図面 (/)
課題
解決手段
概要
背景
概要
ウエットティッシュペーパーの残量が少なくなっても底上げ用手段を設けることで取り出し易くすると共に、かかる底上げ手段を設けてもウエットティッシュペーパーが乾燥しないようにする。
容器体底壁2の一部を、薄肉ヒンジ形成用の直線凹溝10、11と、破断線5、6、7、8、9とで囲成した底上げ用板部12、13に形成し、包装袋30の取出口32を内向きフランジ状頂板42のフランジ孔へ連通させて、包装袋上面を内向きフランジ状頂板42下面へ気密に接着させ、ウエットティッシュペーパーの残量が減った場合には、底上げ用板部12、13を容器体内へ折曲して、ウエットティッシュペーパーを持ち上げる。
目的
効果
実績
- 技術文献被引用数
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- 牽制数
- 2件
この技術が所属する分野
(分野番号表示ON)※整理標準化データをもとに当社作成
請求項1
底壁2周縁から周壁3を起立する容器体1と、上記容器体内へ収納した可撓性を有するシート状物31入り包装袋30と、上記容器体周壁3の上端部へ嵌合させたキャップ部材40とからなり、上記容器体底壁2の一部を、薄肉ヒンジ形成用の直線凹溝10、11と、破断線5、6、7、8、9とで囲成した底上げ用板部12、13に形成したことを特徴とするシート状物収納容器。
請求項2
上記容器体の底壁2中央部に第1ないし第3の3本の破断線5、6、7を並設し、隣接する2本の破断線の一端相互を結ぶ線分上に第4の破断線8を、かつ他の隣接する2本の他端相互を結ぶ線分上に第5の破断線9を、それぞれ形成すると共に、これら第4および第5の破断線の延長線上に直線凹溝10、11を形成して、両凹溝の先端を第3および第1破断線7、5の端部に連結したことを特徴とする請求項1記載のシート状物収納容器。
請求項3
技術分野
背景技術
発明が解決しようとする課題
0003
上記のような収納容器では、シート状物が少なくなると、シート状物が途切れて連続的に取り出せなくなる等のことがあり、そこでこれに対処すべく箱の底壁に破断線と折曲げ線とを形成して、これらで囲まれる底壁部分を底上げ板部に形成し、シート状物が少なくなった場合には破断線を破断して底上げ板部を上方へ折曲することによりシート状物を持ち上げることが考えられるが、こうした場合には底壁の底上げ板部部分に開口部が形成され、該開口部を介して内容物が外気と連通するため、シート状物がウエットティッシュペーパー等の場合は乾燥してしまうことになる。
課題を解決するための手段
0005
第1の手段として、底壁2周縁から周壁3を起立する容器体1と、上記容器体内へ収納した可撓性を有するシート状物31入り包装袋30と、上記容器体周壁3の上端部へ嵌合させたキャップ部材40とからなり、上記容器体底壁2の一部を、薄肉ヒンジ形成用の直線凹溝10、11と、破断線5、6、7、8、9とで囲成した底上げ用板部12、13に形成した。
0006
第2の手段として、上記第1の手段を有すると共に、上記容器体の底壁2中央部に第1ないし第3の3本の破断線5、6、7を並設し、隣接する2本の破断線の一端相互を結ぶ線分上に第4の破断線8を、かつ他の隣接する2本の他端相互を結ぶ線分上に第5の破断線9を、それぞれ形成すると共に、これら第4および第5の破断線の延長線上に直線凹溝10、11を形成して、両凹溝の先端を第3および第1破断線7、5の端部に連結した。
0007
第3の手段として、上記第1又は第2の手段を有すると共に、上記キャップ部材40は、容器体周壁3上端部へ嵌合され、かつ上面を内向きフランジ状頂板42で閉塞した嵌合筒41と、該嵌合筒の上部外面へ嵌合させたキャップ43とからなり、上記包装袋30は上面に取出口32を有し、該取出口を上記内向きフランジ状頂板のフランジ孔へ連通させて、包装袋上面を内向きフランジ状頂板下面へ気密に、かつ剥離可能に接着させた。
発明を実施するための最良の形態
0008
以下、本発明に係るシート状物収納容器の実施形態を図面を参照しながら説明する。1は容器体で、底壁2周縁から周壁3を起立し、該周壁上端から外向きフランジを介して短筒4を垂下する。容器体の底壁2中央部には、請求項2記載のように、第1ないし第3の3本の破断線5、6、7を並設する。その際、両端の2本の破断線5、7は互いに平行状に形成すると共に、これら破断線間の第2の破断線6は、両破断線と交差する方向へ傾斜させる。
0009
そして、相隣れる第1および第2の2本の破断線5、6の一端相互を結ぶ線分上に第4の破断線8を形成すると共に、他の相隣れる第2および第3の2本の破断線6、7の他端相互を結ぶ線分上に第5の破断線9を形成する。また、第4の破断線8の延長線上に薄肉ヒンジ形成用の第1の直線凹溝10を形成して、該凹溝先端を第3破断線7の一端に連結すると共に、第5の破断線9の延長線上に薄肉ヒンジ形成用の第2の直線凹溝11を形成して、該凹溝先端を第1破断線5の他端に連結する。かくて、第1および第2の破断線5、6と第2の直線凹溝11とは第1の底上げ用板部12を、また、第2および第3の破断線6、7と第1の直線凹溝10とは第2の底上げ用板部13を、それぞれ形成する。
0010
底上げ用板部としては上記に限らず、図3に示すように、容器体の底壁2中央部に薄肉ヒンジ形成用の2本の直線凹溝15を互いに近接させて平行状に形成すると共に、両凹溝を直径とする半円弧状の破断線16、17を、両凹溝間の底壁部分の外方に形成して底上げ用板部を形成することも可能である。
0011
あるいは、図4に示すように、容器体の底壁2中央部に互いに隣接する2つの長方形を想定し、これらの長方形のうち1つの短辺を薄肉ヒンジ形成用の直線凹溝19に、かつ、該短辺を除く3辺を破断線20に形成する。その際、両長方形の凹溝19は互いに隣接しないようにする。このようにして底上げ用板部を形成することも可能である。
0012
30は容器体内へ収納された、可撓性を有する包装袋で、該包装袋内にはウエットテイッシュやウエットペーパータオル等のシート状物31が収納されている。包装袋は上面に取出口32を有し、該取出口を除く上面部分を後述するようにキャップ部材40に接着させている。
0013
40はキャップ部材で、請求項3記載のように、容器体の短筒4外面へ下部を抜出し不能に嵌合させた嵌合筒41の上部を上向き段部41aを介して小外径部41bに形成し、該小外径部上面を内向きフランジ状頂板42で閉塞すると共に、小外径部41b外面へ嵌合させたキャップ43を薄肉ヒンジ44を介して上向き段部41aへ連結している。
0014
包装袋30は取出口32を内向きフランジ状頂板42のフランジ孔へ連通させて、包装袋上面を内向きフランジ状頂板42下面へ気密に、かつ剥離可能に接着させている。
0015
次に本実施形態の作用について説明する。包装袋30からシート状物31を取り出すには、キャップ43を持ち上げ嵌合筒41から離脱させて取出口32を開口させればよい。シート状物31が少なくなって取り出しにくくなった場合には、底上げ用板部12、13を押し上げて容器体内へ折曲させることにより、包装袋30下面を容器体の上部内へ持ち上げればよい。
0016
なお、包装袋30が空になった場合には、嵌合筒41を容器体1から取り外し、かつ、包装袋上面を内向きフランジ状頂板42から剥離させた後、詰替え用の包装袋を、その上面を内向きフランジ状頂板42へ接着させて容器体内へ収納すればよい。
発明の効果
0017
請求項1及び2記載の発明は、容器体の底壁に底上げ用板部を形成しているので、包装袋の内容物が少なくなった場合には、底上げ用板部を折曲して包装袋下面を持ち上げることができ、このため内容物が減少しても取り出しにくくなるというようなことが防止される。
0018
請求項3記載の発明は、包装袋をキャップ部材へ気密に接着させているので、底上げ用板部の折曲により容器体底壁に開口部が形成されても、包装袋が該開口部を介して外気と連通することがなく、このためウエットティッシュ等のシート状物の乾燥が防止される。
図面の簡単な説明
0019
図1本発明に係るシート状物収納容器の断面図を示すもので、右半図は底上げ用板部を折曲した状態を示す作用説明図。
図2同じく、シート状物収納容器の分解斜視図。
図3同じく、底上げ用板部の第2の実施形態を示す略示図。
図4同じく、底上げ用板部の第3の実施形態を示す略示図。
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0020
1容器体
2底壁
3周壁
5、6、7、8、9破断線
10、11凹溝
12、13底上げ用板部
30包装袋
31シート状物
32取出口
40キャップ部材
41 嵌合筒
42内向きフランジ状頂板
43 キャップ