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技術 膜構造建築物における膜体の引き裂き伝播防止構造

出願人 太陽工業株式会社
発明者 南宏和瀬川信哉谷脇孝一
出願日 2000年5月10日 (19年10ヶ月経過) 出願番号 2000-137288
公開日 2001年11月16日 (18年4ヶ月経過) 公開番号 2001-317231
状態 特許登録済
技術分野 建築構造一般 屋根構造 テント・膜構造
主要キーワード 覆い布 膜構造建築物 リップストップ 飛来物 平ロープ 織り込み ポリパラフェニレンベンゾビスオキサゾール繊維 バイアス方向
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2001年11月16日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (9)

課題

膜構造建築物を構成する膜体破れが生じても、破れの引き裂き伝播を止めて破れが大きく広がらないようにした膜体の引き裂き伝播防止構造を提供することを目的とする。

解決手段

膜構造建築物を構成する膜体1に、高強度のテープ3を貼り付けたものとした。前記テープ3は、膜体1を構成する膜材料1a,1aどうしを溶着している溶着部の膜材料1a,1a間に高張力のテープ3を挟み込み、膜体1とテープ3を一体化したものとすることができる。

概要

背景

ドーム球場、体育館、室内プール等、屋根膜材料を使用した膜構造建築物が近年多く建築されている。

この屋根に使用される膜材料は、強靱な耐久性を有しているものであるが、飛来物等により一部に破れが生じた場合、破れた部分から引き裂き伝播が生じて破れが次第に大きくなるという問題点があった。

引き裂き伝播を防ぐようにしたものとして、リップストップナイロンという生地がある。これは、生地の中に太い糸を格子状に織り込み裂け目が生じても太い糸のところで引き裂き伝播を止めるようにしたものであるが、この生地は、登山用テントや雨カッパ等の軽量を目的としたものに使用される通常よりも厚さの薄い生地であり、膜構造建築物に使用できるような耐久性のないものであった。

概要

膜構造建築物を構成する膜体に破れが生じても、破れの引き裂き伝播を止めて破れが大きく広がらないようにした膜体の引き裂き伝播防止構造を提供することを目的とする。

膜構造建築物を構成する膜体1に、高強度のテープ3を貼り付けたものとした。前記テープ3は、膜体1を構成する膜材料1a,1aどうしを溶着している溶着部の膜材料1a,1a間に高張力のテープ3を挟み込み、膜体1とテープ3を一体化したものとすることができる。

目的

そこでこの発明では、膜構造建築物を構成する膜体に破れが生じても、破れの引き裂き伝播を止めて破れが大きく広がらないようにした膜体の引き裂き伝播防止構造を提供することを目的とする。

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
1件

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請求項1

膜構造建築物を構成する膜体(1)に、高強度のテープ(3)を貼り付けたことを特徴とする膜構造建築物における膜体の引き裂き伝播防止構造

請求項2

膜体(1)が膜材料(1a,1a)を複数枚溶着して連結したものであり、膜材料(1a,1a)どうしを溶着している溶着部の膜材料(1a,1a)間に高強度のテープ(3)を挟み込み、膜体(1)とテープ(3)を一体化したことを特徴とする請求項1記載の膜構造建築物における膜体の引き裂き伝播防止構造。

請求項3

膜構造建築物を構成する膜体(1)に、テープ(4)を貼り付けたことを特徴とする膜体の引き裂き伝播防止構造。

請求項4

膜構造建築物を構成する膜体(1)に、網(5)を貼り付けたことを特徴とする膜構造建築物における膜体の引き裂き伝播防止構造。

技術分野

0001

この発明は、ドーム球場、体育館、室内プール等、屋根膜材料を使用した膜構造建築物膜体引き裂き伝播防止構造として開発されたものであるが、屋根の膜体に限定するものではなく、建築物外壁面に張られた膜体にも適用可能な構造である。

背景技術

0002

ドーム球場、体育館、室内プール等、屋根に膜材料を使用した膜構造建築物が近年多く建築されている。

0003

この屋根に使用される膜材料は、強靱な耐久性を有しているものであるが、飛来物等により一部に破れが生じた場合、破れた部分から引き裂き伝播が生じて破れが次第に大きくなるという問題点があった。

0004

引き裂き伝播を防ぐようにしたものとして、リップストップナイロンという生地がある。これは、生地の中に太い糸を格子状に織り込み裂け目が生じても太い糸のところで引き裂き伝播を止めるようにしたものであるが、この生地は、登山用テントや雨カッパ等の軽量を目的としたものに使用される通常よりも厚さの薄い生地であり、膜構造建築物に使用できるような耐久性のないものであった。

発明が解決しようとする課題

0005

そこでこの発明では、膜構造建築物を構成する膜体に破れが生じても、破れの引き裂き伝播を止めて破れが大きく広がらないようにした膜体の引き裂き伝播防止構造を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

0006

請求項1に記載の発明では、膜構造建築物を構成する膜体1に、高強度のテープ3を貼り付けたものとした。

0007

このようにすれば、膜体1に破れが生じても、破れがテープ3のところにくると、引き裂こうとする力はテープ3により分散されるので、引き裂き伝播がそこで止まる。

0008

請求項2に記載の発明では、前記膜体1が膜材料1a,1aを複数枚溶着して連結したものであり、膜材料1a,1aどうしを溶着している溶着部の膜材料1a,1a間に高強度のテープ3を挟み込み、膜体1とテープ3を一体化したものとした。

0009

このようにすれば、高強度のテープ3が外側から見えなくなる。

0010

請求項3に記載の発明では、膜体1に、テープ4を貼り付けたものとした。

0011

このようにすれば、膜体1に破れが生じても、破れがテープ4のところにくると、引き裂こうとする力はテープ4により分散されるので、引き裂き伝播がそこで止まる。

0012

請求項4に記載の発明では、膜体1に、網5を貼り付けたものとした。

0013

このようにすれば、膜体1に破れが生じても、破れが網5のところにくると、引き裂こうとする力は網5により分散されるので、引き裂き伝播がそこで止まる。

発明を実施するための最良の形態

0014

この発明の実施例について図1図8に基づいて説明する。

0015

図1は、膜体1を屋根に使用した膜構造建築物の一例を示しており、梁2・・・2が略雨傘の骨のように放射状に架設されており、梁2,2間にはそれぞれ膜体1が張られるようになっている。さらに、梁2,2間に張られる膜体1は、略扇形に形成され、両側端は梁2に固定されるようになっている。

0016

この膜体1はドーム球場のような大きな建築物に使用する大きなものであるので、長尺帯状の膜材料1aを裁断し、複数枚溶着して連結し、それぞれの取り付け場所に応じた形状になるように形成されている。

0017

この膜体1に使用する膜材料1aは、通常、ガラス繊維を編んだ布の両面に四フッ化エチレン樹脂コーティングしたものが使用される。

0018

このような膜構造建築物では、飛来物等により一部に破れが生じ、そこに強風が当たると、膜体1は略梁2と平行な方向に引き裂き伝播が起こり易い。

0019

この発明は、前記の膜体1の引き裂き伝播を防止するようにした構造に関するものであり、図2はその第1実施例を示している。

0020

この実施例では、膜体1に引き裂き伝播が生じないように、膜体1の幅方向(梁2と略直交する方向)に高強度テープ3を貼り付けた例である。

0021

使用する高強度テープ3としては、ガラス繊維、アラミド繊維炭素繊維ポリパラフェニレンベンゾビスオキサゾール繊維等の繊維を平ロープ状に編んだものや、鉄やステンレス等の金属からなる帯板が使用できる。

0022

この高強度テープ3は、膜材料1aを貼り合わせて膜体1を形成するときに、膜材料1aの間に入れて熱溶着して一体化したり、膜材料1a,1a同志の熱溶着部の中間に高強度テープ3を貼り付け、さらに、覆い布1bをその上に貼り付けて高強度テープ3を覆い一体化してもよい。

0023

このようにすれば、膜体1に引き裂き伝播が生じても、高強度テープ3が貼り付けられて補強されているので、引き裂きが高強度テープ3のところまでくると、引き裂こうとする力が高強度テープ3により分散され、高強度テープ3のところで止まる。

0024

図3は、第2実施例を示しており、膜体1に引き裂き伝播が生じないように、帯状に形成した膜体1と同じ素材からなるテープ4を幅方向に貼り付けて膜体1の一部を二重にして補強した例である。この表面に貼り付けるテープ4は、バイアス方向に裁断することが好ましく、その幅は設置する場所に応じて任意に変更可能である。

0025

さらに、膜体1を補強するためには、図4に示すように、表面に貼り付けるテープ4を2枚重ねにしたり(第3実施例)、図5に示すように、一方の端を折り曲げて厚みを増す(第4実施例)ようにしても良い。さらに、図6に示すように、両端を折り曲げて厚みを増す(第5実施例)ようにしても良い。

0026

以上の第1実施例〜第5実施例では、幅方向に補強した例を示したが、膜体1に格子状に貼り付けて補強することもできる。

0027

図7は、第6実施例を示しており、この実施例では膜体1に引き裂き伝播が生じないように、膜体1に網5を貼り付け、引き裂き伝播が生じても、網5を構成するロープにより引き裂こうとする力が分散され、膜体1の引き裂きがそこで止まるようにしたものである。

0028

前記ロープの素材としては、ポリエステル繊維ナイロン繊維、ガラス繊維等任意のものが使用可能である。

0029

網5に使用するロープ5aは、断面形状が略円形であり、膜体1とは接着面が少ないため固定しにくく、ロープ5aが膜体1に固定されていない場合には、引き裂こうとする力をロープ5aで支えにくくなり、膜体1の引き裂き伝播を止めにくくなるので、網5のロープ5aの交差部5b上に膜体1と同じ素材からなる覆い布1cを被せ、覆い布1cをロープ5aに添って膜体1に熱溶着することが好ましい。

0030

網5のロープ5aと膜体1との固定は、図8の第7実施例に示すように、ロープ5aに添って覆い布1dを被せて熱溶着することもできる。

0031

以上が実施例であり、膜体1を屋根に使用した例を示したが、この発明の構造は屋根に使用する膜体に限定されるものではない。

発明の効果

0032

請求項1に記載の発明では、膜体1に高強度のテープ3を貼り付けており、膜体1に破れが生じても、破れがテープ3のところにくると、引き裂こうとする力がテープ3により分散されるので、引き裂き伝播がそこで止まる。そのため、膜体1に引き裂きが生じても最小限に抑えられる。

0033

請求項2に記載の発明では、膜材料1a,1aどうしを溶着している溶着部の膜材料1a,1a間に高強度のテープ3を挟み込み、膜体1とテープ3を一体化したものとしており、高強度のテープ3が膜体1の中に隠れてしまい外側から見えなくなるので、外観の良いものとなる。

0034

請求項3に記載の発明では、膜体1に、膜体1と同一の素材のテープ4を貼り付けており、膜体1に破れが生じても、破れがテープ4のところにくると、引き裂こうとする力がテープ4により分散されるので、引き裂き伝播がそこで止まる。そのため、膜体1に引き裂きが生じても最小限に抑えられる。

0035

請求項4に記載の発明では、膜体1に、網5を貼り付けており、膜体1に破れが生じても、破れが網5のところにくると、引き裂こうとする力が網5により分散されるので、引き裂き伝播がそこで止まる。そのため、膜体1に引き裂きが生じても最小限に抑えられる。

図面の簡単な説明

0036

図1この発明の膜体の引き裂き伝播防止構造を屋根に使用した膜構造建築物図の斜視図である。
図2この発明の膜体の引き裂き伝播防止構造の第1実施例を示す説明図である。
図3この発明の膜体の引き裂き伝播防止構造の第2実施例を示す説明図である。
図4この発明の膜体の引き裂き伝播防止構造の第3実施例を示す説明図である。
図5この発明の膜体の引き裂き伝播防止構造の第4実施例を示す説明図である。
図6この発明の膜体の引き裂き伝播防止構造の第5実施例を示す説明図である。
図7この発明の膜体の引き裂き伝播防止構造の第6実施例を示す説明図である。
図8この発明の膜体の引き裂き伝播防止構造の第7実施例を示す説明図である。

--

0037

1膜体
1a膜材料
1b覆い布
1c 覆い布
1d 覆い布
2 梁
3 高強度のテープ
4 テープ
5 網

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