栄養成分を含むよう濃度調製したものが、抗酸化作用を長く持続させるのに良好な配合であると共に、風味や香り等の品質において、清涼飲料水または滋養強壮の効用をもたらす栄養飲料として最も適する範囲であるということができ、清水、ビタミンやミネラルを含有する溶液炭酸溶液等を加え、エキス濃度下げるよう調節し、微弱な香りや色をもち、食卓飲料水カクテル用の炭酸水等とするよう加工することが可能である外、濃度を高めるよう調整して、1%〜100%程度の範囲の濃度をもつ搾汁飲料還元ジュースとしたり、それ以上の濃度に調整した濃厚な液状またはペースト状とすることも可能であり、更に、フリーズドライ加工を施して、固形状または顆粒状の栄養補助食品、食品添加物あるいは調味料等とすることが可能である。

0013

搾汁エキスは、子葉時期から本葉開化直前までの適期に採取した紅花の子葉および/または茎から根茎毛根等のカリウムを多く含有する部位を切断、除去したものから搾汁、精製されてなるものとすることができる外、茶抽出物のカテキン、ターメリックガーリック等のハーブ、またはアガリスク茸濃縮エキスの、何れか、またはそれらを数種類組み合わせた添加エキスが、適量混合されてなるものとすることが可能である。

0014

上記した植物抽出エキス飲料に関連して、この発明には、その植物抽出エキス飲料を製造する際に用いられる製造方法も包含しており、その構成の要旨は、基本的に次のとおりのものである。即ち、紅花を発育成し、子葉時期から本葉開化直前までの適期に採取した子葉および/または茎を搾汁し、濾過して固形分を除去することによって搾汁エキスを精製した後、該搾汁エキスの液質酸化防止を兼ねた補充栄養分としてビタミンCおよびその他ビタミン類等の栄養分を添加して強化搾汁エキスにした上、該強化搾汁エキスの適量、または当該強化搾汁エキスが主体となるエキスを清水等のベース液に混合し、総トコフェロール(ビタミンE)が1〜200mg/100g前後、総アスコルビン酸(総ビタミンC)が50〜1000mg/100g前後の栄養成分を含むよう濃度調製された飲料を製造する構成を要旨とする植物抽出エキス飲料の製造方法である。

0015

植物抽出エキス飲料の製造方法は、紅花の種子を発芽、育成し、子葉時期から本葉開化直前までの適期に採取した子葉および/または茎の搾汁工程を、当該搾汁対象の紅花の子葉および/または茎から根茎、毛根等のカリウムを多く含有する部位を切断、除去する工程を経た上で搾汁する工程によるものとすることが可能である外、紅花の発芽、育成工程と、綿実、向日葵、蕎麦、大豆、小豆、エゴマ、ゴマ種子等の中、何れか一種または複数種の可食性植物の発芽、育成工程とが、電気石または磁力を用いて界面張力を高めてなる用水だけを用いた水耕栽培によって発芽、育成する工程によるものとすることができる。

0016

また、紅花を発芽、育成してなる子葉および/または茎と、綿実、向日葵、蕎麦、大豆、小豆、エゴマ、ゴマ種子等の中、何れか一種または複数種の可食性植物を発芽、育成してなる子葉および/または茎との夫々の搾汁工程前の段階に、採取した子葉および/または茎が、牡蛎北寄貝等の貝殻粉砕し、1000゜C前後で焼成してなるCaO微粉末を溶解してなるCa1000ppm以上の水溶液に、5分間程度以上浸漬して一般生菌病原性細菌を殺菌する工程を経てから製造することが可能であり、更にまた、紅花を発芽、育成してなる子葉および/または茎と、綿実、向日葵、蕎麦、大豆、小豆、エゴマ、ゴマ種子等の中、何れか一種または複数種の可食性植物を発芽、育成してなる子葉および/または茎との夫々の搾汁工程の直前の段階に、採取した子葉および/または茎を、数秒〜数分間ブランチング湯通し)や蒸気気流中で加熱して植物の酸化を防止する工程を加えてから製造することができる。 以下では、図面に示すこの発明を代表する実施例と共に、その構造について詳述することとする。

0017

紅花子葉エキスや向日葵子葉エキス等を含む基本的構成からなるこの発明に包含される植物抽出エキス飲料は、次のような工程を経て製造することができるものである。紅花および向日葵の種子の中から変色や割れのある不良のものを取り除き、良質のもののみを選別し、厳選された種子のみをエタノール類次亜塩素酸溶液で数分間殺菌した後、発芽に必要とされる蒸溜水に浸し、8時間程度の時間をかけて吸水させ、充分に吸水した種子を5mm程度の厚さの比較的軟質発泡樹脂マット上に直播きし、やや酸性とするようpHを調整した用水を散水すると共に、27゜C前後に保温した暗室で3〜4日間に渡り、水耕栽培を行い、10〜15cm程度に生育させ、子葉開裂による自然脱穀しやすい状態のまま、子葉1本が0.4〜1g程度になるまで育成する。紅花や向日葵の外の綿実、大豆、小豆、エゴマ、ゴマ等の種子も前記同様の水耕栽培で養成可能であるが、成長の比較的早い蕎麦種子は、用水中の栄養や温度の管理、育成日数を短縮する等を適宜調節することが必要となる。

0018

発芽した後の子葉は、茎の直列化や子葉長さを一定に保つよう用水の循環や温度等の管理を充分に行い、途中の1〜2日間に渡って日光や紫外線に当て緑化フラボノイド類生合成を促進させ緑化を進行させる。この際、エキスとして取り出そうとする機能性栄養成分が、本葉の成長に利用されて損なわれてしまう虞れがある上、強い紫外線が、苦味渋味等を発現させるため、過度光照射控えて、本葉の発現を完全に抑制するよう管理しなければならない。

0019

水耕栽培によって搾汁に適する状態にまで育成された子葉は、保存性褐変防止、しおれ防止等を確保できるよう、根付きのまま収穫し、水洗洗浄した後に、0.01〜数%の濃度に調整されたビタミンC水溶液に浸して成分酸化を抑えた後に、カリ成分の多い根茎や毛根部分を切断、除去して回転プレス圧搾機械を使用し、酸化作用が発生しない程度の短時間の中に、紅花子葉および向日葵子葉の双方から50〜85%程度の濃度の複合搾汁エキスを搾取分離する。酸性白土活性炭素助剤を用いて栄養成分を残すよう清澄化した上、濾過して固形分を除去し、その後に、ビタミンC、ビタミンE、ビタミンB群等の各種ビタミン類の適量や、カロチン類、緑茶から抽出されたカテキンまたはターメリック、ガーリック等のハーブ、もしくはアガリスク茸の濃縮エキスの何れかを100ppm程度添加、混合して強化複合エキスとし、更にベース液となる適量の鉱泉水を加えて、紅花子葉および向日葵子葉の複合エキス濃度が、飲料全体の約5%程度を占めるよう味や色、香り等を調整する。

0020

このようにして出来上がった植物抽出エキス飲料は、瞬間殺菌し、60゜C前後の温度のまま速やかにボトリングして完成となる。充填するボトルは、清涼飲料水として適量とされる50cc〜2リットル程度のボトルの中から、適宜選択することが可能であり、また、ボトルに詰め終えた後に、60゜C以上の温度で殺菌することも可能である。

0021

また、この発明の植物抽出エキス飲料に包含される他の実施例を示せば、次のとおりとなる。紅花子葉150g、向日葵子葉150g、ニンジン100g、パセリ50gを主原料とし、濾過水300ccを加えてミキサーにかけ、絹漉しをした原液に対して更に濾過水150ccを加えて低温加熱し、更に清澄フィルターをかけて濾過して複合エキスを造り、次に、りんご酸(酸味料)3g、ステビア抽出物0.75g、ベータサイクロデキストリン0.3g、茶抽出物0.5g、レシチン0.6g、デナリユウカロチン0.3g、乳化剤脂肪酸エステル)0.6g、保存料安息香酸Na)0.3g、甘味料果糖ブドウ糖)0.6g、ビタミンC6gを配合し、濾過水2リットルを加えて合計量を約3050ccとした状態で攪拌し、更に加熱濾過した後に、50ccの容器瓶に取り分け封入し、その後に低温殺菌を行い、植物抽出エキス飲料の製造を完了する。

0022

以上のとおりの構成からなるこの発明の植物抽出エキス飲料の製造方法は、実施例1に示したように子葉時期から本葉開化直前までに採取した子葉および/または茎の搾汁エキスを使用しており、一般に、ビタミンEを多く含む紅花種子を粉砕、搾汁して得られたエキスでは、油脂成分が多く特有の香りを発生してしまい飲み難く、またリノール酸、リノレン酸等の脂肪酸も、油脂単独では消化吸収能が劣るものとされているが、発芽、育成された子葉および/茎は、多様な栄養成分を自然な形で、速やかな可溶化を起こさせるものとなる。

0023

種子の栄養素は、子葉時期から本葉開化直前までの間、茎や子葉中に貯蔵物質として残留させる性質をもち、この時期に人工生育光線もしくは太陽光線を、苦味や渋味成分が発生しない程度に照射すれば、フラボノイド類、クロロフィル草木独自の香り等を生合成させ、多様な有効栄養成分が得られるものとなる。またカリュウムを多く含有する根茎や毛根の部位を切断、除去するか、もしくは種子の含漬時期から、電気石や磁力水で界面張力を高め、蒸発し易い性質に変換した用水を使用した水耕栽培を行い、毛根の発生を抑制すれば、搾汁エキスの渋味や苦味を抑えた呈味を得るものとなる。

0024

収穫後の子葉は、牡蛎貝や北寄貝の貝殻を粉砕し、1000゜C前後で焼成したCaO微粉末を溶解したCa500〜1000ppm程度の水溶液に、5分程度以上浸漬して、洗浄、殺菌することが可能である外、数秒〜数分間のブランチング(湯通し)や蒸気気流中での加熱を行えば、ポリフヘノールオキシダーゼによる自動酸化を防止すると同時に熱的殺菌も行われる。

0025

殺菌、洗浄された子葉は、遠心または圧搾プレスする等して抽出された搾汁を濾過し、得られた子葉エキスに、ビタミンC、ビタミンEその他のビタミン類などの栄養成分を添加して強化搾汁エキスとした上、清水または鉱泉水等のベース液に適量を混合した植物抽出エキス飲料とすれば、子葉搾汁エキスのみでは不足する栄養成分を補完し、更に高い栄養バランスが得られる。

0026

また、以上のとおりの構成からなる植物抽出エキス飲料の製造方法によって造られた、この発明の植物抽出エキス飲料は、含有する紅花子葉エキスに、ビタミンEのα−トコフェロール、リノール酸、リノレン酸を多く含有し、また、向日葵子葉エキスには、ビタミンCのアスコルビン酸が多く含まれており、ビタミンEが、ラジカルスカベンジャーとして活性酸素消去機能を発現し、その後酸化型となってしまうが、このときビタミンCが酸化型となったビタミンEを賦活させることとなり、生体内還元作用を起こし、CEサイクルにより、相互補完して活性酸素を消去する機能を発現し、また、カロチン類のビタミンAとビタミンCとの相互補完としてACサイクルも知られているため、この実施例の植物抽出エキス飲料では、ACEサイクルとして賦活しながら活性酸素消去機能性をより高めることも期待でき、さらに、脳内にも同様に活性酸素を除去する作用を及ぼすこととなる。

0027

子葉搾汁エキスに茶抽出物のカテキン類エピガロカテキンガレート類を添加すれば、他の原料由来フラボノ類、カロチン、ビタミンA等の酸化、変色防止機能や抗菌活性を高め、正味期限延ばすものとなり、更に過酸化脂質の生成抑制作用抗酸化性とを強化し、血栓症予防や活性酸素消去による発癌抑制の機能を高めるものとなる。また、抗酸化性機能性の高いターメリック、ガーリック等のハーブ類を添加すると、苦味や渋味を抑えると共に、香りが改善され、更にまた、アガリスク茸の濃縮エキス、ザクロ抽出物大豆イソフラボン等を添加すれば、夫々が保有する生理機能性が特有の効用をもたらすものとなる。

0028

実施例2に示した植物抽出エキス飲料は、その栄養成分を高速液体クロマトグラフ法およびFOLIN−DENIS法等の分析法を用いて分析した結果、表1中に示されるような各種成分が検出された。

0029

0030

更に、紅花子葉の水抽出液が、スーパーオキシドヒドロキシルラジカルとに何のような働きをするかを試す実験を行ったところ、図1の紅花子葉水抽出液がスーパーオキシドを消去する状態を示すグラフ、および図2の紅花子葉水抽出液がヒドロキシルラジカルを消去する状態を示すグラフからも明らかなように、紅花子葉から抽出した搾汁エキスが、活性酸素(フリーラジカル)を消去する機能をもつことが証明された。また、紅花子葉から抽出した搾汁エキスを2分間煮沸すると、スーパーオキシドおよびヒドロキシルラジカルの消去能は、夫々1/10に低下したものの、なお消去能が認められるものであった。

0031

10cmの紅花子葉部1gに2mlの水またはエタノールを加えて抽出した搾汁エキスが、脂溶性ラジカルの1,1−ジフェニル−2−ピクリルヒドラジルラジカルをエタノールに溶解したものに対する働きを実験した結果、図3の紅花子葉搾汁エキスの1,1−ジフェニル−2−ピクリルヒドラジルラジカル(DPPH)ラジカルへの消去作用を示すグラフからも明らかなように、水抽出による紅花子葉エキス、およびエタノール抽出による紅花子葉エキスの双方において、1,1−ジフェニル−2−ピクリルヒドラジルラジカルを消去する機能をもつことが認められ、その消去機能はエタノール抽出による紅花子葉エキスの方が、水抽出による紅花子葉エキスよりも大きいという結果が得られた。

0032

以上のとおり、この発明の植物抽出エキス飲料によれば、紅花の子葉および/または茎と、綿実、向日葵、蕎麦、大豆、エゴマ、ゴマ種子等の中の一種、または複数種の可食性植物の子葉および/または茎とから採取した搾汁エキスを含有するものとしたことより、それら可食性植物の種子や花びら等から得られたエキスに比較し、苦味や渋味等の味覚や強い匂いを抑制し、誰もが飲食容易な良好な香りと呈味と共に、種子や花びらから得られるのと略同等の有効栄養成分を摂取することが可能であり、体内に発生した活性酸素を速やかに消去することができるので、自然環境の急激な汚染高齢化社会への変遷により、誰もが体内における活性酸素の過剰発生が危惧される現代社会において、健康管理に大変有益な飲料として広く市場に提供することができるという秀れた特徴を発揮できる。

0033

また、この発明の植物抽出エキス飲料の製造方法によれば、生育に広大な敷地を使用した地上栽培と、年間を通じた様々な農作業とを必要とする可食性植物の花びらや種子ではなく、ハウス内での水耕栽培によって比較的短期間の中に、効率的に栽培可能となり、そのようにして育成された紅花子葉を搾汁したエキスを使用することから、生産効率を格段に向上させることができる上、紅花子葉から採取した搾汁エキスは、紅花の種子や花びらから得られるエキスと同様に活性酸素の消去機能が高く、また、日光や紫外線からある程度隔絶して育成することができるので、良質の香りと、苦味や渋味等を抑制した呈味とに仕上げることができる等、多くの利点を有するものとなる。

0034

特に、実施例に説明した植物抽出エキス飲料は、上記した特徴に加え、紅花子葉と向日葵子葉との搾汁エキスの適量ずつを混合して複合エキスを製造することにより、紅花子葉の搾汁エキスが発揮する活性酸素および脂溶性ラジカル消去作用の外、紅花子葉由来のビタミンEが活性酸素を消去した後に劣化し、酸化型となってしまうが、向日葵子葉の搾汁エキスに多く含まれるビタミンCが、ビタミンEの活性酸素消去機能を再生させ、再利用可能とし、高い抗酸化作用を持続させるものとなる。また、この複合エキスにビタミン類、カロチン類その他の適宜補充栄養分の適量を添加した強化複合エキスとしたことにより、更にバランスの取れた栄養補給が可能となる栄養飲料とすることができる上、茶抽出物のカテキンやターメリック、ガーリック等のハーブ、アガリスク茸の濃縮エキス等を添加すれば、夫々の成分によって得られる薬効が期待されるものとなり、添加された成分同士が互いに相乗的な作用をもたらし、高い健康改善および増進機能を発揮できるという特徴が得られることになる。

0035

叙述の如く、この発明の植物抽出エキス飲料、およびその製造方法は、その新規な構成によって所期の目的を遍く達成可能とするものであり、しかも水耕栽培による可食性植物の子葉栽培は、種子や花のように地上栽培によるものに比較して製造も容易で、3〜4日間という極めて短期間の中に、安定した品質で収穫することが可能であることから、従前からの可食性植物に比較し、遥かに経済的に製造することができる上、広大な耕地での摘み取り作業や、脱穀、選別作業といった多大な労力を要する作業が不要であり、作業効率自体も大幅に高めることができることから、製造コストの削減を確実に達成することが可能である上、主原料を子葉および/または茎としたことにより、良好な香りと味とを確保可能とし、生野菜の青臭さや苦味、渋味等に抵抗があり、呈味の改善が強く求められてきた健康飲料業界において高く評価され、広範に渡って普及していくものになると予想される。

図面の簡単な説明

0036

図面は、この発明の植物抽出エキス飲料の実験結果を示すものである。
図1紅花子葉抽出液がスーパーオキシドを消去する機能を示すグラフである。
図2紅花子葉抽出液のヒドロキシルラジカル消去機能を示すグラフである。
図3紅花子葉搾汁エキスのDPPHラジカル消去機能を示すグラフである。

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