図面 (/)

技術 遮水壁による地中汚染物質の封じ込め方法

出願人 国立研究開発法人土木研究所一般財団法人土木研究センター株式会社不動テトラ清水建設株式会社株式会社本間組
発明者 三木博史古本一司山本親志桑原正彦原田健二荻島達也石田英毅吉原重記久保正顕皿海章雄森田博夫岡本真作岩田秀樹
出願日 2000年1月31日 (20年3ヶ月経過) 出願番号 2000-059577
公開日 2001年8月7日 (18年8ヶ月経過) 公開番号 2001-214453
状態 特許登録済
技術分野 地盤の乾燥維持,ケーソン
主要キーワード 既設建築物 ノモグラム 流速比 相似性 地下水流 遮水壁 不透水層 所定値
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2001年8月7日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (4)

課題

手段

地中の汚染物質1を囲んで、不透水層2に達しない長さの遮水壁3を打設し、内部4の地下水流流速を低下させて、汚染物質1が溶出した地下水の移動を遅らせる。地下水流に直交する方向の遮水壁3の設置幅Bと打設深さHとの一方もしくは双方を変えて、内部4の特定部所の地下水流の流速を調節する。設置幅Bと打設深さHとの比が一定であると、内部4の特定部所の地下水流の流速は一定であり、このことを利用して作成したノモグラムによる設計が可能。

概要

背景

地中汚染物質は、通常、地下水溶出して地下水とともに移動して拡散してゆくが、これを地中の特定の範囲に止めておくために、従来は、汚染物質の周り不透水層に達する鉛直遮水壁囲み、該鉛直遮水壁の内外間の地下水の移動を完全に遮断するという手段が採られており、これは、汚染物質が追って処理される予定で、汚染物質をその処理が済むまでの限られた期間だけ限られた範囲に留めておけばよい場合でも同様であった。

しかし、前述のようにして汚染物質を完全に封じ込める従来技術には、不透水層が深い場合に遮水壁が長くなって工費が増大し、また、地下水流が遮水壁で遮断されることになって下流側(場合によっては同時に上流側)に地下水障害が生じる、という問題点があった。

概要

遮水壁による地中の汚染物質の封じ込め方法

地中の汚染物質1を囲んで、不透水層2に達しない長さの遮水壁3を打設し、内部4の地下水流の流速を低下させて、汚染物質1が溶出した地下水の移動を遅らせる。地下水流に直交する方向の遮水壁3の設置幅Bと打設深さHとの一方もしくは双方を変えて、内部4の特定部所の地下水流の流速を調節する。設置幅Bと打設深さHとの比が一定であると、内部4の特定部所の地下水流の流速は一定であり、このことを利用して作成したノモグラムによる設計が可能。

目的

本発明が解決しようとする課題(本発明の目的)は、前述のような問題点がなく、特に、地中の汚染物質を限られた期間だけ限られた範囲に留めておく場合に有効な遮水壁による地中汚染物質の封じ込め方法を提供することにある。

効果

実績

技術文献被引用数
1件
牽制数
0件

この技術が所属する分野

(分野番号表示ON)※整理標準化データをもとに当社作成

ライセンス契約や譲渡などの可能性がある特許掲載中! 開放特許随時追加・更新中 詳しくはこちら

請求項1

地中汚染物質を囲んで、下方の不透水層に達しない長さの遮水壁打設し、該遮水壁で囲まれた内部の地下水流流速を低下させて、汚染物質が溶出した地下水の移動を遅らせることを特徴とする遮水壁による地中汚染物質封じ込め方法

請求項2

地下水流に直交する方向の遮水壁の設置幅と遮水壁の打設深さとの何れか一方もしくは双方を変えて、遮水壁で囲まれた内部の特定部所の地下水流の流速を調節する請求項1記載の遮水壁による地中汚染物質の封じ込め方法。

--

0001

本発明は、遮水壁による地中汚染物質封じ込め方法に関するものである。

背景技術

0002

地中汚染物質は、通常、地下水溶出して地下水とともに移動して拡散してゆくが、これを地中の特定の範囲に止めておくために、従来は、汚染物質の周り不透水層に達する鉛直遮水壁で囲み、該鉛直遮水壁の内外間の地下水の移動を完全に遮断するという手段が採られており、これは、汚染物質が追って処理される予定で、汚染物質をその処理が済むまでの限られた期間だけ限られた範囲に留めておけばよい場合でも同様であった。

0003

しかし、前述のようにして汚染物質を完全に封じ込める従来技術には、不透水層が深い場合に遮水壁が長くなって工費が増大し、また、地下水流が遮水壁で遮断されることになって下流側(場合によっては同時に上流側)に地下水障害が生じる、という問題点があった。

発明が解決しようとする課題

0004

本発明が解決しようとする課題(本発明の目的)は、前述のような問題点がなく、特に、地中の汚染物質を限られた期間だけ限られた範囲に留めておく場合に有効な遮水壁による地中汚染物質の封じ込め方法を提供することにある。

課題を解決するための手段

0005

前記課題を解決するために、本発明(請求項1に係る発明)では、地中の汚染物質を囲んで、不透水層に達しない長さの遮水壁を打設し、該遮水壁で囲まれた内部の地下水流の流速を低下させて、汚染物質が溶出した地下水の移動を遅らせるようにしている。

0006

そして、請求項1に係る発明に従属する請求項2に係る発明では、地下水流に直交する方向の遮水壁の設置幅と遮水壁の打設深さとの何れか一方もしくは双方を変えて、遮水壁で囲まれた内部の特定部所の地下水流の流速を調節するようにしている。

0007

本発明者らが解析および実験から得た知見によると、鉛直遮水壁で囲まれた内部の地下水流の流速は、上方になるに従って次第に小さくなり、また、鉛直遮水壁で囲まれた内部の特定部所の地下水流の流速は、地下水流に直交する方向の鉛直遮水壁の設置幅(間隔)が小さくなるか、もしくは、鉛直遮水壁の打設深さ(下端深度)が大きくなると、小さくなる。

0008

そして、地下水流に直交する方向の鉛直遮水壁の設置幅と鉛直遮水壁の打設深さとの比が一定であると、鉛直遮水壁で囲まれた内部の相対的に同じ箇所の地下水流の流速は、一定であり、相似性成立するので、これを利用して作成したノモグラムによる設計が可能となる。

0009

なお、前述の遮水壁で囲むことによる地下水流の流速の低減効果は、遮水壁が鉛直の場合だけでなく、傾斜している場合にも期待でき、例えば、既設建築物の下に地中汚染物質があり、既設建築物の側方で鉛直に遮水壁を打設すると地下水流に直交する方向の遮水壁の設置幅が大きくなり過ぎるような場合には、遮水壁を下端が相寄るように傾斜させて遮水壁の下端間の間隔を狭め、その間隔と遮水壁の下端の深度との比をもとに作成したノモグラムを用いて、地下水流の流速を所定値に低減させることができる。

発明を実施するための最良の形態

0010

本発明の一実施例(遮水壁が鉛直の場合)の説明図である図1図2において、1は地中の汚染物質、2は不透水層、3は遮水壁であり、遮水壁3は、十分に止水性を有する材料から成り、汚染物質1を囲んで、不透水層2に達しない深さに垂直に打設されている。

0011

遮水壁3で囲まれた内部4の地下水流の流速は、上方になるに従って小さくなり、また、Bを地下水流(矢印Xの方向に流れる)に直交する方向の遮水壁3の設置幅、Hを遮水壁3の打設深さとすると、内部4の特定部所(通常は中心部を考えるが、これに限定されない)の地下水流の流速は、設置幅Bが小さくなるか、もしくは、打設深さHが大きくなると、小さくなる。

0012

したがって、遮水壁3の設置幅Bと打設深さHとの何れか一方もしくは双方を変えることにより、遮水壁3で囲まれた内部4の特定部所の地下水流の流速を調節することができる。

0013

なお、遮水壁3で囲まれた内部4の特定部所の地下水流の流速は、遮水壁3がない状態における流速を1として例えば図3のように相対的に表示することができる。

0014

先にも述べたように、遮水壁3の設置幅Bと打設深さHとの比が一定のとき、内部4の相対的に同じ箇所の地下水流の流速は一定であるから、このことを利用して、例えば、図3に示すようなノモグラムを作成し、これにより、遮水壁3で囲まれた内部4における所定範囲の地下水流の流速を一定値以下にするための遮水壁3の設置幅Bと打設深さHを容易に設定することができる。

0015

図3は遮水壁3の打設深さHを10mとしたときの遮水壁3の設置幅Bと打設深さHとの比が3.0と2,0と1.0と0.5の場合の各々について、遮水壁3の設置幅Bの中間位置の各深度Dにおける地下水流の流速比V/V0(ここにV0は遮水壁3がない場合の流速)を算定して作成したものであり、これにより、例えば、地下水流の流速比が0.1まで低減する範囲を深度5mまで確保したい場合は、DとHの比が0.5であるから、BとHの比が0.5となる遮水壁長を選定でき、Bを5mに設定すればよいことが判る。

0016

なお、図3に示すような遮水壁3の打設深さHを一定にしたノモグラムの外、遮水壁3の設置幅Bを一定にしたノモグラムも作成することができるのは言うまでもない。

0017

そして遮水壁が鉛直でない場合でも、地下水流に直交する方向の遮水壁の下端間の間隔をB、遮水壁の下端の深度をHとすることにより、前述のノモグラムを利用することができる。

図面の簡単な説明

0018

図1本発明の一実施例を説明するための縦断面図である。
図2同じく水平断面図である。
図3鉛直の遮水壁の打設深さを一定にした場合のノモグラムの一例図である。

--

0019

1:汚染物質、2:不透水層、3:遮水壁、4:内部、X:矢印、B:設置幅、H:打設深さ。

ページトップへ

この技術を出願した法人

この技術を発明した人物

ページトップへ

関連する挑戦したい社会課題

関連する公募課題

該当するデータがありません

ページトップへ

技術視点だけで見ていませんか?

この技術の活用可能性がある分野

分野別動向を把握したい方- 事業化視点で見る -

(分野番号表示ON)※整理標準化データをもとに当社作成

ページトップへ

おススメ サービス

おススメ astavisionコンテンツ

新着 最近 公開された関連が強い技術

  • 株式会社大林組の「 サクション基礎構造体」が 公開されました。( 2020/02/13)

    【課題】設置時に充填材を間詰め注入しても、注水によって簡単に撤去することができるサクション基礎構造体を提供する。【解決手段】頂版部3と、スカート部4とを備えたサクション基礎構造体1であって、頂版部3、... 詳細

  • 日立造船株式会社の「 ケーソン曳航方法」が 公開されました。( 2020/01/23)

    【課題】ケーソン連結体の曳航時の安定性を向上する。【解決手段】ケーソン曳航方法は、略矩形函状の複数のケーソン1を着脱自在に連結してケーソン連結体10を形成する工程と、ケーソン連結体10と曳航船2とを所... 詳細

  • 鹿島建設株式会社の「 刃口部貫入幅測定システム、及び、ケーソン沈設方法」が 公開されました。( 2019/12/26)

    【課題】刃口部の地盤への貫入幅を測定可能な刃口部貫入幅測定システム及びこれを利用したケーソン沈設方法を提供する。【解決手段】刃口部貫入幅測定システム100は測距装置10とセンサー部20と境界特定部32... 詳細

この 技術と関連性が強い人物

関連性が強い人物一覧

この 技術と関連する社会課題

関連する挑戦したい社会課題一覧

この 技術と関連する公募課題

該当するデータがありません

astavision 新着記事

サイト情報について

本サービスは、国が公開している情報(公開特許公報、特許整理標準化データ等)を元に構成されています。出典元のデータには一部間違いやノイズがあり、情報の正確さについては保証致しかねます。また一時的に、各データの収録範囲や更新周期によって、一部の情報が正しく表示されないことがございます。当サイトの情報を元にした諸問題、不利益等について当方は何ら責任を負いかねることを予めご承知おきのほど宜しくお願い申し上げます。

主たる情報の出典

特許情報…特許整理標準化データ(XML編)、公開特許公報、特許公報、審決公報、Patent Map Guidance System データ