図面 (/)
課題
解決手段
CATVシステムのセンター側機器と二以上の端末機器間のポーリング方式の通信において、各端末機器からセンターに伝送される変調信号がキャリアの伝送開始から所定時間経過後に同キャリアにデータ変調をかけたものと、データ変調前にキャリアにサブ変調をかけたものとの二種類ある場合に、二種類の変調信号を一つのセンター側機器で受信し、受信した変調信号中のサブ変調の有無を検知し、又は変調信号中のキャリア検出時から最初の変調信号検出時までの時間を検知して、サブ変調の有無又は検知時間の長さから変調信号の種類を識別する。二種類以上の変調信号がNRZフォーマットと、NRZIフォーマットである。センター側機器で識別されたNRZIフォーマットの信号を、センター側においてNRZフォーマットの信号に変換する。
概要
背景
CATVシステムにおいてセンター側機器と端末機器との間でデータ伝送を行う場合、通常はポーリング方式が採用されている。この場合、二以上の端末機器から伝送されるデータの符号化方式(通信フォーマット)が統一されていれば、一つのセンター側機器でこれを復調してデータを解読することができるが、加入者側の端末機器の通信フォーマットが統一されていない場合は、夫々の端末機器から異なる通信フォーマットのデータがセンターに送られる。この場合、センターの復調器には通信フォーマットの識別機能が無いため、一つの復調器で通信フォーマットを識別することができない。そのため、通信フォーマットが異なる場合、従来は端末機器からセンター側機器に送るデータの周波数を変え、センターに夫々の周波数用の復調器を2以上用意していた。
概要
端末機器から送信される変調信号の種類毎に周波数を変え、これを周波数毎に用意したセンター側機器で受信・復調しなくてはならない。
CATVシステムのセンター側機器と二以上の端末機器間のポーリング方式の通信において、各端末機器からセンターに伝送される変調信号がキャリアの伝送開始から所定時間経過後に同キャリアにデータ変調をかけたものと、データ変調前にキャリアにサブ変調をかけたものとの二種類ある場合に、二種類の変調信号を一つのセンター側機器で受信し、受信した変調信号中のサブ変調の有無を検知し、又は変調信号中のキャリア検出時から最初の変調信号検出時までの時間を検知して、サブ変調の有無又は検知時間の長さから変調信号の種類を識別する。二種類以上の変調信号がNRZフォーマットと、NRZIフォーマットである。センター側機器で識別されたNRZIフォーマットの信号を、センター側においてNRZフォーマットの信号に変換する。
目的
効果
実績
- 技術文献被引用数
- 0件
- 牽制数
- 0件
この技術が所属する分野
(分野番号表示ON)※整理標準化データをもとに当社作成
請求項1
CATVシステムのセンター側機器(1)と二以上の端末機器(2)との間で行われるポーリング方式の通信において、夫々の端末機器(2)からセンターに伝送される変調信号が、キャリアの伝送開始から所定時間経過後にキャリアにデータ変調をかけたものと、そのデータ変調の他にデータ変調前のキャリアにサブ変調をかけたものとの二種類ある場合に、これら二種類の変調信号を一つのセンター側機器(1)で受信し、そのセンター側機器(1)において受信した変調信号中のサブ変調の有無を検知して変調信号の種類を識別することを特徴とするCATVシステムにおけるデータ識別方法。
請求項2
CATVシステムのセンター側機器(1)と二以上の端末機器(2)との間で行われるポーリング方式の通信において、夫々の端末機器(2)からセンターに伝送される変調信号が、キャリアの伝送開始から所定時間経過後にキャリアにデータ変調をかけたものと、そのデータ変調の他にデータ変調前のキャリアにサブ変調をかけたものとの二種類ある場合に、これら二種類の変調信号を一つのセンター側機器(1)で受信し、そのセンター側機器(1)において受信した変調信号中のキャリア検出時から最初の変調信号検出時までの時間を検知し、その検知時間の長さから変調信号の種類を識別することを特徴とするCATVシステムにおけるデータ識別方法。
請求項3
請求項4
請求項3記載のCATVにおけるデータ識別方法において、センター側機器で識別されたNRZIフォーマットの信号を、センター側においてNRZフォーマットの信号に変換することを特徴とするCATVシステムにおけるデータ識別方法。
技術分野
2.センター側機器で変調信号の種類を識別するには、端末機器でキャリアにデータ変調をかけるタイミングを変えるか、データ変調の前にサブ変調をかけるだけでよいため、極めて容易且つ低コストで前記効果を得ることができる。
背景技術
0001
本発明はCATVシステムにおけるセンター側機器と、加入者側の二以上の端末機器との間でポーリング方式によりデータ伝送を行う際に、端末機器から通信フォーマットの異なるデータがセンターに送られる場合に、それらデータが同一周波数であっても一つのセンター側機器でいずれの通信フォーマットであるかを識別可能としたCATVシステムにおけるデータ識別方法に関するものである。
発明が解決しようとする課題
0002
CATVシステムにおいてセンター側機器と端末機器との間でデータ伝送を行う場合、通常はポーリング方式が採用されている。この場合、二以上の端末機器から伝送されるデータの符号化方式(通信フォーマット)が統一されていれば、一つのセンター側機器でこれを復調してデータを解読することができるが、加入者側の端末機器の通信フォーマットが統一されていない場合は、夫々の端末機器から異なる通信フォーマットのデータがセンターに送られる。この場合、センターの復調器には通信フォーマットの識別機能が無いため、一つの復調器で通信フォーマットを識別することができない。そのため、通信フォーマットが異なる場合、従来は端末機器からセンター側機器に送るデータの周波数を変え、センターに夫々の周波数用の復調器を2以上用意していた。
課題を解決するための手段
0003
通信フォーマットが異なるために周波数を変えると、変調周波数毎の復調器を用意しなければならないため、センター側機器の数が多くなり、システム全体の構成が複雑になり、コスト高になる。またセンター側機器の数が多い分だけ送受信の不具合が発生し易くなり、保守管理も面倒になるといった課題があった。
0004
本発明の目的はCATVシステムのセンター側機器と二以上の加入者側端末機器との間でポーリング方式により通信を行う場合に、加入者側端末機器から送信される通信フォーマットの異なる複数の信号を同一周波数でセンターに伝送しても、一つのセンター側機器でそれら複数の信号を識別可能としたCATVシステムにおけるデータ識別方法を提供することにある。
0005
本件出願の第1のCATVシステムにおけるデータ識別方法は、CATVシステムのセンター側機器と二以上の端末機器との間で行われるポーリング方式による通信において、夫々の端末機器からセンターに伝送される変調信号が、キャリアの伝送開始から所定時間経過後にキャリアにデータ変調をかけたものと、そのデータ変調の他にデータ変調前のキャリアにも変調をかけたものとの二種類がある場合に、これら二種類の変調信号を一つのセンター側機器で受信し、そのセンター側機器において、受信した変調信号におけるデータ変調前の変調の有無を検知して変調信号の種類を識別する方法である。
0006
本件出願の第2のCATVシステムにおけるデータ識別方法は、CATVシステムのセンター側機器と二以上の端末機器との間で行われるポーリング方式による通信において、夫々の端末機器からセンターに伝送される変調信号が、キャリアの伝送開始から所定時間経過後にキャリアにデータ変調をかけたものと、そのデータ変調の他にデータ変調前のキャリアにも変調をかけたものとの二種類がある場合に、これら二種類の変調信号を一つのセンター側機器で受信し、そのセンター側機器において、受信した変調信号におけるキャリア検出時から最初の変調信号検出時までの時間を検知し、その検知時間の長さから変調信号の種類を識別する方法である。
0007
本件出願の第3のCATVシステムにおけるデータ識別方法は、請求項1又は請求項2記載のCATVにおけるデータ識別方法における二種類以上の変調信号を、NRZフォーマットと、NRZIフォーマットとした方法である。
発明を実施するための最良の形態
0008
請求項4記載のCATVにおけるデータ識別方法は、センター側機器で識別されたNRZIフォーマットの信号を、センター側においてNRZフォーマットの信号に変換する方法である。
0009
(実施形態1)本実施形態は、図1に示すようにCATVシステムのセンター側機器1としてRFモデムが使用され、二以上の加入者側の端末機器2としてステータス端末器が使用され、そのRFモデム1とステータス端末器2との間でパケット信号を伝送してポーリング通信を行う場合である。ポーリング方式の通信では、センターから端末に呼出信号を送出すると、呼び出されたアドレスの端末から応答信号がセンターに伝送される。この実施形態では端末2から送信される応答信号の符号化方式がNRZ(Non Return To Zero)フォーマットと、NRZI(Non ReturnTo Zero Inverse)フォーマットの二種類ある場合である。
0010
NRZフォーマットは無変調キャリアにその伝送開始後所定時間経過してから、伝送したい本来のデータにより変調(データ変調)をかけて符号化する方式である。具体的にはセンタからのリクエストに応じてデータを送るための無変調キャリア(図2のRS:Request to Send )に、その伝送開始後所定時間経過してから、図2の本来のデータ(SD: Send Data )により変調をかけて図2のNRZフォーマットの変調信号(SD)にする方式である。このNRZフォーマットではデータ変調前のキャリアがマーク“1”に固定されて変化しない無変調キャリアとなる。
0011
NRZIフォーマットはNRZフォーマットと同様に、無変調キャリアにその伝送開始後所定時間経過してから本来のデータによりデータ変調をおかけて符号化する方式であるが、そのデータ変調前に、伝送開始後の無変調キャリアにサブ変調をかける方式である。具体的には図2の無変調キャリア(RS)にその伝送開始後所定時間経過してから、図2の本来のデータ(SD)により変調をかける前に、無変調キャリアにサブ変調をかけ、その後にデータ変調をかけて図2のNRZIフォーマットの変調信号(SD)にする方式である。このNRZIフォーマットではデータ変調前のキャリアがマーク“1”とスペース“0”とに切替わるクロック出力となる。
0012
通常は前記二つの符号化方式のうち、どの符号化方式で符号化されたデータが伝送されてくるか不明である。この実施形態では何れの方式で符号化されたかに拘らず、符号化されたデータを同一周波数で伝送しても、そのデータの符号化方式を識別できるようにするため、センター側機器であるRFモデム1(図1)にその識別機能を設けた。その識別機能はタイマーと比較回路とにより構成される。
0013
識別機能を備えたセンター側機器1は、端末機器2から送られてくる変調信号を受信して復調し、その復調信号中のキャリアを検波した時点Oから、その後の最初の変調開始点Pが検波されるまでの間をタイマーによりカウントしてその間の時間を求める。この場合、その時間はNRZフォーマットの変調信号では、キャリア検波時点Oからデータ変調開始時点Pまでの時間がt1となり、NRZIフォーマットの変調信号ではキャリア検波時点Oからデータ変調前のサブ変調の開始時点Pまでの時間がt2となり、NRZフォーマットの時間t1がNRZIフォーマットの時間t2よりも長くなる。この場合、前記キャリア検波時点Oからの所定時間を基準時間Tとし、この基準時間Tをt2≦T≦t1の関係に設定しておく。この設定下において、センター側機器1で求められたt1またはt2をセンター側機器1の比較回路によりTと比較して、センター側機器1に受信された変調信号がNRZフォーマットのものであるかNRZIフォーマットのものであるかを識別する。具体的には、センター側機器1で求められた時間t1またはt2を基準時間Tと比較し、これが基準時間Tより長ければt1と判断し、この変調信号をNRZフォーマットの変調信号であると識別する。逆にこれが基準時間Tより短ければt2と判断し、この変調信号をNRZIフォーマットの変調信号であると識別する。或いは、求められた時間t1またはt2を基準時間Tと比較し、これが基準時間Tより短ければサブ変調がかけられている。即ち、NRZIフォーマットの変調信号と識別する。一方、基準時間Tより長ければサブ変調がかけられていない。即ち、NRZフォーマットの変調信号と識別する。
0014
センターでは、NRZフォーマットと識別されたときは先に復調した信号をそのままパソコンや他の機器に出力して後処理(例えば端末のモニタとか、端末からの要求への対応等)をし、NRZIフォーマットと識別されたときは先に復調した信号中のサブ変調分を再度復調(差分復調)してNRZフォーマットに変換し、それからパソコンとか他の機器に出力して前記後処理をする。
0015
前記実施形態では識別すべき変調信号の種類が2つの場合であるが、これは3つ以上であってもよいことは勿論であり、この場合は夫々の変調信号の種類ごとにキャリアの伝送開始から同キャリアにデータ変調をかけるまでの時間をずらしたり、ザブ変調波の波長間隔を変えたりする。
図面の簡単な説明
0016
本件出願のCATVにおけるデータ識別方法は次の様な効果がある。
1.センター側機器において、受信した変調信号の種類を識別可能なので、端末機器からセンター側に送信される変調信号の種類によって使用周波数を変える必要がなく、センター側に夫々の周波数ごとに復調器を設ける必要もない。従って、センター側機器の数が多くなってシステムの構成が複雑になったり、コスト高になったり、伝送不具合が発生する可能が高くなったり、保守管理が面倒になったりするといった従来の問題を解決することができる。さらに周波数を有効に利用することもできる。
--
0018
1センター側機器
2 端末機器