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技術 眼科装置

出願人 株式会社トプコン
発明者 岡本忠志和田充晃加藤健行
出願日 2000年3月31日 (19年11ヶ月経過) 出願番号 2000-099476
公開日 2001年10月9日 (18年5ヶ月経過) 公開番号 2001-275978
状態 特許登録済
技術分野 眼の診断装置
主要キーワード 下内側面 制御処理ユニット リードスクリューシャフト 内部観察 回転基板 設置部材 色温度変換 操作レバ
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2001年10月9日)のものです。
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課題

本発明は、実体角変換ユニットおよび色温度変換素子を設け、前眼部観察眼底部観察とに応じて実体角変換ユニットにより実体角を変換するとともに、色温度変換素子により被検者の被検眼からの反射光色温度を変換することにより、被検眼の前眼部および眼底部の観察や撮影などを迅速で容易にしかも最適に行うことが可能な双眼用の実体顕微鏡を備えた眼科装置を提供する。

解決手段

被検眼Eの前眼部を観察するために架台を被検眼Eに接近させて第1の領域内に移動させた場合には、実体角変換部および色温度変換素子61を左右光軸L1、L2上から退避させる。一方、被検眼Eの眼底部を観察するために架台を被検眼Eから遠ざけて第2の領域に移動させた場合には実体角変換部および色温度変換素子61を左右光軸L1、L2上に配置させる。

概要

背景

一般に、実体顕微鏡は、工業や医療などの広範囲の分野で適用されているが、例えば眼科領域におけるその使用目的は、観察対象物である被検者の被検眼を単に拡大観察するのみならず、被検者の被検眼に対して精細な観察や撮影などを行うことである。従って、このような目的に用いる実体顕微鏡としては、検者が楽な姿勢で被検者の被検眼の観察や撮影などを行えることが望まれている。

例えば特許公開公報(特開平11−281894号)に記載されているような実体顕微鏡では、左右光軸上に対して実体角変換部を挿脱させることにより実体角を変換し、被検者の被検眼の前眼部および眼内部(例えば眼底)を観察可能としている。すなわち、このような実体顕微鏡により被検眼の前眼部を観察する場合には、左右光軸上から実体角変換部を退避させることにより実体角を例えば13゜に変換する。一方、被検眼の眼底を観察する場合には、左右光軸上に実体角変換部を挿入して配置することにより実体角を例えば13゜から4.5゜に変換して小さくする。なお、被検眼の眼底を観察する場合には、さらにコンタクトレンズ補助レンズ)を用いる必要があるが、実体角を小さくすることによりコンタクトレンズでのいわゆるケラレが少なくなるので、両眼視できる範囲を広げることが可能となる。

概要

本発明は、実体角変換ユニットおよび色温度変換素子を設け、前眼部観察と眼底部観察とに応じて実体角変換ユニットにより実体角を変換するとともに、色温度変換素子により被検者の被検眼からの反射光色温度を変換することにより、被検眼の前眼部および眼底部の観察や撮影などを迅速で容易にしかも最適に行うことが可能な双眼用の実体顕微鏡を備えた眼科装置を提供する。

被検眼Eの前眼部を観察するために架台を被検眼Eに接近させて第1の領域内に移動させた場合には、実体角変換部および色温度変換素子61を左右光軸L1、L2上から退避させる。一方、被検眼Eの眼底部を観察するために架台を被検眼Eから遠ざけて第2の領域に移動させた場合には実体角変換部および色温度変換素子61を左右光軸L1、L2上に配置させる。

目的

本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、実体角変換ユニットおよび色温度変換素子を設け、前眼部観察と眼底観察に応じて実体角変換ユニットにより実体角を変換するとともに、色温度変換素子により被検者の被検眼からの反射光(観察光)の色温度を変換することにより、被検眼の前眼部および眼底の観察や撮影などを迅速で容易にしかも最適に行うことが可能な双眼用の実体顕微鏡を備えた眼科装置を提供することである。

効果

実績

技術文献被引用数
1件
牽制数
1件

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請求項1

移動可能な架台上に設けられ、左右光軸を有する双眼用の実体顕微鏡を備えた眼科装置において、前記左右光軸の相対位置を変えて実体角を変換する実体角変換手段と、前記架台の位置を検出する位置検出手段と、前記位置検出手段の検出結果を基にして前記実体角変換手段の動作を制御する制御手段とを備えたことを特徴とする眼科装置。

請求項2

それぞれ移動可能な架台上に設けられ、被検眼照明する照明手段と、左右光軸を有する双眼用の実体顕微鏡とを備えた眼科装置において、前記左右光軸の相対位置を変えて実体角を変換する実体角変換手段と、前記照明手段によって照明された前記被検眼からの反射光色温度を変換する色温度変換手段と、前記架台の位置を検出する位置検出手段と、前記位置検出手段の検出結果を基にして前記実体角変換手段および前記色温度変換手段の動作を制御する制御手段とを備えたことを特徴とする眼科装置。

請求項3

被検眼の眼内部観察時と前眼部観察時とに対応して被検眼と対物レンズとの間の光軸上に補助レンズ挿脱される眼科装置において、前記被検眼と対物レンズとの間に、前記補助レンズが挿入されているか否かを検出する検出手段を設け、この検出手段の検出結果に基づいて実体角変換手段及び/又は色温度変換手段の挿脱を制御する制御手段を設けたことを特徴とする眼科装置。

技術分野

0001

本発明は、被検者の被検眼の観察や撮影などに用いられる双眼用の実体顕微鏡を備えた細隙灯顕微鏡のような眼科装置に関する。

背景技術

0002

一般に、実体顕微鏡は、工業や医療などの広範囲の分野で適用されているが、例えば眼科領域におけるその使用目的は、観察対象物である被検者の被検眼を単に拡大観察するのみならず、被検者の被検眼に対して精細な観察や撮影などを行うことである。従って、このような目的に用いる実体顕微鏡としては、検者が楽な姿勢で被検者の被検眼の観察や撮影などを行えることが望まれている。

0003

例えば特許公開公報(特開平11−281894号)に記載されているような実体顕微鏡では、左右光軸上に対して実体角変換部を挿脱させることにより実体角を変換し、被検者の被検眼の前眼部および眼内部(例えば眼底)を観察可能としている。すなわち、このような実体顕微鏡により被検眼の前眼部を観察する場合には、左右光軸上から実体角変換部を退避させることにより実体角を例えば13゜に変換する。一方、被検眼の眼底を観察する場合には、左右光軸上に実体角変換部を挿入して配置することにより実体角を例えば13゜から4.5゜に変換して小さくする。なお、被検眼の眼底を観察する場合には、さらにコンタクトレンズ補助レンズ)を用いる必要があるが、実体角を小さくすることによりコンタクトレンズでのいわゆるケラレが少なくなるので、両眼視できる範囲を広げることが可能となる。

発明が解決しようとする課題

0004

ところで、このような実体顕微鏡を備えた細隙灯顕微鏡のような眼科装置を用いて被検眼の前眼部を観察する場合と眼底を観察する場合とではそれぞれ実体顕微鏡の配置位置が異なっているので、上述したような実体角変換部による実体角の変換とともに、実体顕微鏡が設けられている架台も所定の位置に移動させる必要がある。検者は一日に50以上の被検眼を観察することが多く、このため、例え1回当り調整作業であっても、トータル的には被検者にかかる負担が増加することになる。

0005

また、上述したような眼科装置においては被検眼を照明するための照明光源として例えばハロゲンランプが用いられている。このハロゲンランプによって照明された被検眼からの反射光観察光)の色温度は被検眼の前眼部を観察する場合には適しているので、良好な前眼部像を得ることができる。しかし、その観察光の色温度は被検眼の眼底を観察する場合には高すぎてしまい、そのため得られる眼底像に例えばフレアーが生じてしまう。

0006

本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、実体角変換ユニットおよび色温度変換素子を設け、前眼部観察眼底観察に応じて実体角変換ユニットにより実体角を変換するとともに、色温度変換素子により被検者の被検眼からの反射光(観察光)の色温度を変換することにより、被検眼の前眼部および眼底の観察や撮影などを迅速で容易にしかも最適に行うことが可能な双眼用の実体顕微鏡を備えた眼科装置を提供することである。

課題を解決するための手段

0007

上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、移動可能な架台上に設けられ、左右光軸を有する双眼用の実体顕微鏡を備えた眼科装置において、前記左右光軸の相対位置を変えて実体角を変換する実体角変換手段と、前記架台の位置を検出する位置検出手段と、前記位置検出手段の検出結果を基にして前記実体角変換手段の動作を制御する制御手段とを備えたことを特徴とする。

0008

また、上記課題を解決するために、請求項2に記載の発明は、それぞれ移動可能な架台上に設けられ、被検眼を照明する照明手段と、左右光軸を有する双眼用の実体顕微鏡とを備えた眼科装置において、前記左右光軸の相対位置を変えて実体角を変換する実体角変換手段と、前記照明手段によって照明された前記被検眼からの反射光の色温度を変換する色温度変換手段と、前記架台の位置を検出する位置検出手段と、前記位置検出手段の検出結果を基にして前記実体角変換手段および前記色温度変換手段の動作を制御する制御手段とを備えたことを特徴とする。

0009

請求項3記載の発明は、被検眼の眼内部観察時と前眼部観察時とに対応して被検眼と対物レンズとの間の光軸上に補助レンズが挿脱される眼科装置において、前記被検眼と対物レンズとの間に、前記補助レンズが挿入されているか否かを検出する検出手段を設け、この検出手段の検出結果に基づいて実体角変換手段及び/又は色温度変換手段の挿脱を制御する制御手段を設けたことを特徴とする。

発明を実施するための最良の形態

0010

以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。

0011

図1は本発明の実施の形態の双眼用の実体顕微鏡を備えた眼科装置の一例である細隙灯顕微鏡の外観構成を示す側面図である。図1に示すように、本発明の実施の形態の眼科装置は、例えばテーブル(図示しない)に設置され、テーブル面上を水平方向に移動可能に設けられている架台4と、架台4を水平方向に移動させるための移動機構部3と、架台4上に設けられ、被検者の被検眼の前眼部や眼底に対する観察を行うための双眼用の実体顕微鏡6と、実体顕微鏡6上に着脱可能に取り付けられているTVカメラユニット20と、被検者の顔を固定するために設けられ、上下方向に移動可能な顎受け10aおよび額当て10bを有する顎受け部10と、ミラー12と、ミラー12に対して直交配置され、被検眼を照明するための照明ユニット8とを備えている。なお、架台4上には、実体顕微鏡6を挟んで顎受け部10とは反対側(検者側)に、検者による手動操作により架台4を移動させるための操作レバーとして用いられるジョイスティック5が設けられている。

0012

図2および図3は本発明の実施の形態の双眼用の実体顕微鏡を備えた眼科装置の一例である細隙灯顕微鏡の光学系の構成を示す図である。図2および図3に示すように、実体顕微鏡6は、対物レンズ31と、対物レンズ31を通過した2系統の観察光(被検眼Eからの反射光)を屈折させて左右光軸(光軸間距離L)L1、L2の相対位置を変化させることにより実体角(ステレオ角)を変換するための実体角変換ユニット15と、実体角変換ユニット15を通過した2系統の観察光に関してそれぞれ変倍を行う変倍光学系32と、左右光軸L1、L2上に対して挿脱可能に設けられ、観察部位(前眼部や眼底)に応じて観察光の色温度を変換するための色温度変換素子61と、観察光をTVカメラユニット20へ分岐させるためのビームスプリッタ34と、リレーレンズ35と、プリズム36と、接眼レンズ37とによって構成されている。このような構成により、被検眼Eの前眼部や眼底が検者眼Eoにより観察可能となる。

0013

また、TVカメラユニット20は、実体顕微鏡6のビームスプリッタ34から分岐した観察光を集光するコンデンサレンズ41と、コンデンサレンズ41を通過した観察光を反射する反射ミラー25と、反射ミラー25で反射した観察光を受ける撮像素子43によって構成されている。これにより、撮像素子43上に被検眼Eの前眼部像または眼底像が結像される。

0014

さらに、照明ユニット8は、被検眼Eの観察用光源として用いられる例えばハロゲンランプ51と、コンデンサレンズ52と、被検眼Eの撮影用光源として用いられる例えばキセノンランプ56と、コンデンサレンズ53と、コンデンサレンズ53からの光の一部のみを通過させる視野絞り54と、視野絞り54を通過した光をスリット光としてミラー12を介して被検眼Eに投影するための投影レンズ55とによって構成されている。

0015

図1及び図2破線で示したALは、眼底観察時に被検眼Eと、対物レンズ31との間の光軸上に挿入される補助レンズであり、被検眼の水晶体パワーを打消すようなコンタクトレンズにより構成されている。この補助レンズALは、前眼部観察時には退避していて、眼底観察時に検者が保持することにより、あるいは前記額当て10bの近傍に設けられた保持手段により保持された状態で挿入・退避できるようになっている。

0016

図4は本発明の実施の形態の眼科装置の一例である細隙灯顕微鏡の実体顕微鏡に設けられている実体角変換ユニットの概略構成を示す側面図である。図4に示すように、実体角変換ユニット15は、実体顕微鏡6の実体角を変換するための光学素子としての実体角変換プリズム15a、15bや実体角変換プリズム15a、15bを設置するための設置部材12などによって構成される実体角変換部18と、実体角変換部18を上下方向Yに移動可能にして実体角変換部18を左右光軸L1、L2に対して挿脱させるための支柱11a、11bと、実体角変換部18と連結部材25を介して連結されているリードスクリューシャフト26と、例えばパルスモータによって構成されている駆動モータ27とを備えている。実体角変換プリズム15a、15bは、例えば接着剤を用いてその一部を接着することによって一体化して構成されており、設置部材12上に設置されている。また、支柱11a、11bの両端部は実体角変換ユニット15の上下内側面に固定して設けられている。

0017

このように構成された実体角変換ユニット15において、駆動モータ27によってリードスクリューシャフト26は回転しながら上下方向Yに移動する。これにより、実体角変換部18は、上下方向Yに移動し、左右光軸L1、L2に対して挿脱されることになる。

0018

図5は本発明の実施の形態の眼科装置の一例である細隙灯顕微鏡の実体顕微鏡に設けられる実体角変換ユニットの実体角変換部が左右光軸上に配置されていない場合と配置されている場合の光学系の構成および実体角の変換について説明するための図である。図5(a)に示すように、実体角変換ユニット15内の実体角変換部18が左右光軸L1、L2上に配置されていない場合には、実体角α1(例えば13゜)が得られる。これにより、被検眼Eの前眼部の観察が可能となる。

0019

一方、図5(b)に示すように、実体角変換プリズム15a、15bにより構成される実体角変換部18が左右光軸L1、L2上に配置されている場合には、実体角α1よりも小さい角度である実体角α2(例えば4.5゜)が得られる。これにより、被検眼Eの眼底の観察が可能となる。なお、この場合には、前述のように被検眼Eと対物レンズ31との間の光軸上に補助レンズALが挿入されることになる。

0020

図6は本発明の実施の形態の眼科装置の一例である細隙灯顕微鏡の実体顕微鏡に設けられている色温度変換素子の構成を示す図である。図6に示すように、色温度変換素子61は、基板62と、基板62上に所定の間隔(中心間隔が左右光軸L1、L2の光軸間距離Lに対応する間隔)で形成された2個の色温度変換フィルタ63とによって構成されている。このように構成されていた色温度変換素子61を左右光軸L1、L2上に対して挿脱することにより、被検眼Eの観察部位(前眼部や眼底)に応じて観察光の色温度を最適に変換することが可能となる。

0021

また、図6に示すように構成された色温度変換素子61の代わりに、図7に示すように構成された色温度変換素子61Aを用いることもできる。すなわち、色温度変換素子61Aは、回転可能な回転基板64と、回転基板64上にそれぞれ形成された2個の色温度変換フィルタ66および2個の穴67とによって構成されている。なお、色温度変換素子61Aでは、2個の色温度変換フィルタ66が上述した光軸間距離Lに対応する間隔で回転基板64上に形成されているとともに、2個の穴67が2個の色温度変換フィルタ66に対して90゜回転した位置において光軸間距離Lに対応する間隔で回転基板64上に形成されている。

0022

例えば、被検眼Eの前眼部を観察する場合には、色温度変換素子61Aの2個の穴67が左右光軸L1、L2上に位置するように回転基板64を回転させる。一方、被検眼Eの眼底を観察する場合には、2個の色温度変換フィルタ66が左右光軸L1、L2上に位置するように回転基板64を回転させる。すなわち、前眼部を観察する場合と眼底を観察する場合とにおいて回転基板64を90゜回転させればよいことになる。これにより、被検眼Eの観察部位(前眼部または眼底)に応じて観察光の色温度を最適に変換することが可能となる。

0023

図8は本発明の実施の形態の眼科装置の一例である細隙灯顕微鏡の構成の一部を示すブロック図である。図8に示すように、本発明の実施の形態の眼科装置は、ジョイスティック5と、駆動モータ27を駆動する駆動回路17と、TVカメラユニット43と、色温度変換素子61を左右光軸L1、L2上に対して挿脱するための電磁ソレノイド65と、電磁ソレノイド65を駆動するための電流を供給する電流供給回路68と、ハロゲンランプ51およびキセノンランプ56の発光制御を行う発光制御回路57と、架台4の位置を検出するための位置検出スイッチ69と、駆動回路17、TVカメラユニット43、発光制御回路57、および電流供給回路68の動作をそれぞれ制御する制御処理ユニット70とを備えている。

0024

通常、本発明の実施の形態の細隙灯顕微鏡のような眼科装置を用いて被検眼Eの前眼部を観察する場合には、架台4を被検者側に移動させて実体顕微鏡6を被検眼Eに接近させる必要がある。一方、被検眼Eの眼底を観察する場合には、架台4を被検者側から検者側に移動させて実体顕微鏡6を被検眼Eから離す必要がある。従って、位置検出スイッチ69は、架台4の移動位置を検出することにより、検者が被検眼Eの前眼部と眼底のいずれの観察部位を観察しようとしているかを判断するために用いられる。

0025

以上のことから、架台4の可動範囲を2つの領域、すなわち、被検眼Eに近く、前眼部を観察する場合に架台4が位置する第1の領域と、この第1の領域よりも被検眼Eから離れており、眼底を観察する場合に架台4が位置する第2の領域とに区分する。位置検出スイッチ69はこの第1の領域と第2の領域との境界部分に設けておく。例えば、位置検出スイッチ69を、架台4が第1の領域に位置している時にはオンされ、架台4が第2の領域に位置している時にはオフされるように構成する。

0026

制御処理ユニット70は、上記のように構成して設けられた位置検出スイッチ69のオン/オフ状態を検出することにより、架台4が第1の領域と第2の領域のいずれの領域に位置しているかを判断する。さらに、制御処理ユニット70は、実体角変換部18により実体角を変換する必要があるかどうかの判断と、色温度変換素子61により観察光の色温度を変換する必要があるかどうかの判断をそれぞれ行う。

0027

制御処理ユニット70は、実体角を変換する必要があると判断した場合には、駆動回路17の動作を制御して駆動モータ27を駆動させ、これによりリードスクリューシャフト26を上下方向Yに移動させて実体角変換部18を左右光軸L1、L2上に対して挿脱する。また、観察光の色温度を変換する必要があると判断した場合には、電流供給回路68の動作を制御して電流を供給させることにより電磁ソレノイド65を移動させて色温度変換素子61を左右光軸L1、L2上に対して挿脱する。

0028

次に、本発明の実施の形態の眼科装置の作用について説明する。

0029

例えば、被検眼Eの前眼部を観察する場合には、検者がジョイスティック5を操作して架台4を被検眼Eに接近させる。ここで、架台4が第1の領域内に位置した場合には位置検出スイッチ69がオンされ、そのオン信号が制御処理ユニット70に出力される。

0030

制御処理ユニット70では、位置検出スイッチ69からオン信号を受けると、駆動回路17の動作を制御して駆動モータ27を駆動させる。これにより、駆動モータ27に連結しているリードスクリューシャフト26が下方向に移動するので、実体角変換部18が左右光軸L1、L2上から退避し、実体顕微鏡6の実体角がα1に変換される。

0031

また、制御処理ユニット70では、電流供給回路68の動作を制御して電流供給回路68から電磁ソレノイド65に対して電流を供給する。これにより、電磁ソレノイド65が移動し、色温度変換素子61を左右光軸L1、L2上から退避させる。

0032

以上のような動作により、実体顕微鏡の実体角を変換するとともに観察光の色温度を変換した後、制御処理ユニット70では、発光制御回路57の動作を制御してハロゲンランプ51を発光させる。これにより、被検眼Eの前眼部の観察を最適に行うことが可能となる。

0033

一方、例えば、被検眼Eの眼底を観察する場合には、検者がジョイスティック5を操作して架台4を被検眼Eから遠ざける。ここで、架台4が第1の領域から第2の領域に移動した場合には位置検出スイッチ69がオフされ、そのオフ信号が制御処理ユニット70に出力される。

0034

制御処理ユニット70では、位置検出スイッチ69からオフ信号を受けると、駆動回路17の動作を制御して駆動モータ27を駆動させる。これにより、駆動モータ27に連結しているリードスクリューシャフト26が上方向に移動するので、実体角変換部18が左右光軸L1、L2上に挿入して配置され、実体顕微鏡6の実体角がα1からα2に変換される。

0035

また、制御処理ユニット70では、電流供給回路68の動作を制御して電流供給回路68から電磁ソレノイド65に対して電流を供給する。これにより、電磁ソレノイド65が移動し、色温度変換素子61を左右光軸L1、L2上に挿入して配置させる。

0036

以上のような動作により、実体顕微鏡の実体角を変換するとともに観察光の色温度を変換した後、制御処理ユニット70では、発光制御回路57の動作を制御してハロゲンランプ51を発光させる。これにより、被検眼Eの眼底の観察を最適に行うことが可能となる。

0037

以上説明した本発明の実施の形態では、実体角変換ユニットにおいて実体角変換部を左右光軸上に対して挿脱することにより実体顕微鏡の実体角を変換しているが、例えば、実体角変換部を構成する光学素子(例えばプリズム)を左右光軸上に配置し回転させて実体角を変換するように実体角変換ユニットを構成することもできる。

0038

また、本発明では、それぞれ異なる実体角を有する複数の実体角変換部を備えた実体角変換ユニットを用いてもよい。このような実体角変換ユニットを用いることにより必要に応じて実体角を選択する幅が増えるので、被検者の被検眼に対する観察や撮影をより容易に行うことができる。

0039

前記実施の形態では、前眼部観察と、眼底観察の態様により架台の位置が変ることを検出して、各光学素子の挿脱を制御したが、この他に、図8鎖線で示したように、被検眼と対物レンズとの間に挿入される補助レンズが挿入されているか否かを検出する検出部75を設け、この補助レンズ検出部の検出結果に基づいて、前記各光学素子の挿脱を制御するようにしてもよい。

0040

この場合、前記補助レンズ検出部は、例えばTVカメラユニット43内のCCDカメラによって得られた画像を処理することによって検出してもよいし、また、補助レンズALが挿入される位置にセンサーを設けて、このセンサー出力を処理して検出するという構成でもよい。さらに、前記額当て10bの近傍に実体角変換部や色温度変換素子の切換えを制御するスイッチを設けておいて、前記補助レンズALが挿入されたときに、手動で前記スイッチをオン、オフするようにしてもよい。スイッチを設ける場合には、スイッチオフのときは前眼部観察で、スイッチONのときが眼底観察となるようにすれば、眼底観察時には必ず光学素子が挿入されることになるという利点が得られる。

0041

また、前記実施の形態では、実体角変換素子が挿入されたときに実体角を狭めるようにしたが、逆に前眼部観察時に挿入されていて、眼底観察のときに退避すると実体角が狭まるような光学素子を用いてもよいことは言う迄もない。

発明の効果

0042

以上、本発明によれば、前眼部観察と、眼底観察に応じて実体角変換ユニットによる実体角の変換を行ったり、色温度変換素子による観察光の色温度も変換することが可能となり、被検眼の前眼部と眼底の観察や撮影などを迅速で容易にしかも最適に行うことが可能となる。

図面の簡単な説明

0043

図1本発明の実施の形態の双眼用の実体顕微鏡を備えた眼科装置の一例である細隙灯顕微鏡の外観構成を示す側面図である。
図2本発明の実施の形態の双眼用の実体顕微鏡を備えた眼科装置の一例である細隙灯顕微鏡の光学系の構成を示す図である。
図3本発明の実施の形態の双眼用の実体顕微鏡を備えた眼科装置の一例である細隙灯顕微鏡の光学系の構成を示す図である。
図4本発明の実施の形態の眼科装置の一例である細隙灯顕微鏡の実体顕微鏡に設けられている実体角変換ユニットの概略構成を示す側面図である。
図5本発明の実施の形態の眼科装置の一例である細隙灯顕微鏡の実体顕微鏡に設けられる実体角変換ユニットの実体角変換部が左右光軸上に配置されていない場合と配置されている場合の光学系の構成および実体角の変換について説明するための図である。
図6本発明の実施の形態の眼科装置の一例である細隙灯顕微鏡の実体顕微鏡に設けられている色温度変換素子の構成を示す図である。
図7本発明の実施の形態の眼科装置の一例である細隙灯顕微鏡の実体顕微鏡に設けられる色温度変換素子の他の構成を示す図である。
図8本発明の実施の形態の眼科装置の一例である細隙灯顕微鏡の構成の一部を示すブロック図である。

--

0044

E 被検眼
α1、α2実体角
L1、L2 左右光軸
3移動機構部
4架台
5ジョイスティック
6実体顕微鏡
8照明ユニット
10顎受け部
12ミラー
15 実体角変換ユニット
15a、15b 実体角変換プリズム
16駆動モータ
18 実体角変換部
27駆動回路
43TVカメラユニット
51ハロゲンランプ
57発光制御回路
61、61A色温度変換素子
63、66色温度変換フィルタ
65電磁ソレノイド
68電流供給回路
69位置検出スイッチ
70制御処理ユニット
AL 補助レンズ

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    【課題】より少ない校正点を用いる視線検出校正方法を提供すること。【解決手段】被験者の眼球を撮影することによって視線検出校正のための校正点を注視している時の被験者の視線の動きを表す視線情報を取得するステ... 詳細

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