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技術 紙壁紙およびその施工法

出願人 アキレス株式会社
発明者 黒岩登志也上田和重及川俊一清村和明
出願日 2000年5月23日 (20年8ヶ月経過) 出願番号 2000-150849
公開日 2001年11月27日 (19年2ヶ月経過) 公開番号 2001-329494
状態 未査定
技術分野 特殊な装飾 装飾技術 紙(4)
主要キーワード 石膏ボード壁 紙製テープ 重ね切り 外側片 塩化ビニル系樹脂層 突き付け 室内装飾用 プリント加工
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2001年11月27日)のものです。
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図面 (6)

課題

端部に重ね代を設けることにより、壁面に貼着した際に壁紙の突き合わせ部に生じる目開きが少なく、施工が容易な紙壁紙およびその施工法を提供する。

解決手段

裏打紙2と、一層または複層化粧紙3とから構成される紙壁紙1Aであって、その縦方向の端部のうち、少なくとも片方の端部の裏打紙2が化粧紙3からはみ出してなる重ね代4を有することを特徴とする。収縮率伸び率が2〜5の紙を裏打紙2とすることが好ましい。紙壁紙1A,1Aを貼り合わせるに際し、一方の紙壁紙1Aの重ね代4を他方の紙壁紙1Aの端部の最下層となるように貼着させて目地部とすることを特徴とする。

概要

背景

概要

端部に重ね代を設けることにより、壁面に貼着した際に壁紙の突き合わせ部に生じる目開きが少なく、施工が容易な紙壁紙およびその施工法を提供する。

裏打紙2と、一層または複層化粧紙3とから構成される紙壁紙1Aであって、その縦方向の端部のうち、少なくとも片方の端部の裏打紙2が化粧紙3からはみ出してなる重ね代4を有することを特徴とする。収縮率伸び率が2〜5の紙を裏打紙2とすることが好ましい。紙壁紙1A,1Aを貼り合わせるに際し、一方の紙壁紙1Aの重ね代4を他方の紙壁紙1Aの端部の最下層となるように貼着させて目地部とすることを特徴とする。

目的

効果

実績

技術文献被引用数
1件
牽制数
2件

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請求項1

裏打紙と、一層または複層化粧紙とから構成される紙壁紙であって、その幅方向の端部のうち、少なくとも片方の端部の裏打紙が化粧紙からはみ出してなる重ね代を有することを特徴とする紙壁紙。

請求項2

収縮率伸び率が1.5〜5の紙を裏打紙とすることを特徴とする請求項1記載の紙壁紙。

請求項3

幅方向の一方の端部の裏打紙が化粧紙からはみ出してなる重ね代を有し、他方の端部の化粧紙が裏打紙からはみ出してなるはみ出し部を有することを特徴とする請求項1または2記載の紙壁紙。

請求項4

2枚以上の紙壁紙を隣接させて壁面に貼り合わせるに際し、一方の紙壁紙の重ね代を他方の紙壁紙の端部の最下層となるように貼着させて目地部とすることを特徴とする紙壁紙施工法

技術分野

0001

本発明は、端部に重ね代を設けることにより、壁面に貼着した際に紙壁紙目地部に生じる目開きが少なく、施工が容易な紙壁紙およびその施工法に関する。

0002

従来より、室内装飾用内装材として用いられる壁紙としては、裏打紙上塩化ビニル系樹脂層を形成した言わゆる塩ビ壁紙が広く使用されている。ところで、近年の天然物指向の増大に伴い、紙壁紙が見直され、様々なものが開発され、紙壁紙が上記の塩ビ壁紙に代わって広く使用されるようになって来ている。

0003

紙壁紙の施工方法としては、一般には、従来の塩ビ壁紙の場合と同様に、例えば、図4(A)に示すように、石膏ボードの壁面9に貼着した紙壁紙11,11(12,12が裏打紙、13,13が化粧紙)の部を重ねて図中CあるいはC′で示す部分で切断し、不要な耳部11′や11″を取り除き、図4(B)に示すような目地部Jを作る「重ね切り法」、あるいは図5(A)に示すように、貼着に先立って、紙壁紙11,11の不要な耳部を切除し、図5(B)に示すように、両紙壁紙の端部同士を突き合わせて貼着し、目地部Jを作る「突き付け法」などがある。

0004

しかし、紙壁紙は、主素材紙材であるために、水分による壁紙の幅方向伸縮が大きく、施工時の施工による水分を含むと幅方向に伸び、施工後に水分が蒸発すると幅方向に縮むため、目地部Jの目開きが発生する。加えて、壁面への貼着後においても、雰囲気中の水分により、この幅方向への伸縮を繰り返し、通常の塩ビ壁紙と比較して、目地部Jにおける目開きや突き上げが、非常に大きく生じるといった問題を抱えている。

0005

こうした問題を解決するために、従来は、施工時に紙壁紙の目地部が位置する壁面部分に、和紙製テープ目地材のような役割を持たせて貼着しておく場合がある。このテープ上に目地部が位置するように紙壁紙を貼着施工すれば、和紙の伸縮は裏打紙のそれより大きいので、和紙製のテープが水分による紙壁紙の伸縮をある程度防止すると共に、このテープの存在によって多少の目開きがあったとしても目立つことはない。

0006

しかし、上記の施工法は、壁面の所定位置に和紙製のテープを入れるという作業をしなければならないために、通常の施工法よりも手間がかかり作業性に問題がある上、和紙製のテープを使用するためコストアップにもつながるという問題があった。

課題を解決するための手段

0007

本発明者らは、紙壁紙の目地部における目開きが少なく、かつ容易に施工できる紙壁紙について鋭意検討を行った結果、紙壁紙の端部に重ね代を設けた紙壁紙を用い、この重ね代において紙壁紙同士を重ねて壁面に貼着することにより、これらが達成されることを見出し、本発明を完成するに至った。

0008

すなわち、本発明は、裏打紙と、一層または複層の化粧紙とから構成される紙壁紙であって、その幅方向の端部のうち、少なくとも片方の端部の裏打紙が化粧紙からはみ出してなる重ね代を有することを特徴とする紙壁紙を要旨とする。また、本発明は、2枚以上の紙壁紙を隣接させて壁面に貼り合わせるに際し、一方の紙壁紙の重ね代を他方の紙壁紙の端部の最下層となるように貼着させて目地部とすることを特徴とする紙壁紙施工法をも要旨とする。なお、この施工方法は、本発明の紙壁紙のみを施工する場合と、本発明の紙壁紙と通常の紙壁紙とを混用して施工する場合とを含む。

0009

本発明の紙壁紙における重ね代は、紙壁紙の幅方向の端部のうち、少なくとも片方の端部において設けられるものであって、裏打紙の端部を化粧紙の端部からはみ出させることで構成される。重ね代の幅は、特に制限されないが、一般には5〜50mm、好ましくは10〜30mmとする。重ね代の幅が5mm未満では、重ね代として有効に機能しないことがあるため、目地部における目開きを防ぐ効果が有効に得られないおそれもある上、施工する際に重ね代のみがめくれ上がるなどして作業性が低下する場合がある。重ね代の幅を50mmより広く設けても、目地部における目開きを防ぐ効果にさほどかわりはないにもかかわらず、裏打紙の使用量が多くなるため、コストアップにつながる。

0010

本発明の紙壁紙において、重ね代を設ける側と反対側の端部は、裏打紙と化粧紙とを面一に構成してもよいし、化粧紙を裏打紙からはみ出させて、はみ出し部を有するように構成してもよい。この化粧紙のはみ出し幅も、特に制限されず、上記の重ね代と同一としてもよいし、それ以下あるいは以上としてもよい。また、両端部に重ね代を有する構成としてもよい。この構成の紙壁紙の場合は、通常の壁紙や、両端部における化粧紙が裏打紙からはみ出している構成の壁紙(この壁紙における化粧紙のはみ出し幅も、特に制限せず、上記の重ね代と同一であっても、それ以下あるいは以上であってもよい)と併用して使用することが好ましい。

0011

本発明の紙壁紙において、裏打紙としては、内装材の基材として一般に用いられるものを使用することができるが、その収縮率伸び率が1.5〜5、好ましくは2〜4の紙を用いることにより、より有効に目地部の目開きを防ぐことができる。ここで、伸び率とは〔(b/a)−1〕×100(%)、収縮率とは〔(c/b)−1〕×100(%)で表される(ただし、aは、任意に測定した紙材の横方向の長さ、bは、その紙材を水に20分間浸して取り出し、即座に測定した紙材の横方向の長さ、cは、水に20分間浸した紙材を40℃のオーブンで1時間乾燥し、1時間室温にて放置した後に測定した紙材の横方向の長さである)。収縮率/伸び率が1.5未満であると、目地部の目開きを防ぐ効果が有効に得られない場合もあり、5より大きいと、紙材の強度に問題がある場合があるほか、目地部における突き上げが生じるおそれがある。

0012

この収縮率/伸び率が1.5〜5の紙材としては、例えば、クレープ紙(60g/m2のもので、収縮率/伸び率=3.0)、和紙(15g/m2のもので収縮率/伸び率=3.3)などが挙げられる。

0013

上記の裏打紙は、坪量が5〜100g/m2、好ましくは30〜80g/m2のものを用いることが好ましい。坪量がこれより大きいと、重ね代の厚みがありすぎるため、重ね代に壁紙同士を重ねて貼着した際に、壁面が平滑でなくなり、重ね代の部分が浮き出てしまう場合があり、坪量がこれ未満であると、裏打紙としての強度に欠ける場合がある。

0014

上記の裏打紙は、そのパルプ原料に、例えば、不透明性表面平滑性隠蔽性、柔軟性、難燃性などを向上させるためのクレーカオリン焼成カオリンタルク炭酸カルシウム酸化チタンなど;自己消火性を有する水酸化アルミニウム水酸化マグネシウムなどの填料紙力増強剤湿潤紙力増強剤凝集定着剤;PH調整剤;歩留向上剤内添サイズ剤染料などの通常使用される添加剤を添加したものであってもよいし、その表面や裏面に難燃剤などを塗布あるいは含浸したものなどであってもよい。

0015

なお、裏打紙は、一層(1枚の紙)としてもよいし、複層(複数枚の紙を重ねる)としてもよい。複層の場合の収縮率/伸び率は、裏打紙全体として1.5〜5であればよく、また坪量も、裏打紙全体として上記の範囲であればよい。

0016

本発明の紙壁紙において、化粧紙は、内装材の化粧紙として一般に用いられるもの、例えば、一般紙グラビア印刷フレキソ印刷などのプリント加工エンボス加工などを施したものなどを使用することができる。また、化粧紙は、一層(1枚の紙)としてもよいし、複層(複数枚の紙を重ねる)としてもよい。複層にすることで壁紙のボリューム感や強度を増すことができる。複層にする場合は、上記のプリント加工は、最上層の表面にのみ施し、エンボス加工はこの表面のみに施してもよいし、複数の層の全てに施してもよい。

0017

上記の化粧紙は、裏打紙と同様、そのパルプ原料に、例えば、不透明性、表面平滑性、隠蔽性、柔軟性、難燃性などを向上させるためのクレー、カオリン、焼成カオリン、タルク、炭酸カルシウム、酸化チタンなど;自己消火性を有する水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウムなどの填料;紙力増強剤;湿潤紙力増強剤;凝集・定着剤;PH調整剤;歩留向上剤;内添サイズ剤;染料などの通常使用される添加剤を添加したものであってもよいし、その表面や裏面に難燃剤などを塗布あるいは含浸したものなどであってもよい。

0018

本発明の紙壁紙の具体的態様は、前記したように、(1)幅方向の端部のうち、片方の端部の裏打紙が化粧紙からはみ出すことにより、片端部のみに裏打紙からなる重ね代を有するもの、(2)幅方向の両端部の裏打紙が化粧紙からはみ出すことにより、両端部に裏打紙からなる重ね代を有するもの、(3)幅方向の端部のうち、片方の端部の裏打紙が化粧紙からはみ出し、かつ他方の端部の化粧紙が裏打紙からはみ出すことにより、片方の端部に裏打紙からなるはみ出し部を有し、かつ他方の端部に化粧紙からなるはみ出し部を有するもの、の3種類となる。

0019

従来の紙壁紙は、例えば、レジスターマークグラデーションマークなどが表示されているいわゆる耳部を付けたままで製品化し、壁面への貼着時における糊付け作業の際に、所定の壁紙寸法になるように耳部を含めてスリットしたり、あるいは製造時に耳部をスリットし、所定の壁紙寸法で製品化する等が行われている。これに対し、本発明の紙壁紙は、化粧紙の幅を所定の壁紙寸法とし、この化粧紙の幅に対して所定の重ね代を有する幅の裏打紙を貼り合わせたものである。本発明における重ね代は、従来の耳部とは異なるもので、従来の紙壁紙における耳部によっては、本発明の効果を得ることができない。

0020

従って、本発明の紙壁紙の製造方法は、例えば、次のようになものがある。(1)の態様の紙壁紙は、所定の壁紙寸法を有する化粧紙の幅に対して、設けたい重ね代の幅分だけ長い幅を有する裏打紙を用い、化粧紙と裏打紙の片方の端部を合わせて両紙を貼り合わせることにより製造することができる。(2)の態様の紙壁紙は、所定の壁紙寸法を有する化粧紙の幅に対して、それぞれの端部に設けたい重ね代の幅分だけ長い幅を有する裏打紙を用い、裏打紙の中央に化粧紙を貼り合わせることにより製造することができる。(3)の態様の紙壁紙は、同幅の裏打紙と化粧紙を用い、設けたい重ね代の幅分だけ互いにずらして貼り合わせたり、あるいは所定の壁紙寸法を有する化粧紙の幅に対して、はみ出し分だけ短く、かつ設けたい重ね代の幅分だけ長い幅を有する裏打紙を用い、裏打紙と化粧紙とをこれらの寸法分だけ互いにずらして貼り合わせることにより製造することができるが、前者の同幅の裏打紙と化粧紙を用いる方法が施工性の面で好ましい。

0021

なお、本発明の紙壁紙において、化粧紙がレジスターマークやグラデーションマークなどが表示されている耳部を有する場合は、予め耳部を裁断して、裏打紙と貼り合わせることが好ましい。

0022

本発明の紙壁紙を製造する際に裏打紙と化粧紙とを貼り合わせるために用いる接着剤としては、紙壁紙の各層を接着するために一般に用いられるものを使用することができるが、例えば、アクリル系エマルジョン酢酸ビニル系エマルジョン酢酸ビニルエチレン系エマルジョン澱粉糊などを挙げることができ、これらを単独で用いてもよいし、所定量ずつ混合して用いることもできるし、必要に応じて各種添加剤を配合してもよい。使用量は、用いる裏打紙や化粧紙の坪量などにもよるが、10〜100g/m2、好ましくは20〜80g/m2が適している。また、化粧紙や裏打紙を複層とする場合も、これと同様の接着剤を用いることができ、使用量も同程度で構わない。接着剤の量が多すぎれば、裏打紙と化粧紙とを接着する効果にさほどかわりがないにもかかわらず、経済的に不利となるばかりでなく、施工時の作業性を欠く場合がある。接着剤の量が少なすぎると、各層が剥がれてしまうことがある。

0023

次に、石膏ボードなどの壁面に本発明の紙壁紙を施工する方法について、上記の紙壁紙の態様に基づき、例を挙げて説明する。(1)の態様の紙壁紙(以下、(1)の紙壁紙と記載することがある。)を用い、貼り合わされる側の壁紙としても(1)の紙壁紙を用いて壁面にこれらを施工する場合は、先に(1)の紙壁紙を壁面に貼着し、次にこの裏打紙からなる重ね代の上に貼り合わされる側の(1)の紙壁紙の重ね代を有さない方の端部を重ね、かつこの重ね部における(1)の紙壁紙の端部を既に貼着されている(1)の紙壁紙の化粧紙の端部に突き合わせて、貼着施工する。これにより、貼り合わせた側の(1)の紙壁紙の裏打紙からなる重ね代が空くこととなり、ここに順次、上記と同様にして紙壁紙を貼着できる。

0024

先に壁面に貼着する壁紙として(2)の態様の紙壁紙(以下、(2)の紙壁紙と記載することがある。)を用い、この両端部にあるそれぞれの裏打紙からなる重ね代において、それぞれ貼り合わされる側の壁紙として通常の紙壁紙を用いて上記と同様に貼着する。このように、(2)の紙壁紙と通常の紙壁紙とを交互に貼着することで、両端に重ね代を残すことなく、紙壁紙の貼着施工を行うことができる。

0025

(3)の態様の紙壁紙(以下、(3)の紙壁紙と記載することがある。)の貼着施工方法は、(1)の紙壁紙の貼着施工方法と同様であるが、隣接する一方の端部の重ね代の上に重なる部分に裏打紙が存在しないので、貼着施工の際に、段差が生じることなく、美麗な外観での仕上がりとなる。

0026

上記の施工法は、紙壁紙を貼着する壁面の広さや形状などにより、(1)〜(3)の紙壁紙および通常の紙壁紙を、適宜選択し、組み合わせて使用することもできる。

0027

本発明の紙壁紙を壁面に貼着する施工方法では、紙壁紙の目地部において、裏打紙の重ね代部が最下層となって施工され目地部となるため、和紙製のテープを用いた場合と同様の効果を得ることができ、紙壁紙の目地部に生じる目開きを有効に防ぐことができる。

0028

一般に、紙材は水分がしみこむことにより、横方向に膨張し、乾燥することにより膨張した幅よりも収縮するという性質を有する。紙壁紙を施工する場合も、施工糊などの水分を紙壁紙に塗布し、施工後には乾燥するという環境下にあるため、紙壁紙が収縮し、その目地部において目開きを生じやすい。

0029

本発明の紙壁紙を用いることにより、有効にその目地部における目開きを防止できるのは、その裏打紙からなる重ね代の収縮によるもので、裏打紙からなる重ね代と貼り合わされる側の紙壁紙の裏打紙同士が重なり、最下層に位置する重ね代が目地部となって、これら裏打紙が互いに収縮しようとする力を中和・分散するため、目地部において目開きを生じない。

0030

また、貼り合わせる側の紙壁紙が化粧紙からなるはみ出し部を有するものを用いる場合は、裏打紙からなる重ね代に貼り合わせる側の紙壁紙の裏打紙は重ならず、化粧紙と裏打紙とが重なることとなり、裏打紙からなる重ね代(すなわち目地部)が収縮して、貼り合わされた側の紙壁紙の化粧紙からなるはみ出し部を引っ張り、目開きを有効に防止することができる。

0031

裏打紙として、収縮率/伸び率が1.5〜5の紙を用いることにより、本発明の紙壁紙における上記の目開き防止作用をより一層良好なものとすることができる。また、この収縮率/伸び率を有する裏打紙を用いる場合において、化粧紙の収縮率/伸び率を、裏打紙のそれより小さいものとすれば、この作用はさらに良好となる。

0032

図1は本発明の紙壁紙の断面図であり、図2図3は本発明の紙壁紙を壁面に貼着した状態を示す断面図であり、図4図5は従来の紙壁紙を壁面に貼着した状態を示す断面図である。図中の1A、1B、1Cは本発明の紙壁紙、2は裏打紙、3は化粧紙、4は裏打紙からなる重ね代、5は化粧紙のはみ出し部、9は石膏ボード壁面をそれぞれ示している。

0033

実施例1
坪量60g/m2の上質紙と、坪量55g/m2の上質紙とを、接着剤として酢酸ビニル−エチレンエマルジョンを30g/m2塗布して貼り合わせ、その外側片面(表面)にメッシュによるグラビア印刷機を用いてグラビアインクにより模様印刷し、エンボス加工を施した後、両方の耳部をスリットし不要な箇所を除去した2層の上質紙を化粧紙3に用い、この外側他面(裏面)にロールコーターによって上記と同じ接着剤を30g/m2塗布した。坪量60g/m2のクレープ紙(収縮率/伸び率=3.34)であって、上記の化粧紙3よりも幅が20mm広いものを裏打紙2として用い、両者の幅方向の端部のうち、片方の端部を合わせて貼り合わせ、ニップローラーにて5kg/cm2の圧力をかけて接着した。これにより、幅方向の端部のうち、片方の端部に20mmの裏打紙からなる重ね代4を有する本発明の紙壁紙1Aを得た(図1(A))。

0034

実施例2
化粧紙3(実施例1の化粧紙3と同構成、同寸法)よりも幅が40mm広い裏打紙2(実施例1の裏打紙2と同構成)を用い、化粧紙3を裏打紙2の中央に貼り合わせることにより、縦方向の両端部に20mmの裏打紙からなる重ね代4を有するようにする以外は、実施例1と同様の方法により本発明の紙壁紙1Bを得た(図1(B))。

0035

実施例3
同幅の化粧紙3(実施例1の化粧紙3と同構成)と裏打紙2(実施例1の裏打紙2と同構成)を用い、それらを20mmずらして貼り合わせることにより、縦方向の端部のうち、片方の端部に20mmの裏打紙からなる重ね代4を有し、他方の端部に20mmの化粧紙からなるはみ出し部5を有するようにする以外は、実施例1と同様の方法により本発明の紙壁紙1Cを得た(図1(C))。

0036

実施例4
実施例1で得られた本発明の紙壁紙1Aを2枚、石膏ボード壁面に、次の態様で貼着した。2枚の紙壁紙1Aのそれぞれの裏面に施工糊(ヤヨイ化学社製、ルーアマイルド10重量部に対し、水6重量部で希釈したもの)を約160g/m2塗布して20分間放置した後、石膏ボード壁面9に貼着した。貼着した紙壁紙1Aの裏打紙2からなる重ね代4の上に、貼り合わされる側の紙壁紙1Aの端部を、両者の紙壁紙1A,1Aの裏打紙2,2同士が重なり合うように、なおかつ化粧紙3,3の端部が突き合わさるように施工した(図2)。その後、室温にて2週間放置し、紙壁紙1A,1Aの目地部(化粧紙3,3の目地部J)における目開きを測定したところ、0〜0.01mmであり、目開きは殆ど発生していないことが確認された。

0037

実施例5
貼り合わされる側の壁紙として実施例3で得られた本発明の紙壁紙1Cを用い、実施例1で得られた本発明の紙壁紙1Aの裏打紙2からなる重ね代4の上に、貼り合わされる側の紙壁紙1Cの化粧紙3からなるはみ出し部5が重なり合い、両者の裏打紙2,2同士、および化粧紙3,3同士が突き合わさるように施工した以外は、実施例4と同様に行った(図3)ところ、紙壁紙1A,1Cの目地部(化粧紙3,3同士の目地部J)における目開きは0〜0.01mmであり、目開きが殆ど発生していないことが確認された。

0038

比較例1
裏打紙2からなる重ね代4がない以外は実施例1と同様な紙壁紙(通常の紙壁紙)11を2枚用い、実施例1と同様にして、図5(A)(B)に示す突き付け施工法により石膏ボード壁面9に壁紙を貼着した。その後、室温にて2週間放置し、壁紙11,11の目地部Jにおける目開きを測定したところ、0.02〜0.04mmであり、僅かながら目開きが発生していることが確認された。

0039

比較例2
図4(A)(B)に示す重ね切り施工法により、C′で切断し、図面に対し右側の紙壁紙11の切除部11′は除去し、左側の紙壁紙11の切除部11″は除去しない以外は、比較例1と同様にして石膏ボード壁面9に壁紙を貼着施工し目開きの測定を行ったところ、壁紙の目地部における目開きは0.03〜0.05mmであり、顕著な目開きが発生していることが確認された。

0040

比較例3
図4(A)(B)に示す重ね切り施工法により、Cで切断し、図面に対し左右の紙壁紙11,11の切除部11″,11′を除去する以外は、比較例1と同様にして石膏ボード壁面9に壁紙を貼着施工し目開きの測定を行ったところ、壁紙の目地部における目開きは0.05〜0.06mmであり、顕著な目開きが発生していることが確認された。

0041

以上の実施例および比較例の結果から明らかなように、本発明の紙壁紙における目地部の目開きに比して、従来の紙壁紙における目地部では、2倍以上もの目開きが生じ、本発明の紙壁紙とその施工法が極めて優れたものであることが判る。

発明の効果

0042

本発明の紙壁紙を用いて施工することにより、その重ね代が目地部となって従来の和紙製テープを用いた場合と同様に、目開きを有効に防止する働きを有するため、和紙製テープを用いずとも目地部における目開きが生ぜず、施工時の作業性が向上するとともに、コストダウンを図ることが可能となった。

図面の簡単な説明

0043

図1本発明の紙壁紙の実施態様例を説明するための断面図で、(A)が片方の端部に裏打紙からなる重ね代を有するもの、(B)が両方の端部に裏打紙からなる重ね代を有するもの、(C)が片方の端部に裏打紙からなる重ね代を、他方の端部に化粧紙からなるはみ出し部を有するものである。
図2図1(A)に示す本発明の紙壁紙同士の貼着施工法を説明するための断面図である。
図3図1(A)に示す本発明の紙壁紙と、図1(C)に示す本発明の紙壁紙との貼着施工法を説明するための断面図である。
図4従来の紙壁紙の貼着施工法の1つを説明するための断面図である。
図5従来の紙壁紙の貼着施工法の他の1つを説明するための断面図である。

--

0044

1A,1B,1C 本発明の紙壁紙
1′ 通常の紙壁紙
2裏打紙
3化粧紙
4 裏打紙からなる重ね代
5 化粧紙からなるはみ出し部
9石膏ボード壁面
J目地部

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