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技術 信号処理装置、信号処理方法及び携帯型機器

出願人 パナソニック株式会社
発明者 宮阪修二則松武志津島峰生石川智一澤田慶昭
出願日 2000年12月21日 (19年11ヶ月経過) 出願番号 2000-388527
公開日 2001年9月7日 (19年2ヶ月経過) 公開番号 2001-242894
状態 拒絶査定
技術分野 音声の分析・合成 圧縮、伸長・符号変換及びデコーダ
主要キーワード 周波数スぺクトル 連鎖処理 消費電極 オーディオ符号化処理 並列化処理 サブバンド合成フィルタバンク フレーム時刻 サブ信号
関連する未来課題
重要な関連分野

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図面 (18)

課題

オーディオ信号の処理において、処理量偏りがある処理A,Bを、効率的に並列処理すること。

解決手段

第1〜第3のサブ信号信号処理部11〜13は、(N×T)時間以内に処理Aを完了する能力を有する。メイン信号処理部10はT時間以内に処理Bを完了する能力を有する。入力デジタル信号分配部14で順次異なったサブ信号処理部11〜13に分配して処理する。その後選択部15で処理済みの信号を順次選択し、メイン信号処理部10で処理することで、効率的な信号処理が行える。

概要

背景

近年、オーディオ信号の記録、配信などのために、多数のオーディオ信号の圧縮復号処理のための技術が急速に発展している。このような圧縮/復号処理技術として、MPEG/AUDIOのレイヤ3(MP3)やAdvanced Audio Coding(AAC)などが知られている。これらはいずれも要素技術としてサブハンド符号化、MDCT、量子化ハフマン符号化などの技術が用いられる。

概要

オーディオ信号の処理において、処理量偏りがある処理A,Bを、効率的に並列処理すること。

第1〜第3のサブ信号信号処理部11〜13は、(N×T)時間以内に処理Aを完了する能力を有する。メイン信号処理部10はT時間以内に処理Bを完了する能力を有する。入力デジタル信号分配部14で順次異なったサブ信号処理部11〜13に分配して処理する。その後選択部15で処理済みの信号を順次選択し、メイン信号処理部10で処理することで、効率的な信号処理が行える。

目的

本発明はこのような従来のオーディオ信号処理について処理を並列化する際の問題点に鑑みてなされたものであって、効率的に並列化及びパイプライン処理ができ、消費電極を削減できるようにすることを技術的課題とする。

効果

実績

技術文献被引用数
3件
牽制数
2件

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請求項1

所定の時間間隔ごとフレーム化された第1のデジタル信号の第(N×t+i)番目フレーム信号(i,tは整数、Nは自然数、0≦i<N)が与えられ、それぞれ(N×T)時間(Tは実数)以内に第1の処理を完了する第1〜第Nのサブ信号処理部と、前記第(i+1)のサブ信号処理部で処理された信号に対して、T時間以内に第2の処理を完了することによって、前記第1のデジタル信号を第2のデジタル信号に変換するメイン信号処理部と、を具備することを特徴とする信号処理装置

請求項2

前記信号処理装置は、フレーム間隔毎に前記第1のフレーム信号を前記第1〜第Nのサブ信号処理部に順次入力する分配部と、フレーム間隔毎に前記第1〜第Nのサブ信号処理部より順次出力される処理後の信号を選択的に出力し、前記メイン信号処理部に入力する選択部と、を更に具備することを特徴とする請求項1記載の信号処理装置。

請求項3

前記信号処理装置は、前記第1のデジタル信号のフレーム信号を逐次蓄積する第1のメモリと、前記第2のデジタル信号のフレーム信号を逐次蓄積する第2のメモリと、前記メイン信号処理部より得られた第(N×t+i)番目のフレーム信号(i,tは整数、0≦i<N)を、前記第(i+1)のサブ信号処理部に送出し、且つ、該第(i+1)のサブ信号処理部から、第(N×(t−1)+i)番目のフレーム信号に対する第1の処理済みの信号を受け取り、前記メイン信号処理部に出力する分割・選択部と、を更に具備し、前記第1から第Nのサブ信号処理部は、前記分配・選択部に接続され、前記分配・選択部から受け取ったフレーム信号に対し、前記第1の処理を施し、該処理後の信号を前記分割・選択部に送出するものであり、前記メイン信号処理部は、前記第1,第2のメモリが接続され、前記第1のメモリからT時間間隔ごとに逐次前記フレーム信号を取り出し、前記分配・選択部に出力し、前記分配・選択部から受け取った信号に対し前記第2の処理を施した後、該処理後の信号を前記第2のメモリに蓄積するものであることを特徴とする請求項1記載の信号処理装置。

請求項4

前記第2の処理には過去のフレーム時刻に生成された情報を用いる処理が含まれており、前記第1の処理には過去のフレーム時刻に生成された情報を用いる処理が含まれていないことを特徴とする請求項1記載の信号処理装置。

請求項5

前記第1のデジタル信号は、オーディオ信号圧縮符号化信号であり、前記第2のデジタル信号は、オーディオ信号のPCM信号であり、前記第1の処理には、前記圧縮符号化信号から情報を取り出して、該情報を周波数スペクトルの情報に変換する処理が含まれており、前記第2の処理には、当該周波数スペクトルの情報を時間軸PCM信号に変換する処理が含まれていることを特徴とする請求項4記載の信号処理装置。

請求項6

前記第1の処理には、可変長符号復号化処理が含まれており、前記第2の処理には、逆MDCT処理が含まれていることを特徴とする請求項5記載の信号処理装置。

請求項7

前記第1の処理には前記圧縮符号化信号を逆量子化する逆量子化処理が含まれており、前記第2の処理はサブバンド合成フィルタバンク処理が含まれていることを特徴とする請求項5記載の信号処理装置。

請求項8

前記サブ信号処理部が行う第1の処理に必要な演算時間は、前記メイン信号処理部が行う第2の処理に必要な演算時間のN倍となるように第1の処理と第2の処理とに分割したことを特徴とする請求項1記載の信号処理装置。

請求項9

第1〜第Nのサブ信号処理部とメイン信号処理部を用いて、第1のデジタル信号を第2のデジタル信号に変換する信号処理方法であって、第1〜第Nのサブ信号処理部により所定の時間間隔ごとにフレーム化された第1のデジタル信号の第(N×t+i)番目のフレーム信号(i,tは整数、Nは自然数、0≦t、0≦i<N)が順次与えられ、それぞれ(N×T)時間(Tは実数)以内に前記第1の処理を完了し、前記第(i+1)のサブ信号処理部で処理された信号が前記メイン信号処理部に与えられ、T時間以内に前記第2の処理を完了することによって、前記第1のデジタル信号を第2のデジタル信号に変換することを特徴とする信号処理方法。

請求項10

所定の時間間隔ごとにフレーム化された第1のデジタル信号の第(N×t+i)番目のフレーム信号(i,tは整数、Nは自然数、0≦i<N)が与えられ、T時間(Tは実数)以内に第1の処理を完了するメイン信号処理部と、前記メイン信号処理部で処理された後、前記第(i+1)番目のフレーム信号が夫々与えられ、それぞれ(N×T)時間以内に第2の処理を完了することによって、前記第1のデジタル信号を第2のデジタル信号に変換する第1〜第Nのサブ信号処理部と、を具備することを特徴とする信号処理装置。

請求項11

前記信号処理装置は、フレーム間隔毎に前記メイン信号処理部より出力されるフレーム信号を第1〜第Nのサブ信号処理部に順次入力する分配部と、フレーム間隔毎に前記第1〜第Nのサブ信号処理部より処理された信号を順次選択的に取り出して出力する選択部と、を更に具備することを特徴とする請求項10記載の信号処理装置。

請求項12

前記信号処理装置は、前記第1のデジタル信号のフレーム信号を逐次蓄積する第1のメモリと、前記第2のデジタル信号のフレーム信号を逐次蓄積する第2のメモリと、前記メイン信号処理部より得られた第1の処理後の信号を前記第(i+1)のサブ信号処理部に送出し、且つ、該第(i+1)のサブ信号処理部から、第(N×(t−1)+i)番目の第2の処理済みの信号を受け取り、前記第1のメモリに出力する分配・選択部と、を更に具備し、前記メイン信号処理部は、前記第1,第2のメモリが接続され、前記第1のメモリからT時間間隔ごとに逐次前記フレーム信号を取り出し、該取り出した第(N×t+i)番目のフレーム信号に対し第1の処理を施した後、前記分配・選択部に出力すると共に、前記分配・選択部から受け取った信号を前記第2のメモリに蓄積するものであり、前記第1から第Nのサブ信号処理部は、前記分配・選択部から受け取った信号に対し、前記第2の処理を施し、該処理後の信号を前記分配・選択部に送出することを特徴とする請求項10記載の信号処理装置。

請求項13

前記第1の処理には過去のフレーム時刻に生成された情報を用いる処理が含まれており、前記第2の処理には過去のフレーム時刻に生成された情報を用いる処理が含まれていないことを特徴とする請求項10記載の信号処理装置。

請求項14

前記第1のデジタル信号は、オーディオ信号のPCM信号であり、前記第2のデジタル信号は、オーディオ信号の圧縮符号化信号であり、前記第1の処理には、前記PCM信号を周波数スペクトルの情報に変換する処理が含まれており、前記第2の処理には、当該周波数スペクトルの情報を圧縮符号化する処理が含まれていることを特徴とする請求項13記載の信号処理装置。

請求項15

前記第1の処理には、MDCT処理が含まれており、前記第2の処理には、ハフマン符号化処理が含まれていることを特徴とする請求項14記載の信号処理装置。

請求項16

前記第1の処理にはサブバンド分析フィルタバンク処理が含まれており、前記第2の処理には量子化処理が含まれていることを特徴とする請求項14記載の信号処理装置。

請求項17

前記サブ信号処理部が行う第2の処理に必要な演算時間は、前記メイン信号処理部が行う第1の処理に必要な演算時間のN倍となるようにあらかじめ第1,第2の処理を分割したことを特徴とする請求項10記載の信号処理装置。

請求項18

第1〜第Nのサブ信号処理部とメイン信号処理部を用いて、第1のデジタル信号を第2のデジタル信号に変換する信号処理方法であって、所定の時間間隔T(Tは実数)ごとにフレーム化された第1のデジタル信号の第(N×t+i)番目のフレーム信号(i,tは整数、Nは自然数、0≦i<N)がメイン信号処理部に与えられ、T時間以内に前記第1の処理を完了し、前記メイン信号処理部で処理された後、前記第(i+1)番目のフレーム信号が第1〜第Nのサブ信号処理部に順次与えられ、それぞれ(N×T)時間以内に前記第2の処理を完了することによって、前記第1のデジタル信号を第2のデジタル信号に変換することを特徴とする信号処理方法。

請求項19

符号化されたオーディオ信号を入力するオーディオ信号入力部と、オーディオ信号を復号化する請求項1記載の信号処理装置と、前記復号化されたオーディオ信号を出力するオーディオ信号出力部と、を具備することを特徴とする携帯型機器

請求項20

オーディオ信号を入力するオーディオ信号入力部と、前記オーディオ信号入力部に入力されたオーディオ信号を符号化する請求項2記載の信号処理装置と、前記符号化されたオーディオ信号を保持するオーディオ信号記録部と、を具備することを特徴とする携帯型機器。

技術分野

0001

本発明は、オーディオ信号圧縮復号処理を行う信号処理装置に関し、特に、処理を並列化することによって、低消費電力化を図るようにした信号処理装置、信号処理方法及び携帯型機器に関するものである。

背景技術

0002

近年、オーディオ信号の記録、配信などのために、多数のオーディオ信号の圧縮/復号処理のための技術が急速に発展している。このような圧縮/復号処理技術として、MPEG/AUDIOのレイヤ3(MP3)やAdvanced Audio Coding(AAC)などが知られている。これらはいずれも要素技術としてサブハンド符号化、MDCT、量子化ハフマン符号化などの技術が用いられる。

発明が解決しようとする課題

0003

本発明はこのような従来のオーディオ信号処理について処理を並列化する際の問題点に鑑みてなされたものであって、効率的に並列化及びパイプライン処理ができ、消費電極を削減できるようにすることを技術的課題とする。

課題を解決するための手段

0004

本願の請求項1の発明は、所定の時間間隔ごとフレーム化された第1のデジタル信号の第(N×t+i)番目フレーム信号(i,tは整数、Nは自然数、0≦i<N)が与えられ、それぞれ(N×T)時間(Tは実数)以内に第1の処理を完了する第1〜第Nのサブ信号処理部と、前記第(i+1)のサブ信号処理部で処理された信号に対して、T時間以内に第2の処理を完了することによって、前記第1のデジタル信号を第2のデジタル信号に変換するメイン信号処理部と、を具備することを特徴とするものである。

0005

本願の請求項2の発明は、請求項1の信号処理装置において、前記信号処理装置は、フレーム間隔毎に前記第1のフレーム信号を前記第1〜第Nのサブ信号処理部に順次入力する分配部と、フレーム間隔毎に前記第1〜第Nのサブ信号処理部より順次出力される処理後の信号を選択的に出力し、前記メイン信号処理部に入力する選択部と、を更に具備することを特徴とするものである。

0006

本願の請求項3の発明は、請求項1の信号処理装置において、前記信号処理装置は、前記第1のデジタル信号のフレーム信号を逐次蓄積する第1のメモリと、前記第2のデジタル信号のフレーム信号を逐次蓄積する第2のメモリと、前記メイン信号処理部より得られた第(N×t+i)番目のフレーム信号(i,tは整数、0≦i<N)を、前記第(i+1)のサブ信号処理部に送出し、且つ、該第(i+1)のサブ信号処理部から、第(N×(t−1)+i)番目のフレーム信号に対する第1の処理済みの信号を受け取り、前記メイン信号処理部に出力する分割・選択部と、を更に具備し、前記第1から第Nのサブ信号処理部は、前記分配・選択部に接続され、前記分配・選択部から受け取ったフレーム信号に対し、前記第1の処理を施し、該処理後の信号を前記分割・選択部に送出するものであり、前記メイン信号処理部は、前記第1,第2のメモリが接続され、前記第1のメモリからT時間間隔ごとに逐次前記フレーム信号を取り出し、前記分配・選択部に出力し、前記分配・選択部から受け取った信号に対し前記第2の処理を施した後、該処理後の信号を前記第2のメモリに蓄積することを特徴とするものである。

0007

本願の請求項4の発明は、請求項1の信号処理装置において、前記第2の処理には過去のフレーム時刻に生成された情報を用いる処理が含まれており、前記第1の処理には過去のフレーム時刻に生成された情報を用いる処理が含まれていないことを特徴とするものである。

0008

本願の請求項5の発明は、請求項4の信号処理装置において、前記第1のデジタル信号は、オーディオ信号の圧縮符号化信号であり、前記第2のデジタル信号は、オーディオ信号のPCM信号であり、前記第1の処理には、前記圧縮符号化信号から情報を取り出して、該情報を周波数スペクトルの情報に変換する処理が含まれており、前記第2の処理には、当該周波数スペクトルの情報を時間軸PCM信号に変換する処理が含まれていることを特徴とするものである。

0009

本願の請求項6の発明は、請求項5の信号処理装置において、前記第1の処理には、可変長符号復号化処理が含まれており、前記第2の処理には、逆MDCT処理が含まれていることを特徴とするものである。

0010

本願の請求項7の発明は、請求項5の信号処理装置において、前記第1の処理には前記圧縮符号化信号を逆量子化する逆量子化処理が含まれており、前記第2の処理はサブバンド合成フィルタバンク処理が含まれていることを特徴とするものである。

0011

本願の請求項8の発明は、請求項1の信号処理装置において、前記サブ信号処理部が行う第1の処理に必要な演算時間は、前記メイン信号処理部が行う第2の処理に必要な演算時間のN倍となるように第1の処理と第2の処理とに分割したことを特徴とするものである。

0012

本願の請求項9の発明は、第1〜第Nのサブ信号処理部とメイン信号処理部を用いて、第1のデジタル信号を第2のデジタル信号に変換する信号処理方法であって、第1〜第Nのサブ信号処理部により所定の時間間隔ごとにフレーム化された第1のデジタル信号の第(N×t+i)番目のフレーム信号(i,tは整数、Nは自然数、0≦t、0≦i<N)が順次与えられ、それぞれ(N×T)時間(Tは実数)以内に前記第1の処理を完了し、前記第(i+1)のサブ信号処理部で処理された信号が前記メイン信号処理部に与えられ、T時間以内に前記第2の処理を完了することによって、前記第1のデジタル信号を第2のデジタル信号に変換することを特徴とするものである。

0013

本願の請求項10の発明は、所定の時間間隔ごとにフレーム化された第1のデジタル信号の第(N×t+i)番目のフレーム信号(i,tは整数、Nは自然数、0≦i<N)が与えられ、T時間(Tは実数)以内に第1の処理を完了するメイン信号処理部と、前記メイン信号処理部で処理された後、前記第(i+1)番目のフレーム信号が夫々与えられ、それぞれ(N×T)時間以内に第2の処理を完了することによって、前記第1のデジタル信号を第2のデジタル信号に変換する第1〜第Nのサブ信号処理部と、を具備することを特徴とするものである。

0014

本願の請求項11の発明は、請求項10の信号処理装置において、前記信号処理装置は、フレーム間隔毎に前記メイン信号処理部より出力されるフレーム信号を第1〜第Nのサブ信号処理部に順次入力する分配部と、フレーム間隔毎に前記第1〜第Nのサブ信号処理部より処理された信号を順次選択的に取り出して出力する選択部と、を更に具備することを特徴とするものである。

0015

本願の請求項12の発明は、請求項10の信号処理装置において、前記信号処理装置は、前記第1のデジタル信号のフレーム信号を逐次蓄積する第1のメモリと、前記第2のデジタル信号のフレーム信号を逐次蓄積する第2のメモリと、前記メイン信号処理部より得られた第1の処理後の信号を前記第(i+1)のサブ信号処理部に送出し、且つ、該第(i+1)のサブ信号処理部から、第(N×(t−1)+i)番目の第2の処理済みの信号を受け取り、前記第1のメモリに出力する分配・選択部と、を更に具備し、前記メイン信号処理部は、前記第1,第2のメモリが接続され、前記第1のメモリからT時間間隔ごとに逐次前記フレーム信号を取り出し、該取り出した第(N×t+i)番目のフレーム信号に対し第1の処理を施した後、前記分配・選択部に出力すると共に、前記分配・選択部から受け取った信号を前記第2のメモリに蓄積するものであり、前記第1から第Nのサブ信号処理部は、前記分配・選択部から受け取った信号に対し、前記第2の処理を施し、該処理後の信号を前記分配・選択部に送出することを特徴とするものである。

0016

本願の請求項13の発明は、請求項10の信号処理装置において、前記第1の処理には過去のフレーム時刻に生成された情報を用いる処理が含まれており、前記第2の処理には過去のフレーム時刻に生成された情報を用いる処理が含まれていないことを特徴とするものである。

0017

本願の請求項14の発明は、請求項13の信号処理装置において、前記第1のデジタル信号は、オーディオ信号のPCM信号であり、前記第2のデジタル信号は、オーディオ信号の圧縮符号化信号であり、前記第1の処理には、前記PCM信号を周波数スペクトルの情報に変換する処理が含まれており、前記第2の処理には、当該周波数スペクトルの情報を圧縮符号化する処理が含まれていることを特徴とするものである。

0018

本願の請求項15の発明は、請求項14の信号処理装置において、前記第1の処理には、MDCT処理が含まれており、前記第2の処理には、ハフマン符号化処理が含まれていることを特徴とするものである。

0019

本願の請求項16の発明は、請求項14の信号処理装置において、前記第1の処理にはサブバンド分析フィルタバンク処理が含まれており、前記第2の処理には量子化処理が含まれていることを特徴とするものである。

0020

本願の請求項17の発明は、請求項10の信号処理装置において、前記サブ信号処理部が行う第2の処理に必要な演算時間は、前記メイン信号処理部が行う第1の処理に必要な演算時間のN倍となるようにあらかじめ第1,第2の処理を分割したことを特徴とするものである。

0021

本願の請求項18の発明は、第1〜第Nのサブ信号処理部とメイン信号処理部を用いて、第1のデジタル信号を第2のデジタル信号に変換する信号処理方法であって、所定の時間間隔T(Tは実数)ごとにフレーム化された第1のデジタル信号の第(N×t+i)番目のフレーム信号(i,tは整数、Nは自然数、0≦i<N)がメイン信号処理部に与えられ、T時間以内に前記第1の処理を完了し、前記メイン信号処理部で処理された後、前記第(i+1)番目のフレーム信号が第1〜第Nのサブ信号処理部に順次与えられ、それぞれ(N×T)時間以内に前記第2の処理を完了することによって、前記第1のデジタル信号を第2のデジタル信号に変換することを特徴とするものである。

0022

本願の請求項19の発明は、符号化されたオーディオ信号を入力するオーディオ信号入力部と、オーディオ信号を復号化する請求項1記載の信号処理装置と、前記復号化されたオーディオ信号を出力するオーディオ信号出力部と、を具備することを特徴とするものである。

0023

本願の請求項20の発明は、オーディオ信号を入力するオーディオ信号入力部と、前記オーディオ信号入力部に入力されたオーディオ信号を符号化する請求項2記載の信号処理装置と、前記符号化されたオーディオ信号を保持するオーディオ信号記録部と、を具備することを特徴とするものである。

0024

本発明は、オーディオ信号の処理を並列化・パイプライン化することによって、低消費電力化を図る場合に、複数の処理の処理量偏りがある場合でも、効率的に消費電力の削減が行える信号処理装置を提供するものである。

発明を実施するための最良の形態

0025

図1は信号処理装置において、第1の処理A、第2の処理Bからなる信号処理を並列化しないで行う時の処理の流れを示している。図2は、図1に示す処理を並列化した場合の処理A、処理Bの流れを示している。この例では、1フレーム時間をTとしている。処理を並列化しない場合は、まず、図1に示すように入力フレーム信号[1]に対して第1の処理A[1]を施した後、第2の処理B[1]を施し、出力フレーム信号[1]を生成する。次のフレーム時刻では、入力フレーム信号[2]に対して処理A[2]を施した後、処理B[2]を施し、出力フレーム信号[2]を生成する。この様に、処理A及び処理Bの処理が合わせて1フレーム時間T内で完了するように進められる。

0026

処理の並列化を行う場合、2つの処理装置A,Bを用いる。図2に示すように入力フレーム信号[1]に対し、処理装置Aにて、T時間かけて処理A[1]を施す。次のフレーム時刻では、入力フレーム信号[2]に対し、処理装置Aでは、T時間かけて処理A[2]を施す。一方、このフレーム時刻では、処理装置Bにて、処理A[1]の終了後の信号に対し、T時間かけて処理B[1]を行う。このような処理を各フレーム時刻ごとに繰り返すことによって、処理A、処理Bの並列処理を行う。

0027

この様に処理を並列化することによって、元々は、図1に示すように、処理A,処理Bを合わせてT時間以内に完了しなければならなかったものが、処理A,処理BのいずれもT時間以内に完了すればよくなったので、演算能力が1/2で済むことになる。すなわち、処理の動作周波数を1/2にすることができ、ひいては、消費電力が削減されることになる。

0028

処理A、処理Bの処理量に偏りがある場合には、図3に示すように、処理A,Bを並列化することがなければこれらの双方の処理を1フレーム時間Tで完了することが必要となる。図4では処理Aの処理量は、処理Bの処理量の2倍の場合に、この並列処理を用いた場合の処理の流れを示している。この場合、図4に示すように、まず入力フレーム信号[1]に対し、処理装置Aにて、T時間かけて処理A[1]を施す。次のフレーム時刻では、入力フレーム信号[2]に対し、処理装置AでT時間かけて処理A[2]を施す。一方、このフレーム時刻では、処理装置Bにて処理A[1]終了後の信号に対しT/2時間で処理B[1]を行う。

0029

このようにして処理A、処理Bを並列に行うが、この様な並列化では、元々は、処理Aは、2×T/3時間以内に完了していたものを、高々T時間以内に完了すればよくなったというに過ぎない。一方で、処理Bに関しては、与えられた時間Tよりも十分短い時間で処理が完了してしまう。従って処理装置Bでは、何も処理していない無駄時間が発生することになり、並列処理によっても効率的に消費電力の削減が行えない。発明者はオーディオ信号処理において、信号処理を並列にする場合の問題点を見出し、これを解決するものである。

0030

(実施の形態1)本実施の形態では、T(Tは実数)時間間隔ごとにフレーム化された入力の第1のデジタル信号であるフレーム入力信号に対して、第1の処理Aを施した後に第2の処理Bを施すことによって、出力の第2のデジタル信号であるフレーム信号を生成するオーディオ信号を対象とする信号処理装置について説明する。ここで、処理Aの処理量は処理Bの処理量のN倍(Nは自然数、ここではN=3)であるという設定で説明する。

0031

図5は、本実施の形態による信号処理装置の構成を示す。この信号処理装置は、1個のメイン信号処理部10と第1から第3の3個のサブ信号処理部11〜13とを有している。分配部14は入力のフレーム信号をそのフレーム番号に応じて、サブ信号処理部11〜13のいずれかに分配するものである。選択部15はサブ信号処理部11〜13のいずれかの出力信号をフレーム番号に応じて選択し、メイン信号処理部10に送出するものである。フレーム番号管理部16は1フレーム時間T経過する毎にフレーム番号を更新し、分配部14,選択部15に与えるものである。ここで、サブ信号処理部11〜13はそれぞれ、第1の処理Aを3×T時間以内に処理する能力を有しており、メイン信号処理部10は、処理BをT時間以内に処理する能力を有しているものとする。

0032

ここで第1の処理Aは、過去のフレーム時刻の処理が完了しない内に次のフレーム時刻の処理を開始しなくてはならないので、処理Aは非連鎖処理であること、即ち過去のフレーム時刻に生成された情報を用いない処理であることが必要となる。逆に第2の処理Bは過去のフレーム時刻に生成された情報を用いる処理、即ち連鎖処理であってもよい。これは必ず過去のフレーム時刻の処理が完了してから次のフレーム時刻の処理を開始するからである。

0033

第1のデジタル信号は、例えばオーディオ信号の圧縮符号化信号であり、第2のデジタル信号は、オーディオ信号のPCM信号であり、第1の処理には、この圧縮符号化信号から情報を取り出して、該情報を周波数スペクトルの情報に変換する処理が含まれており、第2の処理には、当該周波数スペクトルの情報を時間軸PCM信号に変換する処理が含まれているものとしてもよい。

0034

図6はこの信号処理装置の具体例であるオーディオ信号復号処理を行う信号処理装置を示すブロック図である。このオーディオ信号復号処理装置は第1の処理Aを行うサブ信号処理部11〜13として、第1〜第3のハフマンデコード処理部111,121,131とする。ハフマンデコード処理は入力の符号化ビットストリームから、各フレームごとに符号化情報デコードする可変長符号の復号化処理である。又第2の処理Bを行うメイン信号処理部10を逆MDCT処理部101とする。逆MDCT処理は逆量子化された信号に対して、逆MDCT処理を行う処理である。

0035

オーディオ復号処理装置の他の例として、図7に示すように、サブ信号処理部11〜13を符号化情報を逆量子化する逆量子化処理部112,122,132とし、メイン信号処理部10をサブバンド合成フィルタバンク処理部102とすることができる。

0036

図8は、本実施の形態の信号処理装置の処理の流れを時間を追って示した図である。以下、この信号処理装置の動作を説明する。まずフレーム番号管理部16はフレーム周期毎インクリメントされるフレーム番号を分配部14,選択部15に出力する。分配部14では、フレーム番号が、(N・t+i)であった場合(t,iは整数、0≦i<N)、(i+1)番目のサブ信号処理部に当該フレーム信号を送出する。尚この場合Nは3である。図8に示すように順次各フレーム信号を所定のサブ信号処理部に分配する。0番目のフレーム信号は、第1のサブ信号処理部11に送出する。1番目のフレーム信号は、第2のサブ信号処理部12に送出する。2番目のフレーム信号は、第3のサブ信号処理部13に送出する。3番目のフレーム信号は、第1のサブ信号処理部11に送出する。4番目のフレーム信号は、第2のサブ信号処理部12に送出する。5番目のフレーム信号は、第3のサブ信号処理部13に送出する。各サブ信号処理部11〜13では、この様にして分配されたフレーム信号に対し、3T時間以内に、第1の処理Aを実行する。

0037

次に、選択部15では、処理Aが施された信号を、サブ信号処理部11〜13のいずれかから入力し、第1の処理Aの済んだ信号を、メイン信号処理部10に送出する。ここでは、フレーム番号管理部16によって示されるフレーム番号が、(N・t+i)であった場合、(i+1)番目のサブ信号処理部から出力される信号をメイン信号処理部10に送出する。ここでメイン信号処理部10が受けとる信号は、(N・(t−1)+i)番目のフレーム時刻に第(i+1)番目のサブ信号処理部に入力された信号に対して、処理Aが施された信号となる。メイン信号処理部10では、当該受け取った処理A済みの信号に対し、T時間以内に、第2の処理Bを実行する。

0038

図8は、信号処理の流れを時間を追って示した図である。第0番目のフレーム時刻では、第0番目のフレーム信号が第1のサブ信号処理部11に入力され、当該信号に対し処理A[0]が開始され、3T時間以内に当該処理が完了する。

0039

第1番目のフレーム時刻では、第1番目のフレーム信号が第2のサブ信号処理部12に入力され、当該信号に対し処理A[1]が開始され、3T時間以内に当該処理が完了する。

0040

第2番目のフレーム時刻では、第2番目のフレーム信号が第3のサブ信号処理部13に入力され、当該信号に対し処理A[2]が開始され、3T時間以内に当該処理が完了する。

0041

第3番目のフレーム時刻では、第3番目のフレーム信号が第1のサブ信号処理部11に入力され、当該信号に対し処理A[3]が開始されるが、同時にメイン信号処理部10では、第1のサブ信号処理部11からの出力信号に対し、処理B[0]が開始され、T時間以内に当該処理が完了する。

0042

この様な処理をフレーム時刻毎に逐次繰り返すことによって、T時間間隔で入力されるフレーム信号に対し、処理A、処理Bからなる信号処理が施され、T時間間隔ごとに出力フレーム信号が生成される。この時、図8からも明らかなように、メイン信号処理部10、サブ信号処理部11〜13とも、無駄時間なく処理を並列化することができる。

0043

また、第1の処理Aには、過去のフレーム時刻に生成された情報を用いる処理が含まれないので、各サブ信号処理部間で信号の受け渡しをする必要がなくなり、効率的に並列化を行うことができることになる。

0044

本実施の形態では、処理Aの処理量は処理Bの処理量の3倍であるという設定であったので、サブ信号処理部は、3個設けたが、処理Aの処理量が処理Bの処理量のN倍(Nは自然数)である場合は、サブ信号処理部をN個設ければ効率的な並列処理が行える。

0045

以上のように本実施の形態では、処理A、処理Bからなる処理を並列処理する場合、処理A、処理Bの処理量に偏りがあっても、効率的に並列処理を行うことができることとなる。

0046

(実施の形態2)本実施の形態では、T時間間隔ごとにフレーム化された入力フレーム信号に対して、処理Aを施した後に処理Bを施すことによって、出力のフレーム信号を生成するオーディオ信号を対象とする信号処理装置について説明する。処理Aの処理量は処理Bの処理量のN倍(ここではN=2)であるという設定で説明する。

0047

図9は、本実施の形態による信号処理装置の構成を示すブロック図である。信号処理装置は、1個のメイン信号処理部30と、第1,第2の2個のサブ信号処理部31,32とを有している。又メイン信号処理部30とサブ信号処理部31,32との間に各フレームの信号を分配及び選択出力する分配・選択部33が設けられる。フレーム番号管理部34は1フレーム時間T経過する毎にフレーム番号を更新し、分配・選択装部33に出力するものである。又第1のメモリ35は入力のフレーム信号を逐次蓄積するメモリであり、第2のメモリ36は出力のフレーム信号を逐次蓄積するメモリである。ここで、サブ信号処理部31,32は、第1の処理Aを(2×T)時間以内に処理する能力を有しており、メイン信号処理部30は、第2の処理BをT時間以内に処理する能力を有しているものとする。

0048

ここで実施の形態1と同様に、第1の処理Aは、過去のフレーム時刻の処理が完了しない内に次のフレーム時刻の処理を開始しなくてはならないので、処理Aは非連鎖処理であること、即ち過去のフレーム時刻に生成された情報を用いない処理であることが必要となる。逆に第2の処理Bは過去のフレーム時刻に生成された情報を用いる処理、即ち連鎖処理であってもよい。これは必ず過去のフレーム時刻の処理が完了してから次のフレーム時刻の処理を開始するからである。従って前述した第1の形態と同様に、メイン信号処理部30として逆MDCT処理、サブ信号処理部31,32としてハフマン符号化処理を行うものとして、オーディオ信号を復号化する信号処理装置を構成することができる。又サブ信号処理部31,32で行う第1の処理Aとして逆量子化処理、メイン信号処理部30で行う処理Bとしてサブバンド合成フィルタバンク処理が選択できる。

0049

図10は、信号処理装置の処理の流れを時間を追って示した図である。以下、図9図10を用いて信号処理装置の動作を説明する。メイン信号処理部30は第1のメモリ35から当該フレーム時刻の入力のフレーム信号を取り出し、分配・選択部33に出力する。分配・選択部33にはフレーム番号管理部34よりフレーム番号が与えられている。

0050

偶数番目のフレーム時刻では、そのフレーム信号を第1のサブ信号処理部31に出力する。サブ信号処理部31では、この様にして転送された入力フレーム信号に対し、処理Aを実行し、(2×T)時間以内に完了する。

0051

一方これに並列に、メイン信号処理部30では、第1のサブ信号処理部31から受けとった信号に対し、処理Bを開始し、T時間以内に当該処理が完了する。当該処理B済みの信号は、第2のメモリ36に送出される。

0052

また、奇数番目のフレーム時刻では、分配・選択部33は第2のサブ信号処理部32からの処理済みの信号を受けとり、メイン信号処理部30に送出し、かつフレーム時刻の当該フレーム信号を第2のサブ信号処理部32に送出する。サブ信号処理部32は転送された入力フレーム信号に対し処理Aを実行し、(2×T)時間以内に完了する。

0053

一方これに並列に、メイン信号処理部30では、第2のサブ信号処理部32から受けとった信号に対し、処理Bを開始し、T時間以内に当該処理を完了する。当該処理B済みの信号は、第2のメモリ34に送出する。

0054

メイン信号処理部30がサブ信号処理部31あるいは32から受け取る信号は、2フレーム時刻前に当該サブ信号処理部に入力されたフレーム信号に対して当該サブ信号処理部が第1の処理Aを施した信号である。

0055

この様な処理をフレーム時刻毎に逐次繰り返すことによって、T時間間隔で入力されるフレーム信号に対し、処理A、処理Bからなる信号処理を施し、T時間間隔ごとに出力のフレーム信号を生成する。この時、図10からも明らかなように、メイン信号処理部30、サブ信号処理部31,32とも無駄な時間がなく処理を並列化することができる。

0056

尚この実施の形態では、処理Aの処理量は処理Bの2倍であるとして説明したが、N倍である場合にはN個のサブ信号処理部を用いて構成することができる。この場合には分配・選択部33はメイン信号処理部30からT時間毎に得られるフレーム信号を(N×t+i)番目のフレーム信号(i,tは整数、0≦i<N)を、第(i+1)のサブ信号処理部に送出し、且つ、該第(i+1)のサブ信号処理部から、第(N×(t−1)+i)番目のフレーム信号に対する第1の処理済みの信号を受け取り、メイン信号処理部に送出するように構成する。こうすれば処理A、処理Bからなる処理を並列処理する場合、処理A、処理Bの処理量に偏りがあっても、効率的に並列処理を行うことができることとなる。

0057

また、処理Aに、過去のフレーム時刻に生成された情報を用いる処理が含まれない様にすることによって、各サブ信号処理部間で信号の受け渡しをする必要がなくなるので、効率的に並列化を行うことができることになる。

0058

(実施の形態3)本実施の形態では、T(Tは実数)時間間隔ごとにフレーム化された入力のフレーム入力信号に対して、第1の処理Aを施した後に第2の処理Bを施すことによって、出力のフレーム信号を生成するオーディオ信号を対象とする信号処理装置について説明する。ここで、処理Aの処理量は処理Bの処理量のN倍(ここではN=3)であるという設定で説明する。

0059

図11は、本実施の形態による信号処理装置の構成を示す。信号処理装置は、1個のメイン信号処理部50と、第1から第3の3つのサブ信号処理部51〜53とを有している。分配部54は、メイン信号処理部50からの出力信号をフレーム番号に応じて、サブ信号処理部51〜53のいずれかに分配するものである。選択部55は、サブ信号処理部51〜53のいずれかの出力信号をフレーム番号に応じて選択し出力するものである。フレーム番号管理部56は、1フレーム時間T経過する毎にフレーム番号を更新し、分配部54、選択部55に与えるものである。ここで、メイン信号処理部50は、第1の処理AをT時間以内に処理する能力を有しており、サブ信号処理部51〜53はそれぞれ、処理Bを(3×T)時間以内に処理する能力を有しているものとする。

0060

ここで第2の処理Bに関しては、過去のフレーム時刻の処理が完了しない内に次のフレーム時刻の処理を開始しなくてはならないので、処理Bは非連鎖処理であること、即ち過去のフレーム時刻に生成された情報を用いない処理であることが必要となる。逆に第1の処理Aは、過去のフレーム時刻に生成された情報を用いる処理、即ち連鎖処理であってもよい。これは必ず過去のフレーム時刻の処理が完了してから次のフレーム時刻の処理を開始するからである。

0061

第1のデジタル信号は、例えばオーディオ信号のPCM信号であり、第2のデジタル信号は、オーディオ信号の圧縮符号化信号であり、第1の処理には、PCM信号を周波数スペクトルの情報に変換する処理が含まれており、第2の処理には、当該周波数スペクトルの情報を圧縮符号化する処理が含まれているものとしてもよい。

0062

図12はこの信号処理装置の具体例であるオーディオ信号符号化処理を行う信号処理装置を示すブロック図である。このオーディオ信号符号化処理装置図12に示すように、第1の処理を行うメイン信号処理部50としてMDCT処理部501、又第2の処理を行うサブ信号処理部51〜53としてハフマンエンコード処理部511,521,531を用いることができる。MDCT処理は、入力のフレーム化されたPCM信号を過去のPCM信号とオーバーラップしながら周波数スぺクトル信号に変換する処理である。ハフマンエンコード処理は、即ち、過去のフレーム処理時に生成されたデータを用いないで現在のフレームの信号が処理できる可変長符号化処理である。

0063

オーディオ符号化処理装置の他の例として、図13に示すように、メイン信号処理部51をサブバンド分析フィルタバンク処理部502とし、サブ信号処理部を量子化処理部512,522,532とすることができる。

0064

図14は、信号処理装置の処理の流れを時間を追って示した図である。以下、図11図13を用いて信号処理装置の動作を説明する。まず、メイン信号処理部50で、入力フレーム信号に対し、T時間以内に、処理Aを実行する。

0065

次に、分配部54では、フレーム番号管理部56によって示されるフレーム番号が、(N・t+i)であった場合(t,iは整数、Nは自然数、t≧0、0≦i<N)、(i+1)番目のサブ信号処理部にメイン信号処理部50からの出力信号を送出する。尚この場合N=3である。即ち、フレーム番号が0の時は、第1のサブ信号処理部51に送出する。フレーム番号が1の時は、第2のサブ信号処理部52に送出する。フレーム番号が2の時は、第3のサブ信号処理部53に送出する。フレーム番号が3の時は、第1のサブ信号処理部51に送出する。フレーム番号が4の時は、第2のサブ信号処理部52に送出する。フレーム番号が5の時は、第3のサブ信号処理部53に送出する。このように、順次メイン信号処理部50からの出力信号は所定のサブ信号処理部に分配される。

0066

サブ信号処理部51〜53では、この様にして分配された処理A済み信号に対し、3T時間以内に、処理Bを実行する。

0067

次に、選択部55では、処理A、処理Bが施された信号を、サブ信号処理部51〜53のいずれかから入力し、当該処理済みの信号を出力する。一般的には、フレーム番号管理部56によって示されるフレーム番号が、(N・t+i)であった場合、(i+1)番目のサブ信号処理部から出力される信号を出力する。ここで出力される信号は、(N×(t−1)+i)番目のフレーム時刻に第(i+1)番目のサブ信号処理部に入力された信号に対して、処理Bが施された信号となる。ここではN=3である。

0068

図14は、信号処理の流れを時間を追って示した図である。第0番目のフレーム時刻では、第0番目のフレーム信号がメイン信号処理部50に入力され、当該信号に対し処理A[0]が開始され、T時間以内に当該処理が完了する。

0069

第1番目のフレーム時刻では、第1番目のフレーム信号がメイン信号処理部50に入力され、当該信号に対し処理A[1]が開始されるが、同時に第1のサブ信号処理部51では、メイン信号処理部50からの処理A[0]の済んだ出力信号に対し、処理B[0]が開始され、(3×T)時間以内に当該処理が完了する。勿論処理Aについては、T時間以内に当該処理が完了する。

0070

第2番目のフレーム時刻では、第2番目のフレーム信号がメイン信号処理部50に入力され、当該信号に対し処理A[2]が開始されるが、同時に第2のサブ信号処理部52では、メイン信号処理部50からの処理A[1]の済んだ出力信号に対し、処理B[1]が開始され、(3×T)時間以内に当該処理が完了する。勿論処理Aについては、T時間以内に当該処理が完了する。

0071

第3番目のフレーム時刻では、第3番目のフレーム信号がメイン信号処理部50に入力され、当該信号に対し処理A[3]が開始されるが、同時に第3のサブ信号処理部53では、メイン信号処理部50からの処理A[2]の済んだ出力信号に対し、処理B[2]が開始され、(3×T)時間以内に当該処理が完了する。勿論処理Aについては、T時間以内に当該処理が完了する。

0072

第4番目のフレーム時刻では、第4番目のフレーム信号がメイン信号処理部50に入力され、当該信号に対し処理A[4]が開始されるが、同時に第1のサブ信号処理部51では、メイン信号処理部50からの処理A[3]の済んだ出力信号に対し、処理B[3]が開始され、(3×T)時間以内に当該処理が完了する。勿論処理Aについては、T時間以内に当該処理が完了する。

0073

この様な処理をフレーム時刻毎に逐次繰り返すことによって、T時間間隔で入力されるフレーム信号に対し、処理A、処理Bからなる信号処理が施され、T時間間隔ごとに出力のフレーム信号が生成される。この時、図14からも明らかなように、メイン信号処理部50、サブ信号処理部51〜53とも、無駄な時間なく処理を並列化することができる。

0074

また、処理Bに、過去のフレーム時刻に生成された情報を用いる処理が含まれないので、各サブ信号処理部間で信号の受け渡しをする必要がなくなり、効率的に並列化を行うことができることになる。

0075

本実施の形態では、処理Bの処理量は処理Aの処理量の3倍であるという設定であったので、サブ信号処理部は、3個設けたが、処理Bの処理量が処理Aの処理量のN(Nは自然数)倍である場合は、サブ信号処理部をN個設ければ効率的な並列処理が行える。

0076

以上のように本実施の形態では、処理A、処理Bからなる処理を並列処理する場合、処理A、処理Bの処理量に偏りがあっても、効率的に並列処理を行うことができることとなる。

0077

(実施の形態4)本実施の形態では、T時間間隔ごとにフレーム化された入力フレーム信号に対して、処理Aを施した後に処理Bを施すことによって、出力のフレーム信号を生成するオーディオ信号を対象とするような信号処理装置について説明する。処理Bの処理量は処理Aの処理量のN倍(ここではN=2)であるという設定で説明する。

0078

図15は、本実施の形態の信号処理装置の構成を示すブロック図である。信号処理装置は、1個のメイン信号処理部70と第1,第2の2個のサブ信号処理部71,72とを有している。又メイン信号処理部70とサブ信号処理部71,72との間に各フレームの信号を分配及び選択出力する分配・選択部73が設けられる。フレーム番号管理部74は1フレーム時間T経過する毎にフレーム番号を更新し、分配・選択部73に出力するものである。第1のメモリ75は、入力のフレーム信号を逐次蓄積するメモリであり、第2のメモリ76は、出力のフレーム信号を逐次蓄積するメモリである。ここで、サブ信号処理部71,72は、処理Bを(2×T)時間以内に処理する能力を有しており、メイン信号処理部70は、処理AをT時間以内に処理する能力を有しているものとする。

0079

ここで実施の形態3と同様に、第1の処理Aは、過去のフレーム時刻に生成された情報を用いる処理、即ち連鎖処理であってもよい。これは必ず過去のフレーム時刻の処理が完了してから次のフレーム時刻の処理を開始するからである。逆に第2の処理Bは過去のフレーム時刻の処理が完了しない内に次のフレーム時刻の処理を開始しなくてはならないので、処理Bは非連鎖処理であること、即ち過去のフレーム時刻に生成された情報を用いない処理であることが必要となる。従って前述した第3の形態と同様に、メイン信号処理部70としてMDCT処理、サブ信号処理部31,32としてハフマン符号化処理を行うオーディオ符号化処理装置を構成することができる。又メイン信号処理部70で行う処理Aとしてサブバンド分析フィルタバンク処理、サブ信号処理部30で行う処理Bとして量子化処理が選択できる。

0080

図16は、信号処理装置の処理の流れを時間を追って示した図である。以下、図15図16を用いて信号処理装置の動作を説明する。まず、メイン信号処理部70では、第1のメモリ75から当該フレーム時刻の入力のフレーム信号を取り出し、当該フレーム信号に対し、処理Aを施す。この処理AはT時間以内に完了する。当該処理A済みの信号は、分配・選択部73に出力される。分配・選択部73にはフレーム番号管理部74よりフレーム番号が与えられており、偶数番目のフレーム時刻ではそのフレーム信号を第1のサブ信号処理部71に出力する。

0081

一方これに並列に、第2のサブ信号処理部72では、1フレーム時刻前の処理A済み信号に対して、処理Bが開始され、2×T時間以内に当該処理が完了する。当該処理B済みの信号は、分配・選択部73及びメイン信号処理部70を経由して、第2のメモリ76に送出される。

0082

奇数番目のフレーム時刻では、当該時刻のフレーム信号が第1のメモリ73からメイン信号処理部70に入力され、当該信号に対し処理Aが開始され、T時間以内に当該処理が完了する。当該処理A済みの信号は、分配・選択部73を介して第2のサブ信号処理部72に送出される。

0083

一方これに並列に、第1のサブ信号処理部71では、1フレーム時刻前の処理A済み信号に対して、処理Bが開始され、2×T時間以内に当該処理が完了する。当該処理B済みの信号は、分配・選択部73及びメイン信号処理部70を経由して、第2のメモリ76に送出される。

0084

このとき、該メイン信号処理部70がサブ信号処理部71あるいは72から受け取る信号は、2フレーム時刻前に当該サブ信号処理部に入力されたフレーム信号に対して当該サブ信号処理部が処理Bを施した信号である。

0085

この様な処理をフレーム時刻毎に逐次繰り返すことによって、T時間間隔で入力されるフレーム信号に対し、処理A、処理Bからなる信号処理が施され、T時間間隔ごとに出力のフレーム信号が生成される。この時、図16からも明らかなように、メイン信号処理部70、サブ信号処理部71,72とも無駄な時間がなく、処理を並列化することができる。

0086

以上のように本実施の形態では、処理A、処理Bからなる処理を並列処理する場合、処理A、処理Bの処理量に偏りがあっても、効率的に並列処理を行うことができることとなる。

0087

また、処理Bに、過去のフレーム時刻に生成された情報を用いる処理が含まれない様にすることによって、各サブ信号処理部間で信号の受け渡しをする必要がなくなるので、効率的に並列化を行うことができることになる。

0088

前述した各実施の形態では、サブ信号処理部の動作は、命令メモリに格納されたプログラムによって規定され、かつ、同一のプログラムによって動作することを前提としている。つまり、複数のサブ信号処理部は、全く同様の動作を行う信号処理部ということになる。そのため、当該サブ信号処理部で行う処理で必要となるメモリは、メイン信号処理部で行う処理で必要となるメモリはより小さいことが望ましい。

0089

また、過去のフレーム時刻に生成された情報を用いる処理が含まれる処理は並列処理は行わず、過去のフレーム時刻に生成された情報を用いる処理が含まれない処理は並列処理を行う様にすることによって、各サブ信号処理部間で信号の受け渡しをする必要がなくなるので、効率的に並列化及びパイプライン処理ができ、消費電力を削減することができる。

0090

図17は前述したいずれかの実施の形態による信号処理装置を用いた携帯型装置の一例を示す概略図である。この携帯型装置は例えばMP3,AACなどのオーディオデータを符号化及び復号化し、再生するための装置である。この装置には図示のようにこの信号処理装置80に加えて入力機器であるマイクロホン81、入力部82、復号された信号を増幅する出力部83、スピーカ84、メモリ85とバッテリー86が設けられる。信号処理装置80は前述した実施の形態3又は4によるオーディオ信号の符号化処理を行う符号化処理部801と、実施の形態1又は2による復号化処理を行う復号化処理部802を含んで構成されている。メモリ85はオーディオデータを保持するメモリであり、これに入力されたデータを符号化して書込んだり、書込まれたデータを復号化して出力するように構成するものである。メモリ85は小型で着脱可能なメモリカードとして構成することができる。これによれば、効率的に並列化して符号化・復号化が可能となり、大幅に低消費電力化を図ることができ、携帯型装置の1回の充電で可能な使用時間を延長することができるという効果が得られる。

発明の効果

0091

以上詳細に説明したように本願の請求項1〜18による信号処理装置及び信号処理方法によれば、オーディオ信号の符号化処理や復号化処理において処理量の異なる2つの処理を並列で処理する場合に無駄なく並列化処理することができ、効率的な並列処理が可能となる。又請求項19,20による携帯型機器によれば、効率的な復号化処理、復号化処理をする携帯型機器を提供することができ、消費電力を大幅に削減することができるという優れた効果が得られる。

図面の簡単な説明

0092

図1オーディオ信号処理装置における並列処理を行わない場合の信号処理の流れを示した図である。
図2オーディオ信号処理装置における並列処理を行った場合の信号処理の流れを示した図である。
図3オーディオ信号処理装置における処理A,Bの処理量に偏りがある場合に、並列処理を行わない場合の信号処理の流れを示す図である。
図4オーディオ信号処理装置における並列処理を行った場合の問題点を示す図である。
図5本発明の実施の形態1の信号処理装置の構成を示すブロック図である。
図6実施の形態1の具体例によるオーディオ信号復号化を行う信号処理装置を示すブロック図である。
図7実施の形態1の他の具体例によるオーディオ信号復号化を行う信号処理装置を示すブロック図である。
図8本発明の実施の形態1の信号処理の流れを時間を追って示したタイムチャートである。
図9本発明の実施の形態2の信号処理装置の構成を示すブロック図である。
図10本発明の実施の形態2の信号処理の流れを時間を追って示したタイムチャートである。
図11本発明の実施の形態3の信号処理装置の構成を示すブロック図である。
図12実施の形態3の具体例によるオーディオ信号符号化を行う信号処理装置を示すブロック図である。
図13実施の形態3の他の具体例によるオーディオ信号符号化を行う信号処理装置を示すブロック図である。
図14本発明の実施の形態3の信号処理の流れを時間を追って示したブロック図である。
図15本発明の実施の形態4の信号処理装置の構成を示すブロック図である。
図16本発明の実施の形態4の信号処理の流れを時間を追って示したタイムチャートである。
図17この発明による信号処理装置を含む携帯型装置の一例を示す概略図である。

--

0093

10,30,50,70メイン信号処理部
11〜13,31,32,51〜53,71,72サブ信号処理部
14分配部
15,55 選択部
16フレーム番号管理部
33,54 分配・選択部
35,75 第1のメモリ
36,76 第2のメモリ
101 逆MDCT処理部
102サブバンド合成フィルタバンク処理部
111,121,131ハフマンデコード処理部
112,22,132逆量子化処理部
501 MDCT処理部
502サブバンド分析フィルタバンク処理部
511,5121,531ハフマンエンコード処理部
512,522,532量子化処理部

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