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技術 食品加工機

出願人 タイガー魔法瓶株式会社
発明者 大橋伸康
出願日 2000年5月26日 (20年1ヶ月経過) 出願番号 2000-157045
公開日 2001年12月4日 (18年6ヶ月経過) 公開番号 2001-333862
状態 特許登録済
技術分野 食品調製器具
主要キーワード 所定角傾斜 蒸気タンク 凹凸加工面 軸受け筒 ホッパー側壁 食品加工機 所定角θ 内装ケース
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2001年12月4日)のものです。
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図面 (18)

課題

大豆等の食品材料すり潰し加工性能が良好な食品加工機を提供する。

解決手段

すり潰し加工すべき大豆等の食品材料が入れられるホッパーと、このホッパー内にあって、その外周側縦壁部が当該ホッパーの側壁内周面に沿って回転する略L字状のすり潰し羽根と、このすり潰し羽根を回転駆動するモータとを備え、上記すり潰し羽根の縦壁部を回転方向後方側に傾斜させ、その断面形状をを回転方向前方側から後方側に断面積が拡大する形状にすることによってモータの駆動負荷を小さくする一方、上端部に回転方向前方側への返し面部を設けることによって、上記縦壁部から上方側に移動しようとする大豆等の被加工食品材料を回転方向前方側下方に移動させるようにした。

概要

背景

例えば最近では、家庭でも手軽に調味料食品である味噌を作るようになって来ている。

その場合、一般に従来から提供されている例えば図16に示されるような餅つき機60を利用し、その羽根を、ハット形帽子形)のハブ70の外周に小羽根61a,61bを設けた餅つき用の羽根61から、例えば図17に示すような同形状のハブ70外周への取付基部62a、水平部62b、縦壁部62cよりなる略L字状の大豆すり潰し加工用のすり潰し羽根62に交換して、十分に蒸し上げられた大豆をホッパー3内ですり潰し、その後、所定の貯蔵容器に移して塩、こうじ等を加えて発酵させる方法が採用されている。

なお、図16及び図17中において、符号1は機体、3はホッパー、3aはホッパー底部、3bはホッパー側壁部、3cはホッパー開口縁部、5は蒸気発生装置、8はホッパー3を収納支持する内装ケース、9はモータ、11はベルト、12は大径プーリ、13は小径プーリ、14は回転軸、15はヒータ、16は蒸気タンクである。

概要

大豆等の食品材料のすり潰し加工性能が良好な食品加工機を提供する。

すり潰し加工すべき大豆等の食品材料が入れられるホッパーと、このホッパー内にあって、その外周側縦壁部が当該ホッパーの側壁内周面に沿って回転する略L字状のすり潰し羽根と、このすり潰し羽根を回転駆動するモータとを備え、上記すり潰し羽根の縦壁部を回転方向後方側に傾斜させ、その断面形状をを回転方向前方側から後方側に断面積が拡大する形状にすることによってモータの駆動負荷を小さくする一方、上端部に回転方向前方側への返し面部を設けることによって、上記縦壁部から上方側に移動しようとする大豆等の被加工食品材料を回転方向前方側下方に移動させるようにした。

目的

本願発明は、このような問題を解決するためになされたもので、すり潰し作用を果たすすり潰し羽根縦壁部を回転方向後方側に傾斜させる一方、その断面形状を回転方向前方側から後方側に断面積が拡大する形状にすることによってモータの駆動負荷を小さくし、また同すり潰し羽根上端部に回転方向前方側への返し面部を設けることによって、すり潰し羽根縦壁部から上方側に移動する被加工食品材料を回転方向前方側下方に移動させるようにした食品加工機を提供することを目的とするものである。

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

すり潰し加工すべき大豆等の食品材料が入れられるホッパーと、このホッパー内にあって、その外周側縦壁部が当該ホッパーの側壁内周面に沿って回転する略L字状のすり潰し羽根と、このすり潰し羽根を回転駆動するモータとを備え、上記すり潰し羽根の縦壁部を回転方向後方側に傾斜させるとともに、その断面形状を回転方向前方側から後方側に拡大する形状にすることによって、モータの駆動負荷を小さくしたことを特徴とする食品加工機

請求項2

すり潰し加工すべき大豆等の食品材料が入れられるホッパーと、このホッパー内にあって、その外周側縦壁部が当該ホッパーの側壁部内周面に沿って回転する略L字状のすり潰し羽根と、このすり潰し羽根を回転駆動するモータとを備え、上記すり潰し羽根の上端部に回転方向前方側へ所定角傾斜した返し面部を設けることによって、上記すり潰し羽根縦壁部の上方側に移動する大豆等の食品材料を回転方向前方側下方に移動させるようにしたことを特徴とする食品加工機。

請求項3

すり潰し加工すべき大豆等の食品材料が入れられるホッパーと、このホッパー内にあって、その外周側縦壁部が当該ホッパーの側壁部内周面に沿って回転する略L字状のすり潰し羽根と、このすり潰し羽根を回転駆動するモータとを備え、上記すり潰し羽根の縦壁部を回転方向後方側に傾斜させるとともに、その断面形状を回転方向前方側から後方側に拡大する形状にすることによって、モータの駆動負荷を小さくするとともに、上記すり潰し羽根の上端部に所定角傾斜した回転方向前方側への返し面部を設けることによって、上記すり潰し羽根縦壁部の上方側に移動する大豆等の食品材料を回転方向前方側下方に移動させるようにしたことを特徴とする食品加工機。

技術分野

0001

本願発明は、大豆等の食品材料すり潰し加工に適した食品加工機に関するものである。

背景技術

0002

例えば最近では、家庭でも手軽に調味料食品である味噌を作るようになって来ている。

0003

その場合、一般に従来から提供されている例えば図16に示されるような餅つき機60を利用し、その羽根を、ハット形帽子形)のハブ70の外周に小羽根61a,61bを設けた餅つき用の羽根61から、例えば図17に示すような同形状のハブ70外周への取付基部62a、水平部62b、縦壁部62cよりなる略L字状の大豆等すり潰し加工用のすり潰し羽根62に交換して、十分に蒸し上げられた大豆をホッパー3内ですり潰し、その後、所定の貯蔵容器に移して塩、こうじ等を加えて発酵させる方法が採用されている。

0004

なお、図16及び図17中において、符号1は機体、3はホッパー、3aはホッパー底部、3bはホッパー側壁部、3cはホッパー開口縁部、5は蒸気発生装置、8はホッパー3を収納支持する内装ケース、9はモータ、11はベルト、12は大径プーリ、13は小径プーリ、14は回転軸、15はヒータ、16は蒸気タンクである。

発明が解決しようとする課題

0005

しかし、上記従来の大豆等すり潰し羽根62は、上述の図17に示すように羽根62の全体が薄い板状で、しかも圧砕面を形成する縦壁部62cの幅Wが広く、大豆等すり潰すべき被加工食品材料の量が多いと回転時のモータ駆動負荷が大きくなりすぎて、羽根駆動モータ9の過負荷運転を伴ない、場合によっては回転が停止してしまう問題が生じる。

0006

また、一般に上記のような食品材料すり潰し用食品加工機のホッパー3は、例えば図16および図17のように、上部よりも下部の方が小径となった所謂すり鉢形状をしており、すり潰し加工初期の食品材料Dの粘度が低い内はホッパー側壁面への付着力が小さいために、その重量により下方側へ次第に落ちるが、粘度が高くなって来ると、図17中に仮想線表現してあるように、ホッパー側壁面への付着力の方が大きくなって次第に縦壁部62cよりも上方側に移動し、ホッパー3上部の開口縁部3c寄りに留ってしまい、その後の十分なすり潰し作用が実現されなくなる問題もある。

0007

本願発明は、このような問題を解決するためになされたもので、すり潰し作用を果たすすり潰し羽根縦壁部を回転方向後方側に傾斜させる一方、その断面形状を回転方向前方側から後方側に断面積が拡大する形状にすることによってモータの駆動負荷を小さくし、また同すり潰し羽根上端部に回転方向前方側への返し面部を設けることによって、すり潰し羽根縦壁部から上方側に移動する被加工食品材料を回転方向前方側下方に移動させるようにした食品加工機を提供することを目的とするものである。

課題を解決するための手段

0008

本願各発明は、上記の目的を達成するために、それぞれ次のような課題解決手段を備えて構成されている。

0009

(1) 請求項1の発明
この発明は、すり潰し加工すべき大豆等の食品材料が入れられるホッパーと、このホッパー内にあって、その外周側縦壁部が当該ホッパーの側壁内周面に沿って回転する略L字状のすり潰し羽根と、このすり潰し羽根を回転駆動するモータとを備え、上記すり潰し羽根の縦壁部を回転方向後方側に傾斜させるとともに、その断面形状を回転方向前方側から後方側に拡大する形状にすることによって、モータの駆動負荷を小さくしたことを特徴としている。

0010

この発明では、上記のように、略L字状をしたすり潰し羽根の外周側縦壁部が全体として回転方向後方側に傾斜しているとともに、その断面形状が回転方向前方側から回転方向後方側に断面積が拡大する形状として、圧砕押圧面としての前面部を全体としての半径方向の幅に比べて小さくする一方、側面側同前面部側から背面部側への傾斜面とすることによって、必要な羽根幅を確保しながらも、回転時のモータ駆動負荷量が可能な限り小さくなるようにしている。したがって、従来のような過負荷によるモータの停止は生じなくなり、確実なすり潰し加工が実現される。

0011

(2) 請求項2の発明
この発明は、すり潰し加工すべき大豆等の食品材料が入れられるホッパーと、このホッパー内にあって、その外周側縦壁部が当該ホッパーの側壁部内周面に沿って回転する略L字状のすり潰し羽根と、このすり潰し羽根を回転駆動するモータとを備え、上記すり潰し羽根の上端部に回転方向前方側へ所定角傾斜した返し面部を設けることによって、上記すり潰し羽根縦壁部の上方側に移動する大豆等の食品材料を回転方向前方側下方に移動させるようにしたことを特徴としている。

0012

この発明では、上記のように、すり潰し羽根の上端部が、縦壁部の上端位置から、回転方向前方側に所定角曲げ返されて回転方向前方側への返し面部を形成しており、すり潰されて縦壁部から上方側に移動しようとする大豆等の食品材料をその前面側返し面部によって回転方向前方側下方に連続的に掬い返すように作用する。

0013

したがって、すり潰し作用が進行して粘度が高くなって来た大豆等の食品材料が、従来のようにホッパーの開口部付近に留って行くようなこともなく、均一かつ安定した高品質のすり潰し加工が実現される。

0014

(3) 請求項3の発明
この発明は、すり潰し加工すべき大豆等の食品材料が入れられるホッパーと、このホッパー内にあって、その外周側縦壁部が当該ホッパーの側壁部内周面に沿って回転する略L字状のすり潰し羽根と、このすり潰し羽根を回転駆動するモータとを備え、上記すり潰し羽根の縦壁部を回転方向後方側に傾斜させるとともに、その断面形状を回転方向前方側から後方側に拡大する形状にすることによって、モータの駆動負荷を小さくするとともに、上記すり潰し羽根の上端部に所定角傾斜した回転方向前方側への返し面部を設けることによって、上記すり潰し羽根縦壁部の上方側に移動する大豆等の食品材料を回転方向前方側下方に移動させるようにしたことを特徴としている。

0015

この発明では、先ず上記のように、略L字状をしたすり潰し羽根の外周側縦壁部が全体として回転方向後方側に傾斜しているとともに、その断面形状が回転方向前方側から回転方向後方側に断面積が拡大する形状として、圧砕押圧面としての前面部を全体としての半径方向の幅に比べて小さくする一方、側面側を同前面部側から背面部側への傾斜面とすることによって、必要な羽根幅を確保しながらも、回転時のモータ駆動負荷量が可能な限り小さくなるようにしている。したがって、従来のような過負荷によるモータの停止は生じなくなり、確実なすり潰し加工が実現される。

0016

さらに、この発明では、それに加えて、上記のように回転するすり潰し羽根の上端部が、縦壁部の上端位置から、回転方向前方側に所定角曲げ返されて回転方向前方側への返し部を形成しており、すり潰されて縦壁部から上方側に移動しようとする大豆等の食品材料をその前面部側返し面によって回転方向前方側下方に連続的に掬い返すように作用する。

0017

したがって、すり潰し作用が進行して粘度が高くなって来た大豆等の食品材料が、従来のようにホッパーの開口部付近に留って行くようなこともなく、均一かつ安定した高品質のすり潰し加工が同時に実現される。

発明の効果

0018

以上の結果、本願各発明の食品加工機によると、それぞれその構成に対応した次のような有益な効果を得ることができる。

0019

(1) 請求項1の発明
この発明では、上記のように、すり潰し羽根の縦壁部を回転方向後方側に傾斜させるとともに、その断面形状を回転方向前方側から後方側に断面積が拡大する形状にすることによって、モータへの駆動負荷を小さくしたことから、大豆等被加工食品材料の量が多くても回転時にモータにかかる負荷量を大きくしなくて済む。その結果、羽根駆動モータの過負荷運転を避けることができるようになり、過負荷により羽根回転が停止してしまう問題を生じさせなくて済む。また、そのために、安定した大豆等高品質のすり潰し加工を実現することができる。

0020

(2) 請求項2の発明
この発明では、すり潰し羽根の上端部に回転方向前方側へ所定角傾斜した返し面部を設けることによって、上記すり潰し羽根縦壁部の上方側に移動する大豆等の被加工食品材料を回転方向前方側下方に移動させるようにしているので、仮にホッパーが、上部よりも下部の方が小径となった所謂すり鉢形状をしていて、大豆等被加工食品材料のすり潰し作用の進行に応じて同食品材料の粘度が高くなって来てホッパー側壁面への付着力の方が大きくなり、上方側に移動するようになっても、それが前方側下方に掬い返されるので、継続して十分なすり潰し作用が実現されるようになる。

0021

(3) 請求項3の発明
この発明では、上記すり潰し羽根の縦壁部を回転方向後方側に傾斜させるとともに、その断面形状を回転方向前方側から後方側に断面積が拡大する形状にするとともに、その上端部に回転方向前方側へ所定角傾斜した返し面部を設けることによって当該縦壁部から上方側に移動する食品材料を回転方向前方側下方に移動させるようにしたことから、先ず大豆等被加工食品材料の量が多くても回転時にモータにかかる負荷量が大きくなりすぎるようなことがなくなる。その結果、羽根駆動モータの過負荷運転を避けることができるので、従来のように羽根の回転が停止してしまう問題を生じさせなくて済む。

0022

また大豆等被加工食品材料すり潰し作用の進行に応じて、その粘度が高くなって来てホッパー側壁面への付着力の方が大きくなり、同食品材料が上方側に移動するようになっても、それが前方側下方に掬い返されるので、継続して十分なすり潰し作用が実現されるようになる。

発明を実施するための最良の形態

0023

(実施の形態1)図1図13は、本願発明の実施の形態1に係る餅つき機を兼用して構成したすり潰し加工用食品加工機の構成を示している。

0024

本実施の形態のすり潰し加工用食品加工機は、先ず図1に示すように、回転駆動装置2を有した機体1と、この機体1内の上部に着脱自在に設けられるホッパー3と、このホッパー3の底部3aの中央部に設けられ、上記回転駆動装置2により回転されるすり潰し羽根4とを有してすり潰し加工部が形成されている一方、この構成の機体1に対して、さらに蒸気発生装置5を設け、上記ホッパー3の底部3a内に同蒸気発生装置5により発生させた蒸気蒸気孔19,19・・・を介して上記ホッパー3内に流入させるようにすることにより、餅つき加工部を形成している。

0025

機体1は、食品加工機としての外装体を形成する箱形外装ケース7とこの外装ケース7内一側の上部寄りに設けられたホッパー3収納支持用の内装ケース8とから構成されている。そして、上記内装ケース8の上方側開口よりホッパー3を取り出し自在に嵌め入れて、上記内装ケース8内にホッパー3が安定した状態で収納されるようになっている。

0026

上記外装ケース7内に設けられる上記回転駆動装置2は、羽根駆動用のモータ9と、このモータ9の駆動軸10と、この駆動軸10に固定された小径プーリ13と、この小径プーリ13からVベルト11を介して所定の減速比回転力が伝達される大径プーリ12と、この大径プーリ12を介して上記モータ9の回転力が伝えられるすり潰し羽根4の回転軸14とを有して構成されている。

0027

一方、蒸気発生装置5は、上記ホッパー3の下方に設けられる蒸気タンク16と、この蒸気タンク16の下部に埋設されたヒータ15とにより構成されている。そして、上記蒸気タンク16の開口をタンク蓋17により被蓋して、このタンク蓋17により上記内装ケース8の底部を形成している。

0028

また上記タンク蓋17は、その中央部に開口18を形成しており、上記ホッパー3を上記内装ケース8内に収納した際に、上記タンク蓋17上に載置させることによって、上記ホッパー3の底部3aの凸部6に形成した上記蒸気孔19,19・・・部分を当該開口18を介して上記蒸気タンク16内に連通させるようにしてある。

0029

この蒸気発生装置5は、上記蒸気タンク16内に所定量の水を入れ、この水を上記ヒータ15により加熱沸騰させて蒸気を発生させるようにしてあり、このようにして発生した蒸気を上記タンク蓋17の上記開口18から上記ホッパー3底部3aの凸部6の蒸気孔19,19・・・を通して上記ホッパー3内に流入させるようにしてある。

0030

また、上記蒸気タンク16内中央部には、上記すり潰し羽根4の回転軸14用の軸受け筒部20を設けて、当該回転軸14を軸受けしている。この回転軸14は、その下端部14aを上記大径プーリ12に連結する一方、他方反対側上端部14bを上記タンク蓋17の開口18から上記内装ケース8内に突出させている。そして、上記ホッパー3を同内装ケース8内に収納した際に、この突出した上端部14bを同ホッパー3内に臨ませて、上記すり潰し羽根4のハブ40を取り外し自在に嵌め入れて連結固定するようにしてある。

0031

上記ホッパー3は、その底部3aから側壁部3bに沿って次第に内径寸法が広くなるようなすり鉢面を形成し、その上部側所定位置から開口縁部3cまでは略垂直面を形成するような異径形状体としてあり、底部3aには所定半径で所定寸法下方に突出する上記の突部6を形成し、また開口縁部3cは所定幅フランジ構造に形成されている。上記突部6には、上記回転軸14の上端部14bが上方側に貫通されて突出されていると共に、その周りに上記蒸気孔19,19・・・を複数配設している。そして、上記突部6の上面側に形成されたホッパー3底部3aの凹み部に、上記すり潰し羽根4のハット形(帽子形)のハブ40の基部側スカート部40aが嵌め込まれて回転されるようにしてある。また、このように、凹み部にすり潰し羽根4のハブ40側スカート部40aが嵌め込まれることにより、後述のようにして、すり潰された大豆等の被加工食品材料が蒸気孔19,19・・・より蒸気タンク16内に落下するのを防止している。

0032

このような構成にあって、上記ホッパー3は、その側壁部3bの内周面に多数の凸部30a,30a・・・を有した凹凸加工面30を底部3a位置から上記略垂直面下部位置までの範囲(すり鉢面領域)に形成している。

0033

なお、符号23は機体1の把手、24,25は機体1の上部に取り出し自在に収納させた餅用のし棒と計量カップ、26はホッパー3の上蓋である。

0034

したがって、このような大豆等すり潰し用食品加工機によれば、例えば上記異径形状のホッパー3内に入れられた大豆等の被加工食品材料は、上記モータ9の駆動で小径プーリ13、Vベルト11及び大径プーリ12をそれぞれ介して上記回転軸14の上端部14bに連結固定された上記すり潰し羽根4を回転させ、その回転により、効率良くすり潰される。

0035

ところで、この実施の形態の場合、上記すり潰し羽根4は、例えば前述した味噌を作る場合の大豆等をすり潰すのに適した味噌羽根として構成されており、図2図5に詳細に示されるように、凸状の本体部40c内に上記回転軸14上端部14bの嵌挿孔40bを有して上述の回転軸14の上端部14bに連結固定される上記ハット形のハブ40の外周面に対して、羽根基部4a、羽根水平部4b、羽根縦壁部4c、羽根上端部4d、補助羽根50よりなる全体として略L字形状に構成された回転羽根部分を、上記羽根基部4a側で一体化した一体成形品よりなっている。

0036

そして、上記回転羽根部分は、上記基部4aから縦壁部4cに到る水平部4b部分が前後方向に十分な厚みを有して上記ホッパー3の側壁部3b付近まで延びているとともに、同水平部4b部分は、例えば図6に示すように、その下面41c側の幅よりも上面41b側の幅の方が狭く、かつ回転方向後方側背面部41dの幅よりも同回転方向前方側前面部41aの幅が狭く形成されていて、同前面部41aが上方側程後方に傾斜しているとともに上面部41b側が前方側から後方側に登り方向に傾斜している。

0037

また、上記縦壁部4c部分は、前後方向に十分な厚みを有し、上記水平部4bの先端部から回転方向後方側に所定角θ1傾斜して、略上記ホッパー3の垂直面付近まで長く延びているとともに、例えば図7および図8に詳細に示すように、上記ホッパー3の側壁部3bの内周面に対応する外側面42c側の幅が他方側内側面42b側までの板厚幅と略等しく、かつ回転方向後方側背面部42dの幅よりも同回転方向前方側前面部42aの幅の方が相当に狭く形成されていて(1/2以下に)、上記内側面部42aが前方側から後方に大きく傾斜している。つまり、略L字状をしたすり潰し羽根4の外周側縦壁部4cが、前後方向に十分な厚みを有し、かつ全体として回転方向後方側に所定角θ1(図5参照)傾斜しているとともに、その断面形状が回転方向前方側から回転方向後方側に次第に断面積が拡大する台形状となっていて、圧砕押圧面としての前面部42aの幅を全体としての半径方向の幅(背面部42dの幅)に比べて1/2以下に小さくする一方、ホッパー3中央部側の内側面部42b側を同前面部42a側から背面部42d側への幅広の傾斜面とすることによって、従来と同様の必要な羽根幅を確保しながらも、回転時のモータ9の駆動負荷量が可能な限り小さくなるようにしている。

0038

さらに、上端部4dは、上記凹凸加工面30の上端部に対応する位置にあって、上記縦壁部4c上端のa部位置から回転方向前方側に所定角θ2(図5参照)だけ曲げ返され、かつ若干ホッパー3内中央部方向へのヒネリ角を加えて、例えば図9に示すような内外両側面部43b,43cおよび前、後両面部43a,43dが略等径で断面形状が平行4辺形状となる回転方向前方側下方への返し面部を有する構造に形成されている。

0039

つまり、すり潰し羽根4の上端部4dが、縦壁部4cの上端位置a部分から回転方向前方側に所定角θ2曲げ返され、かつ若干ホッパー3内中央方向にヒネられて、その前面部43aが回転方向前方側への返し面部を形成しており、すり潰されて縦壁部4cから上方側に移動しようとする大豆等の被加工食品材料をその前面部43a側返し面部によって回転方向前方側下方に連続的に掬い返すようになっている。

0040

一方、補助羽根50は、上記回転羽根4a〜4dの180°反対面側に位置して略ハブ40の基部側スカート部40aの半径幅と上下高さ分だけ立設されている。

0041

したがって、以上のような構成の場合、上記すり潰し羽根4がホッパー3の上方から見て時計方向右回り)に回転すると、例えば図10図11図12図13に示すように、上記回転羽根4a〜4dの水平部4b、縦壁部4c、上端部4d、補助羽根50の各部分で、それぞれ上記ホッパー3内に投入された大豆(初加工食品材料)のすり潰し加工に必要な次のような有効な作用が実現される。

0042

(1)水平部4bの作用
水平部4bは、ハット形のハブ40の外周面から、すり鉢形状のホッパー3の側壁部3b内周面付近まで略水平に延び、同ホッパー3の側壁部3b内周面付近で上記縦壁部4cに連続するようになっている。そして、図6に示すように回転方向前方側から後方側にかけては次第に断面積が拡大されるとともに、下方側から上方側にかけては断面積が次第に小さくなり、かつ回転方向前方側前面部41aが下方から上方に回転方向後方側に所定角傾斜した各々断面台形状に形成されているので、大豆すり潰し加工開始初期から中期における大豆等の被加工食品材料が、ホッパー3の底部3a上に多量に存在しても、例えば図10に示すように、それらの間をスムーズにくぐり抜けるとともに、幅の広い前面部41a側で、それらに適切な遠心力を作用させてホッパー3の側壁部3b内周面側に集める。

0043

(2)縦壁部4cの作用
縦壁部4cは、例えば図5に示すように、全体として十分な厚みを有し、回転方向後方側に所定角θ1傾斜しているとともに、図7および図8に示すように、下方から上方にかけて次第に細くなり、その外側面42cが、図1に示すように、上記すり鉢形状のホッパー3の側壁部3bの内周面に沿ってすり潰し効率良く回転する構造となっており、ホッパー3の凹凸加工面30を有する側壁部3b内周面に対応する外側面41c側の幅が内側面41b側までの板厚幅と略等しく、かつ回転方向前方側前面部42aの幅が狭く同回転方向後方側背面部42dの方の幅が広く形成されていて、上記内側面部42aは前方側から後方に傾斜している。つまり、略L字状をしたすり潰し羽根4の外周側縦壁部4cが全体として十分な厚みを有して回転方向後方側に所定角θ1(図5参照)傾斜しているとともに、その断面形状が回転方向前方側から回転方向後方側に次第に断面積が拡大する台形状となっていて、圧砕押圧面としての前面部42aを全体としての半径方向の幅に比べて1/2以下に小さくする一方、内側面部42b側を同前面部42a側から背面部42d側方向への傾斜面とすることによって、従来と同様の必要な羽根幅を確保しながらも、回転時のモータ9の駆動負荷量が可能な限り小さくなるようにしている。

0044

したがって、上述のようにしてホッパー3の側壁部3b側に寄せられる大豆等の被加工食品材料は、その凹凸加工面(すり鉢面)30と回転羽根4の縦壁部4cの回転方向側前面部41aおよび十分な厚さ幅の外側面41cとの間で効果的に圧砕されながら、効率良くすり潰されて行く。

0045

この場合、大豆の量が多いと、上述のようにホッパー3の上方側開口部に近い位置まで長く延びている縦壁部4cの回転負荷は大きく、小さな容量のモータでは過負荷運転を招くことになる。しかし、本実施の形態の構成では、上述のように、上記圧砕押圧面としての前面部41aは全体としての半径方向の幅(背面部42dの幅)に比べて半分以下に小さくする一方、内側面42b側を前方から後方に拡大する傾斜面とすることによって、図11図12のような作用を実現し、効率の良いすり潰し作用を実現するに必要な羽根幅を確保しながらも、回転時の負荷量が可能な限り小さくなるようにしている。したがって、従来のような過負荷によるモータの停止は生じなくなり、確実なすり潰し加工が実現される。

0046

(3)上端部4dの作用
回転羽根部分の上端部4dは、図5に示すように、縦壁部4cの上端a部位置から、回転方向前方側に所定角θ2だけ曲げ返され、かつ若干ホッパー3内中央方向にヒネられて回転方向前方から内側への返し面部を形成しており、上述のようにすり潰されて縦壁部4cから上方側に移動しようとする大豆等の被加工食品材料を当該返し面部としての前面部43aによって、例えば図13に示すように回転方向前方側から中央部側下方に連続的に掬い返すように働く。

0047

したがって、すり潰し作用が進行して粘度が高くなって来た大豆等の被加工食品材料が、従来のようにホッパー3の開口部付近に留って行くようなこともなく、均一かつ安定したすり潰し加工が継続的に実現される。

0048

(4)補助羽根50の作用
ホッパー3内中央部の回転中心であるハブ40部分では、すり潰し作用はもちろんのこと、周方向外方への遠心力の作用も期待できない。したがって、該ハブ40部分には、大豆等の食品材料を寄せ付けないことが必要となる。

0049

補助羽根50は、そのために設けられており、ハブ40部分に来る大豆等の被加工食品材料を遠心力で外周方向に跳ね返す作用を果たす。

0050

(餅つき機の場合)なお、上記食品加工機は、もちろん餅つき機としても使用することができ、その場合には上記すり潰し羽根4に変えて例えば前述の図16のような餅つき用の羽根61に付け変えられる。

0051

このような餅つき機としての構成によれば、ホッパー3内に入れられた餅米は、上記蒸気タンク16内からのヒータ15による加熱で発生させられた蒸気が、ホッパー3底部の蒸気孔19,19・・・を通じてホッパー3内に流入されることによって蒸し上げられる。蒸し上がった餅米は、モータ9により駆動される当該羽根61の回転により搗き上げられる。

0052

(実施の形態2)上述のように、本願発明のすり潰し羽根4は、図17に示す従来のすり潰し羽根62に比べて回転方向(前後方向)に相当な厚みを有し、主として、その縦壁部外側面42cとホッパー側壁部3bのすり鉢面(凹凸加工面30)との間で大豆等の被加工食品材料を効果的にすり潰すようになっているが、その場合、上記実施の形態1の構成では、縦壁部4cの上部側でホッパー側壁部3bとの間の隙間が大きく、その分すり潰し領域が狭くなる。

0053

そこで、本実施の形態では、例えば図14に示すように、縦壁部4c全体をホッパー3の側壁部3b面側に傾斜させ(L字角を拡大し)、上記上部側での隙間をも小さくして、よりすり潰し効果が高くなるようにしている。したがって、上記実施の形態1の場合に比べて、すり潰し性能が向上する。

0054

(実施の形態3)なお、上記実施の形態1および2の構成では、その何れにあってもホッパー3の側壁部3bの内周面に凹凸加工面30を設けるようにしたが、これは必須不可欠の要件ではなく、例えば図15に示すような従来のものと同様のフラットな内周面のホッパー3に対して同様のすり潰し羽根構造を適用しても略同様の作用および効果を得ることができる。

0055

(実施の形態4)また、上記各実施の形態では、餅つき機と兼用するように構成したが、すり潰し加工専用機として構成しても良いことは勿論である。その場合には、餅つき機特有の蒸気タンク16やヒータ15等の蒸気発生装置5が不要になり、機構、構造を大幅に簡素化することができる。

図面の簡単な説明

0056

図1本願発明の実施の形態1に係る食品加工機の全体構造を示す断面図である。
図2同食品加工機のすり潰し羽根の構造を示す正面図である。
図3同すり潰し羽根の構造を示す平面図である。
図4同すり潰し羽根の構造を示す斜視図である。
図5同すり潰し羽根の構造を示す側面図である。
図6図2のA−A線切断断面図である。
図7図2のB−B線切断断面図である。
図8図2のC−C線切断断面図である。
図9図2のD−D線切断断面図である。
図10図2のA−A線切断部における羽根水平部の作用を示す説明用断面図である。
図11図2のB−B線切断部における羽根縦壁部の作用を示す説明用断面図である。
図12図2のC−C線切断部における羽根縦壁部の作用を示す説明用断面図である。
図13上記すり潰し羽根上端部の返し面部の作用を示す説明用斜視図である。
図14本願発明の実施の形態2に係る食品加工機の全体構造を示す断面図である。
図15本願発明の実施の形態3に係る食品加工機の全体構造を示す断面図である。
図16従来の食品加工機の第1の使用例を示す断面図である。
図17従来の食品加工機の第2の使用例を示す断面図である。

--

0057

1は機体、2は駆動装置、3はホッパー、4はすり潰し羽根、4aは基部、4bは水平部、4cは縦壁部、4dは上端部、6はホッパー凸部、7は外装ケース、8は内装ケース、9はモータ、40はハブ、50は補助羽根である。

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