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技術 玉縁縫いミシン

出願人 JUKI株式会社
発明者 岡村昌彦田中正彦北田賢治平澤裕
出願日 1999年12月20日 (20年3ヶ月経過) 出願番号 1999-360726
公開日 2001年6月26日 (18年9ヶ月経過) 公開番号 2001-170379
状態 特許登録済
技術分野 ミシン・縫製
主要キーワード 設計コンセプト ポケット口 準備完了状態 絵表示 縫い目ピッチ 飾り縫い データ入力モード 絵記号
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2001年6月26日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (10)

課題

空送り時に、玉縁布の種類にかかわらず玉縁布を針下の縫製位置へ何ら問題なく確実に移動することのできる玉縁縫いミシンを提供すること。

解決手段

布送りモータ6が回転速度を制御可能な制御モータであり、制御手段15は、布押え部5の移動速度を制御するため布送りモータ6の回転速度を制御するとともに、布押え部5の少なくとも空送り時の空送り速度を変更可能に構成されていることを特徴としている。

概要

背景

一般に、スラックスジャケット作業服などのポケット口や、ジャンパー布団カバーなどのジッパー取付口などには玉縁(割玉)と称される飾り縫いが施されている。このような玉縁は、玉縁縫いミシンにより形成されるようになっている。

従来の一般的な玉縁縫いミシンについて本発明の玉縁縫いミシンを用いて説明する。

従来の玉縁縫いミシンは、図1ないし図3に示すように、2本の針Nを有する2本針ミシン2と、布送り装置3と、玉縁布折り重ね装置4とを有している。

前記布送り装置3は、先端部に被縫布W上に玉縁布Kを重ね合わせた状態で保持する一対の布押え部5を具備しており、これらの布押え部5は、布送りモータ6の駆動力をもって、縫製テーブルT上を、少なくとも両布W,Kをセットするセット位置P1から両布W,Kに縫製を施す縫製位置P2まで、詳しくは、縫製テーブルT上の2本針ミシン2の針下に位置する縫製位置P2を挟んで、図1に想像線にて示すように、図1に矢印Yにて示す縫製方向の上流側に位置するセット位置P1から図1に実線にて示す縫製方向の下流側に位置するコーナーメス位置P3の間を縫製方向に沿って往復移動可能かつ上下動可能に配設されている。また、各布押え部5には、玉縁布Kの保持と折り込みとの両機能を兼ね備えた玉縁布押え部7がそれぞれ設けられており、この玉縁布押え部7は、図示しないエアシリンダなどのアクチュエータの駆動力をもって、縫製方向に対して直交する方向に個別に移動可能に配設されている。すなわち、両玉縁布押え部7は、後述する布押え足8に対して遠近自在に形成されている。

前記玉縁布折り重ね装置5は、セット位置P1にて玉縁布K上に降下可能な水平部8aおよび垂直部8bを具備する断面逆T字形状の布押え足8を有している。この布押え足8は、図示しないエアシリンダなどのアクチュエータの駆動力をもって上下動可能に配設されている。また、布押え足8の縫製方向の先端側には、図3に示すように、一対の玉縁布ガイド9が垂直部8bを挟んで所定の間隔をおいてほぼ平行に配設されている。さらにまた、縫製位置P1には、センターメス10が図示しないエアシリンダなどのアクチュエータの駆動力をもって昇降自在に配設されており、コーナーメス位置P3には、縫製方向に間隔をおいて2つのコーナーメス11が図示しないエアシリンダなどのアクチュエータの駆動力をもって昇降自在に配設されている。

このような従来の玉縁縫いミシンにおいては、縫製テーブルT上のセット位置P1に所定角度にて被縫布Wをセットした後、セット位置P1で上昇して待機している布押え部5を降下させて被縫布Wを押え、さらに玉縁布Kを被縫布W上の所定位置に重ね合わせてセットする。その後、図1に実線にて示すように上昇して待機している布押え足8を図1に想像線にて示すように降下させて布押え足8の水平部8aで玉縁布Kを上方から押えてから、玉縁布押え部7を布押え足8の垂直部8bに接近するように突出させ、図8および図9に示すように、玉縁布Kを断面逆T字形状に挟持する。

そして、被縫布W上に玉縁布Kを重ね合わせて玉縁布Kを断面逆T字形状保持した状態で、布送りモータ6を駆動して布押え部5とともに両布W,Kをセット位置P1から縫製位置P2へ空送りし、針下の縫製位置P2で2本針ミシン1による縫い目を形成する。この時、布押え足8は固定されているので移動せず、玉縁布Kは、固定されている布押え足8の長手方向に沿って被縫布Wとともに2本針ミシン1の針下へ移動する。また、玉縁布Kの移動方向の先端部に位置する布押え足8の垂直部8bに沿った立直部Kaは、布押え足8の垂直部8bと玉縁布ガイド9,9との間の隙間を通過することによって立直状態を保持した状態で縫製位置P2へ移動し、縫製位置P2において針Nの移動経路から離間した位置を移動するように形成されている。また、縫製の開始と同時に、各針Nによる縫い目間がセンターメス10の上昇によって切り開かれて玉縁孔が形成される。

ついで、縫製位置P2において縫製・切断がなされた両布W,Kは、コーナーメス位置P3へ移動し、コーナーメス11の上昇によって玉縁孔の縫製方向に沿った両端部に楔形状などの所定形状の切込みを形成することにより玉縁の形成が完了する。

なお、玉縁縫いミシンの各部の動作は、本発明とは異なる図示しない制御手段により制御されている。

概要

空送り時に、玉縁布の種類にかかわらず玉縁布を針下の縫製位置へ何ら問題なく確実に移動することのできる玉縁縫いミシンを提供すること。

布送りモータ6が回転速度を制御可能な制御モータであり、制御手段15は、布押え部5の移動速度を制御するため布送りモータ6の回転速度を制御するとともに、布押え部5の少なくとも空送り時の空送り速度を変更可能に構成されていることを特徴としている。

目的

本発明はこれらの点に鑑みてなされたものであり、空送り時に、玉縁布の種類にかかわらず玉縁布を針下の縫製位置へ何ら問題なく確実に移動することのできる玉縁縫いミシンを提供することを目的とする。

効果

実績

技術文献被引用数
1件
牽制数
1件

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請求項1

被縫布上に玉縁布を重ね合わせた状態で保持する布押え部を有するとともにこの布押え部を布送りモータ駆動力をもって少なくとも前記両布をセットするセット位置から両布に縫製を施す縫製位置まで移動可能な布送り装置と、前記セット位置で玉縁布上に降下可能な断面逆T字形状布押え足具備する玉縁布折り重ね装置と、各部の動作の制御をつかさどる制御手段とを備え、前記セット位置にて被縫布上で玉縁布を前記布押え足に沿って逆T字状に折り曲げた状態で前記布送りモータを駆動して両布をセット位置から縫製位置まで空送りする玉縁縫いミシンにおいて、前記布送りモータが回転速度を制御可能な制御モータであり、前記制御手段は、前記布押え部の移動速度を制御するため前記布送りモータの回転速度を制御するとともに、前記布押え部の少なくとも空送り時の空送り速度を変更可能に構成されていることを特徴とする玉縁縫いミシン。

請求項2

前記布押え部の空送り時の空送り速度を入力する入力手段を設け、縫製動作を実行する際に、前記制御手段が入力された空送り速度で前記布押え部を空送りするように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の玉縁縫いミシン。

請求項3

前記制御手段に玉縁布の種類に応じた前記布押え部の空送り速度が縫製パターンの一部として縫製パターン毎に記憶された縫製パターン記憶部を設けるとともに、前記縫製パターン記憶部に記憶された複数の縫製パターンから所望の縫製パターンを選択する選択手段を設け、縫製動作を実行する際に、前記制御手段が前記選択手段により選択された縫製パターンの空送り速度に基づいて前記布押え部を空送りするように構成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の玉縁縫いミシン。

技術分野

0001

本発明は、玉縁を確実に形成することのできる玉縁縫いミシンに関する。

背景技術

0002

一般に、スラックスジャケット作業服などのポケット口や、ジャンパー布団カバーなどのジッパー取付口などには玉縁(割玉)と称される飾り縫いが施されている。このような玉縁は、玉縁縫いミシンにより形成されるようになっている。

0003

従来の一般的な玉縁縫いミシンについて本発明の玉縁縫いミシンを用いて説明する。

0004

従来の玉縁縫いミシンは、図1ないし図3に示すように、2本の針Nを有する2本針ミシン2と、布送り装置3と、玉縁布折り重ね装置4とを有している。

0005

前記布送り装置3は、先端部に被縫布W上に玉縁布Kを重ね合わせた状態で保持する一対の布押え部5を具備しており、これらの布押え部5は、布送りモータ6の駆動力をもって、縫製テーブルT上を、少なくとも両布W,Kをセットするセット位置P1から両布W,Kに縫製を施す縫製位置P2まで、詳しくは、縫製テーブルT上の2本針ミシン2の針下に位置する縫製位置P2を挟んで、図1想像線にて示すように、図1に矢印Yにて示す縫製方向の上流側に位置するセット位置P1から図1実線にて示す縫製方向の下流側に位置するコーナーメス位置P3の間を縫製方向に沿って往復移動可能かつ上下動可能に配設されている。また、各布押え部5には、玉縁布Kの保持と折り込みとの両機能を兼ね備えた玉縁布押え部7がそれぞれ設けられており、この玉縁布押え部7は、図示しないエアシリンダなどのアクチュエータの駆動力をもって、縫製方向に対して直交する方向に個別に移動可能に配設されている。すなわち、両玉縁布押え部7は、後述する布押え足8に対して遠近自在に形成されている。

0006

前記玉縁布折り重ね装置5は、セット位置P1にて玉縁布K上に降下可能な水平部8aおよび垂直部8bを具備する断面逆T字形状の布押え足8を有している。この布押え足8は、図示しないエアシリンダなどのアクチュエータの駆動力をもって上下動可能に配設されている。また、布押え足8の縫製方向の先端側には、図3に示すように、一対の玉縁布ガイド9が垂直部8bを挟んで所定の間隔をおいてほぼ平行に配設されている。さらにまた、縫製位置P1には、センターメス10が図示しないエアシリンダなどのアクチュエータの駆動力をもって昇降自在に配設されており、コーナーメス位置P3には、縫製方向に間隔をおいて2つのコーナーメス11が図示しないエアシリンダなどのアクチュエータの駆動力をもって昇降自在に配設されている。

0007

このような従来の玉縁縫いミシンにおいては、縫製テーブルT上のセット位置P1に所定角度にて被縫布Wをセットした後、セット位置P1で上昇して待機している布押え部5を降下させて被縫布Wを押え、さらに玉縁布Kを被縫布W上の所定位置に重ね合わせてセットする。その後、図1に実線にて示すように上昇して待機している布押え足8を図1に想像線にて示すように降下させて布押え足8の水平部8aで玉縁布Kを上方から押えてから、玉縁布押え部7を布押え足8の垂直部8bに接近するように突出させ、図8および図9に示すように、玉縁布Kを断面逆T字形状に挟持する。

0008

そして、被縫布W上に玉縁布Kを重ね合わせて玉縁布Kを断面逆T字形状保持した状態で、布送りモータ6を駆動して布押え部5とともに両布W,Kをセット位置P1から縫製位置P2へ空送りし、針下の縫製位置P2で2本針ミシン1による縫い目を形成する。この時、布押え足8は固定されているので移動せず、玉縁布Kは、固定されている布押え足8の長手方向に沿って被縫布Wとともに2本針ミシン1の針下へ移動する。また、玉縁布Kの移動方向の先端部に位置する布押え足8の垂直部8bに沿った立直部Kaは、布押え足8の垂直部8bと玉縁布ガイド9,9との間の隙間を通過することによって立直状態を保持した状態で縫製位置P2へ移動し、縫製位置P2において針Nの移動経路から離間した位置を移動するように形成されている。また、縫製の開始と同時に、各針Nによる縫い目間がセンターメス10の上昇によって切り開かれて玉縁孔が形成される。

0009

ついで、縫製位置P2において縫製・切断がなされた両布W,Kは、コーナーメス位置P3へ移動し、コーナーメス11の上昇によって玉縁孔の縫製方向に沿った両端部に楔形状などの所定形状の切込みを形成することにより玉縁の形成が完了する。

0010

なお、玉縁縫いミシンの各部の動作は、本発明とは異なる図示しない制御手段により制御されている。

発明が解決しようとする課題

0011

しかしながら、前述した従来の玉縁縫いミシンにおいては、布押え部5とともに両布W,Kをセット位置P1から縫製位置P2を通過してコーナーメス位置P3まで移動させる際の移動速度が一定の速度、詳しくは縫い目を形成する縫製速度とされているため、布押え部5とともに両布W,Kを空送りする際に、縫製に供する玉縁布Kの摩擦力が大きい場合には、布押え足8に玉縁布Kがまとわりついてしまい、玉縁布Kが曲がってしまう場合があるという問題点があった。また、縫製に供する玉縁布Kのが弱い場合には、玉縁布Kの立直部Kaが玉縁布押え部7に引っ掛かってしまい、布押え足8の垂直部8bと玉縁布ガイド9,9との間の隙間を確実かつ円滑に通過することができない場合があるという問題点があった。

0012

すなわち、玉縁布の種類によっては、空送り時に玉縁布を針下の縫製位置へ確実に移動することができないという問題点があった。

0013

本発明はこれらの点に鑑みてなされたものであり、空送り時に、玉縁布の種類にかかわらず玉縁布を針下の縫製位置へ何ら問題なく確実に移動することのできる玉縁縫いミシンを提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

0014

前述した目的を達成するため本発明者らは、空送り時に、玉縁布の種類にかかわらず玉縁布を針下の縫製位置へ確実に移動することのできる玉縁縫いミシンを得るべく長期間に亘り鋭意研究を行った結果、空送り時の空送り速度を玉縁布の種類に対応させて制御、具体的には遅くすることにより、空送り時に、玉縁布の種類にかかわらず玉縁布を針下の縫製位置へ何ら問題なく確実に移動できることを見い出し、本発明を完成したものである。

0015

すなわち、特許請求の範囲の請求項1に係る本発明の玉縁縫いミシンの特徴は、布送りモータが回転速度を制御可能な制御モータであり、制御手段は、前記布押え部の移動速度を制御するため布送りモータの回転速度を制御するとともに、布押え部の少なくとも空送り時の空送り速度を変更可能に構成されている点にある。そして、このような構成を採用したことにより、空送り時の空送り速度を玉縁布の種類に対応させて制御することができるので、空送り時に、玉縁布の種類にかかわらず玉縁布を針下の縫製位置へ何ら問題なく確実に移動できる。

0016

また、請求項2に係る本発明の玉縁縫いミシンの特徴は、請求項1において、布押え部の空送り時の空送り速度を入力する入力手段を設け、縫製動作を実行する際に、制御手段が入力された空送り速度で布押え部を空送りするように構成されている点にある。そして、このような構成を採用したことにより、空送り速度を入力手段により任意に設定でき、玉縁布の種類に応じて適切な空送り速度とすることができる。

0017

また、請求項3に係る本発明の玉縁縫いミシンの特徴は、請求項1または請求項2において、制御手段に布押え部の空送り時の空送り速度が縫製パターンの一部として縫製パターン毎に記憶された縫製パターン記憶部を設けるとともに、縫製パターン記憶部に記憶された複数の縫製パターンから所望の縫製パターンを選択する選択手段を設け、縫製動作を実行する際に、制御手段が選択手段により選択された縫製パターンの空送り速度に基づいて布押え部を空送りするように構成されている点にある。そして、このような構成を採用したことにより、選択手段を操作するという簡単な動作を実行することにより縫製パターンの種類に応じた玉縁布の空送り速度を自動的に設定でき、選択した縫製パターンの縫製を自動的に実行することができる。

発明を実施するための最良の形態

0018

以下、本発明を図面に示す実施形態により説明する。なお、前述した従来のものと同一ないし相当する構成については同一の符号を付しその詳しい説明は省略する。

0019

図1から図3は本発明に係る玉縁縫いミシンの実施形態を示すものであり、図1は全体構成の要部を示す斜視図、図2図1の正面部、図3図1の玉縁布折り重ね装置の要部を示す斜視図、図4制御系を示すブロック図、図5操作パネルの要部を初期画面とともに示す平面図、図6は操作パネルの要部を詳細画面とともに示す平面図である。

0020

図1および図2に示すように、本実施形態の玉縁布ミシン1は、2本の針Nを有する2本針ミシン2と、布送り装置3と、玉縁布折り重ね装置4とを有している。

0021

前記布送り装置3は、先端部に被縫布W上に玉縁布Kを重ね合わせた状態で保持する一対の布押え部5,5を具備しており、これらの布押え部5は、正・逆回転可能なサーボモータあるいはパルスモータなどからなる布送りモータ6の駆動力をもって、縫製テーブルT上を、少なくとも両布W,Kをセットするセット位置P1から両布W,Kに縫製を施す縫製位置P2まで、詳しくは、縫製テーブルT上の2本針ミシン2の針下に位置する縫製位置P2を挟んで、図1に想像線にて示すように、図1に矢印Yにて示す縫製方向の上流側に位置するセット位置P1から図1に実線にて示す縫製方向の下流側に位置するコーナーメス位置P3の間を縫製方向に沿って往復移動可能かつ上下動可能に配設されている。

0022

また、各布押え部5には、玉縁布Kの保持と折り込みとの両機能を兼ね備えた玉縁布押え部7がそれぞれ設けられており、この玉縁布押え部7は、図示しないエアシリンダなどのアクチュエータの駆動力をもって、縫製方向に対して直交する方向に個別に移動可能に配設されている。すなわち、両玉縁布押え部7は、後述する布押え足8に対して遠近自在に形成されている。

0023

前記玉縁布折り重ね装置5は、セット位置P1にて玉縁布K上に降下可能な水平部8aおよび垂直部8bを具備する断面逆T字形状の布押え足8を有している。この布押え足8は、図示しないエアシリンダなどのアクチュエータの駆動力をもって上下動可能に配設されている。また、布押え足8の縫製方向の先端側には、図3に示すように、一対の玉縁布ガイド9が垂直部8bを挟んで所定の間隔をおいてほぼ平行に配設されている。

0024

前記縫製位置P1には、センターメス10が昇降自在に配設されており、前記コーナーメス位置P3には、縫製方向に間隔をおいて2つのコーナーメス11が昇降自在に配設されている。

0025

図4に示すように、装置の動作の制御をつかさどる制御手段15は、少なくともCPU16と、適宜な容量のROM、RAMなどにより形成されたメモリ17とを有している。そして、制御手段15には、布送りモータ6、操作パネル18、2本針ミシン2を駆動するミシン駆動モータ19、電源スイッチ、縫製開始スイッチなどの各種のスイッチ(図示せず)などが電気的に接続されている。

0026

図5および図6に示すように、前記操作パネル18には、少なくとも表示手段21、表示項目選択手段22、入力手段23、リセットスイッチ24、準備完了スイッチ25、準備完了表示灯26などが配設されている。

0027

前記表示手段21は、例えば、タッチパネルなどにより形成されており、その表示部21Aは、図5に示す電源投入時などの初期画面と、図6に示す空送り速度などの入力(設定)、変更、選択を実行可能な詳細画面とが切り換え可能にされている。

0028

一方の初期画面においては、図5に示すように、バックタック縫いコンデンス縫いなどの縫製パターンの種類をあらわすパターン番号絵記号21a、縫製パターンをあらわす絵記号21bなどが表示できるとともに、各種のエラー表示が可能なように形成されている。なお、本実施形態の絵記号21bは、縫製長さの数値を併せて表示できるようにされている。

0029

他方の詳細画面においては、図6に示すように、縫製パターンの種類をあらわすパターン番号の絵記号21aと、少なくとも空送り時の空送り速度をあらわす絵記号21cなどの各種の縫製を実行するのに必要な縫製データ表示可能とされている。

0030

また、初期画面および詳細画面に表示させる項目は、設計コンセプトなどの必要に応じて設定すればよく、特に、本実施形態の構成に限定されるものではない。

0031

さらに、表示手段21は、表示項目選択手段22によって選択された項目の絵表示部位が点滅などにより容易に視認できるようにされている。

0032

前記表示項目選択手段22は、表示手段21に表示される表示項目の切り替えに用いるものであり、十文字状に配置された4つの方向キー22aを有している。そして、上向きの方向キー22aを1回押す毎に前記表示手段21に点滅表示されている表示部位が上方に隣位する項目の表示部位に移動し、右向きの方向キー22aを1回押す毎に前記表示手段21に点滅表示されている表示部位が右方に隣位する項目の表示部位に移動し、下向きの方向キー22aを1回押す毎に前記表示手段21に点滅表示されている表示部位が下方に隣位する項目の表示部位に移動し、左向きの方向キー22aを1回押す毎に前記表示手段21に点滅表示されている表示部位が左方に隣位する項目の表示部位に移動するようになっている。さらに、本実施形態の表示項目選択手段22は、後述するように、玉縁布の種類に応じた空送り速度を入力する場合にも用いられる。

0033

記入力手段23は、少なくとも空送り速度を入力する際に用いる0〜9の数値キー、+,−の記号キーとの総計12個の入力キー23aを有している。

0034

なお、本実施形態の入力手段23は、後述するように、前記メモリ17に記憶された複数の縫製パターンから実行する縫製動作に必要な縫製パターンを選択する選択手段27としての機能を併せ持っている。

0035

前記準備完了スイッチ25は、縫製動作を実行する際に、ON操作して用いられるようになっている。

0036

前記準備完了表示灯26は、前記準備完了スイッチ25がON操作されると点灯して準備完了状態作業者に容易に視認させることができるようになっており、本実施形態においてはLEDにより形成されている。

0037

図4に戻って、前記メモリ17は、少なくとも縫製パターン記憶部31とプログラム記憶部32とを有している。

0038

一方の縫製パターン記憶部31には、複数の縫製パターンがその縫製パターンの種類をあらわすパターン番号、玉縁布Kの種類に応じた空送り速度などの縫製に必要なデータが記憶されている。つまり、縫製パターン記憶部31には、玉縁布Kの種類に応じた布押え部5の空送り速度が縫製パターンの一部として縫製パターン毎に記憶されている。また、本実施形態においては、複数の縫製パターンがパターン番号とともに予め記憶されている。

0039

他方のプログラム記憶部32には、ミシンの動作制御を行うための各種の制御プログラムたる縫製プログラムが記憶されている。このプログラム記憶部32に記憶された縫製プログラムは、縫製動作を実行する際に、操作パネル18からの入力により設定された空送り速度、あるいは、操作パネル18から選択された空送り速度をもって布押え部5をセット位置P1から縫製位置P2へ空送りするように制御、詳しくは布送りモータ6の回転速度を玉縁布Kの種類に応じて制御する制御するようになっており、玉縁布Kの種類に応じて適切な空送り速度の入力をしたり、選択した縫製パターンの縫製を自動的に実行したりすることができるようになっている。すなわち、布送りモータ6として回転速度を制御できるものを用いることが、布押え部5の移動速度を円滑に可変制御するうえで肝要である。

0040

なお、各記憶部94,95は、1つの素子アドレス違う領域で構成したり、個別の素子で構成することができる。

0041

つぎに、前述した構成からなる本実施形態の作用について説明する。

0042

本実施形態の玉縁縫いミシン1は、縫製に先立って空送り速度のデータ入力(設定)あるいは選択をまず行う。

0043

ここで、上述した制御手段15および操作パネル18の構成による空送り速度のデータ入力の一例について図7に示すフローチャートにより説明する。

0044

本実施形態における空送り速度のデータ入力は、図7に示すように、図示しない電源スイッチをON操作することにより電源を投入して開始する。そして、ステップST01において、図5に示す操作パネル18の表示手段21の表示部21Aに表示された初期画面における縫製パターンの種類をあらわすパターン番号を変更するか否かを判断する。

0045

なお、初期画面におけパターン番号は、必ずパターン番号のうちの1番を表示させてもよいし、前回電源がOFFされた時に選択されていたパターン番号であってもよく、設計コンセプトなどの必要に応じて設定することができる。

0046

前記ステップST01の判断がNO(パターン番号を変更しない)場合には、ステップST02に進行し、準備完了スイッチ91がONか否かを判断し、ステップST02の判断がNO(準備完了スイッチ91がOFF)の場合には、ステップST02の判断がYESになるまで待機し、ステップST02の判断がYESの場合には、ステップST03へ進行して表示されているパターンでの縫製動作の実行モードに入る。

0047

なお、準備完了スイッチ25がONの場合には、準備完了表示灯26が点灯する。また、縫製動作の実行は、図示しない縫製開始スイッチをON操作することにより開始する。

0048

前記ステップST01の判断がYES(縫製パターンを変更する)の場合には、ステップST04に進行し、操作パネル18の表示手段21の表示部21Aに変更するパターン番号(絵記号21a)を表示中か否かを判断し、ステップST04の判断がNO(変更するパターン番号を表示していない)の場合には、ステップST05に進行して操作パネル18の入力キー89aを操作して所望のパターン番号を入力し、ステップST04に戻る。

0049

前記ステップST04の判断がYES(変更するパターン番号を表示中)の場合には、つぎのステップST06に進行して、操作パネル18の表示手段21の表示部21Aの表示を詳細画面とし、つぎのステップST07に進行する。

0050

なお、初期画面を詳細画面に切り換えるのは、例えば、表示項目選択手段88の下向き方向キー73aを操作することなどにより行う。

0051

なお、ステップST06において、詳細画面とした場合、パターン番号に応じた縫製データが絵記号とともに表示される。

0052

すなわち、パターン番号を入力する入力手段23は、メモリ17に記憶された複数の縫製パターンから実行する縫製動作に必要な縫製パターンを選択可能な選択手段27としても機能する。

0053

ついで、ステップST07において針送りのデータ入力が終了したか否かを判断し、YES(データ入力終了)の場合には前記ステップST02に戻る。

0054

前記ステップST07の判断がNO(データ入力を実行する)場合には、ステップST07の判断がYESになるまでつぎのステップST08に進行して空送り速度のデータ入力モードを実行する。

0055

ここで、空送り速度のデータ入力モードの具体例について説明する。

0056

前記空送り速度のデータ入力たる設定は、図6に示す詳細画面において、これから縫製を実行しようとする玉縁布Kの種類に対応した縫製パターンあらわすパターン番号、例えば数値の1を有する絵記号21aが表示されている状態で、表示項目選択手段22の方向キー22aを操作して、空送り速度をあらわす絵記号21cを選択して点滅表示させることにより開始する。

0057

ついで、絵記号21cが点滅表示している状態で、入力手段23の入力キー23aを操作して、玉縁布Kの種類に対応させた空送り速度を入力する。この場合、入力された数値に対応する空送り速度としての布送りモータ6の回転速度を、制御プログラムに基づいてCPU16が算出し、入力された数値の空送り速度を得るための布送りモータ6の回転速度を設定する。

0058

なお、空送り速度の入力は、空送り速度そのものの数値を入力してもよいが、空送り速度を、例えば、もっと遅いものを1とし、最も速いものを10とした10段階に区分し、各区分に対応させた数値を入力キー23aで入力するように構成することが、空送り速度を簡便かつ容易に入力することができるという意味で好ましい。この場合、入力された1〜10の数値と、この数値に対応する空送り速度としての布送りモータ6の回転速度との関係をデータテーブルとした縫製データをメモリ17に記憶させておき、入力された1〜10の数値から布送りモータ6の回転速度を設定するとよい。

0059

以上の操作により入力された空送り速度は、メモリ31の縫製パターン記憶部31に縫製パターン番号とともに記憶される。

0060

また、データ入力としては、空送り速度だけではなく、表示項目選択手段22の方向キー22aを操作して詳細画面に表示される図示しない各種の絵記号を選択し、選択した絵記号に対応する値を入力手段23の入力キー23aを操作して入力することにより、例えば、縫い目の形成に必要な針数縫い目ピッチなども入力することができるように構成されている。

0061

また、本実施形態においては、詳細画面において、パターン番号とともに、予め縫製パターン記憶部31に記憶されたデータが絵記号とともに表示されるようになっており、前記データの入力により、縫製パターン記憶部31に記憶されたデータが上書き変更されることになる。そこで、全く新しく、データ入力を実行する場合には、初期画面において、すべてのデータが記憶されていない新たなパターン番号を選択するか、空送り速度のデータのみが記憶されていないパターン番号を選択するとよい。

0062

そして、縫製テーブルT上のセット位置P1に所定角度にて被縫布Wをセットした後、セット位置P1で上昇して待機している布押え部5を降下させて押え、さらに玉縁布Kを被縫布W上の所定位置に重ね合わせて布地のセットを実行する。その後、セット位置の上方に待機している玉縁布折り重ね手段73の布押え足79を降下させて玉縁布Kを上方から押えてから、両玉縁布押え部7を布押え足8の垂直部8bに接近するように縫製方向に対して直交する方向に突出させ、玉縁布Kを断面逆T字形状に挟持する。この玉縁布Kを断面逆T字形状に挟持した状態の概略斜視図を図8に示す。また、玉縁布Kを断面逆T字形状に挟持した状態の概略断面図を図9に示す。

0063

そして、被縫布W上に玉縁布Kを重ね合わせて玉縁布Kを断面逆T字形状保持した状態で、布送りモータ6を駆動して、布押え足8をセット位置P1に残したまま、布押え部5および玉縁布押え部7とともに両布W,Kをセット位置P1から2本針ミシン2の針下の縫製位置P2に、予め設定されるか選択された空送り速度をもって空送りされる。その後、ミシン駆動モータ19を駆動して所定パターンの縫製を実行して縫い目を形成する。また、縫製の開始と同時に、各針Nによる縫い目間がセンターメス10の上昇によって切り開かれて玉縁孔が形成される。

0064

ついで、縫製位置P2において縫製・切断がなされた両布W,Kは、コーナーメス位置P3へ移動し、コーナーメス11の上昇によって玉縁孔の縫製方向に沿った両端部に楔形状などの所定形状の切込みを形成することにより玉縁の形成が完了する。

0065

このように、本実施形態の玉縁縫いミシン1によれば、空送り時の空送り速度を玉縁布Kの腰の強さや摩擦力などの種類に対応させて制御することができるので、空送り時に、布押え足8に玉縁布Kがまとわりついたり、玉縁布Kが曲がったり、玉縁布Kの立直部Kaが玉縁布押え部7に引っ掛かったりして、布押え足8の垂直部8bと玉縁布ガイド9,9との間の隙間を確実かつ円滑に通過することができないなどの不都合を確実に防止することができる。したがって、空送り時に、玉縁布Kの種類にかかわらず玉縁布Kを針下の縫製位置P2へ何ら問題なく確実に移動することができる。

0066

すなわち、玉縁布Kの摩擦力が大きい場合には、空送り時の空送り速度を遅くすることで、空送り時の玉縁布Kと布押え足8との間の相対速度差を小さくして、玉縁布Kと布押え足8との間の摩擦抵抗を少なくすることが容易にできる。そして、玉縁布Kの腰が弱い場合には、空送り時の空送り速度を遅くすることで、玉縁布Kの立直部Kaの姿勢を保持することが容易にできる。

0067

また、本実施形態の玉縁縫いミシン1によれば、空送り速度を入力手段23により任意に設定でき、玉縁布Kの種類に応じて適切な空送り速度とすることができる。なお、場合によっては、空送り速度が縫製速度よりも速くなることもあり得る。

0068

さらに、本実施形態の玉縁縫いミシン1によれば、選択手段27を操作するという簡単な動作を実行することにより縫製パターンの種類に応じた玉縁布Kの空送り速度を自動的に設定でき、選択した縫製パターンの縫製を自動的に実行することができる。

0069

なお、本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、必要に応じて種々変更することができる。

発明の効果

0070

以上説明したように請求項1に係る本発明の玉縁縫いミシンによれば、空送り時の空送り速度を玉縁布の種類に対応させて制御することができるので、空送り時に、玉縁布の種類にかかわらず玉縁布を針下の縫製位置へ何ら問題なく確実に移動できるなどの極めて優れた効果を奏する。

0071

また、請求項2に係る本発明の玉縁縫いミシンによれば、空送り速度を入力手段により任意に設定でき、玉縁布の種類に応じて適切な空送り速度とすることができるなどの極めて優れた効果を奏する。

0072

また、請求項3に係る本発明の玉縁縫いミシンによれば、選択手段を操作するという簡単な動作を実行することにより縫製パターンの種類に応じた玉縁布の空送り速度を自動的に設定でき、選択した縫製パターンの縫製を自動的に実行することができるなどの極めて優れた効果を奏する。

図面の簡単な説明

0073

図1本発明に係る玉縁縫いミシンの実施形態の全体構成の要部を示す斜視図
図2図1の玉縁縫いミシンの要部の正面部
図3図1の玉縁縫いミシンの玉縁布折り重ね装置の要部を示す斜視図
図4図1の玉縁縫いミシンの制御系を示すブロック図
図5図1の玉縁縫いミシンの操作パネルの要部を初期画面とともに示す平面図
図6図1の玉縁縫いミシンの操作パネルの要部を詳細画面とともに示す平面図
図7図1の玉縁縫いミシンの空送り速度のデータ入力の一例を示すフローチャート
図8図1の玉縁縫いミシンにおける玉縁布を断面逆T字形状に挟持した状態を示す概略斜視図
図9図8の概略縦断面図

--

0074

1玉縁縫いミシン
2 2本針ミシン
3布送り装置
4玉縁布折り重ね装置
5布押え部
6布送りモータ
7 玉縁布押え部
8布押え足
9 玉縁布ガイド
15 制御手段
16 CPU
17メモリ
18操作パネル
19ミシン駆動モータ
21 表示手段
21A 表示部
21a、21b、21c絵記号
22表示項目選択手段
22a方向キー
23入力手段
23a入力キー
27 選択手段
31縫製パターン記憶部
32プログラム記憶部
N 針
W 布縫布
K 玉縁布
T 縫製テーブル
P1 セット位置
P2縫製位置
P3コーナーメス位置

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