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技術 シート搬送機及びそのシート搬送機を備えた画像形成装置

出願人 シャープ株式会社
発明者 林重貴
出願日 2000年1月13日 (20年10ヶ月経過) 出願番号 2000-004840
公開日 2001年7月24日 (19年4ヶ月経過) 公開番号 2001-199579
状態 未査定
技術分野 シート、マガジン及び分離
主要キーワード 切り換えユニット 各支持プレート 加算カウンタ 回動駆動力 オイル吸収部材 オイル吸収 挟持部分 減算カウンタ
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2001年7月24日)のものです。
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図面 (8)

課題

特別なオイル吸収ローラオイル吸収部材を不要とし、且つ搬送ローラ清掃したり交換したりするメンテナンス作業も不要としながらも、搬送ローラの表面の汚れを除去でき、これによって良好なシート搬送動作を長期間に亘って安定して行うことができるシート搬送装置を提供する。

解決手段

複写機給紙ユニット内に搬送ローラ切り換えユニット60を配設する。この搬送ローラ切り換えユニット60を、3本の搬送ローラ61,62,63の両端を支持プレート64,65によって支持して構成する。支持プレート64,65の回動に伴い、搬送路に臨む搬送ローラ61,62,63を択一的に選択する。使用済シートを搬送する場合には汚れの少ない搬送ローラを選択する。未使用シートを搬送する場合には汚れの多い搬送ローラを選択して、この未使用シートによって搬送ローラ上の汚れを除去する。

概要

背景

従来より、複写機プリンタファクシミリ等の電子写真方式を用いた画像形成装置にあっては、紙(シート)を搬送する機構として搬送ローラを備えている。この搬送ローラは、紙の搬送を繰り返すことにより表面が汚れ搬送動作を良好に行うことができなくなる可能性がある。以下、この汚れの発生原因について説明する。
・紙の搬送時に、紙から発生する紙粉が搬送ローラの表面に付着してしまう。
・複写機にあっては、紙に転写したトナー像定着させるための定着ローラに、紙の巻き付き防止やトナー定着性向上を目的としてシリコンオイル等の離型剤が塗布されている。このため、紙の片面に画像形成を行った後に他面に対して画像形成を行う所謂両面コピーを行う場合においては、片面に画像形成が行われた紙には上記離型剤が付着しており、そのまま他面の画像形成が行われる。特に、複数色のトナーを重ね合わせて画像形成を行うカラー複写機にあっては、トナー層が厚くなるために、紙の巻き付き防止やトナーの定着性向上が確実に行えるように上記離型剤の塗布量は多くなっており、紙に対する離型剤の付着量も多くなりやすい傾向がある。その結果、他面の画像形成時には紙に付着している離型剤が搬送ローラの表面に移転してローラ表面を汚してしまう。

このように搬送ローラが紙粉や離型剤によって汚れた場合、それが原因で搬送ローラ表面の摩擦係数が低下し、紙の搬送力が著しく低下してしまう。そして、この搬送力が所定値よりも下回った場合には、搬送ローラと紙との間でスリップ現象が発生し、紙の搬送が良好に行われなくなる。その結果、紙の汚れや皺の発生を招いてしまい、場合によっては、紙の搬送が不能になって所謂用紙ジャムを引き起こしてしまうといった不具合がある。

このような不具合を解消するために、搬送ローラの表面の汚れを除去及び清掃する手段として、一定期間毎にサービスマンによる搬送ローラの清掃や交換メンテナンスが行われている。

このようなサービスマンによる搬送ローラの清掃や交換メンテナンスを不要とする手段として、搬送ローラに清掃用の部材を付加したものが知られている。例えば、特開平6−9087号公報や特開平8−123102号公報には、給紙ローラの表面に付着したオイルを除去するためのオイル吸収ローラオイル吸収部材をローラ表面に接触させた構成が開示されている。

概要

特別なオイル吸収ローラやオイル吸収部材を不要とし、且つ搬送ローラを清掃したり交換したりするメンテナンス作業も不要としながらも、搬送ローラの表面の汚れを除去でき、これによって良好なシート搬送動作を長期間に亘って安定して行うことができるシート搬送装置を提供する。

複写機の給紙ユニット内に搬送ローラ切り換えユニット60を配設する。この搬送ローラ切り換えユニット60を、3本の搬送ローラ61,62,63の両端を支持プレート64,65によって支持して構成する。支持プレート64,65の回動に伴い、搬送路に臨む搬送ローラ61,62,63を択一的に選択する。使用済みシートを搬送する場合には汚れの少ない搬送ローラを選択する。未使用シートを搬送する場合には汚れの多い搬送ローラを選択して、この未使用シートによって搬送ローラ上の汚れを除去する。

目的

本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、特別なオイル吸収ローラやオイル吸収部材を不要とし、且つ搬送ローラを清掃したり交換したりするメンテナンス作業も不要としながらも、搬送ローラの表面の汚れを除去でき、これによって良好なシート搬送動作を長期間に亘って安定して行うことができるシート搬送機及びそのシート搬送機を備えた画像形成装置を提供することにある。

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

シート搬送が可能な搬送可能位置と、シート搬送が不能な退避位置との間を移動自在な複数の搬送手段と、これら複数の搬送手段のうち一部の搬送手段のみを搬送可能位置に位置させると共に他の搬送手段を退避位置に位置させるように各搬送手段を移動させる移動手段と、搬送可能位置にある搬送手段によって搬送されるシート使用済みシートか未使用シートかを判別する判別手段と、この判別手段の出力を受け、各搬送手段の各々が搬送した使用済みシートの枚数及び未使用シートの枚数を各搬送手段毎に計数する計数手段と、この計数手段の出力を受け、使用済みシートの搬送に伴う各搬送手段の汚れ度合いを判定し、使用済みシートの搬送時にはシート搬送を良好に行うことが可能な汚れ度合いの小さい搬送手段を搬送可能位置に位置させる一方、未使用シートの搬送時にはこの搬送手段よりも汚れ度合いの大きい搬送手段を搬送可能位置に位置させるように移動手段を制御する制御手段とを備えていることを特徴とするシート搬送機

請求項2

請求項1記載のシート搬送機において、制御手段は、未使用シートの搬送時には複数の搬送手段のうち汚れ度合いの最も大きい搬送手段を搬送可能位置に位置させるように移動手段を制御する構成とされていることを特徴とするシート搬送機。

請求項3

請求項1記載のシート搬送機において、制御手段は、使用済みシートの搬送時には複数の搬送手段のうち汚れ度合いの最も小さい搬送手段を搬送可能位置に位置させるように移動手段を制御する構成とされていることを特徴とするシート搬送機。

請求項4

請求項1、2または3記載のシート搬送機において、搬送可能位置に位置する搬送手段のみにシート搬送のための駆動力を与える駆動手段を備えていることを特徴とするシート搬送機。

請求項5

請求項1〜4のうち何れか一つに記載のシート搬送機において、各搬送手段は回転軸心が互いに平行な搬送ローラにより構成されており、各搬送ローラ支持プレートによって回転自在に支持されている一方、この支持プレートは上記回転軸心に平行な所定の軸心回り回動自在であって、移動手段からの回動駆動力が与えられて搬送ローラの位置を変更するようになっており、各搬送ローラの回転軸心は、上記支持プレートの軸心から等距離にそれぞれ配置されていることを特徴とするシート搬送機。

請求項6

シートに介して画像形成を行う画像形成手段を備えると共に、この画像形成手段に対してシートを供給する供給手段として上記請求項1記載のシート搬送機を備えていることを特徴とする画像形成装置

技術分野

0001

本発明は、シート搬送機及びそのシート搬送機を備えた電子写真複写機等の画像形成装置に係る。特に、本発明は、良好なシート搬送動作を長期間に亘って安定して行うための改良に関するものである。

背景技術

0002

従来より、複写機プリンタファクシミリ等の電子写真方式を用いた画像形成装置にあっては、紙(シート)を搬送する機構として搬送ローラを備えている。この搬送ローラは、紙の搬送を繰り返すことにより表面が汚れ搬送動作を良好に行うことができなくなる可能性がある。以下、この汚れの発生原因について説明する。
・紙の搬送時に、紙から発生する紙粉が搬送ローラの表面に付着してしまう。
・複写機にあっては、紙に転写したトナー像定着させるための定着ローラに、紙の巻き付き防止やトナー定着性向上を目的としてシリコンオイル等の離型剤が塗布されている。このため、紙の片面に画像形成を行った後に他面に対して画像形成を行う所謂両面コピーを行う場合においては、片面に画像形成が行われた紙には上記離型剤が付着しており、そのまま他面の画像形成が行われる。特に、複数色のトナーを重ね合わせて画像形成を行うカラー複写機にあっては、トナー層が厚くなるために、紙の巻き付き防止やトナーの定着性向上が確実に行えるように上記離型剤の塗布量は多くなっており、紙に対する離型剤の付着量も多くなりやすい傾向がある。その結果、他面の画像形成時には紙に付着している離型剤が搬送ローラの表面に移転してローラ表面を汚してしまう。

0003

このように搬送ローラが紙粉や離型剤によって汚れた場合、それが原因で搬送ローラ表面の摩擦係数が低下し、紙の搬送力が著しく低下してしまう。そして、この搬送力が所定値よりも下回った場合には、搬送ローラと紙との間でスリップ現象が発生し、紙の搬送が良好に行われなくなる。その結果、紙の汚れや皺の発生を招いてしまい、場合によっては、紙の搬送が不能になって所謂用紙ジャムを引き起こしてしまうといった不具合がある。

0004

このような不具合を解消するために、搬送ローラの表面の汚れを除去及び清掃する手段として、一定期間毎にサービスマンによる搬送ローラの清掃や交換メンテナンスが行われている。

0005

このようなサービスマンによる搬送ローラの清掃や交換メンテナンスを不要とする手段として、搬送ローラに清掃用の部材を付加したものが知られている。例えば、特開平6−9087号公報や特開平8−123102号公報には、給紙ローラの表面に付着したオイルを除去するためのオイル吸収ローラオイル吸収部材をローラ表面に接触させた構成が開示されている。

発明が解決しようとする課題

0006

しかしながら、上述した各公報に開示されているものでは、オイル吸収ローラやオイル吸収部材がある程度の量のオイルを吸収した状態になると、その吸収能力が低下し、搬送ローラの清掃を十分に行えなくなってしまう可能性がある。そのため、このオイル吸収ローラやオイル吸収部材自身を清掃したり交換したりといった、これまで必要なかった作業が必要になり、使用者の負担を増加させてしまうといった不具合がある。

0007

本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、特別なオイル吸収ローラやオイル吸収部材を不要とし、且つ搬送ローラを清掃したり交換したりするメンテナンス作業も不要としながらも、搬送ローラの表面の汚れを除去でき、これによって良好なシート搬送動作を長期間に亘って安定して行うことができるシート搬送機及びそのシート搬送機を備えた画像形成装置を提供することにある。

課題を解決するための手段

0008

−発明の概要
上記目的を達成するために、本発明は、例えば複写機等の画像形成装置に備えられるシート搬送機に対し、複数の搬送ローラ(搬送手段)を備えさせ、これら搬送ローラのうち選択的に一部をシート搬送用として使用するようにし、使用済みシートを搬送する場合には汚れ(オイル等の付着)の少ない搬送ローラを選択して安定した搬送が行えるようにし、未使用シートを搬送する場合には汚れの多い搬送ローラを選択して、この未使用シートによって搬送ローラ上の汚れを除去するようにしている。

0009

ここでいう使用済みシートとは、例えば複写機で両面複写を行う場合において片面に画像形成が行われたシートや、片面複写されたシートの他面を再利用する所謂裏紙使用に用いられるシート等を言う。また、未使用シートとは、両面共に未だ画像形成が行われていないシートを言う。

0010

−解決手段−
具体的に、本発明の解決手段としては、シート搬送が可能な搬送可能位置と、シート搬送が不能な退避位置との間を移動自在な複数の搬送手段を備えさせる。また、これら複数の搬送手段のうち一部の搬送手段のみを搬送可能位置に位置させると共に他の搬送手段を退避位置に位置させるように各搬送手段を移動させる移動手段を備えている。更に、判別手段と、計数手段と、制御手段とを備えさせている。この判別手段は、搬送可能位置にある搬送手段によって搬送されるシートが使用済みシートか未使用シートかを判別する。計数手段は、判別手段の出力を受け、各搬送手段の各々が搬送した使用済みシートの枚数及び未使用シートの枚数を各搬送手段毎に計数する。制御手段は、計数手段の出力を受け、使用済みシートの搬送に伴う各搬送手段の汚れ度合いを判定し、使用済みシートの搬送時にはシート搬送を良好に行うことが可能な汚れ度合いの小さい搬送手段を搬送可能位置に位置させる一方、未使用シートの搬送時にはこの搬送手段よりも汚れ度合いの大きい搬送手段を搬送可能位置に位置させるように移動手段を制御する。

0011

この特定事項により、使用済みシートの搬送時には、各搬送手段のうち汚れ度合いの小さい搬送手段を搬送可能位置に位置させるように移動手段が制御される。これにより、搬送手段の汚れが原因で、搬送手段とシートとの間でスリップ現象等が発生することが回避され、良好なシート搬送動作が安定して行われる。一方、未使用シートの搬送時には、各搬送手段のうち汚れ度合いの大きい搬送手段を搬送可能位置に位置させるように移動手段が制御される。これにより、搬送手段の汚れが未使用シートによって除去され、搬送手段が清掃される。この清掃された搬送手段は、その後、使用済みシートの搬送時に搬送可能位置に移動されてこの使用済みシートの搬送に寄与させることができる。つまり、搬送手段の汚れを未使用シートによって除去することにより、この搬送手段を、使用済みシートの搬送を良好に行うことができる搬送手段として再生できることになる。

0012

制御手段による移動手段の具体的制御動作としては、以下の動作が行われる。つまり、未使用シートの搬送時には、制御手段が、複数の搬送手段のうち汚れ度合いの最も大きい搬送手段を搬送可能位置に位置させるようにしている。

0013

また、使用済みシートの搬送時には、制御手段が、複数の搬送手段のうち汚れ度合いの最も小さい搬送手段を搬送可能位置に位置させるようにしている。

0014

前者の制御動作により、特定の搬送手段の汚れ度合いが著しく大きくなってしまうといった状況を回避できる。後者の制御動作により、最も搬送力の大きな搬送手段を搬送可能位置に位置させ、この搬送手段によるシートの搬送を安定して行うことが可能になる。

0015

搬送可能位置に移動させた搬送手段によるシートの搬送を行わせるための具体構成として、搬送可能位置に位置する搬送手段のみにシート搬送のための搬送駆動力を与える駆動手段を備えさせている。

0016

つまり、一つの搬送手段が搬送可能位置に移動された場合には、その搬送手段のみが駆動手段からの駆動力を伝達可能な状態となり、この駆動手段の駆動に伴って、搬送可能位置にある搬送手段のみがシート搬送動作を行う。このため、退避位置にある搬送手段を駆動させることなく無駄な動作を行うことがない。

0017

各搬送手段を搬送可能位置と退避位置との間で移動させるための具体構成として以下の構成が採用される。つまり、各搬送手段を回転軸心が互いに平行な搬送ローラにより構成する。各搬送ローラを、支持プレートによって回転自在に支持する一方、この支持プレートを上記回転軸心に平行な所定の軸心回り回動自在として、移動手段からの回動駆動力が与えられて搬送ローラの位置を変更するように構成する。更に、各搬送ローラの回転軸心を、上記支持プレートの軸心から等距離にそれぞれ配置している。

0018

この特定事項により、移動手段からの回動駆動力が支持プレートに与えられると、各搬送ローラは、支持プレートの軸心を中心とした円弧上を移動する。このため、この円弧の接線方向に延びる搬送経路に沿ってシートを搬送する場合、一つの搬送ローラが搬送経路に臨んでいる状態では、他の搬送ローラが搬送経路から後退した位置となる。つまり、支持プレートの回転のみで選択的に一つの搬送ローラを搬送可能位置とし、他の搬送ローラを退避位置とすることが可能である。

0019

上記シート搬送機の適用形態の一つとして画像形成装置に備えさせることが掲げられる。つまり、シートに介して画像形成を行う画像形成手段を備えた画像形成装置において、この画像形成手段に対してシートを供給する供給手段として上記シート搬送機を採用するものである。

0020

これにより、上述したように搬送手段によるシートの搬送を安定して行うことが可能になり、画像形成手段によるシートへの良好な画像形成を行うことができる。

発明を実施するための最良の形態

0021

以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。本実施形態では、本発明に係るシート搬送機を、画像形成装置としてのデジタル複写機給紙ユニットに適用した場合について説明する。

0022

−複写機の全体構成の説明−
図1は本形態に係るデジタル複写機30の内部構成の概略を示している。この図1のように、本デジタル複写機30は、原稿読み取り装置としてのスキャナ部31、転写紙5への画像形成を行うレーザ記録部32及びこのレーザ記録部32へ転写紙5を搬送する多段給紙ユニット33を備えている。以下、各部について説明する。

0023

<スキャナ部31の説明>スキャナ部31は、透明なガラス等で成る原稿置台35と、この原稿載置台35上に原稿を給紙する両面対応自動原稿送り装置RADF)36とを備えており、この原稿載置台35上の原稿の画像を読み取って画像データを作成する部分である。

0024

上記RADF36は、原稿トレイ上にセットされた複数枚の原稿を1枚ずつ原稿載置台35上に自動給紙するようになっている。また、このRADF36は、使用者の選択に応じて原稿の片面または両面を後述するスキャナユニット40に読み取らせることができるようになっている。具体的には、原稿トレイ上の原稿を原稿載置台35上に搬送するための搬送経路、原稿の両面をスキャナユニット40に読み取らせるべく原稿を反転させる反転経路を備えている。そして、原稿の片面のみを読み取らせる場合には搬送経路のみを使用する一方、原稿の両面を読み取らせる場合には搬送経路を経て原稿載置台35上に搬送された原稿を反転経路において反転させて原稿載置台35上に再度搬送するようになっている。各経路の構成については従来より周知であるため詳細な説明は省略する。

0025

また、このスキャナ部31は、原稿載置台35上に搬送された原稿の画像を読み取るためのスキャナユニット40を備えている。このスキャナユニット40は、ランプリフレクタアセンブリ41、複数の反射ミラー42a,42b,42c、光学レンズ体43、光電変換素子(CCD)44を備えている。

0026

上記ランプリフレクタアセンブリ41は、原稿載置台35上に載置された原稿に対して光を照射するものである。各反射ミラー42a,42b,42cは、図1破線光路を示すように、原稿からの反射光を一旦図中左方向に反射させた後、下方に反射させ、その後、光学レンズ体43に向かうように図中右方向に反射させるようになっている。

0027

原稿の画像読み取り動作として、上記原稿載置台35上に原稿が載置されると、ランプリフレクタアセンブリ41及び反射ミラー42aで成る第1走査ユニット40aが原稿載置台35に沿って水平方向に走査して、原稿全体に光を照射する。この際、反射ミラー42b,42cで成る第2走査ユニット40bは上記第1走査ユニット40aに対して所定比率の速度で同方向に移動する。そして、上記各反射ミラー42a,42b,42cで反射されて光学レンズ体43を通過した光は光電変換素子44に導かれ、この光電変換素子44において反射光が電気信号原稿画像データ)に変換されるようになっている。

0028

<レーザ記録部32の説明>レーザ記録部32は、レーザ書き込みユニット46及び感光体ドラム48を備えている。レーザ書き込みユニット46は、上記光電変換素子44において変換された原稿画像データに基づいたレーザ光を感光体ドラム48の表面に照射するものである。具体的には、このレーザ書き込みユニット46は、図示しないメモリに格納された原稿画像データに応じたレーザ光を照射する半導体レーザ、このレーザ光を等角速度偏向するポリゴンミラー、この等角速度偏向されたレーザ光が感光体ドラム48上で等角速度偏向されるように補正するf−θレンズ等を有している。

0029

感光体ドラム48は、図1中に矢印で示す方向に回転し、レーザ書き込みユニット46からのレーザ光が反射ミラー42dで反射されて照射されることによってその表面に静電潜像が形成されるようになっている。

0030

また、感光体ドラム48の周囲には、電子写真プロセス部47が設けられている。この電子写真プロセス部47は、帯電器47a、現像器47b、転写器47c、剥離器クリーニング器47d、除電器及び定着器47eにより構成されている。帯電器47aは、静電潜像が形成される前の感光体ドラム48の表面を所定の電位帯電させるようになっている。現像器47bは、感光体ドラム48の表面に形成された静電潜像をトナーにより可視像現像するものである。転写器47cは、感光体ドラム48の表面に形成されたトナー像を転写紙5に転写するものである。定着器47eは、転写紙5に転写されたトナー像を加熱により転写紙5上に定着させるものである。剥離器及びクリーニング器47dは、トナー転写後において感光体ドラム48の表面に残留したトナーを除去するようになっている。除電器は、感光体ドラム48の表面の残留電荷を除去するものである。

0031

これにより、転写紙5に画像を形成する際には、帯電器47aによって感光体ドラム48の表面が所定の電位に帯電され、レーザ書き込みユニット46が原稿画像データに基づいたレーザ光を感光体ドラム48の表面に照射して静電潜像を形成する。その後、現像器47bが感光体ドラム48の表面にトナーによる可視像を現像し、多段給紙ユニット33から給紙された転写紙5に対して、転写器47cによってトナー像が転写される。その後、この転写紙5は定着器47eによって加熱され、トナー像が定着される。一方、感光体ドラム48の表面に残留したトナーは剥離器及びクリーニング器47dによって除去されると共に、感光体ドラム48の表面の残留電荷が除電器によって除去される。これにより、転写紙5への画像形成動作印字動作)の1サイクルが終了する。このサイクルが繰り返されることにより、複数枚の転写紙5,5,…に対して連続的に画像形成を行うことができるようになっている。

0032

<多段給紙ユニット33の説明>多段給紙ユニット33は、第1、第2及び第3の用紙カセット51,52,53及びマルチ手差しトレイ54に収容された転写紙5,5,…を1枚ずつ搬送して上記レーザ記録部32による画像形成を行わせると共に、画像形成された転写紙5を第1及び第2の排紙トレイ341,342へ排出するものである。また、この多段給紙ユニット33は、片面に画像形成された転写紙5を一旦回収した後に他面に対してレーザ記録部32による画像形成を行わせるための両面複写ユニット55を備えている。

0033

各用紙カセット51,52,53それぞれには異なるサイズの転写紙5,5,…が収容されており、使用者が所望するサイズの転写紙5が収容されている用紙カセットから転写紙5が順次1枚ずつ取り出されて搬送経路50を経てレーザ記録部32に順次搬送されるようになっている。

0034

この多段給紙ユニット33の搬送経路50としては、主搬送路56と反転搬送路57とがある。

0035

主搬送路56は、一端(転写紙搬送方向の上流端側)が分岐されて各用紙カセット51,52,53及び手差しトレイ54の排出側にそれぞれ対向していると共に、他端(転写紙搬送方向の下流端側)が転写器47c及び定着器47eを経て排紙トレイ341,342を備えた後処理装置34に対向している。

0036

反転搬送路57は、一端(図中の上端)が定着器47eの配設位置よりも下流側(図中左側)で主搬送路56に繋がっていると共に、途中部分(図中上下方向の中央部分)が第1及び第2の分岐路57A,57Bに分岐されている。第1分岐路57Aは鉛直下方に延びている。一方、第2分岐路57Bは一端が両面複写ユニット55の搬入側に対向している。

0037

主搬送路56と反転搬送路57との接続部分及び反転搬送路57の分岐部分には第1及び第2の分岐爪57a,57bがそれぞれ設けられている。

0038

第1分岐爪57aは、反転搬送路57を閉鎖する第1位置と、主搬送路56の排出側を閉塞して、この主搬送路56と反転搬送路57とを連通させる第2位置との間で水平軸回りに回動自在となっている。この第1分岐爪57aが第1位置にあるときにはレーザ記録部32を経た転写紙5がそのまま排紙トレイ341,342へ排紙される。一方、第1分岐爪57aが第2位置にあるときにはレーザ記録部32を経た転写紙5が反転搬送路57へ供給されるようになっている。

0039

第2分岐爪57bは、反転搬送路57の第1分岐路57Aを開放し且つ第2分岐路57Bを閉鎖する第1位置と、第2分岐路57Bを開放し且つ第1分岐路57Aを閉鎖する第2位置との間で水平軸回りに回動自在となっている。この第2分岐爪57bが第1位置にあるときには反転搬送路57に搬送された転写紙5が第1分岐路57Aに導かれてその下端位置まで搬送される。その後、第2分岐爪57bが第2位置となって転写紙5の搬送方向が逆転されると、この転写紙5が分岐部を経て第2分岐路57Bに搬送されて両面複写ユニット55へ供給されるようになっている。つまり、転写紙5が、第1分岐路57A及び第2分岐路57Bを経て両面複写ユニット55へ供給されることにより、この転写紙5の上下が反転される構成となっている。この反転された状態で、レーザ記録部32に転写紙5が搬送されることにより、転写紙5の裏面に対して画像形成が行えるようになっている。

0040

これにより、本デジタル複写機30により片面コピーが行われる場合には、第1分岐爪57aが第1位置となり、各用紙カセット51,52,53または手差しトレイ54から取り出された転写紙5が、レーザ記録部32により画像形成された後、そのまま排紙トレイ341,342へ排紙される。

0041

一方、両面コピーが行われる場合には、先ず、第1分岐爪57aが第2位置となり、第2爪57bが第1位置となる。これにより、各用紙カセット51,52,53または手差しトレイ54から取り出されてレーザ記録部32により片面に画像形成された転写紙5は、反転搬送路57の第1分岐路57Aに導かれる。その後、第2分岐爪57bが第2位置となって転写紙5の搬送方向が逆転され、この転写紙5が分岐部を経て第2分岐路57Bから両面複写ユニット55へ供給される。転写紙5の他面に画像形成を行う際には、第1分岐爪57aが第1位置となり、両面複写ユニット55から取り出された転写紙5が、レーザ記録部32により画像形成され、排紙トレイ341,342へ排紙されるようになっている。

0042

主搬送路56の上流端(用紙カセット51,52,53、手差しトレイ54及び両面複写ユニット55の排出側に対向する部分)にはピックアップローラ58が配設されている。また、用紙カセット51,52,53の排出側に位置するピックアップローラ58の直下流側には、取り出された転写紙5を主搬送路56に給紙するための複数の給紙ローラ59が配設されている。このピックアップローラ58及び給紙ローラ59の回転により、用紙カセット51,52,53、手差しトレイ54及び両面複写ユニット55に収容されている転写紙5が選択的に1枚ずつ主搬送路56に給紙できるようになっている。

0043

<搬送ローラ切り換えユニット60の説明>本形態の特徴は、上記主搬送路56に搬送ローラ切り換えユニット60が設けられていることにある。この搬送ローラ切り換えユニット60は、主搬送路56上の複数箇所に配設されており、上記ピックアップローラ58及び給紙ローラ59によって取り出された転写紙5を主搬送路56を経てレーザ記録部32に給紙するためのものである。各搬送ローラ切り換えユニット60,60,…の構成は共に同一であるので、ここでは一つの搬送ローラ切り換えユニット60を例に掲げて説明する。

0044

図2に示すように、搬送ローラ切り換えユニット60は、互いに平行な回転軸心を有する搬送手段としての複数本(本形態では第1〜第3の3本)の搬送ローラ61,62,63を備え、これら搬送ローラ61,62,63の両端部が略扇状の一対の支持プレート64,65によって回転自在に支持されている。各支持プレート64,65上における第1〜第3の搬送ローラ61,62,63の支持位置は、その扇形状の円弧部分に沿って設定されている。

0045

また、この支持プレート64,65は水平方向(各搬送ローラ61,62,63の回転軸心と平行な方向)に延びる回動軸66を中心に回動自在となっている。つまり、この回動軸66の一端(図中右側端)が一方の支持プレート64を貫通して移動手段としての支持プレート駆動機構67に接続している。支持プレート64,65上における回動軸66の位置は、その扇形状の「かなめ」となる部分である。このため、各搬送ローラ61,62,63の回転軸心は、支持プレート64,65の回動軸心から等距離にそれぞれ配置されていることになる。つまり、支持プレート駆動機構67の駆動に伴って各支持プレート64,65が回動軸66を回動中心として回動し、これに伴って各搬送ローラ61,62,63の位置が変更される構成となっている(図2の矢印参照)。

0046

一方、主搬送路56には、この搬送ローラ切り換えユニット60の複数本の搬送ローラ61,62,63のうち1本に対してのみ接触する従動ローラ7が配設されている。支持プレート駆動機構67の駆動に伴って各支持プレート64,65が回動軸66を回動中心として回動することにより、従動ローラ7に接触する搬送ローラ61,62,63が変更される。図2及び図3(a)に示す状態では、上下方向の中央に位置する第2搬送ローラ62が従動ローラ7に接触している状態を示している。つまり、この状態では、この第2搬送ローラ62がシート搬送が可能な「搬送可能位置」となり、他の第1搬送ローラ61及び第3搬送ローラ63がシート搬送が不能な「退避位置」となっている。この状態から、例えば、支持プレート64,65が下向きに回動すると、図3(b)に示すように、第1搬送ローラ61が従動ローラ7に接触して「搬送可能位置」となる。同様に、図2に示す状態から支持プレート64,65が上向きに回動すると、図3(c)に示すように、第3搬送ローラ63が従動ローラ7に接触して「搬送可能位置」となる。尚、従動ローラ7には、搬送ローラ61,62,63側に向かう方向への付勢力を発生するスプリング71,71が当接されており、この従動ローラ7と搬送ローラ61,62,63との間での転写紙5の挟持力が適切に設定されている。

0047

また、各搬送ローラ61,62,63の一端も一方の支持プレート64を貫通しており、この一端には従動ギヤ62aが回転一体に取り付けられている。本搬送ローラ切り換えユニット60は、搬送ローラ61,62,63の駆動源となる駆動手段としての駆動ユニット68を備えており、この駆動ユニット68から延びる駆動軸68aには駆動ギヤ68bが回転一体に取り付けられている。この駆動ギヤ68bは、各搬送ローラ61,62,63の一端に設けられている各従動ギヤ62aのうち「搬送可能位置」にある搬送ローラの従動ギヤ62aに対してのみ噛み合うようになっている。つまり、支持プレート駆動機構67の駆動に伴う支持プレート64,65の回動により、3本の搬送ローラ61,62,63のうち「搬送可能位置」に位置された1本のみが駆動ユニット68の駆動力を受けて回転する構成となっている。つまり、図3(a)に示す状態では第2搬送ローラ62の従動ギヤ62aが駆動ギヤ68bに噛み合っており、図3(b)に示す状態では第1搬送ローラ61の従動ギヤが駆動ギヤ68bに噛み合っており、図3(c)に示す状態では第3搬送ローラ63の従動ギヤが駆動ギヤ68bに噛み合っている。

0048

また、上記支持プレート64,65の円弧部分同士の間にはペーパガイド69が架設されている。このペーパガイド69は、搬送ローラ61,62,63と従動ローラ7との間の転写紙5の挟持部分のみに開口69aが形成された円弧状断面を有する部材でなっている。

0049

このように構成された搬送ローラ切り換えユニット60が主搬送路56上の複数箇所(本形態では4箇所)に配設されている。例えば、図4に示すように第2及び第3の用紙カセット52,53の排出側に設けられた搬送ローラ切り換えユニット60,60にあっては、第3の用紙カセット53から転写紙5が排出される際には、両搬送ローラ切り換えユニット60,60を転写紙5が順に通過するのに対し、第2用紙カセット52から転写紙5が排出される際には、図中の上側の搬送ローラ切り換えユニット60のみを転写紙5が通過することになる。尚、図4中の90は、転写紙5の通過を検知するためのセンサである。

0050

制御ブロックの説明>次に、本デジタル複写機30において読み取られた原稿画像情報に基づいた画像処理を行う制御ブロックについて説明する。

0051

図5は、本デジタル複写機30の各種ユニット部、画像処理部等を示すブロック図である。図中の略中央に位置するメインCPU81により各ユニット部毎に搭載されたサブCPU82a,83a,87d,87e,87fとの連携を取りながら動作管理するようになっている。

0052

本デジタル複写機30の制御部分は、図中右上に位置するオペレーションパネルボード82、図中左上に位置するマシンコントロールボード83、図中左下に位置するCCDボード84、図中略中央に位置するメイン画像処理ボード85、サブ画像処理ボード86、図中右下に位置する拡張ボード群87等を備えている。上記オペレーションパネルボード82は操作パネル管理制御する。マシンコントロールボード83は本デジタル複写機30を構成する各ユニットを管理制御する。CCDボード84は原稿画像電気的に読み取って電子データを作成する。メイン画像処理ボード85は上記CCDボード84にて電子データ化された原稿画像に対して所定の画像処理を施す。サブ画像処理ボード86は上記メイン画像処理ボード85にて処理された画像情報に対して更に所定の画像処理を施す。拡張ボード群87は、プリンタボード87a、機能拡張ボード87b、FAXボード87c等から成る。

0053

本形態の特徴の一つとしてマシンコントロールボード83のCPU83aには、判別手段8A、計数手段8B、制御手段8Cが備えられている。

0054

判別手段8Aは、「搬送可能位置」にある搬送ローラによって搬送される転写紙5が使用済みのものであるか未使用のものであるかを判別し、その識別信号を計数手段8Bに送信する。

0055

計数手段8Bは、判別手段8Aの識別信号を受け、各搬送ローラ61,62,63の各々が搬送した使用済み転写紙5の枚数及び未使用転写紙5の枚数を各搬送ローラ61,62,63毎に計数(カウント)する。つまり、例えば、第1搬送ローラ61が「搬送可能位置」にある状態で、連続して10枚の使用済み転写紙5,5,…を搬送した場合には、この転写紙5,5,…を搬送する度に計数手段8Bのカウンタ値に「1」を加算し、全ての転写紙5,5,…を搬送した後には、加算カウンタ値は「10」となる。一般に、使用済み転写紙(一度、定着器47eを通過した転写紙等)5は、定着ローラ定着器47eに塗布されているシリコンオイル等の離型剤が付着し、この使用済み転写紙5が、搬送ローラによって再度搬送される場合には、この離型剤が搬送ローラに移転してローラ表面が汚してしまう。従って、この使用済み転写紙5の搬送枚数が多いほど搬送ローラの汚れ度合いは大きくなる。このため、カウンタ値が大きいほど搬送ローラの汚れ度合いは大きいと判断することができる。

0056

一方、第1搬送ローラ61が「搬送可能位置」にある状態で、連続して5枚の未使用転写紙5,5,…を搬送した場合には、この転写紙5,5,…を搬送する度にカウンタ値から「1」を減算し、全ての転写紙5,5,…を搬送した後には、減算カウンタ値は「5」となる。離型剤が付着した搬送ローラによって未使用転写紙5を搬送した場合、この離型剤は未使用転写紙5に移転して搬送ローラ表面の離型剤は除去されることになる。このため、カウンタ値が小さい場合には搬送ローラの汚れ度合いは小さいと判断することができる。尚、ここでは、転写紙5,5,…の搬送枚数によってカウンタ値を「1」ずつ加減算したが、本実施形態は、これに限らず、カウンタ値を加算する場合には転写紙5,5,…の搬送枚数によってカウンタ値を「1」ずつ加算する一方、カウンタ値を減算する場合には転写紙5,5,…の搬送枚数の2倍のカウンタ値を減算する等といった加減算動作を行うようにしてもよい。計数手段8Bは、このようなカウント動作を各搬送ローラ61,62,63毎に行い、各々のカウンタ値を個別に記憶している。

0057

制御手段8Cは、上記計数手段8Bからの各搬送ローラ61,62,63毎のカウンタ値信号を受け、各搬送ローラ61,62,63毎にその表面の汚れ度合いを判定する。そして、使用済み転写紙5の搬送時には汚れ度合いの最も小さい搬送ローラ(カウンタ値の最も小さい搬送ローラ)を「搬送可能位置」に位置させる一方、未使用転写紙5の搬送時には汚れ度合いの最も大きい搬送ローラ(カウンタ値の最も大きい搬送ローラ)を「搬送可能位置」に位置させるように支持プレート駆動機構67を制御する。

0058

<搬送ローラ切り換えユニット60の動作説明>次に、上記搬送ローラ切り換えユニット60の動作について図6及び図7フローチャートに沿って説明する。

0059

先ず、本デジタル複写機30による複写動作中において、図6のステップST1で、レーザ記録部32に給紙される転写紙5が使用済み転写紙か未使用転写紙かの判定を行う。つまり、両面複写を行っている場合に両面複写ユニット55から転写紙5が給紙される場合には使用済み転写紙であると判定する。また、用紙カセット51,52,53や手差しトレイ54に使用済み転写紙が収納されており、この使用済み転写紙がレーザ記録部32に給紙される場合(所謂裏紙の使用)にも使用済み転写紙であると判定する。具体的には、主搬送路56に光センサ等を設けておき、この主搬送路56を搬送される転写紙5の少なくとも片面に画像が形成されているか否かを検出することによって使用済み転写紙か未使用転写紙かの判定を行う。また、使用済み転写紙を収納するための専用の用紙カセットを備えさせ、この用紙カセットからの給紙である場合には使用済み転写紙であると判定するようにしてもよい。

0060

レーザ記録部32に給紙される転写紙5が使用済み転写紙であると判定された場合には、ステップST2において、現在「搬送可能位置」にある搬送ローラのカウンタ値を「1」だけ加算する。その後、ステップST3で、この「搬送可能位置」にある搬送ローラのカウンタ値が所定値「m」よりも小さいか否かを判定する。この所定値「m」は、例えば使用済み転写紙の通過枚数がこの値を越えると搬送ローラの表面の汚れによって転写紙5の搬送が良好に行えなくなる可能性がある値として設定されている。

0061

「搬送可能位置」にある搬送ローラのカウンタ値が所定値「m」よりも小さいYESに判定された場合には、支持プレート駆動機構67を駆動させることなく、そのまま転写紙5の搬送を行う。つまり、現在「搬送可能位置」にある搬送ローラの表面の汚れ度合いは小さく、そのまま使用しても転写紙5の搬送は良好に行えると判断し、この搬送ローラによる転写紙5の搬送を行わせる。

0062

一方、「搬送可能位置」にある搬送ローラのカウンタ値が所定値「m」以上であるNOに判定された場合には、ステップST4に移り、カウンタ値が最も小さい搬送ローラが「搬送可能位置」となるように支持プレート駆動機構67を駆動させる。つまり、現在「搬送可能位置」にある搬送ローラの表面の汚れ度合いは大きく、そのまま使用すれば転写紙5の搬送を良好に行うことができないと判断し、搬送を良好に行うことができる搬送ローラ、つまり、表面の汚れ度合いの小さい搬送ローラを「搬送可能位置」に位置させるように支持プレート駆動機構67を駆動する。

0063

また、上記ステップST1において、レーザ記録部32に給紙される転写紙5が未使用転写用紙であると判定された場合には、ステップST5において、カウンタ値が最も大きい搬送ローラが「搬送可能位置」となるように支持プレート駆動機構67を駆動させる。つまり、表面の汚れ度合いが大きい搬送ローラを「搬送可能位置」に位置させた状態で未使用転写紙を通過させ、この未使用転写紙によって搬送ローラの表面を清掃するようにしている。

0064

このようにして、レーザ記録部32に給紙される転写紙5が使用済み転写紙である場合には、その搬送が良好に行われるように表面の汚れ度合いの小さい搬送ローラを「搬送可能位置」に位置させる。一方、レーザ記録部32に給紙される転写紙5が未使用転写紙である場合には、上記使用済み転写紙の搬送によって搬送ローラ表面に付着した汚れを、この未使用転写紙で清掃し、次回の使用済み転写紙の搬送時の搬送を良好に行うことができる状態に戻している。

0065

図7は、コピー動作の開始から搬送ローラによる転写紙5の搬送が行われるまでの制御手順を示すフローチャートである。プリントスイッチがONされる(ステップST11でYESに判定される)ことによってコピー動作が開始される。このプリントスイッチがONされ、印刷ジョブが完了(ステップST12でYES判定)すると、ステップST13において、図6を用いて説明した搬送ローラの決定処理が行われる。

0066

搬送ローラの決定処理によって搬送ローラの切り換えが必要であると判定(ステップST14でYES判定)された場合には、ステップST15において、搬送ローラの切り換え動作に要する時間を考慮したローラ切り換えタイマタイムアップまでの時間はt1)がセットされる。そして、ステップST16において、このローラ切り換えタイマのカウント開始と同時に、搬送ローラの切り換え動作が開始される。ローラ切り換えタイマがタイムアップ、つまり搬送ローラの切り換え動作が終了(ステップST17でYES判定)すると、ステップST18における用紙カセット等からの給紙の開始、ステップST19における搬送ローラの回転開始が行われて所定の複写動作が行われる。

0067

その後、ステップST20において、転写紙5がレーザ記録部32に給紙されたことを確認するための上記センサ90が転写紙5の通過を検知してオフすると、ステップST21で、搬送ローラを停止する。このようにして、選択された搬送ローラによる転写紙5の搬送が行われる。

0068

<実施形態の効果>以上説明してきたように、本形態では、レーザ記録部32に給紙される転写紙5が使用済み転写紙である場合には、その搬送が良好に行われるように表面の汚れ度合いの最も小さい搬送ローラを「搬送可能位置」に位置させている。一方、レーザ記録部32に給紙される転写紙5が未使用転写紙である場合には、上記使用済み転写紙の搬送によって搬送ローラ表面に付着した汚れを、この未使用転写紙で清掃し、次回の使用済み転写紙の搬送時の搬送を良好に行うことができる状態に戻している。このため、未使用転写紙によって清掃された搬送ローラを、その後、使用済み転写紙の搬送時に「搬送可能位置」に移動させてこの使用済み転写紙の搬送に寄与させることができる。従来では、特別なオイル吸収ローラやオイル吸収部材を必要としていたが、本形態によれば、これらを不要とし、且つ搬送ローラを清掃したり交換したりするメンテナンス作業も不要とすることができる。それでいて、搬送ローラ61,62,63の表面の汚れを除去でき、これによって良好なシート搬送動作を長期間に亘って安定して行うことができる。

0069

また、この良好なシート搬送動作を実現したことに伴って、レーザ記録部32への転写紙5の供給も安定して行われる。その結果、レーザ記録部32における良好な画像形成が可能となってデジタル複写機30の信頼性の向上を図ることができる。

0070

<その他の実施形態>上述した実施形態は、本発明に係るシート搬送機をデジタル複写機30の給紙ユニット33として適用した場合について説明した。本発明は、これに限らず、プリンタ、ファクシミリ等の種々の画像形成装置の給紙ユニットとして適用することが可能である。

0071

また、上記実施形態では、搬送ローラ切り換えユニット60に3本の搬送ローラ61,62,63を備えさせた場合について説明した。この搬送ローラの本数は、これに限らず、2本または4本以上備えさせるようにしてもよい。また、3本以上の搬送ローラを備えさせた場合に、同時に2本以上の搬送ローラを「搬送可能位置」に配置し、他の搬送ローラを「退避位置」に配置する構成としてもよい。

0072

更に、搬送ローラ切り換えユニット60は、主搬送路56に設けるだけでなく、反転搬送路57に設けてもよい。

発明の効果

0073

以上のように、本発明によれば、複写機に代表される画像形成装置等に備えられるシート搬送機に対し、複数の搬送手段を備えさせ、これら搬送手段のうち選択的に一部をシート搬送用として使用するようにし、使用済みシートを搬送する場合には汚れ度合いの小さい搬送手段を選択して安定した搬送が行えるようにし、未使用シートを搬送する場合には汚れ度合いの大きい搬送手段を選択して、この未使用シートによって搬送ローラ上の汚れを除去するようにしている。従来では、特別なオイル吸収ローラやオイル吸収部材を必要としていたが、本発明によれば、これらを不要とし、且つ搬送手段を清掃したり交換したりするメンテナンス作業を不要としながらも、搬送手段の汚れを除去できる。これによって良好なシート搬送動作を長期間に亘って安定して行うことができる。その結果、搬送手段の汚れに対するメンテナンス作業が不要になり使用者の負担軽減が図れ、また、シート搬送動作の信頼性の向上を図ることができる。

0074

また、未使用シートの搬送時に汚れ度合いの最も大きい搬送手段を搬送可能位置に位置させるようにした場合には、特定の搬送手段の汚れ度合いが著しく大きくなってしまうといった状況を回避でき、複数の搬送手段を略均等に使用することができて、装置全体としての長寿命化を図ることができる。

0075

一方、使用済みシートの搬送時に汚れ度合いの最も小さい搬送手段を搬送可能位置に位置させるようにした場合には、常に、最も搬送力の大きな搬送手段を使用してシート搬送動作を行うことができる。このため、シートの搬送を安定して行うことができ、装置の信頼性のよりいっそう高めることができる。

0076

更に、搬送可能位置に位置する搬送手段のみにシート搬送のための搬送駆動力を与える駆動手段を備えさせた場合には、退避位置にある搬送手段を駆動させることがなくなるため、無駄な動作を行うことがない。例えば、電力を使用して搬送手段を駆動させる場合には、装置の消費電力の削減を図ることができる。

0077

加えて、支持プレートによって複数の搬送ローラを支持しておき、この支持プレートの回動によって搬送ローラの位置を変更するようにした場合には、支持プレートを回動させるといった比較的簡単な動作で搬送ローラを搬送可能位置と退避位置との間で移動させることが可能になり、シート搬送機の実用性を高めることができる。

0078

更に、上記シート搬送機を画像形成装置に備えさせた場合には、画像形成手段へのシートの供給も安定して行われ、この画像形成手段における画像形成を良好に行うことが可能となって画像形成装置の信頼性の向上を図ることができる。

図面の簡単な説明

0079

図1実施形態に係る複写機の内部構成の概略を示す図である。
図2搬送ローラ切り換えユニットの一部を破断した斜視図である。
図3搬送ローラ切り換えユニットの断面図であって、(a)は第2搬送ローラが「搬送可能位置」にある状態、(b)は第1搬送ローラが「搬送可能位置」にある状態、(c)は第3搬送ローラが「搬送可能位置」にある状態を示す図である。
図4一部の搬送ローラ切り換えユニットの配設状態を示す図である。
図5デジタル複写機の各種ユニット部、画像処理部等を示すブロック図である。
図6搬送ローラの決定処理動作を示すフローチャート図である。
図7コピー動作の開始から搬送ローラによる転写紙の搬送が行われるまでの制御手順を示すフローチャート図である。

--

0080

30デジタル複写機(画像形成装置)
32レーザ記録部(画像形成手段)
61,62,63搬送ローラ(搬送手段)
67支持プレート駆動機構(移動手段)
68駆動ユニット(駆動手段)
8A判別手段
8B計数手段
8C 制御手段

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