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技術 円錐型包装用容器

出願人 江崎グリコ株式会社大日本印刷株式会社
発明者 木村幸生宮本博文吉本宏山崎謙介徳永智子
出願日 1999年12月13日 (20年4ヶ月経過) 出願番号 1999-352889
公開日 2001年6月26日 (18年10ヶ月経過) 公開番号 2001-171643
状態 特許登録済
技術分野 紙製の円筒・円錐容器 環境に敏感な生物、食品又は薬品の包装
主要キーワード 大略三角形状 円錐頂点 部形成壁 密閉層 検査線 各切り込み 露出面側 完成容器
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2001年6月26日)のものです。
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図面 (7)

課題

引き裂きタブを引っ張ることにより、ワンタッチで、容器の上半分を下半分から引き裂くことができ、しかも、内側の円錐形状のアイスクリームを容器の下半分に対して全周に亘って均一に露出させることが可能な円錐型包装用容器を提供する。

解決手段

この容器10は、容器の円錐面形成壁24の高さ方向略中央部に設けられ円錐面形成壁24と一体に形成された引き裂き用タブ16と、円錐の頂点26側のタブ16の一端34を始点として円錐面形成壁24の全周に亘って形成された第1の引き裂き線18と、タブ16の他端36を始点として第1の引き裂き線18から隔たる方向に設けられ円錐面形成壁24の上端下方に終点38を有する第2の引き裂き線22とを有する。

概要

背景

従来より、アイスクリームチョコレート菓子等の大略円錐形状の食品(内容物)を包装する円錐型包装用容器であって、内容物の円錐形状の頂点側が下になるように容器の下半分を一方の手で保持した状態で、他方の手で容器の上半分を引き裂いて取り除き、内容物の上半分を外部に露出させて食することができるようにした円錐型包装用容器が種々提供されている。

たとえば、容器の円錐面形成壁に、容器の高さ方向略中央部に、該円錐面形成壁に一体的に形成された容器引き裂きタブ(つまみ)を設けた円錐型包装用容器(実用新案登録第2597322号公報等参照)が提供されている。この容器は、内容物の頂点側が下になるように容器の下半分を一方の手で保持した状態で、他方の手でタブを円錐面形成壁(容器本体)に対して略水平方向(横方向)に引っ張ることにより円錐面形成壁を引き裂いて容器の上半分を取り除き、食品の上半分を外部に露出させて食することができるようになっている。

しかし、この包装用容器においては、容器の上半分を取り除くべくタブを容器本体に対して引っ張ったときに、たとえば、円錐面形成壁に対する引き裂き箇所(方向)がランダムになって内容物の上半分を食し易い状態に均一に露出させることができなかったり、或いは、タブの引っ張り時に該タブと一体的に引き裂かれてゆく円錐面形成壁の一部が途中で不用意に切断し、容器の上半分を下半分に対して分離することが困難になったりする等の問題がある。

この問題点を解決する円錐型包装用容器として、たとえば、円錐面形成壁の高さ方向略中央部に、円錐の頂点を通る中心軸を中心とする円周方向に1対のミシン目を互いに平行に形成し、該1対のミシン目を円錐面形成壁の引き裂き案内手段とする包装用容器(実開昭第55−156086号公報等参照)が提供されている。この包装用容器では、容器の高さ方向略中央部に設けられたタブを容器本体に対して水平方向に引っ張ることにより、円錐面形成壁は、ミシン目に沿って引き裂かれてゆく。従って、容器の上半分が取り除かれたとき、食品の上半分は、その全周に亘って均一に外部に露出し、その食品を食する際に容器の下半分が邪魔になることはない。

しかし、この包装用容器では、上記の如く円錐面形成壁が引き裂かれたとき、容器の上半分の下端の径は、該上半分の容器内に位置している内容物(食品)の外径よりも小さいため、円錐面形成壁がその全周に亘って引き裂かれた状態においては、内容物に対して、上半分の容器を取り外すことはできない。つまり、このタイプの包装用容器において、内容物に対して上半分の容器を取り除く(取り外す)には、上記ミシン目に沿って円錐面形成壁を全周に亘って引き裂いた後に、さらに、該上半分の容器を適当な箇所で引き裂いたり破り取ったりする必要があり、大変煩わしく面倒である。

この問題点を解決する円錐型包装用容器として、たとえば、互いに平行な1対のミシン目を、円錐面形成壁の引き裂き案内手段として円錐の頂点に対して非同心円形状に形成し、つまり容器本体の水平方向(横方向)に対して斜め方向に形成し、かつ、各ミシン目を、ミシン目の上端終点)がタブを基準位置として容器本体を大略半周した位置において該容器内側収納されている円錐形状の食品の上端近傍の下方に位置するように、形成した円錐型包装用容器(実用新案登録第2506398号公報等参照)が提供されている。この包装用容器では、容器の高さ方向略中央部に設けられているタブを容器本体(つまり、円錐面形成壁)に対してミシン目沿いに大略斜め上方向に引っ張ると、先ず、円錐面形成壁は、予め形成されたミシン目に沿って容器本体に対して斜め上方向に徐々に引き裂かれてゆき、容器のコーナ部が引き裂かれてゆく。さらに、タブを斜め上方向に引っ張り上げると、タブが容器本体を略半周したところで円錐面形成壁の引き裂き箇所はミシン目の上端に達するが、この状態から、さらにタブを斜め上方向に引っ張り上げると、下方のミシン目を容器の上半分の下端として、該容器の上半分は、容器の下半分から強制的に引き裂かれる。つまり、この包装用容器では、タブを引き上げることにより、ワンタッチで、容器の上半分を食品が収納されている容器の下半分から引き裂くことができる。

しかし、この包装用容器では、ミシン目が容器本体の水平方向に対して斜め方向に形成されているため、タブを引っ張って容器の上半分を下半分から引き裂いたとき、円錐形状の内容物は,容器の下半分に対して、全周に亘って均一に露出されなかったり、容器の下半分の上端部(上縁部)が、部分的に、内容物の上端よりも上に延在する不定形片として残り、内容物が食しにくい状態となる。

なお、上記各包装用容器は、容器の引き裂き開始位置(タブの位置)が円錐面形成壁、つまり容器本体、の高さ方向略中央部に位置すると共に、その引き裂き方向が容器本体に対して大略水平方向又は斜め上方向であるタイプの包装用容器であるが、一方、このタイプとは異なり、容器の引き裂き開始位置(タブの位置)が容器の上端部に位置すると共に、その引き裂き方向が容器本体に対して斜め下方向であるタイプの包装用容器(実公昭第49−40716号公報等参照)が従来より提供されている。このタイプの包装用容器では、引き裂き案内手段としてのミシン目が、容器の上端部から、円錐の頂点方向に螺旋形状に形成されている。ここで、たとえば、円錐型包装用容器が大略扇形の1枚のブランクから形成される場合、円錐形状の食品を内側に収納/密封してなる製品は、先ず、ブランクを丸めて該ブランクの1対の扇形側面部に対応する部分を互いに接着する第1ステップと、次いで、大略円錐形状の食品(内容物)をこの半完成包装用容器内に収納する第2ステップと、次いで、食品の上端部に対応するブランクの部分を3方向若しくは4方向から放射状に寄せ合わせて互いに対向するブランクの内面同士を接着する第3ステップとを経て作ることができる。この第3ステップにおいて、上記の如く容器の上端部をなすブランクの部分を3方向若しくは4方向から放射状に絞った場合、該容器の上端部をなすシート部材には、食品の円錐面上端を支点として、相当の張力テンション)が作用する。従って、引き裂き方向が容器本体の上端に対して斜め下方向である上記の如く包装用容器を、このように、扇形の1枚のブランクから形成する場合には、上記第3ステップにおいて、容器の上端部を形成するシート部材は、該上端部に設けられているミシン目で破断する虞がある。

概要

引き裂きタブを引っ張ることにより、ワンタッチで、容器の上半分を下半分から引き裂くことができ、しかも、内側の円錐形状のアイスクリームを容器の下半分に対して全周に亘って均一に露出させることが可能な円錐型包装用容器を提供する。

この容器10は、容器の円錐面形成壁24の高さ方向略中央部に設けられ円錐面形成壁24と一体に形成された引き裂き用タブ16と、円錐の頂点26側のタブ16の一端34を始点として円錐面形成壁24の全周に亘って形成された第1の引き裂き線18と、タブ16の他端36を始点として第1の引き裂き線18から隔たる方向に設けられ円錐面形成壁24の上端下方に終点38を有する第2の引き裂き線22とを有する。

目的

従って、本願発明が解決すべき技術的課題は、引き裂き用タブを包装用容器の本体に対して引っ張るだけで、ワンタッチで、容器の上半分を下半分に対して引き裂くことができ、しかも、同時に、包装用容器内に収納されている大略円錐形状の食品を容器の下半分に対して全周に亘って均一に露出させることができる円錐型包装用容器を提供することである。

効果

実績

技術文献被引用数
1件
牽制数
1件

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請求項1

円錐面形成壁(24)の中間部に該円錐面形成壁(24)を大略横方向に引き裂くための引き裂きタブ(16)を有してなる円錐型包装用容器において、円錐面形成壁(24)は、円錐頂点(26)側に位置するタブ(16)の一端(34)に連接し、かつ円錐面形成壁(24)の円周方向にリング状に設けられた第1の破断線(18)と、第1の破断線(18)に対して円錐頂点(26)の反対側に設けられかつタブ(16)の他端(36)に連接する第2の破断線(22)であって、タブ(16)の引き裂き方向(A)に第1の破断線(18)から遠ざかるようにテーパ状に傾斜して設けられかつ容器内に収納される食品(100)の円錐頂点の反対側に位置する円錐面の一端の近傍下方に終点(38)を有する第2の破断線(22)とを有することを特徴とする包装用容器。

請求項2

上記破断線(18,22)は、ミシン目ハーフカット等の断続的な切り込み(44,88)よりなることを特徴とする請求項1記載の包装用容器。

請求項3

上記各切り込み(44,88)は、引き裂き方向(A)に延在する基線部(46)と、該基線部(46)の引き裂き始点(48)に接続しかつ該基線部(46)に対して引き裂き方向(A)とは逆方向に鈍角(θ)に傾斜する補助線部(50)とからなることを特徴とする請求項2記載の包装用容器。

請求項4

上記円錐面形成壁(24)は、シート部材(66,90)から形成され、該シート部材(66,90)は、紙層(58,84)と、該紙層(58,84)に積層されかつ上記破断線(18,22)に沿ってシート部材(66,90)の引き裂きを案内する引き裂き案内樹脂層(52)とを備えた基層(65)を有し、上記破断線(18,22)は、基層(65)を貫通するミシン目(44,88)から形成される断続的な切り込みよりなることを特徴とする請求項1記載の包装用容器。

請求項5

上記引き裂き案内樹脂層(52)は、ポリエステル又はポリプロピレンから形成されたことを特徴とする請求項4記載の包装用容器。

請求項6

上記基層(65)は、さらに、上記紙層(58)と上記引き裂き案内樹脂層(52)との間に印刷層(54)を備え、上記引き裂き案内樹脂層(52)は、透明であることを特徴とする請求項4記載の包装用容器。

請求項7

上記シート部材(66)は、さらに、上記基層(65)の上記紙層(58)側の全面に積層された密封層(64)を備えたことを特徴とする請求項4記載の包装用容器。

技術分野

0001

本願発明は、アイスクリームチョコレート菓子等の大略円錐形状の食品包装するための円錐型包装用容器に関し、特に、食品の円錐形状の頂点側が下になるように容器の下半分を一方の手で保持した状態で、他方の手で容器の上半分を引き裂いて取り除き、食品の上半分を外部に露出させて食することができるようにした包装用容器に関する。

背景技術

0002

従来より、アイスクリームやチョコレート菓子等の大略円錐形状の食品(内容物)を包装する円錐型包装用容器であって、内容物の円錐形状の頂点側が下になるように容器の下半分を一方の手で保持した状態で、他方の手で容器の上半分を引き裂いて取り除き、内容物の上半分を外部に露出させて食することができるようにした円錐型包装用容器が種々提供されている。

0003

たとえば、容器の円錐面形成壁に、容器の高さ方向略中央部に、該円錐面形成壁に一体的に形成された容器引き裂きタブ(つまみ)を設けた円錐型包装用容器(実用新案登録第2597322号公報等参照)が提供されている。この容器は、内容物の頂点側が下になるように容器の下半分を一方の手で保持した状態で、他方の手でタブを円錐面形成壁(容器本体)に対して略水平方向(横方向)に引っ張ることにより円錐面形成壁を引き裂いて容器の上半分を取り除き、食品の上半分を外部に露出させて食することができるようになっている。

0004

しかし、この包装用容器においては、容器の上半分を取り除くべくタブを容器本体に対して引っ張ったときに、たとえば、円錐面形成壁に対する引き裂き箇所(方向)がランダムになって内容物の上半分を食し易い状態に均一に露出させることができなかったり、或いは、タブの引っ張り時に該タブと一体的に引き裂かれてゆく円錐面形成壁の一部が途中で不用意に切断し、容器の上半分を下半分に対して分離することが困難になったりする等の問題がある。

0005

この問題点を解決する円錐型包装用容器として、たとえば、円錐面形成壁の高さ方向略中央部に、円錐の頂点を通る中心軸を中心とする円周方向に1対のミシン目を互いに平行に形成し、該1対のミシン目を円錐面形成壁の引き裂き案内手段とする包装用容器(実開昭第55−156086号公報等参照)が提供されている。この包装用容器では、容器の高さ方向略中央部に設けられたタブを容器本体に対して水平方向に引っ張ることにより、円錐面形成壁は、ミシン目に沿って引き裂かれてゆく。従って、容器の上半分が取り除かれたとき、食品の上半分は、その全周に亘って均一に外部に露出し、その食品を食する際に容器の下半分が邪魔になることはない。

0006

しかし、この包装用容器では、上記の如く円錐面形成壁が引き裂かれたとき、容器の上半分の下端の径は、該上半分の容器内に位置している内容物(食品)の外径よりも小さいため、円錐面形成壁がその全周に亘って引き裂かれた状態においては、内容物に対して、上半分の容器を取り外すことはできない。つまり、このタイプの包装用容器において、内容物に対して上半分の容器を取り除く(取り外す)には、上記ミシン目に沿って円錐面形成壁を全周に亘って引き裂いた後に、さらに、該上半分の容器を適当な箇所で引き裂いたり破り取ったりする必要があり、大変煩わしく面倒である。

0007

この問題点を解決する円錐型包装用容器として、たとえば、互いに平行な1対のミシン目を、円錐面形成壁の引き裂き案内手段として円錐の頂点に対して非同心円形状に形成し、つまり容器本体の水平方向(横方向)に対して斜め方向に形成し、かつ、各ミシン目を、ミシン目の上端終点)がタブを基準位置として容器本体を大略半周した位置において該容器内側収納されている円錐形状の食品の上端近傍の下方に位置するように、形成した円錐型包装用容器(実用新案登録第2506398号公報等参照)が提供されている。この包装用容器では、容器の高さ方向略中央部に設けられているタブを容器本体(つまり、円錐面形成壁)に対してミシン目沿いに大略斜め上方向に引っ張ると、先ず、円錐面形成壁は、予め形成されたミシン目に沿って容器本体に対して斜め上方向に徐々に引き裂かれてゆき、容器のコーナ部が引き裂かれてゆく。さらに、タブを斜め上方向に引っ張り上げると、タブが容器本体を略半周したところで円錐面形成壁の引き裂き箇所はミシン目の上端に達するが、この状態から、さらにタブを斜め上方向に引っ張り上げると、下方のミシン目を容器の上半分の下端として、該容器の上半分は、容器の下半分から強制的に引き裂かれる。つまり、この包装用容器では、タブを引き上げることにより、ワンタッチで、容器の上半分を食品が収納されている容器の下半分から引き裂くことができる。

0008

しかし、この包装用容器では、ミシン目が容器本体の水平方向に対して斜め方向に形成されているため、タブを引っ張って容器の上半分を下半分から引き裂いたとき、円錐形状の内容物は,容器の下半分に対して、全周に亘って均一に露出されなかったり、容器の下半分の上端部(上縁部)が、部分的に、内容物の上端よりも上に延在する不定形片として残り、内容物が食しにくい状態となる。

0009

なお、上記各包装用容器は、容器の引き裂き開始位置(タブの位置)が円錐面形成壁、つまり容器本体、の高さ方向略中央部に位置すると共に、その引き裂き方向が容器本体に対して大略水平方向又は斜め上方向であるタイプの包装用容器であるが、一方、このタイプとは異なり、容器の引き裂き開始位置(タブの位置)が容器の上端部に位置すると共に、その引き裂き方向が容器本体に対して斜め下方向であるタイプの包装用容器(実公昭第49−40716号公報等参照)が従来より提供されている。このタイプの包装用容器では、引き裂き案内手段としてのミシン目が、容器の上端部から、円錐の頂点方向に螺旋形状に形成されている。ここで、たとえば、円錐型包装用容器が大略扇形の1枚のブランクから形成される場合、円錐形状の食品を内側に収納/密封してなる製品は、先ず、ブランクを丸めて該ブランクの1対の扇形側面部に対応する部分を互いに接着する第1ステップと、次いで、大略円錐形状の食品(内容物)をこの半完成包装用容器内に収納する第2ステップと、次いで、食品の上端部に対応するブランクの部分を3方向若しくは4方向から放射状に寄せ合わせて互いに対向するブランクの内面同士を接着する第3ステップとを経て作ることができる。この第3ステップにおいて、上記の如く容器の上端部をなすブランクの部分を3方向若しくは4方向から放射状に絞った場合、該容器の上端部をなすシート部材には、食品の円錐面上端を支点として、相当の張力テンション)が作用する。従って、引き裂き方向が容器本体の上端に対して斜め下方向である上記の如く包装用容器を、このように、扇形の1枚のブランクから形成する場合には、上記第3ステップにおいて、容器の上端部を形成するシート部材は、該上端部に設けられているミシン目で破断する虞がある。

発明が解決しようとする課題

0010

従って、本願発明が解決すべき技術的課題は、引き裂き用タブを包装用容器の本体に対して引っ張るだけで、ワンタッチで、容器の上半分を下半分に対して引き裂くことができ、しかも、同時に、包装用容器内に収納されている大略円錐形状の食品を容器の下半分に対して全周に亘って均一に露出させることができる円錐型包装用容器を提供することである。

0011

上記技術的課題を解決するために、本願発明によれば、以下の円錐型包装用容器が提供される。

0012

すなわち、この円錐型包装用容器は、円錐面形成壁の中間部に該円錐面形成壁を大略横方向に引き裂くための引き裂き用タブを有してなる。この円錐面形成壁は、円錐頂点側に位置するタブの一端に連接し、かつ円錐面形成壁の円周方向にリング状に、つまり端部と端部がつながった円形状に、設けられた第1の破断線と、第1の破断線に対して円錐頂点の反対側に設けられかつタブの他端に連接する第2の破断線であって、タブの引き裂き方向に第1の破断線から遠ざかるようにテーパ状に傾斜して設けられかつ容器内に収納される食品の円錐頂点の反対側に位置する円錐面の一端の近傍下方に終点を有する第2の破断線とを有する。

0013

この構成において、容器の上端部つまり円錐の頂点の反対側に位置する端部は、たとえば、大略平面部として形成されたり、大略半円形部として形成されたり、不定形部として形成されることができる。当該不定形部は、たとえば、円錐の頂点の反対側に位置する円錐面形成壁の自由端部に接続する上端部形成壁を3方向や4方向等の複数の方向から放射状に寄せ合わせて形成した不定形部として形成されることができる。

0014

この包装用容器は、以下のようにして使用される。

0015

先ず、一方の手で容器の円錐面形成壁の下半分、つまり円錐頂点側の円錐面形成壁の部分、を保持した状態で、他方の手で引き裂き用タブを円錐面形成壁に対して大略横円周方向に引っ張る。この操作により、円錐面形成壁は、タブの一端と他端とを始点とする第1,2の破断線に沿って同時に引き裂かれてゆくが、第2の破断線の終点は食品の円錐面上端、つまり食品の円錐頂点の反対側の円錐面の一端、の近傍下方に設けられているため、たとえば、円錐面形成壁が第2の破断線の終点を越えてさらに強制的に引き裂かれると、食品の円錐面上端の一部が外部に露出し始めて、包装用容器の上半分が食品の円錐面上端部から解放されるきっかけとなる。そして、この状態から、さらに、円錐面形成壁を引き裂いてゆくと、包装用容器の上半分の第2の破断線を含む開口径が食品の円錐面上端部の外径よりも大きくなって、包装用容器の上半分が食品の円錐面上端部に対して解放された状態になる。一方、これと同時に、円錐面形成壁は、第1の破断線に沿って円周方向に引き裂かれてゆき、当該引き裂きが円周を1周したときに、容器の上半分と下半分は、互いに完全に分離される。

0016

上記構成によれば、第1の破断線は、包装用容器の上半分(大略平面部側の部分)と下半分(頂点側の部分)とを互いに分離する機能を有しており、一方、第2の破断線は、包装用容器の上半分を包装用容器内に収納されている食品の円錐面上端部から開放する機能を有している。また、第2の破断線の他端と終点とは異なった位置に設けられており、引き裂き用タブを包装用容器本体に対する円周方向に引っ張って円錐面形成壁を第1の破断線の全周沿いに引き裂いたとき、タブは包装用容器の上半分の一部として一体的に残る。従って、タブを大略横円周方向に引っ張る一回の動作で、ワンタッチで、包装用容器の上半分は、下半分から分離されると共に、食品の上半分から解放される。

0017

また、上記構成によれば、第1の破断線は、タブの一端に連接し円錐面形成壁の円周方向にリング状に連続して設けられている。従って、タブを大略横円周方向に引っ張って円錐面形成壁を第1の破断線の全周沿いに引き裂くことにより、包装用容器内に収納されている大略円錐形状の食品は、容器の下半分に対して、その円錐面全周に亘って均一に露出せしめられる。

0018

すなわち、引き裂き用タブを包装用容器の本体に対して引っ張るだけで、ワンタッチで、容器の上半分を下半分に対して引き裂くことができ、しかも、同時に、包装用容器内に収納されている大略円錐形状の食品を、容器の下半分に対して、全周に亘って均一に露出させることができる。

0019

また、たとえば、包装用容器が、シート状部材からなる大略扇形の1枚のブランクから形成される場合であって、ブランクを丸めて該ブランクの1対の扇形側面部に対応する部分を互いに接着してなる半完成容器内に食品を収納した後に食品の上端部に対応する部分でブランクを3方向若しくは4方向から放射状に寄せ合わせて相互に対向する内面部分を互いに接着することにより形成される場合には、大略円錐形状の食品の円錐面上端に当接する部分を含む上記寄せ合わせ部分(上端部)には、食品の円錐面上端を支点として、相当の張力(テンション)が作用するが、上記構成によれば、第2の破断線の上記終点は食品の円錐面上端の近傍下方に対応する位置に設けられているため、つまり第2の破断線は上記張力が作用しにくい箇所に設けられているため、容器を形成するシート部材は、該第2の破断線に沿って不用意に引き裂かれることが効果的に防止される。

0020

上記構成において、上記破断線は、ミシン目やハーフカット等の断続的な切り込みより形成することができる。

0021

上記構成において、上記各切り込みは、引き裂き方向に延在する基線部と、該基線部の引き裂き始点に接続しかつ該基線部に対して引き裂き方向とは逆方向に鈍角に傾斜する補助線部とから形成されることが好ましい。

0022

この構成によれば、円錐面形成壁の引き裂き時に、引き裂き方向に対して切り込みの特定の基線部の終点と次の基線部の始点との間において、基線部の終点から進行する裂け目の先端が次の基線部の始点から外れた場合でも、その裂け目の先端が次の切り込みの補助線部に達することにより、裂け目の進行方向は、該補助線部によって該補助線部に接続する基線部の始点方向に案内・補正される。従って、この構成により、円錐面形成壁は、第1,2の破断線に沿って、より忠実に引き裂かれる。

0023

上記各構成において、上記円錐面形成壁はシート部材から形成され、該シート部材は、紙層と、該紙層に積層されかつ上記破断線に沿ってシート部材の引き裂きを案内する引き裂き案内樹脂層とを備えた基層を有し、上記破断線は、基層を貫通するミシン目から形成される断続的な切り込みより形成されることが好ましい。この構成において、紙層は、たとえば、包装用容器に保形性を付与する。

0024

紙層は、一般に、引き裂き時に層内剥離を生じ易く、該層内剥離を生じた場合には、その引き裂き方向が、所定の引き裂き方向から逸れることになる。上記構成における引き裂き方向は、ミシン目が断続的に形成されている破断線の方向、つまり、基層を貫通するミシン目が形成されることによりシート部材の物理的強度が小さくなっている方向、であるが、該方向における基層の引き裂き(破断)時に、たとえば、紙層がミシン目とミシン目との間で上記層内剥離を生じて該紙層の引き裂き方向が破断線の方向から外れそうになったとしても、紙層は、ミシン目に沿って忠実に引き裂かれる引き裂き案内樹脂層に従動する結果、紙層の引き裂き方向は、破断線の方向に補正される。

0025

すなわち、この構成により、円錐面形成壁は、破断線に沿ってより忠実に引き裂かれる。

0026

上記引き裂き案内樹脂層は、たとえば、ポリエステル又はポリプロピレンから形成される。

0027

上記シート部材の構成において、上記基層は、さらに、上記紙層と上記引き裂き案内樹脂層との間に、包装用容器に所望の絵柄を付与するための印刷層を備えることができる。この構成において、上記引き裂き案内樹脂層は、透明樹脂層から形成される。この構成において、引き裂き案内樹脂層は、包装用容器の外面側の層をなす。

0028

上記シート部材の構成において、上記シート部材は、さらに、上記基層の上記紙層側の全面に積層された密封層を備えることが好ましい。

0029

この構成によれば、基層を貫通するミシン目は、密閉層により密閉されることになり、容器内部は、容器外部からより確実に密閉される。

発明を実施するための最良の形態

0030

以下に、本願発明の1実施形態を添付図面に従って詳細に説明する。

0031

図1は、本実施形態に係る円錐型包装用容器であって、内側に円錐型アイスクリーム100が収納されている円錐型包装用容器10の斜視図である。この円錐型包装用容器10は、円錐型アイスクリーム100の円錐形状の頂点側が下になるように容器の下半分12を一方の手で保持した状態で、他方の手で容器の上半分14を引き裂いて取り除き、アイスクリーム100の上半分を外部に露出させて食することができるようにしたものである。

0032

この円錐型包装用容器10は、図2に示す如く、シート部材からなる扇形のブランク20から作られる。

0033

すなわち、このブランク20は、図に示すように、ブランク20の高さ方向略中央部、つまりブランク20の扇形の頂点26と該頂点26を中心とする円弧の外縁30との間の略中間部、に対応するブランク20の一側縁28に、該ブランク20が包装用容器として形成されたときに円錐面をなす円錐面形成壁24を円周方向に引き裂くための引き裂き用タブ16が設けられている。そして、このブランク20には、タブ16の上記頂点26側の一端34に接続する第1の引き裂き線18と、該第1の破断線18に対して頂点26の反対側に位置するタブ16の他端36、つまり該ブランク20が包装用容器として形成されたときに該包装用容器のコーン(円錐)の大略平面部32側に位置するタブ16の端36、に接続する第2の引き裂き線22とが夫々形成されている。なお、この実施形態において、この円錐形の包装用容器10の大略平面部32は、後述するように、ブランク20から形成された半完成包装用容器を3方向から放射状に寄せ合わせてなる不定形部(図1参照)として形成される。

0034

より具体的には、図に示すように、第1の引き裂き線18は、タブ16の上記一端34に連接すると共に、ブランク20の上記頂点26を中心とする大略円弧形状にブランク20の全幅に亘って形成されている。この構成により、ブランク20から包装用容器10が作られたときに、第1の引き裂き線18は、円錐形の包装用容器10の頂点26を通る中心軸を中心とする円錐面形成壁24の円周方向に連続して設けられることになる。

0035

一方、第2の引き裂き線22は、タブ16の上記他端36に連接すると共に、ブランク20の上記頂点26を中心とする第1の引き裂き線18に対して非同心円的な大略円弧形状にブランク20の幅方向の一部に形成されている。つまり、図2に良く示されるように、この第2の引き裂き線22は、タブ16の引き裂き方向(図1の矢印“A”の方向に対応する方向)に対して、第1の引き裂き線18から隔てられる方向に設けられると共に、ブランク20から包装用容器10が作られたときに、この包装用容器10の内側に収納される円錐型アイスクリーム100の円錐面上端の近傍下方に終点38が位置するように形成される。つまり、この第2の引き裂き線22は、ブランク20から包装用容器10が作られたときに、図1に示す如く、この第2の引き裂き線22の始点となるタブ16の上記他端36と、該第2の引き裂き線22の終点38とが、互いに異なった位置に設けられる不連続引き裂き線として形成される。

0036

なお、図に示すように、ブランク20の他側縁42には、所定位置に、V形ノッチ40が4つ形成されており、たとえば、タブ16の引っ張り時に不用意にタブ16が途中で切断した場合等に、この他側縁42側の隣接する1対のV形ノッチ40間の円錐面形成壁24を、タブ16の上記引き裂き方向“A”とは逆方向に引っ張ることにより、この包装用容器10の上半分14を下半分12から容易に分離することができるようになっている。

0037

また、上記第1,第2の引き裂き線18,22は、夫々、後述の如く、円錐面形成壁24を該壁24の厚さ方向に貫通しないハーフカットの切り込みを断続的に形成したものから構成している。この切り込みの幾つかを拡大したものを図4に平面図として示している。

0038

すなわち、各切り込み44は、図に示すように、引き裂き方向“A”に延在する基線部46と、該基線部46の引き裂き始点(つまり、引き裂きが始まる一端)48に接続すると共に該基線部46に対して引き裂き方向“A”とは逆方向に鈍角θに傾斜する補助線部50とからなる。

0039

ところで、図5に示すように、この円錐型包装用容器10を形成するシート部材66(24)は、先ず、円錐面形成壁24を第1,2の引き裂き線18,22に沿って忠実に引き裂くことができるようにするための引き裂き案内樹脂層としてのポリエステル層であって透明なポリエステル層52と、該ポリエステル層52の裏刷り層として形成される印刷層54と、接着層(ドライラミネート層)56と、耐水紙レインガード紙)から形成されシート部材66(24)の保形性を確保するための紙層58と、アンカーコート層60と、第1ポリエチレン層62とをこの順序で積層したものに該積層体の少なくともポリエステル層52から紙層58迄を貫通するように上記切り込み44を形成し、次いで、包装用容器内部を密封するための密封層としての第2ポリエチレン層64を第1ポリエチレン層62の全面にヒートシールすることにより形成される。すなわち、このシート部材66(24)に形成される切り込み、従ってこの包装用容器10を構成する円錐面形成壁24に形成される切り込み44は、シート部材66(24)の厚さ方向に貫通しないハーフカット線として形成される。

0040

この積層構造において、ポリエステル層52は、包装用容器10の外側に位置する層であり、一方、第2ポリエチレン層64は、包装用容器10の内側に位置する層である。また、この積層構造において、ポリエステル層52と、印刷層54と、接着層56と、紙層58とは、このシート部材66の基層65を構成する。なお、この第2ポリエチレン層64は、以下に述べる如くヒートシール層としても機能する。

0041

このような積層構造を有するシート部材66からなるブランク20は、以下のようにして、円錐型アイスクリーム100を内側に収納する円錐型包装用容器10として形成される。

0042

すなわち、図2は、包装用容器10の外側に位置するポリエステル層52が表になっている状態のブランク20を平面図として示したものである。この状態から、先ず、当該ブランクを、ポリエステル層52が外側になるように、つまり第2ポリエチレン層64が内側になるように円錐形状に成形すると共に、ブランク20の上記一側縁28側の円錐面形成壁24の一部と、ブランク20の上記他側縁42側の円錐面形成壁24の一部とを、ブランク20の上記一側縁28側の第2ポリエチレン層64と、ブランク20の上記他側縁42側のポリエステル層52とが互いにオーバーラップするように、重ね合わせる。

0043

次いで、上記重ね合わせた両側縁部28,42のうち、タブ16に対応する部分を除き、ホットメルトを塗布することにより両側縁部をシールして(つまり、上記第2ポリエチレン層64とポリエステル層52とをホットメルトにより互いに接着させて)、図3に示す如く円錐型半完成包装容器68を形成する。なお、上記重ね合わされた両側縁部のヒートシール箇所は、図2,3中、一点鎖線51で示している。

0044

次いで、この円錐型半完成容器68の開口部70側から、つまり半完成容器68の円錐平面部開口側から、半完成容器68の内側に円錐型アイスクリーム100を収納する。

0045

次いで、半完成容器68の上記開口部70側をなすブランク20の一部を3方向から放射状に寄せ合わせ、互いに対向するブランク20の内面同士、つまり第2ポリエチレン層64同士を、熱盤によるヒートシールにより相互に接着して、円錐型包装用容器10を完成する。このステップにおいて、この包装用容器の大略平面部32側をなすシート部材66には、円錐型アイスクリーム100の円錐面の上端を支点として、相当のテンションが作用する。しかし、第2の引き裂き線22の終点38は円錐型包装用容器の円錐面形成壁24側に位置しているため、つまり第2の引き裂き線22は包装用容器の大略平面部32側に位置していないため、当該ステップにおいて、第2の引き裂き線22が不用意に破断する可能性は効果的に減じられる。

0046

さて、このようにして円錐型アイスクリーム100を内側に収納してなる円錐型包装用容器10は、以下のようにして開封される。

0047

すなわち、たとえば、一方の手でこの包装用容器10の下半分12を保持した状態で、他方の手でタブ16を容器本体に対して大略横方向、つまり円錐面形成壁24の円周方向、に引っ張ると、円錐面形成壁24は、図1に示す如く、第1の引き裂き線18と第2の引き裂き線22に夫々沿って夫々同時に引き裂かれてゆく。第2の引き裂き線22の終点38はアイスクリーム34の円錐面上端の近傍下方に設けられており、たとえば、円錐面形成壁24がこの第2の引き裂き線22の終点38を越えてさらに強制的に引き裂かれると、アイスクリーム100の円錐面上端の一部は外部に露出し始めて、包装用容器10の上半分14がアイスクリーム100の円錐面上端部から解放されるきっかけとなる。そして、この状態から、さらに、円錐面形成壁24を引き裂いてゆくと、包装用容器10の上半分14の第2の引き裂き線22を含む開口径が円錐型アイスクリーム100の円錐面上端部の外径よりも大きくなって、包装用容器10の上半分14はアイスクリーム100の円錐面上端部に対して解放された状態になる。また、これと同時に、円錐面形成壁24は、第1の引き裂き線18に沿って円周方向に引き裂かれてゆくが、この第1の引き裂き線18は、円錐形成壁24を円周沿いに1周するように形成されているので、その引き裂き箇所が円錐面形成壁24を円周方向に1周したとき、包装用容器10の上半分14と下半分12は、互いに完全に分離される。

0048

従って、本実施形態の円錐型包装用容器においては、引き裂き用タブ16を包装用容器10本体に対して大略横円周方向に引っ張るだけで、ワンタッチで、包装用容器10の上半分14を下半分12から取り外すことができる。

0049

また、第1の引き裂き線18は、タブ16の一端34を始点とし容器本体の頂点26を通る中心軸を中心とする円錐面形成壁24の大略円周方向に連続して設けられているので、タブ16を引っ張って円錐面形成壁24を第1の引き裂き線18の全周沿いに引き裂くことにより、包装用容器内に収納されている円錐型アイスクリーム100は、その円錐面全周に亘って均一に露出せしめられる。すなわち、アイスクリーム100が包装用容器の下半分12に収納されている状態で包装用容器を一方の手で持ってアイスクリーム100の上半分14を食するときに、該包装用容器の下半分12が邪魔になることはない。

0050

ところで、上記シート部材66を構成する1形成層であるポリエステル層52は、上記の如く、シート部材66、従って円錐面形成壁24、を第1,2の引き裂き線18,22に沿って忠実に引き裂くことができるようにした引き裂き案内樹脂層として設けられている。すなわち、このポリエステル層52は、シート部材66が上記第1,2の引き裂き線18,22に沿って引き裂かれるときに、シート部材66を構成するポリエステル層52以外のすべての層54,56,58,60,62,64を該ポリエステル層52に従動させる引き裂き案内機能、つまりシート部材66全体の引き裂きを先導誘導)する機能を有している。この機能により、たとえば、当該引き裂き時に紙層58が層内剥離を生じて、該紙層58の引き裂き方向がランダムになって第1,2の引き裂き線18,22の方向から外れかけた場合でも、紙層58は、ポリエステル層52に従動して引き裂かれてゆく結果、紙層58の引き裂き方向は第1,2の引き裂き線18,22の方向に補正され、シート部材66は、全体的に、第1,2の引き裂き線18,22に沿って忠実に引き裂かれていく。

0051

また、ブランク20の上記一側縁28側の円錐面形成壁24の一部と、ブランク20の上記他側縁42側の円錐面形成壁24の一部とは、上記の如く、タブ16に対応する部分を除いて、その一部が互いにヒートシールされている。つまり、タブ16は、ブランク20の上記他側縁42側の円錐面形成壁24には接着・固定されていないので、たとえば、タブ16の引っ張り時に無理な力が作用してタブ16が破れたり切断したりするといった問題は、効果的に解消される。

0052

また、各第1,2の引き裂き線18,22は、夫々、前記の如く、図4に示す如く複数個の切り込み44から形成されている。この構成によれば、たとえば、円錐面形成壁24の引き裂き方向、つまりシート部材66の引き裂き方向“A”、に対して、当該引き裂き時に、特定の上記基線部46の終点72と次の基線部46の引き裂き始点48との間において、該基線部46の終点72から進行する裂け目74の先端76が次の基線部46の引き裂き始点48から外れた場合でも、その裂け目74の先端76が上記次の切り込み44の補助線部50に達することにより、裂け目74の進行方向は、補助線部50によって該補助線部50に接続する基線部46の始点48方向に案内・補正されることになる。従って、この切り込み44の構成により、円錐面形成壁24は、第1,2の引き裂き線18,22に沿って、より忠実に引き裂かれる。

0053

また、上記の如く、シート部材66(24)は、第1,2の引き裂き線18,22が形成されている第1ポリエチレン層62の全面に亘って、第2ポリエチレン層64がラミネートされている。この構成によって、包装用容器の内部は、外部に対して効果的に密封される。

0054

また、上記の如く、シート部材66は、アルミ層を含んでいない。従って、たとえば、アイスクリームを包装した後にアイスクリーム内に金属片混入していないかどうかを探知する食品検査で使用される検査線であってアルミを透過しない検査線でもシート部材66を透過するので、本実施形態の構成により、検査線の種類選択の自由度を大きくすることができる。

0055

しかし、上記実施形態の変形形態に係るシート部材として、以下に記載する如く、シート部材にアルミ層を含ませたものを用いることは、勿論、可能であり、この場合、アイスクリーム内に金属片が混入していないかどうかを探知する食品検査は、たとえば、アイスクリームを包装する前にアルミを透過しない検査線を含む検査線をアイスクリームに照射したり、或いは、アイスクリームを包装した後にアルミを透過する検査線をアイスクリームに照射したりすることにより行われる。

0056

すなわち、この変形形態に係るシート部材90は、図6に示す如く、アルミ層80に印刷層78を積層したものを、接着層(ウエトラミネート層)82を間に介して紙層84に接着し、このようにして形成された積層体に切り込み88を形成した後、紙層84の露出面側全面に亘ってにポリエチレン層86を積層することにより形成される。

0057

この積層構造において、印刷層78は、包装用容器の外側に位置する層であり、一方、ポリエチレン層86は、包装用容器の内側に位置する層である。なお、このポリエチレン層86は、上記実施形態に係るシート部材66の第1,2のポリエチレン層62,64と同様に、ヒートシール層として機能するのみならず、紙層84の全面に亘ってラミネートされているので、包装用容器の内部を外部に対して密封する機能を有する。

0058

なお、上記実施形態において、第1,2の引き裂き線18,22を構成している各切り込み44,88は、夫々、基線部46と補助線部50とからなる曲線形状の切り込みとして形成しているが、この切り込み44,88の形状は、当該曲線形状に限定されるものではなく、たとえば、大略直線形状や、大略円形状や、大略楕円形状や、大略三角形状や、大略四角形状等であっても良い。

0059

また、上記実施形態において、第1,2の引き裂き線18,22を構成している切り込み44は、シート部材66、従って円錐面形成壁24、を貫通しないハーフカットとして形成されているが、たとえば、シート部材66(24)の1形成層である密封層としての第2ポリエチレン層64を省略し、第1,2の引き裂き線18,22を構成する切り込みを、シート部材66、従って円錐面形成壁24、を貫通する貫通穴、つまりミシン目、として形成することも可能である。しかし、容器内のアイスクリームを外部からより確実に密閉する観点から、第2ポリエチレン層64は、省略しないことが好ましい。

0060

また、上記実施形態において、引き裂き案内樹脂層52は、ポリエステルから形成されているが、当該ポリエステル層52に代えて、ポリプロピレンから形成されたポリプロピレン層を用いることもできる。

0061

また、上記実施形態において、第2の引き裂き線22は、ブランク20の幅方向(つまり、ブランクの20の一側縁28と他側縁42との幅方向)の一部に形成されているが、この第2の引き裂き線は、該第2の引き裂き線の終点がブランク20の他側縁42上に位置するように、ブランク20の全幅に亘って形成されても良い。この場合、第2の引き裂き線の終点は、ブランク20に対して、円錐型アイスクリーム100の円錐面上端の近傍下方に位置するように設けられる。

0062

また、上記実施形態おいて、この円錐型包装用容器の内側に収納されている食品は円錐型アイスクリームであるが、この円錐型包装用容器で包装する食品は円錐型アイスクリームに限定されることはなく、たとえば、チョコレート菓子等の他の食品であっても良いことは言うまでもない。

図面の簡単な説明

0063

図1本願発明の1実施形態に係り内側に円錐型アイスクリームが収納されている円錐型包装用容器の斜視図であって、引き裂き用タブが引っ張られて容器の円錐面形成壁が部分的に引き裂かれている状態を示す斜視図である。
図2図1の円錐型包装用容器のブランクを示す平面図である。
図3図2のブランクから形成された半完成包装用容器の斜視図である。
図4図1の円錐型包装用容器の円錐面形成壁に形成されている切り込みの一部を拡大して示す説明図である。
図5図2のブランクのV−V線断面図であり、包装用容器を構成するブランク(シート部材)の積層構造を示す説明図である。
図6図5に示した積層構造の変形形態に係る積層構造を示す図5に類似の説明図である。

--

0064

10円錐型包装用容器
12容器の下半分
14 容器の上半分
16引き裂き用タブ
18 第1の引き裂き線
20ブランク
22 第2の引き裂き線
24円錐面形成壁
26頂点
28 ブランクの一側縁
30 ブランクの外縁
32大略平面部
34 タブの一端
36 タブの他端
38 第2の引き裂き線の終点
40V形ノッチ
42 ブランクの他側縁
44切り込み
46 切り込みの基線部
48 基線部の引き裂き始点
50 切り込みの補助線部
52 引き裂き案内樹脂層としてのポリエステル層
54印刷層
56接着層(ドライラミネート層)
58紙層
60アンカーコート層
62 第1ポリエチレン層
64密封層としての第2ポリエチレン層
65基層
66シート部材
68 半完成容器
70 開口部
72 基線部の終点
74裂け目
76 裂け目の先端
78 印刷層
80アルミ層
82 接着層(ウェットラミネート層)
84 紙層
86 ポリエチレン層
88 切り込み
90 シート部材
100 円錐型アイスクリーム

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