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技術 眼科装置

出願人 株式会社トプコン
発明者 飯島博
出願日 1999年12月28日 (20年2ヶ月経過) 出願番号 1999-375226
公開日 2001年7月10日 (18年8ヶ月経過) 公開番号 2001-187024
状態 特許登録済
技術分野 眼の診断装置
主要キーワード Zより 装置本体ケース 補助マーク 実測距離 アライメントずれ量 最大受光量 自動アライメント 吹付けノズル
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2001年7月10日)のものです。
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図面 (12)

課題

被検者顔立ちにより可動部が被検者に接触してしまうような場合でも、可動部のアライメント動作中断されず測定等を迅速に行うことのできる眼科装置を提供する。

解決手段

本発明に係る非接触式眼圧計は、第一の作動距離W1に合わせて測定ヘッド115aを移動させる位置合わせ手段と、測定ヘッド115aが被検者Mに接触又は近接したことを検知する近接センサSK1とを備え、位置合わせ手段は、第一の作動距離W1に合わせて測定ヘッド115aを移動させているときに近接センサSK1が接触又は近接を検知すると、第一の作動距離W1よりも長い第二の作動距離W2に合わせて測定ヘッド115aを移動させる。

概要

背景

従来から、被検眼光学系を収容する可動部との間の作動距離複数設定され、いずれかの作動距離に合わせて可動部を移動させアライメントを行う眼科装置が知られている。このような眼科装置としては、例えば特開平8−196510号公報に記載の眼圧計のように、第一の作動距離とこの第一の作動距離よりも長い第二の作動距離とを有し、検者切替スイッチを操作することにより第一の作動距離と第二の作動距離とのいずれかが選択され、その選択された作動距離に合わせて可動部を光軸方向に移動させることによりアライメントを行うものがある。これにより、通常は第二の作動距離をもって眼圧を測定するが、被検者の眼圧が高く第二の作動距離では測定が困難な場合には、第一の作動距離をもって測定を行うというようなことが可能となっている。

概要

被検者の顔立ちにより可動部が被検者に接触してしまうような場合でも、可動部のアライメント動作中断されず測定等を迅速に行うことのできる眼科装置を提供する。

本発明に係る非接触式眼圧計は、第一の作動距離W1に合わせて測定ヘッド115aを移動させる位置合わせ手段と、測定ヘッド115aが被検者Mに接触又は近接したことを検知する近接センサSK1とを備え、位置合わせ手段は、第一の作動距離W1に合わせて測定ヘッド115aを移動させているときに近接センサSK1が接触又は近接を検知すると、第一の作動距離W1よりも長い第二の作動距離W2に合わせて測定ヘッド115aを移動させる。

目的

本発明は、上記の事情に鑑みて為されたもので、被検者の顔立ちにより可動部が被検者に接触してしまうような場合でも、可動部のアライメント動作が中断されず測定等を迅速に行うことのできる眼科装置を提供することを課題としている。

効果

実績

技術文献被引用数
3件
牽制数
0件

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請求項1

検眼に対して光束を投影するとともに該光束の前記被検眼における反射光束受光して前記被検眼までの距離を検出する距離検出手段が設けられた可動部と、該可動部を前記距離検出手段の検出結果に基づいて光軸方向に移動させる位置合わせ手段とを備え、前記被検眼と前記可動部との間の作動距離として一の作動距離と該一の作動距離よりも長い他の作動距離とが設定され、前記位置合わせ手段は前記作動距離のいずれかに合わせて前記可動部を移動させる眼科装置において、前記可動部が被検者に接触又は近接したことを検知する接触検知手段を備え、前記位置合わせ手段は前記一の作動距離に合わせて前記可動部を移動させているときに前記接触検知手段が接触又は近接を検知すると前記他の作動距離に合わせて前記可動部を移動させることを特徴とする眼科装置。

技術分野

0001

本発明は、被検眼光学系を収容する可動部との間の作動距離複数設定され、いずれかの作動距離に合わせて可動部を移動させアライメントを行う眼科装置に関する。

背景技術

0002

従来から、被検眼と光学系を収容する可動部との間の作動距離が複数設定され、いずれかの作動距離に合わせて可動部を移動させアライメントを行う眼科装置が知られている。このような眼科装置としては、例えば特開平8−196510号公報に記載の眼圧計のように、第一の作動距離とこの第一の作動距離よりも長い第二の作動距離とを有し、検者切替スイッチを操作することにより第一の作動距離と第二の作動距離とのいずれかが選択され、その選択された作動距離に合わせて可動部を光軸方向に移動させることによりアライメントを行うものがある。これにより、通常は第二の作動距離をもって眼圧を測定するが、被検者の眼圧が高く第二の作動距離では測定が困難な場合には、第一の作動距離をもって測定を行うというようなことが可能となっている。

発明が解決しようとする課題

0003

しかしながら、このような眼科装置では、被検者の眼圧によって作動距離が切り替えられることはあるものの、被検者の顔立ちによって作動距離が自動的に切り替えられるわけではない。すなわち、眼科装置の作動距離及び可動部の形状は多くの被検者に合うように設計され、作動距離についてはできるだけ短い方が測定精度の面から好ましいことがあるためそのように設定されることも多いが、可動部が所定の作動距離となるように被検者に近づいたときに被検者の顔形によってはの部分と接触することがあり、これにより可動部のアライメント動作中断されて測定等に支障をきたすことがあった。

0004

本発明は、上記の事情に鑑みて為されたもので、被検者の顔立ちにより可動部が被検者に接触してしまうような場合でも、可動部のアライメント動作が中断されず測定等を迅速に行うことのできる眼科装置を提供することを課題としている。

課題を解決するための手段

0005

上記課題を解決するため、請求項1の発明は、被検眼に対して光束を投影するとともに該光束の前記被検眼における反射光束受光して前記被検眼までの距離を検出する距離検出手段が設けられた可動部と、該可動部を前記距離検出手段の検出結果に基づいて光軸方向に移動させる位置合わせ手段とを備え、前記被検眼と前記可動部との間の作動距離として一の作動距離と該一の作動距離よりも長い他の作動距離とが設定され、前記位置合わせ手段は前記作動距離のいずれかに合わせて前記可動部を移動させる眼科装置において、前記可動部が被検者に接触又は近接したことを検知する接触検知手段を備え、前記位置合わせ手段は前記一の作動距離に合わせて前記可動部を移動させているときに前記接触検知手段が接触又は近接を検知すると前記他の作動距離に合わせて前記可動部を移動させることを特徴とする。

発明を実施するための最良の形態

0006

本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。

0007

図1及び図2は、本発明に係る眼科装置としての非接触式眼圧計を示す。この眼圧計Sは、電源が内蔵されたベース100と、ベース100の上部に設けられた架台101とを備える。架台101には移動コントロールレバー102が設けられ、架台101はその移動コントロールレバー102の操作によりベース100に対してX方向(左右方向)及びZ方向(前後方向)に移動可能となっている。

0008

架台101の上部には、可動部としての測定ヘッド115aを含む装置本体ケース115が設けられている。その測定ヘッド115aは、後述のように架台101に対してX方向、Y方向(上下方向)及びZ方向に移動可能となっている。

0009

装置本体ケース115の前面側(被検者側)には、下部がベース100に固着された支持柱201が設けられている。この支持柱201の上部には顔受け部材200が設けられている。装置本体ケース115の後面側(検者側)には、検者が操作する各種の操作スイッチ240及びテレビモニタ画面Gが設けられている。

0010

その測定ヘッド115aは後述する光学系の構成との関係で、被検者側に突出する突出部115a’を備えており、被検者側から見た場合に図2(a)、図2(b)に示すように正面長方形状(例えば横幅40mmで高さ20mm)とされている。その正面には、接触検知手段としての近接センサSK1が上下左右に設けられている。この近接センサSK1は被検者の顔に測定ヘッド115aが接触又は近接しているか否かを公知の方法により検知し、この接触又は近接により後述のように作動距離が切り換えられる。

0011

顔受け部材200は、被検者に測定ヘッド115aに向かって正面を凝視させるために被検者の顔を固定するものであり、被検者の前額部を固定する前額固定部(額当て)210と、被検者のを受けて固定する顎受け部220とを備えている。支持柱201の上部には支持台202が固定され、顎受け部220はその支持台202に取り付けられている。また、支持台202には被検者の顔幅よりも大きい間隔で一対のフレーム203,203が立設され、前額固定部210はその一対のフレーム203,203に支持されている。

0012

図3はこの眼圧計Sの内部構造を模式的に示し、架台101の上部にはモータ104と支柱105とが設けられている。このモータ104と支柱105とは図示を略すラック・ピニオンにより結合され、支柱105はモータ104の駆動により上下方向(Y方向)に移動するようになっている。支柱105の上部には、テーブル106が固定されている。

0013

テーブル106の上面には、モータ107と支柱108とが設けられている。支柱108の上部には、テーブル109が左右方向(X方向)に摺動可能に設けられている。テーブル109の後面にはラック110が設けられ、モータ107の出力軸にはラック110と噛合するピニオン111が設けられ、テーブル109はモータ107の駆動により左右方向(X方向)に移動するようになっている。

0014

テーブル109の上面には、モータ112と支柱113とが設けられている。支柱113の上部には、測定ヘッド115aが前後方向(Z方向)に摺動可能に設けられている。測定ヘッド115aの側部にはラック116が設けられ、モータ112の出力軸にはラック116と噛合するピニオン114が設けられ、測定ヘッド115aはモータ112の駆動により前後方向(Z方向)に移動するようになっている。なお、そのモータ112、ピニオン114、ラック116、及び後述の制御回路により位置合わせ手段が構成されている。

0015

測定ヘッド115aの内部には、図4及び図5に示すように、被検眼Eの前眼部を観察するための前眼部観察光学系10、XY方向のアライメント検出及び角膜変形検出のための指標光を被検眼Eの角膜Cに正面から投影するXYアライメント指標投影光学系20、被検眼Eに固視標を呈示する固視標投影光学系30、XYアライメント指標光の角膜Cによる反射光を受光して測定ヘッド115aと角膜CとのXY方向の位置関係を検出するXYアライメント検出光学系40、XYアライメント指標光の角膜Cによる反射光を受光して角膜Cの変形量を検出する角膜変形検出光学系50、角膜Cに斜めからZ方向のアライメント用指標光を投影するZアライメント指標投影光学系60、Zアライメント指標光の角膜Cによる反射光を前眼部観察光学系10の光軸O1に対して対称な方向から受光して測定ヘッド115aと角膜CとのZ方向の位置関係を検出するZアライメント検出光学系70、各光学系及びモータ104,107,112を統合制御する制御回路80が設けられている。ここでは、そのZアライメント指標投影光学系60及びZアライメント検出光学系70により距離検出手段が構成されている。

0016

前眼部観察光学系10は、被検眼Eの左右に位置して前眼部をダイレクト照明する複数個の前眼部照明光源11、気流吹付けノズル12、前眼部窓ガラス13、チャンバー窓ガラス14、ハーフミラー15、対物レンズ16、ハーフミラー17,18、CCDカメラ19を有する。

0017

前眼部照明光源11によって照明された被検眼Eの前眼部像は、気流吹付けノズル12の内外を通り、前眼部窓ガラス13、チャンバー窓ガラス14、ハーフミラー15を透過し、対物レンズ16により集束されつつハーフミラー17,18を透過してCCDカメラ19上に結ばれる。ここで、前眼部窓ガラス13は、気流吹付けノズル12の内外を通った光束がCCDカメラ19上に結像するよう所定のパワーをもっている。

0018

XYアライメント指標投影光学系20は、赤外光出射するXYアライメント用光源21、集光レンズ22、開口絞り23、ピンホール板24、ダイクロイックミラー25、投影レンズ26、ハーフミラー15、チャンバー窓ガラス14、気流吹付けノズル12を有する。投影レンズ26はピンホール板24に焦点を一致させるように光路上に配置されている。

0019

XYアライメント用光源21から出射された赤外光は、集光レンズ22により集束されつつ開口絞り23を通過し、ピンホール板24に導かれる。そして、ピンホール板24を通過した光束は、ダイクロイックミラー25で反射され、投影レンズ26により平行光となってハーフミラー15で反射された後に、チャンバー窓ガラス14を透過して気流吹付けノズル12の内部を通過し、図6に示すようにXYアライメント指標光Kを形成する。このXYアライメント指標光Kは、角膜Cの曲率中心角膜頂点Pとの中間位置に輝点像Rを形成するように、角膜表面Tにおいて反射される。なお、開口絞り23は投影レンズ26に関して角膜頂点Pと共役な位置に設けられている。

0020

固視標投影光学系30は、可視光を出射する固視標用光源31、ピンホール板32、ダイクロイックミラー25、投影レンズ26、ハーフミラー15、チャンバー窓ガラス14、気流吹付けノズル12を有する。

0021

固視標用光源31から出射された固視標光は、ピンホール板32、ダイクロイックミラー25を経て投影レンズ26により平行光となり、ハーフミラー15で反射された後にチャンバー窓ガラス14を透過し、気流吹付けノズル12の内部を通過して被検眼Eに導かれる。被検者がその固視標を固視目標として注視することにより、被検者の視線、つまり被検眼Eが固定される。

0022

XYアライメント検出光学系40は、気流吹付けノズル12、チャンバー窓ガラス14、ハーフミラー15、対物レンズ16、ハーフミラー17,18、センサ41、XYアライメント検出回路42を有する。

0023

XYアライメント指標投影光学系20により角膜Cに投影された指標光の角膜表面Tによる反射光は、気流吹付けノズル12の内部を通りチャンバー窓ガラス14、ハーフミラー15を透過し、対物レンズ16により集束されつつハーフミラー17をその一部が透過し、ハーフミラー18によってその一部が反射される。ハーフミラー18によって反射された光束は、センサ41上に輝点像R’1を形成する。このセンサ41はPSDのような位置検出可能な受光センサであり、XYアライメント検出回路42は、そのセンサ41の出力に基づいて、測定ヘッド115aと角膜CとのXY方向の位置関係を公知の手段によって演算する。この演算結果は制御回路80及びZアライメント検出補正回路74に出力される。

0024

一方、ハーフミラー18を透過した角膜Cによる反射光は、CCDカメラ19上に輝点像R’2を形成する。CCDカメラ19はテレビモニタに画像信号を出力し、図7に示すように、被検眼Eの前眼部像E’及びXYアライメント指標光の輝点像R’2がテレビモニタの画面Gに表示される。なお、同図においてHは図示しない画像生成手段により生成されたアライメント補助マークである。

0025

さらに、ハーフミラー17によって反射された一部の光束は、角膜変形検出光学系50に導かれ、ピンホール板51を通過してセンサ52に導かれる。このセンサ52はフォトダイオードのような光量検出可能な受光センサである。

0026

Zアライメント指標投影光学系60は、赤外光を出射するZアライメント用光源61、集光レンズ62、開口絞り63、ピンホール板64、投影レンズ65を有する。投影レンズ65はピンホール板64に焦点を一致させるように光路上に配置され、また、O2はこのZアライメント指標投影光学系60の光軸である。

0027

アライメント光源61を出射した赤外光は、集光レンズ62により集光されつつ開口絞り63を通過してピンホール板64に導かれる。ピンホール板64を通過した光束は、投影レンズ65により平行光となって角膜Cに導かれ、図8に示すように、輝点像Qを形成するように角膜表面Tにおいて反射される。なお、開口絞り63は投影レンズ65に関して角膜頂点Pと共役な位置に設けられている。

0028

Zアライメント検出光学系70は、結像レンズ71、シリンドリカルレンズ72、センサ73、Zアライメント検出補正回路74を有する。シリンドリカルレンズ72はY方向にパワーをもち、また、O3はこのZアライメント検出光学系70の光軸である。

0029

Zアライメント指標投影光学系60により角膜Cに投影された指標光の角膜表面Tによる反射光は、結像レンズ71によって集束されつつシリンドリカルレンズ72を介してセンサ73上に輝点像Q’を形成する。センサ73はラインセンサやPSDのような位置検出可能な受光センサであり、センサ73からの情報はZアライメント検出補正回路74に出力される。

0030

なお、X方向と平行で光軸O1を含む平面内(XZ平面内)において、輝点像Q(図8参照)とセンサ73とは結像レンズ71に関して共役な位置関係にあり、Y方向と平行で光軸O3を含む平面内において、角膜頂点Pとセンサ73とは結像レンズ71、シリンドリカルレンズ72に関して共役な位置関係にある。つまり、センサ73は開口絞り63と共役関係にあり(このときの倍率は、開口絞り63の像がセンサ73の大きさよりも小さくなるように選んである。)、角膜CがY方向にずれたとしても角膜表面Tによる反射光は効率良くセンサ73に入射する。あるいは、Y方向に長いスリット光を投影することによっても、効率は落ちるが同様の効果を得ることができる。

0031

ところで、本実施の形態では、Z方向のアライメントを検出するための投影系及び受光系はZアライメント指標投影光学系60及びZアライメント検出光学系70であり、それぞれ一つずつ設けられている。このような構成において、XY方向のアライメントのずれの影響を受けずにZ方向のアライメント検出を正確に行うために、既述のようにXYアライメント検出回路42からのXYアライメント情報はZアライメント検出補正回路74に出力される。

0032

すなわち、図9(a)に示すように、角膜Cの位置がZ方向(光軸O1方向)にΔZずれた場合、センサ73上で輝点像Q’の位置がΔZ×sinθ×mだけ移動する。ここで、θは光軸O1と光軸O2及び光軸O1と光軸O3のなす角度であり、mはZアライメント検出光学系70の結像倍率である。角膜CがこのようにZ方向にずれただけであれば、センサ73上における輝点像Q’の移動量から角膜Cのずれ量は容易に算出することができる。ところが、図9(b)に示すように、角膜Cの位置がX方向にΔXずれた場合にもセンサ73上における輝点像Q’の位置はΔX×cosθ×mだけ移動する。そこで、Zアライメント検出補正回路74は、角膜Cの位置がX方向及びZ方向にずれた場合に、センサ73上における輝点像Q’の基準位置からのずれ量ΔQ’とXYアライメント検出回路42により求められたずれ量ΔXとから、測定ヘッド115aと角膜CとのZ方向の位置関係(作動距離に対する実測距離のずれ量ΔZ)を次式(1)を用いて演算し、この演算結果を制御回路80に出力する。

0033

ΔZ=(ΔQ’−ΔX×cosθ×m)/(sinθ×m) …(1)
制御回路80には、図10に示すように、モータ104,107,112が接続されている。また、この眼圧計Sでは、被検眼Eと測定ヘッド115aとの間の作動距離W(図5参照)として第一の作動距離W1と第二の作動距離W2(W1<W2)とが設定されている。制御回路80は被検眼Eの視軸と光軸O1とが合致するように、かつ、被検眼Eと測定ヘッド115aとの間の距離が第一の作動距離W1となるようにモータ104,107,112を駆動して測定ヘッド115aの位置調整(アライメント)を行うが、電流検出器300の検出電流所定値以上となると、被検眼Eの視軸と光軸O1とが合致するように、かつ、被検眼Eと測定ヘッド115aとの間の距離が第二の作動距離W2となるようにモータ112を逆転させる。この点については後に詳述する。

0034

この実施の形態に係る非接触式眼圧計Sを用いて被検者M(図11参照)の眼圧を測定する際には、まず、検者がテレビモニタの画面Gで前眼部像E’を観察しながら、輝点像R’2がアライメント補助マークHの中に入ってピントが合うように手動で測定ヘッド115aの概略の位置合わせを行う。この位置合わせは、X方向又はZ方向については移動コントロールレバー102を傾けると架台101がその方向に移動するようになっているので、移動コントロールレバー102を傾動操作することにより行うことができ、Y方向については移動コントロールレバー102の上部に設けられたダイヤル部103を回転させるとモータ104が回転するようになっているので、ダイヤル部103を回転操作することにより行うことができる。

0035

検者による位置合わせによって概略のアライメントが完了すると、制御回路80はXYアライメント検出回路42とZアライメント検出回路74との検出結果に基づいて自動アライメントを開始する。この自動アライメントは、被検眼Eの視軸と光軸O1とが合致するように、かつ、被検眼Eと測定ヘッド115aとの間の距離が第一の作動距離W1となるように(XYアライメント検出回路42により検出されるX,Y方向のアライメントずれ量ΔX,ΔYがゼロに近づくように、かつ、Zアライメント検出回路74により検出されるZ方向のアライメントずれ量ΔZがゼロに近づくように)モータ104,107,112を駆動して行われる。

0036

この自動アライメントによりアライメントずれ量ΔX,ΔY,ΔZがそれぞれ所定の微少量εX,εY,εZよりも小さくなると、制御回路80はアライメントが完了したものと判断する。そして、制御回路80は図示しない気流吹付け手段を作動させ、気流吹付けノズル12から角膜Cに向けて気流を吹き付ける。この気流の吹付けに伴う角膜変形量は角膜変形検出光学系50によって検出される。すなわち、気流吹付けノズル12の吹き付ける気流の圧力が増加して角膜Cが圧平されると、角膜変形検出光学系50のセンサ52の受光量が増大してやがて最大となる。このとき、制御回路80は気流の吹付けを停止するとともにセンサ52の最大受光量から公知の手段により眼圧を算出し、算出された眼圧が画面Gに表示される。この眼圧測定結果は、測定作業終了後に制御回路80内のメモリからクリアされるか又はプリントアウトされる。

0037

一方、自動アライメントにより第一の作動距離W1に合わせて測定ヘッド115aを移動させて被検者Mに近づけているときに、測定ヘッド115aの前部が被検者Mの顔の一部に接触又は近接して近接センサSK1がこれを検知すると(図11(a))、制御回路80はモータ112を逆転させて測定ヘッド115aを被検者Mから遠ざけるとともに(図11(b))、作動距離Wを第一の作動距離W1から第二の作動距離W2へと切り替える。なお、このように測定ヘッド115aと被検者Mとが接触又は近接する場合としては、例えば測定ヘッド115aの突出部115a’が被検者Mの左眼の角膜頂点と右眼の角膜頂点とを結ぶ線上に位置する鼻の付け根部分に近づく場合や、測定ヘッド115aが被検者Mの鼻先に近づく場合がある。また、その第一の作動距離W1から第二の作動距離W2への切替えは、対物レンズ16及び距離検出手段の光学要素を図示しない他の対物レンズ及び光学要素に交換するとともに、制御回路80の制御プログラム別途用意されている他のものに変更することにより行われる。

0038

モータ112が逆転して被検眼Eと測定ヘッド115aとの間の距離が第二の作動距離W2になると、アライメントが完了したとして眼圧測定が上記のように行われる。これにより、被検者Mの顔立ちによって測定ヘッド115aが被検者Mに接触又は近接したとしても、測定ヘッド115aのアライメント動作は中断されず、眼圧測定を迅速に行うことができる。

0039

なお、本発明は上述の形態に限られるものではなく、例えば作動距離WとしてW1,W2の二つだけでなく三つ以上のものが設定されていてもよい。また、一旦他の作動距離に切り替わって測定が行われた後に測定結果がクリア又はプリントアウトされると、自動的に第一の作動距離に復帰するように構成してもよい。さらに、測定ヘッド115aと被検者Mとの接触を検知する場合には、図10に示すように、モータ112に流れる電流の大きさを検出する電流検出器300を制御回路80に接続し、測定ヘッド115aと被検者Mとの接触によりモータ112が過負荷となって電流検出器300の検出電流が所定値以上となったときに制御回路80がモータ112を逆転させるように構成してもかまわない。

発明の効果

0040

本発明に係る眼科装置は、以上説明したように構成したので、被検者の顔立ちにより可動部が被検者に接触してしまうような場合でも、可動部のアライメント動作が中断されず測定等を迅速に行うことができる。

図面の簡単な説明

0041

図1本発明に係る非接触式眼圧計の検者側から見た外観を示す斜視図である。
図2図1の眼圧計の被検者側から見た外観図であり、(a)はその斜視図、(b)は(a)に示す測定ヘッドの突出部の正面図である。
図3図1の眼圧計の測定ヘッドの移動機構を模式的に示す説明図である。
図4図1の眼圧計の光学系を示す平面図である。
図5図1の眼圧計の光学系を示す側面図である。
図6被検眼に対して正面から入射されたアライメント指標光の反射を示す説明図である。
図7テレビモニタの画面に表示された前眼部像を示す説明図である。
図8被検眼に対して斜め方向から入射されたアライメント指標光の反射を示す説明図である。
図9図6において角膜の位置がずれた場合の光束の入反射関係を示し、(a)は角膜の位置がZ方向にずれた場合の説明図、(b)は角膜の位置がX方向にずれた場合の説明図である。
図10図1の眼圧計の制御系統を示すブロック図である。
図11測定ヘッドが被検者と接触する場合の自動アライメント動作を示し、(a)は第一の作動距離に合わせて移動する測定ヘッドが被検者と接触した様子を示す説明図、(b)は測定ヘッドが後方に退避し第二の作動距離に合わせて移動する様子を示す説明図である。

--

0042

60 Zアライメント視標投影光学
70 Zアライメント検出光学系
80制御回路
100ベース
101架台
115装置本体ケース
115a測定ヘッド(可動部)
300電流検出器(接触検知手段)
E 被検眼
M被検者
S非接触式眼圧計
SK1近接センサ(接触検知手段)
W作動距離
W1 第一の作動距離(一の作動距離)
W2 第二の作動距離(他の作動距離)

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