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技術 樹脂組成物

出願人 東ソー株式会社
発明者 田中保巳沖崎章夫
出願日 2000年5月15日 (20年3ヶ月経過) 出願番号 2000-147481
公開日 2001年11月20日 (18年9ヶ月経過) 公開番号 2001-323112
状態 特許登録済
技術分野 高分子物質の処理方法 高分子成形体の製造 高分子組成物
主要キーワード 破断時伸び率 難燃化性能 難燃性樹脂成形品 着色試験 直接射出成形 マスターバッチ混練 難燃性ポリマー ニポロンハード
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課題

オレフィン系樹脂を、熱着色が少なくかつ、優れた機械的物性を保持して難燃化することができる難燃剤マスターバッチとして利用できる樹脂組成物、それを配合してなる難燃性樹脂組成物、更に、熱着色が少なくかつ、難燃性、機械的物性に優れた難燃性樹脂成形品を提供する。

解決手段

有機ハロゲン化物難燃剤(A)、難燃助剤(B)、及び180℃における溶融粘度ηが0.1≦η≦200(Pa・s)であるオレフィン系熱可塑性樹脂(C)とからなる樹脂組成物と、オレフィン系樹脂(D)100重量部に対して、この樹脂組成物を難燃剤マスターバッチとして5〜50重量部配合してなる難燃性樹脂組成物と、更には、オレフィン系樹脂(D)とこの樹脂組成物とを混合機予備混合した後、その予備混合物直接成形機に供給し、成形して難燃性樹脂成形品を得る。

概要

背景

従来オレフィン系樹脂等の難燃化は、樹脂難燃剤を添加し複合化する、難燃性樹脂ブレンドし複合化する、難燃性モノマーとの反応により難燃性ポリマーを作る等の方法で行われている。

これらの中で一般的に行われている方法が、の樹脂に難燃剤を添加し複合化する方法であり、多くの樹脂の難燃化はこの方法で行われている。この方法において、難燃剤としては有機ハロゲン化物系難燃剤が、また難燃助剤としては三酸化アンチモンが通常使用されており、この組み合わせはオレフィン系樹脂に高い難燃性を付与できることが知られている。

オレフィン系樹脂に有機ハロゲン化物系難燃剤及び三酸化アンチモンを添加し複合化し、難燃性の成形品を得る方法としては、例えば、(イ)オレフィン系樹脂に有機ハロゲン化物系難燃剤と三酸化アンチモンを混合し、それを二軸押出機等の溶融混練装置を用いて難燃樹脂組成物を製造し、その難燃樹脂組成物を射出成形機等の成形機成形する方法(以下、コンパウンド射出成形法と言う)、(ロ)バインダー樹脂に有機ハロゲン化物系難燃剤と三酸化アンチモンを高濃度に混合し、それを二軸押出機等の混練装置を用いて難燃マスターバッチを製造し、更にその難燃マスターバッチとオレフィン系樹脂とを混合し、それを単軸押出機等の溶融混練装置を用いて難燃樹脂組成物を製造し、その難燃樹脂組成物を射出成形機等の成形機で成形する方法(以下、マスターバッチ混練射出成形法と言う)、(ハ)バインダー樹脂に有機ハロゲン化物系難燃剤と三酸化アンチモンを高濃度に混合し、それを二軸押出機等の混練装置を用いて難燃マスターバッチを製造し、その難燃マスターバッチとオレフィン系樹脂とを混合機予備混合した後、その予備混合物直接射出成形機等の成形機に供給し、成形する方法(以下、マスターバッチ直接射出成形法と言う)等で行われている。

概要

オレフィン系樹脂を、熱着色が少なくかつ、優れた機械的物性を保持して難燃化することができる難燃剤マスターバッチとして利用できる樹脂組成物、それを配合してなる難燃性樹脂組成物、更に、熱着色が少なくかつ、難燃性、機械的物性に優れた難燃性樹脂成形品を提供する。

有機ハロゲン化物系難燃剤(A)、難燃助剤(B)、及び180℃における溶融粘度ηが0.1≦η≦200(Pa・s)であるオレフィン系熱可塑性樹脂(C)とからなる樹脂組成物と、オレフィン系樹脂(D)100重量部に対して、この樹脂組成物を難燃剤マスターバッチとして5〜50重量部配合してなる難燃性樹脂組成物と、更には、オレフィン系樹脂(D)とこの樹脂組成物とを混合機で予備混合した後、その予備混合物を直接成形機に供給し、成形して難燃性樹脂成形品を得る。

目的

本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、オレフィン系樹脂に配合した場合、熱着色が少なくかつ、難燃性、機械的物性に優れた難燃性樹脂組成物を得ることのできる難燃剤マスターバッチとして使用することができる樹脂組成物と、オレフィン系樹脂とこの樹脂組成物とを混合機で予備混合した後、その予備混合物を直接成形機に供給し、成形することで、熱着色が少なくかつ、難燃性、機械的物性に優れた難燃性樹脂成形品とを提供するものである。

効果

実績

技術文献被引用数
1件
牽制数
0件

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請求項1

有機ハロゲン化物難燃剤(A)、難燃助剤(B)、及び180℃において、剪断速度6.08(1/sec)で測定した溶融粘度ηが0.1≦η≦200(Pa・s)であるオレフィン系熱可塑性樹脂(C)とからなり、有機ハロゲン化物系難燃剤(A)と難燃助剤(B)との合計の比率が60〜95重量%で、かつ0.1≦(B)/(A)≦2.0(重量比)である樹脂組成物

請求項2

有機ハロゲン化物系難燃剤(A)が、下記式で示されるハロゲン化ビスフェノールビスハロアルキルエーテル)系化合物より選ばれる1種以上の難燃剤であることを特徴とする請求項1に記載の樹脂組成物。

請求項

ID=000002HE=025 WI=067 LX=0265 LY=1100(式中、Aはアルキレン基アルキリデン基カルボニル基、−O−、−S−、−SO−、−SO2−基を示し、アルキレン基及びアルキリデン基はその一部がベンゼン環の他の位置に結合して環状構造を形成していてもよい。また、アルキレン基及びアルキリデン基は更にハロゲンアルケニル基アリール基ハロゲン化アリール基で置換されていてもよい。Xは臭素又は塩素原子。n、mは整数で、n+m=1〜8。RはCiH2i+1-zYzで示されるハロゲン化アルキル基で、Yは臭素又は塩素原子であり、i=1〜8、z=1〜2i+1。)

請求項3

難燃助剤(B)が、アンチモン化合物スズ化合物モリブデン化合物ジルコニウム化合物及びホウ素化合物からなる群より選ばれる1種以上であることを特徴とする請求項1乃至請求項2のいずれかに記載の樹脂組成物。

請求項4

オレフィン系樹脂(D)100重量部に対して、請求項1乃至請求項3に記載の樹脂組成物を5〜50重量部配合してなる難燃性樹脂組成物

請求項5

オレフィン系樹脂(D)がプロピレン系樹脂であることを特徴とする請求項4に記載の難燃性樹脂組成物。

請求項6

オレフィン系樹脂(D)がエチレン系樹脂であることを特徴とする請求項4に記載の難燃性樹脂組成物。

請求項7

オレフィン系樹脂(D)と、請求項1乃至請求項3に記載の樹脂組成物とを混合機予備混合した後、その予備混合物直接成形機に供給し、成形してなることを特徴とする難燃性樹脂成形品

--

0001

本発明は、樹脂難燃性を付与するための難燃剤マスターバッチとして使用することができる樹脂組成物、及びそれを配合してなる難燃性樹脂組成物、並びにオレフィン系樹脂とこの樹脂組成物とを混合機予備混合した後、その予備混合物直接成形機に供給し、成形してなる難燃性樹脂成形品に関するものであり、熱着色が少なくかつ、難燃性、機械的物性に優れた難燃性樹脂組成物、並びに難燃性樹脂成形品を提供するものである。

背景技術

0002

従来オレフィン系樹脂等の難燃化は、樹脂に難燃剤を添加し複合化する、難燃性樹脂ブレンドし複合化する、難燃性モノマーとの反応により難燃性ポリマーを作る等の方法で行われている。

0003

これらの中で一般的に行われている方法が、の樹脂に難燃剤を添加し複合化する方法であり、多くの樹脂の難燃化はこの方法で行われている。この方法において、難燃剤としては有機ハロゲン化物系難燃剤が、また難燃助剤としては三酸化アンチモンが通常使用されており、この組み合わせはオレフィン系樹脂に高い難燃性を付与できることが知られている。

0004

オレフィン系樹脂に有機ハロゲン化物系難燃剤及び三酸化アンチモンを添加し複合化し、難燃性の成形品を得る方法としては、例えば、(イ)オレフィン系樹脂に有機ハロゲン化物系難燃剤と三酸化アンチモンを混合し、それを二軸押出機等の溶融混練装置を用いて難燃樹脂組成物を製造し、その難燃樹脂組成物を射出成形機等の成形機で成形する方法(以下、コンパウンド射出成形法と言う)、(ロ)バインダー樹脂に有機ハロゲン化物系難燃剤と三酸化アンチモンを高濃度に混合し、それを二軸押出機等の混練装置を用いて難燃マスターバッチを製造し、更にその難燃マスターバッチとオレフィン系樹脂とを混合し、それを単軸押出機等の溶融混練装置を用いて難燃樹脂組成物を製造し、その難燃樹脂組成物を射出成形機等の成形機で成形する方法(以下、マスターバッチ混練射出成形法と言う)、(ハ)バインダー樹脂に有機ハロゲン化物系難燃剤と三酸化アンチモンを高濃度に混合し、それを二軸押出機等の混練装置を用いて難燃マスターバッチを製造し、その難燃マスターバッチとオレフィン系樹脂とを混合機で予備混合した後、その予備混合物を直接射出成形機等の成形機に供給し、成形する方法(以下、マスターバッチ直接射出成形法と言う)等で行われている。

発明が解決しようとする課題

0005

しかしこれらの方法において、コンパウンド射出成形法では、オレフィン系樹脂中に有機ハロゲン化物系難燃剤や三酸化アンチモンを均一に分散させ優れた難燃性を有する成形品を得るには、コンパウンドの溶融混練において高温かつ高剪断速度混練条件が必須となるため、樹脂劣化による組成物の機械的物性の低下や熱劣化による成形品の着色が問題となった。マスターバッチ混練射出成形法でも、オレフィン系樹脂中に有機ハロゲン化物系難燃剤や三酸化アンチモンを均一に分散させ、優れた難燃性を有する成形品を得るには、マスターバッチとオレフィン系樹脂との混練において、高温かつ高剪断速度の混練条件が必須となるため、コンパウンド射出成形法と同様の問題を抱えていた。また、マスターバッチ直接射出成形法では、高温、高剪断速度の混練を行えないことから、オレフィン系樹脂中でのマスターバッチの分散性が劣るため、難燃性が低下する問題を抱えており、充分な難燃性を得るためには、オレフィン系樹脂に対するマスターバッチの配合重量比を高くする必要があり、その結果として組成物の機械的物性を低下させる問題を抱えていた。

0006

本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、オレフィン系樹脂に配合した場合、熱着色が少なくかつ、難燃性、機械的物性に優れた難燃性樹脂組成物を得ることのできる難燃剤マスターバッチとして使用することができる樹脂組成物と、オレフィン系樹脂とこの樹脂組成物とを混合機で予備混合した後、その予備混合物を直接成形機に供給し、成形することで、熱着色が少なくかつ、難燃性、機械的物性に優れた難燃性樹脂成形品とを提供するものである。

課題を解決するための手段

0007

本発明者らは、従来の欠点を解消し、熱着色が少なくかつ、難燃性、機械的物性に優れた難燃性樹脂組成物並びにその成形品を得るべく鋭意検討した結果、特定の溶融粘度範囲を有するオレフィン系熱可塑性樹脂に、有機ハロゲン化物系難燃剤と難燃助剤とを高濃度に配合した樹脂組成物を難燃剤マスターバッチとして用いると、この樹脂組成物を配合してなる難燃性樹脂組成物は、熱着色が少なくかつ、難燃性、機械的物性に優れること、またオレフィン系樹脂とこの樹脂組成物とを混合機で予備混合した後、その予備混合物を直接成形機に供給し、成形することで、熱着色が少なくかつ、難燃性、機械的物性に優れた難燃性樹脂成形品を容易に得られることを見出し、本発明を完成するに至った。

0008

すなわち本発明は、有機ハロゲン化物系難燃剤(A)、難燃助剤(B)、及び180℃における溶融粘度ηが
0.1≦η≦200(Pa・s)
であるオレフィン系熱可塑性樹脂(C)とからなる樹脂組成物と、オレフィン系樹脂(D)100重量部に対して、この樹脂組成物を5〜50重量部配合してなる難燃性樹脂組成物と、更には、オレフィン系樹脂(D)とこの樹脂組成物とを混合機で予備混合した後、その予備混合物を直接成形機に供給し、成形してなる難燃性樹脂成形品とに関するものである。

0009

本発明で使用される有機ハロゲン化物系難燃剤(A)としては、特に限定されるものではないが、例えば、下記式で示されるハロゲン化ビスフェノールビスハロアルキルエ−テル)系化合物より選ばれる1種以上の難燃剤が挙げられる。

0010

0011

(式中、Aはアルキレン基アルキリデン基カルボニル基、−O−、−S−、−SO−、−SO2−基を示し、アルキレン基及びアルキリデン基はその一部がベンゼン環の他の位置に結合して環状構造を形成していてもよい。また、アルキレン基及びアルキリデン基は更にハロゲンアルケニル基アリール基ハロゲン化アリール基で置換されていてもよい。Xは臭素又は塩素原子。n、mは整数で、n+m=1〜8。RはCiH2i+1-zYzで示されるハロゲン化アルキルで、Yは臭素又は塩素原子であり、i=1〜8、z=1〜2i+1。)
ハロゲン化ビスフェノールのビス(ハロアルキルエーテル)系化合物としては、例えば、ビス(3,5−ジブロモ−4−(2,3−ジブロモプロポキシフェニルメタン、1,1−ビス(3,5−ジブロモ−4−(2,3−ジブロモプロポキシ)フェニル)エタン、2,2−ビス(3,5−ジブロモ−4−(2,3−ジブロモプロポキシ)フェニル)プロパン、1,1−ビス(3,5−ジブロモ−4−(2,3−ジブロモプロポキシ)フェニル)シクロヘキサン、ビス(3,5−ジブロモ−4−(2,3−ジブロモプロポキシ)フェニル)−フェニルメタン、ビス(3,5−ジクロロ−4−(2,3−ジブロモプロポキシ)フェニル)メタン、1,1−ビス(3,5−ジクロロ−4−(2,3−ジブロモプロポキシ)フェニル)エタン、2,2−ビス(3,5−ジクロロ−4−(2,3−ジブロモプロポキシ)フェニル)プロパン、1,1−ビス(3,5−ジクロロ−4−(2,3−ジブロモプロポキシ)フェニル)シクロヘキサン、ビス(3,5−ジクロロ−4−(2,3−ジブロモプロポキシ)フェニル)−フェニルメタン、ビス(3,5−ジブロモ−4−(2,3−ジブロモプロポキシ)フェニル)ケトン、ビス(3,5−ジブロモ−4−(2,3−ジブロモプロポキシ)フェニル)エーテル、ビス(3,5−ジブロモ−4−(2,3−ジブロモプロポキシ)フェニル)スルフィド、ビス(3,5−ジブロモ−4−(2,3−ジブロモプロポキシ)フェニル)スルホン、ビス(3,5−ジブロモ−4−(2,3−ジブロモプロポキシ)フェニル)スルホキシド、ビス(3,5−ジクロロ−4−(2,3−ジブロモプロポキシ)フェニル)ケトン、ビス(3,5−ジクロロ−4−(2,3−ジブロモプロポキシ)フェニル)エーテル、ビス(3,5−ジクロロ−4−(2,3−ジブロモプロポキシ)フェニル)スルフィド、ビス(3,5−ジクロロ−4−(2,3−ジブロモプロポキシ)フェニル)スルホン、ビス(3,5−ジクロロ−4−(2,3−ジブロモプロポキシ)フェニル)スルホキシド等が挙げられ、これらの中でも、2,2−ビス(3,5−ジブロモ−4−(2,3−ジブロモプロポキシ)フェニル)プロパンやビス(3,5−ジブロモ−4−(2,3−ジブロモプロポキシ)フェニル)スルホンが難燃化性能、工業的入手容易性の面から好適に使用される。

0012

本発明で使用される難燃助剤(B)としては、有機ハロゲン化物系難燃剤(A)との難燃性相乗効果が認められるものであれば特に限定されるものではないが、例えば三酸化アンチモン、四酸化アンチモン五酸化アンチモン等のアンチモン化合物酸化スズ水酸化スズスズ酸亜鉛ヒドロキシスズ酸亜鉛等のスズ化合物酸化モリブデンモリブデン酸アンモニウム等のモリブデン化合物酸化ジルコニウム水酸化ジルコニウム等のジルコニウム化合物ホウ酸亜鉛メタホウ酸バリウム等のホウ素化合物等が挙げられる。

0013

本発明で使用されるオレフィン系熱可塑性樹脂(C)としては、180℃において、剪断速度6.08(1/sec)で測定した溶融粘度ηが
0.1≦η≦200(Pa・s)
の範囲のものであれば、特に限定されるものではない。180℃における溶融粘度ηが0.1(Pa・s)未満のものは、樹脂組成物を難燃剤マスターバッチとしてオレフィン系樹脂に配合した難燃性樹脂組成物において、組成物の機械的物性を低下させ好ましくない。また180℃における溶融粘度ηが200(Pa・s)を越えるものは、樹脂組成物を難燃剤マスターバッチとしてオレフィン系樹脂に配合した難燃性樹脂組成物において、難燃性を低下させる場合があり好ましくない。

0014

オレフィン系熱可塑性樹脂(C)としては、オレフィンを主成分としてなる各種重合体低分子量物、例えば、低密度ポリエチレン高密度ポリエチレン直鎖状低密度ポリエチレンポリプロピレンポリブテンエチレン酢酸ビニル共重合体、エチレン−メタアクリル酸共重合体、エチレン−メタアクリレート共重合体エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−ブテン共重合体プロピレン−ブテン共重合体、マレイン酸変性ポリエチレンマレイン酸変性ポリプロピレンマレイン酸変性エチレン−酢酸ビニル共重合体等の低分子量物や、これらの2種以上の混合物等が挙げられるが、特にこれらに限定されるものではない。

0015

本発明の樹脂組成物において、有機ハロゲン化物系難燃剤(A)と難燃助剤(B)との合計の比率は、60〜95重量%である。合計の比率が60重量%未満である場合、樹脂組成物を難燃剤マスターバッチとしてオレフィン系樹脂に配合した難燃性樹脂組成物において、組成物中のオレフィン系熱可塑性樹脂(C)の重量比率が高くなり、組成物の機械的物性を低下させ好ましくない。また、合計の比率が95重量%を越える場合、難燃剤マスターバッチとして溶融して造粒する方法において、均一な溶融造粒物が得られず、その結果、樹脂組成物を難燃剤マスターバッチとしてオレフィン系樹脂とを混合機で予備混合した後、その予備混合物を直接成形機に供給し、成形してなる難燃性樹脂成形品において、難燃性が低下する場合があり好ましくない。

0016

また本発明の樹脂組成物において、有機ハロゲン化物系難燃剤(A)に対する難燃助剤(B)の比率は、
0.1≦(B)/(A)≦2.0(重量比
である。有機ハロゲン化物系難燃剤(A)に対する難燃助剤(B)の比率が、0.1未満でも、2.0を越えても、ともに、樹脂組成物を難燃剤マスターバッチとしてオレフィン系樹脂に配合した難燃性樹脂組成物において、組成物の難燃性を低下させ好ましくない。

0017

本発明の難燃性樹脂組成物において、使用するオレフィン系樹脂(D)としては、オレフィンを主成分としてなる各種重合体、例えば、低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−メタアクリル酸共重合体、エチレン−メタアクリレート共重合体、エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−ブテン共重合体、プロピレン−ブテン共重合体、マレイン酸変性ポリエチレン、マレイン酸変性ポリプロピレン、マレイン酸変性エチレン−酢酸ビニル共重合体等が挙げられるが、特にこれらに限定されるものではない。これらの中で、有機ハロゲン化物系難燃剤がハロゲン化ビスフェノールのビス(ハロアルキルエーテル)系化合物である場合、難燃化が効率的に達成できる点で、プロピレンの繰り返し単位を主成分とするプロピレン系樹脂、エチレンの繰り返し単位を主成分とするポリエチレン系樹脂が好ましい。

0018

本発明の難燃性樹脂組成物において、オレフィン系樹脂(D)に対する樹脂組成物の配合量は、オレフィン系樹脂(D)100重量部に対して、5〜50重量部である。5重量部未満では難燃化効果が不十分で、また50重量部を越えると、組成物の機械的物性が低下するばかりか、経済的にも不利となる。

0019

本発明の樹脂組成物は、その製造方法により特に限定されるものではないが、例えば、オレフィン系熱可塑性樹脂(C)、有機ハロゲン化物系難燃剤(A)、難燃助剤(B)、更には必要に応じてその他添加剤を所定量配合し、ヘンシェルミキサーリボンブレンダー等の混合機で予備混合した後、押出機熱ロールバンバリーミキサー等で溶融混練することにより容易に製造することができる。また本発明の組成物には、本発明の目的である優れた非熱着色性、難燃性、機械的物性を損なわない範囲で、必要に応じて一般的に使用されている紫外線吸収剤光安定剤離型剤滑剤着色剤充填剤発泡剤酸化防止剤熱安定剤帯電防止剤相溶化剤耐衝撃改良剤架橋剤、造核剤ガラス繊維カーボン繊維等の各種添加剤を配合してもなんら差し支えない。

0020

本発明の難燃性樹脂組成物及びその難燃性樹脂成形品は、その製造方法により特に限定されるものではないが、例えば、オレフィン系樹脂(D)、樹脂組成物、更には必要に応じてその他添加剤を所定量配合し、ヘンシェルミキサー、リボンブレンダー、タンブラー等の混合機で予備混合した後、押出機、熱ロール、バンバリーミキサー等で溶融混練して難燃性樹脂組成物を製造し、その後この難燃性樹脂組成物を成形機に供給し、成形して難燃性樹脂成形品を得る方法や、ヘンシェルミキサー、リボンブレンダー、タンブラー等の混合機で予備混合した後、その予備混合物を直接成形機に供給し、成形して難燃性樹脂成形品を得る方法等が挙げられる。また、本発明の難燃性樹脂組成物及びその難燃性樹脂成形品には、本発明の目的である優れた非熱着色性、難燃性、機械的物性を損なわない範囲で、必要に応じて一般的に使用されている紫外線吸収剤、光安定剤、離型剤、滑剤、着色剤、充填剤、発泡剤、酸化防止剤、熱安定剤、帯電防止剤、相溶化剤、耐衝撃改良剤、架橋剤、造核剤、ガラス繊維、カーボン繊維等の各種添加剤を配合してもなんら差し支えない。特に、本発明のオレフィン系樹脂(D)と樹脂組成物とを混合機で予備混合した後、その予備混合物を直接成形機に供給し、成形することで、熱着色が少なくかつ、難燃性、機械的物性に優れた難燃性樹脂成形品を容易に得られる。

0021

難燃性樹脂成形品の成形方法は、特に限定されのものではなく、例えば、押出成形射出成形カレンダー成形等が挙げられる。またその成形条件についても特に限定されるものではない。

発明の効果

0022

以上の記述から明らかなように本発明の樹脂組成物は、難燃剤マスターバッチとして使用することにより、オレフィン系樹脂を、熱着色が少なくかつ、優れた機械的物性を保持して難燃化することができ、また、オレフィン系樹脂と樹脂組成物とを同時に成形機に供給し、成形することで、熱着色が少なくかつ、難燃性、機械的物性に優れた難燃性樹脂成形品を容易に得られることから、電気電子部品電線自動車部品建材土木用資材等の材料として有用である。

0023

次に実施例及び比較例を挙げて本発明を更に具体的に説明するが、本発明はこれらの例の範囲に限定されるものではない。

0024

尚、実施例、比較例において実施した各種試験の方法は次の通りである。

0025

〈UL−94燃焼性試験アンダーライターズ・ラボラトリーサブジェクト94号の垂直燃焼試験方法に基づき、長さ125mm、幅25mm、厚み3.2mm又は1.6mmの試験片各5本を用いて測定した。

0026

〈熱着色試験〉JIS K−7103の黄色度試験方法で測定した。

0027

引張試験〉JIS K−7113の方法で、破断時伸び率を測定した。

0028

アイゾット衝撃強度〉JIS K−7110の方法で測定した。

0029

また実施例、比較例において難燃剤マスターバッチとして使用した樹脂組成物の詳細を表1〜表2に示した。難燃剤マスターバッチは、有機ハロゲン化物系難燃剤(A)、難燃助剤(B)としての三酸化アンチモン、及びオレフィン系熱可塑性樹脂(C)とを、表1〜表2に示す割合で混合し、表1〜表2に示す温度に設定した二軸押出機にて溶融混練し、マスターバッチのペレットを作製した。

0030

0031

0032

実施例1
ポリプロピレン樹脂(チッソ製;商品名「チッソポリプロK7019」)と難燃剤マスターバッチ1とを表3に示す割合で混合し、その混合物を210℃に設定した射出成形機に供給し、UL−94燃焼性試験、熱着色試験、引張試験並びにアイゾット衝撃強度の各試験片を成形した。得られた試験片を用いてUL−94燃焼性試験、熱着色試験、引張試験並びにアイゾット衝撃強度の各試験を実施した。その結果を表3に示した。

0033

0034

UL−94燃焼性試験の等級はV−0であり、熱着色も少なく、また引張破断時伸び率、アイゾット衝撃強度ともに高かった。

0035

比較例1
ポリプロピレン樹脂(実施例1と同じ)、2,2−ビス(3,5−ジブロモ−4−(2,3−ジブロモプロポキシ)フェニル)プロパン(実施例1の難燃剤マスターバッチ1で使用したものと同じ)、及び三酸化アンチモン(東ソー製;商品名「フレームカット610R」)を表3に示す割合で混合し、220℃に設定した二軸押出機にてスクリュー回転数200rpmで溶融混練し、組成物のペレットを作製した。このペレットを210℃に設定した射出成形機に供給し成形して、実施例1と同様の試験片を作製し、実施例1と同様の評価を行った。その結果を表3にあわせて示した。

0036

高温かつ高剪断の条件で溶融混練しているため、UL−94燃焼性試験の等級はV−0であったが、実施例1と比較して、熱着色が激しく、また引張破断時伸び率、アイゾット衝撃強度ともに低かった。

0037

比較例2
ポリプロピレン樹脂(実施例1と同じ)、2,2−ビス(3,5−ジブロモ−4−(2,3−ジブロモプロポキシ)フェニル)プロパン(比較例1と同じ)、及び三酸化アンチモン(比較例1と同じ)を溶融混練する際に、200℃に設定した二軸押出機にてスクリュー回転数100rpmで溶融混練した以外は、比較例1と同様にペレットを作製し、比較例1と同様に試験片を成形し、実施例1と同様の評価を行った。その結果を表3にあわせて示した。

0038

比較例1ほど高温かつ高剪断の条件で溶融混練をしていないため、熱着色性は実施例1と同程度であり優れていたが、UL−94燃焼性試験の等級はV−2であり、また引張破断時伸び率、アイゾット衝撃強度ともに低かった。

0039

実施例2〜実施例6、比較例3〜比較例7
ポリプロピレン樹脂(実施例1と同じ)と難燃剤マスターバッチ2、難燃剤マスターバッチ3、難燃剤マスターバッチ4、難燃剤マスターバッチ5、難燃剤マスターバッチ6、難燃剤マスターバッチ7、難燃剤マスターバッチ8、難燃剤マスターバッチ9、難燃剤マスターバッチ10及び難燃剤マスターバッチ11とを表4に示す割合で混合する以外は、実施例1と同様に成形して試験片を作製し、実施例1と同様の評価を行った。その結果を表4に示した。

0040

0041

オレフィン系熱可塑性樹脂の溶融粘度、有機ハロゲン化物系難燃剤と三酸化アンチモンとの合計重量比率、有機ハロゲン化物系難燃剤に対する三酸化アンチモンの重量比が本発明の特許請求の範囲にあるものは、UL−94燃焼性試験の等級はV−0であり、熱着色も少なく、また引張破断時伸び率、アイゾット衝撃強度ともに高かった。一方オレフィン系熱可塑性樹脂の溶融粘度、有機ハロゲン化物系難燃剤と三酸化アンチモンとの合計重量比率、有機ハロゲン化物系難燃剤に対する三酸化アンチモンの重量比が本発明の特許請求の範囲を外れるものは、UL−94燃焼性試験の等級がV−2あるいは規格外であった。

0042

実施例7、比較例8
ポリプロピレン樹脂(実施例1と同じ)100重量部に対して、難燃剤マスターバッチ5、或いは難燃剤マスターバッチ9を30重量部の割合で混合して、210℃に設定した単軸押出機にてスクリュー回転数150rpmで溶融混練し、組成物のペレットを作製した以外は、比較例1と同様の方法で成形して試験片を作製し、実施例1と同様の評価を行った。その結果を表5に示した。

0043

0044

本発明の特許請求の範囲にある難燃剤マスターバッチ5とポリプロピレン樹脂とを、単軸押出機で溶融混練した場合は、UL−94燃焼性試験の等級はV−0であり、また引張破断時伸び率、アイゾット衝撃強度ともに高かった。一方、本発明の特許請求の範囲を外れる難燃剤マスターバッチ9とポリプロピレン樹脂とを、単軸押出機で溶融混練した場合は、UL−94燃焼性試験の等級はV−2であり、また引張破断時伸び率、アイゾット衝撃強度ともに低かった。

0045

実施例9、実施例10、比較例9
高密度ポリエチレン樹脂(東ソー製;商品名「ニポロンハード4010」)、難燃剤マスターバッチ12、難燃剤マスターバッチ13、及び難燃剤マスターバッチ14を表6に示す割合で混合し、その混合物を220℃に設定した射出成形機に供給し、UL−94燃焼性試験、熱着色試験、引張試験並びにアイゾット衝撃強度の各試験片を成形した。得られた試験片を用いてUL−94燃焼性試験、熱着色試験、引張試験並びにアイゾット衝撃強度の各試験を実施した。その結果を表6に示した。

0046

0047

オレフィン系熱可塑性樹脂の溶融粘度、有機ハロゲン化物系難燃剤と三酸化アンチモンとの合計重量比率、有機ハロゲン化物系難燃剤に対する三酸化アンチモンの重量比が本発明の特許請求の範囲にあるものは、UL−94燃焼性試験の等級はV−2であり、熱着色も少なく、また引張破断時伸び率、アイゾット衝撃強度ともに高かった。一方オレフィン系熱可塑性樹脂の溶融粘度が、本発明の特許請求の範囲より高い場合は、UL−94燃焼性試験の等級が規格外であり、また引張破断時伸び率、アイゾット衝撃強度ともに低かった。

0048

比較例10
高密度ポリエチレン樹脂(実施例9と同じ)100重量部に対して、2,2−ビス(3,5−ジブロモ−4−(2,3−ジブロモプロポキシ)フェニル)プロパン(実施例9の難燃剤マスターバッチ12で使用したものと同じ)を10重量部、及び三酸化アンチモン(東ソー製;商品名「フレームカット610R」)を5重量部混合し、220℃に設定した二軸押出機にてスクリュー回転数200rpmで溶融混練し、組成物のペレットを作製した。このペレットを220℃に設定した射出成形機に供給し成形して、実施例9と同様の試験片を作製し、実施例9と同様の評価を行った。その結果を表7に示した。

0049

0050

高温かつ高剪断の条件で溶融混練しているため、UL−94燃焼性試験の等級実施例9と同様でV−2であったが、実施例9と比較して、熱着色が激しく、また引張破断時伸び率、アイゾット衝撃強度ともに低かった。

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