図面 (/)

技術 インパクト締め付け工具

出願人 パナソニック電工株式会社
発明者 天野昌幸細川智弘松本多津彦吉田稔
出願日 2000年3月3日 (20年9ヶ月経過) 出願番号 2000-059492
公開日 2001年9月11日 (19年3ヶ月経過) 公開番号 2001-246573
状態 特許登録済
技術分野 スパナ,レンチ,ドライバーの細部,付属具 可搬形動力工具
主要キーワード 駆動停止命令 周波数ジェネレータ 打撃間隔 締め付け工具 打撃数 打撃音 打撃回数 インパクトレンチ
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2001年9月11日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (9)

課題

打撃検出誤りによる影響を無くし、打撃検出精度を向上させたインパクト締め付け工具を提供することにある。

解決手段

打撃無視期間設定部19は、回転速度検出部14からモータ1の回転速度ω[rad/sec]を得て、その回転速度でハンマ3がπ[rad]回転するのに要する時間π/ω[sec]に相当するカウント値より少し小さい値K/ωをタイマ20のレジスタに設定し、打撃検出部7による外部割り込みによる起動禁止するように打撃間回転角算出部15に指示し、タイマ2に対して割り込みを許可してカウントスタートさせる。このカウントしている期間が打撃検出を無視する期間となる。

概要

背景

インパクト締め付け工具であるインパクトドライバは、モータの回転をハンマ打撃に変換し、その強い衝撃カで締め付けを行う工具であり、高速回転高トルクという作業性の良さから、建築現場、組み立て工場などで幅広く使われている。

そして、本出願人はインパクトドライバの締め付けトルク制御方法として、モータの回転速度、打撃間のモータ回転から締め付けトルクを推定する方法を提案している。

この締め付けトルク推定方法は、一打撃毎の運動エネルギー収支から導き出したものであり、ハンマの打撃により出力軸の基部に設けたアンビルに与えられるエネルギと締め付けで消費されたエネルギとが略等しいという関係から締め付けトルクを推定する方法である。

その例として、部材によって決定される着座後のネジ回転角度θと締め付けトルクTの関係が図8の様な関数T=τ(θ)で表せるとし、ハンマによる打撃が、それぞれアンビル回転角θ1…θNの地点で発生したものとする。関数τを区間[θ1,θ2]で積分した値E1は締め付け作業に消費されたエネルギであり、θ1地点で発生したハンマ打撃によりアンビルに与えられたエネルギに等しい。よって、区間[θn,θn+1]における平均トルク<Tn>はEnとΘn=(θn+1−θn)により、
<Tn>=En/Θn …(1)
と求まる。締め付けトルク制御を行うには、この<T>が設定トルクTset以上となったときに、モータの駆動を停止させればよい。Enは打撃検出手段が検出した打撃発生時点での、回転速度検出手段の出力である回転速度ωn、既知のアンビルの慣性モーメントJaにより、
En=1/2×Ja×ωn2 …(2)
と求めることができ、Θは回転角検出手段より容易に求めることが出来る。

概要

打撃検出誤りによる影響を無くし、打撃検出精度を向上させたインパクト締め付け工具を提供することにある。

打撃無視期間設定部19は、回転速度検出部14からモータ1の回転速度ω[rad/sec]を得て、その回転速度でハンマ3がπ[rad]回転するのに要する時間π/ω[sec]に相当するカウント値より少し小さい値K/ωをタイマ20のレジスタに設定し、打撃検出部7による外部割り込みによる起動禁止するように打撃間回転角算出部15に指示し、タイマ2に対して割り込みを許可してカウントスタートさせる。このカウントしている期間が打撃検出を無視する期間となる。

目的

本発明は、上述の問題点に鑑みて為されたもので、その目的とするところは打撃検出誤りによる影響を無くし、打撃検出精度を向上させたインパクト締め付け工具を提供することにある。

効果

実績

技術文献被引用数
2件
牽制数
3件

この技術が所属する分野

ライセンス契約や譲渡などの可能性がある特許掲載中! 開放特許随時追加・更新中 詳しくはこちら

請求項1

ハンマによって打撃され回転力が加えられる出力軸と、ハンマによる出力軸の打撃を検出する打撃検出手段とを備えているインパクト締め付け工具において、出力軸の回転速度を検出する回転速度検出手段と、回転速度検出手段の検出した回転速度から打撃発生があり得ない期間を求め、該期間中における上記打撃検出手段による打撃検出を無視させる打撃無視期間設定手段とを備えたことを特徴とするインパクト締め付け工具。

請求項2

ハンマによって打撃され回転力が加えられる出力軸と、ハンマによる出力軸の打撃を検出する打撃検出手段とを備えているインパクト締め付け工具において、上記打撃検出手段の打撃発生タイミングをもとに各打撃毎の回転数を算出する打撃間回転角算出手段と、打撃間回転角算出手段から得られた打撃間回転角の値がある閾値以下の場合、誤った打撃検出を判定し無効な打撃と扱う打撃補正手段とを備えたことを特徴とするインパクト締め付け工具。

請求項3

上記打撃補正手段は、上記打撃間回転角算出手段から得られた前回の打撃間回転角と今回の打撃間回転角とを比較し、今回の値が大きい場合を打撃検出抜けと判断し、打撃間回転数、打撃回数を補正することを特徴とする請求項2記載のインパクト締め付け工具。

請求項4

上記打撃検出手段は、検出した各打撃の周期計測する打撃周期計測手段を持ち、上記打撃補正手段は、上記打撃間回転角に加えて、打撃周期計測手段からの打撃周期を基に、打撃の検出漏れ、誤った打撃検出を判定し打撃間回転角と打撃回数を補正することを特徴とする請求項2記載のインパクト締め付け工具。

技術分野

背景技術

0002

インパクト締め付け工具であるインパクトドライバは、モータの回転をハンマ打撃に変換し、その強い衝撃カで締め付けを行う工具であり、高速回転高トルクという作業性の良さから、建築現場、組み立て工場などで幅広く使われている。

0003

そして、本出願人はインパクトドライバの締め付けトルク制御方法として、モータの回転速度、打撃間のモータ回転から締め付けトルクを推定する方法を提案している。

0004

この締め付けトルク推定方法は、一打撃毎の運動エネルギー収支から導き出したものであり、ハンマの打撃により出力軸の基部に設けたアンビルに与えられるエネルギと締め付けで消費されたエネルギとが略等しいという関係から締め付けトルクを推定する方法である。

0005

その例として、部材によって決定される着座後のネジ回転角度θと締め付けトルクTの関係が図8の様な関数T=τ(θ)で表せるとし、ハンマによる打撃が、それぞれアンビル回転角θ1…θNの地点で発生したものとする。関数τを区間[θ1,θ2]で積分した値E1は締め付け作業に消費されたエネルギであり、θ1地点で発生したハンマ打撃によりアンビルに与えられたエネルギに等しい。よって、区間[θn,θn+1]における平均トルク<Tn>はEnとΘn=(θn+1−θn)により、
<Tn>=En/Θn …(1)
と求まる。締め付けトルク制御を行うには、この<T>が設定トルクTset以上となったときに、モータの駆動を停止させればよい。Enは打撃検出手段が検出した打撃発生時点での、回転速度検出手段の出力である回転速度ωn、既知のアンビルの慣性モーメントJaにより、
En=1/2×Ja×ωn2 …(2)
と求めることができ、Θは回転角検出手段より容易に求めることが出来る。

発明が解決しようとする課題

0006

この式(1)で表される方法で締め付けトルクを求める時には、信頼性の高い打撃検出手段が必須となる。打撃を検出し損ねると、次の打撃検出時に算出される打撃間回転角Θが大きな値となり、式(1)は実際の締め付けトルクより小さな締め付けトルクを推定する。このことは、図8において、θ2の点での打撃を検出できなかった時、<T2>がE2/(θ3−θ2)ではなく、E2/(θ3−θ1)と計算されることからも分かる。同様の理由により、実際には存在しない打撃を誤って検出した場合は、実際より大きな締め付けトルクを推定する。そして、誤った締め付けトルク推定の結果として、締め付け不足、過大な締め付けによる部材の損傷を引き起こす。

0007

本発明は、上述の問題点に鑑みて為されたもので、その目的とするところは打撃検出誤りによる影響を無くし、打撃検出精度を向上させたインパクト締め付け工具を提供することにある。

課題を解決するための手段

0008

上記目的を達成するために、請求項1の発明では、ハンマによって打撃され回転力が加えられる出力軸と、ハンマによる出力軸の打撃を検出する打撃検出手段とを備えているインパクト締め付け工具において、出力軸の回転速度を検出する回転速度検出手段と、回転速度検出手段の検出した回転速度から打撃発生があり得ない期間を求め、該期間中における上記打撃検出手段による打撃検出を無視させる打撃無視期間設定手段とを備えたことを特徴とする。

0009

請求項2の発明では、ハンマによって打撃され回転力が加えられる出力軸と、ハンマによる出力軸の打撃を検出する打撃検出手段とを備えているインパクト締め付け工具において、上記打撃検出手段の打撃発生タイミングをもとに各打撃毎の回転数を算出する打撃間回転角算出手段と、打撃間回転角算出手段から得られた打撃間回転角の値がある閾値以下の場合、誤った打撃検出を判定し無効な打撃と扱う打撃補正手段とを備えたことを特徴とする。

0010

請求項3の発明では、請求項2の発明において、上記打撃補正手段は、上記打撃間回転角算出手段から得られた前回の打撃間回転角と今回の打撃間回転角とを比較し、今回の値が大きい場合を打撃検出抜けと判断し、打撃間回転数、打撃回数を補正することを特徴とする。

0011

請求項4の発明では、請求項2の発明において、上記打撃検出手段は、検出した各打撃の周期計測する打撃周期計測手段を持ち、上記打撃補正手段は、上記打撃間回転角に加えて、打撃周期計測手段からの打撃周期を基に、打撃の検出漏れ、誤った打撃検出を判定し打撃間回転角と打撃回数を補正することを特徴とする。

発明を実施するための最良の形態

0012

まず本発明の実施形態の説明に入る前に、本発明の基本な原理を説明する。

0013

本発明のインパクトドライバのようなインパクト締め付け工具はハンマとアンビル間に所定値以上のカがかかったときに、該アンビルに対してハンマが自由回転し、ハンマが所定角α[rad](機構によって決まる定数)以上に自由回転した後に、ハンマがアンビルに衝突する構造になっている。つまり、ハンマが自由回転している期問t内に打撃はありえない。この期間ti[sec]はハンマ3の回転速度をω[rad/sec]とすると、ti=α/ωで求めることができる。

0014

また、ハンマが所定角α[rad]回転しないと、打撃が発生しないのだから、α[rad]未満の打撃間回転角時の打撃検出結果は当然無効なもものである。そして、前回の打撃間回転角に比べて、過大な打撃間回転角を得たときは打撃を検出し損ねたとし、同様に、打撃周期が前回の打撃周期にくらべて非常に長くなった場合も打撃を検出し損ねたと考えられる。

0015

そこで無効な打撃検出結果や、打撃の検出し損ねに対して考慮して適正に打撃間回転角の分配処理を行うようにしたのが本発明である。

0016

以下本発明を実施形態により詳説する。
(実施形態1)図1に本実施形態のインパクト締め付け工具の概略構成図を示す。このインパクト締め付け工具は、駆動手段たるモータ1と、モータ1の回転を所定の減速比減速する伝達機構たる減速機2と、モータ1の回転が減速機2を介して伝達されるハンマ3と、ハンマ3によって打撃されるアンビル4を有しハンマ3がアンビル4を打撃することにより回転力が衝撃的に加えられる出力軸5と、ハンマ3によるアンビル4の打撃音電気信号に変換するマイク6と、マイク6の出力電圧が所定のしきい値を上回ることからハンマ3によりアンビル4が打撃されたことを検出する打撃検出部(打撃検出手段)7と、モータ1に設けられ、モータ1の回転数に比例した周波数の信号を発生する回転角検出手段としての周波数ジェネレータ(FG)8と、周波数ジェネレータ8の発生した信号を波形整形し、出力軸5の回転角に応じたパルス数パルス信号を出力する波形整形回路9と、打撃検出部7及び波形整形回路9の出力から締付トルクを算出し、締付トルクが規定値以上になるとモータ1を停止させる停止信号を発生する制御回路部10と、図示しない操作部の操作によって入力されるトリガ(速度指令)Stに応じてモータ1を回転させると共に、制御回路部10から入力される駆動停止指令に応じてモータ1の回転を停止させるモータ制御部11とで構成される。ここに、モータ1及び減速機2から回転駆動部が構成される。

0017

また、制御回路部10は、波形整形回路9から入力されるパルス信号のパルス数をカウントする回転角検出手段としてのカウンタ12と、一定の時間間隔割込信号を発生するタイマ13と、一定時間毎に発生するタイマ13からの割込信号の間隔で割り込み間のカウンタ値の差分を割ることによって、出力軸5の回転速度を算出する回転速度検出部(回転速度検出手段)14と、打撃検出部7の検出信号Sによって外部割り込みがかかって、カウンタ12のカウント値より打撃検出部7が前回打撃を検出してから次に打撃を検出するまでの間の出力軸5の回転角を算出する打撃間回転角算出部(打撃間回転角算出手段)15と、打撃間回転角算出部15で算出される各打撃間の回転角と、出力軸5が打撃された時点で回転速度検出部14が検出した打撃発生直後の出力軸5の回転速度から上述の式(1)、(2)に基づいてトルクを推定し、可変抵抗器(図示せず)の操作で設定され、A/D変換部16によりAD変換された後取り込まれる設定トルクの値まで達したと判断すると、駆動停止命令をI/O部17を介してモータ制御部11に通知しモータ1を停止させるトルク推定部18と、打撃間回転角算出部15からの呼び出しに応じ、回転速度検出部14の算出(検出)した回転速度から打撃発生があり得ない期間を求めて、打撃検出をその期間無視させる打撃無視期間設定部19と、上記期間をカウントするタイマ20と、で構成される。尚制御回路部10は実際的には例えば1チップマイクロコンピュータにより構成される。

0018

次に、本実施形態の主要部である打撃無視期間設定部19の動作を図2図3フローチャートに基づいて詳説する。

0019

まず打撃間回転角算出部15は打撃検出部7の検出信号Sによって外部割り込みと言う形で起動されるが、打撃無視期問設定部19は打撃間回転角算出部15の起動に併せて打撃間回転角算出部15から呼び出される形で動作する。この打撃無視期間設定部19での処理では、回転速度検出部14からモータ1の回転速度ω[rad/sec]を得て、その回転速度でハンマ3がπ[rad]回転するのに要する時間π/ω[sec]に相当するカウント値より少し小さい値K/ωをタイマ20のレジスタに設定するとともに、タイマ2に対して割り込みを許可してカウントをスタートさせる。つまり無視期間を算出してその期間をタイマ20でカウントさせる野である。同時に打撃検出部7の検出信号Sによる外部割り込みによって起動しないように外部割り込みを禁止するように打撃間回転角算出部15に指示する。そして設定されたカウント値のカウントが終了するとタイマ2は割込信号を打撃無視期間設定部19に出力して割り込みをかける。打撃無視期間設定部19はこの割り込みによる処理内で打撃検出部7の検出信号Sによる外部割込みを許可する。一方タイマ2は上記割込信号を出力した後、それ以後の割込信号出力を自ら禁止する。

0020

このように本実施形態では打撃検出部7が、打撃検出すると、その打撃検出後から、設定された打撃無視期問の間は外部割り込みが禁止され、この期間中に打撃検出があっても打撃間回転角算出部15は無視することになる。

0021

ここで上記の打撃無視期間は回転速度が大きいときには短く、小さいときは長くというように回転速度に応じて適した期間に設定される。

0022

而して本実施形態は、打撃検出直後の間違った打撃検出を無視することで、間違った打撃検出による打撃間回転角算出が無くなり、そのため打撃検出精度が向上し、打撃間回転角の精度も向上する。さらに、打撃検出による割り込みが頻繁に行われなくなるため、処理能力が低い低価格のマイクロコンピュータで制御回路部10を構築することができるようになる。
(実施形態2)上記実施形態1は打撃無視期間を設定することで打撃検出直後の間違った打撃検出の影響を排除するものであったが、本実施形態は、図4に示すように打撃補正部は打撃間回転角算出部15とトルク推定部18との間に打撃補正部21を設け、打撃間回転角算出部15からの出力値を補正し、トルク推定部18に伝達する点に特徴がある。

0023

尚実施形態1と同じ構成要素には同じ符号を付し、説明は省略する。

0024

次に本実施形態の主要な構成である打撃補正部21の動作に付いて図5のフローチャートに基づいて説明する。

0025

まず打撃検出部7の検出信号Sによる外部割り込みにより打撃間回転角算出部15で打撃間回転角θの算出が行われ、この算出された打撃間回転角θの値が打撃補正部21に取り込まれる。

0026

打撃補正部21はこの打撃間回転角θの値が、所定の閾値たるθL以下の時はトルク推定処理を行わずに割り込み処理を終了する。

0027

このθLは打撃時のハンマ8の自由回転角πに相当する周波数ジェネレータ8のカウント値である。

0028

一方上記の打撃間回転角θの値がθLを越えると打撃回数Niに1を加えた後、打撃間回転角θが1.5×θold(=前回の打撃検出時の打撃数)を超過しているか否かを反転し、超過しているきには打撃回数Niに更に1を加える(打撃数を2回数える)とともに打撃間回転角θを半分にする。そしてθoldの値を打撃間回転角θの値とする。このθoldは前回の打撃検出時の打撃間回転数として制御回路部10において保存される。

0029

このように打撃間回転角θの値が1.5×θoldを超過したときは打撃補正部21の処理によって打撃間回転角θの値が半分に補正され、この補正された値がトルク推定部18に与えられてトルク推定が行われることになる。

0030

一方1.5×θoldを超過しない場合には補正は行なわれずθoldの値を打撃間回転角θの値とした後、打撃間回転角θの値がトルク推定部18に与えられてトルク推定が行われることになる。

0031

従って、本実施形態によれば、打撃間回転角θの下限と、その値の推移から、間違って検出した打撃、検出し損ねた打撃を判別でき、それに基づいて打撃間回転角θを適正に補正でき、その結果打撃間回転角θの精度が向上し、トルク推定精度の向上をもたらすことになる。
(実施形態3)本実施形態は、図6に示すように実施形態2の構成に加えて打撃周期計測手段たるタイマ20’を設け、このタイマ20’を利用して打撃周期をも取り込んでいる点が異なる。尚実施形態1,2と同じ構成要素には同じ符号を付し、説明を省略する。

0032

次に本実施形態の主要構成である打撃補正部21とタイマ20’の動作を図7のフローチャートに基づいて説明する。

0033

まず打撃検出部7の検出信号Sによる外部割り込みにより打撃間回転角算出部15は打撃間回転角θの算出が行われ、この算出された打撃間回転角θの値が打撃補正部21に取り込まれる。

0034

打撃補正部21は打撃周期Tをタイマ20’から出力される一定周期の信号から算出するとともに、打撃間回転角θと所定の閾値たるθLとを比較してθL未満の時はトルク推定処理を行わずに割り込み処理を終了する。ここでθLは実施形態2の場合と同様に打撃時のハンマ自由回転角πに相当する周波数ジェネレータ8のカウント値である。

0035

打撃間回転角θがθL より大きいときには打撃回数Niに1を加えるとともに打撃周期T>1.5×Toldの判定を行い、否の場合には、打撃間回転角θ>1.5×θoldの判定を行う。ここで打撃周期T>1.5×Told若しくは打撃間回転角θ>1.5×θoldの判定が成り立つ場合には打撃回数Niに更に1を加える(打撃数を2回数える)とともに、打撃間回転角θを半分にする。そしてθoldの値を打撃間回転角θの値とするとともにToldの値を打撃周期Tの値とする。

0036

このθoldは前回の打撃検出時の打撃間回転数、Toldは前の打撃検出時の打撃周期で、夫々制御回路部10において保存さされる。

0037

このように打撃周期T>1.5×Told若しくは打撃間回転角θ>1.5×θoldの判定が成り立つ場合には打撃間回転角θの値が半分に補正され、この補正された値がトルク推定部18に与えられてトルク推定が行われることになる。

0038

一方何れの判定も否の場合には、補正は行なわれずθoldの値を打撃間回転角θの値とするとともにToldの値を打撃周期Tの値とした後、打撃間回転角θの値がトルク推定部18に与えられてトルク推定が行われることになる。

0039

従って本実施形態では、打撃間回転角θの下限と、その値の推移に加えて打撃間隔の変化も同時に考慮するため、更に打撃間回転角θの精度が向上することになる。

発明の効果

0040

請求項1の発明は、ハンマによって打撃され回転力が加えられる出力軸と、ハンマによる出力軸の打撃を検出する打撃検出手段とを備えているインパクト締め付け工具において、出力軸の回転速度を検出する回転速度検出手段と、回転速度検出手段の検出した回転速度から打撃発生があり得ない期間を求め、該期間中における上記打撃検出手段による打撃検出を無視させる打撃無視期間設定手段とを備えたので、打撃検出直後の間違った打撃検出を無視してその影響を無くすことができ、そのため間違った打撃検出による打撃間回転角算出が無くなり、打撃検出精度が向上するとともに、打撃間回転角の精度も向上し、その結果トルク推定精度の向上をもたらし、しかも打撃検出割り込みが頻繁に呼び出されることが無くなるため、能力のが低くより低価格のマイクロコンピュータで回路を構築することができるという効果がある。

0041

請求項2の発明は、ハンマによって打撃され回転力が加えられる出力軸と、ハンマによる出力軸の打撃を検出する打撃検出手段とを備えているインパクト締め付け工具において、上記打撃検出手段の打撃発生タイミングをもとに各打撃毎の回転数を算出する打撃間回転角算出手段と、打撃間回転角算出手段から得られた打撃間回転角の値がある閾値以下の場合、誤った打撃検出を判定し無効な打撃と扱う打撃補正手段とを備えたので、間違って検出した打撃、検出し損ねた打撃を判別でき、それにより打撃間回転角を適正に補正することが可能となり、結果打撃間回転角の精度が向上し、その結果トルク推定精度の向上をもたらすという効果がある。

0042

請求項3の発明は、請求項2の発明において、上記打撃補正手段が、上記打撃間回転角算出手段から得られた前回の打撃間回転角と今回の打撃間回転角とを比較し、今回の値が大きい場合を打撃検出抜けと判断し、打撃間回転数、打撃回数を補正するので、打撃間回転角の値の推移から、間違って検出した打撃、検出し損ねた打撃を判別でき、それに基づいて打撃間回転角を適正に補正することが可能となるため、打撃間回転角の精度が向上し、トルク推定精度の向上をもたらすという効果がある。

0043

請求項4の発明は、請求項2の発明において、上記打撃検出手段が、検出した各打撃の周期を計測する打撃周期計測手段を持ち、上記打撃補正手段が、上記打撃間回転角に加えて、打撃周期計測手段からの打撃周期を基に、打撃の検出漏れ、誤った打撃検出を判定し打撃間回転角と打撃回数を補正するので、打撃間回転角の下限と、その値の推移に加えて打撃間隔の変化も同時に考慮することができ、そのため更に打撃間回転角の精度が向上し、トルク推定精度の更なる向上をもたらすという効果がある。

図面の簡単な説明

0044

図1本発明は実施形態1の構成図である。
図2同上に用いる打撃無視期間設定部の動作説明用タイミングチャートである。
図3同上に用いるタイマの動作説明用タイミングチャートである。
図4本発明は実施形態2の構成図である。
図5同上に用いる打撃補正部の動作説明用タイミングチャートである。
図6本発明は実施形態3の構成図である。
図7同上に用いる打撃補正部の動作説明用タイミングチャートである。
図8従来例の課題の説明図である。

--

0045

1モータ
2減速機
3ハンマ
4アンビル
5出力軸
6マイク
7打撃検出器
8周波数ジェネレータ
9波形整形回路
10制御回路部
11モータ制御部
12カウンタ
13タイマ
14回転速度検出部
15打撃間回転角算出部
16 A/D変換部
17 I/O部
18トルク推定部
19 打撃無視期間設定部
20 タイマ

ページトップへ

この技術を出願した法人

この技術を発明した人物

ページトップへ

関連する挑戦したい社会課題

該当するデータがありません

関連する公募課題

該当するデータがありません

ページトップへ

おススメ サービス

おススメ astavisionコンテンツ

新着 最近 公開された関連が強い技術

  • 株式会社マキタの「 ネジ締め工具」が 公開されました。( 2020/10/29)

    【課題】遊星ローラ式の動力伝達機構を備えたネジ締め工具において、ネジ締めの終了時に速やかにスピンドルへの動力伝達を遮断するための改良を提供する。【解決手段】スクリュードライバ1は、本体ハウジング11、... 詳細

  • 未来工業株式会社の「 ナット回し工具及び波付管の接続部構造」が 公開されました。( 2020/10/29)

    【課題】作業者が楽な体勢で締緩作業を行うことができるナット回し工具及び波付管の接続部構造を提供する。【解決手段】ボルトに対するナットの締緩作業を行うべく回転電動機に装着されるナット回し工具10であって... 詳細

  • 株式会社ディスコの「 ドライバー」が 公開されました。( 2020/10/29)

    【課題】予め定められた順序通りにネジが締結されているかを容易に確認することができるドライバーを提供すること。【解決手段】ドライバー1は、電源に接続し、装着したビットを回転させてネジを締める。ドライバー... 詳細

この 技術と関連性が強い人物

関連性が強い人物一覧

この 技術と関連する社会課題

該当するデータがありません

この 技術と関連する公募課題

該当するデータがありません

astavision 新着記事

サイト情報について

本サービスは、国が公開している情報(公開特許公報、特許整理標準化データ等)を元に構成されています。出典元のデータには一部間違いやノイズがあり、情報の正確さについては保証致しかねます。また一時的に、各データの収録範囲や更新周期によって、一部の情報が正しく表示されないことがございます。当サイトの情報を元にした諸問題、不利益等について当方は何ら責任を負いかねることを予めご承知おきのほど宜しくお願い申し上げます。

主たる情報の出典

特許情報…特許整理標準化データ(XML編)、公開特許公報、特許公報、審決公報、Patent Map Guidance System データ