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技術 エレベーター巻上機の制動力設定装置

出願人 三菱電機株式会社
発明者 浦川英彦佐川浩文
出願日 2000年4月10日 (20年0ヶ月経過) 出願番号 2000-108659
公開日 2001年10月23日 (18年6ヶ月経過) 公開番号 2001-294386
状態 特許登録済
技術分野 エレベータのケージ及び駆動装置 エレベーターの保守安全及び検査装置 ブレーキ装置 エレベーターの昇降案内装置及びロープ類
主要キーワード 端部金具 長手中間 解放用 解放レバー 巻取り式 制動機 作業能力 救出作業
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この項目の情報は公開日時点(2001年10月23日)のものです。
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図面 (12)

課題

エレベーター運転する二組の制動機を有する巻上機において、容易に制動力を設定できるエレベーター巻上機制動力設定装置を得る。

解決手段

巻上機に設けた二組の制動機の両者の一方の解放用ケーブル11、14の外筒12,15を保持片27により操作具17に対し所定位置に保持し、操作具17の操作による芯線13,16の牽引作用を解消する。これにより、操作具17の操作時に上記両者の一方の制動作用を継続し、他方の制動作用を解除して、上記両者を一組ずつ制動動作して制動能力検定する。したがって、巻上機の制動力設定のためにかごに積み込む設定用おもりの重量が1/2となり、制動作用の検定時に設定用おもりをかごに積み込み、また撤去する作業の労力と作業時間が減少し巻上機の制動力設定を容易化する。

概要

背景

図7〜図11は、例えば特開平8−40676号公報に示された構成に類似したエレベーター装置を示す図で、図7はエレベーターの構成を概念的に示す立面図、図8は図7における巻上機制動力設定作業を説明する図、図9は図8における制動機解放用ケーブルの配置を概念的に示す図、図10は図9の操作具の拡大図、図11は図10の正面図である。

図において、1は昇降路、2は昇降路1の下部に設置された主索巻取り式の巻上機で、電動機3、駆動綱車4、ブレーキディスクすなわち制動用回転体5、制動用回転体5を制動する第一制動機6及び第一制動機6とは離れて配置されて制動用回転体5を制動する第二制動機7が設けられている。8は昇降路1の上部に互いに離れて枢着された滑車、9は昇降路1の所定経路昇降するかごである。

10は主索で、一端がかご9に連結されて上昇し滑車8に巻掛けられて、下降し巻上機2の駆動綱車4に巻掛けられている。11は第一制動機6の制動作用解放する可撓性ケーブルからなる第一解放用ケーブルで、条体をなす外筒12及びこの外筒12に挿通された芯線13によって構成され、外筒12の一端は第一制動機6の固定部に固定され、また芯線13の一端は第一制動機6の解放レバーに連結されている。

14は第二制動機7の制動作用を解放する可撓性ケーブルからなる第二解放用ケーブルで、条体をなす外筒15及びこの外筒15に挿通された芯線16によって構成され、外筒15の一端は第二制動機7の固定部に固定され、また芯線16の一端は第二制動機7の解放レバーに連結されている。17はかご9の異常停止時に第一制動機6及び第二制動機7の制動作用を解除してかご9を救出運転する操作具で、救出作業時に昇降路1の下部近くの乗場床に載置される操作具で、次に述べるように構成されている。

すなわち、操作具17は鉛直部18を有する台からなる固定部19、鉛直部18面及び固定部19の台の面に長手が平行に配置された軸20及びL字状をなしL字の屈折部が軸20に枢持された操作レバー21が設けられている。そして、鉛直部18には第一解放用ケーブル11の外筒12の他端が締結され、また第二解放用ケーブル14の外筒15の他端が締結される。

また、L字状の操作レバー21にはL字の一部からなり、軸20の長手方向における両側に上向きのL字短辺22が形成され、一方のL字短辺22には第一解放用ケーブル11の芯線13の他端が連結され、また他方のL字短辺22には第二解放用ケーブル14の芯線16の他端が連結される。

23は巻上機2の制動力設定作業時にかご9に積み込まれる設定用おもりで、多数のおもり片からなり、定格積載荷重二倍の重量が積み込まれて制動能力検定される。なお、かご9の定格積載荷重の二倍の重量が巻上機2の制動作用の検定の基準として規定されている。

上記のように構成されたエレベーター装置において、制動動作信頼性を向上するため巻上機2に同じ制動能力を有する第一制動機6及び第二制動機7が設けられている。そして、巻上機2が付勢されると第一制動機6及び第二制動機7による制動が電磁動作によって解除されて駆動綱車4が回転する。これによって、主索10を介してかご9が昇降して所要乗場に到達すると第一制動機6及び第二制動機7が、ばね動作によって制動用回転体5を押圧して制動動作し、停止したかご9がその位置に保持される。

また、かご9の異常停止時にかご9を救出運転する場合には、操作具17が乗場床に仮設されて操作レバー21が作業員によって図11に示す矢印A方向へ押し下げられる。これにより、第一解放用ケーブル11の芯線13、第二解放用ケーブル14の芯線16が、外筒12、外筒15に対して牽引されて、第一制動機6及び第二制動機7のばね動作に抗して制動作用が解除される。

次いで、かご9の重量によってかご9を昇降させて近くの乗場に対向した状態で、操作レバー21の押圧を止めて巻上機2をばね動作によって制動する。そして、この状態においてかご9内の乗客が乗場へ救出される。なお、制動作用の解除時に操作具17に設けられた一つの操作レバー21を一動作により操作することによって、すなわち簡易な操作によって容易に第一制動機6及び第二制動機7の制動作用を解除できるように構成されている。

概要

エレベーターを運転する二組の制動機を有する巻上機において、容易に制動力を設定できるエレベーター巻上機制動力設定装置を得る。

巻上機に設けた二組の制動機の両者の一方の解放用ケーブル11、14の外筒12,15を保持片27により操作具17に対し所定位置に保持し、操作具17の操作による芯線13,16の牽引作用を解消する。これにより、操作具17の操作時に上記両者の一方の制動作用を継続し、他方の制動作用を解除して、上記両者を一組ずつ制動動作して制動能力を検定する。したがって、巻上機の制動力設定のためにかごに積み込む設定用おもりの重量が1/2となり、制動作用の検定時に設定用おもりをかごに積み込み、また撤去する作業の労力と作業時間が減少し巻上機の制動力設定を容易化する。

目的

この発明は、かかる問題点を解消するためになされたものであり、二組の制動機を有する巻上機が設けられたエレベーターにおいて容易に制動力を設定できるエレベーター巻上機の制動力設定装置を得ることを目的とする。

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
1件

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請求項1

巻上機に設けられた制動用回転体をそれぞれ制動する二組の制動機と、条体をなす外筒及びこの外筒に挿通された芯線によって構成された可撓性ケーブルからなり上記制動機のそれぞれに設けられて一端が上記制動機に連結され、上記芯線が牽引されて上記制動機の制動作用解放する解放用ケーブルと、これらの解放用ケーブルの他端側における上記外筒がそれぞれ保持された固定部及びこの固定部に装備されて上記芯線がそれぞれ連結され上記芯線を牽引する操作レバーが設けられて、人為操作による上記操作レバーの操作を介して上記制動機の制動作用を解放する操作具とを備え、一方の上記解放用ケーブルの他端側における外筒端部の上記操作具の固定部による保持を解除して上記操作レバーの操作による上記芯線の牽引作用を解消するエレベーター巻上機制動力設定装置

請求項2

人為操作によって要時に一側が操作レバーに係止され、他側は一方の解放用ケーブルの他端側における外筒端部を保持して上記操作レバーの操作による上記芯線の牽引作用を解消する保持片を備えたことを特徴とする請求項1記載のエレベーター巻上機の制動力設定装置。

請求項3

巻上機の制動力設定作業時に操作具を、上記巻上機によって運転されるエレベーター乗場床仮設したことを特徴とする請求項1及び請求項2のいずれか一つに記載のエレベーター巻上機の制動力設定装置。

技術分野

0001

この発明は、制動用回転体をそれぞれ制動する二組の制動機が設けられたエレベーター巻上機制動力設定装置に関する。

背景技術

0002

図7図11は、例えば特開平8−40676号公報に示された構成に類似したエレベーター装置を示す図で、図7エレベーターの構成を概念的に示す立面図図8図7における巻上機制動力設定作業を説明する図、図9図8における制動機の解放用ケーブルの配置を概念的に示す図、図10図9操作具の拡大図、図11図10の正面図である。

0003

図において、1は昇降路、2は昇降路1の下部に設置された主索巻取り式の巻上機で、電動機3、駆動綱車4、ブレーキディスクすなわち制動用回転体5、制動用回転体5を制動する第一制動機6及び第一制動機6とは離れて配置されて制動用回転体5を制動する第二制動機7が設けられている。8は昇降路1の上部に互いに離れて枢着された滑車、9は昇降路1の所定経路昇降するかごである。

0004

10は主索で、一端がかご9に連結されて上昇し滑車8に巻掛けられて、下降し巻上機2の駆動綱車4に巻掛けられている。11は第一制動機6の制動作用解放する可撓性ケーブルからなる第一解放用ケーブルで、条体をなす外筒12及びこの外筒12に挿通された芯線13によって構成され、外筒12の一端は第一制動機6の固定部に固定され、また芯線13の一端は第一制動機6の解放レバーに連結されている。

0005

14は第二制動機7の制動作用を解放する可撓性ケーブルからなる第二解放用ケーブルで、条体をなす外筒15及びこの外筒15に挿通された芯線16によって構成され、外筒15の一端は第二制動機7の固定部に固定され、また芯線16の一端は第二制動機7の解放レバーに連結されている。17はかご9の異常停止時に第一制動機6及び第二制動機7の制動作用を解除してかご9を救出運転する操作具で、救出作業時に昇降路1の下部近くの乗場床に載置される操作具で、次に述べるように構成されている。

0006

すなわち、操作具17は鉛直部18を有する台からなる固定部19、鉛直部18面及び固定部19の台の面に長手が平行に配置された軸20及びL字状をなしL字の屈折部が軸20に枢持された操作レバー21が設けられている。そして、鉛直部18には第一解放用ケーブル11の外筒12の他端が締結され、また第二解放用ケーブル14の外筒15の他端が締結される。

0007

また、L字状の操作レバー21にはL字の一部からなり、軸20の長手方向における両側に上向きのL字短辺22が形成され、一方のL字短辺22には第一解放用ケーブル11の芯線13の他端が連結され、また他方のL字短辺22には第二解放用ケーブル14の芯線16の他端が連結される。

0008

23は巻上機2の制動力設定作業時にかご9に積み込まれる設定用おもりで、多数のおもり片からなり、定格積載荷重二倍の重量が積み込まれて制動能力検定される。なお、かご9の定格積載荷重の二倍の重量が巻上機2の制動作用の検定の基準として規定されている。

0009

上記のように構成されたエレベーター装置において、制動動作信頼性を向上するため巻上機2に同じ制動能力を有する第一制動機6及び第二制動機7が設けられている。そして、巻上機2が付勢されると第一制動機6及び第二制動機7による制動が電磁動作によって解除されて駆動綱車4が回転する。これによって、主索10を介してかご9が昇降して所要乗場に到達すると第一制動機6及び第二制動機7が、ばね動作によって制動用回転体5を押圧して制動動作し、停止したかご9がその位置に保持される。

0010

また、かご9の異常停止時にかご9を救出運転する場合には、操作具17が乗場床に仮設されて操作レバー21が作業員によって図11に示す矢印A方向へ押し下げられる。これにより、第一解放用ケーブル11の芯線13、第二解放用ケーブル14の芯線16が、外筒12、外筒15に対して牽引されて、第一制動機6及び第二制動機7のばね動作に抗して制動作用が解除される。

0011

次いで、かご9の重量によってかご9を昇降させて近くの乗場に対向した状態で、操作レバー21の押圧を止めて巻上機2をばね動作によって制動する。そして、この状態においてかご9内の乗客が乗場へ救出される。なお、制動作用の解除時に操作具17に設けられた一つの操作レバー21を一動作により操作することによって、すなわち簡易な操作によって容易に第一制動機6及び第二制動機7の制動作用を解除できるように構成されている。

発明が解決しようとする課題

0012

上記のようなエレベーター装置において、巻上機の制動力設定作業時に第一制動機及び第二制動機を制動動作させて、制動作用を同時に検定して制動力を設定することになる。したがって、制動作用の検定荷重として設定された基準の重量、例えばかご9に定格積載荷重の二倍の重量の設定用おもりを積み込む必要があって、多くの労力と作業時間を要するという問題点があった。

0013

この発明は、かかる問題点を解消するためになされたものであり、二組の制動機を有する巻上機が設けられたエレベーターにおいて容易に制動力を設定できるエレベーター巻上機の制動力設定装置を得ることを目的とする。

課題を解決するための手段

0014

この発明に係るエレベーター巻上機の制動力設定装置においては、巻上機に設けられた制動用回転体をそれぞれ制動する二組の制動機と、条体をなす外筒及びこの外筒に挿通された芯線によって構成された可撓性ケーブルからなり制動機のそれぞれに設けられて一端が制動機に連結され、芯線が牽引されて制動機の制動作用を解放する解放用ケーブルと、これらの解放用ケーブルの他端側における外筒がそれぞれ保持された固定部及びこの固定部に装備されて芯線がそれぞれ連結され芯線を牽引する操作レバーが設けられて、人為操作による操作レバーの操作を介して制動機の制動作用を解放する操作具とが設けられる。そして、一方の解放用ケーブルの他端側における外筒端部の操作具の固定部による保持を解除して操作レバーの操作による芯線の牽引作用が解消される。

0015

また、この発明に係るエレベーター巻上機の制動力設定装置においては、人為操作によって要時に一側が操作レバーに係止され、他側は一方の解放用ケーブルの他端側における外筒端部を保持して上記操作レバーの操作による上記芯線の牽引作用を解消する保持片が設けられる。

0016

また、この発明に係るエレベーター巻上機の制動力設定装置においては、巻上機の制動力設定作業時に操作具が、巻上機によって運転されるエレベーターの乗場床に仮設される。

発明を実施するための最良の形態

0017

実施の形態1.図1図6は、この発明の実施の形態の一例を示す図で、図1は前述の図10相当図、図2図1の正面図、図3図1の保持片の拡大斜視図、図4は前述の図10に示す状態の操作具に保持片を装着する状況を説明する図、図5図1における解放用ケーブルの動作状態を説明する図、図6図1における解放用ケーブルの他の動作状態を説明する図である。なお、図1図6の他は前述の図7図11と同様にエレベーター装置が構成されている。

0018

図において、17はかご9の異常停止時に第一制動機6及び第二制動機7の制動作用を解除してかご9を救出運転する操作具で、救出作業時に昇降路1の下部近くの乗場床に載置される。また、操作具17は前述の図10と同様に構成されている。すなわち、操作具17は鉛直部18を有する台からなる固定部19、鉛直部18面及び固定部19の台の面に長手が平行に配置された軸20及びL字状をなしL字の屈折部が軸20に枢持された操作レバー21が設けられている。

0019

24はねじ棒の中心に芯線13、芯線16が挿通される貫通孔が設けられた端部金具である。そして、第一解放用ケーブル11の外筒12の操作具17側の端部及び第二解放用ケーブル14の外筒15の操作具17側の端部が、それぞれ操作具17の鉛直部18位置に配置されて、外筒12及び外筒15の端部にそれぞれ端部金具24が設けられる。また、端部金具24は操作具17の鉛直部18の上縁部に設けられて上方に開口した切欠部25に着脱可能に嵌合される。

0020

また、L字状の操作レバー21にはL字の一部からなり、操作レバー21の軸20における長手方向の両側に上向きのL字短辺22が形成され、一方のL字短辺22には第一解放用ケーブル11の芯線13の操作具17側の端部が連結され、また他方のL字短辺22には第二解放用ケーブル14の芯線16の操作具17側の端部が連結される。26は端部金具24にねじ込まれたナットで、操作具17の鉛直部18の両面又は後述する保持具の両面に配置される。

0021

27は帯板がL字状に屈折されてなる保持具で、L字の一辺には操作具17のL字短辺22の先端に嵌合する第一切欠部28が、またL字の他辺には端部金具24が嵌合する第二切欠部29が設けられ、要時に図4に示す状況を経て図1及び図2に示す状態に操作レバー21と端部金具24に係止される。

0022

上記のような構成において、前述の図7図11に示すエレベーター装置と同様に制動動作の信頼性を向上するため巻上機2に同じ制動能力を有する第一制動機6及び第二制動機7が設けられている。そして、巻上機2が付勢されると第一制動機6及び第二制動機7による制動が電磁動作によって解除されて駆動綱車4が回転する。これによって、主索10を介してかご9が昇降して所要の乗場に到達すると第一制動機6及び第二制動機7が、ばね動作によって制動用回転体5を押圧して制動動作し、停止したかご9がその位置に保持される。

0023

また、かご9の異常停止時にかご9を救出運転する場合には、操作具17が乗場床に仮設されて操作レバー21が作業員によって図11に示す矢印A方向へ押し下げられる。これにより、図5に示すように第一解放用ケーブル11の芯線13、第二解放用ケーブル14の芯線16が、外筒12、外筒15に対して牽引される。これにより、第一制動機6及び第二制動機7のばね動作に抗して制動作用が解除される。

0024

次いで、かご9の重量によってかご9を昇降させて近くの乗場に対向した状態で、操作レバー21の押圧を止めて巻上機2をばね動作によって制動する。そして、この状態においてかご9内の乗客が乗場へ救出される。なお、制動作用の解除時に操作具17に設けられた一つの操作レバー21を一動作により操作することによって、すなわち簡易な操作によって容易に第一制動機6及び第二制動機7の制動作用を解除できるように構成されている。

0025

また、巻上機2の制動力設定作業時には、先ず次に述べる準備作業が行われる。すなわち、操作具17が乗場床に仮設されて、前述の図10の状態において操作具17の固定部19、すなわち鉛直部18から第一解放用ケーブル11、第二解放用ケーブル14の一方の端部金具24が取り外される。

0026

以下、例えば第一解放用ケーブル11の芯線13の牽引作用を解消するものとして説明する。すなわち、第一解放用ケーブル11の端部金具24が、ナット26を緩めて固定部19の鉛直板18から取り外される。そして、図4に示す状態を経て保持具27の第一切欠部28が操作具17のL字短辺22の先端に嵌合されて保持される。

0027

また、保持具27の第二切欠部29が、操作具17の鉛直部18から取り外された第一解放用ケーブル11の端部金具24に嵌合されてナット26によって挟圧されて締結される。これによって、図1及び図2に示す状態となり、第一解放用ケーブル11の端部金具24、すなわち外筒12の操作具17側の端部は、第一解放用ケーブル11の芯線13の操作具17側の端部に対して、操作レバー21の回動動作に関わらず所定位置に保持される。

0028

したがって、操作レバー21が回動動作して変位し、第一解放用ケーブル11の芯線13の操作具17側の端部が移動しても、図6に示すようにその移動が第一解放用ケーブル11の配線長手中間部における変位によって吸収される。このため、芯線13の第一制動機6側が変位することはなく、第一制動機6の制動作用が解除されることはない。

0029

したがって、このような装置構成において操作レバー21を操作して回動したときに、第一制動機6の制動作用が解除されず、第二解放用ケーブル14の芯線16のみが牽引されて動作して第二制動機7の制動作用が解除される。これにより、第一制動機6についてのみ巻上機2の制動力設定が行われる。

0030

このため、巻上機2の制動力設定のためにかご9に積み込まれる設定用おもり23の重量は、制動作用の検定荷重として設定された基準の重量、すなわちかご9に定格積載荷重の二倍の重量に対して1/2となる。例えば、かご9の定格積載荷重が450kgのときに、第一制動機6及び第二制動機7の両者の制動力設定を同時に行う場合には、設定用おもり23重量が900kgを要するが、上記両者の一方の制動力設定を行うときには450kgで済む。

0031

そして、かご9に450kgの設定用おもり23が積み込まれて、操作具17の操作レバー21が図2に示す矢印A方向に押し下げられる。これにより、第二制動機7の制動作用が解除され第一制動機6の制動作用によって、積み込まれた設定用おもり23に対応した吊持荷重が支持されることによって、第一制動機6の制動能力が検定される。

0032

このように、制動作用の検定荷重として設定用おもり23をかご9に積み込み、また撤去する作業の労力と作業時間が半減するので、容易に巻上機2の制動力を設定でき作業能率が向上し、費用節減することができる。

0033

なお、上述の例において第一制動機6の制動能力の検定後に、第一解放用ケーブル11の外筒12の端部金具24が、保持具27から取り外されて操作具17の鉛直部18に装着される。そして、第二解放用ケーブル14の外筒12の端部金具24が操作具17の鉛直部18から取り外されて保持具27の第二切欠部29に装着される。

0034

この状態で、操作具17の操作レバー21が図2に示す矢印A方向に押し下げられる。これにより、第一制動機6の制動作用が解除され第二制動機7の制動作用によって、積み込まれた設定用おもり23に対応した吊持荷重が支持されて第二制動機7の制動能力が、第一制動機6における制動作用の検定と同様に検定される。また、巻上機2の制動力設定の作業時にエレベーターの乗場床に操作具17が仮設されるので、安定した場所において容易に操作具17を操作することができ作業能力を向上することができる。なお、この実施の形態における巻上機2は主索巻取り式のものであるが、これに限るものではなく、例えばトラクションシーブ式の巻上機であっても同様の効果を得ることが出来る。

発明の効果

0035

この発明は以上説明したように、巻上機に設けられた制動用回転体をそれぞれ制動する二組の制動機と、条体をなす外筒及びこの外筒に挿通された芯線によって構成された可撓性ケーブルからなり制動機のそれぞれに設けられて一端が制動機に連結され、芯線が牽引されて制動機の制動作用を解放する解放用ケーブルと、これらの解放用ケーブルの他端側における外筒がそれぞれ保持された固定部及びこの固定部に装備されて芯線がそれぞれ連結され芯線を牽引する操作レバーが設けられて、人為操作による操作レバーの操作を介して制動機の制動作用を解放する操作具とを設けたものである。そして、一方の解放用ケーブルの他端側における外筒端部の操作具の固定部による保持を解除して操作レバーの操作による芯線の牽引作用を解消するものである。

0036

このようにして、操作具の固定部による二組の制動機の一方の解放用ケーブルの外筒の保持を解除し、操作具の操作による芯線の牽引作用が解消される。このため、操作具の操作時に二組の制動機の一方の制動作用が継続し、他方の制動機の制動作用が解除されるので、二組の制動機を一組ずつ制動動作して制動能力を検定することができる。したがって、巻上機の制動力設定のためにかごに積み込む設定用おもりの重量を1/2とすることができる。これにより、制動作用の検定荷重として設定用おもりをかごに積み込み、また撤去する作業の労力と作業時間が減少するので、容易に巻上機の制動力を設定でき作業能率が向上し、費用を節減する効果がある。

0037

また、この発明は以上説明したように、人為操作によって要時に一側が操作レバーに係止され、他側は一方の解放用ケーブルの他端側における外筒端部を保持して操作レバーの操作による芯線の牽引作用を解消する保持片を設けたものである。

0038

このようにして、二組の制動機の一方の解放用ケーブルの外筒を保持片によって操作具に対して所定位置に保持し、操作具の操作による芯線の牽引作用が解消される。このため、操作具の操作時に二組の制動機の一方の制動作用が継続し、他方の制動機の制動作用が解除されるので、二組の制動機を一組ずつ制動動作して制動能力を検定することができる。したがって、巻上機の制動力設定のためにかごに積み込む設定用おもりの重量を1/2とすることができる。これにより、制動作用の検定荷重として設定用おもりをかごに積み込み、また撤去する作業の労力と作業時間が減少するので、容易に巻上機の制動力を設定でき作業能率が向上し、費用を節減する効果がある。

0039

また、この発明は以上説明したように、巻上機の制動力設定作業時に操作具を、巻上機によって運転されるエレベーターの乗場床に仮設するものである。

0040

このようにして、エレベーターの乗場床に仮設された操作具の固定部による二組の制動機の一方の解放用ケーブルの外筒の保持を解除し、操作具の操作による芯線の牽引作用が解消される。このため、操作具の操作時に二組の制動機の一方の制動作用が継続し、他方の制動機の制動作用が解除されるので、二組の制動機を一組ずつ制動動作して制動能力を検定することができる。したがって、乗場床に仮設された操作具を容易に操作でき、また巻上機の制動力設定のためにかごに積み込む設定用おもりの重量を1/2とすることができる。このため、制動作用の検定荷重として設定用おもりをかごに積み込み、また撤去する作業の労力と作業時間が減少するので、容易に巻上機の制動力を設定でき作業能率が向上し、費用を節減する効果がある。また、巻上機の制動力設定の作業時にエレベーターの乗場床に操作具が仮設されるので、安定した場所において容易に操作具を操作することができ作業能力を向上する効果がある。

図面の簡単な説明

0041

図1この発明の実施の形態1を示す図で、後述する図11相当図。
図2図1の正面図。
図3図1の保持片の拡大斜視図。
図4後述する図11に示す状態の操作具に保持片を装着する状況を説明する図。
図5図1における解放用ケーブルの動作状態を説明する図。
図6図1における解放用ケーブルの他の動作状態を説明する図。
図7エレベーターの構成を概念的に示す立面図。
図8図7における巻上機の制動力設定作業を説明する図。
図9図8における制動機の解放用ケーブルの配置を示す図。
図10図9の操作具の拡大図。
図11図10の正面図。

--

0042

2巻上機、5制動用回転体、6 第一制動機(制動機)、7 第二制動機(制動機)、11 第一解放用ケーブル(解放用ケーブル)、12外筒、13芯線、14 第二解放用ケーブル(解放用ケーブル)、15 外筒、16 芯線、17操作具、19 固定部、21操作レバー、27保持片。

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