図面 (/)

技術 移動通信システムおよび移動通信方法

出願人 日本電気株式会社
発明者 小山順一
出願日 2000年3月31日 (20年3ヶ月経過) 出願番号 2000-096336
公開日 2001年10月12日 (18年8ヶ月経過) 公開番号 2001-285915
状態 特許登録済
技術分野 移動無線通信システム 暗号化・復号化装置及び秘密通信
主要キーワード 一事業所 位置表示機 携行者 同一操作 記憶対象 ホーム局 電話ベース 管轄エリア内
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2001年10月12日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (18)

課題

移動端末が複数の交換機で構成されるネットワーク内で通信するとき、そのネットワーク内で通信中に他のネットワークに移動してもハンドオーバが可能となる移動通信システムを提供する。

解決手段

ネットワーク202に加入する移動端末211がネットワーク201まで移動してくると、交換機2311はその位置登録信号を受信してネットワーク202に送信し、その認証情報を得てVLR記憶部2641に格納する。ビジタ端末211が発呼すると、呼情報が呼情報記憶部2631に格納される。そして、交換機2311内に格納されたことを交換機2313のVLR保持ノード番号記憶部266に記憶させる端末211が移動を続けて交換器2312区域に入ると、交換器2312はVLR保持ノード番号記憶部266により認証番号が交換器2311に登録されていることを知り、呼情報記憶部2631から呼情報を得て交換機2312に切替える。

概要

背景

PHS(personal handy-phone system)等の携帯型電話機の普及に伴って、事業所内でもこのような携帯型電話機を使用して快適なモバイルコミュニケーションを実現できるようになっている。携帯型電話機を事業所内の内線電話として使用すると、事業所内ではどこに移動しても電話を使用することができる他、その位置表示機能を活用して携帯型電話機の携行者の位置を割り出すといったことも可能になる。また、事業所から出てしまえば一般の電話回線を使用してその携帯型電話機を私的に使用することも可能である。

ところで比較的小さな事業所では、1台の交換機を用意して構内の携帯型電話機のすべてをこの1台の交換機で処理することができる。ところが広い大規模な事業所や、都市部で複数のビルオフィス分散配置している事業所では、1台の交換機が全部の携帯型電話機の通信を管理することが地理的にあるいは容量的に不可能になる。そこで、このような地域に複数の交換機を分散して配置し、それらの交換機がそれぞれの携帯型電話機の管理を行う一方で、携帯型電話機の携行者が同一事業所内のあるビルから他のビルに移動したような場合には、あたかも1つの交換機に接続されているような通信管理を実現することが提案されている。

図14は、一例として第1〜第4の交換機が見かけ上の1つの交換システムを構成した様子を表わしたものである。このようなシステムは、同一サービス同一操作性を有するためいわゆるワンシステムルックと呼ばれている。このシステムでは、第1〜第4の交換機111〜114は、それぞれ有線による固定型内線電話機12と、接続装置13を介する無線による移動可能な携帯型電話機14を備えている。それぞれの交換機111〜114は、中継線151〜154でたとえばループ状に連結されている。

固定型の内線電話機12はそれぞれの交換機111〜114に固定的に接続されているが、携帯型電話機14は事業所内を自由に移動することができる。したがって、このような複数の交換機111〜114を外見上1つの交換機として動作させるためにはネットワーク内局間ローミング(roaming)機能と、ネットワーク内局間ハンドオーバ機能を実現することが必要である。ここでネットワーク内局間ローミング機能とは、1つの交換機11の内線として利用している携帯型電話機14を、他の交換機11の通話エリアに移動しても、同じ内線番号による発信および着信を可能にする機能である。また、ネットワーク内局間ハンドオーバ機能とは、1つの交換機11の通話エリアから他の交換機11の通話エリアに移動しても接続が途切れることなく、通話しながらの移動が可能となる機能である。

図15は、ネットワーク内局間ハンドオーバ機能を説明するためのものである。ここでは、第1の交換機111がある会社の本館21に収容されているものとし、第2の交換機112がその会社の本館21の隣の新22に収容されているものとする。本館21で内線電話機12と同じく内線電話機である携帯型電話機14が通話を行っていたものとして、携帯型電話機14が通話中に新館22に移動するものとする。本館21内で通話を行っているときには、接続装置131による本館内通エリア23に携帯型電話機14がいるので、両者の通話は何ら問題なく可能である。このときの通話の経路を2点鎖線24で示すことにする。

この携帯型電話機14が通話を行っている状態で矢印25方向に移動すると、やがて本館内通話エリア23から新館22の接続装置132による新館内通話エリア26に進入する。この時点から第1の交換機111は2点鎖線24で示した接続経路を、中継線151側に切り替え、第2の交換機112とその接続装置132を経由した形で内線電話機12と携帯型電話機14の通話路を確保する。これにより携帯型電話機14は、通話が絶たれることなく、継続した通話が可能になる。このときの通話の経路を2点鎖線28で示す

以上の通話管理は、複数の交換機が見かけ上の1つの交換システムあるいは1つの通信ネットワークを構成しているので可能である。ところが、交換システムの実際を考察していくと、異なったネットワーク間を携帯型電話機14が移動することも検討しなければならなくなる。

図16は、1つの会社あるいは組織が複数のネットワークを形成している場合の一例を表わしたものである。ここではある会社の東京本社が第1のネットワーク31を構成しており、この東京本社と同一会社組織の神奈川事業所が第2のネットワーク32を構成しているものとする。これら2つの事業所は交換機の仕様が異なるため、図15で示したように同一のネットワークとすることはできない。それぞれのネットワークは図14で示したと同様に複数の交換機11A1〜11A4、11B1〜11B4を備えており、内線電話機としての携帯型電話機14を同一ネットワーク内で使用可能である。

今、第2のネットワーク32の従業員がその所持する携帯型電話機14を持って車34等で移動して、第1のネットワーク31の存在する東京本社に出張してきたとする。このときに、第2のネットワーク32の内線電話機14を第1のネットワーク31で使用することができるかという問題が発生する。この問題は更に2つに分けて考えることができる。1つは、他のネットワークで通話が可能であるかという問題であり、もう1つは通話が可能であったとして通話中に第1のネットワーク31内を移動した場合に交換機11A1〜11A4の間で、図15に示したようなハンドオーバが可能であるかという問題である。

図17は、従来の他の移動通信システム概要を表わしたものである。この移動通信システムは、第1のネットワーク101とこれに隣接したネットワークの一例としての第2のネットワーク102を備えたシステムとして構成されている。ここで、第1および第2のネットワーク101、102は図14〜図16で示したと同様のネットワークである。この図で示した特定の移動端末111は、図16の神奈川事業所の第2のネットワーク32のように第2のネットワーク102に対して加入者登録を行った移動端末であり、第1のネットワーク101には加入者登録を行っていない。このような移動端末111が、加入者登録を行っていない第1のネットワーク101内に移動してきて、この図に示すように第1の通話エリア1121Bから第2の通話エリア1122へと移動しながら通信を行う場合を考える。

第1のネットワーク101は、第1〜第3の交換機1211〜1213を備えている。第1の交換機1211と第2の交換機1212の間には、これらの間でデータの送受信を行うための中継線123が接続されており、同様に第2の交換機1212と第3の交換機1213の間には、これらの間でデータの送受信を行うための中継線124が接続されている。第1〜第3の交換機1211〜1213は、無線基地局125〜127をそれぞれ収容しており、それぞれ管轄の通話エリア1121〜1123に存在する移動端末と通信を行うようになっている。

第1〜第3の交換機1211〜1213は、それぞれ呼の制御を行う呼制御部1311〜1313と、移動端末との接続を制御する接続制御部1321〜1323と、呼情報を記憶する呼情報記憶部1331〜1333と、他のネットワークから移動してきた移動端末としてのビジタ端末についての認証情報や呼情報を記憶するVLR(ビジタロケーションレジスタ)記憶部1341〜1343を備えている。認証情報とは、移動端末が発信したり、着信したり、位置登録を行ったり、あるいはハンドオーバしたときに、その移動端末が自交換機の配下で使用できるものであるか否かを確認するための認証処理で参照するための情報である。

第1〜第3の交換機1211〜1213に共通して存在している呼制御部1311〜1313は、自交換機内の各記憶部の読み出しや書き込みを行い、呼処理を実行するようになっている。呼制御部1311〜1313はまた、呼の接続を開始する際に接続制御部132に対して接続要求を行う他、他の交換機121の呼制御部131と呼制御データの送受信を行うようになっている。

こような構成の図17に示した移動通信システムで、矢印137で示すように第2のネットワーク102から第1のネットワーク101に移動してきた移動端末111がまず第1の交換機1211に収容されている無線基地局125A1、125A2、……の中の無線基地局125A1の通信を行う通話エリア1121Bで発呼し、第1の交換機1211に接続されている内線電話機129と通話を行う場合を考える。

移動端末111が通話エリア1121Bに移動してくると、第1の交換機1211は無線基地局125A2を介してその位置登録信号を受信する。位置登録信号には、移動端末111の加入している第2のネットワーク102を識別するための番号が設定されている。第1の交換機1211はこの番号を照合することで、移動端末111が自己の第1のネットワーク101の加入者でないことを判別する。そこで、第2のネットワーク102と第1の交換機1211を接続する中継線135を選択して、第1の交換機1211から第2のネットワーク102に対してローミング開始要求信号を送信する。なお、第1のネットワーク101と第2のネットワーク102は地理的に離れていても同一の会社または組織のネットワークであるため、移動端末111の発する位置登録信号に含まれている番号を基にして移動端末111の加入しているネットワークを判別し、これとの間の中継線135を選択することができる。

第2のネットワーク102はローミング開始要求信号を受信すると、第1のネットワーク101に移動した移動端末111が通信を行うために必要となる認証情報を用意する。そしてこれを第1の交換機1211に送信する。第1の交換機1211は認証情報を受信すると、これをVLR記憶部1341に記憶する。したがって、この後、移動端末111が第1の交換機1211内の他の無線基地局、たとえば無線基地局125A1に移動したとしても認証情報および呼情報をVLR記憶部1341と呼情報記憶部1331から読み出すことができ、通話を継続するためのハンドオーバが可能になる。

概要

移動端末が複数の交換機で構成されるネットワーク内で通信するとき、そのネットワーク内で通信中に他のネットワークに移動してもハンドオーバが可能となる移動通信システムを提供する。

ネットワーク202に加入する移動端末211がネットワーク201まで移動してくると、交換機2311はその位置登録信号を受信してネットワーク202に送信し、その認証情報を得てVLR記憶部2641に格納する。ビジタ端末211が発呼すると、呼情報が呼情報記憶部2631に格納される。そして、交換機2311内に格納されたことを交換機2313のVLR保持ノード番号記憶部266に記憶させる端末211が移動を続けて交換器2312区域に入ると、交換器2312はVLR保持ノード番号記憶部266により認証番号が交換器2311に登録されていることを知り、呼情報記憶部2631から呼情報を得て交換機2312に切替える。

目的

そこで本発明の目的は、異なったネットワークに加入する移動端末が複数の交換機で構成されるネットワーク内で通信を開始したとき、そのネットワーク内で通信中に移動しても異なった交換機間でハンドオーバが可能となる移動通信システムおよび移動通信方法を提供することにある。

効果

実績

技術文献被引用数
1件
牽制数
0件

この技術が所属する分野

ライセンス契約や譲渡などの可能性がある特許掲載中! 開放特許随時追加・更新中 詳しくはこちら

請求項1

自己ネットワーク加入していない移動端末が自己のネットワーク内にビジタ端末として移動してきたときそのビジタ端末の加入しているネットワークを特定する識別情報を取得するネットワーク識別情報得手段と、このネットワーク識別情報取得手段の取得したネットワークを特定する識別情報からそのビジタ端末の加入しているネットワークに対して自己のネットワークで通信を行うために必要となる認証情報を要求する認証情報要求手段と、前記ビジタ端末の加入しているネットワークから認証情報が送られてきたときこれを自己のネットワークを構成する複数の交換機のうちの任意の交換機に格納する認証情報格納手段と、前記ビジタ端末が前記自己のネットワーク内で通話を開始したときの呼情報を格納する呼情報格納手段と、前記自己のネットワークを構成する複数の交換機のうちのいずれの交換機にそれぞれのビジタ端末の認証情報および呼情報が格納されているかを交換機と対応付けて記憶する対応情報格納交換機記憶手段と、前記ビジタ端末がネットワーク内で通信中に移動することにより自己のネットワークを構成する交換機のいずれかがハンドオーバのための認証情報および呼情報を必要としたとき対応情報格納交換機記憶手段で記憶した内容を検索してそのビジタ端末の認証情報および呼情報を格納した交換機を探し出し該当する認証情報および呼情報を取得させる検索手段とを具備することを特徴とする移動通信システム

請求項2

自己のネットワークに加入していない移動端末が自己のネットワーク内にビジタ端末として移動してきたときそのビジタ端末の加入しているネットワークを特定する識別情報を取得するネットワーク識別情報取得手段と、このネットワーク識別情報取得手段の取得したネットワークを特定する識別情報からそのビジタ端末の加入しているネットワークに対して自己のネットワークで通信を行うために必要となる認証情報を要求する認証情報要求手段と、前記ビジタ端末の加入しているネットワークから認証情報が送られてきたときこれを自己のネットワークを構成する複数の交換機のうちの認証情報を要求した交換機に格納する認証情報格納手段と、前記ビジタ端末が前記自己のネットワーク内で通話を開始したときの呼情報を格納する呼情報格納手段と、前記自己のネットワークを構成する複数の交換機のうちのいずれの交換機にそれぞれのビジタ端末の認証情報および呼情報が格納されているかを交換機と対応付けて記憶する対応情報格納交換機記憶手段と、前記認証情報格納手段によって認証情報を格納した交換機を表わす情報および呼情報格納手段に格納された呼情報をビジタ端末に対応付けて記憶する対応情報格納交換機記憶手段と、前記ビジタ端末がネットワーク内で通信中に移動することにより自己のネットワークを構成する交換機のいずれかがハンドオーバのための認証情報および呼情報を必要としたとき対応情報格納交換機記憶手段で記憶した内容を検索してそのビジタ端末の認証情報および呼情報を格納した交換機を探し出し該当する認証情報および呼情報を取得させる検索手段とを具備することを特徴とする移動通信システム。

請求項3

自己のネットワークに加入していない移動端末が自己のネットワーク内にビジタ端末として移動してきたときそのビジタ端末の加入しているネットワークを特定する識別情報を取得するネットワーク識別情報取得手段と、このネットワーク識別情報取得手段の取得したネットワークを特定する識別情報からそのビジタ端末の加入しているネットワークに対して自己のネットワークで通信を行うために必要となる認証情報を要求する認証情報要求手段と、前記ビジタ端末の加入しているネットワークから認証情報が送られてきたときこれを自己のネットワークを構成する複数の交換機のうちの認証情報を要求した交換機に格納する認証情報格納手段と、前記ビジタ端末が前記自己のネットワーク内で通話を開始したときの呼情報を格納する呼情報格納手段と、前記自己のネットワークを構成する複数の交換機のうちのいずれの交換機にそれぞれのビジタ端末の認証情報および呼情報が格納されているかを交換機と対応付けて記憶する対応情報格納交換機記憶手段と、前記ビジタ端末がネットワーク内で通信中に移動することにより自己のネットワークを構成する交換機のいずれかがハンドオーバのための認証情報および呼情報を必要としたとき前記特定の1つの交換機内の対応情報格納交換機記憶手段で記憶した内容を検索してそのビジタ端末の認証情報および呼情報を格納した交換機を探し出し該当する認証情報および呼情報を取得させる検索手段とを具備することを特徴とする移動通信システム。

請求項4

前記ネットワークを構成する交換機の特定の1つは、前記対応情報格納交換機記憶手段が記憶した認証情報の格納されている交換機をビジタ端末との関係で記憶し、ビジタ端末が特定されたとき認証情報の格納されている交換機を知らせる交換機通知手段を具備することを特徴とする請求項3記載の移動通信システム。

請求項5

前記ビジタ端末がネットワーク内で通信を終了させたとき前記対応情報格納交換機記憶手段が記憶させた認証情報を格納した交換機を表わす情報のうちそのビジタ端末に対応するものを消去させる情報消去手段を具備することを特徴とする請求項3記載の移動通信システム。

請求項6

前記対応情報格納交換機記憶手段は、ネットワーク内の交換機以外に設けられた手段であることを特徴とする請求項1または請求項2記載の移動通信システム。

請求項7

前記対応情報格納交換機記憶手段は、ビジタ端末が発呼したときを条件として認証情報を格納した交換機を表わす情報をそのビジタ端末に対応付けて記憶することを特徴とする請求項1〜請求項3記載の移動通信システム。

請求項8

前記交換機は構内交換機であることを特徴とする請求項1〜請求項7記載の移動通信システム。

請求項9

自己のネットワークに加入していない移動端末が自己のネットワーク内にビジタ端末として移動してきたときそのビジタ端末の加入しているネットワークを特定する識別情報を取得するネットワーク識別情報取得ステップと、このネットワーク識別情報取得ステップで取得したネットワークを特定する識別情報からそのビジタ端末の加入しているネットワークに対して自己のネットワークで通信を行うために必要となる認証情報を要求する認証情報要求ステップと、前記ビジタ端末の加入しているネットワークから認証情報が送られてきたときこれを自己のネットワークを構成する複数の交換機のうちの任意の交換機に格納する認証情報格納ステップと、前記ビジタ端末が前記自己のネットワーク内で通話を開始したときの呼情報を格納する呼情報格納ステップと、前記自己のネットワークを構成する複数の交換機のうちのいずれの交換機にそれぞれのビジタ端末の認証情報および呼情報が格納されているかを交換機と対応付けて記憶する対応情報格納交換機記憶ステップと、前記ビジタ端末がネットワーク内で通信中に移動することにより自己のネットワークを構成する交換機のいずれかがハンドオーバのための認証情報および呼情報を必要としたとき対応情報格納交換機記憶ステップで記憶した内容を検索してそのビジタ端末の認証情報および呼情報を格納した交換機を探し出し該当する認証情報および呼情報を取得させる検索ステップとを具備することを特徴とする移動通信方法

請求項10

自己のネットワークに加入していない移動端末が自己のネットワーク内にビジタ端末として移動してきたときそのビジタ端末の加入しているネットワークを特定する識別情報を取得するネットワーク識別情報取得ステップと、このネットワーク識別情報取得ステップで取得したネットワークを特定する識別情報からそのビジタ端末の加入しているネットワークに対して自己のネットワークで通信を行うために必要となる認証情報を要求する認証情報要求ステップと、前記ビジタ端末の加入しているネットワークから認証情報が送られてきたときこれを自己のネットワークを構成する複数の交換機のうちの認証情報を要求した交換機に格納する認証情報格納ステップと、前記ビジタ端末が前記自己のネットワーク内で通話を開始したときの呼情報を格納する呼情報格納ステップと、前記自己のネットワークを構成する複数の交換機のうちのいずれの交換機にそれぞれのビジタ端末の認証情報および呼情報が格納されているかを交換機と対応付けて記憶する対応情報格納交換機記憶ステップと、前記ビジタ端末がネットワーク内で通信中に移動することにより自己のネットワークを構成する交換機のいずれかがハンドオーバのための認証情報および呼情報を必要としたとき対応情報格納交換機記憶ステップで記憶した内容を検索してそのビジタ端末の認証情報および呼情報を格納した交換機を探し出し該当する認証情報および呼情報を取得させる検索ステップとを具備することを特徴とする移動通信システム。

請求項11

自己のネットワークに加入していない移動端末が自己のネットワーク内にビジタ端末として移動してきたときそのビジタ端末の加入しているネットワークを特定する識別情報を取得するネットワーク識別情報取得ステップと、このネットワーク識別情報取得ステップで取得したネットワークを特定する識別情報からそのビジタ端末の加入しているネットワークに対して自己のネットワークで通信を行うために必要となる認証情報を要求する認証情報要求ステップと、前記ビジタ端末の加入しているネットワークから認証情報が送られてきたときこれを自己のネットワークを構成する複数の交換機のうちの認証情報を要求した交換機に格納する認証情報格納ステップと、前記ビジタ端末が前記自己のネットワーク内で通話を開始したときの呼情報を格納する呼情報格納ステップと、前記自己のネットワークを構成する複数の交換機のうちのいずれの交換機にそれぞれのビジタ端末の認証情報および呼情報が格納されているかを交換機と対応付けて前記ネットワークを構成する交換機の特定の1つに記憶する対応情報格納交換機記憶ステップと、前記ビジタ端末がネットワーク内で通信中に移動することにより自己のネットワークを構成する交換機のいずれかがハンドオーバのための認証情報および呼情報を必要としたとき前記特定の1つの交換機内の対応情報格納交換機記憶ステップで記憶した内容を検索してそのビジタ端末の認証情報および呼情報を格納した交換機を探し出し該当する認証情報および呼情報を取得させる検索ステップとを具備することを特徴とする移動通信システム。

技術分野

0001

本発明は移動通信システムに係わり、特に他のネットワークから移動してきた携帯型電話機等の移動端末通信についての工夫を行った移動通信システムおよび移動通信方法に関する。

背景技術

0002

PHS(personal handy-phone system)等の携帯型電話機の普及に伴って、事業所内でもこのような携帯型電話機を使用して快適なモバイルコミュニケーションを実現できるようになっている。携帯型電話機を事業所内の内線電話として使用すると、事業所内ではどこに移動しても電話を使用することができる他、その位置表示機能を活用して携帯型電話機の携行者の位置を割り出すといったことも可能になる。また、事業所から出てしまえば一般の電話回線を使用してその携帯型電話機を私的に使用することも可能である。

0003

ところで比較的小さな事業所では、1台の交換機を用意して構内の携帯型電話機のすべてをこの1台の交換機で処理することができる。ところが広い大規模な事業所や、都市部で複数のビルオフィス分散配置している事業所では、1台の交換機が全部の携帯型電話機の通信を管理することが地理的にあるいは容量的に不可能になる。そこで、このような地域に複数の交換機を分散して配置し、それらの交換機がそれぞれの携帯型電話機の管理を行う一方で、携帯型電話機の携行者が同一事業所内のあるビルから他のビルに移動したような場合には、あたかも1つの交換機に接続されているような通信管理を実現することが提案されている。

0004

図14は、一例として第1〜第4の交換機が見かけ上の1つの交換システムを構成した様子を表わしたものである。このようなシステムは、同一サービス同一操作性を有するためいわゆるワンシステムルックと呼ばれている。このシステムでは、第1〜第4の交換機111〜114は、それぞれ有線による固定型内線電話機12と、接続装置13を介する無線による移動可能な携帯型電話機14を備えている。それぞれの交換機111〜114は、中継線151〜154でたとえばループ状に連結されている。

0005

固定型の内線電話機12はそれぞれの交換機111〜114に固定的に接続されているが、携帯型電話機14は事業所内を自由に移動することができる。したがって、このような複数の交換機111〜114を外見上1つの交換機として動作させるためにはネットワーク内局間ローミング(roaming)機能と、ネットワーク内局間ハンドオーバ機能を実現することが必要である。ここでネットワーク内局間ローミング機能とは、1つの交換機11の内線として利用している携帯型電話機14を、他の交換機11の通話エリアに移動しても、同じ内線番号による発信および着信を可能にする機能である。また、ネットワーク内局間ハンドオーバ機能とは、1つの交換機11の通話エリアから他の交換機11の通話エリアに移動しても接続が途切れることなく、通話しながらの移動が可能となる機能である。

0006

図15は、ネットワーク内局間ハンドオーバ機能を説明するためのものである。ここでは、第1の交換機111がある会社の本館21に収容されているものとし、第2の交換機112がその会社の本館21の隣の新22に収容されているものとする。本館21で内線電話機12と同じく内線電話機である携帯型電話機14が通話を行っていたものとして、携帯型電話機14が通話中に新館22に移動するものとする。本館21内で通話を行っているときには、接続装置131による本館内通エリア23に携帯型電話機14がいるので、両者の通話は何ら問題なく可能である。このときの通話の経路を2点鎖線24で示すことにする。

0007

この携帯型電話機14が通話を行っている状態で矢印25方向に移動すると、やがて本館内通話エリア23から新館22の接続装置132による新館内通話エリア26に進入する。この時点から第1の交換機111は2点鎖線24で示した接続経路を、中継線151側に切り替え、第2の交換機112とその接続装置132を経由した形で内線電話機12と携帯型電話機14の通話路を確保する。これにより携帯型電話機14は、通話が絶たれることなく、継続した通話が可能になる。このときの通話の経路を2点鎖線28で示す

0008

以上の通話管理は、複数の交換機が見かけ上の1つの交換システムあるいは1つの通信ネットワークを構成しているので可能である。ところが、交換システムの実際を考察していくと、異なったネットワーク間を携帯型電話機14が移動することも検討しなければならなくなる。

0009

図16は、1つの会社あるいは組織が複数のネットワークを形成している場合の一例を表わしたものである。ここではある会社の東京本社が第1のネットワーク31を構成しており、この東京本社と同一会社組織の神奈川事業所が第2のネットワーク32を構成しているものとする。これら2つの事業所は交換機の仕様が異なるため、図15で示したように同一のネットワークとすることはできない。それぞれのネットワークは図14で示したと同様に複数の交換機11A1〜11A4、11B1〜11B4を備えており、内線電話機としての携帯型電話機14を同一ネットワーク内で使用可能である。

0010

今、第2のネットワーク32の従業員がその所持する携帯型電話機14を持って車34等で移動して、第1のネットワーク31の存在する東京本社に出張してきたとする。このときに、第2のネットワーク32の内線電話機14を第1のネットワーク31で使用することができるかという問題が発生する。この問題は更に2つに分けて考えることができる。1つは、他のネットワークで通話が可能であるかという問題であり、もう1つは通話が可能であったとして通話中に第1のネットワーク31内を移動した場合に交換機11A1〜11A4の間で、図15に示したようなハンドオーバが可能であるかという問題である。

0011

図17は、従来の他の移動通信システムの概要を表わしたものである。この移動通信システムは、第1のネットワーク101とこれに隣接したネットワークの一例としての第2のネットワーク102を備えたシステムとして構成されている。ここで、第1および第2のネットワーク101、102は図14図16で示したと同様のネットワークである。この図で示した特定の移動端末111は、図16の神奈川事業所の第2のネットワーク32のように第2のネットワーク102に対して加入者登録を行った移動端末であり、第1のネットワーク101には加入者登録を行っていない。このような移動端末111が、加入者登録を行っていない第1のネットワーク101内に移動してきて、この図に示すように第1の通話エリア1121Bから第2の通話エリア1122へと移動しながら通信を行う場合を考える。

0012

第1のネットワーク101は、第1〜第3の交換機1211〜1213を備えている。第1の交換機1211と第2の交換機1212の間には、これらの間でデータの送受信を行うための中継線123が接続されており、同様に第2の交換機1212と第3の交換機1213の間には、これらの間でデータの送受信を行うための中継線124が接続されている。第1〜第3の交換機1211〜1213は、無線基地局125〜127をそれぞれ収容しており、それぞれ管轄の通話エリア1121〜1123に存在する移動端末と通信を行うようになっている。

0013

第1〜第3の交換機1211〜1213は、それぞれ呼の制御を行う呼制御部1311〜1313と、移動端末との接続を制御する接続制御部1321〜1323と、呼情報を記憶する呼情報記憶部1331〜1333と、他のネットワークから移動してきた移動端末としてのビジタ端末についての認証情報や呼情報を記憶するVLR(ビジタロケーションレジスタ)記憶部1341〜1343を備えている。認証情報とは、移動端末が発信したり、着信したり、位置登録を行ったり、あるいはハンドオーバしたときに、その移動端末が自交換機の配下で使用できるものであるか否かを確認するための認証処理で参照するための情報である。

0014

第1〜第3の交換機1211〜1213に共通して存在している呼制御部1311〜1313は、自交換機内の各記憶部の読み出しや書き込みを行い、呼処理を実行するようになっている。呼制御部1311〜1313はまた、呼の接続を開始する際に接続制御部132に対して接続要求を行う他、他の交換機121の呼制御部131と呼制御データの送受信を行うようになっている。

0015

こような構成の図17に示した移動通信システムで、矢印137で示すように第2のネットワーク102から第1のネットワーク101に移動してきた移動端末111がまず第1の交換機1211に収容されている無線基地局125A1、125A2、……の中の無線基地局125A1の通信を行う通話エリア1121Bで発呼し、第1の交換機1211に接続されている内線電話機129と通話を行う場合を考える。

0016

移動端末111が通話エリア1121Bに移動してくると、第1の交換機1211は無線基地局125A2を介してその位置登録信号を受信する。位置登録信号には、移動端末111の加入している第2のネットワーク102を識別するための番号が設定されている。第1の交換機1211はこの番号を照合することで、移動端末111が自己の第1のネットワーク101の加入者でないことを判別する。そこで、第2のネットワーク102と第1の交換機1211を接続する中継線135を選択して、第1の交換機1211から第2のネットワーク102に対してローミング開始要求信号を送信する。なお、第1のネットワーク101と第2のネットワーク102は地理的に離れていても同一の会社または組織のネットワークであるため、移動端末111の発する位置登録信号に含まれている番号を基にして移動端末111の加入しているネットワークを判別し、これとの間の中継線135を選択することができる。

0017

第2のネットワーク102はローミング開始要求信号を受信すると、第1のネットワーク101に移動した移動端末111が通信を行うために必要となる認証情報を用意する。そしてこれを第1の交換機1211に送信する。第1の交換機1211は認証情報を受信すると、これをVLR記憶部1341に記憶する。したがって、この後、移動端末111が第1の交換機1211内の他の無線基地局、たとえば無線基地局125A1に移動したとしても認証情報および呼情報をVLR記憶部1341と呼情報記憶部1331から読み出すことができ、通話を継続するためのハンドオーバが可能になる。

発明が解決しようとする課題

0018

このように第2のネットワーク102から第1のネットワーク101に移動端末111が移動してきた場合、これをビジタ端末として扱うことで、先に指摘した第1の問題としての第1のネットワーク101内で通話を開始することは可能になる。しかしながら、このケースの場合、第2のネットワーク102に登録されている移動端末111が第1のネットワーク101に来て通話を開始した場合には、通話中に第1のネットワーク101内の他の交換機の通話エリアに移動してくると、ハンドオーバができないという問題があった。

0019

この理由を、第2のネットワーク102に登録されている移動端末111が第1のネットワーク101の第1の交換機1211の通話エリア1121Bから第2の交換機1212の通話エリア1122に移動する場合を例にとって説明する。移動端末111は第1の交換機1211のVLR記憶部1341にその移動端末111の認証情報を格納しているのみである。したがって、ハンドオーバ先の第2の交換機1212のVLR記憶部1342には移動端末111の認証情報が格納されていない。また呼情報記憶部1332には同様に移動端末111の呼情報が格納されていない。したがって、通話中に第1のネットワーク101の第1の交換機1211の通話エリア1121Bから第2の交換機1212の通話エリア1122に移動してしまうと、通話を継続することができず、通話が途切れてしまう。

0020

一方、特開平8−65236号公報には無線ネットワーク内のどこに移動しても無線移動通信を可能にしたり複数の電話ベース無線ネットワーク間のハンドオーバを可能にすることしている。しかしながら、この公報に開示されたシステムでは、構内ネットワークという同一のネットワークに接続された構内交換機の中での無線移動通信の手法を開示している。したがって、異なったネットワークから来た移動端末(ビジタ端末)がネットワークに接続された構内交換機間を移動する場合についての問題をクリアする技術を開示しているものではない。

0021

そこで本発明の目的は、異なったネットワークに加入する移動端末が複数の交換機で構成されるネットワーク内で通信を開始したとき、そのネットワーク内で通信中に移動しても異なった交換機間でハンドオーバが可能となる移動通信システムおよび移動通信方法を提供することにある。

課題を解決するための手段

0022

請求項1記載の発明では、(イ)自己のネットワークに加入していない移動端末が自己のネットワーク内にビジタ端末として移動してきたときそのビジタ端末の加入しているネットワークを特定する識別情報を取得するネットワーク識別情報得手段と、(ロ)このネットワーク識別情報取得手段の取得したネットワークを特定する識別情報からそのビジタ端末の加入しているネットワークに対して自己のネットワークで通信を行うために必要となる認証情報を要求する認証情報要求手段と、(ハ)ビジタ端末の加入しているネットワークから認証情報が送られてきたときこれを自己のネットワークを構成する複数の交換機のうちの任意の交換機に格納する認証情報格納手段と、(ニ)自己のネットワークを構成する複数の交換機のうちのいずれの交換機にそれぞれのビジタ端末の認証情報および呼情報が格納されているかを交換機と対応付けて記憶する対応情報格納交換機記憶手段と、(ホ)ビジタ端末が自己のネットワーク内で通話を開始したときの呼情報を格納する呼情報格納手段と、(へ)ビジタ端末がネットワーク内で通信中に移動することにより自己のネットワークを構成する交換機のいずれかがハンドオーバのための認証情報および呼情報を必要としたとき対応情報格納交換機記憶手段で記憶した内容を検索してそのビジタ端末の認証情報および呼情報を格納した交換機を探し出し該当する認証情報および呼情報を取得させる検索手段とを移動通信システムに具備させる。

0023

すなわち請求項1記載の発明では、自己のネットワークに加入していない移動端末が自己のネットワーク内にビジタ端末として移動してきたときにそのビジタ端末の加入しているネットワークを特定する識別情報を取得し、これを用いてそのビジタ端末の加入しているネットワークに対して自己のネットワークで通信を行うために必要となる認証情報を要求するようにしている。そして、この認証情報が送られてきたときにこの認証情報およびネットワーク内で発呼したときの呼情報を自己のネットワークを構成する複数の交換機のうちの任意の交換機に格納すると共に、認証情報および呼情報を格納した交換機を表わす情報をビジタ端末に対応付けて記憶する。そして、ビジタ端末がネットワーク内で通信中に移動することにより自己のネットワークを構成する交換機のいずれかがハンドオーバのための認証情報を必要としたときには、対応情報格納交換機記憶手段で記憶した内容を検索してそのビジタ端末の認証情報および呼情報を格納した交換機を探し出し該当する認証情報および呼情報を取得させることで、ハンドオーバを可能にする。ここで、認証情報および呼情報は必ずしも1つの任意の交換機に格納される必要はなく、認証情報はある交換機に、呼情報は他の任意の交換機に格納するというようなものであってもよい。

0024

請求項2記載の発明では、(イ)自己のネットワークに加入していない移動端末が自己のネットワーク内にビジタ端末として移動してきたときそのビジタ端末の加入しているネットワークを特定する識別情報を取得するネットワーク識別情報取得手段と、(ロ)このネットワーク識別情報取得手段の取得したネットワークを特定する識別情報からそのビジタ端末の加入しているネットワークに対して自己のネットワークで通信を行うために必要となる認証情報を要求する認証情報要求手段と、(ハ)ビジタ端末の加入しているネットワークから認証情報が送られてきたときこれを自己のネットワークを構成する複数の交換機のうちの認証情報を要求した交換機に格納する認証情報格納手段と、(ニ)ビジタ端末が自己のネットワーク内で通話を開始したときの呼情報を格納する呼情報格納手段と、(ホ)自己のネットワークを構成する複数の交換機のうちのいずれの交換機にそれぞれのビジタ端末の認証情報および呼情報が格納されているかを交換機と対応付けて記憶する対応情報格納交換機記憶手段と、(へ)ビジタ端末がネットワーク内で通信中に移動することにより自己のネットワークを構成する交換機のいずれかがハンドオーバのための認証情報および呼情報を必要としたとき対応情報格納交換機記憶手段で記憶した内容を検索してそのビジタ端末の認証情報および呼情報を格納した交換機を探し出し該当する認証情報および呼情報を取得させる検索手段とを移動通信システムに具備させる。

0025

すなわち請求項2記載の発明では、自己のネットワークに加入していない移動端末が自己のネットワーク内にビジタ端末として移動してきたときにそのビジタ端末の加入しているネットワークを特定する識別情報を取得し、これを用いてそのビジタ端末の加入しているネットワークに対して自己のネットワークで通信を行うために必要となる認証情報を要求するようにしている。そして、この認証情報が送られてきたときにこの認証情報およびネットワーク内で発呼したときの呼情報を自己のネットワークを構成する複数の交換機のうちの認証情報を要求した交換機に格納すると共に、認証情報および呼情報を格納した交換機を表わす情報をビジタ端末に対応付けて記憶する。そして、ビジタ端末がネットワーク内で通信中に移動することにより自己のネットワークを構成する交換機のいずれかがハンドオーバのための認証情報を必要としたときには、対応情報格納交換機記憶手段で記憶した内容を検索してそのビジタ端末の認証情報および呼情報を格納した交換機を探し出し該当する認証情報および呼情報を取得させることで、ハンドオーバを可能にする。

0026

請求項3記載の発明では、(イ)自己のネットワークに加入していない移動端末が自己のネットワーク内にビジタ端末として移動してきたときそのビジタ端末の加入しているネットワークを特定する識別情報を取得するネットワーク識別情報取得手段と、(ロ)このネットワーク識別情報取得手段の取得したネットワークを特定する識別情報からそのビジタ端末の加入しているネットワークに対して自己のネットワークで通信を行うために必要となる認証情報を要求する認証情報要求手段と、(ハ)ビジタ端末の加入しているネットワークから認証情報が送られてきたときこれを自己のネットワークを構成する複数の交換機のうちの認証情報を要求した交換機に格納する認証情報格納手段と、(ニ)ビジタ端末が自己のネットワーク内で通話を開始したときの呼情報を格納する呼情報格納手段と、(ホ)自己のネットワークを構成する複数の交換機のうちのいずれの交換機にそれぞれのビジタ端末の認証情報および呼情報が格納されているかを交換機と対応付けて記憶する対応情報格納交換機記憶手段と、(へ)ビジタ端末がネットワーク内で通信中に移動することにより自己のネットワークを構成する交換機のいずれかがハンドオーバのための認証情報および呼情報を必要としたとき前記した特定の1つの交換機内の対応情報格納交換機記憶手段で記憶した内容を検索してそのビジタ端末の認証情報および呼情報を格納した交換機を探し出し該当する認証情報および呼情報を取得させる検索手段とを移動通信システムに具備させる。

0027

すなわち請求項3記載の発明では、自己のネットワークに加入していない移動端末が自己のネットワーク内にビジタ端末として移動してきたときにそのビジタ端末の加入しているネットワークを特定する識別情報を取得し、これを用いてそのビジタ端末の加入しているネットワークに対して自己のネットワークで通信を行うために必要となる認証情報を要求するようにしている。そして、この認証情報がこの認証情報およびネットワーク内で発呼したときの呼情報を自己のネットワークを構成する複数の交換機のうちの認証情報を要求した交換機に格納すると共に、認証情報および呼情報を格納した交換機を表わす情報をビジタ端末に対応付けてネットワークを構成する交換機の特定の1つに記憶する。そして、ビジタ端末がネットワーク内で通信中に移動することにより自己のネットワークを構成する交換機のいずれかがハンドオーバのための認証情報および呼情報を必要としたとき特定の1つの交換機内の対応情報格納交換機記憶手段で記憶した内容を検索してそのビジタ端末の認証情報および呼情報を格納した交換機を探し出し該当する認証情報および呼情報を取得させることで、ハンドオーバを可能にする。

0028

請求項4記載の発明では、請求項3記載の移動通信システムでネットワークを構成する交換機の特定の1つは、対応情報格納交換機記憶手段が記憶した認証情報の格納されている交換機をビジタ端末との関係で記憶し、ビジタ端末が特定されたとき認証情報の格納されている交換機を知らせる交換機通知手段を具備することを特徴としている。

0029

すなわち請求項4記載の発明では、請求項3記載の移動通信システムでネットワークを構成する交換機の特定の1つは、ビジタ端末の認証情報の格納されている交換機を通知するようにしており、認証情報の必要な交換機にその取得を行わせることで、ハンドオーバを可能にしている。

0030

請求項5記載の発明では、請求項3記載の移動通信システムでビジタ端末がネットワーク内で通信を終了させたとき対応情報格納交換機記憶手段が記憶させた認証情報を格納した交換機を表わす情報のうちそのビジタ端末に対応するものを消去させる情報消去手段を具備することを特徴としている。

0031

すなわち請求項5記載の発明では、通信が終了した時点で認証情報を格納した交換機を表わす情報のうちそのビジタ端末に対応するものを消去させることにして、データの整理を行うようにしている。

0032

請求項6記載の発明では、請求項1または請求項2記載の移動通信システムで対応情報格納交換機記憶手段は、ネットワーク内の交換機以外に設けられた手段であることを特徴としている。

0033

すなわち請求項6記載の発明では、対応情報格納交換機記憶手段はネットワーク内の交換機以外の記憶手段であってもよいことを表わしている。たとえばネットワーク内にパーソナルコンピュータが存在する等の場合にはその記憶手段に記憶させるようにしてもよい。これにより、交換機自体を特別に調整する必要がなくなる。

0034

請求項7記載の発明では、請求項1〜請求項3記載の移動通信システムで対応情報格納交換機記憶手段は、ビジタ端末が発呼したときを条件として認証情報を格納した交換機を表わす情報をそのビジタ端末に対応付けて記憶することを特徴としている。

0035

すなわち請求項7記載の発明では、ビジタ端末が発呼しなければたとえ自己のネットワークに来ていても対応情報格納交換機記憶手段が認証情報を格納した交換機を表わす情報を記憶しないことにして、無駄になる可能性の高い情報を記憶対象から省いている。

0036

請求項8記載の発明では、請求項1〜請求項7記載の移動通信システムで交換機は構内交換機であることを特徴としている。

0037

すなわち請求項8記載の発明では、構内交換機が複数集まって1つの事業所等のネットワークを構成している場合を示している。複数の構内交換機が集合することで、複数の建物に分散している事業所等でも内線電話の処理等について個々の構内交換機を意識しない処理が可能になる。

0038

請求項9記載の発明では、(イ)自己のネットワークに加入していない移動端末が自己のネットワーク内にビジタ端末として移動してきたときそのビジタ端末の加入しているネットワークを特定する識別情報を取得するネットワーク識別情報取得ステップと、(ロ)このネットワーク識別情報取得ステップで取得したネットワークを特定する識別情報からそのビジタ端末の加入しているネットワークに対して自己のネットワークで通信を行うために必要となる認証情報を要求する認証情報要求ステップと、(ハ)ビジタ端末の加入しているネットワークから認証情報が送られてきたときこれを自己のネットワークを構成する複数の交換機のうちの任意の交換機に格納する認証情報格納ステップと、(ニ)ビジタ端末が自己のネットワーク内で通話を開始したときの呼情報を格納する呼情報格納ステップと、(ホ)自己のネットワークを構成する複数の交換機のうちのいずれの交換機にそれぞれのビジタ端末の認証情報および呼情報が格納されているかを交換機と対応付けて記憶する対応情報格納交換機記憶ステップと、(へ)ビジタ端末がネットワーク内で通信中に移動することにより自己のネットワークを構成する交換機のいずれかがハンドオーバのための認証情報および呼情報を必要としたとき対応情報格納交換機記憶ステップで記憶した内容を検索してそのビジタ端末の認証情報および呼情報を格納した交換機を探し出し該当する認証情報および呼情報を取得させる検索ステップとを移動通信方法に具備させる。

0039

すなわち請求項9記載の発明では、自己のネットワークに加入していない移動端末が自己のネットワーク内にビジタ端末として移動してきたときにそのビジタ端末の加入しているネットワークを特定する識別情報を取得し、これを用いてそのビジタ端末の加入しているネットワークに対して自己のネットワークで通信を行うために必要となる認証情報を要求するようにしている。そして、この認証情報が送られてきたときにこの認証情報およびネットワーク内で発呼したときの呼情報を自己のネットワークを構成する複数の交換機のうちの任意の交換機に格納すると共に、認証情報および呼情報を格納した交換機を表わす情報をビジタ端末に対応付けて記憶する。そして、ビジタ端末がネットワーク内で通信中に移動することにより自己のネットワークを構成する交換機のいずれかがハンドオーバのための認証情報を必要としたときには、対応情報格納交換機記憶ステップで記憶した内容を検索してそのビジタ端末の認証情報および呼情報を格納した交換機を探し出し該当する認証情報を取得させることで、ハンドオーバを可能にする。ここで、認証情報および呼情報は必ずしも1つの任意の交換機に格納される必要はなく、認証情報はある交換機に、呼情報は他の任意の交換機に格納するというようなものであってもよい。

0040

請求項10記載の発明では、(イ)自己のネットワークに加入していない移動端末が自己のネットワーク内にビジタ端末として移動してきたときそのビジタ端末の加入しているネットワークを特定する識別情報を取得するネットワーク識別情報取得ステップと、(ロ)このネットワーク識別情報取得ステップで取得したネットワークを特定する識別情報からそのビジタ端末の加入しているネットワークに対して自己のネットワークで通信を行うために必要となる認証情報を要求する認証情報要求ステップと、(ハ)ビジタ端末の加入しているネットワークから認証情報が送られてきたときこれを自己のネットワークを構成する複数の交換機のうちの認証情報を要求した交換機に格納する認証情報格納ステップと、(ニ)ビジタ端末が自己のネットワーク内で通話を開始したときの呼情報を格納する呼情報格納ステップと、(ホ)自己のネットワークを構成する複数の交換機のうちのいずれの交換機にそれぞれのビジタ端末の認証情報および呼情報が格納されているかを交換機と対応付けて記憶する対応情報格納交換機記憶ステップと、(へ)ビジタ端末がネットワーク内で通信中に移動することにより自己のネットワークを構成する交換機のいずれかがハンドオーバのための認証情報および呼情報を必要としたとき対応情報格納交換機記憶ステップで記憶した内容を検索してそのビジタ端末の認証情報および呼情報を格納した交換機を探し出し該当する認証情報および呼情報を取得させる検索ステップとを移動通信方法に具備させる。

0041

すなわち請求項10記載の発明では、自己のネットワークに加入していない移動端末が自己のネットワーク内にビジタ端末として移動してきたときにそのビジタ端末の加入しているネットワークを特定する識別情報を取得し、これを用いてそのビジタ端末の加入しているネットワークに対して自己のネットワークで通信を行うために必要となる認証情報を要求するようにしている。そして、この認証情報が送られてきたときにこの認証情報およびネットワーク内で発呼したときの呼情報を自己のネットワークを構成する複数の交換機のうちの認証情報を要求した交換機に格納すると共に、認証情報および呼情報を格納した交換機を表わす情報をビジタ端末に対応付けて記憶する。そして、ビジタ端末がネットワーク内で通信中に移動することにより自己のネットワークを構成する交換機のいずれかがハンドオーバのための認証情報を必要としたときには、対応情報格納交換機記憶ステップで記憶した内容を検索してそのビジタ端末の認証情報および呼情報を格納した交換機を探し出し該当する認証情報および呼情報を取得させることで、ハンドオーバを可能にする。

0042

請求項11記載の発明では、(イ)自己のネットワークに加入していない移動端末が自己のネットワーク内にビジタ端末として移動してきたときそのビジタ端末の加入しているネットワークを特定する識別情報を取得するネットワーク識別情報取得ステップと、(ロ)このネットワーク識別情報取得ステップで取得したネットワークを特定する識別情報からそのビジタ端末の加入しているネットワークに対して自己のネットワークで通信を行うために必要となる認証情報を要求する認証情報要求ステップと、(ハ)ビジタ端末の加入しているネットワークから認証情報が送られてきたときこれを自己のネットワークを構成する複数の交換機のうちの認証情報を要求した交換機に格納する認証情報格納ステップと、(ニ)ビジタ端末が自己のネットワーク内で通話を開始したときの呼情報を格納する呼情報格納ステップと、(ホ)自己のネットワークを構成する複数の交換機のうちのいずれの交換機にそれぞれのビジタ端末の認証情報および呼情報が格納されているかを交換機と対応付けてネットワークを構成する交換機の特定の1つに記憶する対応情報格納交換機記憶ステップと、(へ)ビジタ端末がネットワーク内で通信中に移動することにより自己のネットワークを構成する交換機のいずれかがハンドオーバのための認証情報および呼情報を必要としたとき前記した特定の1つの交換機内の対応情報格納交換機記憶ステップで記憶した内容を検索してそのビジタ端末の認証情報および呼情報を格納した交換機を探し出し該当する認証情報および呼情報を取得させる検索ステップとを移動通信方法に具備させる。

0043

すなわち請求項11記載の発明では、自己のネットワークに加入していない移動端末が自己のネットワーク内にビジタ端末として移動してきたときにそのビジタ端末の加入しているネットワークを特定する識別情報を取得し、これを用いてそのビジタ端末の加入しているネットワークに対して自己のネットワークで通信を行うために必要となる認証情報を要求するようにしている。そして、この認証情報が送られてきたときに、この認証情報およびネットワーク内で発呼したときの呼情報を自己のネットワークを構成する複数の交換機のうちの認証情報を要求した交換機に格納すると共に、認証情報および呼情報を格納した交換機を表わす情報をビジタ端末に対応付けてネットワークを構成する交換機の特定の1つに記憶する。そして、ビジタ端末がネットワーク内で通信中に移動することにより自己のネットワークを構成する交換機のいずれかがハンドオーバのための認証情報および呼情報を必要としたとき特定の1つの交換機内の対応情報格納交換機記憶ステップで記憶した内容を検索してそのビジタ端末の認証情報および呼情報を格納した交換機を探し出し該当する認証情報および呼情報を取得させることで、ハンドオーバを可能にする。

0044

以下実施例につき本発明を詳細に説明する。

0046

図1は本発明の一実施例における移動通信システムの概要を表わしたものである。この移動通信システムは、本実施例で中心的に説明を行う第1のネットワーク201とこれに隣接したネットワークの一例としての第2のネットワーク202を備えたシステムとして構成されている。ここで、本実施例の第1および第2のネットワーク201、202は、図16で説明したような本社あるいは各事業所ごとに用意されたネットワークである。図1で示した特定の移動端末211は、第2のネットワーク202に対して加入者登録を行った移動端末である。このような移動端末211が、本社から事業所に出張してきた場合のように加入者登録を行っていない第1のネットワーク201内に移動してきて、この図に示すように第1の通話エリア2211および第2の通話エリア2212と移動しながら通信を行う場合を本実施例では扱っている。本明細書では、加入者登録を行っていないネットワークに移動してきた移動端末をビジタ端末と呼ぶことにする。

0047

さて、本実施例の第1のネットワーク201は、第1〜第3の交換機2311〜2313が外見上1つの交換機として機能する前記したいわゆるワンシステムルックのシステムを構成している。第1の交換機2311と第2の交換機2312の間には、これらの間でデータの送受信を行うための中継線241が接続されており、同様に第2の交換機2312と第3の交換機2313の間には、これらの間でデータの送受信を行うための中継線242が接続されている。第1〜第3の交換機2311〜2313は、無線基地局251〜253をそれぞれ収容しており、それぞれ管轄の通話エリア2211〜2213に存在する移動端末と通信を行うようになっている。

0048

第1〜第3の交換機2311〜2313は、それぞれ呼の制御を行う呼制御部2611〜2613と、移動端末との接続を制御する接続制御部2621〜2623と、呼情報を記憶する呼情報記憶部2631〜2633と、ビジタロケーションレジスタ(VLR)としてのVLR記憶部2641〜2643と、VLR管理ノード番号を記憶するVLR管理ノード番号記憶部2651〜2653を備えている。また、第3の交換機2313の場合には、以上の他にVLR保持ノード番号を記憶するVLR保持ノード番号記憶部266を備えている。VLR保持ノード番号を記憶するVLR保持ノード番号記憶部266を備えた第3の交換機2313を、本明細書ではVLR管理ノードと呼んでいる。ノード番号とは、各交換機2311〜2313がそのネットワーク201内で持っているユニークな番号をいう。

0049

ところで、ビジタロケーションレジスタは、本実施例のビジタ端末としての移動端末211のように他のネットワークから移動してきた移動端末に関する認証情報を格納するレジスタである。認証情報とは、移動端末が発信したり、着信したり、位置登録を行ったり、あるいはハンドオーバしたときに、その移動端末が自交換機の配下で使用できるものであるか否かを確認するための認証処理で参照するための情報である。

0050

第1〜第3の交換機2311〜2313に共通して存在している呼制御部2611〜2613は、自交換機内の各記憶部の読み出しや書き込みを行い、呼処理を実行するようになっている。呼制御部2611〜2613はまた、呼の接続を開始する際に接続制御部262に対して接続要求を行う他、他の交換機231の呼制御部261と呼制御データの送受信を行うようになっている。

0051

第3の交換機2313の場合のみに存在するVLR保持ノード番号記憶部266は、第1〜第3の交換機2311〜2313の中で移動端末211のVLRを記憶している交換機231についてのノード番号を記憶するようになっている。ノード番号の記憶に際しては、移動端末211の端末番号キーとして使用される。すなわち、移動端末211が加入契約を行っていないネットワーク内に移動してきて通話を開始したとすると、その通話を処理している交換機のノード番号がVLR保持ノード番号記憶部266に書き込まれる。そして、その移動端末211が通話を終了させるとVLR保持ノード番号記憶部266からそのノード番号が削除されることになる。

0052

本実施例の場合に、VLR保持ノード番号記憶部266は第3の交換機2313にのみ配置されているとする。このような場合、各VLR管理ノード番号記憶部2651〜2653には、VLR管理ノードとしての第3の交換機2313のノード番号が書き込まれている。したがって、第1〜第3の交換機2311〜2313はそれぞれの呼制御部2611〜2613から単独にVLR管理ノード番号を読み出して、VLR保持ノード番号を記憶した第3の交換機2313を認識することができる。

0053

図1に示した第1のネットワーク201を構成する第1〜第3の交換機2311〜2313は、図示しないがそれぞれが基本的には通常のコンピュータ周辺装置を接続した構成となっている。すなわち、それぞれがCPU(中央処理装置)と、それぞれの交換機2311〜2313の制御を行うためのプログラムを格納した磁気ディスク等の記憶媒体と、この記憶媒体に格納されたプログラムを読み出して格納すると共にプログラム実行のための各種データを一時的に格納するRAM(ランダムアクセスメモリ)を備えている。RAMの一部は電池等によりバックアップされた不揮発性メモリを構成していてもよい。呼情報記憶部263等の記憶部は、たとえばRAMによって構成されている。

0054

このような構成の移動通信システムで第2のネットワーク202から移動端末211が移動してきた場合の制御の様子を次に説明する。第2のネットワーク202に加入者登録されている移動端末211が、矢印271で示すように無線基地局251の管轄する第1の通話エリア2211にまで移動してきたとする。この移動端末211は位置登録信号を、無線基地局251経由で第1の交換機2311に送信する。この位置登録信号には移動端末211のホームとなるホーム局(たとえば第2のネットワーク202)を識別するための番号が設定されている。第1の交換機2311はこの番号をチェックすることで第2のネットワーク202に登録されている移動端末であることを判別する。そこで、第1の交換機2311は利用契約をしていないネットワークとの間での通信を確保させるための手順として、第1の交換機2311と第2のネットワーク202の間の中継線243を使用して、ローミング(roaming)開始要求信号をこの第2のネットワーク202に対して送信する。

0055

この要求を受けた第2のネットワーク202は、この移動端末211が第1のネットワーク201で通信を行うために必要となる認証情報を第1の交換機2311に対して送信する。第1の交換機2311は送られてきた認証情報を自交換機内のVLR記憶部2641に格納する。以上は、他のネットワークから移動端末211が移動してきたときに生じる信号処理である。この状態で、移動端末211が第1の交換機2311に接続された内線電話機281と通話するために発呼したとする。

0056

図2は、第1の交換機の呼制御における内線電話機との通話が開始する際の制御の流れを表わしたものである。移動端末211と内線電話機281との間で呼が接続されると(ステップS401:Y)、第1の交換機2311の呼制御部2611はその呼情報記憶部2631に対して、移動端末211が接続されている無線基地局251と内線電話機281の収容位置を呼情報として呼情報記憶部2631に格納する(ステップS402)。

0057

次に呼制御部2611はVLR管理ノード番号記憶部2651からVLR管理ノード番号の読み出しを行う(ステップS403)。VLR管理ノード番号記憶部2651には、既に説明したように第1のネットワーク201内でただ1つVLR保持ノード番号記憶部266を備えている第3の交換機2313のノード番号が書き込まれている。このようなノード番号の書き込みは、図示しない保守端末等の入力手段によってネットワークの構築時や変更時に行われる。呼制御部2611はVLR保持ノード番号記憶部266を備えた交換機として第3の交換機2313を判別したら、移動端末211の端末番号と自交換機のノード番号を設定したVLR保持ノード番号書込要求を作成し、これを第3の交換機2313に対して送信する(ステップS404)。

0058

図3は、VLR保持ノード番号書込要求を受信した場合の第3の交換機側の制御の流れを表わしたものである。第3の交換機2313は、VLR保持ノード番号書込要求を受信すると(ステップS421:Y)、VLR保持ノード番号をVLR保持ノード番号記憶部266に書き込む(ステップS422)。すなわち、第3の交換機の呼制御部2613は、移動端末211の端末番号をキーにして、第1の交換機2311から通知されたノード番号をVLR保持ノード番号記憶部266に格納することになる。仮に、移動端末211が第2の交換機2312の管理するエリアで発呼した場合には、第2の交換機2312から通知されたノード番号をVLR保持ノード番号記憶部266に格納することになる。

0059

この処理が行われた状態で移動端末211がなおも第1の通話エリア2211に留まっていれば、この第1の通話エリア2211内で第1の交換機2311を介して移動端末211と内線電話機281の通話が継続する。ここでは、移動端末211が通話中に更に矢印272方向に移動したものとする。

0060

図4は移動端末が自己のエリアに入ってきた際の第2の交換機の制御の流れを表わしたものである。移動端末211が第1の通話エリア2211から第2の通話エリア2212まで移動してくると、第2の交換機2312は端末番号の通知を受信する(ステップS441:Y)。第2の交換機2312の呼制御部2612は、この通知を受けると、この端末番号が自ネットワークに登録されている番号であるかどうかを確認する(ステップS442)。登録されている番号である場合には(Y)、ビジタ端末ではないので、自ネットワークの指導端末について従来から行われていた処理が実行される(ステップS443)。ここではその説明を省略する。自ネットワークに登録されていない場合には(ステップS442:N)、ビジタ端末が移動してきたことになる。そこでこの場合には、端末番号をキーとしてVLR記憶部2642を検索する(ステップS444)。この場合の例のように他の交換機の管轄するエリアから移動端末211が移動してきたような場合にはその端末番号がVLR記憶部2642に存在していない(ステップS445:N)。このとき、呼制御部2612はVLR管理ノード番号記憶部2652からVLR管理ノード番号を読み出す(ステップS446)。そして、第3の交換機2313がVLR保持ノード番号を記憶した交換機としてのVLR管理ノードであることを判別すると(ステップS447)、VLR管理ノードとしての第3の交換機2313に対してVLR保持ノード番号の読み出しの要求を送出する(ステップS448)。

0061

これに対して、ステップS445で一致するデータが検索された場合には(Y)、同一交換機内の異なった無線基地局252同士での移動端末211の移動であったことが分かる。したがって、この例の場合には第2の交換機2312の管轄エリア内での移動端末211の移動であると判別され、交換機内ハンドオーバとして処理される(ステップS449)ことになる。

0062

図5は、VLR保持ノード番号の読み出しが要求されたときのVLR管理ノードとしての第3の交換機が行う処理の流れを表わしたものである。第3の交換機2313は、VLR保持ノード番号の読み出しが要求されると(ステップS461:Y)、VLR保持ノード番号記憶部266からVLR保持ノード番号を読み出す(ステップS462)。そしてこれを要求先としての第2の交換機2312に送出することになる(ステップS463)。

0063

図6は、VLR保持ノード番号を受信した際の第2の交換機側の制御の流れを表わしたものである。第2の交換機2312の呼制御部2612は、第3の交換機2313からVLR保持ノード番号を受信すると(ステップS481:Y)、送られてきたノード番号の示す第1の交換機2311の呼制御部2611に対して移動端末211の認証情報の読み出しを要求する(ステップS482)。そして認証情報が送られてくるのを待機する(ステップS483)。

0064

図7は、認証情報の読み出しを要求された第1の交換機の呼制御部の制御の様子を表わしたものである。第1の交換機2311の呼制御部2611は、認証情報の読み出しが要求されたら(ステップS501)、VLR記憶部2641に格納された認証情報を読み出してこれを要求先としての第2の交換機2312に送出する(ステップS502)。

0065

図6に戻って説明を続ける。第1の交換機2311から認証情報が送られてきたら(ステップS483:Y)、第2の交換機2312の呼制御部2612は移動端末211の認証を行う(ステップS484)。データが一致して認証に成功すると(ステップS485)、呼制御部2612は第1の交換機2311に対して、移動端末211が接続されていた無線基地局251と内線電話機281の収容位置を読み出すために呼情報読出要求を送出する(ステップS486)。

0066

図8は、呼情報読出要求を受信した第1の交換機の呼制御部の制御の様子を表わしたものである。第1の交換機2311の呼制御部2611は、第2の交換機2312から呼情報読出要求を受信したら(ステップS521:Y)、無線基地局251と内線電話機281の収容位置を表わした呼情報の一部を呼情報記憶部2631から読み出して(ステップS522)、これを要求先の第2の交換機2312に対して送出する(ステップS523)。

0067

図9は、要求した呼情報が送出されてきた場合の第2の交換機の制御の様子を表わしたものである。第2の交換機2312の呼制御部2612は呼情報が送られてきたら(ステップS541:Y)、第1の交換機2311の呼制御部2611に対して交換機の接続を切り替えるための接続切替要求を送出する(ステップS542)。

0068

図10は接続切替要求を受けた第1の交換機の呼制御部の制御の様子を表わしたものである。第1の交換機2311の呼制御部2611は、第2の交換機2312から接続切替要求を受信したら(ステップS561)、今まで接続していた通話路を切断する(ステップS562)。すなわち、接続制御部2621が内線電話機281と無線基地局251との接続を切断すると共に内線電話機281と中継線241を接続する。

0069

図9に戻って説明を続ける。第2の交換機2312の呼制御部2612は第1の交換機2311の呼制御部2611に対して接続切替要求を送出したら新通話路を接続する(ステップS543)。これによって、通話路の切り替えが完了する。すなわち、接続制御部2621が内線電話機281と無線基地局251との接続を切断すると共に内線電話機281と中継線241を接続した状態で、接続制御部2622は無線基地局252と中継線241を接続する。これにより、第1の交換機2311で通話していた移動端末211は第2の交換機2312で引き続いて通話を行うことができる。このようにして、他のネットワーク202から移動してきた移動端末211に対して、自ネットワークとしての第1のネットワーク内の別の交換機へのハンドオーバが可能になる。

0070

移動端末211の通話が第2の通話エリア2212で終了したとする(ステップS544:Y)。このようにビジタ端末の通話が終了すると、第2の交換機2312の呼制御部2612はVLR管理ノード番号記憶部2652から第3の交換機2313のVLR管理ノード番号を読み出す(ステップS545)。そして、呼制御部2612は第3の交換機2313の呼制御部2613に対して、通話の終了した移動端末211の端末番号をキーにして、VLR保持ノード番号削除の要求を送出する(ステップS546)。そして、呼制御部2612は接続制御部2622に指示して、無線基地局252と中継線241を切断させる(ステップS547)。さらに、呼制御部2612は第1の交換機2311の呼制御部2611に切断要求を送信し(ステップS548)、切断要求を受信した呼制御部2611は接続制御部2621に指示して、内線電話機281と中継線241を切断させる(ステップS549)。これにより、移動端末211と内線電話機281との間の通話路が切断される。

0071

図11は、VLR保持ノード番号削除が要求された場合の第3の交換機の制御の様子を表わしたものである。第3の交換機2313の呼制御部2613は、VLR保持ノード番号削除が要求されたら(ステップS581:Y)、VLR保持ノード番号記憶部266から、図3のステップS422で書き込んだ移動端末211の端末番号と第1の交換機2311のノード番号を削除する(ステップS582)。

0072

次に本実施例を更に具体的に説明する。今、図1に示した第1〜第3の交換機2311〜2313のノード番号をそれぞれNODE1〜NODE3とし、第3の交換機2313をVLR管理ノードにしたとする。また、第2のネットワーク202から第1のネットワーク201に移動してくる移動端末211の端末番号を“2000”とする。

0073

第2のネットワーク202に加入者登録されている移動端末211が無線基地局251のエリアに移動したとする。移動端末211は位置登録信号をこの無線基地局251を経由して第1の交換機2311に送信する。位置登録信号には、移動端末211のホーム局が第2のネットワーク202であることを識別するための番号が設定されている。第1の交換機2311は第2のネットワーク202とは異なる第1のネットワーク201に属しているので、利用契約をしていない他の通信事業者サービス・エリアで通信するためのローミング開始要求信号を第2のネットワーク202に送信する。第2のネットワーク202は、この要求を受けて移動端末211が第1のネットワーク201で通信を行うために必要となる認証情報を第1の交換機2311に送信する。これらの通信に中継線243が使用される。第1の交換機2311は認証情報をVLR記憶部2641内に格納する。このとき、端末番号“2000”が移動端末211を特定するキーとして使用される。

0074

図12および図13は、この移動端末が第1のネットワークに移動してきて通話を開始した後のこのネットワーク内の各交換機の処理の流れを示したものである。ここでは、第1〜第3の交換機2311〜2313のそれぞれの処理を縦軸で示し、これらの交換機2311〜2313間で行われる処理を横軸方向の直線あるいは斜め方向の直線として表わしている。

0075

移動端末211が第1の交換機2311に接続された無線基地局251を介して内線電話機281と通話を開始するものとする(図12ステップS601、図2ステップS401)。第1の交換機2311の呼制御部2611は、移動端末211の端末番号“2000”をキーとして、この移動端末211が接続されている無線基地局251と内線電話機281の収容位置といった情報を呼情報記憶部2631に格納する(図12ステップS602、S603、図2ステップS402)。

0076

呼制御部2611は次に、VLR管理ノード番号記憶部2651の読み出しを行う(図12ステップS604、S605、S606、図2ステップS403)。このVLR管理ノード番号記憶部2651には、第1のネットワーク201でVLR保持ノード番号記憶部266を唯一有している交換機のノード番号が記されている。本実施例の場合には、第3の交換機2313のノード番号としてのNODE3が、保守端末等の入力手段によって書き込まれていることになる。

0077

したがって、VLR管理ノード番号記憶部2651から読み出されたノード番号NODE3から、第3の交換機2313がVLR保持ノード番号記憶部266を有していることがわかる。そこで第1の交換機2311の呼制御部2611は、移動端末211の端末番号“2000”と自交換機のノード番号NODE1とをVLR保持ノード番号書込要求として設定し、これを第3の交換機2313の呼制御部2613に対して送信する(図12ステップS607、S608、図2ステップS404)。呼制御部2613はそのVLR保持ノード番号記憶部266に対して、移動端末211の端末番号“2000”をキーとして、第1の交換機2311から通知されたノード番号NODE1を格納することになる(図12ステップS609、S610、図3ステップS422)。

0078

移動端末211がこのようにして第1の通話エリア2211で呼の接続を行った後、所定の時間経過後に矢印272方向に移動し、通話を継続しながら無線基地局252の管轄する第2の通話エリア2212まで移動したとする。移動端末211はこの時点でその端末番号“2000”を第2の交換機2312の呼制御部2612に通知する(図12ステップS621、図4ステップS441)。呼制御部2612は、この端末番号“2000”をキーとしてVLR記憶部2642を検索する(図12ステップS622、S623、図4ステップS444)。この場合には移動端末211が新たに第2の交換機2312の管轄するエリアに移動してきたので端末番号“2000”はVLR記憶部2642に存在しない(図12ステップS624、図4ステップS445:N)。そこで、呼制御部2612はVLR管理ノード番号記憶部2652からVLR管理ノード番号を読み出す(図12ステップS625、S626、S627、図4ステップS446)。

0079

読み出されたノード番号NODE3から呼制御部2612は、第3の交換機2313がVLR保持ノード番号を記憶した交換機としてのVLR管理ノードであることを判別する(図4ステップS447)。そこで呼制御部2612は、VLR管理ノードとしての第3の交換機2313に対して、移動端末211の端末番号“2000”に対応するVLR保持ノード番号の読み出しの要求を送出する(図12ステップS628、S629、図4ステップS448)。

0080

第3の交換機2313は、VLR保持ノード番号の読み出しが要求されると(図5ステップS461:Y)、VLR保持ノード番号記憶部266から端末番号“2000”をキーとしてVLR保持ノード番号を読み出す(図12ステップS630、S631、S632、図5ステップS462)。読み出されたノード番号NODE1は、要求先としての第2の交換機2312に送出される(図12ステップS633、図5ステップS463)。

0081

さて、第2の交換機2312の呼制御部2612は、第3の交換機2313からノード番号NODE1からなるVLR保持ノード番号を受信すると(図12ステップS633、図6ステップS481:Y)、これに基づいて第1の交換機2311の呼制御部2611に対して移動端末211の端末番号“2000”を設定した認証情報読出要求を送出する(図13ステップS641、S642、図6ステップS482)。

0082

第1の交換機2311の呼制御部2611は、認証情報の読み出しが要求されたら(図13ステップS642、図7ステップS501)、移動端末211の端末番号“2000”をキーにしてVLR記憶部2641の検索を行う(図13ステップS643、S644)。そしてこの端末番号“2000”に対応する認証情報を読み出して(図13ステップS645)、これを要求先としての第2の交換機2312に送出する(図13ステップS646、図7ステップS502)。

0083

このようにして第1の交換機2311から認証情報が送られてきたら(図13ステップS646、図6ステップS483:Y)、第2の交換機2312の呼制御部2612は移動端末211の認証を行う(図13ステップS647、図6ステップS484)。認証に成功すると(図13ステップS648、図6ステップS485)、呼制御部2612は第1の交換機2311に対して、移動端末211が接続されていた無線基地局251と内線電話機281の収容位置を読み出すために端末番号“2000”を設定した呼情報読出要求を送出する(図13ステップS651、S652、図6ステップS486)。

0084

第1の交換機2311の呼制御部2611は、第2の交換機2312から呼情報読出要求を受信したら(図13ステップS652、図8ステップS521:Y)、端末番号“2000”をキーとして呼情報記憶部2631を検索して(図13ステップS653、S654)、無線基地局251と内線電話機281の収容位置を表わした呼情報を呼情報記憶部2631から読み出す(図13ステップS655、図8ステップS522)。そしてこれを要求先の第2の交換機2312に対して送出する(図13ステップS656、図8ステップS523)。

0085

第2の交換機2312の呼制御部2612は呼情報が送られてきたら(図13ステップS656、図9ステップS541:Y)、第1の交換機2311の呼制御部2611に対して交換機の接続を切り替えるための接続切替要求を送出する(図13ステップS657、S658、図9ステップS542)。

0086

第1の交換機2311の呼制御部2611は、第2の交換機2312から接続切替要求を受信したら(図13ステップS658、図10ステップS561)、今まで接続していた通話路を切断する(図13ステップS659、図10ステップS562)。すなわち、接続制御部2621が内線電話機281と無線基地局251との接続を切断すると共に内線電話機281と中継線241を接続する(図13ステップS660)。

0087

一方、第2の交換機2312の呼制御部2612は第1の交換機2311の呼制御部2611に対して接続切替要求を送出したら新通話路を接続する(図13ステップS661、図9ステップS543)。これによって、通話路の切り替えが完了する。すなわち、接続制御部2621が内線電話機281と無線基地局251との接続を切断すると共に内線電話機281と中継線241を接続した状態で、接続制御部2622は無線基地局252と中継線241を接続する。これにより、第1の交換機2311で通話していた移動端末211は第2の交換機2312で引き続いて通話を行うことができる。

0088

移動端末211の通話が第2の通話エリア2212で終了したとする(図13ステップS671、図9ステップS544:Y)。ビジタ端末の通話が終了すると、第2の交換機2312の呼制御部2612はVLR管理ノード番号記憶部2652から第3の交換機2313のVLR管理ノード番号としてのNODE3を読み出す(図13ステップS672、図9ステップS545)。そして、呼制御部2612は第3の交換機2313の呼制御部2613に対して、通話の終了した移動端末211の端末番号“2000”をキーにして、VLR保持ノード番号削除の要求を送出する(図13ステップS673、S674、図9ステップS546)。

0089

第3の交換機2313の呼制御部2613は、VLR保持ノード番号削除が要求されたら(図13ステップS674、図11ステップS581:Y)、VLR保持ノード番号記憶部266から、図3のステップS422で書き込んだ移動端末211の端末番号“2000”と第1の交換機2311のノード番号NODE1を削除する(図13ステップS675、S676、図11ステップS582)。また、呼制御部2612は接続制御部2622に指示して、無線基地局252と中継線241を切断させる(図13ステップS677、図9ステップS547)。さらに、呼制御部2612は第1の交換機2311の呼制御部2611に切断要求を送信し(図13ステップS678、図9ステップS547)、切断要求を受信した呼制御部2611は接続制御部2621に指示して、内線電話機281と中継線241を切断させる(図13ステップS679、図9ステップS549)。これにより、移動端末211と内線電話機281との間の通話路が切断される。このようにして、他のネットワーク202から移動してきた移動端末211に対して、自ネットワークとしての第1のネットワーク内の別の交換機へのハンドオーバが可能になる。

0090

発明の変形可能性

0091

以上説明した実施例では第3の交換機2313を、VLR保持ノード番号を記憶するVLR保持ノード番号記憶部266を備えたノードとしてのVLR管理ノードに設定している。このようにVLR管理ノードを特定の1つの交換機とすることは、特にワンシステムルックを構成する交換機の数が少ない場合には簡単である。しかしながら、いわゆるワンシステムルックを構成する交換機の数が多くなったり、外部のネットワークの移動端末が数多く自己のネットワークに入ってきてVLR保持ノード番号記憶部266の格納するノード番号の量が多くなるような場合は、VLR保持ノード番号記憶部266を分散して配置するようにしてもよい。また、このようなVLR保持ノード番号記憶部266を交換機以外のコンピュータあるいはサーバ等の所定の記憶領域に格納するようにすることも可能である。

0092

このようにVLR保持ノード番号記憶部266を交換機以外の箇所に設けることによって、VLR保持ノード番号記憶部266を交換機から解放することができ、実施例の構成と比べるとVLR保持ノードに対する書き込み、VLR保持ノードからの読み出しやデータの削除といった作業を交換機が行う必要がなくなるので、負荷が軽減するという効果がある。

0093

また実施例では移動端末の通話が終了した時点で、VLR保持ノード番号記憶部266から、移動端末211の端末番号と第1の交換機2311のノード番号を削除する(図11ステップS582)ことにしたが、所定の時間が経過するまでノード番号の削除を行わないようにしてもよい。これにより、VLR保持ノード番号記憶部266の記憶しなければならないVLR保持ノード番号のデータ量は増大するが、一度通話を終了させた移動端末がこの通話を終了させたネットワーク内で発呼を再度行ったような場合に、VLR記憶部264に格納されたその移動端末について得られた認証情報を再び活用することができる。

0094

以上説明したように請求項1または請求項9記載の発明によれば、自己のネットワークに加入していない移動端末が自己のネットワーク内にビジタ端末として移動してきたときにそのビジタ端末の加入しているネットワークを特定する識別情報を取得し、これを用いてそのビジタ端末の加入しているネットワークに対して自己のネットワークで通信を行うために必要となる認証情報を要求するようにし、この認証情報およびネットワーク内で発呼したときの呼情報を自己のネットワークを構成する複数の交換機のうちの任意の交換機に格納すると共に、認証情報および呼情報を格納した交換機を表わす情報をビジタ端末に対応付けて記憶するようにした。このため、ビジタ端末が局間ハンドオーバ可能となるという効果が生じるだけでなく、ネットワーク内の各交換機のメモリの使用状態を見ながら認証情報および呼情報を格納する交換機を選択することができる。したがって、事業所の入り口付近のエリアをカバーする交換機のような特定の交換機が大量の認証情報を格納してメモリを圧迫されるといった問題の発生を軽減させることができる。

発明の効果

0095

また請求項2、請求項3、請求項10または請求項11記載の発明によれば、自己のネットワークに加入していない移動端末が自己のネットワーク内にビジタ端末として移動してきたときにそのビジタ端末の加入しているネットワークを特定する識別情報を取得し、これを用いてそのビジタ端末の加入しているネットワークに対して自己のネットワークで通信を行うために必要となる認証情報を要求するようにし、この認証情報およびネットワーク内で発呼したときの呼情報を自己のネットワークを構成する複数の交換機のうちの認証情報を要求した交換機に格納することにしている。したがって、通常の場合には他の交換機に格納するよりもその後の処理が容易になるという利点がある。

0096

更に請求項3記載の発明によれば、認証情報格納手段によって認証情報および呼情報を格納した交換機を表わす情報をビジタ端末に対応付けてネットワークを構成する交換機の特定の1つに記憶するようにしたので、ネットワークを構成する既存の交換機に存在するメモリを兼用し、新たな回路装置を必要とせずに移動通信システムを構成できるという利点がある。

0097

また請求項5記載の発明によれば、通信が終了した時点で認証情報を格納した交換機を表わす情報のうちそのビジタ端末に対応するものを消去させることにしたので、データの整理を行うことができ、不要なデータによってメモリが無駄に消費されるのを防止することができる。

0098

更に請求項6記載の発明によれば、対応情報格納交換機記憶手段はネットワーク内の交換機以外の記憶手段であってもよいので、たとえばネットワーク内にパーソナルコンピュータやサーバが存在する等の場合にはその記憶手段に記憶させることができ、既存の交換機のメモリ容量をこのために増大させるといった処理が不要である。

0099

また請求項7記載の発明によれば、ビジタ端末が発呼しなければたとえ移動端末が自己のネットワークまで移動してきていても対応情報格納交換機記憶手段が認証情報を格納した交換機を表わす情報を記憶しないことにして、無駄になる可能性の高い情報を記憶対象から省いている。

0100

更に請求項10記載の発明によれば、認証情報格納ステップによって認証情報および呼情報を格納した交換機を表わす情報をビジタ端末に対応付けてネットワークを構成する交換機の特定の1つに記憶するようにしたので、ネットワークを構成する既存の交換機に存在するメモリを兼用し、新たな回路装置を必要とせずに移動通信システムを構成できるという利点がある。

0101

0102

図1本発明の一実施例における移動通信システムの概要を表わしたブロック図である。
図2本実施例で第1の交換機の呼制御における内線電話機との通話が開始する際の制御の流れを表わした流れ図である。
図3本実施例でVLR保持ノード番号書込要求を受信した場合の第3の交換機側の制御の流れを表わした流れ図である。
図4本実施例で移動端末が自己のエリアに入ってきた際の第2の交換機の制御の流れを表わした流れ図である。
図5本実施例でVLR保持ノード番号の読み出しが要求されたときのVLR管理ノードとしての第3の交換機が行う処理の流れを表わした流れ図である。
図6本実施例でVLR保持ノード番号を受信した際の第2の交換機側の制御の流れを表わした流れ図である。
図7本実施例で認証情報の読み出しを要求された第1の交換機の呼制御部の制御の様子を表わした流れ図である。
図8本実施例で呼情報読出要求を受信した第1の交換機の呼制御部の制御の様子を表わした流れ図である。
図9本実施例で要求した呼情報が送出されてきた場合の第2の交換機の制御の様子を表わした流れ図である。
図10接続切替要求を受けた第1の交換機の呼制御部の制御の様子を表わした流れ図である。
図11本実施例でVLR保持ノード番号削除が要求された場合の第3の交換機の制御の様子を表わした流れ図である。
図12本実施例で移動端末が第1のネットワークに移動してきて通話を開始した後のこのネットワーク内の各交換機の処理の流れの前半部分を示した説明図である。
図13本実施例で移動端末が第1のネットワークに移動してきて通話を開始した後のこのネットワーク内の各交換機の処理の流れの後半部分を示した説明図である。
図14第1〜第4の交換機が見かけ上の1つの交換システムを構成したいわゆるワンシステムルックと呼ばれるシステムの説明図である。
図15本館と新館の間でのネットワーク内局間ハンドオーバ機能を示す説明図である。
図161つの会社あるいは組織が複数のネットワークを形成している場合の一例を表わした説明図である。
図17従来の他の移動通信システムの概要を表わしたブロック図である。

図面の簡単な説明

0103

201 第1のネットワーク
202 第2のネットワーク
211移動端末
2311 第1の交換機
2312 第2の交換機
2313 第3の交換機
251〜253無線基地局
261呼制御部
262接続制御部
263呼情報記憶部
264 VLR記憶部
265 VLR管理ノード番号記憶部
266 VLR保持ノード番号記憶部

ページトップへ

この技術を出願した法人

この技術を発明した人物

ページトップへ

関連する挑戦したい社会課題

関連する公募課題

ページトップへ

おススメ サービス

おススメ astavisionコンテンツ

新着 最近 公開された関連が強い技術

この 技術と関連性が強い人物

関連性が強い人物一覧

この 技術と関連する社会課題

関連する挑戦したい社会課題一覧

この 技術と関連する公募課題

関連する公募課題一覧

astavision 新着記事

サイト情報について

本サービスは、国が公開している情報(公開特許公報、特許整理標準化データ等)を元に構成されています。出典元のデータには一部間違いやノイズがあり、情報の正確さについては保証致しかねます。また一時的に、各データの収録範囲や更新周期によって、一部の情報が正しく表示されないことがございます。当サイトの情報を元にした諸問題、不利益等について当方は何ら責任を負いかねることを予めご承知おきのほど宜しくお願い申し上げます。

主たる情報の出典

特許情報…特許整理標準化データ(XML編)、公開特許公報、特許公報、審決公報、Patent Map Guidance System データ