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技術 コンタクトレンズ用洗浄保存液

出願人 株式会社シード
発明者 柳川芳徳齋藤則子宇野憲治
出願日 1999年12月22日 (20年4ヶ月経過) 出願番号 1999-364984
公開日 2001年7月6日 (18年9ヶ月経過) 公開番号 2001-183580
状態 特許登録済
技術分野 メガネ レンズ系 酵素・酵素の調製 洗浄性組成物
主要キーワード 汚れ除去率 クリアレンズ ピロリドン化合物 非含水性 酵素洗浄 費用負担 水分含有 含水性コンタクトレンズ
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2001年7月6日)のものです。
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課題

優れた初期洗浄力と、蛋白分解酵素の安定化による洗浄力の長期間維持とを両立させ、性状及び触感コンタクトレンズ洗浄保存液として適した1液型のコンタクトレンズ用洗浄保存液を提供する。

解決手段

蛋白分解酵素、トリメチルグリシン水溶性多価アルコール及び界面活性剤を含有するコンタクトレンズ用洗浄保存液。

概要

背景

コンタクトレンズは、一般にハードコンタクトレンズと呼ばれる非含水性コンタクトレンズと、ソフトコンタクトレンズと呼ばれる含水性コンタクトレンズに大別される。それらの何れのコンタクトレンズであっても、装用の際に涙液や眼脂に由来する蛋白質や脂質等の汚れが付着することにより、装用感の悪化や視力の低下等の問題が生じてくる。そのため、コンタクトレンズを快適かつ適切に装用するためには、定期的な洗浄が必要不可欠であり、従来から、界面活性剤等を主成分とし、コンタクトレンズの洗浄を目的とするコンタクトレンズ用洗浄液と、緩衝剤防腐剤抗菌剤等を主成分とし、コンタクトレンズの保存を目的とするコンタクトレンズ用保存液、あるいはこれらを一体化し、コンタクトレンズの洗浄と保存を1液で行うことを目的とするコンタクトレンズ用洗浄保存剤が用いられてきた。しかし、最近ではコンタクトレンズに付着した蛋白質をより積極的に除去することを目的に、蛋白分解酵素を含有する洗浄剤が数多く開発され実用化されている。

従来のコンタクトレンズ用蛋白分解酵素含有洗浄剤は、その剤形・形状に関係なく、すなわち錠剤顆粒剤等の固体状はもちろん、特開平8−271841号公報等の液体状であっても、希釈溶解しなければ蛋白分解酵素の洗浄力が十分に発現しないことから、希釈溶解液となる洗浄保存液との組み合わせ使用が基本であり、使用時には洗浄保存液に希釈溶解して使用するのが一般的な使用方法であった。

この使用方法は、蛋白分解酵素含有洗浄剤と、その希釈溶解液となる洗浄保存液とを分け、使用時に希釈溶解して調製する2液型とすることにより、蛋白分解酵素の安定性が保持できるため、使用時には優れた洗浄力を発現し、且つ、その優れた洗浄力を長期間にわたって維持できることから有用な方法である。

しかし一方では、蛋白分解酵素含有洗浄剤と希釈溶解液である洗浄保存液を別個購入する必要があり、使用者費用負担を大きくすること、及び、使用時にその都度希釈溶解しなければならず、使用者に煩雑な手間を強いる等の問題点があり、蛋白分解酵素含有洗浄剤と希釈溶解液である洗浄保存液とを一体化した1液型のコンタクトレンズ用蛋白分解酵素含有洗浄保存液の開発が望まれている。

概要

優れた初期洗浄力と、蛋白分解酵素の安定化による洗浄力の長期間維持とを両立させ、性状及び触感がコンタクトレンズ用洗浄保存液として適した1液型のコンタクトレンズ用洗浄保存液を提供する。

蛋白分解酵素、トリメチルグリシン水溶性多価アルコール及び界面活性剤を含有するコンタクトレンズ用洗浄保存液。

目的

本発明の目的は、界面活性剤の共存下、特に陰イオン界面活性剤の共存下において、優れた初期洗浄力と、蛋白分解酵素の安定化による洗浄力の長期間維持とを両立させ、性状及び触感がコンタクトレンズ用洗浄保存液として適した1液型のコンタクトレンズ用洗浄保存液を提供することにある。

効果

実績

技術文献被引用数
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牽制数
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請求項1

請求項2

前記界面活性剤が陰イオン界面活性剤または陰イオン界面活性剤と非イオン界面活性剤組合わせである請求項1記載のコンタクトレンズ用洗浄保存液。

技術分野

0001

本発明は、蛋白分解酵素を含有するコンタクトレンズ洗浄保存液に関する。更に詳しく述べれば、装用によりコンタクトレンズに付着する蛋白質及び脂質の汚れに対して優れた洗浄力を有し、且つ、界面活性剤、特に陰イオン界面活性剤共存下においても蛋白分解酵素の安定性に優れ、長期間その洗浄力を維持できるコンタクトレンズ用洗浄保存液に関する。

背景技術

0002

コンタクトレンズは、一般にハードコンタクトレンズと呼ばれる非含水性コンタクトレンズと、ソフトコンタクトレンズと呼ばれる含水性コンタクトレンズに大別される。それらの何れのコンタクトレンズであっても、装用の際に涙液や眼脂に由来する蛋白質や脂質等の汚れが付着することにより、装用感の悪化や視力の低下等の問題が生じてくる。そのため、コンタクトレンズを快適かつ適切に装用するためには、定期的な洗浄が必要不可欠であり、従来から、界面活性剤等を主成分とし、コンタクトレンズの洗浄を目的とするコンタクトレンズ用洗浄液と、緩衝剤防腐剤抗菌剤等を主成分とし、コンタクトレンズの保存を目的とするコンタクトレンズ用保存液、あるいはこれらを一体化し、コンタクトレンズの洗浄と保存を1液で行うことを目的とするコンタクトレンズ用洗浄保存剤が用いられてきた。しかし、最近ではコンタクトレンズに付着した蛋白質をより積極的に除去することを目的に、蛋白分解酵素を含有する洗浄剤が数多く開発され実用化されている。

0003

従来のコンタクトレンズ用蛋白分解酵素含有洗浄剤は、その剤形・形状に関係なく、すなわち錠剤顆粒剤等の固体状はもちろん、特開平8−271841号公報等の液体状であっても、希釈溶解しなければ蛋白分解酵素の洗浄力が十分に発現しないことから、希釈溶解液となる洗浄保存液との組み合わせ使用が基本であり、使用時には洗浄保存液に希釈溶解して使用するのが一般的な使用方法であった。

0004

この使用方法は、蛋白分解酵素含有洗浄剤と、その希釈溶解液となる洗浄保存液とを分け、使用時に希釈溶解して調製する2液型とすることにより、蛋白分解酵素の安定性が保持できるため、使用時には優れた洗浄力を発現し、且つ、その優れた洗浄力を長期間にわたって維持できることから有用な方法である。

0005

しかし一方では、蛋白分解酵素含有洗浄剤と希釈溶解液である洗浄保存液を別個購入する必要があり、使用者費用負担を大きくすること、及び、使用時にその都度希釈溶解しなければならず、使用者に煩雑な手間を強いる等の問題点があり、蛋白分解酵素含有洗浄剤と希釈溶解液である洗浄保存液とを一体化した1液型のコンタクトレンズ用蛋白分解酵素含有洗浄保存液の開発が望まれている。

発明が解決しようとする課題

0006

蛋白分解酵素は水溶液中では不安定であり、2液型の液体状コンタクトレンズ用蛋白分解酵素含有洗浄剤では、グリセリンソルビトールエチレングリコールプロピレングリコール等の水溶性多価アルコール類を蛋白分解酵素の安定化のために配合するのが一般的であった。その理由は、水溶性多価アルコール類自体が蛋白分解酵素の安定化作用を有していること、及び使用時に希釈溶解することから、水溶性多価アルコール類の高濃度での配合が可能となり、洗浄剤中水分含有量を低く抑えることができるので、蛋白分解酵素の安定性向上が図れるためである。

0007

上記の2液型に対して、1液型のコンタクトレンズ用蛋白分解酵素含有洗浄保存液の場合は、洗浄液として、使用時に希釈溶解することなく十分な洗浄力を発現し、且つ、長期間その洗浄力を維持できると共に、保存液としての機能も併せ持つものが求められている。

0008

蛋白分解酵素の安定化のために水溶性多価アルコール類だけを用いた場合、この1液型のコンタクトレンズ用蛋白分解酵素含有洗浄保存液では、洗浄液の必須成分である界面活性剤、特に陰イオン界面活性剤の共存下において、蛋白分解酵素の安定性が著しく低下することから、経時的に酵素活性が低下すると同時に、洗浄力も低下する。従って、1液型とした場合、洗浄力を長期間維持することが課題であった。洗浄力を長期間維持するためには、蛋白分解酵素の安定性向上が不可欠であるが、そのために水溶性多価アルコール類をより高濃度で配合すれば、従来の2液型のコンタクトレンズ用蛋白分解酵素含有洗浄剤と同様、使用時に希釈溶解しなければ十分な洗浄力が発現しなくなると共に、性状及び触感を大きく損ない、保存液としても機能するコンタクトレンズ用洗浄保存液として不適なものとなる等の問題点があった。

0009

これに対して、特開平7−146454号公報では、ピロリドン化合物の配合により蛋白分解酵素を安定化した1液型のコンタクトレンズ用蛋白分解酵素含有洗浄保存剤が提案されている。しかし、ピロリドン化合物の配合だけでは界面活性剤、特に陰イオン界面活性剤の共存下における蛋白分解酵素の安定性が不十分であり、洗浄力の長期間維持が困難であった。

0010

また、特開平11−178570号公報では、トリメチルグリシンの配合による蛋白分解酵素の安定化方法及びコンタクトレンズ用酵素洗浄剤が提案されている。確かに、トリメチルグリシンの配合により、各種界面活性剤共存下における蛋白分解酵素の安定性が向上する。そのため、洗浄力の長期間維持が可能であるが、一方で、調製直後の洗浄剤が持つ洗浄力、すなわち初期洗浄力と、長期保存後の洗浄剤が持つ洗浄力、すなわち洗浄力の長期間維持との両立については、更なる検討が必要であった。つまり、特開平11−178570号公報では、蛋白分解酵素の安定性向上により、洗浄力の長期間維持が可能である反面、コンタクトレンズ用洗浄剤として、装用によりコンタクトレンズに付着する蛋白質、及び脂質に対する初期洗浄力、すなわち、調製直後の洗浄力が不十分であるという問題点があった。

0011

本発明の目的は、界面活性剤の共存下、特に陰イオン界面活性剤の共存下において、優れた初期洗浄力と、蛋白分解酵素の安定化による洗浄力の長期間維持とを両立させ、性状及び触感がコンタクトレンズ用洗浄保存液として適した1液型のコンタクトレンズ用洗浄保存液を提供することにある。

課題を解決するための手段

0012

本発明者は、上記の課題を解決すべく、界面活性剤、特に陰イオン界面活性剤の共存下において、蛋白質及び脂質の汚れに対する初期洗浄力、蛋白分解酵素の安定性、及び洗浄力の長期間維持について、鋭意検討を重ねた結果、意外にも蛋白分解酵素、トリメチルグリシン、水溶性多価アルコール及び界面活性剤を含有する水溶液において、優れた初期洗浄力を有し、蛋白分解酵素が長期間活性を失わず、長期間にわたってその洗浄力を維持する知見を得て、本発明を完成するに至った。

0013

すなわち、本発明は、蛋白分解酵素、トリメチルグリシン、水溶性多価アルコール及び界面活性剤を含有するコンタクトレンズ用洗浄保存液である。

発明を実施するための最良の形態

0014

蛋白分解酵素としては、パパインブロメライングラヂン、フィシン等の植物由来プロテアーゼトリプシンキモトリプシンパンクレアチン等の動物由来のプロテアーゼ、バチルス属等の細菌が生産する細菌プロテアーゼ等の微生物由来のプロテアーゼ等の何れも使用することができる。

0015

上記の蛋白分解酵素の中でも、界面活性剤、特に陰イオン界面活性剤を含有する水溶液中における酵素の安定性から、バチルス属由来の細菌プロテアーゼが好ましい。このような蛋白分解酵素としては、「ビオプラーゼ」(ナガセ生化学工業株式会社製)、「サブチリシンA」、「アルカラーゼ」、「エスペラーゼ」、「サビナーゼ」(ノボノルディスクバイオインダストリー株式会社製)、「プロテアーゼNアマノ」(天野製薬株式会社製)等が挙げられる。また、蛋白分解酵素の配合量は、洗浄効果に応じた有効量に基づいて適宜決定されるものであるが、好ましくは0.01〜10(W/V)%、より好ましくは0.05〜5(W/V)%の範囲である。

0016

トリメチルグリシンの配合量は、好ましくは3〜65(W/V)%、より好ましくは15〜50(W/V)%の範囲である。3%未満では蛋白分解酵素の安定性が十分ではなく、また65%を越えても安定性の顕著な向上は認められない。

0017

水溶性多価アルコールとしては、その種類に特に制限はなく、グリセリン、ソルビトール、エチレングリコール、プロピレングリコール等が挙げられるが、好ましくはプロピレングリコールである。また、その配合量は、コンタクトレンズ用洗浄保存剤として、洗浄力及びコンタクトレンズに悪影響を与えることのない濃度であれば特に制限はないが、蛋白分解酵素の安定性、並びに、性状及び触感を考慮すると、好ましくは5〜50(W/V)%、より好ましくは10〜35(W/V)%の範囲である。5%未満では蛋白分解酵素の安定性が十分ではなく、また50%を越えても安定性の顕著な向上は認められない。

0018

また、蛋白分解酵素の安定化剤であるトリメチルグリシンと水溶性多価アルコールの配合量の合計は、好ましくは8〜70(W/V)%、より好ましくは10〜45(W/V)%の範囲である。8%未満では蛋白分解酵素の安定性が十分ではなく、また、70%を越えても安定性の顕著な向上は認められないばかりか、洗浄力が発現しなくなることに加え、性状及び触感がコンタクトレンズ用洗浄保存液として不適なものとなるためである。

0019

界面活性剤としては、陰イオン界面活性剤、陽イオン界面活性剤非イオン界面活性剤両性界面活性剤の何れも使用することができるが、初期洗浄力の高さから、陰イオン界面活性剤の単独使用、または、陰イオン界面活性剤と非イオン界面活性剤の組合わせ使用が好ましい。陰イオン界面活性剤としては、ラウリル硫酸ナトリウムラウリル硫酸トリエタノールアミン等のアルキル硫酸塩ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウムドデシルベンゼンスルホン酸トリエタノールアミン等のアルキルベンゼンスルホン酸塩ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸ナトリウムポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸トリエタノールアミン等のポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩α−オレフィンスルホン酸ナトリウム等のα−オレフィンスルホン酸塩等が挙げられる。非イオン界面活性剤としては、ポリオキシエチレンラウリルエーテル等のポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル等のポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテルポリオキシエチレンポリオキシプロピレンセチルエーテル等のポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテルヤシ油脂肪酸ジエタノールアミドラウリン酸ジエタノールアミド等のアルキロルアマイド等が挙げられる。また、界面活性剤の配合量は、コンタクトレンズ、及び蛋白分解酵素の安定性に悪影響を与えることなく、且つ眼に対する刺激のない濃度であれば特に制限はないが、好ましくは0.05〜20(W/V)%、より好ましくは0.1〜5(W/V)%の範囲である。

0020

そして、本発明により調製される蛋白分解酵素含有コンタクトレンズ用洗浄保存液は、眼に対する刺激や、コンタクトレンズに対して悪影響を与えないために、好ましくはpH6〜9程度に、より好ましくはpH7〜8程度の範囲に調製される。そのため、本発明では必要に応じて緩衝剤を添加する。

0021

緩衝剤としては、従来から用いられているものの中から、蛋白分解酵素の安定性を損なうことのないものを適宜選択して用いる。具体的には、トリスヒドロキシメチルアミノメタン塩酸あるいはクエン酸とを組み合わせた緩衝剤や、ホウ酸及び/またはホウ砂を組み合わせた緩衝剤等が挙げられ、好ましくは、蛋白分解酵素の安定化に寄与することが一般的に知られているホウ酸及び/またはホウ砂を組み合わせた緩衝剤である。

0022

また、緩衝剤の配合量は、好ましくは0.1〜10(W/V)%の範囲である。0.1(W/V)%未満では十分なpH安定性が得られず、また、10(W/V)%を越えてもpHの顕著な安定性が認められないばかりか、低温下で保存する場合に緩衝剤が析出する等の問題を生じる可能性がある。

0023

上記成分の他にも、本発明の目的を損なわない限り、保存剤、pH調整剤キレート剤増粘剤及びその他の酵素剤、例えば脂肪分解酵素等の各種添加剤を更に配合することができる。

0024

以下、本発明を実施例により説明する。

0025

(実施例1〜6、比較例1〜4)

0026

人工涙液組成
A成分アルブミン牛血清) 0.388g
蛋白グロブリン製) 0.161g
リゾチーム鶏卵白) 0.120g
ムチン) 0.100g
塩化ナトリウム0.900g
塩化カルシウム(二水塩) 0.015g
リン酸二水素ナトリウム(二水塩) 0.104g
─────────────────────────────
/純水溶液100mL
B成分卵黄レシチン5.66g
(脂質)オレイン酸0.12g
リノール酸0.12g
パルミチン酸0.12g
パルミチン酸トリグリセリド1.64g
パルミチン酸コレステロール0.16g
コレステロール 0.16g
スパームアセチ1.62g
セチルアルコール0.40g
─────────────────────────────
10.00g

0027

上記B成分を70℃で完全に融解し、均一に混合して脂質混合液とする。

0028

(人工涙液の調製)加温融解した脂質混合液(B成分)10mgを、あらかじめ70℃に加温しておいた純水100mLに添加し、激しく撹拌して、脂質を均一に分散させる。室温付近まで冷却した後、蛋白質(A成分)を添加し、撹拌し、均一に混合して人工涙液とした。

0029

人工レンズの作製)上記人工涙液に、あらかじめヘーズ値濁度)を測定しておいた酸素透過性ハードコンタクトレンズ(株式会社シード製、シードA−1)を浸漬し、55℃で5時間加温する。更に、そのレンズを70℃の純水中に16時間浸漬後、50℃で6時間乾燥させることにより人工汚垢レンズを作製した。

0030

評価方法)上記のようにして作製した。人工汚垢レンズの洗浄前、洗浄後のヘーズ値を測定することにより、洗浄力を評価した。ヘーズ値の測定には、スガ試験機株式会社製全自動ヘーズコンピューターGM−2DPを使用し、下記の計算式(式中Hはヘーズ値を示す)に従って、汚れ除去率を算出した。

0031

0032

算出した汚れ除去率(%)から、以下に示すように5段階で洗浄力を評価した。

0033

◎;90%以上 ○;80〜90% △;60〜80% ▲;40〜60%×;40%以下
また、洗浄力の評価は、以下に示す5通りの評価項目において洗浄試験を実施した。

0034

調製直後の洗浄力(初期洗浄力)
40℃・RH75% 1ケ月保存後の洗浄力
40℃・RH75% 6ケ月保存後の洗浄力
50℃ 1ケ月後の洗浄力
50℃ 4ケ月後の洗浄力

0035

試験溶液の調製)表1に記載した各配合成分を混合、溶解して、コンタクトレンズ用蛋白分解酵素含有洗浄保存液の各処方を調製した。

0036

(洗浄試験)各処方のコンタクトレンズ用蛋白分解酵素含有洗浄保存液1.5mLに、人工汚垢レンズ1枚を浸漬した。6時間後にレンズを洗浄保存液中より取り出し、純水で軽くリンスした後、自然乾燥させて、汚れ除去率を算出した。

0037

結果を表1に示した。

0038

0039

界面活性剤の添加量は、純分換算後の有効成分としての配合量(%)を示した。

0040

*1:蛋白分解酵素(ノボ・ノルディスクバイオインダストリー株式会社製、クリアレンズプロ2.0L)
*2:ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸トリエタノールアミン(東邦化学株式会社製、アルスコープLE240N)
*3:ラウリル硫酸ナトリウム(日光ケミカルズ株式会社製、ニッコールSLS)
*4:ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド(三洋化成工業株式会社製、プロファン2012E)

0041

比較例1〜4において、トリメチルグリシンとプロピレングリコールの一方のみを配合し、その配合量を実施例1,2と同量とした処方は、洗浄力(初期洗浄力)では実施例と同等の洗浄力を有しているものの、洗浄力〜(洗浄力の耐久性)では、経時的に洗浄力が低下した。

0042

一方、トリメチルグリシン、プロピレングリコール及び界面活性剤からなる水溶液に蛋白分解酵素を含有させた実施例1〜6の処方では、初期洗浄力はもちろんのこと、40℃・RH75% 6ケ月、50℃ 4ケ月の長期保存後も十分な洗浄力を有していた。

発明の効果

0043

本発明は、優れた洗浄力を長期間にわたって維持することができるため、蛋白分解酵素含有洗浄剤と希釈溶解液とを一体化した1液型のコンタクトレンズ用洗浄保存液を可能にした。

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