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技術 暖房制御装置、蓄熱システム、暖房制御方法、およびその方法をコンピュータに実行させるプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体

出願人 三菱電機株式会社
発明者 伊藤拓也
出願日 2000年5月29日 (19年6ヶ月経過) 出願番号 2000-158468
公開日 2001年12月7日 (18年0ヶ月経過) 公開番号 2001-336772
状態 特許登録済
技術分野 空調制御装置1 温風・蓄熱等の中央暖房方式 空調制御装置
主要キーワード システム系統 供給水温 冷温水出口 システム系統図 直接暖房 水温変化 蓄熱槽温度 ブライン温度
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2001年12月7日)のものです。
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図面 (11)

課題

外気温度蓄熱槽内水温および現地負荷状況などにより変化するカスケード暖房運転および外気熱源暖房の特性をふまえたうえで、人手を介することなく最適な自動暖房運転をおこなうこと。

解決手段

暖房制御装置100が、各種温度センサから取得した温度データを利用して算定した周囲環境負荷状況に応じた暖房能力または運転効率に基づいて、外気熱源暖房運転またはカスケード暖房運転を最適に切り換えるよう制御する。

概要

背景

従来、あらかじめ蓄熱槽温水などを蓄えておき、この蓄熱槽内の温水を熱負荷に供給して該熱負荷の暖房制御をおこなう蓄熱システムが知られており、具体的には、夜間に熱源機によって熱した温水を蓄熱槽に蓄えておき、昼間にこの蓄熱槽の温水を直接熱負荷に送水することになる。

ところで、この蓄熱槽の温度がたとえば45℃の負荷供給温度以下になると、蓄熱槽に蓄えた熱を利用することができなくので、かかる場合に備えて、外気熱源暖房運転カスケード暖房運転がおこなわれることが多い。

ここで、外気熱源暖房運転とは、蓄熱槽の水温が低下した場合に、熱源機により温めた温水を蓄熱槽を介して熱負荷に供給するものである。また、カスケード暖房運転とは、夜間に熱源機を運転して蓄熱槽に温水を蓄え、昼間は蓄熱槽に蓄えた温水を熱源として熱交換をおこないつつ暖房運転をおこなうものである。

このカスケード暖房運転は、蓄熱槽内の温水を直接熱負荷に送水するわけではないので、夜間移行率を大きくすることができる反面、夜間に蓄熱槽に蓄えた温水を熱源にして昼間に再び温水を作り直すため、やや効率が悪くなるという特性がある。

このように、かかる外気熱源暖房運転やカスケード暖房運転を用いれば、蓄熱槽内の水温の低下に直ちにまたは前もって対応することができることになる。

概要

外気温度、蓄熱槽内水温および現地負荷状況などにより変化するカスケード暖房運転および外気熱源暖房の特性をふまえたうえで、人手を介することなく最適な自動暖房運転をおこなうこと。

暖房制御装置100が、各種温度センサから取得した温度データを利用して算定した周囲環境負荷状況に応じた暖房能力または運転効率に基づいて、外気熱源暖房運転またはカスケード暖房運転を最適に切り換えるよう制御する。

目的

この発明は、上述した従来技術による問題点を解消するためになされたものであり、外気温度、蓄熱槽内水温および現地負荷状況などにより変化するカスケード暖房運転および外気熱源暖房の特性を踏まえたうえで、人手を介することなく最適な自動暖房運転をおこなうことができる暖房制御装置、蓄熱システム、暖房制御方法、およびその方法をコンピュータに実行させるプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体を得ることを目的とする。

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

蓄熱槽に蓄えた第1の熱伝達媒体の熱量を熱負荷に供給して該熱負荷の暖房制御をおこなう暖房制御装置において、外気熱源により熱せられた第1の熱伝達媒体を前記蓄熱槽に蓄えつつ、該第1の熱伝達媒体の熱量を前記熱負荷に供給する外気熱源暖房運転手段と、熱交換機により第1の熱伝達媒体の熱量を第2の熱伝達媒体に熱交換し、該第2の熱伝達媒体の熱量を前記熱負荷に供給するカスケード暖房運転手段と、前記蓄熱槽内の第1の熱伝達媒体の温度並びに前記外気熱源暖房運転手段およびカスケード暖房運転手段の特性に基づいて、前記外気熱源暖房運転手段またはカスケード暖房運転手段を切り換え制御する制御手段と、を備えたことを特徴とする暖房制御装置。

請求項2

前記蓄熱槽内の第1の熱伝達媒体の熱量を前記熱負荷に直接供給する直接暖房運転手段をさらに備え、前記制御手段は、前記蓄熱槽内の第1の熱伝達媒体の温度が所定の温度以上である場合には、前記直接暖房運転手段に切り換え制御することを特徴とする請求項1に記載の暖房制御装置。

請求項3

前記制御手段は、前記外気熱源暖房運転手段の暖房能力およびカスケード暖房運転手段の暖房能力を比較して、暖房能力のより高い外気熱源暖房運転手段またはカスケード暖房運転手段に切り換え制御することを特徴とする請求項1または2に記載の暖房制御装置。

請求項4

前記制御手段は、前記外気熱源暖房運転手段の運転効率およびカスケード暖房運転手段の運転効率を比較して、運転効率のより高い外気熱源暖房運転手段またはカスケード暖房運転手段に切り換え制御することを特徴とする請求項1または2に記載の暖房制御装置。

請求項5

前記制御手段は、前記外気熱源暖房運転手段の暖房能力およびカスケード暖房運転手段の暖房能力を比較して、暖房能力のより高い外気熱源暖房運転手段またはカスケード暖房運転手段に切り換える第1の切換手段と、前記外気熱源暖房運転手段の運転効率およびカスケード暖房運転手段の運転効率を比較して、運転効率のより高い外気熱源暖房運転手段またはカスケード暖房運転手段に切り換える第2の切換手段と、前記第1の切換手段または第2の切換手段のいずれか一方を選択する切換選択手段と、を備えたことを特徴とする請求項1または2に記載の暖房制御装置。

請求項6

前記第1の切換手段は、前記蓄熱槽内の第1の熱伝達媒体の温度並びに外気温度に基づいて前記外気熱源暖房運転手段の暖房能力を算定する第1の算定手段と、前記蓄熱槽内の第1の熱伝達媒体の温度並びに前記熱交換器から出力される第2の熱伝達媒体の温度に基づいて前記カスケード暖房運転手段の暖房能力を算定する第2の算定手段と、を備えたことを特徴とする請求項5に記載の暖房制御装置。

請求項7

前記第2の切換手段は、前記蓄熱槽内の第1の熱伝達媒体の温度並びに外気温度に基づいて前記外気熱源暖房運転手段の運転効率を算定する第3の算定手段と、前記蓄熱槽内の第1の熱伝達媒体の温度並びに前記熱交換器から出力される第2の熱伝達媒体の温度に基づいて前記カスケード暖房運転手段の運転効率を算定する第4の算定手段と、を備えたことを特徴とする請求項5に記載の暖房制御装置。

請求項8

蓄熱槽に蓄えた第1の熱伝達媒体の熱量を熱負荷に供給して該熱負荷の暖房制御をおこなう暖房制御方法において、外気熱源により熱せられた第1の熱伝達媒体を前記蓄熱槽に蓄えつつ、該第1の熱伝達媒体の熱量を前記熱負荷に供給する外気熱源暖房運転若しくは熱交換機により第1の熱伝達媒体の熱量を第2の熱伝達媒体に熱交換し、該第2の熱伝達媒体の熱量を前記熱負荷に供給するカスケード暖房運転のいずれか一方を、前記蓄熱槽内の第1の熱伝達媒体の温度並びに外気熱源暖房運転およびカスケード暖房運転の特性に基づいて切り換え制御することを特徴とする暖房制御方法。

請求項9

前記蓄熱槽内の第1の熱伝達媒体の温度が所定の温度以上である場合には、前記蓄熱槽内の第1の熱伝達媒体の熱量を前記熱負荷に直接供給する直接暖房運転に切り換え制御することを特徴とする請求項8に記載の暖房制御方法。

請求項10

前記外気熱源暖房運転の暖房能力およびカスケード暖房運転の暖房能力を比較して、暖房能力のより高い外気熱源暖房運転またはカスケード暖房運転に切り換え制御することを特徴とする請求項8または9に記載の暖房制御方法。

請求項11

前記外気熱源暖房運転の運転効率およびカスケード暖房運転の運転効率を比較して、運転効率のより高い外気熱源暖房運転またはカスケード暖房運転に切り換え制御することを特徴とする請求項8または9に記載の暖房制御方法。

請求項12

前記外気熱源暖房運転およびカスケード暖房運転の暖房能力若しくは運転効率のいずれか一方に基づいて、暖房能力または運転効率のより高い外気熱源暖房運転またはカスケード暖房運転に切り換えることを特徴とする請求項8または9に記載の暖房制御方法。

請求項13

前記蓄熱槽内の第1の熱伝達媒体の温度並びに外気温度に基づいて前記外気熱源暖房運転の暖房能力を算定する第1の算定工程と、前記蓄熱槽内の第1の熱伝達媒体の温度並びに前記熱交換器から出力される第2の熱伝達媒体の温度に基づいて前記カスケード暖房運転の暖房能力を算定する第2の算定工程と、を含んだことを特徴とする請求項12に記載の暖房制御方法。

請求項14

前記蓄熱槽内の第1の熱伝達媒体の温度並びに外気温度に基づいて前記外気熱源暖房運転の運転効率を算定する第3の算定工程と、前記蓄熱槽内の第1の熱伝達媒体の温度並びに前記熱交換器から出力される第2の熱伝達媒体の温度に基づいて前記カスケード暖房運転の運転効率を算定する第4の算定工程と、を含んだことを特徴とする請求項12に記載の暖房制御方法。

請求項15

前記請求項8〜14に記載された方法をコンピュータに実行させるプログラムを記録したことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記録媒体

請求項16

前記請求項1〜7に記載された暖房制御装置を備えたことを特徴とする蓄熱システム

請求項17

前記請求項15に記載された記録媒体を備えたことを特徴とする蓄熱システム。

技術分野

0001

この発明は、蓄熱槽に蓄えた熱伝達媒体の熱量を熱負荷に供給して該熱負荷の暖房制御をおこなう暖房制御装置、蓄熱システム、暖房制御方法、およびその方法をコンピュータに実行させるプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体に関するものである。

背景技術

0002

従来、あらかじめ蓄熱槽に温水などを蓄えておき、この蓄熱槽内の温水を熱負荷に供給して該熱負荷の暖房制御をおこなう蓄熱システムが知られており、具体的には、夜間に熱源機によって熱した温水を蓄熱槽に蓄えておき、昼間にこの蓄熱槽の温水を直接熱負荷に送水することになる。

0003

ところで、この蓄熱槽の温度がたとえば45℃の負荷供給温度以下になると、蓄熱槽に蓄えた熱を利用することができなくので、かかる場合に備えて、外気熱源暖房運転カスケード暖房運転がおこなわれることが多い。

0004

ここで、外気熱源暖房運転とは、蓄熱槽の水温が低下した場合に、熱源機により温めた温水を蓄熱槽を介して熱負荷に供給するものである。また、カスケード暖房運転とは、夜間に熱源機を運転して蓄熱槽に温水を蓄え、昼間は蓄熱槽に蓄えた温水を熱源として熱交換をおこないつつ暖房運転をおこなうものである。

0005

このカスケード暖房運転は、蓄熱槽内の温水を直接熱負荷に送水するわけではないので、夜間移行率を大きくすることができる反面、夜間に蓄熱槽に蓄えた温水を熱源にして昼間に再び温水を作り直すため、やや効率が悪くなるという特性がある。

0006

このように、かかる外気熱源暖房運転やカスケード暖房運転を用いれば、蓄熱槽内の水温の低下に直ちにまたは前もって対応することができることになる。

発明が解決しようとする課題

0007

しかしながら、この外気熱源暖房運転およびカスケード暖房運転は、外気温度、蓄熱槽内の水温および現地負荷状況により暖房能力などが異なるので、外気熱源暖房運転またはカスケード暖房運転のいずれか一方だけでは、最適な暖房運転をおこなうことができないという問題がある。

0008

図10は、カスケード暖房運転と外気熱源暖房運転の暖房能力を説明するための説明図である。同図に示す横軸は蓄熱槽内の温水の温度(℃)を示し、縦軸は暖房能力(kW)を示している。また、図中に示したαは、蓄熱槽内の水温変化によるカスケード暖房運転時の暖房能力変化を示し、図中に示したβ、γ、δは、それぞれ外気温度7℃,0℃,−5℃時における外気熱源暖房運転の暖房能力変化を示している。

0009

このグラフを見ると、外気温度が高く、蓄熱槽内の水温が低い場合の暖房能力は、カスケード暖房運転よりも外気熱源暖房運転の方が大きくなっているのがわかる。

0010

すなわち、カスケード暖房運転において、蓄熱槽の温度が高い場合には該カスケード暖房運転の暖房能力の方が外気熱源暖房の暖房能力よりも大きいが、運転時間が経過して蓄熱槽内水温が低下すると、カスケード暖房運転の暖房能力よりも外気熱源暖房の暖房能力の方が大きくなるのである。

0011

このように、カスケード暖房運転および外気熱源暖房の特性を踏まえたうえで、人手を介することなく最適な自動暖房運転をいかに実現するかが極めて重要な課題となっている。

0012

この発明は、上述した従来技術による問題点を解消するためになされたものであり、外気温度、蓄熱槽内水温および現地負荷状況などにより変化するカスケード暖房運転および外気熱源暖房の特性を踏まえたうえで、人手を介することなく最適な自動暖房運転をおこなうことができる暖房制御装置、蓄熱システム、暖房制御方法、およびその方法をコンピュータに実行させるプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体を得ることを目的とする。

課題を解決するための手段

0013

上述した課題を解決し、目的を達成するため、この発明にかかる暖房制御装置は、蓄熱槽に蓄えた第1の熱伝達媒体の熱量を熱負荷に供給して該熱負荷の暖房制御をおこなう暖房制御装置において、外気熱源により熱せられた第1の熱伝達媒体を前記蓄熱槽に蓄えつつ、該第1の熱伝達媒体の熱量を前記熱負荷に供給する外気熱源暖房運転手段と、熱交換機により第1の熱伝達媒体の熱量を第2の熱伝達媒体に熱交換し、該第2の熱伝達媒体の熱量を前記熱負荷に供給するカスケード暖房運転手段と、前記蓄熱槽内の第1の熱伝達媒体の温度並びに前記外気熱源暖房運転手段およびカスケード暖房運転手段の特性に基づいて、前記外気熱源暖房運転手段またはカスケード暖房運転手段を切り換え制御する制御手段と、を備えたことを特徴とする。

0014

この発明によれば、蓄熱槽内の第1の熱伝達媒体の温度並びに外気熱源暖房運転手段およびカスケード暖房運転手段の特性に基づいて、制御手段が外気熱源暖房運転手段またはカスケード暖房運転手段を切り換え制御することとしたので、効率良く外気熱源暖房運転手段またはカスケード暖房運転手段を切り換えることができる。

0015

つぎの発明にかかる暖房制御装置は、上記の発明において、前記蓄熱槽内の第1の熱伝達媒体の熱量を前記熱負荷に直接供給する直接暖房運転手段をさらに備え、前記制御手段は、前記蓄熱槽内の第1の熱伝達媒体の温度が所定の温度以上である場合には、前記直接暖房運転手段に切り換え制御することを特徴とする。

0016

この発明によれば、蓄熱槽内の第1の熱伝達媒体の温度が所定の温度以上である場合には、制御手段が直接暖房運転手段に切り換え制御することとしたので、蓄熱槽内の温度を有効利用することができる。

0017

つぎの発明にかかる暖房制御装置は、上記の発明において、前記制御手段が、前記外気熱源暖房運転手段の暖房能力およびカスケード暖房運転手段の暖房能力を比較して、暖房能力のより高い外気熱源暖房運転手段またはカスケード暖房運転手段に切り換え制御することを特徴とする。

0018

この発明によれば、制御手段が、外気熱源暖房運転手段の暖房能力およびカスケード暖房運転手段の暖房能力を比較して、暖房能力のより高い外気熱源暖房運転手段またはカスケード暖房運転手段に切り換え制御することとしたので、より暖房能力の高い暖房運転手段を用いて暖房をおこなうことができる。

0019

つぎの発明にかかる暖房制御装置は、上記の発明において、前記制御手段が、前記外気熱源暖房運転手段の運転効率およびカスケード暖房運転手段の運転効率を比較して、運転効率のより高い外気熱源暖房運転手段またはカスケード暖房運転手段に切り換え制御することを特徴とする。

0020

この発明によれば、制御手段が、外気熱源暖房運転手段の運転効率およびカスケード暖房運転手段の運転効率を比較して、運転効率のより高い外気熱源暖房運転手段またはカスケード暖房運転手段に切り換え制御することとしたので、より運転効率の高い暖房運転手段を用いて暖房をおこなうことができる。

0021

つぎの発明にかかる暖房制御装置は、上記の発明において、前記制御手段が、前記外気熱源暖房運転手段の暖房能力およびカスケード暖房運転手段の暖房能力を比較して、暖房能力のより高い外気熱源暖房運転手段またはカスケード暖房運転手段に切り換える第1の切換手段と、前記外気熱源暖房運転手段の運転効率およびカスケード暖房運転手段の運転効率を比較して、運転効率のより高い外気熱源暖房運転手段またはカスケード暖房運転手段に切り換える第2の切換手段と、前記第1の切換手段または第2の切換手段のいずれか一方を選択する切換選択手段と、を備えたことを特徴とする。

0022

この発明によれば、切換選択手段が、暖房能力に基づいて切り換えをおこなう第1の切換手段若しくは運転効率に基づいて切り換えをおこなう第2の切換手段のいずれか一方を選択することとしたので、暖房能力または運転効率に基づく暖房運転をおこなうことができる。

0023

つぎの発明にかかる暖房制御装置は、上記の発明において、前記第1の切換手段が、前記蓄熱槽内の第1の熱伝達媒体の温度並びに外気温度に基づいて前記外気熱源暖房運転手段の暖房能力を算定する第1の算定手段と、前記蓄熱槽内の第1の熱伝達媒体の温度並びに前記熱交換器から出力される第2の熱伝達媒体の温度に基づいて前記カスケード暖房運転手段の暖房能力を算定する第2の算定手段と、を備えたことを特徴とする。

0024

この発明によれば、第1の算定手段が蓄熱槽内の第1の熱伝達媒体の温度並びに外気温度に基づいて外気熱源暖房運転手段の暖房能力を算定し、第2の算定手段が蓄熱槽内の第1の熱伝達媒体の温度並びに熱交換器から出力される第2の熱伝達媒体の温度に基づいてカスケード暖房運転手段の暖房能力を算定することとしたので、各運転手段の暖房能力を効率良く算定することができる。

0025

つぎの発明にかかる暖房制御装置は、上記の発明において、前記第2の切換手段が、前記蓄熱槽内の第1の熱伝達媒体の温度並びに外気温度に基づいて前記外気熱源暖房運転手段の運転効率を算定する第3の算定手段と、前記蓄熱槽内の第1の熱伝達媒体の温度並びに前記熱交換器から出力される第2の熱伝達媒体の温度に基づいて前記カスケード暖房運転手段の運転効率を算定する第4の算定手段と、を備えたことを特徴とする。

0026

この発明によれば、第3の算定手段が、蓄熱槽内の第1の熱伝達媒体の温度並びに外気温度に基づいて外気熱源暖房運転手段の運転効率を算定し、第4の算定手段が、蓄熱槽内の第1の熱伝達媒体の温度並びに熱交換器から出力される第2の熱伝達媒体の温度に基づいてカスケード暖房運転手段の運転効率を算定することとしたので、各運転手段の運転効率を効率良く算定することができる。

0027

つぎの発明にかかる暖房制御方法は、蓄熱槽に蓄えた第1の熱伝達媒体の熱量を熱負荷に供給して該熱負荷の暖房制御をおこなう暖房制御方法において、外気熱源により熱せられた第1の熱伝達媒体を前記蓄熱槽に蓄えつつ、該第1の熱伝達媒体の熱量を前記熱負荷に供給する外気熱源暖房運転若しくは熱交換機により第1の熱伝達媒体の熱量を第2の熱伝達媒体に熱交換し、該第2の熱伝達媒体の熱量を前記熱負荷に供給するカスケード暖房運転のいずれか一方を、前記蓄熱槽内の第1の熱伝達媒体の温度並びに外気熱源暖房運転およびカスケード暖房運転の特性に基づいて切り換え制御することを特徴とする。

0028

この発明によれば、蓄熱槽内の第1の熱伝達媒体の温度並びに外気熱源暖房運転およびカスケード暖房運転の特性に基づいて、外気熱源暖房運転手段またはカスケード暖房運転手段を切り換え制御することとしたので、効率良く外気熱源暖房運転またはカスケード暖房運転を切り換えることができる。

0029

つぎの発明にかかる暖房制御方法は、上記の発明において、前記蓄熱槽内の第1の熱伝達媒体の温度が所定の温度以上である場合には、前記蓄熱槽内の第1の熱伝達媒体の熱量を前記熱負荷に直接供給する直接暖房運転に切り換え制御することを特徴とする。

0030

この発明によれば、蓄熱槽内の第1の熱伝達媒体の温度が所定の温度以上である場合には、直接暖房運転に切り換え制御することとしたので、蓄熱槽内の温度を有効利用することができる。

0031

つぎの発明にかかる暖房制御方法は、上記の発明において、前記外気熱源暖房運転の暖房能力およびカスケード暖房運転の暖房能力を比較して、暖房能力のより高い外気熱源暖房運転またはカスケード暖房運転に切り換え制御することを特徴とする。

0032

この発明によれば、外気熱源暖房運転の暖房能力およびカスケード暖房運転の暖房能力を比較して、暖房能力のより高い外気熱源暖房運転またはカスケード暖房運転に切り換え制御することとしたので、より暖房能力の高い暖房運転を用いて暖房をおこなうことができる。

0033

つぎの発明にかかる暖房制御方法は、上記の発明において、前記外気熱源暖房運転の運転効率およびカスケード暖房運転の運転効率を比較して、運転効率のより高い外気熱源暖房運転またはカスケード暖房運転に切り換え制御することを特徴とする。

0034

この発明によれば、外気熱源暖房運転の運転効率およびカスケード暖房運転の運転効率を比較して、運転効率のより高い外気熱源暖房運転またはカスケード暖房運転に切り換え制御することとしたので、より運転効率の高い暖房運転を用いて暖房をおこなうことができる。

0035

つぎの発明にかかる暖房制御方法は、上記の発明において、前記外気熱源暖房運転およびカスケード暖房運転の暖房能力若しくは運転効率のいずれか一方に基づいて、暖房能力または運転効率のより高い外気熱源暖房運転またはカスケード暖房運転に切り換えることを特徴とする。

0036

この発明によれば、外気熱源暖房運転およびカスケード暖房運転の暖房能力若しくは運転効率のいずれか一方に基づいて、暖房能力または運転効率のより高い外気熱源暖房運転またはカスケード暖房運転に切り換えることとしたので、暖房能力または運転効率に基づく暖房運転をおこなうことができる。

0037

つぎの発明にかかる暖房制御方法は、上記の発明において、前記蓄熱槽内の第1の熱伝達媒体の温度並びに外気温度に基づいて前記外気熱源暖房運転の暖房能力を算定する第1の算定工程と、前記蓄熱槽内の第1の熱伝達媒体の温度並びに前記熱交換器から出力される第2の熱伝達媒体の温度に基づいて前記カスケード暖房運転の暖房能力を算定する第2の算定工程と、を含んだことを特徴とする。

0038

この発明によれば、第1の算定工程では蓄熱槽内の第1の伝達媒体の温度並びに外気温度に基づいて外気熱源暖房運転の暖房能力を算定し、第2の算定工程では蓄熱槽内の第1の熱伝達媒体の温度並びに熱交換器から出力される第2の熱伝達媒体の温度に基づいてカスケード暖房運転の暖房能力を算定することとしたので、各運転手段の暖房能力を効率良く算定することができる。

0039

つぎの発明にかかる暖房制御方法は、上記の発明において、前記蓄熱槽内の第1の熱伝達媒体の温度並びに外気温度に基づいて前記外気熱源暖房運転の運転効率を算定する第3の算定工程と、前記蓄熱槽内の第1の熱伝達媒体の温度並びに前記熱交換器から出力される第2の熱伝達媒体の温度に基づいて前記カスケード暖房運転の運転効率を算定する第4の算定工程と、を含んだことを特徴とする。

0040

この発明によれば、第3の算定工程では、蓄熱槽内の第1の熱伝達媒体の温度並びに外気温度に基づいて外気熱源暖房運転の運転効率を算定し、第4の算定工程では、蓄熱槽内の第1の熱伝達媒体の温度並びに熱交換器から出力される第2の熱伝達媒体の温度に基づいてカスケード暖房運転の運転効率を算定することとしたので、各運転の運転効率を効率良く算定することができる。

0041

つぎの発明にかかる記録媒体は、上記方法をコンピュータに実行させるプログラムを記録したことで、そのプログラムを機械読み取り可能となり、これによって、上記方法のいずれか一つの動作をコンピュータによって実現することができる。

0042

つぎの発明にかかる蓄熱システムは、上記の暖房制御装置を備えたことを特徴とする。これにより、最適な自動暖房運転が可能な蓄熱システムを得ることができる。

0043

つぎの発明にかかる蓄熱システムは、上記の記録媒体を備えたことを特徴とする。これにより、上記方法のいずれか一つの動作をコンピュータによって実現することが可能な蓄熱システムを得ることができる。

発明を実施するための最良の形態

0044

以下に添付図面を参照して、この発明にかかる暖房制御装置、蓄熱システム、暖房制御方法、およびその方法をコンピュータに実行させるプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体の好適な実施の形態を詳細に説明する。

0045

実施の形態1.まず最初に、本実施の形態1で用いる蓄熱システムのシステム系統について説明する。図1は、本実施の形態1で用いる蓄熱システムのシステム系統図である。同図において、1は冷温水用熱交換器1aおよびブライン用熱交換器1bを備える熱源機、2は温水を蓄える蓄熱槽、3は負荷X側に向けて温水を流すための冷温水ポンプ、4はブラインを流すためのブラインポンプ、5は水側三方弁、6はブライン側三方弁、7は熱源機冷温水出口、8は冷温水配管、9は冷温水配管、10は冷温水配管、11は冷温水配管、12は冷温水配管、13は熱源機冷温水入口、14は熱源機ブライン出口、15はブライン配管、16はブライン配管、17はブライン配管、18は熱源機ブライン入口、19は蓄熱槽温度センサ、20は供給水温センサ、21は熱源機ブライン入口温度センサ、22は熱源機ブライン出口温度センサ、23は熱源機冷温水出口温度センサ、100は暖房制御装置である。

0046

この蓄熱システムは、蓄熱槽温水暖房運転、カスケード暖房運転または外気熱源暖房運転によって、適宜負荷X側に温水を送水して、負荷X側の暖房をおこなうよう構成されている。夜間、熱源機1が運転し、蓄熱槽2に温水を蓄える。蓄えられた温水は空調時間帯に冷温水ポンプ3によって、冷温水配管10、水側三方弁5、冷温水配管11を通り直接負荷X側へ送水される。

0047

ここで、蓄熱槽2の温度が供給水温以下になると、カスケード暖房をおこなう。熱源機ブライン出口14から出たブラインを蓄熱槽2の温水によって昇温して、熱源機ブライン入口18に戻し、熱源機1ではブライン用熱交換器1bから冷温水用熱交換器1a側に熱を与えて、負荷X側から流れてくる水を昇温して温水を作る。

0048

このとき、熱源機ブライン入口18の温度が高くなりすぎないようにするため、ブライン側三方弁6によりブライン配管16を通る温度の低いブラインとブライン配管17を通る温度の高いブラインを混合させ熱源機ブライン入口18のブライン温度を調節する。また、熱源機1でカスケード暖房により作られた温水は、熱源機冷温水出口7、冷温水配管8、水側三方弁5、冷温水ポンプ3、冷温水配管11を通り負荷X側へ供給される。また、外気温度、蓄熱槽温度に基づいてその環境におけるカスケード暖房運転の能力と外気熱源暖房運転の能力を比較し、加熱能力の高い方の運転方式に切り換える。

0049

このように、かかる蓄熱システムでは、蓄熱槽温水暖房運転、カスケード暖房運転および外気熱源暖房運転を併用するとともに、この暖房運転の切り換えを暖房制御装置100で最適におこなえるよう構成しており、具体的には、外気温度、蓄熱槽内水温および現地負荷状況などにより変化する暖房能力または運転効率に応じて、蓄熱槽温水暖房運転、外気熱源暖房運転またはカスケード暖房運転のいずれが最適かを判断して切換制御をおこなっている。

0050

つぎに、図1に示した暖房制御装置100のハードウエア構成について説明する。図2は、図1に示した暖房制御装置100のハードウェア構成を示すブロック図である。図2において、暖房制御装置100は、CPU101、ROM102およびRAM103を備え、蓄熱槽温度センサ19、供給水温センサ20、熱源機ブライン入口温度センサ21、熱源機ブライン出口温度センサ22、熱源機冷温水出口温度センサ23および外気温度センサ24の各センサのセンサ値(温度)を検知する。

0051

そして、ROM102またはRAM103に格納されるプログラムをCPU101が実行することにより、各センサ値に基づいて熱源機1、冷温水ポンプ3、ブラインポンプ4、水側三方弁5およびブライン側三方弁6の動作を制御する。

0052

つぎに、図1に示した暖房制御装置100によるカスケード暖房能力および外気熱源暖房能力の算定要領について説明する。この暖房制御装置100では、一定時間ごとに外気温度、槽内温度サンプリングし、次式の算定式に基づいてカスケード暖房能力(QH1)および外気熱源暖房能力(QH2)を算定する。

0053

具体的には、ブライン出口温度をTb(℃)とし、温水出口温度をTw(℃)とし、外気温度をTa(℃)とすると、

0054

QH1= (A11×Tb2+B11×Tb+C11)×Tw2+(A12×Tb2+B12×Tb+C12)×Tw+(A13×Tb2+B13×Tb+C13)
QH2= (A21×Ta2+B21×Ta+C21)×Tw2+(A22×Ta2+B22×Ta+C22)×Tw+(A23×Ta2+B23×Ta+C23)
の算定式からカスケード暖房能力(QH1)および外気熱源暖房能力(QH2)を算定することになる。ただし、A11、B11、C11、A12、B12、C12、A13、B13、C13、A21、B21、C21、A22、B22、C22、A23、B23、C23は、所定の係数である。

0055

つぎに、図1に示した暖房制御装置100の暖房運転制御について説明する。図3は、図1に示した暖房制御装置100の空調時間帯での暖房運転制御手順を示すフローチャートである。なお、この空調時間帯では、蓄熱槽温水暖房運転が行われているものとし、夜間に、熱源機1を運転して蓄熱槽2に蓄えた温水を温水ポンプ3によって、冷温水配管10と水側三方弁5と冷温水配管11とを通して直接負荷X側へ送水させているものとする。

0056

同図に示すように、CPU101は、蓄熱槽2の温水の温度(槽内温度)が供給水温よりも低い場合には(ステップS301否定)、現在の槽内温度によるカスケード暖房能力を計算し(ステップS302)、続いて現在の外気温度による外気熱源暖房能力を計算する(ステップS303)。

0057

その結果、カスケード暖房能力が外気熱源暖房能力よりも小さい場合には(ステップS304否定)、外気熱源暖房運転を行い(ステップS305)、カスケード暖房能力が外気熱源暖房能力よりも大きい場合には(ステップS304肯定)、カスケード暖房運転をおこなう(ステップS306)。なお、蓄熱槽2の温水の温度(槽内温度)が供給水温よりも高い場合には(ステップS301肯定)、蓄熱槽温水暖房運転をおこなう(ステップS307)。

0058

つぎに、図3のステップS307に示した蓄熱槽温水暖房処理手順について説明する。図4は、図3のステップS307に示した蓄熱槽温水暖房の処理手順を示すフローチャートである。同図に示すように、蓄熱槽温水暖房をおこなう場合には、まず水側三方弁5を全開し(ステップS401)、ブライン側三方弁6を全閉する(ステップS402)。

0059

その後、熱源機1に外気熱源暖房運転と同様に外気熱源を利用した運転(ステップS403)を行わせる。なお、水側三方弁5を全開としたのは蓄熱槽2の温水を負荷X側へ供給するためであり、ブライン側三方弁6を全閉としたのはブラインを循環させないためである。また、熱負荷X側を暖房するのに蓄熱槽2の温水の熱だけでは足りない場合は、熱源機1も外気熱源暖房にて追いかけ運転をおこなうようにしたため、特に、立ち上がり時のように熱負荷Xが低温で負荷が大きい場合にも対応することができる。

0060

つぎに、図3のステップS306に示したカスケード暖房運転の処理手順について説明する。図5は、図3のステップS306に示したカスケード暖房運転の処理手順を示すフローチャートである。同図に示すように、かかるカスケード暖房運転をおこなう場合には、まず水側三方弁5を全閉した後(ステップS501)、熱源機ブライン入口温度センサ21の感知する温度が設定した供給水設定温度になるようにブライン側三方弁6を制御する(ステップS502)。その後、熱源機1に蓄熱槽2の温水を熱源とした暖房運転を行わせる(ステップS503)。

0061

カスケード暖房運転が選択される場合は、蓄熱槽2内の水温は供給水温よりも低いため、水側三方弁5を全閉として蓄熱槽2に温水を通さずに負荷X側へ直接供給する。したがって、蓄熱槽2の温水はブラインに熱を伝達させて熱源として利用することになる。また、ブライン温度は、蓄熱槽温度により変化するため、ブライン側三方弁6によりブライン配管17のブラインとブライン配管16のブラインを混合させて熱源機ブライン入口18の温度を調節する。

0062

つぎに、図3のステップS305に示した外気熱源暖房運転の処理手順について説明する。図6は、図3のステップS305に示した外気熱源暖房運転の処理手順を示すフローチャートである。同図に示すように、かかる外気熱源暖房運転をおこなう場合には、まず水側三方弁5を全閉し(ステップS601)、ブライン側三方弁6を全閉した後(ステップS602)、熱源機1に外気熱源暖房運転をおこなわせる(ステップS603)。

0063

なお、水側三方弁5を全閉としたのは、蓄熱槽2の槽内水温は供給温度以下なので蓄熱槽2を通さずに熱負荷X側へ温水を供給することにより安定した温度で温水を供給するためである。また、ブライン側三方弁6を全閉としたのはブラインを循環させないためである。

0064

上述してきたように、この実施の形態1では、周囲環境負荷状況に応じた暖房能力によって最適制御を行って、外気熱源暖房運転とカスケード暖房運転との切り換えをおこなうよう構成したので、蓄熱槽の使用できる温度帯広がり、従来の運転方法に比べ日量加熱能力の向上を図ることが可能となる。また、外気熱源暖房運転よりも瞬時暖房能力が高いカスケード暖房運転を選択して切り換えることができるようになるので、人手を介さずに瞬時暖房能力を増量することも可能となる。

0065

実施の形態2.ところで、上記実施の形態1では、暖房能力の大小によりカスケード暖房運転と外気熱源暖房運転を切り換えることとしたが、運転効率ηにより二つの運転方式を切り換えることもできる。そこで、本実施の形態2では、運転効率ηにより二つの運転方式を切り換える場合を示すこととする。なお、蓄熱システムのシステム系統並びに暖房制御装置100のハードウエア図1および図2に示すものと同様になるので、ここではその説明を省略する。

0066

まず、図1に示した暖房制御装置100によるカスケード暖房の運転効率(η1)および外気熱源暖房の運転効率(η2)の算定要領について説明する。ブライン出口温度をTb(℃)とし、温水出口温度をTw(℃)とし、外気温度をTa(℃)とし、カスケード暖房消費電力をP1(kW)とし、外気熱源暖房消費電力をP2(kW)とすると、

0067

P1= (A31×Tb2+B31×Tb+C31)×Tw2+(A32×Tb2+B32×Tb+C32)×Tw+(A33×Tb2+B33×Tb+C33)
P2= (A41×Ta2+B41×Ta+C41)×Tw2+(A42×Ta2+B42×Ta+C42)×Tw+(A43×Ta2+B43×Ta+C43)
η1=QH1/P1
η2=QH2/P2
の算定式からカスケード暖房の運転効率(η1)および外気熱源暖房の運転効率(η2)を算定することができる。ただし、A31、B31、C31、A32、B32、C32、A33、B33、C33、A41、B41、C41、A42、B42、C42、A43、B43、C43は、所定の係数である。

0068

つぎに、本実施の形態2にかかる暖房制御装置100の暖房運転制御について説明する。図7は、本実施の形態2にかかる暖房制御装置100の空調時間帯での暖房運転制御手順を示すフローチャートである。なお、この空調時間帯では、蓄熱槽温水暖房運転が行われているものとする。同図に示すように、CPU101は、蓄熱槽2の温水の温度(槽内温度)が供給水温よりも低い場合には(ステップS701否定)、現在の槽内温度によるカスケード暖房の運転効率を計算し(ステップS702)、続いて現在の外気温度による外気熱源暖房の運転効率を計算する(ステップS703)。

0069

その結果、カスケード暖房の運転効率が外気熱源暖房の運転効率よりも小さい場合には(ステップS704否定)、外気熱源暖房運転を行い(ステップS705)、カスケード暖房能力が外気熱源暖房能力よりも大きい場合には(ステップS704肯定)、カスケード暖房運転をおこなう(ステップS706)。また、蓄熱槽2の温水の温度(槽内温度)が供給水温よりも高い場合には(ステップS701肯定)、蓄熱槽温水暖房運転をおこなう(ステップS707)。なお、蓄熱槽温水暖房運転、カスケード暖房および外気熱源暖房運転の処理手順は、それぞれ図4図6に示すものと同様である。

0070

上述してきたように、この実施の形態2では、周囲環境・負荷状況に応じた運転効率によって最適制御を行って、外気熱源暖房運転とカスケード暖房運転との切り換えをおこなうよう構成したので、蓄熱槽の使用できる温度帯が広がり、従来の運転方法に比べ運転効率の向上を図ることが可能となる。

0071

実施の形態3.ところで、上記実施の形態1では、暖房能力に基づいて外気熱源暖房運転とカスケード暖房運転との切り換えをおこない、実施の形態2では、運転効率に基づいて外気熱源暖房運転とカスケード暖房運転との切り換えをおこなうこととしたが、これらの暖房能力および運転効率を組み合わせて外気熱源暖房運転とカスケード暖房運転との切り換えをおこなうこともできる。

0072

そこで、この実施の形態3では、暖房能力および運転効率を組み合わせて外気熱源暖房運転とカスケード暖房運転との切り換えをおこなう場合について説明する。なお、蓄熱システムのシステム系統並びに暖房制御装置100のハードウエアは図1および図2に示すものと同様になるので、ここではその説明を省略する。

0073

図8は、本実施の形態3にかかる暖房制御装置100の空調時間帯での暖房運転制御手順を示すフローチャートである。なお、この空調時間帯では、蓄熱槽温水暖房運転が行われているものとする。同図に示すように、CPU101は、蓄熱槽2の温水の温度(槽内温度)が供給水温よりも低い場合には(ステップS801否定)、暖房能力優先か運転効率優先かを判断して能力優先の場合には(ステップS802,能力優先)、現在の槽内温度によるカスケード暖房能力を計算し(ステップS803)、続いて現在の外気温度による外気熱源暖房能力を計算する(ステップS804)。

0074

そして、カスケード暖房能力が外気熱源暖房能力よりも小さい場合には(ステップS805否定)、外気熱源暖房運転を行い(ステップS808)、カスケード暖房能力が外気熱源暖房能力よりも大きい場合には(ステップS805肯定)、カスケード暖房運転をおこなう(ステップS809)。また、暖房能力優先か運転効率優先かを判断して運転効率優先の場合には(ステップS802,運転効率優先)、現在の槽内温度によるカスケード暖房運転効率を計算し(ステップS806)、続いて現在の外気温度による外気熱源暖房運転効率を計算する(ステップS807)。

0075

そして、カスケード暖房運転効率が外気熱源暖房運転効率よりも小さい場合には(ステップS807否定)、外気熱源暖房運転を行い(ステップS808)、カスケード暖房運転効率が外気熱源暖房運転効率よりも大きい場合には(ステップS807肯定)、カスケード暖房運転をおこなう(ステップS809)。なお、蓄熱槽2の温水の温度(槽内温度)が供給水温よりも高い場合には(ステップS801肯定)、蓄熱槽温水暖房運転をおこなう(ステップS810)。

0076

上述してきたように、この実施の形態3によれば、周囲環境・負荷状況に応じた暖房能力または運転効率によって最適制御を行って、外気熱源暖房運転とカスケード暖房運転との切り換えをおこなうようにしたことで、蓄熱槽の使用できる温度帯が広がるため、従来の運転方法に比べ運転効率の向上を図ることが可能になる。

0077

なお、上記実施の形態1〜3では、カスケード暖房と外気熱源暖房の暖房能力または運転効率を比較した後に、いずれかの暖房運転をおこなうこととしたが、本発明はこれに限定されるものではなく、槽内温度が供給水温未満と判断した時点で直ちに暖房運転を開始するよう構成することもできる。

0078

たとえば、暖房能力によって外気熱源暖房運転とカスケード暖房運転との切り換えをおこなう場合には、図9に示すように、蓄熱槽2の温水の温度(槽内温度)が供給水温よりも低い場合には(ステップS901否定)、カスケード暖房運転を開始し(ステップS902)、現在の槽内温度によるカスケード暖房能力を計算し(ステップS903)、続いて現在の外気温度による外気熱源暖房能力を計算する(ステップS904)。

0079

そして、カスケード暖房能力が外気熱源暖房能力よりも小さい場合には(ステップS905否定)、カスケード暖房運転を停止して外気熱源暖房運転を行い(ステップS906)、カスケード暖房能力が外気熱源暖房能力よりも大きい場合には(ステップS905否定)、カスケード暖房運転を続行する(ステップS907)。なお、蓄熱槽2の温水の温度(槽内温度)が供給水温よりも高い場合には(ステップS901肯定)、蓄熱槽温水暖房運転をおこなうことになる(ステップS908)。

発明の効果

0080

以上説明したように、この発明によれば、蓄熱槽内の第1の熱伝達媒体の温度並びに外気熱源暖房運転手段およびカスケード暖房運転手段の特性に基づいて、制御手段が外気熱源暖房運転手段またはカスケード暖房運転手段を切り換え制御するよう構成したので、効率良く外気熱源暖房運転手段またはカスケード暖房運転手段を切り換え、もって外気温度、蓄熱槽内水温または現地負荷状況に柔軟に対応することが可能な暖房制御装置が得られるという効果を奏する。

0081

つぎの発明によれば、蓄熱槽内の第1の熱伝達媒体の温度が所定の温度以上である場合には、直接暖房運転手段に切り換え制御するよう構成したので、蓄熱槽内の温度を有効利用することが可能な暖房制御装置が得られるという効果を奏する。

0082

つぎの発明によれば、外気熱源暖房運転手段の暖房能力およびカスケード暖房運転手段の暖房能力を比較して、暖房能力のより高い外気熱源暖房運転手段またはカスケード暖房運転手段に切り換え制御するよう構成したので、より暖房能力の高い暖房運転手段を用いて暖房をおこなうことが可能な暖房制御装置が得られるという効果を奏する。

0083

つぎの発明によれば、外気熱源暖房運転手段の運転効率およびカスケード暖房運転手段の運転効率を比較して、運転効率のより高い外気熱源暖房運転手段またはカスケード暖房運転手段に切り換え制御するよう構成したので、より運転効率の高い暖房運転手段を用いて暖房をおこなうことが可能な暖房制御装置が得られるという効果を奏する。

0084

つぎの発明によれば、暖房能力に基づいて切り換えをおこなう第1の切換手段若しくは運転効率に基づいて切り換えをおこなう第2の切換手段のいずれか一方を選択するよう構成したので、暖房能力または運転効率に基づく暖房運転をおこなうことが可能な暖房制御装置が得られるという効果を奏する。

0085

つぎの発明によれば、蓄熱槽内の第1の熱伝達媒体の温度並びに外気温度に基づいて外気熱源暖房運転手段の暖房能力を算定し、蓄熱槽内の第1の熱伝達媒体の温度並びに熱交換器から出力される第2の熱伝達媒体の温度に基づいてカスケード暖房運転手段の暖房能力を算定するよう構成したので、各運転手段の暖房能力を効率良く算定することが可能な暖房制御装置が得られるという効果を奏する。

0086

つぎの発明によれば、蓄熱槽内の第1の熱伝達媒体の温度並びに外気温度に基づいて外気熱源暖房運転手段の運転効率を算定し、蓄熱槽内の第1の熱伝達媒体の温度並びに熱交換器から出力される第2の熱伝達媒体の温度に基づいてカスケード暖房運転手段の運転効率を算定するよう構成したので、各運転手段の運転効率を効率良く算定することが可能な暖房制御装置が得られるという効果を奏する。

0087

つぎの発明によれば、蓄熱槽内の第1の熱伝達媒体の温度並びに外気熱源暖房運転およびカスケード暖房運転の特性に基づいて、外気熱源暖房運転手段またはカスケード暖房運転手段を切り換え制御するよう構成したので、効率良く外気熱源暖房運転またはカスケード暖房運転を切り換え、もって外気温度、蓄熱槽内水温または現地負荷状況に柔軟に対応することが可能な暖房制御方法が得られるという効果を奏する。

0088

つぎの発明によれば、蓄熱槽内の第1の熱伝達媒体の温度が所定の温度以上である場合には、直接暖房運転に切り換え制御するよう構成したので、蓄熱槽内の温度を有効利用することが可能な暖房制御方法が得られるという効果を奏する。

0089

つぎの発明によれば、外気熱源暖房運転の暖房能力およびカスケード暖房運転の暖房能力を比較して、暖房能力のより高い外気熱源暖房運転またはカスケード暖房運転に切り換え制御するよう構成したので、より暖房能力の高い暖房運転を用いて暖房をおこなうことが可能な暖房制御方法が得られるという効果を奏する。

0090

つぎの発明によれば、外気熱源暖房運転の運転効率およびカスケード暖房運転の運転効率を比較して、運転効率のより高い外気熱源暖房運転またはカスケード暖房運転に切り換え制御するよう構成したので、より運転効率の高い暖房運転を用いて暖房をおこなうことが可能な暖房制御方法が得られるという効果を奏する。

0091

つぎの発明によれば、外気熱源暖房運転およびカスケード暖房運転の暖房能力若しくは運転効率のいずれか一方に基づいて、暖房能力または運転効率のより高い外気熱源暖房運転またはカスケード暖房運転に切り換えるよう構成したので、暖房能力または運転効率に基づく暖房運転をおこなうことが可能な暖房制御方法が得られるという効果を奏する。

0092

つぎの発明によれば、蓄熱槽内の第1の伝達媒体の温度並びに外気温度に基づいて外気熱源暖房運転の暖房能力を算定し、蓄熱槽内の第1の熱伝達媒体の温度並びに熱交換器から出力される第2の熱伝達媒体の温度に基づいてカスケード暖房運転の暖房能力を算定するよう構成したので、各運転手段の暖房能力を効率良く算定することが可能な暖房制御方法が得られるという効果を奏する。

0093

つぎの発明によれば、蓄熱槽内の第1の熱伝達媒体の温度並びに外気温度に基づいて外気熱源暖房運転の運転効率を算定し、蓄熱槽内の第1の熱伝達媒体の温度並びに熱交換器から出力される第2の熱伝達媒体の温度に基づいてカスケード暖房運転の運転効率を算定するよう構成したので、各運転の運転効率を効率良く算定することが可能な暖房制御方法が得られるという効果を奏する。

0094

つぎの発明によれば、上記方法のいずれか一つに記載された方法をコンピュータに実行させるプログラムを記録したことで、そのプログラムを機械読み取り可能となり、これによって、上記方法のいずれか一つの動作をコンピュータによって実現することが可能な記録媒体が得られるという効果を奏する。

0095

つぎの発明によれば、上記の暖房制御装置を備える構成としたので、最適な自動暖房運転をおこなうことが可能な蓄熱システムが得られるという効果を奏する。

0096

つぎの発明によれば、上記の記録媒体を備える構成としたので、これにより、上記方法のいずれか一つの動作をコンピュータによって実現することが可能な蓄熱システムが得られるという効果を奏する。

図面の簡単な説明

0097

図1本実施の形態1で用いる蓄熱システムの構成を示すシステム系統図である。
図2図1に示した暖房制御装置のハードウェア構成を示すブロック図である。
図3実施の形態1にかかる暖房運転制御手順を示すフローチャートである。
図4蓄熱槽温水暖房運転の処理手順を示すフローチャートである。
図5カスケード暖房運転の処理手順を示すフローチャートである。
図6外気熱源暖房運転の処理手順を示すフローチャートである。
図7実施の形態2にかかる暖房運転制御手順を示すフローチャートである。
図8実施の形態3にかかる暖房運転制御手順を示すフローチャートである。
図9暖房運転制御手順の変形例を示すフローチャートである。
図10カスケード暖房運転と外気熱源暖房運転の暖房能力を説明するための図である。

--

0098

1熱源機、2蓄熱槽、3冷温水ポンプ、4ブラインポンプ、5 水側三方弁、6ブライン側三方弁、7 熱源機冷温水出口、8冷温水配管、9冷温水配管、10 冷温水配管、11 冷温水配管、12 冷温水配管、13熱源機冷温水入口、14 熱源機ブライン出口、15ブライン配管、16 ブライン配管、17 ブライン配管、18 熱源機ブライン入口、19蓄熱槽温度センサ、20供給水温センサ、21 熱源機ブライン入口温度センサ、22熱源機ブライン出口温度センサ、23熱源機冷温水出口温度センサ。

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