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技術 複合被覆弾性糸及びその製造方法

出願人 東レ株式会社
発明者 木村俊彦梅田和生高橋徹三木芳幸井上啓
出願日 2000年4月3日 (20年7ヶ月経過) 出願番号 2000-100279
公開日 2001年10月19日 (19年1ヶ月経過) 公開番号 2001-288634
状態 未査定
技術分野 糸;糸またはロープの機械的な仕上げ
主要キーワード 伸縮荷重 カバーリング加工 転動ローラ 短繊維糸条 ダブルカバーリング ソフトタッチ 中空スピンドル 被覆構造
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2001年10月19日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (6)

課題

芯糸露出する目むきを起こさない複合被覆弾性糸及びその製造方法を提供する。

解決手段

芯糸の弾性糸1の周り鞘糸マルチフィラメント撚糸2が実質的無撚で被覆した無撚被覆構造の仮撚被覆弾性糸Yを構成し、該仮撚被覆弾性糸Yの周囲に長繊維糸条又は短繊維糸条Xが実撚で巻き付いた糸構造からなる複合被覆弾性糸Zである。弾性糸とマルチフィラメント糸を引揃えて仮撚加工することにより仮撚被覆弾性糸を製造し、該仮撚被覆弾性糸の周囲に長繊維糸条又は短繊維糸条をカバーリング加工又は合撚加工により巻き付けて製造する。

概要

背景

特公平3−10739号公報(特許第165949号)は、ポリウレタン弾性糸芯糸にし、その周囲にポリアミドマルチフィラメント撚糸を実質的無撚で被覆した無撚被覆構造を有する仮撚被覆弾性糸を開示している。この仮撚被覆弾性糸はソフトな風合を有するためタイツパンティストッキング等の用途に使用され、需要者から高い評価を得ている。

しかし、上記仮撚被覆弾性糸を使用して編成したタイツ、パンティストッキング等の製品は、特になどの屈曲部で仮撚被覆弾性糸が他の箇所よりも大きな伸縮荷重を繰り返し受けることにより、芯糸の弾性糸鞘糸のポリアミドマルチフィラメント仮撚糸の間に露出し、所謂「目むき」と称する現象を生じやすい状態になっていた。すなわち、芯糸のポリウレタン弾性糸は鞘糸のポリアミド糸に比べて染料に染まり難いため、鞘糸に比べて淡色に染まってしまうのである。そのため、上記のように目むきが生じた箇所では、その目むき部の淡色状態スジ状に顕れて目立つようになるからである。

概要

芯糸が露出する目むきを起こさない複合被覆弾性糸及びその製造方法を提供する。

芯糸の弾性糸1の周りを鞘糸のマルチフィラメント仮撚糸2が実質的無撚で被覆した無撚被覆構造の仮撚被覆弾性糸Yを構成し、該仮撚被覆弾性糸Yの周囲に長繊維糸条又は短繊維糸条Xが実撚で巻き付いた糸構造からなる複合被覆弾性糸Zである。弾性糸とマルチフィラメント糸を引揃えて仮撚加工することにより仮撚被覆弾性糸を製造し、該仮撚被覆弾性糸の周囲に長繊維糸条又は短繊維糸条をカバーリング加工又は合撚加工により巻き付けて製造する。

目的

本発明の目的は、上述した従来の問題を解消し、芯糸が露出する目むきを起こさない複合被覆弾性糸及びその製造方法を提供することにある。

効果

実績

技術文献被引用数
1件
牽制数
3件

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請求項1

芯糸弾性糸周り鞘糸マルチフィラメント撚糸が実質的無撚で被覆した無撚被覆構造の仮撚被覆弾性糸を構成し、該仮撚被覆弾性糸の周囲に長繊維糸条又は短繊維糸条が実撚で巻き付いた糸構造からなる複合被覆弾性糸。

請求項2

前記鞘糸がポリアミド又はポリエステルのマルチフィラメント仮撚糸である請求項1に記載の複合被覆弾性糸。

請求項3

前記長繊維糸条がポリアミドフィラメント加工糸ポリエステルフィラメント加工糸、絹糸アセテート糸又はレーヨン糸である請求項1又は2に記載の複合被覆弾性糸。

請求項4

前記短繊維糸条が綿スパン糸、アセテートスパン糸、レーヨンスパン糸又はウール糸である請求項1,2又は3に記載の複合被覆弾性糸。

請求項5

弾性糸とマルチフィラメント糸を引揃えて仮撚加工することにより仮撚被覆弾性糸を製造し、該仮撚被覆弾性糸の周囲に長繊維糸条又は短繊維糸条をカバーリング加工、合撚加工又は意匠撚糸加工により巻き付ける複合被覆弾性糸の製造方法。

請求項6

前記仮撚加工後の仮撚被覆弾性糸に交絡処理又は追撚加工を施す請求項5に記載の複合被覆弾性糸の製造方法。

請求項7

前記長繊維糸条又は短繊維糸条として2糸条を巻き付けるダブルカバーリングである請求項5又は6に記載の複合被覆弾性糸の製造方法。

技術分野

0001

本発明は複合被覆弾性糸及びその製造方法に関し、さらに詳しくは、タイツ等に編成したときに等の屈曲部芯糸露出する目むきを発生し難くした複合被覆弾性糸及びその製造方法に関する。

背景技術

0002

特公平3−10739号公報(特許第165949号)は、ポリウレタン弾性糸を芯糸にし、その周囲にポリアミドマルチフィラメント撚糸を実質的無撚で被覆した無撚被覆構造を有する仮撚被覆弾性糸を開示している。この仮撚被覆弾性糸はソフトな風合を有するためタイツ、パンティストッキング等の用途に使用され、需要者から高い評価を得ている。

0003

しかし、上記仮撚被覆弾性糸を使用して編成したタイツ、パンティストッキング等の製品は、特に膝などの屈曲部で仮撚被覆弾性糸が他の箇所よりも大きな伸縮荷重を繰り返し受けることにより、芯糸の弾性糸が鞘糸のポリアミドマルチフィラメント仮撚糸の間に露出し、所謂「目むき」と称する現象を生じやすい状態になっていた。すなわち、芯糸のポリウレタン弾性糸は鞘糸のポリアミド糸に比べて染料に染まり難いため、鞘糸に比べて淡色に染まってしまうのである。そのため、上記のように目むきが生じた箇所では、その目むき部の淡色状態スジ状に顕れて目立つようになるからである。

発明が解決しようとする課題

0004

本発明の目的は、上述した従来の問題を解消し、芯糸が露出する目むきを起こさない複合被覆弾性糸及びその製造方法を提供することにある。

課題を解決するための手段

0005

上記目的を達成する本発明の複合被覆弾性糸は、芯糸の弾性糸の周りを鞘糸のマルチフィラメント仮撚糸が実質的無撚で被覆した無撚被覆構造の仮撚被覆弾性糸を構成し、該仮撚被覆弾性糸の周囲に長繊維糸条又は短繊維糸条が実撚で巻き付いた糸構造からなることを特徴とするものである。

0006

このように芯糸の弾性糸と鞘糸のマルチフィラメント仮撚糸からなる仮撚被覆弾性糸の周りに、長繊維糸条又は短繊維糸条を実撚で巻き付けるようにしたため、内側の芯糸が鞘糸の外側へ露出し難くなり、目むきを生じにくくなる。また、外側に巻き付けている長繊維糸条又は短繊維糸条の特性を適宜選択することにより、この複合被覆弾性糸から編成した編地ソフトタッチスパンライク、光沢、高吸湿性発色性などの新しい風合や機能を付与することができる。

0007

上記本発明の複合被覆弾性糸の製造方法は、弾性糸とマルチフィラメント糸を引揃えて仮撚加工することにより仮撚被覆弾性糸を製造し、該仮撚被覆弾性糸の周囲に長繊維糸条又は短繊維糸条をカバーリング加工又は合撚加工により巻き付けることを特徴とするものである。

発明を実施するための最良の形態

0008

本発明の複合被覆弾性糸は主要部が仮撚被覆弾性糸から構成され、その仮撚被覆弾性糸は、弾性糸を芯糸にし、その外周をマルチフィラメント仮撚糸が鞘糸として撚回・反転して実質的無撚で被覆する無撚被覆構造を有している。芯糸に使用する弾性糸は特に限定されないが、例えばポリウレタン系弾性糸ポリエーテ系弾性糸などが好ましく使用される。また、鞘糸に使用するマルチフィラメント仮撚糸は、仮撚加工可能な合成繊維であれば特に限定されない。例えば、ポリアミドマルチフィラメント、ポリエステルマルチフィラメントなどからなる仮撚糸が好ましく使用される。

0009

本発明の複合被覆弾性糸は、上記仮撚被覆弾性糸の周囲に長繊維糸条又は短繊維糸条が実撚で巻き付けらて形成される。このように長繊維糸条又は短繊維糸条が外周を実撚で巻き付いていることにより、過剰な繰り返し伸縮を受けても、仮撚被覆弾性糸の芯糸が外側へ露出する目むきの発生を抑制することができる。

0010

長繊維糸条又は短繊維糸条に使用される糸条の種類は特に限定されないが、その糸条の選択により、新しい風合や機能を付与することができるので、これら新たに付与される要因を考慮して選択するとよい。例えば、長繊維糸条の場合には、ポリアミドフィラメント加工糸ポリエステルフィラメント加工糸、絹糸アセテート糸、レーヨン糸などを挙げることができる。ポリアミドフィラメント加工糸やポリエステルフィラメント加工糸ではソフトさやサラサラ感などを、絹糸では光沢、吸湿性、しなやかさなどを、アセテート糸やレーヨン糸では発色性やドライ感などを与えることができる。

0011

また、短繊維糸条の場合には、綿スパン糸、アセテートスパン糸、レーヨンスパン糸、ウール糸などを挙げることができ、綿スパン糸では吸湿性やスパンライク感などを、アセテートスパン糸やレーヨンスパン糸の場合には発色性やドライ感などを、ウール糸ではハリ保温性などを与えることができる。

0012

図1及び図2は、それぞれ本発明の複合被覆弾性糸を例示した側面図である。

0013

複合被覆弾性糸Zは、いずれの場合も中心部に仮撚被覆弾性糸Yを配置し、その周囲に長繊維糸条又は短繊維糸条からなる巻付け糸条Xが実撚で螺旋状に巻き付いている。図1の複合被覆弾性糸Zは、巻付け糸条Xが合撚工程によって形成された場合を示し、図2の複合被覆弾性糸Zは、巻付け糸条Xがカバーリング工程で形成された場合である。

0014

上記複合被覆弾性糸において、中心部の仮撚被覆弾性糸Yは、弾性糸1を芯糸とし、その外周にマルチフィラメント仮撚糸2が鞘糸として長手方向に沿って撚回・反転しながら無撚で被覆した無撚被覆構造になっている。弾性糸1にはポリウレタン弾性糸やポリエーテル弾性糸などが使用され、本数は1本又は2本が配置される。勿論、それ以上の本数が配置されてもよい。また、マルチフィラメント仮撚糸2には、ポリアミドポリエステルなどの合成繊維が使用される。このうちポリアミドはナイロン6又はナイロン66が好ましく、ポリエステルはポリエチレンテレフタレートが好ましい。

0015

巻付け糸条Xは長繊維糸条及び短繊維糸条のいずれであってもよい。前述したように、長繊維糸条の場合は、ポリアミドフィラメント加工糸、ポリエステルフィラメント加工糸、絹糸、アセテート糸、レーヨン糸などが好ましく、短繊維糸条の場合は、綿スパン糸、アセテートスパン糸、レーヨンスパン糸、ウール糸などが好ましく使用される。

0016

上述した本発明の複合被覆弾性糸は、弾性糸をドラフトし、これにマルチフィラメント糸を引揃えて仮撚加工して仮撚被覆弾性糸を製造する第1の工程と、この仮撚被覆弾性糸に長繊維糸条及び短繊維糸条をカバーリング、合撚又は意匠撚糸する第2の工程との組合せにより製造することができる。仮撚加工は摩擦仮撚が好ましく、この摩擦仮撚に採用するツイスターとしては、2軸式ディスク型ツイスターや3軸式ディスク型ツイスターが好ましく使用される。

0017

第1工程で製造する仮撚被覆弾性糸には、巻き取り前に圧縮空気交絡処理するとよい。このように仮撚被覆弾性糸に交絡を与えることにより、目むきの発生率を一層低減することができる。また、さらに好ましくは、第2工程で巻き付ける巻付け糸条(長繊維糸条又は短繊維糸条)の供給本数は1本でもよいが、2糸条を供給するダブルカバーリングタイプとすると、目むきの発生率を更に低減することができる。

0018

また、第1の工程で与える仮撚の撚方向と第2の工程で与えるカバーリング或いは合撚の撚方向とは互いに逆方向にすることが好ましい。このように撚方向を互いに反対方向にすることにより、複合被覆弾性糸のストレッチ性嵩高性を向上することができる。具体的には、第1の工程で与える仮撚の撚方向がSであれば、第2の工程で与えるカバーリング域、合撚又は意匠撚糸の撚方向はZとし、仮撚の撚方向がZであれば、カバーリング域はSであることが好ましい。

0019

図3は、仮撚被覆弾性糸を製造する第1の工程を例示する。

0020

3は芯部原糸用のポリウレタン弾性糸1が巻かれたパッケージであり、一対の転動ローラ5に回動自在に支持されている。このパッケージ3からポリウレタン弾性糸1がドラフトされながら、供給ローラ7により横方向に解舒される。他方、4は部原糸用のポリアミドマルチフィラメント糸2’が巻かれたパッケージであり、図示しない支持に支持されている。このパッケージ4からポリアミドマルチフィラメント糸2’が供給ローラ7により引き出され、上記のようにドラフト中のポリウレタン弾性糸1に集束ガイド6を介して引揃え合糸される。

0021

合糸されたポリウレタン弾性糸1とポリアミドマルチフィラメント糸2’とは、供給ローラ7から該供給ローラ7よりも周速度をやや速くした引取ローラ8に引き取られ、両ローラ間を移動する間にディスク型ツイスター10により摩擦仮撚りされる。ディスク型ツイスター10では、加撚の撚を与え、ツイスター10を通過後に解撚する。上流側で加撚された撚はヒータ9により熱セット−冷却され、それが解撚されて仮撚被覆弾性糸Yになる。その仮撚被覆弾性糸Yは、チーズ13に巻き上げられる前に、引取ローラ8と搬送ローラ11との間で交絡ノズル12を通過することにより弛緩条件下に圧縮空気で処理され、外層のポリアミドマルチフィラメント仮撚糸2に交絡が付与される。なお、引取ローラ8から直接チーズ13に巻き上げてもよく、その後追撚加工を施してもよい。

0022

図4は、第1の工程で得た仮撚被覆弾性糸Yに長繊維糸条又は短繊維糸条をカバーリングする場合の第2の工程を例示する。

0023

仮撚被覆弾性糸Yが巻かれたチーズ13は一対の転動ローラ14に回動自在に支持され、供給ローラ15により仮撚被覆弾性糸Yが引き出されるようになっている。他方、長繊維糸条又は短繊維糸条の巻付け糸条Xが巻かれたチーズ16は中空スピンドル17に支持され、回転駆動されながら軸方向に引き出されるようになっている。

0024

供給ローラ15に引き出された仮撚被覆弾性糸Yは、中空スピンドル17の軸芯を通過するように引取ローラ18に一定速度で引き取られるように走行する。このように走行しながら、中空スピンドル17を通過後の仮撚被覆弾性糸Y上に、チーズ16から巻付け糸条Xが解舒されながら巻き付くように合糸することにより複合被覆弾性糸Zが形成され、チーズ19に巻き上げられる。なお、上記工程において転動ローラ14を使用せず、チーズ13をタテ取り解除しながら供給ローラ15へ供給するようにしてもよい。

0025

図5は、仮撚被覆弾性糸Yに長繊維糸条又は短繊維糸条を合撚する場合の第2の工程を例示する。

0026

図4の場合と同様に、仮撚被覆弾性糸Yが巻かれたチーズ13は一対の転動ローラ14に回動自在に支持され、供給ローラ20により仮撚被覆弾性糸Yが引き出されるようになっている。また、長繊維糸条又は短繊維糸条の巻付け糸条Xが巻かれたチーズ16’は、図示しない支持棒静止状態に支持され、供給ローラ20によりガイド21を介して軸方向に引き出されるようになっている。

0027

次いで、供給ローラ20上で引揃え合糸された仮撚被覆弾性糸Yと巻付け糸条Xとは、リング撚糸機22に供給され、そのリング撚糸機22で加撚されながら複合被覆弾性糸Zに形成され、チーズ23となって巻き上げられる。

0028

なお、転動ローラ14を使用せず、チーズ13をタテ取り解除しながら供給ローラ20へ供給するようにしてもよい。また、チーズ16’とチーズ13に供給速度差を設け、合撚糸ではなく意匠撚糸にするようにしてもよい。

0029

本発明の複合被覆弾性糸は、特にタイツ、パンティストッキング、水着レオタード、インナーストレッチパンツカジアルゴルフ等の)等の編地用に好適に使用することができる。

0030

以下に説明する実施例において、評価に使用した「目むき度」及び「目むき発生率」は、それぞれ下記の測定方法により測定したものである。

0031

〔目むき度〕試料糸に13.7cNの荷重を吊るして30cmの間隔に印を付け、次いで荷重を外して12cm弛緩させ、上記30cmの間隔を18cmの試料長さにする。再び13.7cNの荷重を吊るして30cmまで伸長する。この操作を4回繰り返し、5回目弛緩状態の試料長さを固定し、その試料長さ内に存在する目むき(鞘糸から芯糸が露出した箇所)の数nを測定する。この測定を20本(合計6m)の試料について行い、次式から目むき度を計算する。

0032

目むき度(%)=(Σn/20)×100
〔目むき発生率〕目むき発生率は、編地使用中に目むきが徐々に増加する過程抵抗性尺度を示すものであり、次のように測定する。

0033

タイツ用に編成した筒編地横幅方向の置寸として10mmの間隔に印を付ける。次いで、この編地の横方向に徐々に伸長を加えた時、伸長されたループ間から淡染した弾性糸(ポリウレタン弾性糸)が見え始めたときの上記置寸が変化した間隔をL1 とする。この測定を10回繰り返し、その平均値をLO として、次式から目むき発生率を計算する。

0034

目むき発生率(%)=〔1−(LO −10)/10〕×100
実施例1
繊度22dtexのポリウレタン弾性糸を芯糸にし、繊度44dtex,34フィラメントのナイロン66マルチフィラメント糸を鞘糸に使用して、図3に示す仮撚加工工程により、仮撚数4000(S撚)T/m、加熱温度165℃、加工ドラフト1.27倍、加工速度200m/分で摩擦仮撚加工することにより、仮撚被覆弾性糸を得た。なお、ポリウレタン弾性糸のドラフト3.0倍、D/Y比2.1、交絡ノズル12の圧力0.0784MP、巻取フィード率+8%とした。

0035

次いで、図4のカバーリング工程により、上記で得た仮撚被覆弾性糸に、繊度22dtex,20フィラメントのナイロン6仮撚糸を、スピンドル回転数10500rpm、撚数650(Z撚)T/mで巻き付けることにより複合被覆弾性糸を製造した。なお、仮撚被覆弾性糸のチーズ13のドラフト1.1倍、巻取り比0.95とした。

0036

得られた複合被覆弾性糸の目むき度は1.5%であり、目むき発生率は51%であった。これに対し、上記仮撚被覆弾性糸だけの編地の目むき発生率を測定したところ83%であった。

0037

実施例2
繊度17dtexのポリウレタン弾性糸を芯糸にし、繊度56dtex,40フィラメントのナイロン6マルチフィラメント糸を鞘糸に使用して、図3に示す仮撚加工工程により、仮撚数4000(S撚)T/m、加熱温度175℃、加工ドラフト1.25倍、加工速度250m/分で摩擦仮撚加工することにより、仮撚被覆弾性糸を得た。なお、ポリウレタン弾性糸のドラフト2.8倍、D/Y比2.2、交絡ノズル12の圧力0.0882MP、巻取フィード率+7%とした。

0038

次いで、図5の合撚工程により、上記で得た仮撚被覆弾性糸に、番手80の綿スパン糸を、スピンドル回転数10000rpm、撚数300(Z撚)T/mで巻き付けることにより複合被覆弾性糸を製造した。なお、仮撚被覆弾性糸のチーズ13のドラフト1.05倍、巻取り比0.93とした。

0039

得られた複合被覆弾性糸の目むき度は1.0%であり、目むき発生率は43%であった。これに対し、上記仮撚被覆弾性糸だけの編地の目むき発生率を測定したところ75%であった。

発明の効果

0040

上述したように本発明によれば、芯糸の弾性糸と鞘糸のマルチフィラメント仮撚糸からなる仮撚被覆弾性糸の周りに、長繊維糸条又は短繊維糸条を実撚で巻き付けるようにしたため、内側の芯糸が鞘糸の間から露出し難くなり、目むきを生じにくくなる。また、外側に巻き付けている長繊維糸条又は短繊維糸条の特性を適宜選択することにより、この複合被覆弾性糸から編成した編地にソフトタッチ、スパンライク、光沢、高吸湿性、発色性などの新しい風合や機能を付与することができる。

図面の簡単な説明

0041

図1本発明の複合被覆弾性糸の一例を示す側面図である。
図2本発明の複合被覆弾性糸の他の例を示す側面図である。
図3本発明の複合被覆弾性糸の製造方法の第1工程を例示する説明図である。
図4本発明の複合被覆弾性糸の製造方法の第2工程を例示する説明図である。
図5本発明の複合被覆弾性糸の製造方法の第2工程の他の例を示す説明図である。

--

0042

X巻付け糸条
Y 仮撚被覆弾性糸
Z複合被覆弾性糸
1 弾性糸
2マルチフィラメント仮撚糸
2’マルチフィラメント糸
3 (弾性糸の)パッケージ
4 (マルチフィラメント糸の)パッケージ
7,15,20供給ローラ
8,18 引取ローラ
9ヒータ
10ディスク型ツイスター
12交絡ノズル
13 (仮撚被覆弾性糸の)チーズ
16,16’(巻付け糸の)チーズ
19,23 (複合被覆弾性糸の)チーズ

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