図面 (/)

技術 ピスタチオ乾燥品の製法およびそれにより得られたピスタチオ乾燥品、ならびにそれを用いたピスタチオ加工品

出願人 株式会社トン
発明者 山田哲夫小中龍一郎平田洋三
出願日 2000年4月27日 (19年10ヶ月経過) 出願番号 2000-128031
公開日 2001年11月9日 (18年4ヶ月経過) 公開番号 2001-311581
状態 特許登録済
技術分野 固体の乾燥 種実、スープ、その他の食品
主要キーワード 二次乾燥後 送風モーター 一次乾燥後 原産国 一粒一粒 熱風路 ベルトコンベヤー 歯当たり
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2001年11月9日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (5)

課題

歯当たり香り,味が良好なピスチオ加工品を得ることができるピスタチオ乾燥品製法を提供する。

解決手段

原料として殻付ピスタチオを準備し、これを一次乾燥二次乾燥を経由させて、水分含量4〜7重量%のピスタチオ乾燥品を得る製法において、上記一次乾燥を、70℃を超えない温度で水分含量8〜16重量%にまで減少させることにより行うようにした。

概要

背景

ピスチオ原産国としては、イランとアメリカカリフォルニア)がよく知られている。イラン産のピスタチオを用いてのピスタチオ加工品は、一般に、アメリカ産より美味しいと言われているが、アフラトキシン発生の問題があり、その除去工程を別途要するため、アメリカ産について高品質化を図ることが望まれている。

アメリカ産のピスタチオを用いてのピスタチオ加工品は、従来から、例えばつぎのようにして製造されている。すなわち、まず、収穫したピスタチオ(果肉殻付)の果肉を除去し、ついで水槽に入れて水に浮いたもの(中が詰まっておらず不良品)を除去し、乾燥工程に供される殻付ピスタチオ(水分含量約25〜40重量%)を得る。ついで、殻付ピスタチオを高温(例えば88℃)の熱風ブローによって一次乾燥した後、得られたピスタチオ半乾燥品(水分含量8〜16重量%)を比較的低温(例えば38℃)の温風ブローによって二次乾燥し、ピスタチオ乾燥品(水分含量4〜7重量%)を得る(乾燥工程)。その後、ピスタチオ乾燥品に対し、食塩水に浸漬するか、あるいは食塩水をスプレー塗布して、塩味を付ける。そして、乾燥後、焙煎することにより、ピスタチオ加工品が得られる(加工工程)。

概要

歯当たり香り,味が良好なピスタチオ加工品を得ることができるピスタチオ乾燥品の製法を提供する。

原料として殻付ピスタチオを準備し、これを一次乾燥、二次乾燥を経由させて、水分含量4〜7重量%のピスタチオ乾燥品を得る製法において、上記一次乾燥を、70℃を超えない温度で水分含量8〜16重量%にまで減少させることにより行うようにした。

目的

本発明は、このような事情に鑑みなされたもので、歯当たり,香り,味が良好なピスタチオ加工品を得ることができるピスタチオ乾燥品の製法およびそれにより得られたピスタチオ乾燥品、ならびにそれを用いたピスタチオ加工品の提供をその目的とする。

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

この技術が所属する分野

ライセンス契約や譲渡などの可能性がある特許掲載中! 開放特許随時追加・更新中 詳しくはこちら

請求項1

原料として殻付ピスチオを準備し、これを一次乾燥二次乾燥を経由させて、水分含量4〜7重量%のピスタチオ乾燥品を得る製法であって、上記一次乾燥が、70℃を超えない温度で水分含量8〜16重量%にまで減少させることにより行われることを特徴とするピスタチオ乾燥品の製法。

請求項2

上記殻付ピスタチオの水分含量が、25〜40重量%の範囲に設定されている請求項1記載のピスタチオ乾燥品の製法。

請求項3

上記一次乾燥の温度が、35〜50℃の範囲に設定されている請求項1または2記載のピスタチオ乾燥品の製法。

請求項4

上記二次乾燥が、40℃以上の温度で行われる請求項1〜3のいずれか一項に記載のピスタチオ乾燥品の製法。

請求項5

上記二次乾燥の温度が、40〜45℃の範囲に設定されている請求項4記載のピスタチオ乾燥品の製法。

請求項6

上記二次乾燥が、天日乾燥である請求項1〜3のいずれか一項に記載のピスタチオ乾燥品の製法。

請求項7

請求項1〜6のいずれか一項に記載のピスタチオ乾燥品の製法により得られることを特徴とするピスタチオ乾燥品。

請求項8

請求項7記載のピスタチオ乾燥品が加工されてなることを特徴とするピスタチオ加工品

請求項9

上記加工が、ピスタチオ乾燥品を塩付けした後、焙煎することにより行われる請求項8記載のピスタチオ加工品。

技術分野

0001

本発明は、酒類のつまみ、スナックフーズ等として好適なピスチオ加工品の製造に用いられるピスタチオ乾燥品製法およびそれにより得られたピスタチオ乾燥品、ならびにそれを用いたピスタチオ加工品に関するものである。

背景技術

0002

ピスタチオの原産国としては、イランとアメリカカリフォルニア)がよく知られている。イラン産のピスタチオを用いてのピスタチオ加工品は、一般に、アメリカ産より美味しいと言われているが、アフラトキシン発生の問題があり、その除去工程を別途要するため、アメリカ産について高品質化を図ることが望まれている。

0003

アメリカ産のピスタチオを用いてのピスタチオ加工品は、従来から、例えばつぎのようにして製造されている。すなわち、まず、収穫したピスタチオ(果肉殻付)の果肉を除去し、ついで水槽に入れて水に浮いたもの(中が詰まっておらず不良品)を除去し、乾燥工程に供される殻付ピスタチオ(水分含量約25〜40重量%)を得る。ついで、殻付ピスタチオを高温(例えば88℃)の熱風ブローによって一次乾燥した後、得られたピスタチオ半乾燥品(水分含量8〜16重量%)を比較的低温(例えば38℃)の温風ブローによって二次乾燥し、ピスタチオ乾燥品(水分含量4〜7重量%)を得る(乾燥工程)。その後、ピスタチオ乾燥品に対し、食塩水に浸漬するか、あるいは食塩水をスプレー塗布して、塩味を付ける。そして、乾燥後、焙煎することにより、ピスタチオ加工品が得られる(加工工程)。

発明が解決しようとする課題

0004

しかしながら、上記のようにして製造されるピスタチオ加工品は、実部が引き締まった状態となっているため、サクサクとせず、ガリガリとした歯当たりになるという問題がある。また、焙煎等の加工を行っても、良好な味や香り発現しないという問題もある。

0005

本発明は、このような事情に鑑みなされたもので、歯当たり,香り,味が良好なピスタチオ加工品を得ることができるピスタチオ乾燥品の製法およびそれにより得られたピスタチオ乾燥品、ならびにそれを用いたピスタチオ加工品の提供をその目的とする。

課題を解決するための手段

0006

上記の目的を達成するため、本発明は、原料として殻付ピスタチオを準備し、これを一次乾燥、二次乾燥を経由させて、水分含量4〜7重量%のピスタチオ乾燥品を得る製法であって、上記一次乾燥が、70℃を超えない温度で水分含量8〜16重量%にまで減少させることにより行われるピスタチオ乾燥品の製法を第1の要旨とする。

0007

また、本発明は、上記ピスタチオ乾燥品の製法により得られるピスタチオ乾燥品を第2の要旨とする。

0008

さらに、本発明は、上記ピスタチオ乾燥品が加工されてなるピスタチオ加工品を第3の要旨とする。

0009

本発明者らは、歯当たり,香り,味が良好なピスタチオ加工品を得るべく、鋭意研究を重ねた。その過程で、従来のピスタチオ加工品の製造では、生産性を考慮して、水分含量を8〜16重量%にまで減少させる一次乾燥を、70℃を超える高い温度で行っているが、このような高温で急激な乾燥を行うと、水分の蒸発に伴って殻付ピスタチオの実部が引き締まった状態になったり、実部中の各成分(呈味成分の素、香気成分の素等)に何らかの化学変化が起こったり、あるいは細胞壁が損傷したりしていると想起した。すなわち、水分含量が高いもの(水分含量16重量%超)を高温で急激に乾燥すると、実部中の各成分の変性等が激しく起こるために、非常に状態の悪いピスタチオ乾燥品(水分含量4〜7重量%)が得られ、それを用いて焙煎等の加工を行うと、歯当たり,香り,味が良好でないピスタチオ加工品が得られると想起した。そこで、水分含量を所定の範囲にまで減少させる一次乾燥の温度を中心に実験研究を重ねた結果、従来より低い温度、すなわち70℃を超えない温度で一次乾燥を行うようにすれば、急激に水分が蒸発せず、また実部中の各成分に不具合を生じるような化学変化が発生せず、良好な状態のピスタチオ乾燥品が得られることを突き止めた。そして、それを加工すると、サクサクとした歯当たりで、良好な呈味成分や香気成分が発現したピスタチオ加工品が得られることを見いだし、本発明に到達した。

0010

特に、上記一次乾燥の後に行う二次乾燥を、40℃以上の温度で行うか、あるいは天日乾燥で行えば、さらに良好なピスタチオ乾燥品が得られ、その結果、歯当たり,香り,味が非常に良好なピスタチオ加工品が得られる。

0011

本発明において、水分含量とは、殻部を除去することにより得られる実部の水分含量であって、任意に抽出した所定量のサンプルにつき、水分含量測定装置を用いて測定した値の平均をいう。

0012

なお、本発明は、主としてアメリカ産のピスタチオについて想定しているが、これに限定するものでない。

発明を実施するための最良の形態

0013

つぎに、本発明の実施の形態について説明する。

0014

本発明のピスタチオ乾燥品の製法は、原料として殻付ピスタチオを準備し、これを一次乾燥、二次乾燥を経由させて、水分含量4〜7重量%のピスタチオ乾燥品を得る製法であって、上記一次乾燥が、特定の条件で行われる。

0015

本発明で用いられる原料は、殻付ピスタチオである。この殻付ピスタチオは、一般に、成熟したピスタチオを収穫した後、果肉を除去し、それを水槽に入れて水に浮いたものを除去して選別したものである。この殻付ピスタチオの水分含量は、通常、25〜40重量%の範囲内である。

0016

本発明において、一次乾燥は、70℃を超えない温度で水分含量が8〜16重量%の範囲にまで減少させる条件で行わなければならない。すなわち、一次乾燥中の温度がすべて70℃以下に設定され、かつ一次乾燥後の水分含量が8〜16重量%の範囲に設定されていなければならない。このように、従来より低い温度で所定の水分含量にする一次乾燥を行えば、ピスタチオ乾燥品の実部が硬く引き締まった状態とならず、また実部中の各成分(呈味成分や香気成分の素等)が化学反応してしまうこと等がないからである。一次乾燥の温度は、ピスタチオ乾燥品を大量に生産する場合、35〜50℃の範囲に設定することが好ましい。なお、一次乾燥は、70℃を超えない温度であれば、所定温度(1点)を一定に保った条件で行ってもよいし、段階的に低温化していく条件で行ってもよい。

0017

上記一次乾燥は、従来公知の各種の装置を用いて行うことができ、例えば、図1に示す装置を用いた場合は、つぎのようにして行われる。図において、11,12,13,14はそれぞれ熱風発生源送風モーターが一体となったものであり、熱風路15,16,17,18に熱風が送られるようになっている。そして、それぞれの熱風は、パンチ孔からなる網19を通過して、投入口20から投入され、通過路21を上方から下方に向かって通過する殻付ピスタチオを乾燥させるようになっている。なお、22は一次乾燥が完了して得られるピスタチオ半乾燥品の排出口である。この排出口22には、殻付ピスタチオの流量を調節する調節弁(図示せず)が設けられている。

0018

上記装置を用い、まず、熱風路15に温度49℃の熱風を、熱風路16に温度43℃の熱風を、熱風路17に温度43℃の熱風を、熱風路18に温度43℃の熱風を送る。一方、投入口20に殻付ピスタチオを投入し、通過路21を通過させ、一定流量となるよう調節する。そして、パンチ孔からなる網19を通過したそれぞれの熱風を殻付ピスタチオに接触させることによって、上記一次乾燥を行うことができる。

0019

上記装置において、通過路21を通過する殻付ピスタチオは、略中央Aで合流するようになっており、熱風路15,16に遠い位置(外壁側)にあったものが、熱風路17,18に近い位置(パンチ孔からなる網19側)にくるようになっている。これにより、各殻付ピスタチオ間の乾燥むらを減らすことができる。

0020

なお、上記一次乾燥は、上述のとおり、熱風を用いて行うことが好ましいが、これに限定するものではない。

0021

上記一次乾燥の後に行われる二次乾燥は、40℃以上の温度で行うことが好ましく、特に好ましくは40〜45℃の範囲である。このような温度で二次乾燥を行えば、水分に関し略平衡状態になったピスタチオ乾燥品(水分含量4〜7重量%)が特に良好な状態で得られ、その結果、歯当たり,香り,味が非常に良好なピスタチオ加工品が得られる。

0022

上記二次乾燥は、従来公知の各種の装置を用いて行うことができ、例えば、図2に示す装置(サイロ)を用いた場合は、つぎのようにして行われる。図において、35は熱風発生源と送風モーターが一体となったものであり、熱風路36に熱風が送られるようになっている。そして、この熱風は、パンチ孔からなる網37を通過して、タンク39内に投入されたピスタチオ半乾燥品を乾燥させるようになっている。なお、38はピスタチオ半乾燥品の投入口である。

0023

上記装置を用い、まず、タンク39内に上記一次乾燥により得られたピスタチオ半乾燥品を投入する。ついで、熱風路36に温度43℃の熱風を送る。そして、パンチ孔からなる網37を通過した熱風を、タンク39内のピスタチオ半乾燥品に接触させることによって、上記二次乾燥を行うことができる。

0024

本発明において、二次乾燥は、上記のような装置を用いる以外に、天日によって行うようにしてもよい。天日乾燥によれば、図2に示す装置(サイロ)を用いた場合よりも、さらに歯当たり,香り,味が良好なピスタチオ加工品が得られる。この理由は、ピスタチオ半乾燥品の一粒一粒に適度な熱と風が効率良く当たるためと考えられる。

0025

上記一次乾燥、二次乾燥を経て得られる本発明のピスタチオ乾燥品は、水分含量8〜16重量%にまで減少させる一次乾燥を70℃を超えない温度で行って得られたものであるため、細胞壁の損傷や実部中の各成分の変性等が激しく生じていない。したがって、良好な状態で、水分含量4〜7重量%の範囲に設定されたピスタチオ乾燥品が得られる。

0026

なお、本発明のピスタチオ乾燥品は、殻付に限らず、殻が除去されたものも含む。これは、原料の殻付ピスタチオの殻が縦方向に部分的に割れたものであるため、一次乾燥,二次乾燥中に自然に除去される場合があり、また必要に応じて二次乾燥後手指または機械を用いて強制的に取り除く場合もあるからである。

0027

つぎに、本発明のピスタチオ加工品は、上記のようにして得られるピスタチオ乾燥品を加工することにより製造される。この加工は、従来公知の各種の方法を適用することができ、例えば、上記ピスタチオ乾燥品に対し、食塩水に浸漬するか、あるいは食塩水をスプレー塗布して、塩味を付け、この塩味付きピスタチオ乾燥品をそのまま焙煎する、あるいは食塩とともに焙煎する方法等があげられる。

0028

本発明のピスタチオ加工品の製法の一例について、図3に示すフローチャートに沿って説明する。すなわち、まず、アメリカ産の殻付ピスタチオ(水分含量25〜40重量%程度)を準備する。ついで、この殻付ピスタチオに対し上記特定の一次乾燥を行った後、得られたピスタチオ半乾燥品(水分含量8〜16重量%)に対し二次乾燥を行い、ピスタチオ乾燥品(水分含量4〜7重量%)を得る(乾燥工程)。その後、このピスタチオ乾燥品に対し、食塩水に浸漬するか、あるいは食塩水をスプレー塗布して、塩味を付ける。そして、乾燥後、焙煎することにより、ピスタチオ加工品が得られる(加工工程)。

0029

このようにして得られるピスタチオ加工品は、実部が硬く引き締まった状態となっておらず、また呈味成分や香気成分の素等が化学反応していないピスタチオ乾燥品を用い、これを加工することにより得られたものである。そのため、サクサクとした歯当たりを備え、しかも良好な呈味成分と香気成分が発現したものとなる。

0030

本発明のピスタチオ加工品は、例えば、酒類のつまみ、スナックフーズ等として市場に供される。

0031

つぎに、実施例について比較例と併せて説明する。

0032

まず、殻付ピスタチオ(水分含量35重量%)を準備した。この殻付ピスタチオは、カリフォルニア州で採取されたピスタチオ(果肉,殻付)の果肉を除去し、それを水槽に入れ、水に浮いたものを除去して選別したものである。つぎに、図1に示す装置〔GRAIN SYSTEMS(グレインステムズ)社製、2426〕を用い、下記に示す条件の一次乾燥を行って、ピスタチオ半乾燥品(水分含量12重量%)を得た。つづいて、このピスタチオ半乾燥品について、図2に示す装置〔GRAIN SYSTEMS(グレインシステムズ)社製、WSL&FCDL(最大容量:716.9m3 )〕を用い、下記に示す条件の二次乾燥を行って、ピスタチオ乾燥品(水分含量5.5重量%)を得た。そして、得られたピスタチオ乾燥品に対し、食塩水をスプレー塗布した後、乾燥し、焙煎することにより、ピスタチオ加工品を得た。なお、上記水分含量は、つぎのようにして導出表記した。すなわち、まず、任意に抽出したサンプル(実部)150gを5つ準備し、これらにつき、水分含量測定装置〔MOISTURE COMPUTERmodel mcpc(水分コンピューターモデルmcpc)、AQUAMEASURE INSTRUMENTアクメジャーインストゥルメント)社製〕を用いて水分含量をそれぞれ測定し、それらの平均を導出し表記した。

0033

〔一次乾燥の条件〕
熱風路15 :温度49℃。
熱風路16 :温度43℃。
熱風路17 :温度43℃。
熱風路18 :温度43℃。
投入口20から排出口22までの所要時間 :18時間。

0034

〔二次乾燥の条件〕
熱風路36 :温度43℃。
送風時間 :48時間。

0035

上記一次乾燥により得られたピスタチオ半乾燥品をコンクリート床上に広げ、2日間天日乾燥を行った以外は、実施例1と同様にして,ピスタチオ乾燥品(水分含量5.5重量%)を得た。そして、これを用い、実施例1と同様にして、ピスタチオ加工品を得た。なお、気温は、21℃(夜)〜35℃(昼)であった。

0036

一次乾燥において、熱風路15,16,17,18に送る熱風の温度をすべて35℃に変更し、所要時間を25時間に変更した以外は、実施例1と同様にして、ピスタチオ半乾燥品(水分含量12重量%)を得た。つぎに、これを用い、実施例1と同様にして、ピスタチオ乾燥品(水分含量5.5重量%)を得た。そして、これを用い、実施例1と同様にして、ピスタチオ加工品を得た。

0037

一次乾燥において、熱風路15,16,17,18に送る熱風の温度をすべて50℃に変更し、所要時間を15時間に変更した以外は、実施例1と同様にして、ピスタチオ半乾燥品(水分含量12重量%)を得た。つぎに、これを用い、実施例1と同様にして、ピスタチオ乾燥品(水分含量5.5重量%)を得た。そして、これを用い、実施例1と同様にして、ピスタチオ加工品を得た。

0038

二次乾燥において、熱風路36に送る熱風の温度を40℃に変更し、送風時間を60時間に変更した以外は、実施例1と同様にして、ピスタチオ乾燥品(水分含量5.5重量%)を得た。そして、これを用い、実施例1と同様にして、ピスタチオ加工品を得た。

0039

二次乾燥において、熱風路36に送る熱風の温度を45℃に変更し、送風時間を36時間に変更した以外は、実施例1と同様にして、ピスタチオ乾燥品(水分含量5.5重量%)を得た。そして、これを用い、実施例1と同様にして、ピスタチオ加工品を得た。

0040

一次乾燥において、所要時間を23時間に変更した以外は、実施例1と同様にして、ピスタチオ半乾燥品(水分含量8重量%)を得た。つぎに、これを用い、実施例1と同様にして、ピスタチオ乾燥品(水分含量5.0重量%)を得た。そして、これを用い、実施例1と同様にして、ピスタチオ加工品を得た。

0041

一次乾燥において、所要時間を13時間に変更した以外は、実施例1と同様にして、ピスタチオ半乾燥品(水分含量16重量%)を得た。つぎに、これを用い、実施例1と同様にして、ピスタチオ乾燥品(水分含量6.0重量%)を得た。そして、これを用い、実施例1と同様にして、ピスタチオ加工品を得た。

0042

一次乾燥に用いる装置として、図4に示す装置〔GRAIN SYSTEMS(グレインシステムズ)社製、1318〕を用い、下記に示す条件で一次乾燥を行った。図4に示す装置において、1,2,3はそれぞれ熱風発生源と送風モーターが一体となったものであり、熱風路4,5,6に熱風が送られるようになっている。そして、それぞれの熱風は、パンチ孔からなる網7を通過して、投入口8から投入され、通過路9を上方から下方に向かって通過する殻付ピスタチオを乾燥させるようになっている。なお、10は一次乾燥が完了して得られる半乾燥の殻付ピスタチオの排出口である。この排出口10には、殻付ピスタチオの流量を調節する調節弁(図示せず)が設けられている。また、二次乾燥に用いる装置として、図2に示す装置〔GRAIN SYSTEMS(グレインシステムズ)社製、WSL&FCDL(最大容量:716.9m3 )〕を用い、下記に示す条件で二次乾燥を行った。これら以外は、実施例1と同様にして、ピスタチオ加工品を得た。

0043

〔一次乾燥の条件〕
熱風路4 :温度88℃。
熱風路5 :温度71℃。
熱風路6 :温度60℃。
投入口8から排出口10までの所要時間 :4.5時間。

0044

〔二次乾燥の条件〕
熱風路36 :温度38℃。
送風時間 :5日間。

0045

一次乾燥に用いる装置として、図1に示す装置〔GRAIN SYSTEMS(グレインシステムズ)社製、2426〕を用い、下記に示す条件で一次乾燥を行った。また、二次乾燥に用いる装置として、図2に示す装置〔GRAIN SYSTEMS(グレインシステムズ)社製、WSL&FCDL(最大容量:716.9m3 )〕を用い、下記に示す条件で二次乾燥を行った。これら以外は、実施例1と同様にして、ピスタチオ加工品を得た。

0046

〔一次乾燥の条件〕
熱風路15 :温度77℃。
熱風路16 :温度66℃。
熱風路17 :温度60℃。
熱風路18 :温度49℃。
投入口20から排出口22までの所要時間 :4.5時間。

0047

〔二次乾燥の条件〕
熱風路36 :温度38℃。
送風時間 :5日間。

0048

一次乾燥に用いる装置として、図5に示す装置(水平式コンベヤードライヤー)を用い、下記に示す条件で一次乾燥を行った。図5に示す装置において、25,26,27はそれぞれ熱風発生源と送風モーターが一体となったものであり、処理槽29,30,31内に上下から熱風が送られるようになっている。そして、各処理槽内には、それぞれベルトコンベヤー32,33,34が配設されており、それぞれ殻付ピスタチオを右下から左上へと移動させつつ乾燥できるようになっている。また、二次乾燥に用いる装置として、図2に示す装置〔GRAINSYSTEMS(グレインシステムズ)社製、WSL&FCDL(最大容量:716.9m3 )〕を用い、下記に示す条件で二次乾燥を行った。これら以外は、実施例1と同様にして、ピスタチオ加工品を得た。

0049

〔一次乾燥の条件〕
処理槽29 :温度87℃。
処理槽30 :温度65℃。
処理槽31 :温度45℃。
全所要時間(*1) :4.5時間。
*1:全所要時間とは、ベルトコンベヤー32の右下からベルトコンベヤー34の左上までの移動に要する時間をいう。

0050

〔二次乾燥の条件〕
熱風路36 :温度38℃。
送風時間 :5日間。

0051

このようにして得られた実施例および比較例のピスタチオ加工品について、下記の基準に従い、官能評価の評価を行った。その結果を、後記の表1,表2に示した。

0052

〔官能評価〕ピスタチオ加工品の歯当たり,香り,味を下記の5段階の基準で評価した。
*:評価基準
5:大変好ましい。
4:好ましい。
3:まずまず。
2:好ましくない。
1:大変好ましい。

0053

0054

0055

表1,表2の結果から、実施例品はすべて、水分含量を8〜16重量%の範囲にまで減少させる一次乾燥を70℃を超えない温度で行っているため、良好な状態のピスタチオ乾燥品が得られ、その結果、歯当たり,香り,味が良好なものとなっていることがわかる。これに対して、比較例1品,2品,3品は、水分含量を8〜16重量%の範囲にまで減少させる一次乾燥を70℃を超える温度で行っているため、良好な状態のピスタチオ乾燥品が得られず、その結果、歯当たり,香り,味が良くないものとなっていることがわかる。

発明の効果

0056

以上のように、本発明のピスタチオ乾燥品の製法は、原料として殻付ピスタチオを準備し、これを一次乾燥、二次乾燥を経由させて、水分含量4〜7重量%のピスタチオ乾燥品を得る製法において、上記一次乾燥が、70℃を超えない温度で水分含量8〜16重量%にまで減少させることにより行われるものである。そのため、ピスタチオ乾燥品の実部が硬く引き締まった状態にならず、その結果、サクサクとした歯当たりを備えたピスタチオ加工品が得られる。また、低い温度での乾燥であるため、呈味成分の素や香気成分の素等が化学反応してしまわず、焙煎等の加工によって本来の呈味成分や香気成分が生成し、好ましい味と香りが発現したピスタチオ加工品が得られる。

図面の簡単な説明

0057

図1本発明において、一次乾燥に用いられる装置の一例を示す模式図である。
図2本発明において、二次乾燥に用いられる装置の一例を示す模式図である。
図3本発明のピスタチオ加工品の製法の一例を示すフローチャートである。
図4比較例1において、一次乾燥に用いられる装置を示す模式図である。
図5比較例3において、一次乾燥に用いられる装置を示す模式図である。

ページトップへ

この技術を出願した法人

この技術を発明した人物

ページトップへ

関連する挑戦したい社会課題

関連する公募課題

該当するデータがありません

ページトップへ

技術視点だけで見ていませんか?

この技術の活用可能性がある分野

分野別動向を把握したい方- 事業化視点で見る -

ページトップへ

おススメ サービス

おススメ astavisionコンテンツ

新着 最近 公開された関連が強い技術

  • 昭和産業株式会社の「 炒め調理用の油脂組成物」が 公開されました。( 2019/09/12)

    【課題】本発明の課題は、澱粉系食材を好適に炒め調理する技術を提供することである。【解決手段】HLBが4.7〜8の乳化剤と食用油脂を含有する油脂組成物を炒め調理に用いることによって、澱粉系食材を好適に炒... 詳細

  • バッヘン・ホールディング・アクチエンゲゼルシャフトの「 乾燥容器」が 公開されました。( 2019/09/12)

    【課題・解決手段】本発明は、材料の乾燥、具体的には材料のフリーズドライのための容器に関する。具体的には、本発明は、乾燥容器の蓋に関する。前記蓋は、i)容器内部の乾燥予定の材料の汚染、およびii)容器か... 詳細

  • ジー10・エルエルシーの「 醸造所の使用済み穀物ベースのタンパク質粉末」が 公開されました。( 2019/09/12)

    【課題・解決手段】醸造所の使用済み穀物ベースのタンパク質粉末およびタンパク質強化食品の生産を使用するための関連方法である。醸造所の使用済み穀物ベースのタンパク質粉末は、低いフィチン酸含量、高いPDCA... 詳細

この 技術と関連性が強い人物

関連性が強い人物一覧

この 技術と関連する社会課題

関連する挑戦したい社会課題一覧

この 技術と関連する公募課題

該当するデータがありません

astavision 新着記事

サイト情報について

本サービスは、国が公開している情報(公開特許公報、特許整理標準化データ等)を元に構成されています。出典元のデータには一部間違いやノイズがあり、情報の正確さについては保証致しかねます。また一時的に、各データの収録範囲や更新周期によって、一部の情報が正しく表示されないことがございます。当サイトの情報を元にした諸問題、不利益等について当方は何ら責任を負いかねることを予めご承知おきのほど宜しくお願い申し上げます。

主たる情報の出典

特許情報…特許整理標準化データ(XML編)、公開特許公報、特許公報、審決公報、Patent Map Guidance System データ