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技術 静電的に荷電された重さ計量物を重さ計量するための化学天びん

出願人 ザルトリウスアクチエンゲゼルシヤフト
発明者 イェルク-ペーターマルテンスハインリッヒフェルドッテシュテッフェンヒルヒェエドゥアルトビーリッヒギュンターベトヒャー
出願日 2000年11月6日 (20年1ヶ月経過) 出願番号 2000-337389
公開日 2001年6月22日 (19年6ヶ月経過) 公開番号 2001-165760
状態 特許登録済
技術分野 重量測定装置
主要キーワード 給電導線 下方範囲 上方範囲 正負記号 中間底 各操作員 電極保持体 仕切り面
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図面 (8)

課題

化学天びんのために、重さ計量物静電的な電荷を減少させる改善された可能性を提示する。

解決手段

天びん皿(2)と、この天びん皿を取り囲むウインドシールド(3)と、重さ計量物の静電電荷を減少させるためのイオン化された空気流を生ぜしめる装置とを有している化学天びんである。イオン化された空気流を生ぜしめる装置はベンチレータ(8)を有している。ベンチレータ(8)は、計量室(6)の少なくとも1つの仕切り面(11)において空気を計量室から吸い込んで、別の箇所における少なくとも1つの吹き出し開口(10)を介して再び計量室(6)内に戻す。

概要

背景

この形式化学天びんは、ドイツ連邦共和国特許705 715から公知である。

この場合、計量室の下側に配置されていて、ふるいによって計量室と接続されている火花区間室内に鉛直上方に向いた複数の先端電極があり、これらの先端電極は一緒に1つの高電圧源に接続されている。この場合ふるいは大面の対応電極として作用する。これによって上方に向いたいわゆる電気風が生ぜしめられ、この電気風は火花区間の熱発生によって更に強められる。

しかしながら、天びん皿に下方から当たるこの鉛直の空気流は天びんのゼロ点のずれ動きひいては測定誤差をもたらす。更に、多数のイオン接地されている金属性の天びん皿のところで既に放電され、これにより天びん皿の上方では重さ計量物静電的な電荷導出のために、生ぜしめられたイオンの単にわずかな部分しか役立てられない。

更に、静電的な電荷を外部のイオン化送風機により減少させることが公知である。このような装置は例えば米国特許2,264,496及び米国特許4,689,715に記載されている。この場合、送風機によって空気流が生ぜしめられ、この空気流は同時に高電圧電極によってイオン化される。これにより重さ計量物はまず天びんのウインドシールドの外側でイオン化送風機の空気流を吹き付けられて、放電せしめられ、次いで天びん内の天びん皿上にもたらされる。あるいは重さ計量物はウインドシールドを開いた状態で天びん皿上でイオン化送風機により吹き付けられて、放電せしめられる。両方の方法は取り扱いが複雑である。特に重さ計量物の第1の試みにおける放電が充分でなかった場合、ウインドシールドを改めて開放すること、重さ計量物を取り出すこと及び重さ計量物をイオン化送風機の前に位置せしめること(第1の方法の場合)若しくはイオン化送風機を重さ計量物上に向けること(第2の方法の場合)並びにウインドシールドを再び閉めることが必要である。このことは多数の取り扱い運動を必要とし、これにより各操作員はこれらの繰り返しを回避するよう、努力している。したがって操作員はイオン化送風機を最初は安全のために過度に長く回転させる。これによっていずれにせよ重さ計量時間が著しく延長せしめられる。更に第2の方法では、ウインドシールドにより取り囲まれた計量室内に吹き込むことにより、ウインドシールドの内部における熱的なバランスが著しく乱され、これにより熱的なバランスはゆっくりと後で再び達成される。

概要

化学天びんのために、重さ計量物の静電的な電荷を減少させる改善された可能性を提示する。

天びん皿(2)と、この天びん皿を取り囲むウインドシールド(3)と、重さ計量物の静電電荷を減少させるためのイオン化された空気流を生ぜしめる装置とを有している化学天びんである。イオン化された空気流を生ぜしめる装置はベンチレータ(8)を有している。ベンチレータ(8)は、計量室(6)の少なくとも1つの仕切り面(11)において空気を計量室から吸い込んで、別の箇所における少なくとも1つの吹き出し開口(10)を介して再び計量室(6)内に戻す。

目的

従って本発明の課題は、化学天びんのために、重さ計量物の静電的な電荷を減少させる改善された可能性を提示することである。

効果

実績

技術文献被引用数
3件
牽制数
1件

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請求項1

天びん皿と、この天びん皿を取り囲むウインドシールドと、重さ計量物静電電荷を減少させるためのイオン化された空気流を生ぜしめる装置とを有している化学天びんにおいて、イオン化された空気流を生ぜしめる装置がベンチレータ(8)を有しており、このベンチレータは、計量室(6)の少なくとも1つの仕切り面(11)において空気を計量室から吸い込んで、別の箇所における少なくとも1つの吹き出し開口(10,10′,10″)を介して再び計量室(6)内に戻すことを特徴とする、静電的に荷電された重さ計量物を重さ計量するための化学天びん。

請求項2

イオン化のための高電圧電極(13,14,20〜24)がベンチレータ(8)と吹き出し開口(10,10′,10″)との間に配置されていることを特徴とする、請求項1記載の化学天びん。

請求項3

イオン化された空気流を生ぜしめる装置が、正に帯電されたイオン並びに負に帯電されたイオンを生ぜしめ、このために少なくとも2つの先端電極(20,21及び22,23)を高電圧電極として有しており、これらの先端電極はその対応電極(24)に対して異なった正負記号電圧を有していることを特徴とする、請求項1又は2記載の化学天びん。

請求項4

異なった正負記号の両方の高電圧源(27)が、正の先端電極(20,21)を介しての放電電流が負の先端電極(22,23)を介しての放電電流と全く同じであるように、制御されることを特徴とする、請求項3記載の化学天びん。

請求項5

異なった正負記号の両方の高電圧源(27)が、正の先端電極(20,21)を介しての放電電流と負の先端電極(22,23)を介しての放電電流との差がコンスタントな値になるように、制御されることを特徴とする、請求項3記載の化学天びん。

請求項6

イオン化された空気流を生ぜしめる装置内の高電圧が、まだ火花放電が生じない程度に、わずかであることを特徴とする、請求項1から5までのいずれか1項記載の化学天びん。

請求項7

吸い込み開口(9)が計量室(6)の背壁(11)の上方範囲にあることを特徴とする、請求項1から6までのいずれか1項記載の化学天びん。

請求項8

吹き出し開口(10,10′,10″)が計量室(6)の背壁(11)の下方範囲にあることを特徴とする、請求項1から7までのいずれか1項記載の化学天びん。

請求項9

吹き出し開口(10,10′,10″)が天びん皿(2)の幾分か上方にあることを特徴とする、請求項1から8までのいずれか1項記載の化学天びん。

請求項10

吹き出し開口(10,10′,10″)が例えば薄板(12,12′,12″)のような補助手段を有しており、この補助手段はイオン化された空気流を優先方向に導くことを特徴とする、請求項1から9までのいずれか1項記載の化学天びん。

請求項11

イオン化された空気流を優先方向に導く補助手段(12,12′,12″)が調節可能であることを特徴とする請求項10記載の化学天びん。

請求項12

ベンチレータ(8)が制御可能であることを特徴とする、請求項1から11までのいずれか1項記載の化学天びん。

請求項13

ベンチレータ(8)が所定の時間接続可能であることを特徴とする、請求項1から12までのいずれか1項記載の化学天びん。

請求項14

ベンチレータ(8)がしゅう動可能な計量室壁(30,31,32)の1つに設けられた接点若しくは光電検出系によって接続可能であり、所定の時間の経過後に再び遮断可能であることを特徴とする、請求項13記載の化学天びん。

請求項15

背壁(11)の、計量室(6)とは逆の側の背面に成形部分(15)が取り付けられており、この成形部分は、吸い込み開口(9)と吹き出し開口(10,10′,10″)との間で空気を案内するのに必要な通路(7)、ベンチレータのための固定点並びに高電圧源(27)のためのスペース及び場合により制御電子装置のためのスペースを形成していることを特徴とする、請求項7から14までのいずれか1項記載の化学天びん。

請求項16

成形部分(15)が横断面をH形に構成されており、これにより2つの室が形成され、高電圧源(27)は背壁に近い方の一方の室内に収容されており、背壁から離れている方の他方の室は空気を案内するための通路(7)を形成していることを特徴とする、請求項15記載の化学天びん。

請求項17

成形部分(15)が背壁(11)とは逆の側においてカバー(16)によって閉鎖されていることを特徴とする、請求項16記載の化学天びん。

請求項18

成形部分(15)がY形に構成されていて、1つの吸い込み開口(9)を2つの吹き出し開口(10′,10″)と接続していることを特徴とする、請求項15から17までのいずれか1項記載の化学天びん。

請求項19

高電圧源(27)が成形部分(15)内に鋳込まれていて、成形部分(15)が同時に鋳型を形成していることを特徴とする、請求項15から18までのいずれか1項記載の化学天びん。

請求項20

鋳込み物質弾性的であって、同時に成形部分(15)と背壁(11)との間のシールを形成していることを特徴とする、請求項18記載の化学天びん。

請求項21

天びん皿(34)がその上面に多数の鉛直の金属ピン(37)を有していることを特徴とする、請求項1から20までのいずれか1項記載の化学天びん。

請求項22

天びん皿(2)上にディスク(35)が載置可能であり、このディスクはその上面にも、またその下面にも、多数の鉛直な金属ピン(36)を有していることを特徴とする、請求項1から20までのいずれか1項記載の化学天びん。

技術分野

0001

本発明は、天びん皿と、この天びん皿を取り囲むウインドシールドと、重さ計量物静電電荷を減少させるためのイオン化された空気流を生ぜしめる装置とを有している化学天びんに関する。

背景技術

0002

この形式の化学天びんは、ドイツ連邦共和国特許705 715から公知である。

0003

この場合、計量室の下側に配置されていて、ふるいによって計量室と接続されている火花区間室内に鉛直上方に向いた複数の先端電極があり、これらの先端電極は一緒に1つの高電圧源に接続されている。この場合ふるいは大面の対応電極として作用する。これによって上方に向いたいわゆる電気風が生ぜしめられ、この電気風は火花区間の熱発生によって更に強められる。

0004

しかしながら、天びん皿に下方から当たるこの鉛直の空気流は天びんのゼロ点のずれ動きひいては測定誤差をもたらす。更に、多数のイオン接地されている金属性の天びん皿のところで既に放電され、これにより天びん皿の上方では重さ計量物の静電的な電荷導出のために、生ぜしめられたイオンの単にわずかな部分しか役立てられない。

0005

更に、静電的な電荷を外部のイオン化送風機により減少させることが公知である。このような装置は例えば米国特許2,264,496及び米国特許4,689,715に記載されている。この場合、送風機によって空気流が生ぜしめられ、この空気流は同時に高電圧電極によってイオン化される。これにより重さ計量物はまず天びんのウインドシールドの外側でイオン化送風機の空気流を吹き付けられて、放電せしめられ、次いで天びん内の天びん皿上にもたらされる。あるいは重さ計量物はウインドシールドを開いた状態で天びん皿上でイオン化送風機により吹き付けられて、放電せしめられる。両方の方法は取り扱いが複雑である。特に重さ計量物の第1の試みにおける放電が充分でなかった場合、ウインドシールドを改めて開放すること、重さ計量物を取り出すこと及び重さ計量物をイオン化送風機の前に位置せしめること(第1の方法の場合)若しくはイオン化送風機を重さ計量物上に向けること(第2の方法の場合)並びにウインドシールドを再び閉めることが必要である。このことは多数の取り扱い運動を必要とし、これにより各操作員はこれらの繰り返しを回避するよう、努力している。したがって操作員はイオン化送風機を最初は安全のために過度に長く回転させる。これによっていずれにせよ重さ計量時間が著しく延長せしめられる。更に第2の方法では、ウインドシールドにより取り囲まれた計量室内に吹き込むことにより、ウインドシールドの内部における熱的なバランスが著しく乱され、これにより熱的なバランスはゆっくりと後で再び達成される。

発明が解決しようとする課題

0006

従って本発明の課題は、化学天びんのために、重さ計量物の静電的な電荷を減少させる改善された可能性を提示することである。

課題を解決するための手段

0007

本発明によればこのことは、最初に述べた形式の化学天びんのために、次のことによって達成される。すなわち、イオン化された空気流を生ぜしめる装置がベンチレータを有しており、このベンチレータは、計量室の少なくとも1つの仕切り面において空気を計量室から吸い込んで、別の箇所における少なくとも1つの吹き出し開口を介して再び計量室内に戻すようにするのである。

0008

この形式で、−既に述べたドイツ連邦共和国特許705 715に比較して−極めて多数のイオンを直接に重さ計量物の近くにもたらすことができ、静電的な電荷の迅速な減少を達成することができる。更に、適当な流動案内によって、天びん皿の近くにおける空気流動の鉛直成分ひいては重さ計量への影響をわずかに保つことができる。重さ計量中にベンチレータを遮断することによって、重さ計量への影響を更に減少させることができ、これにより本発明による天びんにより極めて大きな精度の重さ計量が可能である。

0009

外部のイオン化送風機を利用することと比較して、取り扱いは極めて著しく簡単化されている。それは、天びん皿上への重さ計量物の通常の載置に対して付加的に、単に本発明によるイオン化装置を−例えばボタンを押すことによって−スタートさせるだけでよいからである。この本発明によるイオン化装置はウインドシールドを閉めることによって運転され、外部からの空気−これは場合により異なった温度を有している−を計量室内に吹き込むことはなく、計量室の内部で単に空気を循環させるだけである。

発明を実施するための最良の形態

0010

イオン化された空気流を生ぜしめる装置が、正に帯電されたイオン並びに負に帯電されたイオンを生ぜしめようにすると、正の静電電荷も、負の静電電荷も特に確実に減少せしめられる。このためにイオン化された空気流を生ぜしめる装置は少なくとも2つの先端電極を有しており、これらの先端電極はその都度の対応電極に対して異なった正負記号電圧を有している。

0011

本発明の別の実施の形態は従属請求項から明らかである。

0012

以下においては本発明を概略的な図面により説明する。

0013

図1は、作用原理を説明するために、本発明にとって重要な天びんの部分を鉛直の断面図で示す。天びんは、公知でありしたがって図示していない重さ計量システムを取り囲んでいる下構1と、重さ計量物をのせる天びん皿2と、計量室6を全ての側で取り囲んでいるウインドシールド3と、重さ計量結果を表示する表示器5と、例えば天びんの電子装置の部分を収容することのできる後方ケーシング上方部分4とから成っている。これらの天びんの部分は一般に周知であり、したがって詳細には図示していない。

0014

ところで、後方のケーシング上方部分4内には、ベンチレータ8を内蔵した管7が配置されている。管7は上方において計量室の背壁11の吸い込み開口9のところで終わっている。下方において管7は計量室の背壁11の吹き出し開口10のところで終わっている。したがってベンチレータの搬送方向は上方から下方に向いている。吹き出し開口10は薄板12(これは図示のように単に水平方向だけではなしに、鉛直方向にも設けられている)を有しており、これらの薄板は流出する空気流を広げ、規定された方向に導く。これらの薄板12は必要な場合には調節可能にして、種々の大きさ及び高さの重さ計量物に適合させ得るようにすることができる。空気流をイオン化するための高圧電極は13及び14で示されている。この場合電極13は先端電極であり、電極14は例えば小さな板あるいは線材リングの形の比較的に大面の対応電極である。管7が金属管である場合には、この金属管は直接に大面の対応電極14として機能することができる。高電圧を生ぜしめるための回路並びに電極13及び14への給電導線は図面を見やすくするために省略してある。ベンチレータ8のモータのための給電導線及び電圧供給装置についても同様である。

0015

運転中、ベンチレータは吸い込み開口9のところで空気を計量室6から吸い込んで、高電圧電極13,14を通過する空気をイオンで富化し、この導電性にされた空気を吹き出し開口10から吹き出し、この空気を計量室内で、放電せしめられるべき重さ計量物がのせられる天びん皿2の上方に分配する。これにより金属性の天びん皿2におけるイオン放電は充分に回避される。ベンチレータによる空気の移動量は背景技術による対流による空気移動量よりも著しく多いので、重さ計量物の静電電荷の導出は公知の天びんにおけるよりも著しく効果的に行われる。更に、主として水平方向の空気流は天びん皿2に鉛直の力を作用させることがなく、これにより重さ計量結果への影響はわずかである。付加的にベンチレータ8は遮断することができる。その場合停止しているベンチレータのプロペラ流動抵抗は、管7を通る空気流動を実際上瞬間的に停止せしめ、計量室内ではもはや空気の循環は行われない。その前のベンチレータ8による空気循環は、計量室6内で実際上温度こう配が生ぜしめられないようにし、これにより、ベンチレータの遮断後は、残されている熱的対流も最小限である。ベンチレータ8が計量室6の閉鎖後に、例えば20秒間接続されると、この時間内に場合により存在している重さ計量物の静電電荷のほとんど完全な取り除きが達成され、かつ付加的に熱こう配の形成が阻止され、これにより高精度の重さ計量のための理想的な条件が生ぜしめられる。

0016

電子天びんの実際の構造は図2に斜視図で示されている。図示が異なっていても、図1原理図と同じ部分には同じ符号が付けられている。図2においては、計量室を取り囲んでいるウインドシールドのうち、右のしゅうドア30と、開かれている左のしゅう動ドア31と、上方の仕切り壁32と、不動の背壁11とが示されている。ウインドシールドの前方の透明な壁は左の側縁33だけが示されている。上方の吸い込み開口9には保護ウェブ19が設けられており、これらの保護ウェブは大きな破片侵入ひいてはベンチレータの破損を阻止する。イオン化された空気を吹き出すために、2つの吹き出し開口10′及び10″が設けられており、これらの吹き出し開口は空気流を導くための薄板12′及び12″を有している。イオン化電極図2には示されていない。このイオン化電極は図3によって説明する。

0017

図3は、有利な形状及び配置のイオン化のための高電圧電極を内蔵した管7の断面を示す。電極装置は、高電圧源27の正の極と接続されている2つの先端電極20及び21と、高電圧源27の負の極と接続されている2つの先端電極22及び23とを有している。両方の先端電極対の間には例えば線材又は薄板の形の対応電極24があり、この対応電極は抵抗25を介して接地されている。高電圧源27の正及び負の電圧は、丁度まだ火花放電が生ぜず、いわゆる静かな放電が行われるような、大きさである。この場合高電圧源27の両方の電圧は調節器26によって、抵抗25を通る電流がゼロであるように、調節される。これによって、電極幾何形状公差に無関係に、かつ老化現象(例えば電極の汚損)に無関係に、先端電極20及び21並びに22及び23の両方の対を介してその都度同じ電流が流れ、これにより近似的に同じ多さの正及び負のイオンが生ぜしめられることが保証される。これによって吹き出し開口10′及び10″から吹き出される空気流は正のイオンも負のイオンも有している。これによって正並びに負に帯電した重さ計量物を放電させることができる。

0018

イオン化された空気流を生ぜしめる装置の有利でコンパクトな構成は図4及び5に示されている。図4は斜視図であり、図5図4のV−V線に沿った断面図である。図4及び5にはY形成形部分15が示されており、この成形部分は大体において環状に回る枠40と中間底41とから成っており、この中間底は枠40の奥行きのほぼ半分のところに位置している。この中間底41は実際上単に図5だけに示されており、図4においては中間底は電子装置板42の後ろに隠されており、電子装置板はベンチレータ8と一緒になって、実際上成形部分15の全内室を占めている。電子装置板42上にある電子素子直方体43によって単に例示的に示されており、実際には電子装置板42は全体にわたって電子素子を装備している。

0019

中間底41は成形部分15を2つの範囲に分割している。図4の前方若しくは図5の右側の一方の範囲は電子装置のためのものであり、図4の後方若しくは図5の左側の他方の範囲は空気通路7を形成しており、この空気通路はベンチレータ8から高電圧電極20〜24に通じている。ベンチレータ8の範囲において中間底41は切り開かれており、高電圧電極の範囲においても同様である。図4においてはこのことは次のことによって示されている。すなわち、Y形の成形部分15の左側の脚部45内において、高電圧電極並びにその電極保持体28が挿入されておらず、中間底41の穴46がこの箇所において示されている。もちろん、実際には左側の脚部45内にも、電極保持体28及び高電圧電極20〜24が存在している。また左側の脚部45の横断面は右側の脚部の図5に示した横断面と同じである。成形部分15は、図4において後方若しくは図5において左側のその端面を同じ形状のカバー16により閉鎖される。成形部分15並びにベンチレータ8及び電極保持体28は、孔を有するストラップ44によって、ウインドシールドの背壁の、計量室6とは逆の側の背面にねじ止めされており、その場合ベンチレータ8は吸い込み開口9の直ぐ後ろ側に位置し、高電圧電極を有する電極保持体28は図2の両方の吹き出し開口10′及び10″の後方に位置している。これによりベンチレータ8は運転中空気を吸い込み開口9を通して計量室6から吸い込み、空気を後方に向かって、成形部分15の中間底41とカバー16との間の空気通路7内に搬送し、穴46、電極保持体28及び高電圧電極20〜24の内部及び最後に吹き出し開口10′及び10″を通して空気を再び計量室6内に戻す。

0020

電子装置板42の上方及び電子装置板を回るスペースは有利には全体として鋳込物質17によって埋められている。この場合、ベンチレータ8のケーシング及び電極保持体28は、鋳込み物質がベンチレータ8の下側の中間底41の穴及び電極保持体28の下側の穴46を通って流出することを阻止する。環状に回る枠40は鋳込み物質の鋳込みの際に側方の仕切り壁として作用する。

0021

背壁11は、計量室6とは逆の側の背面に、有利には吸い込み開口9の回りにかつ吹き出し開口10′及び10″の回りに、それぞれ1つの環状の隆起部を有しており、この隆起部は鋳込み物質17と協働して吸い込み開口9及び吹き出し開口10′及び10″を外部に対してシールする。

0022

もちろん、以上述べたイオン化された空気流を生ぜしめるための装置はまだ多数の有利な細部により改善することができる:例えばベンチレータ8は調節可能な回転数を有することができる;これによって、強く帯電した重さ計量物(強い空気循環で大きな回転数)にも、遮断後の短い鎮静時間(わずかな空気循環で小さな回転数)にも、適合させることができる;それどころかベンチレータをゆっくりと回転させて重さ計量をおこなうことも可能である;ベンチレータの接続は、しゅう動ドア30又は31あるいは上方の仕切り壁32が閉じられたときに、例えば電気接点によって、あるいは光電検出系によって行うことができる;その場合遮断は所定の経過時間後に行われる;もちろん、天びんの操作鍵盤の範囲にキー若しくはスイッチをベンチレータの手動の接続及び遮断のために設けておくことも可能である;高電圧源27は一般にベンチレータと一緒に接続及び遮断される;しかしながら別個に切り替えることもできる;調節器26においては、抵抗25に電圧ゼロが調節されず、所定の正又は負の電圧値が調節されるように、オフセット電気的なゼロ点)をずらすことができる;これによって一方の電極対20,21若しくは22,23を経ての電流が他方の電極対を経ての電流よりも大きくなる;この形式で主として一方の正負符号を有するイオンが生ぜしめられ、重さ計量物の、他方の正負符号を有する静電電荷に対する放電作用が増大せしめられる;このことは、電荷の正負符号がコンスタントで公知である同じような試料が重さ計量される場合に、有利である;薄板12若しくは12′若しくは12″は、イオン化された空気流を種々の幅及び高さの重さ計量物に適合させるために、調節可能であることができる。

0023

全体として、以上述べたイオン化された空気流を生ぜしめる装置は、イオン化に必要なすべての構造群を有しているコンパクト構造ユニットを形成する。したがって組木システムの枠内で、化学天びんは単にわずかな操作で、イオン化された空気流を生ぜしめる装置を装着したり、取り外したりすることができる。場合によっては、イオン化された空気流を生ぜしめる装置を後から取り付けることも可能である。

0024

静電荷電せしめられた重さ計量物にとって特に有利な天びん皿の構成は図6に示されている。この天びん皿34は上面に多数の細い鉛直の金属ピン37を有している。これによって重さ計量物はこれらの金属ピン37上に支えられ、下面に沿ってもイオン化された空気流が流れて、これにより放電せしめることができる。金属性の天びん皿及び金属ピンは多数のイオンの放電を生ぜしめるけれども、存在しているイオンが極めて多数であり、イオン化された空気が良好に搬送されることによって、残されているイオンで重さ計量物を充分に放電させることができる。

0025

図7には天びん皿の変化形が斜視図で示されている。この場合、上面にも下面にも鉛直の金属ピン36を有しているディスク35が標準の天びん皿(図1若しくは2)上に載置される。これによってやはり重さ計量物のすべての側に沿ってイオン化された空気を流すことが可能である。

図面の簡単な説明

0026

図1天びんの原理を示した断面図である。
図2天びんの斜視図である。
図3イオン化のための電極の有利な形状及び配置を示した図である。
図4イオン化された空気流を生ぜしめる装置の有利な構成を示した図である。
図5図4のV−V線に沿った断面図である。
図6天びん皿の有利な構成を示した図である。
図7標準天びん皿上への載置体を示した図である。

--

0027

1 下構、 2天びん皿、 3ウインドシールド、 4ケーシング上方部分、 5表示器、 6計量室、 7 管、 8ベンチレータ、 9 吸い込み開口、 10 吹き出し開口、 10′ 吹き出し開口、 10″ 吹き出し開口、 11背壁、 12薄板、 12′ 薄板、 12″ 薄板、13高電圧電極、 14 高電圧電極、対応電極、 15Y形の成形部分、16カバー、 17鋳込み物質、 19保護ウェブ、 20先端電極、 21 先端電極、 22 先端電極、 23 先端電、 24 対応電極、25抵抗、 26調節器、 27高電圧源、 28電極保持体、 30 右のしゅう動ドア、 31 左のしゅう動ドア、 32 上方の仕切り壁、33 左の側縁、 34 天びん皿、 35ディスク、 36金属ピン、37 金属ピン、 40 枠、 41中間底、 42電子装置板、 43(電子素子を表す)直方体、 44ストラップ、 45 脚部、 46 穴

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