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技術 ドラム式洗濯機

出願人 シャープ株式会社
発明者 北村進小森正憲
出願日 1999年12月20日 (21年0ヶ月経過) 出願番号 1999-360576
公開日 2001年6月26日 (19年6ヶ月経過) 公開番号 2001-170389
状態 拒絶査定
技術分野 洗濯一般
主要キーワード 運転チャート 懸架状態 釣り鐘状 接続ケース 球面対偶 ロッド受け ウエイト部材 テフロン加工
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2001年6月26日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (20)

課題

洗濯機本体を大型化することなく床面への振動伝達を軽減することのできるドラム式洗濯機を提供する。

解決手段

前面に開口した洗濯物投入口1aを有する本体外装部1と、本体外装部1内に配されるとともに洗濯物投入口1aに対向する部分に面して開口した開口部4aを有する有底筒状水槽4、洗濯物投入口1aと開口部4aとの間を通路を形成するように連結する弾性体から成るパッキン10と、水槽4内に回転自在に支持されるドラム5と、ドラム5を回転駆動する駆動機構9と、水槽4を揺動自在に懸架する懸架装置7a、7bと、水槽4の前部を支持して水槽4の前部の揺動を減衰させる前方減衰装置8aとを備え、水槽4の後部の支持を懸架装置7bにより行い、下方から支持しないようにした。

概要

背景

略水平な軸を中心に回転する横型ドラムを備えたドラム式洗濯機は、特にヨーロッパにおいて広く使用されている。ドラム式洗濯機は一般に、ドラムを低速で回転する洗い工程、すすぎ工程と、高速で回転する脱水工程から成る洗濯作業を行い、更に、乾燥工程を行うものが商品化されている。

図21〜図23は、従来のドラム式洗濯機を示しており、図21は側面断面図、図22、図23は水槽懸架状態を示す側面断面図及び正面断面図である。これらの図に示すように、本体外装部51は前面に開閉扉53で開閉される洗濯物投入口51aが設けられている。本体外装部51内には前面に開口部54aを有する水槽54が内装されている。水槽54内にはドラム55が軸部56を中心に回転自在に支持されて二重構造となっている。

本体外装部51に設けた洗濯物投入口51aの周囲と開口部54aの周囲とは、ゴム等のパッキン60で連結され、本体外装部51と水槽54の間の水漏れを防止するようになっている。また、水槽54の後方には、軸部56を回転駆動する駆動機構59が配されている。

水槽54の上部は前後各2本づつの引張りバネから成る懸架装置57、58で本体外装部51に懸架されている。水槽54の下部は下方から前後各2本づつのダンパー62、63で支持されている。これにより、水槽54が本体外装部51内に弾力的に支持される構造になっている。

洗い、すすぎ、脱水及び乾燥工程は、ドラム55を駆動機構59で回転駆動することにより実行される。この時、洗濯物遠心力により偏心して水槽54の揺動が発生する。懸架装置57、58は偏位する水槽54を所定位置復帰させる働きをして水槽54が揺動し、ダンパー62、63は水槽54の揺動を減衰させる働きをするようになっている。

概要

洗濯機本体を大型化することなく床面への振動伝達を軽減することのできるドラム式洗濯機を提供する。

前面に開口した洗濯物投入口1aを有する本体外装部1と、本体外装部1内に配されるとともに洗濯物投入口1aに対向する部分に面して開口した開口部4aを有する有底筒状の水槽4、洗濯物投入口1aと開口部4aとの間を通路を形成するように連結する弾性体から成るパッキン10と、水槽4内に回転自在に支持されるドラム5と、ドラム5を回転駆動する駆動機構9と、水槽4を揺動自在に懸架する懸架装置7a、7bと、水槽4の前部を支持して水槽4の前部の揺動を減衰させる前方減衰装置8aとを備え、水槽4の後部の支持を懸架装置7bにより行い、下方から支持しないようにした。

目的

本発明は、洗濯機本体を大型化することなく床面への振動伝達を軽減することのできるドラム式洗濯機を提供することを目的とする。

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
4件

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請求項1

前面に開口した洗濯物投入口を有する本体外装部と、前記本体外装部内に配されるとともに前記洗濯物投入口に対向する部分に面して開口した開口部を有する有底筒状水槽と、前記洗濯物投入口と前記開口部との間を通路を形成するように連結する弾性体から成るパッキンと、前記水槽内に回転自在に支持されるドラムと、前記ドラムを回転駆動する駆動機構と、前記水槽を揺動自在に懸架する懸架装置と、前記水槽の前部を支持して前記水槽の前部の揺動を減衰させる前方減衰装置とを備え、前記懸架装置により懸架される全重量を構成する揺動体の重心よりも前方を前記前方減衰装置により支持し、ドラム式洗濯機共振点振幅を減衰させるようにしたことを特徴とするドラム式洗濯機。

請求項2

前面に開口した洗濯物投入口を有する本体外装部と、前記本体外装部内に配されるとともに前記洗濯物投入口に対向する部分に面して開口した開口部を有する有底筒状の水槽と、前記洗濯物投入口と前記開口部との間を通路を形成するように連結する弾性体から成るパッキンと、前記水槽内に回転自在に支持されるドラムと、前記ドラムを回転駆動する駆動機構と、前記水槽を揺動自在に懸架する懸架装置と、前記水槽を支持して前記水槽の前部の揺動を減衰させる前方減衰装置とを備え、前記水槽は前記パッキンが取り付けられるパッキン取付部を有し、前記パッキン取付部と、前記懸架装置により懸架される全重量を構成する揺動体の重心との中点よりも前方を前記前方減衰装置により支持したことを特徴とするドラム式洗濯機。

請求項3

前面に開口した洗濯物投入口を有する本体外装部と、前記本体外装部内に配されるとともに前記洗濯物投入口に対向する部分に面して開口した開口部を有する有底筒状の水槽と、前記洗濯物投入口と前記開口部との間を通路を形成するように連結する弾性体から成るパッキンと、前記水槽内に回転自在に支持されるドラムと、前記ドラムを回転駆動する駆動機構と、前記水槽を揺動自在に懸架する懸架装置と、前記水槽の前部を支持して前記水槽の前部の揺動を減衰させる前方減衰装置とを備え、前記水槽の後部の支持を前記懸架装置のみにより行うことを特徴とするドラム式洗濯機。

請求項4

前記懸架装置は、前記水槽の後部を上方から支持して前記水槽の後部の揺動を減衰させる減衰部を有することを特徴とする請求項3に記載のドラム式洗濯機。

請求項5

前面に開口した洗濯物投入口を有する本体外装部と、前記本体外装部内に配されるとともに前記洗濯物投入口に対向する部分に面して開口した開口部を有する有底筒状の水槽と、前記洗濯物投入口と前記開口部との間を通路を形成するように連結する弾性体から成るパッキンと、前記水槽内に回転自在に支持されるドラムと、前記ドラムを回転駆動する駆動機構と、前記水槽を揺動自在に懸架する懸架装置と、前記水槽の前部を支持して前記水槽の前部の揺動を減衰させる前方減衰装置と、前記前方減衰装置よりも減衰係数が小さく前記水槽の後部を下方から支持して前記水槽の後部の揺動を減衰させる後方減衰装置とを備えたことを特徴とするドラム式洗濯機。

請求項6

前記前方減衰装置は前記水槽を下方から支持する1個のダンパーから成り、前記ダンパーを前記開口部の中心を通る鉛直線上に配したことを特徴とする請求項3〜請求項5のいずれかに記載のドラム式洗濯機。

請求項7

前記水槽の前面から見て前記前方減衰装置を前記水槽に対して回動自在に取り付けたことを特徴とする請求項3〜請求項6のいずれかに記載のドラム式洗濯機。

請求項8

前記前方減衰装置により、前記水槽の前面を支持したことを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれかに記載のドラム式洗濯機。

請求項9

前記水槽の前部に質量の大きなウエイト部材を設けたことを特徴とする請求項1〜請求項8のいずれかに記載のドラム式洗濯機。

請求項10

前記水槽は前後に分割された前水槽と後水槽とから成り、前記前水槽に前記前方減衰装置を取り付ける取付部を一体に形成したことを特徴とする請求項1〜請求項9のいずれかに記載のドラム式洗濯機。

請求項11

前記前水槽と前記後水槽の端面に、前記前水槽と前記後水槽を結合する結合部を設け、前記結合部に前記前方減衰装置の取付部を形成したことを特徴とする請求項10に記載のドラム式洗濯機。

請求項12

前記パッキンはゴム硬度35度以下のゴムまたは軟質樹脂から成ることを特徴とする請求項1〜請求項11のいずれかに記載のドラム式洗濯機。

技術分野

0001

本発明は略水平な軸を中心に回転する横型ドラムを備えたドラム式洗濯機の改良に関するものである。

背景技術

0002

略水平な軸を中心に回転する横型のドラムを備えたドラム式洗濯機は、特にヨーロッパにおいて広く使用されている。ドラム式洗濯機は一般に、ドラムを低速で回転する洗い工程、すすぎ工程と、高速で回転する脱水工程から成る洗濯作業を行い、更に、乾燥工程を行うものが商品化されている。

0003

図21図23は、従来のドラム式洗濯機を示しており、図21は側面断面図、図22図23水槽懸架状態を示す側面断面図及び正面断面図である。これらの図に示すように、本体外装部51は前面に開閉扉53で開閉される洗濯物投入口51aが設けられている。本体外装部51内には前面に開口部54aを有する水槽54が内装されている。水槽54内にはドラム55が軸部56を中心に回転自在に支持されて二重構造となっている。

0004

本体外装部51に設けた洗濯物投入口51aの周囲と開口部54aの周囲とは、ゴム等のパッキン60で連結され、本体外装部51と水槽54の間の水漏れを防止するようになっている。また、水槽54の後方には、軸部56を回転駆動する駆動機構59が配されている。

0005

水槽54の上部は前後各2本づつの引張りバネから成る懸架装置57、58で本体外装部51に懸架されている。水槽54の下部は下方から前後各2本づつのダンパー62、63で支持されている。これにより、水槽54が本体外装部51内に弾力的に支持される構造になっている。

0006

洗い、すすぎ、脱水及び乾燥工程は、ドラム55を駆動機構59で回転駆動することにより実行される。この時、洗濯物遠心力により偏心して水槽54の揺動が発生する。懸架装置57、58は偏位する水槽54を所定位置復帰させる働きをして水槽54が揺動し、ダンパー62、63は水槽54の揺動を減衰させる働きをするようになっている。

発明が解決しようとする課題

0007

上記従来のドラム式洗濯機において、懸架装置57、58とダンパー62、63は水槽54の揺動がパッキン60の撓み可能な範囲内になるようにバネ定数減衰係数が設定されている。水槽54の前後方向(開閉扉53と水槽54の距離が変化する方向)の揺動に対しては、パッキン60に蛇腹部を設けることによって該蛇腹部の伸縮により比較的大きい範囲に追従させることが可能となる。

0008

これに対し、水槽54の上下方向の揺動に対してパッキン60を追従させるためには該蛇腹部を大きくする必要があるため、本体外装部51と水槽54との間が広くなってドラム式洗濯機を大型にするという問題がある。このため、減衰係数の大きなダンパー62、63を使用して水槽54の上下方向の揺動を大幅に減衰させることにより、小さいパッキン60を使用して小型のドラム式洗濯機が得られるようになっている。

0009

しかしながら、減衰係数の大きなダンパーは振動を伝達し易くなり、ダンパー62、63を介して床面に大きな振動が伝わり住環境の悪化を招く問題が生じる。

0010

本発明は、洗濯機本体を大型化することなく床面への振動伝達を軽減することのできるドラム式洗濯機を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

0011

上記目的を達成するために本発明は、前面に開口した洗濯物投入口を有する本体外装部と、前記本体外装部内に配されるとともに前記洗濯物投入口に対向する部分に面して開口した開口部を有する有底筒状の水槽と、前記洗濯物投入口と前記開口部との間を通路を形成するように連結する弾性体から成るパッキンと、前記水槽内に回転自在に支持されるドラムと、前記ドラムを回転駆動する駆動機構と、前記水槽を揺動自在に懸架する懸架装置と、前記水槽の前部を支持して前記水槽の前部の揺動を減衰させる前方減衰装置とを備え、前記懸架装置により懸架される全重量を構成する揺動体の重心よりも前方を前記前方減衰装置により支持し、ドラム式洗濯機の共振点振幅を減衰させるようにしたことを特徴としている。

0012

この構成によると、水槽内に配されるドラム内に前面の洗濯物投入口及び開口部から洗濯物が投入される。水槽内には洗濯液注入されて駆動機構によりドラムが回転して洗濯が行われる。水槽と本体外装部との間はパッキンにより連結され、水漏れしないようになっている。ドラムの回転によって水槽は懸架装置により元の位置に復帰するように揺動する。前方減衰装置は、懸架装置により懸架される全重量を構成する水槽、ドラム、駆動機構等から成る揺動体の重心よりも前方を支持し、水槽の揺動を減衰してドラム式洗濯機の共振点の振幅を減衰させる。

0013

また本発明は、前面に開口した洗濯物投入口を有する本体外装部と、前記本体外装部内に配されるとともに前記洗濯物投入口に対向する部分に面して開口した開口部を有する有底筒状の水槽と、前記洗濯物投入口と前記開口部との間を通路を形成するように連結する弾性体から成るパッキンと、前記水槽内に回転自在に支持されるドラムと、前記ドラムを回転駆動する駆動機構と、前記水槽を揺動自在に懸架する懸架装置と、前記水槽を支持して前記水槽の前部の揺動を減衰させる前方減衰装置とを備え、前記水槽は前記パッキンが取り付けられるパッキン取付部を有し、前記パッキン取付部と、前記懸架装置により懸架される全重量を構成する揺動体の重心との中点よりも前方を前記前方減衰装置により支持したことを特徴としている。

0014

この構成によると、水槽は、前記前方減衰装置により支持される部分を支点に上下方向に揺動し、水槽、ドラム、駆動機構等から成る揺動体の重心位置の揺動よりもパッキンが取り付けられるパッキン取付部の揺動の方が小さくなる。

0015

また本発明は、前面に開口した洗濯物投入口を有する本体外装部と、前記本体外装部内に配されるとともに前記洗濯物投入口に対向する部分に面して開口した開口部を有する有底筒状の水槽と、前記洗濯物投入口と前記開口部との間を通路を形成するように連結する弾性体から成るパッキンと、前記水槽内に回転自在に支持されるドラムと、前記ドラムを回転駆動する駆動機構と、前記水槽を揺動自在に懸架する懸架装置と、前記水槽の前部を支持して前記水槽の前部の揺動を減衰させる前方減衰装置とを備え、前記水槽の後部の支持を前記懸架装置のみにより行うことを特徴としている。

0016

この構成によると、ドラムの回転によって水槽の前部及び後部は懸架装置により元の位置に復帰するように揺動する。前方減衰装置は、水槽の前部を支持して水槽の前部の揺動を減衰させる。水槽の後部には、別途下方より支持する減衰機構を設けていないため、水槽の後部の揺動による振動は下方に直接に伝達されることがない。

0017

また本発明は、上記構成のドラム式洗濯機において、前記懸架装置は、前記水槽の後部を上方から支持して前記水槽の後部の揺動を減衰させる減衰部を有することを特徴としている。この構成によると、前方減衰装置は、水槽の前部を支持して水槽の前部の揺動を減衰させる。水槽の後部の揺動は懸架装置の減衰部により減衰され、減衰に伴う振動は懸架装置及び本体外装部を介して床面に伝達され、この振動は一部外装に吸収されて床への振動伝達が緩和される。

0018

また本発明は、前面に開口した洗濯物投入口を有する本体外装部と、前記本体外装部内に配されるとともに前記洗濯物投入口に対向する部分に面して開口した開口部を有する有底筒状の水槽と、前記洗濯物投入口と前記開口部との間を通路を形成するように連結する弾性体から成るパッキンと、前記水槽内に回転自在に支持されるドラムと、前記ドラムを回転駆動する駆動機構と、前記水槽を揺動自在に懸架する懸架装置と、前記水槽の前部を支持して前記水槽の前部の揺動を減衰させる前方減衰装置と、前記前方減衰装置よりも減衰係数が小さく前記水槽の後部を下方から支持して前記水槽の後部の揺動を減衰させる後方減衰装置とを備えたことを特徴としている。

0019

この構成によると、前方減衰装置は、水槽の前部を支持して水槽の前部の揺動を減衰させる。水槽の後部の揺動は減衰係数の小さい後方減衰装置により前部より緩やかに減衰され、床への振動伝達が緩和される。

0020

また本発明は、上記各構成のドラム式洗濯機において、前記前方減衰装置は前記水槽を下方から支持する1個のダンパーから成り、前記ダンパーを前記開口部の中心を通る鉛直線上に配したことを特徴としている。

0021

また本発明は、上記各構成のドラム式洗濯機において、前記水槽の前面から見て前記前方減衰装置を前記水槽に対して回動自在に取り付けたことを特徴としている。この構成によると、前方減衰装置により水槽の左右方向の揺動が規制されずパッキンは左右方向に自由に揺動する。

0022

また本発明は、上記各構成のドラム式洗濯機において、前記前方減衰装置により、前記水槽の前面を支持したことを特徴としている。

0023

また本発明は、上記各構成のドラム式洗濯機において、前記水槽の前部に質量の大きなウエイト部材を設けたことを特徴としている。この構成によると、水槽の前部の重量が増加して振動を小さくすることができ、振動の発生を軽減することができる。

0024

また本発明は、上記各構成のドラム式洗濯機において、前記水槽は前後に分割された前水槽と後水槽とから成り、前記前水槽に前記前方減衰装置を取り付ける取付部を一体に形成したことを特徴としている。

0025

また本発明は、上記構成のドラム式洗濯機において、前記前水槽と前記後水槽の端面に、前記前水槽と前記後水槽を結合する結合部を設け、前記結合部に前記前方減衰装置の取付部を形成したことを特徴としている。

0026

また本発明は、上記各構成のドラム式洗濯機において、前記パッキンはゴム硬度35度以下のゴムまたは軟質樹脂から成ることを特徴としている。

発明を実施するための最良の形態

0027

本発明の実施形態を図面を参照して説明する。図1は、本発明の第1実施形態のドラム式洗濯機の外観斜視図である。ドラム式洗濯機の外壁を形成する本体外装部1は前面が開閉扉3で開閉できるようになっている。本体外装部1の前面上部には操作キーや表示部を備えた操作パネル11が設けられている。

0028

図2にドラム式洗濯機の側面断面図を示すと、本体外装部1内には前面に開口部4aを有する有底筒状の水槽4が配される。詳細は後述するが、水槽4は図6図8に示すように、本体外装部1内に第1懸架装置7a及び第2懸架装置7bで弾力的に支持されている。また、ダンパー8により水槽4の揺動を減衰するようになっている。

0029

水槽4内にはドラム5が配されている。ドラム5は軸部5eに固定されており、モータケース9aを介して水槽4と一体化されるベアリング6に軸部5eが支持されて、回転自在になっている。軸部5eにはロータ9bが固着され、モータケース9a内にはステータ9cが固定されている。これらにより、ドラム5を駆動する駆動機構9が構成されている。

0030

ドラム5の周壁全体には小孔5aが設けられている。小孔5aは洗濯時に水槽4とドラム5との間を洗濯水が流出入できるようにしている。ドラム5の内壁面にはバッフル5bが突出して設けられ、ドラム5の回転により洗濯物を引っかけて持上げ、洗濯液中に落下させることにより洗浄が行われるようになっている。

0031

ドラム5の前面の開口部5cの外周縁には流体バランサー5dが設けられている。流体バランサー5dは塩水等の流体封入されており、ドラム5の回転時に該流体が移動して洗濯物及び洗濯液の片寄りによる重心移動を打消すようになっている。流体バランサー5dはドラム5の内周縁に設けてもよい。

0032

ドラム5の回転軸心y−yは、水平軸に対して角度θだけドラム5の奥が下がるように傾斜されている。これにより、使用者がドラム式洗濯機の前面側に立って操作する際に見下ろしてドラム5の奥まで見通しが良くなるようにしている。

0033

洗濯物投入口1aと水槽4の開口部4aの周縁にはゴムや軟質樹脂等の弾性体からなるパッキン10が通路を形成するように取り付けられている。パッキン10は開閉扉3を閉じたときに内周縁10aが開閉扉3の周縁に密着する構造となっている。これにより、洗濯動作中の防水を行うようになっている。また、パッキン10には蛇腹などが設けられ、水槽4の揺動に応じて撓みを生じて追従するようになっている。

0034

本体外装部1内の上部には水道管に接続された給水パイプ12が配されている。給水パイプ12の途中に設けた給水弁13を開放すると、洗剤ケース14を介してドアパッキン10に取り付けられた給水ノズル15から水槽4内に給水されるようになっている。

0035

水槽4の底面より導出された排水ダクト16は、管路途中に糸屑フイルタ17aを内設した接続ケース17及び排水ポンプ18を備えており、水槽4からの洗濯液を本体外装部1の外部に排水する構成となっている。糸屑フイルタ17aは、例えば、樹脂格子状に形成したり或いは、目の細かい繊維を袋状に形成して構成され、洗濯液中の糸屑等を集積するようになっている。そして、糸屑フイルタ17aは接続ケース17内に着脱自在に装着され、本体外装部1の前面下部から取り外すことができる。

0036

接続ケース17の上部にはエアートラップ22から導圧パイプ21を介して水位センサー23が設けられている。水位センサー23は、エアートラップ22内の圧力変化に応じて磁性体をコイル内で移動させる。その結果生じるコイルのインダクタンス変化発振周波数の変化として検出し、水槽4内の水位を検知するようになっている。

0037

ドラム式洗濯機の図2と異なる側面断面を図3に示すと、接続ケース17の出口側には排水ダクト16bから分岐する循環ダクト19が設けられている。循環ダクト19は水槽4の開口部4aに臨むようにパッキン10に接続されており、経路途中に循環ポンプ20を備えている。

0038

そして、排水ポンプ18を停止して循環ポンプ20を駆動させると、水槽4、排水ダクト16a、接続ケース17、排水ダクト16b、循環ポンプ20及び循環ダクト19を通って水槽4に至る循環経路が形成される。これにより、水槽4内の洗濯液を循環経路を通して循環させ、該循環経路を通過させる間に洗濯液内の洗剤を充分溶解させるとともに、糸屑フイルター17aで糸屑等を除去する。従って、洗濯物に対する糸屑の再付着を防止することができる。

0039

更に異なる側面断面を図4に示すと、水槽4の上方には送風ファン25とヒータ26から構成された洗濯物を乾燥するための乾燥ユニット24が設けられている。乾燥ユニット24は水槽4の開口部4aに臨む吹出し口4bと下部に設けられた循環口4cとを連結する冷却ダクト27の経路途中に配されている。また、冷却ダクト27内には図示しない冷却手段が備えられている。

0040

上記のような構成において、ドラム式洗濯機の動作を制御する制御装置2が操作パネル11の裏面に配され、図5に示す運転チャートを実行するようになっている。洗濯動作を図5を参照して以下に説明する。洗濯物投入口1aより洗濯物を投入して開閉扉3を閉じると、開閉扉3の周縁にパッキン10の内周縁10aが密着して水槽4が封止される。そして、洗剤ケース14に洗剤を入れ、操作パネル11を操作すると制御装置2からの指令により洗濯動作が開始される。

0041

まず、「洗い工程」の給水動作では、開閉扉3がロックされるとともに給水弁13が開成する。給水弁13の開成に基づいて水道水は途中で洗剤ケース14を経由して給水ノズル15から洗剤とともに水槽4とドラム5内に流れ込む。そして、水槽4内の水位が所定水位に達すると、水位センサー23が検知して給水弁13が閉じられ、駆動機構9を駆動してドラム5を洗いチャートにより回転制御して所定時間だけ洗い動作が行われる。

0042

ドラム5の回転は、洗い、すすぎ、脱水及び乾燥工程、或いは洗濯物の種類に応じた回転速度、更には反転時間や反転周期等を変えた回転チャートが設定されており、使用者による選択或いは自動的に選択されるようにプログラムされている。

0043

そして、「洗い工程」が終了すると、すすぎ脱水動作攪拌すすぎ動作を交互に複数回繰返して成る「すすぎ工程」に移行する。「すすぎ工程」では、まず、排水ポンプ18が作動して、洗濯液を排水ダクト16、接続ケース17を介して本体外装部1の外部に排水する排水動作が行われる。排水動作が終了すると、ドラム5は第1の脱水チャートで回転して、すすぎ脱水動作が行われる。洗濯物の洗濯液は脱水回転による遠心力でドラム5の全周壁に設けた小孔5aを通じて水槽4の内壁吐出される。該内壁を伝って水槽4内の下部に流下した洗濯液は排水ダクト16より外部に排水される。

0044

このすすぎ脱水動作中に、給水弁13を開いて給水ノズル15から水槽4内に水道水を噴射してもよい。このようにすると、水道水は遠心力により洗濯物を透過して、洗濯物に残った洗剤を効率良く除去することができる。第1の脱水チャートは、ドラム回転を途中で休止したり、回転速度を変えたりして洗剤を多く含んだ洗濯液の脱水に適したチャートになっている。

0045

すすぎ脱水動作が終了すると、給水動作が行われ、排水ポンプ18を停止して給水弁13を再度開く。給水弁13の開成に伴って水槽4内の水位が所定水位になると給水弁13が閉じられ、駆動機構9の駆動によりドラム5がすすぎチャートで回転し、攪拌すすぎ動作が実行される。

0046

この攪拌すすぎ動作中に、柔軟仕上剤収納箱(図示せず)及びこれに連通するすすぎ給水経路を別途設け、このすすぎ給水経路から柔軟仕上剤とともに給水するようにしてもよい。また、洗い動作あるいは攪拌すすぎ動作中に循環ポンプ20を駆動して水槽4内の洗濯液を循環させてもよい。

0047

以上のすすぎ脱水動作と攪拌すすぎ動作とを数回繰返してすすぎ工程が終了すると、プログラムが脱水工程に切り替わる。脱水工程ではまず、給水弁13を閉じるとともに排水ポンプ18を作動させて洗濯液を外部に排水する排水動作が行われる。

0048

そして、ドラム5を第2の脱水チャートで回転させて仕上げ脱水動作が行われる。仕上げ脱水動作では、洗濯液を脱水回転による遠心力でドラム5の全周壁に設けた小孔5aを通じて水槽4の内壁へ吐出させる。その後、洗濯液が水槽4の内壁を下部に流下し、排水ダクト16より外部に排水される。

0049

脱水工程が終了すると、ドラム5を乾燥チャートで回転するとともに送風ファン25及びヒータ26を駆動して乾燥工程を実行する。ドラム5内の空気はドラム5の小孔5a、水槽4の循環口4c、冷却ダクト27を経て送風ファン25、ヒータ26を通り、吹出し口4bよりドラム5内へ循環する。

0050

ドラム5内の洗濯物の水分を吸収した空気は、送風ファン25により冷却ダクト27内に吸引される。該空気は冷却ダクト27を通過中に該冷却ダクト27に設けた冷却手段(不図示)で冷却されることにより降温される。その結果、冷却ダクト27内の空気は水分の結露により除湿され、湿度の低い空気となってヒータ26に至る。

0051

ヒータ26で加熱された空気は温風となって吹出し口4bより水槽4内に吹き込まれ、再び洗濯物と接触して水分を吸収する。再度循環口4aから冷却ダクト27内に吸引されて同様に冷却器で冷却され除湿される。この動作を繰り返すことにより、乾燥工程が実行される。

0052

そして、ドラム5内の湿度や温度を湿度センサー或いは温度センサー(不図示)で検知し、所定値になると乾燥工程を終了する。この乾燥工程において除湿により凝縮された水分は、冷却ダクト27内を下降して循環口4cから排水ダクト16を介して外部に排水される。

0053

以上のように、操作パネル11からの入力に基づいて、制御装置2が設定された条件に従って洗い、すすぎ、脱水、乾燥の各工程が連続或いは単独で実行される。

0054

図6図8はそれぞれ本実施形態のドラム式洗濯機の水槽4の懸架状態を示す側面図、正面図及び背面図である。水槽4は開口部4aを有する前水槽41と、駆動機構9が取り付けられる後水槽42に分割して樹脂成形により形成されている。これにより、簡単に水槽4を形成することができるようになっている。前水槽41と後水槽42は、後述する揺動体100の重心W1とパッキン10を取り付けるパッキン取付部4dとの中点よりも前方で分割するのが好ましい。前水槽41との接合部の詳細を図9に示すと、前水槽41と後水槽42の端面には、胴部41a、42aから径方向に鍔状に突出した結合部41b、42bが形成されている。

0055

結合部42bにはゴムや樹脂等の弾性体から成るシール部材44が嵌設され、結合部41bには突部41cが設けられている。前水槽41と後水槽42の結合部41b、42bをネジ45で締結することによりシール部材44が突部41cに押圧され、水漏れが防止されるようになっている。

0056

図7図8に示すように、本体外装部1の内壁には水槽4の前方上部にアングル29aが取り付けられ、本体外装部1の背壁には上部にアングル29bが取付けられている。水槽4の前面及び背面にはアングル30a、30bが固着されている。そして、アングル29aとアングル30aに引張りバネから成る第1懸架装置7aを掛着して、水槽4の前部は第1懸架装置7aにより左右の2箇所を懸架されている。

0057

同様に、アングル29bとアングル30bに引張りバネから成る第2懸架装置7bを掛着して、水槽4の後部は第2懸架装置7bにより左右の2箇所を懸架されている。水槽4、ドラム5、駆動装置9等は一体となって第1、第2懸架装置7a、7bに懸架され、ドラム5の回転により一体に揺動する揺動体100を構成している。アングル30a、30bは水槽4と一体に成形してもよい。

0058

また、第1、第2懸架装置7a、7bは、鉛直方向に対してそれぞれ角度θ1、θ2だけ左右対称に傾斜して取り付けられている。これにより、揺動体(水槽4、ドラム5、駆動機構9等)を左右方向の揺動に対して求芯させることができる。

0059

水槽4はダンパー8(8a、8b)により本体外装部1の底部に支持されている。前水槽41には左右の2箇所にダンパー8a(前方減衰装置)が取り付けられ、水槽4の前方を下方から支持するようになっている。後水槽42には左右の2箇所にダンパー8b(後方減衰装置)が取り付けられ、水槽4の後方を下方から支持するようになっている。

0060

本体外装部1の背壁には、揺動体100の最後部に対峙する部分にフェルトやゴム等から成る緩衝材105が固着されている。これにより、水槽4(揺動体100)が前後方向に揺動した際に、水槽4と本体外装部1の背壁との衝突による騒音の発生を防止している。また、水槽4の前面下部及び後方下部には金属から成る大きな質量を有するウエイト101、102が取り付けられている。

0061

図10はダンパー8を示す断面図である。ダンパー8は、シリンダー82の内壁に抵抗を有して摺動するピストン83を有している。ピストン83は、ロッド81の下端に取り付けられ、水槽4の揺動に応じて上下に移動するようになっている。

0062

ロッド81の上端には中空フック部81aが形成され、フック部81aの内周にゴムや樹脂等の弾性体から成るブッシュ85が埋込まれている。プッシュ85の内側には、硬質樹脂や金属から成るスリーブ84が設けられている。同様に、シリンダー82の下端にはフック部82aが形成され、ブッシュ85及びスリーブ84が設けられている。

0063

ピストン83はゴムや樹脂等の弾性体から成る単数または複数のシール体83aが周囲に設けられている。シール体83aはシリンダー83の内壁に抵抗を有して摺動可能になっており、この摺動時の抵抗によりロッド81の上下方向の揺動を減衰できるようになっている。摺動するピストン83の摺動抵抗可変することにより、減衰係数の異なるダンパーを自由に作成することが可能である。

0064

また、ピストン83の下方のシリンダー室82bに空気や油等の液体を封入してシリンダー82を密閉してもよい。このようにすると、封入された流体がロッド81の上下方向の揺動に伴って圧縮膨張され、揺動を減衰させることが可能となる。この時、ピストン83の上方のシリンダー室82cとの間を連通する孔部(不図示)を設け、封入される流体の移動抵抗により、減衰係数の異なるダンパーを自由に作成することが可能である。

0065

前述の図9に示すように、ロッド81のフック部81aはスリーブ84にボルト86が挿通され、前水槽41の胴部41aから突出して一体に設けられた取付部46に固定されている。シリンダー82のフック部82aはスリーブ84にボルト87が挿通され、本体外装部1の底壁1aから突出して一体に設けられた取付部47にナット88により固定されている。これにより、ダンパー8aによって水槽4の前部は本体外装部1に連結支持されている。ダンパー8aの取り付け姿勢は、上下を逆にしても良い。また取付部47を底壁1aとは別体にして底壁1aに固定してもよい。同様の構成により、水槽4の後部はダンパー8bによって本体外装部1に連結支持されている。

0066

ボルト86、87の軸部は、スリーブ84の幅Dよりも長い段部86a、87aを有している。これにより、スリーブ84は断部86a、87aを自在に回動できるようになっている。従って、ダンパー8a、8bは水槽4の左右方向(紙面に垂直な方向)の揺動に対して追従して揺動するようになっている。

0067

また、ボルト86、87の座面86b、87b及び取付部46、47の座面46a、47aの直径はブッシュ85の外径よりも小さくなるように形成されている。これにより、水槽4の前後方向(矢印B方向)の揺動をブッシュ85の弾性力により吸収して揺動を減衰できるようになっている。

0068

上記の懸架方法によると、脱水工程等でドラム5が回転すると、懸架装置7a、7bが伸縮して水槽4が揺動する。水槽4はパッキン10で本体外装部1と連結されており、水槽4の揺動はパッキン10を伸縮させる。水槽4が本体外装部1内で自由に揺動する場合は床へ振動が伝達されないが、パッキン10には弾性限界及び床への振動伝達から見た許容範囲があり、パッキン10の弾性変形の範囲内に水槽4の揺動量を制限する必要があるためダンパー8a、8bにより揺動が減衰される。これにより、パッキン10の破損及び劣化を防止することができる。

0069

そして、本実施形態では、ダンパー8aにより水槽4の前部を支持するとともに、ダンパー8bにより水槽4の後部を支持し、ダンパー8bの減衰係数はダンパー8aの減衰係数よりも小さくなっている。従って、パッキン10の近傍の水槽4の前部ではダンパー8aにより水槽4の揺動を減衰してパッキン10の弾性変形を抑制し、パッキン10から離れた水槽4の後部では水槽4をできるだけ揺動させて床への振動伝達を緩和することができるようになっている。

0070

前述の図6に示すように、揺動体100は、水槽4及びドラム5の底部の重量、駆動装置9の重量、傾斜した水槽4の底部に溜る洗濯液の重量等により重心W1が水槽4の後方に存在する。ダンパー8aは重心W1の揺動に対して略支点として働くため、できるだけパッキン10に近い位置を支持する方がパッキン10の揺動が小さくなる。

0071

このため、ダンパー8aによって少なくとも重心W1よりも前方を支持することが望ましい。更に、同図に示すように、揺動体100の重心W1を通る鉛直線と回転軸心y−yとの交点をW1’とすると、揺動体100にパッキン10が取り付けられるパッキン取付部4dの位置W2と、点W1’との中点W3よりも前方をダンパー8aにより支持すると、重心W1の揺動よりもパッキン10の揺動が小さくなる。従って、減衰係数の大きなダンパー8aにより伝達される振動が低減され、特に、本体外装部1の共振点での振動低減を図ることができる。

0072

また、揺動体100(水槽4、ドラム5、駆動機構9等)は前述したように、第1、第2懸架装置7a、7bを角度θ1、θ2だけ傾斜して配することによる求心機能を有しているので、ダンパー等の減衰装置によって左右方向の揺動の減衰を行わなくてもパッキン10が破損することはない。このため、水槽4に対して前面から見て回動自在にダンパー8a、8bを取り付けることにより、左右方向の揺動の減衰を行わず、振動の伝達を低減するようになっている。

0073

パッキン10は、硬度が大きいと水槽4の揺動が制限されるため、振動が大きくなる。このため、パッキン10の硬度は小さい方がよく、ゴム硬度を35度以下にすると、パッキン10による影響を低減でき、ダンパー8aの減衰係数に応じた振動となる。従って、パッキン10はゴム硬度が35度以下のゴムまたは樹脂から形成するのが望ましい。

0074

また、本実施形態は、重心W1の下部にウエイト102を設けているので、ドラム5内で回転する重量に対して揺動体の総重量が大きくなり、揺動量が小さくなっている。これにより制振機能が向上して床面への振動伝達を低減することができる。そして、ウエイト101がパッキン10の近傍に取り付けられるため、この部分の加速度を減衰させ、ダンパー8aによる振動伝達をより低減することができる。

0075

図11図12に示すように、ウエイト101にダンパー8aを取り付けてもよい。このようにすると、ダンパー8aが金属から成るウエイト101に取り付けられるので、前後に揺動する水槽4とダンパー8aとの取り付けの信頼性を向上させることができる。

0076

図13に示すように、前水槽41と後水槽42との結合部41a、42aにウエイト101及びダンパー8aを取り付けてもよい。このようにすると、前水槽41と後水槽42の結合と、ウエイト101の取付けとを共通のネジ45により同時に行うことができ、部品点数削減及び工数削減を図ることができる。

0077

図14に示すように、ダンパー8aは水槽4の前面に取り付けてもよい。このようにすると、ダンパー8aをよりパッキン10に近づけて取り付けることができるとともに、正面から組立てを行うことができるので作業効率が向上する。

0078

また、ダンパー8a、8bの取付けは、段部86a、87a(図9参照)を有するネジ86、87に限られず、図15(a)に示すように、ピン71と抜け止め72により行ってもよい。更に、図15(b)に示すように、径方向に弾性変形可能な抜け止め部73aを有するピン73で固定してもよく、図15(c)に示すように取付部47に段部74を一体に形成し、ネジ75で固定してもよい。

0079

次に、図16図18はそれぞれ第2実施形態のドラム式洗濯機の水槽4の懸架状態を示す側面図、正面図及び背面図である。図1図8の第1実施形態と同一の部分には同一の符号を付している。本実施形態のドラム式洗濯機は、1個のダンパー8aにより水槽4の前部中央を支持し、水槽4の後部にはダンパーを配していない構成である。その他の構成は第1実施形態と同一である。

0080

本実施形態によると、パッキン10近傍の水槽4の前部の揺動がダンパー8aにより減衰されてパッキン10の弾性変形が抑制される。パッキン10から離れた水槽4の後部は自由に揺動するため、第1実施形態よりも更に床への振動伝達を低減することができる。

0081

また、ダンパー8aは、伸縮方向が床面に垂直(鉛直方向)に設置されているので、更に効率よく水槽4の上下の揺動を減衰させることができる。そして、部品点数を削減してコスト削減が図られるとともに、水槽4の後方下部に回路等の装置を配置してドラム式洗濯機の小型化を図ることができる。

0082

次に、図19は第3実施形態のドラム式洗濯機の水槽4の懸架状態を示す側面図である。図16図18の第2実施形態と同一の部分には同一の符号を付している。本実施形態のドラム式洗濯機は、水槽4の後方を懸架する第2懸架装置7cに揺動を減衰する減衰部を設けている。その他の構成は第2実施形態と同一である。

0083

本実施形態の第2懸架装置7cの詳細を図20に示すと、水槽4を懸架するロッド33の下端外周に配される圧縮バネ71は、ロッド33の下端に固定して設けたバネ受け34と、水槽4の外壁に設けたアングル35に嵌合される水槽受け36との間に縮設されている。水槽4とアングル35とは一体に形成してもよい。

0084

ロッド33は、上端を本体外装部1の上部内壁に固定されたアングル31に非金属ロッド受け32を介して吊り下げられるとともに下端を前記アングル35及び水槽受け36を貫通して配設されたもので、上記のように下端にバネ受け34が固定されている。

0085

これらの圧縮バネ71、ロッド33、バネ受け34及び水槽受け36により第2懸架装置7cを構成している。上記非金属で形成されたロッド受け32と水槽受け36は共にアングル31、35と球面対偶の状態で嵌合しており、ロッド33を前後左右に自由に揺動できるように支持している。

0086

第2懸架装置7cの水槽受け36は、圧縮バネ71を覆うように下端を開口した釣り鐘状のスリーブ部36aを有している。圧縮バネ71の下端を受けるバネ受け34の外周の摺動部34aは外径をスリーブ部36aの内径に略等しくし、両者を嵌め合わせてスリーブ部36a内に密封空気室37を形成している。この構成により、水槽4が上下動すると、スリーブ部36aが摺動部34aの外径に沿って上下動する。

0087

また、スリーブ部36aの内面と摺動部34aの外面には、潤滑剤塗布テフロン加工等の保護がなされて摺動性を向上させている。そして、水槽4の上下動に伴い密封空気室37bの空気が圧縮、膨張する。従って、スリーブ部36aと摺動部34aにより水槽4の揺動を減衰させる減衰部が構成され、第2懸架装置7cにダンパー機能が付加されている。

0088

水槽4の後方を懸架する第2懸架装置7cがダンパー機能を有することで、ダンパー8aを水槽4の軸方向の前方に配している。このように、上から見てドラム5の回転軸心y−yに対して対称となるようにダンパー機能が設けられているので、揺動体100の振動をバランス良く減衰することができるようになっている。

0089

本実施形態によると、第1、第2実施形態と同様に、パッキン10近傍の水槽4の前部の揺動がダンパー8aにより減衰されてパッキン10の弾性変形が抑制される。そして、パッキン10から離れた水槽4の後部は第2懸架装置7cのダンパー機能により揺動が減衰される。

0090

水槽4の後方は第2懸架装置7cにより上方から支持されるため、揺動の減衰に伴う振動は床へ直接伝達されず本体外装部1を伝って床面に伝達する。従って、振動の一部が本体外装部1に吸収されて床への振動伝達を緩和することができる。尚、ダンパー8aは、伸縮方向が床面に垂直(鉛直方向)に設置されているので、更に効率よく水槽4の上下の揺動を減衰することができる。

発明の効果

0091

本発明によると、前方減衰装置により揺動体の重心より前方を支持することにより、パッキンの破損を防止するとともにドラム式洗濯機の共振点の振幅を減衰して床面への振動伝達を低減することができる。また、パッキンを取りつける水槽のパッキン取付部と揺動体の重心との中点より前方を減衰装置により支持することで、パッキン部分の揺動が小さくなり、床面への振動伝達をより低減することができる。

0092

また本発明によると、水槽の前部を前方減衰装置により支持し、水槽の後部を下方から支持しないことにより、パッキン近傍の水槽の前部の揺動が前方減衰装置により減衰されてパッキンの弾性変形が抑制される。パッキンから離れた水槽の後部は自由に揺動するため、床への振動伝達を低減することができる。また、水槽の後部を、減衰部を有する懸架装置によって水槽を上方から支持することにより、揺動の減衰に伴う振動は床へ直接伝達されず本体外装部を伝って床面に伝達する。従って、床への振動伝達を緩和することができる。前方減衰装置を水槽の前面に取り付けるとよりパッキンに近づけることができ、より振動を低減することができるとともに、組立て作業を行いやすくなる。

0093

また本発明によると、水槽の前部を支持する前方減衰装置よりも減衰係数の小さい後方減衰装置により水槽の後部を下方から支持しているので、パッキン近傍の水槽前部では前方減衰装置により水槽の揺動を減衰してパッキンの弾性変形を抑制し、パッキンの破損を防止することができる。パッキンから離れた水槽後部は後方減衰装置の減衰係数が前方減衰装置よりも小さいため前部よりも揺動し、床への振動伝達を緩和することができる。

0094

また本発明によると、前方減衰装置を1個のダンパーから構成することにより部品点数を削減してコスト削減が図られ、鉛直線上に設置することで、更に効率よく水槽の上下の揺動を減衰させることができる。

0095

また本発明によると、略左右対称に配される揺動体は水槽を左右方向に自由に揺動させても揺動は懸架装置の求心機能が作用して揺動量を抑え、パッキンを破損させることがないため、前方減衰装置を前面から見て水槽に対して回転自在に取りつけて水槽を左右方向に自由に揺動させ、振動伝達を低減することができる。

0096

また本発明によると、質量の大きな金属製のウエイトをパッキンの近傍に取り付けることにより、この部分の加速度を減衰させ、前方減衰装置による振動伝達をより低減することができる。

0097

また本発明によると、水槽を前部と後部に分割して前水槽と後水槽とから構成し、前方減衰装置の取付部を一体に形成することにより水槽の組立て及び前方減衰装置の取付けを簡単に行うことができる。また、取付部に金属製のウエイトを設けて前方減衰装置を取りつけることで、取付けの信頼性を向上させることができる。更に、前水槽と後水槽との結合部に取付部を設けるとより簡単に組立て可能となる。

0098

また本発明によると、パッキンをゴム硬度35度以下のゴムまたは樹脂から形成することにより、パッキンの揺動の制限を緩和し、振動を低減することができる。

図面の簡単な説明

0099

図1本発明の第1実施形態のドラム式洗濯機を示す斜視図である。
図2本発明の第1実施形態のドラム式洗濯機を示す側面断面図である。
図3本発明の第1実施形態のドラム式洗濯機の他の切断面の側面断面図である。
図4本発明の第1実施形態のドラム式洗濯機の更に他の切断面の側面断面図である。
図5本発明の第1実施形態のドラム式洗濯機の洗濯動作を示すチャート図である。
図6本発明の第1実施形態のドラム式洗濯機の懸架状態を示す側面図である。
図7本発明の第1実施形態のドラム式洗濯機の懸架状態を示す正面図である。
図8本発明の第1実施形態のドラム式洗濯機の懸架状態を示す背面図である。
図9本発明の第1実施形態のドラム式洗濯機のダンパーの取付け状態を示す要部詳細図である。
図10本発明の第1実施形態のドラム式洗濯機のダンパーを示す側面図である。
図11本発明の第1実施形態のドラム式洗濯機のダンパーの他の取付け状態を示す要部詳細図である。
図12本発明の第1実施形態のドラム式洗濯機のダンパーの更に他の取付け状態を示す要部詳細図である。
図13本発明の第1実施形態のドラム式洗濯機のダンパーの更に他の取付け状態を示す要部詳細図である。
図14本発明の第1実施形態のドラム式洗濯機のダンパーの更に他の取付け状態を示す要部詳細図である。
図15本発明の第1実施形態のドラム式洗濯機のダンパーの他の支持を示す要部詳細図である。
図16本発明の第2実施形態のドラム式洗濯機の懸架状態を示す側面図である。
図17本発明の第2実施形態のドラム式洗濯機の懸架状態を示す正面図である。
図18本発明の第2実施形態のドラム式洗濯機の懸架状態を示す背面図である。
図19本発明の第3実施形態のドラム式洗濯機の懸架状態を示す側面図である。
図20本発明の第3実施形態のドラム式洗濯機の水槽後方を支持する懸架装置を示す図である。
図21従来のドラム式洗濯機を示す側面断面図である。
図22従来のドラム式洗濯機の懸架状態を示す側面図である。
図23従来のドラム式洗濯機の懸架状態を示す正面図である。

--

0100

1、51本体外装部
2制御装置
3、53開閉扉
4、54水槽
5、55ドラム
7a 第1懸架装置
7b、7c 第2懸架装置
8a、8b、62、63ダンパー
9、59駆動機構
10、60パッキン
12給水パイプ
13給水弁
16排水ダクト
17接続ケース
18排水ポンプ
20循環ポンプ
23水位センサー
24乾燥ユニット
25送風ファン
26ヒータ
27冷却ダクト
29a、29B、30a、30b、35アングル
33ロッド
34バネ受け
37密封空気室
41 前水槽
42 後水槽
46、47取付部
57、58 懸架装置
71圧縮バネ
81 ロッド
82シリンダー
83ピストン
100揺動体
101、102 ウエイト

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