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技術 織機の織布支持装置

出願人 津田駒工業株式会社
発明者 野畠茂樹
出願日 2000年3月3日 (20年4ヶ月経過) 出願番号 2000-059180
公開日 2001年9月14日 (18年9ヶ月経過) 公開番号 2001-248039
状態 拒絶査定
技術分野 織成補助装置;織成用の工具;ひ
主要キーワード 中央ガイド 布ガイド 中央領 重複量 幅方向中央領域 噴射流体 ガイドベース 調整プレート
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2001年9月14日)のものです。
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図面 (6)

目的

布ガイド部材を交換することなく織布幅を変更可能とし、経糸開口運動にともなう織口の下降に起因する噴射流体による経糸の損傷を防止すること

解決手段

織布支持装置は、布幅方向に間隔をおいた一対の布端ガイドであって織布の一端部下面に当接する上端縁を備えるガイド部及び他端部下面に当接する上端縁を備えるガイド部をそれぞれ有する一対の布端ガイドと、両布端ガイドに掛け渡された布中央ガイドであって織布の中央下面に当接する上端縁を備えるガイド部を有する布中央ガイドとを含む。各布端ガイドはテンプルと織口との間を布幅方向におけるそのテンプルの外端部から内端部よりも織布中央側に伸びており、布中央ガイドは布幅方向におけるガイド部の各端部を布端ガイドのガイド部の反織口側に当接させて重複されており、少なくとも一方の布端ガイドと布中央ガイドとは布幅方向に相対的に移動可能に組み合わされている。

概要

背景

織機に用いられる上置き型のテンプル装置は、多数の針を有する複数のリンク等からなるテンプルにより、布幅方向における織布の各端部(各布端部)を上から押さえ、織布の前進と共に各布端部を布幅方向に引っ張るように、織布の両端に配置される。テンプルは、織口近傍の織布端上に配置されており、したがって織口近傍において織布の織り縮みを抑制する。そのようなテンプル装置を備えた織機は、織布の上からの押圧力対抗して織布の下面を支持する織布支持装置を備えている。織布支持装置は、経糸開口運動にともなう織口の下降を防ぐために、筬打ち運動を妨げない範囲で、できるだけ織口に接近して設けられる。

この種の織布支持装置の1つとして、織布の幅方向端部を布幅方向に間隔をおいた一対の布端ガイド布ガイド部材)に受け、織布の幅方向中央部を両布端ガイドの間に配置された布中央ガイドガイドバー)に受けるものがある(特開平9−13250号公報)。布端ガイドと布中央ガイドとは布幅方向の端面を突き合わされている。織布幅を変更するとき、布中央ガイドが新たな織布幅に対応する長さ寸法を有するガイドに交換される。

織布支持装置の他の1つとして、重ね合わせて接続される左右一対の布ガイド(フェルプレート)に織布を受け、織布幅を変更するとき、両布ガイドの重ね合わせ量を変更するものがある(特開平4−202833号公報第4図)。

しかし、前者の装置では、長さ寸法が異なる複数の布中央ガイドを用意しなければならないし、各ガイドの突き合わせ端面の角部を丸くして突き合わせ端面による布疵の発生を防止する加工を各ガイドに行わなければならない。そのような加工を行うと、織布がガイドの突き合わせ端面間に入り込み、小さい布疵がやはり発生する。

後者の装置では、布ガイドが織布の端部にまでは延在していないため、テンプルが設置されている布端部を支持することができない。また、たとえ左右のガイドを布端部にまで延在させても、織口と布ガイドとの距離が左右の布ガイドで異なるから、織物によっては織口から大きく離れている布ガイドに支えられている布端部の上経糸緯入れ用の噴射流体により損傷される。噴射流体による上経糸の損傷は、次の理由による。

上下の経糸数が大きく異なる織物においては、上下の経糸の張力差が大きくなり、経糸の織口が開口運動にともなって上下に移動する。この際、織口から遠い布ガイドに支えられた布部分の織口の下降量は、織口に近い布ガイドに支えられた布部分の織口の下降量より大きくなる。

これに対し、緯入れ用の噴射流体が通過するときの経糸開口の状態は、緯糸供給側(給糸側)端部においては開口途中であり、中央部においては最大開口であり、緯糸到達側(反給糸側)端部においては閉口途中であるから、噴射流体が通過するときの布端部に対応する各部分の開口量は、開口途中又は閉口途中であり、したがって小さい。

それらの結果、後者の装置では、織口から遠い布ガイドに支えられている布端部の上経糸に噴射流体が衝突しやすくなり、それにより上経糸が損傷するとともに、噴射流体が飛散し、緯糸の飛走速度の低下及び経糸のさらなる損傷を招く。

概要

布ガイド部材を交換することなく織布幅を変更可能とし、経糸の開口運動にともなう織口の下降に起因する噴射流体による経糸の損傷を防止すること

織布支持装置は、布幅方向に間隔をおいた一対の布端ガイドであって織布の一端部下面に当接する上端縁を備えるガイド部及び他端部下面に当接する上端縁を備えるガイド部をそれぞれ有する一対の布端ガイドと、両布端ガイドに掛け渡された布中央ガイドであって織布の中央下面に当接する上端縁を備えるガイド部を有する布中央ガイドとを含む。各布端ガイドはテンプルと織口との間を布幅方向におけるそのテンプルの外端部から内端部よりも織布中央側に伸びており、布中央ガイドは布幅方向におけるガイド部の各端部を布端ガイドのガイド部の反織口側に当接させて重複されており、少なくとも一方の布端ガイドと布中央ガイドとは布幅方向に相対的に移動可能に組み合わされている。

目的

効果

実績

技術文献被引用数
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牽制数
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請求項1

織布の一端部上側に配置されたテンプル及び他端部上側に配置されたテンプルを備える織機の織布支持装置において、布幅方向に間隔をおいた一対の布端ガイドであって織布の一端部下面に当接する上端縁を備えるガイド部を有する布端ガイド及び織布の他端部下面に当接する上端縁を備えるガイド部を有する布端ガイドと、両布端ガイドに掛け渡された布中央ガイドであって織布の中央下面に当接する上端縁を備えるガイド部を有する布中央ガイドとを含み、各布端ガイドは前記テンプルと織口との間を布幅方向におけるそのテンプルの外端部から内端部よりも織布中央側に伸びており、前記布中央ガイドのガイド部は織布幅方向におけるガイド部の各端部を前記布端ガイドのガイド部の反織口側に当接させて重複されており、少なくとも一方の前記布端ガイドと前記布中央ガイドとは織布幅方向に相対的に移動可能に組み合わされている、織機の織布支持装置。

請求項2

前記布中央ガイドは単一の部材から形成されている、請求項1に記載の織布支持装置。

請求項3

前記布中央ガイドは、布幅方向に間隔をおいた一対の反織口側ガイド部材であって布幅方向における一端部において対応する前記布端ガイドのガイド部の布中央側端部の反織口側に当接して重複するガイド部を有する一対の反織口側ガイド部材と、両反織口側ガイド部材に掛け渡された織口側ガイド部材であって布幅方向における各端部において前記反織口側ガイド部材のガイド部の織口側に当接して重複するガイド部を有する織口側ガイド部材とを備える、請求項1に記載の織布支持装置。

請求項4

前記布端ガイド及び前記布中央ガイドは、上端縁において織布の下面に当接するガイド部を有する第1の板状部と、該第1の板状部の下端縁に続いて反織口方向に延在する第2の板状部とにより、L字状の断面形状を有する、請求項1,2又は3に記載の織布支持装置。

技術分野

0001

本発明は、織布の織り縮みを小さくするテンプル装置を備えた織機における織布支持装置に関する。

背景技術

0002

織機に用いられる上置き型のテンプル装置は、多数の針を有する複数のリンク等からなるテンプルにより、布幅方向における織布の各端部(各布端部)を上から押さえ、織布の前進と共に各布端部を布幅方向に引っ張るように、織布の両端に配置される。テンプルは、織口近傍の織布端上に配置されており、したがって織口近傍において織布の織り縮みを抑制する。そのようなテンプル装置を備えた織機は、織布の上からの押圧力対抗して織布の下面を支持する織布支持装置を備えている。織布支持装置は、経糸開口運動にともなう織口の下降を防ぐために、筬打ち運動を妨げない範囲で、できるだけ織口に接近して設けられる。

0003

この種の織布支持装置の1つとして、織布の幅方向端部を布幅方向に間隔をおいた一対の布端ガイド布ガイド部材)に受け、織布の幅方向中央部を両布端ガイドの間に配置された布中央ガイドガイドバー)に受けるものがある(特開平9−13250号公報)。布端ガイドと布中央ガイドとは布幅方向の端面を突き合わされている。織布幅を変更するとき、布中央ガイドが新たな織布幅に対応する長さ寸法を有するガイドに交換される。

0004

織布支持装置の他の1つとして、重ね合わせて接続される左右一対の布ガイド(フェルプレート)に織布を受け、織布幅を変更するとき、両布ガイドの重ね合わせ量を変更するものがある(特開平4−202833号公報第4図)。

0005

しかし、前者の装置では、長さ寸法が異なる複数の布中央ガイドを用意しなければならないし、各ガイドの突き合わせ端面の角部を丸くして突き合わせ端面による布疵の発生を防止する加工を各ガイドに行わなければならない。そのような加工を行うと、織布がガイドの突き合わせ端面間に入り込み、小さい布疵がやはり発生する。

0006

後者の装置では、布ガイドが織布の端部にまでは延在していないため、テンプルが設置されている布端部を支持することができない。また、たとえ左右のガイドを布端部にまで延在させても、織口と布ガイドとの距離が左右の布ガイドで異なるから、織物によっては織口から大きく離れている布ガイドに支えられている布端部の上経糸緯入れ用の噴射流体により損傷される。噴射流体による上経糸の損傷は、次の理由による。

0007

上下の経糸数が大きく異なる織物においては、上下の経糸の張力差が大きくなり、経糸の織口が開口運動にともなって上下に移動する。この際、織口から遠い布ガイドに支えられた布部分の織口の下降量は、織口に近い布ガイドに支えられた布部分の織口の下降量より大きくなる。

0008

これに対し、緯入れ用の噴射流体が通過するときの経糸開口の状態は、緯糸供給側(給糸側)端部においては開口途中であり、中央部においては最大開口であり、緯糸到達側(反給糸側)端部においては閉口途中であるから、噴射流体が通過するときの布端部に対応する各部分の開口量は、開口途中又は閉口途中であり、したがって小さい。

0009

それらの結果、後者の装置では、織口から遠い布ガイドに支えられている布端部の上経糸に噴射流体が衝突しやすくなり、それにより上経糸が損傷するとともに、噴射流体が飛散し、緯糸の飛走速度の低下及び経糸のさらなる損傷を招く。

0010

それゆえに、テンプル装置を備える織機の織布支持装置においては、布ガイド部材を交換することなく織布幅を変更可能とし、経糸の開口運動にともなう織口の下降に起因する噴射流体による経糸の損傷を防止することが望まれる。

0011

本発明に係る織布支持装置は、織布の一端部上側に配置されたテンプル及び他端部上側に配置されたテンプルを備える織機に用いられる。

0012

そのような織布支持装置は、布幅方向に間隔をおいた一対の布端ガイドであって織布の一端部下面に当接する上端縁を備えるガイド部を有する布端ガイド及び織布の他端部下面に当接する上端縁を備えるガイド部を有する布端ガイドと、両布端ガイドに掛け渡された布中央ガイドであって織布の中央下面に当接する上端縁を備えるガイド部を有する布中央ガイドとを含む。

0013

各布端ガイドは前記テンプルと織口との間を布幅方向におけるそのテンプルの外端部から内端部よりも織布中央側に伸びており、前記布中央ガイドのガイド部は織布幅方向における各端部を前記布端ガイドのガイド部の反織口側に当接させて両ガイド部に重複されており、少なくとも一方の前記布端ガイドと前記布中央ガイドとは布幅方向に相対的に移動可能に組み合わされている。

0014

織布幅を変更するとき、布端ガイドと布中央ガイドとが布幅方向に相対的に移動されて、布端ガイドのガイド部と布中央ガイドのガイド部との重複量が変更される。このため、織布幅に応じた異なる長さ寸法を有する複数の布ガイド部材を備える必要がない。

0015

布中央ガイドのガイド部の各端部は布端ガイドのガイド部に重複されており、布端ガイドのガイド部と布中央ガイドのガイド部とは布幅方向に突き合わされていない。このため、織布は全幅にわたって布端ガイドのガイド部と布中央ガイドのガイド部の少なくとも一方により支持されるから、織布が両ガイドの端面間に入り込むことに起因する布疵が発生しない。

0016

両布端ガイドのガイド部は布中央ガイドのガイド部よりも、織口側に位置する。このため、さらに以下のような効果を生じる。

0017

布幅方向における両端部においては、対応する経糸の織口が布幅方向における中央部の経糸の織口より下がることがないので、緯入れ用噴射流体の通過時、対応する経糸の開口量が十分でないにもかかわらず、噴射流体が上経糸に接触して上経糸に毛羽が発生する等、噴射流体による経糸の損傷トラブルがない。これに対し、布幅方向における中央部においては、噴射流体の通過時、経糸の開口量が大きいから、織口が布端部の織口より下がっても、噴射流体は上経糸に接触しない。よって、織布全体にわたって、噴射流体による経糸損傷トラブルが発生しない。

0018

前記布中央ガイドは単一の部材から形成されていてもよい。そのようにすれば、布中央部を支持する布中央ガイドを2以上の部材に分割してそれらを接続した場合に比べ、接続に起因する布疵が発生しない。さらに、布中央のガイド部の織口側は、布端ガイドのガイド部の反織口側に対し、全体にわたって織口から同一距離にあり、反織口方向に位置することがない。よって、布中央ガイドのガイド部に下面が当接し支持される織布中央部においても、開口運動にともなう織口の下降をできるだけ小さくすることができる。

0019

前記布中央ガイドは、布幅方向に間隔をおいた一対の反織口側ガイド部材であって布幅方向における一端部において対応する前記布端ガイドのガイド部の布中央側端部の反織口側に当接して重複するガイド部を有する一対の反織口側ガイド部材と、両反織口側ガイド部材に掛け渡された織口側ガイド部材であって布幅方向における各端部において前記反織口側ガイド部材のガイド部の織口側に当接して重複するガイド部を有する織口側ガイド部材とを備えることができる。そのようにすれば、布中央ガイドの織口側ガイド部材も布端ガイドと同様に織口に接近するから、織布幅方向における中央部においても開口運動にともなう織口の下降を抑制することができるし、織布が織口側ガイド部材と反織口側ガイド部材との端面間に入り込むことがなく、したがってそれに起因する布疵が発生しない。

0020

前記布端ガイド及び前記布中央ガイドは、織布の下面に当接する上端縁を持つガイド部を有する第1の板状部と、該第1の板状部の下端縁に続いて反織口方向に延在する第2の板状部とにより、L字状の断面形状を有する。そのようにすれば、第2の板状部を取付部とすることができ、織機への各ガイドの取付が容易になり、またL字状の断面形状のために各ガイドの剛性増して各ガイドをより薄い材料で形成することができるから、布中央ガイドのガイド部を織口により接近させることができ、布幅方向における中央の織口の下降をより小さくすることができる。

発明を実施するための最良の形態

0021

図1図2及び図3を参照するに、織布支持装置10は、テンプル組立体を織布12の幅方向における各端部に配置した上置き型のテンプル装置を備える織機、特にジェット織機に組み付けられる。

0022

そのような織機において、経糸14は、図示しない開口装置により開口される。緯糸は、図示しない緯入れ装置により経糸14の開口に緯入れされ、筬16により織前に打ち付けられる。織布12は、布ガイドロール18を介して、図示しない巻き取り装置に巻き取られる。織口20は、経糸開口内の上経糸とした経糸との香書を含む近傍である。

0023

各テンプル組立体は、複数のテンプル22をテンプルケース24に回転可能に支持させており、テンプル22が織布12の移動方向に間隔をおいて設けられ、織布の幅方向(すなわち、布幅方向)へ伸びると共に織布12の幅方向端部(すなわち、布端部)を上から押さえるように、織機に組み付けられている。織布12は、テンプル22とテンプルケース24との間に通されており、またテンプル22が織布12の移動にともない布幅方向へ伸びる軸線周りに回転されることにより布端部が引き伸ばされて、織り縮が抑制される。

0024

織布支持装置10は、布幅方向に間隔をおいた左右一対の布端ガイド(左ガイドバー及び右ガイドバー)26と、両布端ガイド26に掛け渡された布中央ガイド(中央ガイドバー)28と、織機のフレームに組み付けられたガイドバーベース30とを含む。

0025

両布端ガイド26及び布中央ガイド28は、上下方向及び左右方向(布幅方向)に伸びる第1の板状部と該第1の板状部の下端縁に続きかつ反織口方向に水平に伸びる第2の板状部とによりL字状の断面形状を有する単一部材から形成されており、また第1の板状部の上端縁が織布12の下面に当接するガイド部26a,28aの上端縁として作用するように、第2の板状部においてガイドバーベース30に組み付けられている。ガイド部26a,28aの上端縁の両端部近傍は、下方に中心を有しかつ中央部の上端縁が接線となる円弧面からなり、布疵が形成されることを抑制している。

0026

一方の布端ガイド26は織布12の幅方向一端領域を案内し、他方の布端ガイド26は織布12の幅方向他端領域を案内し、布中央ガイド28は織布12の幅方向中央領域を案内する。各布端ガイド26は、対応するテンプル22と織口20との間を布幅方向におけるテンプル22の外端部からテンプル22の内端部よりも織布12の中央側にまで伸びている。

0027

布中央ガイド28は、第2の板状部の織布12の幅方向における各端部を布端ガイド26の第2の板状部の上に配置されており、また第1の板状部を布端ガイド26の第1の板状部の反織口側に当接されている。これにより、ガイド部28aは、その各端部をガイド部26aの反織口側に当接させてガイド部26aに重複されており、両布端ガイド26と布中央ガイド28とは布幅方向に相対的に移動可能である。

0028

しかし、各布端ガイド26は、布幅方向の端部をねじ部材32によりケース24の下面に組み付けられており、また布中央ガイド28との重複部をバーホルダ34及びねじ部材36によりガイドバーベース30に組み付けられている。布中央ガイド28は、布幅方向における中央において調整プレート38を挟むと共にねじ部材40によりガイドバーベース30に組み付けられている。

0029

織布支持装置10において、布中央ガイド28のガイド部28aの各端部は布端ガイド26のガイド部26aに重複されており、布端ガイド26のガイド部26aと布中央ガイド28のガイド部28aとは突き合わされていない。このため、織布12は全幅にわたってガイド部26a,28aの少なくとも一方により支持されるから、織布12が布ガイドの端面間に入り込むことに起因する布疵が発生しない。

0030

織口20と布端ガイド26との間の距離はLである。これに対し、織口20と布中央ガイド28との間の距離は、布端ガイド26の第1の板状部の厚さ寸法tだけ距離Lより大きいL+tである。上下の経糸14の張力差が大きいと、織口20は、経糸14の開口運動にともなって張力の高い方に引っ張られて上下動し、経糸14の最大開口は、図2実線で示す位置と、点線で示す位置とに上下動する。

0031

この際、織口20から遠い布中央ガイド28のみに支えられた布中央部分の織口20部分の下降量は、織口20に近い布端ガイド24に支えられた布端部分の織口20部分の下降量より大きくなる。

0032

これに対し、緯入れ用の噴射流体が通過するときの経糸14の開口の状態は、緯糸供給側(給糸側)端部においては開口途中であり、中央部においては最大開口であり、緯糸到達側(反給糸側)端部においては閉口途中である。このため、噴射流体が通過するときの布端部に対応する各部分の開口量は、開口途中又は閉口途中であり、したがって小さい。

0033

しかし、織布支持装置10においては、両ガイド部26aがガイド部28aよりも織口20側に位置するから、以下のような付加的な効果を生じる。

0034

織布12の布幅方向における各端部においては、対応する経糸14の織口20が布幅方向における中央部の経糸14の織口20より下がることがなく、したがって緯入れ用噴射流体の通過時、対応する経糸14の開口量が十分でないにもかかわらず、噴射流体が上経糸に接触して上経糸に毛羽が発生する等、噴射流体による経糸14の損傷トラブルが発生しない。これに対し、織布12の中央部においては、噴射流体の通過時、経糸14の開口量が大きいから、布中央部の織口20が布端部の織口20より下がっても、噴射流体は上経糸に接触しない。よって、織布全体にわたって、噴射流体による経糸14の損傷トラブルが発生しない。

0035

織布幅を変更するときは、反給糸側のねじ部材36を緩め、反給糸側のテンプル22及びテンプルケース24と一体に反給糸側の布端ガイド26を布幅方向へ移動させ、反給糸側の布端ガイド26と布中央ガイド28とのガイド部の重複量を変更する。

0036

所定の布幅寸法が得られないときは、先ず反給糸側のねじ部材36を締め付けて、反給糸側の、布端ガイド26、布中央ガイド28及びガイドベース30の3者を一体化した後、ガイドベース30を織機に固定している図示しないボルトと給糸側のねじ部材26とを緩める。次いで、反給糸側の、布端ガイド26、布中央ガイド28及びガイドベース30の3者を一体的に布幅方向に移動させ、給糸側の布端ガイド26と布中央ガイド28とのガイド部の重複量を変更し、所定の織布幅寸法を得る。

0037

いずれの場合も、布端ガイド26のガイド部26aと布中央ガイド28のガイド部28aとの重複量が変更され、織布幅に応じた異なる長さ寸法を有する複数の布ガイド部材を備える必要がない。緩められたねじ部材は、織布幅変更の後再度締め付けられる。図3は、反給糸側の布端ガイド26を布中央ガイド28に対し反給糸側へ移動させて、織布幅を変更した状態を示す。

0038

上記の織布支持装置10によれば、布中央ガイド28が単一の部材から形成されているから、布中央部を支持する布中央ガイド28を2以上の部材に分割してそれらを接続した場合に比べ、突き合わせ接続に起因する布疵が発生しない。さらに、布中央ガイド28のガイド部の織口側は、布端ガイド26のガイド部の反給糸側に対し、全体にわたって織口20から同一距離にあり、反織口方向に位置することがない。よって、下面を布中央ガイド28のガイド部に当接させて支持される織布中央部においても、開口運動にともなう織口20の下降をできるだけ小さくすることができる。

0039

上記の織布支持装置10によれば、また、両布端ガイド26と布中央ガイド28とが、上端縁において織布12の下面に当接する上端縁を備えるガイド部を有する第1の板状部と、該第1の板状部の下端縁に続いて反織口方向に延在する第2の板状部とにより、L字状の断面形状を有し、第2の板状部を取付部とすることにより、織機への各ガイドの取り付けが容易になる。また、L状の断面形状のため、各ガイドの剛性が増して各ガイドをより薄い材料で形成することができ、したがって布中央ガイド28のガイド部28aを織口20により接近させることができ、織布幅方向における中央の織口20の下降をより小さくすることができる。

0040

図4及び図5を参照するに、織布支持装置50は、布中央ガイドを、織布12の幅方向に間隔をおいた一対の反織口側ガイド部材52と、両反織口側ガイド部材52に掛け渡された織口側ガイド部材54との3つのガイド部材により構成している。

0041

ガイド部材52,54は、いずれも布端ガイド26と同様に、第1及び第2の板状部によりL字状の断面形状を有する部材から形成さており、また第1の板状部の上端縁が織布12の下面に当接するガイド部52a,54aの上端縁として作用するように、第2の板状部においてガイドバーベース30に組み付けられている。ガイド部52a,54aの上端縁の両端部近傍は、下方に中心を有しかつ中央部の上端縁が接線となる円弧面からなり、布疵がつくことを抑制している。

0042

各反織口側ガイド部材52は、織布12の幅方向における一端部を対応する布端ガイド26の布中央側端部上に配置されていると共に、織布12の幅方向における他端部を織口側ガイド部材54の対応する端部上に配置されており、さらに第1の板状部の両端を布端ガイド26と織口側ガイド部材54のそれぞれの第1の板状部の反織口側に当接されている。これにより、ガイド部52aの各端部はガイド部54aの反織口側に重複されており、反織口側ガイド部材52と織口側ガイド部材54とは布幅方向に相対的に移動可能である。

0043

しかし、各反織口側ガイド部材52は、対応する布端ガイド26との重複部をバーホルダ34及びねじ部材36によりガイドバーベース30に組み付けられていると共に、織口側ガイド部材54との重複部をバーホルダ56及びねじ部材58によりガイドバーベース30に組み付けられている。

0044

織口側ガイド部材54のガイド部54aは、織口20からの位置(距離)が布端ガイド26のガイド部26aのそれとほぼ同じとなる位置に維持される。このため、織布12の幅方向における中央領域は、織布12の移動方向における布端ガイド26のガイド部26aとほぼ同じ織口20からの位置を、織口側ガイド部材54のガイド部54aに支持される。

0045

織布支持装置50において、各反織口側ガイド部材52のガイド部52aと布端ガイド26のガイド部26aとは、図1及び図2に示す実施例と同様に、端部を重複されている。また、各反織口側ガイド部材52のガイド部52aと織口側ガイド部材54のガイド部54aとは、端部を重複されている。このため、織布12は全体にわたってガイド部26a,52a,54aの少なくとも1つにより支持されるから、織布12が布端ガイド26、反織口側ガイド部材52及び織口側ガイド部材54の端面間に入り込むことに起因する布疵が発生しない。

0046

また、上下の経糸14の張力差が大きいと、織口20は、経糸14の開口運動にともなって、図5に実線で示す位置と、点線で示す位置とに上下動する。しかし、織布支持装置50においては、織布12の幅方向における中央部が織口側ガイド部材56のガイド部56aにより織口20に接近されるから、織布12の幅方向中央領域においても開口運動にともなう織口20の下降を防止することができる。

0047

織布支持装置50において、織布幅は、図1に示す実施例と同様に変更することができるのみならず、ガイド部の重複部が4つあり、図1に示す例よりも多いため、広範囲の織布幅の変更に対応することができる。

0048

本発明は、上記実施例に限定されない。本発明は、その趣旨を逸脱しない限り、種々変更することができる。

図面の簡単な説明

0049

図1本発明に係る織布支持装置の一実施例を織機の主要部と共に示す平面図
図2図1に示す織布支持装置の断面図であって、(A)は図1の2A−2A線に沿って得た断面図、(B)は図1の2B−2B線に沿って得た断面図、(C)は図1の2C−2C線に沿って得た断面図
図3図1に示す実施例において織布幅を変更した状態の一実施例を示す図1と同様の平面図
図4本発明に係る織布支持装置の他の実施例を織機の主要部と共に示す平面図
図5図4に示す織布支持装置の断面図であって、(A)は図4の5A−5A線に沿って得た断面図、(B)は図4の5B−5B線に沿って得た断面図、(C)は図4の5C−5C線に沿って得た断面図

--

0050

10,50 織布支持装置
12 織布
14経糸
16 筬
20 織口
22テンプル
26布端ガイド
26a 布端ガイドのガイド部
28 布中央ガイド
28a 布中央ガイドのガイド部
30ガイドバーベース
52 布中央ガイドの反織口側ガイド部材
52a 反織口側ガイド部材のガイド部
54 布中央ガイドの織口側ガイド部材
54a 織口側ガイド部材のガイド部

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